JPWO2016185680A1 - 撹拌調理器および羽根体付き容器 - Google Patents

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知也 藤濤
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Abstract

撹拌調理器は、被加熱物を収容する容器(20)と、磁性体(12)を有する撹拌体(10)と、回転磁界発生部(60)とを備える。撹拌体(10)は、容器(20)の底部に着脱自在に備えられ、収容した被加熱物を撹拌する。回転磁界発生部(60)は、容器(20)外側に周設され、磁界を発生して磁性体(12)に向けて撹拌体(10)を駆動する。

Description

本開示は、主に一般家庭で使用されている誘導加熱調理器で用いられる撹拌調理器および羽根体付き容器に関する。
従来の誘導加熱調理器の中には、コイルから発生する磁界によって上部に載置した鍋を加熱するとともに、永久磁石または着磁体を有した回転翼の回転をおこなうタイプの調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器を示す模式図である。
図7に示すように、従来の誘導加熱調理器は、複数に分割したコイル1と、インバータ2とを備え、内部に永久磁石3を備えた回転翼4が、非磁性金属で形成された鍋5の内底部に配置されている。インバータ2に接続されたコイル1は、インバータ2の出力に応じて、高周波磁界または低周波磁界、またはこれらの混合磁界を発生する。鍋5をコイル1の上部に載置すると、コイル1は鍋5の加熱と回転翼4の回転の両方を行う。これにより、定期的にしゃもじ等でかき混ぜなくとも被調理物が焦げ付かず、かつ回転翼を他の鍋などの容器にも使用可能な利便性の高い誘導加熱調理器を提供する。
特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、鍋5を載せる載置部側に加熱と回転磁界の発生の両方の機能を共存させている。そのため、誘導加熱のための高周波磁界の発生と回転磁界となる低周波磁界を切換えて発生させる構成が必要となる。しかし、コイルの仕様は誘導加熱と回転磁界発生でそれぞれ要求される特性は異なるためコイルを兼用させるには課題がある。
そこで、高周波磁界を発生して鍋を加熱するためのコイルと低周波磁界を発生して回転翼を回転するためのコイルを別々に備えたタイプの調理器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載された誘導加熱調理器は、低周波磁界を発生させるための専用のスペースを設けた分だけコイルと鍋との距離が長くなる。その結果、大きな磁気ギャップ(空隙長)が発生して、加熱むらや誘導加熱の出力が低下する。
以上のように、誘導加熱調理器を利用して誘導加熱と回転磁界発生とを同一のコイルで兼用させる構成や、逆に加熱と回転磁界とを別々のコイルで鍋底面における領域を分けて備える構成の何れの構成においても、加熱撹拌調理に要求される、被調理物の均一加熱と撹拌トルクなどの性能面を両立させて両方の性能を満足させることは、上記した課題の観点から未だ実用化には至っていない。
一般に、鍋内に配置した回転翼を磁力により非接触で回転させて、収容する被調理物を撹拌するためには、回転翼に掛かる調理物の負荷に対応して必要となる撹拌トルクを発生させるためのコイルと永久磁石との磁気結合度を確保することが条件である。一方、誘導加熱調理器に備えたコイルと回転翼に備えた永久磁石との間には鍋を載置する載置板の厚みや鍋の厚みが存在するために、大きな磁気ギャップ(空隙長)が存在する。実際には、この磁気ギャップは5mmから15mm程度となる。コイルと永久磁石との距離の増加によって生じた磁気ギャップが大きくなるにつれて磁気結合度が低下する。磁気結合度が低下すると、高い回転トルクを確保できなくなり加熱むらが発生するとともに、誘導加熱の出力も低下する。
このため、鍋内の調理物(例えば数皿分のカレーの煮込み)を撹拌するための大きな回転トルクを確保するには、誘導加熱調理器のコイルから発生される磁界と回転翼で形成される磁界とを十分に鎖交させる必要がある。また、回転翼は被調理物を撹拌するための羽根を有する必要があり、回転翼に磁性体を備える場合にはスペース的な制約がある。
特開平8−35664号公報 特開2004−87503号公報
本開示は、高い回転トルクを確保することで加熱むらの発生を抑制するとともに、誘導加熱の出力の低下を防止する撹拌調理器および羽根体付き容器を提供する。
本開示の撹拌調理器は、被調理物を収容可能であり、底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、容器内の底部に回転自在に配されるとともに、側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する羽根体と、容器の側壁部の外側に周設され、側壁部を介して磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方と鎖交する磁界を発生させる回転磁界発生部と、を備える。本開示の撹拌調理器は、回転磁界発生部から発生する磁界に応動する羽根体の作用により容器に収容された被調理物を撹拌する。
また、本開示の羽根体付き容器は、被調理物を収容可能であり、底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、容器内の底部に回転自在に配されるとともに、回転することにより容器内の被調理物に対して外力を付与する羽根体と、を備える。羽根体は、側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する。
本開示によれば、容器内の羽根体を回転させる回転磁界を容器の側壁側から作用させる構成が実現できる。
これにより、容器の底面は動力を伝達するために領域を特に占有することがないので、容器底面を有効に利用して効率よくエネルギを付与して加熱や冷却と組み合わせた撹拌調理も実現できる。例えば数皿分のカレーなどの負荷の大きな煮込み調理においても定期的にしゃもじ等でかき混ぜなくとも焦げ付きを防止することができる。
また、羽根体の先端部に回転磁界を作用させることにより、被調理物を撹拌するために必要となる回転トルクをより小さな磁力で発生させることができる。これにより、回転磁界を容器の底面側から作用させる従来の構成に比べて磁力による羽根体と鍋の内面との摩擦による回転トルクの損失や鍋内面の傷や摩耗の発生を抑えることもできる。
さらに、回転トルクをより小さな磁力で発生させることができるため、羽根体に備える磁性体や着磁体も小型にできるので羽根体単体での取扱い性も良い羽根体付き容器を提供できる。
図1は、実施の形態1における羽根体付き容器の一例を示す外観斜視図である。 図2は、実施の形態1における羽根体付き容器の構成を示す断面図である。 図3は、実施の形態1における羽根体付き容器の構成を示す平面図である。 図4は、実施の形態2における撹拌調理器の構成を示す断面図である。 図5は、実施の形態2における回転磁界発生部に永久磁石を用いた別の構成の撹拌調理器を示す断面図である。 図6は、実施の形態3における撹拌調理器の構成を示す断面図である。 図7は、従来の誘導加熱調理器を示す模式図である。
本開示の第1の態様に係る撹拌調理器は、被調理物を収容可能であり、底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、容器内の底部に回転自在に配されるとともに、側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する羽根体と、容器の側壁部の外側に周設され、側壁部を介して磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方と鎖交する磁界を発生させる回転磁界発生部と、を備える。本開示の撹拌調理器は、回転磁界発生部から発生する磁界に応動する羽根体の作用により容器に収容された被調理物を撹拌する。
これにより、容器内の羽根体を回転させる回転磁界を容器の側壁部から作用させる構成が実現でき、容器の底面側には羽根体を回転させるための駆動部となる回転磁界発生部を設ける必要がない。
本開示の第2の態様に係る撹拌調理器は、特に、第1の態様に係る撹拌調理器の回転磁界発生部において、容器の位置を規制する位置規制部を備える。
これにより、容器と回転磁界発生部とは位置関係を保ちつつ、容器内の羽根体を回転させる回転磁界を容器の側壁部から作用させる構成が実現できる。
本開示の第3の態様に係る撹拌調理器は、特に、第1の態様に係る撹拌調理器において、容器と回転磁界発生部とを載置する載置部と、載置部に設けられ、載置部に載置した、容器および回転磁界発生部の少なくとも何れか一方にエネルギを付与するエネルギ供給部と、を備える。
これにより、被調理物の撹拌と組み合わせて載置部から撹拌機能付き容器にエネルギを付与した調理を実現することができる。
本開示の第4の態様に係る撹拌調理器は、特に、第3の態様に係る撹拌調理器において、回転磁界発生部で消費する電力を受電する受電部をさらに備え、載置部のエネルギ供給部から供給される電力を受けて羽根体を駆動する。
これにより、回転磁界発生部には特に電源を備える必要がない。
本開示の第5の態様に係る撹拌調理器は、特に、第3または第4の態様に係る撹拌調理器において、エネルギ供給部は、載置部の下方側に設けられ、載置部に載置した容器にエネルギを付与して容器を加熱する加熱部を備える。
これにより、被調理物の撹拌と加熱を組み合わせた調理を実現することができる。
本開示の第6の態様に係る撹拌調理器は、特に、第3または第4の態様に係る撹拌調理器において、載置部の下方側に設けられ、載置部に載置した容器を冷却する冷却部を備える。
これにより、被調理物の撹拌と冷却を組み合わせた調理を実現することができる。
本開示の第7の態様に係る撹拌調理器は、特に、第1から第6の何れか1つの態様に係る撹拌調理器において、回転磁界発生部は、容器の側壁部の外側に沿って設けた磁界を発生する複数のコイルと、複数のコイルの通電を制御するコイル駆動部を備える。
これにより、複数のコイルに順次通電することで、羽根体を回転させる回転磁界を発生させることができる。
本開示の第8の態様に係る撹拌調理器は、特に、第1から第6の何れか1つの態様に係る撹拌調理器において、回転磁界発生部は、容器の側壁部に沿って周回する永久磁石と、永久磁石を周回させる駆動部と、を備える。
これにより、永久磁石を駆動して周回させることで、羽根体を回転させる回転磁界を発生させることができる。
本開示の第9の態様に係る撹拌調理器は、特に、第1から第8の何れか1つの態様に係る撹拌調理器において、容器は、回転磁界部で発生する回転磁界を透過可能に非磁性金属で形成された側壁部と、磁性金属、または磁性金属を含む金属で構成された底部と、を備える。
これにより、容器部の側壁部を介して回転磁界を作用させて羽根体を回転させつつ、容器の底部からの電磁誘導加熱を組み合わせて被調理物を加熱撹拌することができる。
さらに、容器内の羽根体を回転させる回転磁界を容器の側壁部から作用させる構成により、容器の底部は羽根体を回転させる構成に制約されることがない。これにより、他の撹拌機能を備えていない一般的な加熱機器などとも容易に組み合わせて使用することもでき、容器の上方開口部も羽根体を回転させる構成に制約されることがない。その結果、被調理物の投入や取出し、調理時の調味操作の際にも邪魔になることがないので一般の鍋と同様に蓋の開閉にも制約がない。羽根体を回転させる回転磁界のために容器の底部の構成は制約されることがないので、容器の底部は磁性金属で構成して一般的なIH(induction heating)調理器で直接加熱することができる。容器の底部を平滑にして広い面を有効に使って熱の授受ができるので、加熱や冷却と組み合わせた調理が効率的にできる。回転磁界発生部に載置部から電力を供給する構成により回転磁界発生部に電源を備える必要がなく、誘導加熱調理器と組み合わせることで容器加熱と回転磁界発生の両方のエネルギを載置部から供給できる構成が実現できる。容器内に回転自在に支持された羽根体の先端部に回転磁界を作用させる構成により、羽根体の回転方向に回転磁界による磁力方向を合わせて、羽根体には磁界の強さの制約の中で効率的に高い回転トルクを実現できる。底部側から回転磁界を作用させる従来の構成に比べて、羽根体と容器の底部との磁力による摩擦や摩耗を防止できる。羽根体や回転磁界発生部に永久磁石を設ける場合にも、容器の側壁部は底部に比べて加熱面から距離を離すことができるので、加熱による永久磁石の減磁も抑制することができ、耐熱性の要求レベルも低くできる。
本開示の第10の態様に係る羽根体付き容器は、被調理物を収容可能であり、底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、容器内の底部に回転自在に配されるとともに、回転することにより容器内の被調理物に対して外力を付与する羽根体と、を備える。羽根体は、側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する。
これにより容器内の羽根体を回転させる回転磁界を容器の側面から作用させる構成が実現できる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における羽根体付き容器の一例を示す外観斜視図である。詳細には、図1は、実施の形態1における回転磁界発生部の内側に羽根体を収容した容器を配置した撹拌調理器の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1における羽根体付き容器の構成を示す断面図である。
図1、図2に示すように、羽根体付き容器80は、被調理物を収容可能な容器20と羽根体の一例である撹拌体10とを備える。容器20は、底部20bと側壁部20aとを少なくとも有している。容器20の底部20bには、底部20bから突出するように支軸23が設けられており、支軸23にボス部10aを挿入させて撹拌体10を回転自在に支持する。
容器20の側壁部20aに対向して近接する撹拌体10の先端部には、磁性体12を備えている。撹拌体10は、回転することにより容器20内に収納された被調理物に対して外力を付与する構成である。すなわち、撹拌体10が回転することにより被調理物を撹拌する。ここで、磁性体12は、着磁体で構成しても良く、磁性体および着磁体のうち少なくとも一方で構成していれば良い。
撹拌調理器90は、容器20と羽根体の一例である撹拌体10と回転磁界発生部60とを備える。回転磁界発生部60は、容器20の側壁部20aの外側に周設されている。回転磁界発生部60は、側壁部20aを介して撹拌体10に備えた磁性体12と鎖交する磁界を発生させて撹拌体10に外力を付与する。
以上の構成により、容器20内の撹拌体10を回転させる回転磁界を容器20の側面から作用させる構成が実現できる。
以上のように構成された本実施の形態の撹拌調理器90について、以下その動作、作用を説明する。
回転磁界発生部60により発生する回転磁界によって、容器20の側壁部20aを介して撹拌体10に備えた磁性体12に磁力が作用して、撹拌体10がボス部10aを中心に回転する。撹拌体10が回転することにより、容器20に収容された被調理物を撹拌することができる。
図3は、実施の形態1における羽根体付き容器の構成を示す平面図である。回転磁界発生部60は、リング状の円環部60bに複数のコイル60aを有し、円環部60bにより形成された開口部に容器20が設けられている。回転磁界発生部60は、容器20の側壁部20aの外側に沿って、複数のコイル60aと、複数のコイル60aの通電を制御するコイル駆動部(図示せず)を備える。コイル駆動部(図示せず)を駆動して、複数のコイル60aに順次通電させることによって複数のコイル60aから発生される回転磁界と撹拌体10の先端部の磁性体12とが鎖交する。回転磁界発生部60から発生する磁界に応動する撹拌体10の作用により、撹拌体10は、容器20内で矢印の方向に回転して、容器20に収容された被調理物を撹拌する。複数のコイル60aは、回転磁界発生部60を構成する円環部60bの円周方向に所定間隔、離間して設けられている。
なお、容器20の底部20bは、回転磁界のために磁界を透過させる必要はなく、そのための特別な構成や領域を必要としない。また、撹拌体10の回転トルクの大きさは回転中心であるボス部10aから磁性体12の作用点までの距離に比例することから、回転磁界を回転中心から遠い距離に作用させることで撹拌体10には大きな回転トルクを発生させることができる。
ここで、一般に、限られたスペースで磁界密度を高くする必要性から、磁性体として、例えばネオジウムやサマリウムコバルトなどの希土類の強力な永久磁石が用いられる場合がある。一方、羽根体を鍋から取り外して(洗浄するような)単体で取扱う場面では、永久磁石の磁気ギャップは、鍋20の厚みなどが存在しない状態となる。このような状態では、逆に強い磁力により磁性金属に接近させると吸着してしまうために、羽根体単体での取り扱いには十分な注意が必要となる。つまり、羽根体を洗浄する場合などについて考えると磁性金属製のナイフやフォークさらにキッチンのシンクに羽根体を近づけないように注意して取り扱う必要がある。また、腕時計などの精密機器や磁気カードなどへの影響も生じるおそれがあるため、一般家庭での回転加熱調理器として実用化するにあたっては大きな課題となっている。
上述した通り、本実施の形態では、回転磁界を回転中心から遠い距離に作用させることで、羽根体の一例である撹拌体10に大きな回転トルクを発生させることができる。その結果、磁性体12の寸法や磁力を小さくすることができ、磁性体12にかかるコストも抑制できるとともに、撹拌体10単体での取扱い性もよい羽根体付き容器を提供できる。また、磁性体12の一例として電磁石を使用する場合でも、コイルに流す電流を少なくすることができる。
さらに、容器20の側壁部20aから回転磁界を作用させる構成により、撹拌体10に作用する磁力の向き(水平方向)と、撹拌体10にかかる被調理物の荷重の向き(上下方向)とは異なる。したがって、底部20b側に強く押し付けられた状態で回転することはなく、容器20の底部20bの摩耗および、撹拌体10の回転力の損失の増大を従来の構成よりも小さくすることができる。また撹拌体10の上下方向を磁力で規制することができるので撹拌体10の浮きも防止することができる。
また、誘導加熱調理器において使用される容器20は、熱伝導性が良いことに加えて誘導加熱がし易いように、アルミ合金製の容器の底面にステンレスなどの磁性金属を組み合わせて多層構造にしたものが一般的である。しかし、容器20の底部20b側から回転磁界を誘導加熱調理器に載置した容器20内の撹拌体10に作用させるには、底部20bに磁界を効率的に透過させるように非磁性領域を設けた構成が要求される。このため、設置位置が限定され、誘導加熱調理器の回転磁界を発生する範囲と容器20の位置とを精度よく合わせる必要がある。
そのため実施の形態1では、回転磁界発生部60に対して容器20の位置を規制する位置規制部60cを備えて、撹拌体10の磁性体12との磁気ギャップを一定にさせることで、強さの安定した回転磁界を作用させることができる。位置規制部60cは、回転磁界発生部60を構成する円環部60bの内側面で形成されており、容器20の位置を規制している。これにより、容器20と回転磁界発生部60とは位置関係を保ちつつ、容器20内の羽根体を回転させる回転磁界を容器20の側壁部20aから作用させる構成が実現できる。
また、容器20にフタを設ける場合、例えば容器20の開口部をカバーするような構成が考えられるが、フタの構成には特別な構成を必要としない。本実施の形態においては、フタを容器20から取るだけで、具材や調味料の追加投入や出来栄えの確認、調理物の取出しが容易であるなど利便性が高い。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2における撹拌調理器の構成を示す断面図である。実施の形態1と異なる点は、図4に示すように、羽根体付き容器20と回転磁界発生部60とを載置する載置部40を設けた点である。載置部40には、載置した容器20に対してエネルギを付与するエネルギ供給部である加熱部50が備えられている。
以上のように構成された本実施の形態の撹拌調理器について、以下その動作、作用を説明する。
容器20は、加熱部50を構成する加熱コイルにより電磁誘導加熱される。これにより、加熱と撹拌を組み合わせた調理が実現する。このとき、容器20の底部20bは、撹拌のための動力伝達のためにスペースを占領されることがないので、加熱ムラや加熱効率の低下を抑制することができる。
つまり、一般の誘導加熱調理器を利用して、誘導加熱調理器側には羽根体の一例である撹拌体10に動力を伝達する特別の構成を必要としない。また、容器20においても特別な構成を必要とせず、誘導加熱調理器において一般的に使用される容器を用いることができる。したがって、容器20を誘導加熱調理器へ配置する際に、撹拌のための位置を限定されることがない。撹拌体10に設けられた磁性体12は、載置される誘導加熱調理器の加熱部50である加熱コイルからの影響を受けない離れた位置に配置することが可能である。つまり、撹拌体10に設けられた磁性体12そのものが誘導加熱されて発熱し、磁力が低下することを防止することができる。回転磁界発生部60を容器20の周囲に備える構成は、容器20の載置面を高くする必要もないので、容器20の安定性が良く使いやすく、容器20の側面部からの放熱を抑える構成も実現できる。さらに、回転磁界発生部60を容器20の周囲には、回転を指示する操作部や表示部を設けてもよい。
図5は、実施の形態2における回転磁界発生部に永久磁石を用いた別の構成の撹拌調理器を示す断面図である。
図5に示すように、回転磁界発生部60は、羽根体の一例である撹拌体10に磁界を作用させる永久磁石61と、永久磁石61を保持する保持台62と、駆動部であるモータ63と、保持台62の回転を支持する支持台64とで構成されている。保持台62は、環状である。モータ63は、永久磁石61を容器20の側壁部20aの外周に沿って回転移動させるよう保持台62を回転させる。
永久磁石61は、保持台62の1箇所に設けられている。モータ63が駆動すると、保持台62が容器20の側壁部20aの外周に沿って回転する。保持台62が回転することにより、永久磁石61が回転し、回転磁界が発生する。これにより、容器20に配された撹拌体10に磁界を作用させることができ、撹拌体10は支軸23を中心に回転する。
ここで、実施の形態1で説明した図3に示すような容器20の側壁部20aの外周に沿って複数のコイル60aを備え、コイル60aに順次通電することにより回転磁界を発生させる場合には、機械的な駆動部を設ける必要がないので騒音の発生を抑制することができる。しかし、本実施の形態で示す永久磁石61を用いる構成では、駆動部にはモータとギアやベルトなどを組み合わせた構成でもよいので、複数のコイルを備えて順次通電する必要がない。
図5に示すように、容器20は、回転磁界発生部60で発生する回転磁界を透過するために、アルミ合金などの非磁性金属で形成された側壁部20aと、磁性金属21または磁性金属を含む金属で形成された底部20bとで構成されている。その結果、容器20は、加熱部50により誘導加熱される。これにより、容器20の側壁部20aを介して回転磁界を作用させて撹拌体10を回転させつつ、容器20の底部20bからの電磁誘導加熱を組み合わせて被調理物を加熱撹拌することができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3における撹拌調理器の構成を示す断面図である。実施の形態2と異なる点は、回転磁界発生部60において、回転磁界発生部60で消費する電力を受電する受電部70をさらに備えた点である。
受電部70は回転磁界発生部60の下方に配置され、載置部40に配されたエネルギを付与するエネルギ供給部となる給電部55に対向して配置されている。受電部70で受電した電力は、図5に示す駆動部であるモータ63に供給される。
以上のように構成された本実施の形態の撹拌調理器について、以下その動作、作用を説明する。
回転磁界発生部60は、受電部70により載置部40のエネルギ供給部となる給電部55から供給される電力を受けて撹拌体10に外力を付与する回転磁界を発生するので、回転磁界発生部60には特に電源を備える必要がない。
つまり、回転磁界発生部60に回転磁界発生のための電力を受電する受電部70を設けて誘導加熱調理器から非接触で給電する構成を容易に実現することができる。また、回転磁界を発生させる電力を受電する受電部70を容器20の外周に備える構成により、容器20の周囲から誘導加熱で消費されない高周波磁界の磁界を効率良く回収して回転磁界を発生させる電力に利用することも可能となる。
上述の実施の形態では、容器20内において回転する羽根体の一例である撹拌体10を例として説明したが、羽根体はこのような場合に限られない。羽根体としては、容器20に対して着脱自在に配されるとともに、回転することにより容器20内の被調理物に対して外力を付与するものであればよく、このような外力付与により撹拌、切削、粉砕、練りなど行うものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、加熱調理器に設けられた加熱部50により誘導加熱により容器を加熱するような場合を例として説明したが、加熱部50の構成はこのような場合に限られない。加熱部50は、容器20に対してエネルギを付与して加熱する機能を有していればよく、誘導加熱の他、ヒータ、スチーム、温風、または輻射加熱などの加熱部を採用してもよい。なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
また、加熱部50の代わりに載置部40の下方側に、載置部40に載置した容器20を冷却する冷却部51を備えてもよい。冷却部51は、既知のペルチェ素子で構成することが可能であり、熱伝導で容器20を冷却することが可能となる。冷却部51を備えることにより、被調理物の撹拌と冷却を組み合わせた調理を実現することができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
以上のように、本開示の撹拌調理器90は、容器20内に回転自在に配された撹拌体10に対して容器20の側壁部20a介して回転磁界を作用させて撹拌体10を回転させることにより被調理物に対し外力を付与できる。容器20の底部20bは、撹拌体10を回転させるための動力伝達のための構成や領域の制約がない。また、被調理物に対し加熱や冷却など他の調理器や調理方法と組み合わせた撹拌を実現できる。
本開示の撹拌調理器は、定期的にしゃもじ等でかき混ぜなくとも焦げ付きを防止することができるので、例えば数皿分のカレーやおでんなどの負荷の大きな煮込み調理などで用いられる調理器として有用である。
10 撹拌体
12 磁性体
20 容器
20a 側壁部
20b 底部
40 載置部
50 加熱部
51 冷却部
55 給電部
60 回転磁界発生部
60a コイル
60c 位置規制部
61 永久磁石
70 受電部
80 羽体付き容器
90 撹拌調理器

Claims (10)

  1. 被調理物を収容可能であり、底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、
    前記容器内の前記底部に回転自在に配されるとともに、前記側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する羽根体と、
    前記容器の前記側壁部の外側に周設され、前記側壁部を介して前記磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方と鎖交する磁界を発生させる回転磁界発生部と、
    を備え、
    前記回転磁界発生部から発生する磁界に応動する前記羽根体の作用により前記容器に収容された前記被調理物を撹拌する撹拌調理器。
  2. 前記回転磁界発生部において、前記容器の位置を規制する位置規制部を備えた、
    請求項1に記載の撹拌調理器。
  3. 前記容器と前記回転磁界発生部とを載置する載置部をさらに備え、
    前記載置部に設けられ、前記載置部に載置した、前記容器および前記回転磁界発生部の少なくとも一方にエネルギを付与するエネルギ供給部と、
    を備えた請求項1に記載の撹拌調理器。
  4. 前記回転磁界発生部において、前記回転磁界発生部で消費する電力を受電する受電部をさらに備え、
    前記載置部の前記エネルギ供給部から供給される電力を受けて前記羽根体を駆動する
    請求項3に記載の撹拌調理器。
  5. 前記エネルギ供給部は、
    前記載置部の下方側に設けられ、前記載置部に載置した前記容器にエネルギを付与して
    前記容器を加熱する加熱部をさらに備える
    請求項3または4に記載の撹拌調理器。
  6. 前記載置部の下方側に設けられ、
    前記載置部に載置した前記容器を冷却する冷却部をさらに備える、
    請求項3または4に記載の撹拌調理器。
  7. 前記回転磁界発生部は、
    前記容器の側壁部の外側に沿って設けた磁界を発生する複数のコイルと、
    前記複数のコイルの通電を制御するコイル駆動部を備える、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の撹拌調理器。
  8. 前記回転磁界発生部は、
    前記容器の側壁部に沿って周回する永久磁石と、
    前記永久磁石を周回させる駆動部と、
    を備える、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の撹拌調理器。
  9. 前記容器は、
    前記回転磁界発生部で発生する回転磁界を透過可能に非磁性金属で形成された側壁部と、磁性金属、または磁性金属を含む金属で構成された底部と、
    を備えた、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の撹拌調理器。
  10. 被調理物を収容可能に底部と側壁部とを少なくとも有する容器と、
    前記容器内の前記底部に回転自在に配されるとともに、回転することにより前記容器内の被調理物に対して外力を付与する羽根体と、
    を備え、
    前記羽根体は、前記側壁部に対向する先端部に磁性体および着磁体のうちの少なくとも一方を有する
    羽根体付き容器。
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