JPWO2017056601A1 - プッシュスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接点部材が初期状態に戻る際の操作音の発生を抑え、静音化を図ることができるプッシュスイッチを提供する。【解決手段】金属板からなり反転動作可能な膨出部20aを備えた可動接点部材20を備え、固定接点部材10が可動接点部材20と接離可能な第1固定接点部10aと、内部底面51aの外縁部に設けられている第2固定接点部10bとを有するプッシュスイッチ1において、膨出部20aの反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能でかつ導電性を備えた振動減衰部材25をさらに備え、振動減衰部材25を介して膨出部20aと第2固定接点部10bとが電気的に接続され、初期状態から操作したときに、振動減衰部材25が弾性変形によって撓むとともに、振動減衰部材25の弾性変形時の操作力が単調増加するように変化し、膨出部20aの反転状態から初期状態に復帰するときには、振動減衰部材25が可動接点部材20の振動を吸収する。【選択図】図4

Description

本発明は、ドーム状に形成された可動接点部材を備えるプッシュスイッチに関する。
クリック感触を備えるプッシュスイッチは各種入力に使用されている。可動接点部材がメタルドームであるプッシュスイッチでは、押圧操作をやめ、可動接点部材が初期状態に復帰するときに意図しない操作音が発生することがある。
これはメタルドームが反転しているときのエネルギーを解放することで、可動接点部材が固定接点部材に衝突したり、振動が伝わったりするなどして音を発生させているものと考えられた。この操作音を小さくするために操作荷重の小さい可動接点部材を用いると、クリック感触が変わってしまうので、好ましくない。
一方、特許文献1には、ゴム状弾性体層で構成した突起部材を設けたスイッチ機構が開示されている。図9は、スイッチ機構の概略側断面図である。図9に示すようにこのスイッチ機構は、スイッチ接点111を形成したスイッチ基板110上に、可動接点板113を取り付け、その上に押圧板130とキートップ板140とを配設し、さらにその上をケース170で覆って構成されている。スイッチ接点111はキートップ150に対向する位置に設けられている。スイッチ接点111の上には、円形の弾性金属板をドーム形状に形成してなる可動接点板113が設けられている。図9に示すように押圧板130は、平板状のフレキシブルシート131の下面に突起部材133を取り付けて構成されている。突起部材133が可動接点板113を押圧してクリック感覚を生じながらこれを反転し、該可動接点板113がスイッチ接点111に接触することでスイッチをオンする。突起部材133はゴム状弾性体層をフレキシブルシート131の下面に印刷することによって形成されている。
ゴム状弾性体層で構成した突起部材133によって可動接点板113を押圧した場合、音及び振動が生じにくく、いわゆる音消しが図れる。
特開平11−096848号公報
しかしながら、上述した特許文献1のスイッチ機構の場合、音及び振動を生じにくくするためには、ゴム状弾性体層を別体で設けなければならなかった。そのため、ゴム状弾性体層を設けることなく、より単純な構成で、静音化を図ることができるプッシュスイッチが求められていた。
本発明は、上述した課題を解決するもので、より単純な構成で、可動接点部材が初期状態に戻る際の操作音の発生を抑え、静音化を図ることができるプッシュスイッチを提供することを目的とする。
本発明のプッシュスイッチは、金属板からなり反転動作可能なドーム状の膨出部を備えた可動接点部材と、前記可動接点部材と電気的な接続が可能な固定接点部材と、前記可動接点部材を収容し一方が開口した収容部を有するハウジングと、を備え、前記固定接点部材が、前記収容部の内部底面の中央部に設けられ前記可動接点部材と接離可能な第1固定接点部と、前記内部底面の外縁部に設けられている第2固定接点部と、を有するプッシュスイッチにおいて、前記膨出部の反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能でかつ導電性を備えた振動減衰部材をさらに備え、前記振動減衰部材を介して前記膨出部と前記第2固定接点部とが電気的に接続され、初期状態から操作したときに、前記振動減衰部材が弾性変形によって撓むとともに、前記振動減衰部材の弾性変形時の操作力が単調増加するように変化し、前記膨出部の反転状態から初期状態に復帰するときには、前記振動減衰部材が前記可動接点部材の振動を吸収することを特徴とする。
この構成によれば、振動減衰部材を設けることで、可動接点部材が初期状態に戻る際の振動などを吸収するので、操作音の発生を抑えることができ、静音化を図ることができる。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記振動減衰部材の弾性変形に伴う操作量を第1操作量とし、前記第1操作量だけ操作したときの操作力を第1操作力とし、前記膨出部が反転動作を始める直前の操作力をピーク荷重とし、前記膨出部が反転動作したときの操作量を第2操作量としたときに、前記第1操作量が0.015mmより大きく、かつ前記第2操作量の10分の1ないし5分の1であって、前記第1操作力が前記ピーク荷重の30%以内であることを特徴とする。
この構成によれば、操作感触を損なうことなく、静音化を図ることができる。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記可動接点部材が前記膨出部から外方へ延設された少なくとも2本の脚部を有し、前記脚部が前記振動減衰部材であることを特徴とする。
この構成によれば、構成部品が少ないので、組立が容易である。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記収容部を覆うシート部材をさらに備え、前記シート部材が前記膨出部と接するように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、シート部材が膨出部と接するように配置されているので、シート部材側でも可動接点部材の振動を吸収することができる。さらに、シート部材によって、押圧操作時に安定して可動接点部材の膨出部を反転させることができる。また、シート部材が収容部を覆っているので、可動接点部材の動作を妨げる異物の侵入を防止できる。
本発明によれば、可動接点部材の膨出部の反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能でかつ導電性を備えた振動減衰部材を設けることで、可動接点部材が初期状態に戻る際の振動などを振動減衰部材が吸収する。したがって、より単純な構成で、可動接点部材が初期状態に戻る際の操作音の発生を抑え、静音化を図ることができるプッシュスイッチを提供することができる。
本発明の実施形態のプッシュスイッチを示す分解斜視図である。 本発明の実施形態のプッシュスイッチを示す斜視図である。 本発明の実施形態のプッシュスイッチを示す平面図である。 図3のIV−IV線で切断した断面図であり、図4(a)は初期状態、図4(b)は振動減衰部材の弾性変形による撓み状態、図4(c)は膨出部の反転動作状態を示す断面図である。 本発明の実施形態のプッシュスイッチにおける操作量と操作力との関係を示すグラフである。 図5に示す操作力が合成される動作原理であり、図6(a)は膨出部の操作荷重を示すグラフであり、図6(b)は、振動減衰部材の操作荷重を示すグラフである。 変形例の可動接点部材を示す斜視図である。 従来のプッシュスイッチにおける操作量と操作力との関係を示すグラフである。 従来のスイッチ機構の概略側断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態のプッシュスイッチ1を示す分解斜視図である。図2は、プッシュスイッチ1を示す斜視図である。図3は、プッシュスイッチ1を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線で切断した断面図であり、図4(a)は初期状態、図4(b)は振動減衰部材25の弾性変形による撓み状態、図4(c)は膨出部20aの反転動作状態を示す断面図である。図5は、プッシュスイッチ1における操作量と操作力との関係を示すグラフである。図6は、図5に示す操作力が合成される動作原理であり、図6(a)は膨出部20aの操作荷重を示すグラフであり、図6(b)は、振動減衰部材25の操作荷重を示すグラフである。
本実施形態のプッシュスイッチ1は、図1〜図4に示すように、可動接点部材20と、可動接点部材20と電気的な接続が可能な固定接点部材10と、一方が開口した収容部51を有するハウジング50と、収容部51を覆うシート部材30とを備える。
ハウジング50は、絶縁材料の合成樹脂を用いて射出成形されており、収容部51のZ1側に開口を有する箱型の外形を備えている。ハウジング50には、後述する固定接点部材10が埋設されている。
固定接点部材10は、導電性の金属材からなり、図1に示すように、収容部51の内部底面51aの中央部に設けられている第1固定接点部10aと、内部底面51aの外縁部に設けられている第2固定接点部10bとを有している。また、固定接点部材10は、第1固定接点部10aに接続された第1端子部10cと、第2固定接点部10bに接続された第2端子部10dとを備えている。第1端子部10c及び第2端子部10dは、ハウジング50の側面から外方に露出して設けられている。なお、ハウジング50が絶縁材料で形成されているので、第1固定接点部10aと第2固定接点部10bとは、電気的に絶縁されており、同様に第1端子部10cと第2端子部10dとは絶縁されている。固定接点部材10とハウジング50とは、例えばインサート成形によって一体化される。
可動接点部材20は、導電性の金属板からなり、収容部51に収容されている。可動接点部材20は、図1に示すように、ドーム状の膨出部20aと、膨出部20aから外方へ延設された脚部20cを有している。膨出部20aは、初期状態で中央がZ1側に膨らんでおり、Z1側からの押圧によって反転動作可能になっている。可動接点部材20は、第2固定接点部10bに脚部20cが接触するように配置され、脚部20cを介して初期状態で膨出部20aと第2固定接点部10bとが電気的に接続される。
シート部材30は、絶縁材料の合成樹脂からなり、収容部51を覆って膨出部20aと接するように配置されている。シート部材30は収容部51を取り囲むハウジング50に固着されている。シート部材30には、膨出部20aの中央部分に対向するように厚肉の押圧部31が設けられている。シート部材30が膨出部20aと接するように配置されて、押圧操作時に安定して可動接点部材20の膨出部20aを反転させることができる。また、シート部材30が収容部51を覆っているので、可動接点部材20の動作を妨げる異物の侵入を防止できる。なお、押圧部31は、ほぼ均一な厚さの合成樹脂シートに溶着や接着によって一体化された別部材であってもよい。この場合、合成樹脂シートと同一の材質に限定されず、溶着や接着に適した材料から適宜選択可能である。
本実施形態のプッシュスイッチ1では、4本の脚部20cが膨出部20aの反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能に設けられている。なお、4本の脚部20cのうち、2本は第2固定接点部10bに接触しない位置にあり、他の2本で上述のように膨出部20aと第2固定接点部10bとの電気接続がなされている。
図4(a)に示すように、初期状態では膨出部20aがZ1側に膨らんでおり、また、脚部20cが膨出部20aを所定の高さ位置に支持している。なお、膨出部20aと第1固定接点部10aとは初期状態で接触していない。ここで、操作力が加わると、図4(b)に示すように、最初に脚部20cが弾性変形して撓み、膨出部20aの外周部分が内部底面51aに接触する。さらに押圧されると、膨出部20aが反転動作し、図4(c)に示すように、反転した膨出部20aが第1固定接点部10aと接触して、第1固定接点部10aと第2固定接点部10bとが電気的に導通する。本実施形態のプッシュスイッチ1における操作量と操作力との関係は、図5に示すグラフのようになる。すなわち、初期状態(操作量ゼロ)からの押圧直後の第1操作量S1での第1操作力F1は、脚部20cの弾性変形によって極めて小さな値である。操作力のピーク荷重F3、膨出部20aが反転動作したときの操作量を第2操作量S2としたときに、例えば、ピーク荷重F3が1.5N、第2操作量S2が0.18mmであり、第1操作量S1は0.025mm、第1操作力F1は0.2Nである。
なお、従来、膨出部から外方へ延設された脚部を有している可動接点部材は使用されていたが、脚部単体として弾性変形することを考慮されたものではなく、膨出部の一部として膨出部の反転動作と一体に変形するものとして設計されていた点で、形状及び機械的特性が本実施形態の脚部20cとは異なる。比較例として、従来のプッシュスイッチにおける操作量と操作力との関係について説明する。図8は、従来のプッシュスイッチにおける操作量と操作力との関係を示すグラフである。
従来のプッシュスイッチでは、図8に示すように、初期状態からの押圧直後に、急激に操作荷重が大きくなってゆく。このため、押圧操作直後から操作荷重が大きくなる荷重曲線として説明されることが多い。また、ピーク荷重の操作量で膨出部が反転を開始し、操作荷重が減少する。膨出部の反転を完了した操作量を超えて、さらに押圧操作を続けると、可動接点部材が弾性変形できずに、操作荷重が急激に増大する。
本実施形態のプッシュスイッチ1では、図6に示すように、膨出部20aの操作荷重(図6(a))と、脚部20cの操作荷重(図6(b))とに分けて、動作原理を説明することができる。脚部20cを備えていない場合、図6(a)に示すように、初期状態(操作量ゼロ)からピーク荷重F3にほぼ直線的に操作荷重が増加する。一方、脚部20cだけが弾性変形する場合には、図6(b)に示すように、第1操作力F1の弱い力で第1操作量S1まで押圧可能であるが、これ以上は撓むことができないため、操作荷重が急増することになる。本実施形態のプッシュスイッチ1は、図6(b)に示す脚部20cの弾性変形による撓みが操作量に影響を与え、図5に示すグラフが得られる。
そして、本実施形態のプッシュスイッチ1が押圧操作状態から解放されると、図5に示す操作荷重に準じて僅かなヒステリシスをもった状態で初期状態へと復帰する。このとき、第1操作量S1まで復帰した膨出部20aの反転動作エネルギーが、可動接点部材20の機械的振動エネルギーの状態で残留している。このため、可動接点部材20は振動している。しかしながら、本実施形態のプッシュスイッチ1では脚部20cの弾性変形が初期状態に復帰しながら、この振動エネルギーを吸収して振動を減衰させる。
以上のようにして、本実施形態のプッシュスイッチ1は、脚部20cが振動減衰部材25として振動を吸収する。初期状態から操作したときに、振動減衰部材25が弾性変形によって撓むとともに、振動減衰部材25の弾性変形時の操作力が単調増加するように変化し、膨出部20aの反転状態から初期状態に復帰するときには、振動減衰部材25が可動接点部材20の振動を吸収する。なお、シート部材30が膨出部20aと接するように配置されているので、シート部材30側でも可動接点部材20の振動を吸収することができる。本実施形態のプッシュスイッチ1では、上述のように、振動減衰部材25としての脚部20cを設けることで、可動接点部材20が初期状態に戻る際の振動などを吸収するので、操作音の発生を抑えることができ、さらなる静音化を図ることができる。
なお、この効果を得るためには、脚部20cの弾性変形がある程度大きいことが必要であった。本実施形態での検討結果は、以下のように、振動減衰部材25としての脚部20cを設ける必要のあることが見出された。
振動減衰部材25の弾性変形に伴う操作量を第1操作量S1とし、第1操作量S1だけ操作したときの操作力を第1操作力F1とし、膨出部20aが反転動作を始める直前の操作力をピーク荷重F3とし、膨出部20aが反転動作したときの操作量を第2操作量S2としたときに、第1操作量S1が0.015mmより大きく、かつ第2操作量S2の10分の1ないし5分の1であって、第1操作力F1がピーク荷重F3の30%以内である。また、第1操作力F1は第2操作量S2における操作荷重より小さいことが好ましい。
なお、脚部が弾性変形しにくい構成であれば、第1操作量S1が不明瞭となって第1操作力F1を定義することが困難となる。また、膨出部20aが反転動作を始める直前のピーク荷重F3に比べて第1操作力F1が相対的に大きな値であると、脚部の動きが固く、振動を吸収できなくなる。このような場合には、本実施形態の振動減衰効果が得られない
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態のプッシュスイッチ1は、金属板からなり反転動作可能なドーム状の膨出部20aを備えた可動接点部材20と、可動接点部材20と電気的な接続が可能な固定接点部材10と、可動接点部材20を収容し一方が開口した収容部51を有するハウジング50と、を備える。さらに、固定接点部材10が、収容部51の内部底面51aの中央部に設けられ可動接点部材20と接離可能な第1固定接点部10aと、内部底面51aの外縁部に設けられている第2固定接点部10bと、を有する。そして、膨出部20aの反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能でかつ導電性を備えた振動減衰部材25をさらに備え、振動減衰部材25を介して膨出部20aと第2固定接点部10bとが電気的に接続される。そして、初期状態から操作したときに、振動減衰部材25が弾性変形によって撓むとともに、振動減衰部材25の弾性変形時の操作力が単調増加するように変化し、膨出部20aの反転状態から初期状態に復帰するときには、振動減衰部材25が可動接点部材20の振動を吸収することを特徴とする。
この構成によれば、振動減衰部材25を設けることで、可動接点部材20が初期状態に戻る際の振動などを吸収するので、操作音の発生を抑えることができ、静音化を図ることができる。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、振動減衰部材25の弾性変形に伴う操作量を第1操作量S1とし、第1操作量S1だけ操作したときの操作力を第1操作力F1とし、膨出部20aが反転動作を始める直前の操作力をピーク荷重F3とし、膨出部20aが反転動作したときの操作量を第2操作量S2としたときに、第1操作量S1が0.015mmより大きく、かつ第2操作量S2の10分の1ないし5分の1であって、第1操作力F1がピーク荷重F3の30%以内である。
この構成によれば、振動減衰部材25の弾性変形時の操作力が単調増加でかつ、荷重が小さいため、操作感触を損なうことなく、静音化を図ることができる。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、可動接点部材20が膨出部20aから外方へ延設された少なくとも2本の脚部20cを有し、脚部20cが振動減衰部材25であることを特徴とする。
この構成によれば、構成部品が少ないので、組立が容易である。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、収容部51を覆うシート部材30をさらに備え、シート部材30が膨出部20aと接するように配置されている。
この構成によれば、シート部材30が膨出部20aと接するように配置されているので、シート部材30側でも可動接点部材20の振動を吸収することができる。さらに、シート部材30によって、押圧操作時に安定して可動接点部材20の膨出部20aを反転させることができる。また、シート部材30が収容部51を覆っているので、可動接点部材20の動作を妨げる異物の侵入を防止できる。
以上のように、本発明の実施形態のプッシュスイッチ1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、脚部20cが4本で、そのうちの2本で膨出部20aと第2固定接点部10bとの電気接続がなされているとしたが、膨出部20aと第2固定接点部10bとの電気接続は1本だけであってもよい。また、振動減衰部材25として安定に作用するためには、2本の振動減衰部材25で支持されていればよい。図7は、変形例の可動接点部材21を示す斜視図であり、振動減衰部材25が2本の事例である。また、振動減衰部材25を3本以上で構成してもよい。
(2)本実施形態において、脚部20cが弾性変形して撓み、膨出部20aの外周部分が内部底面51aに接触するとしたが、脚部20cの撓みがこの態様に限定されるものではない。例えば、脚部20cの撓みが途中までで留まり、膨出部20aの外周部分が内部底面51aに接触しない状態で、膨出部20aの反転動作が開始するものであってもよい。また、脚部20cの一部分が弾性変形しやすい態様に設けられて、その部分が振動減衰部材25として作用するものであってもよい。
(3)本実施形態において、可動接点部材20に振動減衰部材25が一体となった構成としたが、振動減衰部材25の作用が得られる態様であれば、これに限定されるものではない。例えば、第2固定接点部10b側に振動減衰部材25を設けてもよい。
1 プッシュスイッチ
10 固定接点部材
10a 第1固定接点部
10b 第2固定接点部
10c 第1端子部
10d 第2端子部
20、21 可動接点部材
20a 膨出部
20c 脚部
25 振動減衰部材
30 シート部材
31 押圧部
50 ハウジング
51 収容部
51a 内部底面
F1 第1操作力
F3 ピーク荷重
S1 第1操作量
S2 第2操作量

Claims (4)

  1. 金属板からなり反転動作可能なドーム状の膨出部を備えた可動接点部材と、
    前記可動接点部材と電気的な接続が可能な固定接点部材と、
    前記可動接点部材を収容し一方が開口した収容部を有するハウジングと、を備え、
    前記固定接点部材が、前記収容部の内部底面の中央部に設けられ前記可動接点部材と接離可能な第1固定接点部と、前記内部底面の外縁部に設けられている第2固定接点部と、を有するプッシュスイッチにおいて、
    前記膨出部の反転動作荷重よりも低い操作力で弾性変形可能でかつ導電性を備えた振動減衰部材をさらに備え、前記振動減衰部材を介して前記膨出部と前記第2固定接点部とが電気的に接続され、
    初期状態から操作したときに、前記振動減衰部材が弾性変形によって撓むとともに、前記振動減衰部材の弾性変形時の操作力が単調増加するように変化し、
    前記膨出部の反転状態から初期状態に復帰するときには、前記振動減衰部材が前記可動接点部材の振動を吸収することを特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 前記振動減衰部材の弾性変形に伴う操作量を第1操作量とし、
    前記第1操作量だけ操作したときの操作力を第1操作力とし、
    前記膨出部が反転動作を始める直前の操作力をピーク荷重とし、
    前記膨出部が反転動作したときの操作量を第2操作量としたときに、
    前記第1操作量は0.015mmより大きく、かつ前記第2操作量の10分の1ないし5分の1であって、
    前記第1操作力は前記ピーク荷重の30%以内であることを特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記可動接点部材は前記膨出部から外方へ延設された少なくとも2本の脚部を有し、前記脚部が前記振動減衰部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記収容部を覆うシート部材をさらに備え、前記シート部材が前記膨出部と接するように配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプッシュスイッチ。
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