JPWO2017149828A1 - 管路制御装置 - Google Patents

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Abstract

シリンダ部材30と、軸部61、釦部64を有するピストン部材60と、硬質筒42と、弾性筒41とを具備する取り付け部40と、釦部64と硬質筒42との間に架設された圧縮スプリング80と、釦部64における圧縮スプリング80の一端が当接する位置よりも上方P1側に設けられた、釦部64を介してピストン部材60が押下された状態において、硬質筒42の当接面42dに接触され弾性変形されることにより隙間S1を封止する第1の弾性部材90と、釦部64を介してピストン部材60が押下された状態において、外装部材103gと接触され弾性変形されることにより隙間S2を封止する第2の弾性部材41qと、を具備する。

Description

本発明は、内視鏡の操作部に設けられた、内視鏡内に設けられた管路の連通状態を切り換える管路制御装置に関する。
内視鏡は、細長い挿入部を被検体内に挿入することによって、挿入部の先端に設けられた観察用レンズを用いて被検体内を観察することができる。
また、挿入部の先端に吸引管路の開口が設けられた構成も周知である。吸引管路は、開口を介して、被検体内の固体と流体との少なくとも一方を吸引するものである。
吸引管路は、内視鏡の挿入部、該挿入部の基端に連設された操作部、該操作部から延出されたユニバーサルコード、該ユニバーサルコードの延出端に設けられたコネクタ内に挿通されており、コネクタを介して内視鏡外に設けられた吸引ポンプに接続されている。
また、内視鏡の操作部に、管路制御装置が設けられている構成が周知である。管路制御装置は、例えば吸引管路の開口からの固体と流体との少なくとも一方の吸引を、吸引状態と遮断状態とに切り換えるものである。
具体的には、管路制御装置は、吸引管路の中途位置に設けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内に摺動自在なピストン部材と、該ピストン部材をシリンダ部材の開口から突出する方向に付勢する圧縮スプリングとを具備している。
即ち、シリンダ部材には、吸引管路の上流側と下流側とがそれぞれ接続されており、管路制御装置は、吸引管路の上流側と下流側との連通状態を連通と遮断との間で切り換える。
管路制御装置の構成の一例を挙げると、ピストン部材は、シリンダ部材内に摺動自在な軸部と、該軸部の頂部に設けられた釦部とを具備して主要部が構成されている。尚、軸部に、吸引管路の上流側と下流側とを連通させる連通路が形成されている。
ピストン部材は、一方、釦部が操作者によって操作されていない状態においては、圧縮スプリングにより、シリンダ部材の開口から一部が突出して位置しており、軸部の外周面がシリンダ部材における吸引管路の下流側開口を塞ぐ。このことによって、吸引管路の上流側と下流側との連通が遮断される。
他方、釦部が操作者によって押下操作された状態においては、圧縮スプリングが圧縮され、軸部がシリンダ部材内において押し下げられる。このことにより、軸部の外周面による吸引管路の下流側開口を塞いだ状態が、軸部の外周面に開口されるとともに連通路に連通する軸部貫通孔により解除される。よって、吸引管路の上流側と下流側とが、連通路、軸部貫通孔を介して連通する。
以上の構成により、管路制御装置は、吸引管路の上流側と下流側との連通状態を連通と遮断との間で切り換える。
また、日本国特許第4583915号公報には、シリンダ部材内の洗浄消毒性を向上させるため、シリンダ部材からピストン部材を取り外すことができるよう、ピストン部材を、シリンダ部材に着脱自在とする取り付け部が設けられた管路制御装置の構成が開示されている。
取り付け部は、ピストン部材の軸部が挿通される貫通孔を有するとともに、シリンダ部材の開口付近に設けられた口金に係脱自在な樹脂から構成された爪部を有している。よって、取り付け部は、爪部を変形させて口金から取り外すことにより、ピストン部材をシリンダ部材から取り外す機能を有している。
さらに、日本国特許第4583915号公報には、製造コストを削減するため、ピストン部材の軸部が、樹脂から構成された構造も開示されている。
ここで、日本国特許第4583915号公報に開示されているような樹脂から構成された軸部の外径は、金属から構成されている場合に比べ、寸法精度が低い。
このことから、シリンダ部材内に軸部が挿入されている状態において、シリンダ部材の内周面と軸部の外周面との間に隙間が生じてしまう場合があった。
その結果、ピストン部材が押下操作され、軸部の連通路、軸部貫通孔により吸引管路の上流側と下流側とが連通されている状態において、上述した隙間が、取り付け部の内周面と釦部の外周面との隙間、取り付け部と口金との隙間、及び取り付け部とシリンダ部材との隙間に連通してしまう場合があった。即ち、シリンダ部材と軸部との隙間が内視鏡外に連通してしまい、吸引量が低下してしまう場合があった。
尚、取り付け部と口金との隙間、取り付け部とシリンダ部材との隙間を塞ぐため、取り付け部をゴム等の弾性部材から構成して、取り付け部を弾性変形させることによりこれらの隙間を封止する構成も考えられる。
また、釦部下端にゴム等から構成された弾性部材を設けることにより、取り付け部と釦部との隙間を封止する構成も考えられる。
しかしながら、取り付け部を弾性部材から構成した場合、釦部に設けられた弾性部材を接触させたとしても、弾性部材同士の接触となるため、取り付け部と釦部との隙間を完全に封止することが難しいといった問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、連通状態における吸引管路の吸引量を十分確保することができる構成を具備する管路制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様における管路制御装置は、内視鏡の操作部に設けられた、前記内視鏡内に設けられた管路の連通状態を切り換える内視鏡の管路制御装置であって、シリンダ部材と、前記シリンダ部材内に軸部が摺動自在に設けられるとともに、前記軸部の頂部に釦部を有するピストン部材と、前記操作部の外装における前記シリンダ部材の開口近傍に着脱自在な、前記軸部が挿通される貫通孔を有する硬質筒と、該硬質筒の外周面に一体的に形成された弾性筒とを具備する取り付け部と、前記釦部と前記硬質筒との間に架設され、前記硬質筒に対して前記ピストン部材を前記開口から前記釦部が突出する方向に付勢する圧縮スプリングと、前記釦部における前記圧縮スプリングの一端が当接する位置よりも前記突出する方向側に設けられた、前記釦部を介して前記ピストン部材が押下された状態において、前記硬質筒の内周面に設けられた当接面に接触され弾性変形されることにより、前記取り付け部と前記ピストン部材との隙間を封止する第1の弾性部材と、前記弾性筒の前記操作部の前記外装に接触する位置に設けられた、前記釦部を介して前記ピストン部材が押下された状態において、前記外装と接触され弾性変形されることにより、前記取り付け部と前記外装との隙間を封止する第2の弾性部材と、を具備する。
本実施の形態の管路制御装置が設けられた内視鏡を具備する内視鏡装置を概略的に示す図 図1の内視鏡における吸引管路の構成を、吸引ポンプとともに概略的に示す図 図2の管路制御装置のシリンダ部材を内視鏡の操作部の外装部材とともに示す部分断面図 図3の管路制御装置のピストンユニットを示す斜視図 図4中のV-V線に沿うピストンユニットの断面図 図4中のVI-VI線に沿うピストンユニットの断面図 図3のシリンダ部材内に図5にピストンユニットが装着された状態を示す部分断面図 図7のピストンユニットのピストン部材が押下操作され、吸引管路の上流側と下流側とが連通した状態を示す部分断面図 図4のピストンユニットの分解斜視図 図9の吸引釦の変形例の構成における断面図 図10の吸引釦を底面側からみた底面図 図9の軸部の変形例の構成における頂面の上面図 図9の吸引釦の図10とは別の変形例の構成における部分断面図 図13の吸引釦を底面側からみた底面図 図9の軸部の図12とは別の変形例の構成における頂面の上面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本実施の形態の管路制御装置が設けられた内視鏡を具備する内視鏡装置を概略的に示す図、図2は、図1の内視鏡における吸引管路の構成を、吸引ポンプとともに概略的に示す図である。
図1に示すように、内視鏡装置101は、内視鏡102と周辺装置100を具備して主要部が構成されている。
周辺装置100は、架台130に載置された、光源装置133と、ビデオプロセッサ134と、モニタ136と、吸引ポンプ139とを具備している。
内視鏡102は、被検体内に挿入される挿入部104と、該挿入部104の基端に連設された操作部103と、該操作部103から延出されたユニバーサルコード105と、該ユニバーサルコード105の延出端に設けられたコネクタ132とを具備して主要部が構成されている。コネクタ132は、光源装置133に対して着脱自在となっている。
尚、コネクタ132とビデオプロセッサ134とは、接続ケーブル135によって電気的に接続される。また、コネクタ132の吸引口金132e(図2参照)に、吸引ポンプ139から延出されたチューブ138が接続されている。
挿入部104は、該挿入部104の先端側に位置する先端部106と、操作部103に設けられた湾曲操作ノブ109により、例えば上下左右の4方向に湾曲操作される湾曲部107と、該湾曲部107の基端に連設された可撓管部108とにより構成されている。
先端部106の先端面106sに、内視鏡102内に設けられた吸引管路10の開口110kと、観察用レンズ121と、送気送水ノズル123と、照明窓125等が設けられている。
送気送水ノズル123は、操作部3に設けられた図示しない送気送水釦が操作されることにより、観察用レンズ121に向けて液体を供給することによって観察用レンズ121に付着した汚れを除去するものである。
さらに、送気送水ノズル123は、被検体内に気体を供給して被検体内を膨張させ観察用レンズ121の観察視野を確保するものである。
照明窓125は、被検体内に照明光を供給するものである。尚、照明窓125の代わりに、先端面106sにLED等の発光素子が設けられていても構わない。
吸引管路10は、開口10kを介して被検体内の固体と流体との少なくとも一方を吸引する際、用いられるものである。
吸引管路10は、挿入部104、操作部103内に設けられるとともに開口10kを有する下流側吸引管路(以下、単に吸引管路と称す)10bと、操作部103、ユニバーサルコード105、コネクタ132内に設けられるとともに吸引口金132eに接続された上流側吸引管路(以下、単に吸引管路と称す)10aとを具備して構成されている。
吸引管路10a、10bは、操作部103に設けられた吸引管路10の連通状態を切り換える管路制御装置50のシリンダ部材30に接続されている。
吸引ポンプ139は、一方、操作部103に設けられた管路制御装置50の釦部である吸引釦64が非操作状態においては、チューブ138、吸引管路10a、管路制御装置50を介して内視鏡102の外気を吸引する。
他方、吸引釦64が操作者によって押下操作された状態においては、チューブ138、吸引管路10a、管路制御装置50、吸引管路10b、開口10kを介して被検体内の固体と流体との少なくとも一方を吸引する。
尚、吸引ポンプ139は、吸引釦64が操作者による押下操作に関係無く、電源オン後は、常時駆動している。
管路制御装置50は、シリンダ部材30と、該シリンダ部材30に進退自在に嵌挿されるピストンユニット70と、圧縮スプリング80とを具備して主要部が構成されている。
管路制御装置50は、吸引管路10aと吸引管路10bとの連通状態を、連通と遮断とに切り換える。
次に、図2の管路制御装置50の構成を、図3〜図8を用いて説明する。図3は、図2の管路制御装置のシリンダ部材を内視鏡の操作部の外装部材とともに示す部分断面図である。
また、図4は、図3の管路制御装置のピストンユニットを示す斜視図、図5は、図4中のV-V線に沿うピストンユニットの断面図、図6は、図4中のVI-VI線に沿うピストンユニットの断面図である。
さらに、図7は、図3のシリンダ部材内に図5にピストンユニットが装着された状態を示す部分断面図、図8は、図7のピストンユニットのピストン部材の釦部が押下操作され、吸引管路の上流側と下流側とが連通した状態を示す部分断面図である。
図3に示すように、操作部103を構成する外装部材103gに、取り付け孔103ghが、外装部材103gをシリンダ部材30の延在方向Pに貫通するよう形成されている。
また、取り付け孔103ghに、例えば金属から円筒状に構成されたシリンダ部材30が、Oリング24を介してナット23により水密気密に固定されている。
シリンダ部材30の側壁に、吸引管路10bが接続される第1開口部30wが形成されている。
また、シリンダ部材30の延在方向Pの下端(以下、単に下端と称す)に、吸引管路10aが接続される第2開口部30vが形成されている。さらに、シリンダ部材30の延在方向Pの上端(以下、単に上端と称す)に、操作部103外に連通する第3開口部30xが形成されている。
尚、第1開口部30w、第2開口部30v、第3開口部30xは、シリンダ部材30において延在方向Pに沿って形成されたピストン挿通孔30iにより連通している。
また、ナット23には、ピストンユニット70における後述する取り付け部40の弾性筒41の爪部41qが係止されるフランジ部23fが形成されている。
ピストンユニット70は、図4〜図6に示すように、ピストン部材60と、取り付け部40とを具備して主要部が構成されている。
ピストン部材60は、例えば樹脂から構成されており、シリンダ部材30の第3開口部30xを介してピストン挿通孔30iに延在方向Pに沿って摺動自在な軸部61と、延在方向Pにおける第3開口部30xから軸部61が突出する方向(以下、上方と称す)P1の頂部に、例えばネジ止め接着によって固定された吸引釦64とを具備して構成されている。
軸部61は、内部に延在方向Pに沿って連通路61iが形成されているとともに、下端に、連通路61iの開口61vが形成され、延在方向Pの中途位置に、径方向Kにおいて軸部61を貫通するとともに連通路61iに連通する貫通孔61wが形成されている。
吸引釦64は、上述したように、吸引管路10を介して被検体内の固体と流体との少なくとも一方の吸引を行う際、操作者により押下操作されるものであり、圧縮スプリング80の一端80aが当接している。尚、吸引釦64は、図8に示すように、押下操作された際、取り付け部40の内部に進入する。
また、吸引釦64において、圧縮スプリング80の一端80aが当接する位置よりも上方側かつ径方向Kの外側に、第1の弾性部材90が設けられている。
第1の弾性部材90が、吸引釦64において、圧縮スプリング80の一端80aが当接する位置よりも上方側かつ径方向Kの外側に設けられていることにより、吸引釦64の押下操作に関わらず、一端80aの位置がずれてしまい、一端80aにより、第1の弾性部材90が傷付けられてしまうことが防がれている。尚、第1の弾性部材90の機能は、後述する。
また、第1の弾性部材90を構成する材料としては、吸引釦64に対して自己接着性を有する材料が好ましい。
例えば、吸引釦64がポリカーボネートから構成されている場合は、第1の弾性部材90は、ポリエステル系エラストマ樹脂から構成されていることが好ましい。
また、吸引釦64がポリプロピレンから構成されている場合は、第1の弾性部材90は、スチレン系熱可塑性エラストマ樹脂から構成されていることが好ましい。
さらに、吸引釦64がポリサルフォンから構成されている場合は、第1の弾性部材90は、シリコンから構成されていることが好ましいことが実験の結果、分かっている。
このことによれば、吸引釦64に対する第1の弾性部材90の形成に接着剤を用いなくて良いことから、ピストン部材60の成形費及び加工費を安くすることができる。
尚、第1の弾性部材90を構成する材料としては、上述したものに限らず、吸引釦64に対して自己接着性を有するとともに弾性力を有する材料であれば、どのようなものであっても構わない。
取り付け部40は、シリンダ部材30の第3開口部30x近傍に対して着脱自在なことにより、ピストンユニット70をシリンダ部材30に着脱自在にするものである。
また、取り付け部40は、軸部61が挿通される延在方向Pに沿った貫通孔42hを有する硬質筒42と、該硬質筒42の外周面42gに一体的に形成された弾性筒41とを具備して構成されている。
硬質筒42は、例えば金属から構成されており、下端の内周面42nに径方向Kの内側に突出する内向突出部位42tが形成されているとともに、内周面42nの上端側に形成された段部に、第1の弾性部材90の当接面42dが形成されている。
また、内向突出部位42tに、上方に延出する位置決め部材42zが形成されており、位置決め部材42zは、軸部61の外周面に形成された位置決め溝61u(図12参照)に嵌入する。
このことにより、貫通孔42hにおける軸部61の周方向の位置決めがなされる。尚、硬質筒42は、樹脂から構成されていても構わない。
弾性筒41は、取り付け部40をシリンダ部材30に対して取り付けた際、外装部材103gと接触する下端の位置41bに、ナット23のフランジ部23fに係止される第2の弾性部材41qを有している。
尚、第2の弾性部材41qは、弾性筒41と一体的に形成されていても構わない。また、第2の弾性部材41qの機能は、後述する。
また、硬質筒42が樹脂から構成されている場合においては、第2の弾性部材41qを構成する材料としては、硬質筒42に対して自己接着性を有する材料が好ましい。
例えば、硬質筒42がポリカーボネートから構成されている場合は、第2の弾性部材41q、弾性筒41は、ポリエステル系エラストマ樹脂から構成されていることが好ましい。
また、硬質筒42がポリプロピレンから構成されている場合は、第2の弾性部材41q、弾性筒41は、スチレン系熱可塑性エラストマ樹脂から構成されていることが好ましい。
さらに、硬質筒42がポリサルフォンから構成されている場合は、第2の弾性部材41q、弾性筒41は、シリコンから構成されていることが好ましいことが実験の結果、分かっている。
このことによれば、硬質筒42に対する弾性筒41の形成に接着剤を用いなくて良いことから、ピストン部材60の成形費及び加工費を安くすることができる。
尚、第2の弾性部材41q、弾性筒41を構成する材料としては、上述したものに限らず、硬質筒42に対して自己接着性を有するとともに弾性力を有する材料であれば、どのようなものであっても構わない。
圧縮スプリング80は、一端80aが、吸引釦64に当接するとともに、他端80bが内向突出部位42tに当接している。即ち、圧縮スプリング80は、吸引釦64と硬質筒42との間において、延在方向Pに沿って架設されている。
圧縮スプリング80は、硬質筒42に対してピストン部材60を上方P1に付勢するものである。
即ち、操作者によって、吸引釦64が操作されていない状態においては、吸引釦64は、図7に示すように、圧縮スプリング80により、取り付け部40よりも上方に突出して位置している。
この際、図5〜図7に示すように、吸引釦64と取り付け部40との間には、隙間S1が形成されている。
尚、その他の管路制御装置50の構成は、従来の管路制御装置の構成と同じであるため、その説明は省略する。
次に、このように構成された管路制御装置50を用いた吸引管路10の連通状態の切換動作を簡単に説明する。
先ず、図7に示すように、第2の弾性部材41qがナット23のフランジ部23fに係止されている。このことにより、シリンダ部材30に対してピストンユニット70が取り付けられている状態において、操作者により吸引釦64が押下操作されていない自然状態においては、ピストン部材60は、圧縮スプリング80の付勢力によって上方P1に押し上げられている。
また、この図7に示す自然状態においては、吸引管路10aは、第2開口部30v、ピストン挿通孔30i、開口61v、連通路61i、貫通孔61w、貫通孔42h、隙間S1を介して、操作部3外に連通している。
即ち、吸引ポンプ139は、チューブ138、吸引管路10a、第2開口部30v、ピストン挿通孔30i、開口61v、連通路61i、貫通孔61w、貫通孔42h、隙間S1を介して、操作部3外の大気を吸引する。
この際、図7に示すように、軸部61の外周面61gがシリンダ部材30の第1開口部30wを塞いでいることから、吸引ポンプ139は、吸引管路10b、開口10kを介して被検体内を吸引してしまうことがない。
次いで、図8に示すように、操作者により、吸引釦64が圧縮スプリング80の付勢力に抗して、延在方向Pにおける上方P1とは反対側の方向(以下、下方と称す)P2に、第1の弾性部材90が、硬質筒42の内周面42nの当接面42dに当接するまで押し下げられると、軸部61の外周面61gにおける第1開口部30wの閉塞状態が解除される。
このため、吸引管路10aは、第2開口部30v、ピストン挿通孔30i、開口61v、連通路61i、貫通孔61w、第1開口部30w、吸引管路10b、開口10kに連通する。
即ち、吸引ポンプ139は、チューブ138、吸引管路10a、第2開口部30v、ピストン挿通孔30i、開口61v、連通路61i、貫通孔61w、第1開口部30w、吸引管路10b、開口10kを介して、被検体内の固体と流体との少なくとも一方を吸引する。
この際、第1の弾性部材90は、当接面42dに対して下方P2方向に押し付けられることによって弾性変形されることにより、上述した隙間S1を封止する。
また、第2の弾性部材41qは、ナット23及び外装部材103gに対して下方P2に押し付けられることによって弾性変形されることにより、弾性筒41と外装部材103gとの隙間S2及び取り付け部40とシリンダ部材30との隙間S2を封止する。
よって、隙間S1、S2が封止されることから、吸引ポンプ139は、吸引量が低下することなく、被検体内から固体と流体との少なくとも一方を確実に吸引することができる。
尚、その他の管路制御装置50の動作は、従来の管路制御装置の動作と同じであるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、被検体内の固体と流体との少なくとも一方を吸引するため、操作者によって吸引釦64が下方P2に押し下げられた際、吸引釦64に設けられた第1の弾性部材90は、硬質筒42の内周面42nに設けられた当接面42dに押し付けられることにより、弾性変形されることによって、ピストン部材60と取り付け部40との隙間S1を封止すると示した。
また、操作者によって吸引釦64が下方P2に押し下げられた際、第2の弾性部材41qは、ナット23及び外装部材103gに対して下方P2に押し付けられることによって弾性変形される。このことにより、弾性筒41と外装部材103gとの隙間S2、取り付け部40とシリンダ部材30との隙間S2を封止すると示した。
このことによれば、隙間S2を封止するため、第2の弾性部材41qを有する弾性筒41が、弾性力を有する材料から構成されていたとしても、第1の弾性部材90は、弾性筒41ではなく、硬質筒42の当接面42dに当接して弾性変形されることにより、確実に隙間S1を封止することができる。
このことから、軸部61が樹脂から構成され、軸部61の外周面61gとシリンダ部材30の内周面30nとの間に隙間が形成されていたとしても、吸引釦64が押下操作された際の管路制御装置50における気密性を確実に確保することができるため、吸引量の低下を防止することができる。
以上から、連通状態における吸引管路10の吸引量を十分確保することができる構成を具備する管路制御装置50を提供することができる。
尚、以下、別の変形例を、図9を用いて示す。図9は、図4のピストンユニットの分解斜視図である。
上述した本実施の形態においては、吸引釦64は、軸部61の頂部に対して、ネジ止め接着にて固定されていると示した。
これに限らず、図9に示すように、取り付け部40に対して、圧縮スプリング80、軸部61を組み立てた後、軸部61の頂面61cに対して吸引釦64を超音波溶着にて固定しても構わない。
このような構成によれば、吸引釦64の固定に接着剤を用いなくても良いばかりか、軸部61の頂面61cに対して吸引釦64を、図示しない複数の部品を介して固定する構造よりも部品点数を削減することができるため、製造コストを削減することができる。
また、以下、別の変形例を、図10〜図12を用いて示す。図10は、図9の吸引釦の変形例の構成における断面図、図11は、図10の吸引釦を底面側からみた底面図、図12は、図9の軸部の変形例の構成における頂面の上面図である。
図12に示すように、軸部61の頂面61cに、取り付け部40に対する軸部61の周方向の位置決めのため、位置決め部材42zが嵌入する位置決め溝61uが形成されていることから、頂面61cにおける吸引釦64の溶着面積は小さくなっている。
よって、図10、図11に示すように、吸引釦64の裏面64rの溶着部64jの平面形状を、小判型にしても良い。
このことによって、頂面61cに対する溶着部64jの溶着領域64mも小判型となるため、溶着面積を十分確保することから、軸部61に対する吸引釦64の溶着強度を十分確保することができる。
また、以下、別の変形例を、図13〜図15を用いて示す。図13は、図9の吸引釦の図10とは別の変形例の構成における部分断面図、図14は、図13の吸引釦を底面側からみた底面図、図15は、図9の軸部の図12とは別の変形例の構成における頂面の上面図である。
図13、図14に示すように、吸引釦64の裏面64rの溶着部64jの平面形状を、円形にしても良い。
このことによれば、溶着面積は、図11の小判型に比べ小さくなってしまうが、溶着領域64mも円形となることから、頂面61cに対する周方向における吸引釦64の溶着方向が無視できるため、吸引釦64の組立性が容易になるばかりか、組立時間を削減することができる。
尚、上述した本実施の形態においては、管路制御装置50は、吸引管路10の連通状態を切り換えると示した。
これに限らず、他の管路の連通状態を切り換える構成にも適用可能であることは云うまでもないことは勿論である。

本出願は、2016年2月29日に日本国に出願された特願2016−037582号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものである。

Claims (8)

  1. 内視鏡の操作部に設けられた、前記内視鏡内に設けられた管路の連通状態を切り換える管路制御装置であって、
    シリンダ部材と、
    前記シリンダ部材内に軸部が摺動自在に設けられるとともに、前記軸部の頂部に釦部を有するピストン部材と、
    前記操作部の外装における前記シリンダ部材の開口近傍に着脱自在な、前記軸部が挿通される貫通孔を有する硬質筒と、該硬質筒の外周面に一体的に形成された弾性筒とを具備する取り付け部と、
    前記釦部と前記硬質筒との間に架設され、前記硬質筒に対して前記ピストン部材を前記開口から前記釦部が突出する方向に付勢する圧縮スプリングと、
    前記釦部における前記圧縮スプリングの一端が当接する位置よりも前記突出する方向側に設けられた、前記釦部を介して前記ピストン部材が押下された状態において、前記硬質筒の内周面に設けられた当接面に接触され弾性変形されることにより、前記取り付け部と前記ピストン部材との隙間を封止する第1の弾性部材と、
    前記弾性筒の前記操作部の前記外装に接触する位置に設けられた、前記釦部を介して前記ピストン部材が押下された状態において、前記外装と接触され弾性変形されることにより、前記取り付け部と前記外装との隙間を封止する第2の弾性部材と、
    を具備することを特徴とする管路制御装置。
  2. 前記第1の弾性部材は、前記釦部において前記圧縮スプリングの前記一端が当接する位置よりも前記釦部の径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  3. 前記圧縮スプリングの他端は、前記硬質筒の前記内周面に設けられた内向突出部位に当接していることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  4. 前記第2の弾性部材は、前記弾性筒と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  5. 前記当接面は、前記硬質筒の前記内周面の段部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  6. 前記ピストン部材は、樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  7. 前記管路は、前記シリンダ部材に対して上流側及び下流側が接続されており、
    前記ピストン部材が押下されている状態において、前記上流側と下流側とが連通することを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。
  8. 前記管路は、前記内視鏡の挿入部の先端から固体と流体との少なくとも一方を吸引する吸引管路であることを特徴とする請求項1に記載の管路制御装置。

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