JPWO2016067706A1 - 二次電池用電極の製造方法、二次電池用電極、および二次電池 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体を有する二次電池用の電極の製造方法である。集電体(3)上に活物質層(2)が形成された塗布部と、集電体(3)上に活物質層(2)が形成されていない未塗布部とを備えた電極に対して、固体絶縁物が含まれている絶縁性溶液(40a)を塗布部と未塗布部との境界部分(4)に付着させて固化させることによって、境界部分(4)に絶縁部材を形成する。

Description

本発明は、二次電池用電極の製造方法、二次電池用電極、および二次電池に関する。
二次電池は、携帯電話、デジタルカメラ、ラップトップコンピュータなどのポータブル機器の電源としてはもちろん、車両や家庭用の電源としても広く普及している。特に高エネルギー密度で軽量なリチウムイオン電池は、生活に欠かせないエネルギー蓄積デバイスになっている。リチウムイオン電池は大別して捲回型電池と積層型電池に分類できる。捲回型電池の電極素子は、長尺の正極シートと負極シートとがセパレータによって隔離されつつ重ねあわされた状態で複数回巻き回された構造を有する。積層型電池の電極素子は、正極シートと負極シートとをセパレータによって隔離されながら交互に繰り返し積層された構造を有する。正極シートおよび負極シートは、集電体に活物質層(活物質と結着剤や導電材などとを含む合剤からなる場合も含む)が形成された塗布部と、電極端子を接続するために活物質層が塗布されていない未塗布部とを備えている。
巻回型二次電池と積層型二次電池のいずれにおいても、電極素子が電解液等とともに外装容器(外装ケース)内に封入されている。そして、正極端子の一端が正極シートの未塗布部に電気的に接続されて他端が外装容器の外部に引き出され、負極端子の一端が負極シートの未塗布部に電気的に接続されて他端が外装容器の外部に引き出されている。二次電池は年々大容量化する傾向にあり、これに伴って、仮に短絡が発生した場合の発熱がより大きくなり危険が増すため、電池の安全対策がますます重要になっている。
図1は、二次電池の短絡に対する安全対策の一例を示す断面図である。図1では、集電体300上に活物質層200が形成された塗布部と集電体300上に活物質層200が形成されていない未塗布部との境界部分4を絶縁テープ400で覆うことによって、短絡の防止を図っている。
また、特許文献1には、捲回型電池において、塗布部と未塗布部の境界部分に可撓性を備えた絶縁部材を用いることによって、電極の捲回時における絶縁部材の破損の防止を図った技術が提案されている。
さらに、特許文献2には、インクジェット塗工装置から塗布部と未塗布部の境界部分に絶縁部材を吐出して付着させる技術が開示されている。
特開2009−134915号公報 国際公開第2013/145876号
図2は、図1に示す絶縁テープ400と活物質層200との界面を拡大した図である。図2に示すように、活物質層200の表面には活物質粒子で形成された凹凸が生じている。そのため、活物質層200の表面に絶縁テープ400を貼り付けても、絶縁テープ400が活物質層200表面の凹部に接触できない。その結果、絶縁テープ400と活物質層200の密着が不十分になり、絶縁テープ400が活物質層200から剥離する可能性がある。
特許文献1には、活物質層の表面に絶縁部材を形成する場合に懸念される絶縁部材の剥離の解決策については何ら開示されていない。
また、特許文献2に記載の技術を適用してインクジェット塗工装置から樹脂溶液を吐出して絶縁部材を形成した場合であっても、依然として絶縁部材が活物質層から剥離する問題が生じた。この原因は、インクジェット塗工装置から活物質層の表面に吐出した樹脂溶液の表面張力が高く、活物質層への濡れ性が不十分であり、十分な接着力を得られないからだと考えられる。
本発明の目的の一つは、絶縁部材を活物質層から剥離しにくくすることが可能な二次電池用電極の製造方法、二次電池用電極、および二次電池を提供することである。
本発明の一側面の二次電池用電極の製造方法は、複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体を有する二次電池用の電極の製造方法であって、電極は、集電体上に活物質層が形成された塗布部と、集電体上に活物質層が形成されていない未塗布部とを備え、固体絶縁物が含まれている絶縁性溶液を塗布部と未塗布部との境界部分に付着させて固化させることによって境界部分に絶縁部材を形成する。
また、本発明の一側面の二次電池用電極は、集電体と、集電体上の一部に形成された活物質層と、集電体上に活物質層が形成された塗布部と集電体上に活物質層が形成されていない未塗布部との境界部分に付着し、固体絶縁物が含まれた絶縁性溶液が固化した絶縁部材と、を有する。
さらに、本発明の一側面の二次電池は、複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体と、電極積層体を電解液とともに収容する外装容器とを有し、電極積層体に含まれる複数の電極のうちの少なくとも一部が上記二次電池用電極である。
図1は二次電池の短絡に対する安全対策の一例を示す断面図である。 図2は図1に示す電極における絶縁テープと正極活物質層との界面を拡大した図である。 図3は本発明の積層型二次電池の基本構造を示す断面図である。 図4は図3に示す二次電池の正極の要部を示す拡大側面図である。 図5は正極活物質を正極集電体上に塗布する工程を説明するための図である。 図6は絶縁部材の製造工程を説明するための図である。 図7は図4に示す正極における絶縁部材と正極活物質層との界面を拡大した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
[二次電池の基本構造]
図3は、本発明を採用した積層型のリチウムイオン二次電池の構成の一例を模式的に示している。本発明のリチウムイオン二次電池100は、1対の電極、すなわち正極(正極シート)1と負極(負極シート)6とが、セパレータ20を介して交互に複数層積層された電極積層体(電池素子)を備えている。この電極積層体は電解液12と共に、可撓性フィルム30からなる外装容器に収納されている。電極積層体の正極1には正極端子11の一端が、負極6には負極端子16の一端がそれぞれ接続されており、正極端子11の他端側および負極端子16の他端側は、それぞれ可撓性フィルム30の外部に引き出されている。図3では、電極積層体を構成する各層の一部(厚さ方向の中間部に位置する層)を図示省略して、電解液12を示している。
各電極1,6は、それぞれ集電体3,8と、集電体3,8上に形成された活物質層2,7を含む。すなわち、正極1は、正極集電体3とその正極集電体3に形成された正極活物質層2とを含み、正極集電体3の表面と裏面には、正極活物質層2が形成された塗布部と正極活物質層2が形成されていない未塗布部とが、長手方向に沿って並んで位置する。図4に示すように、正極活物質層2は、主要部である厚さの厚い層厚部2bと、未塗布部との境界部分となる端部に設けられた厚さの薄い層薄部2aとを有する。層薄部2aは、層厚部2bに近づくにつれてなだらかに傾斜した形状である。しかし、層薄部2aが平坦な形状であり、この層薄部2aと層厚部2bとの境界部分がほぼ垂直に切り立った段差部であってもよい。また、層薄部2aの外縁部は、僅かに傾斜していてもよいが、正極集電体3に対して実質的に垂直に切り立っていてもよい。
図3に示すように、負極6は、負極集電体8とその負極集電体8に形成された負極活物質層7とを含み、負極集電体8の表面と裏面には塗布部と未塗布部とが、長手方向に沿って並んで位置する。負極6の塗布部(負極活物質層8)は層厚部のみからなり、層薄部は存在しない。塗布部(負極活物質層8)の端部は、僅かに傾斜していても、負極集電体7に対して実質的に垂直に切り立っていてもよい。
以下の説明では、正極1のみが層薄部2aと層厚部2bを有するとともに絶縁部材40が付着した構成である例について述べる。しかし、正極1と負極6がいずれも層薄部と層厚部を有するとともに絶縁部材40が付着した構成であってもよく、また、負極6のみが層薄部と層厚部を有するとともに絶縁部材が付着した構成であってもよい。
絶縁部材40は、固体絶縁物が含まれた絶縁性溶液が固化したものである。本実施形態では、絶縁性溶液は樹脂溶液であり、その濃度は0.5wt%〜5wt%であり、粘性は100mPa・S程度である。一方、固体絶縁物は二酸化チタン、アルミナ、またはジルコニアに代表される金属酸化物である。樹脂溶液における金属酸化物の含有量は1〜5wt%程度である。
固体絶縁物として金属酸化物を使用すると下記の(1)〜(3)のようなメリットがある。
(1)結合が共有結合であるため、耐薬品性、強度に優れている。
(2)酸化物であるため、絶縁性が高い。
(3)化学的に安定しているため、人体への影響が小さい。
正極1と負極6のそれぞれの未塗布部は、電極端子(正極端子11または負極端子16)と接続するためのタブとして用いられる。正極1に接続される正極タブ同士は正極端子11上にまとめられ、正極端子11とともに超音波溶接等で互いに接続される。負極6に接続される負極タブ同士は負極端子16上にまとめられ、負極端子16とともに超音波溶接等で互いに接続される。そのうえで、正極端子11の他端部および負極端子16の他端部は外装容器の外部にそれぞれ引き出されている。
正極1の塗布部と未塗布部の間の境界部分4を覆うように、負極端子16との短絡を防止するための絶縁部材40が形成されている。この絶縁部材40は境界部分4を覆うように、正極タブ(未塗布部)と正極活物質層2(塗布部)の層薄部2aの双方にまたがって形成されている。
負極6の塗布部(負極活物質層7)の外形寸法は正極1の塗布部(正極活物質層2)の外形寸法よりも大きく、セパレータ20の外形寸法よりも小さい。
この二次電池において、正極活物質層2を構成する材料としては、例えばLiCoO、LiNiO、LiNi(1−x)CoO、LiNi(CoAl)(1−x)、LiMnO−LiMO(ここで、Mは遷移金属であり、例としてNi、Co、Fe、Crなどが挙げられる)、LiNi1/3Co1/3Mn1/3などの層状酸化物系材料や、LiMn、LiMn1.5Ni0.5、LiMn(2−x)などのスピネル系材料、LiMPOなどのオリビン系材料、LiMPOF、LiMSiOFなどのフッ化オリビン系材料、Vなどの酸化バナジウム系材料などが挙げられ、これらのうちの1種、または2種以上の混合物を使用することができる。
負極活物質層7を構成する材料としては、黒鉛、非晶質炭素、ダイヤモンド状炭素、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンなどの炭素材料や、リチウム金属材料、シリコンやスズなどの合金系材料、NbやTiOなどの酸化物系材料、あるいはこれらの複合物を用いることができる。
正極活物質層2および負極活物質層7を構成する材料は、結着剤や導電助剤等を適宜加えた合剤であってよい。導電助剤としては、カーボンブラック、炭素繊維、または黒鉛などのうちの1種、または2種以上の組み合せを用いることができる。また、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、カルボキシメチルセルロース、変性アクリロニトリルゴム粒子などを用いることができる。
正極集電体3としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金等を用いることができ、特にアルミニウムが好ましい。負極集電体8としては、銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金を用いることができる。
電解液12としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状カーボネート類や、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類や、脂肪族カルボン酸エステル類や、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類や、鎖状エーテル類、環状エーテル類、などの有機溶媒のうちの1種、または2種以上の混合物を使用することができる。さらに、これらの有機溶媒にリチウム塩を溶解させることができる。
セパレータ20は主に樹脂製の多孔膜、織布、不織布等からなり、その樹脂成分として、例えばポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、またはナイロン樹脂等を用いることができる。特にポリオレフィン系の微多孔膜は、イオン透過性と、正極と負極とを物理的に隔離する性能に優れているため好ましい。また、必要に応じて、セパレータ20には無機物粒子を含む層を形成してもよく、無機物粒子としては、絶縁性の酸化物、窒化物、硫化物、炭化物などを挙げることができ、なかでもTiOやAlを含むことが好ましい。
外装容器には可撓性フィルム30からなるケースや缶ケース等を用いることができ、電池の軽量化の観点からは可撓性フィルム30を用いることが好ましい。可撓性フィルム30には、基材となる金属層の表面と裏面に樹脂層が設けられたものを用いることができる。金属層には、電解液12の漏出や外部からの水分の浸入を防止する等のバリア性を有するものを選択することができ、アルミニウム、ステンレス鋼などを用いることができる(アルミニウムが特に好ましい)。金属層の少なくとも一方の面には、変性ポリオレフィンなどの熱融着性樹脂層が設けられる。可撓性フィルム30の熱融着性樹脂層同士を対向させ、電極積層体を収納する部分の周囲を熱融着することで外装容器が形成される。熱融着性の樹脂層が形成された面と反対側の面となる外装容器表面にはナイロンフィルム、ポリエステルフィルムなどの樹脂層を設けることができる。
正極端子11には、アルミニウムやアルミニウム合金で構成されたもの、負極端子16には銅や銅合金あるいはそれらにニッケルメッキを施したものなどを用いることができる。それぞれの端子11,16の他端部側は外装容器の外部に引き出される。それぞれの端子11,16の、外装容器の外周部分の熱溶着される部分に対応する箇所には、熱融着性の樹脂をあらかじめ設けることができる。
[正極の詳細な構造]
図4は、本発明におけるリチウムイオン二次電池の一実施形態を説明するための概略断面図であり、電極積層体の一部分のみを拡大して模式的に記載している。
図3では図示省略したが、図4に示すように、本実施形態の正極活物質層2は、中央部付近に位置し、正極活物質層2の平均膜厚と同等であって概ね一定の厚さを有する層厚部2bと、正電活物質層2の一端部に位置し層厚部2bよりも厚さが薄い層薄部2aとを含む。この層薄部2aは、正極活物質を含むスラリーを正極集電体3上に塗布する際の塗り始めの部分である。層薄部2aの厚さと、一部がこの層薄部2aの上に配置される絶縁部材40との厚さの和が、層厚部2aの平均厚さ以下となるように、層薄部2aおよび層厚部2bの厚さが設定されている。
以下、正極活物質を含むスラリーを正極集電体3上に塗布する工程について図5を用いて簡単に説明する。図5に概略的に示すように、正極集電体3は、バックロール600上に保持されている。供給部500からダイヘッド12に供給されたスラリーをダイヘッド12の吐出口12aから吐出して正極集電体3に付着させ、乾燥して固化させることによって正極活物質層2が形成される。
[絶縁部材の製造工程]
絶縁部材40の製造工程について図6を参照しながら説明する。
本実施形態では吐出装置5が、金属酸化物40b(図7参照)が含まれた樹脂溶液40aを境界部分4に向けて吐出することによって、この樹脂溶液40aが境界部分4に付着する。そして、この樹脂溶液40aを固化させることにより図4に示すように絶縁部材40が形成される。
本実施形態では、樹脂溶液40a(絶縁性溶液)に金属酸化物40b(固体絶縁物)を含ませることにより樹脂溶液40aの表面張力を下げている。これにより活物質層(正極活物質層2、負極活物質層8)における樹脂溶液40aの濡れ性が良好になるので、樹脂溶液40aが固化した絶縁部材40は、活物質層から剥離しにくくなる。
以下、樹脂溶液40aの濡れ性が良好になる理由について下記の式(1)を用いて説明する。式(1)は、いわゆるヤングの式である。θは液体が固体表面に接触しているときの接触角を示す。γsは固体と気体との界面に働く表面張力を示す。γLSは固体と液体との界面に働く表面張力を示す。γLは液体と気体との界面に働く表面張力を示す。
COSθ=(γsLS)/γL (1)
式(1)において、COSθの値が大きくなって1に近付くと接触角θが0度に近づき濡れ性が良好になる。COSθの値を大きくするための方法として、表面張力γLを小さくすることが考えられる。つまり、液体(樹脂溶液40a)に固体(金属酸化物40b)を含ませることで表面張力γLが下がり、接触角θが0度に近づく。その結果、液体の濡れ性が向上し、絶縁部材40が活物質層から剥離しにくくなる。
図7は、絶縁部材40と正極活物質層2との界面を拡大した図である。
図7に示すように、正極活物質層2の表面には活物質粒子で形成された凹凸が生じている。本実施形態では、金属酸化物40bには、この凹凸の凹部に入り込める粒径(50nm〜500nm)の材料が用いられている。このような粒径の金属酸化物40bを樹脂溶液40aに含ませることによって、正極活物質層2との密着性をより一層向上させることが可能となる。
本実施形態によれば、絶縁部材40が正極活物質層2から剥離しにくくなるので、二次電池の短絡に対する安全対策を強化することが可能となる。また、本実施形態では、絶縁部材40が正極活物質層2の層厚部2bの上には付着せず、層薄部2aの上に付着しているので、電極積層体全体の厚さを抑制することが可能となる。
本発明の効果の一例として、絶縁部材を活物質層から剥離しにくくすることが可能となる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、この出願は、2014年10月27日に出願された日本出願の特願2014−218149の内容が全て取り込まれており、この日本出願を基礎として優先権を主張するものである。
1 正極(電極)
2 正極活物質層(活物質層)
3 正極集電体(集電体)
4 境界部分
40 絶縁部材
40a 絶縁性溶液
40b 固体絶縁物
本発明の一側面の二次電池用電極の製造方法は、複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体を有する二次電池用の電極の製造方法であって、電極は、集電体上に活物質層が形成された塗布部と、集電体上に活物質層が形成されていない未塗布部とを備え、固体絶縁物が含まれている絶縁性溶液を塗布部と未塗布部との境界部分に付着させて固化させることによって境界部分に絶縁部材を形成し、固体絶縁物の粒径が50nm〜500nmである。
また、本発明の一側面の二次電池用電極は、集電体と、集電体上の一部に形成された活物質層と、集電体上に活物質層が形成された塗布部と集電体上に活物質層が形成されていない未塗布部との境界部分に付着し、固体絶縁物が含まれた絶縁性溶液が固化した絶縁部材と、を有し、固体絶縁物の粒径が50nm〜500nmである。

Claims (9)

  1. 複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体を有する二次電池用の電極の製造方法であって、
    前記電極は、集電体上に活物質層が形成された塗布部と、前記集電体上に前記活物質層が形成されていない未塗布部とを備え、
    固体絶縁物が含まれている絶縁性溶液を前記塗布部と前記未塗布部との境界部分に付着させて固化させることによって前記境界部分に絶縁部材を形成する、二次電池用電極の製造方法。
  2. 前記絶縁性溶液を前記境界部分に向けて吐出して付着させる、請求項1に記載の二次電池用電極の製造方法。
  3. 前記絶縁性溶液として樹脂溶液を使用し、前記固体絶縁物として金属酸化物を使用する、請求項1または2に記載の二次電池用電極の製造方法。
  4. 前記金属酸化物として二酸化チタン、アルミナ、またはジルコニアのいずれかを使用する、請求項3に記載の二次電池用電極の製造方法。
  5. 集電体と、
    前記集電体上の一部に形成された活物質層と、
    前記集電体上に前記活物質層が形成された塗布部と前記集電体上に前記活物質層が形成されていない未塗布部との境界部分に付着し、固体絶縁物が含まれた絶縁性溶液が固化した絶縁部材と、を有する、二次電池用電極。
  6. 前記活物質層の表面に生じた凹部に、前記固体絶縁物が入り込んでいる、請求項5に記載の二次電池用電極。
  7. 前記絶縁性溶液が樹脂溶液であり、前記固体絶縁物が金属酸化物である、請求項5または6に記載の二次電池用電極。
  8. 前記金属酸化物が、二酸化チタン、アルミナ、またはジルコニアのいずれかである、請求項7に記載の二次電池用電極。
  9. 複数の電極とセパレータとを積層した構成の電極積層体と、前記電極積層体を電解液とともに収容する外装容器とを有し、前記電極積層体に含まれる前記複数の電極のうちの少なくとも一部が請求項5から8のいずれか1項に記載の二次電池用電極である、二次電池。
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