JPWO2016111042A1 - 内視鏡操作機構および内視鏡 - Google Patents

内視鏡操作機構および内視鏡 Download PDF

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Abstract

内視鏡操作機構40は、内視鏡機能を操作するダイヤル42と、ダイヤルのダイヤル回動軸42aの回動が伝達されて回動量を検出するセンサ回転軸45aを有し、検出した回動量に応じた電気信号を内視鏡機能の駆動源を駆動制御する制御部に出力する検出センサ45と、回動された方向に反する方向の回動力をダイヤル回動軸42aに与えて、ダイヤル42の回動位置を初期位置に復帰させる初期位置復帰機構44と、ダイヤル回動軸42aに初期位置復帰機構からの回動力を与える第1の状態と、ダイヤル回動軸42aに前記回動力を与えない第2の状態と、に切り換え自在な切換機構50と、を具備する。

Description

本発明は、内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部を備えた内視鏡操作機構および内視鏡に関する。
従来から内視鏡は、例えば被検体内の病変部を観察、処置などするために被検体内に挿入される可撓性を有する挿入部と、この挿入部をUD(上下)方向およびRL(左右)方向に湾曲させるための操作を行なう操作装置と、を有している。
このうち操作装置は、UD方向の操作を行うためのUDアングルノブと、RL方向の操作を行うためのRLアングルノブとが設けられている。
内視鏡の操作者は、病変部の観察、処置などを行う場合には、UDアングルノブとRLアングルノブとを操作して挿入部に設けられる湾曲部をUD方向およびRL方向に湾曲させる。
このような内視鏡は、例えば、国際公開WO2013/129494号公報に挿入部のUD方向とRL方向との湾曲操作性を改善した技術が開示されている。
国際公開WO2013/129494号公報には、挿入部の上下(UD)湾曲操作を行うためのノブが設けられると共に、挿入部の左右(RL)方向湾曲用のRL操作ダイヤルが配設された挿入装置としての内視鏡が開示されている。
従来の内視鏡では、左右(RL)方向湾曲用の操作子を0度〜±90度の任意の回動角度範囲内において挿入部の湾曲動作を回動して指示するRL操作ダイヤルの回動状態を保持して湾曲部の湾曲状態を保持することができる。
さらに、従来の内視鏡は、RL操作ダイヤルが設定された任意の回動角度以上に回動された際に、初期位置(RLダイヤルにおける中立位置)を含む回動角度範囲内にRL操作ダイヤルを復帰させる復帰機能の技術が開示されている。
しかしながら、国際公開WO2013/129494号公報の内視鏡は、操作者がRL操作ダイヤルから手を放して、湾曲部が初期位置、つまり左右(RL)のいずれにも湾曲せず直線状態になっている所謂中立位置に向かって所定の湾曲状態まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができないという課題があった。
このため、国際公開WO2013/129494号公報の内視鏡では、0度〜±90度の任意の範囲に設定された湾曲部の復帰角度以上に湾曲角度を維持したい場合においては操作者がRL操作ダイヤルを常に指で押さえている必要があり操作性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは操作者が内視鏡機能を操作する操作子から手を放すことで内視鏡機能が初期位置に戻る状態と、内視鏡機能の操作を維持する状態と、を容易に切り換えることができる内視鏡操作機構および内視鏡を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明における一態様の内視鏡操作機構は、内視鏡における挿入部の基端側に設けられた操作部に配設される内視鏡操作機構において、初期状態から操作者により操作されて変位することで前記内視鏡の機能を動作させる第1操作部材と、前記操作部材に対し前記初期状態に復帰するよう付勢力を印加する初期状態復帰機構と、操作者により操作される第2操作部材の動作により、前記付勢力による前記操作部材の変位を許容する第1状態と、前記付勢力に抵抗し前記操作部材の変位を抑制する第2状態と、に切換可能な切換機構と、を具備する。
本発明によれば、操作者が内視鏡機能を操作する操作子から手を放すことで内視鏡機能が初期位置に戻る状態と、内視鏡機能の操作を維持する状態と、を容易に切り換えることができる内視鏡操作機構および内視鏡を提供することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の内視鏡装置を示す全体構成図 同、操作部の構成を示す側面図 同、RLアングル操作部の構成を示す断面図 同、図3のIV−IV線に沿った第2のカム、カムガイドおよびセンサ回動軸を示す断面図 同、RLエンゲージレバーの動作範囲を示す平面図 同、RLアングル操作部の作用を説明する断面図 同、RLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の正面図 同、RLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の上面図 同、変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、変形例のRLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の正面図 本発明に係る第2の実施の形態のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、RLアングル操作部が設けられた操作部を示す側面図 同、RLアングル操作部が設けられた操作部を示す上面図 同、第1の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第2の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第3の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第4の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 本発明に係る第3の実施の形態のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、RLアングル操作部の作用を説明する断面図 同、第1の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第2の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第3の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、第4の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図 本発明に係る第4の実施の形態のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、操作部の構成を示す側面図 同、RLエンゲージレバーが設けられた操作部の上面図 同、RLエンゲージレバーが設けられた操作部の正面図 本発明に係る第5の実施の形態のRLアングル操作部の構成を示す断面図 同、スイッチ部の構成を示す分解斜視図 同、RLアングル操作部の作用を説明する断面図 同、操作部の構成を示す側面図 同、RLエンゲージレバーが設けられた操作部の上面図 同、RLエンゲージレバーが設けられた操作部の正面図
以下、本発明である内視鏡について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施の形態)
先ず、図面に基づいて本発明の第1の形態を説明する。図1から図10は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡装置を示す全体構成図、図2は操作部の構成を示す側面図、図3はRLアングル操作部の構成を示す断面図、図4は図3のIV−IV線に沿った第2のカム、カムガイドおよびセンサ回動軸を示す断面図、図5はRLエンゲージレバーの動作範囲を示す平面図、図6はRLアングル操作部の作用を説明する断面図、図7はRLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の正面図、図8はRLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の上面図、図9は変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図10は変形例のRLエンゲージレバーの動作範囲を説明するための操作部の正面図である。
内視鏡装置1は、図1に示すように、内視鏡2と、制御装置3と、光源装置4と、画像撮影装置5と、送水装置6と、キーボード7と、モニタ8とを有する。制御装置3は、光源装置4を点灯制御すると共に送水装置6により内視鏡2への送水を制御し、画像撮影装置5により内視鏡2を通して撮影された被検体の画像を画像処理してモニタ8に表示する。
内視鏡2は、ユニバーサルコード21と、操作装置である操作部22と、挿入部23と、を有して構成されている。この内視鏡2は、ユニバーサルコード21を介して制御装置3、光源装置4、画像撮影装置5および送水装置6に接続されている。
操作部22は、医師である操作者の操作を受けて挿入部23の湾曲部23aを第1の方向としての観察像における上下方向(UD方向)および第1の方向とは異なる、ここでは略直交する第2の方向としての観察像における左右方向(RL方向)に操作する。
挿入部23は、被検体内に挿入されるもので、可撓性部材により形成され、操作部22に設けられた湾曲操作手段の操作を受けて挿入部23の湾曲部23aが観察像におけるUD方向およびRL方向に湾曲する。
図2に示すように、内視鏡2の操作部22は、操作部本体24および把持部であるグリップ25を一体的に連設して構成されている。なお、操作部22は、ユーザ(医師)である操作者が片手で当該操作部22のグリップ25を把持した状態において、操作部本体24を上方側とし、グリップ25および挿入部23を下方側とする。挿入部23の延出方向に沿った表現として言い換えると、操作部本体24が基端側、挿入部23が先端側と表現できる。
操作部本体24には、図1に示したユニバーサルコード21が折れ止め部21aを介して接続されている。グリップ25には、挿入部23が連設するように接続されている。
これら操作部本体24およびグリップ25は、操作者が片手で主にグリップ25を把持した状態に、片手の掌内に収まるような形状、例えば操作部本体24からグリップ25に向かって太さが次第に小さくなるように形成されている。
グリップ25は、略円錐状で、操作部本体24の下端から折れ止め部23bを介して接続される挿入部23に向かって次第に径が細くなるように形成されている。
操作部本体24の一側面には、操作者の手動による回動操作により挿入部23の湾曲部23aを観察像における上下方向(UD方向)に湾曲させるUD湾曲操作手段としての第1のアングル機構であるUDアングルノブ26と、このUDアングルノブ26の回動位置を固定して挿入部23の湾曲部23aのUD湾曲方向の湾曲角度を固定/解除するUD側エンゲージ部としてのUDノブエンゲージレバー28と、が設けられている。
このUDアングルノブ26は、操作者が片手の掌内に主にグリップ25を把持した状態に、例えば親指と人差し指、操作者によっては親指と中指などにより回動操作される。なお、UDノブエンゲージレバー28は、例えば操作者がグリップを把持する手の親指、この親指および/または人差し指、もしくはグリップを把持していない手の親指および/または人差し指などによって操作される。
なお、UDノブエンゲージレバー28は、ここでは図2の紙面に向かって見た右側に倒すことで湾曲部23aの湾曲角度を固定することができる。
また、UDアングルノブ26が設けられた操作部本体24の一側面と交差する他側面には、挿入部23の湾曲部23aを観察像における左右方向(RL方向)に湾曲させるRL湾曲操作手段としての第2のアングル機構であって内視鏡操作機構としてのRLアングル操作部40が設けられている。
この内視鏡操作機構としてのRLアングル操作部40は、操作者が片手の掌内に主にグリップ25を把持した状態に、例えば人差し指、操作者によっては中指などにより所定の操作が成される。即ち、RLアングル操作部40は、操作者の親指以外の指により操作される。
なお、操作部本体24には、ここでは図示しない駆動源となるRL駆動装置が設けられている。このRL駆動装置は、図示しない制御部を備え、操作部本体24に設けられた図示しない駆動用モータの駆動によって自動に、ここでの内視鏡機能である挿入部23の湾曲部23aをRL方向に湾曲させる。
また、操作部本体24のRLアングル操作部40が設けられるUDアングルノブ26側と反対側の側面には、RLアングル操作部40の長手方向に沿って並列するようにスイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31も設けられている。
即ち、スイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31は、RLアングル操作部40の脇に操作部本体24の上下方向に一列に整列して設けられている。なお、反対側の操作部本体24の側面にも、スイッチ32が設けられている。
これらスイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31は、それぞれUDアングルノブ26の側方で、RLアングル操作部40と同じように、操作者が片手の掌内に主にグリップ25を把持した状態に、例えば人差し指、中指などにより操作可能な範囲に設けられている。
ここで、本実施の形態のRLアングル操作部40の構成について、以下に詳しく説明する。
図3に示すように、RLアングル操作部40は、操作部本体24に固定されるケース体41の下面よりも下方にRL操作子であり、第1操作部材であるRL操作ダイヤル42が、図中の回動軸X回りに回動自在に設けられている。
このRL操作ダイヤル42は、ダイヤル回動軸42aが上部から突出するように延設されている。このダイヤル回動軸42aは、ケース体41の下面部に設けられたOリング41aによって水密保持された状態でケース体41内に回動自在に収容されている。
そして、ダイヤル回動軸42aは、ケース体41内に設けられた初期位置復帰機構部44の下部側から内部で接続されている。この初期位置復帰機構部44は、ケース体41内に固定された回動検出センサであるポテンショメータ45を貫通して設けられるセンサ回動軸45aが上部側から内部で接続されている。
初期位置復帰機構部44は、ダイヤル回動軸42aの回動力をセンサ回動軸45aに伝達すると共に、この回動力に抗してダイヤル回動軸42aおよびセンサ回動軸45aの回動角度を設定された位置に復帰(戻す)させる回動力を与える。なお、初期位置復帰機構部44の詳細構成は、周知であるため説明を省略する。
ポテンショメータ45は、センサ回動軸45aの回動角度(量)に基づいた電気信号をRL駆動装置に出力する。即ち、本実施の形態のRLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42が回動されると、ダイヤル回動軸42aが回動して、初期位置復帰機構部44を介してポテンショメータ45のセンサ回動軸45aが回動する。
このとき、ポテンショメータ45は、センサ回動軸45aの回動角度(量)を検出して、電気信号をRL駆動装置に出力する。RL駆動装置に電気信号を出力する。
そして、RL駆動装置は、制御部(不図示)がポテンショメータ45から入力された電気信号の電気量に応じてRL駆動用モータを駆動制御して挿入部23の湾曲部23aをRL方向に湾曲する。
即ち、RL操作ダイヤル42は、回動量に応じて挿入部23の湾曲部23aのRL方向の湾曲量を調整可能となっている。
ここでのRL操作ダイヤル42は、例えば操作部本体24からグリップ25方向の上方(基端側)から下方(先端側)に向かって見て右回りに回動させると、挿入部23の湾曲部23aをR方向に湾曲し、左回りに回動させると、挿入部23の湾曲部23aをL方向に湾曲させる。
さらに、RLアングル操作部40は、ケース体41内におけるポテンショメータ45の上方(基端側)に、RL操作ダイヤル42の回動位置を固定して挿入部23の湾曲部23aのRL湾曲方向の湾曲角度を固定/解除する切換機構であるエンゲージ部50が設けられている。
この切換機構であるエンゲージ部50は、ケース体41の上面よりも上方(基端側)に回動自在に設けられ、初期位置復帰機構部44の短手方向に延出するレバー体51aを有した、第2操作部材であるRLエンゲージレバー51を備えている。
このRLエンゲージレバー51は、RL操作ダイヤル42の回動軸と共通の回動軸X回りに回動自在に設けられており、レバー回動軸51bがケース体41の上面部に設けられたOリング41bによって水密保持された状態でケース体41内に収容されている。
レバー回動軸51bには、ケース体41の上面部の内面に当接する抜け止め用の外向フランジ51cが設けられ、ケース体41内の端部に第1の斜面部となるカム面52aが下端面に形成された第1のカム52が設けられている。
ケース体41内の第1のカム52の下方(先端側)には、カム面52aに対向する第2の斜面部としてのカム面53aが上端面に形成された略筒状の第2のカム53が設けられている。第2のカム53内には、皿ばね54、摩擦板55およびカムガイド56が上方(基端側)から順に収容されている。なお、カムガイド56は、ケース体41に固定されている。
また、第2のカム53は、図4に示すように、断面略矩形状の穴部が形成されており、この孔部に相似形状の断面略矩形状のカムガイド56が挿入されている。これにより、第2のカム53は、回動することなくカムガイド56によって上下方向に可動するようになっている。
なお、上述のセンサ回動軸45aは、ポテンショメータ45を貫通して該ポテンショメータ45の上部から突出しており、上端面が摩擦板55の下面と接触するようにカムガイド56の孔部内に回動自在に挿通されている。
以上のように構成された本実施の形態のRLアングル操作部40は、図5に示すように、操作者によってRLエンゲージレバー51が所定の角度範囲0°〜θに回動操作されることで、エンゲージ部50がRL操作ダイヤル42の回動位置を固定して湾曲部23aのRL湾曲方向の湾曲角度を固定/解除する。
RLエンゲージレバー51の角度は、初期状態の0°において、挿入部2の湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を直線状の完全初期位置に復帰させるように設定されている。
そして、RLエンゲージレバー51の角度は、初期状態のθにおいて、挿入部2の湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を自動的に復帰しないように固定させるように設定されている。
さらに、ここでのエンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが初期位置(図中θ/2の位置)において、湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を例えば±90°の湾曲角度で固定するように設定されている。
具体的には、エンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが初期位置(図中0°の位置)から所定の一方向、ここでは図5の紙面に向かって見た上方側(基端側)に示す所定の角度θの第1の最大回動位置まで回動操作されると、湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を例えば直線状態の0°〜±180°の最大湾曲角度まで固定するように設定されている。
また、エンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが初期位置(図中0°の位置)に向かった所定の他方向、ここでは図5の紙面に向かって見た下方側(先端側)に示す第2の最大回動位置まで回動操作されると、湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を固定しない(解除する)ように設定されている。
さらに、エンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが初期位置(図中θ/2の位置)のとき、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの上端面に当接する摩擦板55から所定の摩擦抵抗を受けた状態となっている。
このとき、センサ回動軸45aは、摩擦板55から所定の摩擦抵抗によって初期位置復帰機構部44から与えられる回動力による回動が制動さている。
この状態では、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aが湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を例えば±90°の湾曲角度となる電気信号をRL駆動装置に出力する回動角度に制動された状態となっている。
なお、操作者は、この状態で湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を例えば±90°以上に湾曲させるRL操作ダイヤル42の回動操作を行って、RL操作ダイヤル42から操作している指を離すと、センサ回動軸45aが初期位置復帰機構部44から与えられる回動力によって湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を例えば±90°の湾曲角度となる位置まで回動して戻る(復帰)する。
このように、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動位置を図中θ/2の位置に設定しておくことで、湾曲部23aのRL湾曲角度を例えば±90°〜±180°の間の湾曲操作において、RL操作ダイヤル42から操作している指を離せば湾曲部23aのRL方向の湾曲角度を例えば±90°に自動で復帰させることができる。この機能は、レバー体51aが図中θ/2の回動位置にある際に、センサ回動軸45aに加わる中立一復帰機構部44の回動力と摩擦板55及びOリング41aによりセンサ回動軸45aに加わる抵抗力とが釣り合うように設定することで実現可能となる。
さらに、エンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが所定の角度θまで回動操作されることで、図6に示すように第1のカム52が回動する。
このとき、エンゲージ部50は、第1のカム52が回動することで第2のカム53が下方(先端側)に押し込まれる。即ち、第1のカム52が回動するとカム面52aが第2のカム53のカム面53aを押し込む所謂斜板カムの原理によって、第2のカム53が下方(先端側)に移動する。
これに合わせて、第2のカム53内に設けられた皿ばね54も下方(先端側)に押し込まれて、摩擦板55がポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの上端面を押圧する。
これによりセンサ回動軸45aは、摩擦板55からの押圧によって摩擦抵抗が生じて初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。
この状態において、操作者がRL操作ダイヤル42から操作している指を離しても、RL操作ダイヤル42が静止される。
なお、操作者は、RL操作ダイヤル42が静止した状態でも、センサ回動軸45aが摩擦板55から受ける摩擦抵抗に抗してRL操作ダイヤル42の回動操作も行える。
そのため、操作者は、湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を所望の例えば0°〜±180°範囲の湾曲角度で固定することができる。
一方、エンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動位置が初期位置(図中0°の位置)まで回動操作されると、第1のカム52が回動して第2のカム53への押し込み力が低下して、皿ばね54の付勢力を受けて第2のカム52が上方(基端側)へ移動する。
この状態において、エンゲージ部50は、図3に示したように、第1のカム52のカム面52aに対向する第2のカム53のカム面53aが略面接触した状態となっており、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの上端面に摩擦板55が単に接触した状態となる。
即ち、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aは、その上端面への摩擦板55からの押圧力が解除されて、摩擦板55から受ける摩擦抵抗が略無くなり自由に回動できる状態となる。
そのため、操作者は、RL操作ダイヤル42を所定の方向に回動操作した後、RL操作ダイヤル42から操作している指を離すと初期位置復帰機構部44から与えられる回動力によりセンサ回動軸45aが所定の復帰位置まで戻る。
このようにセンサ回動軸45aが所定の復帰位置まで戻った状態では、湾曲部23aのRL方向の湾曲角度が0°となる湾曲していない直線状となる初期位置に駆動される。
さらに、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを初期位置(図中0°の位置)から所定の角度θの間の角度内に回動することで、センサ回動軸45aが摩擦板55から受ける摩擦抵抗を可変することができる。
そのため、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動角度に応じて、RL操作ダイヤル42から操作している指を離したときに、湾曲部23aのRL方向の湾曲を例えば0°〜±180°の範囲における無段階での任意の角度に復帰させるように設定することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の内視鏡2は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
即ち、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを所定の角度θまで回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を常に指で押さえている必要が無く、RL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても常に固定(維持)することができる。
また、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを初期位置(図中0°の位置)まで回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を回動操作した後、RL操作ダイヤル42から手を放すことで湾曲部23aを初期位置に自動で復帰させることができる。
さらに、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを任意の角度0°〜θに回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を回動操作した後、RL操作ダイヤル42から手を放すことで湾曲部23aを任意の角度の湾曲状態に自動で復帰させることができる。
なお、本実施の形態の内視鏡2に設けられるエンゲージ部50は、図7および図8に示すように、RLエンゲージレバー51の動作範囲を、第3操作部材に相当するUDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29の最も近接する動作範囲外となるように設定されている。
具体的には、RLエンゲージレバー51は、図中一点鎖線Aに示すUDアングルノブ26の動作範囲の最も近接する面内、図中一点鎖線Bに示すUDノブエンゲージレバー28の動作範囲の最も近接する面内および図中一点鎖線Cに示すスイッチ29の動作範囲の最も近接する面内にレバー体51aが入り込まないように動作範囲が設定されている。
なお、一点鎖線Bは、図2の紙面に向かって見た方向において、RLエンゲージレバー51の上下方向の高さ位置で、UDノブエンゲージレバー28が干渉しない動作範囲を示している。
即ち、RLエンゲージレバー51は、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29にレバー体51aが干渉しないことは勿論のこと、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28を操作するときの操作者の指にレバー体51aが干渉しないように動作範囲が設定されている。
これにより、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの操作時においては、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29が邪魔とならず、さらにUDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29の操作時においてはレバー体51aが邪魔とならずそれぞれの操作性の低下も防止されている。
(変形例)
以上に記載した内視鏡2、特にRLアングル操作部40は、以下に記載する変形例の構成としてもよい。
本変形例の内視鏡2は、図9および図10に示すように、RLアングル操作部40のエンゲージ部50に設けられるRLエンゲージレバー51の位置をケース体41の長手方向(上下方向)の中央部分に設けた構成となっている。
ここでのエンゲージ部50は、図9に示すように、RLエンゲージレバー51と第1のカム52が一体形成されており、RLエンゲージレバー51および第1のカム52にセンサ回動軸45aが挿通されている。
RLエンゲージレバー51は、上下に突出する筒部がOリング41bによって水密保持されてケース体41に対して回動自在に軸支されている。
RLエンゲージレバー51のレバー体51aは、ケース体41の中途に形成されたスリット状の孔部46から延出するように配設されている(図10参照)。
また、センサ回動軸45aの中途には、外向フランジ45bが設けられている。この外向フランジ45bは、上面と対向して摩擦抵抗を与える摩擦板55と下面と対向するカムガイド56の間に配設されている。
ここでの摩擦板55は、センサ回動軸54を挿通する孔部を備えている。なお、ここでのポテンショメータ45は、RLエンゲージレバー51よりも上方側(基端側)に設けられている。
本変形例のエンゲージ部50では、RLエンゲージレバー51が回動操作されて第1のカム52によって第2のカム53が下方(先端側)に押し込まれると、皿ばね54を介して、摩擦板55がセンサ回動軸45aの外向フランジ45bの上面を押圧して摩擦抵抗を生じさせる。
そのため、センサ回動軸45aは、初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。その他の構成要素および作用は、上述した実施の形態と同じである。
また、RLエンゲージレバー51のレバー体51aは、図10に示すように、吸引ボタン30と送気/送水ボタン31との間の水平方向に沿った位置でケース体41の孔部46から延出するように設けられている。
そのため、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの動作範囲は、操作部本体24に設けられたUDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29の動作範囲外であって、さらに吸引ボタン30および送気/送水ボタン31の動作範囲外となるように設定されている。
以上のように構成された本変形例の内視鏡2は、RLアングル操作部40のエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を中途に設けたことで、操作者が人差し指または中指が届き易くなり、これらを操作するときのアクセス性が向上する。
さらに、RLエンゲージレバー51は、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29にレバー体51aが干渉しないことは勿論のこと、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28を操作するときの操作者の指にレバー体51aが干渉しないように動作範囲が設定されている。
これにより、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの操作時においては、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31が邪魔とならず、さらに、これらの操作時においてはレバー体51aが邪魔とならずそれぞれの操作性の低下も防止されている。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態に記載した構成要素には同一符号を付してそれら構成要素の詳しい説明は省略する。
図11から図17は、本発明の第2の実施の形態に係り、図11はRLアングル操作部の構成を示す断面図、図12はRLアングル操作部が設けられた操作部を示す側面図、図13はRLアングル操作部が設けられた操作部を示す上面図、図14は第1の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図15は第2の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図16は第3の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図17は第4の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図である。
本実施の形態の内視鏡2は、図11に示すように、RLアングル操作部40のエンゲージ部50の位置をケース体41の長手方向(上下方向)に直交した方向の操作部本体24から遠方にずらした構成となっている。
即ち、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42の回動軸Xと異なり、この回動軸Xよりも操作部本体24から遠方に位置するエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸Yを有している。なお、回動軸Xと回動軸Yは、平行な軸である。
詳述すると、本実施の形態のエンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51と第1のカム52が一体形成されており、RLエンゲージレバー51および第1のカム52にカム軸47が回動自在に挿通されている。
RLエンゲージレバー51は、下方(先端側)に延出して第1のカム52と接続された筒部がOリング41bによって水密保持されてケース体41に対して回動自在に軸支されている。
また、カム軸47の中途には、外向フランジ47aが設けられている。この外向フランジ47aは、上面と対向して摩擦抵抗を与える摩擦板55と下面と対向するカムガイド56の間に配設されている。ここでの摩擦板55は、センサ回動軸54を挿通する孔部を備えている。
カム軸47の下端には、平歯状のギヤ48が設けられている。このギヤ48は、センサ回動軸45aの中途に設けられた平歯状のギヤ49に噛合されている。これにより、カム軸47およびセンサ回動軸45aの回動/停止が相互に伝達される。
ここでのエンゲージ部50では、RLエンゲージレバー51が回動操作されて第1のカム52によって第2のカム53が下方(先端側)に押し込まれると、皿ばね54を介して、摩擦板55がカム軸47の外向フランジ47aの上面を押圧して摩擦抵抗を生じさせる。そのため、カム軸47は、摩擦板55によって回動することなく制動される。
このとき、センサ回動軸45aに与えられる初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動も、カム軸47のギヤ48とセンサ回動軸45aのギヤ49が噛合しているため制動される。なお、その他の構成要素および作用は、上述した第1の実施の形態と同じである。
以上の説明から本実施の形態の内視鏡2においても、操作者がRL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても固定(維持)した状態と、RL操作ダイヤル42から手を放すことで、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る状態を容易に切り換えることができる。
即ち、ここでの内視鏡2でも、第1の実施の形態と同様に、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
また、ここでのRLアングル操作部40は、図12および図13に示すように、第1の実施の形態に記載した構成に比して、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51のレバー体51aが操作部本体24に対して遠方から延出するように設けられている。
そのため、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの動作範囲は、より操作部本体24に設けられたUDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28およびスイッチ29の動作範囲外となるように設定することができる。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡2は、操作部本体24に設けられるRLアングル操作部40がRL操作ダイヤル42の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸Yとを異なる位置としているため上下方向の長さを短縮化することができ、RL操作ダイヤル42とRLエンゲージレバー51のレバー体51aとの離間距離を短くすることができる。
これにより、操作者は、RL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51の両方に人差し指または中指が届き易くなり、これらを操作するときのアクセス性が向上する。
さらに、RLエンゲージレバー51のレバー体51aは、操作部本体24から離れた位置に設けられているため、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31が邪魔とならず、さらに、これらの操作時においてはレバー体51aが邪魔とならず、それぞれの操作性も向上する。
(変形例)
以上に記載した内視鏡2、特にRLアングル操作部40は、以下に記載する種々の変形例の構成としてもよい。
(第1の変形例)
図14に示すように、RLアングル操作部40は、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して遠方の位置であって、RL操作ダイヤル42の近傍のケース体41の下方側(先端側)に設けてもよい。
このように、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42と同様に、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を内視鏡2の先端側となる下方に設けることで、さらに、操作者の人差し指または中指が届き易くなり、これらを操作するときのアクセス性を向上させることができる。
(第2の変形例)
図15に示すように、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸Yとを異なる位置として、RL操作ダイヤル42を操作部本体24に対して遠方の位置に設け、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して近接した位置に設けてもよい。
(第3の変形例)
図16に示すように、RLアングル操作部40は、の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸(X)が同じ位置として、RL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して遠方の位置に設けて、さらにRLエンゲージレバー51の位置を第1の実施の形態の変形例と同様な構成によりケース体41の長手方向(上下方向)の中央部分に設けてもよい。
また、ここでのRLアングル操作部40は、第1のカム52と第2のカム53からなるカム機構が操作部本体24に対してRL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51よりも操作部本体24に近接した位置に設けられている。
なお、RLエンゲージレバー51の下端部に平歯状のギヤ51eを設け、このギヤ51eに噛合する平歯状のギヤ52bが第1のカム52の上端部に設けられている。これにより、RLエンゲージレバー51の回動が第1のカム52に伝達される構成となっている。
(第4の変形例)
図17に示すように、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸(X)が同じ位置として、RL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して遠方の位置に設けて、ポテンショメータ45をRL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51よりも操作部本体24に近接した位置に設けてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上述した各実施の形態に記載した構成要素には同一符号を付してそれら構成要素の詳しい説明は省略する。
図18から図23は本発明の第3の実施の形態に係り、図18はRLアングル操作部の構成を示す断面図、図19はRLアングル操作部の作用を説明する断面図、図20は第1の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図21は第2の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図22は第3の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図23は第4の変形例のRLアングル操作部の構成を示す断面図である。
本実施の形態の内視鏡2は、図18に示すように、RLアングル操作部40のエンゲージ部50に設けられるポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの回動を制動する機構が上述の第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる構成となっている。
具体的には、RLアングル操作部40のエンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー回動軸51bに形成された外向フランジ51cの下面に形成された矩形ブロック状の係合ブロック51dが係合して、RLエンゲージレバー51と共に回動する略円柱形状のネジ部62を有している。
このネジ部62は、ケース体41に形成された中空部61内に収容されており、この中空部61を形成する内周壁に刻設された雌ネジ部61aに螺合する雄ネジ部62aが外周に刻設されている。また、ネジ部62は、上部に係合ブロック51dが係合する凹部であるスリワリ62bが形成されている。
なお、ネジ部62は、回動されることで、回動軸X方向に沿って進退移動する。
ここでのエンゲージ部50は、さらに、ケース体41の中空部61内においてネジ部62の下面に当接するように配設されたコイルバネ63と、このコイルバネ63によって下方(先端側)に押圧される球体64と、を有している。
なお、ケース体41には、中空部61を形成する下端部から球体64の外表面の一部が露出して突出するようにテーパが形成された孔部である球体受61bが形成されている。なお、その他の構成要素は、上述した第1の実施の形態と同じである。
以上のように構成された本実施の形態のRLアングル操作部40のエンゲージ部50は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが所定の方向に回動されると、ネジ部62も回動して、雄ネジ部62aと雌ネジ部61aとの螺合量に応じて中空部61内で上下方向であるRLアングル操作部40の長手方向に沿って進退移動する。
エンゲージ部50は、図19に示すように、ネジ部62が下方(先端側)に移動することで、コイルバネ63を押し込み、球体64がポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの上端面を押圧する。
これによりセンサ回動軸45aは、球体64からの押圧によって摩擦抵抗が生じて初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。
そのため、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動量に応じて、第1の実施の形態と同様に、湾曲部23aのRL方向の湾曲状態を所望の例えば0°〜±180°範囲の湾曲角度で固定することができる。なお、その他の作用は、上述した各実施の形態と同じである。
以上の説明から本実施の形態の内視鏡2においても、操作者がRL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても固定(維持)した状態と、RL操作ダイヤル42から手を放すことで、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る状態を容易に切り換えることができる。
即ち、ここでの内視鏡2でも、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
なお、本実施の形態の内視鏡2においても、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを初期位置(図5に示した0°の位置)から所定の角度θの間の角度内に回動することで、センサ回動軸45aが球体64から受ける摩擦抵抗を可変することができる。
そのため、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動角度に応じて、RL操作ダイヤル42から操作している指を離したときに、湾曲部23aのRL方向の湾曲を例えば0°〜±180°の範囲における無段階での任意の角度に復帰させるように設定することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の内視鏡2でも、第1の実施の形態と同様に、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
即ち、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを所定の角度θ(図5参照)まで回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を常に指で押さえている必要が無く、RL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても常に固定(維持)することができる。
また、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを初期位置(図5の0°の位置)まで回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を回動操作した後、RL操作ダイヤル42から手を放すことで湾曲部23aを初期位置に自動で復帰させることができる。
さらに、操作者は、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを任意の角度0°〜θに回動操作しておけば、RL操作ダイヤル42を回動操作した後、RL操作ダイヤル42から手を放すことで湾曲部23aを任意の角度の湾曲状態に自動で復帰させることができる。
(変形例)
以上に記載した内視鏡2、特にRLアングル操作部40は、以下に記載する種々の変形例の構成としてもよい。
(第1の変形例)
図20に示すように、RLアングル操作部40は、第2の実施の形態と同様にして、エンゲージ部50の位置をケース体41の長手方向(上下方向)に直交した方向の操作部本体24から遠方にずらした構成としてもよい。
即ち、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42の回動軸Xと異なり、この回動軸Xよりも操作部本体24から遠方に位置するエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸Yを有している。なお、回動軸Xと回動軸Yは、平行な軸である。
ここでのエンゲージ部50では、ケース体41に回動軸Y回りに回動自在に設けられて、球体64によって押圧されるギヤ軸65を有している。
このギヤ軸65には、平歯状のギヤ66が上端に設けられており、ギヤ66がセンサ回動軸45aのギヤ49に噛合されている。これにより、ギヤ軸65およびセンサ回動軸45aの回動/停止が相互に伝達される。
以上のように構成された本変形例のRLアングル操作部40のエンゲージ部50でも、RLエンゲージレバー51のレバー体51aが所定の方向に回動されて、ネジ部62が中空部61内でRLアングル操作部40の長手方向に沿った上下方向に進退移動する。
そして、エンゲージ部50は、ネジ部62が下方(先端側)に移動することで、コイルバネ63を押し込み、球体64がギヤ軸65の上端面を押圧する。
これによりギヤ軸65は、球体64からの押圧によって摩擦抵抗が生じて、そのギヤ66を介してセンサ回動軸45aが制動され、初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。
このように構成するとこで、第2の実施の形態と同様に、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42とRLエンゲージレバー51のレバー体51aとの離間距離を短くすることができる。そのため、操作者がRL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51の両方に人差し指または中指が届き易くなり、これらを操作するときのアクセス性が向上する。
さらに、ここでもRLエンゲージレバー51のレバー体51aは、操作部本体24から離れた位置に設けられているため、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31が邪魔とならず、さらに、これらの操作時においてはレバー体51aが邪魔とならず、それぞれの操作性も向上する。
(第2の変形例)
図21に示すように、RLアングル操作部40は、第2の実施の形態の第1の変形例と同様に、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して遠方の位置であって、RL操作ダイヤル42の近傍のケース体41の下方側(先端側)に設けてもよい。
これにより、RLアングル操作部40は、RL操作ダイヤル42と同様に、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を内視鏡2の先端側となる下方側(先端側)に設けることで、さらに、操作者の人差し指または中指が届き易くなり、これらを操作するときのアクセス性を向上させることができる。
(第3の変形例)
図22に示すように、RLアングル操作部40は、第2の実施の形態の第2の変形例と同様に、RL操作ダイヤル42の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸Yとを異なる位置として、RL操作ダイヤル42を操作部本体24に対して遠方の位置に設け、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して近接した位置に設けてもよい。
(第4の変形例)
図23に示すように、RLアングル操作部40は、第2の実施の形態の第4の変形例と同様に、RL操作ダイヤル42の回動軸Xとエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51の回動軸(X)が同じ位置として、RL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51を操作部本体24に対して遠方の位置に設けて、ポテンショメータ45をRL操作ダイヤル42およびRLエンゲージレバー51よりも操作部本体24に近接した位置に設けてもよい。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上述した各実施の形態に記載した構成要素には同一符号を付してそれら構成要素の詳しい説明は省略する。
図24から図27は本発明の第4の実施の形態に係り、図24は本発明に係る第4の実施の形態のRLアングル操作部の構成を示す断面図、図25は操作部の構成を示す側面図、図26はRLエンゲージレバーが設けられた操作部の上面図、図27はRLエンゲージレバーが設けられた操作部の正面図である。
本実施の形態の内視鏡2は、図24に示すように、RLアングル操作部40のエンゲージ部50の位置をケース体41の長手方向(上下方向)に直交した側面にRLエンゲージレバー51を設けた構成となっている。
即ち、RL操作ダイヤル42の回動軸Xに対して直交する回動軸Z回りにエンゲージ部50のRLエンゲージレバー51が回動自在に設けられている。
また、ここでのエンゲージ部50は、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの回動を制動する機構が第3の実施の形態と同様な構成として、RLエンゲージレバー51の回動に応じてネジ部62が進退移動するものである。
なお、エンゲージ部50は、ネジ部62がケース体41の内方に移動することで、コイルバネ63を押し込み、このコイルバネ63に押圧された球体64がRL操作ダイヤル42のダイヤル回動軸42aの側周面に突き当たり、RL操作ダイヤル42の回動を制動する。
これによりダイヤル回動軸42aは、球体64からの押圧によって摩擦抵抗が生じて、初期位置復帰機構部44を介してセンサ回動軸45aも制動され、センサ回動軸45aが初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。なお、その他の構成要素および作用は、上述した各実施の形態と同じである。
以上の説明から本実施の形態の内視鏡2においても、操作者がRL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても固定(維持)した状態と、RL操作ダイヤル42から手を放すことで、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る状態を容易に切り換えることができる。
即ち、ここでの内視鏡2でも、第1の実施の形態から第3の実施の形態と同様に、RLエンゲージレバー51のレバー体51aの回動操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
また、ここでのRLアングル操作部40は、図25から図27に示すように、エンゲージ部50のRLエンゲージレバー51が操作部本体24に対して遠方に設けられると共に、RLエンゲージレバー51のレバー体51aを回動操作方向がRL操作ダイヤル42の回動操作方向に対して直交する方向となる。
このように、本実施の形態の内視鏡2は、RLアングル操作部40に設けられたRL操作ダイヤルの操作方向とRLエンゲージレバー51の操作方向とが異なるため、湾曲部23aを湾曲する操作と湾曲部23aの湾曲状態を固定/解除するときの誤操作を防止することができる。
なお、本実施の形態では、ポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの回動を制動する機構がRLエンゲージレバー51の操作によってネジ部62がコイルバネ63を押し込んで球体64によるRL操作ダイヤル42のダイヤル回動軸42aを制動する構成を例示したが、これに限定されることなく、第1の実施の形態および第2の実施の形態に記載したカム機構としてもよい。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上述した各実施の形態に記載した構成要素には同一符号を付してそれら構成要素の詳しい説明は省略する。
図28から図33は本発明の第5の実施の形態に係り、である。
本実施の形態の内視鏡2は、図28に示すように、RLアングル操作部40のエンゲージ部50に設けられるポテンショメータ45のセンサ回動軸45aの回動を制動する機構が上述の第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる構成であると共に、第3の実施の形態に対して球体64を押圧する構成が異なっている。
具体的には、RLアングル操作部40のエンゲージ部50は、所謂、ノック式繰り出しスイッチ機構部であるスイッチ部70を備え、このスイッチ部70によって球体64への押圧をON/OFFする構成となっている。
スイッチ部70は、ケース体41の上部に設けられ、図29に示すように、ノック棒71と、回動子72と、略円柱形状のバネオサエ73と、コイルバネ74と、を有して構成されている。
このスイッチ部70が収容されるケース体41の上面部には、開口部が形成されて、内壁に図示しない溝が形成されている。そして、ノック棒71は、開口部から棒状の操作棒体71aが突出するようにケース体41内に収容されて突没するように操作される。
なお、スイッチ部70は、ノック棒71がケース体41に突没するように操作されても、ケース体41とノック棒71との間にOリング41bが設けられて水密保持された状態となっている。
また、ノック棒71は、外周部にケース体41の内壁に形成された溝に沿って直線移動する複数の突起部71bを有し、操作棒体71aと反対側の面に凹凸部71cが形成されている。
回動子72は、ノック棒71内に挿入して回動保持される棒体72aを有し、外周部にノック棒71の突没に応じて、凹凸部71cに当接して回動するためのカム72bが形成されている。即ち、カム72bは、ノック棒71の凹凸部71cに当接して、回動子72が軸回りに回動される。
バネオサエ73は、外周部の中途に外向フランジ73aが形成されている。この外向フランジ73aは、コイルバネ74の一端に当接して、一方、ここでは上方(基端側)に付勢力を受けている。
このバネオサエ73の下端部には、球体64を押圧する円柱形状の弾性部材であるゴムブロック73bが配設されている。
このように構成されたスイッチ部70は、図30に示すように、ノック棒71の操作棒体71aが操作者によって押下されると、回動子72が所定の方向へ回動し、その回動位置に合わせてケース体41の内面に形成された図示しないV字状の端面を有する凸部にカム72bが引っ掛かる。
このとき、回動子72は、バネオサエ73を押圧して、コイルバネ74を圧縮した状態で制止される。これにより、スイッチ部70は、ケース体41に対してノック棒71の操作棒体71aの一部が没入した状態となり、バネオサエ73のゴムブロック73bが球体64を下方(先端側)に押圧する。
こうしてエンゲージ部50は、バネオサエ73のゴムブロック73bがケース体41の下方(先端側)に移動することで、このゴムブロックに73bに下方(先端側)に押し込まれた球体64がRL操作ダイヤル42のダイヤル回動軸42aの側周面に突き当たり、RL操作ダイヤル42の回動を制動する。
これによりダイヤル回動軸42aは、球体64からの押圧によって摩擦抵抗が生じて、初期位置復帰機構部44を介してセンサ回動軸45aも制動され、センサ回動軸45aが初期位置復帰機構部44から与えられる回動力に抗して復帰する方向の回動が制動される。
一方、スイッチ部70は、ケース体41に一部が没入するノック棒71の操作棒体71aが操作者によって、再度、押下されると、回動子72が、さらに所定の方向に回動し、ケース体41の凸部に形成されたV字状の端面(不図示)からカム72bが外れる。
このとき、回動子72は、バネオサエ73を介してコイルバネ74の付勢力を受けて戻されノック棒71の操作棒体71aが外装部31に対して突起した状態となる。
これにより、バネオサエ73のゴムブロック73bが上方(基端側)に移動して、球体64の押圧が解除される。なお、その他の構成要素および作用は、上述した各実施の形態と同じである。
以上の説明から本実施の形態の内視鏡2においては、RLアングル操作部40のエンゲージ部50に設けられたスイッチ部70のノック棒71を押下することで、操作者がRL操作ダイヤル42を回動操作して所定の角度に湾曲した湾曲部23aの湾曲状態をRL操作ダイヤル42から手を放しても固定(維持)した状態と、RL操作ダイヤル42から手を放すことで、湾曲部23aが略直線状の中位位置まで戻る状態を容易に切り換えることができる。
即ち、ここでの内視鏡2は、スイッチ部70のノック棒71の押下操作によって、操作者がRL操作ダイヤル42から手を放したときに、湾曲部23aが所定の湾曲角度の位置まで戻る復帰機能を操作者自身が任意にON/OFFを切り換えることができるような構成となっている。
また、ここでのRLアングル操作部40は、スイッチ部70のノック棒71の操作棒体71aがケース体41の上面部に突出した構成であり、このノック棒71の操作棒体71aを上方(基端側)から下方(先端側)へ押下操作することで、湾曲部23aの湾曲状態を固定/解除する構成となっている。
そのため、内視鏡2は、操作者による湾曲部23aの湾曲状態を固定/解除する操作が容易に行える構成となっている。
さらに、内視鏡2は、図31から図33に示すように、スイッチ部70のノック棒71の操作棒体71aがRLアングル操作部40の上面部から突出した位置に設けられて押下操作される構成である。
そのため、ノック棒71の操作棒体71aは、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29にレバー体51aが干渉しないことは勿論のこと、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28を操作するときの操作者の指にノック棒71の操作棒体71aが干渉しないように動作範囲が設定されている。
これにより、スイッチ部70のノック棒71の操作時においては、UDアングルノブ26、UDノブエンゲージレバー28、スイッチ29、吸引ボタン30および送気/送水ボタン31が邪魔とならず、さらに、これらの操作時においては操作棒体71aが邪魔とならずそれぞれの操作性の低下も防止されている。
以上の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
本出願は、2015年1月9日に日本国に出願された特願2015−003267号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。
上記目的を達成すべく、本発明における一態様の内視鏡操作機構は、内視鏡における挿入部の基端側に設けられた操作部に配設される内視鏡操作機構において、所定軸周りに回動自在に設けられた回動操作部材で構成され、初期状態から操作者により操作されて回動することで前記内視鏡の機能を動作させる第1操作部材と、前記操作部材に対し前記初期状態に復帰するよう付勢力を印加する初期状態復帰機構と、前記第1操作部材の回動軸と平行な軸上に回動自在に配置されており、操作者により回動操作されることで前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換えられる第2操作部材と、前記第2操作部材の動作により、前記付勢力による前記操作部材の変位を許容する第1状態と、前記付勢力に抵抗し前記操作部材の変位を抑制する第2状態と、に切換可能な切換機構と、を具備する。
上記目的を達成すべく、本発明における一態様の内視鏡操作機構は、内視鏡における挿入部の基端側に設けられた操作部に配設される、内視鏡操作機構において、所定軸周りに回動自在に設けられた回動操作部材で構成され、初期状態から操作者により操作されて回動することで前記内視鏡の機能を動作させる第1操作部材と、前記操作部材に対し前記初期状態に復帰するよう付勢力を印加する初期状態復帰機構と、前記第1操作部材の回動軸と平行な軸上に回動自在に配置されており、操作者により回動操作されることで、前記付勢力による前記操作部材の変位を許容する第1の状態と、前記付勢力に抵抗し前記操作部材の変位を抑制する第2の状態と、を切り換える第2操作部材と、を具備する。

Claims (14)

  1. 内視鏡における挿入部の基端側に設けられた操作部に配設される、内視鏡操作機構において、
    初期状態から操作者により操作されて変位することで前記内視鏡の機能を動作させる第1操作部材と、
    前記操作部材に対し前記初期状態に復帰するよう付勢力を印加する初期状態復帰機構と、
    操作者により操作される第2操作部材の動作により、前記付勢力による前記操作部材の変位を許容する第1状態と、前記付勢力に抵抗し前記操作部材の変位を抑制する第2状態と、に切換可能な切換機構と、
    を具備することを特徴とする内視鏡操作機構。
  2. 更に、前記第1操作部材の変位を検出し、検出した変位量に応じた電気信号を前記内視鏡の機能の駆動源を制御する制御部に出力するセンサを備えたことを特徴とする、請求項1に記載された内視鏡操作機構。
  3. 前記第1操作部材は、所定軸回りに回動自在に設けられ、初期位置から操作者によって回動されることで前記内視鏡の機能を動作させる回動操作部材で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載された内視鏡操作機構。
  4. 更に、前記第1操作部材の回動軸における回動が伝達されて回転されることで、前記第1操作部材の回動量を検出する回転軸を有し、検出した前記回動量に応じた電気信号を前記内視鏡機能の駆動源を駆動制御する制御部に出力するセンサを備えたことを特徴とする、請求項3に記載された内視鏡操作機構。
  5. 前記第2操作部材における動作範囲は、前記内視鏡操作部に設けられた前記内視鏡機能とは異なる他の内視鏡機能を操作する第3の操作部材の動作範囲と干渉しない位置に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載された内視鏡操作機構。
  6. 前記第2操作部材は、回動操作されることで前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換える回動操作部材で構成され、前記第1操作部材の回動軸と前記第2操作部材の回動軸が同軸上に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載された内視鏡操作機構。
  7. 前記第1操作部材が前記センサよりも内視鏡における長手方向の先端側に配置され、前記第2操作部材が前記センサよりも内視鏡における長手方向の基端側に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載された内視鏡操作機構。
  8. 前記第2操作部材は、第1操作部材と前記センサとの、前記回動軸に沿った間に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載された内視鏡操作機構。
  9. 前記第1操作部材の回動軸と前記第2操作部材の回動軸が異なる軸上に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載された内視鏡操作機構。
  10. 前記第1操作部材が前記センサよりも先端側に配置され、前記第2操作部材が前記センサよりも基端側に配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の内視鏡操作機構。
  11. 前記第2操作部材は、前記第1操作部材と前記検出センサの間に配置されていることを特徴とする、請求項9に記載された内視鏡操作機構。
  12. 前記第2操作部材は、前記第1操作部材よりも前記内視鏡操作部の遠方に配設されていることを特徴とする、請求項9に記載された内視鏡操作機構。
  13. 前記第2操作部材は、前記第1操作部材と並設されていることを特徴とする、請求項12に記載された内視鏡操作機構。
  14. 請求項1に記載の内視鏡操作機構を備え、
    前記内視鏡操作機構によって湾曲操作される湾曲部が挿入部に設けられていることを特徴とする内視鏡。
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