JPWO2017081775A1 - 実装シャフト装置、実装ヘッド、表面実装機 - Google Patents

実装シャフト装置、実装ヘッド、表面実装機 Download PDF

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Abstract

実装シャフト装置(120)は、支持部材(171)の軸孔(173)を貫通し、内部に空気圧の供給通路を有するスプラインシャフト(121)と、バルブ(90)と連通し、前記バルブから供給される空気圧を前記スプラインシャフトの前記供給通路(131)へ導入する導入部材(161)と、前記スプラインシャフトの軸端に位置し、前記スプラインシャフトの前記供給通路を通じて前記空気圧の供給を受けて、電子部品を保持する部品保持部(250)と、前記スプラインシャフトとスプライン結合するスプラインナット(151)と、前記支持部材の前記軸孔内において、軸方向への直動動作と軸回りの回転動作の双方が可能な状態で前記スプラインシャフトを軸受けする軸受部材(181)と、を含み、前記スプラインシャフトの軸上において、前記部品保持部から近い順に、前記軸受部材、前記導入部材、前記スプラインナットが位置する。

Description

本明細書で開示される技術は、例えば表面実装機の実装ヘッド等に搭載される実装シャフト装置の構造に関する。
従来から、スプライン結合を利用して、シャフトに軸方向への直動運動と軸回りの回転運動を行わせる技術が知られている。こうした技術は例えば、電子部品をプリント基板上に実装する表面実装機の実装ヘッド等に利用されている。具体的には、吸着ノズルを昇降及び回転させるシャフトに利用されている。
下記特許文献1には、吸着ヘッドを、下部ノズルシャフトと、この下部ノズルシャフトの上端部に軸継手によって着脱自在に取り付けられた上部ノズルシャフトとによって分割構成している。このような構成にすることで、例えば、吸着ノズルや下部ノズルシャフトなど必要な部品の交換を可能として、部品交換作業の短縮化を図っている。
また、下記特許文献1では、下部ノズルシャフトと上部ノズルシャフトの軸心部に空気通路を設けている。空気通路は、下部ノズルシャフトと上部ノズルシャフトを軸方向に貫通している。そして、上部ノズルシャフトの上端部には空気パイプが接続されており、空気パイプ、シャフト内の空気通路を通って、吸着ノズルに空気圧を供給する構成となっている。
特開2005−327774号
ところで、近年では、プリント基板上に実装する電子部品の小型化されており、電子部品の実装精度を高精度化することが求められている。また、実装タクトの短縮化を図るには、吸着ノズルに供給する空気圧を切り換えた時の応答時間を、短縮することも重要であることから、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧を切り換えた時の応答時間を短縮化することが課題となっていた。
本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものであって、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧の切換時の応答時間を短縮化することを目的とする。
本明細書で開示される実装シャフト装置は、支持部材の軸孔を貫通し、内部に空気圧の供給通路を有するスプラインシャフトと、バルブと連通し、前記バルブから供給される空気圧を前記スプラインシャフトの前記供給通路へ導入する導入部材と、前記スプラインシャフトの軸端に位置し、前記スプラインシャフトの前記供給通路を通じて前記空気圧の供給を受けて、電子部品を保持する部品保持部と、前記スプラインシャフトとスプライン結合するスプラインナットと、前記支持部材の前記軸孔内において、軸方向への直動動作と軸回りの回転動作の双方が可能な状態で前記スプラインシャフトを軸受けする軸受部材と、を含み、前記スプラインシャフトの軸上において、前記部品保持部から近い順に、前記軸受部材、前記導入部材、前記スプラインナットが位置する。
本構成では、スプラインシャフトの軸上において、部品保持部から近い順に、軸受部材、導入部材、スプラインナットが位置する。そのため、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧の切り換え時間を短縮することが出来る。
また、本明細書で開示される実装シャフト装置の一実施態様として以下の構成が好ましい。
前記導入部材は、前記スプラインシャフトとの間に前記供給通路と連通する空気室を有する筒状であり、前記空気室の周壁部分に、前記バルブと連通する連通孔を有する。この構成では、バルブからの空気圧を連通孔、空気室を通じてスプラインシャフトの供給通路に導入することが出来る。
前記スプラインシャフトは、前記スプラインシャフトの軸方向に延び、前記スプラインシャフトと前記スプラインナットをスプライン結合するボールが嵌合するボール溝と、前記ボール溝の溝端部に位置する不完全溝部に対して、前記ボールが嵌り込むことを規制する規制部と、を有する。尚、「不完全溝部」とは、ボール溝の正規溝形状と比較して、溝幅が狭い場合や溝深さが浅い場合など溝形状が不完全な溝部を意味する。この構成では、ボールが不完全溝部に対して嵌り込むことを規制することが出来る。従って、軸方向への直動動作について、スプラインシャフトの動作不良を抑制することが出来る。
前記ボールスプラインシャフトは、前記不完全溝部と前記ボール溝の境界部分に環状の環状溝を有し、前記規制部は、前記不完全溝部と前記ボール溝との境界部分に設けられた前記環状溝内に位置して、前記ボールが前記ボール溝側から前記不完全溝部側に移動するのを規制するボールストッパである。この構成では、ボールがボール溝側から不完全溝部側に移動することをボールストッパが規制するので、ボールが不完全溝部に嵌り込むことを規制することが出来る。
前記規制部は、前記不完全溝部と前記ボール溝の境界部分に設けられた段差である。この構成では、ボールがボール溝側から不完全溝部側に移動することを段差が規制するので、ボールが不完全溝部に嵌り込むことを規制することが出来る。
前記規制部は、前記不完全溝部を埋める充填材である。この構成では、充填材が不完全溝部を埋めるので、ボールが不完全溝部に嵌り込むことを規制することが出来る。
本明細書で開示される実装ヘッドは、上記実装シャフト装置と、孔内に前記導入部材と前記支持部材とが上下に位置し、内部を前記スプラインシャフトが軸方向に貫通する貫通孔を有するベースと、前記ベースに設けられた取付孔内に位置し前記導入部材と連通する前記バルブと、前記スプラインシャフトを前記軸方向に移動させる軸方向駆動装置と、前記スプラインナットにトルクを伝達することで前記スプラインシャフトを軸回りに回転させる回転駆動装置と、を含む。
本明細書で開示される技術によれば、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧の切り換え時の応答時間を短縮することが出来る。
実施形態に適用された表面実装機の平面図 実装ヘッドの斜視図 実装ヘッドの一部を拡大した斜視図 回転体の構造を示す斜視図 図4のA部を拡大した図 実装ヘッドの要部断面図 図6の一部(下半分)を拡大した図 実装シャフト装置の斜視図 実装シャフト装置の分解図 図9のB−B線断面図 実装シャフト装置の断面図 ボールケージの斜視図 図10の一部を拡大した図 回転体の垂直断面図 図14のE−E線断面図(実装ヘッド装置と切換装置の位置関係を示す) ボール溝の加工方法を示す図 図9のC部を拡大した図 図10のD部を拡大した図 スプラインシャフトの他の実施形態を示す断面図 スプラインシャフトの他の実施形態を示す断面図
(表面実装機の全体構成)
図面を参照して実施形態を説明する。本実施形態では、図1に示す表面実装機1について例示する。表面実装機1は、基台10と、プリント基板(基板の一例)B1を搬送するための搬送コンベア20と、プリント基板B1上に電子部品(部品の一例)E1を実装するための部品実装装置30と、部品供給部40等とを備えている。
基台10は、平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされる。また、基台10における搬送コンベア20の下方には、プリント基板B1上に電子部品E1を実装する際にそのプリント基板B1をバックアップするバックアップ装置が設けられている。以下の説明では、基台10の長辺方向(図1の左右方向)及び搬送コンベア20の搬送方向をX方向とし、基台10の短辺方向(図1の上下方向)をY方向とし、基台10の上下方向(図2の上下方向)をZ方向とする。
搬送コンベア20は、Y方向における基台10の略中央位置に配置され、プリント基板B1を搬送方向(X方向)に沿って搬送する。搬送コンベア20は、搬送方向に循環駆動する一対のコンベアベルト22を備えている。プリント基板B1は、両コンベアベルト22に架設する形でセットされる。プリント基板B1は、搬送方向の一方側(図1で示す右側)からコンベアベルト22に沿って基台10上の作業位置(図1の二点鎖線で囲まれる位置)に搬入され、作業位置で停止して電子部品E1の実装作業がされた後、コンベアベルト22に沿って他方側(図1で示す左側)に搬出される。
部品供給部40は、搬送コンベア20の両側(図1の上下両側)においてX方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に設けられている。これらの部品供給部40には、部品供給装置である、複数のフィーダ42が横並び状に整列して取り付けられている。各フィーダ42は、複数の電子部品E1が収容された部品供給テープ(不図示)が巻回されたリール(不図示)、及びリールから部品供給テープを引き出す電動式の送出装置(不図示)等を備えており、搬送コンベア側に位置する端部に設けられた部品供給位置から電子部品E1が一つずつ供給されるようになっている。
部品実装装置30は、一対の支持フレーム32と、ロータリー型の実装ヘッド50と、実装ヘッド50を駆動する実装ヘッド駆動機構とから構成される。一対の支持フレーム32は、それぞれX方向における基台10の両側に位置しており、Y方向に延びている。
Y軸サーボ機構は、Y軸ガイドレール33Yと、図示しないボールナットが螺合されたY軸ボールねじ34Yと、Y軸サーボモータ35Yとを有している。各Y軸ガイドレール33Yには、ボールナットに固定されたヘッド支持体36が取り付けられている。Y軸サーボモータ35Yが通電制御されると、Y軸ボールねじ34Yに沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定されたヘッド支持体36、及び後述する実装ヘッド50がY軸ガイドレール33Yに沿ってY方向に移動する。
X軸サーボ機構は、X軸ガイドレール(不図示)と、図示しないボールナットが螺合されたX軸ボールねじ34Xと、X軸サーボモータ35Xとを有している。X軸ガイドレールには、その軸方向に沿って実装ヘッド50が移動自在に取り付けられている。X軸サーボモータ35Xが通電制御されると、X軸ボールねじ34Xに沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定された実装ヘッド50が、X軸ガイドレールに沿ってX方向に移動する。
このように、X軸サーボ機構及びY軸サーボ機構によって、実装ヘッド50は、一定の可動領域内でX方向及びY方向に移動可能とされている。
(実装ヘッドの構成)
続いて実装ヘッド50の構成について詳しく説明する。実装ヘッド50は、フィーダ42によって供給される電子部品E1を吸着してプリント基板B1上に実装する機能を果たす。本実施形態の実装ヘッド50は、図2〜図4に示すように、ヘッド本体60と、ヘッド本体60を支持するヘッド支持部材52と、カバー53、54とを有している。
ヘッド本体60は、ロータリー型であり、図4、図6に示すように、Z方向に沿った軸状をなす軸部62と、回転体(本発明の「ベース」に相当)64と、18本の実装シャフト装置120と、N軸駆動装置45と、を含む。
軸部62は二重構造となっており、外側軸部62Bと、外側軸部62Bの内側に位置する内側軸部62Aと、を含む。内側軸部62Aは、ヘッド支持部材52によって、当該軸部62Aの軸回りに回転可能に支持されている。
回転体64は、軸部62より大径な略円柱状をなす。回転体64は、内側軸部62Aの下部に固定されている。また、回転体64は、18個の貫通孔65を有している。18個の貫通孔65は周方向に等間隔で形成されており、実装シャフト装置120が取り付けられている。
軸部62の上部寄りの位置には、N軸被駆動ギヤ62Nと、R軸被駆動ギヤ62Rが上下に配置されている(図4参照)。N軸被駆動ギヤ62Nは内側軸部62Aと結合し、R軸被駆動ギヤ62Rは、外側軸部62Bと結合している。
N軸駆動装置45は、N軸サーボモータ35Nと、N軸サーボモータ35Nの出力軸に設けられたN軸駆動ギヤ(不図示)と、を有している。N軸駆動ギヤはN軸被駆動ギヤ62Nと噛み合わされている。そのため、N軸サーボモータ35Nを通電制御すると、モータ35Nの動力が、N軸駆動ギヤ及びN軸被駆動ギヤ62Nを介して内側軸部62Aに伝わる。そのため、内側軸部62Aと共に回転体64が回転し、回転体64に支持された18本の実装シャフト装置120が回転体64と一体的に回転する構造になっている。
また、外側軸部62Bは、軸方向の両端部を、ベアリングを介して内側軸部62Aと回転体64に対してそれぞれ軸受けしており、内側軸部62Aや回転体64に対して相対的に回転可能となっている。
(実装シャフト装置の説明)
実装シャフト装置120は図8〜図11に示すように、スプラインシャフト121と、ボールリテーナ141と、外筒であるスプラインナット151と、第1軸筒(本発明の「導入部材」に相当)161と、第2軸筒(本発明の「支持部材」)171と、ボールケージ(本発明の「軸受部材」)181と、コイルばね230と、を含む。
第1軸筒161は、Z方向(上下方向)に貫通する筒型である。第1軸筒161は、段付き形状であり、小径の軸本体162と、大径のハウジング部164を有している。
第1軸筒161の軸本体162は、図7に示すように、回転体64の貫通孔65内の上部側に位置しており、第1軸筒161は、貫通孔65に対して回転不能な状態で固定されている。
第2軸筒171は、Z方向(上下方向)に貫通する筒型である。第2軸筒171は、図7に示すように、回転体64の貫通孔65内の下部側に位置しており、貫通孔65に対して回転不能な状態で取り付けられている。第2軸筒171の先端部(下端部)は、回転体64の下面から突出している。
スプラインシャフト121は、図8〜図10に示すように、Z方向(上下方向)に長い形状であり、Z方向に分割されていない単一軸である。スプラインシャフト121は、図11に示すように、軸心にZ方向に沿った供給通路131を有している。供給通路131は、スプラインシャフト121のうち、Z方向の中央部よりもやや下側の範囲に位置している。
供給通路131は、スプラインシャフト121を下方に貫通しており、軸端の吸着ノズル250と連通する。このように、供給通路131は、スプラインシャフト121の下部側にだけ形成されており、上部側は非形成となっている。
また、スプラインシャフト121は貫通孔133と、ボール溝123を有している。貫通孔133は、図11に示すように、供給通路131の上端部分に設けられている。貫通孔133は、スプラインシャフト121の軸心部を水平に貫通(径方向に貫通)しており、軸心に位置する供給通路131と連通する。
ボール溝123は、図10に示すように、スプラインシャフト121の上部側に設けられており、Z方向(上下方向)に延びている。ボール溝123は、供給通路131とは、Z方向で位置が重ならない関係になっている。
スプラインシャフト121は、図7、図11に示すように、第1軸筒161の軸孔163、第2軸筒171の軸孔173を上から順に貫通しており、第1軸筒161と第2軸筒171の内側に位置する。
スプラインシャフト121の下部は、回転体64の下面から下方に突出し、上部は、回転体64の上面から上方に突出している。
ボールケージ181は、第2軸筒171の内側に位置する。ボールケージ181は、図13に示すように、複数のボール183と、筒型の保持体185と、を有している。保持器185は、複数のボール183を転動自在に保持する。具体的には、周方向に等間隔で配置され、Z方向に所定ピッチで多段に配置された複数のボール183を転動自在に保持している。
保持器185により保持された複数のボール183は、第2軸筒171の内周面とスプラインシャフト121の外周面に対してそれぞれ接触しており、スプラインシャフト121を軸受けする。すなわち、スプラインシャフト121の回転に伴って、周方向に等間隔で配列された複数のボール183が、第2軸筒171の内周面とスプラインシャフト121の外周面に接触しながら転動することにより、第2軸筒171に対してスプラインシャフト121を回転可能な状態で支持することが出来る。
また、スプラインシャフト121のZ方向(軸方向)への直動に伴って、Z方向に配列された複数のボール183が第2軸筒171の内周面とスプラインシャフト121の外周面に接触しながら転動することにより、第2軸筒171に対してスプラインシャフト121をZ方向へ直動可能な状態で支持することが出来る。
このように、ボールケージ181は、第2軸筒171に対して、スプラインシャフト121を、スプラインシャフト121の軸線Lを中心とした軸回りの回転動作と、Z方向(軸方向)への直動動作の双方が可能な状態で支持する。
また、第1軸筒161の軸本体162は、空気圧を切り換える切換装置(本発明の「バルブ」に相当)90と連通し、切換装置90から供給される空気圧をスプラインシャフト121の供給通路131へ導入する機能を果たす。
具体的に説明すると、軸本体162は、図13に示すように、スプラインシャフト121との間に空気室165を設けている。空気室165は、スプラインシャフト121の全周を囲っている。空気室165の上下には、スプラインシャフト121の外周面と隙間なく接するシール壁166が位置しており、空気室165から外部へはエアが漏れない構造になっている。
そして、空気室165の内部には、図13に示すように、スプラインシャフト121の貫通孔133が位置しており、空気室165は、貫通孔133を介して、スプラインシャフト121の供給通路131と繋がっている。
また、軸本体162は、空気室165の周壁部分に連通孔167を有している(図9参照)。連通孔167は、回転体64の内部に形成された内部通路68(図14参照)を介して、切換装置90の出力ポート94Cと連通しており、切換装置90から供給される空気圧は、内部通路68、連通孔167を通じて、空気室165に取り込まれる。そのため、切換装置90から供給される空気圧を、空気室165を経由してスプラインシャフト121の供給通路131内に導入することが出来る。
尚、空気室165は、図13に示すように、Z方向について所定幅(図13にてF寸法で示す)を有しており、スプラインシャフト121が予め設定された可動範囲内でZ方向に移動しても、貫通孔133が空気室165内に位置する関係になっている。このようにすることで、スプラインシャフト121が予め設定された可動範囲内でZ方向に移動しても、切換装置90からスプラインシャフト121の供給通路131に対して空気圧を常時供給することが出来る。
また、空気室165は、スプラインシャフト121の全周を囲っていることから、スプラインシャフト121が軸回りに回転しても、切換装置90からスプラインシャフト121の供給通路131に対して空気圧を常時供給することが出来る。
一方、スプラインシャフト121側の供給通路131は、空気室165との関係で、その上端位置が決められている。すなわち、スプラインシャフト121が図6、図13に示す上昇端位置にある時に、供給通路131の上端位置が、空気室165の上端位置と一致する関係となっている。
また、第1軸筒161のハウジング部164は、貫通孔65内に位置しておらず、回転体64の上面に突出している。ハウジング部164は、スプランナット151を保持する機能を果たしている。
スプラインナット151は、図8〜図10に示すようにZ方向に貫通する筒型(いわゆる外筒)であり、内周面には上下方向に延びるボール溝(図略)が形成されている。また、スプラインナット151の外周には、ギヤ155が設けられている。
スプラインナット151は、第1軸筒161から上方に突出したスプラインシャフト121の軸上に位置している。そして、スプラインナット151の下部157は、第1軸筒161のハウジング部164に対して嵌合しており、スプラインナット151は軸受け部200を介して第1軸筒161のハウジング部164に回転可能に支持されている。また、スプラインナット151は、ハウジング部164に対して、ピン159により抜け止めされている。
ボールリテーナ141は、スプラインシャフト121と、スプラインナット151の間に位置している。ボールリテーナ141は、複数のボール143と、複数のボール143を所定の配列で転動可能に保持する円筒型の保持体145とを有している。
ボール143は、保持体145に予め設定された角度ごとにZ方向(上下方向)に一列状に間隔を存して形成された複数の孔145A内に対して、一部が転動可能に収まり、一列状に並んで配列されている。保持体145の複数の孔145Aの内側の円形の開口145Bの直径は、ボール143の直径より僅かに小さい。このため、各ボール143は保持体145に支持され、ボールリテーナ141単体でも各ボール143が保持体145から脱落することを回避できる。一列状に並んで配列された各ボール143は、スプラインシャフト121側のボール溝123とスプラインナット151側のボール溝(図略)に対して、それぞれ嵌合している。
尚、ボール183は図9に示すスプラインシャフト121の正面側だけでなく、裏面側にも配置されており、実際は2列の構成となっている。従って、スプラインシャフト121の外周面とスプラインナット151の内周面にも、実際は、ボール溝がそれぞれ2つ設けられている。
スプラインシャフト121とスプラインナット151は、ボールリテーナ141によってボールスプライン結合しており、スプラインナット151を介して回転方向のトルクをスプラインシャフト121に伝達することが出来、更に、スプラインナット151に対してスプラインシャフト121をZ方向に滑らせる(直動させる)ことができる構造になっている。
また、各スプラインシャフト121のうち回転体64から下方に突出する下端部には、図7及び図11に示すように、ノズルホルダ240を介して、電子部品E1を吸着する吸着ノズル(本発明の「部品保持部」に相当)250がそれぞれ設けられている。
各吸着ノズル250には、供給通路131を通じて、負圧又は正圧が供給されるようになっている。各吸着ノズル250は、負圧によってその先端部に電子部品E1を吸着して保持するとともに、正圧によってその先端部に保持した電子部品E1を解放する。
コイルばね230は、図8〜図10に示すように、スプラインシャフト121の上部側に取り付けられている。このコイルばね230は、図11に示すように、スプラインシャフト121の上端に取り付けられたばね止めナット235と、スプラインナット151の上部内周に設けられた円盤状のばね止め板158との間に配置されている。
ばね止め板158からばね止めナット235までのZ方向の距離は、スプラインシャフト121が図6に示す上昇端位置に移動した時に最大となる。コイルばね230は、その場合でも、圧縮された状態を維持しており、スプラインシャフト121を常に上方向に付勢する。
上記の実装シャフト装置120は、図11に示すように、スプラインシャフト121の軸上において、部品保持部である吸着ノズル250から近い順(すなわち、図11において下から順番)に、ボールケージ181、第1軸筒161、スプラインナット151が位置する。すなわち、電子部品を吸着する吸着ノズル250から見て最も近い位置に、スプラインシャフト121を軸受けするボールケージ181を配置している。このようにすることで、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧を切り換えた時の応答時間(切換装置側で空気圧を切り換えてから吸着ノズル250に対して空気圧が加わるまでの時間)を短縮することが出来る。
具体的に説明すると、スプラインシャフト121の傾きに伴う、吸着ノズル250の位置のズレは、スプラインシャフト121の支持点から吸着ノズル250まで距離に概ね比例する。そのため、スプラインシャフト121を支持するボールケージ181が、吸着ノズル250から見て近い位置にあるほど、吸着ノズル250の位置ズレが小さくなるので、電子部品の実装精度を高精度化することが出来る。
また、切換装置90により空気圧を切り換えた時の応答時間は、切換装置90の二次側容積が大きい程、長くなる。本例では、スプラインシャフト121の軸上において、吸着ノズル250から近い順に、ボールケージ181、第1軸筒161、スプラインナット151を配置しており、第1軸筒161はスプラインナット151よりも吸着ノズル250に近い位置に配置されている。
このような配置にすることで、第1軸筒161とスプラインナット151の配置を逆にした場合に比べて、スプラインシャフト121に形成された供給通路131の長さが、短くなる。そのため、切換装置90の二次側容積が小さくなることから、切換装置90の切り換えに伴う空気圧の応答時間を短縮化することが出来る。
(R軸駆動装置、Z軸駆動装置の説明)
実装ヘッド50は、図2、図6に示すように、R軸駆動装置70と、2つのZ軸駆動装置80を備えている。R軸駆動装置(本発明の「回転駆動装置」に相当)70は、各スプラインシャフト121を、軸線Lを中心とする軸回りに一斉に同時回転させる装置である。
R軸駆動装置70は、R軸サーボモータ35R(図2参照)と、R軸サーボモータ35Rの出力軸に設けられ、R軸被駆動ギヤ62Rと噛み合わされたR軸駆動ギヤ72R(図3参照)と、共通ギヤ55を有している。
共通ギヤ55は、外側軸部62Bの下部に設けられている。共通ギヤ55は、図5に示すように、各スプラインナット151のギヤ155と噛み合わされている。R軸サーボモータ35Rを通電制御すると、モータ35Rの動力が、R軸駆動ギヤ72R及びR軸被駆動ギヤ62Rを介して、外側軸部62B、共通ギヤ55に伝わり、外側軸部62Bと共通ギヤ55が回転する。
共通ギヤ55が回転すると、ギヤ155との噛み合いにより、各スプラインナット151が回転する。そして、各スプラインナット151と各スプラインシャフト121は、ボールスプライン結合していることから、共通ギヤ55の回転に伴って、18本のスプラインシャフト121が、その軸回りにおいて、同方向及び同角度に一斉に回転する。
Z軸駆動装置(本発明の「軸方向駆動装置」に相当)80は、18本のスプラインシャフト121のうち特定の位置(図6に示す左右両側の位置)にあるスプラインシャフト121を、Z方向に昇降させる装置である。
Z軸駆動装置80は、スプラインシャフト121の上方において、軸部62を挟んでヘッド本体60の左右両側に対称配置されている(図6参照)。
Z軸駆動装置80は、図2、図4、図6に示すように、箱状をなす本体部82と、Z方向(上下方向)に移動するZ軸可動部84と、を有している。本体部82の内部には、Z軸可動部84をリニアモータ駆動するためのZ軸リニアモータ(図略)が設けられている。
そして、Z軸可動部84の下端部には、図4、図6に示すように、Z軸カムフォロア86が回転可能に取り付けられている。
Z軸可動部84を、図6に示す初期位置から下降させると、Z軸カムフォロア86が特定の位置(図6に示す左右両側の位置)にあるスプラインシャフト121の上端部に当接し、当該スプラインシャフト121がコイルばね230の弾性力に抗って下降する。
これにより、吸着ノズル250が下降し、吸着ノズル250の先端部がフィーダ42の部品供給位置や作業位置にあるプリント基板B1に近接する。この状態からZ軸可動部84が上昇されると、コイルばね230の弾性力復帰力によってスプラインシャフト121及び吸着ノズル250が上昇する。
尚、図6に示す初期位置において、Z軸カムフォロア86は、スプラインシャフト121の上端部から離間した配置となる。そのため、Z軸可動部84が図6に示す初期位置にある状態では、Z軸カムフォロア86と干渉することなく、18本のスプラインシャフト121を含む回転体の全体を、軸部62を中心として回転させることが出来る。
(切換装置、V軸駆動装置の説明)
また、実装ヘッド50は、図4、図6に示すように、各吸着ノズル250に供給される圧力を負圧と正圧との間で切り換える切換装置90と、切換装置90を作動するためのV軸駆動装置100を備えている。
具体的に説明を行うと、回転体64には、図15に示すように取付孔66が周方向に等間隔で18個形成されている。取付孔66は、Z方向に長い形状であり、回転体64の上面を貫通している。各切換装置90は、各取付孔66にそれぞれ取り付けられており、回転体64に対して周方向に等間隔で18個搭載されている。
また、各取付孔66は、図15に示すように、実装シャフト装置用の貫通孔65と隣り合うようにして、各貫通孔65の外側に設けられている。従って、各切換装置90は、対応する各実装シャフト装置120とそれぞれ隣り合うようにして、その外側に近接した状態で位置している。より具体的には、各切換装置90は、各実装シャフト装置120の第1軸筒161とそれぞれ隣り合うようにして、その外側に近接した状態で位置している。
各切換装置90は、図14に示すように、バルブスプール92と、筒状のスリーブ94と、を有している。バルブスプール92は、その上側部分に、横向きの略U字状をなす当接部93を有している。各スリーブ94には、図14に示すように、負圧入力ポート94Aと、正圧入力ポート94Bと、出力ポート94Cとが設けられている。
出力ポート94Cは、図15に示すように、回転体64の内部に形成された内部通路68を介して、対応する実装シャフト装置120の第1軸筒161の連通孔167と接続されている。そのため、出力ポート94Cは、内部通路68、連通孔167を通じて、第1軸筒161の内側に設けられた空気室165に連通している。
バルブスプール92は、スリーブ94内にて流路を切り換えることで、出力ポート94Cに対する接続先を切り換える機能を果たす。本例では、バルブスプール92を、上昇端位置(以下、「負圧供給位置」と称する)に位置させると、スリーブ94の内部で負圧入力ポート94Aと出力ポート94Cが繋がった状態となる。
一方、バルブスプール92を、下降端位置(以下、「正圧供給位置」と称する)に位置させると、正圧入力ポート94Bと出力ポート94Cが繋がった状態となる。以上のことから、バルブスプール92の位置を切り換えることで、内部通路68、連通孔167、空気室165、供給通路131を介して吸着ノズル250に供給する圧力を、負圧又は正圧に切り換えることが出来る。
尚、各切換装置90の負圧入力ポート94Aには、内側軸部62Aの内部に設けられた負圧供給通路63、回転体64の内部に設けられた負圧供給通路69を介して、図外の負圧源から負圧が供給される構成となっている。また、各切換装置90の正圧入力ポート94Bには、回転体64の外側を囲む外環部材110の内部に設けられた正圧供給通路111を介して、図外の正圧源から正圧が供給される構成となっている。なお、回転体64と外環部材110は相対回転可能となっている。
次に、V軸駆動装置100について説明する。V軸駆動装置100は、バルブスプール92をZ方向(軸方向)に沿って、負圧供給位置と正圧供給位置との間で移動させる機能を果たす。V軸駆動装置100は、Z軸駆動装置80と同様に、ヘッド本体60の軸部62を挟んで実装ヘッド50の左右両側に対称配置されている。
2つのV軸駆動装置100は、2つのZ軸駆動装置80とZ方向において対応する位置にそれぞれ設けられている(図6参照)。これら2つのV軸駆動装置100は、上記特定の位置(図6に示す左右両側の位置)にある実装シャフト装置120の吸着ノズル250と対応する切換装置90のバルブスプール92を、負圧供給位置と正圧供給位置との間で移動させる。
V軸駆動装置100は、図3、図4、図6に示すように、箱状をなす本体部102と、Z方向(上下方向)に移動するV軸可動部104と、を有している。本体部102の内部には、V軸リニアモータ(図略)が設けられている。
また、V軸可動部104には、図4、図6に示すように、カムフォロア支持部105を介して、カムフォロア106(以下、「V軸カムフォロア106」と称する)が回転可能に取り付けられている。
そして、V軸駆動装置100を作動させて、V軸カムフォロア106を、中間位置から上方に移動させると、V軸カムフォロア106が当接部を押し上げ、バルブスプール92は負圧供給位置に移動する。一方、V軸カムフォロア106を中間位置から下方に移動させると、V軸カムフォロア106が当接部を押し下げ、バルブスプール92は正圧供給位置に移動する。
(ボールの嵌り込み規制構造)
スプラインシャフト121には、スプライン結合用のボール溝123を設ける必要がある。しかし、ボール溝123が第1軸筒161の空気室165に重なると、空気室165内のエアがボール溝123を通って外部に漏れてしまう。そのため、空気室165に重ならない範囲にボール溝123を設ける必要があり、本例では、ボール溝123を、図10に示すG範囲に設けている。
また、スプラインシャフト121は、ボール溝123の溝端部に切り上がり部125を有する。切り上がり部125は、不完全な溝形状、具体的には、先端(図18では下端)に向かって次第に溝が浅くなる形状である。この切り上がり部125は、ボール溝123をスプラインシャフト121の全体に形成せず、一部にのみ形成する場合に出来る。
すなわち、図16に示すように、ボール溝123は、回転する円盤状の回転刃300を有する切削工具を使用して加工することから、ボール溝123をシャフト121の全長に形成せず途中で止めると、溝端部に加工途中の不完全な溝、すなわち切り上がり部125が出来る。尚、図16の(A)は、スプラインシャフト121の全体にボール溝123を形成した例(切り上がり部125が出来ない例)を示し、図16の(B)は、スプラインシャフト121の一部にボール溝123を形成した例(切り上がり部125が出来る例)を示している。
こうした切り上がり部125は、溝の深さが次第に浅くなる形状であることから、ボール143が入り込むと、嵌り込んで動作不良を起こす懸念がある。尚、切り上がり部125が本発明の「不完全溝部」の一例である。
本実施形態では、図17、図18に示すように、スプラインシャフト121に、環状溝127を形成し、この環状溝127内にボールストッパ128を設けている。環状溝127は、スプラインシャフト121の軸線Lを中心とした環状であり、切り上がり部125とボール溝(正規形状の溝部分)123との境界部分に位置している。
環状溝127は、切り上がり部125より深い溝であり、切り上がり部125との間に段差を有している。ボールストッパ(本発明の「規制部」の一例)128は、周方向の一部が開口する円環状をした樹脂製の部材であり、環状溝127内に位置する。尚、ボールストッパ128の形状を、周方向の一部が開口する円環状としたのは、側方から挿入することにより、環状溝127への組み付けを行うことが出来るためである。
ボール溝123を転動するボール143が、ボール溝123の溝端(図18では下端)まで移動すると、ボールストッパ128に突き当たり、ボール143が、ボール溝123側から切り上がり部125側に移動することを規制することが出来る。そのため、ボール143が切り上がり部125に嵌り込むことを抑制出来る。従って、Z方向(軸方向)への直動動作について、スプラインシャフト121の動作不良を抑制することが出来る。
また、図18に示すように、ボールストッパ128の外径は、スプラインシャフト121の外径よりも幾らか小さく設定されている。このようにすることで、ボールストッパ128がボールリテーナ141の保持体145に干渉することを避けることが出来る。
(実施形態の効果)
本実施形態の実装シャフト装置120によれば、スプラインシャフト121の軸上において、部品保持部である吸着ノズル250から近い順(すなわち、図11の下から順番)に、ボールケージ181、第1軸筒161、スプラインナット151が位置する。そのため、電子部品の実装精度を高精度化しつつ、空気圧を切り換えた時の応答時間を短縮化することが出来る。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記既述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記の実施形態では、実装ヘッドの一例として、実装シャフト装置120を周方向に複数本搭載したロータリー式の実装ヘッドを例示したが、例えば、実装シャフト装置120を一軸方向に直線状に配置したインライン式の実装ヘッドに適用してもよい。また、実装シャフト装置120は、必ずしも、複数本である必要はなく、1本だけ搭載するようにしてもよい。
(2)上記の実施形態では、部品保持部の一例として吸着ノズル250を例示したが、空圧で開閉するチャック式の部品保持部であってもよい。
(3)上記の実施形態では、ボールストッパ128を利用して、スプラインシャフト121の切り上がり部125にボール143が嵌り込むことを規制する構造を例示したが、切り上がり部125に、例えば樹脂等の充填材270(図19参照)を充填して埋めることにより、ボール143の嵌り込みを規制するようにしてもよい。
(4)上記の実施形態では、ボールストッパ128を、周方向の一部が開口する円環形状とした例を示したが、開口を有さない円環形状としてもよい。この場合、スプラインシャフト121の軸端から挿入して環状溝127へ組み付けるようにすればよい。また、ボールストッパ128の材質は、樹脂に限らず、ゴム等であってもよい。
(5)上記の実施形態では、ボールストッパ128を利用して、スプラインシャフト121の切り上がり部125にボール143が嵌り込むことを規制する構造を例示したが、図20に示すように、切り上がり部125とボール溝123の境界部分に設けられた段差280を利用して、スプラインシャフト121の切り上がり部125にボール143が嵌り込むことを規制するようにしてもよい。
図20は、段差280を利用して、ボール143の嵌り込みを規制する例であり、切り上がり部125にボール溝123から連続して段差280を形成している。そして、段差280にボール143が当たることで、ボール143が、ボール溝123側から切り上がり部125側に移動することを規制出来る。
(6)上記の実施形態では、支持部材の一例として、第2軸筒171を例示したが、例えば、回転体64を支持部材としてもよい。すなわち、第2軸筒171を廃止して、回転体64の貫通孔65に対して、スプラインシャフト121を支持する構造としてもよい。尚、第2軸筒171を廃止する場合、回転体64の貫通孔65とスプラインシャフト121との間に、ボールケージ181を配置して、スプラインシャフト181を軸受けする構造にすればよい。
1...表面実装機
20...搬送コンベア(搬送装置)
30...部品実装装置
42...フィーダ
50...実装ヘッド
60...ヘッド本体
62...軸部
64...回転体(ベース)
70...R軸駆動装置(回転駆動装置)
80...Z軸駆動装置(軸方向駆動装置)
90...切換装置(バルブ)
120...実装シャフト装置
121...スプラインシャフト
123...ボール溝
125...切り上がり部(不完全溝部)
127...環状溝
128...ボールストッパ(規制部)
151...スプラインナット
161...第1軸筒(導入部材)
171...第2軸筒(支持部材)
181...ボールケージ(軸受部材)
230...コイルばね
250...吸着ノズル(部品保持部)

Claims (8)

  1. 電子部品の実装動作を行う実装シャフト装置であって、
    支持部材の軸孔を貫通し、内部に空気圧の供給通路を有するスプラインシャフトと、
    バルブと連通し、前記バルブから供給される空気圧を前記スプラインシャフトの前記供給通路へ導入する導入部材と、
    前記スプラインシャフトの軸端に位置し、前記スプラインシャフトの前記供給通路を通じて前記空気圧の供給を受けて、電子部品を保持する部品保持部と、
    前記スプラインシャフトとスプライン結合するスプラインナットと、
    前記支持部材の前記軸孔内において、軸方向への直動動作と軸回りの回転動作の双方が可能な状態で前記スプラインシャフトを軸受けする軸受部材と、を含み、
    前記スプラインシャフトの軸上において、前記部品保持部から近い順に、前記軸受部材、前記導入部材、前記スプラインナットが位置する、実装シャフト装置。
  2. 請求項1に記載の実装シャフト装置であって、
    前記導入部材は、
    前記スプラインシャフトとの間に前記供給通路と連通する空気室を有する筒状であり、
    前記空気室の周壁部分に、前記バルブと連通する連通孔を有する、実装シャフト装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の実装シャフト装置であって、
    前記スプラインシャフトは、
    前記スプラインシャフトの軸方向に延び、前記スプラインシャフトと前記スプラインナットをスプライン結合するボールが嵌合するボール溝と、
    前記ボール溝の溝端部に位置し、先端に向かい次第に浅くなる不完全溝部に対して、前記ボールが嵌り込むことを規制する規制部と、を有する、実装シャフト装置。
  4. 請求項3に記載の実装シャフト装置であって、
    前記ボールスプラインシャフトは、前記不完全溝部と前記ボール溝の境界部分に環状の環状溝を有し、
    前記規制部は、前記不完全溝部と前記ボール溝との境界部分に設けられた前記環状溝内に位置して、前記ボールが前記ボール溝側から前記不完全溝部側に移動するのを規制するボールストッパである、実装シャフト装置。
  5. 請求項3に記載の実装シャフト装置であって、
    前記規制部は、前記不完全溝部と前記ボール溝の境界部分に設けられた段差である、実装シャフト装置。
  6. 請求項3に記載の実装シャフト装置であって、
    前記規制部は、前記不完全溝部を埋める充填材である、実装シャフト装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の実装シャフト装置と、
    孔内に前記導入部材と前記支持部材とが上下に位置し、内部を前記スプラインシャフトが軸方向に貫通する貫通孔を有するベースと、
    前記ベースに設けられた取付孔内に位置し、前記導入部材と連通する前記バルブと、
    前記スプラインシャフトを前記軸方向に移動させる軸方向駆動装置と、
    前記スプラインナットにトルクを伝達することで前記スプラインシャフトを軸回りに回転させる回転駆動装置と、を含む、実装ヘッド。
  8. 請求項7に記載の実装ヘッドを備え、前記実装ヘッドの前記部品保持部に保持した電子部品を基板上に実装する、表面実装機。
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