JPWO2016063409A1 - 極端紫外光生成システム及び極端紫外光を生成する方法 - Google Patents

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Abstract

極端紫外光生成システムは、レーザシステム及び制御部を含んでもよい。レーザシステムは、第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射して前記第1ターゲットを拡散させてミストターゲットを生成し、ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射してもよい。制御部は、ミストターゲットの第1ミスト径を計測し、第1ミスト径に基づいて、第2パルスレーザ光の照射タイミング及び第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギの少なくとも一方を制御してもよい。

Description

本開示は、極端紫外光生成システム及び極端紫外光を生成する方法に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成するための装置と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が提案されている。
特表2005−525687号 特開2012−134433号 米国特許出願公開第2012/0305811号 米国特許出願公開第2012/0307851号
概要
本開示の一例は、ターゲットにパルスレーザ光を複数回照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成システムであって、第1ターゲットを供給した後、第2ターゲットを供給するターゲット供給部と、前記ターゲット供給部から供給されたターゲットにパルスレーザ光を照射するレーザシステムと、制御部と、を含み、前記レーザシステムは、前記第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射して前記第1ターゲットを拡散させてミストターゲットを生成し、前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、前記制御部は、前記ミストターゲットのミスト径を計測し、前記ミスト径に基づいて、前記第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギを制御してもよい。
本開示の他の一例は、ターゲットにパルスレーザ光を複数回照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成システムであって、ターゲットを供給するターゲット供給部と、前記ターゲット供給部から供給されたターゲットにパルスレーザ光を照射するレーザシステムと、制御部と、を含み、前記レーザシステムは、ターゲットに第1パルスレーザ光を照射してミストターゲットを生成し、前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、前記制御部は、前記ミストターゲットの第1ミスト径を計測し、前記第1ミスト径に基づいて、前記第2パルスレーザ光の照射タイミングを制御してもよい。
本開示の他の一例は、ターゲットにパルスレーザ光を照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する方法であって、第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射し、前記第1パルスレーザ光によって前記第1ターゲットから生成されたミストターゲットのミスト径を計測し、前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、前記ミスト径に基づいて、前記第1ターゲットより後に供給される第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギを制御する、ことを含んでもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、EUV光生成システムの構成例の一部断面図を示す。 図3は、EUV光生成制御部による、ターゲット供給部及びレーザシステムの制御を説明するブロック図を示す。 図4は、比較例における第1及び第2プリパルスレーザ装置を含むEUV光生成システムの一部構成を示す。 図5Aは、プリパルスレーザ光が照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。 図5Bは、プリパルスレーザ光が照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。 図5Cは、メインパルスレーザ光が照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。 図5Dは、メインパルスレーザ光が照射された後の様子を概略的に示す。 図6Aは、第1プリパルスレーザ光をドロップレットに照射する直前の様子を示す。 図6Bは、第1プリパルスレーザ光をドロップレットに照射した直後の様子を示す。 図6Cは、第2プリパルスレーザ光を2次ターゲットに照射する直前の様子を示す。 図6Dは、メインパルスレーザ光を3次ターゲットに照射する直前の様子を示す。 図6Eは、メインパルスレーザ光を3次ターゲットに照射した直後の様子を示す。 図7は、レーザ制御部の画像計測に係るタイムチャートであって、第2プリパルスレーザ光が照射される直前の2次ターゲットの画像計測を行う場合のタイムチャートを示す。 図8は、2次ターゲットの画像を示す。 図9は、第1プリパルスレーザ光をドロップレットに照射するフルーエンスに対するミストの拡散速度のグラフを示す。 図10は、実施形態1において、EUV光生成システムの一部構成例を示す。 図11は、実施形態2において、レーザ制御部の動作のフローチャートを示す。 図12は、実施形態2において、2次ターゲットの画像におけるミスト径D2を示す。 図13は、実施形態3において、バースト先頭からの第1プリパルスレーザ光のパルス数と2次ターゲットのミスト径との関係についての実験結果を示す。 図14Aは、実施形態3において、初回バーストにおける、第1プリパルスレーザ光のパルス数に対する2次ターゲットのミスト径の計測結果を模式的に示す。 図14Bは、実施形態3において、2回目バーストからのミスト径及びパルスエネルギの変化を模式的に示す。 図15は、実施形態3において、レーザ制御部の動作のフローチャートを示す。 図16は、図15におけるステップS125の詳細のフローチャートを示す。 図17は、図15におけるステップS127の詳細のフローチャートを示す。 図18Aは、実施形態4において、学習バーストにおける、第1プリパルスレーザ光のパルス数に対する2次ターゲットのミスト径の計測結果を模式的に示す。 図18Bは、実施形態4において、学習バーストの後の露光バーストにおける、ミスト径及びパルスエネルギの変化を模式的に示す。 図19は、実施形態4において、レーザ制御部の動作のフローチャートを示す。 図20は、図19におけるステップS184の詳細のフローチャートを示す。 図21は、図19におけるステップS186の詳細のフローチャートを示す。 図22は、図19におけるステップS187の詳細のフローチャートを示す。 図23は、実施形態5において、2次ターゲットのミスト径の時間変化の計測結果を示す。 図24は、実施形態5において、レーザ制御部の動作のフローチャートを示す。 図25は、実施形態5において、レーザ制御部の画像計測に係るタイムチャート示す。 図26は、実施形態5において、画像計測器に撮像された2次ターゲットの画像を示す。 図27は、実施形態5において、第2プリパルスレーザ光の照射タイミングを決定する他の方法のフローチャートを示す。
実施形態
<内容>
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.EUV光生成システムの詳細
4.1 構成
4.2 動作
5.比較例
5.1 構成
5.2 ターゲット状態
5.3 ターゲット中心位置の変化
5.4 動作
5.5 比較例における課題
6.実施形態1
7.実施形態2
7.1 概要
7.2 動作
7.3 効果
8.実施形態3
8.1 比較例における課題2
8.2 概要
8.3 動作
8.4 効果
9.実施形態4
9.1 概要
9.2 動作
9.3 効果
10.実施形態5
10.1 概要
10.2 動作
10.3 効果
10.4 他の動作
10.5 効果
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
LPP方式のEUV光生成システムは、ターゲットに第1プリパルスレーザ光を照射して生成したミストターゲットに、第2プリパルスレーザ光及びメインパルスレーザ光を続けて照射することによってプラズマを生成してもよい。これにより、EUV光生成効率を向上させ得る。
発明者は、ミストターゲットの径はいくつかの要因で変動し得ることを見出した。具体的には、第1プリパルスレーザ光のエネルギ変動によるミスト拡散速度の変動により、ミストターゲットの径は変動し得る。さらに、連続したプラズマ生成によるターゲット位置の変動により、ミストターゲットの径は変動し得る。ミスト径が変動すると、EUV光生成効率が変動し、EUV光エネルギが不安定となり得る。
本開示の1つの観点によれば、極端紫外光生成システムは、第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射してミストターゲットを生成し、当該ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射してもよい。極端紫外光生成システムは、さらに、ミストターゲットのミスト径を計測し、当該ミスト径に基づいて、第1ターゲットより後の第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギ及び第2パルスレーザ光の照射タイミングの少なくとも一方を制御してもよい。本開示の1つの観点によれば、第2パルスレーザ光を照射するミストターゲットのミスト径変動を抑制し、その結果、EUV光エネルギの変動を抑制し得る。
2.用語の説明
「ターゲット」は、チャンバに導入されたパルスレーザ光の被照射物である。パルスレーザ光が照射されたターゲットは、プラズマ化してEUV光を放射する。「ドロップレット」は、チャンバ内へ供給されたターゲットの一形態である。「ミストターゲット」は、パルスレーザ光の照射により拡散したターゲットである。「ミスト径」は、ミストターゲットにおける特定方向の長さである。「バースト」は、所定時間、所定の繰り返し周波数でパルスレーザ光が出力され、所定時間外ではパルスレーザ光が出力されない場合に、当該所定時間内で繰り返されるパルスレーザ光のひとまとまりである。
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザシステム3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザシステム3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。
チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザシステム3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。
EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ターゲット27の存在、軌跡、位置、速度の少なくとも一つを検出するよう構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
3.2 動作
図1を参照すると、レーザシステム3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成されてもよい。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。
放射光251に含まれるEUV光252は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射されてもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたターゲット27のイメージデータ等を処理するよう構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ターゲット27が供給されるタイミング、ターゲット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。
さらに、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザシステム3の発光タイミングの制御、パルスレーザ光32の進行方向の制御および、パルスレーザ光33の集光位置の制御の内少なくとも1つを行うよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
4.EUV光生成システムの詳細
4.1 構成
図2は、EUV光生成システム11の構成例の一部断面図を示す。図2では、EUV光生成装置1のチャンバ2から露光装置6に向かってEUV光252を導出する方向をZ軸とする。X軸及びY軸は、Z軸に直交し、且つ、互いに直交する軸とする。以降の図面でも図2の座標軸と同様とする。
図2に示されるように、チャンバ2の内部には、レーザ光集光光学系22a、EUV集光ミラー23、ターゲット回収部28、EUV集光ミラーホルダ81、プレート82、及びプレート83が設けられてもよい。
チャンバ2には、プレート82が固定されてもよい。プレート82には、プレート83が固定されてもよい。EUV集光ミラー23は、EUV集光ミラーホルダ81を介してプレート82に固定されてもよい。
プレート83は、3軸ステージ226によって位置及び姿勢を変更可能であってもよい。3軸ステージ226は、X方向、Y方向、及びZ方向の3軸方向に、プレート83を動かしてもよい。3軸ステージ226は、後述するレーザ制御部55と接続されてもよい。3軸ステージ226は、レーザ制御部55の制御信号に基づいてプレート83を動かしてもよい。それにより、プレート83の位置及び姿勢が変更されてもよい。
レーザ光集光光学系22aは、プレート83に固定されてもよい。レーザ光集光光学系22aは、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222と、ホルダ223及び224とを含んでもよい。軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222は、それぞれ、ホルダ223及び224によって保持されてもよい。ホルダ223及び224は、プレート83に固定されてもよい。
軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222によって反射されたパルスレーザ光33がプラズマ生成領域25で集光されるように、これらのミラーの位置及び姿勢が保持されてもよい。ターゲット回収部28は、ターゲット27の軌道270の延長線上に配置されてもよい。
チャンバ2には、ターゲット供給部26が取り付けられてもよい。ターゲット供給部26は、リザーバ61を有していてもよい。リザーバ61は、図3に示すヒータ261を用いてターゲットの材料を溶融した状態で内部に貯蔵してもよい。リザーバ61には、ノズル孔62としての開孔が形成されていてもよい。
リザーバ61の一部が、チャンバ2の壁面に形成された貫通孔を貫通しており、リザーバ61に形成されたノズル孔62の位置がチャンバ2の内部に位置していてもよい。ターゲット供給部26は、ノズル孔62を介して、溶融したターゲットの材料をドロップレット状のターゲット27としてチャンバ2内のプラズマ生成領域25に供給してもよい。本開示において、ターゲット27をドロップレット27とも呼ぶ。
チャンバ2には、タイミングセンサ450が取り付けられてもよい。タイミングセンサ450は、ターゲットセンサ4と発光部45とを含んでもよい。ターゲットセンサ4は、光センサ41と、受光光学系42と、容器43とを含んでもよい。発光部45は、光源46と、照明光学系47と、容器48とを含んでもよい。照明光学系47は、シリンドリカルレンズを含んでもよい。光源46の出力光は、照明光学系47によって集光され得る。その集光位置はターゲット27の略軌道270上であってもよい。
ターゲットセンサ4と発光部45とは、ターゲット27の軌道270を挟んで互いに反対側に配置されていてもよい。チャンバ2にはウインドウ21a及び21bが取り付けられていてもよい。ウインドウ21aは、発光部45とターゲット27の軌道270との間に位置していてもよい。ウインドウ21bは、光センサ41とターゲット27の軌道270との間に位置していてもよい。
発光部45は、ウインドウ21aを介してターゲット27の軌道270の所定領域に光を集光してもよい。ターゲット27が発光部45による光の集光領域を通過するときに、ターゲットセンサ4は、ターゲット27の軌道270及びその周囲を通る光の変化を検出してもよい。受光光学系42は、ターゲット27の検出精度を向上させるために、ターゲット27の軌道270及びその周囲における像をターゲットセンサ4の受光面に結像してもよい。図2に示された例において、ターゲットセンサ4によって検出されるターゲット27の検出領域は、発光部45による光の集光領域40と一致し得る。
チャンバ2には、画像計測器460が取り付けられてもよい。画像計測器460は、プラズマ生成領域25付近のチャンバ2の壁面部に設けられてもよい。画像計測器460は、ターゲット軌道270上におけるタイミングセンサ450の下流側に配置されてもよい。画像計測器460は、チャンバ2内のプラズマ生成領域25及びその付近を撮像し、その画像データを生成してもよい。画像計測器460は、プラズマ生成領域25に到達したターゲット27の画像計測を行ってもよい。
チャンバ2の外部には、レーザ光進行方向制御部34と、EUV光生成制御部5とが設けられてもよい。レーザ光進行方向制御部34は、高反射ミラー341及び342を含んでもよい。高反射ミラー341及び342は、レーザシステム3が出力するパルスレーザ光を、ウインドウ21を介してレーザ光集光光学系22aに導いてもよい。
EUV光生成制御部5は、露光装置6、ターゲットセンサ4、及び画像計測器460からの信号を受信し、ターゲット供給部26及びレーザシステム3を制御してもよい。
4.2 動作
図3は、EUV光生成制御部5による、ターゲット供給部26及びレーザシステム3の制御を説明するブロック図を示す。EUV光生成制御部5は、ターゲット供給制御部51とレーザ制御部55とを含んでもよい。ターゲット供給制御部51は、ターゲット供給部26の動作を制御してもよい。レーザ制御部55は、レーザシステム3及びターゲット供給部26の動作を制御してもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27の材料を溶融した状態で内部に貯蔵するリザーバ61に加え、ヒータ261、温度センサ262、圧力調節器263、ピエゾ素子264、及び、ノズル265を含んでもよい。
ヒータ261と温度センサ262とは、リザーバ61に固定されていてもよい。ピエゾ素子264は、ノズル265に固定されていてもよい。ノズル265は、例えば液体スズのドロップレットであるターゲット27を出力するノズル孔62を有していてもよい。圧力調節器263は、図示しない不活性ガス供給部からリザーバ61内に供給される不活性ガスの圧力を調節するよう、図示しない不活性ガス供給部とリザーバ61との間の配管上に設置されていてもよい。
ターゲット供給制御部51は、温度センサ262の測定値に基づいてヒータ261を制御してもよい。例えば、ターゲット供給制御部51は、リザーバ61内のスズの融点以上の所定の温度になるように、ヒータ261を制御してもよい。その結果、リザーバ61に貯蔵されたスズは融解し得る。スズの融点は232℃であり、所定の温度は、例えば、250℃〜300℃の温度であってよい。
ターゲット供給制御部51は、圧力調節器263によりリザーバ61内の圧力を制御してもよい。圧力調節器263は、ターゲット供給制御部51の制御により、ターゲット27が所定の速度でプラズマ生成領域25に到達するように、リザーバ61内の圧力を調節してもよい。ターゲット供給制御部51は、ピエゾ素子264に所定周波数の電気信号を送ってもよい。ピエゾ素子264は、受信した電気信号により振動し、ノズル265を上記周波数で振動させ得る。
その結果、ノズル孔62からJET状の液体スズが出力され、ピエゾ素子264によるノズル孔62の振動によって、ドロップレット状のターゲット27が所定間隔で生成され得る。このように、ターゲット供給部26は、所定速度及び所定間隔で、プラズマ生成領域25にドロップレット状のターゲット27を供給し得る。例えば、ターゲット供給部26は、数十kHz〜数百kHzにおける所定周波数で、ドロップレットを生成してもよい。
タイミングセンサ450は、所定領域を通過するターゲット27を検出してもよい。ターゲットセンサ4は、ターゲット27が発光部45による光の集光領域を通過するときに、ターゲット27の軌道及びその周囲を通る光の変化を検出し、ターゲット27の検出信号として通過タイミング信号PTを出力してもよい。1つのターゲット27が検出される毎に、通過タイミング信号PTがレーザ制御部55に出力されてもよい。
画像計測器460は、光源部461と、撮像部465とを備えてもよい。光源部461と撮像部465とは、ターゲット軌道270上のプラズマ生成領域25を挟んで互いに対向配置されてもよい。光源部461と撮像部465との対向方向は、ターゲットの軌道270と直交してもよい。光源部461と撮像部465との対向方向は、他の方向であってもよい。
光源部461は、ターゲット軌道270を進行してプラズマ生成領域25に到達したターゲット27にパルス光を照射してもよい。光源部461は、光源462、照明光学系463、及びウインドウ464を含んでもよい。光源462は、例えば、キセノンフラッシュランプやレーザ光源等のパルス点灯する光源であってもよい。光源462は、レーザ制御部55と接続されてもよい。光源462には、レーザ制御部55から出力された点灯信号LUが入力されてもよい。レーザ制御部55から出力される点灯信号LUは、所定のタイミングで光源462がパルス点灯するよう光源462の動作を制御するための制御信号であってもよい。光源462は、レーザ制御部55の点灯信号LUに基づいてパルス光を発光してもよい。
照明光学系463は、コリメータ等の光学系であってよく、レンズ等の光学素子によって構成されていてもよい。照明光学系463は、光源462から発光されたパルス光を、ウインドウ464を介してターゲット軌道270上のプラズマ生成領域25に導いてもよい。
上記構成によって光源部461は、パルス光をターゲット軌道270上のプラズマ生成領域25に向かって発光し得る。ターゲット軌道270を進行するターゲット27がプラズマ生成領域25に到達すると、光源部461から発光されたパルス光が当該ターゲット27を照射し得る。
撮像部465は、光源部461によってパルス光が照射されたターゲット27の影の像を撮像し、その画像データをレーザ制御部55に出力してもよい。撮像部465は、イメージセンサ469、転写光学系467、及びウインドウ466を含んでもよい。転写光学系467は、一対のレンズ等の光学素子であってもよい。転写光学系467は、ウインドウ466を介して導かれたターゲット27のプラズマ生成領域25における影を、イメージセンサ469の受光面に結像してもよい。
イメージセンサ469は、CCD等の2次元イメージセンサであってもよい。イメージセンサ469は、転写光学系467によって結像されたターゲット27の影の像を撮像してもよい。イメージセンサ469は、シャッタ468を備えていてもよい。シャッタ468は、電気的シャッタであっても機械的シャッタであってもよい。シャッタ468は、レーザ制御部55から出力された光シャッタ信号OSによって開閉が制御されてもよい。イメージセンサ469は、シャッタ468が開いている間のみ撮像するようにしてもよい。
イメージセンサ469は、レーザ制御部55と接続されてもよい。イメージセンサ469には、レーザ制御部55から出力された露光信号EXが入力されてもよい。レーザ制御部55から出力される露光信号EXは、所定のタイミングでイメージセンサ469がターゲット27の影の像を撮像するようイメージセンサ469の動作を制御するための制御信号であってもよい。
イメージセンサ469は、レーザ制御部55の露光信号EXに基づいてターゲット27の影の像を撮像してもよい。そして、イメージセンサ469は、撮像したターゲット27の影の像に係る画像データを生成してもよい。イメージセンサ469は、生成した画像データIMをレーザ制御部55に出力してもよい。
上記構成によって画像計測器460は、プラズマ生成領域25に到達したターゲット27の画像データをレーザ制御部55に出力し得る。それにより、レーザ制御部55は、プラズマ生成領域25に到達したターゲット27の画像データIMを取得し得る。
画像計測器460は、レーザ制御部55による撮像タイミングの制御によって1次ターゲット(ドロップレット)、2次ターゲット、3次ターゲット、及びプラズマ光の画像データを取得してレーザ制御部55に出力してもよい。
レーザ制御部55は、露光装置6から、バースト信号BTを受信してもよい。バースト信号BTは、所定期間においてEUV光を生成すべきことをEUV光生成システム11に指示する信号であってもよい。レーザ制御部55は、当該所定期間の間、EUV光を露光装置6に出力するための制御を行ってもよい。
レーザ制御部55は、バースト信号BTがONの期間において、レーザシステム3が通過タイミング信号PTに応じてパルスレーザ光を出力するように制御してもよい。レーザ制御部55は、バースト信号BTがOFFの期間において、レーザシステム3がパルスレーザ光の出力を停止するように制御してもよい。
レーザ制御部55は、露光装置6から受信したバースト信号BTと、通過タイミング信号PTに対して所定の時間遅延させた発光トリガ信号ETとを、レーザシステム3に出力してもよい。バースト信号BTがONである間、レーザシステム3は、発光トリガ信号ETに応答して、パルスレーザ光を出力し得る。レーザ制御部55は、画像計測器460からの画像データIMに基づいて発光トリガ信号ETを制御してもよい。
5.比較例
5.1 構成
図4は、比較例における第1及び第2プリパルスレーザ装置301及び302を含むEUV光生成システム11の一部構成を示す。レーザシステム3は、第1プリパルスレーザ装置301、第2プリパルスレーザ装置302、及びメインパルスレーザ装置303を含んでもよい。レーザシステム3は、さらに、高反射ミラー307と、第1及び第2ビームコンバイナ308及び309、並びに第1、第2、及び第3ビーム調節器304、305、及び306を含んでもよい。
第1プリパルスレーザ装置301は、100fS以上1nS未満のピコ秒パルス幅のレーザ光を出力するレーザ装置であってもよく、1nS以上のナノ秒パルス幅のレーザ光を出力するレーザ装置であってもよい。第1プリパルスレーザ装置301は、固体レーザ装置であってもよい。固体レーザ装置は、Nd:YAGレーザ、或いはNd:YVO4レーザ等であってもよく、その高調波光を出力してもよい。第1プリパルスレーザ装置301は、ガスレーザ装置であってもよい。ガスレーザ装置は、例えば、COレーザ又はエキシマレーザであってもよい。第1プリパルスレーザ装置301は、直線偏光のレーザ光を出力してもよい。
第2プリパルスレーザ装置302は、ピコ秒パルス幅のレーザ光を出力するレーザ装置であってもよく、ナノ秒パルス幅のレーザ光を出力するレーザ装置であってもよい。第2プリパルスレーザ装置302は、固体レーザ装置であってもよい。固体レーザ装置は、Nd:YAGレーザ、或いはNd:YVO4レーザであってもよく、その高調波光を出力してもよい。第2プリパルスレーザ装置302は、ガスレーザ装置であってもよい。ガスレーザ装置は、例えば、COレーザ又はエキシマレーザであってもよい。第2プリパルスレーザ装置302は、第1プリパルスレーザ光と異なる直線偏光のレーザ光を出力してもよい。
メインパルスレーザ装置303は、メインパルスレーザ光Mを出力するCOレーザ装置であってもよい。メインパルスレーザ光MPは、プリパルスレーザ光PP1及びプリパルスレーザ光PP2と異なる波長のレーザ光であってもよい。
高反射ミラー307は、高反射ミラーでもよい。または、高反射ミラー307は、偏光ビームスプリッタでもよい。高反射ミラー307は、第1プリパルスレーザ光PP1を高反射するよう構成されていてもよい。
第1ビームコンバイナ308は、第1プリパルスレーザ光PP1と第2プリパルスレーザ光PP2の光路軸が略一致するように配置されてもよい。第1ビームコンバイナ308は、第1プリパルスレーザ光PP1を高反射し、第2プリパルスレーザ光PP2を高透過するよう構成されてもよい。
第2ビームコンバイナ309は、第1プリパルスレーザ光PP1と第2プリパルスレーザ光PP2との光路軸と、メインパルスレーザ光MPの光路軸とが略一致するように配置されてもよい。第2ビームコンバイナ309は、第1及び第2プリパルスレーザ光PP1及びPP2を高反射し、メインパルスレーザ光MPを高透過するよう構成されてもよい。
第1、第2、及び第3ビーム調節器304、305、及び306は、それぞれ第1プリパルスレーザ光PP1と、第2プリパルスレーザ光PP2と、メインパルスレーザ光MPとの光路上に配置されてもよい。第1、第2、及び第3ビーム調節器304、305、及び306は、レーザ制御部55からの制御によって入射するレーザ光の波面、進行方向を調節して出力してもよい。
レーザ制御部55は、第1発光トリガ信号ET1を第1プリパルスレーザ装置301に出力してもよい。第1プリパルスレーザ装置301は、第1発光トリガ信号ET1に応答して、第1発光トリガ信号ET1が指定するエネルギの第1プリパルスレーザ光PP1を出力してもよい。
レーザ制御部55は、第2発光トリガ信号ET2を第2プリパルスレーザ装置302に出力してもよい。第2プリパルスレーザ装置302は、第2発光トリガ信号ET2に応答して、第2発光トリガ信号ET2が指定するエネルギの第2プリパルスレーザ光PP2を出力してもよい。
レーザ制御部55は、第3発光トリガ信号ET3を、メインパルスレーザ装置303に出力してもよい。メインパルスレーザ装置303は、第3発光トリガ信号ET3に応答して、第3発光トリガ信号ET3が指定するエネルギのメインパルスレーザ光MPを出力してもよい。
レーザ制御部55は、タイミングセンサ450からの通過タイミング信号PTを受信した後、第1発光トリガ信号ET1、第2発光トリガ信号ET2、及び第3発光トリガ信号ET3の順に出力してもよい。レーザ制御部55は、第1発光トリガ信号ET1、第2発光トリガ信号ET2、第3発光トリガ信号ET3のそれぞれを、通過タイミング信号PTから所定時間遅延させて、出力してもよい。レーザシステム3は、第1プリパルスレーザ光PP1、第2プリパルスレーザ光PP2、及びメインパルスレーザ光MPの順に、パルスレーザ光をターゲット27に照射してもよい。
5.2 ターゲット状態
図5Aは、第1プリパルスレーザ光PP1が照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。破線270は、ターゲット27の軌道及びその延長線を示す。プリパルスレーザ光PP1は、ターゲット27の径と略同じか、ターゲット27の径より少し大きい集光径を有してもよい。例えば、プリパルスレーザ光PP1の集光径は、20μm〜100μmであってもよい。
図5Bは、第2プリパルスレーザ光PP2が照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。液滴状のターゲット27に第1プリパルスレーザ光PP1が照射されると、液滴状のターゲット27が複数の微粒子状に破壊されて拡散することにより、2次ターゲット271が生成され得る。
図5Bにおけるドットの粗密は、ターゲット物質の分布密度に対応し得る。図5Bに示されるように、第1プリパルスレーザ光PP1が照射されて生成された2次ターゲット271は、円盤部273と、ドーム部272とを有し得る。
円盤部273は、第1プリパルスレーザ光PP1の光路の下流側に拡散し、ターゲット物質の密度が比較的高くなり得る。ドーム部272は、第1プリパルスレーザ光PP1の光路の上流側に拡散し、ターゲット物質の密度が比較的低くなり得る。ドーム部272の内側には、さらにターゲット物質の密度が低い部分274が生成され得る。
図5Bに示されるように、この拡散した2次ターゲット271に、第2プリパルスレーザ光PP2が照射されてもよい。第2プリパルスレーザ光PP2は、拡散した2次ターゲット271の径D2とほぼ同じか、それより少し大きい集光径を有してもよい。集光径は、例えば、300μm〜400μmでもよい。集光径は焦点におけるスポット径でなくともよい。つまり、プリパルスレーザ光P2は、デフォーカスで照射されてもよい。
図5Cは、メインパルスレーザ光MPが照射されるときのターゲットの様子を概略的に示す。図5Bに示された2次ターゲット271に第2プリパルスレーザ光PP2が照射されると、蒸気又はプリプラズマ276を少なくとも含む3次ターゲット275が生成され得る。
図5Cに示されるように、蒸気又はプリプラズマ276を少なくとも含む3次ターゲット275に、メインパルスレーザ光MPが照射されてもよい。メインパルスレーザ光MPは、3次ターゲット275の径D3とほぼ同じか、それより少し大きい集光径を有していてもよい。集光径は、例えば、300μm〜400μmでもよい。
図5Dは、メインパルスレーザ光MPが照射された後の様子を概略的に示す。図5Cに示された3次ターゲット275にメインパルスレーザ光MPが照射されると、3次ターゲット275はプラズマ化し、当該プラズマ280からEUV光が放射され得る。
5.3 ターゲット中心位置の変化
図6A〜図6Eは、パルスレーザ光の照射に伴ってターゲット中心位置が変化する様子を示す。図6Aは、第1プリパルスレーザ光PP1をドロップレット27(1次ターゲット)に照射する直前の様子を示す。第1プリパルスレーザ光PP1の集光位置321は、ドロップレット中心位置Cd(Xd、Yd、Zd)に略一致してもよい。
図6Bは、第1プリパルスレーザ光PP1をドロップレット27に照射した直後の様子を示す。第1プリパルスレーザ光PP1の照射によって、ドロップレット27のパルスレーザ光照射側の表面277からアブレーションされ得る。アブレーションの反作用により、ドロップレット27には、第1プリパルスレーザ光PP1の照射方向であるZ方向への推進力が働き得る。
図6Cは、第2プリパルスレーザ光PP2を2次ターゲット271に照射する直前の様子を示す。アブレーションの反作用によってドロップレット27は、2次ターゲット271となって拡散し得る。2次ターゲット271の中心位置Cs1(Xs1、Ys1、Zs1)は、当該微粒子の空間分布における中心位置であってよい。
2次ターゲット271は、ターゲット軌道270を進行中であるドロップレット27から生成した物であるため、ドロップレット27が保持していたY方向へ進行しようとする慣性力を保存し得る。よって、2次ターゲット271には、アブレーションによるZ方向への推進力と、Y方向への慣性力とが働き得る。
このため、2次ターゲット271の中心位置Cs1は、ドロップレット27の中心位置CdからZ方向及びY方向に移動し得る。レーザ制御部55は、第2プリパルスレーザ光PP2の集光位置を、移動した2次ターゲット271の中心位置Cs1に略一致させてもよい。
図6Dは、メインパルスレーザ光MPを3次ターゲット275に照射する直前の様子を示す。3次ターゲット275の中心位置Cs2(Xs2、Ys2、Zs2)は、微粒子の空間分布における中心位置であってよい。
3次ターゲット275には、アブレーションによるZ方向への推進力と、Y方向への慣性力とが働き得る。このため、3次ターゲット275の中心位置Cs2は、2次ターゲット271の中心位置Cs1からZ方向及びY方向に移動し得る。レーザ制御部55は、メインパルスレーザ光MPの集光位置を、移動した3次ターゲット275の中心位置Cs2に略一致させてもよい。
図6Eは、メインパルスレーザ光MPを3次ターゲット275に照射した直後の様子を示す。メインパルスレーザ光MPの照射によって、3次ターゲット275はプラズマ化してプラズマ光280を放射し得る。プラズマ光280の中心Cpm(Xpm、Ypm、Zpm)は、3次ターゲット275のパルスレーザ光照射側の表面又はその付近に位置し得る。よって、プラズマ光280の中心は、3次ターゲット275の中心Cs2から−Z方向にずれ得る。
5.4 動作
比較例におけるEUV光生成システム11は、ターゲットの状態を示す画像を画像計測器460によって撮像し、その画像データに基づいてターゲット位置とレーザ照射位置を制御してもよい。レーザ制御部55は、パルスレーザ光をそれぞれ適正な位置のターゲットに照射し得る。さらに、レーザ制御部55は、EUV光を放射するプラズマの位置を、露光装置6が指定した位置に制御し得る。
レーザ制御部55は、プラズマ光280の目標中心位置Pct(Xpt、Ypt、Zpt)を読み込んでもよい。目標中心位置Pct(Xpt、Ypt、Zpt)は、プラズマ生成領域25でメインパルスレーザ光MTが照射された直後のドロップレットから放射されたプラズマ光の中心位置に関する目標値であってもよい。目標中心位置Pct(Xpt、Ypt、Zpt)は、露光装置6の指令に基づき、EUV光生成制御部5によって予め定められた値であってもよい。レーザ制御部55は、EUV光生成制御部5に記憶されている目標中心位置Pct(Xpt、Ypt、Zpt)を読み込んでもよい。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTに基づいて画像計測器460を制御することで、プラズマ生成領域25のドロップレット(一次ターゲット)27、2次ターゲット271、3次ターゲット275、及び3次ターゲット275にメインパルスレーザ光MPの照射によって生成したプラズマ光280を計測してもよい。
具体的には、レーザ制御部55は、第1プリパルスレーザ光PP1が照射される直前のドロップレット中心位置Cd(Xd、Yd、Zd)、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前の2次ターゲット中心位置Cs1(Xs1、Ys1、Zs1)、メインパルスレーザ光MPが照射される直前の3次ターゲット中心位置Cs2(Xs2、Ys2、Zs2)、3次ターゲット275にメインパルスレーザ光MPが照射された直後のプラズマ光中心位置Cpm(Xpm,Ypm,Zpm)、をそれぞれ計測し得る。
レーザ制御部55は、プラズマ光280の目標中心位置Pctとメインパルスレーザ光MPの照射直後に生成されたプラズマ光280の計測中心位置Cpmの差を計算してもよい。レーザ制御部55は、当該計算結果に基づいて、以下の制御を行ってもよい。
レーザ制御部55は、ターゲット供給部26によるドロップレット射出位置及びドロップレット射出タイミングを制御することで、ドロップレット27の位置を制御してもよい。レーザ制御部55は、レーザ光集光光学系22aの3軸ステージ226及び第1ビーム調節器304を制御することで、第1プリパルスレーザ光PP1の集光位置を制御してもよい。
レーザ制御部55は、レーザ光集光光学系22aの3軸ステージ226及び第2ビーム調節器305を制御することで、第2プリパルスレーザ光PP2の集光位置を制御してもよい。レーザ制御部55は、レーザ光集光光学系22aの3軸ステージ226及び第3ビーム調節器306を制御することで、メインパルスレーザ光MPの集光位置を制御してもよい。レーザ制御部55の当該制御によって、3次ターゲット275にメインパルスレーザ光MPが照射されることによって生成されるプラズマ光の位置Cpmは、プラズマ光280の目標中心位置Pctに近づき得る。
図7は、レーザ制御部55の画像計測に係るタイムチャートであって、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前の2次ターゲット271の画像計測を行う場合のタイムチャートを示す。レーザ制御部55は、タイミングセンサ450から出力される通過タイミング信号PTに基づいて、画像計測に係る各種信号の出力タイミングを、以下のように制御してもよい。
レーザ制御部55は、ターゲット供給制御部51を制御して、ターゲット供給部26を駆動し、ターゲット27を出力させてもよい。ターゲット27がタイミングセンサ450の検出範囲を通過すると、タイミングセンサ450から通過タイミング信号PTがレーザ制御部55に出力されてもよい。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTが入力されると、遅延時間Tdiだけ遅延して、露光時間Trのパルス幅を有する露光信号EXをイメージセンサ469に出力してもよい。イメージセンサ469は、露光信号EXが入力されてから露光時間Trが経過するまで、露光し得る。遅延時間Tdi及び露光時間Trは、予め設定されていてもよい。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTが入力されると、遅延時間Tdlp1だけ遅延して、第1プリパルスレーザ装置301に第1発光トリガ信号ET1を出力してもよい。第1プリパルスレーザ装置301は、第1発光トリガ信号ET1が入力されるとA1時間経過後に、第1プリパルスレーザ光PP1をプラズマ生成領域25に照射してもよい。第1プリパルスレーザ光PP1によって、低強度の第1プラズマ光PL1が生成され得る。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTが入力されると、遅延時間Tdlp2だけ遅延して、第2プリパルスレーザ装置302に第2発光トリガ信号ET2を出力してもよい。第2プリパルスレーザ装置302は、第2発光トリガ信号ET2が入力されるとA2時間経過後に、第2プリパルスレーザ光PP2をプラズマ生成領域25に照射してもよい。第2プリパルスレーザ光PP2によって、低強度の第2プラズマ光PL2が生成され得る。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTが入力されると、遅延時間Tdlmだけ遅延して、メインパルスレーザ装置303に第3発光トリガ信号ET3を出力してもよい。メインパルスレーザ装置303は、第3発光トリガ信号ET3が入力されるとA3時間経過後に、メインパルスレーザ光MPをプラズマ生成領域25に照射してもよい。メインパルスレーザ光MPによって、第3プラズマ光PL3が生成され得る。第3プラズマ光PL3によりEUV光が生成され得る。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTが入力されると、遅延時間Tdscだけ遅延して、シャッタ開時間Texcのパルス幅を有する光シャッタ信号OSをシャッタ468に出力してもよい。シャッタ468は、光シャッタ信号OSが入力されてからシャッタ開時間Texcが経過するまで、開かれ得る。
レーザ制御部55は、光シャッタ信号OSと同じタイミングで、シャッタ開時間Texcのパルス幅を有する点灯信号LUを光源462に出力してもよい。光源462は、点灯信号LUが入力されてからシャッタ開時間Texcが経過するまで、パルス光を点灯し得る。
撮像部465の撮像タイミングは、2次ターゲット271に第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前に設定されてもよい。具体的には、光シャッタ信号OSの出力タイミングを規定する遅延時間Tdscとシャッタ開時間Texcとの合計値「Tdsc+Texc」は、第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを規定する「遅延時間Tdlp2+時間A2」と同じか小さい値であってもよい。
撮像部465は、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前の2次ターゲット271の画像を撮像し得る。第2プラズマ光PL2は、シャッタ468が開かれてからシャッタ開時間Texcが経過した後に放射され得る。
イメージセンサ469は、露光時間Trの経過後に、画像データIMを生成してレーザ制御部55に出力してもよい。レーザ制御部55は、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前の2次ターゲット271の画像データIMを取得し得る。第2プリパルスレーザ光PP2が照射される直前の2次ターゲット271の画像は、例えば図8に示すような画像であり得る。レーザ制御部55は、画像計測器460の制御タイミングを変化させることで、2次ターゲット271と同様に、1次ターゲット27及び3次ターゲット275の画像データを取得し得る。
5.5 比較例における課題
適正な位置に存在するターゲットに各パルスレーザ光を照射したとしても、EUV光エネルギが変動し得る。発明者は、2次ターゲット271におけるミスト拡散速度が、第1プリパルスレーザ光PP1のフルーエンスに依存して変動することを見出した。
図9は、第1プリパルスレーザ光PP1をドロップレット27に照射するフルーエンスに対するミスト拡散速度のグラフを示す。図9は、第1プリパルスレーザ光PP1のフルーエンスが変動すると、レーザ集光径に拠らず、ミスト拡散速度が変動することを示す。図9は、45μm、65μm及び75μmのレーザ集光径の測定結果を示す。
ミスト拡散速度が変動すると、ある時刻におけるミスト径が変動し得る。ミスト径が変動すると、第2プリパルスレーザ光PP2による3次ターゲット275の拡散状態が変動し得る。これに伴って、3次ターゲット275によるメインパルスレーザ光MPの吸収が変動し得る。この結果、EUV光生成効率が変動し、EUV光エネルギが不安定となり得る。つまり、第1プリパルスレーザ光PP1のフルーエンスが変動すると、EUV光エネルギが不安定となり得る。
6.実施形態1
図10は、実施形態1に係るEUV光生成システム11の一部構成例を示す。図4に示す比較例と異なり、EUV光生成システム11は、第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギを検出するエネルギセンサ311を含んでもよい。エネルギセンサ311は、高反射ミラー307をわずかに透過した第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギを検出してもよい。エネルギセンサ311は、レーザ制御部55に接続され、第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギ計測値をレーザ制御部55に出力してもよい。
レーザ制御部55は、エネルギセンサ311の計測値に基づいて、第1プリパルスレーザ装置301の出力エネルギを一定に保つように、第1発光トリガ信号ET1を第1プリパルスレーザ装置301に出力してもよい。
本実施形態は、第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギ変動を抑制し得る。第1プリパルスレーザ光PP1のフルーエンス変動はエネルギ変動に依存するため、本実施形態は、第1プリパルスレーザ光PP1のフルーエンス変動を抑制し得る。この結果、ミストターゲットの拡散速度変動が抑制され、EUV光エネルギの変動が抑制され得る。
7.実施形態2
7.1 概要
本実施形態のEUV光生成システム11は、2次ターゲット271のミスト径を計測し、計測ミスト径に基づき、第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギを制御してもよい。これにより、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される2次ターゲット271のミスト径を略一定に維持し、EUV光エネルギを略一定に維持し得る。
7.2 動作
以下において、本実施形態の動作について具体的に説明する。本実施形態のEUV光生成システム11の構成は、図1〜図4に示す構成であってよい。図11は、本実施形態のレーザ制御部55の動作のフローチャートを示す。レーザ制御部55は、基準ミスト径DR2、許容範囲Dt、及び第1プリパルスエネルギEP1を読み込んでもよい(S101)。DR2、Dt、EP1は、オペレータによって入力されてもよく、EUV光生成制御部5内において予め保持されていてもよい。
レーザ制御部55は、画像計測器460から2次ターゲット271の画像データを取得し(S102)、2次ターゲット271の画像データにおいて2次ターゲット271のミスト径D2を計測してもよい(S103)。図12は、2次ターゲット271の画像におけるミスト径D2を示す。
レーザ制御部55は、計測ミスト径D2と基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt内であるか判定してもよい(S104)。計測ミスト径D2と基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt内である場合(S104:Y)、レーザ制御部55は、第1プリパルスエネルギEP1を変更することなく、現在の第1プリパルスエネルギEP1を次回の第1発光トリガ信号ET1に反映してもよい(S106)。
計測ミスト径D2と基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt外である場合(S104:N)、レーザ制御部55は、計測ミスト径D2及び基準ミスト径DR2に基づき、第1プリパルスエネルギEP1を修正してもよい。具体的には、レーザ制御部55は、以下の式に従って新たな第1プリパルスエネルギEP1を算出してもよい(S105)。
EP1=EP1+f(DR2−D2)
関数fは、図9に示すような実験データに基づいて、予め定められていてもよい。
レーザ制御部55は、修正した第1プリパルスエネルギEP1を、次回の第1発光トリガ信号ET1に反映してもよい(S106)。ステップS106において、レーザ制御部55は、次回以降のいずれかの第1発光トリガ信号ET1に決定した第1プリパルスエネルギEP1を反映してもよい。
レーザ制御部55は、バースト信号BTに基づき、第1プリパルスエネルギEP1の制御を継続するいか否か判定してもよい(S107)。第1プリパルスエネルギEP1の制御を継続すると判定した場合(S107:Y)、レーザ制御部55は、ステップS101に戻ってもよい。第1プリパルスエネルギEP1の制御を継続しないと判定した場合(S107:N)、レーザ制御部55は本フローを終了してもよい。
7.3 効果
本実実施形態は、2次ターゲット271の計測ミスト径に応じて第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギをフィードバック制御することで、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される2次ターゲット271のミスト径の変動を抑制し、EUV光エネルギの変動を抑制し得る。
8.実施形態3
8.1 比較例における課題2
発明者は、2次ターゲット271におけるミスト拡散速度は、1バースト内において、バースト先頭からのパルス数に依存して変動することを見出した。レーザシステム3は、1バースト期間において、所定繰り返し周波数における所定パルス数の、第1プリパルスレーザ光PP1、第2プリパルスレーザ光PP2及びメインパルスレーザ光MPを照射してもよい。
図13は、バースト先頭からの第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数と、2次ターゲット271のミスト径との関係についての実験結果を示す。図13は、第1プリパルスレーザ光PP1の各パルスにおいて、第1プリパルスレーザ光PP1を照射してから同一時間経過した時の2次ターゲット271のミスト径を示す。図13は、ミスト径が、バーストの先頭からパルス数が増加するにつれて大きく減少した後、略一定値に漸近することを示す。
第1プリパルスレーザ光PP1の照射から同一タイミングで計測したミスト径が減少するということは、バースト内のパルス数に応じてミストの拡散速度が減少することを意味し得る。この原因は、EUV光を生成するプラズマの影響によって、次に照射されるドロップレット位置がずれるためと推定され得る。バースト内パルス数に応じて、第2プリパルスレーザ光PP2を照射される2次ターゲット271のミスト径が変動すると、EUV光エネルギが変動し得る。
8.2 概要
本実施形態のEUV光生成システム11は、1または複数のバースト内において、第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数に対する2次ターゲット271のミスト径の変化を計測してもよい。当該バーストは、学習バーストと呼ばれてもよい。EUV光生成システム11は、計測結果をEUV光生成制御部5のメモリに記憶してもよい。EUV光生成システム11は、次回以降のバーストにおいて、第1プリパルスレーザ光PP1のパルスそれぞれを、計測結果に基づき決定されたパルスエネルギにおいて照射してもよい。次回以降のバーストは、露光バーストと呼ばれてもよい。EUV光生成システム11は、学習バーストにおけるN番目のパルスの計測結果に基づいて、露光バーストにおけるN番目のパルスのエネルギを決定してもよい。
図14Aは、学習バーストである初回バーストにおける、第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数に対する2次ターゲット271のミスト径の計測結果を模式的に示す。初回バーストにおいて、第1プリパルスレーザ光PP1の全パルスのエネルギは一定であってもよい。ミスト径は、先頭パルスから徐々に減少し、あるパルスからは略一定であり得る。
EUV光生成システム11は、メモリに記憶されている計測結果に基づいて、次回以降の露光バーストにおいて、第1プリパルスレーザ光PP1のエネルギを制御してもよい。図14Bは、2回目バーストからのミスト径及びパルスエネルギの変化を模式的に示す。EUV光生成システム11は、第1プリパルスレーザ光PP1において、先頭パルスから徐々にパルスエネルギを増加させ、所定のパルスからパルスエネルギを一定に維持してもよい。
第1プリパルスレーザ光PP1の上記パルスエネルギ制御によって、第2プリパルスレーザ光が照射される2次ターゲット271のミスト径を略一定に維持し、EUV光エネルギを略一定に維持し得る。
8.3 動作
以下において、本実施形態の動作について具体的に説明する。本実施形態のEUV光生成システム11の構成は、図1〜図4に示す構成であってよい。図15は、本実施形態のレーザ制御部55の動作のフローチャートを示す。
まず、レーザ制御部55は、基準ミスト径DR2、許容範囲Dt、及びパルスエネルギEp0を読み込んでもよい(S121)。DR2、Dt、及びEp0は、オペレータによって入力されてもよく、EUV光生成制御部5内において予め保持されていてもよい。
次に、レーザ制御部55は、露光装置6からバースト信号を受信しているか否か判定してもよい(S122)。露光装置6からバースト信号BTを受信していない場合(S122:N)、レーザ制御部55は、ステップS122を繰り返してもよい。
露光装置6からバースト信号BTを受信すると(S122:Y)、レーザ制御部55は、バーストパルス数Np及びバースト数Kpを取得してもよい(S123)。バーストパルス数Npは、各バーストを構成する第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数を示す。バースト数Kpは、本露光処理で照射されるバーストの数を示す。レーザ制御部55は、バーストパルス数Np及びバースト数Kpを予め保持してもよいし、バースト信号BTから取得してもよい。
次に、レーザ制御部55は、変数Kに0を代入してもよい(S124)。Kは、照射済みのバースト数を示す。次に、レーザ制御部55は、初回バーストにおいて、2次ターゲット271のミスト径D21〜D2Npを計測してもよい(S125)。ミスト径D2Nは、バーストにおけるN番目のパルスによる2次ターゲット271のミスト径を示す。Nは1〜Npの整数である。
次に、レーザ制御部55は、変数Kに1を加算してもよい(S126)。次に、レーザ制御部55は、パルスエネルギEp1〜EpNpで、第1プリパルスレーザ光PP1の1バーストを照射してもよい(S127)。パルスエネルギEpNは、バーストにおけるN番目のパルスのエネルギを示す。Nは1〜Npの整数である。パルスエネルギEpNは、ミスト径D2Nに基づき計算されてもよい。
次に、レーザ制御部55は、変数Kがバースト数Kpに達しているか判定してもよい(S128)。変数Kがバースト数Kpに達していない場合(S128:N)、レーザ制御部55は、ステップS126に戻ってもよい。変数Kがバースト数Kpに達している場合(S128:Y)、レーザ制御部55は、本フローを終了してもよい。
図16は、図15におけるステップS125の詳細のフローチャートを示す。レーザ制御部55は、初回バーストにおいて一定のパルスエネルギで第1プリパルスレーザ光PP1のパルスを照射し、各パルスにおけるミスト径を計測し、パルスの順番に対応づけてメモリに記憶してもよい。
具体的には、レーザ制御部55は、変数Nに1を代入してもよい(S142)。変数Nは、バースト内での次のパルスの順番を示す。次に、レーザ制御部55は、第1プリパルスレーザ装置301に、第1プリパルスレーザ光PP1のパルスを、パルスエネルギEp0で出力させてもよい(S143)。次に、レーザ制御部55は、画像計測器460から、2次ターゲット271の画像データを取得してもよい(S144)。
次に、レーザ制御部55は、2次ターゲット271の画像データにおいて、2次ターゲット271のミスト径D2を計測してもよい(S145)。次に、レーザ制御部55は、計測したミスト径D2を、N番目のパルスの計測ミスト径D2Nとしてメモリに記憶してもよい(S146)。
次に、レーザ制御部55は、変数Nがバーストパルス数Npに達しているか判定してもよい(S147)。変数Nがバーストパルス数Npに達していない場合(S147:N)、レーザ制御部55は、変数Nに1を加算して(S148)、ステップS143に戻ってもよい。変数Nがバーストパルス数Npに達している場合(S147:Y)、レーザ制御部55は、図15のフローに戻ってもよい。
図17は、図15におけるステップS127の詳細のフローチャートを示す。レーザ制御部55は、メモリに記憶している計測ミスト径に基づき、第1プリパルスレーザ光のバースト内のパルスそれぞれのエネルギを算出し、算出したエネルギのパルスを1次ターゲット27に照射してもよい。
具体的には、レーザ制御部55は、変数Nに1を代入してもよい(S162)。変数Nは、バースト内でのパルスの順番を示す。次に、レーザ制御部55は、計測ミスト径D2Nと基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt内であるか判定してもよい(S163)。
計測ミスト径D2Nと基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt内である場合(S163:Y)、レーザ制御部55は、N番目パルスのエネルギEpNを、ミスト径計測(S125)におけるエネルギEp0と決定してもよい(S164)。
計測ミスト径D2Nと基準ミスト径DR2との差の絶対値が、許容範囲Dt外である場合(S163:N)、レーザ制御部55は、計測ミスト径D2N及び基準ミスト径DR2に基づき、パルスエネルギEpNを決定してもよい。具体的には、レーザ制御部55は、以下の式に従ってパルスエネルギEpNを算出してもよい。
EpN=Ep0+f(D2N−DR2)
関数fは、実施形態2と同様に予め定められていてもよい。
次に、レーザ制御部55は、第1プリパルスレーザ装置301に、決定したパルスエネルギEpNにおいてN番目のパルスを照射させてもよい(S166)。次に、レーザ制御部55は、変数Nがバーストパルス数Npに達しているか判定してもよい(S167)。変数Nがバーストパルス数Npに達していない場合(S167:N)、レーザ制御部55は、変数Nに1を加算して(S168)、ステップS163に戻ってもよい。変数Nがバーストパルス数Npに達している場合(S167:Y)、レーザ制御部55は、図15のフローに戻ってもよい。
8.4 効果
本実施形態は、バーストにおける2次ターゲット271のミスト径変動に応じて第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギを制御することで、第2プリパルスレーザ光PP2が照射される2次ターゲット271のミスト径の変動を抑制し、EUV光エネルギの変動を抑制し得る。
なお、2次ターゲット271のミスト径を計測するための初回バーストは、露光に使用されなくてもよい。例えば、EUV光生成システム11は、EUV光出力部に配置されたシャッタを含み、初回バーストの間はシャッタを閉じていてもよい。
9.実施形態4
9.1 概要
本実施形態のEUV光生成システム11は、バーストにおける照射済みパルス数に応じて、第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギの制御を、第1のパルスエネルギ制御から第2のパルスエネルギ制御に切り替えてもよい。第1のパルスエネルギ制御と第2のパルスエネルギ制御は、異なる方法の制御であってもよい。
EUV光生成システム11は、露光の前に、露光に使用しない学習バーストによる照射を行ってもよい。EUV光生成システム11は、学習バーストにおいて、第1プリパルスレーザ光PP1の一定パルスエネルギにおける所定数のパルスを照射し、2次ターゲット271のミスト径を計測してもよい。計測結果は、EUV光生成制御部5のメモリに記憶されてもよい。
図18Aは、学習バーストにおける、第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数に対する2次ターゲット271のミスト径の計測結果を模式的に示す。図18Aは、先頭パルスからCp番目パルスまでのミスト径の計測結果を示す。ミスト径は、先頭パルスから大きく減少していき、Cp番目パルスより前のあるパルスから小さい変動を示し得る。
EUV光生成システム11は、先頭パルスからCp番目パルスまでの各ミスト径に基づき、先頭パルスからCp番目のパルスまでの各パルスエネルギを決定してもよい。パルス数Cpは、第1のパルスエネルギ制御から第2のパルスエネルギ制御への切り替えパルス数であってもよい。Cpは予め定められていてもよく、例えば、30でもよい。
図18Bは、学習バーストの後の露光バーストにおける、ミスト径及びパルスエネルギの変化を模式的に示す。EUV光生成システム11は、先頭パルスからCp番目パルスまで、学習バーストにおける計測結果に基づくパルスエネルギ制御を行ってもよい。Cp番目パルスより後のパルスにおいて、EUV光生成システム11は、実施形態2において説明したパルスエネルギ制御を行ってもよい。
上述のようにバースト内でパルスエネルギ制御方法を切り替えることで、より適切に2次ターゲット271のミスト径変動及びそれに起因するEUV光エネルギ変動を抑制し得る。
なお、学習バーストの数は1でもよい。EUV光生成システム11は、複数回学習バーストにおけるミスト径の平均値に基づいて、バーストの先頭パルスからCp番目パルスまでのパルスエネルギを決定してもよい。EUV光生成システム11は、複数学習バーストにおいて、それぞれ異なる順番のパルスのミスト径を計測してもよい。これらの点は実施形態3に適用し得る。
9.2 動作
以下において、本実施形態の動作について具体的に説明する。本実施形態のEUV光生成システム11の構成は、図1〜図4に示す構成であってよい。図19は、本実施形態のレーザ制御部55の動作のフローチャートを示す。レーザ制御部55は、先頭パルスからCp番目パルスまで、実施形態3と同様のパルスエネルギ制御を行い、(Cp+1)番目パルス以降において実施形態2と同様のパルスエネルギ制御を行ってもよい。
まず、レーザ制御部55は、学習バーストを開始してもよい。レーザ制御部55は、基準ミスト径DR2、許容範囲Dt、パルスエネルギEp0、及び制御切り替えパルス数Cpを読み込んでもよい(S181)。DR2、Dt、Ep0、及びCpは、オペレータによって入力されてもよく、EUV光生成制御部5内において予め保持されていてもよい。
次に、レーザ制御部55は、露光装置6からバースト信号を受信しているか否か判定してもよい(S182)。露光装置6からバースト信号BTを受信していない場合(S182:N)、レーザ制御部55は、ステップS182を繰り返してもよい。
露光装置6からバースト信号BTを受信すると(S182:Y)、レーザ制御部55は、バーストパルス数Np及びバースト数Kpを取得してもよい(S183)。バーストパルス数Npは、各バーストを構成する第1プリパルスレーザ光PP1のパルス数を示す。バースト数Kpは、本露光処理で照射されるバーストの数を示す。レーザ制御部55は、バーストパルス数Np及びバースト数Kpを予め保持してもよいし、バースト信号BTから取得してもよい。次に、レーザ制御部55は、先頭パルスからCp番目パルスまでのパルスエネルギEp1〜EpCpを決定してもよい(S184)。
次に、レーザ制御部55は、露光バーストに移行してもよい。まず、レーザ制御部55は、変数Kに1を代入してもよい(S185)。Kは、照射済みのバースト数を示す。次に、レーザ制御部55は、先頭パルスからCp番目パルスを、パルスエネルギEp1〜EpCpでそれぞれ照射してもよい(S186)。続いて、レーザ制御部55は、(Cp+1)番目パルスからNp番目パルスまでを照射してもよい(S187)。
次に、レーザ制御部55は、変数Kがバースト数Kpに達しているか判定してもよい(S188)。変数Kがバースト数Kpに達していない場合(S188:N)、レーザ制御部55は、変数Kに1を加算し(S189)、ステップS186に戻ってもよい。変数Kがバースト数Kpに達している場合(S188:Y)、レーザ制御部55は、本フローを終了してもよい。
図20は、図19におけるステップS184の詳細のフローチャートを示す。学習バーストのステップS184において、レーザ制御部55は、先頭パルスからCp番目パルスまでの2次ターゲット271のミスト径を計測すると共に、計測したミスト径に基づいて先頭パルスからCp番目パルスまでのパルスエネルギを決定してもよい。
図20のフローチャートにおいて、ステップS202〜S206は、実施形態3において説明した図16のフローチャートにおけるステップS142〜S146と同様であり、説明を省略する。図20のフローチャートにおいて、ステップS207〜S209は、実施形態3において説明した図17のフローチャートにおけるステップS163〜S165と同様であり、説明を省略する。
図20のフローチャートにおいて、レーザ制御部55は、ステップS208又はS209を実行した後、変数Nが制御切り替えパルス数Cpに達しているか判定してもよい(S210)。変数NがCpに達していない場合(S210:N)、レーザ制御部55は、変数Nに1を加算してステップS203に戻ってもよい。変数Nが制御切り替えパルス数Cpに達している場合(S210:Y)、レーザ制御部55は、図19のフローに戻ってもよい。
図21は、図19におけるステップS186の詳細のフローチャートを示す。露光バーストのステップS186において、レーザ制御部55は、ステップS184で決定したパルスエネルギにおけるパルスを第1プリパルスレーザ装置301に出力させてもよい。
まず、レーザ制御部55は、変数Nに1を代入してもよい(S222)。次に、レーザ制御部55は、第1プリパルスレーザ装置301に、決定したパルスエネルギEpNにおいてN番目のパルスを照射させてもよい(S223)。
次に、レーザ制御部55は、変数Nが制御切り替えパルス数Cpに達しているか判定してもよい(S224)。変数Nが制御切り替えパルス数Cpに達していない場合(S224:N)、レーザ制御部55は、変数Nに1を加算して(S225)、ステップS223に戻ってもよい。変数Nが制御切り替えパルス数Cpに達している場合(S224:Y)、レーザ制御部55は、図19のフローに戻ってもよい。
図22は、図19におけるステップS187の詳細のフローチャートを示す。露光バーストのステップS184において、レーザ制御部55は、実施形態2と同様の制御によって、第1プリパルスレーザ装置301に、(Cp+1)番目以降のパルスを出力させてもよい。
まず、レーザ制御部55は、変数Nに(Cp+1)を代入してもよい(S242)。ステップS243〜S247は、実施形態2において説明した図11のフローチャートにおけるステップS102〜S106と同様である。ただし、図11におけるパルスエネルギEP1が、パルスエネルギEp0に変更されている。
ステップS247を実行した後、レーザ制御部55は、変数Nがバーストパルス数Npに達しているか判定してもよい(S248)。変数Nがバーストパルス数Npに達していない場合(S248:N)、レーザ制御部55は、変数Nに1を加算して(S249)、ステップS243に戻ってもよい。変数Nがバーストパルス数Npに達している場合(S248:Y)、レーザ制御部55は、図19のフローに戻ってもよい。
9.3 効果
本実施形態は、第1プリパルスレーザ光PP1のバースト内において、照射済みパルス数に応じてパルスエネルギ制御を切り替えることで、バースト内での2次ターゲット271のミスト径変動に応じた適切な第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギ制御を実現し、EUV光エネルギ変動をより適切に抑制し得る。
10.実施形態5
10.1 概要
図23は、2次ターゲット271のミスト径の時間変化の計測結果を示す。ミスト径は、第1プリパルスレーザ光PP1の照射後、時間とともに略線形に拡大し得る。ミスト径の時間変化の傾きは、第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギに依存し得る。ミスト径の時間変化の切片は、第1プリパルスレーザ光PP1のパルスエネルギに拠らず略一定であり得る。ミスト径の切片が存在する理由は、次のように推定できる。第1プリパルスレーザ光照射で発生するプラズマのアブレーション反作用によって、ドロップレットは粉砕されミストとなって爆発的に拡散し得る。ミストが爆発的に拡散している時間は、非常に短時間なので図23の様な時間スケールでは切片と見做し得る。また、プラズマ発生以降は、ミストを構成する粒子は慣性力によって拡散するので、その拡散速度は巨視的にはほぼ一定と見做し得る。
本実施形態のEUV光生成システム11は、第1プリパルスレーザ光PP1の照射から所定時間経過後のミスト径を計測し、計測値と予め定められた関数に基づいて最適なミスト径となる時刻を予測してもよい。EUV光生成システム11は、予測時刻に2次ターゲット271に第2プリパルスレーザ光PP2を照射してもよい。関数は、ミスト径の時間変化が線形であることを前提として決められていてもよい。
EUV光生成システム11は、異なる複数のタイミングにおいて2次ターゲット271のミスト径を計測し、計測タイミングと計測ミスト径に基づいて2次ターゲット271の拡散速度を算出してもよい。EUV光生成システム11は、計測したミスト径と算出した拡散速度に基づいて、2次ターゲット271が所望サイズとなる時刻を決定してもよい。
EUV光生成システム11は、単一の所定タイミングにおいて2次ターゲット271のミスト径を計測し、計測タイミング及び計測ミスト径、並びに規定計測タイミング及び規定ミスト径に基づいて、2次ターゲット271の拡散速度を算出してもよい。EUV光生成システム11は、計測したミスト径と算出した拡散速度に基づいて、2次ターゲット271が所望サイズとなる時刻を決定してもよい。
EUV光生成システム11は、決定した時刻に第2プリパルスレーザ光PP2が照射されるよう、第2プリパルスレーザ装置302の照射タイミングを制御してもよい。さらに、EUV光生成システム11は、第2プリパルスレーザ装置302の照射タイミングに合わせて、メインパルスレーザ装置303の照射タイミングを制御してもよい。第1プリパルスレーザ光のエネルギは一定でよい。
第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを2次ターゲット271のミスト径の計測値に基づいて制御することで、第2プリパルスレーザ光が照射される2次ターゲット271のミスト径を略一定に維持し、EUV光エネルギを略一定に維持し得る。
10.2 動作
以下において、本実施形態の動作について具体的に説明する。本実施形態のEUV光生成システム11の構成は、図1〜図4に示す構成であってよい。図24は、本実施形態のレーザ制御部55の動作のフローチャートを示す。本フローにおいて、レーザ制御部55は、2次ターゲット271のミスト径を2回計測し、当該計測結果に基づいて第2プリパルスレーザ光PP2及びメインパルスレーザ光MPの照射タイミングを決定してもよい。
まず、レーザ制御部55は、第1計測遅延時間Tc1、第2計測遅延時間Tc2、遅延時間Tm、目標ミスト径Dc2を読み込み、タイマを初期化してもよい(S261)。Tc1、Tc2、Tm、及びDc2は、オペレータによって入力されてもよく、EUV光生成制御部5内において予め保持されていてもよい。第1計測遅延時間Tc1は、第1発光トリガ信号ET1の出力から2次ターゲット271の第1画像計測までの時間を示す。第2計測遅延時間Tc2は、第1発光トリガ信号ET1の出力からから2次ターゲット271の第2画像計測までの時間を示す。
遅延時間Tmは、第2発光トリガ信号ET2の出力から第3発光トリガ信号ET3の出力までの時間を示す。目標ミスト径Dc2は、第2プリパルスレーザ光PP2を照射する2次ターゲット271の所望のミスト径を示す。
次に、レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTから遅延時間Tdlp1経過したタイミングで、予め設定されたパルスエネルギEp0を示す第1発光トリガ信号ET1を出力してもよい(S262)。次に、レーザ制御部55は、タイマによる計時を開始してもよい(S263)。
次に、レーザ制御部55は、タイマの計測時間Tが、第1計測遅延時間Tc1に達しているか判定してもよい(S264)。タイマの計測時間Tが、第1計測遅延時間Tc1に達しない場合(S264:N)、レーザ制御部55は、ステップS264を繰り返してもよい。タイマの計測時間Tが、第1計測遅延時間Tc1に達している場合(S264:Y)、レーザ制御部55は、画像計測器460から2次ターゲット271の第1画像データを取得してもよい(S265)。次に、レーザ制御部55は、第1画像データにおいて2次ターゲット271のミスト径D2c1を計測してもよい(S266)。
次に、レーザ制御部55は、タイマの計測時間Tが、第2計測遅延時間Tc2に達しているか判定してもよい(S267)。タイマの計測時間Tが、第2計測遅延時間Tc2に達しない場合(S267:N)、レーザ制御部55は、ステップS267を繰り返してもよい。タイマの計測時間Tが、第2計測遅延時間Tc2に達している場合(S267:Y)、レーザ制御部55は、画像計測器460から2次ターゲット271の第2画像データを取得してもよい(S268)。次に、レーザ制御部55は、第2画像データにおいて2次ターゲット271のミスト径D2c2を計測してもよい(S269)。
次に、レーザ制御部55は、第2発光トリガ信号ET2及び第3発光トリガ信号ET3の出力タイミングを決定してもよい(S270)。本例において、レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTと第2発光トリガ信号ET2との間の遅延時間Tdlp2、及び通過タイミング信号PTと第3発光トリガ信号ET3との間の遅延時間Tdlmを算出してもよい。
具体的には、Tdlp2は、計測した2次ターゲット271のミスト径D2c1、D2c2、第1計測遅延時間Tc1、第2計測遅延時間Tc2、目標ミスト径Dc2、及び第1発光トリガ信号ET1の遅延時間Tdlp1に基づいて決定されてもよい。
例えば、Tdlp2は、次の数式で表わされ得る。
Tdlp2=(Tc2−Tc1)*(Dc2−D2c1)
/(D2c2−D2c1)+Tc1+Tdlp1
Tdlmは、算出されたTdlp2と予め取得されているTmに基づいて決定されてもよい。例えば、Tdlmは、次の数式で表わされ得る。
Tdlm=Tdlp2+Tm
次に、レーザ制御部55は、第2発光トリガ信号ET2を、通過タイミング信号PTから遅延時間Tdlp2が経過したタイミングで、出力してもよい(S271)。次に、レーザ制御部55は、第3発光トリガ信号ET3を、通過タイミング信号PTから遅延時間Tdlmが経過したタイミングで、出力してもよい(S272)。
次に、レーザ制御部55は、バースト信号BTに基づき、第2プリパルスレーザ光PP2及びメインパルスレーザ光MPのタイミング制御を継続するか否か判定してもよい(S273)。当該制御を継続すると判定した場合(S273:Y)、レーザ制御部55は、ステップS261に戻ってもよい。当該制御を継続しないと判定した場合(S273:N)、レーザ制御部55は本フローを終了してもよい。
図25は、本実施形態におけるレーザ制御部55の画像計測に係るタイムチャート示す。以下においては、図7のタイムチャートとの相違点を主に説明する。レーザ制御部55は、第1発光トリガ信号ET1を出力してからTc1時間が経過したタイミングで、点灯信号LU1と光シャッタ信号OS1を出力してもよい。点灯時間及びシャッタ開時間は、共にTexc2であってもよい。画像計測器460は、点灯信号LU1と光シャッタ信号OS1に応じて、2次ターゲット271を撮像し、第1画像データをレーザ制御部55に送信してもよい。
レーザ制御部55は、第1発光トリガ信号ET1を出力してからTc2時間が経過したタイミングで、点灯信号LU2と光シャッタ信号OS2を出力してもよい。点灯時間及びシャッタ開時間は、共にTexc2であってもよい。画像計測器460は、点灯信号LU2と光シャッタ信号OS2に応じて、2次ターゲット271を撮像し、第2画像データをレーザ制御部55に送信してもよい。
図26は、画像計測器460に撮像された2次ターゲット271の第1画像621及び第2画像622を示す。第1画像621は、第1発光トリガ信号ET1からTc1時間経過したタイミングで撮像された2次ターゲット271を示す。第2画像622は、第1発光トリガ信号ET1からTc2時間経過したタイミングで撮像された2次ターゲット271を示す。2次ターゲット271のミスト径は、時間経過と共に、D2c1からD2c2に拡大し得る。
レーザ制御部55は、図25を参照して説明した方法により、計測ミスト径D2c1及びD2c2に基づいて第2発光トリガ信号ET2の遅延時間Tdlp2を算出してもよい。さらに、レーザ制御部55は、算出した遅延時間Tdlp2と予め定められた遅延時間Tmとからメインパルスレーザ光MPの遅延時間Tdlmを算出してもよい。
レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTから算出した遅延時間Tdlp2だけ遅延して、第2プリパルスレーザ装置302に第2発光トリガ信号ET2を出力してもよい。レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTから算出した遅延時間Tdlmだけ遅延して、メインパルスレーザ装置303に第3発光トリガ信号ET3を出力してもよい。
10.3 効果
上記構成は、異なるタイミングにおいて2次ターゲット271のミスト径を計測し、計測したミスト径に基づいて第2プリパルスレーザ光の照射タイミングを決定することで、
2次ターゲット271が所望サイズとなる時刻をより正確に推定し得る。これにより、EUV光エネルギの変動をより適切に抑制し得る。
10.4 他の動作
レーザ制御部55は、図25のフローチャートが示す方法と異なる方法によって、第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定してもよい。図27は、第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定する他の方法のフローチャートを示す。
本フローにおいて、レーザ制御部55は、2次ターゲット271の一回の撮像による画像データにおいてミスト径を計測し、当該計測ミスト径及び計測タイミング並びに規定の基準ミスト径及び基準計測タイミングに基づき、第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定してもよい。本方法は、ミスト径の時間変化が線形であることを前提として第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定してもよい。
まず、レーザ制御部55は、計測遅延時間Tc1、遅延時間Tm、目標ミスト径Dc2、及び切片Cを読み込み、タイマを初期化してもよい(S301)。Tc1、Tm、Dc2、及びCは、オペレータによって入力されてもよく、EUV光生成制御部5内において予め保持されていてもよい。計測遅延時間Tc1は、本フローにおける基準計測タイミングを規定する遅延時間であってよい。切片Cは、ミスト径とタイマの計測時間との間の関係における切片であってもよく、基準計測時刻における基準ミスト径を示し得る。例えば、図23に示した計測結果が適用できるシステムにおいて基準計測時刻0μSにタイマが計時開始した場合、切片Cは時刻0μSにおけるミスト径であってよい。ステップS302〜S306は、図24のフローチャートにおけるステップS262〜266と同様であり、説明を省略する。
ステップS306の実行後、レーザ制御部55は、第2発光トリガ信号ET2及び第3発光トリガ信号ET3の出力タイミングを決定してもよい(S307)。本例において、レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTと第2発光トリガ信号ET2との間の遅延時間Tdlp2、及び通過タイミング信号PTと第3発光トリガ信号ET3との間の遅延時間Tdlmを算出してもよい。
具体的には、Tdlp2は、2次ターゲット271の計測ミスト径D2c1、計測遅延時間Tc1、目標ミスト径Dc2、切片C、及び第1発光トリガ信号ET1の遅延時間Tdlp1に基づいて決定されてもよい。
例えば、Tdlp2は、次の数式で表わされ得る。
Tdlp2=Tc1*(Dc2−C)/(D2c1−C)+Tdlp1
Tdlmは、算出されたTdlp2と予め取得されているTmに基づいて決定されてもよい。例えば、Tdlmは、次の数式で表わされ得る。
Tdlm=Tdlp2+Tm
ステップS308〜S310は、図24のフローチャートにおけるステップS271〜273と同様であり、説明を省略する。
10.5 効果
図27を参照して説明した方法は、1回の2次ターゲット271の撮像により第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定するので、画像データによるミスト径の計測に時間を要するシステムにおいても適切に第2プリパルスレーザ光PP2の照射タイミングを決定し得る。これにより、EUV光エネルギの変動を抑制し得る。
なお、本開示のレーザ制御は、3回以上のプリパルスレーザ光を照射するEUV光生成システム及び1回のプリパルスレーザ光の後にメインパルスレーザ光を照射するEUV光生成システムに適用し得る。同一ターゲットに照射される複数のレーザパルスは同一のレーザ装置から照射されてもよい。
以上、本発明を、実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲は上記実施形態に限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換え得る。ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加え得る。各実施形態の構成の一部について、削除、他の構成の追加、他の構成による置換をし得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
2 チャンバ、3 レーザシステム、4 ターゲットセンサ、5 EUV光生成制御部、7 EUV光パルスエネルギセンサ、11 EUV光生成システム、25 プラズマ生成領域、26 ターゲット供給部、27 ドロップレット(ターゲット)、31〜33 パルスレーザ光、41 光センサ、44 信号生成部、45 発光部、51 ターゲット供給制御部、55 レーザ制御部、271 2次ターゲット、275 3次ターゲット、301 第1プリパルスレーザ装置、302 第2プリパルスレーザ装置、303 メインパルスレーザ装置、311 エネルギセンサ、450 タイミングセンサ、460 画像計測器、462 光源、468 シャッタ、469 イメージセンサ

Claims (11)

  1. ターゲットにパルスレーザ光を複数回照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成システムであって、
    第1ターゲットを供給した後、第2ターゲットを供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から供給されたターゲットにパルスレーザ光を照射するレーザシステムと、
    制御部と、を含み、
    前記レーザシステムは、
    前記第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射して前記第1ターゲットを拡散させてミストターゲットを生成し、
    前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、
    前記制御部は、
    前記ミストターゲットのミスト径を計測し、
    前記ミスト径に基づいて、前記第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギを制御する、極端紫外光生成システム。
  2. 請求項1に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、前記ミスト径と予め定められた基準ミスト径と差に基づいて、前記第2ターゲットに照射する前記第1パルスレーザ光のエネルギを決定する、極端紫外光生成システム。
  3. 請求項2に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、前記ミスト径と前記基準ミスト径と差が閾値内にある場合、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットに照射する前記第1パルスレーザ光のエネルギを同一と決定する、極端紫外光生成システム。
  4. 請求項1に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、
    1又は複数の学習バーストにおいて、異なる順番のパルスそれぞれについてミスト径を計測し、
    前記計測されたそれぞれのミスト径に基づいて、前記異なる順番のパルスそれぞれに対応した第1パルスレーザ光のエネルギを決定し、
    前記1又は複数の学習バーストより後のバーストにおいて、異なる順番のパルスそれぞれに対応して前記決定したエネルギの第1パルスレーザ光を照射する、極端紫外光生成システム。
  5. 請求項1に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記第1ターゲットとは異なるバーストにおいて、前記第2ターゲットを供給し、
    前記第2ターゲットが供給されるバースト内での先頭パルスからの順番は、前記第1ターゲットが供給されるバースト内での先頭パルスからの順番と同一である、極端紫外光生成システム。
  6. 請求項4に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、
    バースト内の先頭パルスから規定数のパルスの第1パルスレーザ光のエネルギを、前記1又は複数の学習バーストにおいて計測されたミスト径に基づき制御し、
    前記バースト内の前記規定数のパルスより後のパルスそれぞれの第1パルスレーザ光のエネルギを、前記バースト内ですでに計測されたミスト径に基づき制御する、極端紫外光生成システム。
  7. ターゲットにパルスレーザ光を複数回照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成システムであって、
    ターゲットを供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から供給されたターゲットにパルスレーザ光を照射するレーザシステムと、
    制御部と、を含み、
    前記レーザシステムは、
    ターゲットに第1パルスレーザ光を照射してミストターゲットを生成し、
    前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、
    前記制御部は、
    前記ミストターゲットの第1ミスト径を計測し、
    前記第1ミスト径に基づいて、前記第2パルスレーザ光の照射タイミングを制御する、極端紫外光生成システム。
  8. 請求項7に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、
    前記第1ミスト径の計測タイミングと異なるタイミングにおいて前記ミストターゲットの第2ミスト径を計測し、
    前記第1ミスト径及び前記第2ミスト径に基づいて、前記第2パルスレーザ光の照射タイミングを制御する、極端紫外光生成システム。
  9. 請求項7に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記制御部は、前記第1ミスト径及び予め定められた基準ミスト径に基づいて、前記第2パルスレーザ光の照射タイミングを制御する、極端紫外光生成システム。
  10. 請求項1に記載の極端紫外光生成システムであって、
    前記第1パルスレーザ光のエネルギを計測するエネルギセンサをさらに含み、
    前記制御部は、前記エネルギセンサによる計測結果に基づき、前記第1パルスレーザ光のエネルギを制御する、極端紫外光生成システム。
  11. ターゲットにパルスレーザ光を照射することによってプラズマ化し、極端紫外光を生成する方法であって、
    第1ターゲットに第1パルスレーザ光を照射し、
    前記第1パルスレーザ光によって前記第1ターゲットから生成されたミストターゲットのミスト径を計測し、
    前記ミストターゲットに第2パルスレーザ光を照射し、
    前記ミスト径に基づいて、前記第1ターゲットより後に供給される第2ターゲットに照射する第1パルスレーザ光のエネルギを制御する、ことを含む方法。
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