JPWO2016162946A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

かごに設けられている非常止め装置は、制動部材と、制動部材に連動する連動機構部とを有している。連動機構部には、質量体が接続されている。かごには、付加おもりが弾性体を介して保持されている。付加おもりは、制動部材及び連動機構部のいずれかに設けられた受け部の下方に配置されている。設定値を超える加速度でかごが下向きに加速されたときには、質量体に生じる上向きの慣性力と、付加おもりに生じる上向きの慣性力と、弾性体の弾性復元力とによって、制動部材が変位されて非常止め装置が動作される。

Description

この発明は、非常止め装置がかごに設けられているエレベータ装置に関するものである。
従来、かごが上方に移動しながら減速したときに、かごに搭載された非常ブレーキが調速ケーブルの慣性力により作動してしまうことを防止するために、非常ブレーキの作動部材におもりを連結し、おもりの慣性力を、調速ケーブルの慣性力に対抗する補償力として、非常ブレーキの作動部材に与えるようにしたエレベータ装置が知られている。このような従来のエレベータ装置では、かごの速度が過大になると、調速ケーブルが調速機によって束縛され、非常ブレーキが動作される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭53−71445号公報
しかし、特許文献1に示されている従来のエレベータ装置では、例えばかごを吊り下げるロープが破断してかごが落下する場合でも、かごの速度が過大にならなければ非常ブレーキを動作させることができない。
また、従来のエレベータ装置では、上方へ移動するかごの減速時に非常ブレーキの誤動作をおもりの慣性力によって抑制することができるが、例えばかごが落下する場合にも、非常ブレーキの動作を抑制する方向へおもりの慣性力が作用してしまい、非常ブレーキが動作しにくくなってしまうおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、異常時に非常止め装置を早期にかつより確実に動作させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ装置は、かごガイドレールに案内されながら上下方向へ移動されるかご、かごガイドレールから離れた解除位置と解除位置よりも上方でかごガイドレールに接触する制動位置との間でかごに対して変位可能な制動部材と、制動部材に連動する連動機構部とを有し、かごに設けられている非常止め装置、及び連動機構部に接続された質量体と、制動部材及び連動機構部のいずれかに設けられた受け部の下方に配置されかごに弾性体を介して保持された付加おもりとを有し、設定値を超える加速度でかごが下向きに加速されたときに、質量体に生じる上向きの慣性力と、付加おもりに生じる上向きの慣性力と、弾性体の弾性復元力とによって、制動部材を解除位置から制動位置へ変位させる異常加速度検出部を備えている。
この発明によるエレベータの位置検出装置によれば、かごの速度が異常速度になっていなくても、かごの加速度が異常になると、非常止め装置を早期に動作させることができる。また、質量体の慣性力だけでなく弾性体の弾性復元力も用いて制動部材を制動位置に変位させることができるので、制動部材の変位を加速させることができる。これにより、異常時に非常止め装置をより確実に動作させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の非常止め装置を示す模式的な構成図である。 図2の付加おもりの受け部に対する相対変位距離Dβ=1(t)及びDβ=0.5(t)の時間波形を示すグラフである。 図2のかごの加速度がβ=1であるときの楔のかごに対する相対変位距離y2の時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の非常止め装置を示す模式的な構成図である。 図5の楔のかごに対する相対変位距離y2を、β=1のときと、β=0.5のときとで比較するグラフである。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の楔のかごに対する相対変位距離y2の時間的変化を、β=1のときと、β=0.5のときとで比較するグラフである。 この発明の実施の形態2及び3によるエレベータ装置の非常止め装置の他の例を示す模式的な構成図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、駆動装置である巻上機3と、そらせ車4と、制御装置5とが設けられている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動するブレーキ装置である巻上機ブレーキとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、例えばロープ又はベルト等が用いられている。懸架体7の第1端部にはかご8が接続され、懸架体7の第2端部には釣合おもり9が接続されている。かご8及び釣合おもり9は、昇降路1内に懸架体7により吊り下げられている。
かご8及び釣合おもり9は、巻上機3の巻上機モータの駆動力により昇降路1内を上下方向へ移動される。また、かご8及び釣合おもり9には、巻上機3の巻上機ブレーキの制動動作によって懸架体7を介して制動力が与えられる。
昇降路1内には、かご8の移動を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の移動を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とがそれぞれ上下方向に設置されている。昇降路1の底部には、かご緩衝器12と、釣合おもり緩衝器13とが設置されている。かご8がかご緩衝器12を介して昇降路1の底部に衝突する場合には、かご緩衝器12の緩衝動作によってかご8への衝撃が緩和される。釣合おもり9が釣合おもり緩衝器13を介して昇降路1の底部に衝突する場合には、釣合おもり緩衝器13の緩衝動作によって釣合おもり9への衝撃が緩和される。かご8の下部には、エレベータの異常時に各かごガイドレール10に個別に接触してかご8を非常停止させる一対の非常止め装置14が設けられている。
ここで、図2は、図1の非常止め装置14を示す模式的な構成図である。各非常止め装置14は、かご8に対して変位可能な制動部材である楔21と、楔21に連結されて楔21に連動する連動機構部22と、楔21のかご8に対する変位を案内するガイド部材23とを有している。
ガイド部材23は、かご8に固定されている。また、ガイド部材23には、かごガイドレール10に対して傾斜する傾斜部24が設けられている。傾斜部24とかごガイドレール10との間の水平距離は、上方に向かって連続的に小さくなっている。
楔21は、傾斜部24に沿って案内されることにより、かごガイドレール10から離れた解除位置と、解除位置よりも上方でかごガイドレール10に接触する制動位置との間でかご8に対して変位可能になっている。楔21が制動位置に達すると、楔21がかごガイドレール10とガイド部材23との間に噛み込んで、かご8を停止させる制動力がかご8に与えられる。楔21が制動位置から解除位置に向かって外れると、楔21がかごガイドレール10から離れてかご8に対する制動力の付与がなくなる。
連動機構部22は、楔21に連結されたリンク25と、リンク25に取り付けられた接続部材26とを有している。
リンク25は、かご8に水平に設けられたリンク軸27を中心としてかご8に対して回動可能になっている。楔21は、リンク25の端部に連結されている。楔21は、かご8に対するリンク25の回動により、ガイド部材23に案内されながら解除位置と制動位置との間で変位される。なお、解除位置と制動位置との間の楔21の変位が許容されるように、リンク25には楔21がスライド可能に連結されている。
接続部材26は、リンク25のリンク軸27と楔21との間の部分に取り付けられている。一方の非常止め装置14のリンク25と、他方の非常止め装置14のリンク25とは、図示しない連結軸で互いに連結されている。これにより、各非常止め装置14が互いに連動して動作される。
かご8には、楔21が解除位置から下方へ変位される方向へのリンク25の回動(即ち、図2ではリンク25の時計方向の回動)を阻止する図示しないストッパが設けられている。楔21は、ストッパがリンク25を受けている状態で解除位置に保持される。
機械室2には、図1に示すように、調速機31が設けられている。調速機31は、調速機シーブ32を有している。昇降路1の下部には、張り車33が配置されている。調速機シーブ32及び張り車33には、無端状の調速機ロープ34が巻き掛けられている。調速機ロープ34は、調速機シーブ32及び張り車33を囲むループ状に張られている。
調速機ロープ34は、図2に示すように、一方の非常止め装置14の接続部材26に接続されている。かご8が上下方向へ移動するときには、楔21、リンク25及び接続部材26も上下方向へ移動され、楔21、リンク25及び接続部材26の移動に応じて調速機ロープ34が循環移動されるとともに、調速機シーブ32及び張り車33が楔21、リンク25及び接続部材26の移動に応じてそれぞれ回転される。これにより、調速機シーブ32、張り車33及び調速機ロープ34は、かご8が上下方向へ移動するときの楔21及び連動機構部22に連動する質量体35を構成している。
調速機31は、かご8の速度が定格速度よりも高い第1の設定過大速度(例えば、定格速度の1.3倍程度に設定された異常速度)になると速度異常信号を制御装置5へ送る。制御装置5が速度異常信号を調速機31から受けると、巻上機3への給電が制御装置5の制御により停止され、巻上機ブレーキが動作されて駆動シーブ6の回転が停止する。また、調速機31は、かご8の速度が第1の設定過大速度よりも高い第2の設定過大速度(例えば、定格速度の1.4倍程度に設定された異常速度)になると調速機ロープ34を拘束し、調速機ロープ34の移動を停止させる。かご8の下方への移動時に調速機ロープ34の移動が停止されると、非常止め装置14のリンク25がかご8に対して引き上げられ、楔21が解除位置から制動位置に変位される。これにより、かご8に制動力が与えられ、かご8が非常停止される。
かご8の下部には、図2に示すように、支持金具41が固定されている。支持金具41には、弾性体である保持ばね42が接続されている。保持ばね42には、付加おもり43が接続されている。これにより、付加おもり43は、保持ばね42を介してかご8の下部に保持されている。かご8が停止している状態では、付加おもり43の重量によって保持ばね42が弾性変形をしており、付加おもり43の重量に逆らう弾性復元力が保持ばね42に発生している。この例では、付加おもり43が保持ばね42を介して支持金具41上に載せられている。これにより、この例では、かご8の停止時に、保持ばね42が付加おもり43と支持金具41との間で縮んでおり、支持金具41と付加おもり43との間の距離を拡大する方向へ保持ばね42が弾性復元力を発生している。
付加おもり43は、楔21及び連動機構部22のいずれかに設けられた受け部28の下方に配置されている。この例では、リンク25のリンク軸27と楔21との間の部分に受け部28が設けられている。かご8の停止時には、付加おもり43と受け部28との間に隙間が初期隙間として生じている。なお、質量体35、保持ばね42及び付加おもり43は、異常加速度検出部を構成している。
かご8が下向きに加速されるとき、及びかご8が上方へ移動しながら減速されるときには、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43に生じる。楔21及び質量体35に上向きの慣性力が生じると、リンク25がかご8に対して回動しながら、楔21が解除位置から制動位置に向かって変位される。また、付加おもり43に上向きの慣性力が生じると、付加おもり43の重量の少なくとも一部が上向きの慣性力によってキャンセルされ、保持ばね42の弾性復元力により、受け部28に向かって付加おもり43がかご8に対して上昇する。
懸架体7が破断してかご8が落下するときには、予め設定された設定値Pを超える重力加速度1[G]でかご8が下方へ加速される。下向きに加速されるときのかご8の加速度が設定値Pを超えているときには、楔21及び質量体35に生じる上向きの慣性力によって楔21が解除位置から制動位置に変位され、付加おもり43に生じる上向きの慣性力と保持ばね42の弾性復元力とによって付加おもり43がかご8に対して上昇し受け部28に衝突して楔21の変位を加速させる。即ち、設定値Pを超える加速度でかご8が下向きに加速されるときには、楔21及び質量体35に生じる上向きの慣性力と、付加おもり43に生じる上向きの慣性力と、保持ばね42の弾性復元力とによって、楔21が解除位置から制動位置に変位される。
これに対して、かご8が上方へ移動しながら巻上機ブレーキの制動力により減速されるときには、設定値Pよりも低い減速度(この例では、0.5[G])でかご8が減速される。このときには、楔21、質量体35及び付加おもり43のそれぞれに生じる上向きの慣性力の大きさが小さいので、楔21が制動位置に達することはなく、保持ばね42の弾性復元力によって付加おもり43が受け部28に衝突することもない。
ここで、かご8が下向きに加速されるときの加速度の値又はかご8が上方へ移動しながら減速されるときの減速度の値をβ[G]、重力加速度をg[m/s2]、時間をt[s]、初期速度を−v0[m/s]とすると、かご8の絶対変位x1は以下の式(1)で表される。
1=−v0×t+β×g/2×t2…(1)
また、楔21の質量をm2[kg]、質量体35の慣性質量(即ち、調速機シーブ32及び張り車33のそれぞれの回転慣性質量と調速機ロープ34の質量との合計質量)をM[kg]とすると、楔21の絶対変位x2は以下の式(2)及び(3)で表される。
2=−v0×t+R×g/2×t2…(2)
R=m2/(m2+M)…(3)
式(1)〜(3)により、楔21のかご8に対する相対変位距離(即ち、楔21の引き上げ量)y2は以下の式(4)で表される。
2=x1−x2
=(β−R)×g/2×t2…(4)
リンク軸27の中心から楔21までの距離に対するリンク軸27の中心から受け部28までの距離の比(以下、「受け部位置設定比」という)をh(0<h<1)とすると、受け部28のかご8に対する相対変位距離y4は以下の式(5)で表される。
4=h×y2
=h×(β−R)×g/2×t2…(5)
一方、付加おもり43は、保持ばね42を介してかご8に保持されているため、付加おもり43の質量をm3、保持ばね42のばね定数をk3とすると、以下の式(6)の関係を満たす一定の周波数ω3で振動する。
ω3 2=k3/m3…(6)
従って、付加おもり43のかご8に対する相対変位距離y3は以下の式(7)で表される。
3=x1−x3
=β×g/ω3 2×{1−cos(ω3×t)}…(7)
従って、かご8が停止しているときの付加おもり43と受け部28との間の初期隙間の寸法をaとすると、付加おもり43の受け部28に対する相対変位距離D(t)は以下の式(8)で表される。
D(t)=y3−y4−a
=β×g/ω3 2×{1−cos(ω3×t)}−h×(β−R)×g/2×t2−a
…(8)
時刻0付近での相対変位距離D(t)の動きは、式(8)をテイラー展開して式(9)とすることで評価することができる。
D(t)=−β×g×ω3 2/24×t4+g/2×{(1−h)×β+h×R}×t2−a
…(9)
相対変位距離D(t)が最大値となるときの時間tpは、式(9)でのdD(t)/dt=0を満たす条件により、以下の式(10)で表される。
p 2=6/β×{(1−h)×β+h×R}/ω3 2…(10)
従って、時間tpでの相対変位距離D(tp)は、かご8の加減速度βの関数で与えられる。
懸架体7が破断してかご8が落下するときの加速度をβ=1[G]とし、かご8が上方へ移動しながら巻上機ブレーキの制動力によって減速されるときの減速度をβ=0.5[G]とすると、式(9)から、β=1のときの相対変位距離Dβ=1(t)の時間波形と、β=0.5のときの相対変位距離Dβ=0.5(t)の時間波形とが求まり、式(10)から、相対変位距離Dβ=1(t)が最大値となるときの時間tp1と、相対変位距離Dβ=0.5(t)が最大値となるときの時間tp2とが求まる。
図3は、図2の付加おもり43の受け部28に対する相対変位距離Dβ=1(t)及びDβ=0.5(t)の時間波形を示すグラフである。図3に示すように、β=1のときには、懸架体7が破断してかご8の下向きの加速が開始されてから時間tcが経つと、付加おもり43が受け部28に衝突する。これにより、楔21の上方への変位が加速され、楔21が解除位置から制動位置に達するまでの時間t1(即ち、非常止め動作時間)の短縮化が図られる。なお、楔21が解除位置から制動位置に達するまでの時間は、かご8の停止時に懸架体7が破断したときからかご8の速度がかご緩衝器12の衝突許容速度Vbuffに達するまでの時間t0(即ち、t0=Vbuff/g)よりも短くなっている。また、このためには、付加おもり43の衝突時間tcは、楔21が解除位置から制動位置に達するまでの時間t1以下でなければならない。即ち、付加おもり43の衝突時間tcはt0以下となるように設定される。
これに対して、β=0.5のときには、図3に示すように、相対変位距離Dβ=0.5(t)が時間tp2で最大値となっても、付加おもり43と受け部28との間の隙間は0にはならず、付加おもり43が受け部28から離れた状態が維持される。従って、このときには、付加おもり43の衝突による楔21の加速が生じることはなく、楔21が制動位置に達することはない。
即ち、β=0.5のときに付加おもり43が受け部28に衝突してしまうと、巻上機ブレーキの制動力によるかご8の減速時に非常止め装置14が誤動作してしまうおそれがあることから、本実施の形態では、β=0.5のときに付加おもり43と受け部28との衝突が回避されるように、初期隙間a、受け部位置設定比h、保持ばね42のばね定数k3及び付加おもり43の質量m3のそれぞれの値が設定されている。
図4は、図2のかご8の加速度がβ=1であるときの楔21のかご8に対する相対変位距離y2の時間的変化を示すグラフである。図4では、付加おもり43が受け部28に衝突する場合の相対変位距離y2の時間的変化(実線)と、付加おもり43が受け部28に衝突しない場合の相対変位距離y2の時間的変化(一点鎖線)とを比較して示している。図4に示すように、楔21が解除位置から制動位置までの距離dを変位する時間は、付加おもり43が受け部28に衝突しない場合よりも、付加おもり43が受け部28に衝突する場合のほうが時間Δtだけ短いことが分かる。
次に、エレベータ装置の動作について説明する。かご8の速度が上昇して第1の設定過大速度になると、調速機31から制御装置5へ速度異常信号が送られる。これにより、巻上機3への給電が停止され、巻上機ブレーキが動作される。
この後、何らかの原因でかご8の速度がさらに上昇して第2の設定過大速度になった場合、調速機ロープ34が調速機31により拘束され、調速機ロープ34の移動が停止される。かご8が下方へ移動されているときに調速機ロープ34の移動が停止されると、非常止め装置14のリンク25がかご8に対して引き上げられ、楔21が解除位置から制動位置に変位される。これにより、かご8に制動力が与えられる。
懸架体7が破断した場合には、設定値Pを超える加速度β=1[G]でかご8が下向きに加速される。これにより、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43に生じ、かご8の速度が第2の設定過大速度に達していなくても、楔21が解除位置から制動位置に向かって上方へ変位されるとともに、付加おもり43が保持ばね42の弾性復元力によりかご8に対して上昇する。このとき、付加おもり43が保持ばね42の弾性復元力により受け部28よりも速く変位され、楔21が制動位置に達するまでの時間よりも短い時間tcで、付加おもり43が受け部28に衝突する。
付加おもり43が受け部28に衝突すると、保持ばね42の弾性復元力により受け部28が付加おもり43を介して上方へ押され、楔21の上方への変位が加速される。この後、楔21が制動位置に達し、かご8に制動力が与えられる。なお、一方の非常止め装置14に連結軸で連結された他方の非常止め装置14も、一方の非常止め装置14に連動して動作する。
一方、かご8が上方へ移動しながら巻上機ブレーキの制動力がかご8に与えられると、設定値Pよりも低い値の減速度(この例では、β=0.5[G])でかご8が減速される。このとき、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43のそれぞれに生じるが、各慣性力の大きさが小さいため、楔21が制動位置に達することはなく、付加おもり43が受け部28に衝突することもない。これにより、非常止め装置14の誤動作が防止される。
このようなエレベータ装置では、質量体35が連動機構部22に接続され、付加おもり43が保持ばね42を介してかご8に保持されており、設定値Pを超える加速度でかご8が下向きに加速されたときに、質量体35に生じる慣性力と、付加おもり43に生じる慣性力と、保持ばね42の弾性復元力とによって、楔21が解除位置から制動位置へ変位されるので、かご8の速度が異常速度になっていなくても、かご8の加速度が異常になると、非常止め装置14を早期に動作させることができる。また、質量体35の慣性力だけでなく保持ばね42の弾性復元力も用いて楔21を制動位置に変位させることができるので、楔21の変位を加速させることができる。これにより、非常止め装置14をより確実に動作させることができるとともに、非常止め装置14の動作速度を高めることができる。
また、かご8の停止時には、リンク25に設けられた受け部28と付加おもり43との間に初期隙間が生じているので、例えば巻上機ブレーキの制動力がかご8に与えられたとき等、かご8が上方へ移動しながら設定値Pよりも低い減速度で減速するとき、及び設定値Pよりも低い加速度でかご8が下向きに加速されるときには、受け部28から付加おもり43が離れた状態を維持することができ、受け部28に保持ばね42の弾性復元力が伝わらないようにすることができる。これにより、非常止め装置14の誤作動をより確実に防止することができる。
また、巻上機ブレーキの制動力によってかご8が減速するときのかご8に対する付加おもり43の上昇距離は、初期隙間の寸法aよりも小さくなるので、巻上機ブレーキの動作時に、付加おもり43が受け部28に衝突することをさらに確実に防止することができ、非常止め装置14の誤動作をさらに確実に防止することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の非常止め装置を示す模式的な構成図である。本実施の形態では、かご8の停止時に、付加おもり43が受け部28の下面に接触している。付加おもり43は、受け部28に単に接触しているだけで受け部28に繋がってはいない。また、かご8の停止時の保持ばね42は、受け部28が付加おもり43上に載ることにより、付加おもり43の重量による縮み量よりもさらに多く縮んでいる。
かご8が下向きに加速されるとき、及びかご8が上方へ移動しながら減速されるときには、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43のそれぞれに生じる。このときには、付加おもり43が受け部28に接触していることから、楔21、リンク25及び接続部材26が付加おもり43と一体にかご8に対して変位される。また、このとき、保持ばね42が弾性体であることから、楔21、リンク25、接続部材26及び付加おもり43が一定の周波数でかご8に対して振動する。
ここで、かご8が停止しているときの保持ばね42の弾性復元力に対する受け部28での反力をf×g、付加おもり43が振動するときの周波数をωとすると、楔21のかご8に対する相対変位距離(即ち、楔21の引き上げ量)y2は、以下の式(11)で表される。
2=x1−x2
={(m2+M+h×m3)×β−(m2−h×f)}×g/(k3×h2)×{1−cos(ω×t)}…(11)
また、周波数ωは、以下の式(12)の関係を満たす。
ω2=k3×h2/(m2+M+h2×m3)…(12)
付加おもり43の振幅をAとおくと、式(11)は以下の式(13)に書き換えることができる。
2=A×{1−cos(ω×t)}…(13)
これにより、楔21のかご8に対する相対変位距離y2の最大値は2×Aで表され、y2が0から最大値となるまでの時間tpは、βによらずにπ/ωで表される。
本実施の形態では、設定値Pを超える加速度β=1のときのy2(β=1)の振幅をA1、設定値Pよりも低い減速度β=0.5のときのy2(β=0.5)の振幅をA2とし、楔21の解除位置から制動位置までの距離をdとすると、y2(β=1)の最大値が距離dよりも大きく(2×A1>d)、かつ、y2(β=0.5)の最大値が距離dよりも小さい(2×A2<d)という関係を満たすように、受け部位置設定比h、付加おもり43の質量m3、保持ばね42のばね定数k3、受け部28での保持ばね42に対する反力f×gのそれぞれの値が設定されている。
これにより、設定値Pを超える加速度でかご8が下向きに加速されるときの付加おもり43及び楔21のかご8に対する上昇距離は距離dよりも大きくなり、かつ、上方へ移動するかご8が巻上機ブレーキの制動力によって減速するときの付加おもり43及び楔21のかご8に対する上昇距離は距離dよりも小さくなる。
図6は、図5の楔21のかご8に対する相対変位距離y2を、β=1のときと、β=0.5のときとで比較するグラフである。図6に示すように、かご8の加速又は減速が開始された時刻0から、相対変位距離y2(β=1)及びy2(β=0.5)のそれぞれの値が最大値となるまでの時間は同じ時間tpとなり、時間tpはπ/ωとなる。楔21は、時間tpよりも短い時間tcで制動位置に達する。このようにすることで、かご8の加速度が異常であるときに非常止め装置14の動作がより確実に行われ、かつ非常止め装置14の誤動作がより確実に防止される。なお、β=1のときの楔21が距離dを変位される時間tcは、かご8の停止時からかご8の速度がかご緩衝器12の衝突許容速度Vbuffに達するまでの時間t0よりも短くなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、エレベータ装置の動作について説明する。かご8の速度が第1の設定過大速度になったときには、実施の形態1と同様にして、巻上機ブレーキが動作される。かご8が上方へ移動しながら巻上機ブレーキの制動力がかご8に加わると、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43に生じて、楔21が制動位置に向かって変位されるが、各慣性力の大きさが小さいため、楔21が制動位置に達することはない。これにより、非常止め装置14の誤動作が防止される。
下方へ移動されるときのかご8の速度がさらに上昇して第2の設定過大速度になった場合も、実施の形態1と同様にして、調速機ロープ34が調速機31により拘束され、非常止め装置14のリンク25がかご8に対して引き上げられ、楔21が解除位置から制動位置に変位される。これにより、かご8に制動力が与えられる。なお、リンク25の引き上げ中に、受け部28が付加おもり43から離れるように設計してもよい。
懸架体7が破断した場合には、設定値Pを超える加速度β=1[G]でかご8が下向きに加速される。これにより、かご8からみて上向きの慣性力が楔21、質量体35及び付加おもり43に生じ、かご8の速度が第2の設定過大速度に達していなくても、保持ばね42の弾性復元力により付加おもり43が受け部28を押しながら、楔21が解除位置から制動位置に変位される。これにより、かご8に制動力が与えられる。なお、一方の非常止め装置14に連結軸で連結された他方の非常止め装置14も、一方の非常止め装置14に連動して動作する。
このように、かご8の停止時に付加おもり43が受け部28に接触しているので、受け部28に保持ばね42の弾性復元力をより確実に伝えることができ、かご8の加速度が異常になったときの楔21の解除位置から制動位置への変位をより確実に行うことができる。
また、上方へ移動するかご8が巻上機ブレーキの制動力によって減速するときの楔21のかご8に対する上昇距離は、楔21の解除位置から制動位置までの距離dよりも小さくなるので、巻上機ブレーキの動作時に、楔21が制動位置に達することを防止することができ、非常止め装置14の誤動作をより確実に防止することができる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の楔21のかご8に対する相対変位距離y2の時間的変化を、β=1のときと、β=0.5のときとで比較するグラフである。本実施の形態によるエレベータ装置の構成は、保持ばね42のばね定数k3の値が実施の形態2に比べて非常に小さくなっていることを除き、実施の形態2と同様である。本実施の形態では、保持ばね42のばね定数k3が実施の形態2の保持ばね42に比べて非常に小さくなっているため、β=1及びβ=0.5のいずれのときでも、楔21が解除位置から制動位置に変位される。
保持ばね42のばね定数k3が非常に小さい場合、式(11)を時間tの2次関数として近似することができ、楔21のかご8に対する相対変位距離y2は以下の式(14)で表される。
2=x1−x2
={(m2+M+h×m3)×β−(m2−h×f)}/(m2+M+h2×m3)×g/2×t2…(14)
式(14)から、楔21が解除位置から制動位置に変位される時間tcは、β=0.5のとき(即ち、巻上機ブレーキの制動力でかご8が減速するとき)よりも、β=1のとき(即ち、懸架体7が破断してかご8が落下するとき)のほうが短くなる。
一方、第1の設定過大速度VEで上方へ移動するかご8が巻上機ブレーキの制動力によって減速を開始してから停止するまでの時間(即ち、第1の設定過大速度VEで上方へ移動するかご8が減速度β=0.5で減速して停止するまでの時間)を減速継続時間tEとすると、減速継続時間tEは、第1の設定過大速度VEから求まる固定の時間になる。
本実施の形態では、β=0.5のときの非常止め動作時間tc(β=0.5)が減速継続時間tEよりも長くなるように、受け部位置設定比h、付加おもり43の質量m3、受け部28での保持ばね42の反力f×gのそれぞれの値が設定されている。即ち、上方へ移動するかご8が巻上機ブレーキの制動力によって減速するときの楔21のかご8に対する減速継続時間tEでの上昇距離y2は、楔21の解除位置から制動位置までの距離dよりも小さくなる。これにより、巻上機ブレーキの動作によってかご8が制動されるときには、図8に示すように、楔21が制動位置に達する時間tc(β=0.5)よりも短い減速継続時間tEでかご8が停止することから、ガイド部材23とかごガイドレール10との間に楔21が噛み込むことが回避され、非常止め装置14の誤動作が回避される。
また、本実施の形態では、かご8の速度がかご緩衝器12の衝突許容速度Vbuffに達するまでの時間t0よりも、β=1のときの楔21が制動位置に達するまでの非常止め動作時間tc(β=1)が短くなるように、受け部位置設定比h、付加おもり43の質量m3、受け部28での保持ばね42の反力f×gのそれぞれの値が設定されている。これにより、かご緩衝器12の衝突許容速度Vbuffを超える速度でかご8がかご緩衝器12に衝突することが防止される。
このように、保持ばね42のばね定数k3が非常に小さい場合であっても、かご8の減速継続時間tEでの楔21のかご8に対する上昇距離y2を、楔21の解除位置から制動位置までの距離dよりも小さくすることで、楔21が制動位置に達する前にかご8を停止させることができ、巻上機ブレーキの動作時における非常止め装置14の誤動作を防止することができる。
なお、上記実施の形態2及び3では、受け部28がリンク25に設けられているが、図8に示すように、楔21の下部に受け部28を設けてもよい。即ち、受け部位置設定比hをh=1としてもよい。この場合、付加おもり43及び保持ばね42が受け部28の下方に配置され、付加おもり43が受け部28の下面に接触する。このようにすれば、付加おもり43で楔21を直接押すことができ、保持ばね42の弾性復元力が楔21にさらに伝わりやすくすることができる。
また、各上記実施の形態では、楔21を解除位置に変位させる方向へリンク25を誤動作防止ばね(即ち、弾性体)によって付勢するようにしてもよい。この場合、誤動作防止ばねは、リンク軸27に設ける捻りばねとしてもよいし、リンク25の楔21側とは反対側の端部とかご8との間に接続する伸縮ばねとしてもよい。このようにすれば、例えばかご8の昇降行程が長くなって質量体35が大きくなった場合であっても、非常止め装置14の誤動作をより確実に防止することができる。また、このようにしても、受け部28に衝突するまでの付加おもり43の挙動は上記の例と同様であり、設定値Pを超える加速度でかご8が下向きに加速されたときに、付加おもり43を受け部28に衝突させて楔21の変位を加速させることができ、異常時に非常止め装置14を早期にかつより確実に動作させることができる。
また、各上記実施の形態では、一対の非常止め装置14のうち、一方の非常止め装置14の下方にのみ付加おもり43が設けられているが、一対の非常止め装置14のそれぞれのリンク25の下方に付加おもり43を設けてもよい。この場合、各付加おもり43は、保持ばね42を介してかご8の下部に保持される。
また、各上記実施の形態では、付加おもり43が保持ばね42を介して支持金具41上に載せられているが、支持金具41を受け部28よりも高い位置に設け、支持金具41から保持ばね42を介して付加おもり43を吊り下げた状態で受け部28の下方に付加おもり43を保持してもよい。
また、各上記実施の形態では、調速機シーブ32、張り車33及び調速機ロープ34により質量体35が構成されているが、これに限定されない。

Claims (6)

  1. かごガイドレールに案内されながら上下方向へ移動されるかご、
    前記かごガイドレールから離れた解除位置と前記解除位置よりも上方で前記かごガイドレールに接触する制動位置との間で前記かごに対して変位可能な制動部材と、前記制動部材に連動する連動機構部とを有し、前記かごに設けられている非常止め装置、及び
    前記連動機構部に接続された質量体と、前記制動部材及び前記連動機構部のいずれかに設けられた受け部の下方に配置され前記かごに弾性体を介して保持された付加おもりとを有し、設定値を超える加速度で前記かごが下向きに加速されたときに、前記質量体に生じる上向きの慣性力と、前記付加おもりに生じる上向きの慣性力と、前記弾性体の弾性復元力とによって、前記制動部材を前記解除位置から前記制動位置へ変位させる異常加速度検出部
    を備えているエレベータ装置。
  2. 前記かごの停止時には、前記受け部と前記付加おもりとの間に隙間が初期隙間として生じている請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記かごを吊り下げる懸架体を介して前記かごに制動力を与えるブレーキ装置
    をさらに備え、
    上方へ移動する前記かごが前記ブレーキ装置の制動力によって減速するときの前記付加おもりの前記かごに対する上昇距離は、前記初期隙間の寸法よりも小さくなる請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記かごの停止時には、前記付加おもりが前記受け部に接触している請求項1に記載のエレベータ装置。
  5. 前記かごを吊り下げる懸架体を介して前記かごに制動力を与えるブレーキ装置
    をさらに備え、
    上方へ移動する前記かごが前記ブレーキ装置の制動力によって減速するときの前記楔の前記かごに対する上昇距離は、前記解除位置から前記制動位置までの距離よりも小さくなる請求項4に記載のエレベータ装置。
  6. 前記かごを吊り下げる懸架体を介して前記かごに制動力を与えるブレーキ装置
    をさらに備え、
    定格速度よりも高い第1の設定過大速度で移動する前記かごが前記ブレーキ装置の制動力によって減速を開始してから停止するまでの時間を減速継続時間とすると、
    上方へ移動する前記かごが前記ブレーキ装置の制動力によって減速するときの前記制動部材の前記かごに対する前記減速継続時間での上昇距離は、前記解除位置から前記制動位置までの距離よりも小さくなる請求項4に記載のエレベータ装置。
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