JPWO2017138135A1 - 手荷物入れ用内部確認ミラーおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

従来と重量を実質的に同等にしながらミラー映像の大型化を可能にし、視認性を向上するようにした手荷物入れ用内部確認ミラーおよびその製造方法を提供する。透明樹脂製の基板3の背面側にV字状断面を有する多数の円環状の微小溝4を同心状に配列し、これら微小溝4の表面を反射膜5により被覆し、その反射膜5を保護層6で被覆することにより凸面鏡機能を有するフレネルミラー2からなる手荷物入れ用内部確認ミラー1を構成する。そのフレネルミラー2の厚さを0.1mm以上1.0mm以下にし、多数の微小溝4の傾斜面4aに基づく仮想円弧の曲率半径を200mm以上1000mm以下にする。

Description

本発明は、手荷物入れ用内部確認ミラーおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、重量を従来の内部確認ミラーと実質的に同等にしながらミラー映像の大型化を可能にした手荷物入れ用内部確認ミラーおよびその製造方法に関するものである。
平面状でありながら、凸面鏡または凹面鏡として機能するフレネルミラーが知られている(例えば、特許文献1参照)。フレネルミラーは、透明樹脂製の基板の一方面に環状の微小溝が同心円状に多数配列されている。これら微小溝はV字状断面を有していて、その表面が反射層により被覆されている。凸面鏡として機能するフレネルミラーは、平面状であるのに広角なミラー映像が得られる利点があるので、例えば、旅客航空機等の座席上部の手荷物入れの内壁に面状に貼り付けられて、手荷物の置き忘れ状況を確認するための内部確認ミラーとして使用されている(例えば、特許文献2参照)。
大型の旅客航空機では座席数が500〜800にも及ぶものがあり、その2乃至3席ごとに手荷物入れが設置され、その中に内部確認ミラーが設置されている。したがって、手荷物入れに貼り付けられるフレネルミラーは、1枚当たりの重量を出来るだけ軽くして、旅客航空機に対する重量負荷を小さくすることが求められている。
しかるに、従来の内部確認ミラー用のフレネルミラーは、基板が生産性の観点から溶融樹脂の射出成形によって製造されている。しかし、射出成形法は溶融樹脂が金型内で大きな流動抵抗を受けるため、厚さ斑を生じないで成形できる厚さは約1.6mmまでが限界であった。この厚さの限界と上述したミラー1枚当たりの重量制限とから、射出成形が可能な基板の面積(縦寸法×横寸法)も必然的に制限され、170mm×170mmや150mm×200mmなどが限界であった。
上述のように基板の面積が制約された内部確認ミラーで手荷物入れ内の全域を確認するには、フレネルミラーの仮想円弧の曲率半径を200mmよりも小さくする必要があった。しかし、その結果として内部確認ミラーに映る映像が小さくなっているため、手荷物入れ内の荷物が小さい場合には、見落としやすくなるという問題があった。
また、別の問題として、上述のように基板の厚さが1.6mmを超えるほどに大きいと、手荷物の出し入れ時に引掛かりを生じ、内部確認ミラーが脱落したり、損傷したりすることがあった。また、内部確認ミラーが内壁面から大きく突出していると、外観も悪化するという問題があった。
日本国特開平6−174906号公報 日本国特開平9−267800号公報
本発明の目的は、従来の内部確認ミラーと重量を実質的に同等にしながらミラー映像の大型化を可能にした手荷物入れ用内部確認ミラーを提供することにある。
本発明の他の目的は、手荷物の出し入れ時の引掛かり障害や外観の悪化を解消する手荷物入れ用内部確認ミラーを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、上述した目的を達成する手荷物入れ用内部確認ミラーの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーは、透明樹脂製の基板と、この基板の背面側に配列されたV字状断面の多数の微小溝と、この多数の微小溝の表面を被覆する反射膜と、この反射膜を被覆する保護層とを備えた凸面鏡機能を有するフレネルミラーからなる手荷物入れ用内部確認ミラーであって、前記フレネルミラーの厚さが0.1mm以上1.0mm以下であり、前記多数の微小溝の傾斜面に基づく仮想円弧の曲率半径が200mm以上1000mm以下であることを特徴とする。
本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーの製造方法は、透明樹脂の溶融押出成形により透明樹脂フィルムを成形し、この透明樹脂フィルムをプレス成形により片面に多数のV字状断面の微小溝が配列した基板を成形し、この基板から上述した構成を有する手荷物入れ用内部確認ミラーを製造することを特徴とする。
本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーは、フレネルミラーの厚さを0.1mm以上1.0mm以下の極薄にしたことで、従来の内部確認ミラーと実質的に重量を同等にしながらミラー面積を拡大可能にする。しかも、フレネルミラーの多数の微小溝の傾斜面に基づく仮想円弧の曲率半径を従来の内部確認ミラーよりも大きい200mm以上1000mm以下にしたので、上記面積の拡大との相乗作用により、ミラーに映る映像を従来の内部確認ミラーよりも大型化することができる。したがって、手荷物が小さい場合であっても、容易に視認することができる。
また、フレネルミラーの厚さを極薄にしたことで、内部確認ミラーの内壁面からの突出量が微小になるため、手荷物の出し入れ時の引っ掛かりを無くすことができる。また、外観の悪化も解消することができる。
本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーの製造方法によれば、透明樹脂の溶融押出成形により透明樹脂フィルムを成形し、この透明樹脂フィルムをプレス成形により多数のV字状断面の微小溝が配列した基板を成形するので、この基板から極薄の内部確認ミラーを容易に製造することができる。
図1は本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーを例示する平面図である。 図2は図1のA−A断面図である。 図3は図2の一部拡大図である。 図4は凸面鏡機能を有する本発明の内部確認ミラーの構成原理を示す説明図である。 図5は図1の内部確認ミラーを設置した手荷物入れの内部を側面視で例示する説明図である。 図6は図1の内部確認ミラーを設置した手荷物入れの内部を正面視で例示する説明図である。 図7は図1の基板を製造する装置を例示する説明図である。
以下、本発明を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3に例示する本発明の手荷物入れ用内部確認ミラー1(以下、内部確認ミラー1という)は、平面形状でありながら所謂凸面鏡の反射機能を有するフレネルミラー2からなっている。図面に記載されているCLは、フレネルミラー2を構成する多数の同心円状の円環状の微小溝4の中心を示している。中心CLの位置は、必ずしも四角形のフレネルミラー2の中央に置かれるとは限らず、手荷物入れの内壁面へ貼り付けられる位置に応じて、偏在した位置になる場合がある。フレネルミラー2の形状は、図1に例示するように平面視で四角形が好ましいが、円形、楕円形、台形等の種々の形状を採用することができる。
このフレネルミラー2は、透明樹脂製の基板3と、基板3の背面側に形成されたV字状断面を有する多数の円環状の微小溝4と、この多数の微小溝4の表面を被覆する反射膜5と、この反射膜5の背面を被覆する保護層6とから構成されている。フレネルミラー2の中心CLは、同心円状に配置された多数の円環状の微小溝4の同心円中心になっている。このフレネルミラー2の厚さは0.1mm以上1.0mmであり、従来の手荷物入れ用に使用されていたフレネルミラーに比べて極薄になっている。このようにフレネルミラー2が極薄であるため、従来の内部確認ミラーと実質的に重量を同等にしながら、面積が従来の内部確認ミラーよりも拡大される。その拡大される面積(幅方向寸法×縦方向寸法)は、幅方向寸法が200mm以上800mm以下であり、縦方向寸法が150mm以上600mm以下である。
フレネルミラー2は、手荷物入れの内壁面に単独で貼り付けてもよいが、好ましくは、図1に示すように背面に剛性板7を接合して貼り付けるのがよい。極薄のフレネルミラー2は撓みやすく、形状安定性に乏しい性質がある。そのため、壁面へ貼り付ける際の作業が安定しないとか、貼り付け後のフレネルミラー2の表面に壁面側の微細な凹凸が顕れたりする。これらの問題は、フレネルミラー2の背面に剛性板7を接合することによって解消することができる。
フレネルミラー2に接合する剛性板7は、変形不可能なほど完全剛直なものではなく、適度の曲げを許容すると共に、適度の弾性回復性を有するものがよい。例えば、シート状の繊維強化樹脂複合材、薄い金属板や樹脂板などが使用される。繊維強化樹脂複合材としては、炭素繊維束を一方向にシート状に引き揃え、それに熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させた炭素繊維強化複合材が、軽量であって、かつ反りや捻じれがないため好ましい。
剛性板7の厚さt2は、好ましくは0.1mm以上1.0mm以下、さらに好ましくは0.1mm以上0.5mm以下がよい。フレネルミラー2への剛性板7の接合は接着剤8で行うことができる。フレネルミラー2に剛性板7を接合した厚さは、接着剤8を含めた合計厚さで0.2mm以上1.0mm以下が好ましい。接着層8としては、両面接着テープや接着剤などが使用され、その厚さは0.01mm以上0.1mm以下が好ましい。
フレネルミラー2を単独で、または剛性板7との接合体にして手荷物入れの内壁面に貼り付けるには、接着部材9が使用される。接着部材9としては、両面接着テープ、接着剤等を挙げることができる。接着部材9は、フレネルミラー2の背面全体またはフレネルミラー2と剛性板7との接合体の背面全体に配置してもよく、或いは周縁部だけに一部配置にしてもよい。両面接着テープが接着部材9である場合は、その厚さは0.01mm以上0.4mm以下、好ましくは0.01mm以上0.1mm以下がよい。
フレネルミラー2の基板3を形成する透明樹脂としては、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリアクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等が用いられる。
基板3に形成された多数の径が異なる環状の微小溝4は、中心CLに対して同心円状に配置され、かつ、それら微小溝4の傾斜面4aが基板3の面方向に対してなす傾斜角度θが、中心CLから遠い位置ほど順次大きく形成されることで、フレネルレンズを構成している。このフレネルレンズの傾斜面4aに反射膜5を被覆し、さらに反射膜5に保護層6を被覆することによりフレネルミラー2になる。
各微小溝4は1mm以内の間隔で配列し、好ましくは0.1mm以上0.5mm以下の間隔で配列している。ここでフレネルミラー2を分解して、傾斜面4aだけを傾斜角度θを維持したままで連接すると、超多角形をなす円弧が形成される。その超多角形の円弧に内接させた円が、本発明でいう仮想円弧に相当し、その仮想円弧の半径が曲率半径に相当する。
前述したように、本発明のフレネルミラー2は、厚さが0.1mm以上1.0mm以下の極薄であるので、重量を従来の内部確認ミラーと実質的に同一にした場合の面積を従来の内部確認ミラーよりも大きくすることができる。その拡大した面積は、幅方向寸法と縦方向寸法にすると、幅方向寸法が200mm以上800mm以下、縦方向寸法が150mm以上600mm以下である。
このようにフレネルミラー2の面積が従来の内部確認ミラーより大きくなるため、仮想円弧の曲率半径を従来の内部確認ミラーよりも大きい200mm以上1000mm以下にしても、手荷物入れ内の全域を視野に入れることができる。しかも、仮想円弧の曲率半径が従来の内部確認ミラーよりも大きいため、ミラー映像が従来の内部確認ミラーよりも大型化し、視認性を向上することができる。仮想円弧の曲率半径は、より好ましくは200mm以上500mm以下がよい。
仮想円弧の曲率半径について、図4を用いて説明を補足する。図4(A)はフレネルミラー2の基板3だけを示した断面図、図4(B)は半球形の凸面鏡13の断面図である。図4(A)のフレネルミラー2は、図4(B)の凸面鏡13に基づいて形成される。図4(B)に示すように、曲率半径Rmの凸面鏡13を中心CLの軸に直交する方向に等間隔に分断し、多数の円環状の細幅片にする。その分断した細幅片の幅方向中点における接線が、中心CLの軸に直交する方向に対してなす傾斜角度θ1、θ2、θ3、θ4・・・を維持した状態で、図4(A)のように平面状に並び変える。図4(A)は、平面状の基板3の裏面に、円環状の多数の傾斜面4aが中心CLから半径方向に隣接配列することによりV字状断面の微小溝4が形成され、その表面に反射層5が積層された状態を示している。これにより、多数の円環状の反射面が形成され、これらの集合体がフレネルミラーとして凸面鏡機能を発揮する。尚、凸面鏡13を多数の円環状の細幅片に分断する方法は、上記の方法だけには限定されず、例えば凸面鏡13の周面を周方向に等間隔に多数の細幅片に分断したものであってもよい。
上述のようにフレネルミラー2が形成されているので、フレネルミラー2の仮想円弧の曲率半径が大きくなることは、凸面鏡13の曲率半径Rmが大きくなることと同じであり、ミラー映像で得られる範囲が狭くなるが、フレネルミラー2に映る映像は大きくなる。一方、フレネルミラー2の仮想円弧の曲率半径が小さくなることは、凸面鏡13の曲率半径Rmが小さくなることと同じであり、ミラー映像で得られる視野が広くなるが、フレネルミラー2に映る映像は小さくなる。
本発明の内部確認ミラー1は、図5、図6に例示するように、旅客航空機の座席上方に設置された手荷物入れ12の天井壁面12bに、棚面12c上の全域が視野に入るように貼り付けられる。内部確認ミラー1は、この実施形態では、手荷物入れ12の天井壁面12bに対して、幅方向は中央に位置し、奥行方向は開口部12a側に寄った位置に貼り付けられている。手荷物入れ12に入れた手荷物は、内部確認ミラー1の映像を目視することによって確認することができる。
本発明の内部確認ミラー1は、旅客航空機に設置された手荷物入れだけに限らず、鉄道列車や大型バスなど他の旅客乗物に設置された手荷物入れに対しても適用することができる。
本発明の内部確認ミラー1は、フレネルミラー2の厚さを0.1mm以上1.0mm以下の極薄にしたので、従来の内部確認ミラーと実質的に重量を同等にしながらミラー面積が拡大している。ミラー面積の拡大は視野を拡大し、さらに多数の微小溝4の傾斜面4aに基づく仮想円弧の曲率半径を従来の内部確認ミラーよりも大きい200mm以上1000mm以下にしたので、ミラー映像を従来の内部確認ミラーよりも大型にする。したがって、視認性が向上し、手荷物が小さい場合であっても、見落としを無くすことができる。
また、フレネルミラー2の厚さを極薄にしたことにより、内部確認ミラー1の内壁面から突出する量が微小になり、手荷物の出し入れ時の引っ掛かりが無くすことができる。また、内部確認ミラー1の突出による外観の悪化を解消することができる。
また、フレネルミラー2を極薄にしたことにより可撓性が大きくなるため、手荷物入れの内壁面が湾曲している場合でも、その湾曲面に追従するように貼り付けることができる。実施形態のように剛性板7を接合する場合でも、合計厚さを0.2mm以上1.0mm以下にすることで湾曲面へ貼り付けることができる。
次に、本発明の内部確認ミラーの製造方法を、図7の実施形態に基づいて説明する。
フレネルミラー2の厚さが0.1mm以上1.0mm以下である本発明の内部確認ミラー1は、従来の射出成形法では溶融樹脂の流動抵抗が過大になって成形できない。本発明の製造方法は、図7に例示するように、透明樹脂を溶融押出機10により押出成形して透明樹脂フィルムにし、その透明樹脂フィルムをプレス成形機11でプレス成形し、多数のV字状断面の微小溝4を型付けする2段階の工程によって容易に製造することができる。溶融押出機10では、押出成形されたフィルムを引き続き縦方向及び横方向に延伸することで、均一な厚さの極薄フィルムにすることができる。従来の射出成形のように1工程だけで製造するのではなく、2工程を経るため生産性は劣るが、極薄の厚み斑のない優れた品質の基板3を製造することができる。以後、基板3に形成された多数の微小溝4に反射膜5を被覆し、さらに保護層6を被覆することによりフレネルミラー2が完成する。
1 手荷物入れ用内部確認ミラー
2 フレネルミラー
3 基板
4 微小溝
4a 傾斜面
5 反射膜
6 保護層
7 剛性板
8 接着層
9 接着部材
10 溶融押出機
11 プレス成形機
12 手荷物入れ
12a 開口部
12b 天井壁面
12c 棚面
13 凸面鏡
上記目的を達成する本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーは、透明樹脂製の基板と、この基板の背面側に配列されたV字状断面の多数の微小溝と、この多数の微小溝の表面を被覆する反射膜と、この反射膜を被覆する保護層とを備えた凸面鏡機能を有するフレネルミラーからなる手荷物入れ用内部確認ミラーであって、前記フレネルミラーの幅方向寸法が200mm以上800mm以下で、縦方向寸法が150mm以上600mm以下であり、前記フレネルミラーの厚さが0.1mm以上1.0mm以下であり、前記多数の微小溝の傾斜面に基づく仮想円弧の曲率半径が200mm以上1000mm以下であることを特徴とする。
このフレネルミラー2は、透明樹脂製の基板3と、基板3の背面側に形成されたV字状断面を有する多数の円環状の微小溝4と、この多数の微小溝4の表面を被覆する反射膜5と、この反射膜5の背面を被覆する保護層6とから構成されている。フレネルミラー2の中心CLは、同心円状に配置された多数の円環状の微小溝4の同心円中心になっている。このフレネルミラー2の厚さは0.1mm以上1.0mm以下であり、従来の手荷物入れ用に使用されていたフレネルミラーに比べて極薄になっている。このようにフレネルミラー2が極薄であるため、従来の内部確認ミラーと実質的に重量を同等にしながら、面積が従来の内部確認ミラーよりも拡大される。その拡大される面積(幅方向寸法×縦方向寸法)は、幅方向寸法が200mm以上800mm以下であり、縦方向寸法が150mm以上600mm以下である。
フレネルミラー2は、手荷物入れの内壁面に単独で貼り付けてもよいが、好ましくは、図2に示すように背面に剛性板7を接合して貼り付けるのがよい。極薄のフレネルミラー2は撓みやすく、形状安定性に乏しい性質がある。そのため、壁面へ貼り付ける際の作業が安定しないとか、貼り付け後のフレネルミラー2の表面に壁面側の微細な凹凸が顕れたりする。これらの問題は、フレネルミラー2の背面に剛性板7を接合することによって解消することができる。
上記目的を達成する本発明の手荷物入れ用内部確認ミラーは、透明樹脂製の基板と、この基板の背面側に配列されたV字状断面の多数の微小溝と、この多数の微小溝の表面を被覆する反射膜と、この反射膜を被覆する保護層とを備えた凸面鏡機能を有するフレネルミラーからなる旅客航空機の手荷物入れ用内部確認ミラーであって、前記フレネルミラーの厚さが0.1mm以上1.0mm以下の極薄である一方、前記フレネルミラーの面積が幅方向寸法が200mm以上800mm以下で、縦方向寸法が150mm以上600mm以下である拡大した大きさを有し、前記多数の微小溝の傾斜面に基づく仮想円弧が単一の曲率半径からなり、その曲率半径が200mm以上1000mm以下であることを特徴とする。

Claims (11)

  1. 透明樹脂製の基板と、この基板の背面側に配列されたV字状断面の多数の微小溝と、この多数の微小溝の表面を被覆する反射膜と、この反射膜を被覆する保護層とを備えた凸面鏡機能を有するフレネルミラーからなる手荷物入れ用内部確認ミラーであって、前記フレネルミラーの厚さが0.1mm以上1.0mm以下であり、前記多数の微小溝の傾斜面に基づく仮想円弧の曲率半径が200mm以上1000mm以下である手荷物入れ用内部確認ミラー。
  2. 前記フレネルミラーの幅方向寸法が200mm以上800mm以下で、縦方向寸法が150mm以上600mm以下である請求項1に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  3. 前記曲率半径が200mm以上500mm以下である請求項1または2に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  4. 前記フレネルミラーの背面に剛性板が接合されている請求項1〜3のいずれかに記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  5. 前記剛性板の厚さが0.1mm以上1.0mm以下であり、かつ前記フレネルミラーと前記剛性板とこれらの間に介在する接着層との合計厚さが0.2mm以上1.0mm以下である請求項4に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  6. 前記剛性板の厚さが0.1mm以上0.5mm以下である請求項4または5に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  7. 前記剛性板が繊維強化樹脂複合材である請求項4〜6のいずれかに記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  8. 前記繊維強化樹脂複合材が炭素繊維強化樹脂複合材である請求項7に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  9. 旅客乗物の座席上方に設置された手荷物入れの内壁面に貼り付けられている請求項1〜8のいずれかに記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  10. 前記旅客乗物が旅客航空機である請求項9に記載の手荷物入れ用内部確認ミラー。
  11. 透明樹脂の溶融押出成形により透明樹脂フィルムを成形し、この透明樹脂フィルムをプレス成形により片面に多数のV字状断面の微小溝を配列した基板を成形し、この基板から請求項1〜10のいずれかに記載の構成を有する手荷物入れ用内部確認ミラーを製造する手荷物入れ用内部確認ミラーの製造方法。
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