JPWO2017085936A1 - 誘電体フィルタユニット及び通信機器 - Google Patents

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Abstract

誘電体フィルタユニットは、第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとを含み、所定の方向に並ぶ3以上の誘電体ブロックと、伝送線路と、を備える。第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとの間には、3以上の誘電体ブロックのうち少なくとも1の誘電体ブロックが位置する。3以上の誘電体ブロックのそれぞれは、1又は2の隣り合う誘電体ブロックに電磁的に結合する。伝送線路は、第1誘電体ブロック及び第2誘電体ブロックに電磁的に結合する。

Description

関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、日本国特許出願2015−228227号(2015年11月20日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本開示は、誘電体フィルタユニット及び通信機器に関する。
従来、誘電体共振器を含む誘電体フィルタが知られている(例えば、特許文献1参照)。誘電体共振器は、平面部を有する誘電体ブロックを含み、誘電体ブロックの内部で、平面部に垂直な方向の電界成分を有するTMモードの共振を発生させる。誘電体フィルタでは、信号の通過帯域幅が広く、且つ、安定であることが求められる。
特開平10−229302号公報
本開示の一実施形態に係る誘電体フィルタユニットは、第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとを含み、所定の方向に並ぶ3以上の誘電体ブロックと、伝送線路と、を備える。第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとの間には、3以上の誘電体ブロックのうち少なくとも1の誘電体ブロックが位置する。3以上の誘電体ブロックのそれぞれは、1又は2の隣り合う誘電体ブロックに電磁的に結合する。伝送線路は、第1誘電体ブロック及び第2誘電体ブロックに電磁的に結合する。
本開示の一実施形態に係る通信機器は、第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとを含み、所定の方向に並ぶ3以上の誘電体ブロックと、伝送線路とを有する誘電体フィルタユニットを備える。第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとの間には、3以上の誘電体ブロックのうち少なくとも1の誘電体ブロックが位置する。3以上の誘電体ブロックのそれぞれは、1又は2の隣り合う誘電体ブロックに電磁的に結合する。伝送線路は、第1誘電体ブロック及び第2誘電体ブロックに電磁的に結合する。
一実施形態に係る誘電体フィルタの例を示す斜視図である。 図1の誘電体フィルタの分解斜視図である。 一実施形態に係る誘電体フィルタユニットの例を示す分解斜視図である。 図3の基板の中間面及び第2基板面のパターンを示す斜視図である。 誘電体ブロック内部の電界及び磁界を模式的に示す斜視図である。 誘電体ブロック内部の電界及び磁界を模式的に示す断面図である。 図1〜4に示される誘電体フィルタユニットの回路の概略図である。 誘電体フィルタユニットの周波数特性の一例を示すグラフである。 一実施形態に係る通信機器の例を示す模式図である。 図3の基板の平面図である。 図4の基板の平面図である。 他の実施形態に係る誘電体フィルタユニットの例を示す分解斜視図である。 図12の基板の中間面及び第2基板面のパターンを示す斜視図である。
図1に示されるように、一実施形態に係る誘電体フィルタ10は、第1誘電体ブロック100と、第2誘電体ブロック200と、第3誘電体ブロック300とを備える。第1誘電体ブロック100と第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300とは、X軸方向に並んで位置する。第3誘電体ブロック300は、第1誘電体ブロック100と、第2誘電体ブロック200との間に位置する。
第1誘電体ブロック100と、第2誘電体ブロック200と、第3誘電体ブロック300とは、単に誘電体ブロックともいう。本実施形態において、各誘電体ブロックは、略直方体であると仮定する。各誘電体ブロックは、略直方体に限られない。各誘電体ブロックは、多面体であってよい。各誘電体ブロックは、少なくとも一部を曲面で囲まれる立体であってよい。図1の例において、各誘電体ブロックのX軸、Y軸及びZ軸方向それぞれの長さは、他の誘電体ブロックのX軸、Y軸及びZ軸方向それぞれの長さと同じである。各誘電体ブロックの各方向の長さは、他の誘電体ブロックの各方向の長さと異なってよい。
図2に示されるように、各誘電体ブロックは、6つの面を有する。第1誘電体ブロック100は、Z軸の負の方向を向く第1面104と、Z軸の正の方向を向く第2面105とを有する。第1誘電体ブロック100は、X軸の負の方向を向く第3面106と、X軸の正の方向を向く第4面107とを有する。第1誘電体ブロック100は、Y軸の正の方向を向く第5面108と、Y軸の負の方向を向く第6面109とを有する。第2誘電体ブロック200は、Z軸の負の方向を向く第1面204と、Z軸の正の方向を向く第2面205とを有する。第2誘電体ブロック200は、X軸の負の方向を向く第3面206と、X軸の正の方向を向く第4面207とを有する。第2誘電体ブロック200は、Y軸の正の方向を向く第5面208と、Y軸の負の方向を向く第6面209とを有する。第3誘電体ブロック300は、Z軸の負の方向を向く第1面304と、Z軸の正の方向を向く第2面305とを有する。第3誘電体ブロック300は、X軸の負の方向を向く第3面306と、X軸の正の方向を向く第4面307とを有する。第3誘電体ブロック300は、Y軸の正の方向を向く第5面308と、Y軸の負の方向を向く第6面309とを有する。
各誘電体ブロックは、誘電体基部と、誘電体基部の各面の上に位置する導電層とを含む。誘電体基部は、誘電体セラミックス等の誘電体材料で構成されてよい。誘電体材料は、例えばBaTiO3、Pb4Fe2Nb2O12、TiO2などを含有する誘電体セラミック材料であってよい。誘電体材料は、誘電体セラミックスに限られず、例えばエポキシ樹脂等の樹脂材料であってよい。誘電体材料は、高い比誘電率を有してよい。比誘電率は、例えば70以上であってよい。誘電体材料は、温度変化に応じた共振周波数等の特性の変化が少ないものを採用してよい。
導電層は、例えば、金属薄膜の層であってよい。導電層は、金属に限られず、非金属導電性材料等の種々の導電性材料を含んでよい。導電性材料は、Ag、Ag−Pd、Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電性材料であってよい。導電性材料は、Cu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料であってよい。導電層は、例えばAgメタライズ等の誘電体ブロックをメタライズした材料であってよい。導電層は、印刷及び焼成、蒸着、物理気相成長(PVD;Physical Vapor Deposition)、並びに化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)等を含む方法で形成されてよい。
各誘電体ブロックの誘電体基部の各面に位置する導電層は、各面を表す符号の末尾にaを付して表す。例えば、第1誘電体ブロック100の第1面104に位置する導電層は、導電層104aと表す。各誘電体ブロックにおいて、各面の導電層は互いに導通する。導電層の少なくとも一部が接地された場合、各面の導電層は接地電位となる。
第1誘電体ブロック100において、第4面107に位置する導電層107aは、開口107bを有する。第1誘電体ブロック100は、開口107bの中であって、第4面107の上に接続導電層107cを有する。第2誘電体ブロック200において、第3面206に位置する導電層206aは、開口206bを有する。第2誘電体ブロック200は、開口206bの中であって、第3面206の上に接続導電層206cを有する。第3誘電体ブロック300において、第3面306及び307それぞれに位置する導電層306a及び307aは、開口306b及び307bを有する。第3誘電体ブロック300は、開口306b及び307bの中であって、第3面306及び307の上にそれぞれ、接続導電層306c及び307cを有する。接続導電層107c、206c、306c及び307cはそれぞれ、導電層107a、206a、306a及び307aと所定の間隔をあけて位置する。接続導電層107c、206c、306c及び307cはそれぞれ、導電層107a、206a、306a及び307aと導通しない。接続導電層107cと導電層107aとの間の所定の間隔は、接続導電層107cの位置に製造誤差が生じる場合でも、導電層107aと導通しない長さに設定される。接続導電層206cと導電層206aとの間、接続導電層306cと導電層306aとの間、及び、接続導電層307cと導電層307aとの間の所定の間隔はそれぞれ、接続導電層107cと導電層107aとの間の所定の間隔と同様に製造誤差を許容しうる長さに設定される。接続導電層は、導電層と同様に構成されてよい。接続導電層は、例えば、金属薄膜の層であってよい。接続導電層は、金属に限られず、非金属導電性材料等の種々の導電性材料を含んでよい。導電性材料は、Ag、Ag−Pd、Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電性材料であってよい。導電性材料は、Cu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料であってよい。接続導電層は、例えばAgメタライズ等の誘電体ブロックをメタライズした材料であってよい。接続導電層は、印刷及び焼成、蒸着、物理気相成長(PVD;Physical Vapor Deposition)、並びに化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)等を含む方法で形成されてよい。
第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300とにおいて、開口107bと開口306bとは対向する。第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300とにおいて、接続導電層107cと接続導電層306cとが導通している。第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300とにおいて、開口206bと開口307bとは対向する。第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300とにおいて、接続導電層206cと接続導電層307cとが導通している。接続導電層107cと接続導電層306cとの間は、接続部材107dを介して電気的に接続している。接続導電層206cと接続導電層307cとの間は、接続部材206dを介して電気的に接続している。接続部材107d及び206dとしては、例えばハンダ材を含む。接続導電層107cと接続導電層306cとの間、及び、接続導電層206cと接続導電層307cとの間は、ハンダ材に限られず、他の材料で接合しうる。接続導電層107cと接続導電層306cとの間、及び、接続導電層206cと接続導電層307cとの間は、導電性接着剤、又は導電性両面テープ等によって電気的に接合しうる。接続導電層107c及び306cの電気的な接続、並びに接続導電層206c及び307cの電気的な接続は、各誘電体ブロックの相対位置の製造誤差を許容しうる。接続導電層107c及び導電層306aの電気的な絶縁、接続導電層206c及び導電層307aの電気的な絶縁、接続導電層306c及び導電層107aの電気的な絶縁、並びに接続導電層307c及び導電層206aの電気的な絶縁は、各誘電体ブロックの相対位置の製造誤差を許容しうる。開口107b及び306bの対向、並びに開口206b及び307bの対向は、各誘電体ブロックの相対位置の製造誤差を許容しうる。
第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300とは、電磁的に結合される。接続導電層107cと接続導電層306cとが導通することによって、第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300との結合はより強くなりうる。第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300とは、電磁的に結合される。接続導電層206cと接続導電層307cとが導通することによって、第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300と結合はより強くなりうる。各誘電体ブロック間の結合は、誘導的な結合に比べて容量的な結合が優位である。
導電層107aと導電層306aとは、互いが直接導通しえる。導電層107aと導電層306aとは、少なくとも一部において、ハンダ材等によって接合しえる。導電層107aと導電層306aとは、ハンダ材に限られず、導電性接着剤、又は導電性両面テープ等の他の材料で接合しうる。導電層107aと導電層306aとは、ねじ及びボルトを含む機械的接合部材によって接合しえる。導電層107aと導電層306aとは、少なくとも1つの接続部材107dで接合されうる。接続部材107dは、例えば開口107b及び306bからY軸の正の方向及び負の方向に所定距離だけ離れて位置する。接続部材107dの位置は、上述の位置に限られず、導電層107aの任意の領域上であってよい。接続部材107dの位置は、導電層107a全ての上であってよい。接続部材107dの位置は、第4面107の上に限られず、第3面306の上であってよい。接続部材107dは、第3面306の上の接続部材306dと示しうる。
導電層206aと導電層307aとは、互いが直接導通しえる。導電層206aと導電層307aとは、少なくとも一部において、ハンダ材等によって接合しえる。導電層206aと導電層307aとは、ハンダ材に限られず、導電性接着剤、又は導電性両面テープ等の他の材料で接合しうる。導電層206aと導電層307aとは、ねじ及びボルトを含む機械的接合部材によって接合しえる。導電層206aと導電層307aとは、少なくとも1つの接続部材206dで接合されうる。接続部材206dは、例えば開口206b及び307bからY軸の正の方向及び負の方向に所定距離だけ離れて位置する。接続部材206dの位置は、上述の位置に限られず、導電層206aの任意の領域上であってよい。接続部材206dの位置は、導電層206a全ての上であってよい。接続部材206dの位置は、第3面206の上に限られず、第4面307の上であってよい。接続部材206dは、第4面307の上の接続部材307dと示しうる。
第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300とは、接続部材107dで機械的に接合される。導電層107aと導電層306aとが機械的に接合されることによって、第1誘電体ブロック100と第3誘電体ブロック300との機械的な結合はより強くなりうる。第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300とは、接続部材206dで機械的に接合される。導電層206aと導電層307aとが機械的に接合されることによって、第2誘電体ブロック200と第3誘電体ブロック300との機械的な結合はより強くなりうる。第1誘電体ブロック100の導電層と第3誘電体ブロック300の導電層とは、接続部材107dで導通する。第2誘電体ブロック200の導電層と第3誘電体ブロック300の導電層とは、接続部材206dで導通する。第1誘電体ブロック100の導電層と第3誘電体ブロック300の導電層と第2誘電体ブロック200の導電層とが導通することによって、誘電体フィルタ10は、電気的により安定になりうる。
第1誘電体ブロック100の第1面104において、導電層104aは、開口104bを有する。第2誘電体ブロック200の第1面204において、導電層204aは、開口204bを有する。第3誘電体ブロック300の第1面304において、導電層304aは、開口304bを有する。誘電体フィルタ10には、開口104bから信号が入力される。開口104bは、信号が入力される第1開口ともいう。開口104bを有する導電層104aは、第1導電層ともいう。第1誘電体ブロック100に入力された信号は、第3誘電体ブロック300を介して、第2誘電体ブロック200に伝搬する。第2誘電体ブロック200に伝搬した信号は、開口204bから出力される。開口204bは、信号が出力される第2開口ともいう。開口204bを有する導電層204aは、第2導電層ともいう。信号は、各誘電体ブロックの共振特性に応じた透過率で透過する。言い換えれば、誘電体フィルタ10の透過率は、各誘電体ブロックの共振特性に応じた周波数特性を有する。開口304bは、後述するように、誘電体フィルタ10の透過率の周波数特性に影響を及ぼす。開口304bは、第5開口ともいう。開口304bを有する導電層304aは、第3導電層ともいう。信号は、開口204bから入力され、開口104bから出力されてよい。
図3に示されるように、誘電体フィルタユニット1は、誘電体フィルタ10と基板11とを備える。基板11は、第1基板15と第2基板16とを備える。第1基板15は、Z軸の正の方向に向く第1基板面12を有する。第2基板16は、Z軸の負の方向に向く第2基板面13を有する。基板11は、第1基板15と第2基板16との間に、中間面14を有する。第1基板15及び第2基板16は、誘電体材料で構成されてよい。第1基板15及び第2基板16は、有機材料で構成されてよい。有機材料は、比誘電率が4程度であってよい。第1基板15は、第1基板面12の上に位置する回路パターンと、中間面14の上に位置する回路パターンとを離隔する。第2基板16は、第2基板面13の上に位置する回路パターンと中間面14の上に位置する回路パターンとを離隔する。
第1基板15は、ビア15a及び15bを有する。第2基板16は、ビア16a及び16b(図4参照)を有する。ビア15aは、第1基板面12の上に位置する回路パターンとしての導体と、中間面14の上に位置する回路パターンとしての導体とを導通させる。ビア16aは、第2基板面13の上に位置する回路パターンとしての導体と、中間面14の上に位置する回路パターンとしての導体とを導通させる。ビア15b及び16bは、導通している。ビア15b及び16bは、第1基板面12の上に位置する導体と、第2基板面13の上に位置する導体とを導通させる。ビア15a、15b、16a及び16bは、金属又は非金属導電性材料等の種々の導電性材料であってよい。ビア15a、15b、16a及び16bは、例えばCuを埋め込んで形成してよい。ビア15a、15b、16a及び16bは、他の方法で形成してよい。回路パターンとしての導体は、金属又は非金属導電性材料等の種々の導電性材料であってよい。回路パターンとしての導体は、銅箔であってよい。
第1基板面12は、回路パターンを上に有する。第1基板面12の上の回路パターンは、例えば図3に実線で示される。第1基板面12は、回路パターンとして、第11パターン12aと、第12パターン12bと、第13パターン12cとを有する。第11パターン12aは、実装する回路のグランド(GND)に電気的に接地される。第11パターン12aは、開口12d、12e及び12fを有する。開口12d、12e及び12fはそれぞれ、誘電体フィルタ10の開口104b、204b及び304bに対向する。第11パターン12aは、第1基板面12内において、第12パターン12b及び第13パターン12cと離れている。
中間面14は、回路パターンを上に有する。中間面14の上の回路パターンは、例えば図3に破線で示され、図4に実線で示される。中間面14は、回路パターンとして、第31パターン14aと、第32パターン14bと、第33パターン14cと、第34パターン14dとを有する。第31パターン14a〜第34パターン14dは、伝送線路ともいう。第31パターン14aは、入力線路ともいう。第32パターン14bは、出力線路ともいう。第33パターン14cは、第1飛越結合線路ともいう。第34パターン14dは、第2飛越結合線路ともいう。第31パターン14aの一部は、開口12d及び開口104bを介して、第1誘電体ブロック100と電磁的に結合しうる。第32パターン14bの一部は、開口12e及び開口204bを介して第2誘電体ブロック200と電磁的に結合しうる。第33パターン14cの一部は、開口12d及び開口104bを介して第1誘電体ブロック100と電磁的に結合しうる。第33パターン14cの一部は、開口12e及び開口204bを介して第2誘電体ブロック200と電磁的に結合しうる。誘電体フィルタ10は、開口104b及び204bを介して、伝送線路の一部と結合可能である。伝送線路と各誘電体ブロックとの結合は、容量的な結合に比べて、誘導的な結合が優位である。
第31パターン14aの第1端部は、ビア15aを介して、第11パターン12aと導通される。第31パターン14aの第2端部は、ビア15aを介して、第12パターン12bと導通される。第32パターン14bの第1端部は、ビア15aを介して、第11パターン12aと導通される。第32パターン14bの第2端部は、ビア15aを介して、第13パターン12cと導通される。第33パターン14cの両端部は、ビア15aを介して、第11パターン12aと導通される。第34パターン14dは、第1基板15を挟んで、第11パターン12aに対向するが、第11パターン12aと導通されない。
第2基板面13は、回路パターンを有する。第2基板面13の上の回路パターンは、例えば図4に破線で示される。第2基板面13は、第21パターン13aと、第22パターン13bと、第23パターン13cとを有する。第21パターン13aは、実装する回路のグランド(GND)に電気的に接地される。第31パターン14aと、第32パターン14bと、第33パターン14cと、第34パターン14dパターンとは、中間面14の上に位置する。第31パターン14aと、第32パターン14bと、第33パターン14cと、第34パターン14dパターンとは、図4において実線で示される。
第31パターン14aの第1の端部は、ビア16aを介して、第21パターン13aと導通される。第31パターン14aの第2の端部は、ビア16aを介して、第22パターン13bと導通される。第32パターン14bの第1の端部は、ビア16aを介して、第21パターン13aと導通される。第32パターン14bの第2の端部は、ビア16aを介して、第23パターン13cと導通される。第33パターン14cの両端は、ビア16aを介して、第21パターン13aと導通される。第34パターン14dの一部は、第2基板16を挟んで、第21パターン13aに対向するが、第21パターン13aと導通されない。第34パターン14dの第1の端部は、第2基板16を挟んで、第22パターン13bに対向する。第22パターン13bは、第34パターン14dの第1の端部と電磁的に結合される。第34パターン14dの第2の端部は、第2基板16を挟んで、第23パターン13cに対向する。第34パターン14dの第2の端部は、第23パターン13cと電磁的に結合される。第34パターン14dと第22パターン13bとの結合、及び第34パターン14dと第23パターン13cとの結合は、誘導的な結合に比べて容量的な結合が優位である。
第1基板15のビア15bと、第2基板16のビア16bとは、導通している。第1基板面12の第11パターン12aと、第2基板面13の第21パターン13aとは、ビア15bとビア16bを介して導通する。ビア15b及び16bの数は、4個に限られず、3個以下であってよいし、5個以上であってよい。ビア15b及び16bの位置は、図3及び図4に示される位置に限られず、他の位置であってよい。
第31パターン14aの第1の端部は、ビア16a及び第2基板面13の第21パターン13aを介して、接地される。第32パターン14bの第1の端部は、ビア16a及び第2基板面13の第21パターン13aを介して、接地される。第31パターン14aの第1の端部及び第32パターン14bの第1の端部は、接地によって電流量が増加することで、磁界が強くなる。第31パターン14aの周囲の磁界が強くなることで、第31パターン14a及び第1誘電体ブロック100の磁界結合は、強くなる。第32パターン14bの周囲の磁界が強くなることで、第32パターン14b及び第2誘電体ブロック200の磁界結合は、強くなる。
図1〜図4に示される誘電体フィルタユニット1に高周波信号が入力されると仮定する。高周波信号は、第22パターン13bから入力される。入力された信号は、ビア16aを介して、入力線路としての第31パターン14aに伝わる。信号は、第1誘電体ブロック100の内部にTM(transverse magnetic)モードの信号を励起する。第1誘電体ブロック100の内部に励起された信号は、第3誘電体ブロック300の内部にTMモードの信号を励起する。第3誘電体ブロック300の内部に励起された信号は、第2誘電体ブロック200の内部にTMモードの信号を励起する。第2誘電体ブロック200に励起された信号は、第2誘電体ブロック200及び第32パターン14bの磁界結合を介して、出力線路としての第32パターン14bに伝わる。第32パターン14bに伝わった信号は、ビア16aを介して、第23パターン13cから出力される。TMモードは、誘電体ブロックの内部に励起しうる電磁界の共振モードの一つである。
第31パターン14aでX軸方向に伝送される信号は、第31パターン14aの周囲にX軸に直交するYZ面内で磁界ループを発生させる。磁界ループは、開口12d及び開口104bを介して、第1誘電体ブロック100の内部に進入しうる。磁界ループは、第1誘電体ブロック100の内部で、X軸方向に向く電界ベクトルを誘起する。
第1誘電体ブロック100の内部に誘起された電界ベクトルによって、第1誘電体ブロック100の内部に磁界ループが発生する。例えば図5に示されるように、Eで示される電界ベクトルは、X軸方向を向くように直線状に誘起される。Hで示される磁界ループは、電界ベクトルに直交するYZ面内で、電界ベクトルを軸とする楕円に沿って発生する。
第1誘電体ブロック100の内部に誘起された電界ベクトルと、電界ベクトルによって発生した磁界ループとは、第1誘電体ブロック100の内部で、所定の共振周波数を有するTMモードの共振を発生させる。図5及び図6に示される電界ベクトル及び磁界ループは、電界ベクトルがX軸方向に向くTMモードの共振を表す。電界ベクトルがX軸方向を向くTMモードは、TM−Xモードともいう。TMモードの共振は、電界ベクトルがX軸方向に向くように発生するだけでなく、電界ベクトルがY軸方向又はZ軸方向に向くようにも発生しうる。電界ベクトルがY軸方向に向くTMモードは、TM−Yモードともいう。電界ベクトルがZ軸方向に向くTMモードは、TM−Zモードともいう。第31パターン14aは、開口12d及び開口104bの近くで、X軸方向に延びている。開口12d及び開口104bの近くにおいて、第31パターン14aは、X軸に直交するYZ平面内で磁界ループを発生させる。YZ平面内で発生する磁界ループは、第1誘電体ブロック100の内部にTM−Xモードを励起しやすい。
各誘電体ブロックは、開口107b及び306b、並びに、開口307b及び206bを介して、隣り合う他の誘電体ブロックと電磁的に結合する。各誘電体ブロックがX軸方向に並ぶ場合、TM−Xモード共振の共振周波数の信号は、誘電体フィルタ10の内部をX軸方向に伝搬する。X軸方向に並ぶ各誘電体ブロックの間で、TM−Xモード共振の共振周波数の信号は、電界ベクトルによって強く伝搬しうる。各誘電体ブロックは、電界結合するともいえる。
TM−Xモードの信号は、TM−Yモード及びTM−Zモードの信号より伝搬しやすい。誘電体ブロック100、200、300は、TM−Xモードの電界が大きいYZ面の中心部に開口107b、306a、307b、206aを有することで、電界ベクトルによる信号の伝搬を容易にしている。
誘電体フィルタユニット1では、各誘電体ブロックが電界結合する。誘電体フィルタユニット1では、各誘電体ブロックが電界結合していることで、共振周波数より低域側に減衰極(反共振点)が存在している。誘電体フィルタユニット1は、減衰極を利用することで、通過帯域より減衰帯域が低い周波数特性を実現し得る。通過帯域とは、誘電体フィルタユニット1を信号が通過するときの減衰が小さい周波数帯である。減衰帯域とは、誘電体フィルタユニット1を信号が通過するときの減衰が大きい周波数帯である。
誘電体フィルタユニット1では、TM−Yモード及びTM−Zモードの共振周波数がTM−Xモードの共振周波数より高い。誘電体フィルタユニット1は、最も低い周波数で共振するTM−Xモードを通過帯域内に設定している。誘電体フィルタユニット1では、TM−Yモード及びTM−Zモードの共振周波数がTM−Xモードの共振周波数より高く、通過帯域より周波数が低い減衰帯域へTM−Yモード及びTM−Zモードが及ぼす影響は、小さい。
TMモードの共振周波数は、磁界ループの大きさに応じて決まる。磁界ループが大きいほど、共振周波数は低くなる。磁界ループが発生する面に対応する誘電体ブロックの断面積が大きいほど、磁界のループが大きくなる。例えば、TM−Xモードの共振が第1誘電体ブロック100の内部で発生する場合、TM−Xモードの共振による磁界ループは、第3面106及び第4面107に平行な面で発生する。TM−Xモードの共振による磁界ループは、第3面106及び第4面107の面積に応じて大きくなる。第3面106及び第4面107の面積が大きいほど、TM−Xモードの共振周波数は低くなりうる。TM−Yモードの共振周波数は、第5面108及び第6面109の面積が大きいほど、低くなりうる。TM−Zモードの共振周波数は、第2面105及び第1面104の面積が大きいほど、低くなりうる。共振周波数と各面の面積との間の関係は、各誘電体ブロックにおいて共通に成立しうる。
例えば第1誘電体ブロック100において、第3面106及び第4面107の面積が、第2面105及び第1面104の面積、並びに、第5面108及び第6面109の面積より大きいと仮定する。第1誘電体ブロック100のX軸方向における長さが最も短いと、第3面106及び107の面積が最も大きくなる。この場合、TM−Xモードの磁界ループは、TM−Yモードの磁界ループ及びTM−Zモードの磁界ループより大きい。結果として、TM−Xモードの共振周波数は、TM−Yモード及びTM−Zモードの共振周波数より低い。誘電体ブロックの各面の面積の大小関係に応じて、各モードの共振周波数の大小関係は、決まる。
第1誘電体ブロック100又は第2誘電体ブロック200でTM−Xモードの共振が発生する場合、開口104b又は204bから、磁界ループの一部が漏れることがある。この場合、磁界ループが大きくなる。結果として、共振周波数が低下しうる。第3誘電体ブロック300における共振周波数は、ダミーの開口として備える開口304bの大きさを調整することによって、第1誘電体ブロック100及び第2誘電体ブロック200における共振周波数に近づけうる。第3誘電体ブロック300の底面304において、開口304bは、Y軸の正の方向に偏って位置する。このようにすることで、Y軸の負の方向に偏って位置する基板11内の伝送線路に対して開口304bから漏れる磁界ループが及ぼす影響が低減されうる。
各誘電体ブロックの間には、空隙が存在しうる。空隙が存在する場合、空隙における誘電率が低下したり、ばらついたりする。結果として、各誘電体ブロック間で伝搬する信号の強度が低下したり、ばらついたりする。誘電体フィルタ10において、接続導電層107c及び306c、並びに接続導電層307c及び206cは、互いに導通する。空隙の影響が低減されうる。接続導電層107c、306c、307c及び206cを有する誘電体フィルタ10は、各誘電体ブロック間に空隙があっても各誘電体ブロック間の電界結合が安定しうる。
誘電体ブロックの大きさは、TM−Xモードの共振周波数に係る仕様に応じて決められてよい。例えば、誘電体ブロックのY軸方向及びZ軸方向の長さは、TM−Xモードの共振周波数に係る仕様を満たすように決められてよい。誘電体ブロックのZ軸方向の長さは、誘電体フィルタユニット1全体において、基板11から突出する高さに対応する。誘電体ブロックのZ軸方向の長さは、誘電体フィルタユニット1の外形仕様に応じて決められてよい。
誘電体ブロックのX軸方向の長さは、各誘電体ブロック間で伝搬する信号の損失の仕様に応じて決められてよい。誘電体ブロックがX軸方向に短いほど、各誘電体ブロックにおける損失が増加しうる。損失が増加することによって、誘電体ブロックによって構成される共振器のQ値が小さくなりうる。
開口107b、306b、307b及び206bは、誘電体ブロックの第4面107、306、307及び206において、TM−Xモードの共振によって生じる電界が最大となる位置としうる。開口107b、306b、307b及び206bの大きさは、各誘電体ブロック間の結合強度の仕様に応じて決められてよい。接続導電層107c、306c、307c及び206cは、導電層107a、306a、307a及び206aと導通しない程度に大きくされてよい。
図7に示されるように、誘電体フィルタユニット1は、誘電体フィルタ10を含む回路として概略される。誘電体フィルタ10は、第1共振器501と、第2共振器502と、第3共振器503と、キャパシタ504及び505と、入力部521と、出力部522とを備える。第1共振器501、第2共振器502及び第3共振器503はそれぞれ、第1誘電体ブロック100、第2誘電体ブロック200及び第3誘電体ブロック300に対応する。第1共振器501、第2共振器502及び第3共振器503は、単に共振器ともいう。入力部521及び出力部522はそれぞれ、第1誘電体ブロック100の開口104b及び第2誘電体ブロック200の開口204bに対応する。
第1共振器501と第3共振器503との間に接続されるキャパシタ504は、第1共振器501と第3共振器503とが誘導的な結合より容量的な結合が優位であることを示す。第3共振器503と第2共振器502との間に接続されるキャパシタ505は、第3共振器503と第2共振器502とが誘導的な結合より容量的な結合が優位であることを示す。
第1共振器501、第2共振器502及び第3共振器503は、それぞれが並列に接続される。各共振器の第2の端子は、キャパシタ504又は505を介して、電磁的に結合する。
図7の概略回路において、誘電体フィルタユニット1は、入力端子511と、出力端子512と、インダクタ514a、514b、514c及び514dと、キャパシタ514e及び514fと、伝送線路515a、515b、515c及び515dと、を備える。
入力端子511は、第22パターン13bに対応する。出力端子512は、第23パターン13cに対応する。誘電体フィルタユニット1において、信号は、第22パターン13bに入力され、第23パターン13cから出力される。
インダクタ514aは、伝送線路515aと入力部521との間に接続される。インダクタ514aは、入力線路ともいう第31パターン14aと第1誘電体ブロック100との磁界結合に対応する。インダクタ514bは、伝送線路515bと出力部522との間に接続される。インダクタ514bは、出力線路ともいう第32パターン14bと第2誘電体ブロック200との磁界結合に対応する。
インダクタ514cは、第1共振器501と伝送線路515cとの間に接続される。インダクタ514cは、第1飛越結合線路ともいう第33パターン14cと第1誘電体ブロック100との磁界結合に対応する。インダクタ514xは、伝送線路515cと第2共振器502との間に接続される。インダクタ514xは、第33パターン14cと第2誘電体ブロック200との磁界結合に対応する。
キャパシタ514eは、第2飛越結合線路ともいう第34パターン14dと第22パターン13bとが容量的に結合することを示す。キャパシタ514fは、第2飛越結合線路ともいう第34パターン14dと第23パターン13cとが容量的に結合することを示す。
キャパシタ514e及び514f並びに伝送線路515dは、入力端子511と出力端子512との間に、誘電体フィルタ10が接続されている回路に並列に接続される。
入力線路は、線路の長さ及び線路の幅により、第1共振器501との結合の強さを調整できる。出力線路は、線路の長さ及び線路の幅により、第2共振器502との結合の強さを調整できる。第1飛越結合線路は、線路の長さ及び線路の幅により、減衰極の周波数を調整できる。第2飛越結合線路は、線路の長さ及び線路の幅により、減衰極の周波数を調整できる。
誘電体フィルタユニット1の周波数特性は、例えば図8に示される。図8において、横軸及び縦軸はそれぞれ、周波数及び通過減衰量S21を示す。図8に例示される周波数特性において、通過減衰量S21が極小となる減衰極が、P1及びP2として示される。通過減衰量S21が0dB(デシベル)に近い周波数帯を示す通過帯域が、P3として示される。P1及びP2はそれぞれ、周波数がf1及びf2である場合に対応する。P3は、周波数がf3からf4までの範囲に対応する。図8の周波数特性を有する誘電体フィルタユニット1は、f3からf4までの範囲の周波数成分の減衰が小さく、f2からf1までの範囲の周波数成分の減衰が大きい。
P1で示される減衰極は、図7の概略回路において、入力部521と出力部522との間における、キャパシタ504及び505と、インダクタ514c及び514xと、伝送線路515cと、によって構成される並列回路に起因する。f1は、並列回路のインピーダンスが無限大となる周波数に対応する。
P2で示される減衰極は、入力端子511と出力端子512との間の第1経路と、第2経路との並列回路に起因する。f2は、第1経路と、第2経路との並列回路のインピーダンスが無限大となる周波数に対応する。図7の概略回路において第1経路は、伝送線路515a及び515bと、インダクタ514a及び514bと、キャパシタ504及び505を含む回路である。図7の概略回路において第2経路は、キャパシタ514e及び514fと、伝送線路515dを含む回路である。
P3で示される通過帯域は、誘電体ブロック100、200、300の共振周波数とそれらの結合の大きさに応じて得られる。
誘電体フィルタユニット1は、第1飛越結合線路を備えることで、P1で示される減衰極が存在する。誘電体フィルタユニット1は、P1で示される減衰極が存在することによって、f3より低い周波数範囲において、通過減衰量S21が急峻に低下する。誘電体フィルタユニット1は、f3より低い範囲の周波数成分を減衰する性能が向上しうる。
誘電体フィルタユニット1は、第2飛越結合線路を備えることで、P2で示される減衰極が存在する。誘電体フィルタユニット1は、P2で示される減衰極が存在することによって、f1より低い周波数範囲において通過減衰量S21が低下する。誘電体フィルタユニット1は、f1より小さい低い周波数範囲の周波数成分を減衰する性能が向上しうる。
誘電体フィルタユニット1及び誘電体フィルタ10によれば、接続導電層107c及び306c、並びに接続導電層307c及び206cが互いに導通する。誘電体フィルタユニット1及び誘電体フィルタ10は、各誘電体ブロック間に空隙を有しても、接続導電層によって各誘電体ブロック間の電界結合が安定しうる。誘電体フィルタユニット1及び誘電体フィルタ10は、接続導電層によって各誘電体ブロック間で伝搬する信号強度の低下又はばらつきが低減されうる。伝搬する信号の強度が低下しにくいことによって、伝搬する信号の通過帯域幅は、狭くなったり、ばらついたりしにくくなる。
誘電体フィルタ10において、開口107b、306b、307b及び206bの大きさは、誘電体フィルタ10の通過帯域幅の仕様に応じて決められてよい。
図9に示されるように、一実施形態に係る通信機器30は、送受信回路を含むRF部31と、アンテナ32と、RF部31及びアンテナ32に接続されたベースバンド部33とを備える。
RF部31は、誘電体フィルタユニット1を備える。誘電体フィルタユニット1は、送受信に用いる周波数帯域以外の周波数帯域の信号強度を大きく減衰させる。ベースバンド部33及びアンテナ32は、従来周知のものを用いることができる。
本実施形態に係る通信機器30は、本実施形態に係る誘電体フィルタユニット1を備えることによって、通過帯域幅の狭小化又はばらつきを低減しうる。
図10及び図11を参照して、基板11が有する回路パターンが、より詳細に説明される。図10には、第1基板面12と、第1基板15と、中間面14とが示される。第1基板面12が有する回路パターンは、図10に実線で示される。中間面14が有する回路パターンは、図10に破線で示される。図11には、中間面14と、第2基板16と、第2基板面13とが示される。中間面14が有する回路パターンは、図11に実線で示される。第2基板面13が有する回路パターンは、図11に破線で示される。
開口12dにおいて、第1飛越結合線路としての第33パターン14cは、入力線路としての第31パターン14aより第1基板15のY軸方向の中央側に位置する。開口12eにおいて、第33パターン14cは、出力線路としての第32パターン14bより第1基板15のY軸方向の中央側に位置する。
第1飛越結合線路としての第33パターン14cのパターン幅は、第31パターン14a及び第32パターン14bのパターン幅よりも細くてよい。第1飛越結合線路は、第3誘電体ブロック300の開口12fとの距離を大きくできる。第1飛越結合線路は、第3誘電体ブロック300の開口304bから漏れる磁界ループによる影響を受けにくくなる。
第1飛越結合線路としての第33パターン14cのパターン幅は、開口12d及び12eと対向する部位において、他の部分より太くされてよい。第33パターン14cの開口12d及び12eと対向する部位のパターン幅が太いと、第1飛越結合線路と誘電体ブロックとの電磁的な結合は、強められうる。
図12及び図13を参照して、他の実施形態に係る誘電体フィルタユニット1が説明される。図1〜図4に示される誘電体フィルタユニット1と共通する点についての説明は省略される。
第1誘電体ブロック100は、開口104bと、開口104cとを第1面104に有する。開口104cは、第3開口ともいう。第2誘電体ブロック200は、第1面204に開口204bだけでなく、開口204cも有する。開口204cは、第4開口ともいう。第3誘電体ブロック300は、第1面304に開口を有しない。第3誘電体ブロック300のY軸方向の長さは、第1誘電体ブロック100及び第2誘電体ブロック200のY軸方向の長さより長い。Y軸方向の長さは、各誘電体ブロックが並ぶX軸方向に交わる方向における長さともいう。
第3誘電体ブロック300が第1面304に開口を有しない場合、第3誘電体ブロック300の内部で発生するTM−Xモードの磁界ループは外部に漏れない。第3誘電体ブロック300は、第1面304に開口を有しない場合、第1面304に開口を有する場合に比べて、共振周波数が高くなる。第3誘電体ブロック300は、各誘電体ブロックのY軸方向の長さ及びZ軸方向の長さのいずれかが長い場合、各誘電体ブロックのY軸方向の長さ及びZ軸方向の長さが等しい場合に比べて、共振周波数が低くなる。第3誘電体ブロック300の共振周波数は、第1面304に開口を有するか否かによって、又は、第3誘電体ブロック300のY軸方向の長さによって調整されうる。第3誘電体ブロック300の共振周波数は、Y軸方向の長さによって、第1誘電体ブロック100及び第2誘電体ブロック200の共振周波数に近づけうる。第3誘電体ブロック300の共振周波数は、第3誘電体ブロック300のY軸方向の長さだけでなく、Z軸方向の長さによっても調整されてよい。第1誘電体ブロック100の共振周波数は、第1誘電体ブロック100のY軸方向又はZ軸方向の長さによって調整されてよい。第2誘電体ブロック200の共振周波数は、第2誘電体ブロック200のY軸方向又はZ軸方向の長さによって調整されてよい。
図12に示されるように、第1基板面12の第11パターン12aは、開口12d及び12eだけでなく、開口12g及び12hを有する。開口12d及び12eはそれぞれ、誘電体フィルタ10の開口104b及び204bに対向する。開口12g及び12hはそれぞれ、誘電体フィルタ10の開口104c及び204cに対向する。誘電体フィルタ10の開口の数が増えたことに対応して、第11パターン12aは、開口の数が増えている。
第31パターン14aで伝送する信号によって発生する磁界ループは、開口12d及び開口104bを介して、第1誘電体ブロック100に進入しうる。つまり、開口12dを介して、第31パターン14aと第1誘電体ブロック100とは、電磁的に結合しうる。開口12eを介して、第32パターン14bと第2誘電体ブロック200とは、電磁的に結合しうる。開口12gを介して、第33パターン14cの第1端部と第1誘電体ブロック100とは、電磁的に結合しうる。開口12hを介して、第33パターン14cの第2端部と第2誘電体ブロック200とは、電磁的に結合しうる。開口12d及び開口12gは、図3に示される開口12dのように、1つの開口として構成されてよい。開口12e及び開口12hは、図3に示される開口12eのように、1つの開口として構成されてよい。
本開示に係る実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良が可能である。
隣り合う誘電体ブロックは、対向する2つの面のそれぞれに接続導電層を有する。隣接する誘電体ブロックは、対向する2つの面の一方又は双方が接続導電層を有さなくてよい。例えば、隣り合う第1誘電体ブロック100と、第3誘電体ブロック300とにおいて、接続導電層107c及び接続導電層306cの一方又は双方は、省略されてよい。例えば、一方の接続導電層107cのみが省略される場合、他方の接続導電層306c若しくは接続導電層306上の接合部材306eは、第1誘電体ブロック100の開口107bに対して接してよい。
各誘電体ブロックは各面の上に導電層を有する。隣り合う誘電体ブロックは、対向する2つの面のいずれか一方の面の上に導電層を有しなくてよい。例えば、隣り合う第1誘電体ブロック100と、第3誘電体ブロック300とにおいて、導電層107a及び導電層306aのいずれか一方は、省略されてよい。導電層107aが省略される場合、導電層306aは、第1誘電体ブロック100の第4面107との空隙が小さくなる、若しくは無くなるように近づけられる。
誘電体ブロックの数は、3つに限られず、4つ以上であってよい。誘電体ブロックの数が変更される場合においても、所望の共振周波数が得られるように、各誘電体ブロックのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向それぞれの寸法等を適宜変更することによって、周波数特性が調整されうる。
各誘電体ブロックは、他の誘電体ブロックと隣り合う面の導電層に開口を有する。各誘電体ブロックは、他の誘電体ブロックと隣り合わない面に開口を有してよい。例えば、各誘電体ブロックの共振周波数は、他の誘電体ブロックと隣り合わない面が有する開口によって調整しうる。誘電体ブロックは、各面の導電層が有する開口の数が増える又は開口の面積が大きくなることによって、共振周波数が低くなる。
各誘電体ブロックの内部に発生するTM−Xモード共振において、共振周波数は、X軸に垂直なYZ面における磁界ループの大きさで決まる。磁界ループが大きいほど共振周波数は小さくなる。各面の導電層が有する開口が磁界ループの一部を漏らすことによって、磁界ループは大きくなりうる。磁界ループが大きくなることによって、誘電体ブロックの共振周波数は低くされうる。
例えば、誘電体フィルタユニット1に組み込む誘電体ブロックの共振周波数は、あらかじめ所望の周波数よりも高く設定されうる。この場合、誘電体フィルタユニット1を組み立てた後に、共振周波数を調整するための適切な大きさの開口を設けることによって、共振周波数が所望の値に調整されうる。
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1開口は、第2開口と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
1 誘電体フィルタユニット
10 誘電体フィルタ
11 基板
12 第1基板面
12a、12b、12c 第11〜第13パターン
12d、12e、12f、12g 開口
13 第2基板面
13a、13b、13c 第21〜第23パターン
14 中間面
14a、14b、14c、14d 第31〜第34パターン
15 第1基板
15a、15b ビア
16 第2基板
16a、16b ビア
100、200、300 第1〜第3誘電体ブロック
104、204、304 第1面
105、205、305 第2面
106、206、306 第3面
107、207、307 第4面
108、208、308 第5面
109、209、309 第6面
104a〜109a、204a〜209a、304a〜309a 導電層
104b、204b、304b 第1〜第3導電層
104c、204c 第4、第5開口
107b、206b、306b、307b 開口
107c、206c、306c、307c 接続導電層
107d、206d 接続部材
30 通信機器
31 RF部
32 アンテナ
33 ベースバンド部
501、502、503 第1〜第3共振器
504、505 キャパシタ
511 入力端子
512 出力端子
514a、514b、514c、514d インダクタ
514e、514f キャパシタ
515a、515b、515c、515d 伝送線路
521 入力部
522 出力部
P1、P2 減衰極
P3 通過帯域

Claims (16)

  1. 第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとを含み、所定の方向に並ぶ3以上の誘電体ブロックと、
    伝送線路と、を備え、
    前記第1誘電体ブロックと前記第2誘電体ブロックとの間には、3以上の前記誘電体ブロックのうち少なくとも1の誘電体ブロックが位置し、
    3以上の前記誘電体ブロックのそれぞれは、1又は2の隣り合う前記誘電体ブロックに電磁的に結合し、
    前記伝送線路は、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックに電磁的に結合する、
    誘電体フィルタユニット。
  2. 前記第1誘電体ブロックは、信号が入力される第1開口を有する第1導電層を備え、
    前記第2誘電体ブロックは、前記信号が出力される第2開口を有する第2導電層を備え、
    3以上の前記誘電体ブロックのそれぞれは、前記信号の入力によって、所定の共振特性で共振する、
    請求項1に記載の誘電体フィルタユニット。
  3. 前記伝送線路は、
    前記第1開口を介して前記第1誘電体ブロックに電磁的に結合し、
    前記第2開口を介して前記第2誘電体ブロックに電磁的に結合する、
    請求項2に記載の誘電体フィルタユニット。
  4. 前記第1導電層は、前記第1開口と異なる第3開口を有し、
    前記第2導電層は、前記第2開口と異なる第4開口を有し、
    前記伝送線路は、
    前記第3開口を介して前記第1誘電体ブロックと電磁的に結合し、
    前記第4開口を介して前記第2誘電体ブロックと電磁的に結合する、
    請求項2に記載の誘電体フィルタユニット。
  5. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックと異なる第3誘電体ブロックを含み、
    前記第3誘電体ブロックは、3以上の前記誘電体ブロックのうちの他の前記誘電体ブロックと隣り合う面以外の面に、少なくとも1の第5開口を有する第3導電層を備える、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘電体フィルタユニット。
  6. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックと異なる第3誘電体ブロックを含み、
    前記所定の方向に交わる方向において、前記第3誘電体ブロックの長さは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックの長さと異なる、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘電体フィルタユニット。
  7. 3以上の前記誘電体ブロックは、導電層の開口を介して他の前記誘電体ブロックと電磁的に結合し、
    3以上の前記誘電体ブロックの少なくとも1つは、前記開口の内に接続導電層を有する、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の誘電体フィルタユニット。
  8. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記所定の方向における長さが、前記所定の方向に交わる方向における長さに比べて最も短い、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の誘電体フィルタユニット。
  9. 第1誘電体ブロックと第2誘電体ブロックとを含み、所定の方向に並ぶ3以上の誘電体ブロックと、伝送線路と、を有し、
    前記第1誘電体ブロックと前記第2誘電体ブロックとの間には、3以上の前記誘電体ブロックのうち少なくとも1の誘電体ブロックが位置し、
    3以上の前記誘電体ブロックのそれぞれは、1又は2の隣り合う前記誘電体ブロックに電磁的に結合し、
    前記伝送線路は、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックに電磁的に結合する、
    誘電体フィルタユニットを備える、通信機器。
  10. 前記第1誘電体ブロックは、信号が入力される第1開口を有する第1導電層を備え、
    前記第2誘電体ブロックは、前記信号が出力される第2開口を有する第2導電層を備え、
    3以上の前記誘電体ブロックのそれぞれは、前記信号の入力によって、所定の共振特性で共振する、
    請求項9に記載の通信機器。
  11. 前記伝送線路は、
    前記第1開口を介して前記第1誘電体ブロックに電磁的に結合し、
    前記第2開口を介して前記第2誘電体ブロックに電磁的に結合する、
    請求項10に記載の通信機器。
  12. 前記第1導電層は、前記第1開口と異なる第3開口を有し、
    前記第2導電層は、前記第2開口と異なる第4開口を有し、
    前記伝送線路は、
    前記第3開口を介して前記第1誘電体ブロックと電磁的に結合し、
    前記第4開口を介して前記第2誘電体ブロックと電磁的に結合する、
    請求項10に記載の通信機器。
  13. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックと異なる第3誘電体ブロックを含み、
    前記第3誘電体ブロックは、3以上の前記誘電体ブロックのうちの他の前記誘電体ブロックと隣り合う面以外の面に、少なくとも1の第5開口を有する第3導電層を備える、
    請求項9乃至12のいずれか一項に記載の通信機器。
  14. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックと異なる第3誘電体ブロックを含み、
    前記所定の方向に交わる方向において、前記第3誘電体ブロックの長さは、前記第1誘電体ブロック及び前記第2誘電体ブロックの長さと異なる、
    請求項9乃至12のいずれか一項に記載の通信機器。
  15. 3以上の前記誘電体ブロックは、導電層の開口を介して他の前記誘電体ブロックと電磁的に結合し、
    3以上の前記誘電体ブロックの少なくとも1つは、前記開口の内に接続導電層を有する、
    請求項9乃至14のいずれか一項に記載の通信機器。
  16. 3以上の前記誘電体ブロックは、前記所定の方向における長さが、前記所定の方向に交わる方向における長さに比べて最も短い、
    請求項9乃至15のいずれか一項に記載の通信機器。
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