JPWO2016125638A1 - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

電流センサで交流電流を検出する際に、検出信号から解釈される電流値と当該交流電流の真値との間で生じる誤差を低減することができる電流センサの提供。電流センサは、バスバに流れる交流電流によって生じる磁束を検出することで当該交流電流を検出する磁束検出部11と、バスバに流れる所定の校正用交流電流を磁束検出部11により検出した検出値に基づく設定データを記憶するメモリ15と、を備える。

Description

本発明は、電流センサに関する。
電流センサは、電流の大きさと検出信号とを所定の対応関係で結びつける設定データを備える。電流センサは、設定データに基づいて、検出した電流の大きさに応じた検出信号を出力する。電流センサは、環境の変化等の種々の原因で、検出した電流の大きさに応じた所定の検出信号を出力することが維持できなくなることがある。そこで、電流センサに対して校正を行い、設定データを補正する。
当該校正は、特許文献1に記載されているように、電流センサに直流電流を検出させて行うのが一般的である。
特開2001−124802号公報
電流センサは、直流電流ではなく、交流電流を検出することもある。その際、直流電流を用いた校正に基づいて補正された設定データで交流電流を検出すると、検出信号から解釈される電流値と当該交流電流の真値との間で誤差が生じるという問題がある。
本発明の好ましい態様による電流センサは、導体に流れる交流電流を検出する電流検出部と、導体に流れる所定の校正用交流電流を電流検出部により検出した検出値に基づく補正データを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電流センサで交流電流を検出する際に、検出信号から解釈される電流値と当該交流電流の真値との間で生じる誤差を低減することができる。
電流センサがインバータに実装された様子を示した図。 電流センサがインバータに実装された様子を示した図(図1の矢視図)。 電流センサ回路とその周辺構成を示した図。 周波数表皮効果を説明するための図。 周波数表皮効果による検出磁束を示した図。 第1実施形態による校正について示した図。 校正のフロー図。 交流電流による校正領域を示した図。 直流電流による校正領域を示した図。 多相交流電流通電時に磁束が干渉する様子を示した図。 多相交流電流通電時の電流センサの出力電圧を示した図。 第2実施形態による校正について示した図。 電力変換装置(インバータ装置)の構成を示す図。 第3実施形態による校正について示した図。 第4実施形態による校正について示した図。
―第1実施形態―
図1及び図2は、本実施形態の電流センサ8がインバータ装置に実装された例を示している。図2は、矢印YA1から図1を見たときの矢視図である。
バスバ7は銅などの導体で形成されている。バスバ7は、インバータ主回路の一部であり、パワーモジュールなどから出力される電流が流れる。バスバ7に電流が流れると、バスバ7を中心軸として磁束が生じる。
電流センサ8は、バスバ7に流れる電流によって生じる磁束を検出して、検出信号をインバータ回路基板9に出力する。
インバータ回路基板9は、インバータの制御基板であり、電流センサ8から受信した検出信号を用いてフィードバック制御を行う。
ここで、電流センサ8の構成について説明する。電流センサ8は、電流センサ回路1と、電流センサ基板2と、通信端子3と、周辺電子部品4と、磁気シールド5と、構造モールド6と、を備えている。
通信端子3は、電流センサ回路1とインバータ回路基板9を電気的に接続する端子である。通信端子3は、電流センサ回路1の信号をインバータ回路基板9へ伝達する。また、通信端子3は、インバータ回路基板9側からの信号を電流センサ回路1へ伝達する。インバータ回路基板9側からの信号を電流センサ回路1へ伝達することの詳細については、後述する。なお、通信端子3は、電流センサ回路1が動作するための電力も伝達する。
電流センサ回路1は、バスバ7に流れる電流によって生じる磁束を検出して、通信端子3を介して検出信号をインバータ回路基板9に出力する。電流センサ回路1の詳細については、後述する。
周辺電子部品4は、電流センサ基板2に搭載される周辺RCチップ部品である。
電流センサ基板2は、電流センサ回路1、通信端子3、および、周辺電子部品4を搭載する基板である。電流センサ基板2は、電流センサ回路1がバスバ7に対して所定の距離だけ離れて位置するように、構造モールド6でバスバ7に固定されている。
磁気シールド5は、磁気ノイズの影響を低減するために設けられている。図2に示すように、磁気シールド5はバスバ7と電流センサ基板2を取り囲むため、四角U字型の形状をしている。
構造モールド6は、電流センサ基板2と磁気シールド5とバスバ7の一部を構造的に保持する構造モールドである。
図3は、電流センサ回路1とその周辺構成を示した図である。
電流センサ回路1は、磁束検出部11と、信号調整部12と、制御部13と、通信部14と、メモリ15と、を備えている。
制御部13は、電流センサ回路1の他の各構成の動作を制御する。
メモリ15は、データの書き換えが可能なメモリであり、例えば、EEPROMなどで構成される。メモリ15は、オフセットデータおよび出力ゲインデータを有する設定データを記憶する。メモリ15に記憶された設定データは、制御部13により、信号調整部12に適宜出力される。また、後述する設定データの校正時には、制御部13により、メモリ15に記憶された設定データが補正される。
磁束検出部11は、バスバ7に流れる電流を検出する。具体的には、磁束検出部11はホール素子を有し、バスバ7に流れる電流によって生じる磁束をホール素子により検出することで、バスバ7に流れる電流を検出する。そして、検出した電流の大きさに応じた電圧信号を信号調整部12に出力する。
信号調整部12は、磁束検出部11による電流の検出結果とメモリ15に記憶された設定データとに基づく検出信号を生成する。具体的には、信号調整部12は、メモリ15に記憶されて制御部13から出力された設定データに基づいて、磁束検出部11から受信した電圧信号をオフセット調整およびゲイン調整することで、検出信号を生成する。信号調整部12は、電力供給が途絶えるたびに、保持している設定データを消失するように設計されている。そのため、信号調整部12は、電流センサ回路1の起動のたびに、制御部13から設定データを受信する。
通信部14は、信号調整部12から得られた検出信号を、通信端子3を介してインバータ回路基板9(図1参照)に出力する。また、通信部14は、メモリ15に記憶された設定データの校正時には、外部から通信端子3を介して、設定データを補正するための補正データを受信する。すなわち、通信端子3は、通信部14が検出信号を出力し、かつ補正データを受信するために使用される。
図4は、バスバ7に電流を流した場合のバスバ7内で生じる磁束密度Bの分布を示している。図4(a)は直流電流を流した場合で、図4(b)は交流電流を流した場合である。直流電流を流した場合、バスバ7内の電流密度が一様に分布するため、図4(a)に示すように、磁束密度Bも一様に分布する。一方、交流電流を流した場合は、表皮効果により、電流がバスバ7の角部に集中するため、図4(b)に示すように、磁束密度Bもバスバ7の角部に集中する。
図5は、図4に示した条件で電流を流した結果を示したものであり、図4に示すバスバ7の中心位置CENからのバスバ7の厚み方向に沿った距離に対する磁束密度を示したものである(図4参照)。図5に実線で示すグラフが、図4(a)に示す直流電流によるものである。図5に破線で示すグラフが、図4(b)に示す交流電流(周波数:10000Hz)によるものである。図5に示すように、交流と直流とでは、中心位置CENに近いほど磁束密度に差が生じていることが理解される。具体的には、電流センサ回路1と中心位置CENとの距離がたとえば5mmである場合には、直流電流を検出した場合と比べて、3mT程度の磁束密度に相当する差が交流電流の検出値において生じることになる。このような差が生じてしまうため、直流電流で校正して交流電流を検出するようなことは望ましくない。すなわち、交流電流を検出する場合は、その校正も交流電流を流して行う必要がある。
図6は、本実施形態における校正について示したものである。校正装置20は、校正される対象である電流センサ8(製品センサ)を少なくとも除いた構成を有している。すなわち、校正装置20は、電流センサ校正部25と、交流電流発生部24と、バスバ22と、基準電流センサ29と、を備えている。電流センサ校正部25は、電流センサ出力比較部26と、電流センサ通信部27と、スイッチ21と、を備えている。
基準電流センサ29は、バスバ22に流れる電流を高精度に検出できる基準電流センサである。
バスバ22は、銅などの導体で形成されている。バスバ22は、両端が交流電流発生部24に接続されている。基準電流センサ29および電流センサ8は、バスバ22を流れる交流電流(後述する校正用交流電流)を検出し、検出信号を電流センサ出力比較部26に出力する。
交流電流発生部24は、単相交流電流発生源であり、不図示の電圧調整部と不図示のトランス部とで主に構成されている。交流電流発生部24は、電流センサ出力比較部26と通信しており、電流センサ出力比較部26から指令を受けて、バスバ22に対して交流電流を出力する。この交流電流を校正用交流電流と呼ぶことにする。
電流センサ出力比較部26は、後述する出力ゲイン調整の時に交流電流発生部24に校正用交流電流を出力するよう指令を出す。電流センサ出力比較部26は、基準電流センサ29の出力と電流センサ8の出力を比較し、これらの出力電圧の差を電流センサ通信部27に出力する。
電流センサ通信部27は、上記の出力電圧の差に基づいて、電流センサ8のメモリ15に記憶されている設定データを補正するための補正データを生成し、電流センサ8に出力する。電流センサ8は、補正データを用いて、メモリ15が有する設定データを補正する。
スイッチ21は、電流センサ8の接続先を電流センサ出力比較部26と電流センサ通信部27との間で切り替える。
図7は、本実施形態の校正についてのフローチャートである。当該フローチャートは、ステップS02〜S05からなるオフセット電圧調整工程と、ステップS06〜S09からなる出力ゲイン調整工程とを有する。なお、図7にある「製品センサ」とは、電流センサ8を指し、「基準センサ」とは基準電流センサ29を指す。以下、図7を用いて、本実施形態の校正の手順について説明する。
校正フローが開始されると(ステップS01)、ステップS02に入る。
ステップS02では、バスバ22には電流が流れない。その状態で、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8および基準電流センサ29のそれぞれのオフセット電圧を計測する。ステップS02の後、ステップS03に入る。
ステップS03において、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8のオフセット電圧から基準電流センサ29のオフセット電圧を差し引くことで、オフセット電圧誤差を算出する。電流センサ出力比較部26は、オフセット電圧誤差を有するオフセット補正データを電流センサ通信部27に送信する。ステップS03の後、ステップS04に入る。
ステップS04において、電流センサ通信部27は、上記のオフセット補正データを電流センサ8に出力する。電流センサ8において、制御部13は、上記のオフセット補正データを用いて、メモリ15が有する設定データのオフセットデータを補正する。具体的には、設定データのオフセットデータにオフセット電圧誤差を加算する。ステップS04の後、ステップS05に入る。
ステップS05において、電流センサ出力比較部26は、ステップS02と同様に、バスバ22に通電しない状態で、電流センサ8および基準電流センサ29のそれぞれのオフセット電圧を計測する。そして、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8のオフセット電圧の電圧値が目標とする出力範囲に入っているか確認する。すなわち、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8のオフセット電圧から基準電流センサ29のオフセット電圧を差し引いた時の差が所定値以下であるかを判定する。肯定判定されれば、ステップS06に入る。否定判定されればステップS02に入り、以下同様の流れをたどる。なお、ステップS05で、所定の回数、例えば、5回否定判定されたら、電流センサ8は製品不良とされる。
ステップS06において、交流電流発生部24は、電流センサ出力比較部26の指令を受けて、バスバ22に校正用交流電流を流す。校正用交流電流の周波数は、電流センサ8が実際に用いられるときの周波数、すなわち、測定対象とされる交流電流の周波数である。また、後述する理由(図9参照)により、校正用交流電流の振幅は、電流センサ8が実際に用いられるときにバスバ22に流される最大電流の振幅に設定されている。電流センサ出力比較部26は、電流センサ8および基準電流センサ29のそれぞれが出力する出力電圧波形を計測する。ステップS06の後、ステップS07に入る。
ステップS07において、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8の電圧波形と基準電流センサ29の電圧波形から、出力ゲイン誤差を算出する。電流センサ出力比較部26は、出力ゲイン誤差を有する出力ゲイン補正データを電流センサ通信部27に送信する。ステップS07の後、ステップS08に入る。
ステップS08において、電流センサ通信部27は、上記の出力ゲイン補正データを電流センサ8に出力する。電流センサ8において、制御部13は、上記の出力ゲイン補正データを用いて、メモリ15が有する設定データの出力ゲインデータを補正する。具体的には、設定データの出力ゲインデータに出力ゲイン誤差を加算する。ステップS08の後、ステップS09に入る。
ステップS09において、電流センサ出力比較部26は、ステップS06と同様に、バスバ22に校正用交流電流を流した状態で、電流センサ8および基準電流センサ29のそれぞれの出力電圧波形を計測する。そして、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8の出力ゲインによって増幅された電圧が目標とする出力範囲に入っているか確認する。すなわち、電流センサ出力比較部26は、電流センサ8の出力電圧波形の振幅と基準電流センサ29の出力電圧波形の振幅との差が所定値以下であるかを判定する。肯定判定されれば、ステップS10に入りフローを終了する。否定判定されればステップS06に入り、以下同様の流れをたどる。なお、ステップS09で、所定の回数、例えば、5回否定判定されたら、電流センサ8は製品不良とされる。
以上、図7に示すフローチャートに基づいて電流センサ8を校正することで、所定の校正用交流電流を磁束検出部11により検出した検出値に基づく補正後の設定データがメモリ15に記憶される。この補正後の設定データを用いて、磁束検出部11による交流電流の検出結果を信号調整部12により調整することで、電流センサ8が交流電流を検出する時に、検出誤差が生じないようにすることができる。
図8は、直流電流で校正した場合の電流センサ8の入力電流と出力電圧の関係の一例を示したものである。直流電流で校正する場合、電流が安定して計測が完了するまでは、その電流を流している必要がある。よって、バスバが発熱することによる製品ダメージの関係で、最大電流値(図8では、700A)まで校正することができないことがある。その結果、破線L1のように校正すべきであるところを、実際は、実線L2のように校正されてしまう可能性がある。
また、直流電流の場合、0A(第1調整点)と上記の校正できるプラス側の電流値(第2調整点)の2点で校正することが多く、マイナス側については、校正されないことが多い。その結果、破線L3のように校正すべきであるところを、実際は、実線L4のように校正されてしまう可能性がある。
以上より、直流電流で校正した場合には、校正されていない電流領域があり、上述した表皮効果(図4,図5参照)以外のことが原因で、出力電圧に誤差が生じる可能性がある。
図9は、本実施形態における校正をした場合の電流センサ8の入力電流と出力電圧の関係の一例を示したものである。図9では、実際に使用する可能性のある最大振幅700Aを有する交流電流で校正している。無論、当該交流電流の周波数は、実際に使用する周波数に設定されている。その結果、実際に使用する電流領域である−700A〜+700Aにおいて校正することができる。すなわち、実際に使用する電流領域のすべてにおいて、電流センサ8の出力する電圧を誤差がないものとすることができる。
本実施形態の電流センサは、以下の構成を有し、以下の作用効果を奏する。
(1)電流センサ8は、導体であるバスバ7、22に流れる交流電流によって生じる磁束を検出することで当該交流電流を検出する磁束検出部11と、バスバ22に流れる所定の校正用交流電流を磁束検出部11により検出した検出値に基づく設定データを記憶するメモリ15と、を備える。
これによって、電流センサ8が交流電流を検出する時に、検出誤差が生じないようにすることができる。
(2)校正用交流電流の周波数は、測定対象とされる交流電流の周波数に基づいて決定される。
これによって、電流センサ8が測定対象とされる交流電流を検出する時に誤差が生じないようにすることができる。
(3)磁束検出部11による交流電流の検出結果とメモリ15に記憶された設定データとに基づく検出信号を出力する信号調整部12および通信部14をさらに備える。
これによって、電流センサ8が交流電流を検出して検出信号を外部に出力する時に、高精度な検出信号を出力することができる。
(4)検出信号を出力し、かつ、設定データに関する補正データを受信するための通信端子3をさらに備える。
これによって、通信端子をいたずらに増やす必要がなくなり、省スペース化に貢献できる。
(5)磁束検出部11とメモリ15とが設けられた電流センサ基板2をさらに備え、通信端子3は、電流センサ基板2に設けられている。
これによって、磁束検出部11とメモリ15と通信端子3とを電流センサ基板2の上にまとめることができる。
―第2実施形態―
図10(a)は、電流検出ユニット30を示している。電流検出ユニット30は、バスバ7に電流センサ8が設けられたもので、バスバ7を流れる電流を電流センサ8が検出するものである。電流検出ユニット30は、図10(b)に示すように、電流検出モジュール31を構成する。電流検出モジュール31は、用いる交流電流の相数に応じた数の電流検出ユニット30を有する。図10(b)には、3相交流電流用の電流検出モジュール31が示されている。図10(b)に示す電流検出モジュール31は、3相交流電流を流すためのものなので、3つの電流検出ユニット30を有する。以降の説明のため、図10(b)に示す3つの電流検出ユニット30のそれぞれを30U,30V,30Wと、符号を付し直す。また、電流検出ユニット30U,30V,30Wが有するバスバを、それぞれバスバ7U、7V、7Wと符号を付し直す。電流検出ユニット30U,30V,30Wが有する電流センサを電流センサ8U、8V、8Wと符号を付し直す。
図10(b)は、電流検出モジュール31に3相交流電流が流れる様子を示している。電流検出ユニット30U、30V、30Wのバスバ7U、7V、7Wには、それぞれ、U相、V相、W相の交流電流が流れる。すなわち、それぞれの電流検出ユニット30に流れる交流電流の相は、互いに異なっている。
このように、複数の相が流れる電流検出モジュール31においては、ある電流検出ユニット30の電流センサがその電流検出ユニット30以外の電流検出ユニット30に流れる電流によって生じた磁束までも検出するという問題が起こる。具体的に説明する。図10(b)に示されている電流の向きは、U相とW相が図示下向き、V相が図示上向きとなっており、隣り合う電流検出ユニット30のバスバ7に流れる電流の向きが互いに逆になっている。これによって、磁束同士が干渉し、本来検出すべき磁束の値よりも小さい値を検出することになる。
図11に示す実線801a、801b、801cは、図10(b)に示す電流検出モジュール31が出力する電圧波形である。電流検出モジュール31の電流検出ユニット30U、30V、30Wは、本来ならば、それぞれ破線802a、802b、802cで示される電圧波形を出力するはずであったが、互いに干渉したことにより、実線801a、801b、801cを出力するようになっている。そのため、1つの電流検出ユニット30に対して単相交流電流で校正したものを3つ用いて電流検出モジュール31を構成して、3相交流電流を検出すると、実線と破線の差だけ誤差となってしまう。そこで、本実施形態では、この電流センサ8を3つ用いて3相交流電流で校正する。
図12は、本実施形態の校正について示した図である。図12を用いて本実施形態の校正について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では3相交流電流を用いて校正する。この点が、第1実施形態の校正(図6)との主な相違点である。
校正装置120は、校正される対象である電流センサ8U、8V、8W(製品センサ)を少なくとも除いた構成を有している。すなわち、校正装置120は、電流センサ校正部125と、交流電流発生部124と、バスバ122と、基準電流センサ129U,129V,129Wと、を備えている。なお、図示していないが、電流センサ校正部125は、3相交流電流検出に合わせた電流センサ出力比較部と、電流センサ通信部と、スイッチと、を備えている。
バスバ122は、バスバ122U、122V、122Wを有している。バスバ122U、122V、122Wの一端は点122Pで互いに接続され、他端はそれぞれ交流電流発生部124に接続されている。バスバ122U、122V、122Wには、それぞれ、基準電流センサ129U、129V、129Wと、校正される対象である電流センサ8U、8V、8Wが設けられている。
交流電流発生部124は、電流センサ校正部125の指令に応じて3相交流電流を出力する。そのため、点122Pでは、各相の電流の和がゼロになる。すなわち、IU+IV+IW=0Aが成り立つ。
本実施形態の校正のフローチャートは、3相か単相かの違いはあるが、それ以外は第1実施形態の校正フローチャート(図7)と同様であるので説明を省略する。
このように、3相交流電流で校正すると、他の相の交流電流による干渉によって生じる誤差を補正することができ、電流センサ8の出力に誤差が含まれなくなる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、表皮効果による誤差(図5参照)も生じないようにすることができる。また、使用する電流範囲の全てにおいて校正することもできる(図9参照)。
本実施形態の電流センサは、以下の構成を有し、第1実施形態の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
磁束検出部11は、3つのバスバに流れる3相交流電流によって生じる磁束を検出することで当該3つのバスバに流れる3相交流電流をそれぞれ検出する。校正用交流電流も、測定対象に合わせて3相交流電流であり、各相の電流が3つのバスバのそれぞれを流れる。
これによって、他の相の交流電流による干渉によって生じる誤差を補正することができ、電流センサ8の出力に当該誤差が含まれなくなる。
―第3実施形態―
図13は、電流センサ8を備える電力変換装置50(インバータ装置50)を示している。電流センサ8は、図10(b)に示されているような3相交流電流検出用の電流検出モジュール31に設けられている。その電流検出モジュール31が電力変換装置50に設けられることで、電流センサ8は電力変換装置50に設けられる。
電力変換装置50は、電流検出モジュール31と、インバータ回路51と、平滑用キャパシタ52と、インバータ回路基板59と、端子P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7と、を備えている。
電流検出モジュール31のバスバ7U、7V,7Wの図示右側の一端は、それぞれ、端子P5、P6、P7に接続されている。端子P5、P6、P7には、通常、3相モータなどの負荷が接続される。また、電流検出モジュール31のバスバ7U、7V,7Wの図示左側の他端は、それぞれ、インバータ回路51の出力端子51U、51V、51Wに接続されている。
インバータ回路51は、平滑用キャパシタ52と端子P1とを介して、不図示の高電圧電力源と接続され、端子P5、P6、P7を介して外部に出力するための電力を高電圧電力源から供給されている。インバータ回路51は、ハイサイド側のU相スイッチUH,V相スイッチVH,W相スイッチWH、ローサイド側のU相スイッチUL,V相スイッチVL,W相スイッチWLを有している。これらのスイッチは、制御回路53によって制御される。
インバータ回路基板59は、制御回路53と、スイッチ54と、を備えている。制御回路53は、端子P3を介して不図示の低電圧電力源から低電圧電力を供給されている。制御回路53は、端子P2を介して不図示の制御装置から制御通信信号を受けて、動作する。制御回路53は、インバータ回路51が有するスイッチUH、VH,WH、UL、VL,WLを制御するだけでなく、スイッチ54も制御する。スイッチ54は、後述する校正時にはオフとなるように制御され、それ以外の時(通常時)はオンとなるように制御される。制御回路53は、通常時には、電流センサ8U,8V,8Wからの検出信号を受信する。なお、スイッチ54を校正時にオフにするのは、通信端子3の信号を制御回路53に入力しないようにして、校正装置によって正常に電流センサ8の設定データの補正(書き換え)ができるようにするためである。
図14は、本実施形態における校正を示したものである。本実施形態では、電力変換装置50に校正装置220を取り付けることで電流センサ8U,8V,8Wの校正を行う。校正装置220は、電流センサ校正部225と、交流電流発生部224と、バスバ222U,222V,222Wと、基準電流センサ229U,229V,229Wと、を備えている。なお、図示していないが、電流センサ校正部225は、3相交流電流検出に合わせた電流センサ出力比較部と、電流センサ通信部と、スイッチと、を備えている。
校正装置220のバスバ222U,222V,222Wは、それぞれ、電力変換装置50の端子P5、P6、P7に接続される。交流電流発生部224から発生された3相の校正用交流電流は、バスバ222U,222V,222Wを介して、端子P5,P6,P7から電力変換装置50にそれぞれ入力される。これにより、バスバ7U,7V,7Wに3相の校正用交流電流が流れる。このとき電力変換装置50の電流センサ8U,8V,8Wから出力される検出信号は、電流センサ校正部225に入力される。基準電流センサ229U,229V,229Wの出力信号も、電流センサ校正部225に入力される。電流センサ校正部225は、U相、V相、W相のそれぞれについて、電流センサ8U,8V,8Wの検出信号と、基準電流センサ229U,229V,229Wの出力信号との差をそれぞれ算出する。そして、これらの差に基づいて、各相の設定データを補正するための補正データを生成し、電流センサ8U,8V,8Wにそれぞれ出力する。スイッチ54は、電流センサ8の電流センサ回路1のメモリ15に記憶されている設定データを補正する時、すなわち、校正時にはオフとなるように制御される。スイッチ54をオフにして制御回路53と切り離してから、校正装置220により上記の設定データが補正される。
なお、本実施形態の校正時は、高電圧電力源からの電力供給を停止する。また、インバータ回路51において、ハイサイド側のU相スイッチUH,V相スイッチVH,W相スイッチWHは、いずれもオフにする。一方、ローサイド側のU相スイッチUL,V相スイッチVL,W相スイッチWLは、いずれもオンにする。このようなスイッチ状態にすることで、インバータ回路51において図12に示す点122Pに相当する点を形成することになり、3相のバスバ7U,7V,7Wに流れる電流が1点で合流するようになる。本実施形態の校正における接続は以上である。なお、本実施形態の校正のフローチャートは、第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の電流センサは、以下の構成を有し、以下の作用効果を奏する。
電流センサ8は、複数のスイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLを含むインバータ回路51と、インバータ回路51と電気的に接続されるインバータ直流端子P1と、インバータ回路51と電気的に接続されるインバータ交流端子P5,P6,P7と、を有する電力変換装置50に搭載される。
複数のバスバ7U,7V,7Wは、インバータ回路51とインバータ交流端子P5,P6,P7とに接続される。
インバータ回路51の各スイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLを所定のスイッチ状態、すなわち、ハイサイド側のU相スイッチUH,V相スイッチVH,W相スイッチWHは、いずれもオフにする。一方、ローサイド側のU相スイッチUL,V相スイッチVL,W相スイッチWLは、いずれもオンにする。
インバータ交流端子P5,P6,P7を電力変換装置50の外部に設けた校正用電流源である交流電流発生部224と接続することで校正用交流電流が複数のバスバ7U,7V,7Wを流れる。
これによって、電流センサ8を電力変換装置50から取り外すことなく、電流センサ8の校正を行うことができる。また、第2実施形態と異なり、電流センサ8が実際に搭載される電力変換装置50の中で電流センサ8を校正するので、より実際の使用環境に近い条件(例えば、磁束密度分布などの条件)で校正することができる。
―第4実施形態―
図15は、本実施形態の校正について示した図である。本実施形態でも、電流センサ8は、図13に示した電力変換装置50に搭載され、その状態で電流センサ8を校正する。校正装置320が交流電流発生部を備えていないこと、校正装置320がモータMにも接続されていること、電力変換装置50が出力する交流電流で校正することが、第3実施形態との主な相違点である。なお、第3実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本実施形態では、電力変換装置50が負荷であるモータMに交流電力を出力している時に電流センサ8を校正する。本実施形態の校正装置320は、電力変換装置50とモータMとの間に設けられている。モータMの巻線61,62,63の一端は校正装置320に接続されているが、巻線61,62,63の他端は互いに結線されている。校正装置320は、電流センサ校正部325と、バスバ322U,322V,322Wと、基準電流センサ329U,329V,329Wと、を備えている。すなわち、校正装置320は、交流電流発生部を備えていない。本実施形態では、電力変換装置50の高電圧電力源からの高電圧電力を用いる。制御回路53は、インバータ回路51が3相交流電流を出力するように、スイッチUH,UL,VH,VL.WH,WLを制御する。インバータ回路51から出力された交流電流は、バスバ7U,7V,7Wを流れ、端子P5,P6,P7を通過後、校正装置320のバスバ322U,322V,322Wを流れてモータMのU相巻線61、V相巻線62、W相巻線63に至る。このとき電力変換装置50の電流センサ8U,8V,8Wから出力される検出信号は、電流センサ校正部325に入力される。基準電流センサ329U,329V,329Wの出力信号も、電流センサ校正部325に入力される。電流センサ校正部325は、U相、V相、W相のそれぞれについて、電流センサ8U,8V,8Wの検出信号と、基準電流センサ329U,329V,329Wの出力信号との差をそれぞれ算出する。そして、これらの差に基づいて、各相の設定データを補正するための補正データを生成し、電流センサ8U,8V,8Wにそれぞれ出力する。スイッチ54は、電流センサ8の電流センサ回路1のメモリ15に記憶されている設定データを補正する時、すなわち、校正時にはオフとなるように制御される。スイッチ54をオフにして制御回路53と切り離してから、校正装置220により上記の設定データが補正される。
本実施形態の校正のフローチャートは、第2、3実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の電流センサは、以下の構成を有し、以下の作用効果を奏する。
電流センサ8は、直流電力を交流電力に変換するための複数のスイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLを含むインバータ回路51と、交流電力を出力するためのインバータ出力端子P5,P6,P7とを有する電力変換装置50に搭載される。
複数のバスバ7U,7V,7Wは、インバータ回路51とインバータ出力端子P5,P6,P7とに接続される。
インバータ回路51からインバータ出力端子P5,P6,P7に接続されたモータMへと交流電力が出力されることにより、校正用交流電流が複数のバスバ7U,7V,7Wを流れる。
このように、本実施形態では、電力変換装置50が実際に出力する交流電流で校正する。電流センサ8は、この交流電流を測定対象としているので、第3実施形態よりも、電流センサ8が出力する検出信号に誤差が含まれないようにすることができる。
次のような変形も本発明の範囲内である。
図1、2に示した構造モールド6は、バスバ7に固定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、構造モールド6はインバータ回路基板9に固定されたり、インバータ回路基板9が有するモールド部材と一体的に設けたりしてもよい。
図1、2で示した電流センサ基板は、インバータ回路基板と別体となっていたが、インバータ回路基板と一体的に設けてもよい。
図2で示した磁気シールド5は、四角U字型で設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、丸U字型でもよいし、複数に分割されたシールド形状でもよい。
電流センサ8のメモリ15が複数の周波数における設定データを記憶することができるようにしてもよい。その場合、校正において用いる交流電流の周波数は、1つだけでなく、複数用いることができる。また、そのうちの1つの周波数をゼロ、すなわち、直流電流にあててもよい。
図3の磁束検出部11はホール素子以外の磁束検出素子を有するようにしてもよい。例えば、巨大磁気抵抗素子(GMR素子)を有するようにしてもよい。
第2〜4実施形態では、3相交流電流を測定対象とするときの構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。N相(Nは2以上の整数)の多相交流電流を測定対象とするときに本発明は適用できる。なお、第1実施形態で示したように、単相交流電流を測定対象とするときにも本発明は適用できる。
図7のフローチャートでは、校正装置20の電流センサ通信部27から受信した補正データに基づいて、メモリ15に記憶されている設定データ(オフセットデータ、出力ゲインデータ)を補正することで、電流センサ8を校正するようにした。しかし、設定データと補正データをメモリ15にそれぞれ記憶しておき、これらのデータに基づいて、校正された設定データを制御部13から信号調整部12に出力してもよい。
本発明は、以上に示した内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1:電流センサ回路
2:電流センサ基板
3:通信端子
4:周辺電子部品
5:磁気シールド
6:構造モールド
7:バスバ
8:電流センサ
9:インバータ回路基板
11:磁束検出部
12:信号調整部
13:制御部
14:通信部
15:メモリ
20、120、220、320:校正装置
21:スイッチ
22:バスバ
24:交流電流発生部
25:電流センサ校正部
26:電流センサ出力比較部
27:電流センサ通信部
29:基準電流センサ
30:電流検出ユニット
31:電流検出モジュール
50:電力変換装置(インバータ装置)
51:インバータ回路
51U、51V、51W:出力端子
52:平滑用キャパシタ
53:制御回路
54:スイッチ
59:インバータ回路基板
61:U相巻線
62:V相巻線
63:W相巻線
M:モータ
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7:端子


Claims (8)

  1. 導体に流れる交流電流を検出する電流検出部と、
    前記導体に流れる所定の校正用交流電流を前記電流検出部により検出した検出値に基づく設定データを記憶する記憶部と、を備える電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記電流検出部による前記交流電流の検出結果と前記記憶部に記憶された前記設定データとに基づく検出信号を出力する信号出力部をさらに備える電流センサ。
  3. 請求項1または2に記載の電流センサにおいて、
    前記校正用交流電流の周波数は、測定対象とされる前記交流電流の周波数に基づいて決定される電流センサ。
  4. 請求項1または2に記載の電流センサにおいて、
    前記電流検出部は、複数の導体に流れる前記交流電流をそれぞれ検出し、
    前記校正用交流電流は、多相交流電流であり、各相電流が前記複数の導体のそれぞれを流れる電流センサ。
  5. 請求項4に記載の電流センサにおいて、
    複数のスイッチング素子を含むインバータ回路と、前記インバータ回路と電気的に接続されるインバータ直流端子と、前記インバータ回路と電気的に接続されるインバータ交流端子と、を有する電力変換装置に搭載され、
    前記複数の導体は、前記インバータ回路と前記インバータ交流端子とに接続され、
    前記インバータ回路の各スイッチング素子を所定のスイッチ状態とし、
    前記インバータ交流端子を前記電力変換装置の外部に設けた校正用電流源と接続することで前記校正用交流電流が前記複数の導体を流れる電流センサ。
  6. 請求項4に記載の電流センサにおいて、
    直流電力を交流電力に変換するための複数のスイッチング素子を含むインバータ回路と、前記交流電力を出力するためのインバータ出力端子とを有する電力変換装置に搭載され、
    前記複数の導体は、前記インバータ回路と前記インバータ出力端子とに接続され、
    前記インバータ回路から前記インバータ出力端子に接続された負荷へと前記交流電力が出力されることにより、前記校正用交流電流が前記複数の導体を流れる電流センサ。
  7. 請求項1または2に記載の電流センサにおいて、
    前記検出信号を出力し、かつ、前記設定データに関する補正データを受信するための通信端子をさらに備える電流センサ。
  8. 請求項7に記載の電流センサにおいて、
    前記電流検出部と前記記憶部とが少なくとも設けられた基板をさらに備え、
    前記通信端子は、前記基板に設けられている電流センサ。
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