JPWO2016060170A1 - 偏光板及びその製造方法、媒体 - Google Patents

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Abstract

偏光板の面内に設けられた領域毎に異なる偏光成分を透過させることができる偏光板を提供する。本発明によれば、透明基材と、その上に形成され且つ凹凸パターンを有する透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された偏光層を備え、前記透明樹脂層は、前記凹凸パターンが延びる方向が互いに異なる複数の凹凸領域を有する、偏光板が提供される。

Description

本発明は、偏光板及びその製造方法、及び偏光板を用いたホログラム機能を有する媒体に関する。
特許文献1には、樹脂基材上の樹脂皮膜に非常に周期が短い凹凸パターンを形成し、その上に金属膜を蒸着することによってワイヤグリッド偏光板を製造する技術が開示されている。
特許第4824068号公報
特許文献1では、凹凸パターンは、同一面内で一定の方向に延びるように形成されているために、特許文献1の偏光板を透過する偏光成分は、偏光板の全面において同じになってしまう。しかし、偏光板の面内に設けられた領域毎に異なる偏光成分を透過させることができれば、偏光板が従来よりも幅広い用途に利用可能となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、偏光板の面内に設けられた領域毎に異なる偏光成分を透過させることができる偏光板を提供するものである。
本発明によれば、透明基材と、その上に形成され且つ凹凸パターンを有する透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された偏光層を備え、前記透明樹脂層は、前記凹凸パターンが延びる方向が互いに異なる複数の凹凸領域を有する、偏光板が提供される。
本発明の偏光板は、凹凸パターンが延びる方向が互いに異なる複数の凹凸領域を有するので、偏光板の面内に設けられた領域毎に異なる偏光成分を透過させることができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記複数の凹凸領域は、互いに異なる高さ位置に設けられる。
好ましくは、前記凹凸パターンは、ラインアンドスペース形状である。
好ましくは、前記偏光層は、導電性の金属又は金属酸化物からなる。
好ましくは、前記透明樹脂層は、光硬化性樹脂組成物を硬化させて形成される。
本発明の別の観点によれば、上記記載の偏光板を用いたホログラム機能を有する媒体が提供される。
本発明のさらに別の観点によれば、透明基材上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層を形成し、前記被転写樹脂層に対して、前記被転写樹脂層に転写する凹凸パターンの反転パターンを有するモールドを押し付けた状態で前記被転写樹脂層に活性エネルギー線を照射して前記被転写樹脂層を硬化させて透明樹脂層を形成し、前記透明樹脂層上に導電性の金属又は金属酸化物からなる偏光層を形成する工程を備え、前記モールドは、前記反転パターンが延びる方向が互いに異なる複数の反転パターン領域を有する、偏光板の製造方法が提供される。
好ましくは、前記複数の反転パターン領域は、互いに異なる高さ位置に設けられる。
好ましくは、前記モールドは、樹脂製モールドである。
本発明の一実施形態の偏光板1の斜視図である。 (a)〜(c)は、図1中のI−I断面に対応する図面であり、透明樹脂層7上に偏光層9が形成されている状態を示す。 (a)〜(c)は、偏光板1の製造工程を示す,図1中のII−II断面に対応する断面図である。但し、図示の便宜上、凹凸パターン5及び反転パターン15の形状は、模式的に表示している。図4〜図7も同様。 図3から続く、偏光板1の製造工程を示す断面図である。 偏光板1の製造に用いるモールド13の製造工程を示す断面図である。 図5から続く、偏光板1の製造に用いるモールド13の製造工程を示す断面図である。 図6から続く、偏光板1の製造に用いるモールド13の製造工程を示す断面図である。 実施例で作製した転写体のSEM像であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について具体的に説明する。
1.偏光板
本発明の一実施形態の偏光板1は、透明基材3と、その上に形成され且つ凹凸パターン5を有する透明樹脂層7と、透明樹脂層7に形成された偏光層9を備え、透明樹脂層7は、凹凸パターン5が延びる方向が互いに異なる複数の凹凸領域11a,11b,11cを有する。
<透明基材>
透明基材3は、樹脂基材、石英基材などの透明材料で形成され、その材質は、特に限定されないが、樹脂基材であることが好ましい。樹脂基材を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、環状ポリオレフィンおよびポリエチレンナフタレートからなる群から選ばれる1種からなるものである。また、透明基材3は可撓性を有するフィルム状であることが好ましく、その厚さは25〜500μmの範囲であることが好ましい。
<透明樹脂層、凹凸パターン、凹凸領域>
図1に示すように、透明樹脂層7には凹凸パターン5が形成されている。凹凸パターン5は、細長い形状の凹凸パターンであり、第1〜第3凹凸領域11a〜11cでは、凹凸パターン5が延びる方向が互いに異なっている。具体的には、第1凹凸領域11aでは凹凸パターン5は、矢印A方向に延びており、第2凹凸領域11bでは凹凸パターン5は、矢印B方向に延びており、第3凹凸領域11cでは凹凸パターン5は、矢印C方向に延びている。矢印B方向は、矢印A方向に直交する方向であり、矢印C方向は、矢印A方向に対して45度ずれた方向である。第1〜第3凹凸領域11a〜11cでの凹凸パターン5の形状やピッチは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
凹凸パターン5の周期は、例えば10nm〜1μmであり、30〜500nmが好ましく、50〜200nmがさらに好ましい。凹凸パターン5は、好ましくは、ラインアンドスペース形状である。(スペースの幅)/(ラインの幅)の値は、特に限定されないが、例えば0.2〜5であり、0.5〜4が好ましく、1〜3がさらに好ましい。小さすぎるとライン幅が広く、大きすぎるとスペース幅が広くなるために、ラインアンドスペースの延びる方向に垂直、平行な偏光成分いずれもがその電場が金属内自由電子と相互作用することで、反射して偏光層として機能しなくなる。
第1〜第3凹凸領域11a〜11cは、高さ位置が同じになるように形成してもよいが、図1に示すように、高さ位置が互いに異なるように形成することが好ましい。この場合、隣接する凹凸領域の境界が明瞭になるという利点が得られる。
透明樹脂層7は、光硬化性樹脂組成物を硬化させて形成することができる。その工程の詳細は、後述する。
<偏光層>
偏光層9は図2に示すように、透明樹脂層7上に形成される。偏光層9は、入射光を偏光させる機能を有するように形成すればよく、その材料、厚さ、形状などは限定されない。偏光層9は、例えば、導電性の金属(Ni,Alなど)又は金属酸化物(ITOなど)で形成することができる。偏光層9は、図2(a)に示すように、凹凸パターン5の形状に沿うように形成してもよく、図2(b)に示すように、凹凸パターン5の凸部7aの上部にのみ形成してもよく、図2(c)に示すように、凹凸パターン5の凸部7aの側面にのみ形成してもよい。つまり、偏光層9は、図2(a)に示すように、膜状に形成してもよく、図2(b)〜(c)に示すように細線状に形成してもよい。
<本実施形態の偏光板の作用・用途>
偏光板1は、ワイヤグリッド偏光板であり、凹凸パターン5の延びる方向に垂直な振動面(振動する電場によって形成される面)を有する偏光成分を透過する性質を有する。従って、偏光板1に対して、無偏光の入射光Lが入射すると、第1凹凸領域11aでは矢印Aに垂直な振動面を有する偏光成分が透過し、第2凹凸領域11bでは矢印Bに垂直な振動面を有する偏光成分が透過し、第3凹凸領域11cでは矢印Cに垂直な振動面を有する偏光成分が透過する。このため、無偏光の入射光Lを偏光板1に入射させると、一度に、複数種類(本実施形態では3種類)の偏光成分を取り出すことが可能になる。
また、矢印Aに垂直な振動面を有する偏光Pを偏光板1に入射させると、偏光Pは、第1凹凸領域11aではほぼ全てが透過され、第3凹凸領域11cでは一部(矢印Cに垂直な振動面を有する偏光成分)のみが透過され、第2凹凸領域11bでは、ほぼ全てが遮断される。偏光Pの振動面の方向を変えずに偏光板1を45度回転させると、偏光Pは、第3凹凸領域11cではほぼ全てが透過され、第1及び第2凹凸領域11a,11bでは一部のみが透過されるようになる。偏光Pの振動面の方向を変えずに偏光板1をさらに45度回転させると、偏光Pは、第2凹凸領域11bではほぼ全てが透過され、第3凹凸領域11cでは一部のみが透過され、第1凹凸領域11aでは、ほぼ全てが遮断されるようになる。このように、本実施形態によれば、偏光板1を回転させるだけで、領域毎の偏光Pの透過状態を変化させることができる。
本実施形態の偏光板1は、後述するようにナノインプリント法によって、効率的に製造することができ、偏光機能を持たせるための凹凸パターンを形成する際に、偏光機能以外の機能(構造色による加飾性など)を持たせるための凹凸パターンを同時に形成することが可能である。また、本実施形態の偏光板1にホログラム機能を付与するための凹凸パターンを形成することによって、ホログラム機能を有する媒体を形成することも可能である。
2.偏光板の製造方法
次に、偏光板1の製造方法について説明する。本実施形態の偏光板1の製造方法は、被転写樹脂層形成工程、転写及び硬化工程、及び偏光層形成工程を備える。
以下、図3〜図4を用いて、各工程について詳細に説明する。
(1)被転写樹脂層形成工程
まず、図3(a)に示すように、透明基材3上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層19を形成する。
被転写樹脂層19を構成する光硬化性樹脂組成物は、モノマーと、光開始剤を含有し、活性エネルギー線の照射によって硬化する性質を有する。「活性エネルギー線」は、UV光、可視光、電子線などの、光硬化性樹脂組成物を硬化可能なエネルギー線の総称である。
モノマーとしては、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を形成するための光重合性のモノマーが挙げられ、光重合性の(メタ)アクリル系モノマーが好ましい。なお、本明細書において、(メタ)アクリルとは、メタクリルおよび/またはアクリルを意味し、(メタ)アクリレートはメタクリレートおよび/またはアクリレートを意味する。
光開始剤は、モノマーの重合を促進するために添加される成分であり、前記モノマー100質量部に対して0.1質量部以上含有されることが好ましい。光開始剤の含有量の上限は、特に規定されないが、例えば前記モノマー100質量部に対して20質量部である。
光硬化性樹脂組成物は、溶剤、重合禁止剤、連鎖移動剤、酸化防止剤、光増感剤、充填剤、レベリング剤等の成分を光硬化性樹脂組成物の性質に影響を与えない範囲で含んでいてもよい。
光硬化性樹脂組成物は、上記成分を公知の方法で混合することにより製造することができる。光硬化性樹脂組成物は、スピンコート、スプレーコート、バーコート、ディップコート、ダイコートおよびスリットコート等の方法で透明基材3上に塗布して被転写樹脂層19を形成することが可能である。
(2)転写及び硬化工程
次に、図3(a)〜(b)に示すように、被転写樹脂層19に対して、被転写樹脂層19に転写する凹凸パターン5の反転パターン15を有するモールド13を押し付けた状態で被転写樹脂層19に活性エネルギー線21を照射して被転写樹脂層19を硬化させて透明樹脂層を形成する。
モールド13は、透明基材23上の樹脂層31に反転パターン15を有する。透明基材23は、樹脂基材、石英基材、シリコーン基材などからなり、樹脂基材が好ましい。モールド13は、樹脂製モールドであることが好ましい。モールド13の製造方法の詳細は、後述する。
反転パターン15は、図1に示す凹凸パターン5が反転した形状を有しているので、第1〜第3凹凸領域11a〜11cに対応するように、反転パターン15が延びる方向が互いに異なる複数の反転パターン領域(第1〜第3反転パターン領域)17a〜17cを有する。第1〜第3反転パターン領域17a〜17cは、第1〜第3凹凸領域11a〜11cと同様に、互いに異なる高さ位置に設けられる。モールド13を被転写樹脂層19に押し付ける圧力は、反転パターン15の形状を被転写樹脂層19に転写可能な圧力であればよい。
被転写樹脂層19へ照射する活性エネルギー線21は、被転写樹脂層19が十分に硬化する程度の積算光量で照射すればよく、積算光量は、例えば100〜10000mJ/cmである。活性エネルギー線21の照射によって、被転写樹脂層19が硬化される。本実施形態では、モールド13の透明基材23に遮光パターン25が形成されているので、透明基材3側から活性エネルギー線21の照射を行っているが、凹凸パターン5を形成する領域に遮光パターンを有さないモールドを用いる場合には、モールド側から活性エネルギー線21の照射を行ってもよい。
次に、モールド13を取り外し、未硬化の光硬化性樹脂組成物を溶剤で洗い流すことによって、図3(c)に示すように、透明基材3上に凹凸パターン5を有する透明樹脂層7が形成された構造が得られる。
次に、図4に示すように、透明樹脂層7上に偏光層9を形成して、偏光板1の製造が完了する。偏光層9は、例えば、材料となる導電性の金属又は金属酸化物をスパッタリングによって透明樹脂層7上に付着させることによって形成することができる。
3.モールドの製造方法
本実施形態の偏光板1の製造に好適に用いられるモールド13の製造方法について説明する。モールド13は、被転写樹脂層の形成とパターンの転写及び硬化工程を複数回繰り返すことによって形成することができる。被転写樹脂層の形成とパターンの転写及び硬化工程の説明は、「偏光板の製造方法」について上述したものと同様であり、説明は、適宜省略する。
<1層目>
まず、図5(a)に示すように、遮光パターン25が形成された透明基材23上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層27を形成する。
次に、図5(a)〜(b)に示すように、凹凸パターン5cを有するモールド29を被転写樹脂層27に押し付けた状態で被転写樹脂層27に活性エネルギー線21を照射して被転写樹脂層27を硬化させて、図5(c)に示すように、反転パターン15cを有する透明樹脂層31aを形成する。活性エネルギー線21は、モールド29側から照射して、被転写樹脂層27の全面を硬化させる。
凹凸パターン5cは、第3凹凸領域11cに形成されている凹凸パターン5と同じ形状を有し、反転パターン15cは、第3反転パターン領域17cに形成されている反転パターン15と同じ形状を有する。
<2層目>
次に、図6(a)に示すように、透明樹脂層31a上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層33を形成する。
次に、図6(a)〜(b)に示すように、凹凸パターン5bを有するモールド35を被転写樹脂層33に押し付けた状態で被転写樹脂層33に活性エネルギー線21を照射して被転写樹脂層33を硬化させて、図6(c)に示すように、反転パターン15b,15cを有する透明樹脂層31bを形成する。
凹凸パターン5bは、第2凹凸領域11bに形成されている凹凸パターン5と同じ形状を有し、反転パターン15bは、第2反転パターン領域17bに形成されている反転パターン15と同じ形状を有する。
活性エネルギー線21は、透明基材23側から遮光パターン25を通じて被転写樹脂層33に照射されるので、被転写樹脂層33のうち、遮光パターン25で覆われていない領域のみが硬化される。遮光パターン25は、第3反転パターン領域17cと同じ形状を有しているので、図6(c)に示すように、第3反転パターン領域17cでは反転パターン15cがそのまま残り、その他の領域では第3反転パターン領域17cよりも高い位置に反転パターン15bが形成された透明樹脂層31bが形成される。
なお、遮光パターン25を有する透明基材23を用いる代わりに、遮光パターン25を有する別の透明基材を、透明基材23に重ねた状態で、遮光パターン25を通じて活性エネルギー線21の照射を行ってもよい。この場合、遮光パターン25を有さないモールド13を形成することができる。
<3層目>
次に、図7(a)に示すように、透明樹脂層31b上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層37を形成する。
次に、図7(a)〜(b)に示すように、凹凸パターン5aを有するモールド39を被転写樹脂層37に押し付けた状態で被転写樹脂層37に活性エネルギー線21を照射して被転写樹脂層37を硬化させて、図7(c)に示すように、反転パターン15a,15b,15cを有する透明樹脂層31を形成する。
凹凸パターン5aは、第1凹凸領域11aに形成されている凹凸パターン5と同じ形状を有し、反転パターン15aは、第1反転パターン領域17aに形成されている反転パターン15と同じ形状を有する。
活性エネルギー線21は、遮光パターン43を有する別の透明基材41を、透明基材23に重ねた状態で、透明基材41側から遮光パターン43,25を通じて被転写樹脂層33に照射されるので、被転写樹脂層33のうち、遮光パターン43,25で覆われていない領域のみが硬化される。遮光パターン43は、第2反転パターン領域17bと同じ形状を有しているので、図7(c)に示すように、第2及び第3反転パターン領域17b,17cでは反転パターン15b,15cがそのまま残り、その他の領域では第2反転パターン領域17bよりも高い位置に反転パターン15aが形成された透明樹脂層31が形成される。反転パターン15aが形成された領域が第1反転パターン領域17aとなる。
以上の工程によって、モールド13の製造が完了する。なお、反転パターン15a〜15cの凹凸形状は同一であっても異なっていてもよい。反転パターン15a〜15cの凹凸形状が同一である場合は、1つのモールドを回転させることによって、モールド29,35,39として利用することができる。
上記実施形態では、三段構成の反転パターン15を有するモールド13の製造方法について説明を行ったが、反転パターン15の段数をさらに増やしたい場合には、上記の3層目と同様に、被転写樹脂層を形成し、所望の反転パターンを転写し、所望領域のみを硬化させるという工程を繰り返せばよい。
1.偏光板の製造
「3.モールドの製造方法」で説明した方法でモールド13を作製した。第1〜第3反転パターン領域17a〜17cには、同一のラインアンドスペース形状からなる反転パターン15を互いに45度ずつずらして形成した。
作製したモールド13を用いて「2.偏光板の製造方法」で説明した方法で、UVナノインプリントにより転写品を作製した。得られた転写品のSEM像を図8(a)〜(b)に示す。図8(a)〜(b)に示すように、ラインアンドスペース形状の適切な転写が確認された。図8(a)の断面図において、ラインアンドスペース形状の周期、ライン幅、及び形状高さを測定したところ、それぞれ、117.0nm、33.5nm、142.9nmであった。
次に、得られた転写品のパターン表面にスパッタリング装置を用いてニッケルの薄膜(20nm)を製膜した。
2.偏光板の機能の観察
直線偏光された偏光を発する偏光光源として、液晶ディスプレイを用意した。偏光光源が無い場合とある場合での面内で回転したときの外観像を観察した。なお、偏光を偏光板1の裏面(凹凸パターン5がない面)から照射した。偏光板1を面内で回転させると、第1〜第3凹凸領域11a〜11cの外観の変化が観察された。これは、偏光板1の回転により各凹凸領域でのワイヤグリッドパターンの向きの変化に応じて、各凹凸領域での偏光の透過性が変わったためであると考えられる。この結果により、同一面内の任意の位置と向きで偏光子を配置したナノインプリント用モールドとその転写品から作製した偏光板の開発に成功したと考える。
1:偏光板、3,23,41:透明基材、5:凹凸パターン、7:透明樹脂層、9:偏光層、11a〜11c:第1〜第3凹凸領域、13、29,35,39:モールド、15:反転パターン、17a〜17c:第1〜第3反転パターン領域、19、27,33,37:被転写樹脂層、21:活性エネルギー線、25,43:遮光パターン、31:透明樹脂層

Claims (9)

  1. 透明基材と、その上に形成され且つ凹凸パターンを有する透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された偏光層を備え、
    前記透明樹脂層は、前記凹凸パターンが延びる方向が互いに異なる複数の凹凸領域を有する、偏光板。
  2. 前記複数の凹凸領域は、互いに異なる高さ位置に設けられる、請求項1に記載の偏光板。
  3. 前記凹凸パターンは、ラインアンドスペース形状である、請求項1又は請求項2に記載の偏光板。
  4. 前記偏光層は、導電性の金属又は金属酸化物からなる、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の偏光板。
  5. 前記透明樹脂層は、光硬化性樹脂組成物を硬化させて形成される、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の偏光板。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の偏光板を用いたホログラム機能を有する媒体。
  7. 透明基材上に光硬化性樹脂組成物を塗布して被転写樹脂層を形成し、
    前記被転写樹脂層に対して、前記被転写樹脂層に転写する凹凸パターンの反転パターンを有するモールドを押し付けた状態で前記被転写樹脂層に活性エネルギー線を照射して前記被転写樹脂層を硬化させて透明樹脂層を形成し、
    前記透明樹脂層上に導電性の金属又は金属酸化物からなる偏光層を形成する工程を備え、
    前記モールドは、前記反転パターンが延びる方向が互いに異なる複数の反転パターン領域を有する、偏光板の製造方法。
  8. 前記複数の反転パターン領域は、互いに異なる高さ位置に設けられる、請求項7に記載の偏光板の製造方法。
  9. 前記モールドは、樹脂製モールドである、請求項7又は請求項8に記載の偏光板の製造方法。
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