JPWO2016147333A1 - コンベア用のローラ - Google Patents

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Abstract

製造コストを抑えながらも、密閉性が高く、長寿命な、コンベア用のローラを提供する。円筒状のローラ本体(2)と、中心軸を形成するシャフト(3)と、シャフト(3)の両端部に設けられ、シャフト(3)を軸支するベアリング(4a,4b)と、ローラ本体(2)の両側開口に圧入され、ベアリング(4a,4b)を介して、シャフト(3)を回転自在に支持するハウジング(5a,5b)と、ハウジング(5a,5b)に対して摺動してベアリング(4a,4b)及びローラ本体(2)内を密封するための第一シール材(6a,6b)と、ローラ本体(2)内の密封効果を高めるための第二シール材(7a,7b)とを備える。

Description

本発明は、運搬物を搬送するためのコンベア等に用いられる、潮風を受ける現場等の発錆し易い環境での使用に好適なコンベア用のローラに関する。
この種のコンベア用のローラは、一般に、筒状のローラ本体と、該ローラ本体に挿通される回転軸と、該回転軸を両側で軸支するベアリングと、これらのベアリングを前記ローラ本体外で固設するための軸方向内側に窪む収容部を有し、前記ローラ本体の両側開口部に溶接されるハウジングとから構成されている。
この一般的なコンベア用のローラは、潮風に晒される現場で使用すると、回転軸周辺の間隙からベアリング及びローラ本体内に外気が流入し、ベアリング及びローラ本体内が発錆することでベアリングが損傷し、短期間で使用できなくなるという問題があった。特に、ローラの回転・停止の繰り返し、及び、外気温の変動により、ローラの内圧が上昇・下降しようとすることで生ずる外気との通気が問題であった。
この問題を解決するために、図10に示す技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。このベルトコンベアの軸受部シール装置100は、金属製のパイプ101と、このパイプ101の両端内にパイプ101と共に回転するように設けられた金属製のベアリングケース102と、パイプ101の軸芯に貫通させてベアリングケース102内のベアリング104に両端部を軸承したシャフト103と、ベアリング104の外側に設けられた一対のラビリンスAとからなる。このラビリンスAは、シャフト103に金属製の外側シール板105を、ベアリングケース2に金属製の内側シール板106をそれぞれ支持させることで形成されており、この外側シール板105と内側シール板106との間隙にグリース107が充填されている。
このベルトコンベアの軸受部シール装置100によれば、ラビリンスAが、外径側に配置され、且つ、間隙には、グリース107が充填されているので、水や粉塵の侵入を防止することができる。
実用新案登録第3102664号公報
しかしながら、この従来のベルトコンベアの軸受部シール装置100は、ラビリンスAを形成する必要があるため、部品点数や組立工程の増加によって製造コストの増大を招来していた。また、ラビリンス構造の微小間隙に多量のグリースを充填することにより、密閉性は高まるものの、グリースが粘着してローラの回転が減速してしまうという問題があった。
また、ラビリンスAは、ベアリング104の内輪と内側シール板106とが離れた構造であり、グリースが両者間に充填されることによって、シール効果を奏するところ、外側シール板105と内側シール板106とが圧接されていないため、外側シール板105と内側シール板106との密閉性が低く、ベアリング及びローラ本体内への外気等の流入を完全に防ぐことはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、製造コストを抑えながらも、密閉性が高く、長寿命な、コンベア用のローラを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係るコンベア用のローラによれば、円筒状のローラ本体と、円底が外側に張り出すようプレス成形によって設けられた円柱状の収容部と、該収容部の円底の中心に設けられた円形状の挿通口とを有し、前記ローラ本体の開口の各々に、前記挿通口が前記開口の中心に位置するよう溶着された2つのハウジングと、前記ハウジングの収容部内の各々において、外輪が前記ハウジングとの気密を保つよう固設され、且つ、内輪が前記シャフトとの気密を保つよう固設された2つのベアリングと、前記ローラ本体が回動自在に軸支されるよう、前記挿通口の各々及び前記ベアリングの各々に挿通され、前記コンベアのフレームに固定される断面視円形状のシャフトと、前記シャフトが挿通され、該シャフトの軸径と略同サイズの内径を有し、前記挿通口の口径よりも大きいサイズの外径を有するOリング状の第一シール材を介在させて前記ベアリング及び前記ローラ本体内を密封するための第一シール手段とを備えることができる。
従来のコンベア用のローラでは、ベアリング及びローラ本体内の気密性を高めるためにラビリンス構造が用いられていたが、ラビリンス構造では完全にベアリング及びローラ本体内を密閉することができなかったところ、前記構成により、Oリング状の第一シール材が、シャフト周囲の隙間を密閉するので、ローラ本体の回転及び停止、又は、外気温の変動が引き起こすローラ本体内の圧力変動による、ベアリング及びローラ本体内への外気の流入を防ぐことができる。したがって、例えば、港で船からの荷下ろし時など、潮風に晒される現場で使用する場合のベアリング及びロール本体内における発錆を抑制でき、ローラを長持ちさせることができる。
また、従来のように、内側に窪めたハウジング構造において、密閉性の高いOリング状の第一シール材を適応させようとすると、部品数が多くなり、製造工程も複雑化し、コスト高となるところ、前記構成により、第一収容部は、円底が外側に張り出す円柱状であることから、従来のハウジング構造より格段に簡単な構造となるため、製造工程が簡素化され、製造コストを抑えることができる。さらに、部品数が少ないことからハウジングの軽量化が図れ、ラビリンス構造を用いた場合に、ラビリンスに充填されるグリースによる抵抗も起こらないので、ローラがスムーズに回転し、コンベアによる搬送の高速化が実現できる。
また、前記構成により、第一シール材を第一収容部に内蔵させるので、紫外線によって第一シール材が短期間で劣化損傷することを防ぐことができる。
また、本発明の第2の側面に係るコンベア用のローラによれば、前記第一シール手段において、前記シャフトのラジアル方向に前記第一シール材を圧接することができる。
さらにまた、本発明の第3の側面に係るコンベア用のローラによれば、前記収容部は、スラスト方向視同心円状に小径部と大径部とが連なる二段形状となるようプレス成形されており、前記第一シール手段において、前記第一シール材は、前記小径部の内壁によって、前記シャフトのラジアル方向に圧接されるよう構成できる。前記構成により、従来の内側に窪んだハウジング構造に、密閉性の高いOリング状の第一シール材を適応させようとすると、気密性を保つために、例えば、第一シール材をフランジ部に溶接する必要があったところ、前記構成により、小径部の内壁によって、シャフトのラジアル方向に圧接できる。
さらにまた、本発明の第4の側面に係るコンベア用のローラによれば、前記第一シール手段において、前記第一シール材は、前記内輪によってスラスト方向に圧接され、前記小径部の内壁と前記第一シール材との間の圧力よりも、前記内輪と前記第一シール材との間の圧力の方が大きい構成とすることができる。前記構成により、小径部の内壁と第一シール材との圧力は、内輪と第一シール材との間の圧力よりも小さいため、第一シール材は、ベアリングの内輪とシャフトとで固定された状態となり、ハウジングは、ローラ本体の回転時、第一シール材に圧接した状態で摺動することとなり、第一シール材によるベアリング及びローラ本体内の気密性が保たれる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係るコンベア用のローラによれば、前記外輪が前記ハウジングとの気密性を保つよう、前記外輪と前記ハウジングとのラジアル方向の接触面に第二シール材を塗布し、且つ、前記内輪が前記シャフトとの気密性を保つよう、前記内輪と前記シャフトとのラジアル方向の接触面に前記第二シール材を塗布して前記ロール本体内を密封するための第二シール手段を備える構成とすることができる。前記構成により、第二シール材がベアリング周囲の隙間を密閉するので、仮に、小径部内に外気が流入した場合でも、ロール本体内への外気の流入を防ぐことができる。したがって、例えば、港で船からの荷下ろし時など、潮風を受ける現場で使用する場合のベアリング及びロール本体内における発錆を抑制でき、ローラを長持ちさせることができる。
本発明に係るコンベア用のローラを適用したベルトコンベアの模式図である。 本発明の一実施形態であるベルトコンベア用のローラの斜視図である。 本発明の一実施形態であるベルトコンベア用のローラの断面図である。 図3におけるA−A'部分の拡大図である。 図4におけるB−B'部分の拡大図である。 本発明の一実施形態であるベルトコンベア用のローラの組立手順を示すフローチャートである。 第一シール材に掛かる圧力を説明するための図5におけるC−C'部分の拡大図である。 ローラの耐久性能を計測するための耐久試験装置の模式図である。 ローラの耐久性能を計測するための、図9Aは、比較例に係るローラのサンプルの断面図、図9Bは、実施例1に係るローラのサンプルの断面図、図9Cは、実施例2に係るローラのサンプルの断面図、図9Dは、実施例3に係るローラのサンプルの断面図である。 ベルトコンベア用のローラの従来例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(1.ベルトコンベアの構成)
本発明の一実施形態に係るローラ1は、ベルトコンベアCに用いられる。図1は、コンベア用のローラ1を適用したベルトコンベアCの模式図である。図1に示すように、ベルトコンベアCは、ローラ1と、物品の搬送路面を形成するベルトBと、ローラ1を接続するための加工がされた一対のフレームFと、動力源となるモータM(図示せず。)とで構成されている。これらは、例えば、港で船からの荷下ろしや荷積みを行う際の潮風に晒される現場で使用される。なお、この実施形態においては、ベルトコンベアCにローラ1を適用しているが、ベルトBが設けられていない例えばローラコンベアに適用してもよい。
(2.ベルトコンベア用のローラの構成)
本発明の一実施形態に係るベルトコンベアC用のローラ1の構成を示す斜視図を図2に、縦断面図を図3に示す。図2及び図3に示すように、ベルトコンベアC用のローラ1は、円筒状のローラ本体2と、中心軸を形成するシャフト3と、シャフト3の両端部に設けられ、シャフト3を軸支するベアリング4a,4bと、ベアリング4a,4bを介して、ローラ本体2の両端開口に圧入され、シャフト3を回転自在に支持するハウジング5a,5bと、ハウジング5a,5bに対して摺動してベアリング4a,4b及びローラ本体2内を密封するための第一シール材6a,6bと、ローラ本体2内の密封効果を高めるための第二シール材7a,7bとを主要部として備えている。
以下、ローラ1のスラスト方向における左側の説明は、ローラ1がスラスト方向に左右対称であるため、特に言及していない場合、ローラ1のスラスト方向における右側の説明をもって省略している。ここでは、図3に示す右側のベアリング4a、ハウジング5a、第一シール材6a、第二シール材7aの構成を詳述する。
ローラ本体2は、例えば、所定の厚さを有する鉄又は鋼鉄等の金属からなり、両端が開口の円筒形状をしている。
シャフト3は、例えば、断面視円形状の鋼材からなり、両端近傍において外径が細くなった段差部31が形成されるよう段付加工され、ローラ本体2の中心軸に配設されている。また、シャフト3は、ベアリング4aによって軸支され、後述する挿通口54aの各々及びベアリング4aの各々に挿通されている。シャフト3は、ベルトコンベアCのフレームFに両端が固定されることによって、ローラ本体2を回動自在に支持する。
ベアリング4aは、例えば、シール機能付きのボールベアリングであって、公知のものを使用してもよい。ベアリング4aは、図3及び図4に示すように、ハウジング5aに固設される外輪41aと、シャフト3に固設される内輪42aと、外輪41aと内輪42aとの間に回転可能に配設される複数のボール43aとを備え、外輪41aと内輪42aとの対向面の隙間CLを密封するためのシール44aが装着されている。このシール44aによって、外気が、隙間CLを介して、ローラ本体2内に流入することを防止できる。なお、ベアリング4aは、第一シール材6aによりベアリング4a及びローラ本体2内が密閉されるため、シール機能が付いていないベアリングを用いてもよい。また、ベアリング4aは、ボールベアリングに限定されず、ローラベアリング等を用いてもよい。
ハウジング5aは、ローラ本体2の両端開口へ圧入可能に、ローラ本体2の内径よりも大きいサイズの外径を有する例えば円形鋼鉄板が、図3乃至図5に示すような形状に、プレス成形されている。ハウジング5aは、図3乃至図5に示すように、ローラ本体2に内接する屈曲面511aを有する外周縁部51aと、円底53aが外側に張り出す円柱状の収容部52aとを備え、円底53aの中心には円形状の挿通口54aが設けられている。
外周縁部51aは、図3乃至図5に示すように、屈曲面511aが、外周端部512aをスラスト方向外側に向けてローラ本体2に内接するようプレス成形されており、ローラ本体2内に、屈曲面511aが内接した状態で圧入され、両端開口において溶接されている。
収容部52aは、図3乃至図5に示すように、円形状の挿通口54aを中心に有する円底53aが外側に張り出すように、外側に向かって大径部521a、小径部522aの順でスラスト方向視同心円状に連なる二段形状にプレス成形されてなる。
大径部521aは、二段形状の収容部52aの下段に位置し、例えば、ベアリング4aに沿う形状であって、ベアリング4aを収容する。
小径部522aは、二段形状の収容部52aの上段に位置し、例えば、図3乃至図5に示すように、外側に向かって僅かに先細るテーパー形状をなして第一シール材6aを収容する。
第一シール材6aは、例えばゴムからなるOリング状のシール材であり、シャフト3の軸径と略同サイズの内径を有し、挿通口54aの口径よりも大きいサイズの外径を有する。
第二シール材7aは、例えば液状のオイルシール材であり、図5に示すように、外輪41aとハウジング5aとのラジアル方向の接触面、及び、内輪42aとシャフト3とのラジアル方向の接触面にそれぞれ塗布されている。
(3.ベルトコンベア用のローラの組立手順)
続いて、ベルトコンベアC用のローラ1の組立手順について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
このベルトコンベアC用のローラ1は、図6に示すように、シャフト3の両端からベアリング4a,4bを挿通するステップST1、第一シール材6a,6bをシャフト3の両端側から挿通するステップST2、シャフト体をローラ本体2に貫通するステップST3、ハウジング5aを一端側からローラ本体2に圧入するステップST4、ハウジング5bをローラ本体2の他端側から圧入するステップST5の手順で組み立てる。
ステップST1では、外輪41a,41bとハウジング5a,5bとのラジアル方向のそれぞれの接触面及び内輪42a,42bとシャフト3とのラジアル方向のそれぞれの接触面に第二シール材7a,7bを塗布し、シャフト3の両端縁部の段差部31a,31bまでベアリング4a,4bをシャフト3の両端からそれぞれ挿通する。ベアリング4a,4b及びローラ本体2内は、第一シール材6a,6bにより密閉されるが、第二シール材7a,7bを塗布することで二重に密閉されることになる。
ステップST2では、第一シール材6a,6bをシャフト3の両端側からベアリング4a,4bまで挿通してシャフト体を形成する。
ステップST3では、シャフト体をローラ本体2に貫通する。
ステップST4では、油圧圧入機等で、一方のハウジング5aをローラ本体2の一端側からベアリング4aと接する位置まで屈曲面511aが内接した状態で圧入し、ハウジング5の外周端部512aとローラ本体2の端部とを溶接する。
ステップST5では、油圧圧入機等で、他方のハウジング5bをローラ本体2の他端側からベアリング4bと接する位置まで屈曲面511bが内接した状態で圧入する。ローラ本体2内が所望の規定圧に達したら油圧圧入機等による圧入を止めて、ハウジング5bの外周端部512bとローラ本体2の端部とを溶接する。
(4.ベルトコンベア用のローラの密閉構造)
ベルトコンベアCのローラ1は、以下の密閉構造によって三重に密閉されている。
第一の密閉構造は、シャフト3とハウジング5aとの係合箇所からのベアリング4a及びローラ本体2内への外気の流入を防止するために、(1)ハウジング5aに摺動する第一シール材6aを設け、ローラ本体2と一体化したハウジング5aが第一シール材6aに圧接した状態で摺動するように、ハウジング5aの構造によって第一シール材6aへの圧力の掛かり方を工夫した点を特徴としている。以下、このベアリング4a及びローラ本体2内を密閉する手段を第一シール手段という。
第二の密閉構造は、(2)外輪41aとハウジング5aとのラジアル方向の接触面、及び、内輪42aとシャフト3とのラジアル方向の接触面に第二シール材7aを塗布するようにした点を特徴としている。以下、このローラ本体2内を密封する手段を第二シール手段という。
第三の密閉構造として、(3)シール機能付きのベアリングを用いている。ベルトコンベアCのローラ1は、ベアリング4aが、シール機能付きのボールベアリングであり、これによって、ローラ本体2内への外気の流入を防止している。なお、シール機能付きのボールベアリングについては、公知技術であるため、ここでは説明を省略する。
(第一シール手段)
ベルトコンベアC用のローラ1の組立手順の項目で説明したように、ハウジング5aはシャフト体をローラ本体2に挿通した状態で内側に圧入される。このハウジング5aが圧入される際に、ハウジング5aと圧接状態にある部材は、ローラ本体2の内側へ圧力を受けることになる。
ベアリング4aに密接するようシャフト3に挿通されたOリング状の第一シール材6aは、内径がシャフト3の外径よりも若干小さいため、ベアリング4aと第一シール材6aとは圧接状態にある。また、ローラ本体2にハウジング5aが圧入される際には、ハウジング5aの小径部522aは、内径が第一シール材6aの外径よりも若干小さいため、第一シール材6aと小径部522aの内壁とは圧接状態にある。
したがって、ローラ本体2にハウジング5aが圧入されると、図7に示すように、第一シール材6aは、ベアリング4aの内輪42aと第一シール材6aとが圧接状態となり、第一シール材6aはベアリング4aの内輪42aからスラスト方向に圧力を受ける。また、第一シール材6aは、小径部522aの内壁から、シャフト3に向けてラジアル方向に圧力が働くが、それと釣り合う同じ大きさの圧力を小径部522aの内壁に向けてラジアル方向にシャフト3から受ける。
また、ハウジング5aの小径部522aは、図7に示すように、外側に向かって僅かに先細るテーパー形状であるため、ローラ本体2にハウジング5aが圧入されると、第一シール材6aの内輪42aに向かうスラスト方向への圧接に供すると共に、小径部522aの円底53aの内側には第一シール材6aとの間に適度な隙間CLができる。ローラ本体2が回転している時には、ハウジング5aの小径部522aが外側に向かって僅かに先細るテーパー形状であるため、外側に向かってラジアル方向の圧力が大きくなり、その結果、ベアリング4a側に第一シール材6aが寄ろうとする。
そうすると、第一シール材6aは、小径部522aの内壁、ベアリング4aの内輪42a、及び、シャフト3と圧接状態にあることになるが、第一シール材6aのラジアル方向の圧力関係は、第一シール材6aの内径がシャフト3の外径よりも若干小さいことによって生ずる圧力の分だけ、シャフト3から受ける圧力の方が大きくなる。また、第一シール材6aのスラスト方向の圧力関係は、圧接状態にある第一シール材6a及びベアリング4aの内輪42aの間の圧力の方が、隙間CLが生ずる小径部522aの円底53a及び第一シール材6aの間の圧力よりも大きくなる。
第一シール材6aは、シャフト3及びベアリング4aの内輪42aとの圧力が、スラスト方向及びラジアル方向への何れの方向においても大きく、シャフト3とベアリング4aの内輪42aとが一体化していることから、シャフト3及びベアリング4aの内輪42aに固設された状態となる。
したがって、ローラ本体2の回転に伴ってローラ本体2と一体化したハウジング5aが回転した際には、第一シール材6aは、接触面を有する小径部522aの内壁と共に回転することなく、小径部522aの内壁に対して摺動することとなり、ベアリング4a及びローラ本体2内の気密性を保つよう作用する。
(第二シール手段)
ベルトコンベアC用のローラ1の組立手順の項目で説明したように、内輪42aとシャフト及び外輪41aとハウジング5aの各々の接触面には、第二シール材7aが塗布されている。第二シール材7aがベアリング4a周囲の隙間を密閉するので、仮に、小径部522a内に外気が流入した場合でも、ローラ本体2内への外気の流入を防ぐことができる。
(5.ベルトコンベア用のローラの耐久試験)
前述した密閉効果が実際に得られるかどうかを確認するため、ベルトコンベアC用のローラ1の耐久試験を行った。
(耐久試験方法)
耐久試験は、耐久試験装置Dを使用した。図8は、この耐久試験装置Dの模式図である。図8に示すように、耐久試験装置Dは、ローラの耐久性能を短時間で測定するために、過酷な使用条件がローラに課されるよう、ローラに対して、ラジアル方向に負荷を掛けるための第一シリンダ部D1と、スラスト方向に負荷を掛けるための第二シリンダ部D2と、車輪D3に連動させてローラを回転させるための回転駆動部D4と、チューブがローラのハウジングの軸方向中心部に挿通され、ローラの内圧を計測するための圧力計D5(図示せず。)と、ローラのハウジングに放水するためのノズルD6とを備えている。
ローラは、第一シリンダ部D1及び第二シリンダ部D2によって負荷が掛けられているので、シャフトとベアリングとの間で摩擦熱が発生する。したがって、ローラを長時間回転させると、ローラは発熱することになる。この時、シール材が機能しており、ローラ内の密閉性が保持されている場合、ローラの内圧は高くなる。この状態のローラのハウジングにノズルD6から放水すると、ローラ内が冷却されてローラの内圧は低くなる。これに対して、シール材のシール性能が劣化すると、ローラ内外の通気が可能になるため、ローラの内圧の変動幅が小さくなる。
そこで、回転駆動部D4でローラを10時間回転させる間に、10分間の冷却時間を設けて、圧力計D5によって、ローラの内圧の変動幅を計測した。具体的には、ローラが回転してから5時間経過したところで、ノズルD6からローラのハウジングに向けて放水した。また、実際の現場では、ベルトコンベア用のローラは、運転と停止とが繰り返されるため、同様の条件がローラに課されるように、10時間の運転後、14時間の停止時間を設けた。この一連の動作を繰り返し実行し、ローラの内圧の変動幅が5kPa以下となるまでの時間をシール寿命(シール材が機能できる時間)として判定した。
運転条件は、長さ230mm、直径140mmのローラ対して、ラジアル方向に200kgf、スラスト方向に50kgfの荷重を掛けながら、410rpmの回転数で回転させた。シール材への圧力の掛かり方がシール寿命に及ぼす影響を調べるため、シール材への圧力の掛かり方がローラ構造により異なる以下の比較例及び実施例1〜3に係るローラに対して耐久試験を行った。
(比較例)
耐久試験は、シール材を用いた実施例1〜3に係るローラS1と比較するためにシール材を用いない比較例に係るローラに対しても行った。比較例に係るローラS1は、図9Aに示すように、ハウジングS5の収容部S52の形状が、円底S53が外側に張り出した円柱状となっている。このハウジングS5は、ローラ本体S2に圧入されている。ハウジングS5の収容部S52内には、第一シール材S6は設けられていない。
(実施例1)
実施例1に係るローラS1は、図9Bに示すように、ハウジングS5の収容部S52の形状が、円底S53が外側に張り出した円柱状となっている。このハウジングS5は、第一シール材S6を介在させて、ローラ本体S2に圧入されている。これにより、第一シール材S6は、収容部S52の内壁と、ベアリングS4の内輪S42とで圧縮され、第一シール材S6にスラスト方向の圧力が掛かっている。収容部S52のラジアル方向の内側と第一シール材S6との間には僅かな隙間SCLができている。
(実施例2)
実施例2に係るローラS1は、図9Cに示すように、ハウジングS5の収容部S52の形状が、円形状の挿通口S54を中心に有する円底S53が外側に張り出した円柱状となっており、且つ、挿通口S54の近傍が、挿通口S54に向かって先細る傾斜をなしている。このハウジングS5は、第一シール材S6を介在させて、ローラ本体S2に圧入されている。これにより、第一シール材S6は、収容部S52の傾斜した内壁と、シャフトS3と、ベアリングS4の内輪S42とで圧縮され、第一シール材S6にスラスト方向及びラジアル方向の合成方向の圧力が掛かっている。
(実施例3)
実施例3に係るローラS1は、図9Dに示すように、ハウジングS5の収容部S52の形状が、円形状の挿通口S54を中心に有する円底S53が外側に張り出し、外側に向かって大径部S521、小径部S522の順でスラスト方向視同心円状に連なる二段形状をなし、且つ、小径部S522は、外側に向かって僅かに先細るテーパー形状となっている。このハウジングS5は、第一シール材S6を介在させて、ローラ本体S2に圧入されている。これにより、第一シール材S6は、シャフトS3と、小径部S522の内壁と、ベアリングS4の内輪S42とで圧縮され、第一シール材S6にラジアル方向の圧力が掛かっている。小径部S522の円底S53の内側と第一シール材S6との間には僅かな隙間SCLができている。
(耐久試験の結果)
表1は、前述の耐久試験の結果を示している。
Figure 2016147333
表1に示すように、実施例3に係るローラS1のシール性能が最も優れていた。このことから、ベルトコンベアC用のローラ1は、第一シール材6をラジアル方向に強く圧縮するように構成すると、ベルトコンベア用のローラの密閉構造の項目で説明したように、第一シール材6とハウジング5とが好適に摺動して、優れた密閉性及び耐久性を示すことが実証された。
ここで、実施例1〜3に係るローラS1の耐久試験の結果は以下のように理解される。先ず、第一シール材S6は、ハウジングS5との摺動方向に圧力が安定して掛かっていないと、シール性能が十分に発揮されないと考えられる。
実施例1に係るローラS1は、第一シール材S6に、スラスト方向の圧力が掛かっているが、運転時の回転に伴ってスラスト方向に振動し、第一シール材S6とハウジングS5との圧力が摺動方向に安定しない。
また、実施例1に係るローラS1は、運転・停止を繰り返すことで、熱容量が異なるローラ本体S2及びシャフトS3に対して、摩擦熱が発生すること、及び、主にローラ本体S2が太陽や外気に晒されることによって、ローラ本体S2の温度がシャフトS3の温度よりも高くなる。その結果、ローラ本体S2の熱膨張がシャフトS3の熱膨張よりも大きくなるため、第一シール材S6に掛かるスラスト方向の圧力が緩和される。
したがって、第一シール材S6とハウジングS5との圧力が摺動方向に安定しないため、実施例1に係るローラS1はシール性能が十分に発揮されなかったものと考えられる。
一方、実施例3に係るローラS1は、第一シール材S6に、主として、ラジアル方向の圧力が掛かっているところ、運転時の回転に伴ってスラスト方向に振動しても、第一シール材S6に掛かるラジアル方向への圧力は影響されにくい。
また、ローラ本体S2及びシャフトS3の熱膨張が違っても、第一シール材S6に掛かるラジアル方向への圧力は影響されにくい。
したがって、第一シール材S6とハウジングS5との圧力が摺動方向に安定するため、実施例3に係るローラS1はシール性能が十分に発揮されたものと考えられる。
最後に、実施例2に係るローラS1は、第一シール材S6に、スラスト方向及びラジアル方向の合成方向の圧力が掛けられているため、スラスト方向へは実施例1に係るローラS1と同様の作用が、ラジアル方向へは実施例3に係るローラS1と同様の作用が、それぞれ起きていると考えられる。
すなわち、第一シール材S6とハウジングS5とのスラスト方向の圧力が安定せず、且つ、第一シール材S6に掛かるスラスト方向の圧力が緩和されるものの、ラジアル方向の圧力が安定する分、実施例1に係るローラS1よりも、第一シール材S6とハウジングS5との圧力が摺動方向に安定するため、実施例2に係るローラS1は、シール性能が、実施例1に係るローラS1より向上したものと考えられる。一方、実施例2に係るローラS1は、実施例3に係るローラS1よりも、第一シール材S6とハウジングS5との摺動方向への圧力が小さくなるため、シール性能が、実施例3に係るローラS1より劣ったものと考えられる。
(耐久試験用サンプルの製品へ適用)
これらの実施例1〜3に係るローラS1を製品として実際の現場で使用する際には、前述のシール性能の違いは以下に述べるように顕著になると考えられる。
実施例1〜3に係るローラS1を製品として運転し、ローラ本体2の温度が60℃に上昇し、シャフト3の温度が30℃となった場合を想定し説明する。なお、この想定は、従来製品を実際の現場で使用した際の測定値に基づいている。
先ず、実際に現場で使用される製品は、ローラ1のローラ本体2の長さが、実施例1〜3のローラ本体S2の長さ230mmよりも長く、370〜1950mmである。
実施例1のローラ本体S2の長さは、230mmであるので、鉄の熱膨張率を10.0×10−6/℃とすると、ローラ本体S2とシャフトS3との温度差に起因して発生するスラスト方向のクリアランスΔCは、ΔC=(60℃−30℃)×230mm×10.0×10−6/℃≒0.07mmと算定される。
他方、実施例1のローラS1を製品として使用したローラ本体2の長さは1950mmであるので、同様に算定すると、ローラ1におけるスラスト方向のクリアランスΔCは、ΔC=(60℃−30℃)×1950mm×10.0×10−6/℃≒0.6mmである。
すなわち、実施例1に係るローラS1を適用した製品は、スラスト方向に長い程、クリアランスの変動幅が大きくなる結果、スラスト方向の圧縮寸法が大きく変動するので、シール性能が、サンプルよりも大きな影響を受けることとなる。なお、実際の製品には、このクリアランスの変動幅を考慮して、第一シール材6に、スラスト方向への圧縮寸法が0.6mm程度となるよう圧力が掛けられる。
次に、実施例2に係るローラS1を適用した製品は、前述のとおり、第一シール材6が、スラスト方向とラジアル方向との合成方向にハウジング5と摺動することになるが、スラスト方向には実施例1に係る製品と同様に作用するため、シール性能が、サンプルよりも大きな影響を受けることとなる。
これに対して、実施例3に係るローラS1を適用した製品のシール性能は、スラスト方向へのクリアランスの変動があっても、ラジアル方向へはその影響を受けないので、スラスト方向に長くてもその影響を受けにくい。その結果、実施例3に係るローラS1を適用した製品のシール性能が最も高くなるという耐久試験の結果が示す傾向はより顕著になると考えられる。
また、実際の現場では、製品を水平方向に対して傾斜させて使用する場合がある。その場合、シャフト3がフレームFに固定されており、ローラ本体2が自重によって下がろうとするため、シャフト3と一体化している内輪42との間で、上方に位置する側の第一シール材6に掛かるスラスト方向の圧力は、下方に位置する第一シール材6に掛かるスラスト方向への圧力よりも大きくなる。製品においては、上方に位置する第一シール材6は、製造時に掛けられた圧力以上の圧力を受けることによってスラスト方向のシール性能が上がるものの、下方に位置する第一シール材6は、スラスト方向の圧力が緩和される分、シール性能が低下すると考えられる。
すなわち、スラスト方向に摺動させる実施例1に係る製品、及び、スラスト方向及びラジアル方向の合成方向に摺動させる実施例2に係る製品は、傾斜させた場合に、シール性能が低下する傾向にあるが、ラジアル方向に摺動させる実施例3に係る製品は、傾斜させても、シール性能が低下しにくい。
したがって、実施例1〜3に係るローラS1を製品化して実際の現場で使用した場合には、耐久試験の結果が示す傾向がより顕著となり、実施例3に係るローラS1を適用した製品が、実施例1及び実施例2に係るローラS1を適用した製品よりも特に優れたシール性能を示すものと考えられる。
以上の通り、本発明によれば、製造コストを抑えながらも、密閉性が高く、長寿命な、コンベア用のローラ1を提供できる。このコンベア用のローラ1は、特に、潮風を受ける現場での使用に好適である。
なお、本発明は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明に係るコンベア用のローラは、製造コストを抑えながらも、密閉性や耐久性において優れた性能を示すことから、発錆し易い環境、例えば、潮風を受ける現場で使用するコンベア用のローラとして極めて有用である。
1…ローラ、2…ローラ本体、3…シャフト、31a,31b…段差部、4a,4b…ベアリング、41a,41b…外輪、42a,42b…内輪、43a,43b…ボール、44a,44b…シール、5a,5b…ハウジング、51a,51b…外周縁部、511a,511b…屈曲面、512a,512b…外周端部、52a,52b…収容部、521a,521b…大径部、522a,522b…小径部、53a,53b…円底、54a,54b…挿通口、6a,6b…第一シール材、7a,7b…第二シール材、B…ベルト、C…ベルトコンベア、CL…隙間、D…耐久試験装置、D1…第一シリンダ部、D2…第二シリンダ部、D3…車輪、D4…回転駆動部、D5…圧力計、D6…ノズル、F…フレーム、M…モータ、S1…ローラ、S2…ローラ本体、S3…シャフト、S42…内輪、S5…ハウジング、S52…収容部、S521…大径部、S522…小径部、S53…円底、S54…挿通口、S6…第一シール材、SCL…隙間、100…ベルトコンベヤの軸受部シール装置、101…パイプ、102…ベアリングケース、103…シャフト、104…ベアリング、105…外側シール板、106…内側シール板、107…グリース、A…ラビリンス

Claims (5)

  1. 円筒状のローラ本体と、
    円底が外側に張り出すようプレス成形によって設けられた円柱状の収容部と、該収容部の円底の中心に設けられた円形状の挿通口とを有し、前記ローラ本体の開口の各々に、前記挿通口が前記開口の中心に位置するよう溶着された2つのハウジングと、
    前記ハウジングの収容部内の各々において、外輪が前記ハウジングとの気密を保つよう固設され、且つ、内輪が前記シャフトとの気密を保つよう固設された2つのベアリングと、
    前記ローラ本体が回動自在に軸支されるよう、前記挿通口の各々及び前記ベアリングの各々に挿通され、前記コンベアのフレームに固定される断面視円形状のシャフトと、
    前記シャフトが挿通され、該シャフトの軸径と略同サイズの内径を有し、前記挿通口の口径よりも大きいサイズの外径を有するOリング状の第一シール材を介在させて前記ベアリング及び前記ローラ本体内を密封するための第一シール手段とを備えるコンベア用のローラ。
  2. 請求項1に記載のコンベア用のローラであって、
    前記第一シール手段において、前記シャフトのラジアル方向に前記第一シール材を圧接するコンベア用のローラ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンベア用のローラであって、
    前記収容部は、スラスト方向視同心円状に小径部と大径部とが連なる二段形状となるようプレス成形されており、
    前記第一シール手段において、前記第一シール材は、前記小径部の内壁によって、前記シャフトのラジアル方向に圧接されてなるコンベア用のローラ。
  4. 請求項3に記載のコンベア用のローラであって、
    前記第一シール手段において、前記第一シール材は、前記内輪によってスラスト方向に圧接され、
    前記収容部の小径部の内壁と前記第一シール材との間の圧力よりも、前記内輪と前記第一シール材との間の圧力の方が大きいコンベア用のローラ。
  5. 請求項1〜4に記載のコンベア用のローラであって、
    前記外輪が前記ハウジングとの気密性を保つよう、前記外輪と前記ハウジングとのラジアル方向の接触面に第二シール材を塗布し、且つ、前記内輪が前記シャフトとの気密性を保つよう、前記内輪と前記シャフトとのラジアル方向の接触面に前記第二シール材を塗布して前記ロール本体内を密封するための第二シール手段を備えるコンベア用のローラ。
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