JPWO2016170611A1 - リール保持装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数のパーツリール(7)をリール軸線の方向に並べて収容するケース(2)と、ケースの下部に配設されてリール軸線の方向に延在するシャフト(31、32)と、シャフトに回転可能に軸承されて各パーツリールの外周を個別に回転可能に支持する複数の外周支持ローラ(41、42)とを備え、フィーダ装置(9)と組み合わせて使用されるリール保持装置(1)であって、隣接する2個の外周支持ローラの対向する2つの端面のうちの一方端面はリール軸線の方向に突出した凸形状部(5)を有し、2つの端面のうちの他方端面はリール軸線の方向にへこんだ凹形状部(6)を有し、凸形状部と凹形状部とが当接可能になっている。これによれば、仮にリールフランジ(71)がローラ間の隙間に入り込んでも、制動されるおそれを解消でき、キャリアテープ(75)を確実に引き出せる。

Description

本発明は、部品実装機に装備されるフィーダ装置と組み合わせて使用され、キャリアテープが巻回されたパーツリールを回転可能に保持するリール保持装置に関する。
多数の部品が実装された基板を生産する設備として、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの設備を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。このうち部品実装機は、基板搬送装置、部品供給装置、部品移載装置、および制御装置を備える。部品供給装置の代表例として、複数の部品収納部にそれぞれ部品を収納したキャリアテープを繰り出す方式のフィーダ装置がある。このフィーダ装置と組み合わせて、キャリアテープが巻回されたパーツリールを回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置が使用される。この種のリール保持装置に関する技術例が、特許文献1、2に開示されている。
特許文献1の電子部品テープを取り扱うための方法には、電子部品テープ(キャリアテープ)を保有するテープホルダ(パーツリール)を複数保持するポータブル・キャリア(リール保持装置)が開示されている。このポータブル・キャリアは、テープホルダを支持する複数の支持バーまたはローラを備える。これによれば、電子部品テープをキャリアの中に装荷するのに費やされる時間を大幅に減少できる、とされている。
また、特許文献2は、供給テープを巻回する複数のリールを収容するリールストッカ(リール保持装置)を開示している。このリールストッカは、リールを回転自在に支持する複数のローラを有する。これによれば、複数のリールを効率よく収納できる、とされている。特許文献2に開示されたローラは、回転対称形状のリール(テープホルダ)の外周を支持する点で、特許文献1に開示されたローラと一致する。
特許第4237621号公報 特開2014−11368号公報
ところで、特許文献1、2の技術において、パーツリールの軸心でなく外周を支持することにより、リール交換を短時間で行えるようにしている。さらに、支持バーでなくローラを用いることによって摩擦抵抗を低減でき、パーツリールがスムーズに回転する。しかしながら、このような構成であると、パーツリールを形成するリールフランジがローラ間の隙間に入り込んで制動され、パーツリールの自由な回転が阻害されてしまうおそれが生じる。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パーツリールを形成するリールフランジがローラ間の隙間に入り込んで制動されるおそれを解消して、キャリアテープを確実に引き出せるようにしたリール保持装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明のリール保持装置は、複数の部品を収納したキャリアテープがそれぞれ巻回された複数のパーツリールをリール軸線の方向に並べて収容するケースと、前記ケースの下部に配設されて前記リール軸線の方向に延在する複数本のシャフトと、前記シャフトに回転可能に軸承されて各前記パーツリールの外周を個別に回転可能に支持する複数の外周支持ローラとを備え、前記キャリアテープを繰り出して部品供給位置で前記部品を採取可能とするフィーダ装置と組み合わせて使用されるリール保持装置であって、隣接する2個の前記外周支持ローラの対向する2つの端面のうちの一方端面は前記リール軸線の方向に突出した凸形状部を有し、前記2つの端面のうちの他方端面は前記リール軸線の方向にへこんだ凹形状部を有し、前記凸形状部と前記凹形状部とが当接可能になっている。
本発明のリール保持装置によれば、シャフトに回転可能に軸承された隣接する2個の外周支持ローラの対向する2つの端面のうちの一方端面は凸形状部を有し、他方端面は凹形状部を有し、凸形状部と凹形状部とが当接可能になっている。このため、凸形状部と凹形状部との適切な組合せ構造を採用することで、リールフランジの挟み込みによる制動力が発生しないローラ間の隙間形状を形成できる。したがって、仮にリールフランジがローラ間の隙間に入り込んでも、制動されるおそれを解消でき、キャリアテープを確実に引き出せる。
第1実施形態のリール保持装置の使用状態を示す斜視図である。 図1に示されたリール保持装置の使用状態を後方から見た図である。 前後一対の外周支持ローラがパーツリールを支持する状態を例示した斜視図である。 外周支持ローラの形状を示す外形図である。 外周支持ローラの形状を示す断面図である。 図5の軸線の上側の一部分を拡大して、外周支持ローラの凸形状部および凹形状部を詳細に示した拡大断面図である。 従来技術のリール保持装置の外周支持ローラを示した断面図である。 第2実施形態の外周支持ローラの凸形状部および凹形状部を詳細に示した断面図である。 第3実施形態の外周支持ローラの凸形状部および凹形状部を詳細に示した断面図である。 第4実施形態の外周支持ローラの形状を示す断面図である。
(1.第1実施形態のリール保持装置1の構成)
本発明の第1実施形態のリール保持装置1の構成について、図1〜図6を参考にして説明する。第1実施形態のリール保持装置1は、複数の部品を収納したキャリアテープ75がそれぞれ巻回された複数のパーツリール7を回転可能かつ交換可能に保持する装置である。図1は、第1実施形態のリール保持装置1の使用状態を示す斜視図である。また、図2は、図1に示されたリール保持装置1の使用状態を後方から見た図である。リール保持装置1は、部品実装機の共通パレット8に装着されて、複数のフィーダ装置9の後方に配置される。図1および図2には、1台のフィーダ装置9および1個のパーツリール7のみが例示されている。
共通パレット8は、図略の部品実装機に着脱可能に装備される。これに限定されず、共通パレット8は、部品実装機に固定的に装備されていてもよい。共通パレット8は、複数のフィーダ装置9を装着する平面部81および直立部83、ならびにリール保持装置1を装着する2本のアーム部材87からなる。平面部81は略矩形状であり、平面部81の前側に直立部83が立設されている。
平面部81には、前後方向に延びるスロット82が幅方向に並んで刻設されている。幅方向に薄い複数のフィーダ装置9は、それぞれスロット82の後方から前方の直立部83に向かって挿入され、装着される。図1および図2において、20個のスロット82が設けられ、左側から8番目のスロット82にフィーダ装置9が装着されている。直立部83は、フィーダ装置9ごとのコネクタ84、および全部のフィーダ装置9に共通なテープ排出ダクト85を有している。コネクタ84は、部品実装機の本体とフィーダ装置9とを接続して、電源供給および通信接続を担う。テープ排出ダクト85は、部品が採取された後のキャリアテープ75をフィーダ装置9の前側から下方へと排出する。
フィーダ装置9は、後部の中間高さ付近にテープ挿入口91を有している。フィーダ装置9のテープ挿入口91から前端上部に向けて繰り出しレール92が配設されている。繰り出しレール92の前端付近の上面に、部品供給位置93が設定されている。繰り出しレール92の供給位置93よりも後ろの下側に、スプロケット94が回転可能に支承されている。スプロケット94の歯は、繰り出しレール92に形成された溝から突出して、キャリアテープ75のスプロケット孔に嵌入する。スプロケット94は、図略のモータにより間欠的に回転駆動され、パーツリール7からキャリアテープ75を引き出して、所定ピッチずつ部品供給位置93へ繰り出す。繰り出しレール92の上面のスプロケット94に近い位置に、図略のテープ剥離機構が設けられている。
共通パレット8の2本のアーム部材87は、平面部81の幅方向の両側の後部に固定されている。アーム部材87は、初めは水平後方に延び、続いて後下方向へと傾斜して延び、最後は水平後方に延びるように形成されている。アーム部材87の傾斜部分および後部の水平部分の上側に、リール保持装置1が着脱可能に装着される。2本のアーム部材87の後部を連結して把手88が設けられている。把手88を引くことにより、共通パレット8の全体を部品実装機から後方へ取り外せる。
リール保持装置1は、ケース2、4本のシャフト31〜34、および複数のローラ41〜44などで構成されている。ケース2は、2枚の側板21、22、底板23、および10枚の仕切り板25などで形成されている。2枚の側板21、22は、概ね直角三角形の板材である。板材の直角を挟む第1辺が前後方向に延在し、直角を挟む第2辺が上下に延在し、斜辺が前側上部から後側下部へと延在している。図2に示されるように、2枚の側板21、22は、共通パレット8の幅寸法よりも広めの離隔距離で平行配置され、底板23に固定されている。
10枚の仕切り板25は、前後方向に長い板材であり、側板21、22に平行して等間隔で配置され、底板23に固定されている。仕切り板25によって、ケース2の内部が複数のリール収容部26、27に分割されている。詳細には、仕切り板25の相互間に合計で9個の複式リール収容部26が区画され、仕切り板25と側板21、22との間に両側で2個の単式リール収容部27が区画されている。各複式リール収容部26は、2個のパーツリール7をリール軸線の方向に並べて収容する。各単式リール収容部27は、1個のパーツリール7を収容する。したがって、収容可能なパーツリール7の最大個数は20個となり、装着可能なフィーダ装置9の最大数の20台に一致する。
図1および図2に示されるように、複式リール収容部26が1個のパーツリール7のみを収容する場合もある。すなわち、複式リール収容部26は、パーツリール7の個数を可変に収容する。この場合、1個のパーツリール7は、複式リール収容部26の中で、リール軸線の方向に移動し得るとともに、多少の傾斜が発生し得る。それでも、キャリアテープ75の引き出しに、支障は生じない。
ケース2の下部の前寄りに前側支持シャフト31が配設され、ケース2の下部の後寄りに後側支持シャフト32が配設されている。前側支持シャフト31および後側支持シャフト32は、リール軸線の方向に延在しており、両端が側板21、22に固定されている。前側支持シャフト31および後側支持シャフト32が平行して配設される離隔距離は、パーツリール7の外径よりも小さめに設定されている。
前側支持シャフト31および後側支持シャフト32には、収容可能なパーツリール7の最大個数に一致した20個の外周支持ローラ41、42がそれぞれ回転可能に軸承されている。図3は、前後一対の外周支持ローラ41、42がパーツリール7を支持する状態を例示した斜視図である。外周支持ローラ41、42の外周面45の幅寸法は、パーツリール7を形成する2つのリールフランジ71の離間寸法よりも若干大きめとされている。したがって、前側支持シャフト31の外周支持ローラ31および後側支持シャフト32の外周支持ローラ42は、対になって1個のパーツリール7の2つのリールフランジ71の外周を回転可能に支持する。
また、ケース2の前寄りの上部に、逸脱防止シャフト33が配設されている。逸脱防止シャフト33は、リール軸線の方向に延在しており、両端が側板21、22に固定されている。逸脱防止シャフト33には、20個の逸脱防止ローラ43が回転可能に軸承されている。図3に示されるように、逸脱防止ローラ43は、2つのリールフランジ71の外周の前側上部にわずかの距離で臨んでいる。逸脱防止ローラ43と前側の外周支持ローラ31との間の離隔距離は、パーツリール7の外径よりも小さめである。これにより、逸脱防止ローラ43は、パーツリール7の前方への逸脱を個別に防止する。
さらに、ケース2の最前部の最上部に、テープ案内シャフト34が配設されている。テープ案内シャフト34は、リール軸線の方向に延在しており、両端が側板21、22に固定されている。テープ案内シャフト34には、20個のテープ案内ローラ44が回転可能に軸承されている。テープ案内ローラ44は、パーツリール7から引き出されるキャリアテープ75を、前方に位置するフィーダ装置9のテープ挿入口91へと個別に案内する。また、前後一対の外周支持ローラ41、42が大径のパーツリール7を支持している場合、テープ案内ローラ44は、大径のパーツリール7の外周に臨んで前方への逸脱を個別に防止する。
逸脱防止シャフト33およびテープ案内シャフト34は、本発明の上部シャフトに該当する。なお、仕切り板25は、外周支持ローラ41、42や逸脱防止ローラ43に干渉しないように、当該部分が切り欠かれている。
(2.外周支持ローラ41の形状)
第1実施形態において、前後の外周支持ローラ41、42、逸脱防止ローラ43、およびテープ案内ローラ44は同一形状とされている。これらのローラ41〜44は、例えば樹脂製とされ、注型加工や切削加工によって製造される。以降では、前側支持シャフト31の外周支持ローラ41を例にとり、その形状および作用について詳細に説明する。図4は、外周支持ローラ41の形状を示す外形図であり、図5は、外周支持ローラ41の形状を示す断面図である。
図示されるように、外周支持ローラ41は、前側支持シャフト31の周りに、軸線CLを回転中心とする軸対称形状に形成されている。外周支持ローラ41の軸線CL方向の両側の端面(一方端面および他方端面)は、フラット形状でなく、凸形状部5または凹形状部6を有する。外周支持ローラ41と前側支持シャフト31との間に大きな摩擦抵抗や大きなガタが発生しないように、外周支持ローラ41の内径および前側支持シャフト31の外径が適切に定められている。また、大きな摩擦抵抗が発生しないように、外周支持ローラ41の内周面46および前側支持シャフト31の外周面36が滑らかに形成されている。さらに、外周支持ローラ41の相互間に大きな摩擦抵抗が発生しないように、軸線CL方向の配置に寸法上の遊び(ゆとり)が設定されている。
図6は、図5の軸線CLの上側の一部分を拡大して、外周支持ローラ41の凸形状部5および凹形状部6を詳細に示した拡大断面図である。図示されるように、外周支持ローラ41の一方端面の凸形状部5は、外向きテーパ面51および内側フラット端面52からなる。外向きテーパ面51は、一方端面の外周縁を始点とし、軸線CL方向(リール軸線の方向、図6の右方)に突出するにつれて外径が徐々に減少して形成されている。内側フラット端面52は、外向きテーパ面51の終点から軸線CLに直交し内周縁に達して形成されている。
一方、外周支持ローラ41の他方端面の凹形状部6は、外側フラット端面61、内向きテーパ面62、および内側フラット端面63からなる。外側フラット端面61は、他方端面の外周縁を始点とした軸線CLに直交する面によって形成されている。内向きテーパ面62は、外側フラット端面61の内周を始点とし、軸線CL方向(図6の右方)にへこむにつれて内径が徐々に減少して形成されている。内側フラット端面63は、内向きテーパ面62の終点から軸線CLに直交し内周縁に達して形成されている。
ここで、外向きテーパ面51および内向きテーパ面62として、外径または内径が一定の割合で減少する円錐面が例示されている。円錐面は、図6の断面図において、斜めの直線で示されている。これに限定されず、図6の断面図に曲線で示される外向きテーパ面および内向きテーパ面を採用してもよい。
前述した軸線CL方向の寸法上の遊びに起因して、外周支持ローラ41、41M、41Nは、軸線CL方向に移動可能となっている。このため、隣接する2個の外周支持ローラ41、41Mの間には、わずかな離間距離GLが発生し得る。また、隣接する2個の外周支持ローラ41、41Nは当接し得る。相互に当接する面は、外向きテーパ面51と内向きテーパ面62との組合せ、および、内側フラット端面52と内側フラット端面63との組合せのどちらでもよい。
(3.外周支持ローラ41の作用)
次に、第1実施形態のリール保持装置1の外周支持ローラ41の作用について、従来技術と対比して説明する。図6に示されるように、1個の外周支持ローラ41は、常時その外周面45で2つのリールフランジ71の外周を支持する。しかしながら、外周支持ローラ41とパーツリール7との相対位置関係が偏移して、リールフランジ71が2個の外周支持ローラ41の間に入り込むことが生じ得る。特に、複式リール収容部26に1個のパーツリール7のみが収容された場合には、パーツリール7の移動および傾斜が許容されるので、この状態に陥りやすい。この場合、図6に破線で示されるように、リールフランジ71Wは、凸形状部5の外向きテーパ面51と凹形状部6の外側フラット端面61との間に入り込む。
一方、図7は、従来技術のリール保持装置の外周支持ローラ41Xを示した断面図である。従来技術において、外周支持ローラ41Xの2つの端面41Yは、軸線CLに直交するフラット形状とされている。それでも、1個の外周支持ローラ41Xは、常時その外周面45で2つのリールフランジ71の外周を支持する点は変わらない。しかしながら、外周支持ローラ41Xとパーツリール7との相対位置関係が偏移すると、破線で示されるようにリールフランジ71Wが対向する2つの端面41Y間に入り込み、挟み込まれて制動されるおそれがある。特に、パーツリール7は樹脂の真空注型加工によって製造される場合が多く、薄く形成されたリールフランジ71が端面41Y間に挟み込まれやすくなっていた。
これに対し、第1実施形態では、外向きテーパ面51と外側フラット端面61との間の隙間形状は、外側に向かって大きく開いている。したがって、仮にリールフランジ71Wがローラ間に入り込んでも、挟み込みによる制動力は発生しない。そして、多くの場合、リールフランジ71Wは、回転しながら自然に外周支持ローラ41の外周面45へと移動する。
また、後側支持シャフト32の外周支持ローラ42、逸脱防止ローラ43、およびテープ案内ローラ44おいても、同様の作用により、リールフランジ71Wに制動力は発生しない。
(4.第1実施形態のリール保持装置1の態様および効果)
第1実施形態のリール保持装置1は、複数の部品を収納したキャリアテープ75がそれぞれ巻回された複数のパーツリール7をリール軸線の方向に並べて収容するケース2と、ケース2の下部に配設されてリール軸線の方向に延在する前側および後側支持シャフト31、32と、前側および後側支持シャフト31、32に回転可能に軸承されて各パーツリール7の外周を個別に回転可能に支持する複数の外周支持ローラ41、42とを備え、キャリアテープ75を繰り出して部品供給位置93で部品を採取可能とするフィーダ装置9と組み合わせて使用されるリール保持装置1であって、隣接する2個の外周支持ローラ41の対向する2つの端面のうちの一方端面はリール軸線の方向に突出した凸形状部5を有し、2つの端面のうちの他方端面はリール軸線の方向にへこんだ凹形状部6を有し、凸形状部5と凹形状部6とが当接可能になっている。
これによれば、凸形状部5と凹形状部6との適切な組合せ構造を採用することで、リールフランジ71の挟み込みによる制動力が発生しないローラ間の隙間形状を形成できる。したがって、仮にリールフランジ71Wがローラ間の隙間に入り込んでも、制動されるおそれを解消でき、キャリアテープ75を確実に引き出せる。
さらに、凸形状部5は、一方端面の外周縁を含んだ軸対称形状であって、突出するリール軸線の方向に進むにつれて外径が徐々に減少する外向きテーパ面51を含んでいる。これによれば、ローラ間の隙間は外側に向かって大きく開いた隙間形状となるので、仮にリールフランジ71Wがローラ間の隙間に入り込んでも、制動されるおそれを確実に解消できる。
さらに、ケース2は、内部を複式リール収容部26および単式リール収容部27に分割する仕切り板25を有し、複式リール収容部26は1個または2個のパーツリール7を収容する。これによれば、複式リール収容部26に1個のパーツリール7のみが収容されて、パーツリール7のリール軸線の方向への移動および傾斜が許容される構成であっても、リールフランジ71が制動されるおそれを確実に解消できる。
さらに、第1実施形態のリール保持装置1は、ケース2の上部に配設されてリール軸線の方向に延在する逸脱防止シャフト33およびテープ案内シャフト34と、逸脱防止シャフト33に回転可能に軸承されて各パーツリール7の外周に個別に臨む複数の逸脱防止ローラ43、およびテープ案内シャフト34に回転可能に軸承されて各パーツリール7から引き出されるキャリアテープ75を個別に案内する複数のテープ案内ローラ44とをさらに備え、逸脱防止ローラ43およびテープ案内ローラ44は、外周支持ローラ41、42と同一形状である。これによれば、部材の種類が削減されるので、コストダウンにつながる。
(5.第2実施形態のリール保持装置の外周支持ローラ41A)
次に、第2実施形態のリール保持装置について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。第2実施形態において、外周支持ローラ41A、逸脱防止ローラ、およびテープ案内ローラの凹形状部6Aが第1実施形態と異なり、その他の部位は第1実施形態と同じ構造である。以下、外周支持ローラ41Aを例にとり、その形状について詳細に説明する。
図8は、第2実施形態の外周支持ローラ41の凸形状部5および凹形状部6Aを詳細に示した断面図である。図示されるように、凸形状部5は、第1実施形態と同じ形状であり、外向きテーパ面51および内側フラット端面52からなる。一方、凹形状部6Aは、外側フラット端面64、内周面65、および内側フラット端面66からなる。外側フラット端面64は、他方端面の外周縁を始点とした軸線CLに直交する面によって形成されている。内周面65は、外側フラット端面64の内周を始点とし、一定の内径を維持しつつ軸線CL方向にへこんで形成されている。内側フラット端面66は、内周面65の終点から軸線CLに直交し内周縁に達して形成されている。
そして、隣接する2個の外周支持ローラ41Aが当接する際には、凸形状部5の内側フラット端面52と、凹形状部6Aの内側フラット端面66とが当接する。第2実施形態における外向きテーパ面51と外側フラット端面64との間の隙間形状は、第1実施形態に類似しており、外側に向かって大きく開いている。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用および効果が発生する。
(6.第3実施形態のリール保持装置の外周支持ローラ41B)
次に、第3実施形態のリール保持装置について、第1および第2実施形態と異なる点を主に説明する。第3実施形態において、外周支持ローラ41B、逸脱防止ローラ、およびテープ案内ローラの形状が第1および第2実施形態と異なり、その他の部位は第1実施形態と同じ構造である。以下、外周支持ローラ41Bを例にとり、その形状について詳細に説明する。
図9は、第3実施形態の外周支持ローラ41Bの凸形状部5Bおよび凹形状部6Aを詳細に示した断面図である。図示されるように、凹形状部6Aは、第2実施形態と同じ形状であり、外側フラット端面64、内周面65、および内側フラット端面66からなる。また、内周面65の軸線CL方向の長さに相当するへこみ深さは、D寸法で表される。
一方、凸形状部5Bは、外側フラット端面54、外周面55、および内側フラット端面56からなる。外側フラット端面54は、一方端面の外周縁を始点とした軸線CLに直交する面によって形成されている。外周面55は、外側フラット端面54の内周を始点とし、一定の外径を維持しつつ軸線CL方向に突出して形成されている。内側フラット端面66は、外周面55の終点から軸線CLに直交し内周縁に達して形成されている。また、外周面55の軸線CL方向の長さに相当する突出高さは、H寸法で表される。
隣接する2個の外周支持ローラ41Bが当接する際には、凸形状部5Bの内側フラット端面56と、凹形状部6Aの内側フラット端面66とが当接する。このとき、外側フラット端面54と外側フラット端面64とが、端面間最小距離Lで最も接近する。図9を見れば分かるように、端面間最小距離Lは、突出高さHからへこみ深さDを減算して求められる。そして、端面間最小距離Lがリールフランジ71の厚み寸法Tよりも大きくなるように、突出高さHおよびへこみ深さDが定められている。したがって、ローラ間の隙間に入り込んだリールフランジ71Wが外側フラット端面54および外側フラット端面64の両方に同時に接触することは起こり得ず、挟み込みによる制動力は発生しない。
第3実施形態のリール保持装置において、凸形状部5Bは、一方端面の中央寄りに位置して所定の突出高さHを有し、凹形状部6Aは、他方端面の中央寄りに位置して所定のへこみ深さDを有し、突出高さHからへこみ深さDを減算した端面間最小距離Lは、リールフランジ71の厚みTよりも大きい。これによれば、リールフランジ71の厚みTよりも大きな端面間最小距離Lをローラ間に常に確保できるので、仮にリールフランジ71Wがローラ間の隙間に入り込んでも、制動されるおそれを確実に解消できる。
(7.第4実施形態のリール保持装置の外周支持ローラ41C、41D)
次に、第4実施形態のリール保持装置について、第1〜第3実施形態と異なる点を主に説明する。第4実施形態において、外周支持ローラ41C、41D、逸脱防止ローラ、およびテープ案内ローラの形状が第1〜第3実施形態と異なり、その他の部位は第1実施形態と同じ構造である。以下、外周支持ローラ41C、41Dを例にとり、その形状について詳細に説明する。
図10は、第4実施形態の外周支持ローラ41C、41Dの形状を示す断面図である。図示されるように、第4実施形態では、第1実施形態の形状を応用した2種類の外周支持ローラ41C、41Dが軸線CL方向に交互に配置されている。第1種の外周支持ローラ41Cは、軸線CL方向の両側の端面にそれぞれ凸形状部5を有する。第2種の外周支持ローラ41Dは、軸線CL方向の両側の端面にそれぞれ凹形状部6を有する。
この構成によれば、隣接する2個の外周支持ローラ41C、41Dの間で、凸形状部5と凹形状部6とが当接可能になっている。したがって、第4実施形態においても、第1実施形態と同様の作用および効果が発生する。
(8.実施形態の応用および変形)
なお、各実施形態において、外周支持ローラ41、41A〜41Dと側板21、22との間にも、リールフランジ71が挟み込まれない構成を採用できる。例えば、第1実施形態において、側板21の前側支持シャフト31が固定された周りに、外向きテーパ面51に相当する凸形状を設けることができる。一方、側板22の前側支持シャフト31が固定された周りに、内向きテーパ面62に相当する凹形状を設けることができる。すると、外周支持ローラ41と側板21、22との間においても、外周支持ローラ41の相互間と同様の作用および効果が発生する。
また、各実施形態のリール保持装置は、1台の部品実装機に対し複数に分割して構成することができる。例えば、10個のパーツリール7をリール軸線の方向に並べて収容するリール保持装置の2個を、アーム部材87上に並べて装着できる。さらに、リール保持装置を3個以上に分割して、1台の部品実装機に対応してもよい。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:リール保持装置
2:ケース 21、22:側板 25:仕切り板
26:複式リール収容部 27:単式リール収容部
31:前側支持シャフト 32:後側支持シャフト
33:逸脱防止シャフト 34:テープ案内シャフト
41、41A〜41D、41M、41N:外周支持ローラ
42:外周支持ローラ 43:逸脱防止ローラ
44:テープ案内ローラ
5、5B、:凸形状部 6、6A:凹形状部
7:パーツリール 71、71W:リールフランジ
8:共通パレット 87:アーム部材 9:フィーダ装置
41X:従来技術の外周支持ローラ
D:へこみ深さ H:突出高さ L:端面間最小距離

Claims (5)

  1. 複数の部品を収納したキャリアテープがそれぞれ巻回された複数のパーツリールをリール軸線の方向に並べて収容するケースと、前記ケースの下部に配設されて前記リール軸線の方向に延在するシャフトと、前記シャフトに回転可能に軸承されて各前記パーツリールの外周を個別に回転可能に支持する複数の外周支持ローラとを備え、前記キャリアテープを繰り出して部品供給位置で前記部品を採取可能とするフィーダ装置と組み合わせて使用されるリール保持装置であって、
    隣接する2個の前記外周支持ローラの対向する2つの端面のうちの一方端面は前記リール軸線の方向に突出した凸形状部を有し、前記2つの端面のうちの他方端面は前記リール軸線の方向にへこんだ凹形状部を有し、前記凸形状部と前記凹形状部とが当接可能になっているリール保持装置。
  2. 前記凸形状部は、前記一方端面の外周縁を含んだ軸対称形状であって、突出する前記リール軸線の方向に進むにつれて外径が徐々に減少している請求項1に記載のリール保持装置。
  3. 前記凸形状部は、前記一方端面の中央寄りに位置して所定の突出高さを有し、前記凹形状部は、前記他方端面の中央寄りに位置して所定のへこみ深さを有し、
    前記突出高さから前記へこみ深さを減算した端面間最小距離は、前記パーツリールを形成するリールフランジの厚みよりも大きい請求項1に記載のリール保持装置。
  4. 前記ケースは、内部を複数のリール収容部に分割する仕切り板を有し、少なくとも1つの前記リール収容部は前記パーツリールの個数を可変に収容する請求項1〜3のいずれか一項に記載のリール保持装置。
  5. 前記ケースの上部に配設されて前記リール軸線の方向に延在する1本または複数本の上部シャフトと、
    前記上部シャフトに回転可能に軸承されて各前記パーツリールの外周に個別に臨む複数の逸脱防止ローラ、および、前記上部シャフトに回転可能に軸承されて各前記パーツリールから引き出される前記キャリアテープを個別に案内する複数のテープ案内ローラ、の少なくとも一方と、をさらに備え、
    前記逸脱防止ローラおよび前記テープ案内ローラの少なくとも一方は、前記外周支持ローラと同一形状である請求項1〜4のいずれか一項に記載のリール保持装置。
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