JP7308404B2 - プッシュスイッチ - Google Patents

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本開示は、プッシュスイッチに関する。
特許文献1には、プッシュスイッチが開示されている。このプッシュスイッチは、ケースの壁部で囲まれて構成された凹部の内底面に、中央接点と外側接点とが固定されている。凹部内には、ドーム状に形成された可動接点が配置されている。可動接点の外周下端は、外側接点上に載っている。可動接点の中央部下面は中央接点と間隔をあけて対向している。ケース上には、凹部を覆うように矩形状の保護シートが配されている。保護シートの周縁部は、ケースの壁部上端に溶着されている。保護シートの下面には、押圧体が固着されている。押圧体の下面は、可動接点の中央頂点部上に載っている。
このプッシュスイッチは、保護シートの中央部分に押し下げ力が加えられて、押圧体によって可動接点が押されることで、可動接点が中央接点に接触したオン状態となる。また、押し下げ力が解除されることにより、可動接点が弾性復帰して、中央接点と外側接点との間が電気的に接続されないオフ状態に戻る。
特開2013-58380号公報
ところで、上述したプッシュスイッチは、操作時において変形する保護シートから、意図しない周波数の音が発生する可能性がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、意図しない周波数の音の発生を抑制できるプッシュスイッチを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るプッシュスイッチは、ケース、固定接点部材、可動接点部材及び保護シートを備えている。前記ケースは、凹部を有している。前記固定接点部材は、前記凹部に配置された固定接点を有している。前記可動接点部材は、前記凹部に配置された可動接点を有している。前記保護シートは、前記凹部を覆っている。前記保護シートは、押圧部、固定部及び中間部を有している。前記固定部は、前記ケースに固定されている。前記中間部は、前記押圧部と前記固定部とをつないでいる。前記可動接点部材は、前記押圧部が押された前記保護シートから力を受けることによって、前記可動接点の前記固定接点に対する接触・非接触状態が切り替わるように変形する。前記保護シートは、少なくとも一つの厚減少部を更に有している。前記少なくとも一つの厚減少部は、前記中間部に形成された孔又は薄肉部である。
上記一態様に係るプッシュスイッチは、意図しない周波数の音の発生を抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプッシュスイッチの分解斜視図である。 図2は、同上のプッシュスイッチの斜視図である。 図3は、同上のプッシュスイッチの平面図である。 図4は、同上のプッシュスイッチの保護シート、押圧体、可動部材及び可動接点部材を外した状態の平面図である。 図5Aは、同上のプッシュスイッチの保護シート及び押圧体を外した状態の平面図である。図5Bは、同上のプッシュスイッチの保護シート、押圧体及び可動部材を外した状態の平面図である。 図6Aは、同上のプッシュスイッチの非操作時の状態を図3のX1-X1線断面で示した断面図である。図6Bは、同上のプッシュスイッチの操作時の状態を図3のX1-X1線断面で示した断面図である。 図7は、同上のプッシュスイッチのオーバーストロークが発生した時の状態を図3のX1-X1線断面で示した断面図である。 図8は、変形例1のプッシュスイッチの平面図である。 図9は、実施形態及び変形例1のプッシュスイッチの各々が操作された時において、発生した音の周波数と音圧レベルとの関係を示したグラフである。 図10は、変形例2のプッシュスイッチの平面図である。
(1)概要
以下に示す実施形態は、プッシュスイッチに関し、詳しくは、固定接点及び可動接点を覆う保護シートを備えたプッシュスイッチに関する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のプッシュスイッチ1は、ケース2、固定接点部材6、可動接点部材4及び保護シート5を備えている。ケース2は、凹部21を有している。固定接点部材6は、凹部21に配置された固定接点611を有している。可動接点部材4は、凹部21に配置された可動接点42を有している。保護シート5は、凹部21を覆っている。
本実施形態の保護シート5は、固定部51、押圧部52及び中間部53を有している。固定部51は、ケース2に固定されている。中間部53は、押圧部52と固定部51とをつないでいる。可動接点部材4は、押圧部52が押された保護シート5から力を受けることによって、可動接点42の固定接点611に対する接触・非接触状態が切り替わるように変形する。
図3に示すように、保護シート5は、少なくとも一つの厚減少部54を更に有している。少なくとも一つの厚減少部54は、中間部53に形成された孔又は薄肉部である。なお、本開示における「薄肉部」とは、保護シート5において、その周囲部よりも厚みが小さくなった部分である。
本実施形態のプッシュスイッチ1の操作時には、保護シート5において厚減少部54が形成された部分に加わる張力を小さくすることができる。このため、厚減少部54の保護シート5における位置、寸法、形状等を変更することで、保護シート5の固有振動数を調節することができる。したがって、プッシュスイッチ1が操作された際に保護シート5から意図しない周波数の音が発生することを抑制できる。
(2)詳細
本実施形態のプッシュスイッチ1は、情報機器、家電機器等の各種の機器の操作部として用いられる。プッシュスイッチ1は、例えば、プリント基板に実装された状態で機器の筐体に内蔵される。この場合、筐体においてプッシュスイッチ1に対応する位置には、例えば、操作釦等で構成された押し子90(図3参照)が配置され、ユーザによって押し子90が押されることで、プッシュスイッチ1が押し子90を介して間接的に操作される。
以下、特に断りがない限り、プッシュスイッチ1が押操作されていない状態について説明する。また、以下では、プッシュスイッチ1の各構成について、図1に示す方向を用いて説明する。すなわち、保護シート5の厚み方向を上下方向とし、上下方向と直交する一方向を前後方向、上下方向と前後方向との両者と直交する方向を左右方向と規定する。また、上下方向のうち、凹部21の開口方向を上方と規定する。なお、本開示において用いる方向は、プッシュスイッチ1の利用時における方向を規定するものではない。
本実施形態に係るプッシュスイッチ1は、図1に示すように、ケース2、固定接点部材6、端子7、可動接点部材4、可動部材3、押圧体8及び保護シート5を備えている。
ケース2は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。ケース2は、厚み方向が上下方向と平行な直方体状に形成されている。具体的にケース2は、底部20と、底部20の外周縁部から上方(凹部21の底面から保護シート5に向かう方向)に向かって突出した周壁部22とを有している。
本実施形態の底部20は、上下方向から見て長方形状(詳しくは、正方形状)に形成されている。周壁部22は、上下方向から見て長方形状の枠状(詳しくは、正方形状の枠状)に形成されている。周壁部22は、対向する左右一対の壁部222と、対向する前後一対の壁部223とで構成されている。
なお、本開示における「長方形状」には、四つの角の全てが等しい厳密な意味での長方形はもちろん、この長方形に類似して略長方形とみなし得る形状も含む。同様に、「正方形状」には、四つの辺の全ての長さが等しく、かつ、四つの角の全てが等しい厳密な意味での四角形はもちろん、この正方形に類似して略正方形とみなし得る形状も含む。
ケース2には、底部20と周壁部22とで囲まれた空間であって、上方に開口した凹部21が形成されている。底部20の上面は、凹部21の底面を構成している。周壁部22の内周面は、凹部21の内周面を構成している。本実施形態の凹部21は、上下方向から見て長方形状(詳しくは、正方形状)に形成されている。周壁部22の内周面は、上下方向から見て、凹部21の各辺の中央部が外側に張り出し、かつ、四隅の部分が外側に向かって張り出すように湾曲している。周壁部22の上面は、保護シート5が固定される固定面220を構成している。固定面220は、上下方向に直交する平面である。
図1及び図4に示すように、ケース2は、固定接点部材6及び端子7を保持している。固定接点部材6及び端子7の各々は、導電性を有する金属板から形成されている。固定接点部材6及び端子7の各々は、少なくとも一部がケース2に埋め込まれることにより、ケース2に保持されている。ケース2、固定接点部材6及び端子7は、例えば、インサート成形により作られる。この場合、インサート品となる固定接点部材6及び端子7は、合成樹脂製のケース2と一体化されることで、ケース2に保持される。
本実施形態の固定接点部材6は、固定接点611と、一対の端子部612とを有している。以下、固定接点611を第1固定接点611といい、端子部612を第1端子部612という。
固定接点部材6は、底部20に埋め込まれた埋込部60を有している。埋込部60の上面は、凹部21に露出している。第1固定接点611は、埋込部60の上面に形成されており、埋込部60における他の部分よりも上方に突出している。第1固定接点611は、凹部21における前後方向の中間部に位置している。
一対の第1端子部612は、それぞれ、ケース2の前後方向の両面からケース2の外部に向かって突出している。一対の第1端子部612は、第1固定接点611に電気的に接続されている。本実施形態の固定接点部材6は、一対の端子部612を有することで、端子7とは別の端子として機能する。
本実施形態の端子7は、固定接点部材6の右方に配置されている。固定接点部材6と端子7とは、電気的に絶縁されている。本実施形態の端子7は、一対の固定接点72と、一対の端子部73とを有している。以下、固定接点72を第2固定接点72といい、端子部73を第2端子部73という。
端子7は、底部20に埋め込まれた埋込部70を有している。埋込部70の上面は、凹部21に露出している。一対の第2固定接点72は、埋込部70の上面に形成されており、上方に向かって突出している。一対の第2固定接点72は、凹部21における前後方向の両端部にそれぞれ位置している。各第2固定接点72の上面は、第1固定接点611の上面と、上下方向において同じ位置にある。
一対の第2端子部73は、それぞれ、ケース2の前後方向の両面からケース2の外部に向かって突出している。一対の第2端子部73は、一対の第2固定接点72に電気的に接続されている。一対の第1端子部612及び一対の第2端子部73の各々は、例えば、プリント基板上の導電部材に対して、はんだ付けによって結合される。
ケース2の底部20は、台部213を有している。台部213は、底部20の上面に形成されており、上方に向かって突出している。台部213の上面は、第1固定接点611の上面と、上下方向において同じ位置にある。
ケース2の凹部21には、図1及び図5Bに示す可動接点部材4が配置されている。可動接点部材4は、例えば、金属板から形成されており、弾性及び導電性を有している。本実施形態の可動接点部材4は、支持枠44と、接触片40とを有している。支持枠44は、上下方向から見て長方形状の枠状(詳しくは、正方形状の枠状)に形成されている。支持枠44の下面は、台部213の上面と各第2固定接点72の上面とに接触している。これにより、可動接点部材4は、各第2固定接点72に対して、電気的に接続されている。
支持枠44の外周縁は、上下方向から見て、ケース2の周壁部22の内周面と合致する形状を有している。支持枠44の外周縁は、周壁部22の内周面に沿って配置されている。これにより、支持枠44の上下方向と交差する方向の移動が規制される。
支持枠44の内側には、接触片40が配置されている。接触片40は、支持枠44の一辺を構成する左端部から、支持枠44の内側(右方)に向かって突出している。接触片40は、支持枠44によって片持ちで支持されており、接触片40の先端は自由端となっている。接触片40の基端部(左端部)は、台部213の上面に接触している。本実施形態では、接触片40の先端部(右端部)によって、可動接点42が構成されている。
可動接点部材4は、プッシュスイッチ1の操作時において、操作力を受ける受圧部431を有している。ここで、「操作力」とは、プッシュスイッチ1の操作時において、ユーザによってプッシュスイッチ1の外部からプッシュスイッチ1に対して加えられる力である。以下、受圧部431を第1受圧部431という。
本実施形態の第1受圧部431は、接触片40における左右方向の中間部に形成されており、上方に向かって突出している。第1受圧部431は、上下方向から見て円形状に形成されている。
図6Aに示すプッシュスイッチ1の非操作時には、第1受圧部431に対して、操作力が加わらない。この時、接触片40の基端部よりも先端側(右方)の部分は、接触片40の先端に近い部分ほど上方に位置するように延び、可動接点42は第1固定接点611から上方に離れて位置する。このため、プッシュスイッチ1は、可動接点部材4と固定接点部材6とが電気的に接続されていないオフ状態となる。すなわち、本実施形態のプッシュスイッチ1は、非操作時においてオフ状態となる常開型のスイッチである。
図6Bに示すように、プッシュスイッチ1の操作時には、第1受圧部431に対して下向きの操作力が加わる。この場合、接触片40が下方(保護シート5から凹部21の底面に向かう方向)に撓んで、可動接点42が第1固定接点611に接触する。これにより、可動接点部材4と固定接点部材6とが電気的に接続される。すなわち、プッシュスイッチ1は、図1に示す一対の第1端子部612と一対の第2端子部73とが、第1固定接点611、可動接点42及び一対の第2固定接点72を介して電気的に接続されたオン状態になる。
本実施形態のプッシュスイッチ1は、いわゆるオーバーストロークタイプのスイッチである。すなわち、図6Bに示すように可動接点42が第1固定接点611に接触した状態で第1受圧部431が更に下方に押された時、図7に示すように第1受圧部431の更なる下方への変位(いわゆるオーバーストローク)が許容される。
具体的に本実施形態のプッシュスイッチ1では、第1受圧部431が下方に押されて、可動接点42が第1固定接点611に接触すると、図6Bに示すように、可動接点部材4の接触片40は、上下方向と直交する方向と平行になる。この状態から、図7に示すように第1受圧部431が更に下方に押されると、接触片40において台部213で支持された基端部と第1固定接点611で支持された可動接点42との間の部分が下方に撓み、第1受圧部431の更なる下方への変位が生じる。このため、プッシュスイッチ1の操作時においては、プッシュスイッチ1がオン状態になった時点から、第1受圧部431がその可動範囲の終点にまで移動する時間だけ、操作荷重が急増するタイミングを遅らせることができる。
ケース2の凹部21には、図1及び図5Aに示す可動部材3が配置されている。可動部材3は、可動接点部材4の上方に位置している。可動部材3は、例えば、金属板から形成されており、弾性を有している。可動部材3は、上下方向から見て長方形状(詳しくは、正方形状)で、かつ、中央部が上方に突出するように湾曲したドーム状(半球面状)に形成されている。可動部材3の四隅の部分は、可動接点部材4の四隅の部分の上面にそれぞれ配置されている。可動部材3の外周縁は、ケース2の周壁部22の内周面に沿って配置されている。これにより、可動部材3の上下方向と交差する方向の移動が規制される。
可動部材3は、プッシュスイッチ1の操作時において、操作力を受ける受圧部31を有している。以下、受圧部31を第2受圧部31という。第2受圧部31は、上下方向から見て、第1受圧部431と重なる円形状の部分であり、可動部材3の中央部に位置している。
本実施形態の可動部材3は、複数(詳しくは、三つ)の孔33を有している。複数の孔33は、上下方向から見て、可動部材3の中心を中心として、可動部材3の周方向に等間隔で並んでいる。複数の孔33の各々は、可動部材3を上下方向に貫通している。
図6Aに示すプッシュスイッチ1の非操作時には、可動部材3は、可動接点部材4に対して、可動部材3の四隅の部分のみが接触した状態で凹部21に配置される。この時、第2受圧部31は、第1受圧部431に接触しない。
プッシュスイッチ1が操作されて、第2受圧部31が下向きの操作力を受けたとき、可動部材3は、図6Bに示すように、第2受圧部31が下方に移動するように変形する。これにより、可動接点部材4の第1受圧部431が第2受圧部31によって下方に押され、可動接点42が第1固定接点611に接触する。すなわち、本実施形態の第1受圧部431は、第2受圧部31を介してユーザからの操作力を受ける。
上述のように、プッシュスイッチ1の操作時において第2受圧部31が下方に押された時、可動部材3は、第2受圧部31を含む中央部が下方に向かって突出するように徐々に変形していく。そして、第2受圧部31に作用する操作力の大きさが所定値を超えると、可動部材3は第2受圧部31が下方に凸となるように湾曲したドーム状に勢いよく変形する。このとき、第2受圧部31に作用する可動部材3の弾性力は、急激に変化する。これにより、プッシュスイッチ1を操作するユーザに対して、可動部材3の変形に伴う節度感(クリック感)が与えられる。
図7に示すように、オーバーストロークが生じた状態では、反り返った接触片40の先端部が、可動部材3の複数の孔33のうちの一つに挿入される。これにより、オーバーストロークが生じた状態において、接触片40の先端部と可動部材3とが接触することが回避される。
図6B又は図7に示すように、可動部材3が下方に凸となるドーム状に変形した状態で、第2受圧部31に作用する操作力が無くなると、可動部材3は、図6Aに示すように、自身の弾性力によって中央部が上方に凸となるドーム状に復元する。これにより、可動接点42が第1固定接点611から離れて、プッシュスイッチ1は、オフ状態となる。また、このように可動部材3が復元した時、第2受圧部31に作用する可動部材3の弾性力は急激に変化する。これにより、プッシュスイッチ1の操作を解除したユーザに対して、可動部材3の変形に伴う節度感が与えられる。
ケース2の周壁部22には、図1及び図2に示す保護シート5が固定されている。本実施形態の保護シート5は、可撓性を有する合成樹脂製のシートである。具体的に保護シート5は、耐熱性及び電気絶縁性を有する樹脂フィルムである。保護シート5は、凹部21を覆うように、ケース2の固定面220(周壁部22の上面)に固定されている。保護シート5は、凹部21の開口と、凹部21に配置された、可動部材3、可動接点部材4、固定接点部材6の一部及び端子7の一部を覆っている。保護シート5は、塵埃等が凹部21へ浸入することを防止する。これにより、保護シート5は、凹部21に配置された、可動接点42、第1固定接点611、第2固定接点72等を保護する。
図3に示すように、本実施形態の保護シート5の形状は、非円形であり、左右対称であり、かつ、前後対称である。保護シート5の外周形状は、ケース2の周壁部22の外周形状と、大きさ及び形状が略同じである。すなわち、保護シート5は、上下方向から見て、長方形状(詳しくは正方形状)に形成されている。
詳しくは、保護シート5の形状は、長方形(詳しくは正方形)の四つの角を落とした四辺形である。上下方向から見て、保護シート5の隣り合う辺は、保護シート5の対角線921,922と直交する外縁55を介してつながっている。
保護シート5は、固定部51、押圧部52及び中間部53を有している。固定部51は、保護シート5において、ケース2に固定される部分である。本実施形態の固定部51は、保護シート5の外周部を構成する、長方形枠状(詳しくは正方形枠状)の部分である。本実施形態では、固定部51が、ケース2の周壁部22の上面にレーザで溶着されており、これにより、保護シート5はケース2に対して固定されている。
押圧部52は、プッシュスイッチ1を操作するユーザによって押される部分であり、かつ、プッシュスイッチ1の操作時において、第2受圧部31を介して第1受圧部431に操作力を伝える部分である。つまり、押圧部52は、可動接点部材4を押す部分である。本実施形態の押圧部52は、保護シート5の中央部であって、上下方向から見て円形状の部分で構成されている。上下方向から見て、押圧部52の中心は、保護シート5の中心に位置している。
本実施形態の押圧部52は、図6Aに示すように、保護シート5における押圧部52の周囲部分よりも上方に突出している。プッシュスイッチ1の操作時における押圧部52は、ユーザにより、例えば、押圧部52上に配置された押し子90(図3参照)を介して間接的に押される。
図1~図3に示すように、中間部53は、固定部51と押圧部52との間に位置しており、押圧部52とこの周囲に配置された固定部51とをつないでいる。本実施形態の中間部53は、保護シート5のうち、固定部51と押圧部52とを除いた部分である。すなわち、保護シート5において枠状の固定部51に囲まれた部分のうち、押圧部52以外の全ての部分が、中間部53である。
本実施形態では、保護シート5の押圧部52と可動部材3の第2受圧部31との間に、図1及び図6Aに示す押圧体8が配置されている。押圧体8は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。本実施形態の押圧体8は、円盤状に形成されており、上下方向から見た形状及び大きさが、保護シート5の押圧部52と同じである。すなわち、押圧部52は、上下方向から見て、保護シート5における押圧体8と重なる部分のみで構成されている。押圧体8の上面は、例えば、レーザで溶着することによって、押圧部52の下面に固定される。
押圧体8は、保護シート5の押圧部52に加わる操作力を、可動部材3の第2受圧部31に伝える。すなわち、本実施形態では、保護シート5の押圧部52に加わった操作力は、押圧体8及び可動部材3を介して、可動接点部材4に間接的に伝えられる。
プッシュスイッチ1の操作時において、押圧部52が下方に向かって押されたとき、第2受圧部31は、押圧部52に固定された押圧体8によって下方に押される。これにより、可動接点部材4は、前述したように、第2受圧部31によって第1受圧部431が下方に押されて、可動接点42が第1固定接点611に接触する。すなわち、可動接点部材4は、押圧部52が押された保護シート5から力を受けることによって、可動接点42の第1固定接点611に対する接触・非接触状態が切り替わるように変形する。
図1に示すように、本実施形態のケース2の周壁部22は、溝221を有している。溝221は、周壁部22の上面において、周壁部22の周方向の一部にのみ形成されている。溝221は、周壁部22の厚み方向に延びており、周壁部22の上面において周壁部22の厚み方向の全長にわたっている。
周壁部22の上面において、溝221を除く部分は、保護シート5の固定部51が固定される固定面220を構成している。固定面220は、上下方向に直交する平面である。
本実施形態の保護シート5の固定部51は、レーザによる溶着により、固定面220の周方向の全長にわたって固定されている。
図3に示すように、上下方向から見て押圧部52の中心を中心とした仮想円91を規定したとき、仮想円91は、径方向D1及び周方向D2を有している。本開示において、保護シート5の周方向とは、周方向D2である。固定部51は、保護シート5の周方向において、溝221に対応する部分を除く全長にわたってケース2に固定されている。
凹部21と保護シート5とで囲まれた、プッシュスイッチ1の内部空間は、溝221を介して、プッシュスイッチ1の外部空間に通じている。このため、図6Bに示すように、プッシュスイッチ1の操作時において保護シート5の押圧部52が下方に押されたとき、プッシュスイッチ1の内部空間に存在する空気は、溝221を通ってプッシュスイッチ1の外部空間に排出される。これにより、プッシュスイッチ1の内部空間の空気が圧縮されることを要因とした、操作感触の劣化が抑制される。また、比較的小さな操作力でプッシュスイッチ1を操作することが可能となる。また、プッシュスイッチ1の操作後の復帰動作時(可動部材3の復元時)には、プッシュスイッチ1の外部空間に存在する空気が溝221を通って凹部21内に流入する。このため、プッシュスイッチ1の復帰動作も良好になる。
図3に示すように、本実施形態の保護シート5は、少なくとも一つの厚減少部54として、複数の厚減少部54を有している。本実施形態の各厚減少部54は、保護シート5の中間部53に形成され、保護シート5を上下方向に貫通した孔である。
具体的に保護シート5は、複数の厚減少部54として、四つの厚減少部54を有している。四つの厚減少部54は、保護シート5の外周部に位置している。四つの厚減少部54は、保護シート5の4辺に沿ってそれぞれ配置されており、保護シート5の周方向に間隔をあけて並んでいる。各厚減少部54は、上下方向から見て、押圧部52から保護シート5の辺に対して垂直に延びた仮想線93上に厚減少部54が位置している。ここで、仮想線93は、上方から見て、押圧部52の中心(保護シート5Aの中心)を通る直線であるが、押圧部52における中心以外の箇所を通る直線であってもよい。
各厚減少部54は、保護シート5において対応する辺に沿った直線状の孔である。各厚減少部54は、保護シート5の対応する辺の中間部分に対応する部分にのみ形成されており、保護シート5の対応する辺の全長には、わたっていない。
複数の厚減少部54は、保護シート5の周方向に並んでいる。保護シート5の周方向において隣り合う厚減少部54の間の部分には、孔及び薄肉部は形成されていない。保護シート5の周方向において隣り合う厚減少部54の間の部分は、保護シート5の隅部に位置している。本実施形態の保護シート5は、厚減少部54が形成されていない部分の厚みが、一定である。
本実施形態の四つの厚減少部54のうち、左右二つの厚減少部54は、形状及び大きさが同じであり、前後二つの厚減少部54は、形状及び大きさが同じである。また、四つの厚減少部54のうち、前後二つの厚減少部54は、上下方向から見て、押圧部52を通る左右方向と平行な仮想直線94を中心に線対称に配置されている。また、四つの厚減少部54のうち、左右二つの厚減少部54は、上下方向から見て、押圧部52を通る前後方向と平行な仮想直線95を中心に線対称に配置されている。ここで、仮想直線94,95は、上方から見て、押圧部52の中心(保護シート5Aの中心)を通る直線であるが、押圧部52における中心以外の箇所を通る直線であってもよい。
プッシュスイッチ1の操作時には、保護シート5の押圧部52が下方に押されることで、押圧部52と固定部51との間において張力が発生する。ここで、保護シート5は、保護シート5の周方向において、押圧部52と固定部51との間に厚減少部54が存在する領域56と、押圧部52と固定部51との間に厚減少部54が存在しない領域57とに分けられる。領域56では、押圧部52と固定部51との間の部分が、厚減少部54で分断される。このため、領域56ではプッシュスイッチ1の操作時において発生する張力が抑制される。このため、厚減少部54の保護シート5における位置、数、寸法、形状等を変更することで、保護シート5の固有振動数を調節することができる。
また、本実施形態のように保護シート5において、保護シート5の対角線921,922と重ならない部分に、厚減少部54を配置することで、保護シート5の座屈による音の発生を抑制できる。
すなわち、本実施形態の保護シート5では、押圧部52と固定部51との間の距離Lが、保護シート5の周方向において変化する。このため、プッシュスイッチ1の操作時において押圧部52が下方に押されたとき、保護シート5の各部にかかる張力は、保護シート5の周方向における位置に応じて変化するおそれがある。特に本実施形態では、保護シート5において、対角線921,922と重なる部分における距離Lが最も長くなる。このため、保護シート5において、対角線921,922と重なる部分と、それ以外の部分との間では、プッシュスイッチ1の操作時にかかる張力が大きく異なり、これを要因として保護シート5の座屈が生じて音が発生するおそれがある。ここで、本実施形態の保護シート5は、上下方向から見て、押圧部52から保護シート5の辺に対して垂直に延びた仮想線93上に厚減少部54が位置しており、保護シート5において仮想線93と重なる部分における張力の発生が抑制される。すなわち、本実施形態では、保護シート5において張力が加わる部分における距離Lの最大値Lmaxと距離Lの最小値Lminとの差を小さくすることができる。これにより、保護シート5の座屈に伴う音の発生を抑制することができる。
(3)変形例
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
(3-1)変形例1
図8に示す変形例1のプッシュスイッチ1Aは、上記実施形態の複数の厚減少部54に代わる複数の厚減少部54Aを備えている。プッシュスイッチ1Aは、上記実施形態のプッシュスイッチ1と同様の構成を有している。このため、以下では、プッシュスイッチ1Aについて、プッシュスイッチ1と異なる点のみを説明し、重複する点については説明を省略する。
プッシュスイッチ1Aは、上記実施形態の保護シート5に代えて、保護シート5Aを備えている。保護シート5Aは、保護シート5と同様の構成を有している。ただし、保護シート5Aは、上記実施形態の中間部53に代わる中間部53Aを有している。中間部53Aは、中間部53と同様の構成を有しており、押圧部52と固定部51とをつないでいる。ただし、中間部53Aは、複数の厚減少部54に代わる複数(詳しくは四つ)の厚減少部54Aを有している。
四つの厚減少部54Aは、保護シート5Aの四つの隅部にそれぞれ配置されている。各厚減少部54Aは、保護シート5Aの対角線921,922上に位置している。各厚減少部54Aは、保護シート5Aを上下方向に貫通し、かつ、上下方向から見て、保護シート5Aの対応する隅部の外縁55に沿った直線状の孔である。
複数の厚減少部54Aは、保護シート5Aの周方向に並んでいる。保護シート5Aの周方向において隣り合う厚減少部54Aの間の部分には、孔及び薄肉部は形成されていない。保護シート5Aの周方向において隣り合う厚減少部54Aの間の部分は、保護シート5における辺に沿った部分である。本変形例では、厚減少部54Aを保護シート5Aの隅部に配置して、保護シート5Aの固有振動数を調節することができる。
(3-2)実施形態、変形例1、比較例との比較
図9は、上記実施形態、変形例1及び比較例のプッシュスイッチ1,1Aの各々が操作された時において、発生した音の周波数と音圧レベルとの関係を示したグラフである。なお、比較例のプッシュスイッチは、上記実施形態のプッシュスイッチと、保護シート5に厚減少部54Aが形成されていない点だけが異なる。
図9から明らかなように、上記実施形態のプッシュスイッチ1は、変形例1及び比較例のプッシュスイッチ1Aと比較して、ピーク周波数(音圧レベルが最大となる周波数)が小さくなる。また、上記実施形態及び変形例1のプッシュスイッチ1,1Aは、比較例のプッシュスイッチと比較して、最大の音圧レベルが小さくなり、静音化が図られる。
(3-3)変形例2
図10に示す変形例2のプッシュスイッチ1Bは、上記実施形態の複数の厚減少部54に代わる複数(詳しくは四つ)の厚減少部54Bを備えている。プッシュスイッチ1Bは、上記実施形態のプッシュスイッチ1と同様の構成を有している。このため、以下では、プッシュスイッチ1Bについて、プッシュスイッチ1と異なる点のみを説明し、重複する点については説明を省略する。
プッシュスイッチ1Bは、上記実施形態の保護シート5に代えて、保護シート5Bを備えている。保護シート5Bは、保護シート5と同様の構成を有している。ただし、保護シート5Bは、複数の厚減少部54に代わる複数(詳しくは四つ)の厚減少部54Bを有している。複数の厚減少部54Bは、複数の厚減少部54と同様の構成を有している。ただし、複数の厚減少部54Bの各々は、保護シート5の他の部分よりも厚みが小さくなった薄肉部である。本変形例の厚減少部54Bは、保護シート5の上面に凹みを形成することで設けられている。
本変形例においても、厚減少部54Bの保護シート5Bにおける位置、寸法、形状等を変更することで、プッシュスイッチ1Bの操作時において保護シート5Bに生じる張力を調節して、保護シート5Bの固有振動数を調節することができる。また、本変形例では、厚減少部54Bが保護シート5Bを貫通する孔ではないので、プッシュスイッチ1Bの内部空間に塵埃等が浸入することが抑制される。
(4)他の変形例
なお、上述した実施形態及び各変形例のプッシュスイッチ1~1Bは、適宜設計変更可能である。例えば、厚減少部54~54Bの保護シート5~5Bにおける位置、形状及び大きさは、限定されない。また、厚減少部54~54Bの数は、限定されない。例えば、保護シート5は、厚減少部54~54Bを一つだけ有してもよい。また、変形例1の厚減少部54Aは、孔ではなく、薄肉部であってもよい。
また、変形例2の厚減少部54Bは、保護シート5Bの上面及び下面に凹みを形成することで設けられてもよいし、保護シート5Bの下面にのみ凹みを形成することで設けられてもよい。
また、固定部51は、例えば、ヒータを用いた溶着、超音波溶着、振動溶着等、レーザ溶着以外の溶着により、ケース2に固定されてもよい。また、固定部51は、溶着以外の固定手段によりケース2に固定されてもよい。溶着以外の固定手段としては、例えば、粘着又は接着が挙げられる。この場合、固定部51は、粘着剤又は接着剤を介して、ケース2に固定される。
また、保護シート5~5Bの押圧部52は、押し子90等の他の部材を介さず、ユーザによって直接押操作されてもよい。また、押圧部52の形状は、上下方向から見て円形状に限られず、楕円形状、多角形状等であってもよい。
また、保護シート5~5Bは、凹部21の少なくとも一部を覆っていればよく、凹部21の全体を覆っていることは、プッシュスイッチ1~1Bに必須の構成ではない。
また、押圧体8は、例えば、保護シート5~5Bの押圧部52の上方に配置されていてもよい。この場合、押圧体8の下面が保護シート5~5Bの上面に接合され、押圧体8に作用する操作力が、押圧部52を介して第2受圧部31に伝達される。
また、プッシュスイッチ1~1Bは、押圧体8を備えなくてもよい。この場合、保護シート5~5Bの押圧部52に加わった操作力は、可動部材3の第2受圧部31に直接伝えられる。また、プッシュスイッチ1~1Bは、可動部材3を備えなくてもよい。この場合、可動部材3の第2受圧部31に加わった操作力は、可動接点部材4の第1受圧部431に直接伝えられる。
また、ケース2の凹部21の開口形状は、略正方形状に限られず、例えば長方形状、円形状、又は長円形状等であってもよい。
また、プッシュスイッチ1~1Bは、第1接点及び第2接点を有する2段動作タイプであってもよい。2段動作タイプのプッシュスイッチ1~1Bは、押圧部52が押されるとまず第1接点がオンし、第1接点がオンした状態から更に押圧部52が押されることによって第2接点がオンする。また、プッシュスイッチ1~1Bは、常開型に限られず、操作時にのみオフになる、常閉型であってもよい。
また、プッシュスイッチ1~1Bは、オーバーストロークタイプ以外のスイッチであってもよい。また、プッシュスイッチ1~1Bは、機器の操作部に用いられて人に操作される構成に限られず、例えば、機器の検知部等に用いられてもよい。プッシュスイッチ1~1Bが機器の検知部に用いられる場合、プッシュスイッチ1~1Bは、例えば、リミットスイッチとしてアクチュエータ等の機械部品の位置検出に用いられる。
(5)態様
以上の説明から明らかなように、第1の態様のプッシュスイッチ(1~1B)は、以下に示す構成を有している。プッシュスイッチ(1~1B)は、ケース(2)、固定接点部材(6)、可動接点部材(4)及び保護シート(5~5B)を備えている。ケース(2)は、凹部(21)を有している。固定接点部材(6)は、凹部(21)に配置された固定接点(611)を有している。可動接点部材(4)は、凹部(21)に配置された可動接点(42)を有している。保護シート(5~5B)は、凹部(21)を覆っている。保護シート(5~5B)は、固定部(51)、押圧部(52)及び中間部(53,53A)を有している。可動接点部材(4)は、押圧部(52)が押された保護シート(5~5B)から力を受けることによって、可動接点(42)の固定接点(611)に対する接触・非接触状態が切り替わるように変形する。保護シート(5)は、少なくとも一つの厚減少部(54~54B)を更に有している。少なくとも一つの厚減少部(54~54B)は、中間部(53,53A)に形成された孔又は薄肉部である。
この態様によれば、厚減少部(54~54B)の保護シート(5~5B)における位置、寸法、形状等を変更することで、保護シート(5~5B)の固有振動数を調節することができる。このため、プッシュスイッチ(1~1B)が操作された際に保護シート(5~5B)から意図しない周波数の音が発生することを抑制できる。
また、第2の態様のプッシュスイッチ(1~1B)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様の保護シート(5~5B)は、少なくとも一つの厚減少部(54~54B)として、複数の厚減少部(54~54B)を有している。
この態様によれば、複数の厚減少部(54~54B)の保護シート(5~5B)における位置、数、寸法、形状等を変更することで、保護シート(5~5B)の固有振動数を調節することができる。
また、第3の態様のプッシュスイッチ(1~1B)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様の複数の厚減少部(54~54B)は、保護シート(5~5B)の周方向に間隔をあけて並んでいる。
この態様によれば、保護シート(5~5B)の周方向において変化する押圧部(52)と固定部(51)との間の距離(L)に応じて、複数の厚減少部(54~54B)を保護シート(5~5B)の周方向に並べて配置することで、保護シート(5~5B)の固有振動数を調節することができる。
また、第4の態様のプッシュスイッチ(1~1B)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様の複数の厚減少部(54~54B)は、保護シート(5~5B)の厚み方向から見て、押圧部(52)を通過する仮想直線(94)を中心にして線対称に配置された一対の厚減少部(54~54B)を含んでいる。
この態様によれば、保護シート(5~5B)において、一対の厚減少部(54~54B)をバランス良く配置できる。このため、プッシュスイッチ(1,1A)の良好な操作感覚を維持することができる。
また、第5の態様のプッシュスイッチ(1A)は、第1~第4のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の保護シート(5A)は、長方形状のシートである。押圧部(52)は、保護シート(5A)の中央部に位置している。固定部(51)は、保護シート(5A)の外周部に位置している。少なくとも一つの厚減少部(54A)は、保護シート(5A)の厚み方向から見て、長方形状の保護シート(5A)の対角線(921,922)上に位置している
この態様によれば、保護シート(5A)において対角線(921,922)と重なる部分に厚減少部(54A)を形成することにより、この部分における振動を抑制して、保護シート(5A)の座屈による音の発生を抑制できる。
また、第6の態様のプッシュスイッチ(1,1B)は、第1~第4のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様の保護シート(5,5B)は、長方形状のシートである。押圧部(52)は、保護シート(5,5B)の中央部に位置している。固定部(51)は、保護シート(5,5B)の外周部に位置している。少なくとも一つの厚減少部(54,54B)は、保護シート(5,5B)の厚み方向から見て、押圧部(52)から長方形状の保護シート(5,5B)の辺に対して垂直に延びた仮想線(93)上に位置している。
この態様によれば、保護シート(5,5B)において仮想線(93)と重なる部分に厚減少部(54,54B)を形成することにより、この部分における振動を抑制して、保護シート(5,5B)の座屈による音の発生を抑制できる。
1~1B プッシュスイッチ
2 ケース
21 凹部
4 可動接点部材
42 可動接点
5~5B 保護シート
51 固定部
52 押圧部
53,53A 中間部
54~54B 厚減少部
6 固定接点部材
611 固定接点
921,922 対角線
94 仮想直線

Claims (4)

  1. 凹部を有するケースと、
    前記凹部に配置された固定接点を有する固定接点部材と、
    前記凹部に配置された可動接点を有する可動接点部材と、
    前記凹部を覆う保護シートとを備え、
    前記保護シートは、
    押圧部と、
    前記ケースに固定された固定部と、
    前記押圧部と前記固定部とをつないだ中間部とを有し、
    前記可動接点部材は、前記押圧部が押された前記保護シートから力を受けることによって、前記可動接点の前記固定接点に対する接触・非接触状態が切り替わるように変形し、前記保護シートは、
    少なくとも一つの厚減少部を更に有し、
    前記少なくとも一つの厚減少部は、前記中間部に形成された孔であ
    前記保護シートは、前記少なくとも一つの厚減少部として、
    複数の厚減少部を有し、
    前記複数の厚減少部は、前記保護シートの周方向に間隔をあけて並んでいる、
    プッシュスイッチ。
  2. 前記複数の厚減少部は、
    前記保護シートの厚み方向から見て、前記押圧部を通過する仮想直線を中心にして線対称に配置された一対の厚減少部を含んだ、
    請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記保護シートは、長方形状のシートであり、
    前記押圧部は、前記保護シートの中央部に位置し、
    前記固定部は、前記保護シートの外周部に位置し、
    前記少なくとも一つの厚減少部は、前記保護シートの厚み方向から見て、長方形状の前記保護シートの対角線上に位置している、
    請求項1又は2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記保護シートは、長方形状のシートであり、
    前記押圧部は、前記保護シートの中央部に位置し、
    前記固定部は、前記保護シートの外周部に位置し、
    前記少なくとも一つの厚減少部は、前記保護シートの厚み方向から見て、前記押圧部から長方形状の前記保護シートの辺に対して垂直に延びた仮想線上に位置している、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ
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