JPWO2017130235A1 - 電極チップ取外装置及びハンマー - Google Patents

電極チップ取外装置及びハンマー Download PDF

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Abstract

取外部材(5)は、接近・離間可能に一対設けられ、大径部(11a)及び電極チップ(12)の間の隙間(S1)に挿入可能な各爪部(5A,5B)及び各爪部(5A,5B)の挿入方向と交差する方向に突出する突起(54)を有す。アーム部材(8)の一端側には、一方の取外部材(5)の突起(54)を軸支する第1支持部(81a)及び他方の取外部材(5)の突起(54)を軸支する第2支持部(81b)が設けられる。第1支持部(81a)は、アーム部材(8)の他端側に行くにつれて次第に他方の取外部材(5)側に位置する溝形状をなす。

Description

本発明は、スポット溶接に用いる溶接ガンの先端に取り付けられた電極チップを溶接ガンの先端から取り外す電極チップ取外装置及び当該電極チップ取外装置を備えたハンマーに関する。
一般的に、スポット溶接に用いる溶接ガンの先端には、円柱状をなす大径部と当該大径部と中心軸が同じで連続する円柱状の小径部とが設けられ、上記大径部との間に隙間が形成されるように上記小径部に電極チップが嵌合によって取り付けられている。
ところで、上記電極チップの先端部分は、溶接を所定回数行うと磨耗したり、或いは、酸化皮膜等が付着して状態が悪化するので、チップドレッサを用いて周期的に切削する必要がある。そして、周期的に切削される電極チップは、次第にその全長が短くなって最後は使用できなくなってしまうので、所定の時期に溶接ガンの小径部から取り外すとともに新しい電極チップを溶接ガンの小径部に取り付けなければならない。
上記溶接ガンの小径部から電極チップを取り外す作業は、当該取外作業を容易に行うために電極チップ取外装置が用いられる。例えば、特許文献1に開示されている電極チップ取外装置は、上下方向に対称の形状をなす一対の取外部材を備え、該各取外部材の先端には、水平方向に突出する爪部が形成され、各取外部材の基端側には、上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。上記両取外部材は、当該両取外部材の貫通孔に嵌挿されたガイド棒によって互いに接近・離間可能となっている。また、上側の取外部材における両側面の下側縁部には、水平方向に延びる断面L字状の上側段差部が形成される一方、下側の取外部材における両側面の上側縁部には、水平方向に延びるとともに上記上側段差部に対応する断面L字状の下側段差部が形成されている。上記両取外部材の側方には、水平方向に延びるアーム部材が上記両取外部材を挟むように一対設けられ、上記両アーム部材は、上下方向に回動可能に一端側が装置固定側に軸支されている。一方、上記各アーム部材の他端側には、上記両取外部材において対応する側面の上側段差部及び下側段差部の間に嵌合する一対のピンが上記アーム部材の延出方向に所定の間隔をあけて並設されている。
そして、上記電極チップを上記小径部から取り外す際、上記両取外部材を接近させ、且つ、上記両爪部を上記隙間に挿入した状態で上記溶接ガンを下方に下げると、溶接ガンの大径部が上側の取外部材を下方に押圧することで両取外部材が上記ガイド棒に案内されながら下方に移動し、上側の取外部材の各上側段差部によって各アーム部材の各ピンが下方に押圧されるようになっている。さらに溶接ガンを下方に下げると、上記両アーム部材が下方に回動して各アーム部材の2つのピンが次第に上下に離間することで両取外部材が互いに離間しながら下方に移動していき、この離間動作で上記両爪部の一方が上記大径部から離間する方向に上記電極チップを押圧するとともに上記両爪部の他方が上記大径部に押し付けられて上記電極チップを上記小径部から取り外すよう構成されている。
特開2009−297772号公報
ところで、各取外部材の爪部は、溶接ガンにおける大径部と電極チップとの間の隙間に挿入する必要があるためにその厚みを薄く形成する必要がある一方、電極チップの取外作業を行う際に大きな負荷が掛かるため、各取外部材の爪部周りの剛性が高くなるよう設計する必要がある。
しかし、特許文献1の電極チップ取外装置では、両取外部材を離間させるために、各アーム部材のピンを嵌合させる上側段差部及び下側段差部を各取外部材に形成しているので、各取外部材の爪部周りの断面係数が小さくなって剛性が低くなってしまい、取外作業を繰り返すと、各取外部材の爪部周りに変形や破損が生じてしまうおそれがある。
これを回避するために、各取外部材の爪部周りの断面係数が大きくなるよう設計すると、各取外部材が大きくなってしまい、装置全体が大型化してしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、変形や破損を防ぎ、且つ、コンパクトな電極チップ取外装置及びこの電極チップ取外装置を備えたハンマーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、特許文献1の如き各取外部材に段差部を設けずに両取外部材を接近・離間させるよう工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、円柱状の大径部及び該大径部と中心軸が同じで連続するとともに電極チップが上記大径部との間に隙間を形成した状態で嵌合する円柱状の小径部を有するスポット溶接用の溶接ガンの上記電極チップを上記小径部から取り外す電極チップ取外装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記隙間に挿入可能な爪部及び該爪部の挿入方向と交差する方向に突出する突起を有し、上記爪部の挿入方向及び上記突起の突出方向の両方と交差する方向に接近・離間可能で、且つ、対称に配置された一対の取外部材と、上記爪部の挿入方向に延び、上記一方の取外部材の突起を軸支する第1支持部及び上記他方の取外部材の突起を軸支する第2支持部を一端側に有するアーム部材とを備え、上記第1支持部は、上記アーム部材の他端側に行くにつれて次第に他方の取外部材側に位置する溝形状又はスリット形状をなしており、上記電極チップを上記小径部から取り外す際、上記両取外部材を接近させ、且つ、上記両爪部を上記隙間に挿入した状態で上記アーム部材の他端側を上記一方の取外部材側に押圧することにより、上記他方の取外部材の突起周りにおける上記アーム部材の回動動作で上記第1支持部が上記一方の取外部材の突起を案内することで上記一方の取外部材が上記他方の取外部材から離間し、この離間動作で上記両爪部のいずれか一方が上記大径部から離間する方向に上記電極チップを押圧するとともに上記両爪部のいずれか他方が上記大径部に押し付けられて上記電極チップを上記小径部から取り外すよう構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記第1支持部は、上記アーム部材の回動軸周りに略円弧状に湾曲していることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記第2支持部は、上記アーム部材の他端側に行くにつれて次第に一方の取外部材側に位置する溝形状又はスリット形状をなしており、上記電極チップを上記小径部から取り外す際、上記両取外部材を接近させ、且つ、上記両爪部を上記隙間に挿入した状態で上記アーム部材の他端側を上記他方の取外部材側に押圧することにより、上記一方の取外部材の突起周りにおける上記アーム部材の回動動作で上記第2支持部が上記他方の取外部材の突起を案内することで上記他方の取外部材が上記一方の取外部材から離間し、この離間動作で上記両爪部のいずれか一方が上記電極チップを上記大径部から離間する方向に押圧するとともに上記両爪部のいずれか他方が上記大径部に押し付けられて上記電極チップを上記小径部から取り外すよう構成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記各取外部材には、上記爪部の挿入方向及び上記突起の突出方向の両方と交差する方向に貫通する貫通孔が互いに対応する位置に形成され、該両貫通孔には、上記両取外部材を互いに接近・離間可能に案内するガイドピンが嵌挿され、該ガイドピンには、上記両取外部材が互いに接近するよう付勢するコイルバネが巻装されていることを特徴とする。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記各取外部材の先端には、上記大径部又は電極チップに向かって開口するとともに上記各取外部材を上記大径部又は電極チップに接近させると当該大径部又は電極チップが嵌合する嵌合凹部が設けられ、上記爪部は、上記嵌合凹部に1つ以上設けられていることを特徴とする。
第6の発明では、第5の発明において、上記一方の取外部材の爪部は、上記隙間に対応する厚みを有し、且つ、上記嵌合凹部に沿って等間隔に複数設けられ、上記他方の取外部材の爪部は、上記隙間に対応する厚みを有し、且つ、上記嵌合凹部に沿って等間隔に複数設けられ、上記一方の取外部材と上記他方の取外部材とを互いに接近させた際、上記一方の取外部材の各爪部の間に上記他方の取外部材の各爪部が交互に入り込むようになっていることを特徴とする。
第7の発明では、第5又は第6の発明において、上記アーム部材の一端には、上記爪部の挿入方向に突出し、且つ、上記突起の突出方向に離間するとともに、各々に上記第1及び第2支持部を有する一対の突出支持部が設けられ、上記一方の取外部材の突起は、上記各突出支持部の第1支持部に軸支されるよう互いに離間する方向に一対突設され、上記他方の取外部材の突起は、上記各突出支持部の第2支持部に軸支されるよう互いに離間する方向に一対突設されていることを特徴とする。
第8の発明では、第7の発明において、上記各取外部材の一対の突起は、上記大径部又は上記電極チップが上記嵌合凹部に嵌合した状態で上記両突起の中央に上記大径部及び上記小径部の中心軸が位置するよう上記各取外部材に形成されていることを特徴とする。
第9の発明では、第7又は第8に記載の電極チップ取外装置を備え、上記アーム部材の他端には、作業者が操作時に把持する操作棒が取り付けられ、上記突出支持部における上記取外部材の反対側には、打撃用部材が取り付けられていることを特徴とする。
第1の発明では、特許文献1の如き段差部を各取外部材に設けなくてもアーム部材の回動動作によって両取外部材が離間するようになる。したがって、各取外部材の爪部周りの断面係数を大きく設計しながら各取外部材の全体の形状を小さくでき、取外作業を繰り返し行っても各取外部材の爪部周りの変形や破損が発生しないコンパクトな装置にできる。
第2の発明では、アーム部材の回動動作に伴って一方の取外部材の突起が第1支持部に案内される際、突起と第1支持部との間の摩擦抵抗が少なくなるので、一方の取外部材の突起が第1支持部を滑らかに移動できるようになり、アーム部材の回動動作に伴う作業負荷を減らすことができる。
第3の発明では、アーム部材の回動方向を変更しても電極チップの取外作業が行えるので、例えば、手動操作で電極チップの取外作業を行う場合において作業者の操作の選択枝を増やすことができる。
第4の発明では、電極チップの取外作業が終了して両爪部が大径部及び電極チップから離間すると、両取外部材がコイルバネの付勢力によって互いに接近する。したがって、両取外部材が次の電極チップの取外作業を行える準備状態に自動でなるので、電極チップの取外作業を繰り返し行う際に効率が良い。
第5の発明では、各取外部材を上記大径部又は電極チップに接近させると、大径部と電極チップとの間の隙間に爪部が挿入されるとともに、大径部及び電極チップが各嵌合凹部に嵌合する。したがって、両取外部材を離間させる際、大径部及び電極チップが各嵌合凹部に支えられるので、両取外部材の離間動作が安定して電極チップの取外作業を円滑に行うことができる。
第6の発明では、両取外部材を接近させると、互いに厚みが同じである一方の取外部材の各爪部と他方の取外部材の各爪部とが嵌合凹部に沿って交互に一列に並ぶので、接近状態の各取外部材を大径部又は電極チップに接近させると、各取外部材の各爪部がそれぞれ大径部と電極チップとの間の隙間に一気に挿入される。そして、アーム部材を回動させると、各取外部材に等間隔に設けられた爪部が大径部及び電極チップに対してバランス良く力を加えるので、大径部及び電極チップが当該電極チップの中心軸に沿って真っ直ぐ離間するようになり、電極チップを小径部から効率良く取り外すことができる。また、各取外部材の爪部の厚みが大径部と電極チップとの間の隙間に対応しているので、各取外部材の爪部における大径部又は電極チップを押圧する方向の剛性が高くなり、各取外部材の爪部周りの故障を確実に防ぐことができる。
第7の発明では、各取外部材をアーム部材の2箇所で支持するようになるので、アーム部材における突起周りの回動動作及び両取外部材の接近・離間動作をさらに安定させることができる。
第8の発明では、アーム部材の回動動作による力が各取外部材を介して大径部又は電極チップの中心軸を含む平面に沿って大径部又は電極チップに加わるようになる。したがって、大径部及び電極チップを引き離す際に掛かる抵抗が少なくなり、取外作業時におけるアーム部材の操作に掛かる負荷を必要最小限にすることができる。
第9の発明では、各取外部材の爪部を大径部と電極チップとの間の隙間に挿入する操作やアーム部材を回動させる操作を作業者が操作棒を把持して行えるようになるので、手動で行う電極チップの取外作業を簡単に行うことができる。また、電極チップの取外作業が終了した後、新しい電極チップを小径部に取り付ける際、打撃用部材で電極チップを小径部に打ち込むことで電極チップを小径部に強固に固定させることができる。さらに、作業者が操作棒を把持したままの状態で電極チップの取外作業と取付作業とを連続で行えるので、電極チップの交換作業を効率良く行うことができる。
本発明の実施形態1に係る電極チップ取外装置を備えたハンマーの斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電極チップ取外装置を備えたハンマーにおけるハンマー本体の拡大平面図である。 本発明の実施形態1に係る電極チップ取外装置の取外部材を表面側から見た図である。 本発明の実施形態1に係る電極チップ取外装置の取外部材を裏面側から見た図である。 図2のV−V線における断面図である。 図5の後、電極チップを溶接ガンの先端から取り外した直後の状態を示す図である。 本発明の実施形態1に係る電極チップ取外装置を備えたハンマーで電極チップを溶接ガンの先端に取り付けている途中の状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る図5相当図である。 本発明の実施形態2に係る図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1及び図2は、本発明の実施形態1に係るハンマー1を示す。該ハンマー1は、図5乃至図7に示すように、スポット溶接用の溶接ガン11の先端から電極チップ12を取り外したり、或は、上記溶接ガン11の先端に上記電極チップ12を取り付ける際に使用するものであり、平面視で略T字状をなすハンマー本体2と、操作時に作業者が把持する操作棒3とを備えている。
上記溶接ガン11は、産業用ロボット(図示せず)に把持させて使用する一般的なものであり、上記溶接ガン11の先端には、中心軸11cが同じ状態で連続する円柱状の大径部11a及び小径部11bが設けられている。
上記電極チップ12は、当該電極チップ12の中心軸12aが上記大径部11a及び小径部11bの中心軸11cに一致するように、且つ、上記大径部11aとの間に隙間S1が形成されるように上記小径部11bに嵌合によって取り付けられている。
上記ハンマー本体2は、図2に示すように、上記電極チップ12を上記小径部11bから取り外す電極チップ取外装置4を備えている。
該電極チップ取外装置4は、図3乃至図6に示すように、厚みを有する板状で、且つ、先端に向かって二股に分岐した平面視で略U字状をなす一対の金属製取外部材5を備え、該両取外部材5は、互いの裏面側が対面するように、且つ、先端側が同方向を向くように対称に配置されている。
上記各取外部材5の先端側には、上記大径部11a又は上記電極チップ12に向かって開口する嵌合凹部50が設けられ、該嵌合凹部50の開口部分の反対側半分には、上記大径部11a又は上記電極チップ12の外周面に対応して湾曲する湾曲面50aが形成されている。
そして、上記各取外部材5を上記大径部11a又は上記電極チップ12に接近させると、上記嵌合凹部50に上記大径部11a又は上記電極チップ12が嵌合するようになっている。
上記各取外部材5の裏面には、図4に示すように、隆起面がそれぞれ平坦な第1隆起面部5a、第2隆起面部5b、及び、第3隆起面部5cが上記嵌合凹部50に沿って所定の間隔をあけて順に設けられている。
上記第1隆起面部5a、第2隆起面部5b、及び、第3隆起面部5cは、同じ量だけ隆起しており、その隆起量は、上記隙間S1に対応している。
上記第1隆起面部5aは、上記各取外部材5の先端側における分岐部分の一方側に設けられ、上記嵌合凹部50側の直線状の縁部が当該嵌合凹部50の内方に飛び出して第1爪部51となっている。
すなわち、上記第1爪部51は、上記嵌合凹部50の開口側の直線部分に沿って設けられ、その厚みは、上記隙間S1に対応している。
また、上記第1隆起面部5aにおける上記嵌合凹部50の開口側には、当該嵌合凹部50の開口に近づくにつれて次第に厚みが薄くなる尖鋭部51aが形成されている。
上記第2隆起面部5bは、上記各取外部材5の基端側における中途部と一方の隅部との間に設けられ、上記嵌合凹部50に近づくにつれて次第に幅が狭くなる略三角形状をなしている。
上記第2隆起面部5bの上記嵌合凹部50側における湾曲面50aに対応する縁部は、上記嵌合凹部50の内方に飛び出して第2爪部52となっている。
すなわち、上記第2爪部52は、上記嵌合凹部50の湾曲面50aに沿う湾曲形状をなし、その厚みは、上記隙間S1に対応している。
上記第3隆起面部5cは、上記各取外部材5の基端側における他方の隅部と上記各取外部材5の先端側における分岐部分の他方側の中途部との間に設けられ、上記嵌合凹部50に近づくにつれて次第に幅が狭くなる略三角形状をなしている。
上記第3隆起面部5cの上記嵌合凹部50側における湾曲面50aに対応する縁部は、上記嵌合凹部50の内方に飛び出して第3爪部53となっている。
すなわち、上記第3爪部53は、上記嵌合凹部50の湾曲面50aに沿って湾曲形状をなし、その厚みは、上記隙間S1に対応している。
そして、上記各取外部材5における第1爪部51、第2爪部52、及び、第3爪部53は、上記嵌合凹部50の湾曲方向に等間隔に設けられている。
尚、以下では、便宜上、一方の取外部材5の第1爪部51、第2爪部52、及び、第3爪部53をそれぞれ爪部5Aと、他方の取外部材5の第1爪部51、第2爪部52、及び、第3爪部53をそれぞれ爪部5Bと呼ぶことにする。
上記各取外部材5の先端側における分岐部分の他方側裏面には、上記第3隆起面部5cに連続する第1段差面部5dが設けられ、該第1段差面部5dの段差面の形状は、上記第1隆起面部5aの隆起面の形状に対応している。
また、上記各取外部材5の第2隆起面部5bと第3隆起面部5cとの間には、当該第2隆起面部5b及び第3隆起面部5cに連続する第2段差面部5eが設けられ、該第2段差面部5eの段差面の形状は、上記第2隆起面部5bの隆起面の形状に対応している。
さらに、上記各取外部材5の第1隆起面部5aと第2隆起面部5bとの間には、当該第1隆起面部5a及び第2隆起面部5bに連続する第3段差面部5fが設けられ、該第3段差面部5fの段差面の形状は、上記第3隆起面部5cの隆起面の形状に対応している。
そして、上記両取外部材5を互いに接近させると、一方の取外部材5の第1隆起面部5aが他方の取外部材5の第1段差面部5dに嵌合するとともに他方の取外部材5の第1隆起面部5aが一方の取外部材5の第1段差面部5dに嵌合するようになっている。また、一方の取外部材5の第2隆起面部5bが他方の取外部材5の第2段差面部5eに嵌合するとともに他方の取外部材5の第2隆起面部5bが一方の取外部材5の第2段差面部5eに嵌合するようになっている。さらに、一方の取外部材5の第3隆起面部5cが他方の取外部材5の第3段差面部5fに嵌合するとともに他方の取外部材5の第3隆起面部5cが一方の取外部材5の第3段差面部5fに嵌合するようになっている。
すなわち、上記両取外部材5を互いに接近させると、一方の取外部材5の各爪部5Aの間に他方の取外部材5の各爪部5Bが交互に入り込んで一方の取外部材5の各爪部5Aと他方の取外部材5の各爪部5Bとが上記嵌合凹部50に沿って一列に並ぶようになっていて、上記両取外部材5を互いに接近させた状態で上記各嵌合凹部50を上記大径部11a又は上記電極チップ12に接近させた際、上記各取外部材5の各爪部5A,5Bが上記隙間S1に一気に挿入されるようになっている。
上記各取外部材5の各分岐部分における外側面の中途部には、上記各爪部5A,5Bの挿入方向と交差する方向で、且つ、互いに離間する方向に突出する一対の突起54が設けられている。
該両突起54は、図5及び図6に示すように、上記各嵌合凹部50に上記大径部11a又は上記電極チップ12を嵌合させた状態で上記両突起54の中央に上記大径部11a及び上記小径部11bの中心軸11cが位置するよう上記各取外部材5に形成されている。
また、上記各取外部材5の基端側における各隅部は、当該各取外部材5の表面側が窪んで形成された第1薄肉部55と第2薄肉部56とを有している。
上記第1薄肉部55には、上記各爪部5A,5Bの挿入方向及び上記各突起54の突出方向の両方と交差する方向に貫通する第1貫通孔55aが形成される一方、上記第2薄肉部56には、上記各爪部5A,5Bの挿入方向及び上記各突起54の突出方向の両方と交差する方向に貫通する第2貫通孔56aが形成されていて、上記一方の取外部材5の第1貫通孔55aと他方の取外部材5の第2貫通孔56aとが互いに対応する位置となり、上記他方の取外部材5の第1貫通孔55aと一方の取外部材5の第2貫通孔56aとが互いに対応する位置となっている。
上記電極チップ取外装置4は、軸部6a及び頭部6bからなる一対のガイドピン6を備えている。
上記各ガイドピン6の軸部6aは、他方の取外部材5側から互いに対応する第1貫通孔55a及び第2貫通孔56aに嵌挿され、各ガイドピン6の軸部6aは、上記両取外部材5の接近・離間動作を案内するようになっている。
上記各ガイドピン6の軸部6a先端には、当該各ガイドピン6の軸部6aが第1貫通孔55a及び第2貫通孔56aから外れないようにワッシャー6cが嵌め込まれている。
また、上記各ガイドピン6の軸部6aには、それぞれコイルバネ7が巻装されている。
該各コイルバネ7の一端は、上記各ガイドピン6の頭部6bに当接する一方、上記各コイルバネ7の他端は、上記他方の取外部材5の表面に当接していて、上記両コイルバネ7の付勢力によって上記両取外部材5が互いに接近するようになっている。
上記電極チップ取外装置4は、上記両取外部材5を支持するアーム部材8を備えている。
該アーム部材8の一端には、上記各爪部5A,5Bの上記隙間S1への挿入方向に突出し、且つ、上記突起54の突出方向に離間する一対の突出支持部81が設けられ、上記アーム部材8の他端には、上記操作棒3の一端が固定されている。
上記各突出支持部81は、上記両取外部材5の各側方に位置しており、上記一方の取外部材5の突起54を軸支する第1支持部81aと、上記他方の取外部材5の突起54を軸支する第2支持部81bとを備えている。
すなわち、上記各突出支持部81の第1支持部81aは、上記一方の取外部材5の各突起54を軸支し、上記各突出支持部81の第2支持部81bは、上記他方の取外部材5の各突起54を軸支している。
上記各第1支持部81aは、上記アーム部材8の他端側に行くにつれて次第に他方の取外部材5側に位置する形状で、且つ、上記各第2支持部81b周りに略円弧状に湾曲する溝形状をなしており、上記アーム部材8は、上記各第1支持部81aに軸支された各突起54が上記各第1支持部81aに案内されることによって上記各第2支持部81bに軸支された各突起54を回動軸として当該回動軸周りに回動可能になっている。
上記各突出支持部81における取外部材5の反対側には、短い円柱形状のゴム製打撃用部材9が取り付けられている。
そして、作業者は、上記電極チップ12を上記小径部11bから取り外す際、図5に示すように、上記両取外部材5を接近させ、且つ、上記各爪部5A,5Bを上記隙間S1に挿入した状態で上記操作棒3を操作して上記アーム部材8の他端側を上記一方の取外部材5側に押圧することにより、図6に示すように、上記他方の取外部材5の両突起54周りにおける上記アーム部材8の回動動作で上記各第1支持部81aが上記一方の取外部材5の両突起54を案内することで上記一方の取外部材5が上記両コイルバネ7の付勢力に抗して上記他方の取外部材5から離間し、この離間動作で上記一方の取外部材5の各爪部5Aが上記大径部11aから離間する方向に上記電極チップ12を押圧するとともに上記他方の取外部材5の各爪部5Bが上記大径部11aに押し付けられて上記電極チップ12を上記小径部11bから取り外すよう構成されている。
また、作業者は、上記電極チップ12を上記小径部11bに取り付ける際、図7に示すように、上記小径部11bに上記電極チップ12を嵌合させた状態で上記操作棒3を把持して上記打撃用部材9で電極チップ12の先端を叩くことにより、上記小径部11bに上記電極チップ12を強固に固定できるようになっている。
次に、上記ハンマー1による電極チップ12の交換作業について説明する。
まず作業者は、電極チップ12の取外作業を行う溶接ガン11に近づくとともに、図5に示すように、上記ハンマー1の操作棒3を把持しながら上記溶接ガン11先端の大径部11aと電極チップ12との間の隙間S1に上記各爪部5A,5Bを挿入する。すると、一方の取外部材5の湾曲面50aが電極チップ12の外周面に、他方の取外部材5の湾曲面50aが大径部11aの外周面に対応する。
次に、作業者は、図6に示すように、操作棒3を一方の取外部材5側に倒す。すると、上記アーム部材8の他端側が一方の取外部材5側に押圧され、操作棒3及びアーム部材8が上記他方の取外部材5の両突起54周りに回動する。
上記アーム部材8が回動すると、上記各第1支持部81aが上記一方の取外部材5の各突起54を案内することによって上記一方の取外部材5が上記コイルバネ7の付勢力に抗して上記他方の取外部材5から離間する。すると、一方の取外部材5の各爪部5Aが上記大径部11aから離間する方向に電極チップ12を押圧するとともに、上記他方の取外部材5の各爪部5Bが上記大径部11aに押し付けられ、これにより、上記電極チップ12が上記小径部11bから外れる。
その後、作業者は、新しい電極チップ12を持って小径部11bに嵌め込み、図7に示すように、上記打撃用部材9で新しい電極チップ12の先端を叩く。すると、新しい電極チップ12が小径部11bに強固に固定され、電極チップ12の交換作業が終了する。
以上より、本発明の実施形態1によると、特許文献1の如き段差部を各取外部材5に設けなくてもアーム部材8の回動動作によって両取外部材5が離間するようになる。したがって、各取外部材5の各爪部5A,5B周りの断面係数を大きく設計しながら各取外部材5の全体の形状を小さくでき、取外作業を繰り返し行っても各取外部材5の各爪部5A,5B周りの変形や破損が発生しないコンパクトな電極チップ取外装置4にできる。
また、第1支持部81aが第2支持部81b周りに略円弧状に湾曲しているので、アーム部材8の回動動作に伴って一方の取外部材5の各突起54が各第1支持部81aに案内される際、各突起54と各第1支持部81aとの間の摩擦抵抗が少なくなる。したがって、一方の取外部材5の各突起54が各第1支持部81aを滑らかに移動できるようになり、アーム部材8の回動動作に伴う作業負荷を減らすことができる。
また、電極チップ12の取外作業が終了して一方の取外部材5の各爪部5A及び他方の取外部材5の各爪部5Bが大径部11a及び電極チップ12から離間すると、両取外部材5がコイルバネ7の付勢力によって互いに接近する。したがって、両取外部材5が次の電極チップ12の取外作業が行える準備状態に自動でなるので、電極チップ12の取外作業を繰り返し行う際に効率が良い。
また、各取外部材5を大径部11a又は電極チップ12に接近させると、大径部11aと電極チップ12との間の隙間S1に各爪部5A,5Bが挿入されるとともに、大径部11a及び電極チップ12が各嵌合凹部50に嵌合する。したがって、両取外部材5を離間させる際、大径部11a及び電極チップ12が各嵌合凹部50に支えられるので、両取外部材5の離間動作が安定して電極チップ12の取外作業を円滑に行うことができる。
また、両取外部材5を接近させると、互いに厚みが同じである一方の取外部材5の各爪部5Aと他方の取外部材5の各爪部5Bとが嵌合凹部50に沿って交互に一列に並ぶので、接近状態の各取外部材5を大径部11a又は電極チップ12に接近させると、各取外部材5の各爪部5A,5Bがそれぞれ大径部11aと電極チップ12との間の隙間S1に一気に挿入される。そして、アーム部材8を回動させると、各取外部材5に等間隔に設けられた各爪部5A,5Bが大径部11a及び電極チップ12に対してバランス良く力を加えるので、大径部11a及び電極チップ12が当該電極チップ12の中心軸12aに沿って真っ直ぐ離間するようになり、電極チップ12を小径部11bから効率良く取り外すことができる。また、各取外部材5の各爪部5A,5Bの厚みが大径部11aと電極チップ12との間の隙間S1に対応しているので、各取外部材5の各爪部5A,5Bにおける大径部11a又は電極チップ12を押圧する方向の剛性が高くなり、各取外部材5の各爪部5A,5B周りの故障を確実に防ぐことができる。
また、各取外部材5をアーム部材8の一対の突出支持部81で支持するようになるので、アーム部材8における各突起54周りの回動動作及び両取外部材5の接近・離間動作を安定させることができる。
また、電極チップ12の取外作業の際、各取外部材5の両突起54の中央に大径部11a及び小径部11bの中心軸11cが位置するようになるので、アーム部材8の回動動作による力が各取外部材5を介して大径部11a又は電極チップ12の中心軸11c,12aを通る平面に沿って大径部11a又は電極チップ12に加わるようになる。したがって、大径部11a及び電極チップ12を引き離す際に掛かる抵抗が少なくなり、取外作業時におけるアーム部材8の操作に掛かる負荷を必要最小限にすることができる。
また、各取外部材5の各爪部5A,5Bを大径部11aと電極チップ12との間の隙間S1に挿入する操作やアーム部材8を回動させる操作を作業者が操作棒3を把持して行えるようになるので、手動で行う電極チップ12の取外作業を簡単に行うことができる。また、電極チップ12の取外作業が終了した後、新しい電極チップ12を小径部11bに取り付ける際、打撃用部材9で電極チップ12を小径部11bに打ち込むことで電極チップ12を小径部11bに強固に固定させることができる。さらに、作業者が操作棒3を把持したままの状態で電極チップ12の取外作業と取付作業とを連続で行えるので、電極チップ12の交換作業を効率良く行うことができる。
尚、本発明の実施形態1の第1支持部81aは、溝形状をなしているが、スリット形状であってもよい。
また、本発明の実施形態1の第1支持部81aは、湾曲形状をなしているが、直線形状であってもよい。
また、本発明の電極チップ取外装置4は、溶接ガン11の電極チップ12が下方を向く姿勢のときに使用しているが、溶接ガン11の電極チップ12が上方を向く姿勢のときであっても使用できる。
《発明の実施形態2》
図8及び図9は、本発明の実施形態2に係るハンマー1を示す。この実施形態2では、アーム部材8における第2支持部81bの構造と、溶接ガン11の電極チップ12が上方を向く姿勢のときにハンマー1を使用している点とが実施形態1と異なっているだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを詳細に説明する。
実施形態2の各突出支持部81における第2支持部81bは、上記アーム部材8の他端側に行くにつれて次第に一方の取外部材5側に位置する溝形状をなしており、各突出支持部81における第1支持部81a及び第2支持部81bは、両取外部材5の並設方向に対称の形状となっている。
そして、作業者は、上記電極チップ12を上記小径部11bから取り外す際、図8に示すように、上記両取外部材5を接近させ、且つ、上記各爪部5A,5Bを上記隙間S1に挿入した状態で上記操作棒3を操作して上記アーム部材8の他端側を上記他方の取外部材5側に押圧することにより、図9に示すように、上記一方の取外部材5の両突起54周りにおける上記アーム部材8の回動動作で上記各第2支持部81bが上記他方の取外部材5の両突起54を案内することで上記他方の取外部材5が上記両コイルバネ7の付勢力に抗して上記一方の取外部材5から離間し、この離間動作で上記他方の取外部材5の各爪部5Bが上記大径部11aから離間する方向に上記電極チップ12を押圧するとともに上記一方の取外部材5の各爪部5Aが上記大径部11aに押し付けられて上記電極チップ12を上記小径部11bから取り外すよう構成されている。
以上より、本発明の実施形態2によると、アーム部材8の回動方向を変更しても電極チップ12の取外作業が行えるようになるので、作業者が操作棒3を把持して手動で電極チップの取外作業を行う場合、作業者の操作の選択枝が増えて扱いやすい。
尚、本発明の実施形態2の第2支持部81bは、溝形状をなしているが、スリット形状であってもよい。
また、本発明の実施形態2の第2支持部81bは、湾曲形状をなしているが、直線形状であってもよい。
また、本発明の実施形態2の電極チップ取外装置4は、溶接ガン11の先端の電極チップ12が上方を向く姿勢のときに使用しているが、溶接ガン11の先端の電極チップ12が下方を向く姿勢のときであっても使用できる。
また、本発明の実施形態1,2では、各取外部材5に爪部5A,5Bがそれぞれ3つずつ設けられているが、これに限らず、各取外部材5に爪部5A,5Bがそれぞれ1又は2つずつ設けられていてもよいし、各取外部材5に爪部5A,5Bがそれぞれ4つ以上設けられていてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、各取外部材5の爪部5A,5Bが等間隔に設けられているが、等間隔に設けていなくてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、電極チップ12の取外作業を行う際、アーム部材8を手動で回動させるようになっているが、これに限らず、アーム部材8を機械によって自動で回動させるようにしてもよい。
本発明は、スポット溶接に用いる溶接ガンの先端に取り付けられた電極チップを溶接ガンの先端から取り外す電極チップ取外装置及び当該電極チップ取外装置を備えたハンマーに適している。
1 ハンマー
3 操作棒
4 電極チップ取外装置
5 取外部材
5A,5B 爪部
6 ガイドピン
7 コイルバネ
8 アーム部材
9 打撃用部材
11 溶接ガン
11a 大径部
11b 小径部
11c 中心軸
12 電極チップ
50 嵌合凹部
51 第1爪部
52 第2爪部
53 第3爪部
54 突起
55a 第1貫通孔
56a 第2貫通孔
81 突出支持部
81a 第1支持部
81b 第2支持部
S1 隙間

Claims (9)

  1. 円柱状の大径部及び該大径部と中心軸が同じで連続するとともに電極チップが上記大径部との間に隙間を形成した状態で嵌合する円柱状の小径部を有するスポット溶接用の溶接ガンの上記電極チップを上記小径部から取り外す電極チップ取外装置であって、
    上記隙間に挿入可能な爪部及び該爪部の挿入方向と交差する方向に突出する突起を有し、上記爪部の挿入方向及び上記突起の突出方向の両方と交差する方向に接近・離間可能で、且つ、対称に配置された一対の取外部材と、
    上記爪部の挿入方向に延び、上記一方の取外部材の突起を軸支する第1支持部及び上記他方の取外部材の突起を軸支する第2支持部を一端側に有するアーム部材とを備え、
    上記第1支持部は、上記アーム部材の他端側に行くにつれて次第に他方の取外部材側に位置する溝形状又はスリット形状をなしており、
    上記電極チップを上記小径部から取り外す際、上記両取外部材を接近させ、且つ、上記両爪部を上記隙間に挿入した状態で上記アーム部材の他端側を上記一方の取外部材側に押圧することにより、上記他方の取外部材の突起周りにおける上記アーム部材の回動動作で上記第1支持部が上記一方の取外部材の突起を案内することで上記一方の取外部材が上記他方の取外部材から離間し、この離間動作で上記両爪部のいずれか一方が上記大径部から離間する方向に上記電極チップを押圧するとともに上記両爪部のいずれか他方が上記大径部に押し付けられて上記電極チップを上記小径部から取り外すよう構成されていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  2. 請求項1に記載の電極チップ取外装置において、
    上記第1支持部は、上記アーム部材の回動軸周りに略円弧状に湾曲していることを特徴とする電極チップ取外装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電極チップ取外装置において、
    上記第2支持部は、上記アーム部材の他端側に行くにつれて次第に一方の取外部材側に位置する溝形状又はスリット形状をなしており、
    上記電極チップを上記小径部から取り外す際、上記両取外部材を接近させ、且つ、上記両爪部を上記隙間に挿入した状態で上記アーム部材の他端側を上記他方の取外部材側に押圧することにより、上記一方の取外部材の突起周りにおける上記アーム部材の回動動作で上記第2支持部が上記他方の取外部材の突起を案内することで上記他方の取外部材が上記一方の取外部材から離間し、この離間動作で上記両爪部のいずれか一方が上記電極チップを上記大径部から離間する方向に押圧するとともに上記両爪部のいずれか他方が上記大径部に押し付けられて上記電極チップを上記小径部から取り外すよう構成されていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の電極チップ取外装置において、
    上記各取外部材には、上記爪部の挿入方向及び上記突起の突出方向の両方と交差する方向に貫通する貫通孔が互いに対応する位置に形成され、
    該両貫通孔には、上記両取外部材を互いに接近・離間可能に案内するガイドピンが嵌挿され、
    該ガイドピンには、上記両取外部材が互いに接近するよう付勢するコイルバネが巻装されていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の電極チップ取外装置において、
    上記各取外部材の先端には、上記大径部又は電極チップに向かって開口するとともに上記各取外部材を上記大径部又は電極チップに接近させると当該大径部又は電極チップが嵌合する嵌合凹部が設けられ、
    上記爪部は、上記嵌合凹部に1つ以上設けられていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  6. 請求項5に記載の電極チップ取外装置において、
    上記一方の取外部材の爪部は、上記隙間に対応する厚みを有し、且つ、上記嵌合凹部に沿って等間隔に複数設けられ、
    上記他方の取外部材の爪部は、上記隙間に対応する厚みを有し、且つ、上記嵌合凹部に沿って等間隔に複数設けられ、
    上記一方の取外部材と上記他方の取外部材とを互いに接近させた際、上記一方の取外部材の各爪部の間に上記他方の取外部材の各爪部が交互に入り込むようになっていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  7. 請求項5又は6に記載の電極チップ取外装置において、
    上記アーム部材の一端には、上記爪部の挿入方向に突出し、且つ、上記突起の突出方向に離間するとともに、各々に上記第1及び第2支持部を有する一対の突出支持部が設けられ、
    上記一方の取外部材の突起は、上記各突出支持部の第1支持部に軸支されるよう互いに離間する方向に一対突設され、
    上記他方の取外部材の突起は、上記各突出支持部の第2支持部に軸支されるよう互いに離間する方向に一対突設されていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  8. 請求項7に記載の電極チップ取外装置において、
    上記各取外部材の一対の突起は、上記大径部又は上記電極チップが上記嵌合凹部に嵌合した状態で上記両突起の中央に上記大径部及び上記小径部の中心軸が位置するよう上記各取外部材に形成されていることを特徴とする電極チップ取外装置。
  9. 請求項7又は8に記載の電極チップ取外装置を備え、
    上記アーム部材の他端には、作業者が操作時に把持する操作棒が取り付けられ、
    上記突出支持部における上記取外部材の反対側には、打撃用部材が取り付けられていることを特徴とするハンマー。
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