JPWO2017033620A1 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017033620A1
JPWO2017033620A1 JP2017536684A JP2017536684A JPWO2017033620A1 JP WO2017033620 A1 JPWO2017033620 A1 JP WO2017033620A1 JP 2017536684 A JP2017536684 A JP 2017536684A JP 2017536684 A JP2017536684 A JP 2017536684A JP WO2017033620 A1 JPWO2017033620 A1 JP WO2017033620A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
product
design information
adaptation
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017536684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6763388B2 (ja
Inventor
尚子 菅野
尚子 菅野
浩平 宮本
浩平 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2017033620A1 publication Critical patent/JPWO2017033620A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6763388B2 publication Critical patent/JP6763388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/30Auxiliary operations or equipment
    • B29C64/386Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y50/00Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/4097Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by using design data to control NC machines, e.g. CAD/CAM
    • G05B19/4099Surface or curve machining, making 3D objects, e.g. desktop manufacturing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/48Wearing apparel
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/35Nc in input of data, input till input file format
    • G05B2219/351343-D cad-cam
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45222Cloth making
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49007Making, forming 3-D object, model, surface
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

【課題】適切な編集を行った上で三次元物体を再現することを可能にする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置。
【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、実空間上の三次元物体とデータ(三次元情報)とを繋ぐ技術が盛んに開発されている。そのような技術の一つとして、例えば実空間上の三次元物体の三次元情報を測定する技術(例えば、3Dスキャナ)や、三次元情報に基づいて実空間上に三次元物体を再現する技術(例えば、3Dプリンタ)がある。これらの技術においては、三次元情報をより精度よく測定又は再現することが求められている。
例えば、下記特許文献1では、前者の技術に関し、撮像画像から三次元物体の三次元情報を得る際に、三次元物体のモデルを加味することで、対象物の自然な三次元情報を得る技術が開示されている。
特開2001−209799号公報
上記特許文献1に記載された技術は、三次元モデルに基づく補正を行うことで、測定精度の向上を目的とする技術である。しかし、後者の技術に関して言えば、単に再現精度を向上させるだけでは不足なケースがある。例えば、再現された三次元物体の用途によっては、そのまま再現するのではなく変形等させた上で再現した方が望ましい場合がある。
そこで、本開示では、適切な編集を行った上で三次元物体を再現することを可能にする、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提案する。
本開示によれば、製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、製品のデフォルトの設計情報を取得することと、前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得することと、取得された前記対象物情報に基づいて、取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報をプロセッサにより生成することと、を含む情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、適切な編集を行った上で三次元物体を再現することが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
一実施形態に係る製造システムの概要を説明するための説明図である。 同実施形態に係る製造システムの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る対象物情報の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る適合化対象物の特徴点の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係るポリゴン数の調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係るテクスチャ情報の適合化を説明するための説明図である。 同実施形態に係るテクスチャ情報の適合化を説明するための説明図である。 同実施形態に係るテクスチャ量の調整に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る製造システムにおいて実行される生成方針設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る製造システムにおいて実行される製品の製造処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る製造システムにおいて実行される製品の製造処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.技術的課題
1.2.概要
2.構成例
3.第1の実施形態
3.1.技術的特徴
3.2.処理の流れ
4.第2の実施形態
4.1.技術的特徴
4.2.処理の流れ
5.ハードウェア構成例
6.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、本技術の技術的課題及び本技術の概要を説明する。
<1.1.技術的課題>
設計情報(例えば、三次元情報)に基づいて実空間上に三次元物体を再現する技術として、3Dプリンタが知られている。3Dプリンタは、三次元情報が示す形状を、指定された素材を積層等しながら印刷することで、製品を製造する装置である。
近年、様々なタイプの3Dプリンタが開発されている。例えば、樹脂を素材として利用するタイプ、光造形を行うタイプ、及び複数の素材で同時に印刷可能なタイプなどがある。製造可能な製品のタイプも、オブジェ、食物、及び洋服など多岐に渡っている。
現状では、製造(即ち、印刷)後の製品が販売されているケースがほとんどである。しかし、今後はユーザの身近に3Dプリンタが配備され(例えば、ユーザ自身が所有する等)、ユーザ自身が印刷するケースが増加すると予想される。ユーザ自身が印刷するケースにおいて、3Dプリンタに入力される設計情報を取得する方法には、ユーザ自身が自作する方法と、既存のデータを流用する方法と、の2種類がある。前者には、例えば、CAD等の設計ソフトを用いてユーザ自身が手動で生成する方法と、赤外線センサ等を搭載するデバイスによる3Dスキャン結果に基づいて自動的に生成する方法とがある。後者には、例えば、ダウンロードする方法がある。
いずれの方法で取得されるにしろ、設計情報を編集(即ち、変更)することが求められる場合がある。例えば、3Dプリンタの能力(例えば、最大サイズ、素材、精度等)に合わせて、印刷可能になるように設計情報を編集するケースが挙げられる。ユーザは、設計情報を編集可能な環境下にある場合、サイズを変更したり、頂点の位置を変更したり、テクスチャを変更したり、色を変更したりすることができる。しかし、設計情報の編集は手間であるし、そもそも既存の設計情報を流用する場合は編集の自由度が低い場合がある。
3Dプリンタでは、繊細で強度が低い又は圧力に弱い部分を含むものや、空洞部分を含む製品の製造のために、サポート材が利用される場合がある。サポート材とは、3Dプリンタによる製品の製造のために用いられる補助部材であり、製造途中の素材を支えて落下又は変形を防ぐ。サポート材には、製品と同じ素材が用いられてもよいし、サポート材の除去を容易にするために水溶性を有する又は柔軟性が高い素材等の製品とは異なる素材が用いられてもよい。前者の場合には、製品とサポート材とが、ひとつのオブジェクトとして同時に印刷される。一方で、後者の場合には、事前に準備してあるサポート材の位置に合わせて製品が隣接印刷又は重畳印刷される。いずれにしろ、設計情報にサポート材に関する情報が含まれない場合は追加されることが望ましく、設計情報が編集される場合には同じくサポート材に関する情報も編集されることが望ましい。
しかしながら、現状では印刷後の製品が販売されているケースがほとんどであることもあり、取得した設計情報を編集することは困難であることが多い。
そこで、上記事情を一着眼点にして本開示の一実施形態に係る製造システムを創作するに至った。本実施形態に係る製造システムは、取得した設計情報を容易に編集することが可能である。より具体的には、製造システムは、任意の物体に適合化するよう設計情報を編集することが可能である。
<1.2.概要>
続いて、本実施形態に係る製造システムの概要を説明する。
上述したように、本実施形態に係る製造システムは、任意の物体に適合化するよう設計情報を編集することが可能である。また、本実施形態に係る製造システムは、サポート材を用いる場合には、サポート材も任意の物体に適合化するよう設計情報を編集することが可能である。
適合化対象物は多様に考えられる。例えば、適合化対象物が部屋であり、家具の設計情報が部屋に適合化するよう編集されてもよい。また、適合化対象物がロボットであり、ロボットのパーツの設計情報がロボットに適合化するよう編集されてもよい。また、適合化対象物がスマートフォンであり、スマートフォンカバーの設計情報がスマートフォンに適合化するよう編集されてもよい。他にも、製品としては、腕輪、子供用おもちゃ、カップの持ち手のような食器類、及びペット用の洋服などが考えられる。本明細書では、一例として、適合化対象物がユーザ(即ち、人間)であり、服の設計情報がユーザに適合化するよう編集される例を主に説明する。以下、図1を参照して、本実施形態に係る製造システムの概要を説明する。
図1は、本実施形態に係る製造システムの概要を説明するための説明図である。図1に示すように、製造システムは、ユーザ10に適合化(フィッティング)されたサポート材の設計情報20及び服の設計情報30を生成する。適合化には、例えばユーザ10の身長、体重及び関節の位置等の情報が加味され得る。そして、製造システムは、設計情報20に従ってサポート材40を印刷し、続いて設計情報30に従って服50を印刷する。このようにして、ユーザ10にフィットする(パーソナライズされた)服50が製造される。
なお、服のように空洞部分を含む物体の印刷には、サポート材が利用される場合が多いが、光造形等の技術が採用される場合にはサポート材は不要である。本実施形態に係る製造システムが、サポート材を不要とする技術を採用する場合には、サポート材の適合化及び製造は省略される。
以上、本実施形態に係る製造システムの概要を説明した。続いて、本実施形態に係る製造システムの構成例を説明する。
<<2.構成例>>
図2は、本実施形態に係る製造システム100の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、製造システム100は、通信装置110、測定装置120、製造装置130及び適合化装置140を含む。
(1)通信装置110
通信装置110は、有線/無線により他の装置との間でデータの送受信を行うための通信モジュールである。例えば、通信装置110は、設計情報をダウンロード可能なサーバと接続し、設計情報を受信して適合化装置140へ出力する。ここで出力される設計情報は、適合化前の設計情報である。
(2)測定装置120
測定装置120は、対象物の三次元形状を測定(いわゆる、3Dスキャン)する装置である。測定装置120は、カメラ、赤外線センサ、及び深度センサ等の多様なセンサを含んでいてもよく、3Dスキャナとも称され得る。本実施形態に係る測定装置120は、適合化対象物の三次元形状を測定し、測定結果を適合化装置140へ出力する。測定装置120は、ハンディタイプ又はドーム(全方位)タイプなどの様々な形態をとり得る。また、測定装置120は、アクティブ計測法又はパッシブ計測法などの様々な測定手法を採用し得る。
(3)製造装置130
製造装置130は、設計情報に基づく製造を行う装置である。製造装置130は、適合化装置140から出力された適合化された設計情報に基づいて製品を製造する。例えば、製造装置130は、積層型、噴射型又は浸漬型等の3Dプリンタである。
(4)適合化装置140
適合化装置140は、入力された設計情報を、適合化対象物に適合化させる機能を有する。図2に示すように、本実施形態に係る適合化装置140は、第1の取得部141、第2の取得部142、生成部143、記憶部144及び出力部145を含む。これらの各構成要素の機能は、後に詳しく説明する。
以上、本実施形態に係る製造システム100の構成例を説明した。続いて、本実施形態に係る適合化装置140の技術的特徴を説明する。
<<3.第1の実施形態>>
<3.1.技術的特徴>
(1)対象物情報
適合化装置140(例えば、第2の取得部142)は、適合化対象物の情報を取得する。適合化対象物の情報を、以下では対象物情報とも称する。
対象物情報は、適合化対象物の三次元情報を含む。適合化対象物の三次元情報は、例えば適合化対象物の外形的な実寸サイズ、及び形状等を示す情報を含む。服に関して言えば、図3に示す人の実寸サイズの寸法が、対象物情報に含まれ得る。図3は、本実施形態に係る対象物情報の一例を説明するための説明図である。例えば、図3に示すように、対象物情報には、頭周り201、首周り202、裄丈203、肩幅204、袖丈205、腕回り206、アームホール207、胸囲208、ウエスト209、ヒップ210、太もも211、足首212及び股下213の寸法が含まれ得る。このような、人に関する三次元情報を、スケルトンデータとも称する。なお、スケルトンデータは、二次元の情報であってもよい。その場合、身長及び体重等の属性情報に基づいて奥行き(即ち、厚み)が推定されること三次元情報とされてもよいし、ユーザによる奥行きの入力に基づいて三次元情報とされてもよい。
対象物情報は、適合化対象物の特徴点の三次元情報を含む。特徴点の三次元情報は、例えば特徴点の座標、及び特徴点間の位置関係等を示す情報を含む。適合化対象物が人である場合、特徴点の三次元情報は、例えば右肩、左肩、及び右肘、といった身体の各点の座標(例えば、腰の位置を原点とした相対座標)を含み得る。図4に、人の特徴点の一例を示した。図4は、本実施形態に係る適合化対象物の特徴点の一例を説明するための説明図である。図4に示すように、人の特徴点には、身体の中心に位置する、頭301、首302、肩中央303、背骨310、及び腰中央311が含まれる。また、人の特徴点には、身体の右側に位置する、右肩304R、右肘305R、右手首306R、右手307R、右親指308R、右手先309R、右腰312R、右膝313R、右かかと314R、及び右足315Rが含まれる。また、人の特徴点には、身体の左側に位置する左肩304L、左肘305L、左手首306L、左手307L、左親指308L、左手先309L、左腰312L、左膝313L、左かかと314L、及び左足315Lが含まれる。
適合化対象物の三次元情報及び/又は適合化対象物の特徴点の三次元情報は、例えば測定装置120が適合化対象物を直接的にスキャンすることで、取得されてもよい。これらの情報は両方とも実寸サイズの情報であることが望ましく、いずれか一方が実寸サイズではない場合(例えば、相対サイズ)、適合化装置140は、他方の実寸サイズの情報に合わせて実寸サイズに直す。
適合化装置140(例えば、第2の取得部142)は、対象物情報として適合化対象物の属性情報を取得してもよく、属性情報から適合化対象物の三次元情報を推定してもよい。服に関して言えば、適合化装置140は、例えばユーザの身長、体重及び性別等の属性情報に基づいて、図3に示した人の実寸サイズを推定してもよいし、図4に示した人の特徴点の座標を推定してもよい。
(2)製品設計情報
適合化装置140(例えば、第1の取得部141)は、製品のデフォルトの設計情報を取得する。製品の設計情報を、以下では製品設計情報とも称する。
製品設計情報は、製品の三次元情報及びテクスチャ情報を含む。製品の三次元情報は、例えば製品を形成する三次元点群の座標、それら点を繋いだポリゴンメッシュ、及び各ポリゴンの法線ベクトル等を示す情報を含む。テクスチャ情報は、各ポリゴンのテクスチャ(例えば、色及び凹凸等)を示す情報である。
製品設計情報は、適合化対象物の特徴点に対応する、製品の三次元情報における頂点を示す情報を含んでいてもよい。そのような頂点を示す情報は、服に関して言えば、例えば図4に示した右肩304Rに対応する頂点、左肩304Lに対応する頂点を示す情報である。対応関係は、製品設計情報に予め含まれていてもよいし、ユーザにより指定されてもよい。
製品設計情報は、適合化規則を含んでいてもよい。適合化規則は、製品設計情報への変更に関する制限を示す情報を含む。例えば、適合化規則は、製品の三次元情報又はテクスチャ情報に関する変更の制限を示す情報を含む。服に関して言えば、適合化規則は、例えばゆとり量、単位面積当たりのテクスチャ量、及び肩幅と袖丈とのバランス等に関する制限(例えば、閾値)を示す情報を含み得る。他にも、適合化規則は、局所的な拡縮を許可するか否かを示す情報、拡縮を許可する領域と許可しない領域を示す情報、及び拡大率又は縮小率の上限値を示す情報等を含み得る。適合化規則は、例えば製品の種別(例えば、男性用の服、女性用の服、又はスマートフォンカバー等)ごとに共通したものが採用されてもよいし、設計者により個々の製品ごとに設定されてもよい。
(3)サポート材設計情報
サポート材の設計情報は、例えばサポート材を形成する三次元点群の座標、及びそれら点を繋いだポリゴンメッシュ、及び各ポリゴンの法線ベクトル等を示す情報を含む。サポート材の設計情報を、以下ではサポート材設計情報とも称する。サポート材設計情報は、デフォルトの製品設計情報に含まれていてもよいし、適合化装置140により生成されてもよい。いずれにしろ、後述するように、製品設計情報の適合化に伴いサポート材設計情報も適合化される。
(4)製品設計情報の適合化処理
適合化装置140(例えば、生成部143)は、対象物情報に基づいて、デフォルトの製品設計情報から対象物に適合化された製品設計情報を生成する。
例えば、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報を、適合化対象物の三次元情報に基づいて補正することで、適合化された製品設計情報を生成してもよい。例えば、適合化装置140は、適合化対象物の三次元情報に基づいて、製品設計情報に含まれる三次元情報の各頂点間の間隔を拡大又は縮小することで、製品の拡大又は縮小を実現する。服に関して言えば、適合化装置140は、服のデフォルトの寸法を、ユーザの実寸サイズに合わせて拡縮する。なお、拡大率及び縮小率は、部分的に異なっていてもよいし、全体的に同じであってもよい。これにより、適合化対象物に製品を適合化させることが可能となり、例えば服をユーザの体形にぴったりと沿わせることが可能となる。
具体的には、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報における各頂点間の間隔と、対象物情報における対応する部分の間隔とを比較することで、拡大又は縮小比率を算出する。適合化装置140は、この拡大又は縮小比率を用いて、デフォルトの製品設計情報におけるポリゴンを拡大又は縮小させたり、移動させたりする。下記の数式(1)にポリゴンの拡大行列を示した。また、下記の数式(2)にポリゴンの移動行列を示した。適合化装置140は、ポリゴンの拡大又は縮小(即ち、頂点間の間隔の拡大又は縮小)及び移動(即ち、頂点の移動)について、これらの行列を用いて演算する。
Figure 2017033620
Figure 2017033620
ここで、Sは、X軸方向への拡大率又は縮小率である。Sは、Y軸方向への拡大率又は縮小率である。Sは、Z軸方向への拡大率又は縮小率である。また、Tは、X軸方向への移動距離である。Tは、Y軸方向への移動距離である。Tは、Z軸方向への移動距離である。
また、例えば、適合化装置140は、適合化対象物の特徴点と、対応する製品の頂点とを対応付けて適合化を行ってもよい。具体的には、適合化装置140は、例えば、適合化対象物の特徴点の位置に、対応する製品の頂点の位置が一致するよう頂点の位置を移動させる(例えば、頂点間の間隔を拡縮する)。他にも、適合化装置140は、例えば、特徴点に想定される挙動(例えば、人の関節の動き)に応じて、製品の頂点を移動させる(例えば、服にゆとりをもたせる)。これにより、適合化対象物に製品を適合化させることが可能となる。服に関して言えば、例えば服をユーザの関節の位置に沿わせ、及び関節の動きを邪魔しないようにすることが可能となる。
また、例えば、適合化装置140は、製品設計情報に含まれる適合化規則に従って適合化を行ってもよい。これにより、例えば適合化の結果がデフォルトからかけ離れたものになること、及び設計者の意図から外れることが防止される。服に関して言えば、例えばゆったりとしたデザインの服の製品設計情報から、体形にぴったり合った服が製造されることが防止される。
また、例えば、適合化装置140は、テクスチャ情報を適合化させてもよい。服に関して言えば、適合化装置140は、例えばユーザの肌の色、髪の色、及び髪型等に合った色に変更してもよい。
また、例えば、適合化装置140は、適合化対象物に含まれる可動部の存在に基づいて、製品設計情報の生成方針を設定してもよい。生成方針には、例えば通常モード、回避モード、及び余白追加モードがある。通常モードにおいては、適合化装置140は、可動部を考慮した変更は行わない。回避モードにおいては、適合化装置140は、可動部に相当する部分を避けて製品が製造されるよう、製品設計情報から該当する部分を削除する。余白追加モードにおいては、適合化装置140は、可動部の動きを考慮して、可動部を覆った製品を製造した場合に可動部の動きが阻害されないよう、可動部に相当する部分を膨らませる、厚さを薄くする、又は伸縮性の高い素材を用いる等の変更を適用する。このような生成方針の設定により、スマートフォンカバー等の可動部がない製品、及び服又はロボット等の可動部を含む製品を、それぞれ適切に製造することが可能となる。
また、例えば、適合化装置140は、設計情報に含まれる製品の三次元情報に頂点を追加又は削除してもよい。これにより、製品の拡大又は縮小に応じて頂点の分布が疎になった部分又は密になった部分に関し、所定の密度に戻すことが可能となる。なお、頂点の追加は、追加された頂点同士又は追加された頂点と既存の頂点とから成るポリゴンの追加(即ち、既存のポリゴンの分割)を意味する。また、頂点の削除は、削除された頂点を含んでいたポリゴンの削除(即ち、既存のポリゴンの統合)を意味する。ポリゴンが分割された場合は、分割前のポリゴンに対応するテクスチャ情報が分割後のポリゴンに割当てられる。ポリゴンが統合された場合は、統合前のポリゴンに対応するテクスチャ情報が統合後のポリゴンに割当てられる。ここで、図5及び図6を参照して、頂点の追加及び削除について説明する。
図5及び図6は、本実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。ここでは、デフォルトの製品設計情報が、一般的な女性の平均的な身長及び体重向けにデザインされた女性服の製品設計情報であるものとする。図5及び図6に示した、デフォルトの製品設計情報の三次元情報400のうち袖部分に注目すると、手首部分Xに対応する頂点401、肩部分Yに対応する頂点402、及び頂点401と頂点402とを結ぶ線上の頂点群403がある。まず、適合化装置140は、ユーザの身長が平均身長よりも高いか否かに基づいて、製品設計情報に含まれる三次元情報の各頂点間の間隔をデフォルトから拡大又は縮小することで適合化を行う。しかしながら、頂点間の間隔の拡大縮小に伴って、ポリゴン数、ポリゴン形状、及びテクスチャ等にばらつきが発生し得る。そこで、適合化装置140は、頂点の追加又は削除を行うことで、このようなばらつきを解消する。
図5に示した例では、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報に含まれる三次元情報400の各頂点間の間隔を拡大することで、三次元情報410を生成している。図5に示すように、拡大されると、手首部分Xに対応する頂点411と肩部分Yに対応する頂点412との間の間隔が広くなり、頂点411と頂点412とを結ぶ線上の頂点群413の間隔もデフォルトより広くなる。よって、1つのポリゴンの面積が大きくなる。1つのポリゴンの面積が大きくなると、その面積あたりに含まれるテクスチャは希薄化する(例えば、柄がなだらかにボケる)。そのため、適合化装置140は、頂点群413にひとつ以上頂点を追加し、間隔を調整することで、頂点群414とする。このようにして、ポリゴンサイズがデフォルトからかけ離れることが防止される。適合化装置140は、このような頂点の追加を全体的に行うことで適合化を行う。
図6に示した例では、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報に含まれる三次元情報400の各頂点間の間隔を縮小することで、三次元情報420を生成している。図6に示すように、縮小されると、手首部分Xに対応する頂点421と肩部分Yに対応する頂点422との間の間隔が狭くなり、頂点421と頂点422とを結ぶ線上の頂点群423の間隔もデフォルトより狭くなる。よって、1つのポリゴンの面積が小さくなる。1つのポリゴンの面積が小さくなると、その面積あたりに含まれるテクスチャは密になる(例えば、柄が圧縮されて密集する)。そのため、適合化装置140は、頂点421と頂点422との間に存在する頂点群423から一部の頂点を削除し、間隔を調整することで、頂点群424とする。このようにして、ポリゴンサイズがデフォルトからかけ離れることが防止される。適合化装置140は、このような頂点の削除を全体的に行うことで、適合化を行う。なお、頂点の削除は、データ量削減の観点からも有用である。
以上、直線上に並ぶ頂点の追加及び削除について説明した。続いて、図7及び図8を参照して、平面上の頂点の追加及び削除、即ちポリゴンの追加及び削除について説明する。
図7は、本実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。図7に示した例では、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報に含まれる三次元情報500の各頂点間の間隔を拡大することで、三次元情報510を生成している。拡大後の三次元情報510においては、頂点511、512及び513から成るポリゴン、頂点512、513及び514から成るポリゴン、並びに頂点513、514及び515から成るポリゴンの面積が、デフォルトと比較して過剰に大きいものとする。なお、ここでの過剰に大きいとは、デフォルトの面積にオフセットを加えた閾値よりも大きいことを指すものとする。その場合、適合化装置140は、頂点516、517、及び518を追加することで、ポリゴンの追加(即ち、分割)を行う。これにより、拡大後のポリゴンの面積がデフォルトより過剰に大きくなることが防止される。ポリゴンの追加は、例えば既存のポリゴンの中心(例えば、三角形の重心)に頂点を追加することにより行われ得る。
図8は、本実施形態に係る適合化処理の一例を説明するための説明図である。図8に示した例では、適合化装置140は、デフォルトの製品設計情報に含まれる三次元情報500の各頂点間の間隔を縮小することで、三次元情報520を生成している。縮小後の三次元情報520においては、頂点521、522及び524から成るポリゴン、頂点521、523及び524から成るポリゴン、並びに頂点522、523及び524から成るポリゴンの面積が、デフォルトと比較して過剰に小さいものとする。なお、ここでの過剰に小さいとは、デフォルトの面積からオフセットを減算した閾値よりも小さいことを指すものとする。その場合、適合化装置140は、頂点524を削除することで、ポリゴンの削除(即ち、統合)を行う。これにより、縮小後のポリゴンの面積がデフォルトより過剰に小さくなることが防止される。
上記では、ポリゴンの面積に着目して説明したが、適合化装置140は、ポリゴンの単位面積当たりのテクスチャ量に基づいて、ポリゴンの追加又は削除を行うか否かを判定してもよい。テクスチャ量は、例えばポリゴンの単位面積当たりに含まれるエッジ量、色分布、PSF(Point Spread Function)又は光量などにより量子化された値である。例えば、適合化装置140は、テクスチャ量がデフォルトよりも過剰に多い場合にポリゴンの削除(即ち、統合)を行い、過剰に少ない場合にポリゴンの追加(即ち、分割)を行う。これにより、テクスチャ量がデフォルトからかけ離れることが防止される。
以上、ポリゴンの追加及び削除について説明した。続いて、図9を参照して、ポリゴンの追加及び削除に関する処理の流れ一例を説明する。
図9は、本実施形態に係るポリゴン数の調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、適合化装置140(例えば、生成部143)は、デフォルトの製品設計情報における、各ポリゴンの面積及び単位面積当たりのテクスチャ量を算出する(ステップS102)。次いで、適合化装置140は、拡大又は縮小後の製品設計情報における、各ポリゴンの面積及び単位面積当たりのテクスチャ量を算出する(ステップS104)。このとき、デフォルトから拡大されている場合、ポリゴンの面積は大きくなり、単位面積当たりのテクスチャ量は少なくなる。一方で、デフォルトから縮小されている場合、ポリゴンの面積は小さくなり、単位面積当たりのテクスチャ量は多くなる。
そして、適合化装置140は、着目するポリゴンを順次変えながら、以下の処理を繰り返し行う。まず、適合化装置140は、デフォルトと拡大又は縮小後とで、着目したポリゴンの面積及び単位面積当たりのテクスチャ量を比較する(ステップS106)。比較の結果、拡大又は縮小後の面積及びテクスチャ量が適量であると判定された場合(ステップS108/YES)、適合化装置140は、着目したポリゴンに関する調整は行わない。一方で、拡大又は縮小後の面積及びテクスチャ量が適量でないと判定された場合(ステップS108/NO)であって、過剰に面積が大きい又はテクスチャ量が多い場合(ステップS110/YES)、適合化装置140は、ポリゴンの削除を行う(ステップS112)。また、拡大又は縮小後の面積及びテクスチャ量が適量でないと判定された場合(ステップS108/NO)であって、過剰に面積が小さい又はテクスチャ量が少ない場合(ステップS110/NO)、適合化装置140は、ポリゴンの追加を行う(ステップS114)。このステップS106〜S114までの処理は、未処理のポリゴンが無くなるまで繰り返される。
以上により、ポリゴン数の調整処理は終了する。
なお、適量であるか否か、及び過剰に大きい若しくは多い又は小さい若しくは少ないかを判定するための閾値は、任意に設定され得る。例えば、製造装置130の製造能力に応じて設定されてもよい。
以上、頂点の追加及び削除(即ち、ポリゴンの追加及び削除)について説明した。
また、例えば、適合化装置140は、適合化の前後で単位面積当たりのテクスチャ量を維持してもよい。例えば、適合化装置140は、例えばデフォルトの製品設計情報における単位面積当たりのテクスチャ量を保持しておき、拡大又は縮小後の三次元情報にテクスチャマッピングする際に、保持しておいたテクスチャ量となるよう各ポリゴンにテクスチャを割り当てる。これにより、単位面積当たりのテクスチャ量がデフォルトと同一となるので、デフォルトのデザインがそのまま再現可能となる。また、部分的に拡大又は縮小された場合であっても部分的にテクスチャ量に差が生じることを回避することが可能となる。この点について、図10及び図11を参照して説明する。
図10及び図11は、本実施形態に係るテクスチャ情報の適合化を説明するための説明図である。図10では、デフォルトのテクスチャ600、面積の縮小に応じてそのまま縮小されたテクスチャ610、及び面積の拡大に応じてそのまま拡大されたテクスチャ620が示されている。テクスチャ600とテクスチャ610及び620とを比較すると、単位当たりのテクスチャ量(柄の密度)が異なっていることが分かる。一方で、図11では、デフォルトのテクスチャ600、単位面積当たりのテクスチャ量を維持したまま縮小されたテクスチャ630、及び単位面積当たりのテクスチャ量を維持したまま拡大されたテクスチャ640が示されている。テクスチャ600とテクスチャ630及び640とを比較すると、単位当たりのテクスチャ量(柄の密度)が同一であることが分かる。図11に示した例では、拡大又は縮小後も、デフォルトのデザインがそのまま再現可能となっている。
以上、テクスチャ量の調整について説明した。続いて、図12を参照して、テクスチャ量の調整に関する処理の流れ一例を説明する。
図12は、本実施形態に係るテクスチャ量の調整に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12に示すように、まず、適合化装置140(例えば、生成部143)は、デフォルトの製品設計情報における、各ポリゴンの単位面積当たりのテクスチャ量を算出する(ステップS202)。次いで、適合化装置140は、拡大又は縮小後の製品設計情報における、各ポリゴンの単位面積当たりのテクスチャ量を算出する(ステップS204)。
そして、適合化装置140は、着目するポリゴンを順次変えながら、以下の処理を繰り返し行う。まず、適合化装置140は、着目したポリゴンにテクスチャがあるか否かを判定する(ステップS206)。テクスチャがあると判定された場合(ステップS206/YES)、適合化装置140は、デフォルトと拡大又は縮小後とで、ポリゴンの単位面積当たりのテクスチャ量を比較する(ステップS208)。次いで、適合化装置140は、適合化規則に基づいて、テクスチャ量を調整する(ステップS210)。例えば、テクスチャ量を適合化の前後で維持すべき旨が適合化規則に含まれている場合、適合化装置140は、デフォルトと同一のテククチャ量となるようテクスチャ量を調整する。ステップS206においてテクスチャがないと判定された場合(ステップS206/NO)、適合化装置140は、着目したポリゴンに関する調整は行わない。このステップS206〜S210までの処理は、未処理のポリゴンが無くなるまで繰り返される。
以上により、テクスチャ量の調整処理は終了する。
(5)サポート材設計情報の生成
適合化装置140(例えば、生成部143)は、サポート材設計情報を生成する。
適合化装置140は、対象物情報に基づいてサポート材設計情報を生成してもよい。服に関して言えば、適合化装置140は、例えば袖部分のサポート材設計情報として、実寸サイズの腕部分のスケルトンデータ(例えば、右肩304Rと右肘305Rとを繋ぐ線等)に対して、腕回り206を円周とする設計情報を生成する。これにより、適合化対象物に沿ったサポート材が製造されることとなるので、自然に製品を適合化対象物に沿った形状にすることが可能である。また、適合化装置140は、適合化された製品設計情報に基づいてサポート材設計情報を生成してもよい。服に関して言えば、適合化装置140は、例えば袖部分のサポート材設計情報として、適合化された服の袖部分の空洞を埋める形状の設計情報を生成する。これにより、製品設計情報に関する適合化処理の結果を忠実に再現することが可能となる。もちろん、適合化装置140は、適合化された製品設計情報及び対象物情報の双方に基づいて、サポート材設計情報を生成してもよい。両者に相違がある場合には、重み付け計算等が成されてもよい。
ここで、製品の厚さ(例えば、服の生地の厚さ)を考慮すれば、製品と全く同じ大きさのサポート材が製造されることは望ましくない。そのため、適合化装置140は、製品より数パーセント小さいサポート材が製造されるよう、サポート材設計情報に含まれる三次元情報の頂点間の間隔を縮小してもよい。その際、適合化装置140は、素材の特性(例えば、伸縮性、膨張性、及び収縮性等)を加味して縮小率を設定する。
(6)情報出力
適合化装置140(出力部145)は、生成した適合化された設計情報を製造装置130へ出力する。出力される情報は、適合化された製品設計情報、及びサポート材設計情報を含む。適合化装置140は、適合化された製品設計情報及びサポート材設計情報を、分割した上で出力してもよい。
例えば、適合化装置140(例えば、生成部143)は、適合化された設計情報を、対象物の特徴点に対応付けられた頂点の位置で分割してもよい。例えば、適合化装置140は、製造装置130が製造可能なサイズを上限として、設計情報を分割する。これにより、部品ごとの製造、及び後からの組み立てにより、製品を製造することが可能となる。分割される特徴点は、例えば適合化対象物が人である場合は関節位置であることが望ましい。服の場合、例えば肩の部分などの関節位置で布が縫い合わされることは通常であるので、同様の位置で分割され組み立てられることは受け入れられやすいと考えられるためである。また、可動部分は伸縮性の高い素材を用い、それ以外の部分では伸縮性の低い素材を用いること等の適応的な製造も容易となる。
以上、本実施形態に係る適合化装置140の技術的特徴を説明した。続いて、図13及び図14を参照して、本実施形態に係る製造システム100による処理の流れを説明する。
<3.2.処理の流れ>
(1)生成方針設定処理
図13は、本実施形態に係る製造システム100において実行される生成方針設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、後述する製品の製造処理に先立って行われる処理である。
図13に示すように、まず、適合化装置140(例えば、生成部143)は、適合化対象物に可動部はあるか否かを判定する(ステップS302)。
可動部はないと判定された場合(ステップS302/NO)、適合化装置140(例えば、生成部143)は、生成方針を通常モードに設定する(ステップS310)。
可動部はあると判定された場合(ステップS302/YES)、適合化装置140(例えば、生成部143)は、可動部を覆うことは可能であるか否かを判定する(ステップS304)。例えば、適合化装置140は、可動部に想定される動きの幅、及び素材の伸縮性等に基づいて、可動部を覆った製品を製造した場合に可動部の動きが阻害されるか否かを判定することで、覆うことは可能であるか否かを判定する。
覆うことは可能であると判定された場合(ステップS304/YES)、適合化装置140は、生成方針を余白追加モードに設定する(ステップS306)。一方で、覆うことは困難であると判定された場合(ステップS304/NO)、適合化装置140は、生成方針を回避モードに設定する(ステップS306)。
以上により、生成方針設定処理は終了する。
(2)製品の製造処理
図14は、本実施形態に係る製造システム100において実行される製品の製造処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、通常モードにおける処理の流れを説明する。
図14に示すように、まず、適合化装置140(例えば、第1の取得部141)は、例えば通信装置110を用いて、デフォルトの製品設計情報を取得する(ステップS402)。次いで、適合化装置140(例えば、第2の取得部142)は、例えば測定装置120を用いて、対象物情報を取得する(ステップS404)。
次に、適合化装置140(例えば、生成部143)は、適合化された製品設計情報を生成する(ステップS406)。本ステップでは、対象物情報に応じた頂点間の間隔の拡大又は縮小、頂点位置の特徴点への対応付け、頂点の追加又は削除、ポリゴン数の調整、及びテクスチャ量の調整等が行われる。次いで、適合化装置140(例えば、生成部143)は、サポート材設計情報を生成する(ステップS408)。次に、適合化装置140(例えば、出力部145)は、適合化された製品設計情報及びサポート材設計情報を、製造装置130へ出力する。
次いで、製造装置130は、サポート材設計情報に基づいてサポート材を製造(即ち、印刷)する(ステップS410)。そして、製造装置130は、適合化された製品設計情報に基づいて、サポート材に重畳して(即ち、積層等して)、製品を製造(即ち、印刷)する(ステップS412)。その後、製造装置130は、サポート材を除去する(ステップS414)。
以上により、製品の製造処理は終了する。
<<4.第2の実施形態>>
本実施形態は、サポート材がすでに存在するケースにおいて、製品設計情報の適合化を可能にする形態である。以下では、本実施形態に係る製造システム100の技術的特徴のうち、第1の実施形態で説明したものと異なる部分について説明する。
<4.1.技術的特徴>
(1)対象物情報
本実施形態では、適合化対象物はサポート材である。服に関して言えば、第1の実施形態での適合化対象物は服を着る人であったが、本実施形態での適合化対象物は製造過程において服を重畳する対象となるサポート材である。適合化装置140(例えば、第2の取得部142)は、対象物情報として、サポート材に関する情報を取得する。
適合化装置140は、対象物情報として、既存のサポート材の製造に使用されたサポート材設計情報を取得してもよいし、3Dスキャナ等による既存のサポート材のスキャン結果を取得してもよい。
(2)製品設計情報の適合化処理
適合化装置140(例えば、生成部143)は、対象物情報に基づいて、デフォルトの製品設計情報から対象物に適合化された製品設計情報を生成する。本実施形態に係る適合化装置140は、適合化対象物であるサポート材と製品とのゆとりを設けずに、頂点間の間隔の拡大又は縮小、頂点位置の特徴点への対応付け、頂点の追加又は削除、ポリゴン数の調整、及びテクスチャ量の調整等を行ってもよい。服に関して言えば、サポート材が、すでに身体と服との間のゆとりを確保した形をしており、さらなるゆとりは不要であるためである。
ここで、製品の厚さ(例えば、服の生地の厚さ)を考慮すれば、サポート材と全く同じ大きさの製品が製造されることは望ましくない。そのため、適合化装置140は、サポート材より数パーセント大きい製品が製造されるよう、製品設計情報に含まれる三次元情報の頂点間の間隔を拡大する。その際、適合化装置140は、素材の特性(例えば、伸縮性、膨張性、及び収縮性等)を加味して拡大率を設定する。
以上、本実施形態に係る適合化装置140の技術的特徴を説明した。続いて、図15を参照して、本実施形態に係る製造システム100による処理の流れを説明する。
<4.2.処理の流れ>
図15は、本実施形態に係る製造システム100において実行される製品の製造処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、適合化装置140(例えば、第1の取得部141)は、例えば通信装置110を用いて、デフォルトの製品設計情報を取得する(ステップS602)。次いで、適合化装置140(例えば、第2の取得部142)は、例えば測定装置120を用いて、既存のサポート材に関する対象物情報を取得する(ステップS604)。
次に、適合化装置140(例えば、生成部143)は、適合化された製品設計情報を生成する(ステップS606)。本ステップでは、対象物情報に応じた頂点間の間隔の拡大又は縮小、頂点位置の特徴点への対応付け、頂点の追加又は削除、ポリゴン数の調整、及びテクスチャ量の調整等が行われる。適合化装置140(例えば、出力部145)は、適合化された製品設計情報を、製造装置130へ出力する。
次いで、製造装置130は、製造装置130は、適合化された製品設計情報に基づいて、既存のサポート材に重畳して(即ち、積層等して)、製品を製造(即ち、印刷)する(ステップS608)。その後、製造装置130は、サポート材を除去する(ステップS610)。
以上により、製品の製造処理は終了する。
<<5.ハードウェア構成例>>
最後に、図16を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図16は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図16に示す情報処理装置900は、例えば、図2に示した適合化装置140を実現し得る。本実施形態に係る適合化装置140による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
図16に示すように、情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903及びホストバス904aを備える。また、情報処理装置900は、ブリッジ904、外部バス904b、インタフェース905、入力装置906、出力装置907、ストレージ装置908、ドライブ909、接続ポート911及び通信装置913を備える。情報処理装置900は、CPU901に代えて、又はこれとともに、DSP若しくはASIC等の処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU901は、例えば、図2に示す第1の取得部141、第2の取得部142、生成部143及び出力部145を形成し得る。
CPU901、ROM902及びRAM903は、CPUバスなどを含むホストバス904aにより相互に接続されている。ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置906は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって情報が入力される装置によって実現される。また、入力装置906は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力装置906は、例えば、上記の入力手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などを含んでいてもよい。情報処理装置900のユーザは、この入力装置906を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。本実施形態では、入力装置906は、適合化対象物の属性情報などのユーザ入力を受け付け得る。
出力装置907は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で形成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置、レーザープロジェクタ、LEDプロジェクタ及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置907は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
ストレージ装置908は、情報処理装置900の記憶部の一例として形成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置908は、例えば、HDD等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により実現される。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置908は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置908は、例えば、図2に示す記憶部144を形成し得る。本実施形態では、ストレージ装置908は、例えば適合化途中のデータを一時的に記憶したり、適合化後のデータを記憶したりする。
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ909は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。本実施形態では、接続ポート911は、通信装置110、測定装置120及び製造装置130と接続され得る。接続ポート911は、図2に示す第1の取得部141、第2の取得部142及び出力部145にそれぞれ含まれ得る。
通信装置913は、例えば、ネットワーク920に接続するための通信デバイス等で形成された通信インタフェースである。通信装置913は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置913は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置913は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。
なお、ネットワーク920は、ネットワーク920に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク920は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク920は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて実現されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより実現されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
<<6.まとめ>>
以上、図1〜図16を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、本実施形態に係る適合化装置140は、適合化対象物の対象物情報に基づいて、デフォルトの製品設計情報から適合化対象物に適合化された設計情報を生成する。これにより、製品設計情報を、任意の物体に適合化するように編集することが容易となる。例えば、服に関して言えば、デフォルトの服の設計情報から、ユーザにフィッティングする服の製品設計情報を生成することが可能となる。
また、本実施形態に係る適合化装置140は、適合化された製品設計情報に対応するサポート材の設計情報も生成可能である。そのため、サポート材を要する製品に関しても、適合化した上での製造が可能となる。また、サポート材を適合化した上での製造が可能となるため、本技術では、パーツをばらばらに製造してフィッティングさせながら組み立てるような作業が不要となる。
また、本実施形態に係る適合化装置140は、既存のサポート材を利用しての製造を考慮した、適合化された製品設計情報の生成も可能である。これにより、サポート材を再利用することが可能となるので、素材の消費量の削減及び製造時間の短縮が実現される。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、製造装置130が3Dプリンタであるものとして説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、製造装置130は、3Dプロッター等の切削加工装置、又はNC加工(Numerical Control machining)を行うNC加工装置等であってもよい。
また、上記実施形態では、適合化された製品設計情報は、製品の製造のために用いられると説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、シミュレーションのために用いられてもよい。
また、上述した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせることも可能である。例えば、製造システム100は、既存のサポート材を利用しつつも、既存のサポート材を覆うように新たにサポート材を重畳した上で、適合化された製品設計情報に基づく製品を新たなサポート材に重畳して製造してもよい。
また、製造システム100は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部が別々の装置として実現されても良い。適合化装置140に関しても同様である。例えば、図2に示した適合化装置140の機能構成例のうち、生成部143及び記憶部144が、第1の取得部141、第2の取得部142及び出力部145とネットワーク等で接続されたサーバ等の装置に備えられていても良い。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、
前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記対象物情報は、前記対象物の三次元情報を含み、
前記設計情報は、前記製品の三次元情報を含む、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記生成部は、前記製品の三次元情報に含まれる頂点間の間隔を拡大又は縮小する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記生成部は、前記設計情報に含まれる前記製品の三次元情報に頂点を追加又は削除する、前記(2)又は(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記設計情報は、テクスチャ情報を含み、
前記生成部は、適合化の前後で単位面積当たりのテクスチャ量を維持する、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記対象物情報は、前記対象物の特徴点の三次元情報を含み、
前記設計情報は、前記特徴点に対応する前記製品の三次元情報における頂点を示す情報を含み、
前記生成部は、前記特徴点と対応する頂点とを対応付けて前記適合化を行う、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記対象物情報は、前記対象物の属性情報を含み、
前記第1の取得部は、前記対象物の属性情報から前記対象物の三次元情報を推定する、前記(2)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記設計情報は、適合化規則を含み、
前記生成部は、前記適合化規則に従って前記適合化を行う、前記(2)〜(7)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(9)
前記適合化規則は、前記製品の設計情報への変更に関する制限を示す情報を含む、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記生成部は、前記適合化された設計情報を、前記対象物の特徴点に対応付けられた頂点の位置で分割する、前記(2)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(11)
前記適合化された設計情報は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる、前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(12)
前記生成部は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる補助部材の設計情報を生成する、前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記対象物は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる補助部材である、前記(11)に記載の情報処理装置。
(14)
製品のデフォルトの設計情報を取得することと、
前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得することと、
取得された前記対象物情報に基づいて、取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報をプロセッサにより生成することと、
を含む情報処理方法。
(15)
コンピュータを、
製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、
前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、
として機能させるためのプログラム。
100 製造システム
110 通信装置
120 測定装置
130 製造装置
140 適合化装置
141 第1の取得部
142 第2の取得部
143 生成部
144 記憶部
145 出力部

Claims (15)

  1. 製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、
    前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記対象物情報は、前記対象物の三次元情報を含み、
    前記設計情報は、前記製品の三次元情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記生成部は、前記製品の三次元情報に含まれる頂点間の間隔を拡大又は縮小する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記生成部は、前記設計情報に含まれる前記製品の三次元情報に頂点を追加又は削除する、請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記設計情報は、テクスチャ情報を含み、
    前記生成部は、適合化の前後で単位面積当たりのテクスチャ量を維持する、請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記対象物情報は、前記対象物の特徴点の三次元情報を含み、
    前記設計情報は、前記特徴点に対応する前記製品の三次元情報における頂点を示す情報を含み、
    前記生成部は、前記特徴点と対応する頂点とを対応付けて前記適合化を行う、請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記対象物情報は、前記対象物の属性情報を含み、
    前記第1の取得部は、前記対象物の属性情報から前記対象物の三次元情報を推定する、請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記設計情報は、適合化規則を含み、
    前記生成部は、前記適合化規則に従って前記適合化を行う、請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 前記適合化規則は、前記製品の設計情報への変更に関する制限を示す情報を含む、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記生成部は、前記適合化された設計情報を、前記対象物の特徴点に対応付けられた頂点の位置で分割する、請求項2に記載の情報処理装置。
  11. 前記適合化された設計情報は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる、請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記生成部は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる補助部材の設計情報を生成する、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記対象物は、3Dプリンタによる前記製品の製造のために用いられる補助部材である、請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 製品のデフォルトの設計情報を取得することと、
    前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得することと、
    取得された前記対象物情報に基づいて、取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報をプロセッサにより生成することと、
    を含む情報処理方法。
  15. コンピュータを、
    製品のデフォルトの設計情報を取得する第1の取得部と、
    前記製品を適合させる対象物の対象物情報を取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部により取得された前記対象物情報に基づいて、前記第1の取得部により取得された前記デフォルトの設計情報から前記対象物に適合化された設計情報を生成する生成部と、
    として機能させるためのプログラム。
JP2017536684A 2015-08-25 2016-07-15 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Active JP6763388B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015165875 2015-08-25
JP2015165875 2015-08-25
PCT/JP2016/071091 WO2017033620A1 (ja) 2015-08-25 2016-07-15 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017033620A1 true JPWO2017033620A1 (ja) 2018-06-07
JP6763388B2 JP6763388B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=58099809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017536684A Active JP6763388B2 (ja) 2015-08-25 2016-07-15 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10889061B2 (ja)
JP (1) JP6763388B2 (ja)
CN (1) CN107924424A (ja)
WO (1) WO2017033620A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022511186A (ja) * 2018-05-30 2022-01-31 ナイキ イノベイト シーブイ 衣類製作システムおよび方法
US11014307B2 (en) * 2019-05-17 2021-05-25 Honeywell International Inc. Method for generating and depicting additive manufacturing build supports
CN111438935A (zh) * 2020-05-29 2020-07-24 西安工程大学 一种五角星结构3d打印面料的制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104777A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 株式会社島精機製作所 着装シミュレーション装置とシミュレーションプログラム、及びシミュレーション方法
WO2013004720A1 (en) * 2011-07-05 2013-01-10 Lego A/S Method and system for designing and producing a user-defined toy construction element

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6965439B1 (en) * 1999-05-25 2005-11-15 Silverbrook Research Pty Ltd Interactive printer
JP2001209799A (ja) 2000-01-27 2001-08-03 Minolta Co Ltd 3次元形状データ処理装置、それを用いた3次元形状加工装置、3次元形状データ処理方法および記録媒体
JP2008210168A (ja) 2007-02-27 2008-09-11 D Arch:Kk 家具設計装置及び設計方法
GB2515510B (en) * 2013-06-25 2019-12-25 Synopsys Inc Image processing method
JP6199685B2 (ja) * 2013-10-03 2017-09-20 Necソリューションイノベータ株式会社 ファッションコーディネート支援装置及びファッションコーディネート支援システム
CN103699736A (zh) * 2013-12-20 2014-04-02 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 一种单兵装备参数化建模方法
CN104401005B (zh) * 2014-10-14 2017-05-17 秦皇岛天秦三维数字化技术有限公司 制备教具的装置及制备方法
CN104679458A (zh) * 2015-01-30 2015-06-03 深圳市亿思达科技集团有限公司 3d模型成型方法及终端设备

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104777A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 株式会社島精機製作所 着装シミュレーション装置とシミュレーションプログラム、及びシミュレーション方法
WO2013004720A1 (en) * 2011-07-05 2013-01-10 Lego A/S Method and system for designing and producing a user-defined toy construction element

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
吉安祐介ほか: "ディジタルカメラを用いた身体3次元計測手法", 電子情報通信学会論文誌, vol. 第J94-D巻 第3号, JPN6020010982, 1 March 2011 (2011-03-01), JP, pages 582 - 592, ISSN: 0004238575 *
野澤和正ほか: "靴型形状特徴量の抽出と類似度の算出", 情報処理学会研究報告[CD−ROM], vol. Vol.2011-CG-145, No.13, JPN6020010983, 15 December 2011 (2011-12-15), JP, pages 1 - 6, ISSN: 0004238576 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6763388B2 (ja) 2020-09-30
CN107924424A (zh) 2018-04-17
US20180215099A1 (en) 2018-08-02
US10889061B2 (en) 2021-01-12
WO2017033620A1 (ja) 2017-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101694300B1 (ko) 3d 개인 피규어 생성 장치 및 그 방법
US8032337B2 (en) Method for modeling customized earpieces
EP1368986B1 (en) Method for modelling customised earpieces
KR101635730B1 (ko) 몽타주 생성 장치 및 방법, 그 방법을 수행하기 위한 기록 매체
US8537155B2 (en) Image processing apparatus and method
CN111640175A (zh) 一种物体建模运动方法、装置与设备
JP6763388B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN103208133A (zh) 一种图像中人脸胖瘦的调整方法
CN111739146A (zh) 物体三维模型重建方法及装置
KR101072944B1 (ko) 3차원 인체 모델 생성 시스템 및 그 방법
CN107452049A (zh) 一种三维头部建模方法及装置
KR20170103364A (ko) 3d 볼륨 마스크 모델정보 생성 장치 및 그 방법
CN110136236A (zh) 三维角色的个性化脸部显示方法、装置、设备及存储介质
CN112891954B (zh) 虚拟对象的模拟方法、装置、存储介质及计算机设备
JP6376591B2 (ja) データ出力装置、データ出力方法及び3次元物体製造システム
JP5079108B2 (ja) 三次元面フィギュア製作方法
KR101702774B1 (ko) 두상성형물 제조방법 및 이를 이용한 두상성형물
CN115588065A (zh) 一种毛发模型的生成方法、装置、计算机设备及存储介质
CN104573218A (zh) 一种三维打印孔隙优化及快速建模方法
JP2739447B2 (ja) しわの表現可能な三次元像生成装置
JP3757123B2 (ja) 3次元cgキャラクタ生成方法、その装置、その方法を実現するためのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP6553987B2 (ja) ゲームプログラム及び記録媒体
JP6704700B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP6104223B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
KR102462947B1 (ko) 디지털 휴먼의 표정 변화에 따라 피부 텍스처를 변화시키기 위한 방법 및 이를 위한 3차원 그래픽 인터페이스 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190222

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190515

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190522

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200824

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6763388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151