JPWO2017082277A1 - 接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具 - Google Patents

接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017082277A1
JPWO2017082277A1 JP2016569098A JP2016569098A JPWO2017082277A1 JP WO2017082277 A1 JPWO2017082277 A1 JP WO2017082277A1 JP 2016569098 A JP2016569098 A JP 2016569098A JP 2016569098 A JP2016569098 A JP 2016569098A JP WO2017082277 A1 JPWO2017082277 A1 JP WO2017082277A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
target member
electrode
fixing jig
connection target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016569098A
Other languages
English (en)
Inventor
敬士 久保田
敬士 久保田
松下 清人
清人 松下
高橋 英之
英之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JPWO2017082277A1 publication Critical patent/JPWO2017082277A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

電極間の導通信頼性を高めることができる接続構造体の製造方法を提供する。本発明に係る接続構造体の製造方法は、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料と、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材とを用いる接続構造体の製造方法であって、前記第1の接続対象部材の上面に、前記導電材料を配置する第1の配置工程と、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、前記はんだ粒子の融点以上に加熱する加熱工程とを備え、前記加熱工程において、前記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、加熱を行う。

Description

本発明は、複数のはんだ粒子を含む導電材料を用いる接続構造体の製造方法に関する。また、本発明は、上記接続構造体の製造方法に用いられる固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具に関する。
異方性導電ペースト及び異方性導電フィルム等の異方性導電材料が広く知られている。上記異方性導電材料では、バインダー樹脂中に導電性粒子が分散されている。
上記異方性導電材料は、各種の接続構造体を得るために、例えば、フレキシブルプリント基板とガラス基板との接続(FOG(Film on Glass))、半導体素子とフレキシブルプリント基板との接続(COF(Chip on Film))、半導体素子とガラス基板との接続(COG(Chip on Glass))、並びにフレキシブルプリント基板とガラスエポキシ基板との接続(FOB(Film on Board))等に使用されている。
上記異方性導電材料により、例えば、フレキシブルプリント基板(接続対象部材)の電極とガラスエポキシ基板(接続対象部材)の電極とを電気的に接続する際には、ガラスエポキシ基板上に、導電性粒子を含む異方性導電材料を配置する。次に、フレキシブルプリント基板を積層して、加熱及び加圧する。これにより、異方性導電材料を硬化させて、導電性粒子を介して電極間を電気的に接続して、接続構造体を得る。
上記異方性導電材料の一例として、下記の特許文献1には、導電性粒子と、該導電性粒子の融点で硬化が完了しない樹脂成分とを含む異方性導電材料が記載されている。上記導電性粒子としては、具体的には、錫(Sn)、インジウム(In)、ビスマス(Bi)、銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、ガリウム(Ga)及びタリウム(Tl)等の金属や、これらの金属の合金が挙げられている。
特許文献1では、上記導電性粒子の融点よりも高く、かつ上記樹脂成分の硬化が完了しない温度に、異方性導電樹脂を加熱する樹脂加熱ステップと、上記樹脂成分を硬化させる樹脂成分硬化ステップとを経て、電極間を電気的に接続することが記載されている。また、特許文献1には、特許文献1の図8に示された温度プロファイルで実装を行うことが記載されている。特許文献1では、異方性導電樹脂が加熱される温度にて硬化が完了しない樹脂成分内で、導電性粒子が溶融する。
特開2004−260131号公報
はんだ粒子(導電性粒子)や、はんだ層を表面に有する導電性粒子を含む異方性導電材料を用いた従来の接続構造体の製造方法では、特許文献1に記載のように、加熱時に、異方性導電材料内で導電性粒子が移動することがある。このため、フレキシブルプリント基板やガラス基板などの接続対象部材の位置ずれが生じやすい。
また、異方性導電材料の上面に接続対象部材を配置する際に、接続対象部材の位置ずれが生じやすい。
また、接続構造体を得る際の加熱時に熱風を用いると、加熱効率を高めることができる。しかし、熱風を用いた場合に、熱風によって接続対象部材の位置ずれが生じやすい。
接続構造体の位置ずれが生じると、得られる接続構造体において、電極間の導通信頼性が低くなる。また、近年、電極の微細化が進行している。電極の微細化によって、電極間の導通を確実に果たすことがより一層困難になっており、導通不良が生じやすくなっている。
本発明の目的は、電極間の導通信頼性を高めることができる接続構造体の製造方法を提供することである。また、本発明の目的は、電極間の導通信頼性が高められた接続構造体を得ることができる固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具を提供することである。
本発明の広い局面によれば、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料と、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材とを用いる接続構造体の製造方法であって、前記第1の接続対象部材の上面に、前記導電材料を配置する第1の配置工程と、前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、前記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、前記導電材料により形成し、かつ、前記第1の電極と前記第2の電極とを、前記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを備え、前記加熱工程において、前記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、加熱を行う、接続構造体の製造方法が提供される。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記固定治具が上面に第1の凹部を有し、前記固定治具の前記第1の凹部の内側に、前記第1の接続対象部材を配置する。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記第2の配置工程において、前記第1の接続対象部材を前記固定治具に固定した状態で、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を配置し、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置せず、前記固定治具の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置する。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記固定治具の前記第2の接続対象部材の前記第2の領域が配置される上面が、外側から内側にむけて、下側に傾斜している。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を、一方側から他方側にむけて、下側に向かって傾斜させる。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記固定治具が上面に、前記第1の凹部とは異なる第2の凹部を有し、前記固定治具の前記第2の凹部の内側に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置する。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上方に、蓋部材を配置する。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記蓋部材が、前記固定治具に接続されている。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上面に、前記蓋部材を接触させる。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率が、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率よりも高い。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、前記第1の接続対象部材、前記導電材料及び前記第2の接続対象部材に対して非接触の加熱手段により、加熱を行う。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、熱風により、加熱を行う。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記加熱工程において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置していない前記はんだ粒子を、前記第1の電極と前記第2の電極との間に移動させる。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、前記第1の電極と前記接続部と前記第2の電極との積層方向と直交する方向に接続構造体をみたときに、前記第1の電極と前記第2の電極との対向し合う部分に、前記接続部中の前記はんだ部100%中の70%以上が配置されている接続構造体を得る。
本発明の広い局面によれば、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材と、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続しており、かつ、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料により形成された接続部とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極とが前記接続部中のはんだ部により電気的に接続されている接続構造体を得るために用いられる固定治具であって、固定治具は、前記第1の接続対象部材の上面に、前記導電材料を配置する第1の配置工程と、前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、前記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、前記導電材料により形成し、かつ、前記第1の電極と前記第2の電極とを、前記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを経て、前記接続構造体を得るために用いられ、固定治具は、上面に第1の凹部を有し、固定治具は、前記接続構造体を得る際に、前記第1の凹部の内側に、前記第1の接続対象部材を配置して用いられる、固定治具が提供される。
本発明に係る固定治具のある特定の局面では、前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、固定治具は、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を配置し、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置せずに、前記接続構造体を得るために用いられ、固定治具の前記第2の接続対象部材の前記第2の領域が配置される上面が、外側から内側にむけて、下側に傾斜している。
本発明に係る固定治具のある特定の局面では、前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、固定治具は、上面に前記第1の凹部とは異なる第2の凹部を有し、固定治具は、前記第2の凹部の内側に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置して用いられる。
本発明に係る固定治具のある特定の局面では、前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである。
本発明の広い局面によれば、上述した固定治具と、蓋部材とを備え、前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上方に、前記蓋部材を配置して、前記接続構造体を得るために用いられる、蓋部材を備えた固定治具が提供される。
本発明に係る蓋部材を備えた固定治具のある特定の局面では、前記蓋部材が、前記固定治具に接続されている。
本発明に係る蓋部材を備えた固定治具のある特定の局面では、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである。
本発明に係る蓋部材を備えた固定治具のある特定の局面では、前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率が、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率よりも高い。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料と、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材とを用いる接続構造体の製造方法であって、上記第1の接続対象部材の上面に、上記導電材料を配置する第1の配置工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、上記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、上記導電材料により形成し、かつ、上記第1の電極と上記第2の電極とを、上記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを備え、上記加熱工程において、上記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、加熱を行うので、電極間の導通信頼性を高めることができる。
本発明に係る固定治具は、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材と、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続しており、かつ、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料により形成された接続部とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極とが上記接続部中のはんだ部により電気的に接続されている接続構造体を得るために用いられる固定治具であって、固定治具は、上記第1の接続対象部材の上面に、上記導電材料を配置する第1の配置工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、上記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、上記導電材料により形成し、かつ、上記第1の電極と上記第2の電極とを、上記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを経て、上記接続構造体を得るために用いられ、固定治具は、上面に第1の凹部を有し、固定治具は、上記接続構造体を得る際に、上記第1の凹部の内側に、上記第1の接続対象部材を配置して用いられるので、電極間の導通信頼性が高められた接続構造体を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体を模式的に示す正面断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体を模式的に示す側面断面図である。 図3(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法の各工程を説明するための側面断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法において得られる積層体を説明するための正面断面図である。 図5は、接続構造体の変形例を示す側面断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る蓋部材を備えた固定治具を示す平面図である。 図7(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係る蓋部材を備えた固定治具を示す断面図である。 図8(a)は、図6に対応した平面図であり、図8(b)は、図7(d)に対応した断面図である。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、導電材料と、第1の接続対象部材と、第2の接続対象部材とを用いる。上記導電材料は、複数のはんだ粒子と、バインダーとを含む。上記第1の接続対象部材は、第1の電極を上面(表面)に有する。上記第2の接続対象部材は、第2の電極を下面(表面)に有する。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、上記第1の接続対象部材の上面に、上記導電材料を配置する第1の配置工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、上記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、上記導電材料により形成し、かつ、上記第1の電極と上記第2の電極とを、上記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを備える。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記加熱工程において、上記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、加熱を行う。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記第1の接続対象部材と、上記第2の接続対象部材と、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続しており、かつ、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料により形成された接続部とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極とが上記接続部中のはんだ部により電気的に接続されている接続構造体を得ることができる。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記の構成が備えられているので、電極間の導通信頼性を高めることができる。上記加熱工程において、はんだ粒子が流動したとしても、第1の接続対象部材の移動が規制されていることによって、上記第1の電極と上記第2の電極との位置ずれを防ぐことができる。結果として、上記第1の電極と上記第2の電極との導通信頼性を高めることができる。本発明に係る接続構造体の製造方法では、導通信頼性が高くなり、狭ピッチ化に対応することができる。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記第2の配置工程において、上記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材を配置することが好ましい。特に、上記第2の配置工程において、上記導電材料の上面に上記第2の接続対象部材を配置する際に、上記第1の電極と上記第2の電極とを精度よく対向させることができ、更に上記第1の電極と上記第2の電極との位置ずれを防ぐことができる。結果として、上記第1の電極と上記第2の電極との導通信頼性を高めることができる。本発明に係る接続構造体の製造方法では、導通信頼性が高くなり、狭ピッチ化に対応することができる。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記固定治具が上面に第1の凹部を有することが好ましい。本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記固定治具の上記第1の凹部の内側に、上記第1の接続対象部材を配置することが好ましい。この場合には、上記第1の接続対象部材を所定の位置に固定することが容易である。
本発明に係る固定治具は、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材と、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続しており、かつ、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料により形成された接続部とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極とが上記接続部中のはんだ部により電気的に接続されている接続構造体を得るために用いられる。
本発明に係る固定治具は、上記第1の接続対象部材の上面に、上記導電材料を配置する第1の配置工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、上記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、上記導電材料により形成し、かつ、上記第1の電極と上記第2の電極とを、上記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを経て、上記接続構造体を得るために用いられる。
本発明に係る固定治具は、上面に第1の凹部を有する。
本発明に係る固定治具は、上記接続構造体を得る際に、上記第1の凹部の内側に、上記第1の接続対象部材を配置して用いられる。
本発明に係る固定治具では、上記の構成が備えられているので、電極間の導通信頼性が高められた接続構造体を得ることができる。特に、上記第2の配置工程において、上記導電材料の上面に上記第2の接続対象部材を配置する際に、上記第1の電極と上記第2の電極とを精度よく対向させることができ、更に上記第1の電極と上記第2の電極との位置ずれを防ぐことができる。さらに、上記加熱工程において、はんだ粒子が流動したとしても、第1の接続対象部材の移動が規制されていることによって、上記第1の電極と上記第2の電極との位置ずれを防ぐことができる。結果として、上記第1の電極と上記第2の電極との導通信頼性を高めることができる。本発明に係る固定治具を用いることで、導通信頼性が高くなり、狭ピッチ化に対応することができる。
上記第2の接続対象部材が、上記第2の配置工程において、上記導電材料の上面に配置される第1の領域と、上記第2の配置工程において、上記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有することが好ましい。上記第2の配置工程において、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材の上記第1の領域を配置し、上記導電材料の上面に、上記第2の接続対象部材の上記第2の領域を配置せず、上記固定治具の上面に、上記第2の接続対象部材の上記第2の領域を配置することが好ましい。このような場合には、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材とが部分的に対向している接続構造体を得ることができる。
上記導電材料は、導電ペーストであってもよく、導電フィルムであってもよい。
上記導電材料及び上記バインダーは、熱可塑性成分又は熱硬化性成分を含むことが好ましい。上記導電材料は、熱硬化性成分を含んでいてもよく、熱可塑性成分を含んでいてもよい。上記はんだ粒子を溶融させる加熱時に硬化可能であることから、上記導電材料は、熱硬化性成分を含むことが好ましい。
はんだ粒子及び電極の表面の酸化膜を効果的に除去し、導通信頼性をより一層高める観点からは、上記導電材料は、フラックスを含むことが好ましい。
上記導電材料は、必要に応じて、例えば、充填剤、増量剤、軟化剤、可塑剤、重合触媒、硬化触媒、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤及び難燃剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体を模式的に示す正面断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体を模式的に示す側面断面図である。図2では、図1のI−I線に沿う断面図が拡大して示されている。
図1,2に示す接続構造体1は、第1の接続対象部材2と、第2の接続対象部材3と、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材3とを接続している接続部4とを備える。接続部4の材料は、複数のはんだ粒子と、バインダーとを含む導電材料である。接続部4は、複数のはんだ粒子と、バインダーとを含む導電材料により形成されている。本実施形態では、上記バインダーは、熱硬化性成分を含む。なお、上記バインダーは、熱硬化性成分を含んでいなくてもよい。
接続部4は、複数のはんだ粒子が集まり互いに接合したはんだ部4Aと、熱硬化性成分が熱硬化された硬化物部4Bとを有する。本実施形態では、はんだ部4Aを形成するために、導電性粒子として、はんだ粒子を用いている。はんだ粒子は、中心部分及び導電部の外表面部分のいずれもが、はんだであり、はんだにより形成されている。
第1の接続対象部材2は表面(上面)に、複数の第1の電極2aを有する。複数の第1の電極2aは、図1の手前側から奥側及び図2の右側から左側に向けて、並んで配置されている。第2の接続対象部材3は表面(下面)に、複数の第2の電極3aを有する。複数の第2の電極3aは、図1の手前側から奥側及び図2の右側から左側に向けて、並んで配置されている。図1に示すように、第1の電極2aと対向している第2の電極3a部分は、第2の接続対象部材3の中央よりも一端3b側において位置している。
第1の電極2aと第2の電極3aとが、はんだ部4Aにより電気的に接続されている。従って、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材3とが、はんだ部4Aにより電気的に接続されている。なお、接続部4において、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に集まったはんだ部4Aとは異なる領域(硬化物部4B部分)では、はんだは存在しない。はんだ部4Aとは異なる領域(硬化物部4B部分)では、はんだ部4Aと離れたはんだは存在しない。なお、少量であれば、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に集まったはんだ部4Aとは異なる領域(硬化物部4B部分)に、はんだが存在していてもよい。
図1,2に示すように、接続構造体1では、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に、複数のはんだ粒子が集まり、複数のはんだ粒子が溶融した後、はんだ粒子の溶融物が電極の表面を濡れ拡がった後に固化して、はんだ部4Aが形成されている。このため、はんだ部4Aと第1の電極2a、並びにはんだ部4Aと第2の電極3aとの接続面積が大きくなる。このことによっても、接続構造体1における導通信頼性が高くなり、また接続構造体1の接続信頼性も高くなる。なお、導電材料にフラックスが含まれる場合に、フラックスは、一般に、加熱により次第に失活する。
接続構造体1では、第1の接続対象部材2と接続部4と第2の接続対象部材3との積層部分(図1の破線で囲まれた領域)において、第2の接続対象部材3が、一方側から他方側にむけて傾斜している。第2の接続対象部材3の一端3bと他端3cを結ぶ方向に、第1の接続対象部材2に対して、第2の接続対象部材3が1度以上(図1に示す傾斜角度α)傾いている。一端3b側では他端3c側よりも、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材3との間の距離が狭い。
本発明に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体では、第1の接続対象部材と接続部と第2の接続対象部材との積層部分において、第2の接続対象部材の一端と他端とを結ぶ方向に、第1の接続対象部材に対して、第2の接続対象部材は傾いていなくてもよい。
接続構造体において、第1の接続対象部材と接続部と第2の接続対象部材との積層部分において、第2の接続対象部材の一端と他端を結ぶ方向にて、第1の接続対象部材に対する第2の接続対象部材の傾斜角度αは、0度以上であってもよく、好ましくは1度以上、より好ましくは2度以上であり、好ましくは10度以下、より好ましくは8度以下である。
なお、第1の接続対象部材2では、第2の電極3aと対向される第1の電極2a部分の側方、及び接続部4の側方において、第1の電極2aの表面上にソルダーレジスト膜5が形成されている。ソルダーレジスト膜の形成によって、導通信頼性及び高速伝送適合性がより一層高くなる。第2の接続対象部材3では、第1の電極2aと対向される第2の電極3a部分の側方において、第2の電極3aの表面上にカバーレイ6が形成されている。
なお、図2に示す接続構造体1では、はんだ部4Aの全てが、第1,第2の電極2a,3a間の対向している領域に位置している。図5に示す変形例の接続構造体1Xは、接続部4Xのみが、図2に示す接続構造体1と異なる。接続部4Xは、はんだ部4XAと硬化物部4XBとを有する。接続構造体1Xのように、はんだ部4XAの多くが、第1,第2の電極2a,3aの対向している領域に位置しており、はんだ部4XAの一部が第1,第2の電極2a,3aの対向している領域から側方にはみ出していてもよい。第1,第2の電極2a,3aの対向している領域から側方にはみ出しているはんだ部4XAは、はんだ部4XAの一部であり、はんだ部4XAから離れたはんだではない。なお、本実施形態では、はんだ部から離れたはんだの量を少なくすることができるが、はんだ部から離れたはんだが硬化物部中に存在していてもよい。
はんだ粒子の使用量を少なくすれば、接続構造体1を得ることが容易になる。はんだ粒子の使用量を多くすれば、接続構造体1Xを得ることが容易になる。
はんだ粒子を電極上により一層効率的に配置するために、上記導電材料の25℃での粘度(η25)は好ましくは10Pa・s以上、より好ましくは20Pa・s以上、更に好ましくは50Pa・s以上であり、好ましくは800Pa・s以下、より好ましくは600Pa・s以下、更に好ましくは500Pa・s以下である。上記粘度が上記下限以上であると、導電材料が塗布直後に過度に流れ出しにくくなる。上記粘度が上記上限以下であると、はんだがより一層効率的に凝集する。
上記粘度は、配合成分の種類及び配合量に適宜調整可能である。また、フィラーの使用により、粘度を比較的高くすることができる。
上記粘度は、例えば、E型粘度計(東機産業社製)等を用いて、25℃及び5rpmの条件で測定可能である。
次に、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法を説明する。
本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法を説明する前に、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法に用いることができる本発明の一実施形態に係る蓋部材を備えた固定治具を説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る蓋部材を備えた固定治具20を示す平面図である。図7(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係る蓋部材を備えた固定治具20を示す断面図である。図7(a)は、図6のI−I線に沿う断面図であり、図7(b)は、図6のII−II線に沿う断面図であり、図7(c)は、図6のIII−III線に沿う断面図であり、図7(d)は、図6のIV−IV線に沿う断面図であり、図7(e)は、図6のV−V線に沿う断面図である。図8(a)は、図6に対応した平面図であり、図8(b)は、図7(d)に対応した断面図である。
蓋部材を備えた固定治具20は、固定治具21と、蓋部材22とを備える。蓋部材22は、固定治具21に接続されている。蓋部材を備えた固定治具20は、接続部材23をさらに備える。接続部材23により、蓋部材22が、固定治具21に接続されている。接続部材23は、例えばヒンジである。
蓋部材は、固定治具に接続されていなくてもよい。
なお、図6及び図8(a)では、蓋部材22が開いた状態が示されており、図7(a)〜(e)及び図8(b)では、蓋部材22が閉じた状態が示されている。
固定治具21は、上面に第1の凹部21aを有する。図8(a),(b)に示すように、第1の凹部21aは、第1の凹部21aの内側に、第1の接続対象部材2を配置するために設けられている。
固定治具は、複数の第1の接続対象部材を配置可能であるように、複数の第1の凹部を有していてもよい。
固定治具21は、上面に複数の第2の凹部21bを有する。第2の凹部21bは、第1の凹部21aと異なる。第2の凹部21bは、第2の凹部21bの内側に、第2の接続対象部材3を配置するために設けられている。
第2の凹部21bの下端の上面の高さ位置は、第1の凹部21aの上面(上端)の高さ位置よりも高い。第2の凹部21bは、第1の凹部21aよりも外側に位置している部分を有する。第2の凹部21bの第1の凹部21aよりも外側に位置している部分は、上記第2の接続対象部材の上記第2の領域を配置するために設けられている。
第1の凹部21aの深さは、第1の接続対象部材2と、第1の接続対象部材2の上面に配置される接続部4との合計の厚みを考慮して選ばれる。第1の凹部21aの深さは、例えば、第1の接続対象部材2と接続部4との合計の厚み−30μm以上であることが好ましく、第1の接続対象部材2と接続部4との合計の厚み以上であることが好ましい。第1の凹部21aの上面(上端)から、第2の凹部21bの下端の上面までの深さは、例えば、第1の接続対象部材2と接続部4との合計の厚み±30μmであることが好ましく、第1の接続対象部材2と接続部4との合計の厚み以上、第1の接続対象部材2と、第1の接続対象部材2と接続部4との合計の厚み+30μm以下であることが好ましい。
上記固定治具の上記第2の接続対象部材の上記第2の領域が配置される上面が、外側から内側にむかって、下側に傾斜していることが好ましい。上記第2の凹部の上面が、外側から内側(例えば、得られる接続構造体の中心に対応する位置)にむかって、下側に傾斜していることが好ましい。この傾斜角度αは、好ましくは1度以上、より好ましくは2度以上であり、好ましくは10度以下、より好ましくは8度以下である。この場合には、第2の接続対象部材の第1の領域において、より一層強固な接続を行うことができる結果、導通信頼性がより一層高くなる。特に、第2の接続対象部材が、樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル又はリジッドフレキシブル基板であっても、第2の接続対象部材の導通信頼性を高めることができる。
図8(a),(b)に示すように、固定治具21では、第1の凹部21aの4つの角部21cの内側に、第1の接続対象部材2を配置することができる。角部21cによって、第1の接続対象部材2の移動を規制することができる。
固定治具21は、第1の凹部21aに連なる隙間部21dを有する。図8(a)に示すように、第1の凹部21aの内側に、第1の接続対象部材2を配置したときに、第1の接続対象部材2の側面の側方に、隙間部21dによる隙間が確保される。第1の接続対象部材2を配置したときに、隙間部21dにおいて、第1の接続対象部材2の側面は、固定治具21と接触しない。さらに、隙間部21dにおいて、得られる接続構造体1の側面は、固定治具21と接触しない。この結果、第1の接続対象部材2及び得られる接続構造体1を取り出すことが容易である。
上記固定治具の上記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質、及び、上記固定治具の上記第2の接続対象部材の上記第2の領域が上方に位置する上面部分の材質としては、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金及びステンレス等が挙げられる。熱伝導性に優れていることから、上記固定治具の上記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質、及び、上記固定治具の上記第2の接続対象部材の上記第2の領域が上方に位置する上面部分の材質は、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスであることが好ましく、アルミニウム合金であることがより好ましい。
上記蓋部材の上記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質としては、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレス等が挙げられる。耐熱性に優れていることから、上記蓋部材の上記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質は、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスであることが好ましく、セラミックであることがより好ましい。この場合には、蓋部材の厚みが薄くても、耐熱性を高めることができ、熱変形及び熱劣化を抑えることができる。
上記固定治具の上記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率(A1)が、上記蓋部材の上記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率(B)よりも高いことが好ましい。上記固定治具の上記第2の接続対象部材の上記第2の領域が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率(A2)が、上記蓋部材の上記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率(B)よりも高いことが好ましい。
上記固定治具の上記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率(A1)、及び、上記固定治具の上記第2の接続対象部材の上記第2の領域が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率(A2)は、好ましくは10W/m・K以上、より好ましくは20W/m・K以上である。上記熱伝導率(A1),(A2)は高いほどよい。
放熱性を効果的に高め、耐久性をより一層高め、かつ、取扱い性をより一層高める観点からは、上記固定治具の上記第1の接続対象部材が上方に位置する部分の厚みは、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは3mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下である。
耐熱性をより一層高め、かつ、取扱い性をより一層高める観点からは、上記蓋部材の上記第2の接続対象部材が下方に位置する部分の厚みは、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上であり、好ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下である。
蓋部材を備えた固定治具20を用いて、接続構造体1は、以下のようにして得ることができる。
図3(a)〜(d)は、図2に対応する部分の側面断面図である。図4は、図1に対応する部分の正面断面図である。
第1の電極2aを上面(表面)に有する第1の接続対象部材2を用意する。また、蓋部材を備えた固定治具20を用意する。
図3(a)に示すように、具体的には図8(a),(b)に示す位置に、固定治具20の第1の凹部21aの内側に、第1の接続対象部材2を配置する。角部21cによって、第1の接続対象部材2の移動が規制される。第1の接続対象部材2の側方に、第1の凹部21aの内壁部が位置していることが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、第1の接続対象部材2の上面に、バインダーである熱硬化性成分11Bと、複数のはんだ粒子11Aとを含む導電材料11を配置する(第1の配置工程)。なお、バインダーは、熱硬化性成分を含んでいなくてもよい。
第1の接続対象部材2の第1の電極2aが設けられた表面上に、導電材料11を配置する。導電材料11の配置の後に、はんだ粒子11Aは、第1の電極2a(ライン)上と、第1の電極2aが形成されていない領域(スペース)上との双方に配置されている。
導電材料11の配置方法としては、特に限定されないが、ディスペンサーによる塗布、スクリーン印刷、及びインクジェット装置による吐出等が挙げられる。
また、第2の電極3aを下面(表面)に有する第2の接続対象部材3を用意する。次に、図3(c)に示すように、第1の接続対象部材2の上面上の導電材料11において、導電材料11の上面に、第2の接続対象部材3を配置して、積層体を得る(第2の配置工程、積層体を得る工程)。上記第2の配置工程において、第1の接続対象部材3を固定治具21に固定した状態で、導電材料11の上面に、第2の接続対象部材3を配置する。導電材料11の上面に、第2の電極3a側から、第2の接続対象部材3を配置する。このとき、第1の電極2aと第2の電極3aとを対向させる。
はんだ粒子を電極上により一層効率的に配置する観点からは、上記第2の配置工程において、第2の接続対象部材を加圧しないか、又は0.1MPa以下(より好ましくは0.05MPa以下、更に好ましくは0.02MPa以下)の圧力で加圧することが好ましく、加圧しないことがより好ましい。上記第2の配置工程において、第2の接続対象部材を加圧せず、導電材料に第2の接続対象部材の重量が加わることが好ましい。
上記第2の配置工程において、導電材料11の上面に、第2の接続対象部材3の上記第1の領域を配置し、導電材料11の上面に、第2の接続対象部材3の上記第2の領域を配置しないことが好ましい。固定治具21の上面に、第2の接続対象部材3の上記第2の領域を配置することが好ましい。固定治具21の第2の凹部21bの内側に、第2の接続対象部材3の上記第2の領域を配置することが好ましい。第2の接続対象部材3の側方に、第2の凹部21bの内壁部が位置していることが好ましい。
図3(c)に対応する図4に示すように、上記第2の配置工程において、第1の接続対象部材2と導電材料11と第2の接続対象部材3との積層部分(図4の破線で囲まれた領域)において、第2の接続対象部材3の一端3bと他端3cを結ぶ方向に、第1の接続対象部材2に対して、第2の接続対象部材3を1度以上(傾斜角度α)傾けて配置することが好ましい。第2の接続対象部材3の第2の電極3aがある一端3b側で、第2の接続対象部材3の一端3b側とは反対の他端3c側よりも、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材3との間の距離が狭くなる。
上記第2の配置工程において、第1の接続対象部材2に対して、第2の接続対象部材3の傾斜角度αは1度以上であることが好ましい。
電極間の導通信頼性を高める観点からは、加熱前の上記積層体において、第1の接続対象部材と導電材料と第2の接続対象部材との積層部分において、上記傾斜角度αは好ましくは2度以上であり、好ましくは10度以下、より好ましくは8度以下である。
次に、はんだ粒子11Aの融点以上に導電材料11を加熱する(加熱工程)。上記加熱工程において、第1の接続対象部材2を固定治具21に固定した状態で、加熱を行う。好ましくは、熱硬化性成分11B(バインダー)の硬化温度以上に導電材料11を加熱する。上記加熱工程において、第1の接続対象部材2に対して、第2の接続対象部材3が傾いた状態で、加熱を開始することが好ましい。この加熱時には、電極が形成されていない領域に存在していたはんだ粒子11Aは、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に集まる(自己凝集効果)。導電フィルムではなく、導電ペーストを用いた場合には、はんだ粒子11Aが、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に効果的に集まる。また、はんだ粒子11Aは溶融し、互いに接合する。また、熱硬化性成分11Bは熱硬化する。この結果、図3(d)に示すように、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材3とを接続している接続部4を、導電材料11により形成する。導電材料11により接続部4が形成され、複数のはんだ粒子11Aが接合することによってはんだ部4Aが形成され、熱硬化性成分11Bが熱硬化することによって硬化物部4Bが形成される。
上記加熱工程において、第2の接続対象部材3の上記第1の領域を、一方側から他方側にむけて、下側に向かって傾斜させることが好ましい。
本実施形態では、第1の接続対象部材2と接続部4と第2の接続対象部材3との積層部分において、第2の接続対象部材3の一端3bと他端3cを結ぶ方向に、第1の接続対象部材2に対して、第2の接続対象部材3が1度以上、10度以下で傾いている接続構造体を得ている。
上記第1の接続対象部材と上記接続部と上記第2の接続対象部材との積層部分において、上記第2の接続対象部材の上記一端と他端を結ぶ方向に、上記第1の接続対象部材に対して、上記第2の接続対象部材が1度以上、10度以下で傾いている接続構造体を得ることが好ましい。
第2の接続対象部材の傾斜が小さいことが求められる場合には、上記第1の接続対象部材と上記接続部と上記第2の接続対象部材との積層部分において、上記第2の接続対象部材の上記一端と他端を結ぶ方向に、上記第1の接続対象部材に対して、上記第2の接続対象部材が傾いていないか又は1度未満で傾いている接続構造体を得てもよい。
図3(d)に示すように、本実施形態では、第2の接続対象部材の移動を抑えることができることから、上記加熱工程において、第2の接続対象部材3の上方に、蓋部材22を配置している。第2の接続対象部材3の移動を抑えることができることから、上記加熱工程において、第2の接続対象部材3の上面に、蓋部材22を接触させることが好ましい。
上記加熱工程において、加熱部に固定治具及び積層体を配置してもよい。上記加熱工程において、加熱された空間に固定治具及び積層体を配置してもよい。上記加熱工程において、加熱部材上に固定治具を配置してもよい。
導通信頼性をより一層高める観点からは、上記加熱工程において、上記第1の接続対象部材、上記導電材料及び上記第2の接続対象部材に対して非接触の加熱手段により、加熱を行うことが好ましい。
効率的に加熱を行う観点からは、上記加熱工程において、熱風により、加熱を行うことが好ましい。また、上記加熱工程において、第2の接続対象部材の上方に、蓋部材を配置する場合には、熱風により加熱を行ったとしても、第2の接続対象部材に直接熱風があたらず、第2の接続対象部材等の移動を抑えることができる。このため、導通信頼性により一層優れた接続構造体が得られる。
はんだ粒子を電極上により一層効率的に配置する観点からは、上記加熱工程において、第2の接続対象部材を加圧しないか、又は0.1MPa以下(より好ましくは0.05MPa以下、更に好ましくは0.02MPa以下)の圧力で加圧することが好ましく、加圧しないことがより好ましい。
上記加熱工程において、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に位置していない上記はんだ粒子11Aを、第1の電極2aと第2の電極3aとの間に移動させることが好ましい。導通信頼性をより一層高める観点からは、上記第1の電極と上記接続部と上記第2の電極との積層方向と直交する方向に接続構造体をみたときに、上記第1の電極と上記第2の電極との対向し合う部分に、上記接続部中の上記はんだ部100%中の50%以上(好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上)が配置されている接続構造体を得ることが好ましい。
上記加熱工程における上記加熱温度は、好ましくは140℃以上、より好ましくは160℃以上であり、好ましくは450℃以下、より好ましくは250℃以下、更に好ましくは200℃以下である。
上記のようにして、図1,2に示す接続構造体1が得られる。上記加熱工程後に、蓋部材を備えた固定治具20から、接続構造体1を取り出すことができる。固定治具21は隙間部21dを有するので、接続構造体1を容易に取り出すことができる。
上記第1,第2の接続対象部材は、特に限定されない。上記第1,第2の接続対象部材としては、具体的には、半導体チップ、半導体パッケージ、LEDチップ、LEDパッケージ、コンデンサ及びダイオード等の電子部品、並びに樹脂フィルム、プリント基板、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル、リジッドフレキシブル基板、ガラスエポキシ基板及びガラス基板等の回路基板などの電子部品等が挙げられる。上記第1,第2の接続対象部材は、電子部品であることが好ましい。
上記第1の接続対象部材及び上記第2の接続対象部材の内の少なくとも一方が、樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル又はリジッドフレキシブル基板であることが好ましい。上記第2の接続対象部材が、樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル又はリジッドフレキシブル基板であることが好ましい。樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル及びリジッドフレキシブル基板は、柔軟性が高く、比較的軽量であるという性質を有する。このような接続対象部材の接続に導電フィルムを用いた場合には、はんだが電極上に集まりにくい傾向がある。これに対して、導電ペーストを用いた場合には、樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル又はリジッドフレキシブル基板を用いたとしても、導電ペーストを用いてはんだを電極上に効率的に集めることで、電極間の導通信頼性を十分に高めることができる。樹脂フィルム、フレキシブルプリント基板、フレキシブルフラットケーブル又はリジッドフレキシブル基板を用いる場合に、半導体チップなどの他の接続対象部材を用いた場合と比べて、本発明による電極間の導通信頼性の向上効果がより一層効果的に得られる。
上記接続対象部材に設けられている電極としては、金電極、ニッケル電極、錫電極、アルミニウム電極、銅電極、モリブデン電極、銀電極、SUS電極、及びタングステン電極等の金属電極が挙げられる。上記接続対象部材がフレキシブルプリント基板である場合には、上記電極は金電極、ニッケル電極、錫電極、銀電極又は銅電極であることが好ましい。上記接続対象部材がガラス基板である場合には、上記電極はアルミニウム電極、銅電極、モリブデン電極、銀電極又はタングステン電極であることが好ましい。なお、上記電極がアルミニウム電極である場合には、アルミニウムのみで形成された電極であってもよく、金属酸化物層の表面にアルミニウム層が積層された電極であってもよい。上記金属酸化物層の材料としては、3価の金属元素がドープされた酸化インジウム及び3価の金属元素がドープされた酸化亜鉛等が挙げられる。上記3価の金属元素としては、Sn、Al及びGa等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
実施例1では、図6、図7(a)〜(e)及び図8に示す蓋を備えた固定治具20を用いた。実施例1では、図3(a)〜(d)及び図4に示す各工程を経て、図1,2に示す接続構造体1を作製した。
ポリマーであるフェノキシ樹脂25重量部と、熱硬化性化合物であるレゾルシノール型エポキシ化合物15重量部と、熱硬化剤であるペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)10重量部と、フラックスであるグルタル酸2重量部と、はんだ粒子48重量部をと含む導電ペーストを用意した。
L/Sが300μm/200μm、電極長さ3mmの銅電極パターン(銅電極の厚み12μm)を上面に有するガラスエポキシ基板(FR−4基板、厚み0.6mm)(第1の接続対象部材)を用意した。
L/Sが300μm/200μm、電極長さ5mmの銅電極パターン(銅電極の厚み12μm)を下面に有するフレキシブルプリント基板(ポリイミドにより形成されている、第2の接続対象部材、厚み0.1mm)を用意した。
上述した蓋部材を備えた固定治具20における固定治具21の第1の凹部21a内に、上記ガラスエポキシ基板を配置した。
上記ガラスエポキシ基板の上面に、上記導電ペーストを、ガラスエポキシ基板の電極上で厚さ100μmとなるように、メタルマスクを用い、スクリーン印刷にて塗工し、導電ペースト層を形成した(第1の配置工程)。次に、導電ペースト層の上面に上記フレキシブルプリント基板を、電極同士が対向するように積層した(第2の配置工程)。このとき、第2の凹部21bの内側にフレキシブルプリント基板を配置した。次に、蓋部材22を閉じた。その後、導電ペースト層の温度が190℃となるように、熱風で加熱しながら、はんだを溶融させ、かつ導電ペースト層を190℃及び10秒で硬化させた(加熱工程)。この加熱時に、第1の電極と第2の電極との間に位置していない上記はんだ粒子を、上記第1の電極と上記第2の電極との間に移動させて、接続構造体を得た。なお、上記第2の配置工程及び上記加熱工程において、フレキシブルプリント基板を加圧しなかった。
得られた接続構造体において、第1の電極と接続部と第2の電極との積層方向と直交する方向に接続構造体をみたときに、第1の電極と第2の電極との対向し合う部分に、接続部中のはんだ部100%中の70%以上が配置されていた。
得られた接続構造体20個において、上下の電極間の1接続箇所当たりの接続抵抗をそれぞれ、4端子法により、測定した。接続抵抗の平均値を算出した。なお、電圧=電流×抵抗の関係から、一定の電流を流した時の電圧を測定することにより接続抵抗を求めることができる。得られた接続構造体における接続抵抗の平均値は50mΩ以下であり、導通信頼性に優れていた。
(実施例2)
上記第2の配置工程において、0.02MPaの圧力でフレキシブルプリント基板を加圧したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
実施例2で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値は、実施例1で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値の1.02倍であった。
(実施例3)
上記第2の配置工程において、0.05MPaの圧力でフレキシブルプリント基板を加圧したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
実施例3で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値は、実施例1で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値の1.05倍であった。
(実施例4)
上記第2の配置工程において、0.1MPaの圧力でフレキシブルプリント基板を加圧したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
実施例4で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値は、実施例1で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値の1.1倍であった。
(実施例5)
上記第2の配置工程において、0.2MPaの圧力でフレキシブルプリント基板を加圧したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
実施例5で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値は、実施例1で得られた接続構造体の接続抵抗の平均値の1.5倍であった。
1,1X…接続構造体
2…第1の接続対象部材
2a…第1の電極
3…第2の接続対象部材
3a…第2の電極
3b…一端
3c…他端
4,4X…接続部
4A,4XA…はんだ部
4B,4XB…硬化物部
5…ソルダーレジスト膜
6…カバーレイ
11…導電材料
11A…はんだ粒子
11B…熱硬化性成分
20…蓋部材を備えた固定治具
21…固定治具
21a…第1の凹部
21b…第2の凹部
21c…角部
21d…隙間部
22…蓋部材
23…接続部材(ヒンジ)

Claims (25)

  1. 複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料と、第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材とを用いる接続構造体の製造方法であって、
    前記第1の接続対象部材の上面に、前記導電材料を配置する第1の配置工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、
    前記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、前記導電材料により形成し、かつ、前記第1の電極と前記第2の電極とを、前記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを備え、
    前記加熱工程において、前記第1の接続対象部材を固定治具に固定した状態で、加熱を行う、接続構造体の製造方法。
  2. 前記固定治具が上面に第1の凹部を有し、
    前記固定治具の前記第1の凹部の内側に、前記第1の接続対象部材を配置する、請求項1に記載の接続構造体の製造方法。
  3. 前記第2の配置工程において、前記第1の接続対象部材を前記固定治具に固定した状態で、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する、請求項1又は2に記載の接続構造体の製造方法。
  4. 前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、
    前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を配置し、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置せず、
    前記固定治具の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  5. 前記固定治具の前記第2の接続対象部材の前記第2の領域が配置される上面が、外側から内側にむけて、下側に傾斜している、請求項4に記載の接続構造体の製造方法。
  6. 前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を、一方側から他方側にむけて、下側に向かって傾斜させる、請求項4又は5に記載の接続構造体の製造方法。
  7. 前記固定治具が上面に、前記第1の凹部とは異なる第2の凹部を有し、
    前記固定治具の前記第2の凹部の内側に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  8. 前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  9. 前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上方に、蓋部材を配置する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  10. 前記蓋部材が、前記固定治具に接続されている、請求項9に記載の接続構造体の製造方法。
  11. 前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上面に、前記蓋部材を接触させる、請求項9又は10に記載の接続構造体の製造方法。
  12. 前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである、請求項9〜11のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  13. 前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率が、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率よりも高い、請求項9〜12のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  14. 前記加熱工程において、前記第1の接続対象部材、前記導電材料及び前記第2の接続対象部材に対して非接触の加熱手段により、加熱を行う、請求項1〜13のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  15. 前記加熱工程において、熱風により、加熱を行う、請求項1〜14のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  16. 前記加熱工程において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置していない前記はんだ粒子を、前記第1の電極と前記第2の電極との間に移動させる、請求項1〜15のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  17. 前記第1の電極と前記接続部と前記第2の電極との積層方向と直交する方向に接続構造体をみたときに、前記第1の電極と前記第2の電極との対向し合う部分に、前記接続部中の前記はんだ部100%中の70%以上が配置されている接続構造体を得る、請求項1〜16のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  18. 第1の電極を上面に有する第1の接続対象部材と、第2の電極を下面に有する第2の接続対象部材と、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続しており、かつ、複数のはんだ粒子及びバインダーを含む導電材料により形成された接続部とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極とが前記接続部中のはんだ部により電気的に接続されている接続構造体を得るために用いられる固定治具であって、
    固定治具は、前記第1の接続対象部材の上面に、前記導電材料を配置する第1の配置工程と、前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材を配置する第2の配置工程と、前記はんだ粒子の融点以上に加熱することで、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している接続部を、前記導電材料により形成し、かつ、前記第1の電極と前記第2の電極とを、前記接続部中のはんだ部により電気的に接続する加熱工程とを経て、前記接続構造体を得るために用いられ、
    固定治具は上面に第1の凹部を有し、
    固定治具は、前記接続構造体を得る際に、前記第1の凹部の内側に、前記第1の接続対象部材を配置して用いられる、固定治具。
  19. 前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、
    固定治具は、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を配置し、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置せずに、前記接続構造体を得るために用いられ、
    固定治具の前記第2の接続対象部材の前記第2の領域が配置される上面が、外側から内側にむけて、下側に傾斜している、請求項18に記載の固定治具。
  20. 前記第2の接続対象部材が、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置される第1の領域と、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に配置されない第2の領域とを有し、
    固定治具は、前記第2の配置工程において、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第1の領域を配置し、前記導電材料の上面に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置せずに、前記接続構造体を得るために用いられ、
    固定治具は、上面に前記第1の凹部とは異なる第2の凹部を有し、
    固定治具は、前記第2の凹部の内側に、前記第2の接続対象部材の前記第2の領域を配置して用いられる、請求項18又は19に記載の固定治具。
  21. 固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである、請求項18〜20のいずれか1項に記載の固定治具。
  22. 請求項18〜21のいずれか1項に記載の固定治具と、
    蓋部材とを備え、
    前記加熱工程において、前記第2の接続対象部材の上方に、前記蓋部材を配置して、前記接続構造体を得るために用いられる、蓋部材を備えた固定治具。
  23. 前記蓋部材が、前記固定治具に接続されている、請求項22に記載の蓋部材を備えた固定治具。
  24. 前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質が、セラミック、アルミニウム合金、チタン合金又はステンレスである、請求項22又は23に記載の蓋部材を備えた固定治具。
  25. 前記固定治具の前記第1の接続対象部材が上方に位置する上面部分の材質の熱伝導率が、前記蓋部材の前記第2の接続対象部材が下方に位置する下面部分の材質の熱伝導率よりも高い、請求項22〜24のいずれか1項に記載の蓋部材を備えた固定治具。
JP2016569098A 2015-11-10 2016-11-09 接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具 Pending JPWO2017082277A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220199 2015-11-10
JP2015220199 2015-11-10
PCT/JP2016/083184 WO2017082277A1 (ja) 2015-11-10 2016-11-09 接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2017082277A1 true JPWO2017082277A1 (ja) 2018-08-30

Family

ID=58696041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016569098A Pending JPWO2017082277A1 (ja) 2015-11-10 2016-11-09 接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JPWO2017082277A1 (ja)
CN (1) CN107615467A (ja)
TW (1) TW201737773A (ja)
WO (1) WO2017082277A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0463174U (ja) * 1990-10-03 1992-05-29
JPH04293296A (ja) * 1991-03-22 1992-10-16 Murata Mfg Co Ltd 回路基板
JPH0897551A (ja) * 1994-09-26 1996-04-12 Nec Kansai Ltd 基板保持治具
JP2004260131A (ja) * 2003-02-05 2004-09-16 Japan Science & Technology Agency 端子間の接続方法及び半導体装置の実装方法
JP2008021888A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Nec Electronics Corp 治具装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7524748B2 (en) * 2003-02-05 2009-04-28 Senju Metal Industry Co., Ltd. Method of interconnecting terminals and method of mounting semiconductor devices

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0463174U (ja) * 1990-10-03 1992-05-29
JPH04293296A (ja) * 1991-03-22 1992-10-16 Murata Mfg Co Ltd 回路基板
JPH0897551A (ja) * 1994-09-26 1996-04-12 Nec Kansai Ltd 基板保持治具
JP2004260131A (ja) * 2003-02-05 2004-09-16 Japan Science & Technology Agency 端子間の接続方法及び半導体装置の実装方法
JP2008021888A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Nec Electronics Corp 治具装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN107615467A (zh) 2018-01-19
WO2017082277A1 (ja) 2017-05-18
TW201737773A (zh) 2017-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6640141B2 (ja) 異方導電性フィルム及び接続構造体
KR101929951B1 (ko) 이방 도전성 필름
TWI699788B (zh) 異向導電性膜及連接構造體
KR102360487B1 (ko) 접속 구조체의 제조 방법
KR20100110889A (ko) 도전 재료, 도전 페이스트, 회로 기판 및 반도체 장치
WO2015174299A1 (ja) 導電ペースト、導電ペーストの製造方法、接続構造体及び接続構造体の製造方法
KR102392995B1 (ko) 도전 페이스트, 접속 구조체 및 접속 구조체의 제조 방법
JP2016119306A (ja) 異方導電性フィルム及び接続構造体
US9999123B2 (en) Connection structure of circuit member, connection method, and connection material
JP2022100313A (ja) 導電材料、接続構造体及び接続構造体の製造方法
JP4676907B2 (ja) 半田接着剤および半田接着剤を用いた電子部品実装構造
WO2017082277A1 (ja) 接続構造体の製造方法、固定治具、及び蓋部材を備えた固定治具
TWI663900B (zh) 連接構造體之製造方法
JP6047437B2 (ja) 導電材料、接続構造体及び接続構造体の製造方法
JP4949718B2 (ja) 電子部品実装構造
JP6514610B2 (ja) 接続構造体の製造方法
JP2011211245A (ja) 接続構造体の製造方法及び接続構造体並びに接続方法
JP6471885B2 (ja) 実装構造体の製造方法
JP2012015544A (ja) 接続構造体の製造方法及び接続構造体並びに接続方法
JP6474008B2 (ja) 接続材料
JP6536968B2 (ja) 接続材料
JP2018060709A (ja) 導電材料、接続構造体及び接続構造体の製造方法
JP2010225660A (ja) チップ抵抗器およびその実装構造
JP2021190562A (ja) 接続構造体の製造方法
JP2015170472A (ja) 異方性導電フィルム、接続方法、及び接合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201222