JP2022178433A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】低背な構成で、コンタクトの接触信頼性が高い電気コネクタを提供する。【解決手段】レセプタクルコネクタ3は、固定ハウジング10と、固定ハウジング10に対して相対移動可能な可動ハウジング20と、両ハウジング10,20に跨がって取り付けられるレセプタクル側コンタクト30とを備える。レセプタクル側コンタクト30は、固定ハウジング10に保持される固定保持部31と、可動ハウジング20に保持される可動端子部37と、固定保持部31及び可動端子部37を繋ぐ中間部30mとを有し、可動端子部37は、可動ハウジング20に保持される端子圧入部37aの上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に丸みを付けて屈曲しながら下方へと折り返す可動接触部37aを備える。可動接触部37aの横方向他方側において可動ハウジング20に、可動接触部37aの横方向他方側への弾性変形を許容する逃げ空間26が設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、信号伝送用の電気コネクタに関する。
従来、雌雄嵌合タイプの一対の電気コネクタ(以下「雌雄コネクタ」とも称する)を備えた嵌合コネクタアッセンブリ(以下、単に「コネクタアッセンブリ」とも称する)が、例えば、回路基板(以下、単に「基板」とも称する)間における信号伝送に用いられている。この種のコネクタアッセンブリでは、雌雄コネクタの嵌合時の位置ずれを吸収できるようにフローティングタイプのコネクタ(以下「フローティングコネクタ」とも称する)が用いられることがある。例えば、雌雄コネクタがそれぞれの基板上に設けられるコネクタアッセンブリにおいて、基板の取付位置のずれ等により雌雄コネクタの嵌合位置ずれが生じることがあり、このような位置ずれを吸収できるように、雌雄コネクタの一方もしくは両方をフローティングタイプとすることが知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
この種のフローティングコネクタは、例えば、基板上に固定される固定ハウジングと、相手コネクタと嵌合可能な可動ハウジングと、固定ハウジングと可動ハウジングとの双方に跨って保持されたコンタクトとを備えて構成される。そして、基板間のずれや相手コネクタとの嵌合位置のずれを吸収するため、コンタクトのバネ弾性を利用して、可動ハウジングが固定ハウジングに対して相対移動(以下「フローティング移動」とも称する)可能に構成される。
特開2019-114566号公報 特開2020-24851号公報
近年、より高速な信号伝送を実現するために、様々な伝送規格が提案され実施されており、そのような伝送規格に適合する高速伝送用のコネクタとして、低背な構成で、コンタクトの接触信頼性が高いコネクタが要望されている。コンタクトの接触信頼性を高めるためには、例えば、コンタクトと相手コンタクトとが確実に接触できるような接触マージン(位置ずれ等に対する接触許容性)を確保することや、コンタクトが相手コンタクトと適度な接触圧をもって接続できるように構成されていることが求められる。
しかし、コネクタを低背に構成すると、ハウジングの高さ方向(上下方向)の寸法が抑えられ、それに応じて、ハウジング内に設置するコンタクトの設計自由度が制限される。例えば、フローティングコネクタを低背に構成する場合、固定コネクタ及び可動コネクタの高さ方向の寸法が抑えられるとともに、固定コネクタと可動コネクタとの間の空間も狭小となるので、その点も考慮して、コンタクトの形状を設定しなければならない。そのため、コンタクトと相手コンタクトとが確実に接触できるような接触マージンを確保しつつ、コンタクトが相手コンタクトと適度な接触圧をもって接続できるように構成することが難しくなるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、低背な構成で、コンタクトの接触信頼性が高い電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明においては、相手コネクタと嵌合接続される電気コネクタを、固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングに跨がって取り付けられる複数のコンタクトと、を備えて構成している。前記複数のコンタクトはそれぞれ、前記固定ハウジングに保持される固定保持部と、前記可動ハウジングに保持され、前記相手コネクタの端子部と当接する可動端子部と、前記固定保持部および前記可動端子部を繋ぐ中間部とを有して構成される。前記可動ハウジングに前記相手コネクタが嵌合接続されるように構成されており、この嵌合接続方向を上下方向とし、前記相手コネクタは上方から前記可動ハウジングに嵌合接続されるとしたときに、前記中間部は、弾性変形可能であり、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングをフローティング可動支持する構成であり、前記可動端子部は、前記可動ハウジングに保持され、前記中間部の横方向一端に繋がって上方に延びる可動保持部と、前記可動保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に丸みを付けて屈曲しながら下方へと折り返す可動接触部と、を備え、前記可動接触部の丸みを付けて屈曲した部分の前記一方側において前記相手コネクタの端子部と当接する構成とされる。そして、前記可動接触部の横方向の他方側において前記可動ハウジングに、前記可動接触部の前記他方側への弾性変形を許容する逃げ空間を設ける。
上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記中間部は、前記固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、前記第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、前記第2弾性部の下端に繋がって横方向の前記一方側に延びる第3弾性部と、を備え、前記第3弾性部の横方向一端が前記可動端子部の下端と繋がる構成とされる。
また、上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記中間部は、前記固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、前記第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、前記第2弾性部の下端に繋がって下方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら上方へと折り返す弾性屈曲部と、前記弾性屈曲部の上端に繋がって横方向の前記一方側に延びる弾性連結部と、を備え、前記弾性連結部の横方向一端が前記可動端子部の下端と繋がる構成とされる。
また、上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記第1弾性部、前記弾性屈曲部および前記弾性連結部を幅狭にして弾性変形を許容し、前記第2弾性部を幅広にしてインピーダンス特性を確保する。
また、上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記固定ハウジングは、矩形枠状に形成されて内側に上下に開放する収容空間を有し、前記可動ハウジングは、前記固定ハウジングと略同じ高さを有し、前記収容空間内に収容された状態で前記複数のコンタクトを介して前記固定ハウジングに取り付けられる。
また、上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記複数のコンタクトが、前記上下方向およびこれに直交する前後方向を含む面内において前後に対称となる対となって対向配置される。
また、上記電気コネクタにおいて、好ましくは、前記前後に対称となる対となって対向配置された前記複数のコンタクトが、左右方向に並んで配置される。
本発明に係る電気コネクタでは、固定ハウジングおよび可動ハウジングに跨がって取り付けられる複数のコンタクトの可動端子部が、固定ハウジングに対して可動ハウジングをフローティング可動支持する中間部の横方向一端に繋がって上方に延びる可動保持部と、その可動保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に丸みを付けて屈曲しながら下方へと折り返す可動接触部とを備える構成であるので、可動保持部と可動接触部とを横方向に重なるように配置できる。そのため、コンタクトの上下方向寸法を抑えることができるので、それに応じて電気コネクタを低背に構成することができる。また、可動接触部の丸みを付けて屈曲した部分の一方側において相手コネクタの端子部と当接する構成であるので、可動接触部と相手コネクタの端子部とが確実に接触できる接触マージンを確保することができる。さらに、可動接触部の横方向の他方側において可動ハウジングに、可動接触部の他方側への弾性変形を許容する逃げ空間を設けているので、相手コネクタの端子部との当接時等において可動接触部が逃げ空間内に弾性変形することが可能となる。そのため、相手コネクタの端子部との当接時等における衝撃によって可動接触部に応力が集中して塑性変形(座屈)してしまい可動接触部と相手コネクタの端子部との接触圧が失われるといった事態の発生を回避することができる。このように、本発明に係る電気コネクタによれば、低背な構成としつつ、コンタクトの接触信頼性を高く保つことが可能となる。
本発明に係る電気コネクタにおいて、コンタクトの中間部を、固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、第2弾性部の下端に繋がって横方向の一方側に延びる第3弾性部とを備え、第3弾性部の横方向一端が可動端子部の下端と繋がる構成としてもよい。これにより、中間部に適度なバネ弾性を持たせることが可能となり、第1~第3弾性部の少なくともいずれかの弾性変形により、固定ハウジングに対して可動ハウジングをフローティング移動させることができる。
本発明に係る電気コネクタにおいて、コンタクトの中間部を、固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、第2弾性部の下端に繋がって下方に延び更に横方向の一方側に屈曲しながら上方へと折り返す弾性屈曲部と、弾性屈曲部の上端に繋がって横方向の一方側に延びる弾性連結部とを備え、弾性連結部の横方向一端が前記可動端子部の下端と繋がる構成としてもよい。これにより、中間部に適度なバネ弾性を持たせることが可能となり、第1~第2弾性部、弾性屈曲部及び弾性屈曲部の少なくともいずれかの弾性変形により、固定ハウジングに対して可動ハウジングをフローティング移動させることができる。また、中間部を上記のように構成したこと、特に弾性屈曲部を設けたことにより、可動ハウジングがフローティング移動する際等において、コンタクトの中間部の一部に大きな荷重が作用すること(応力集中が生じること)を抑制することができる。
本発明に係る電気コネクタにおいて、固定ハウジングが矩形枠状に形成されて内側に上下に開放する収容空間を有し、可動ハウジングが固定ハウジングと略同じ高さを有し、収容空間内に収容された状態で複数のコンタクトを介して固定ハウジングに取り付けられる構成としてもよい。これにより、可動ハウジングと固定ハウジングとが組み合わされた状態での上下方向の寸法を抑えることができ、それに応じて電気コネクタを低背に構成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るレセプタクルコネクタ(電気コネクタ)を備えた嵌合コネクタアッセンブリの斜視図である。 上記嵌合コネクタアッセンブリの前後方向断面図である。 上記レセプタクルコネクタの上方からの外観斜視図である。 上記レセプタクルコネクタの分解斜視図である。 上記レセプタクルコネクタの平面図である。 上記レセプタクルコネクタの左右方向断面図である。 上記レセプタクルコネクタの前後方向断面図である。 上記レセプタクルコネクタの部分断面斜視図である。 上記レセプタクルコネクタを構成するレセプタクル側コンタクトの斜視図である。 変形例のレセプタクル側コンタクトを備えたレセプタクルコネクタの前後方向断面図である。 上記嵌合コネクタアッセンブリを構成するプラグコネクタ(相手コネクタ)の上方からの外観斜視図である。 上記プラグコネクタの下方からの外観斜視図である。 上記プラグコネクタの底面図である。 上記プラグコネクタの前後方向断面図である。 上記プラグコネクタを構成するプラグ側コンタクトの斜視図である。 上記レセプタクルコネクタの上方に上記プラグコネクタを位置合わせした状態を示す前後方向断面図である。 上記プラグ側コンタクトと上記レセプタクル側コンタクトとが接触し始めた状態を示す前後方向断面図である。 上記プラグコネクタと上記レセプタクルコネクタとが完全嵌合した状態を示す前後方向断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。以下の説明では、説明の便宜上、前後、左右及び上下の方向を図1、図3及び図11に示す状態を基準に規定しており、これらの図において矢印で示すように、前後、左右及び上下方向を、前(F)、後(B)、右(R)、左(L)、上(U)、下(D)として説明する。但し、これらの方向は説明の都合上で規定するだけのものである。まず、図1及び図2を参照して、これらの図に示す嵌合コネクタアッセンブリ1の全体構成について概略説明する。
嵌合コネクタアッセンブリ1は、第1基板CB1(図2を参照)上に設けられるレセプタクルコネクタ3(電気コネクタに相当)と、第2基板CB2(図2を参照)上に設けられるプラグコネクタ5(相手コネクタに相当)とから構成されており、両コネクタ3,5を各基板CB1,CB2の表面に対して直交する方向に嵌合させることにより、第1基板CB1と第2基板CB2とを電気的に接続するようになっている。すなわち、嵌合コネクタアッセンブリ1は、基板対基板接続用のコネクタ装置として構成されている。なお、嵌合コネクタアッセンブリ1(レセプタクルコネクタ3及びプラグコネクタ5)の短手方向、長手方向及び高さ方向がそれぞれ、前後方向、左右方向及び上下方向に一致する。
次に、レセプタクルコネクタ3の構成について、図3~図10を追加参照して説明する。レセプタクルコネクタ3は、フローティングコネクタとして構成されており、第1基板CB1上に固定される固定ハウジング10と、この固定ハウジング10に対して相対移動可能に取り付けられる可動ハウジング20と、両ハウジング10,20に跨って設けられて各ハウジング10,20の長手方向(左右方向)に沿って二列の整列状態で保持される複数(本例では各列50個)のレセプタクル側コンタクト30と、固定ハウジング10に取り付けられる左右一対の固定金具40とを備えている。
固定ハウジング10は、合成樹脂等の絶縁性材料製であり、図4に示すように、前壁11a及び後壁11bと、左壁12a及び右壁12bとを備え、これらにより、上下に開放
された固定側空間13を有する矩形枠状に形成されている。前後壁11a,11bの内面には、レセプタクル側コンタクト30の所定部分(後述する接続圧入部31a)を圧入させて保持するために用いられる上下に延びる複数(本例では前後壁11a,11bに各50個)の固定側コンタクト保持溝14が左右方向に所定の配列ピッチで形成されている。また、固定ハウジング10は、図6に示すように、左壁12aの下部に一体に繋がって内方(右方)に突出する左突出部15aと、右壁12bの下部に一体に繋がって内方(左方)に突出する右突出部15bとを有する。
可動ハウジング20は、合成樹脂等の電気絶縁性材料製であり、左右方向に長い矩形板状の底壁21と、底壁21の左右の端部に設けられた左壁22a及び右壁22bと、左壁22aと右壁22bとを左右方向に繋ぐ前連結部23a及び後連結部23bとを備え、これらにより、上方に開放されるとともに底壁21と前後連結部23a,23bとの間から
下方へも開放された可動側空間24を有して形成されている。前後連結部23a,23bの内面には、レセプタクル側コンタクト30の所定部分(後述する可動端子部37)を収容保持するために用いられる上下に延びる複数(本例では前後連結部23a,23bに各50個)の可動側コンタクト保持溝25が左右方向に所定の配列ピッチで形成されている。この可動側コンタクト保持溝25内の上部奥側(前後方向外方側)には、図7に示すように、レセプタクル側コンタクト30の所定部分(後述する可動接触部37b)の前後方向外方への弾性変形を許容するための逃げ空間26が設けられている。また、可動ハウジング20は、左壁22aの上部に一体に繋がって左方に突出する左係止片27aと、右壁22bの上部に一体に繋がって右方に突出する右係止片27bとを有する。
レセプタクル側コンタクト30は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施して図9に示す所定形状に形成されており、その表面に金(Au)などの薄膜を被覆する所要の表面処理(めっき処理)が施されている。レセプタクル側コンタクト30は便宜的に、前後に対称に配置される前側レセプタクル側コンタクト30Fと後側レセプタクル側コンタクト30Bとに分けられる。前側レセプタクル側コンタクト30F及び後側レセプタクル側コンタクト30Bは、図4に示すように、前後に対をなして配置されるとともに、各一対の前側レセプタクル側コンタクト30F及び後側レセプタクル側コンタクト30Bが左右に並んで配置される。前側レセプタクル側コンタクト30F及び後側レセプタクル側コンタクト30Bは前後に対称に配置されるが同一形状である。そのため、両コンタクト30F,30Bを区別しない場合は、これらをレセプタクル側コンタクト30と称する。
また、左右方向に隣り合って配置される一対のレセプタクル側コンタクト30は、差動信号伝送用の差動ペア(以下「差動レセプタクル側コンタクトペア30P」とも称する)として構成される。差動レセプタクル側コンタクトペア30Pは、図4に示すように、複数組(本例では、前側及び後側それぞれ25組)が左右方向に並んで配置される。なお、レセプタクル側コンタクト30の左右方向の配列ピッチは一定ではなく、任意の差動レセプタクル側コンタクトペア30Pを構成する一対のレセプタクル側コンタクト30間の距離(ピッチP1(図5を参照))の方が、左右方向に隣り合う任意の差動レセプタクル側コンタクトペア30P間の距離(ピッチP2(図5を参照))よりも短く設定されている。これにより、差動レセプタクル側コンタクトペア30P間での信号漏れ(クロストーク)の発生を抑制することができ、レセプタクル側コンタクト30を介して伝送される信号の伝送特性を高めることが可能となっている。なお、このようなレセプタクル側コンタクト30の左右方向の配列ピッチに対応するように、固定側コンタクト保持溝14及び可動側コンタクト保持溝25の左右方向の配列ピッチが設定されている。
レセプタクル側コンタクト30は、図9に示すように、固定側コンタクト保持溝14の下部に圧入されて固定ハウジング10に取り付けられる接続圧入部31a及び第1基板C
B1にサーフェスマウントされるマウント部31bから構成される固定保持部31と、可動側コンタクト保持溝25内の上部に受容される可動接触部37b及び可動側コンタクト保持溝25の下部に圧入されて可動ハウジング20に取り付けられる端子圧入部37aから構成される可動端子部37と、固定保持部31及び可動端子部37を繋いで構成される中間部30mとから構成される。固定保持部31において、マウント部31bは前後方向に延び、その内端(前側レセプタクル側コンタクト30Fの場合は後端、後側レセプタクル側コンタクト30Bの場合は前端)に繋がって接続圧入部31aが上方へと延びている。また、可動端子部37において、端子圧入部37aは上下方向に延び、その上端に繋がって可動接触部37bが上方へ延び更に前後方向の内方側(前側レセプタクル側コンタクト30Fの場合は後方側、後側レセプタクル側コンタクト30Bの場合は前方側)に丸みを付けて屈曲しながら下方へと(少し前後方向の外方側に傾いて)折り返している。そして、可動接触部37bの丸みを付けて屈曲した部分の左右方向の内方側において、後述するプラグ側コンタクト70の折返接続部72cと当接するように構成されている。
接続圧入部31aには、その板幅方向の両端において外向き(左右方向外方)に突出して固定側コンタクト保持溝14の内面に食い込む圧入突起38aが形成されており、固定側コンタクト保持溝14内に抜け止め状態で圧入保持されるようになっている。同じく、端子圧入部37aには、その板幅方向の両端において外向き(左右方向外方)に突出して可動側コンタクト保持溝25の内面に食い込む圧入突起38bが形成されており、可動側コンタクト保持溝25内に抜け止め状態で圧入保持されるようになっている。マウント部31bは、第1基板CB1上に形成された信号配線パターンに半田付けされて電気接続されるようになっている。
中間部30mは、固定ハウジング10及び可動ハウジング20のいずれにも固定されず、固定ハウジング10の固定側空間13内において、自由に弾性変形可能な部分である。この中間部30mは、固定保持部31(接続圧入部31a)の上端に繋がって前後方向の内方側に少し傾いて上方に延び更に前後方向の内方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部32と、第1弾性部32の内端(下端)に繋がって前後方向の内方側に少し傾いて下方に延びる第2弾性部33と、第2弾性部33の下端に繋がって下方に延び更に前後方向の内方側に屈曲しながら上方へと折り返す弾性屈曲部34と、弾性屈曲部34の上端(内端)に繋がって前後方向の内方側に水平に延びる弾性連結部35とを備え、弾性連結部35の前後方向の内端が可動端子部37(端子圧入部37a)の下端と繋がっている。
レセプタクル側コンタクト30においては、第1弾性部32、弾性屈曲部34及び弾性連結部35の幅を狭くして弾性変形しやすくし、第2弾性部33の幅を広くしてインピーダンス特性を良好に整合させるようにしている。なお、第2弾性部33を幅狭として、弾性変形の許容量を大きくするようにしてもよい。代わりに、第1弾性部32、弾性屈曲部34及び弾性連結部35のいずれかの幅を広くしてもよく、弾性変形の許容量とインピーダンス特性の要求とに応じてどの弾性部をどの程度の幅とするかが決められる。
図4に示すように、左右の固定金具40は同一形状であり、金属板材にプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施して形成されている。この固定金具40は、本体部41の上端に繋がって左右方向内方に折り曲げられた規制片42と、本体部41の下端に繋がって下方に延びる前後一対のマウント片43と、前後一対のマウント片43の間において本体部41の下端に繋がって下方に延びる前後一対の固定片44とを有する。この本体部41及び固定片44を、固定ハウジング10の左右壁12a,12bに形成された係合孔(図示略)に圧入することで、図6に示すように、固定金具40を固定ハウジング10の左右側部に固定できるようになっている。
レセプタクルコネクタ3は、レセプタクル側コンタクト30の接続圧入部31aを固定
ハウジング10の固定側コンタクト保持溝14に圧入するとともに、端子圧入部37aを可動ハウジング20の可動側コンタクト保持溝25に圧入して構成される。これにより、図7に示すように、固定ハウジング10と可動ハウジング20とがレセプタクル側コンタクト30により連結される。このとき、レセプタクル側コンタクト30の中間部30mの弾性変形により、固定ハウジング10に対して可動ハウジング20が上下、前後および左右に移動可能となってフローティング状態で連結される。特に、第1弾性部32、弾性屈曲部34及び弾性連結部35が幅狭で弾性変形しやすいため、主にこの部分の弾性変形によりフローティングが可能となっている。可動ハウジング20がフローティング移動する際に、レセプタクル側コンタクト30の中間部30mに作用する荷重は、主に第1弾性部32、弾性屈曲部34及び弾性連結部35に分散されるので、中間部30mの一部に大きな荷重が作用すること(応力集中が生じること)を抑制することが可能となっている。
この状態で、レセプタクル側コンタクト30の中間部30mは、固定ハウジング10内の固定側空間13内に位置する。このように中間部30mは空気空間内に露出して位置するが、空気露出する部分はある程度幅広としてインピーダンス特性の整合を図ることが求められる。このため、レセプタクル側コンタクト30では、第2弾性部33を幅広としてインピーダンス整合を図っている。
固定ハウジング10及び可動ハウジング20は略同じ高さ(上下方向寸法)を有し、可動ハウジング20は固定ハウジング10の固定側空間13内に収容された状態で複数のレセプタクル側コンタクト30を介して固定ハウジング10に取り付けられるように構成されている。これにより、可動ハウジング20と固定ハウジング10とが組み合わされた状態での上下方向の寸法を抑えることができ、それに応じてレセプタクルコネクタ3を低背に構成することが可能となっている。
また、レセプタクルコネクタ3では、一対の固定金具40が固定ハウジング10の左右端部に取り付けられる。固定金具40が取り付けられたレセプタクルコネクタ3においては、図6に示すように、固定金具40の規制片42の下面が、可動ハウジング20の左係止片27a及び右係止片27bの上面と若干の隙間を有して対向するとともに、左係止片27a及び右係止片27bの下面が、固定ハウジング10の左突出部15a及び右突出部15bの上面と若干の隙間を有して対向する。これにより固定ハウジング10に対して可動ハウジング20がこれらの隙間に対応する分の上下方向へのフローティング移動することを可能としつつ、それ以上に移動することを規制している。
以上のように組み立てられて構成されたレセプタクルコネクタ3は、固定金具40のマウント片43及びレセプタクル側コンタクト30(前側レセプタクル側コンタクト30F及び後側レセプタクル側コンタクト30B)のマウント部31bが第1基板CB1の所定表面位置に半田接合されてサーフェスマウントされる。
レセプタクルコネクタ3では、レセプタクル側コンタクト30の端子圧入部37aと可動接触部37bとが前後方向に重なるように配置されているので、レセプタクル側コンタクト30の上下方向寸法が抑えられており、その点においてもレセプタクルコネクタ3を低背に構成することが可能となっている。また、レセプタクルコネクタ3では、レセプタクル側コンタクト30に弾性屈曲部34を設けており、この弾性屈曲部34により弾性連結部35が上方に持ち上げられたように配置されている。これにより、弾性連結部35と基板表面(第1基板CB1の実装面)との距離(図7に示すH1)を長くとることができるので、基板表面からレセプタクル側コンタクト30に及ぶ電気的影響を抑制することが可能となっている。電気的影響が抑制されることにより、レセプタクル側コンタクト30を介して伝送される信号の伝送特性を高める(良好とする)ことができる。
なお、図10に示す変形例のレセプタクル側コンタクト30´のように、弾性屈曲部34は設けずに弾性連結部35(第3弾性部に相当)が第2弾性部33の下端と端子圧入部37aの下端とを水平に繋ぐように構成してもよい。その場合でも弾性連結部35と基板表面との距離を長くとることができるので、基板表面からレセプタクル側コンタクト30´に及ぶ電気的影響を抑制して、レセプタクル側コンタクト30´を介して伝送される信号の伝送特性を高めることができる。
続いて、プラグコネクタ5の構成について、図11~図15を追加参照して説明する。プラグコネクタ5は、第2基板CB2上に固定されるプラグ側ハウジング60と、このプラグ側ハウジング60の長手方向(左右方向)に沿って二列の整列状態で保持される複数(本例では各列50個)のプラグ側コンタクト70とを備えて構成される。
プラグ側ハウジング60は、合成樹脂等の絶縁性材料製であり、図11、図12に示すように、左右方向に長い矩形板状に形成されたハウジング基部61と、ハウジング基部61の下部に設けられた左右方向に長い直方体状のハウジング本体62と、ハウジング本体62の左右の端部に設けられた左取付部63a及び右取付部63bとを備えている。
ハウジング基部61には、ハウジング基部61を上下に貫通する貫通孔64が、前後方向に二列で且つ左右方向に所定の配列ピッチで複数個(本例では前後列に各50個)形成されている。ハウジング本体62には、プラグ側コンタクト70の所定部分(後述する接続圧入部72a及び接続弾性部72b)を収容保持するために用いられる上下に延びて貫通孔64と連通するプラグ側コンタクト保持溝65が前後方向に二列で且つ左右方向に所定の配列ピッチで複数個(本例では前後列に各50個)形成されている。このプラグ側コンタクト保持溝65内の下部奥側(前後方向内方側)には、図13に示すように、プラグ側コンタクト70の所定部分(後述する接続弾性部72b)の前後方向内方への弾性変形を許容するための逃げ空間66が設けられている。
左取付部63a及び右取付部63bには、金属板材で形成された固定片67がそれぞれ取り付けられる。この固定片67は、第2基板CB2上のマウントパターンに半田付けされることで、プラグコネクタ5が第2基板CB2上に強固に固定されるようになっている。
プラグ側コンタクト70は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施して図15に示す所定形状に形成されており、その表面に金(Au)などの薄膜を被覆する所要の表面処理(めっき処理)が施されている。プラグ側コンタクト70は便宜的に、前後に対称に配置される前側プラグ側コンタクト70Fと後側プラグ側コンタクト70Bとに分けられる。前側プラグ側コンタクト70F及び後側プラグ側コンタクト70Bは、前後に対をなして配置されるとともに、各一対の前側プラグ側コンタクト70F及び後側プラグ側コンタクト70Bが左右に並んで配置される。前側プラグ側コンタクト70F及び後側プラグ側コンタクト70Bは前後に対称に配置されるが同一形状である。そのため、両コンタクト70F,70Bを区別しない場合は、これらをプラグ側コンタクト70と称する。
また、左右方向に隣り合って配置される一対のプラグ側コンタクト70は、差動信号伝送用の差動ペア(以下「差動プラグ側コンタクトペア70P」とも称する)として構成される。差動プラグ側コンタクトペア70Pは、図13に示すように、複数組(本例では、前側及び後側それぞれ25組)が左右方向に並んで配置される。なお、プラグ側コンタクト70の左右方向の配列ピッチは一定ではなく、任意の差動プラグ側コンタクトペア70Pを構成する一対のプラグ側コンタクト70間の距離(上記ピッチP1(図5を参照)と同じ)の方が、左右方向に隣り合う任意の差動プラグ側コンタクトペア70P間の距離(
上記ピッチP2(図5を参照)と同じ)よりも短く設定されている。これにより、差動プラグ側コンタクトペア70P間での信号漏れ(クロストーク)の発生を抑制することができ、プラグ側コンタクト70を介して伝送される信号の伝送特性を高めることが可能となっている。なお、このようなプラグ側コンタクト70の左右方向の配列ピッチに対応するように、貫通孔64及びプラグ側コンタクト保持溝65の左右方向の配列ピッチが設定されている。
プラグ側コンタクト70は、図15に示すように、第2基板CB2にサーフェスマウントされる前後方向に延びたマウント部71と、マウント部71の内端(前側プラグ側コンタクト70Fの場合は後端、後側プラグ側コンタクト70Bの場合は前端)に繋がって下方に延び更に前後方向の外方側(前側プラグ側コンタクト70Fの場合は前方側、後側プラグ側コンタクト70Bの場合は後方側)に屈曲しながら上方へと折り返す端子接続部72とを有して構成される。端子接続部72は、その根元側(マウント部71側)の部分で形成される接続圧入部72aと、接続圧入部72aの下端に繋がって下方に延びる接続弾性部72bと、接続弾性部72bの下端に繋がって前後方向の外方側に屈曲しながら上方へと折り返す折返接続部72cとから構成される。
接続圧入部72aには、その板幅方向の両端において外向き(左右方向外方)に突出してプラグ側コンタクト保持溝65の内面に食い込む圧入突起73が形成されており、プラグ側コンタクト保持溝65内に抜け止め状態で圧入保持されるようになっている。プラグ側コンタクト70は、接続圧入部72aがプラグ側コンタクト保持溝65内の上部奥側に圧入固定されるとともに、接続圧入部72aより先端側の部分(接続弾性部72b及び折返接続部72c)がU字状に折り曲げられていることにより適度なバネ性を有するように構成されている。また、プラグ側コンタクト70は、端子接続部72の折返接続部72cが左右方向の外方側に張り出しており、プラグ側コンタクト70がレセプタクル側コンタクト30と嵌合接続される際に、折返接続部72cがレセプタクル側コンタクト30の可動接触部37bに押圧されて弾性変形することにより接触圧を得るように構成されている。マウント部71は、第2基板CB2上に形成された信号配線パターンに半田付けされて電気接続されるようになっている。
プラグコネクタ5は、プラグ側コンタクト70の接続圧入部72aをプラグ側ハウジング60のプラグ側コンタクト保持溝65に圧入して、プラグ側コンタクト70をプラグ側ハウジング60に取り付けて構成される。このとき、プラグ側コンタクト70の折返接続部72cは、プラグ側コンタクト保持溝65から左右方向の外方に露出する。このように構成されたプラグコネクタ5は、固定片67の下部及びプラグ側コンタクト70(前側プラグ側コンタクト70F及び後側プラグ側コンタクト70)のマウント部71が第2基板CB2の所定表面位置に半田接合されてサーフェスマウントされる。
プラグコネクタ5では、プラグ側コンタクト70が、マウント部71の前後方向内端に繋がって下方に延び更に前後方向の外方側に屈曲しながら上方へと折り返す端子接続部72を有して構成されるので、プラグ側コンタクト70の上下方向寸法が抑えられており、それに応じてレセプタクルコネクタ3を低背に構成することが可能となっている。
次に、プラグコネクタ5とレセプタクルコネクタ3とを嵌合接続して嵌合コネクタアッセンブリ1を構成するする過程について、図16~図18を追加参照して説明する。なお、図16~図18では、基板(第1基板CB1及び第2基板CB2)の図示を省略しているが、以下の説明では、プラグコネクタ3及びレセプタクルコネクタ5がそれぞれ基板に取り付けられているとして説明する。
まず、図16に示すように、両コネクタ5,3を接続するには、プラグコネクタ5とレ
セプタクルコネクタ3とを上下に位置合わせする。すなわち、プラグコネクタ5のプラグ側ハウジング60(ハウジング本体62)とレセプタクルコネクタ3の可動ハウジング20(可動側空間24)とを上下に位置整合させる。
続いて、図17に示すように、プラグコネクタ5のプラグ側ハウジング60をレセプタクルコネクタ3の可動ハウジング20に嵌合させていくと、プラグコネクタ5のハウジング本体62がレセプタクルコネクタ3の可動側空間24内に挿入されていく。このとき、プラグ側コンタクト70の折返接続部72cが、レセプタクル側コンタクト30の可動接触部37bの丸みを付けて屈曲した部分の左右方向の内方側に当接し始める。更に、両ハウジング60,20を深く嵌合させていくと、プラグ側コンタクト70の折返接続部72cが、レセプタクル側コンタクト30の可動接触部37bと当接しながら左右方向の内方側に弾性変形する。
そして、図18に示すように、両ハウジング60,20の嵌合をさらに進めて完全嵌合状態(例えば、図示するように、プラグ側ハウジング60のハウジング本体62の下面が可動ハウジング20の底壁21の上面に当接した状態)に達すると、両コネクタ5,3間の位置が定まり、プラグ側コンタクト70とレセプタクル側コンタクト30との接触状態が保持される。ここで、プラグ側コンタクト70とレセプタクル側コンタクト30とが適度な接触力をもって弾性的に接触することで、両コネクタ5,3が電気接続され、両基板間での信号の伝送が可能となる。なお、完全嵌合状態において、プラグ側コンタクト70は、折返接続部72cの先端部においてレセプタクル側コンタクト30(可動接触部37bの丸みを付けて屈曲した部分の左右方向の内方側)と接触する。
この両コネクタ5,3の完全嵌合状態において、プラグコネクタ5とレセプタクルコネクタ3との嵌合位置が正規の位置に対して前後方向、左右方向、上下方向に位置ずれしたとしても、この変位に追従してレセプタクル側コンタクト30の中間部30m(主に、第1弾性部32、弾性屈曲部34及び弾性連結部35)が前後方向、左右方向、上下方向に弾性変形して、可動ハウジング20が固定ハウジング10に対して相対的に移動することで、プラグ側コンタクト70とレセプタクル側コンタクト30との相互の接触状態を維持しながら、当該位置ずれを吸収することができる。
上述のように、両コネクタ5,3が嵌合する際、レセプタクル側コンタクト30は、可動接触部37bの丸みを付けて屈曲した部分の左右方向の内方側でプラグ側コンタクト70の折返接続部72cと当接するように構成されており、これにより、可動接触部37bと折返接続部72cとが確実に接触できる接触マージンが確保されるようになっている。また、レセプタクル側コンタクト30の可動接触部37bは、可動ハウジング20に設けられた逃げ空間26内に弾性変形することができるようになっており、プラグ側コンタクト70の折返接続部72cとの当接時等における衝撃によって可動接触部37bに応力が集中して座屈してしまい可動接触部37bとプラグ側コンタクト70との接触圧が失われることがないようにしている。
また、両コネクタ5,3の完全嵌合状態において、プラグ側コンタクト70は、折返接続部72cの先端部がレセプタクル側コンタクト30の可動接触部37bと接触するように構成されており、そのため、プラグ側コンタクト70の有効嵌合長を長くとることができるとともに、スタブ長(プラグ側コンタクト70において信号伝送に用いられない部分の長さ)を短くすることができる。そのため、レセプタクル側コンタクト30及びプラグ側コンタクト70の接触信頼性及び両コンタクト30,70を介して伝送される信号の伝送特性を良好に保つことが可能となる。
また、両コネクタ5,3の完全嵌合状態において、プラグ側コンタクト70は、接続弾
性部72bが逃げ空間66内に弾性変形することができるようになっており、これにより、折返接続部72cがプラグ側コンタクト70の根元側(接続圧入部72aの側)に傾かない(折返接続部72cが、図18に示す上下方向に延びる仮想線L1,L2に沿った姿勢よりも接続圧入部72aの側に傾いた姿勢とならない)ようになっている。これにより、接続弾性部72bから接続圧入部72aへの空間を介しての信号漏れを抑制するようにしている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。例えば、上記実施形態では、レセプタクルコネクタをフローティングコネクタとしているが、プラグコネクタをフローティングコネクタとしたり、両コネクタをフローティングコネクタとしたりしてもよい。
1 嵌合コネクタアッセンブリ
3 プラグコネクタ
5 レセプタクルコネクタ
10 固定ハウジング
20 可動ハウジング
30 レセプタクル側コンタクト
60 プラグ側ハウジング
70 プラグ側コンタクト

Claims (7)

  1. 相手コネクタと嵌合接続される電気コネクタであって、
    固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングに跨がって取り付けられる複数のコンタクトと、を備え、
    前記複数のコンタクトはそれぞれ、前記固定ハウジングに保持される固定保持部と、前記可動ハウジングに保持され、前記相手コネクタの端子部と当接する可動端子部と、前記固定保持部および前記可動端子部を繋ぐ中間部とを有して構成され、
    前記可動ハウジングに前記相手コネクタが嵌合接続されるように構成されており、この嵌合接続方向を上下方向とし、前記相手コネクタは上方から前記可動ハウジングに嵌合接続されるとしたときに、
    前記中間部は、弾性変形可能であり、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングをフローティング可動支持する構成であり、
    前記可動端子部は、
    前記可動ハウジングに保持され、前記中間部の横方向一端に繋がって上方に延びる可動保持部と、
    前記可動保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の一方側に丸みを付けて屈曲しながら下方へと折り返す可動接触部と、を備え、
    前記可動接触部の丸みを付けて屈曲した部分の前記一方側において前記相手コネクタの端子部と当接する構成とし、
    前記可動接触部の横方向の他方側において前記可動ハウジングに、前記可動接触部の前記他方側への弾性変形を許容する逃げ空間を設けることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記中間部は、
    前記固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、
    前記第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、
    前記第2弾性部の下端に繋がって横方向の前記一方側に延びる第3弾性部と、を備え、
    前記第3弾性部の横方向一端が前記可動端子部の下端と繋がる構成とすることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記中間部は、
    前記固定保持部の上端に繋がって上方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら下方へと折り返す第1弾性部と、
    前記第1弾性部の横方向一端に繋がって下方に延びる第2弾性部と、
    前記第2弾性部の下端に繋がって下方に延び更に横方向の前記一方側に屈曲しながら上方へと折り返す弾性屈曲部と、
    前記弾性屈曲部の上端に繋がって横方向の前記一方側に延びる弾性連結部と、を備え、
    前記弾性連結部の横方向一端が前記可動端子部の下端と繋がる構成とすることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 前記第1弾性部、前記弾性屈曲部および前記弾性連結部を幅狭にして弾性変形を許容し、前記第2弾性部を幅広にしてインピーダンス特性を確保する構成としたことを特徴とする請求項3に記載の電気コネクタ。
  5. 前記固定ハウジングは、矩形枠状に形成されて内側に上下に開放する収容空間を有し、
    前記可動ハウジングは、前記固定ハウジングと略同じ高さを有し、前記収容空間内に収容された状態で前記複数のコンタクトを介して前記固定ハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の電気コネクタ。
  6. 前記複数のコンタクトが、前記上下方向およびこれに直交する前後方向を含む面内において前後に対称となる対となって対向配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の電気コネクタ。
  7. 前記前後に対称となる対となって対向配置された前記複数のコンタクトが、左右方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタ。
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