JPWO2016185972A1 - レバーロック型オスコネクタ及びオスコネクタ組立体 - Google Patents

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Abstract

オスルアーの基端部(13)にベース(15)を介してレバー(30)が接続されている。レバーは係止部(31)と操作部(35)を備える。係止部からオスルアーに向かって係止爪(32)が突出している。操作部の内側面に対向してロックリング(8)が設けられている。ロックリングは、ベースに接近した第1位置と前記ベースから離間した第2位置とに移動可能である。ロックリングが第1位置にあるとき、係止爪がオスルアーから離れるようにレバーは回動可能である。ロックリングが第2位置にあるとき、係止爪がオスルアーから離れるようにレバーが回動するのをロックリングが制限する。

Description

本発明は、メスコネクタとの接続状態を維持するためのレバー式ロック機構を備えたオスコネクタに関する。また、本発明は、当該オスコネクタを備えたオスコネクタ組立体に関する。
医療の分野では、薬液、輸液、血液などの各種の液体を搬送するために回路(ライン)が用いられる。回路は、一般に容器や各種器具、チューブなどを接続することによって形成される。異なる部材を接続するために、オスコネクタ及びメスコネクタからなる接続具が用いられる。
医療用の接続具では、治療時にオスコネクタとメスコネクタとが意図せずに分離することがないように、オスコネクタとメスコネクタとの接続状態をロックするためのロック機構が設けられることが多い。
特許文献1には、ネジを用いたネジロック機構が記載されている。オスコネクタは、先細のオステーパ面が形成されたオスルアーと、オスルアーの周りを回転可能なロックナットとを備える。ロックナットには雌ネジが形成されている。メスコネクタは、オスルアーのオステーパ面と嵌合するメステーパ面と、ロックナットの雌ネジと螺合する雄ネジとを備える。オスルアーをメスコネクタに挿入した状態で、ロックナットの雌ネジをメスコネクタの雄ネジに螺合させる(ロック状態)。
ネジロック機構は、使用者が雄ネジと雌ネジとの螺合状態を正確に理解することが困難であるという課題を有する。このため、雄ネジと雌ネジとを過剰に強く螺合させると、ネジが破損する、その後に螺合を解除するのが困難になる、等の事態が起こりうる。逆に、雄ネジと雌ネジとの螺合を緩くすると、雄ネジと雌ネジとの螺合が緩んで、オステーパ面とメステーパ面との間を通って液体が漏れ出る、オスコネクタとメスコネクタとが分離してしまう、等の事態が起こりうる。
ネジロック機構の上記の課題を解決するロック機構として、特許文献2には、弾性的に回動可能なレバーを備えたレバー式ロック機構が記載されている。オスコネクタは、オスルアーを挟むように一対のレバーを備える。レバーはシーソー状に保持されている。レバーの先端には爪が形成されている。オスルアーをメスコネクタに挿入し、爪をメスコネクタに係合させる(ロック状態)。オスコネクタとメスコネクタとを分離するためには、レバーの爪とは反対側の部分(操作部)を押してレバーを回動させる。これにより、爪とメスコネクタとの係合が解除される。
レバー式ロック機構は、オスコネクタとメスコネクタとの接続及び分離が容易であるので、作業性が良好である。また、レバーの爪がメスコネクタに係合するか否かで、ロック状態/非ロック状態が切り替わるので、接続状態の安定性や信頼性が高い。
特開平7−148271号公報 特開2004−483号公報
従来のレバー式ロック機構では、レバーの操作部に外力を印加すると、爪とメスコネクタとの係合を容易に解除することができる。このため、例えばオスコネクタが周囲の物体に衝突した場合や、オスコネクタが患者の体の下敷きになった場合などにおいて操作部に外力が作用すると、爪とメスコネクタと係合が意図せずに解除されてしまうという課題がある。
本発明は、従来のレバー式ロック機構の上記の課題を解決し、接続及び分離に関して良好な作業性を維持したままで、意図せずにロック状態が解除されてしまう可能性を低減することを目的とする。
本発明のレバーロック型オスコネクタは、コネクタ本体とロックリングとを備える。前記コネクタ本体は、棒状のオスルアーと、前記オスルアーの基端部にベースを介して接続されたレバーとを備える。前記レバーは、前記ベースに対して前記オスルアーと同じ側に、前記オスルアーに第1方向において対向するように配された係止部と、前記ベースに対して前記オスルアーとは反対側に配された操作部と、前記係止部の前記オスルアーに対向する側の面から前記オスルアーに向かって突出した係止爪とを備える。前記ロックリングは、前記操作部の内側面に前記第1方向に対向して配置されている。前記ロックリングは、前記ベースに接近した第1位置と前記ベースから離間した第2位置とに移動可能である。前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーは弾性的に回動可能である。前記ロックリングが前記第2位置にあるとき、前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーが回動するのを前記ロックリングが制限する。
本発明のオスコネクタ組立体は、上記の本発明のレバーロック型オスコネクタとネジロック型コネクタとを備える。前記コネクタ本体は、前記ベースに対して前記オスルアーとは反対側に、前記オスルアーと連通した筒状部を更に備える。前記筒状部の内周面には先端に近づくにしたがって内径が大きくなるメステーパ面が形成されている。前記筒状部の外周面には、雄ネジが形成されている。前記ネジロック型コネクタは、前記筒状部の前記メステーパ面と嵌合するオステーパ面が設けられたルアー本体と、前記ルアー本体の周りに回転可能なロックナットとを備える。前記ロックナットには、前記筒状部の前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられている。
コネクタ本体は、ベースによってシーソー状に保持されたレバーを備える。レバーは、メスコネクタに係合可能な係止爪を備える。ロックリングが第1位置にあるとき、係止爪がオスルアーから離れるようにレバーは弾性的に回動可能である。従って、従来のレバー式ロック機構を備えたオスコネクタと同様に、当該コネクタ本体を有する本発明のオスコネクタ及びオスコネクタ組立体は、メスコネクタに対する接続及び分離の作業性に優れている。
ロックリングが第2位置にあるとき、係止爪がオスルアーから離れるようにレバーが回動するのをロックリングが制限する。このため、ロックリングを第2位置に移動させることにより、操作部に外力が作用することによりロック状態が意図せずに解除されてしまう可能性を低減することができる。
図1は、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の分解斜視図である。 図2Aは、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の上方から見た斜視図である。 図2Bは、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の下方から見た斜視図である。 図2Cは、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の正面図である。 図2Dは、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の側面図である。 図2Eは、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の平面図である。 図2Fは、図2Dの2F−2F線を含む上下方向面で切断された、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の断面図である。 図2Gは、図2Cの2G−2G線を含む上下方向面で切断された、本発明の実施形態1にかかるコネクタ本体の断面図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかるシールドの上方から見た斜視図である。 図3Bは、本発明の実施形態1にかかるシールドの下方から見た斜視図である。 図3Cは、本発明の実施形態1にかかるシールドの上下方向面に沿った断面図である。 図4Aは、本発明の実施形態1にかかるロックリングの上方から見た斜視図である。図4Bは、ロックリングの平面図である。 図5Aは、本発明の実施形態1にかかるレバーロック型オスコネクタの上方から見た斜視図である。 図5Bは、本発明の実施形態1にかかるレバーロック型オスコネクタの下方から見た斜視図である。 図5Cは、本発明の実施形態1にかかるレバーロック型オスコネクタの断面図である。 図5Dは、本発明の実施形態1にかかるレバーロック型オスコネクタの別の面での断面図である。 図5Eは、図5Cの5E−5E線を含む水平方向面で切断された、本発明の実施形態1にかかるレバーロック型オスコネクタの断面図である。 図6Aは、本発明の実施形態1にかかるルアー本体の斜視図である。図6Bは、ルアー本体の断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態1にかかるロックナットの上方から見た斜視図である。図7Bは、ロックナットの下方から見た斜視図である。図7Cは、ロックナットの平面図である。図7Dは、図7Cの7D−7D線を含む上下方向面で切断されたロックナットの断面図である。 図8Aは、本発明の実施形態1にかかるネジロック型コネクタの斜視図である。図8Bは、ネジロック型コネクタの断面図である。 図9Aは、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の側面図である。 図9Bは、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の上下方向断面図である。 図10Aは、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体が接続されるメスコネクタの一例の斜視図である。 図10Bは、メスコネクタの断面図である。 図11は、メスコネクタに接続する直前の本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の斜視図である。 図12は、レバーの係止爪がメスコネクタに係合し且つロックリングが最上位置にある、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の斜視図である。 図13Aは、メスコネクタとの接続が完了した本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体の斜視図である。 図13Bは、図13Aの正面図である。 図13Cは、図13Aの側面図である。 図13Dは、図13Cの13D−13D線を含む面に沿った矢視断面図である。 図13Eは、図13Bの13E−13E線を含む面に沿った矢視断面図である。 図13Fは、図13Dの13F−13F線を含む面に沿った矢視断面図である。 図14Aは、本発明の実施形態2にかかるコネクタ本体の上方から見た斜視図である。 図14Bは、本発明の実施形態2にかかるコネクタ本体の下方から見た斜視図である。 図14Cは、本発明の実施形態2にかかるコネクタ本体の平面図である。 図15Aは、本発明の実施形態2にかかるロックリングの上方から見た斜視図である。 図15Bは、本発明の実施形態2にかかるロックリングの平面図である。 図16Aは、本発明の実施形態2にかかるレバーロック型オスコネクタの上方から見た斜視図である。 図16Bは、本発明の実施形態2にかかるレバーロック型オスコネクタの下方から見た斜視図である。 図16Cは、本発明の実施形態2にかかるレバーロック型オスコネクタの平面図である。 図17は、メスコネクタに接続する直前の本発明の実施形態2にかかるオスコネクタの正面図である。 図18は、ロックリングのロッドの先端の傾斜面にメスコネクタが当接した状態の、本発明の実施形態2にかかるオスコネクタの正面図である。 図19Aは、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態の、本発明の実施形態2にかかるオスコネクタの正面図である。 図19Bは、図19Aの断面図である。 図20は、レバーの係止爪がメスコネクタに係合し且つロックリングが最上位置にある、本発明の実施形態2にかかるオスコネクタの正面図である。 図21は、本発明の別の実施形態にかかるコネクタ本体の平面図である。 図22は、本発明の更に別の実施形態にかかるコネクタ本体の平面図である。
上記の本発明のレバーロック型オスコネクタにおいて、前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記操作部の前記内側面は前記ロックリングから前記第1方向に離間することが好ましい。これにより、ロックリングが第1位置にある状態では、係止爪がオスルアーから離れるようにレバーは容易に回動可能である。これは、メスコネクタに対する接続及び分離の作業性の向上に有利である。
前記ロックリングは、前記操作部に、前記第1方向に係合してもよい。これは、ロックリングがコネクタ本体から落下するのを防止するのに有利である。
前記操作部の側面から摺動リブが突出していてもよい。前記摺動リブは、前記ロックリングの移動方向に沿って延びていてもよい。この場合、前記ロックリングは、前記摺動リブに係合する爪を備えうる。これにより、簡単な構造で、ロックリングを操作部に第1方向に係合させることができる。
前記ロックリングの前記爪は、前記摺動リブの外側面に前記第1方向において対向する摺動面を備えていてもよい。この場合、前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記摺動面は前記摺動リブの外側面に前記第1方向に当接しうる。これは、第1位置にあるロックリングがコネクタ本体から落下するのを防止するのに更に有利である。また、第1位置にあるロックリングを第1方向に位置決めするのに有利である。
上記の本発明のオスコネクタは、前記ロックリングが前記第1位置にある状態でメスコネクタを前記オスルアーの長手方向に沿って前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに衝突して前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーが回動し、前記メスコネクタを更に前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに係合し前記レバーが弾性復帰するように構成されていてもよい。この場合、一構成例では、前記レバーが回動し且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合していない状態では、前記第1位置にある前記ロックリングを前記第2位置に移動させることができない。これにより、係止爪がメスコネクタに係合していないことに気づかずにオスコネクタとメスコネクタとの間に液体を流し始め、その後、オスコネクタとメスコネクタとが意図せずに分離し、液体を漏出させてしまうという誤操作をする可能性を低減することができる。
あるいは、別の構成例では、前記レバーが回動し且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合していない状態において前記第1位置にある前記ロックリングを前記第2位置に向かって移動させると、前記ロックリングが前記第2位置に到達する前に前記ロックリングが前記操作部に衝突し、これにより前記係止爪が前記メスコネクタに係合される。これにより、係止爪とメスコネクタとの不十分な係合が修正されるので、上記の誤操作をする可能性を低減することができる。
上記の本発明のオスコネクタは、前記ロックリングが前記第1位置にある状態でメスコネクタを前記オスルアーの長手方向に沿って前記ベースに向かって移動させると前記ロックリングは前記メスコネクタによって前記第2位置に向かって移動され、前記係止爪が前記メスコネクタに係合するのと同時に前記ロックリングは前記第2位置に到達するように構成されていてもよい。かかる構成によれば、係止爪がメスコネクタに係合したとき、ロックリングは必ず第2位置に到達している。従って、係止爪をメスコネクタに係合させたものの、ロックリングを第2位置に移動させることを忘れてしまうという誤操作をする可能性が低減される。これは、レバーの操作部に外力が作用し係止爪とメスコネクタとの係合状態(ロック状態)が意図せずに解除されてしまう可能性が低減されるので、安全性の向上に有利である。
上記において、本発明のオスコネクタは、前記係止爪が前記メスコネクタに係合した状態で前記ロックリングを前記第2位置から前記第1位置へ移動させることができるように構成されていてもよい。ロックリングを第1位置に移動させることにより、係止爪とメスコネクタとの係合を解除可能な状態になる。
上記の本発明のオスコネクタにおいて、前記ロックリングは、前記ベースを越えて前記オスルアーの側に延びたロッドを備えていてもよい。この場合、前記ロッドは、前記ベースに対してオスルアー側に位置するその少なくとも一部がメスコネクタに衝突するように構成されていてもよい。かかる構成によれば、メスコネクタをオスコネクタに接続する過程で、メスコネクタはロッドの前記少なくとも一部に衝突する。その後、メスコネクタをベースに向かって移動させると、メスコネクタを介してロックリングを第1位置から第2位置に向かって移動させることができる。従って、上記の構成は、ロックリングに手を触れることなくロックリングを第1位置から第2位置へ移動させることを可能にするので、オスコネクタにメスコネクタを接続する作業を簡単且つ迅速に行うのに有利である。
前記コネクタ本体は、前記オスルアーを取り囲むフードを備えていてもよい。この場合、ロッドの前記少なくとも一部は、オスルアーの長手方向に沿って見たとき、フードの先端の開口よりもオスルアーの側に突出するように配置される。かかる構成によれば、フード内にメスコネクタを挿入すると、メスコネクタを前記ロッドの前記少なくとも一部に確実に衝突させることができる。メスコネクタをフード内に更に深く挿入すると、メスコネクタを介してロックリングを第1位置から第2位置に向かって移動させることができる。
前記ロッドの前記少なくとも一部の上面には、前記オスルアーに近づくにしたがって前記ベースに近づくように傾斜した傾斜面が設けられていてもよい。かかる構成は、簡単な構成で、係止爪がメスコネクタに係合した状態でロックリングを第2位置から第1位置に向かって移動させることを可能にするのに有利である。
上記の本発明のオスコネクタは、前記ロックリングが前記第2位置にあり且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合した状態で前記ロックリングに前記第1位置に向かう力を加えると、前記ロッドの前記少なくとも一部が前記オスルアーから離れるように前記ロッドが変形するように構成されていてもよい。かかる構成は、前記係止爪が前記メスコネクタに係合した状態でロックリングを第2位置から第1位置へ移動させることを可能にするのに有利である。ロックリングを第1位置に移動させた後、係止爪とメスコネクタとの係合を解除すれば、オスコネクタからメスコネクタを分離することができる。分離後、変形していたロッドは、初期状態に復帰する。
上記の本発明のオスコネクタは、前記第1位置にある前記ロックリングが前記第2位置に向かって移動するのを防止する第1移動防止機構、または、前記第2位置にある前記ロックリングが前記第1位置に向かって移動するのを防止する第2移動防止機構を備えうる。更には、本発明のオスコネクタは、第1移動防止機構及び第2移動防止機構の両方を備えうる。第1移動防止機構を備えることにより、第1位置にあるロックリングが第2位置に向かって意図せずに移動することによってオスコネクタとメスコネクタとの接続及び分離の作業性が低下するのを防止することができる。第2移動防止機構を備えることにより、第2位置にあるロックリングが第1位置に向かって移動することによってレバーの係止爪とメスコネクタとの係合が意図せずに解除されるのを防止することができる。
前記オスルアー内に液体が流れる流路が設けられていてもよい。前記流路に連通した開口が、前記オスルアーの外周面に設けられていてもよい。前記オスコネクタは、前記開口を塞ぐシールドを更に備えていてもよい。この場合、前記オスルアーがメスコネクタに挿入されたとき、前記シールドは前記オスルアーの長手方向に圧縮変形し、前記開口が露出することが好ましい。これにより、オスコネクタ及びオスコネクタ組立体がメスコネクタに接続されていないときに、開口から液体が外界に漏れ出るのを防止できる。従って、何らかの理由によりレバー式ロック機構によるロック状態が解除され、オスルアーがメスコネクタから意図せずに抜け出てしまった場合でも、液体の漏れ出しを防止することができる。
前記コネクタ本体は、前記レバーを2つ備えていてもよい。この場合、2つのレバーは、前記オスルアーを通る中心軸に対して対称位置に配されていていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、2つの係止爪でメスコネクタを安定的に保持することができるので、ロック状態を安定的に維持することができる。
上記の本発明のオスコネクタにおいて、前記オスコネクタをオスルアーを通る中心軸に沿って見たとき、前記オスコネクタは、前記第1方向(前記オスルアーと前記レバーとが対向する方向)に長軸を有することが好ましい。これにより、オスコネクタ及びオスコネクタ組立体は、中心軸を水平方向にして患者の下敷きになった場合には、長軸方向が水平方向に向くように容易に回転する。従って、患者が痛みを感じたり、更には患者の皮膚や軟部組織が持続的に圧迫されることによって褥瘡が発生したりする可能性が低減する。また、患者の体重が操作部に作用する可能性が低減するので、ロックリングを第2位置に移動させるのを忘れた場合に、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性が低減する。
本発明において、「長軸」とは、外寸法が最大となる方向に沿った軸を意味する。従って、中心軸に沿って見たとき(即ち、平面視したとき)、オスコネクタが「前記第1方向に長軸を有する」とは、中心軸に沿って見たときのオスコネクタの外寸法が、第1方向(即ち、オスルアーとレバーとが対向する方向)において最大となることを意味する。「外寸法」は、中心軸と直交する直線が、中心軸に沿って見たオスコネクタの外形を規定する輪郭(中心軸に沿った投影形状)と交叉する2点間の距離によって定義される。
本発明では、中心軸に沿って見たとき、オスコネクタが第1方向に長軸を有していれば、オスコネクタの中心軸に沿って見たときの輪郭形状(即ち、中心軸に沿った投影形状)は、任意である。好ましくは、当該輪郭形状は、長軸に対して対称である。また、好ましくは、当該輪郭形状の短軸は、中心軸にて長軸と直交する。ここで、「短軸」とは、外寸法が最小となる方向に沿った軸を意味する。好ましくは、当該輪郭形状は、ただ一つの長軸を有する。また、好ましくは、当該輪郭形状は、ただ一つの短軸を有する。従って、2以上の長軸を有する形状(例えば、正方形などの正多角形)や、外寸法が中心軸周りのいずれの方向においても一定である円は、本発明のオスコネクタの輪郭形状として好ましくない。輪郭形状が凸部又は凹部を有している場合であっても、当該凸部又は凹部が輪郭形状全体から見て微細であり、且つ、オスコネクタ及びオスコネクタ組立体の、患者の下敷きになった場合の回転に関して当該凸部又は凹部は実質的に影響しないと判断される場合には、そのような凸部又は凹部を無視して長軸、短軸、及び輪郭形状を定義してよい。
本発明のオスコネクタにおいて、前記中心軸に沿って見たときの前記オスコネクタの輪郭は略楕円形であることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、オスコネクタ及びオスコネクタ組立体は、中心軸を水平方向にして患者の下敷きになった場合には、略楕円形の長軸方向が水平方向に向くように更に容易に回転する。従って、患者が痛みを感じたり、褥瘡が発生したりする可能性が更に低減する。また、ロックリングを第2位置に移動させるのを忘れた場合に、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性が更に低減する。
オスコネクタの上記の略楕円形の輪郭は、コネクタ本体のみによって構成されてもよく、あるいは、コネクタ本体とロックリングとによって構成されてもよい。
オスコネクタの略楕円形の輪郭がコネクタ本体単体で構成される場合、前記中心軸に沿って見たとき、ロックリングは、コネクタ本体の略楕円形の輪郭からはみ出さないことが好ましい。中心軸に沿って見たロックリングの外形は、コネクタ本体の略楕円形の輪郭からはみ出さない限りにおいて、任意の形状を有しうる。
一方、コネクタ本体とロックリングとを組み合わせることによってオスコネクタの略楕円形の輪郭が構成されることは、コネクタ本体及びロックリングの設計の自由度の向上に有利である。
前記フードの先端はオスルアーを通る中心軸と同軸の円形でありうる。この場合、前記フードの前記先端での外径は、前記略楕円形の短軸に沿った短径と同じかこれより小さいことが好ましい。かかる好ましい構成によれば、ベースより上側(フード側)の部分を小型化することができる。
前記レバーの前記操作部は、前記レバーの前記ベースに接続された部分より、前記中心軸に近い側に位置していることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、オスコネクタが周囲の機器に衝突したり、オスコネクタが患者の体の下敷きになったりした場合に、意図しない外力が操作部に作用する可能性は低い。このため、ロックリングを第2位置に移動させるのを忘れた場合に、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性は更に低くなる。
前記コネクタ本体のうち、前記中心軸から半径方向に最も突出した部分は、前記レバーの前記ベースに接続された部分(レバー基部)でありうる。かかる好ましい構成によれば、意図しない外力は、レバー基部に印加される可能性が高くなり、操作部に印加される可能性は低くなる。このため、ロックリングを第2位置に移動させるのを忘れた場合に、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性は更に低くなる。
上記の本発明のオスコネクタ組立体において、前記ルアー本体の前記オステーパ面を前記筒状部の前記メステーパ面に嵌合させ且つ前記ロックナットの前記雌ネジを前記筒状部の前記雄ネジに螺合させた状態において前記ロックリングを前記第2位置に移動させると、前記ロックリング内に前記ロックナットが配置されてもよい。これにより、ロックナットに触れることが困難になる。このため、例えば患者が誤ってロックナットを回転させて、ロックナットの雌ネジと筒状部の雄ネジとの螺合を緩ませるという不測の事態が発生する可能性が低減する。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態で引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1にかかるオスコネクタ組立体1の分解斜視図である。オスコネクタ組立体1は、レバーロック型オスコネクタ(以下、単に「オスコネクタ」という)2及びネジロック型コネクタ100を備える。オスコネクタ2は、コネクタ本体3、シールド6、ロックリング8を備える。ネジロック型コネクタ100は、ルアー本体110及びロックナット120を備える。柔軟なチューブ190は、ネジロック型コネクタ100を介してオスコネクタ2に接続される。
以下に、各部を順に説明する。
1.オスコネクタ
1.1.コネクタ本体
オスコネクタ2を構成するコネクタ本体3を説明する。図2Aはコネクタ本体3の上方から見た斜視図、図2Bはコネクタ本体3の下方から見た斜視図である。図2C、図2D、図2Eは、順にコネクタ本体3の正面図、側面図、平面図である。図2Fは、図2Dの2F−2F線を含む上下方向面で切断されたコネクタ本体3の断面図である。図2Gは、図2Cの2G−2G線を含む上下方向面で切断されたコネクタ本体3の断面図である。図2F及び図2Gにおいて、一点鎖線3aは、コネクタ本体3の中心軸である。中心軸3aは、オスコネクタ組立体1を構成する全ての部材(図1参照)の中心軸でもある。
以下の説明の便宜のため、中心軸3aと平行な軸をZ軸とするXYZ直交座標系を設定する。中心軸3aに平行な方向(Z軸方向)を「上下方向」、中心軸3aに垂直な平面(XY面)に平行な方向を「水平方向」、中心軸3aに直交する方向を「半径方向」または「径方向」、中心軸3a周りに回転する方向を「周方向」という。半径方向において、中心軸3aに近い側を「内側」、中心軸3aから遠い側を「外側」という。「上」及び「下」は、図1及び図2Aに基づいて定義する。但し、「上下方向」及び「水平方向」は、オスコネクタ2及びオスコネクタ組立体1の実際の使用時の向きを意味するものではない。
図2F及び図2Gに示されているように、コネクタ本体3は、オス部材としてのオスルアー10を備える。オスルアー10は、中心軸3aと同軸に、中心軸3aに沿って延びた棒状の部材である。オスルアー10の外周面(側面)は、本実施形態1では、先端10aの近傍の、メス部材(後述するセプタム910)に挿入される部分では外径が中心軸3a方向において一定である円筒面であり、基端部13の近傍の部分では先端10aに近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(円錐面)である。但し、オスルアー10の外周面の形状はこれに限定されず、任意に選択することができる。例えば、オスルアー10の外周面は、外径が基端部13から先端10aまで一定である円筒面であってもよい。あるいは、オスルアー10の外周面は、基端部13から先端10aに近づくにしたがって外径が徐々に小さくなる滑らかな曲面であってもよい。
オスルアー10内には、中心軸3aに沿って流路11が形成されている。流路11は、オスルアー10の先端10aには開口していない。オスルアー10の外周面の先端10aの近傍の位置に、流路11と連通する2つの横孔12が形成されている。各横孔12は、半径方向にオスルアー10を貫通し、オスルアー10の外周面上で開口している。なお、横孔12の数は2つである必要はなく、1つ又は3つ以上であってもよい。
オスルアー10の基端部13からベース15が外向きに突出している。ベース15は、水平方向に平行な平板状の部材である。図2Eから理解できるように、中心軸3aに沿って見たとき、ベース15は、X軸と平行な長軸15aとY軸に平行な短軸15bを有する略楕円形状を有している。
筒状部17がベース15から下方に向かって突出している。筒状部17は、中心軸3aと同軸の略円筒形状を有し、オスルアー10の流路11と連通する流路が形成されている。筒状部17の内周面17aは、ベース15から離れるにしたがって内径が大きくなるメステーパ面(例えば6%テーパ面)である。筒状部17の外周面には、雄ネジ18が形成されている。
フード20が、ベース15の外側端縁から、オスルアー10と同じ側に立設されている。フード20は、オスルアー10を取り囲む中空の筒形状を有する。フード20は、上方に向かって開口している。開口21を取り囲むフード20の先端(上端)20aは、中心軸3aと同軸の円形である。フード20の先端20aは、オスルアー10の先端10aより高い位置にある。
フード20の側壁には、一対の切り欠き23が設けられている。切り欠き23は、フード20を半径方向に貫通する穴(開口)である。一対の切り欠き23は、オスルアー10を挟んでX軸方向に対向している。切り欠き23は、逆「U」字形状を有し(図2D参照)、その下端はベース15に達している。一方、切り欠き23は、フード20の先端20aには達していない。
図2Fに最もよく示されているように、一対のレバー30が、中心軸3aを挟んでX軸方向(第1方向)に対向している。レバー30は、中心軸3aと略平行に伸びた短冊状の部材である。レバー30の長手方向は、中心軸3a及び長軸15aを含む上下方向面(XZ面)に沿っている。レバー30はベース15の外側端縁に接続されている。レバー30は、ベース15に対してオスルアー10と同じ側(上側)に配された係止部31と、ベース15に対してオスルアー10とは反対側(下側)に配された操作部35とを備える。係止部31と操作部35との間の、ベース15が接続されたレバー30の部分を、レバー基部39という。係止部31はオスルアー10にX軸方向に対向している。
係止部31は、フード20に形成された切り欠き23内に配置されている。換言すれば、係止部31は、フード20を半径方向に貫通する逆「U」字形状のスリット23で囲まれている(図2D参照)。
係止部31のオスルアー10に対向する側の面(内側面)から、係止爪32がオスルアー10に向かって突出している。係止爪32は、傾斜面32aと、係合面32bとを備える。傾斜面32aは、ベース15から離れるにしたがってオスルアー10から遠ざかるように傾斜している。係合面32bは、傾斜面32aよりもベース15側に配置され、水平面(XY面)に略平行な平面である。図2Eに示されているように、上方から見たとき、爪32の頂部(オスルアー10に最も近い部分)は、フード20の開口21を取り囲む先端20aよりオスルアー10側に突出している。
後述するように、オスコネクタ2がメスコネクタに接続されたとき、係止爪32はメスコネクタに係合する(後述する図13D参照)。レバー30は、オスコネクタ2とメスコネクタとが接続された状態を維持する「レバー式ロック機構」として機能する。2つのレバー30が中心軸3a(即ち、オスルアー10)に対して対称位置に配されているので、2つの係止爪32をメスコネクタに、中心軸3aに対して対称位置で係合させることができる。従って、メスコネクタを安定的に保持することができるので、レバー式ロック機構の信頼性が向上する。係止爪32がメスコネクタに係合した状態を「ロック状態」という。
レバー30は、その上端(係止部31)から下端(操作部35)までの全部分が実質的に剛体と見なしうる程度の機械的強度を有する。これに対して、オスルアー10の基端部13とレバー30とをつなぐベース15の機械的強度は相対的に低い。従って、図2Fに示すように、操作部35の外側面351に中心軸3aに向かって力Fを印加すると、ベース15が弾性的に曲げ変形して、係止部31及びこれに形成された係止爪32がオスルアー10から離れるように(矢印Aの向きに)レバー30を回動(または揺動)させることができる。
図2Bに示されているように、操作部35の内側面(筒状部17に対向する側の面)352は、中心軸3aまでの距離が異なる2つの領域352a,352bを有する。ベース15の近くに配された後退領域352aは中心軸3aから相対的に離間し、後退領域352aより下側に配されたロック領域352bは中心軸3aに相対的に接近している。レバー30に外力が加えられていない自然状態(初期状態)では、ロック領域352bはYZ面に平行である。
操作部35の内側面352には、中心軸3aに向かって突出したリブ36が、ベース15から操作部35の下端にまで上下方向に沿って延びている。リブ36は、操作部35の強度を向上させる。更に、内側面352のロック領域352bには、中心軸3aに向かって突出した係止突起(第2係止突起)37及び停止突起38が設けられている。停止突起38は、操作部35の下端またはその近傍に位置している。係止突起37は、停止突起38から上方にわずかに離れて位置している。停止突起38のロック領域352bからの突出量は、係止突起37のそれより大きい。
操作部35の側面(XZ面に平行な面)353から、摺動リブ354がY軸方向に沿って突出している。摺動リブ354は、ベース15から操作部35の下端まで、上下方向にほぼ沿って延びている。摺動リブ354の外側面(筒状部17とは反対側の面)のうち、後退領域352aと上下方向の位置が略一致する部分は、これより下側の部分に比べて中心軸3aから離れるように変位して圧接部354aを構成している。圧接部354aより下側の位置に、摺動リブ354の外側面から外側に向かって係止突起(第1係止突起)355が突出している。
図2B及び図2Gに示されているように、ベース15を上下方向に貫通する一対の孔16が、ベース15に形成されている。孔16は、略楕円形状を有するベース15の短軸15b(図2E参照)上に配置されている。
図2Cに示されているように、中心軸3a及び長軸15aに直交する方向(Y軸方向)に沿って見た(正面視)とき、コネクタ本体3は、ベース15(即ち、レバー基部39)の位置で最大の水平方向寸法を有する。コネクタ本体3のベース15より上側の部分は、ベース15から上方に向かって離れるにしたがって、水平方向寸法が徐々に小さくなるテーパ形状(または台形状)を有している。レバー30の係止部31と、これより上のフード20の部分とは、共通する直線に沿っている。一方、レバー30の操作部35は、レバー基部39より、筒状部17(または中心軸3a)に近い側に位置している。このように、レバー30のうちレバー基部39が、係止部31及び操作部35よりも、中心軸3aから水平方向に沿って外向きに最も大きく突出している。
図2Dに示されているように、中心軸3a及び短軸15bに直交する方向(X軸方向)に沿って見た(側面視)とき、コネクタ本体3のベース15より上側の部分は、ベース15からフード20の先端20aまで水平方向寸法が略一定である長方形である。レバー30の操作部35の水平方向寸法は、ベース15及びこれより上側の部分の水平方向寸法より小さい。
図2Eに示されているように、中心軸3aに沿って上方から見た(平面視)とき、コネクタ本体3の外寸法は、オスルアー10とレバー30とが対向する方向(図2Eにおいて左右方向)において最大であり、当該方向と直交する方向(図2Eにおいて上下方向)において最小である。本実施形態1のコネクタ本体3の輪郭(投影形状)は、外寸法が最大となる方向に長軸15aを有し、外寸法が最小となる方向に短軸15bを有する略楕円形である。略楕円形は、ベース15(またはレバー基部39)の位置でのコネクタ本体3の形状に基づく。長軸15aと短軸15bとは、中心軸3aにて直交する。フード20の先端20aは、中心軸3aと同軸の円形であり、コネクタ本体3の略楕円形である上記輪郭に内接する。
図2Aに示されているように、ベース15より上側のコネクタ本体3の外周面の概略形状は、フード20の先端20aでの円形と、ベース15の位置での略楕円形とをなめらにつなぐ曲面である。当該曲面は、フード20の外周面及びレバー30の外周面によって構成されている。
コネクタ本体3は、硬質の材料からなることが好ましい。具体的には、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いうる。コネクタ本体3は、このような樹脂材料を用いて射出成形法等により一部品として一体的に作成することができる。
1.2.シールド
オスコネクタ2を構成するシールド6を説明する。図3Aはシールド6の上方から見た斜視図、図3Bはシールド6の下方から見た斜視図、図3Cはシールド6の断面図である。シールド6は、上から下に、頭部61、外周壁65、基部68をこの順に備える。図3Cに示されているように、シールド6は、上下方向に貫通した略筒形状を有している。
シールド6は、ゴム弾性(または可撓性)を有する軟質の材料(いわゆるエラストマー)を用いて一部品として一体的に成形されている。シールド6の材料は、制限はないが、例えば、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
図3Cに示されているように、頭部61には、上下方向に貫通した貫通孔62が形成されている。貫通孔62の内周面は、コネクタ本体3のオスルアー10の外周面に密着するように、オスルアー10の外周面に沿った形状を有することが好ましい。本実施形態1では、貫通孔62の内周面は、その内径が上下方向において一定である円筒面である。貫通孔62の内径は、コネクタ本体3のオスルアー10の外径と同じかこれよりわずかに小さいことが好ましい。
外周壁65は、シールド6に上下方向の圧縮力が印加されたときに、その上下方向寸法が短縮するように弾性的に圧縮変形する(後述する図13D、図13E参照)。図3Cに示されているように、外周壁65は、頭部61の貫通孔62より大きな内径を有する。シールド6がコネクタ本体3に装着されたとき、外周壁65は、オスルアー10から半径方向に離間する(後述する図5C、図5D参照)。このため、外周壁65が上下方向に圧縮変形したとき外周壁65の内周面がオスルアー10に衝突する可能性が低くなる。これは、外周壁65の上下方向の圧縮変形量を増大させるのに有利である。
また、外周壁65には、頭部61から遠ざかるにしたがって外径及び内径が大きくなるテーパ状(円錐状)部分と、外径及び内径が上下方向において一定である円筒状部分とが上下方向に交互に配置されている。このため、外周壁65は、全体として、頭部61側で細い円錐形状を有している。この形状は、シールド6に上下方向の圧縮力が印加されたとき、テーパ状部分がその下の円筒状部分に陥入するように外周壁65が変形することを可能にする(後述する図13D、図13E参照)。これは、外周壁65の上下方向の圧縮変形量を増大させるのに有利である。
基部68は、平坦な底面68aを有する。底面68aから、下方に向かって一対の固定突起69が突出している。固定突起69の外側面からは外側に向かって固定爪69aが突出している。固定突起69及び固定爪69aは、シールド6をコネクタ本体3に固定するために使用される。
1.3.ロックリング
オスコネクタ2を構成するロックリング8を説明する。図4Aはロックリング8の上方から見た斜視図、図4Bはロックリング8の平面図である。
ロックリング8は、中央に円形の開口81が形成された環状形状を有している。開口81を取り囲む内周面82は円筒面である。
ロックリング8は、Y軸方向に対向して配された一対のアーチ状部85を備える。一対の架橋部88が一対のアーチ状部85を連結している。図4Bに示されているように、ロックリング8を上方から見た(平面視)とき、アーチ状部85の外側面は、コネクタ本体3を平面視したときの略楕円形の輪郭(図2E参照)とほぼ同じ略楕円形に沿っている。アーチ状部85は当該略楕円形の短軸上に配されている。架橋部88は当該略楕円の長軸上に、当該略楕円から内側に後退した位置に配されている。換言すれば、略楕円形は、その長軸上に設けられた一対の切り欠き86によって切り欠かれている。架橋部88の外側を向いた面は、YZ面に平行な平坦面である。この平坦面に、上下方向に沿った溝87が形成されている。
爪84が、各アーチ状部85の各端から対向するアーチ状部85に向かって突出している。爪84は、上下方向に沿って延びている。爪84は、架橋部88に対向する摺動面84aを備える。
ロックリング8は、2回回転対称(180度回転させると回転前の状態と重なる)である。図示を省略するが、ロックリング8は、上下を反転させても同一形状を有する。
ロックリング8は、硬質の材料からなることが好ましい。具体的には、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いうる。ロックリング8は、これらの樹脂材料を用いて射出成形法等により一部品として一体的に作成することができる。
1.4.オスコネクタの組立
図1に示したように、シールド6は、コネクタ本体3の上方から、フード20内に挿入される。また、ロックリング8は、コネクタ本体3の下方から、一対の操作部35間に挿入される。図5Aは、コネクタ本体3にシールド6及びロックリング8が装着されたオスコネクタ2の上方から見た斜視図、図5Bは、オスコネクタ2の下方から見た斜視図である。図5Cは、中心軸3a及び長軸15aを含む面(XZ面)に沿ったオスコネクタ2の断面図、図5Dは、中心軸3a及び短軸15bを含む面(YZ面)に沿ったオスコネクタ2の断面図である。図5Eは、図5Cの5E−5E線を含む水平方向面で切断されたオスコネクタ2の断面図である。オスコネクタ2の平面図は、シールド6が設けられている点を除いて図2Eと同じであるので省略する。
図5Dに示されているように、シールド6の固定突起69がコネクタ本体3のベース15に設けられた孔16に挿入されている。固定爪69aは、孔16を通り抜けてベース15の下面に係合している。シールド6の底面68aは、ベース15の上面に密着している(図5C)。
シールド6の頭部61の貫通孔62内にオスルアー10の先端10a及びその近傍部分が挿入されている。オスルアー10の先端10aは、頭部61の貫通孔62内に露出している。貫通孔62の内周面は、オスルアー10の外周面の外形状に応じて適宜変形しながら当該外周面に密着している。オスルアー10の横孔12の開口は、貫通孔62の内周面によって液密に塞がれている。
シールド6の外周壁65は、オスルアー10から半径方向に離間している。このため、シールド6とコネクタ本体3との間に、液密な空間が形成されている。また、外周壁65は、フード20及びレバー30のいずれからも半径方向に離間している。
図5Bに示されているように、ロックリング8の開口81(図4A参照)内にコネクタ本体3の筒状部17が挿入されている。ロックリング8の切り欠き86(図4A参照)にコネクタ本体3の操作部35が嵌入している。操作部35のリブ36は、架橋部88に設けられた溝87内に位置することにより、架橋部88との衝突が回避されている。
ロックリング8のY軸方向に対向した爪84が、その間に配された操作部35を挟持している。このため、ロックリング8はコネクタ本体3に対して回転することができない。
一方、ロックリング8は、上記のように爪84で操作部35を挟持した状態で、上下方向に移動可能である。ロックリング8の上方への移動は、ベース15の下面にロックリング8が衝突することによって規制される。ロックリング8の下方への移動は、操作部35に設けられた停止突起38にロックリング8(特にその架橋部88)が衝突することによって規制される。図5A〜図5Eは、ロックリング8を最も上方(最上位置、第1位置)に移動させた状態を示している。
ロックリング8が最上位置にあるとき、摺動リブ354から突出した係止突起(第1係止突起)355が爪84のすぐ下に位置し、爪84と係止突起355とが上下方向に近接又は当接する。これにより、重力や振動等によってロックリング8が最上位置から下降することはない。即ち、ロックリング8に近接又は当接する係止突起355は、最上位置にあるロックリング8が意図せずに下降するのを防止する「第1移動防止機構」を構成する。ロックリング8が最上位置に保持されるので、オスコネクタ2(図5A〜図5E)とネジロック型コネクタ100(図8A、図8B)との接続及び分離(詳細は後述する)の作業性、及び、オスコネクタ組立体1(図9A、図9B)とメスコネクタ900(図10A、図10B)との接続及び分離(詳細は後述する)の作業性が低下しない。
ロックリング8が最上位置にあるとき、ロックリング8の架橋部88(図4A参照)は、操作部35の後退領域352a(図2B参照)とX軸方向に対向する。従って、図5Eに示されているように、操作部35の内側面352(後退領域352a)とロックリング8の架橋部88とはX軸方向に離間し、両者間に隙間356が形成されている。このため、ロックリング8が最上位置にある状態で操作部35の外側面351に力Fを印加すると、図2Fで説明したように、係止部31及び係止爪32がオスルアー10から離れるように(矢印Aの向きに)レバー30を回動させることができる。また、後述するように、ロックリング8が最上位置にある状態でフード20内にメスコネクタ900を挿入すると、メスコネクタ900は、係止爪32に衝突し、係止爪32がオスルアー10から離れるように(図2Fの矢印Aの向きに)レバー30を回動させることができる。従って、メスコネクタに対する接続及び分離の作業性が向上する。
操作部35の内側面352とロックリング8の架橋部88とが上述したようにX軸方向に離間していると、ロックリング8のX軸方向の一端が上昇し、他端が下降するようにロックリング8がコネクタ本体3に対して傾いて、遂にはロックリング8が一対の操作部35間から下方に落下する事態が起こりうる。本実施形態1では、ロックリング8が、操作部35にX軸方向に係合することにより、この事態の発生が防止される。より詳細には、ロックリング8の爪84が操作部35の摺動リブ354に係合している。このため、ロックリング8が上記のようにコネクタ本体3に対して傾くと、爪84の摺動面84a(図4A、図4B参照)が摺動リブ354の外側面に衝突する。これにより、ロックリング8が傾くことが制限されるので、ロックリング8が傾くことによってロックリング8が一対の操作部35間から下方に落下するのを防止することができる。
本実施形態1では、ロックリング8が最上位置にあるとき、爪84の摺動面84aは摺動リブ354の圧接部354a(図2B参照)とX軸方向に対向する。好ましくは、図5Eに示されているように、爪84の摺動面84aは摺動リブ354の圧接部354aにX軸方向に当接する。このため、ロックリング8が上記のように傾くのが防止されるので、ロックリング8が一対の操作部35間から落下するをより確実に防止することができる。また、ロックリング8を、コネクタ本体3に対してX軸方向に位置決めすることができる。
本発明では、図5A〜図5Eに示したように、レバー30に実質的に外力が作用しておらず、シールド6は上下方向に圧縮変形しておらず、且つ、ロックリング8が最上位置に移動された状態を、オスコネクタ2の「初期状態」という。
2.ネジロック型コネクタ
2.1.ルアー本体
ネジロック型コネクタ100を構成するルアー本体110を説明する。図6Aはルアー本体110の斜視図、図6Bはルアー本体110の断面図である。
ルアー本体110は、その長手方向に沿った貫通孔(流路)111が形成された、全体として略円筒形状を有する。ルアー本体110は、オスルアー112、筒状部115、接続部119を、上から下にこの順に備える。
オスルアー112の外周面112aは、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるオステーパ面(例えば6%テーパ面)である。筒状部115の外周面は、外径が上下方向において一定である円筒面である。筒状部115の外周面から一対の凸部116が外側に向かって突出している。オスルアー112と筒状部115との境界には、周方向に連続する環状突起117が設けられている。環状突起117は、オスルアー112及び筒状部115より大きな外径を有する。
ルアー本体110は、硬質の材料からなることが好ましい。具体的には、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いうる。ルアー本体110は、これらの樹脂材料を用いて射出成形法等により一部品として一体的に作成することができる。
2.2.ロックナット
ネジロック型コネクタ100を構成するロックナット120を説明する。図7Aはロックナット120の上方から見た斜視図、図7Bはロックナット120の下方から見た斜視図、図7Cはロックナット120の平面図、図7Dはロックナット120の断面図である。ロックナット120は、全体として中空の略円筒形状を有する。
ロックナット120の外周面は、外径が異なる2つの円筒面で構成される。上側の外径が相対的に大きな円筒面から、複数のリブ123が外向きに突出している。リブ123は上下方向に沿って延びている。本実施形態1では、リブ123の数は8個であるが、これに限定されず、これよく多くても少なくてもよい。2以上のリブ123を設ける場合、好ましくはリブ83は周方向に等間隔で配置される。本実施形態1では、ロックナット120の外周面は2つの円筒面で構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、上端から下端まで単一の円筒面で構成されていてもよい。あるいは、外周面が、円筒面以外の面(例えば多角柱面)を含んでいてもよい。
ロックナット120の内周面には、その上端から略中央までの領域に雌ネジ128が形成されている。ロックナット120の内周面の、雌ネジ128より下側の部分は、内径が一定である円筒面125である。円筒面125から、周方向に延びた位置規制突起127が突出している。位置規制突起127には一対の案内路126が形成されている。案内路126は上下方向に延びている。案内路126は、位置規制突起127を周方向に分断している。
ロックナット120は、硬質の材料からなることが好ましい。具体的には、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いうる。ロックナット120は、これらの樹脂材料を用いて射出成形法等により一部品として一体的に作成することができる。
2.3.ネジロック型コネクタの組立
図1に示したように、柔軟性を有するチューブ190をロックナット120に貫通させる。そして、チューブ190の上端に、ルアー本体110の接続部119を挿入する。続いて、ロックナット120を上昇させる。ロックナット120の雌ネジ128内にルアー本体110を挿入する。ルアー本体110の外周面から突出した凸部116が、ロックナット120の内周面から突出した位置規制突起127に衝突するかも知れない。この場合には、ロックナット120をルアー本体110に対してわずかに回転させる。ルアー本体110の凸部116の周方向の位置とロックナット120の案内路126の周方向の位置とが一致すると、凸部116は案内路126を通過することができる。かくして、図8A及び図8Bに示すようにネジロック型コネクタ100を組み立てることができる。
図8Bに示されているように、ルアー本体110の環状突起117と凸部116との間に、ロックナット120の位置規制突起127が位置している。位置規制突起127が環状突起117及び凸部116に衝突するので、ロックナット120はルアー本体110に対して上側(テーパ面112側)及び下側(接続部119側)へ移動するのが制限される。但し、ロックナット120は、ルアー本体110の周りを自由に回転することができる。
3.オスコネクタとネジロック型コネクタとの接続(オスコネクタ組立体の組立)
オスコネクタ2(図5A〜図5E)とネジロック型コネクタ100(図8A、図8B)との接続は、ルアー本体110のオスルアー112をコネクタ本体3の筒状部17に挿入し、ロックナット120の雌ネジ128を筒状部17の雄ネジ18に螺合させることにより可能である。
図9Aは、オスコネクタ2とネジロック型コネクタ100とを接続して得たオスコネクタ組立体1の側面図、図9Bはオスコネクタ組立体1の上下方向断面図である。
オスルアー112の外周面112aと筒状部17の内周面17aとは、径及びテーパ角度が同じテーパ面である。従って、図9Bに示されているように、外周面112aと内周面17aとは液密に密着する。かくして、チューブ190とオスルアー10の流路11とが連通される。
ロックナット120の雌ネジ128と筒状部17の雄ネジ18とが螺合する。また、ロックナット120の位置規制突起127とルアー本体110の環状突起117とが係合する。このため、オスルアー112と筒状部17とは強固に接続される。オスコネクタ2(またはコネクタ本体3)とネジロック型コネクタ100(またはルアー本体110)との間に意図しない引っ張り力が作用しても、両者が分離されることはない。
図9Aに示されているように、ロックナット120は一対の操作部35間に配置される。ロックリング8を最上位置に移動させた初期状態では、ロックナット120の大部分はロックリング8より下側に位置している。従って、ロックナット120の外周面に形成されたリブ123を滑り止めとして使用してロックナット120を回転させて、雌ネジ128を雄ネジ18に螺合し、またはその螺合を緩めることができる。
4.使用方法
4.1.メスコネクタ
オスコネクタ組立体1は、メスコネクタに接続して使用される。メスコネクタの一例を図10A、図10Bに示す。図10Aはメスコネクタ900の斜視図であり、図10Bはメスコネクタ900の断面図である。
メスコネクタ900は、円板状の隔壁部材(以下「セプタム」という)910と、セプタム910を上下方向に挟持し固定する基台920及びキャップ930とを備える。
セプタム910の中央には、セプタム910を上下方向に貫通する直線状のスリット(切り込み)911が形成されている。セプタム910の材料は、制限はないが、ゴム弾性を有する軟質の材料であることが好ましく、例えば、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
基台920は、その上側に、略円筒形状を有する台座921を備える。台座921の外周面は円筒面である。台座921の外周面から、一対の係合爪922及び環状突起923が外側に向かって突出している。環状突起923は、係合爪922から下方にわずかに離間している。
台座921より下側には、台座921の内腔925と連通したオスルアー927と、オスルアー227と同軸の雌ネジ928とが設けられている。オスルアー927の外周面は、先端に近づくにしたがって(即ち、台座921から離れるにしたがって)外径が小さくなるオステーパ面(円錐面)である。
キャップ930は、円板形状を有する天板931と、天板931の外周端縁から下方に向かって延びた円筒形状を有する周囲壁935とを備える。天板931の中央には円形の開口(貫通孔)932が形成されている。周囲壁235には、一対の係合孔936が形成されている。係合孔936は、周囲壁935を半径方向に貫通する貫通孔である。
図10Bに示されているように、台座921の上端にセプタム910を載置し、セプタム910に上方からキャップ930をかぶせる。台座921に形成された係合爪922がキャップ930に形成された係合穴936内に嵌入することによって、キャップ930が係合爪922に係合される。かくして、キャップ930は基台920に固定される(図10A参照)。セプタム910は、台座921の上端とキャップ930の天板931とによりその厚さ方向(即ち、上下方向)に挟持される。セプタム910のスリット911は、天板931に形成された開口932内に露出する。基台920に形成された環状突起923は、キャップ930の周囲壁935に対して下側に隣接する。環状突起923の頂面は、周囲壁235の外周面と略同一の円筒面を構成する。
スリット911が形成されたセプタム910を備えたメスコネクタ900は、一般にニードルレスポートと呼ばれる。
4.2.オスコネクタ組立体とメスコネクタとの接続及び分離
オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との接続は以下のようにして行うことができる。
最初に、図11に示すように、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900とを同軸に配置し対向させる。図示していないが、メスコネクタ900のオスルアー927には、柔軟なチューブが直接的に又は何らかの部材を介して間接的に接続されている。
図11の状態から、メスコネクタ900とをオスコネクタ組立体1と接近させる。メスコネクタ900のキャップ930をフード20内に挿入し、ベース15に向かって更に押し込む。
キャップ930の天板931の外側の端縁930a(図10A、図10B参照)が、レバー30の係止爪32の傾斜面32a(図2F、図5A、図5C参照)に当接する。端縁930aは、傾斜面32a上を摺動しながら、係止爪32がオスルアー10から離れるようにレバー30を弾性的に変位させる。続いて、係止爪32は、キャップ930の周囲壁935上を摺動する。
これと並行して、オスルアー10の先端10a(図9B参照)が、キャップ930の開口932内に露出したセプタム910(図10A、図10B参照)に当接し、続いてセプタム910を変形させてスリット911内に進入する。これとほぼ同時に、シールド6の頭部61がセプタム910又はキャップ930の天板931に当接する。オスルアー10がセプタム910内に進入するにしたがって、シールド6は上下方向に圧縮され、外周壁65がその上下方向寸法を縮小するように変形する。
レバー30の係止爪32は、キャップ930の周囲壁935に続いて環状突起923上を摺動する。そして、係止爪32が環状突起923を通過し終えると、コネクタ本体3のベース15が弾性回復し、係止爪32と環状突起923とが係合する(ロック状態)。図12は、この状態を示した側面図である。レバー30及びロックリング8の位置は、図5A及び図9Aに示した初期状態と同じである。
続いて、ロックリング8を、操作部35に設けられた停止突起38に衝突するまで、下方に向かって移動させる。操作部35の内側面には、停止突起38より上方に係止突起37が設けられている(図5B参照)。ロックリング8が下方に移動する過程で、架橋部88は係止突起37を乗り越える。架橋部88が係止突起37上を通過する際、架橋部88は操作部35を外側(中心軸3aから離れる向き)にわずかに弾性的に変位させる。架橋部88が係止突起37上を通過し終えると、操作部35が弾性復帰する。架橋部88が係止突起37上を通過する際に、ロックリング8を移動させるための力が変化する。作業者は、架橋部88が係止突起37上を通過し終えたときの力の変化をクリック感として感じ、ロックリング8が最下位置(第2位置)に到達したことを認識することができる。
図13A、図13B、図13Cは、ロックリング8を最下位置に移動させた状態を示した斜視図、正面図、側面図である。図13Dは、図13Cの13D−13D線を含む面に沿った矢視断面図である。図13Eは、図13Bの13E−13E線を含む面に沿った矢視断面図である。図13Fは、図13Dの13F−13F線を含む面に沿った矢視断面図である。
図13Eに示されているように、オスルアー10がセプタム910のスリット911(図10A、図10B参照)を貫通し、これによりセプタム910は台座921の内腔925に向かって変形している。オスルアー10の横孔12の開口は、台座921の内腔925内に露出している。従って、オスルアー10の流路11と台座921の内腔925とが連通する。この状態で、チューブ190から、ルアー本体110の流路111、オスルアー10の流路11、台座921の内腔925、オスルアー927へ、またはこの逆に、液体を流すことができる。
シールド6は、上下方向の圧縮力を受け、特にその外周壁65が、その上下方向寸法が縮小するように変形している。
図13A及び図13Bに示されているように、ロックリング8が最下位置にあるとき、ロックナット120はロックリング8の開口81(図4A、図4B参照)内に配置される。換言すれば、ロックナット120の外周面はロックリング8で取り囲まれる。ロックナット120のリブ123は、ロックリング8とほぼ同じ高さか、これより上に位置している。ロックナット120を回転させるのに便利なリブ123に指で触れることを、ロックリング8が困難にしている。このため、例えば患者が誤ってロックナット120を回転させて、ロックナット120の雌ネジ128と筒状部17の雄ネジ18との螺合を緩ませることによって、オスルアー112の外周面112aと筒状部17の内周面17aとの間から液体が漏れ出したり、オスルアー112が筒状部17から脱落したりするといった不測の事態が発生する可能性が低い。このように、ロックリング8は、最下位置に移動されると、ロックナット120を誤って回転させてしまうという誤操作を防止する「誤操作防止機構」として機能する。
図13Fに示されているように、操作部35の内側面352(特にそのロック領域352b(図2B参照))は、ロックリング8の架橋部88とX軸方向に近接又は当接する。ロックリング8が最上位置にあるときに操作部35の内側面352とロックリング8の架橋部88との間に存在していた隙間356(図5E参照)は、ロックリング8が最下位置に移動されると実質的に消失する。従って、ロックリング8が最下位置にあるときに操作部35の外側面351に筒状部17に向かう力を印加しても、操作部35の内側面352がロックリング8に当接するのでレバー30を回動させることができない。即ち、ロックリング8は、最下位置に移動されると、レバー30が回動するのを防止する「レバー回動防止機構」として機能する。
レバー30を回動させることができないので、係止爪32と環状突起923とが係合した状態(ロック状態、図13D参照)を解除することができない。このため、意図しない外力が操作部35に作用することによって、係止爪32と環状突起923との係合が解除されてオスコネクタ組立体1(またはオスコネクタ2)とメスコネクタ900とが分離してしまうという不測の事態が発生することはない。
ロックリング8は、ロックナット120に対する「誤操作防止機構」と、レバー30に対する「レバー回動防止機構」とを兼ねる。これにより、これら2つの機構を別々の部材で構成した場合に比べて、オスコネクタ組立体1を構成する部材数を少なくすることができ、また、オスコネクタ組立体1の構成を簡単化することができる。
ロックリング8が最上位置(第1位置、図12参照)にあるとき両機構はいずれも機能せず、ロックリング8を最下位置(第2位置、図13A〜図13F参照)に移動させれば両機構はいずれも機能する。このように、ロックリング8という単一の部材を中心軸3aに沿って移動させるという極めて簡単な操作で、誤操作防止機構及びレバー回動防止機構の有効化/無効化を同時に切り替えることができる。
図13Dに示されているように、ロックリング8が最下位置にある時、停止突起38がロックリング8の架橋部88に近接又は当接する。従って、停止突起38は、ロックリング8が、操作部35間から下方に脱落するのを防止する。
図示されていないが、ロックリング8が最下位置にある時、係止突起37(図5B参照)が架橋部88のすぐ上に位置し、架橋部88と係止突起37とが上下方向に近接又は当接する。このため、ロックリング8は、振動や外力等によって最下位置から上方に意図せずに移動することはない。即ち、係止突起(第2係止突起)37は、最下位置にあるロックリング8が意図せずに上昇するのを防止する「第2移動防止機構」を構成する。ロックリング8が最下位置に保持されるので、誤操作防止機構及びレバー回動防止機構が有効化された状態が意図せずに解除される可能性が低減されている。
オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との分離は、概略、上記とは逆の手順で行うことができる。
即ち、図13A〜図13Fの状態において、ロックリング8を、ベース15の下面に衝突するまで、即ち最上位置(第1位置、図12参照)まで、上方に向かって移動させる。ロックリング8が最上位置に移動する過程で、ロックリング8の爪84が摺動リブ354から突出した係止突起(第1係止突起)355を乗り越える必要がある。爪84が係止突起355上を通過する際に、ロックリング8を移動させるための力が変化する。作業者は、爪84が係止突起355上を通過し終えたときの力の変化をクリック感として感じ、ロックリング8が最上位置(第1位置)に到達したことを認識することができる。
ロックリング8が最上位置に移動されると、操作部35の内側面352とロックリング8の架橋部88との間に隙間356が形成される(図5E参照)。ロックリング8が最上位置にある状態で、操作部35の外側面351に外力を印加して、レバー30を回動させ、係止爪32と環状突起923との係合を解除する。続いて、レバー30を回動させた状態でオスコネクタ組立体1とメスコネクタ900とを、互いに離れる向きに引っ張ると、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900とを分離させることができる(図11参照)。セプタム910は、オスルアー10が抜き去られると直ちに弾性回復し、スリット911は閉じられる。シールド6は、自身の弾性回復力によって伸張し、頭部62の内周面はオスルアー10の横孔12の開口を塞ぐ。操作部35への外力を解除すれば、レバー30は初期状態に弾性的に復帰する。
更に、必要な場合には、ロックナット120を回転させて雌ネジ128と雄ネジ18との螺合を緩め、次いで、オスコネクタ2とネジロック型コネクタ100とを分離してもよい。
5.作用
本実施形態1のオスコネクタ組立体1では、係止爪32を備えたレバー30が、メスコネクタ900との接続状態を維持(ロック)するための「レバー式ロック機構」として機能する。オスコネクタ組立体1をメスコネクタ900に接続するためには、メスコネクタ900をフード20の開口21に挿入し、更にメスコネクタ900をオスコネクタ組立体1に向かって押し込むだけでよい。係止爪32に傾斜面32aが設けられているので、メスコネクタ900をフード20内に侵入させるとレバー30が回動する。その後、メスコネクタ900をフード20内に所定の深さまで挿入すると、レバー30は初期位置に復帰して、係止爪32がメスコネクタ900に係合する。係止爪32がメスコネクタ900に係合したこと(ロック状態)は、レバー30(特に係止部31)の半径方向の位置の変化により、更には、係止爪32がメスコネクタ900に係合してレバー30が初期位置に復帰する時に発せられる「カチッ」という音により、容易に確認することができる。フード20の開口21の端縁はメスコネクタ900を水平方向に位置決めするので、常に安定した係合動作が行われる。作業者は、係止爪32をメスコネクタ900に係合させるために、レバー30に触れる必要がない。
また、係止爪32とメスコネクタ900との係合の解除は、操作部35の外側面351を押して、レバー30をわずかに回動させるだけでよい。
このように、レバー式ロック機構を備えた本実施形態1のオスコネクタ組立体1は、メスコネクタ900に対する接続及び分離の作業性に優れている。
オスコネクタ組立体1は、操作部35の内側面352にX軸方向に対向して配置されたロックリング8を備える。ロックリング8は、ベース15に接近した最上位置(第1位置)とベース15から離間した最下位置(第2位置)とに、上下方向に移動可能である。
ロックリング8が最下位置(第2位置)にあるとき、操作部35がロックリング8(特にその架橋部88)に衝突する(図13F参照)ことにより、レバー30の回動が制限される。このため、例えばオスコネクタ組立体1が周囲の物体に衝突した場合や、オスコネクタ組立体1が患者の体の下敷きになった場合などにおいて操作部35に外力が作用しても、係止爪32がメスコネクタ900に係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性は低い。
このように、本実施形態1のオスコネクタ組立体1は、メスコネクタ900との接続状態を維持するためのレバー式ロック機構(第1ロック機構)に加えて、当該レバー式ロック機構によるロック状態を維持するためのロックリング8(第2ロック機構)が設けられた、ダブルロック機構を備えている。このため、レバー式ロック機構(第1ロック機構)によるロック状態が意図せずに解除されてしまう可能性が低減されている。
なお、ロックリング8が最下位置にあるとき、図13Fに示したように操作部35とロックリング8の架橋部88とが接触している必要はない。係止爪32とメスコネクタ900との係合が解除されないようにレバー30の回動が制限されるのであれば、操作部35と架橋部88とがX軸方向にわずかに離間していてもよい。
一方、ロックリング8が最上位置(第1位置)にあるとき、操作部35とロックリング8とがX軸方向に離間する(図5E参照)。このため、操作部35がロックリング8に衝突することなくレバー30を回動させて、メスコネクタ900に対して係止爪32を係合させ、又はその係合を解除させることができる。従って、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との接続及び分離の作業性が更に向上する。
フード20の開口21内にメスコネクタ900を挿入しメスコネクタ900が係止爪32に衝突するとレバー30が回動し、フード20内にメスコネクタ900をベース15に向かって更に深く挿入すると係止爪32がメスコネクタ900に係合してレバー30は初期位置に復帰する。係止爪32がメスコネクタ900に衝突した後メスコネクタ900に係合する前の、レバー30が回動した状態では、好ましくはロックリング8を最上位置から最下位置に移動させることができない。ロックリング8の架橋部88が、回動したレバー30の操作部35の内側面352に衝突するからである。従って、例えば、作業者が、係止爪32のメスコネクタ900に対する係合が不十分であるにも関わらず、当該係合が完了したと勘違いし、ロックリング8を最上位置から最下位置に移動させようとしても、ロックリング8を最下位置に移動させることはできない。このことから、作業者は、係止爪32がメスコネクタ900に正しく係合していないことを認識することができる。このため、係止爪32がメスコネクタ900に係合していないことに気づかずにオスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との間に液体を流し始め、その後、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900とが意図せずに分離してしまうという誤操作をする可能性を低減することができる。
本実施形態1のようにコネクタ本体3が複数のレバー30を備える場合には、メスコネクタ900が中心軸3aに対して傾いた状態でフード20内に挿入されると、複数のレバー30のうちの一部のレバー30の係止爪32のみがメスコネクタ900に係合し、他のレバー30の係止爪32はメスコネクタ900に係合していない状態(いわゆる「片掛かり状態」)が起こりうる。レバー30が初期位置に復帰していない場合にはロックリング8を最下位置に移動させることができないように構成することにより、上記の片掛かり状態を作業者に容易に気づかせることができる。
なお、メスコネクタ900に対する係止爪32の係合が不十分な場合には、ロックリング8を最上位置から最下位置に移動させる過程でロックリング8の架橋部88が操作部35の内側面352に衝突することによって、係止爪32がメスコネクタ900に正しく係合されるように係合が修正されてもよい。
以上のように、本実施形態1では、係止爪32がメスコネクタ900に正しく係合した場合にのみ、ロックリング8を最下位置に移動させることができる。換言すれば、ロックリング8を最下位置に移動させることができた場合には、係止爪32は必ずメスコネクタ900に正しく係合されている。このため、作業者は、ロックリング8を最下位置に移動させたことをもって、係止爪32がメスコネクタ900に係合したと認識することができる。これは、メスコネクタ900との接続状態の信頼性の向上に有利である。
本実施形態1では、コネクタ本体3及びオスコネクタ2の水平方向寸法は、オスルアー10とレバー30とが対向する方向において最大である。より具体的には、上方から見たコネクタ本体3及びオスコネクタ2の輪郭(あるいは、コネクタ本体3及びオスコネクタ2の投影形状)は、オスルアー10とレバー30とが対向する方向に長軸15aを有する略楕円形である(図2E)。ロックリング8は、コネクタ本体3の上記輪郭から外にはみ出さない。メスコネクタ900の先端部分(即ち、キャップ930)は、フード20内に収納される。従って、オスコネクタ組立体1が中心軸3aを水平方向にして患者の下敷きになった場合には、オスコネクタ組立体1は長軸15a方向が水平方向に向くように容易に回転してしまうので、患者の体重が長軸15a方向に沿ってオスコネクタ組立体1に作用する可能性は低い。このため、患者がオスコネクタ組立体1によって痛みを感じたり、更にはオスコネクタ組立体1が患者の皮膚や軟部組織を持続的に圧迫することによって褥瘡を発生させたりする可能性は低い。また、患者の体重が操作部35に作用する可能性が低くなるので、作業者がロックリング8を最下位置に移動させることを仮に忘れたとしても、レバー30の係止爪32がメスコネクタ900に係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性は、従来のレバー式ロック機構を備えたオスコネクタに比べて低い。
更に、レバー30の操作部35は、レバー基部39よりも中心軸3a側に後退している。従って、オスコネクタ組立体1が患者の下敷きになった場合に、患者の体重がレバー30の操作部35に長軸15a方向に沿って印加される可能性は更に低い。
また、オスコネクタ組立体1が周囲の部材に衝突したり、オスコネクタ組立体1が患者の体に下敷きになったりしたときにオスコネクタ組立体1に加えられる外力は、最も外側に突出したレバー基部39に印加される可能性が高い。上記外力が、レバー基部39よりも中心軸3a側に後退した操作部35に印加される可能性は低い。
このように、レバー基部39が半径方向に最も外側に突出し、且つ、操作部35はレバー基部39よりも中心軸3a側に位置しているので、作業者がロックリング8を最下位置に移動させることを仮に忘れたとしても、レバー30の係止爪32がメスコネクタ900に係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性は更に低くなる。
ロックリング8は、操作部35の内側面352に対向するように配置されている。このため、上方から見たときにコネクタ本体3の略楕円形の輪郭からはみ出さないロックリング8を容易に実現できる。これは、オスコネクタ組立体1が患者の下敷きになった場合に、オスコネクタ組立体1を長軸15a方向が水平方向に向くように回転させるのに有利である。また、オスコネクタ組立体1が患者の下敷きになった場合に、患者がロックリング8によって感じる痛みを小さくするのに有利である。更に、レバー30の回動を防止するレバー回動防止機構として機能するロックリング8の構成を簡単化し、また、その動作の信頼性を向上させるのに有利である。
本実施形態1では、フード20の先端20aは、中心軸3aと同軸の円形である。フード20の先端20aでのフード20の外径は、コネクタ本体3の略楕円形の輪郭の短軸15b方向の径(短径)とほぼ同じである。このように、先端20aでのフード20の外寸法は、メスコネクタ900を収納し且つメスコネクタ900を水平方向に位置決めするのに必要且つ最小限に設定されている。これにより、オスコネクタ組立体1(特に、コネクタ本体3)を小型化することができる。これは、オスコネクタ組立体1が患者の下敷きになった場合に、患者がオスコネクタ組立体1によって感じる痛みを小さくするのに有利である。
本実施形態1では、オスコネクタ組立体1のうち中心軸3aから半径方向に最も突出した部分は、レバー基部39である(図13B参照)。レバー基部39(またはベース15)の位置にて、オスコネクタ組立体1は最大の水平方向寸法を有する。レバー30の係止部31は、レバー基部39から離れるにしたがって中心軸3aに近づくように傾斜している。これにより、係止部31の外表面とフード20の外表面とが連続した滑らかな曲面をオスコネクタ組立体1(特にコネクタ本体3)に形成することができる。これは、オスコネクタ組立体1の意匠的価値を向上するのに有利である。また、オスコネクタ組立体1が患者の下敷きになった場合に、患者がオスコネクタ組立体1によって感じる痛みを小さくするのに有利である。
オスルアー10にはシールド6が装着される。シールド6は、オスコネクタ組立体1がメスコネクタ900に接続されていないときには、オスルアー10に設けられた、流路11に連通した横孔12の開口を塞ぐ。これにより、オスコネクタ組立体1がメスコネクタ900に接続されていないときに、横孔12から液体が外界に漏れ出るのを防止できる。従って、シールド6は、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との接続が意図せずに解除されてしまうのを防止する上述した様々な機構が全て機能しない場合においても液体の漏れ出しを防止するという更なる安全機構(フェイルセーフ機構)として機能する。
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、主としてコネクタ本体及びロックリングの構成に関して実施形態1と異なる。以下に、実施形態1との相違点を中心に本実施形態2を説明する。
1.コネクタ本体
図14Aは、本実施形態2にかかるコネクタ本体203の上方から見た斜視図、図14Bはコネクタ本体203の下方から見た斜視図、図14Cはコネクタ本体203の平面図である。図14A〜図14Cにおいて、図2A〜図2Gに示された部材に対応する部材には図2A〜図2Gと同じ符号が付されている。
図14Cを図2Eと比較すれば容易に理解できるように、コネクタ本体203のベース15には4つの切り欠き215nが設けられている。切り欠き215nは、ベース15の外側端縁のうち、レバー30及びフード20が設けられている部分(長軸15a及び短軸15b上の部分)以外の領域に設けられている。中心軸3aに沿って上方から見た(平面視)とき、ベース15は略十字形状を有する。平面視したときのコネクタ本体203の輪郭は、切り欠き215nにおいて窪んでいる。平面視したときのコネクタ本体203の外寸法は、オスルアー10とレバー30とが対向する方向(長軸15a方向)において最大である。切り欠き215nを除いたコネクタ本体203の輪郭は、二点鎖線で示した楕円219に沿っている。楕円219は、互いに直交する長軸15a及び短軸15bを有する。切り欠き215nは、フード20をベース15を介してオスルアー10に強固に連結しながら、レバー30の回動を容易にするのに有利である。
図14A及び図14Bに示されているように、コネクタ本体203のベース15は厳密な意味において平板ではない。ベース15は、オスルアー10の近傍の部分に対してレバー30の近傍の部分が上方に位置するように階段形状(または傾斜形状)を有している。この階段形状(または傾斜形状)は、オスルアー10からレバー30までのベース15の沿面距離を、コネクタ本体203の長軸15a方向の外寸法を変えることなく、増大させる。これは、ベース15の弾性曲げ変形可能な領域が拡大するので、レバー30の回動を容易にするのに有利である。但し、本実施形態2において階段形状(または傾斜形状)は必須ではない。本実施形態2のベース15が、実施形態1と同様の、水平方向に平行な平板状の部材で構成されていてもよい。
図14A及び図14Bに示されているように、操作部35の側面(XZ面に平行な面)353から、摺動リブ354がY軸方向に沿って突出している。摺動リブ354は、ベース15から操作部35の下端まで、上下方向にほぼ沿って延びている。実施形態1では、摺動リブ354のベース15近傍の領域に圧接部354aが設けられていた(図2A及び図2B参照)。これに対して、本実施形態2では、圧接部354aに代えて、摺動リブ354の下端の近傍領域に、摺動リブ354の外側面(筒状部17とは反対側の面)がわずかに突出した圧接部354bが設けられている。
図14Bに示されているように、操作部35の内側面352には、実施形態1と同様に、後退領域352a及びロック領域352bが設けられている。但し、実施形態1では設けられていた係止突起37(図2B参照)は、本実施形態2では設けられていない。
2.ロックリング
図15Aは、本実施形態2にかかるロックリング208の上方から見た斜視図、図15Bはロックリング208の平面図である。
実施形態1のロックリング8(図4A及び図4B参照)と同様に、本実施形態2のロックロング208は、Y軸方向に対向して配された一対のアーチ状部85と、X軸方向に対向して配された一対の架橋部88とを備える。一対の架橋部88が一対のアーチ状部85を連結している。ロックリング208を上方から見た(平面視)とき(図15B参照)、アーチ状部85の外側面は、コネクタ本体203の輪郭が沿う楕円219(図14C参照)と同じ楕円に沿っている。アーチ状部85は当該楕円の短軸上に配されている。架橋部88は当該楕円の長軸上に、当該楕円から内側に後退した位置に配されている。
ロックリング208は、更に、Z軸に平行な4本のロッド290を備える。各ロッド290は、アーチ部85と架橋部88との連結部分又はその近傍から、上方に向かって延びている。ロッド290の先端又はその近傍に、開口81の側に向かって突出した突起291が設けられている。突起291の上面には、傾斜面292が設けられている。傾斜面292は、開口81の側が下降するように傾斜している。
ロックリング208は、2回回転対称(180度回転させると回転前の状態と重なる)である。
3.オスコネクタ(レバーロック型オスコネクタ)
実施形態1と同様に、コネクタ本体203に、ロックリング208及びシールド6(図3A〜図3C参照)を組み付けることにより、本実施形態2のレバーロック型オスコネクタ(以下、単に「オスコネクタ」という)202が得られる。図16Aは、オスコネクタ202の上方から見た斜視図、図16Bは、オスコネクタ202の下方から見た斜視図、図16Cは、オスコネクタ202の平面図である。
図16A及び図16Bに示されているように、ロックリング208の4本のロッド290がコネクタ本体203のベース15に設けられた4つの切り欠き215n(図14B参照)に嵌入されている。ロッド290は、ベース15を越えて、フード20の開口21内を上方に延びている。ロッド290の上端に設けられた突起291及び傾斜面292(図15A参照)は、ベース15よりも上側(オスルアー10側)であって、且つ、レバー30に設けられた係止爪32よりも下側(ベース15側)に位置している。
図16Cに示されているように、中心軸3aに沿って上方から見た(平面視)とき、レバー30に設けられた係止爪30の傾斜面32aに加えて、ロッド290に設けられた突起291の傾斜面292が、フード20の開口21を取り囲む端縁よりもオスルアー10側に突出している。
ロックリング208のアーチ状部85の外側面は楕円に沿っている(図15B参照)。アーチ状部85が沿う楕円は、図14Cに示した楕円219に一致する。このため、図16Cに示されているように、上方から見たとき、オスコネクタ202の輪郭は、長軸15a及び短軸15bを有する楕円形である。当該楕円形の輪郭は、コネクタ本体203とロックリング208とによって構成される。本実施形態2では、コネクタ本体203のベース15の外側端縁に切り欠き215nが設けられているが(図14C参照)、ロックリング208のアーチ状部85の外側面が切り欠き215nを補完するので、平面視したときのオスコネクタ202の輪郭は楕円形になる。
図16Bに示されているように、ロックリング208の開口81(図15A参照)内にコネクタ本体203の筒状部17が挿入されている。ロックリング208のY軸方向に対向した爪84が、その間に配された操作部35を挟持している。
実施形態1と同様に、ロックリング208は、コネクタ本体203に対して上下方向に移動可能である。ロックリング208の上方への移動は、ベース15の下面にロックリング208(特にそのアーチ状部85)が衝突することによって規制される。ロックリング208の下方への移動は、操作部35に設けられた停止突起38にロックリング208(特にその架橋部88)が衝突することによって規制される。図16A〜図16Cは、ロックリング208を最も上方(最上位置、第1位置)に移動させた状態を示している。
ロックリング208が最上位置にあるとき、摺動リブ354から突出した圧接部354b(係止突起)が爪84のすぐ下に位置し、爪84と圧接部354bとが上下方向に近接又は当接する。これにより、重力や振動等によってロックリング208が最上位置から下降することはない。即ち、ロックリング208に近接又は当接する圧接部354bは、最上位置にあるロックリング208が意図せずに下降するのを防止する「第1移動防止機構」を構成する。
ロックリング208が最上位置にあるとき、ロックリング208の架橋部88(図15A参照)は、操作部35の後退領域352a(図14B参照)とX軸方向に対向する。実施形態1と同様に、操作部35の内側面352(後退領域352a)とロックリング208の架橋部88とはX軸方向に離間し、両者間に隙間が形成される。このため、ロックリング208が最上位置にある状態で、係止部31及び係止爪32がオスルアー10から離れるようにレバー30は回動することができる。
図16A〜図16Cに示した、ロックリング208が最上位置に移動された状態を、オスコネクタ202の「初期状態」という。初期状態では、レバー30には実質的に外力が作用しておらず、シールド6は上下方向に圧縮変形していない。
4.使用方法
実施形態1と同様に、本実施形態2のオスコネクタ202に、チューブ190が接続されたネジロック型コネクタ100(図8A及び図8B参照)を接続してオスコネクタ組立体を構成することができる。本実施形態2のオスコネクタ組立体は、オスコネクタ202の構成が異なる点を除いて実施形態1のオスコネクタ組立体1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
オスコネクタ202は、メスコネクタに接続して使用される。メスコネクタは、実施形態1で説明したメスコネクタ900(図10A及び図10B参照)であってもよい。
オスコネクタ202とメスコネクタ900との接続は、以下のようにして行うことができる。
最初に、図17に示すように、オスコネクタ202とメスコネクタ900とを同軸に配置し対向させる。図示していないが、オスコネクタ202の筒状部17には、柔軟なチューブが、直接的に、または、ネジロック型コネクタ100(図8A及び図8B参照)を介して間接的に、接続されている。また、メスコネクタ900のオスルアー927には、柔軟なチューブが直接的に又は何らかの部材を介して間接的に接続されている。
一方の手でコネクタ本体203(例えばそのフード20)を保持し且つ他方の手でメスコネクタ900を保持して、オスコネクタ202とメスコネクタ900とを接近させる。更に、メスコネクタ900のキャップ930をフード20内に挿入する。
図16Cに示したように、オスコネクタ202を上方から見たとき、フード20の開口21内に、レバー30の傾斜面32a、及び、ロックリング208の傾斜面292が突出している。傾斜面32aは傾斜面292よりも上に位置している。
従って、最初に、実施形態1と同様に、キャップ930の天板931の外側の端縁930a(図10A、図10B参照)が、係止爪32の傾斜面32a(図16A参照)に当接する。メスコネクタ900をフード20内にベース15に向かって更に押し込むと、キャップ930の端縁930aは、係止爪32がオスルアー10から離れるようにレバー30を弾性的に変位させる。その後、係止爪32は、キャップ930の周囲壁935上を摺動する。
続いて、キャップ930の天板931の端縁930a(図10A、図10B参照)は、ロッド290の傾斜面292に衝突する。図18は、この状態を示している(図18ではロッド290の背後に位置する傾斜面292は見えない)。この状態から、メスコネクタ900をフード20内にベース15に向かって更に押し込む。ロックリング208はメスコネクタ900から下向きの力を受け、ロックリング208の爪84がレバー30の圧接部354b上に乗り上げて、この上を摺動する。即ち、ロックリング208は、第1移動防止機構に反して、最上位置から下方に向かって移動し始める。メスコネクタ900をフード20内に更に深く挿入すると、ロックリング208はメスコネクタ900とともにコネクタ本体203に対して下方に向かって移動される。
ロックリング208が下方に向かって移動する間、レバー30の係止爪32は、キャップ930の周囲壁935及び環状突起923(図10A、図10B参照)上を順に摺動する。そして、係止爪32が環状突起923を通過し終えると、コネクタ本体203のベース15が弾性回復し、係止爪32と環状突起923とが係合する(ロック状態)。図19Aは、この状態を示した側面図、図19Bはその断面図である。ロックリング208は最下位置(第2位置)に移動している。
図19Bに示されているように、オスルアー10がセプタム910のスリット911(図10A、図10B参照)を貫通し、オスルアー10の横孔12の開口は、台座921の内腔925内に露出している。従って、オスルアー10の流路11と台座921の内腔925とが連通する。シールド6は、上下方向の圧縮力を受け、特にその外周壁65が、その上下方向寸法が縮小するように変形している。
操作部35の内側面352(特にそのロック領域352b(図14B参照))は、ロックリング208の架橋部88とX軸方向に近接又は当接している。従って、係止爪32がオスルアー10から離れるようにレバー30を回動させることはできない。最下位置にあるロックリング208は、レバー30が回動するのを防止する「レバー回動防止機構」として機能する。このため、意図しない外力が操作部35に作用することによって、係止爪32と環状突起923との係合が解除されてオスコネクタ202とメスコネクタ900とが分離してしまうという不測の事態が発生することはない。
ロックリング208が最下位置にある時、停止突起38が、ロックリング208の架橋部88に対して下側に位置し、且つ、架橋部88に近接又は当接する。停止突起38は、ロックリング208が、最下位置よりも更に下降して、操作部35間から下方に脱落するのを防止する。
係止爪32がメスコネクタ900に係合し且つロックリング208が最下位置にある時、キャップ930の端縁930aは、ロッド290の傾斜面292に対して上方に位置し、且つ、傾斜面292に近接又は当接している。このため、ロックリング208は、振動や外力等によって最下位置から上方に意図せずに移動することはできない。即ち、メスコネクタ900に対して上下方向に対向するように設けられた傾斜面292は、最下位置にあるロックリング208が意図せずに上昇するのを防止する「第2移動防止機構」を構成する。
オスコネクタ202とメスコネクタ900との分離は、以下のようにして行うことができる。
図19A及び図19Bの状態において、ロックリング208を、コネクタ本体203及びメスコネクタ900に対して上方に向かって押す。ロックリング208に加えられた上向きの力は、ロックリング208の傾斜面292を介してメスコネクタ900に作用する。ところが、レバー30の係止爪32がメスコネクタ900に係合しているので、コネクタ本体203に対するメスコネクタ900の相対的な位置は変化しない。従って、上向きの力は、メスコネクタ900の端縁930aが当接している傾斜面292を、外向き(オスルアー10から離れる向き)に変位させるように作用する。このため、傾斜面292は端縁930a上を摺動しながら外向きに変位し、これにともないロッド290が、傾斜面292がオスルアー10から離れるように曲げ変形する。傾斜面292が端縁930aよりも外側に変位すると、ロックリング208はコネクタ本体203及びメスコネクタ900に対して上方に向かって移動し始める。ロッド290の突起291(図15A参照)がキャップ930の周囲壁935上を摺動しながら、ロックリング208は上昇する。
図20に示すように、ロックリング208を最上位置まで移動させる。突起291がメスコネクタ900のキャップ930の周囲壁935又は環状突起923に半径方向に当接し、ロッド290は外向きに弾性的に曲げ変形している。レバー30の係止爪32は、依然としてメスコネクタ900に係合している。
図20において、操作部35の外側面351に押力を印加して、レバー30を回動させ、係止爪32と環状突起923との係合を解除する。続いて、レバー30を回動させた状態でコネクタ本体203とメスコネクタ900とを、互いに離れる向きに引っ張ると、オスコネクタ202とメスコネクタ900とを分離させることができる(図17参照)。ロッド290は直ちに弾性復帰する。
5.作用
実施形態1と同様に、本実施形態2のオスコネクタ202は、係止爪32が設けられたレバー30を備え、これが、メスコネクタ900との接続状態を維持(ロック)するための「レバー式ロック機構」として機能する。メスコネクタ900をフード20の開口21に挿入し、更にメスコネクタ900をオスコネクタ202に向かって押し込むだけで、係止爪32がメスコネクタ900に係合し、オスコネクタ202とメスコネクタ900との接続が完了する。係止爪32とメスコネクタ900との係合の解除は、実施形態1と同様に、ロックリング208を最上位置に移動させた状態で、操作部35の外側面351を押して、レバー30をわずかに回動させるだけでよい。従って、本実施形態2のオスコネクタ202及びこれを備えたオスコネクタ組立体は、メスコネクタ900に対する接続及び分離の作業性に優れている。
本実施形態2のオスコネクタ202は、メスコネクタ900との接続状態を維持するためのレバー式ロック機構(第1ロック機構)に加えて、当該レバー式ロック機構によるロック状態を維持するためのロックリング208(第2ロック機構)が設けられた、ダブルロック機構を備えている。このため、レバー式ロック機構(第1ロック機構)によるロック状態が意図せずに解除されてしまう可能性が低減されている。
実施形態1では、第2ロック機構を有効に機能させるためには、ロックリング8を最上位置(図12参照)から最下位置(図13A〜図13E)へ移動させる必要がある。このため、作業者が、係止爪32がメスコネクタ900に係合したこと(図12参照)によって、オスコネクタ組立体1とメスコネクタ900との接続が完了したと勘違いし、ロックリング8を最下位置に移動させるのを忘れてしまうという誤操作をしてしまう可能性がある。ロックリング8を最上位置のまま放置すると、操作部35に外力が加えられることによって係止爪32とメスコネクタ900との係合が意図せずに解除されてしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態2では、ロックリング208は、ベース15を越えてオスルアー10の側に延びたロッド290を備える。オスルアー10の長手方向に沿って(即ち、中心軸3aに沿って)上方から見たとき、ロッド290の傾斜面292がフード20の開口21の端縁20aよりもオスルアー10側に突出している(図16C参照)。このため、フード20の開口21内にメスコネクタ900を挿入すると、ロッド290の傾斜面292にメスコネクタ900が衝突する。メスコネクタ900をフード20内にベース15に向かって更に深く挿入すると、ロックリング208はメスコネクタ900によって下方に移動させられる。そして、レバー30の係止爪32がメスコネクタ900に係合するのと同時にロックリング208は最下位置に到達する。このように、本実施形態2では、オスコネクタ202にメスコネクタ900を接続する作業において、ロックリング208は、メスコネクタ900に連動してコネクタ本体203に対して移動する。メスコネクタ900に対する係止爪32の係合が完了したとき、ロックリング208は必ず最下位置に到達している。ロックリング208が最上位置のままで、係止爪32をメスコネクタ900に係合させることはできない。従って、実施形態1では起こりうる、ロックリング8を最下位置に移動させるのを忘れてしまうという誤操作は、本実施形態2は起こり得ない。このため、本実施形態2は、レバー30の操作部35に外力が作用しレバー式ロック機構によるロック状態が意図せずに解除されてしまう可能性が更に低減され、安全性が向上している。
また、本実施形態2では、メスコネクタ900をコネクタ本体203に向かって単に押し込むだけで、係止爪32のメスコネクタ900に対する係合と、ロックリング208の最上位置から最下位置への移動とを行うことができる。この作業の途中で、コネクタ本体203及びメスコネクタ900を持ち変える必要はない。ロックリング208を移動させるために、ロックリング208に触れる必要もない。従って、オスコネクタ202に対するメスコネクタ900の接続作業を、実施形態1よりも更に簡単且つ迅速に行うことができる。
係止爪32がメスコネクタ900に係合し且つロックリング208が最下位置にあるとき、第2移動防止機構としての傾斜面292が、ロックリング208の意図しない上昇を防止する。しかしながら、ロックリング208に上向きの大きな力が加えられた場合には、当該上向きの力が、傾斜面292が半径方向に沿って外向きに変位するようにロッド290を湾曲変形させるので、第2移動防止機構が解除されロックリング208を最下位置から最上位置に移動させることが可能である。従って、オスコネクタ202からメスコネクタ900の分離は、実施形態1と同様に、ロックリング208を最下位置から最上位置に移動させ、次いで、係止爪32とメスコネクタ900との係合を解除することにより可能である。オスコネクタ202とメスコネクタ900との分離のためにこのような2段階の操作が必要であるので、誤操作によりオスコネクタ202とメスコネクタ900とを分離してしまう可能性が低減し、安全性が向上する。
ロックリング208のロッド290を、ベース15の下側から上側へ延ばすために、ベース15に切り欠き215nが設けられている。このため、実施形態1のコネクタ本体3と異なり、中心軸3aに沿って上方から見たコネクタ本体203の輪郭(あるいは、コネクタ本体203の投影形状、図14C参照)は、正確な楕円形ではない。一方、ロックリング208を上方から見たとき、ロックリング208のアーチ状部85の外側面は、図14Cに示した楕円219に沿っている(図15B参照)。このため、図16Cに示されているように、中心軸3aに沿って上方から見たとき、オスコネクタ202の輪郭は、長軸15a及び短軸15bを有する楕円形になる。当該楕円形の輪郭は、コネクタ本体203とロックリング208とが組み合わされて構成される。このように、コネクタ本体203のベース15の外側端縁に切り欠き215nが設けられていても、ロックリング208の外側面が切り欠き215nを補完することにより、平面視したときの輪郭が楕円形であるオスコネクタ202を実現できる。このオスコネクタ202及びこれを用いたオスコネクタ組立体は、実施形態1オスコネクタ2及びオスコネクタ組立体1と同様に、中心軸3aを水平方向にして患者の下敷きになった場合には、長軸15a方向が水平方向に向くように容易に回転する。従って、患者が痛みを感じたり、更には患者の皮膚や軟部組織を持続的に圧迫されることによって褥瘡が発生したりする可能性は低い。
このように、コネクタ本体203単体の輪郭形状が略楕円形を有していなくても、当該コネクタ本体203にロックリング208を装着することにより、輪郭形状が略楕円形であるオスコネクタ202を実現することが可能である。本実施形態2のようにコネクタ本体にロックリングを組み合わせて略楕円形の輪郭形状を有するオスコネクタを構成する場合には、コネクタ本体及びロックリングの少なくとも一方が略楕円形の輪郭形状を有している必要はない。このため、本実施形態2のように、コネクタ本体203のベース15に切り欠き215nを設けたり(図14A〜図14C参照)、ロックリング208に切り欠き86を設けたり(図15A及び図15B参照)することが可能になるので、コネクタ本体及びロックリングの設計の自由度が向上する。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が本実施形態2にも適宜適用されうる。
実施形態2のコネクタ本体203に、実施形態1のロックリング8を組み合わせてオスコネクタを構成してもよい。
6.各種の変更
上記の実施形態は例示にすぎない。本発明は、上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
オスコネクタ組立体1、オスコネクタ2,202、コネクタ本体3,303の外観形状は、上記の実施形態に限定されない。
例えば、中心軸3aに沿って見たオスコネクタの輪郭(平面視形状)は、略円形であってもよく、略矩形、略正方形、略菱形、各種多角形など、任意の形状であってもよい。但し、オスコネクタの輪郭は、オスルアー10とレバー30とが対向する方向(第1方向、即ち、X軸方向)に長軸15aを有することが好ましく、更には、オスコネクタの輪郭は略楕円形であることが好ましい。
「略楕円形」は、正確な楕円形である必要はない。図21は輪郭が略菱形であるコネクタ本体3’の平面図であり、図22は輪郭が陸上競技場のトラック形状に近似した形状(以下、「略トラック形状」という)であるコネクタ本体3”の平面図である。図21及び図22において、図2Eに示された部材に対応する部材には図2Eと同じ符号が付されている。図2Eに示したコネクタ本体3と同様に、コネクタ本体3’,3”の輪郭は、ベース15の輪郭によって規定される。図21のコネクタ本体3’の輪郭は、長軸15a及び短軸15b上に位置する菱形の四隅が丸く面取りされているため、正確な菱形ではない。図22のコネクタ本体3”の輪郭は、長軸15a方向に対向する同一半径の2つの半円と、当該2つの半円をつなぐ長軸15aに平行な2本の直線とで構成されている。2つの半円の半径及び2本の直線の長さは、任意に設定することができる。このため、図22のコネクタ本体3”の輪郭は、陸上競技場の正確なトラック形状の相似形でない形状であってもよい。
一般には、本発明において輪郭が「略楕円形」であるとは、中心軸3aに直交し、且つ、外寸法が最大である軸(オスルアー10とレバー30とが対向する方向に沿った軸)を長軸15aとしたとき、長軸15aに沿った水平方向寸法が、長軸15aに対して垂直な方向に沿った水平方向寸法より大きい(同一である場合を含まない)ことを意味する。好ましくは、本発明の「略楕円形」は、長軸15aに対して対称である。具体的には、本発明の「略楕円形」は、正確な楕円形(円を除く)に加えて、略菱形(図21参照)及び略トラック形状(図22参照)を含む。実施形態1のコネクタ本体3の輪郭(図2E参照)及び実施形態2のオスコネクタ202の輪郭(図16C参照)は、正確な楕円形と言って差し支えない。
実施形態1のコネクタ本体3やコネクタ本体3’,3”のように、コネクタ本体単体が略楕円形の輪郭を有する場合、当該コネクタ本体に組み合わされるロックリングは、平面視したときコネクタ本体の略楕円形の輪郭からはみ出さないことが好ましい。これにより、略楕円形の輪郭を有するオスコネクタを容易に得ることができる。
実施形態2のコネクタ本体203のように、コネクタ本体単体が略楕円形の輪郭を有しない場合(図14C参照)、当該コネクタ本体にロックリングが組み合わされたオスコネクタが全体として略楕円形の輪郭を有することが好ましい。
図21に示した略菱形のコネクタ本体3’のベース15に、実施形態2のコネクタ本体203と同様の切り欠き215nを設けてもよい。この場合、切り欠き215nを補完することができるロックリングをコネクタ本体3’に装着することにより、平面視したときの輪郭が略菱形であるオスコネクタを実現できる。同様に、図22の略トラック形状のコネクタ本体3”のベース15に切り欠き215nを設けてもよく、この場合も、切り欠き215nを補完することができるロックリングをコネクタ本体3”に装着することにより、平面視したときの輪郭が略トラック形状であるオスコネクタを実現できる。
略楕円形の輪郭を有するオスコネクタを用いて、実施形態1と同様にオスコネクタ組立体を構成することができる。このようなオスコネクタ及びオスコネクタ組立体は、中心軸3aを水平方向にして患者の下敷きになった場合には、上記の実施形態1,2と同様に、長軸15a方向が水平方向に向くように容易に回転することができる。このため、患者が痛みを感じたり、更には患者の皮膚や軟部組織が持続的に圧迫されることによって褥瘡が発生したりする可能性を低減することができる。また、ロックリングを最下位置に移動させるのを忘れた場合であっても、レバーの係止爪がメスコネクタに係合した状態(ロック状態)が意図せずに解除される可能性を低減することができる。
上記の実施形態1,2では、Y軸(短軸15b)に沿って見たコネクタ本体3,203のベース15より上側の部分の形状は、ベース15から上に離れるにしたがって水平方向寸法が小さくなるテーパ形状であった(図2C、図13B、図17参照)が、これに限定されず、例えば水平方向寸法が一定である長方形であってもよい。この場合、レバー30の係止部31は中心軸3aと平行に延びる。あるいは、コネクタ本体3,203のベース15より上側の部分の形状は、ベース15から上に離れるにしたがって水平方向寸法が大きくなる逆台形形状であってもよい。
上記の実施形態1,2では、X軸(長軸15a)に沿って見たコネクタ本体3,203のベース15より上側の部分の形状は、水平方向寸法が一定である略長方形であった(図2D、図13C参照)が、これに限定されず、例えばベース15から上に離れるにしたがって水平方向寸法が小さくなるテーパ形状であってもよい。即ち、フード20の先端20aでの外径は、コネクタ本体3,203の短軸15bに沿った径(短径)より小さくてもよい(図21参照)。あるいは、コネクタ本体3,203のベース15より上側の部分の形状は、ベース15から上に離れるにしたがって水平方向寸法が大きくなる逆台形形状であってもよい。
上記の実施形態1,2では、レバー30の操作部35の外側面は、レバー基部39の外側面より、中心軸3aに近い側に位置していた(図2C、図13B、図17参照)が、本発明はこれに限定されない。例えば、短軸15bに沿って見たとき、操作部35は、レバー基部39と水平方向の位置が同じあってもよく、あるいは、レバー基部39より水平方向の外側に突出していてもよい。操作部35の水平方向位置が中心軸3aから遠いほど、意図しない外力が操作部35に作用する可能性は高くなる。しかしながら、ロックリング8,208が最下位置に移動されていれば、操作部35に外力が作用しても係止爪32がメスコネクタ900に係合した状態(ロック状態)が解除される可能性はほとんどない。
上記の実施形態1,2では、オスルアー10の基端部13とレバー30とをつなぐベース15に、フード20が設けられていた。しかしながら、フード20と基端部13との接続方法はこれに限定されない。例えば、レバー30を保持するベース15とは異なる部材を介して、フード20がオスルアー10に連結されていてもよい。この構成は、フード20をオスルアー10に強固に連結しながら、レバー30の回動が容易になる可能性がある。
上記のコネクタ本体3,3’,3”,203は、先端に円形の開口21を有するフード20を備えていたが、本発明ではフード20を省略することができる。例えば、本発明のコネクタ本体は、フード20に代えて、メスコネクタ900の外周面と略同一半径の円弧状部材を、オスルアー10と同軸に且つレバー30に衝突しないように備えていてもよい。当該円弧状部材は、メスコネクタ900を水平方向(特に短軸15b方向)に位置決めするように、係止爪32と同じかこれより高い位置に保持される。あるいは、レバー30の係止爪32の先端に、メスコネクタ900の外周面と略同一半径を有し且つオスルアー10と同軸の円弧形状を設けてもよい。当該円弧形状を用いてメスコネクタ900を水平方向に位置決めすることができる。この場合、上記の円弧状部材を省略することができる。
レバー30の数は、2つに限定されない。例えば、ただ1つのレバー30を備えたオスコネクタ2を構成しうる。係止爪32の数が2以上であると、これらの全ての係止爪32をメスコネクタ900に対して同時に係合させ、またその係合を解除させる必要があるので、オスコネクタ2,202とメスコネクタ900との接続及び分離の作業性が煩雑になる可能性がある。レバー30の数が1つのみである場合には、接続及び分離の作業性が向上する可能性がある。
上記の実施形態1,2では、係止爪32はメスコネクタ900の環状突起923に係合したが、係止爪32が係合するメスコネクタ900の部分は、メスコネクタ900の構成に応じて適宜変更してよい。メスコネクタ900に係合する部分に応じて、係止爪32の形状や位置を変更することができる。
オスルアー10の形状は、任意に変更しうる。流路11に連通した横孔12の数は2つである必要はなく、1つ又は3つ以上であってもよい。横孔12を省略し、オスルアー10の先端10aに流路11が開口していてもよい。
オスコネクタ組立体1が接続されるメスコネクタの構成は、任意に変更しうる。例えば、メスコネクタが、バイアル瓶の開口を封止したゴム栓であってもよい。ゴム栓には、セプタム910のスリット911のような貫通孔が予め形成されていない。従って、この場合には、オスルアーには、ゴム栓に穿刺することができるように鋭利な先端を設けうる。更に、バイアル瓶内に対して液体を流出/流入させる際のバイアル瓶内の気圧の変動を抑えるために、オスルアーに、互いに独立した液体用流路と気体用流路が形成されていてもよい。レバー(特に係止爪32)は、バイアル瓶の開口を取り囲むフランジに係合できるように適宜変更される。
シールド6の構成も、任意に変更しうる。例えば外周壁65が、テーパの向きが逆である2つのテーパ状部分が交互に接続された蛇腹形状を有していてもよい。頭部61の上面に、セプタム910のスリット911と同様のスリットを設けて、オスコネクタをメスコネクタに接続していない状態では貫通孔62の上方を向いた開口を液密に塞いでもよい。シールド6のベース15への固定方法は、固定爪69aをベース15に係止する方法に限定されず、接着、溶着、嵌合等、任意の方法を用いうる。
本発明では、シールド6を省略してもよい。
ロックリング8,208の構成も、任意に変更しうる。
上記の実施形態1では、最上位置にあるロックリング8が最下位置に向かって移動するのを防止する第1移動防止機構、及び、最下位置にあるロックリング8が最上位置に向かって移動するのを防止する第2移動防止機構が、それぞれ係合突起355及び係合突起37であり、これらはいずれもロックリング8に上下方向に近接又は当接したが、第1,第2移動防止機構の構成はこれに限定されない。例えば、ロックリング8と操作部35との間の摩擦力を利用してロックリング8の移動を防止してもよく、あるいは、ロックリング8が嵌合する凹部を操作部35に設けることによりロックリング8の移動を防止してもよい。
あるいは、ロックリング8の移動を防止する第1移動防止機構および第2移動防止機構の一方又は両方を省略してもよい。
同様に、実施形態2において、最上位置にあるロックリング208が最下位置に向かって移動するのを防止する第1移動防止機構の構成を適宜変更してもよく、あるいは、第1移動防止機構を省略してもよい。
ロックリング8,208が操作部35にX軸方向に係合する構造は、上記の実施形態1,2に示した爪84と摺動リブ354との係合構造に限定されない。これ以外の任意の係合構造を採用しうる。この場合、爪84及び摺動リブ354の一方又は両方を省略しうる。あるいは、ロックリング8と操作部35とがX軸方向に係合する係合構造を省略してもよい。
実施形態1において、係止爪32がメスコネクタ900に正しく係合していない場合であっても、ロックリング8が操作部35の内側面352に衝突することなく、ロックリング8を最上位置から最下位置に移動可能に構成されていてもよい。
実施形態2において、ロッド290の数は4本に限定されず、これより多くても少なくてもよい。例えば、2本のロッド290をオスルアー10に対して対称位置に配置してもよい。ベース15に設けられる切り欠き215nの数及び位置は、ロッド290に応じて変更してよい。また、4本のロッド290のすべてが傾斜面292を備えている必要はない。例えば、4本のロッド290のうち、オスルアー10に対して対称位置に配された2本のロッド290のみに傾斜面292を設けてもよい。突起291を省略し、ロッド290の上面に傾斜面292が設けられていてもよい。ベース15に、切り欠き215nに代えて、ロッド290が挿入される貫通孔を設けてもよい。この場合、上方から見たときの輪郭が略楕円形であるコネクタ本体を用いることができる。
チューブ190をオスコネクタ2の筒状部17に直接接続してもよい。例えば、筒状部17内にチューブ190を挿入して接着等で固定することができる。この場合、ネジロック型コネクタ100は不要である。
本発明の利用分野は、制限はないが、医療分野において、薬液、輸液、血液などの各種の液体を搬送するために回路(ライン)を形成するための接続具として広範囲に利用することができる。更に、医療用以外の食品などの液体を取り扱う各種分野においても利用することもできる。
1 オスコネクタ組立体
2,202 レバーロック型オスコネクタ
3,3’,3”,203 コネクタ本体
3a 中心軸
6 シールド
8,208 ロックリング(レバー回動防止機構、回転防止機構)
10 オスルアー
11 オスルアーの流路
12 横孔(流路に連通した開口)
13 オスルアーの基端部
15 ベース
15a 長軸
15b 短軸
17 筒状部
17a メステーパ面
18 雄ネジ
20 フード
20a フードの先端
23 切り欠き
30 レバー
31 係止部
32 係止爪
35 操作部
351 操作部の外側面
352 操作部の内側面
353 操作部の側面
354 摺動リブ
354b 圧接部(第1移動防止機構)
355 係止突起(第1係止突起、第1移動防止機構)
37 係止突起(第2係止突起、第2移動防止機構)
39 レバー基部
81 ロックリングの開口
84 ロックリングの爪
84a ロックリングの爪の摺動面
100 ネジロック型コネクタ
110 ルアー本体
112a オステーパ面
120 ロックナット
128 雌ネジ
290 ロッド
292 傾斜面(第2移動防止機構)
900 メスコネクタ

Claims (17)

  1. コネクタ本体とロックリングとを備えたレバーロック型オスコネクタであって、
    前記コネクタ本体は、棒状のオスルアーと、前記オスルアーの基端部にベースを介して接続されたレバーとを備え、
    前記レバーは、前記ベースに対して前記オスルアーと同じ側に、前記オスルアーに第1方向において対向するように配された係止部と、前記ベースに対して前記オスルアーとは反対側に配された操作部と、前記係止部の前記オスルアーに対向する側の面から前記オスルアーに向かって突出した係止爪とを備え、
    前記ロックリングは、前記操作部の内側面に前記第1方向に対向して配置され、
    前記ロックリングは、前記ベースに接近した第1位置と前記ベースから離間した第2位置とに移動可能であり、
    前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーは弾性的に回動可能であり、
    前記ロックリングが前記第2位置にあるとき、前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーが回動するのを前記ロックリングが制限することを特徴とするレバーロック型オスコネクタ。
  2. 前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記操作部の前記内側面は前記ロックリングから前記第1方向に離間する請求項1に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  3. 前記ロックリングは、前記操作部に、前記第1方向に係合する請求項1又は2に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  4. 前記操作部の側面から摺動リブが突出しており、
    前記摺動リブは、前記ロックリングの移動方向に沿って延び、
    前記ロックリングは、前記摺動リブに係合する爪を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  5. 前記ロックリングの前記爪は、前記摺動リブの外側面に前記第1方向において対向する摺動面を備え、
    前記ロックリングが前記第1位置にあるとき、前記摺動面は前記摺動リブの外側面に前記第1方向に当接する請求項4に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  6. 前記ロックリングが前記第1位置にある状態でメスコネクタを前記オスルアーの長手方向に沿って前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに衝突して前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーが回動し、前記メスコネクタを更に前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに係合し前記レバーが弾性復帰するように構成されており、
    前記レバーが回動し且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合していない状態では、前記第1位置にある前記ロックリングを前記第2位置に移動させることができない請求項1〜5のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  7. 前記ロックリングが前記第1位置にある状態でメスコネクタを前記オスルアーの長手方向に沿って前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに衝突して前記係止爪が前記オスルアーから離れるように前記レバーが回動し、前記メスコネクタを更に前記ベースに向かって移動させると前記係止爪が前記メスコネクタに係合し前記レバーが弾性復帰するように構成されており、
    前記レバーが回動し且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合していない状態において前記第1位置にある前記ロックリングを前記第2位置に向かって移動させると、前記ロックリングが前記第2位置に到達する前に前記ロックリングが前記操作部に衝突し、これにより前記係止爪が前記メスコネクタに係合される請求項1〜5のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  8. 前記ロックリングが前記第1位置にある状態でメスコネクタを前記オスルアーの長手方向に沿って前記ベースに向かって移動させると前記ロックリングは前記メスコネクタによって前記第2位置に向かって移動され、前記係止爪が前記メスコネクタに係合するのと同時に前記ロックリングは前記第2位置に到達するように構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  9. 前記係止爪が前記メスコネクタに係合した状態で前記ロックリングを前記第2位置から前記第1位置へ移動させることができるように構成されている請求項8に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  10. 前記ロックリングは、前記ベースを越えて前記オスルアーの側に延びたロッドを備え、
    前記ロッドは、前記ベースに対してオスルアー側に位置するその少なくとも一部がメスコネクタに衝突するように構成されている請求項1〜5,8及び9のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  11. 前記ロッドの前記少なくとも一部の上面には、前記オスルアーに近づくにしたがって前記ベースに近づくように傾斜した傾斜面が設けられている請求項10に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  12. 前記ロックリングが前記第2位置にあり且つ前記係止爪が前記メスコネクタに係合した状態で前記ロックリングに前記第1位置に向かう力を加えると、前記ロッドの前記少なくとも一部が前記オスルアーから離れるように前記ロッドが変形するように構成されている請求項10又は11に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  13. 前記第1位置にある前記ロックリングが前記第2位置に向かって移動するのを防止する第1移動防止機構、または、前記第2位置にある前記ロックリングが前記第1位置に向かって移動するのを防止する第2移動防止機構を備える請求項1〜12のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  14. 前記オスルアー内に液体が流れる流路が設けられており、
    前記流路に連通した開口が、前記オスルアーの外周面に設けられており、
    前記オスコネクタは、前記開口を塞ぐシールドを更に備え、
    前記オスルアーがメスコネクタに挿入されたとき、前記シールドは前記オスルアーの長手方向に圧縮変形し、前記開口が露出する請求項1〜13のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  15. 前記コネクタ本体は、前記レバーを2つ備え、
    2つのレバーは、前記オスルアーを通る中心軸に対して対称位置に配されている請求項1〜14のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタ。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のレバーロック型オスコネクタとネジロック型コネクタとを備えたオスコネクタ組立体であって、
    前記コネクタ本体は、前記ベースに対して前記オスルアーとは反対側に、前記オスルアーと連通した筒状部を更に備え、
    前記筒状部の内周面には先端に近づくにしたがって内径が大きくなるメステーパ面が形成されており、
    前記筒状部の外周面には、雄ネジが形成されており、
    前記ネジロック型コネクタは、前記筒状部の前記メステーパ面と嵌合するオステーパ面が設けられたルアー本体と、前記ルアー本体の周りに回転可能なロックナットとを備え、
    前記ロックナットには、前記筒状部の前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられているオスコネクタ組立体。
  17. 前記ルアー本体の前記オステーパ面を前記筒状部の前記メステーパ面に嵌合させ且つ前記ロックナットの前記雌ネジを前記筒状部の前記雄ネジに螺合させた状態において前記ロックリングを前記第2位置に移動させると、前記ロックリング内に前記ロックナットが配置される請求項16に記載のオスコネクタ組立体。
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