JPWO2017064825A1 - コネクタ及びコネクタシステム - Google Patents

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慎太郎 堀野
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Abstract

安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得るとともに、小型化の要求に応えながらも作業性に優れ、堅牢性が高いコネクタ及びコネクタシステムを得る。
中実インシュレータ(30)と、前記中実インシュレータ(30)の表面の一部を被覆する1つ又は2つの導通部材(40)と、を有し、前記中実インシュレータ(30)と前記導通部材(40)とは、互いに協働して、相手方コネクタ(50)の嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を構成する、ことを特徴とするコネクタ。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月14日に日本国に特許出願された特願2015−202658の優先権を主張するものであり、これら先の出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
本発明は、基板接続用のコネクタ及びコネクタシステム、例えば、スマートフォン内部の基板とモジュールのグランド若しくは信号、又は電源との接続に適用される小極のコネクタ及びコネクタシステムに関する。
従来の基板接続用のコネクタ及びコネクタシステムは、その基本構成として、多極のプラグコンタクトが収容された(埋め込まれた)プラグインシュレータを有するプラグコネクタと、多極のリセプタクルコンタクトが収容された(埋め込まれた)リセプタクルインシュレータを有するリセプタクルコネクタとを有している。また、例えばグランド接続又は電源等は、多極の基板対基板用コネクタの両端部に設けた金具同士を接触(接続)させて導通させている。
プラグコネクタをリセプタクルコネクタに嵌め込むと、多極のプラグコンタクトと多極のリセプタクルコンタクトとがそれぞれ導通して信号線が形成され、両コネクタに接続された基板間における電気信号の伝送が可能になる。同時に、基板対基板用コネクタの両端部に設けた金具同士が接触(接続)してグランド接続又は電源等の機能が発揮される。
特開2014−38768号公報 特許第5250450号公報
ところで、昨今ではスマートフォンのような携帯機器において、モジュール又はアンテナ等が高性能になるにつれて伝送特性の影響が大きくなっている。従って、誤動作を防止するためにも安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等が求められている。
しかしながら、上記従来のコネクタ及びコネクタシステムは、コネクタ内で多極のコンタクト同士を接続し、さらに両端部の金具同士を接触(接続)する必要がある。このため、インシュレータに、嵌合を許容する凹凸形状と、多極のコンタクトを配置するための凹部、貫通孔、又は溝などの空間とを設けることが必須である。また、両端部の金具も嵌合等の制限により形状が複雑となり、これに伴って、金具の取付け対象であるインシュレータの両端部も複雑な形状になりがちである。その結果、インシュレータの形状と相まって金具部分のインピーダンスが高くなり、安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得ることが困難であった。
また、コンタクトの多極化により、嵌合作業時の破壊等の堅牢性を向上させにくいという内在的な問題があり、小型で作業性に優れた高い嵌合保持力のコネクタ及びコネクタシステムに対する市場要求が存在する。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得るとともに、小型化の要求に応えながらも作業性に優れ、堅牢性が高いコネクタ及びコネクタシステムを得ることを目的とする。
本発明のコネクタは、中実インシュレータと、前記中実インシュレータの表面の一部を被覆する1つ又は2つの導通部材と、を有し、前記中実インシュレータと前記導通部材とは、互いに協働して、相手方コネクタの嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を構成する、ことを特徴としている。
前記嵌合凸部は、前記嵌合凹部の底面部に対向する略平坦部を有することができる。
前記中実インシュレータは、長手方向の中間部に位置する中間平坦部を有し、前記導通部材は、前記中間平坦部を長手方向の両側部から挟み込むように位置する両側平坦部を有し、前記中間平坦部と前記両側平坦部とは、前記嵌合凸部の前記略平坦部を構成することができる。
前記嵌合凹部の底面部は、前記嵌合凸部の前記略平坦部に微小クリアランスで対向する略平坦部から構成することができる。
前記相手方コネクタは、前記嵌合凹部の内側面に相手方導通部材を臨ませており、前記嵌合凸部を構成する前記導通部材は、前記嵌合凹部の内側面に対向して、前記相手方導通部材と互いに係合することができる。
前記中実インシュレータと前記導通部材を有する前記コネクタとは、略直方体形状をなしており、前記導通部材は、前記中実インシュレータの前記略直方体形状の長手方向に離間した対向側面を被覆する対向側面被覆部を有しており、前記中実インシュレータは、前記導通部材の前記対向側面被覆部の間に空隙を有していないことができる。
本発明のコネクタシステムは、互いに組み合わせて使用されるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを有するコネクタシステムであって、前記プラグコネクタは、中実インシュレータと、前記中実インシュレータの表面の一部を被覆する1つ又は2つの導通部材と、を有し、前記中実インシュレータと前記導通部材とは、互いに協働して、前記リセプタクルコネクタの嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を構成する、ことを特徴としている。
本明細書において、「中実インシュレータ」の「中実」とは、インシュレータの内部に多極のコンタクトが存在しない、すなわち、当該多極のコンタクトを収容する(埋め込む)ための溝又は凹部等が形成されていないことを意味する。従って、たとえインシュレータに微細な溝又は凹部等が形成されていたとしても、それが多極のコンタクトを収容する(埋め込む)ためのものでなければ、当該インシュレータは「中実インシュレータ」に該当する。
本発明によれば、安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得るとともに、小型化の要求に応えながらも作業性に優れ、堅牢性が高いコネクタ及びコネクタシステムが得られる。
プラグインシュレータとプラグ側導通部材とが結合したプラグコネクタを嵌合側から見た斜視図である。 プラグインシュレータとプラグ側導通部材とが結合したプラグコネクタを嵌合側と反対側から見た斜視図である。 プラグインシュレータとプラグ側導通部材とが分離したプラグコネクタを嵌合側から見た斜視図である。 プラグインシュレータとプラグ側導通部材とが分離したプラグコネクタを嵌合側と反対側から見た斜視図である。 リセプタクルインシュレータとリセプタクル側導通部材とが結合したリセプタクルコネクタを嵌合側から見た斜視図である。 リセプタクルインシュレータとリセプタクル側導通部材とが結合したリセプタクルコネクタを嵌合側と反対側から見た斜視図である。 リセプタクルインシュレータとリセプタクル側導通部材とが分離したリセプタクルコネクタを嵌合側から見た斜視図である。 リセプタクルインシュレータとリセプタクル側導通部材とが分離したリセプタクルコネクタを嵌合側と反対側から見た斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合した状態を示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが分離した状態を示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合した状態を示す平面図である。 図11のXII−XII線に沿う矢視断面図である。 図11のXIII−XIII線に沿う矢視断面図である。 図11のXIV−XIV線に沿う矢視断面図である。 プラグコネクタの2つ(2ピン)のプラグ側導通部材を1つ(1ピン)にした変形例を示す図1に対応する斜視図である。 リセプタクルコネクタのリセプタクル側導通部材の係合部(係合凸部、係合凹部)の両側に一対の電気接点を形成した変形例を示す図5に対応する斜視図である。
図1〜図14を参照して、本実施形態のコネクタシステム10について説明する。コネクタシステム10は、互いに嵌合及び分離が可能なプラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50とを組み合わせて使用される。以下の説明中の方向(前、後、上、下、左、右)は、図中に記載した矢線の各方向を基準とする。プラグコネクタ20から見た下方とリセプタクルコネクタ50から見た上方とが「嵌合側」に相当し、プラグコネクタ20から見た上方とリセプタクルコネクタ50から見た下方とが「嵌合側と反対側」に相当する。
≪プラグコネクタ20の構成≫
図1〜図4はプラグコネクタ20の構成を示している。プラグコネクタ20は、1つの中実プラグインシュレータ(中実インシュレータ)30と2つのプラグ側導通部材(導通部材)40とを有している。2つのプラグ側導通部材40は同一形状である。
中実プラグインシュレータ30は、絶縁性の合成樹脂材料で構成した成形品からなる。中実プラグインシュレータ30は、左右方向(長手方向)の中間部に位置する仕切り壁部31を有している。この仕切り壁部31は、下方(嵌合側)を向いた中間平坦部31Aと、前方及び後方を向いた2つの側面平坦部31Bと、中間平坦部31Aと側面平坦部31Bとを繋ぐR形状部31Cとを有している。中実プラグインシュレータ30は、前後左右方向の四隅に位置し且つ下方(嵌合側)が丸みを帯びた四隅肉部32を有している。仕切り壁部31と四隅肉部32との間には、三股形状に分岐した2つのプラグ側導通部材嵌込凹部(導通部材嵌込凹部)33が形成されている。中実プラグインシュレータ30の上方(嵌合側と反対側)には、左右方向に長く前後方向に短い十字型凸部34が形成されている。この十字型凸部34の周囲には、はんだ付け空間35が形成されている。
2つのプラグ側導通部材40は、それぞれ、中実プラグインシュレータ30の2つのプラグ側導通部材嵌込凹部33に嵌め込まれる三股形状を有している。2つのプラグ側導通部材40は、それぞれ、下方(嵌合側)を向いた平坦部41を有している。この平坦部41には、前方及び後方を向き且つ前後方向に対向する2つの長手対向平坦部42AがR形状部43Aを介して接続されている。この平坦部41には、左方または右方を向いた短手平坦部42BがR形状部43Bを介して接続されている。2つのプラグ側導通部材40の各短手平坦部42Bは、「対向側面被覆部」である。長手対向平坦部42Aには、係合凸部44Aと係合凹部44Bとからなる係合部44が形成されている。係合凸部44Aの左右方向の幅は、係合凹部44Bの左右方向の幅よりも短くなっている。短手平坦部42Bには、係合凸部44Cと係合凹部44Dとからなる係合部44’が形成されている。係合凸部44Cの前後方向の幅は、係合凹部44Dの前後方向の幅よりも長くなっている。長手対向平坦部42Aの係合凹部44Bの左右方向の幅は、短手平坦部42Bの係合凹部44Dの前後方向の幅よりも長くなっている。長手対向平坦部42Aと短手平坦部42Bとには一対の圧入片45が形成されている。また長手対向平坦部42Aと短手平坦部42Bとの上面には、基板はんだ付け部46が形成されている。基板はんだ付け部46を介してプラグ側導通部材40とプラグ側基板(図示せず)とをはんだ付けすることで、プラグコネクタ20にプラグ側基板(図示せず)が接続される。
2つのプラグ側導通部材40を中実プラグインシュレータ30の2つのプラグ側導通部材嵌込凹部33に嵌め込んで、長手対向平坦部42A及び短手平坦部42Bの一対の圧入片45をプラグ側導通部材嵌込凹部33の三股形状部のそれぞれに圧入することで、中実プラグインシュレータ30と2つのプラグ側導通部材40とを結合したプラグコネクタ20が完成する。
ここで、プラグ側導通部材嵌込凹部33の深さ(上下方向の深さ(嵌合方向の深さ)及び前後左右方向の深さ(嵌合側面方向の深さ))と、プラグ側導通部材40の厚みとは、略同一となるように設定されている。またR形状部31Cの曲率半径と、R形状部43A及びR形状部43Bの曲率半径とは、略同一となるように設定されている。従って、中実プラグインシュレータ30の仕切り壁部31(中間平坦部31A、側面平坦部31B、R形状部31C)及び四隅肉部32、並びに、プラグ側導通部材40の平坦部41、長手対向平坦部42Aと短手平坦部42B、及び、R形状部43AとR形状部43Bは、互いに協働して、前後左右方向の四隅の下方(嵌合側)が丸みを帯びた、全体が滑らかな平坦形状(略平坦形状、略直方体形状)をなす「嵌合凸部」を形成する。この「嵌合凸部」において、2つのプラグ側導通部材40は、中実プラグインシュレータ30の表面の大部分(一部)を被覆している。
1つの中実プラグインシュレータ30に2つのプラグ側導通部材40を嵌め込んだ(圧入した)状態では、中実プラグインシュレータ30の側面平坦部31Bと、プラグ側導通部材40の長手対向平坦部42Aとが、ともに上下方向に延びる略平坦面として左右方向に並ぶ。
中実プラグインシュレータ30の側面平坦部31Bとプラグ側導通部材40の係合凸部44Aとは、四隅肉部32よりも前後方向(短手方向)に突出していない。プラグ側導通部材40の係合凸部44Cは、四隅肉部32よりも左右方向(長手方向)に突出している(後述する図11参照)。
「嵌合凸部」の下方(嵌合側)の面に注目すると、中実プラグインシュレータ30は、左右方向(長手方向)の中間部に位置する中間平坦部31Aを有する。2つのプラグ側導通部材40は、中間平坦部31Aを左右方向(長手方向)の両側部から挟み込むように位置する平坦部(両側平坦部)41を有する。中間平坦部31Aと平坦部(両側平坦部)41とは、「嵌合凸部」の「略平坦部」を構成する。後述する堅牢性又は誘い込み性の観点から、この「略平坦部」において、2つのプラグ側導通部材40の平坦部(両側平坦部)41の面積の総和は、中実プラグインシュレータ30の中間平坦部31Aの面積よりも大きいことが好ましい。
≪リセプタクルコネクタ50の構成≫
図5〜図8はリセプタクルコネクタ50の構成を示している。リセプタクルコネクタ50は、1つのリセプタクルインシュレータ60と2つのリセプタクル側導通部材(相手方導通部材)70とを有している。2つのリセプタクル側導通部材70は同一形状である。
リセプタクルインシュレータ60は、絶縁性の合成樹脂材料で構成した成形品からなる。リセプタクルインシュレータ60は、略矩形の底面部61と、この底面部61の四方から上方(嵌合側)に立ち上がる立ち上がり壁部62とを有する有底箱型形状である。前後の立ち上がり壁部62の左右方向(長手方向)の中間部には、中間仕切りブロック63が形成されている。立ち上がり壁部62の前後左右方向の四隅には、角部が丸みを帯びた四隅係合ブロック64が形成されている。左右の立ち上がり壁部62の前後方向(短手方向)の中間部には、中間係合ブロック65が形成されている。前後の立ち上がり壁部62の中間仕切りブロック63を挟んだ両側には、立ち上がり壁部62の高さを一段減じた長手対向係合壁部66が形成されている。左右の立ち上がり壁部62の中間係合ブロック65の直上には、立ち上がり壁部62の高さを一段減じた短手係合壁部67が形成されている。リセプタクルインシュレータ60の下方(嵌合側と反対側)には、左右方向に長く前後方向に短い十字型凸部68が形成されている。この十字型凸部68の周囲には、はんだ付け空間69が形成されている。
2つのリセプタクル側導通部材70は、それぞれ、リセプタクルインシュレータ60の立ち上がり壁部62のうち中間仕切りブロック63で分断された2つの略コ字形状部に嵌め込まれる略コ字形状を有している。
2つのリセプタクル側導通部材70は、それぞれ、略コ字形状の対向する二辺から内側に折り曲げられた2つの弾性略逆U字状係合部71Aと、略コ字形状の対向する二辺を接続する一辺から内側に折り曲げられた1つの略逆U字状係合部71Bとを有している。
弾性略逆U字状係合部71Aは、略逆U字状係合部71Bよりも弾性変形し易く形成されている。弾性略逆U字状係合部71Aは、折曲部71A1と、この折曲部71A1から延びる弾性ロック部(弾性ロック面)71A2とを有している。弾性ロック部71A2は、自由状態では、長手対向係合壁部66との隙間を空けて中間仕切りブロック63よりも前方または後方に突出している(図5)。弾性ロック部71A2は、折曲部71A1を起点にして弾性変形すると、中間仕切りブロック63よりも長手対向係合壁部66の側に退避して長手対向係合壁部66の前後両面に微小クリアランスで対向する(密着する)ように折り曲げられる(後述する図13)。
略逆U字状係合部71Bは、第1折曲部71B1と、この第1折曲部71B1から延びる第2折曲部71B2と、この第2折曲部71B2から延びるロック部(ロック面)71B3とを有している。ロック部(ロック面)71B3は、第1折曲部71B1と第2折曲部71B2とによって二段階で内方に折り曲げられて、略鉛直方向(上下方向)に向いている。これにより、ロック部(ロック面)71B3は、短手係合壁部67の左右両面に微小クリアランスで対向する(密着する)ように折り曲げられている(後述する図12)。
弾性略逆U字状係合部71Aの内面には、係合凸部72Aと係合凹部72Bとからなる係合部72が形成されている。略逆U字状係合部71Bの嵌合側(の面)には、係合凸部72Cと係合凹部72Dとからなる係合部72’が形成されている。弾性略逆U字状係合部71Aの係合凸部72Aの左右方向の幅は、略逆U字状係合部71Bの係合凸部72Cの前後方向の幅よりも長くなっている。さらに左右方向(長手方向)に対向する一対の略逆U字状係合部71B(ロック部71B3)を見たとき、一対の係合凸部72Cが互いに最も近づいている。この一対の係合凸部72Cの間の距離は、左右方向(長手方向)に対向する一対のプラグ側導通部材40の短手平坦部42Bに形成された係合凸部44Cの間の距離よりも僅かに小さく設定されている(図12)。
2つのリセプタクル側導通部材70は、それぞれ、略コ字形状の2つの隅部(角部)に位置させた隅部係合孔73を有している(2つのリセプタクル側導通部材70が合計4つの隅部係合孔73を有している)。2つのリセプタクル側導通部材70は、それぞれ、略コ字形状の対向する二辺に位置させた一対の圧入片74を有している。2つのリセプタクル側導通部材70は、それぞれ、略コ字形状の対向する二辺を接続する一辺に位置させた中間係合孔75を有している。この中間係合孔75の内面には一対の圧入片76が形成されている。また、リセプタクル側導通部材70の略コ字形状の下面には、基板はんだ付け部77が形成されている。基板はんだ付け部77を介してリセプタクル側導通部材70とリセプタクル側基板(図示せず)とをはんだ付けすることで、リセプタクルコネクタ50にリセプタクル側基板(図示せず)が接続される。
2つのリセプタクル側導通部材70は、リセプタクルインシュレータ60の立ち上がり壁部62のうち中間仕切りブロック63で分断された2つの略コ字形状部に嵌め込まれる。このとき、長手対向係合壁部66に弾性略逆U字状係合部71Aが係合し、短手係合壁部67に略逆U字状係合部71Bが係合する。また、四隅係合ブロック64に隅部係合孔73が係合し、中間係合ブロック65に中間係合孔75が係合する。さらに、一対の圧入片74が中間仕切りブロック63と四隅係合ブロック64との間に圧入され、一対の圧入片76が中間係合ブロック65に圧入される。このようにして、1つのリセプタクルインシュレータ60と2つのリセプタクル側導通部材70とを結合したリセプタクルコネクタ50が完成する。
リセプタクルインシュレータ60の底面部61、立ち上がり壁部62の四隅の内面及び中間仕切りブロック63の内面、並びに、リセプタクル側導通部材70の弾性略逆U字状係合部71Aと略逆U字状係合部71Bとの内面は、互いに協働して、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」に嵌合する「嵌合凹部」を形成する。2つのリセプタクル側導通部材70は、「嵌合凹部」の底面部61には臨んでおらず(露出しておらず)、「嵌合凹部」の内側面だけに臨んでいる(露出している)。またリセプタクルコネクタ50を平面視したとき、2つのリセプタクル側導通部材70は、リセプタクルインシュレータ60の中間仕切りブロック63、四隅係合ブロック64、及び中間係合ブロック65を結んだ仮想平面より内側に位置している。
≪コネクタシステム10の構成≫
図9−図14は、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50とを組み合わせたコネクタシステム10を示している。コネクタシステム10は、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」をリセプタクルコネクタ50の「嵌合凹部」に嵌合して使用される。プラグコネクタ20の「嵌合凸部」は、前後左右方向の四隅の下方(嵌合側)が丸みを帯びた全体が滑らかな平坦形状(略平坦形状、略直方体形状)をなしている。よって、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」及びリセプタクルコネクタ50の「嵌合凹部」の対向面積(接触面積)を大きく確保することができる。特に、中実プラグインシュレータ30の中間平坦部31Aとプラグ側導通部材40の平坦部(両側平坦部)41とが構成する「略平坦部」が、「嵌合凹部」の底面部61の「略平坦部」に微小クリアランスで平面的に対向する。
また、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」をリセプタクルコネクタ50の「嵌合凹部」に嵌合した状態では、プラグ側導通部材40の係合部44(係合凸部44A、係合凹部44B)とリセプタクル側導通部材70の係合部72(係合凸部72A、係合凹部72B)とが互いに係合する。これにより、プラグコネクタ20に接続されたプラグ側基板(図示せず)とリセプタクルコネクタ50に接続されたリセプタクル側基板(図示せず)との間における電気信号の伝送又はグランド接続が可能になる。すなわち、「嵌合凸部」を構成するプラグ側導通部材40は、「嵌合凹部」の内側面に対向して、リセプタクル側導通部材70と互いに係合する。
≪コネクタシステム10の作用効果≫
本実施形態のコネクタシステム10は、プラグインシュレータの内部に誘電率の低い空気(空間)がなくそれよりも誘電率が高い樹脂材料で埋められた中実プラグインシュレータ30で構成し、この中実プラグインシュレータ30の表面をプラグ側導通部材40で被覆した構成となっている。これにより、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40のインピーダンスを低く抑えて、安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得ることができる。以って、コネクタシステム10は、モジュール等を誤動作なく安定して駆動することができる。
また、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40が中実プラグインシュレータ30の表面の大部分を被覆する(嵌合凸部に占めるプラグ側導通部材40の面積が大きい)ので、プラグ側導通部材40のインピーダンスをさらに低下させることが可能となる。
さらに、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50との嵌合時において、「嵌合凸部」と「嵌合凹部」との間の空隙が小さい(特に中実プラグインシュレータ30の中間平坦部31A及びプラグ側導通部材40の平坦部(両側平坦部)41が構成する「略平坦部」が、「嵌合凹部」の底面部61の「略平坦部」に微小クリアランスで平面的に対向する)。従って、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40のインピーダンスをより一層効果的に低下させることが可能になる。
以上のように、本実施形態のコネクタシステム10によれば、安定したグランド性能、信号性能、及び電源性能等を得ることが可能になる。
本実施形態のコネクタシステム10は、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」が丸みを帯びた滑らかな形状であり、プラグコネクタ20の下面(嵌合側面)においてプラグ側導通部材40の面積が中実プラグインシュレータ30の面積よりも広く、リセプタクルコネクタ50の弾性略逆U字状係合部71A及び略逆U字状係合部71Bの開放部が広がった形状(開放逆U字形状)を有している。これにより、位置ズレ嵌合又は平面視で傾いた状態での斜め嵌合などでも、プラグ側導通部材40とリセプタクル側導通部材70とが当接し易い。また、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20の下面(嵌合側面)が略平坦面であるため、挿入時にプラグコネクタ20をリセプタクルコネクタ50に引っ掛かり難くすることができる(従来品のコネクタシステムは、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが凹部、貫通孔、又は溝などの空間を有する複雑な形状であるため両コネクタの引っ掛かりが起こるおそれが高い)。さらに、コネクタシステム10は、小型コネクタにおいても樹脂削れ(カスが異物となって接触不良の原因となる)を抑止し、挿入性及び堅牢性を両立させることができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、左右方向(長手方向)に対向する一対の略逆U字状係合部71B(ロック部71B3)を見たとき、一対の係合凸部72Cが互いに最も近づいている。すなわち、この一対の係合凸部72Cの間の距離は、左右方向(長手方向)に対向する一対のプラグ側導通部材40の短手平坦部42Bに形成された係合凸部44Cの間の距離よりも僅かに小さく設定されている。これにより、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50とを嵌合させるとき、一対の係合凸部44Cが一対の係合凸部72Cをオーバーラップする形で乗り越えて嵌合(強嵌合)する。その結果、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40の短手平坦部42Bとリセプタクル側導通部材70のロック部(ロック面)71B3との嵌合保持力、及び、プラグ側導通部材40の係合部44'(係合凸部44Cと係合凹部44D)とリセプタクル側導通部材70の係合部72'(係合凸部72Cと係合凹部72D)とのロック力を向上させることができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、2つのプラグ側導通部材40が中実プラグインシュレータ30の仕切り壁部31によって分断されており(2つのプラグ側導通部材40の間にクリアランスが設けられており)、2つのリセプタクル側導通部材70がリセプタクルインシュレータ60の中間仕切りブロック63によって分断されている(2つのリセプタクル側導通部材70の間にクリアランスが設けられている)。これにより、コネクタシステム10は、2つのプラグ側導通部材40をプラグ側基板(図示せず)にはんだ付けする際に、隣り合うはんだが短絡するはんだブリッジにより2つのプラグ側導通部材40が短絡することを防止することができる(2つのプラグ側導通部材40の絶縁性を確保することができる)。コネクタシステム10は、2つのリセプタクル側導通部材70をリセプタクル側基板(図示せず)にはんだ付けする際に、隣り合うはんだが短絡するはんだブリッジにより2つのリセプタクル側導通部材70が短絡することを防止することができる(2つのリセプタクル側導通部材70の絶縁性を確保することができる)。
本実施形態のコネクタシステム10は、プラグインシュレータを、内部に多極のコンタクトが存在しない、すなわち、当該多極のコンタクトを収容する(埋め込む)ための凹部、貫通孔、又は溝等が形成されていない中実プラグインシュレータ30により構成している。特に、中実プラグインシュレータ30は、2つのプラグ側導通部材40の各短手平坦部42B(対向側面被覆部)の間に空隙を有していない。しかも、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材を、中実プラグインシュレータ30の表面の大部分を被覆する2つのプラグ側導通部材40により構成している。これにより、コネクタシステム10は、小型化の要求に応えながらも堅牢性を高めて破損又は潰れを防止することができ、しかも部品点数が少ないため製造が容易である。
本実施形態のコネクタシステム10は、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」をリセプタクルコネクタ50の「嵌合凹部」に嵌合した状態で、プラグ側導通部材40の係合凸部44Aとリセプタクル側導通部材70の係合凹部72Bとの係合、及び、プラグ側導通部材40の係合凹部44Bとリセプタクル側導通部材70の係合凸部72Aとの係合の二重の係合が行われる。これにより、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50との嵌合保持力を向上させることができる。また、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20の「嵌合凸部」とリセプタクルコネクタ50の「嵌合凹部」との対向面積(接触面積)を大きくして、両者の間に働く力を分散させて受け止める。従って、コネクタシステム10は、両者の嵌合安定性を高めることが可能になる。さらに、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40とリセプタクル側導通部材70とのロック効果及び接触(導通)効果を併せ持たせることができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、中実プラグインシュレータ30の中間平坦部31Aとプラグ側導通部材40の平坦部(両側平坦部)41とが「略平坦部」を構成しており、「嵌合凹部」の底面部61が「略平坦部」を構成している。従って、コネクタシステム10は、これらの「略平坦部」を吸着パッドなどの吸着手段による吸着面とすることができる。これにより、コネクタシステム10は、製造ラインにおける吸着搬送が容易になる(小型でも吸着面がフラットであるため確実に吸着することができる)。
本実施形態のコネクタシステム10は、中実プラグインシュレータ30がプラグ側基板(図示せず)との接触面として十字型凸部34を有しており、リセプタクルインシュレータ60がリセプタクル側基板(図示せず)との接触面として十字型凸部68を有している。これにより、コネクタシステム10は、コネクタシステム10(プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50)の堅牢性を向上させるとともに、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ50との嵌合時に外力が加わったとしても十字型凸部34と十字型凸部68とがその外力による衝撃を緩和することができる。また、コネクタシステム10は、はんだ付けの際に、溶融したはんだが中実プラグインシュレータ30とリセプタクルインシュレータ60とに接触するのを防止することができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、リセプタクルコネクタ50を平面視したとき、2つのリセプタクル側導通部材70が、リセプタクルインシュレータ60の中間仕切りブロック63、四隅係合ブロック64及び中間係合ブロック65を結んだ仮想平面より内側に位置している。これにより、コネクタシステム10は、リセプタクルコネクタ50又はコネクタシステム10の搬送時にリセプタクル側導通部材70が衝撃などで破損するのを防止することができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、中実プラグインシュレータ30の四隅肉部32が、中実プラグインシュレータ30の側面平坦部31B及びプラグ側導通部材40の係合凸部44Aよりも前後方向(短手方向)に突出している(図11)。これにより、コネクタシステム10は、プラグコネクタ20又はコネクタシステム10の搬送時にプラグ側導通部材40が衝撃などで破損するのを防止することができる。
本実施形態のコネクタシステム10は、2つのプラグ側導通部材40とプラグ側基板(図示せず)との接続箇所(基板はんだ付け部46)、及び、2つのリセプタクル側導通部材70とリセプタクル側基板(図示せず)との接続箇所(基板はんだ付け部77)がそれぞれ6箇所あるので、基板剥離(はんだ剥離)を防止することができる。
≪コネクタシステム10の変形例≫
コネクタシステム10は、プラグコネクタ20の2つ(2ピン)のプラグ側導通部材40を1つ(1ピン)にしてもよい。例えば、図15に示すように、コネクタシステム10は、中実プラグインシュレータ30の仕切り壁部31に左右方向に延びる連通溝31Xを形成し、この連通溝31Xに2つのプラグ側導通部材40を繋げて1つにする導通接続部40Xを設けることができる。
コネクタシステム10は、図16に示すように、リセプタクルコネクタ50のリセプタクル側導通部材70の係合部72(係合凸部72A、係合凹部72B)の両側に一対の電気接点72Xを形成してもよい。これにより、コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40とリセプタクル側導通部材70との接触(導通)安定性を高めることができる。
コネクタシステム10は、中実プラグインシュレータ30の仕切り壁部31の中間平坦部31Aに「略平坦部」とみなせる程度の微小な凹部を設けてもよい。
コネクタシステム10は、プラグ側導通部材40及びリセプタクル側導通部材70に金めっきを施すことで電気の導電率を向上させてもよい。金めっきを施す箇所には自由度があるが、例えば、プラグ側導通部材40の嵌合面側、及び/又は、リセプタクル側導通部材70の左右方向(長手方向)に離間した一対の係合部72(係合凸部72A、係合凹部72B)に金めっきを施すことができる。
中実プラグインシュレータ30及び2つのプラグ側導通部材40、並びに/又は、1つのリセプタクルインシュレータ60及び2つのリセプタクル側導通部材70は、必ずしも圧入により一体化することはなく、例えばインサート成形による一体成形品として構成してもよい。
以上の実施形態では、リセプタクル側導通部材70が、「嵌合凹部」の底面部61には臨んでおらず「嵌合凹部」の内側面だけに臨んでいる場合を例示して説明した。しかし、リセプタクル側導通部材70は、「嵌合凹部」の底面部61だけに臨んでいてもよいし、「嵌合凹部」の底面部61及び「嵌合凹部」の内側面の双方に臨んでいてもよい。
10 コネクタシステム
20 プラグコネクタ(コネクタ)
30 中実プラグインシュレータ(中実インシュレータ)
31 仕切り壁部(嵌合凸部)
31A 中間平坦部(嵌合凸部、略平坦部)
31B 側面平坦部(嵌合凸部)
31C R形状部(嵌合凸部)
31X 連通溝
32 四隅肉部(嵌合凸部)
33 プラグ側導通部材嵌込凹部(導通部材嵌込凹部)
34 十字型凸部
35 はんだ付け空間
40 プラグ側導通部材(導通部材)
40X 導通接続部
41 平坦部(嵌合凸部、両側平坦部、略平坦部)
42A 長手対向平坦部(嵌合凸部)
42B 短手平坦部(嵌合凸部、対向側面被覆部)
43A R形状部(嵌合凸部)
43B R形状部(嵌合凸部)
44 係合部
44A 係合凸部
44B 係合凹部
44’ 係合部
44C 係合凸部
44D 係合凹部
45 圧入片
46 基板はんだ付け部
50 リセプタクルコネクタ(相手方コネクタ)
60 リセプタクルインシュレータ
61 底面部(嵌合凹部、略平坦部)
62 立ち上がり壁部(嵌合凹部)
63 中間仕切りブロック(嵌合凹部)
64 四隅係合ブロック
65 中間係合ブロック
66 長手対向係合壁部
67 短手係合壁部
68 十字型凸部
69 はんだ付け空間
70 リセプタクル側導通部材(相手方導通部材)
71A 弾性略逆U字状係合部(嵌合凹部)
71A1 折曲部
71A2 弾性ロック部(弾性ロック面)
71B 略逆U字状係合部(嵌合凹部)
71B1 第1折曲部
71B2 第2折曲部
71B3 ロック部(ロック面)
72 係合部
72A 係合凸部
72B 係合凹部
72’ 係合部
72C 係合凸部
72D 係合凹部
72X 電気接点
73 隅部係合孔
74 圧入片
75 中間係合孔
76 圧入片
77 基板はんだ付け部

Claims (7)

  1. 中実インシュレータと、
    前記中実インシュレータの表面の一部を被覆する1つ又は2つの導通部材と、
    を有し、
    前記中実インシュレータと前記導通部材とは、互いに協働して、相手方コネクタの嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を構成する、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    前記嵌合凸部は、前記嵌合凹部の底面部に対向する略平坦部を有するコネクタ。
  3. 請求項2記載のコネクタにおいて、
    前記中実インシュレータは、長手方向の中間部に位置する中間平坦部を有し、
    前記導通部材は、前記中間平坦部を長手方向の両側部から挟み込むように位置する両側平坦部を有し、
    前記中間平坦部と前記両側平坦部とは、前記嵌合凸部の前記略平坦部を構成するコネクタ。
  4. 請求項2または3記載のコネクタにおいて、
    前記嵌合凹部の底面部は、前記嵌合凸部の前記略平坦部に微小クリアランスで対向する略平坦部からなるコネクタ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    前記相手方コネクタは、前記嵌合凹部の内側面に相手方導通部材を臨ませており、
    前記嵌合凸部を構成する前記導通部材は、前記嵌合凹部の内側面に対向して、前記相手方導通部材と互いに係合するコネクタ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    前記中実インシュレータと前記導通部材を有する前記コネクタとは、略直方体形状をなしており、
    前記導通部材は、前記中実インシュレータの前記略直方体形状の長手方向に離間した対向側面を被覆する対向側面被覆部を有しており、
    前記中実インシュレータは、前記導通部材の前記対向側面被覆部の間に空隙を有していないコネクタ。
  7. 互いに組み合わせて使用されるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを有するコネクタシステムであって、
    前記プラグコネクタは、中実インシュレータと、前記中実インシュレータの表面の一部を被覆する1つ又は2つの導通部材と、を有し、
    前記中実インシュレータと前記導通部材とは、互いに協働して、前記リセプタクルコネクタの嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を構成する、
    ことを特徴とするコネクタシステム。
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