JPWO2017119183A1 - 同期回路および同期回路の制御方法 - Google Patents

同期回路および同期回路の制御方法 Download PDF

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Abstract

周期信号に同期してデータ信号を取り込む同期回路の誤動作を抑制する。
同期回路は、保持部および可変遅延素子を具備する。この保持部および可変遅延素子を具備する同期回路において、保持部は、入力信号を、所定の周期信号に同期して保持する。また、その保持部および可変遅延素子を具備する同期回路において、可変遅延素子は、入力信号と所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて、保持部に供給する。

Description

本技術は、同期回路および同期回路の制御方法に関する。詳しくは、周期信号に同期してデータ信号を取り込む同期回路および同期回路の制御方法に関する。
従来より、位相同期回路などにおいて、2つの信号の位相差を検出するために位相検出器が用いられている。データ信号およびクロック信号を同期させるアナログの位相同期回路においては、ホッジ型の位相検出器などが用いられる(例えば、非特許文献1参照。)。このホッジ型の位相検出器には、フリップフロップとXOR(排他的論理和)ゲートとが設けられる。フリップフロップは、クロック信号に同期してデータ信号を保持し、XORゲートは、クロック信号とデータ信号との位相差に応じたパルス信号を出力する。
Behzad Razavi著、「Design of Integrated Circuits for Optical Communications」、(米国)、Wiley、pp294-303.
しかしながら、上述の位相検出器では、データ信号とクロック信号との位相を一致させる制御が行われるとフリップフロップのセットアップタイムまたはホールドタイムにおいてデータ信号の値が変化してしまうおそれがある。ここで、セットアップタイムは、クロック信号の立上り前においてデータ信号の変化が禁止される期間であり、ホールドタイムは、クロック信号の立上り後においてデータ信号の変化が禁止される期間である。セットアップタイムまたはホールドタイムにおいてデータ信号の値が変化するとフリップフロップはデータ信号の取込みに失敗して、その出力がメタステーブルとなる。この結果、位相検出器が誤動作して位相差を正確に検出することができなくなる。このように、クロック信号などの周期信号に同期してデータ信号を取り込む同期回路(位相検出器など)において、データ信号の取込みの失敗により誤動作が生じるという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、周期信号に同期してデータ信号を取り込む同期回路の誤動作を抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力信号を所定の周期信号に同期して保持する保持部と、上記入力信号と上記所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて上記保持部に供給する可変遅延素子とを具備する同期回路、および、その制御方法である。これにより、ランダムな遅延時間に亘って遅延した入力信号が、周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記入力信号と上記所定の周期信号との少なくとも一方の位相の制御により上記入力信号の位相と上記所定の周期信号の位相とを一致させてもよい。これにより、入力信号の位相と周期信号の位相が一致するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、ランダムな値の信号を生成して上記可変遅延素子に供給するジェネレータをさらに具備してもよい。これにより、ジェネレータで生成された信号により可変遅延素子の遅延時間が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ジェネレータは、定電流源と上記定電流源に接続された抵抗器とを備えてもよい。これにより、抵抗器の熱雑音の信号が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ジェネレータは、上記抵抗器からの信号を増幅するアンプをさらに備えてもよい。これにより、増幅された信号により可変遅延素子の遅延時間が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、ランダムな電圧値に応じて容量を変化させる可変容量により上記入力信号と上記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させてもよい。これにより、入力信号と所定の周期信号との少なくとも一方がランダムな遅延時間に亘って可変容量により遅延するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、ランダムな電流値のバイアス電流を供給する可変電流源と、上記供給されたバイアス電流に応じた遅延時間に亘って上記入力信号と上記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタとを備えてもよい。これにより、ランダムな電流値のバイアス電流に応じた遅延時間に亘って入力信号と所定の周期信号との少なくとも一方が遅延するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、電気容量が一定の複数の固定容量と、固定遅延素子と、所定の乱数を示すデジタル信号に従って上記複数の固定容量のそれぞれと上記固定遅延素子とを接続する経路を開閉するスイッチとを備えてもよい。これにより、複数の固定容量のそれぞれと固定遅延素子とを接続する経路が乱数を示すデジタル信号に従って開閉されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、各々が一定のバイアス電流を供給する複数の固定電流源と、上記バイアス電流の和に応じた遅延時間に亘って上記入力信号と上記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタと、乱数を示すデジタル信号に従って上記複数の固定電流源のそれぞれと上記トランジスタとを接続する経路を開閉するスイッチとを備えてもよい。これにより、複数の固定電流源のそれぞれとトランジスタとを接続する経路が乱数を示すデジタル信号に従って開閉されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、上記入力信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させてもよい。これにより、ランダムな遅延時間に亘って遅延した入力信号が、周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、上記所定の周期信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させてもよい。これにより、入力信号が、ランダムな遅延時間に亘って遅延した周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変遅延素子は、上記入力信号と上記所定の周期信号との両方をランダムな遅延時間に亘って遅延させてもよい。これにより、ランダムな遅延時間に亘って遅延した入力信号が、ランダムな遅延時間に亘って遅延した周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記保持された入力信号に基づいて上記入力信号と上記所定の周期信号との位相差を検出する検出部と、上記所定の周期信号を生成する発振回路とをさらに具備し、上記制御部は、上記検出された位相差に基づいて上記発振回路を制御してもよい。これにより、検出された位相差に基づいて発振回路が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記保持部は、上記所定の周期信号の立上りエッジに同期して上記入力信号を保持するとともに上記保持した信号を第1の内部信号として供給する第1の前段フリップフロップと、上記所定の周期信号の立上りエッジに同期して上記第1の内部信号を保持するとともに上記保持した信号を第2の内部信号として供給する第1の後段フリップフロップと、上記所定の周期信号の立下がりエッジに同期して上記入力信号を保持する上記保持した信号を第3の内部信号として供給する第2の前段フリップフロップと、上記所定の周期信号の立上りエッジに同期して上記第3の内部信号を保持するとともに上記保持した信号を第4の内部信号として供給する第2の後段フリップフロップとを備え、上記検出部は、上記第1の内部信号と上記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第1の排他的論理和ゲートと、上記第2の内部信号と上記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第2の排他的論理和ゲートとを備え、上記可変遅延素子は、上記遅延させた信号を上記第2の前段フリップフロップに供給してもよい。これにより、周期信号の立下りエッジに同期して信号を保持する第2のフリップフロップに、遅延した信号が供給されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記入力信号を上記ランダムな入力時間に亘って遅延させたエッジデータと上記入力信号を所定の遅延時間に亘って遅延させたリカバリデータとを上記保持部に供給する可変遅延回路と上記入力信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、上記エッジが検出されたタイミングに同期して上記所定の周期信号を生成する発振回路とをさらに具備し、上記演算回路は、上記保持されたエッジデータおよびリカバリデータに基づいて上記可変遅延回路および上記発振回路を制御してもよい。これにより、エッジが検出されたタイミングによって周期信号が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記所定の周期信号は、位相がπ/2異なる第1および第2の周期信号を含み、上記保持部は、上記第1の周期信号の立上りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、上記第2の周期信号の立上りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、上記第1の周期信号の立下りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、上記第2の周期信号の立下りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップとを備え、上記演算回路は、上記第1および第2のエッジデータと上記第1および第2のリカバリデータに基づいて上記可変遅延回路および上記発振回路を制御してもよい。これにより、ハーフレート方式において、リカバリデータと、ランダムな遅延時間に亘って遅延したエッジデータとが、周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記所定の周期信号は、位相が互いにπ/4異なる第1、第2、第3および第4の周期信号を含み、上記保持部は、上記第1の周期信号の立上りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、上記第2の周期信号の立上りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、上記第3の周期信号の立上りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、上記第4の周期信号の立上りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップと、上記第1の周期信号の立下りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第3のエッジデータとして供給する第5のフリップフロップと、上記第2の周期信号の立下りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第3のリカバリデータとして供給する第6のフリップフロップと、上記第3の周期信号の立下りエッジに同期して上記エッジデータを保持するとともに上記保持した信号を第4のエッジデータとして供給する第7のフリップフロップと、上記第4の周期信号の立下りエッジに同期して上記リカバリデータを保持するとともに上記保持した信号を第4のリカバリデータとして供給する第8のフリップフロップとを備え、上記演算回路は、上記第1、第2、第3および第4のエッジデータと上記第1、第2、第3および第4のリカバリデータとに基づいて上記可変遅延回路および上記発振回路を制御してもよい。これにより、クォーターレート方式において、リカバリデータと、ランダムな遅延時間に亘って遅延したエッジデータとが、周期信号に同期して保持されるという作用をもたらす。
本技術によれば、周期信号に同期してデータ信号を取り込む同期回路の誤動作を抑制することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるランダムジッタジェネレータの一構成例を示す回路とノイズ特性とを示す図である。 本技術の第1の実施の形態における位相検出器の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における可変遅延素子の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における発振回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるセットアップタイムおよびホールドタイムについて説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態における位相シフト前後の信号の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるデータ信号およびクロック信号の位相特性の一例を示す図である。 本技術の比較例におけるデータ信号およびクロック信号の位相特性の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における位相検出器の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態と比較例とにおける入力位相差と出力位相差との関係の一例を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の第1の変形例における位相検出器の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態の第2の変形例における位相検出器の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態の第3の変形例における可変遅延素子の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態の第4の変形例におけるクロックデータリカバリ回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態の第4の変形例における可変遅延素子の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態の第5の変形例における可変遅延素子の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における遅延部および保持部の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態における発振回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態におけるデジタル演算回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における遅延部の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態におけるランダムジッタジェネレータの一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態におけるアンプの一構成例を示す回路図である。 本技術の第4の実施の形態における遅延部および保持部の一構成例を示す回路図である。 本技術の第4の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第5の実施の形態における遅延部および保持部の一構成例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(ランダムに遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持する例)
2.第2の実施の形態(ランダムに遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持し、クロック信号の位相および周波数を制御する例)
3.第3の実施の形態(アンプで増幅したノイズによりランダムに遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持する例)
4.第4の実施の形態(ハーフレート方式においてランダムに遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持する例)
5.第5の実施の形態(クォーターレート方式においてランダムに遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持する例)
<1.第1の実施の形態>
[電子装置の構成例]
図1は、第1の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図である。この通信システムは、ソース機器100および電子装置200を備える。また、電子装置200は、通信インターフェース210、クロックデータリカバリ回路300およびデータ処理部220を備える。
通信インターフェース210は、ソース機器100などの外部の装置との間でデータ信号を送受信するものである。この通信インターフェース210は、クロック信号が重畳されたデータ信号DATAを受信し、そのデータ信号DATAをクロックデータリカバリ回路300に信号線219を介して供給する。この通信インターフェース210の通信規格として、例えば、DisplayPort v1.3、MIPI(Mobile Industry Processor Interface) M-PHY v4.0規格が用いられる。
クロックデータリカバリ回路300は、データ信号DATAに重畳されたクロック信号と略同一のクロック信号CKをデータ信号DATAから生成するものである。このクロックデータリカバリ回路300は、その内部でクロック信号CKを発振回路により生成し、そのクロック信号CKの位相をデータ信号に合わせて調整する。これにより、送信側で重畳されたクロック信号と略一致する信号がクロック信号CKとして再生される。クロックデータリカバリ回路300は、データ信号DATAと生成したクロック信号CKとをデータ処理部220に信号線308および309を介して供給する。なお、クロックデータリカバリ回路300は、特許請求の範囲に記載の同期回路の一例である。
データ処理部220は、クロック信号CKに同期してデータ信号DATAを取り込んで処理するものである。このデータ処理部220は、例えば、シリアルデータをパラレルデータに変換する処理、音声処理や画像処理などを行う。
[クロックデータリカバリ回路の構成例]
図2は、第1の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路300の一構成例を示すブロック図である。このクロックデータリカバリ回路300は、ランダムジッタジェネレータ310、位相検出器320、デジタル演算回路330および発振回路340を備える。
ランダムジッタジェネレータ310は、ランダムな電圧値の電圧信号VRJを生成するものである。このランダムジッタジェネレータ310は、その電圧信号VRJを位相検出器320に供給する。
位相検出器320は、データ信号DATAと、発振回路340からのクロック信号CKとの位相差を検出するものである。この位相検出器320は、電圧信号VRJの値に応じた(すなわち、ランダムな)遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させてから取り込んで処理し、位相差を示す検出信号UPおよびDNを生成する。検出信号UPは、データ信号DATAに対して、クロック信号CKの位相が進んでいるか否かを示す。例えば、クロック信号CKの方が進んでいる場合に検出信号UPにハイレベルが設定され、遅れている場合にローレベルが設定される。
一方、検出信号DNは、データ信号DATAに対して、クロック信号CKの位相が遅れているか否かを示す。例えば、クロック信号CKの方が遅れている場合に検出信号DNにハイレベルが設定され、進んでいる場合にローレベルが設定される。
なお、位相検出器320は、クロック信号とデータ信号との位相差を検出しているが、ストローブ信号など、クロック信号以外の周期信号とデータ信号との位相差を検出してもよい。
デジタル演算回路330は、検出信号UPおよびDNの示す位相差に基づいて、クロック信号CKの位相を制御信号Pcontrolで制御することによりデータ信号DATAとクロック信号CKとの位相を一致させるものである。このデジタル演算回路330は、検出回数UPおよびDNのそれぞれについてハイレベルになった回数を計数する。そして、デジタル演算回路330は、検出信号UPがハイレベルになった頻度が、検出信号DNがハイレベルになった頻度よりも高いほど、クロック信号CKの位相を遅くする。一方、検出信号DNがハイレベルになった頻度が、検出信号UPがハイレベルになった頻度よりも高いほど、デジタル演算回路330はクロック信号CKの位相を進める。なお、デジタル演算回路330は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
発振回路340は、制御信号Pcontrolに従ってクロック信号CKを生成して位相検出器320およびデータ処理部220に供給するものである。
上述したように、位相差に応じてクロック信号の位相を制御するクロックデータリカバリ回路は、位相補間型のクロックデータリカバリ回路と呼ばれる。
なお、ランダムジッタジェネレータ310、位相検出器320、デジタル演算回路330および発振回路340をクロックデータリカバリ回路300内に設けているが、この構成に限定されない。これらの回路を、2つのクロック信号を同期させる位相同期回路に設けてもよい。この場合には、データ信号DATAおよびクロック信号CKの代わりに、2つのクロック信号が位相検出器320に入力される。
[ランダムジッタジェネレータの構成例]
図3は、第1の実施の形態におけるランダムジッタジェネレータ310の一構成例を示す回路とノイズ特性を示す図である。同図におけるaは、ランダムジッタジェネレータ310の一構成例を示す回路図である。このランダムジッタジェネレータ310は、定電流源311および抵抗器312を備える。定電流源311および抵抗器312は、電源端子と接地端子との間に直列に接続され、それらの接続点の電圧信号がVRJとして位相検出器320に供給される。抵抗器312は、ノイズ源として用いられ、その熱雑音のノイズレベルは、温度Tと抵抗値Rとに依存する。なお、ランダムジッタジェネレータ310は、特許請求の範囲に記載のジェネレータの一例である。
図3におけるbは、ノイズ特性を示す図である。同図におけるbの縦軸は、ノイズ源(抵抗器312)のノイズレベルを示し、横軸は、ノイズの周波数fを示す。抵抗器312の電圧Vnoiseは、次の式により表される。
Vnoise=(2kRT・Δf)1/2
上式において、kはボルツマン定数である。Rは、抵抗器312の抵抗値であり、単位は例えばオーム(Ω)である。Tは、抵抗器312の温度であり、単位は例えば、ケルビン(K)である。Δfは、ノイズの帯域幅を示し、単位は例えばヘルツ(Hz)である。
そして、電圧信号VRJの値は、定電流源311の供給する電流値をIとして、次の式により表される。
RJ=I・R±Vnoise
このように、抵抗器312の熱雑音を用いてランダムな値の電圧信号がVRJが生成される。なお、ランダムジッタジェネレータ310は、抵抗器312以外の素子や回路をノイズ源として用いてもよい。
[位相検出器の構成例]
図4は、第1の実施の形態における位相検出器320の一構成例を示す回路図である。この位相検出器320は、固定遅延素子321と、可変遅延素子400と、前段フリップフロップ323および324と、後段フリップフロップ325および326と、XORゲート327および328とを備える。
固定遅延素子321は、一定の遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させるものである。この固定遅延素子321の遅延時間は、例えば、可変遅延素子400の遅延時間の平均値に設定される。固定遅延素子321は、遅延させたデータ信号DATAを前段フリップフロップ323に供給する。
可変遅延素子400は、電圧信号VRJの値に応じた(すなわち、ランダムな)遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させるものである。この可変遅延素子400は、遅延させたデータ信号DATAを前段フリップフロップ324に供給する。
なお、可変遅延素子400は、データ信号DATAを反転せずに出力する素子(すなわち、バッファ)であるが、反転して出力する素子(すなわち、インバータ)であってもよい。インバータとする場合には、前段フリップフロップ324は、そのインバータで反転した信号の立上りに同期してデータ信号DATAを保持する。
前段フリップフロップ323は、クロック信号CKの立上りエッジに同期してデータ信号を保持するものである。この前段フリップフロップ323は、保持した信号を内部信号Q1としてXORゲート327と後段フリップフロップ325とデータ処理部220とに供給する。なお、前段フリップフロップ323は、特許請求の範囲に記載の第1の前段フリップフロップの一例である。
後段フリップフロップ325は、クロック信号CKの立上りエッジに同期して内部信号Q1を保持するものである。この後段フリップフロップ325は、保持した信号を内部信号Q2としてXORゲート328に供給する。なお、後段フリップフロップ325は、特許請求の範囲に記載の第1の後段フリップフロップの一例である。
前段フリップフロップ324は、クロック信号CKの立下りエッジに同期してデータ信号を保持するものである。この前段フリップフロップ324は、保持した信号を内部信号Q3として後段フリップフロップ326に供給する。なお、前段フリップフロップ324は、特許請求の範囲に記載の第2の前段フリップフロップの一例である。
後段フリップフロップ326は、クロック信号CKの立上りエッジに同期して内部信号Q3を保持するものである。この後段フリップフロップ326は、保持した信号を内部信号Q4としてXORゲート327および328に供給する。なお、後段フリップフロップ326は、特許請求の範囲に記載の第2の後段フリップフロップの一例である。
XORゲート327は、内部信号Q1およびQ4の排他的論理和を検出信号DNとして出力するものである。XORゲート328は、内部信号Q2およびQ4の排他的論理和を検出信号UPとして出力するものである。
なお、XORゲート327および328からなる回路は、特許請求の範囲に記載の検出部の一例である。また、XORゲート327は、特許請求の範囲に記載の第1の排他的論理和ゲートの一例であり、XORゲート328は、特許請求の範囲に記載の第2の排他的論理和ゲートの一例である。
また、遅延時間がランダムな可変遅延素子400を位相検出器320に設けているが、フリップフロップやラッチ回路などの保持部を備える同期回路であれば、その可変遅延素子400を位相検出器以外の回路に設けることもできる。例えば、アナログデジタル変換器に可変遅延素子400を設けてもよい。この場合には、周期信号に同期して信号を保持するフリップフロップなどの前段に、可変遅延素子400が挿入される。
[可変遅延素子の構成例]
図5は、第1の実施の形態における可変遅延素子400の一構成例を示す回路図である。この可変遅延素子400は、P型トランジスタ401および403と、N型トランジスタ402および404と、可変容量405とを備える。P型トランジスタ401、P型トランジスタ403、N型トランジスタ402およびN型トランジスタ404として、例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられる。
P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402は、電源端子と接地端子との間に直列に接続される。P型トランジスタ403およびN型トランジスタ404も、電源端子と接地端子との間に直列に接続される。
また、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のゲートには、データ信号DATAが入力される。そして、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のドレインは、可変容量405と、P型トランジスタ403およびN型トランジスタ404のゲートとに接続される。P型トランジスタ403およびN型トランジスタ404のドレインは、前段フリップフロップ324に接続される。
可変容量405は、電圧信号VRJの値に応じて電気容量が変化する容量である。可変容量405として、例えば、バリキャップダイオードが用いられる。この可変容量405により、ランダムな遅延時間に亘ってデータ信号が遅延して出力される。
なお、可変遅延素子400をインバータとする場合には、後段のP型トランジスタ403およびN型トランジスタ404は不要である。
[発振回路の構成例]
図6は、第1の実施の形態における発振回路340の一構成例を示す回路図である。この発振回路340は、セレクタ341と奇数(例えば、5)個のインバータ342とを備える。奇数個のインバータ342は、環状に接続される。また、インバータ342のそれぞれの出力端子は、後段のインバータ342の入力端子とセレクタ341とに共通に接続される。
セレクタ341は、奇数個のインバータ342のそれぞれの出力信号のいずれかを制御信号Pcontrolに従って選択するものである。セレクタ341は、選択した信号をクロック信号CKとして位相検出器320に供給する。
図7は、第1の実施の形態におけるセットアップタイムおよびホールドタイムについて説明するための図である。同図において、クロック信号CKの立上り前の所定のタイミングTsから、その立上りのタイミングTrまでの期間は、データ信号の変化が禁止される期間である。また、立上りのタイミングTrから、その後の所定のタイミングTeまでの期間も、データの変化が禁止される。TsからTrまでの期間は、セットアップタイムと呼ばれ、TrからTeまでの期間は、ホールドタイムと呼ばれる。
これらのセットアップタイムまたはホールドタイムにおいて、データ信号の値が変化すると、フリップフロップはデータの取込みに失敗し、その出力がメタステーブルとなる。この際に位相検出器320が誤動作してしまう。
図8は、第1の実施の形態における位相シフト前後の信号の一例を示すタイミングチャートである。同図におけるaは、位相シフト前のデータ信号DATAと、クロック信号CKと電圧信号VRJとの変動の一例を示すタイミングチャートである。同図におけるaに例示するように、通信インターフェース210からは、2進数表記で「1010・・・」などのデータ信号DATAが入力される。また、電圧信号VRJの電圧値はランダムに変動している。
また、クロック信号CKの位相は、データ信号DATAおよびクロック信号CKの位相差に基づいて制御される。例えば、クロック信号CKのデューティ比を1/2とすると、クロック信号CKの立上りエッジの位相は、データ信号DATAの立上りエッジから0.5UI(Unit Interval)の位置(T14など)に制御(ロック)される。ここで、UIは、1ビットを転送する時間であり、データ信号DATAの転送速度を10Gbps(Giga Bit per second)とすると、100ピコ秒(ps)である。この制御により、クロック信号CKの立下りエッジの位相は、データ信号DATAの立上りエッジに略一致するタイミングに制御される。
図8におけるbは、位相シフト後のデータ信号DATAと、クロック信号CKとの変動の一例を示すタイミングチャートである。可変遅延素子400は、電圧信号VRJの電圧値に応じた遅延時間に亘って、データ信号DATAを遅延させる。これにより、データ信号DATAの立上りエッジおよび立下りエッジのそれぞれのタイミングがランダムに変動する。言い換えれば、データ信号DATAにジッタが重畳される。
図9は、第1の実施の形態におけるデータ信号DATAおよびクロック信号CKの位相特性の一例を示す図である。同図におけるaは、位相シフト後のデータ信号DATAと、クロック信号CKとの変動の一例を示すタイミングチャートである。
前述したように、クロック信号CKの立下りエッジは、データ信号DATAの立上り、立下りエッジにロックされる。このため、クロック信号の立下りエッジに同期してデータ信号DATAを保持する前段フリップフロップ324においては、ホールドタイムまたはセットアップタイムの期間内にデータ信号DATAの値が変化するおそれがある。この際には、前段フリップフロップ324がデータ信号DATAの取込みに失敗してエラーが生じる。このエラーは、セットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーと呼ばれる。
このようなエラーの発生を抑制するために、本実施の形態では可変遅延素子400が、データ信号DATAの立上りエッジおよび立下りエッジのそれぞれをランダムに変動させて前段フリップフロップ324に供給する。これにより、データ信号DATAのエッジが、セットアップタイムまたはホールドアップタイムの期間内に入る確率が小さくなる。その結果、前段フリップフロップ324がデータ信号DATAの取込みに失敗する確率が低減する。
なお、前段フリップフロップ324に保持されたデータ信号DATAは、リカバリした信号として後段のデータ処理部220に供給されることは無いため、データ信号DATAにジッタが重畳されていても、後段の処理で問題は生じない。
一方、前段フリップフロップ324以外のフリップフロップ(前段フリップフロップ323など)が保持したデータ信号にはジッタが重畳されていないため、リカバリしたデータ信号として後段のデータ処理部220に供給される。
なお、前段フリップフロップ324以外のフリップフロップは、クロック信号CKの立上りエッジに同期してデータ信号DATAを保持する。ここで、前述したようにクロック信号CKの立上りエッジの位相はデータ信号DATAの立上りエッジから0.5UIの位置にロックされるため、セットアップまたはホールドアップ内にデータ信号DATAが変動することは無い。したがって、それらのフリップフロップへの信号をランダムに遅延させる必要はない。
図9におけるbは、データ信号DATAおよびクロック信号CKの位相特性の一例を示すグラフである。同図におけるbの縦軸は、信号の立上りエッジおよび立下りエッジの位相を示し、横軸は時間を示す。また、同図におけるbの丸印は、データ信号DATAの位相を示し、三角印は、クロック信号CKの位相を示す。両端が矢印の線分は、クロック信号CKの立下りエッジに同期する前段フリップフロップ324のセットアップタイムおよびホールドタイムの合計の期間を示す。
クロック信号CKの位相は一定であるのに対し、データ信号DATAの位相は、ランダムに変動する。これにより、前段フリップフロップ324においてセットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーが生じる確率を低減することができる。例えば、タイミングT21では、データ信号DATAの位相がセットアップタイムまたはホールドタイムの期間内になっているが、それ以外のタイミングT22などでは、その期間から外れており、エラーの発生が抑制される。
図10は、比較例におけるデータ信号DATAおよびクロック信号CKの位相特性の一例を示す図である。同図におけるaは、位相シフト後のデータ信号DATAと、クロック信号CKとの変動の一例を示すタイミングチャートである。この比較例では、データ信号DATAの位相はランダムに変動しないものとする。
図10におけるbは、データ信号DATAおよびクロック信号CKの位相特性の一例を示すグラフである。同図におけるbの縦軸は、信号の立上りエッジおよび立下りエッジの位相を示し、横軸は時間を示す。また、同図におけるbの丸印は、データ信号DATAの位相を示し、三角印は、クロック信号CKの位相を示す。両端が矢印の線分は、クロック信号CKの立下りエッジに同期するフリップフロップのセットアップタイムおよびホールドタイムの合計の期間を示す。
比較例では、データ信号DATAの位相が一定であるため、セットアップタイムまたはホールドタイム内にデータ信号DATAが変化してデータ信号DATAの取込みに失敗してしまう。この結果、位相検出器320が誤動作して、正確な位相差を検出することができなくなってしまう。そこで、比較例では、セットアップタイムおよびホールドタイム内にデータ信号のエッジが入らないように、理想的な位置から若干ずらした位置にクロック信号の位相がロックされる。
上述したように、データ信号DATAをランダムに遅延させない比較例では、フリップフロップがデータ信号の取込みに失敗するのに対し、データ信号DATAをランダムに遅延させた位相検出器320ではデータの取込みに失敗する確率が低くなる。
図11は、第1の実施の形態における位相検出器320の動作の一例を示すタイミングチャートである。前段フリップフロップ323は、クロック信号CKの立上りエッジ(タイミングT11など)に同期してデータ信号DATAを保持して内部信号Q1として出力する。また、後段フリップフロップ325は、クロック信号CKの立上りエッジ(タイミングT13など)に同期して内部信号Q1を保持して内部信号Q2として出力する。
また、前段フリップフロップ324は、クロック信号CKの立下りエッジ(タイミングT12やT14など)に同期してデータ信号DATAを保持して内部信号Q3として出力する。また、後段フリップフロップ326は、クロック信号CKの立上りエッジ(タイミングT13など)に同期して内部信号Q3を保持して内部信号Q4として出力する。
そして、XORゲート327は、内部信号Q1およびQ4の排他的論理和を検出信号DNとして出力し、XORゲート328は、内部信号Q2およびQ4の排他的論理和を検出信号DNとして出力する。
これらの検出信号DNおよびUPに基づいて、デジタル演算回路330は、クロック信号CKの立下りエッジの位相を、データ信号DATAの立上りエッジに一致させる制御を行う。この場合に、クロック信号CKの立下りエッジに同期して動作する前段フリップフロップ324では、セットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーが生じるおそれがある。しかしながら、データ信号DATAを可変遅延素子400がランダムに遅延させているため、ランダムに遅延させない場合と比較して、セットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーが生じる確率を低減することができる。
なお、上述のクロックデータリカバリ回路300は、データ信号DATAのデータレートと同じクロックレートのクロック信号CKを再生するフルレート方式を用いている。しかし、後述するように、データレートの半分のクロックレートのクロック信号CKを再生するハーフレート方式を用いてもよい。また、データレートの1/4のクロックレートのクロック信号をCKを再生するクォーターレート方式を用いてもよい。
図12は、第1の実施の形態と比較例とにおける入力位相差と出力位相差との関係の一例を示すグラフである。同図におけるaは、第1の実施の形態における入力位相差と出力位相差との関係の一例を示すグラフである。同図におけるaの横軸は、データ信号DATAおよびクロック信号CKの位相差(入力位相差)を示し、縦軸は、検出信号UPおよびDNの位相差(出力位相差)を示す。入力位相差が0度付近の一定範囲内である場合には、入力位相差に比例した出力位相差が得られる。ここで、出力位相差は、一定回数に亘って検出した際の平均値を示す。一方、その一定範囲外では、出力位相差は、180度または−180度となる。
同図におけるbは、データ信号DATAをランダムに遅延させない比較例における入力位相差と出力位相差との関係の一例を示すグラフである。同図におけるbの斜線部分は、出力位相差が不定値となり、正確な位相差を検出することができない入力位相差の領域を示す。この領域は、デッドゾーンと呼ばれる。デッドゾーンで出力位相差が不定値となるのは、この領域でセットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーが生じてフリップフロップの出力がメタステーブルとなるためである。
上述のように、データ信号DATAをランダムに遅延させない比較例では、デッドゾーンが生じるのに対し、データ信号DATAをランダムに遅延させた位相検出器320では、デッドソーンが生じず、位相差を正確に検出することができる。
図13は、第1の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路300の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、通信インターフェース210からデータ信号DATAが入力されたときに開始される。
ランダムジッタジェネレータ350は、ランダムな値の電圧信号VRJを生成し(ステップS901)、位相検出器320は、その電圧信号VRJの値に応じてデータ信号DATAの位相をシフトする(ステップS902)。そして、位相検出器320は、データ信号DATAとクロック信号CKとの位相差を検出し(ステップS903)、デジタル演算回路330は、その位相差に基づいて制御信号を生成する(ステップS904)。そして、発振回路340は、その制御信号に従ってクロック信号CKを生成する(ステップS905)。ステップS905の後に、クロックデータリカバリ回路300は、ステップS901以降を繰り返し実行する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、ランダムな遅延時間に亘って遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持するため、セットアップタイム違反エラーやホールドタイム違反エラーの発生を抑制することができる。これらのエラーの発生率の低減により、位相検出器320の誤動作を防止することができる。
[第1の変形例]
上述の第1の実施の形態では、データ信号DATAをランダムな遅延時間で遅延させて(言い換えれば、ジッタを重畳して)いた。同様の効果はクロック信号をランダムな遅延時間で遅延させて(言い換えれば、ジッタを重畳して)も実現できる。この第1の実施の形態の第1の変形例における位相検出器320は、データ信号DATAにジッタを重畳しない点において第1の実施の形態と異なる。
図14は、第1の実施の形態の第1の変形例における位相検出器320の一構成例を示す回路図である。この第1の変形例における位相検出器320は、固定遅延素子322、329、411および412をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
固定遅延素子322は、一定の遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させるものである。この固定遅延素子322は、遅延させたデータ信号DATAを前段フリップフロップ324に供給する。
固定遅延素子329は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。この固定遅延素子329の遅延時間は、例えば、可変遅延素子400の遅延時間の平均値に設定される。固定遅延素子329は、遅延させたクロック信号CKを前段フリップフロップ323に供給する。
固定遅延素子411は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。固定遅延素子411は、遅延させたクロック信号CKを後段フリップフロップ325に供給する。
固定遅延素子412は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。固定遅延素子412は、遅延させたクロック信号CKを後段フリップフロップ326に供給する。
また、第1の実施の形態の第1の変形例の可変遅延素子400は、クロック信号CKを遅延させて前段フリップフロップ324に供給する点において第1の実施の形態と異なる。クロック信号CKをランダムに遅延させることにより、そのクロック信号CKに同期して動作する前段フリップフロップ324においてセットアップタイムまたはホールドタイム内にデータ信号のエッジが入る確率を低減することができる。これにより、セットアップタイム違反エラーまたはホールドタイム違反エラーが生じる確率を低減することができる。
このように、本技術の第1の実施の形態の第1の変形例によれば、クロック信号CKをランダムな遅延時間に亘って遅延させるため、データ信号にジッタを重畳せずに、同期回路の誤動作を防止することができる。
[第2の変形例]
上述の第1の実施の形態では、データ信号DATAのみをランダムな遅延時間で遅延させていたが、クロック信号もランダムな遅延時間で遅延させた方が、誤動作を抑制する効果が高くなる。この第1の実施の形態の第2の変形例における位相検出器320は、データ信号DATAおよびクロック信号CKの両方をランダムな遅延時間で遅延させる点において第1の実施の形態と異なる。
図15は、第1の実施の形態の第2の変形例における位相検出器320の一構成例を示す回路図である。この第2の変形例における位相検出器320は、固定遅延素子322、329、411および412と、可変遅延素子400および410とをさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。また、第2の変形例のランダムジッタジェネレータ310は、ランダムな値の電圧信号VRJCおよびVRJDを可変遅延素子400および410に供給する。
固定遅延素子329は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。この固定遅延素子329は、遅延させたクロック信号CKを前段フリップフロップ323に供給する。
また、固定遅延素子321の遅延時間は、例えば、可変遅延素子400の遅延時間の平均値に設定される。固定遅延素子329の遅延時間は、例えば、可変遅延素子410の遅延時間の平均値に設定される。
固定遅延素子411は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。固定遅延素子411は、遅延させたクロック信号CKを後段フリップフロップ325に供給する。
固定遅延素子412は、一定の遅延時間に亘ってクロック信号CKを遅延させるものである。固定遅延素子412は、遅延させたクロック信号CKを後段フリップフロップ326に供給する。
可変遅延素子400は、データ信号DATAをランダムな遅延時間に亘って遅延させて、前段フリップフロップ324に供給するものである。可変遅延素子410は、クロック信号CKをランダムな遅延時間に亘って遅延させて、前段フリップフロップ324に供給するものである。
このように、本技術の第1の実施の形態の第2の変形例によれば、データ信号DATAおよびクロック信号CKの両方をランダムな遅延時間に亘って遅延させるため、同期回路の誤動作を防止する効果を高くすることができる。
[第3の変形例]
上述の第1の実施の形態では、デジタル演算回路330は、可変遅延素子400内の可変容量405の電気容量を調整することにより遅延時間を制御していた。しかし、遅延時間を制御することができるのであれば、調整するパラメータは電気容量に限定されない。例えば、トランジスタに供給するバイアス電流を調整してもよい。この第1の実施の形態の第3の変形例における位相検出器320は、トランジスタに供給するバイアス電流の調整により、遅延時間を制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図16は、第1の実施の形態の第3の変形例における可変遅延素子420の一構成例を示す回路図である。この可変遅延素子420は、位相検出器320において可変遅延素子400の代わりに配置される。
また、可変遅延素子420は、可変容量405の代わりに可変電流源421および422を備える点以外は、第1の実施の形態の可変遅延素子400と同様の構成である。可変電流源421はP型トランジスタ401のソースと電源端子との間に挿入される。また、可変電流源422はN型トランジスタ402のソースと接地端子との間に挿入される。可変電流源421および422として、例えば、MOSトランジスタが用いられる。
また、第3の変形例のランダムジッタジェネレータ310は、ランダムな値の電圧信号VRJNおよびVRJPを可変電流源421および422に供給する。
また、可変電流源421は、電圧信号VRJPに応じた(すなわち、ランダムな)電流値のバイアス電流を供給するものである。可変電流源422は、電圧信号VRJNに応じた電流値のバイアス電流を供給するものである。
可変電流源421および422からのバイアス電流に応じて、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のスイッチング速度が変化する。このため、ランダムジッタジェネレータ310は、そのバイアス電流の調整によりデータ信号DATAの遅延時間を制御することができる。
このように、本技術の第1の形態の第3の変形例によれば、可変電流源421および422からのバイアス電流の調整により、データ信号DATAの遅延時間を制御するため、可変容量405を用いずに遅延時間を制御することができる。
[第4の変形例]
上述の第1の実施の形態では、ランダムジッタジェネレータ310は、アナログの電圧信号VRJによりデータ信号DATAの遅延時間を制御していたが、デジタル信号によりデータ信号DATAの遅延時間を制御することもできる。この第4の変形例におけるランダムジッタジェネレータは、デジタルの制御信号により遅延時間を制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図17は、第1の実施の形態の第4の変形例におけるクロックデータリカバリ回路300の一構成例を示すブロック図である。この第4の変形例のクロックデータリカバリ回路300は、ランダムジッタジェネレータ310の代わりにランダムジッタジェネレータ350を備える点において第1の実施の形態と異なる。
ランダムジッタジェネレータ350は、アナログの電圧信号VRJの代わりに、乱数を示すデジタルの制御信号DRJを生成する。このランダムジッタジェネレータ350は、例えば、線形帰還シフトレジスタなどにより制御信号DRJを生成する。なお、ランダムジッタジェネレータ350は、線形帰還レジスタを備えず、線形合同法など、疑似乱数を生成するアルゴリズムを用いて制御信号DRJを生成してもよい。
図18は、第1の実施の形態の第4の変形例における可変遅延素子430の一構成例を示す回路図である。この可変遅延素子430は、位相検出器320において可変遅延素子400の代わりに配置される。
可変遅延素子430は、可変容量405の代わりに、それぞれがスイッチ431および固定容量432からなる複数の組を備える点以外は、第1の実施の形態の可変遅延素子400と同様である。
複数のスイッチ431のそれぞれの一端は、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のドレインに共通に接続され、他端は、対応する固定容量432に接続される。
固定容量432は、電気容量が一定の容量である。スイッチ431は、対応する固定容量432と、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のドレインとの間の経路を制御信号DRJに従って開閉するものである。この制御信号DRJのビット数は、スイッチ431の個数以上であり、ビットのそれぞれは、互いに異なるスイッチ431に供給される。
上述の構成により、制御信号DRJのランダムな値に応じてスイッチ431が開閉して複数の固定容量432の合成容量がランダムに変化する。そして、このランダムな合成容量に応じた遅延時間に亘って、データ信号DATAが遅延して出力される。
このように、本技術の第1の実施の形態の第4の変形例によれば、ランダムジッタジェネレータ350は、デジタルの制御信号DRJにより固定容量432の合成容量を調整するため、アナログの電圧信号VRJを用いずに遅延時間を制御することができる。
[第5の変形例]
上述の第1の実施の形態の第4の変形例では、可変遅延素子430内の固定容量432の合成容量を調整することにより遅延時間を制御していた。しかし、遅延時間を制御することができるのであれば、調整するパラメータは合成容量に限定されない。例えば、トランジスタに供給するバイアス電流を調整してもよい。この第1の実施の形態の第5の変形例における位相検出器320は、トランジスタに供給するバイアス電流を調整することにより、遅延時間を制御する点において第4の変形例と異なる。
また、第5の変形例のランダムジッタジェネレータ350は、所定の乱数を示すデジタルの制御信号DRJNおよびDRJPを可変遅延素子400および410に供給する。
図19は、第1の実施の形態の第5の変形例における可変遅延素子440の一構成例を示す回路図である。この第1の実施の形態の第5の変形例の可変遅延素子440は、スイッチ431および固定容量432の代わりに、スイッチ441および443と固定電流源442および444とを備える点以外は第4の変形例と同様である。
それぞれがスイッチ441および固定電流源442からなる組は、複数組、設けられる。また、それぞれがスイッチ443および固定電流源444からなる組も、複数組、設けられる。複数のスイッチ441のそれぞれの一端は、電源端子に共通に接続され、他端は、対応する固定電流源442に接続される。また、複数のスイッチ443のそれぞれの一端は、N型トランジスタ402のソースに共通に接続され、他端は、対応する固定電流源444に接続される。
複数の固定電流源442のそれぞれの出力端子は、P型トランジスタ401のソースに共通に接続される。また、複数の固定電流源444のそれぞれの出力端子は、接地端子に接続される。
固定電流源442および444は、一定のバイアス電流を供給するものである。スイッチ441は、対応する固定電流源442と、電源端子との間の経路を制御信号DRJPに従って開閉するものである。また、スイッチ443は、対応する固定電流源444と、N型トランジスタ402のソースとの間の経路を制御信号DRJNに従って開閉するものである。
固定電流源442および444からのバイアス電流の和に応じて、P型トランジスタ401およびN型トランジスタ402のスイッチング速度が変化する。このため、ランダムジッタジェネレータ350は、それらのバイアス電流を調整することによりデータ信号DATAの遅延時間を制御することができる。
このように、本技術の第1の形態の第5の変形例によれば、固定電流源442および444からのバイアス電流の調整により、データ信号DATAの遅延時間を制御するため、合成容量を用いずに遅延時間を制御することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、遅延時間がランダムな可変遅延素子400を位相補間型のクロックデータリカバリ回路300に設けていたが、位相補間型以外の方式のクロックデータリカバリ回路に、その可変遅延素子を設けてもよい。例えば、データ信号のエッジの検出を行うインジェクション型のクロックデータリカバリ回路に可変遅延素子を設けることもできる。この第2の実施の形態のクロックデータリカバリ回路300は、インジェクション型である点において第1の実施の形態と異なる。
図20は、第2の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路300の一構成例を示すブロック図である。この第2の実施の形態のクロックデータリカバリ回路300は、位相検出器320およびデジタル演算回路330の代わりに、遅延部360、保持部370、デジタル演算回路380およびエッジ検出回路390を備える点において第1の実施の形態と異なる。また、第2の実施の形態のクロックデータリカバリ回路300は、発振回路340の代わりに、発振回路345を備える点において第1の実施の形態と異なる。
遅延部360は、ランダムな遅延時間に亘って遅延させたデータ信号DATAと、一定の遅延時間に亘って遅延させたデータ信号DATAとを生成するものである。この遅延部360は、それらの信号をさらに制御信号Pcontrolの示す遅延時間に亘って遅延させる。そして、遅延部360は、ランダムな遅延時間によりジッタが重畳された方のデータ信号をエッジデータEDとし、そうでない方のデータ信号をリカバリデータRDとして保持部370に供給する。
保持部370は、クロック信号CKに同期して、エッジデータEDおよびリカバリデータRDを保持し、保持した信号をエッジデータE_DATAおよびリカバリデータR_DATAとして出力するものである。エッジデータE_DATAはデジタル演算回路380に入力され、リカバリデータR_DATAは、デジタル演算回路380とデータ処理部220とに入力される。
デジタル演算回路380は、エッジデータE_DATAおよびリカバリデータR_DATAに基づいて、データ信号の位相を制御するための制御信号Pcontrolとクロック信号CKの周波数を制御するための制御信号Fcontrolとを生成するものである。このデジタル演算回路380は、制御信号Pcontrolを遅延部360に供給し、発振回路345に制御信号Fcontrolを供給する。
エッジ検出回路390は、データ信号DATAのエッジを検出するものである。このエッジ検出回路390は、データ信号DATAの立上りエッジおよび立下りエッジの両方を検出し、パルス信号INJを生成して発振回路345に供給する。例えば、エッジ検出回路390は、エッジを検出しない場合にパルス信号INJをローレベルに設定し、エッジを検出した場合に一定期間(例えば、0.5UI)に亘ってパルス信号INJをハイレベルに設定する。
発振回路345は、パルス信号INJに同期してクロック信号CKを生成するものである。この発振回路345は、制御信号Fcontrolに従ってクロック信号CKの周波数を制御し、保持部370、デジタル演算回路380およびデータ処理部220に供給する。
図21は、第2の実施の形態における遅延部360および保持部370の一構成例を示す回路図である。遅延部360は、可変遅延素子361、362および364と固定遅延素子363とを備える。また、保持部370は、フリップフロップ371および372を備える。
可変遅延素子361は、電圧信号VRJの値に応じた(すなわち、ランダムな)遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させるものである。この可変遅延素子361の構成は、第1の実施の形態の可変遅延素子400と同様である。可変遅延素子361は、遅延させた信号を可変遅延素子362に供給する。
固定遅延素子363は、一定の遅延時間に亘ってデータ信号DATAを遅延させるものである。この固定遅延素子363の遅延時間は、例えば、可変遅延素子361の遅延時間の平均値に設定される。固定遅延素子363は、遅延させた信号を可変遅延素子364に供給する。
可変遅延素子362は、制御信号Pcontrolの値に応じた遅延時間に亘って、可変遅延素子361からの信号を遅延させるものである。この可変遅延素子362は、遅延させた信号をデータ信号EDとしてフリップフロップ371に供給する。
可変遅延素子364は、制御信号Pcontrolの値に応じた遅延時間に亘って、固定遅延素子363からの信号を遅延させるものである。この可変遅延素子364は、遅延させた信号をデータ信号RDとしてフリップフロップ372に供給する。
なお、可変遅延素子362および364からなる回路は、特許請求の範囲に記載の可変遅延回路の一例である。
フリップフロップ371は、クロック信号CKの立下りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するものである。このフリップフロップ371は、保持した信号をエッジデータE_DATAとしてデジタル演算回路380に供給する。
フリップフロップ372は、クロック信号CKの立上りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するものである。このフリップフロップ372は、保持した信号をリカバリデータR_DATAとしてデジタル演算回路380に供給する。
図22は、第2の実施の形態における発振回路345の一構成例を示す回路図である。この発振回路345は、奇数(例えば、5)個のインバータ346と、AND(論理積)ゲートとを備える。これらのインバータ346は、ANDゲートの入力端子と出力端子との間に直列に接続される。
インバータ346は、信号を反転するとともに、制御信号Fcontrolの値に応じた遅延時間に亘って遅延させるものである。
ANDゲート347は、インバータ346からの信号とパルス信号INJとの論理積をクロック信号CKとして出力するものである。このANDゲート347は、クロック信号CKをインバータ346のいずれかの入力端子と、保持部370と、デジタル演算回路380と、データ処理部220とに供給する。
図23は、第2の実施の形態におけるデジタル演算回路380の一構成例を示すブロック図である。このデジタル演算回路380は、エッジ検出回路381、位相比較回路382、位相決定回路383、周波数決定回路384、積算回路385および積算回路386を備える。
エッジ検出回路381は、クロック信号CKおよびリカバリデータR_DATAに基づいて、リカバリデータR_DATAの立上りエッジおよび立下りエッジを検出するものである。このエッジ検出回路381は、それらのエッジを検出したときにイネーブルとなる検出信号SEを生成して位相決定回路383および周波数決定回路384に供給する。
位相比較回路382は、リカバリデータR_DATAおよびE_DATAとクロック信号CKとに基づいて、クロック信号CKの位相が進んでいるか遅れているかを決定し、位相比較信号SPを生成するものである。この位相比較回路382は、例えば、位相が進んでいるときに位相比較信号SPに「1」を設定し、遅れているときに「0」を設定する。そして、位相比較回路382は、位相比較信号SPを位相決定回路383および周波数決定回路384に供給する。
位相決定回路383は、検出信号SE、位相比較信号SPおよびクロック信号CKに基づいて、クロック信号CKの位相を進めるか遅らせるかを決定し、その位相を制御するための制御信号SIGPを生成するものである。例えば、位相決定回路383は、クロック信号CKの位相を進めるべきと判断した際に制御信号SIGPに「+1」を設定し、その位相を遅らせるべきと判断した際に制御信号SIGPに「−1」を設定する。また、位相決定回路383は、クロック信号CKの位相をそのまま維持すべきと判断した際に制御信号SIGPに「0」を設定する。位相決定回路383は、制御信号SIGPを積算回路385に供給する。
周波数決定回路384は、検出信号SE、位相比較信号SPおよびクロック信号CKに基づいて、クロック信号CKの周波数を高くするか低くするかを決定し、その周波数を制御するための制御信号SIGFを生成するものである。例えば、周波数決定回路384は、クロック信号CKの周波数を高くすべきと判断した際に制御信号SIGFに「+1」を設定し、その周波数を低くすべきと判断した際に制御信号SIGFに「−1」を設定する。また、周波数決定回路384は、クロック信号CKの周波数をそのまま維持すべきと判断した際に制御信号SIGFに「0」を設定する。周波数決定回路384は、制御信号SIGFを積算回路386に供給する。
積算回路385は、制御信号SIGPの値を積算するものである。この積算回路385は、積算値を示すデジタル信号を制御信号Pcontrolとして遅延部360に供給する。積算回路386は、制御信号SIGFの値を積算するものである。この積算回路386は、積算値を示すデジタル信号を制御信号Fcontrolとして発振回路345に供給する。
図24は、第2の実施の形態における遅延部360の動作の一例を示すタイミングチャートである。遅延部360において、可変遅延素子361は、データ信号DATAをランダムな遅延時間に亘って遅延させてエッジデータEDとして出力する。遅延時間がランダムであるため、エッジデータEDの立上りエッジおよび立下りエッジはランダムに変動し、データ信号にジッタが重畳される。
また、エッジデータEDは、クロック信号の立下りエッジのタイミングT21やT23などに同期して保持される。それらのタイミングでエッジデータEDはランダムに遷移するため、セットアップ違反エラーやホールドタイム違反エラーが発生する確率を低減することができる。
一方、固定遅延素子363は、データ信号DATAを一定の遅延時間に亘って遅延させてリカバリデータRDとして出力する。遅延時間が一定であるため、リカバリデータRDの立上りエッジおよび立下りエッジはランダムに変動することはない。
また、リカバリデータRDは、クロック信号の立上りエッジのタイミングT22やT24などに同期して保持される。それらのタイミングで、リカバリデータRDは遷移しないため、データ信号RDにジッタを重畳しなくても、セットアップ違反エラーやホールドタイム違反エラーは生じない。そして、このジッタが重畳されない方のリカバリデータRDは、リカバリしたデータとしてデータ処理部220に供給される。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、インジェクション型のクロックデータリカバリ回路においてランダムな遅延時間に亘って遅延させたデータ信号をクロック信号に同期して保持するため、エラーの発生率を低減することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、ランダムジッタジェネレータ310は、定電流源311および抵抗器312のみによりノイズ(VRJ)を生成していたが、大きなレベルのノイズを生成するためには、抵抗312の抵抗値を大きくする必要がある。そして、抵抗値が大きいと定電流源311は、小さな値の電流を供給する必要があるため、定電流源311の仕様が制約されてしまう問題がある。この問題に対する対策のため、定電流源311および抵抗器312により生成された信号をアンプによりさらに増幅することが望ましい。この第3の実施の形態のランダムジッタジェネレータ310は、アンプをさらに設けた点において第1の実施の形態と異なる。
図25は、第3の実施の形態におけるランダムジッタジェネレータ310の一構成例を示す回路図である。このランダムジッタジェネレータ310は、m(mは整数)個のアンプ450をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。これらのアンプ450は、直列に接続される。1段目のアンプ450の入力端子は、定電流源311および抵抗器312の接続点に接続される。また、最終段のアンプ450の出力端子は、位相検出器320に接続される。
アンプ450は、入力された信号を増幅するものである。それぞれのアンプ450のゲインをKvとすると、m個のアンプ450の最終段から出力される信号の電圧Vnoiseは、次の式により表される。
Vnoise=Kv・(2kRT・Δf)1/2
なお、実際には、アンプ450内のデバイスノイズや、負荷抵抗のノイズが加算されるが、上式では、それらは無視できる程度と想定している。
図26は、第3の実施の形態におけるアンプ450の一構成例を示す回路図である。このアンプ450は、定電流源451と、N型トランジスタ451および456と、固定容量453と、抵抗器454および455とを備える。N型トランジスタ451および456として、例えば、MOSトランジスタが用いられる。
定電流源451およびN型トランジスタ452は、電源端子と接地端子との間において直列に接続される。N型トランジスタ452のゲートは、定電流源451およびN型トランジスタ452の接続点と、抵抗器454の一端とに接続される。その抵抗器454の他端は、固定容量453の一端とN型トランジスタ456のゲートとに接続される。その固定容量453の他端は、アンプ450の入力端子INに接続される。また、抵抗器455およびN型トランジスタ456は、電源端子と接地端子との間において直列に接続される。これらの抵抗器455およびN型トランジスタ456の接続点は、アンプ450の出力端子OUTに接続される。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、ランダムジッタジェネレータ310はアンプ450により信号を増幅するため、比較的小さな抵抗値の抵抗により、十分に大きなノイズを生成することができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第2の実施の形態では、クロックデータリカバリ回路300は、データ信号DATAのデータレートと同じクロックレートのクロック信号CKを再生するフルレート方式を用いていた。しかし、データレートの1/2のクロックレートのクロック信号CKを再生するハーフレート方式を用いてもよい。この第4の実施の形態のクロックデータリカバリ回路300は、ハーフレート方式でクロック信号をリカバリする点において第2の実施の形態と異なる。
図27は。第4の実施の形態における遅延部360および保持部370の一構成例を示す回路図である。第4の実施の形態の保持部370は、フリップフロップ373および374をさらに備える点において第2の実施の形態と異なる。また、第4の実施の形態の発振回路345は、位相がπ/2異なるクロック信号CKIおよびCKQを供給する点において第2の実施の形態と異なる。
フリップフロップ371は、クロック信号CKIの立上りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA1としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ372は、クロック信号CKQの立上りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA1としてデジタル演算回路380に供給する。
また、フリップフロップ373は、クロック信号CKIの立下りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA2としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ374は、クロック信号CKQの立下りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA2としてデジタル演算回路380に供給する。
第4の実施の形態のデジタル演算回路380は、E_DATA1、R_DATA1、E_DATA2およびR_DATA2に基づいて制御信号Pcontrolおよび制御信号Fcontrolを生成する。この演算回路380は、データ遷移があり、R_DATA1=E_DATA1またはR_DATA2=E_DATA2が成立する場合にクロック信号の位相が遅れていることを検出する。一方、R_DATA1≠E_DATA1またはR_DATA2≠E_DATA2が成立する場合に演算回路380は、クロック信号の位相が進んでいることを検出する。デジタル演算回路380は、位相の検出結果に基づいて制御信号Pcontrolおよび制御信号Fcontrolを生成する。
また、デジタル演算回路380は、連続した2つのリカバリデータからデータ信号が遷移したか否かを判断する。例えば、R_DATA1≠R_DATA2である場合に、データ信号が遷移したと判断される。
図28は、第4の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路300の動作の一例を示すタイミングチャートである。フリップフロップ371は、クロック信号CKIの立上りエッジ(タイミングT31など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA1として供給する。フリップフロップ372は、クロック信号CKQの立上りエッジ(タイミングT32など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA1として供給する。
また、フリップフロップ373は、クロック信号CKIの立下りエッジ(タイミングT33など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA2として供給する。フリップフロップ374は、クロック信号CKQの立下りエッジ(タイミングT34など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA2として供給する。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、クロック信号CKIおよびCKQに同期して、ランダムに遅延させたエッジデータEDとリカバリデータRDとを保持するため、ハーフレート方式において同期回路の誤動作を防止することができる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第2の実施の形態では、クロックデータリカバリ回路300は、データ信号DATAのデータレートと同じクロックレートのクロック信号CKを再生するフルレート方式を用いていた。しかし、データレートの1/4のクロックレートのクロック信号CKを再生するクォーターレート方式を用いてもよい。この第4の実施の形態のクロックデータリカバリ回路300は、クォーターレート方式でクロック信号をリカバリする点において第2の実施の形態と異なる。
図29は。第5の実施の形態における遅延部360および保持部370の一構成例を示す回路図である。第5の実施の形態の保持部370は、フリップフロップ373、374、375および376をさらに備える点において第2の実施の形態と異なる。また、第4の実施の形態の発振回路345は、位相が互いにπ/4異なるクロック信号CK1、CK2、CK3およびCK4を供給する点において第2の実施の形態と異なる。
フリップフロップ371は、クロック信号CK1の立上りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA1としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ372は、クロック信号CK2の立上りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA1としてデジタル演算回路380に供給する。
フリップフロップ373は、クロック信号CK3の立上りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA2としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ374は、クロック信号CK4の立上りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA2としてデジタル演算回路380に供給する。
フリップフロップ375は、クロック信号CK1の立下りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA3としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ376は、クロック信号CK2の立下りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA3としてデジタル演算回路380に供給する。
フリップフロップ377は、クロック信号CK3の立下りエッジに同期して、エッジデータEDを保持するとともに、その保持した信号をエッジデータE_DATA4としてデジタル演算回路380に供給する。フリップフロップ378は、クロック信号CK4の立下りエッジに同期して、リカバリデータRDを保持するとともに、その保持した信号をリカバリデータR_DATA4としてデジタル演算回路380に供給する。
第5の実施の形態のデジタル演算回路380は、E_DATA1、R_DATA1、E_DATA2、R_DATA2、E_DATA3、R_DATA3、E_DATA4およびR_DATA4に基づいて制御信号Pcontrolおよび制御信号Fcontrolを生成する。この演算回路380は、データ遷移があり、R_DATAn=E_DATAn(nは、1乃至4の整数)である場合にクロック信号の位相が遅れていることを検出する。一方、R_DATAn≠E_DATAnである場合に演算回路380は、クロック信号の位相が進んでいることを検出する。デジタル演算回路380は、位相の検出結果に基づいて制御信号Pcontrolおよび制御信号Fcontrolを生成する。
また、デジタル演算回路380は、連続した2つのリカバリデータからデータ信号が遷移したか否かを判断する。例えば、R_DATA2≠R_DATA3である場合に、データ信号が遷移したと判断される。
図30は、第5の実施の形態におけるクロックデータリカバリ回路300の動作の一例を示すタイミングチャートである。フリップフロップ371は、クロック信号CK1の立上りエッジ(タイミングT41など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA1として供給する。フリップフロップ372は、クロック信号CK2の立上りエッジ(タイミングT42など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA1として供給する。
また、フリップフロップ373は、クロック信号CK3の立上りエッジ(タイミングT43など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA2として供給する。フリップフロップ374は、クロック信号CK4の立上りエッジ(タイミングT44など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA2として供給する。
フリップフロップ375は、クロック信号CK1の立下りエッジ(タイミングT45など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA3として供給する。フリップフロップ376は、クロック信号CK2の立下りエッジ(タイミングT46など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA3として供給する。
また、フリップフロップ377は、クロック信号CK3の立下りエッジ(タイミングT47など)に同期して、エッジデータEDを保持し、その信号をエッジデータE_DATA4として供給する。フリップフロップ378は、クロック信号CK4の立下りエッジ(タイミングT48など)に同期して、リカバリデータRDを保持し、その信号をリカバリデータR_DATA4として供給する。
このように、本技術の第5の実施の形態によれば、クロック信号CK1乃至CK4に同期して、ランダムに遅延させたエッジデータEDとリカバリデータRDとを保持するため、クォーターレート方式において同期回路の誤動作を防止することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)入力信号を所定の周期信号に同期して保持する保持部と、
前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて前記保持部に供給する可変遅延素子と
を具備する同期回路。
(2)前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方の位相の制御により前記入力信号の位相と前記所定の周期信号の位相とを一致させる制御部をさらに具備する前記(1)記載の同期回路。
(3)ランダムな値の信号を生成して前記可変遅延素子に供給するジェネレータをさらに具備する請求項1記載の同期回路。
(4)前記ジェネレータは、
定電流源と
前記定電流源に接続された抵抗器と
を備える前記(3)記載の同期回路。
(5)前記ジェネレータは、前記抵抗器からの信号を増幅するアンプをさらに備える
を備える前記(4)記載の同期回路。
(6)前記可変遅延素子は、ランダムな電圧値に応じて容量を変化させる可変容量により前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させる
前記(1)から(5)のいずれかに記載の同期回路。
(7)前記可変遅延素子は、
ランダムな電流値のバイアス電流を供給する可変電流源と、
前記供給されたバイアス電流に応じた遅延時間に亘って前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタと
を備える前記(1)から(5)のいずれかに記載の同期回路。
(8)前記可変遅延素子は、
電気容量が一定の複数の固定容量と、
固定遅延素子と、
所定の乱数を示すデジタル信号に従って前記複数の固定容量のそれぞれと前記固定遅延素子とを接続する経路を開閉するスイッチと
を備える前記(1)または(2)に記載の同期回路。
(9)前記可変遅延素子は、
各々が一定のバイアス電流を供給する複数の固定電流源と、
前記バイアス電流の和に応じた遅延時間に亘って前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタと、
乱数を示すデジタル信号に従って前記複数の固定電流源のそれぞれと前記トランジスタとを接続する経路を開閉するスイッチと
を備える前記(1)または(2)に記載の同期回路。
(10)前記可変遅延素子は、前記入力信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させる
前記(1)から(9)のいずれかに記載の同期回路。
(11)前記可変遅延素子は、前記所定の周期信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させる
前記(1)から(9)のいずれかに記載の同期回路。
(12)前記可変遅延素子は、前記入力信号と前記所定の周期信号との両方をランダムな遅延時間に亘って遅延させる
前記(1)から(9)のいずれかに記載の同期回路。
(13)前記保持された入力信号に基づいて前記入力信号と前記所定の周期信号との位相差を検出する検出部と、
前記所定の周期信号を生成する発振回路と
をさらに具備し、
前記制御部は、前記検出された位相差に基づいて前記発振回路を制御する
前記(1)から(12)のいずれかに記載の同期回路。
(14)前記保持部は、
前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記入力信号を保持するとともに前記保持した信号を第1の内部信号として供給する第1の前段フリップフロップと、
前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記第1の内部信号を保持するとともに前記保持した信号を第2の内部信号として供給する第1の後段フリップフロップと、
前記所定の周期信号の立下がりエッジに同期して前記入力信号を保持する前記保持した信号を第3の内部信号として供給する第2の前段フリップフロップと、
前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記第3の内部信号を保持するとともに前記保持した信号を第4の内部信号として供給する第2の後段フリップフロップと
を備え、
前記検出部は、
前記第1の内部信号と前記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第1の排他的論理和ゲートと、
前記第2の内部信号と前記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第2の排他的論理和ゲートと
を備え、
前記可変遅延素子は、前記遅延させた信号を前記第2の前段フリップフロップに供給する
前記(13)記載の同期回路。
(15)前記入力信号を前記ランダムな入力時間に亘って遅延させたエッジデータと前記入力信号を所定の遅延時間に亘って遅延させたリカバリデータとを前記保持部に供給する可変遅延回路と
前記入力信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
前記エッジが検出されたタイミングに同期して前記所定の周期信号を生成する発振回路と
をさらに具備し、
前記演算回路は、前記保持されたエッジデータおよびリカバリデータに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
前記(1)から(12)のいずれかに記載の同期回路。
(16)前記所定の周期信号は、位相がπ/2異なる第1および第2の周期信号を含み、
前記保持部は、
前記第1の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、
前記第2の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、
前記第1の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、
前記第2の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップと
を備え、
前記演算回路は、前記第1および第2のエッジデータと前記第1および第2のリカバリデータに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
前記(15)記載の同期回路。
(17)前記所定の周期信号は、位相が互いにπ/4異なる第1、第2、第3および第4の周期信号を含み、
前記保持部は、
前記第1の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、
前記第2の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、
前記第3の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、
前記第4の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップと、
前記第1の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第3のエッジデータとして供給する第5のフリップフロップと、
前記第2の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第3のリカバリデータとして供給する第6のフリップフロップと、
前記第3の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第4のエッジデータとして供給する第7のフリップフロップと、
前記第4の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第4のリカバリデータとして供給する第8のフリップフロップと
を備え、
前記演算回路は、前記第1、第2、第3および第4のエッジデータと前記第1、第2、第3および第4のリカバリデータとに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
前記(15)記載の同期回路。
(18)入力信号を所定の周期信号に同期して保持する保持手順と、
前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて前記保持部に供給する遅延手順と
を具備する同期回路の制御方法。
100 ソース機器
200 電子装置
210 通信インターフェース
220 データ処理部
300 クロックデータリカバリ回路
310、350 ランダムジッタジェネレータ
311、451 定電流源
312、454、455 抵抗器
320 位相検出器
321、322、329、363、411、412 固定遅延素子
323、324 前段フリップフロップ
325、326 後段フリップフロップ
327、328 XOR(排他的論理和)ゲート
330、380 デジタル演算回路
340、345 発振回路
341 セレクタ
342、346 インバータ
347 AND(論理積)ゲート
360 遅延部
361、362、364、400、410、420、430、440 可変遅延素子
370 保持部
371、372、373、374、375、376、377、378 フリップフロップ
381、390 エッジ検出回路
382 位相比較回路
383 位相決定回路
384 周波数決定回路
385、386 積算回路
401、403 P型トランジスタ
402、404、452、456 N型トランジスタ
405 可変容量
421、422 可変電流源
431、441、443 スイッチ
432、453 固定容量
442、444 固定電流源
450 アンプ

Claims (18)

  1. 入力信号を所定の周期信号に同期して保持する保持部と、
    前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて前記保持部に供給する可変遅延素子と
    を具備する同期回路。
  2. 前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方の位相の制御により前記入力信号の位相と前記所定の周期信号の位相とを一致させる制御部をさらに具備する請求項1記載の同期回路。
  3. ランダムな値の信号を生成して前記可変遅延素子に供給するジェネレータをさらに具備する請求項1記載の同期回路。
  4. 前記ジェネレータは、
    定電流源と
    前記定電流源に接続された抵抗器と
    を備える請求項3記載の同期回路。
  5. 前記ジェネレータは、前記抵抗器からの信号を増幅するアンプをさらに備える
    を備える請求項4記載の同期回路。
  6. 前記可変遅延素子は、ランダムな電圧値に応じて容量を変化させる可変容量により前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させる
    請求項1記載の同期回路。
  7. 前記可変遅延素子は、
    ランダムな電流値のバイアス電流を供給する可変電流源と、
    前記供給されたバイアス電流に応じた遅延時間に亘って前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタと
    を備える請求項1記載の同期回路。
  8. 前記可変遅延素子は、
    電気容量が一定の複数の固定容量と、
    固定遅延素子と、
    所定の乱数を示すデジタル信号に従って前記複数の固定容量のそれぞれと前記固定遅延素子とを接続する経路を開閉するスイッチと
    を備える請求項1記載の同期回路。
  9. 前記可変遅延素子は、
    各々が一定のバイアス電流を供給する複数の固定電流源と、
    前記バイアス電流の和に応じた遅延時間に亘って前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方を遅延させるトランジスタと、
    乱数を示すデジタル信号に従って前記複数の固定電流源のそれぞれと前記トランジスタとを接続する経路を開閉するスイッチと
    を備える請求項1記載の同期回路。
  10. 前記可変遅延素子は、前記入力信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させる
    請求項1記載の同期回路。
  11. 前記可変遅延素子は、前記所定の周期信号のみをランダムな遅延時間に亘って遅延させる
    請求項1記載の同期回路。
  12. 前記可変遅延素子は、前記入力信号と前記所定の周期信号との両方をランダムな遅延時間に亘って遅延させる
    請求項1記載の同期回路。
  13. 前記保持された入力信号に基づいて前記入力信号と前記所定の周期信号との位相差を検出する検出部と、
    前記所定の周期信号を生成する発振回路と
    をさらに具備し、
    前記制御部は、前記検出された位相差に基づいて前記発振回路を制御する
    請求項1記載の同期回路。
  14. 前記保持部は、
    前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記入力信号を保持するとともに前記保持した信号を第1の内部信号として供給する第1の前段フリップフロップと、
    前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記第1の内部信号を保持するとともに前記保持した信号を第2の内部信号として供給する第1の後段フリップフロップと、
    前記所定の周期信号の立下がりエッジに同期して前記入力信号を保持する前記保持した信号を第3の内部信号として供給する第2の前段フリップフロップと、
    前記所定の周期信号の立上りエッジに同期して前記第3の内部信号を保持するとともに前記保持した信号を第4の内部信号として供給する第2の後段フリップフロップと
    を備え、
    前記検出部は、
    前記第1の内部信号と前記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第1の排他的論理和ゲートと、
    前記第2の内部信号と前記第4の内部信号との排他的論理和を出力する第2の排他的論理和ゲートと
    を備え、
    前記可変遅延素子は、前記遅延させた信号を前記第2の前段フリップフロップに供給する
    請求項13記載の同期回路。
  15. 前記入力信号を前記ランダムな入力時間に亘って遅延させたエッジデータと前記入力信号を所定の遅延時間に亘って遅延させたリカバリデータとを前記保持部に供給する可変遅延回路と
    前記入力信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
    前記エッジが検出されたタイミングに同期して前記所定の周期信号を生成する発振回路と
    をさらに具備し、
    前記演算回路は、前記保持されたエッジデータおよびリカバリデータに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
    請求項1記載の同期回路。
  16. 前記所定の周期信号は、位相がπ/2異なる第1および第2の周期信号を含み、
    前記保持部は、
    前記第1の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、
    前記第2の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、
    前記第1の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、
    前記第2の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップと
    を備え、
    前記演算回路は、前記第1および第2のエッジデータと前記第1および第2のリカバリデータに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
    請求項15記載の同期回路。
  17. 前記所定の周期信号は、位相が互いにπ/4異なる第1、第2、第3および第4の周期信号を含み、
    前記保持部は、
    前記第1の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のエッジデータとして供給する第1のフリップフロップと、
    前記第2の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第1のリカバリデータとして供給する第2のフリップフロップと、
    前記第3の周期信号の立上りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のエッジデータとして供給する第3のフリップフロップと、
    前記第4の周期信号の立上りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第2のリカバリデータとして供給する第4のフリップフロップと、
    前記第1の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第3のエッジデータとして供給する第5のフリップフロップと、
    前記第2の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第3のリカバリデータとして供給する第6のフリップフロップと、
    前記第3の周期信号の立下りエッジに同期して前記エッジデータを保持するとともに前記保持した信号を第4のエッジデータとして供給する第7のフリップフロップと、
    前記第4の周期信号の立下りエッジに同期して前記リカバリデータを保持するとともに前記保持した信号を第4のリカバリデータとして供給する第8のフリップフロップと
    を備え、
    前記演算回路は、前記第1、第2、第3および第4のエッジデータと前記第1、第2、第3および第4のリカバリデータとに基づいて前記可変遅延回路および前記発振回路を制御する
    請求項15記載の同期回路。
  18. 入力信号を所定の周期信号に同期して保持する保持手順と、
    前記入力信号と前記所定の周期信号との少なくとも一方をランダムな遅延時間に亘って遅延させて前記保持部に供給する遅延手順と
    を具備する同期回路の制御方法。
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