JP7158944B2 - 負圧発生構造およびアクチュエータ - Google Patents

負圧発生構造およびアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP7158944B2
JP7158944B2 JP2018144904A JP2018144904A JP7158944B2 JP 7158944 B2 JP7158944 B2 JP 7158944B2 JP 2018144904 A JP2018144904 A JP 2018144904A JP 2018144904 A JP2018144904 A JP 2018144904A JP 7158944 B2 JP7158944 B2 JP 7158944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
negative pressure
housing
axis direction
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018144904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020019098A (ja
Inventor
克也 福島
正志 石井
弘樹 丹羽
明 鈴木
和人 大賀
翔悟 和久田
聡史 原
茂樹 林
智史 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP2018144904A priority Critical patent/JP7158944B2/ja
Priority to TW108127205A priority patent/TWI805817B/zh
Priority to US17/264,486 priority patent/US20210221624A1/en
Priority to KR1020217005533A priority patent/KR102628174B1/ko
Priority to CN201980050927.7A priority patent/CN112512760A/zh
Priority to DE112019003851.6T priority patent/DE112019003851T5/de
Priority to PCT/JP2019/030253 priority patent/WO2020027271A1/ja
Publication of JP2020019098A publication Critical patent/JP2020019098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7158944B2 publication Critical patent/JP7158944B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/90Devices for picking-up and depositing articles or materials
    • B65G47/91Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means
    • B25J15/0616Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum
    • B25J15/0625Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum provided with a valve
    • B25J15/0633Air-flow-actuated valves
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/0404Pick-and-place heads or apparatus, e.g. with jaws
    • H05K13/0408Incorporating a pick-up tool
    • H05K13/0409Sucking devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means
    • B25J15/0616Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum
    • B25J15/0625Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum provided with a valve
    • B25J15/0641Object-actuated valves
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components

Description

本発明は、負圧発生構造およびアクチュエータに関する。
従来、シャフトによってワークをピックアップするとともに、ピックアップしたワークを所定の位置に該シャフトによってプレイスする、といった一連の動作(ピックアンドプレイス)を行うアクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなピックアンドプレイスを行うアクチュエータにおいては、中空のシャフトの先端部をワークに押し付けた状態で該シャフトの内部を負圧にすることで、該シャフトの先端部にワークを吸い付けて、ワークをピックアップする。
特許第5113534号公報
上記のように、ピックアンドプレイスを行うアクチュエータにおいては、シャフトの先端部にワークを吸い付けるために、該先端部に負圧を発生させる必要がある。そこで、従来では、シャフトの内部を負圧にすべく該シャフトの内部から空気を吸引するための空気管を該シャフトに接続している。ただし、ピックアンドプレイスが行われる際には、アクチュエータにおいて、シャフトが、その軸方向に移動したり、その軸回りに回転したりする。
そのため、シャフトの移動および/または回転が繰り返されることにより、該シャフトに接続されている空気管に負荷がかかると、該空気管に破損が生じる虞がある。また、このような空気管にかかる負荷を低減するために、該シャフトと該空気管との間に、ロータリジョイント等の回転機器を介在させる場合もある。しかしながら、シャフトに対してこのような回転機器を取り付けた場合は、該回転機器に負荷がかかることで、該回転機器が破損する虞がある。また、シャフトに対して空気管や回転機器を取り付けた場合、シャフトの移動制御および/または回転制御の精度低下を招く虞もある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、シャフトの先端部に負圧を発生させることで該シャフトによってワークをピックアップするアクチュエータにおいて、該シャフトの先端部の圧力をより好適に調整することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る負圧発生構造は、
軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能なシャフトであって、少なくともその先端部側に、その内部が中空となることで形成される中空部を有するシャフトを備え、該シャフトの先端部に負圧を発生させることで該先端部にワークを吸い付けて該ワークをピックアップするアクチュエータに適用される負圧発生構造であって、
前記シャフトが、その壁面との間に隙間を空けた状態で挿通される挿通孔と、
前記負圧発生構造の内部に形成され、前記シャフトに形成された連通孔を介して該シャフトの前記中空部と連通する内部空間と、
前記内部空間に接続され、前記シャフトの先端部に負圧を発生させるべく該内部空間内
の空気を吸引するときに空気の通路となる空気通路と、
を有する。
本発明によれば、シャフトの先端部に負圧を発生させることで該シャフトによってワークをピックアップするアクチュエータにおいて、該シャフトの先端部の圧力をより好適に調整することができる。
実施形態に係るアクチュエータの外観図である。 実施形態に係るアクチュエータの内部構造を示した概略構成図である。 実施形態に係るシャフトハウジングとシャフトの先端部との概略構成を示した断面図である。
本発明に係る負圧発生構造が適用されるアクチュエータにおいては、シャフトが、軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能となっている。また、シャフトの先端部側には、その内部が中空となることで中空部が形成されている。そのため、シャフトの中空部から空気が吸引されると、該シャフトの先端部に負圧が発生する。
また、負圧発生構造は、挿通孔、内部空間、および空気通路を有している。挿通孔には、アクチュエータのシャフトが挿通される。このとき、挿通孔にシャフトが挿通された状態では、該挿通孔の壁面とシャフトとの間に隙間が形成される。そのため、シャフトが挿通孔に挿通された状態であっても、該シャフトは、軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能である。
また、シャフトには連通孔が形成されている。そして、挿通孔にシャフトが挿通された状態では、負圧発生構造の内部に形成された内部空間とシャフトの中空部とが連通孔を介して連通される。これにより、負圧発生構造の内部空間から空気を吸引すると、連通孔を通して、シャフトの中空部からも空気が吸引されることになる。 そして、負圧発生構造において、内部空間には空気通路が接続されている。シャフトの先端部に負圧を発生させる際には、この空気通路を通して内部空間から空気が吸引される。
このように、本発明に係る負圧発生構造を採用することにより、アクチュエータのシャフトに空気管や回転機器を直接取り付けることなく、該シャフトの中空部から空気を吸引することが可能となり、以てシャフトの先端部に負圧を発生させることができる。そのため、空気管や回転機器の破損や、シャフトに対して空気管や回転機器を取り付けることに起因する該シャフトの移動制御および/または回転制御の精度低下を招くことなく、該シャフトの先端部の圧力を調整することが可能となる。
なお、本発明に係る負圧発生構造によれば、挿通孔にシャフトが挿通された状態では、該挿通孔の壁面とシャフトとの間に隙間が形成される。ただし、この隙間が比較的小さくなるように構成することで、負圧発生構造の内部空間と該負圧発生構造の外部との間での該隙間を通した空気の流量を抑制することができる。したがって、挿通孔の壁面とシャフトとの間に隙間が空いていても、内部空間から空気を吸引することによってシャフトの先端部に負圧を発生させることは可能である。
また、仮に、挿通孔の壁面とシャフトとの間に弾性体で形成されるシール部材を設けた場合、内部空間の気密性が高くなる。しかしながら、このようなシール部材を設けた場合、シャフトが移動および/または回転した際に、該シール部材と該シャフトとの間で摺動
抵抗が生じることになる。この摺動抵抗は、シャフトの移動制御および/または回転制御の精度低下の要因となり得る。これに対し、本発明では、挿通孔の壁面とシャフトとの間にシール部材を設けずに、これらの間に隙間が形成されたままの状態とすることで、シール部材と該シャフトとの間における摺動抵抗を抑制することができる。そのため、シャフトの移動制御および/または回転制御の精度を向上させることができる。
さらに、挿通孔の壁面とシャフトとの間に形成される隙間が比較的小さくなるように構成することで、該シャフトが軸方向に移動したり軸回りに回転したりする際の該シャフトの先端部の振れを、該挿通孔の壁面によって抑制することができる。
以下、本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態>
図1は、本実施形態に係るアクチュエータ1の外観図である。アクチュエータ1は外形が略直方体のハウジング2を有しており、ハウジング2には、蓋200が取り付けられている。図2は、本実施形態に係るアクチュエータ1の内部構造を示した概略構成図である。ハウジング2の内部に、シャフト10の一部を収容している。このシャフト10の先端部10A側は、中空となるよう形成されている。シャフト10及びハウジング2の材料には、例えば金属(例えばアルミニウム)を用いることができるが、樹脂等を用いることもできる。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置について説明する。ハウジング2の最も大きな面の長辺方向であってシャフト10の中心軸100の方向をZ軸方向とし、ハウジング2の最も大きな面の短辺方向をX軸方向とし、ハウジング2の最も大きな面と直交する方向をY軸方向とする。Z軸方向は鉛直方向でもある。なお、以下では、図2におけるZ軸方向の上側をアクチュエータ1の上側とし、図2におけるZ軸方向の下側をアクチュエータ1の下側とする。また、図2におけるX軸方向の右側をアクチュエータ1の右側とし、図2におけるX軸方向の左側をアクチュエータ1の左側とする。また、図2におけるY軸方向の手前側をアクチュエータ1の手前側とし、図2におけるY軸方向の奥側をアクチュエータ1の奥側とする。ハウジング2は、Z軸方向の寸法がX軸方向の寸法よりも長く、X軸方向の寸法がY軸方向の寸法よりも長い。ハウジング2は、Y軸方向と直交する一つの面(図2における手前側の面)に相当する箇所が開口しており、この開口を蓋200によって閉塞している。蓋200は、例えばネジによってハウジング2に固定される。
ハウジング2内には、シャフト10をその中心軸100回りに回転させる回転モータ20と、シャフト10をその中心軸100に沿った方向(すなわち、Z軸方向)にハウジング2に対して相対的に直動させる直動モータ30と、エア制御機構60とが収容されている。また、ハウジング2のZ軸方向の下端面202には、シャフト10が挿通されたシャフトハウジング50が取り付けられている。ハウジング2には、下端面202からハウジング2の内部に向かって凹むように凹部202Bが形成されており、この凹部202Bにシャフトハウジング50の一部が挿入される。この凹部202BのZ軸方向の上端部には、Z軸方向に貫通孔2Aが形成されており、この貫通孔2A及びシャフトハウジング50をシャフト10が挿通される。シャフト10のZ軸方向の下側の先端部10Aは、シャフトハウジング50から外部へ突出している。シャフト10は、ハウジング2のX軸方向の中心且つY軸方向の中心に設けられている。つまり、ハウジング2における、X軸方向の中心およびY軸方向の中心を通ってZ軸方向に延びる中心軸と、シャフト10の中心軸100とが重なるように、シャフト10が設けられている。シャフト10は、直動モータ30によってZ軸方向に直動すると共に、回転モータ20によって中心軸100の回りを回転する。
シャフト10の先端部10Aと逆側の端部(Z軸方向の上側の端部)である基端部10B側は、ハウジング2内に収容されており、回転モータ20の出力軸21に接続されている。この回転モータ20は、シャフト10を回転可能に支持している。回転モータ20の出力軸21の中心軸は、シャフト10の中心軸100と一致する。回転モータ20は、出力軸21の他に、固定子22と、固定子22の内部で回転する回転子23と、出力軸21の回転角度を検出するロータリエンコーダ24とを有する。回転子23が固定子22に対して回転することにより、出力軸21及びシャフト10も固定子22に対して連動して回転する。
直動モータ30は、ハウジング2に固定された固定子31、固定子31に対して相対的にZ軸方向に移動する可動子32を有する。直動モータ30は、例えばリニアモータである。固定子31には複数のコイル31Aが設けられ、可動子32には複数の永久磁石32Aが設けられている。コイル31Aは、Z軸方向に所定ピッチで配置され、且つ、U,V,W相の3つのコイル31Aを一組として複数設けられている。本実施形態では、これらU,V,W相のコイル31Aに三相電機子電流を流すことによって直動的に移動する移動磁界を発生させ、固定子31に対して可動子32を直動的に移動させる。直動モータ30には固定子22に対する可動子32の相対位置を検出するリニアエンコーダ38が設けられている。なお、上記構成に代えて、固定子31に永久磁石を設け、可動子32に複数のコイルを設けることもできる。
直動モータ30の可動子32と回転モータ20の固定子22とは、直動テーブル33を介して連結されている。直動テーブル33は、直動モータ30の可動子32の移動に伴って移動可能である。直動テーブル33の移動は、直動案内装置34によってZ軸方向に案内されている。直動案内装置34は、ハウジング2に固定されたレール34Aと、レール34Aに組み付けられたスライダブロック34Bとを有する。レール34Aは、Z軸方向に延びており、スライダブロック34Bは、レール34Aに沿ってZ軸方向に移動可能に構成されている。
直動テーブル33は、スライダブロック34Bに固定されており、スライダブロック34Bと共にZ軸方向に移動可能である。直動テーブル33は、直動モータ30の可動子32と2つの連結アーム35を介して連結されている。2つの連結アーム35は、可動子32のZ軸方向の両端部と、直動テーブル33のZ軸方向の両端部とを連結している。また、直動テーブル33は、両端部よりも中央側において、2つの連結アーム36を介して回転モータ20の固定子31と連結されている。なお、Z軸方向上側の連結アーム36を第一アーム36Aといい、Z軸方向下側の連結アーム36を第二アーム36Bという。また、第一アーム36Aと第二アーム36Bとを区別しない場合には、単に連結アーム36という。直動テーブル33と回転モータ20の固定子22とが、該連結アーム36を介して回転モータ20の固定子22と連結されているために、直動テーブル33の移動に伴って回転モータ20の固定子22も移動する。また、連結アーム36は、断面が四角である。各連結アーム36におけるZ軸方向の上側を向く面には、ひずみゲージ37が固定されている。なお、第一アーム36Aに固定されるひずみゲージ37を第一ひずみゲージ37Aといい、第二アーム36Bに固定されるひずみゲージ37を第二ひずみゲージ37Bという。第一ひずみゲージ37Aと第二ひずみゲージ37Bとを区別しない場合には、単にひずみゲージ37という。なお、本実施形態の2つのひずみゲージ37は、連結アーム36のZ軸方向の上側を向く面に夫々設けられているが、これに代えて、連結アーム36のZ軸方向の下側を向く面に夫々設けられていてもよい。
エア制御機構60は、シャフト10の先端部10Aに正圧や負圧を発生させるための機構である。すなわち、エア制御機構60は、ワークWのピックアップ時において、シャフ
ト10内の空気を吸引することで、該シャフト10の先端部10Aに負圧を発生させる。これによってワークWがシャフト10の先端部10Aに吸い付けられる。また、シャフト10内に空気を送り込むことで、該シャフト10の先端部10Aに正圧を発生させる。これによりシャフト10の先端部10AからワークWを容易に脱離させる。
エア制御機構60は、正圧の空気が流通する正圧通路61A(一点鎖線参照。)と、負圧の空気が流通する負圧通路61B(二点鎖線参照。)と、正圧の空気及び負圧の空気で共用される共用通路61C(破線参照。)とを有する。正圧通路61Aの一端は、ハウジング2のZ軸方向の上端面201に設けられた正圧用コネクタ62Aに接続され、正圧通路61Aの他端は正圧用の電磁弁(以下、正圧電磁弁63Aという。)に接続されている。正圧電磁弁63Aは、後述するコントローラ7によって開閉される。なお、正圧通路61Aの一端側の部分はチューブ610によって構成され、他端側の部分はブロック600に開けられた穴により構成されている。正圧用コネクタ62Aは、ハウジング2のZ軸方向の上端面201を貫通しており、正圧用コネクタ62Aにはエアを吐出するポンプ等に繋がるチューブが外部から接続される。
負圧通路61Bの一端は、ハウジング2のZ軸方向の上端面201に設けられた負圧用コネクタ62Bに接続され、負圧通路61Bの他端は負圧用の電磁弁(以下、負圧電磁弁63Bという。)に接続されている。負圧電磁弁63Bは、後述するコントローラ7によって開閉される。なお、負圧通路61Bの一端側の部分はチューブ620によって構成され、他端側の部分はブロック600に開けられた穴により構成されている。負圧用コネクタ62Bは、ハウジング2のZ軸方向の上端面201を貫通しており、負圧用コネクタ62Bにはエアを吸引するポンプ等に繋がるチューブが外部から接続される。
共用通路61Cはブロック600に開けられた穴により構成されている。共用通路61Cの一端は、2つに分岐して正圧電磁弁63A及び負圧電磁弁63Bに接続されており、共用通路61Cの他端は、ハウジング2に形成されている貫通孔であるエア流通路202Aに接続されている。エア流通路202Aは、シャフトハウジング50に通じている。負圧電磁弁63Bを開き且つ正圧電磁弁63Aを閉じることにより、負圧通路61Bと共用通路61Cとが連通されるため、共用通路61C内に負圧が発生する。そうすると、エア流通路202Aを介してシャフトハウジング50内から空気が吸引される。一方、正圧電磁弁63Aを開き且つ負圧電磁弁63Bを閉じることにより、正圧通路61Aと共用通路61Cとが連通されるため、共用通路61C内に正圧が発生する。そうすると、エア流通路202Aを介してシャフトハウジング50内に空気が供給される。共用通路61Cには、共用通路61C内の空気の圧力を検出する圧力センサ64及び共用通路61C内の空気の流量を検出する流量センサ65が設けられている。
なお、図2に示したアクチュエータ1では、正圧通路61A及び負圧通路61Bの一部がチューブで構成され、他部がブロック600に開けられた穴により構成されているが、これに限らず、全ての通路をチューブで構成することもできるし、全ての通路をブロック600に開けられた穴により構成することもできる。共用通路61Cについても同様で、全てチューブで構成することもできるし、チューブを併用して構成することもできる。なお、チューブ610及びチューブ620の材料は、樹脂等の柔軟性を有する材料であってもよく、金属等の柔軟性を有さない材料であってもよい。また、正圧通路61Aを用いてシャフトハウジング50に正圧を供給する代わりに、大気圧を供給してもよい。
また、ハウジング2のZ軸方向の上端面201には、回転モータ20を冷却するための空気の入口となるコネクタ(以下、入口コネクタ91Aという。)およびハウジング2からの空気の出口となるコネクタ(以下、出口コネクタ91Bという。)が設けられている。入口コネクタ91A及び出口コネクタ91Bは、夫々空気が流通可能なようにハウジン
グ2の上端面201を貫通している。入口コネクタ91Aにはエアを吐出するポンプ等に繋がるチューブがハウジング2の外部から接続され、出口コネクタ91Bにはハウジング2から流出するエアを排出するチューブがハウジング2の外部から接続される。ハウジング2の内部には、回転モータ20を冷却するための空気が流通する金属製のパイプ(以下、冷却パイプ92という。)が設けられており、この冷却パイプ92の一端は、入口コネクタ91Aに接続されている。冷却パイプ92は、入口コネクタ91AからZ軸方向にハウジング2の下端面202付近まで延び、該下端面202付近において湾曲して他端側が回転モータ20に向くように形成されている。このように、Z軸方向の下側からハウジング2内に空気を供給することにより、効率的な冷却が可能となる。また、冷却パイプ92は、直動モータ30のコイル31Aから熱を奪うように、該固定子31の内部を貫通している。固定子31に設けられているコイル31Aからより多くの熱を奪うように、冷却パイプ92の周りにコイル31Aが配置されている。
ハウジング2のZ軸方向の上端面201には、電力を供給する電線や信号線を含んだコネクタ41が接続されている。また、ハウジング2には、コントローラ7が設けられている。コネクタ41からハウジング2内に引き込まれる電線や信号線は、コントローラ7に接続されている。コントローラ7には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)が備わり、これらはバスにより相互に接続される。EPROMには、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。EPROMに格納されたプログラムをCPUがRAMの作業領域にロードして実行し、このプログラムの実行を通じて、回転モータ20、直動モータ30、正圧電磁弁63A、負圧電磁弁63B等が制御される。これにより、所定の目的に合致した機能をCPUが実現する。また、圧力センサ64、流量センサ65、ひずみゲージ37、ロータリエンコーダ24、リニアエンコーダ38の出力信号がコントローラ7に入力される。
図3は、シャフトハウジング50とシャフト10の先端部10Aとの概略構成を示した断面図である。シャフトハウジング50は、ハウジング本体51と、2つのリング52と、フィルタ53と、フィルタ止め54とを有する。ハウジング本体51には、シャフト10が挿通される貫通孔51Aが形成されている。貫通孔51Aは、Z軸方向にハウジング本体51を貫通しており、該貫通孔51AのZ軸方向の上端は、ハウジング2に形成された貫通孔2Aに通じている。貫通孔51Aの直径はシャフト10の外径よりも大きい。そのため、貫通孔51Aの内面とシャフト10の外面とには隙間が設けられている。貫通孔51Aの両端部には、孔の直径が拡大された拡径部51Bが設けられている。2つの拡径部51Bには、夫々リング52が嵌め込まれている。リング52は筒状に形成されており、リング52の内径はシャフト10の外径よりも若干大きい。そのため、リング52の内面とシャフト10の外面との間にも隙間が形成される。したがって、シャフト10がリング52の内部をZ軸方向に移動可能であり、且つ、シャフト10がリング52の内部を中心軸100回りに回転可能である。ただし、拡径部51Bを除く貫通孔51Aの内面とシャフト10の外面との間に形成される隙間よりも、リング52の内面とシャフト10の外面との間に形成される隙間の方が小さい。ここで、リング52の内面とシャフト10の外面との間に形成される隙間の大きさは、例えば20μm以下である。なお、Z軸方向上側のリング52を第一リング52Aといい、Z軸方向下側のリング52を第二リング52Bとする。第一リング52Aと第二リング52Bとを区別しない場合には、単にリング52という。リング52の材料には、例えば金属または樹脂を用いることができる。
ハウジング本体51のZ軸方向の中央部には、X軸方向の左右両方向に張り出した張出部511が形成されている。張出部511には、ハウジング2の下端面202と平行な面であって、シャフトハウジング50をハウジング2の下端面202へ取り付けるときに、該下端面202と接する面である取付面511Aが形成されている。取付面511Aは、
中心軸100と直交する面である。また、ハウジング2にシャフトハウジング50を取り付けたときに、シャフトハウジング50の一部であって取付面511AよりもZ軸方向の上側の部分512は、ハウジング2に形成された凹部202Bに嵌るように形成されている。
上記のとおり、貫通孔51Aの内面とシャフト10の外面とには隙間が設けられている。その結果、ハウジング本体51の内部には、貫通孔51Aの内面と、シャフト10の外面と、第一リング52Aの下端面と、第二リング52Bの上端面とによって囲まれた空間である内部空間500が形成されている。また、シャフトハウジング50には、ハウジング2の下端面202に形成されるエア流通路202Aの開口部と、内部空間500とを連通して空気の通路となる制御通路501が形成されている。制御通路501は、X軸方向に延びる第一通路501A、Z軸方向に延びる第二通路501B、第一通路501A及び第二通路501Bが接続される空間であってフィルタ53が配置される空間であるフィルタ部501Cを有する。第一通路501Aの一端は内部空間500に接続され、他端はフィルタ部501Cに接続されている。第二通路501Bの一端は、取付面511Aに開口しており、エア流通路202Aの開口部に接続されるように位置が合わされている。
また、第二通路501Bの他端はフィルタ部501Cに接続される。フィルタ部501Cには、円筒状に形成されたフィルタ53が設けられている。フィルタ部501Cは、第一通路501Aと中心軸が一致するようにX軸方向に延びた円柱形状の空間となるように形成されている。フィルタ部501Cの内径とフィルタ53の外径とは略等しい。フィルタ53は、X軸方向にフィルタ部501Cへ挿入される。フィルタ部501Cにフィルタ53が挿入された後に、フィルタ止め54によってフィルタ53の挿入口となったフィルタ部501Cの端部が閉塞される。第二通路501Bの他端は、フィルタ53の外周面側からフィルタ部501Cに接続されている。また、第一通路501Aの他端はフィルタ53の中心側と通じている。そのため、第一通路501Aと第二通路501Bとの間を流通する空気は、フィルタ53を通過する。したがって、例えば、先端部10Aに負圧を発生させたときに、内部空間500に空気と一緒に異物を吸い込んだとしても、この異物はフィルタ53によって捕集される。第二通路501Bの一端には、シール剤を保持するように溝501Dが形成されている。
張出部511のX軸方向の両端部付近には、該シャフトハウジング50をハウジング2にボルトを用いて固定するときに、該ボルトを挿通させるボルト孔51Gが2つ形成されている。ボルト孔51Gは、Z軸方向に張出部511を貫通して取付面511Aに開口している。
シャフト10の先端部10A側には、シャフト10が中空となるように中空部11が形成されている。中空部11の一端は、先端部10Aで開口している。また、中空部11の他端には、内部空間500と中空部11とをX軸方向に連通する連通孔12が形成されている。直動モータ30によってシャフト10がZ軸方向に移動したときのストロークの全範囲において、内部空間500と中空部11とが連通するように連通孔12が形成されている。したがって、シャフト10の先端部10Aと、エア制御機構60とは、中空部11、連通孔12、内部空間500、制御通路501、エア流通路202Aを介して連通している。なお、連通孔12は、X軸方向に加えてY軸方向にも形成されていてもよい。
このような構成によれば、直動モータ30を駆動してシャフト10をZ軸方向に移動させたときに、シャフト10がZ軸方向のどの位置にあっても、連通孔12は常に内部空間500と中空部11とを連通する。また、回転モータ20を駆動してシャフト10を中心軸100回りに回転させたときに、シャフト10の回転角度が中心軸100回りのどの角度であっても、連通孔12は常に内部空間500と中空部11とを連通する。したがって
、シャフト10がどのような状態であっても、中空部11と内部空間500との連通状態が維持されるため、中空部11は常にエア制御機構60に通じていることになる。そのため、シャフト10の位置にかかわらず、エア制御機構60において正圧電磁弁63Aを閉じ、負圧電磁弁63Bを開くと、エア流通路202A、制御通路501、内部空間500、および連通孔12を介して、中空部11内の空気が吸引されることになる。その結果、中空部11に負圧を発生させることができる。すなわち、シャフト10の先端部10Aに負圧を発生させることができるので、シャフト10の先端部10AにワークWを吸い付けることができる。なお、上述したように、リング52の内面とシャフト10の外面との間にも隙間が形成されている。しかしながら、この隙間は、内部空間500を形成する隙間(すなわち、貫通孔51Aの内面とシャフト10の外面との間に形成される隙間)よりも小さい。そのため、エア制御機構60において正圧電磁弁63Aを閉じ、負圧電磁弁63Bを開くことで、内部空間500内から空気が吸引されても、リング52の内面とシャフト10の外面との間の隙間を流通する空気の流量を抑制することができる。これにより、ワークWをピックアップできるような負圧をシャフト10の先端部10Aに発生させることができる。一方、シャフト10の位置にかかわらず、エア制御機構60において正圧電磁弁63Aを開き、負圧電磁弁63Bを閉じると、中空部11に正圧を発生させることができる。すなわち、シャフト10の先端部10Aに正圧を発生させることができるので、シャフト10の先端部10AからワークWを速やかに脱離させることができる。
(ピックアンドプレイス動作)
アクチュエータ1を用いたワークWのピックアンドプレイスについて説明する。ピックアンドプレイスは、コントローラ7が所定のプログラムを実行することにより行われる。ワークWのピックアップ時において、シャフト10がワークWに接触するまでは、正圧電磁弁63A及び負圧電磁弁63Bは共に閉じた状態とする。この場合、シャフト10の先端部10Aの圧力は大気圧となる。そして、直動モータ30によりシャフト10をZ軸方向下側に移動させる。シャフト10がワークWに接触すると、直動モータ30を停止させる。直動モータ30を停止後に負圧電磁弁63Bを開くことにより、シャフト10の先端部10Aに負圧を発生させ、ワークWをシャフト10の先端部10Aに吸い付ける。その後、直動モータ30によりシャフト10をZ軸方向上側に移動させる。このときに、必要に応じて、回転モータ20によりシャフト10を回転させる。このようにして、ワークWをピックアップすることができる。
次に、ワークWのプレイス時には、ワークWが先端部10Aに吸い付いている状態のシャフト10を直動モータ30によりZ軸方向の下側に移動させる。ワークWが接地すると、直動モータ30を停止させることで、シャフト10の移動を停止させる。さらに、負圧電磁弁63Bを閉じ且つ正圧電磁弁63Aを開くことにより、シャフト10の先端部10Aに正圧を発生させる。その後、直動モータ30によりシャフト10をZ軸方向の上側に移動させることにより、シャフト10の先端部10AがワークWから離れる。
ここで、ワークWのピックアップ時において、シャフト10の先端部10AがワークWに接触したことをひずみゲージ37を用いて検出する。以下では、この方法について説明する。なお、ワークWのプレイス時においてワークWが接地したことも同様にして検出することができる。シャフト10の先端部10AがワークWに接触して先端部10AがワークWを押すと、シャフト10とワークWとの間に荷重が発生する。すなわち、シャフト10がワークWに力を加えたときの反作用によって、シャフト10がワークWから力を受ける。このシャフト10がワークWから受ける力は、連結アーム36に対してひずみを発生させる方向に作用する。すなわち、このときに連結アーム36にひずみが生じる。このひずみは、ひずみゲージ37によって検出される。そして、ひずみゲージ37が検出するひずみは、シャフト10がワークWから受ける力と相関関係にある。このため、ひずみゲージ37の検出値に基づいて、ワークWからシャフト10が受ける力、すなわち、シャフト
10とワークWとの間に発生した荷重を検出することができる。ひずみゲージの検出値と荷重との関係は予め実験またはシミュレーション等により求めることができる。
このように、ひずみゲージ37の検出値に基づいてシャフト10とワークWとの間に発生した荷重を検出することができるため、例えば、荷重が発生した時点でシャフト10の先端部10AがワークWに接触したと判断してもよいし、誤差等の影響を考慮して、検出された荷重が所定荷重以上の場合に、シャフト10の先端部10AがワークWに接触したと判断してもよい。なお、所定荷重は、シャフト10がワークWに接触したと判定される閾値である。また、所定荷重をワークWの破損を抑制しつつワークWをより確実にピックアップすることが可能な荷重として設定してもよい。また、所定荷重は、ワークWの種類に応じて変更することもできる。
(本実施形態に係る構成の効果)
以上説明したように、本実施形態に係るアクチュエータ1は、シャフトハウジング50を備えている。このシャフトハウジング50にシャフト10の先端部側が挿通されている。そして、シャフトハウジング50のハウジング本体51において、シャフト10が挿通されているリング52の内面と該シャフト10の外面との間には隙間が形成されている。そのため、シャフト10がリング52に挿通された状態であっても、該シャフト10が軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能となっている。
また、シャフトハウジング50において、ハウジング本体51の内部に形成された内部空間500とシャフト10の中空部11とが該シャフト10に形成された連通孔12を介して連通されている。さらに、アクチュエータ1におけるエア流通路202Aと連通している制御通路501が内部空間500と接続されている。そのため、制御通路501を通して内部空間500から空気を吸引することで、該内部空間500および連通孔12を通してシャフト10の中空部11から空気を吸引することができる。
したがって、本実施形態に係る構成によれば、アクチュエータ1のシャフト10に、ロータリジョイント等の回転機器や空気管を直接取り付けることなく、該シャフト10の中空部11から空気を吸引することが可能となり、以てシャフト10の先端部10Aに負圧を発生させることができる。
また、本実施形態に係る構成では、シャフト10とリング52との間に弾性体のシール部材は設けられていない。したがって、これらの間にシール部材を設けた場合に比べて、シャフト10の移動または回転に伴って生じる摺動抵抗を抑制することができる。これにより、直動モータ30によるシャフト10の移動制御および回転モータ20によるシャフト10の回転制御の精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る構成では、シャフト10の外面とリング52の内面との間の隙間が比較的小さくなるように構成されている。そのため、シャフト10が移動および/または回転する際の該シャフト10の先端部10Aの振れ(X-Y平面上の位置ズレ)を、リング52の内面によって抑制することができる。
なお、本実施形態においては、シャフトハウジング50の構造が本発明に係る「負圧発生構造」に相当する。また、本実施形態においては、リング52の内孔が本発明に係る「挿通孔」に相当し、内部空間500が本発明に係る「内部空間」に相当し、制御通路501が本発明に係る「空気通路」に相当する。
(変形例)
上記の実施形態では、シャフト10の先端部10A側に中空部11が形成されている。
そのため、アクチュエータ1において、ハウジング2のZ軸方向の下端面202にシャフトハウジング50が取り付けられており、シャフト10の先端部10A側が該シャフトハウジング50に挿通されている。ただし、シャフトハウジング50の設置位置はこのような位置に限られるものではない。
例えば、アクチュエータにおいて、ハウジングの下方からシャフトの先端部側が突出しているのみならず、該ハウジングの上方から該シャフトの基端部(先端部とは反対側の端部)側が突出しており、且つ、該シャフトにおいて、先端部から基端部まで中空部が形成されている場合がある。このような場合、アクチュエータのハウジングに対して、シャフトの基端部側がシャフトハウジングに挿通されるように該シャフトハウジングを取り付けてもよい。そして、この場合は、シャフトの基端部側の開口部を介して、該シャフトの中空部とシャフトハウジングの内部空間とが連通されるようにしてもよい。
このような構成とした場合であっても、シャフトハウジングの内部空間から空気を吸引することで、シャフトの基端部側の開口部を通して該シャフトの中空部から空気を吸引することができる。そして、シャフトの中空部から空気を吸引することで、該シャフトの先端部に負圧を発生させることができる。
1・・・アクチュエータ、2・・・ハウジング、10・・・シャフト、10A・・・先端部、11・・・中空部、20・・・回転モータ、22・・・固定子、23・・・回転子、30・・・直動モータ、31・・・固定子、32・・・可動子、36・・・連結アーム、37・・・ひずみゲージ、50・・・シャフトハウジング、60・・・エア制御機構、500・・・内部空間、501・・・制御通路

Claims (2)

  1. 軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能なシャフトであって、少なくともその先端部側に、その内部が中空となることで形成される中空部を有するシャフトを備え、該シャフトの先端部に負圧を発生させることで該先端部にワークを吸い付けて該ワークをピックアップするアクチュエータに適用される負圧発生構造であって、
    前記シャフトが、その壁面との間に隙間を空けた状態で挿通される貫通孔と、
    前記貫通孔の両端部にそれぞれ嵌め込まれており、その内径が前記シャフトの外径よりも大きい二つのリングと、
    前記貫通孔における前記二つのリングの間において前記シャフトの周囲に形成される内部空間であって、前記シャフトに形成された連通孔を介して該シャフトの前記中空部と連通する内部空間と、
    前記内部空間に接続され、前記シャフトの先端部に負圧を発生させるべく該内部空間内の空気を吸引するときに空気の通路となる空気通路と、
    を有し、
    前記二つのリングそれぞれの内面と前記シャフトの外面との間に形成される隙間が、前記内部空間の内壁面と前記シャフトとの間の隙間よりも小さく、且つ、
    前記シャフトが軸方向に移動したときのストロークの全範囲において、前記シャフトの前記中空部と前記内部空間とが連通するように前記内部空間と前記連通孔とが形成されている負圧発生構造。
  2. 軸方向に移動可能および/または軸回りに回転可能なシャフトであって、少なくともその先端部側に、その内部が中空となることで形成される中空部を有するシャフトを備え、該シャフトの先端部に負圧を発生させることで該先端部にワークを吸い付けて該ワークをピックアップするアクチュエータであって、
    請求項1に記載の負圧発生構造を有し、
    前記負圧発生構造において、前記貫通孔、および、前記貫通孔の両端部にそれぞれ嵌め込まれた前記二つのリングに前記シャフトが挿通されているアクチュエータ。
JP2018144904A 2018-08-01 2018-08-01 負圧発生構造およびアクチュエータ Active JP7158944B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144904A JP7158944B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 負圧発生構造およびアクチュエータ
TW108127205A TWI805817B (zh) 2018-08-01 2019-07-31 負壓產生構造及致動器
KR1020217005533A KR102628174B1 (ko) 2018-08-01 2019-08-01 부압 발생 구조 및 액추에이터
CN201980050927.7A CN112512760A (zh) 2018-08-01 2019-08-01 负压产生结构以及致动器
US17/264,486 US20210221624A1 (en) 2018-08-01 2019-08-01 Negative pressure-generating structure and actuator
DE112019003851.6T DE112019003851T5 (de) 2018-08-01 2019-08-01 Unterdruck erzeugende struktur und aktuator
PCT/JP2019/030253 WO2020027271A1 (ja) 2018-08-01 2019-08-01 負圧発生構造およびアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144904A JP7158944B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 負圧発生構造およびアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019098A JP2020019098A (ja) 2020-02-06
JP7158944B2 true JP7158944B2 (ja) 2022-10-24

Family

ID=69231112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018144904A Active JP7158944B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 負圧発生構造およびアクチュエータ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20210221624A1 (ja)
JP (1) JP7158944B2 (ja)
KR (1) KR102628174B1 (ja)
CN (1) CN112512760A (ja)
DE (1) DE112019003851T5 (ja)
TW (1) TWI805817B (ja)
WO (1) WO2020027271A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001047385A (ja) 1999-08-05 2001-02-20 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電気部品装着ヘッド
JP2001271808A (ja) 2000-03-23 2001-10-05 Ckd Corp エアベアリングシリンダ
JP2010283218A (ja) 2009-06-05 2010-12-16 Juki Corp 吸着ヘッド
US20110302766A1 (en) 2010-06-14 2011-12-15 Samsung Techwin Co., Ltd. Device mounter head and device mounting method using the same
JP2012202416A (ja) 2011-03-23 2012-10-22 Ckd Corp アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法
JP2017073474A (ja) 2015-10-08 2017-04-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置
WO2017081775A1 (ja) 2015-11-11 2017-05-18 ヤマハ発動機株式会社 実装シャフト装置、実装ヘッド、表面実装機

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113534B1 (ja) 1970-10-15 1976-04-30
JPH05218689A (ja) * 1992-02-04 1993-08-27 Sanyo Electric Co Ltd 部品装着装置
JPH09246790A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品装着装置
KR101042233B1 (ko) * 2009-08-07 2011-06-17 주식회사 맥텍 부품이송용 흡착식 픽커
JP2012147541A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Seiko Epson Corp 電気機械装置およびそれを用いたアクチュエーター、モーター、ロボット、ロボットハンド。
CN103889163B (zh) * 2014-03-31 2017-01-04 山东日发纺织机械有限公司 电子元器件的贴装工作头单元
JP6117281B2 (ja) * 2015-06-23 2017-04-19 Thk株式会社 電動アクチュエータを用いたエアポンプ装置及びエアポンプシステム
EP3340760B1 (en) * 2015-08-20 2020-08-05 FUJI Corporation Component mounting device
JP6521831B2 (ja) * 2015-10-21 2019-05-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 液圧制御装置およびブレーキシステム
CN105649932A (zh) * 2016-01-24 2016-06-08 重庆市喜植机械设备有限公司 抽取真空装置
JP6518643B2 (ja) * 2016-11-24 2019-05-22 Ckd株式会社 吸着緩衝装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001047385A (ja) 1999-08-05 2001-02-20 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電気部品装着ヘッド
JP2001271808A (ja) 2000-03-23 2001-10-05 Ckd Corp エアベアリングシリンダ
JP2010283218A (ja) 2009-06-05 2010-12-16 Juki Corp 吸着ヘッド
US20110302766A1 (en) 2010-06-14 2011-12-15 Samsung Techwin Co., Ltd. Device mounter head and device mounting method using the same
JP2012202416A (ja) 2011-03-23 2012-10-22 Ckd Corp アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法
JP2017073474A (ja) 2015-10-08 2017-04-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置
WO2017081775A1 (ja) 2015-11-11 2017-05-18 ヤマハ発動機株式会社 実装シャフト装置、実装ヘッド、表面実装機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020027271A1 (ja) 2020-02-06
TW202014087A (zh) 2020-04-01
DE112019003851T5 (de) 2021-05-12
JP2020019098A (ja) 2020-02-06
KR20210038611A (ko) 2021-04-07
US20210221624A1 (en) 2021-07-22
CN112512760A (zh) 2021-03-16
KR102628174B1 (ko) 2024-01-23
TWI805817B (zh) 2023-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7188850B2 (ja) アクチュエータ
KR102590231B1 (ko) 액추에이터
JP7158944B2 (ja) 負圧発生構造およびアクチュエータ
CN112868167B (zh) 致动器
JP2020065429A (ja) アクチュエータ
WO2020027273A1 (ja) アクチュエータの荷重検出器
WO2020080253A1 (ja) アクチュエータユニットおよびアクチュエータ
JP7193062B2 (ja) アクチュエータのセンシング装置及びアクチュエータの制御システム
JP7223023B2 (ja) アクチュエータシステム
WO2023157696A1 (ja) アクチュエータおよび磁極位置推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7158944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150