JPWO2016052690A1 - 免疫測定用ブロッキング方法及び免疫測定用器具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、同じ測定用器具を用いて血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)を免疫測定する場合に、2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて測定用器具との非特異吸着を効果的にブロッキングする方法等を提供することを課題とする。本発明に係るブロッキング方法は、血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を同じ測定用器具を用いて測定する免疫測定のためのブロッキング方法であって、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤によって、前記血液試料と接触する前記器具の表面の少なくとも一部をコーティングするものである。

Description

本発明は、免疫測定のためのブロッキング方法及び免疫測定に用いる器具に関する。更に詳しくは、本発明は、血液試料に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)と測定用器具との非特異吸着をブロッキングする方法及び血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)との非特異吸着がブロッキングされた測定用器具に関する。
医療分野における診断や生物、生化学の分野における研究において、ヒトや動物の血液を試料として、抗原抗体反応を利用した免疫測定が広く行われている。血液試料を用いた免疫測定においては、例えば、全血そのものを流す場合は測定キットの採血管やプレート等の測定用器具に全血が接触し、又、血球と血漿を分離する場合はフィルター等の測定用器具に全血、血球、血漿等が接触する。このように測定試料の血液(全血、血液成分)が測定用器具に接触することによって、血液試料中の測定対象物質であるタンパク質(抗原)がこれらの測定用器具に非特異的に吸着し、本来得られるはずの定量値よりも低い定量値を算出してしまうという問題が知られている。
この問題に対する対策として、事前に測定用器具に他のタンパク質を吸着させ、測定対象物質(タンパク質)の非特異吸着をブロッキングするという技術が知られている。この場合、従来は、1種の測定対象物質に対し、1種のブロッキング剤でブロッキングを行うことが通常であった。また、2種の測定対象物質に対するブロッキングに関しては、例えば、特許文献1は、免疫測定によって心筋検査項目である血液中のトロポニンI及びトロポニンTの検出と定量のシステムを提供するものであるが、その中で、イムノアッセイ法においてトロポニンI及びTの回収率を改良するために、強塩基性のペプチド又はタンパク質をアッセイ法に用いる膜若しくはラテックス粒子又は装置の表面上に添加することが紹介されている。そして、このような用途に用いる好ましいブロッキング剤として、pI値が約8よりも大きいポリマー、タンパク質及びペプチドが紹介され、サルミン、リゾチーム、シトクロムその他が例示されている(特許文献1の51〜52ページ)。
ところで、血液試料には種々の測定対象物質(タンパク質)が含まれており、同じ測定用器具(採血管、フィルター、プレート等)を用いて、その血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)を測定することは、測定の効率化を図る方法として有用である。この場合、正確な測定を行うためには、2種以上の測定対象物質(タンパク質)のそれぞれについて、前記したように、同じ測定用器具への非特異吸着をブロッキングすることが必要である。引用文献1のブロッキング剤の例は、トロポニンI及びTの非特異吸着を防止するものであるが、これらのブロッキング剤の中から一つを選択した場合、トロポニンIに対してとトロポニンTに対してとでは、測定用器具への非特異吸着防止効果が異なるであろうし、又、これらのブロッキング剤は、トロポニンI及びT以外のタンパク質に対しても同様なブロッキング効果を保証するものではない。従って、同じ測定用器具を用いて血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)を免疫測定する場合に、2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて測定用器具との非特異吸着を効果的にブロッキングする方法が望まれている。
特表平11-505605号公報
本発明は、同じ測定用器具を用いて血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)を免疫測定する場合に、2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて測定用器具との非特異吸着を効果的にブロッキングする方法を提供することを課題とする。
更に、本発明は、このように2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて非特異吸着が効果的にブロッキングされた免疫測定用器具を提供することを課題とする。
本発明者らは、血液中の種々の測定対象物質(タンパク質)について各種ブロッキング剤の非特異吸着防止効果を調べた結果、測定対象物質(タンパク質)が測定用器具と非特異吸着することを防止するための最適なブロッキング剤は、それぞれの測定対象物質(タンパク質)で異なる場合があり、2種以上の測定対象物質(タンパク質)が同じ測定用器具へ非特異吸着することを効果的に防止するためには、それぞれの測定対象物質(タンパク質)に最適な2種以上のブロッキング剤で測定用器具をコーティングすることが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
更に、上記の2種以上のブロッキング剤によるコーティングは、2種以上の測定対象物質(タンパク質)のうち、分子量の小さな測定対象物質(タンパク質)に対するブロッキング剤から分子量の大きな測定対象物質(タンパク質)に対するブロッキング剤の順にコーティングすることが好ましいことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、一つの側面において、血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を同じ測定用器具を用いて測定する免疫測定のためのブロッキング方法であって、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤によって、前記血液試料と接触する前記器具の表面の少なくとも一部をコーティングするブロッキング方法を提供する。
また、本発明はさらなる側面において、血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を測定する免疫測定に用いる器具であって、前記器具の前記血液試料と接触する面の少なくとも一部に、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤のコーティング層を有する器具を提供する。
本発明によれば、同じ測定器具を用いて血液試料中に含まれる2種以上の測定対象物質(タンパク質)を免疫測定する場合に、2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて測定用器具との非特異吸着を効果的にブロッキングする方法が提供される。
更に、本発明によれば、2種以上の測定対象物質(タンパク質)の全てについて非特異吸着が効果的にブロッキングされた免疫測定用器具が提供される。
2種以上のブロッキング剤で測定用器具をコーティングする場合、全てのブロッキング剤のコーティングが終わった時の各測定対象物質(タンパク質)と測定用器具との非特異結合の防止効果は、各ブロッキング剤のコーティングの順序によって異なってくる。本発明の好ましい態様では、2種以上の測定対象物質(タンパク質)のうち、分子量の小さい方の測定対象物質(タンパク質)に対するブロッキング剤から順にコーティングすることにより、最も効果的な非特異吸着防止効果が得られる(後記実施例参照)。
従って、本発明のブロッキング方法又は免疫測定用器具を用いれば、同じ測定器具を用いて、同じ血液試料に含まれる2種以上の測定対象物質を免疫測定する場合であっても、測定対象物質の測定器具への非特異吸着が防止され、それぞれの測定対象物質について正確な測定を行うことができる。
図1は、比較例1及び2、実施例1〜3におけるcTnI及びBNPの各回収率を示したグラフである。 図2は、比較例3及び4、実施例4及び5におけるcTnI及びNT−proBNPの各回収率を示したグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.本発明のブロッキング方法について
本発明のブロッキング方法の一態様は、
「血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を同じ測定用器具を用いて測定する免疫測定のためのブロッキング方法であって、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤によって、前記血液試料と接触する器具の表面の少なくとも一部をコーティングするブロッキング方法」
である。
(1)血液試料、タンパク質
本発明のブロッキング方法は、血液試料に含まれる2種以上のタンパク質を免疫測定するためのブロッキング方法である。この場合の血液試料は、ヒトや動物から採取された血液由来の試料であり、例えば、全血、血漿、血清、血球、その他目的に応じた調製を行ったものを試料とすることができる。
測定対象物質としてのタンパク質は、免疫測定で抗原として機能するものであれば特に制限はなく、免疫測定の目的に応じて適宜2種以上を選定すればよい。例えば、心筋マーカーであるトロポニンI、トロポニンT、CK−MB、ミオグロビン、H−FABP,BNP、NT−proBNP等から選定した2種以上が挙げられる。以下、本明細書では、単に測定対象物質といえばタンパク質をいう。
(2)非特異吸着及びブロッキング
本発明でブロッキングとは、測定対象物質が測定用器具(採血管、フィルター、ウエル又は流路を備えたプレート等)の表面に非特異的に吸着することを防止することをいい、本発明でブロッキング剤とは、このような吸着を防止する物質をいう。
免疫測定で用いられる器具の材質としては、例えば、採血管はポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ガラス等があり、フィルターはポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ガラス繊維、セルロース、セルロースアセテート等があり、プレートはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等がある。タンパク質は、これらの材質からなる器具に非特異的に吸着する。
タンパク質とこのような材質からなる器具との非特異的吸着には、静電的吸着や疎水的相互作用による吸着があるといわれており、実際は、両者が関連して生じていると考えられる。ブロッキング剤の作用は明確には分かっていないが、予めブロッキング剤で測定器具のタンパク質との接触面をコーティングしておくことによって、後から加える血液試料に含まれるタンパク質が、測定用器具の表面上で上記の材質と接触することが妨げられることによると考えられる。後述するように、2種以上のブロッキング剤で測定用器具をコーティングして2種以上のタンパク質の非特異吸着を防止するためには、2種以上のタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異的吸着を防止するブロッキング剤からコーティングする方が、2種以上のそれぞれのタンパク質について高い非特異吸着防止効果が得られる。この理由は明確ではないが、上層のコーティングほどブロッキング剤のコーティング量が少なくなることが発明者らの検討によって分かっており、このことが、分子量の小さいタンパク質の非特異的吸着を防止するブロッキング剤からコーティングした場合の非特異吸着防止効率の向上に繋がっていると推測される。
(3)ブロッキング剤
本発明で用いるブロッキング剤は、通常、タンパク質のブロッキングに用いられているブロッキング剤の中から、測定対象物質であるタンパク質のブロッキングに適したものを選定すればよい。タンパク質のブロッキングに用いられているブロッキング剤の例としては、スキムミルク、フィッシュゼラチン、ウシ血清アルブミン(BSA)、界面活性剤、カゼイン、プロタミン、ポリエチレングリコール、トレハロース、デキストラン等がある。
本発明におけるブロッキング剤の選定方法の例は、次の通りである。すなわち、候補とするブロッキング剤を測定用器具にコーティングした後、測定対象物質としてのタンパク質の標準液を測定器具に接触させ、その後、標準液を回収して、ELISAその他の免疫測定等、通常用いられている方法により当該タンパク質の回収率(測定器具接触後の回収液のタンパク質濃度(重量/mL)/測定器具接触前のタンパク質標準液濃度(重量/mL)(%))を求め、回収率が80%以上、好ましくは85%以上のブロッキング剤をその測定対象物質に対するブロッキング剤として選定する(後記実施例参照)。この場合、1つのブロッキング剤が2種以上のタンパク質に対して、80%以上、好ましくは85%以上の回収率を示す場合は、そのブロッキング剤はこれらのいずれのタンパク質に対するブロッキング剤としても使用することもできる。
本発明では、2種以上の測定対象物質に対して、2種以上のブロッキング剤を選定する。この場合、測定対象物質が3種以上の場合は、選定したブロッキング剤が2種以上であればよい。例えば、測定対象物質が3種の場合、2種の測定対象物質に対して同じブロッキング剤を選定し、他の1種の測定対象物質に対してはそれとは異なるブロッキング剤を選定して、2種のブロッキング剤で3種の測定対象物質をブロッキングしてもよい。しかし、2種以上の測定対象物質の全てに対して1種のブロッキング剤が共通に80%以上、好ましくは85%以上の回収率を示す場合に、1種のブロッキング剤のみを使用する態様は本発明には含まれない。本発明は、2種以上のブロッキング剤を組合せて使用するものである。測定対象物質とブロッキング剤の組合せの例については、後記に記す。
(4)測定用器具
本発明のブロッキング方法は、同じ測定用器具(採血管、フィルター、ウエル又は流路を備えたプレート等)を用いて、同一の血液試料に含まれる2種以上の測定対象物質を免疫測定する場合に用いられる。例えば、1本の採血管に採取した血液試料を、1個のフィルターでろ過し、ウエルまたは流路を有する1枚のプレートで、2種以上の測定対象物質を免疫測定する場合である。このような場合であっても、本発明のブロッキング方法により、前述の効果が得られる。この場合、例えば、1枚のプレートを用いて2種以上の測定対象物質を免疫測定する場合、プレート上には2種以上の測定対象物質に対応した2種以上の1次抗体が、それぞれ異なるウエルまたは流路中の所定の領域(測定領域)に固定化されているが、このような2種以上のウエルまたは領域で免疫測定をする実施形態であっても「同じ測定用器具を用いて測定する」ことに含まれる。測定器具の材質は特に制限はなく、個々の測定器具の材質の例は前述の通りである。
(5)コーティング
前述の通り選定したブロッキング剤によって、測定用器具の血液試料が接触する表面(例えば、採血管内面、フィルター内部、プレートの流路とウエル等)の少なくとも一部、好ましくは全面をコーティングする。この場合のコーティング方法は通常用いられている方法によればよく、例えば、ブロッキング剤を溶液状態として、測定用器具の血液試料が接触する表面に加えて覆い、所定時間保持後、測定用器具からブロッキング剤を除去すればよい。コーティングの処理条件は、例えば、ブロッキング剤溶液で覆った状態で室温で1時間保持し、純水で洗浄後、乾燥させることが挙げられる(後記実施例参照)。
本発明者らの検討によれば、測定対象物質としての2種以上のタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤から分子量の大きいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤へ順にコーティングを実施する方が、各タンパク質に対する各ブロッキング剤の非特異吸着防止効果が大きい。
例えば、BNP(分子量約3,500のタンパク質)に対するブロッキング剤プロタミン(BNP回収率85%)及びトロポニンI(分子量約23,500のタンパク質)に対するブロッキング剤カゼイン(トロポニン回収率85%)の両者を用いてフィルターをブロッキングする場合、分子量の大きい方のタンパク質に対するブロッキング剤から順にコーティングすると、すなわち、先にカゼインでコーティングし次にプロタミンでコーティングすると、BNP回収率は82%であるが、トロポニンI回収率は56%に留まる。また、カゼインとプロタミンを混合して同時にフィルターをコーティングすると、トロポニンI回収率85%であるが、BNP回収率は56%に留まる。しかし、分子量の小さい方のタンパク質に対するブロッキング剤から順にコーティングすると、すなわち、先にプロタミンでコーティングし次にカゼインでコーティングすると、両者のコーティング後のフィルターは、BNP回収率80%、トロポニンI回収率85%と、各ブロッキング剤を単独で使用した場合の各タンパク質に対する回収率とほぼ同じ回収率が得られる。(後記実施例、比較例参照)。
従って、ブロッキング剤で測定用器具をコーティングする順序は、2種以上の測定対象物質としてのタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤から分子量の大きいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤へ順にコーティングを実施する方が、好ましい。
なお、この場合のタンパク質の分子量の測定は、通常行われている方法、例えば、SDS−PAGE、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー、質量分析、密度勾配遠心分離等で行えばよい。
また、2種以上のブロッキング剤による測定用器具のコーティングは、前のブロッキング剤のコーティング層が乾燥した後、次のブロッキング剤によるコーティングを実施することが好ましい。
測定対象物質とブロッキング剤の組合せの一例は次の通りである。
Figure 2016052690
(6)免疫測定
上記のようにして、血液試料に含まれる2種以上の測定対象物質に対するブロッキング剤で測定用器具をコーティングした後は、コーティングした同じ測定用器具(採血管、フィルター、ウエル又は流路を備えたプレート等)を用いて、一つの血液試料に含まれる当該2種以上の測定対象物質について目的とする免疫測定を行う。免疫測定の方法は特に制限はなく、通常用いられているELISAその他の方法で検出、定量等を行えばよい。
例えば、ウエルまたは流路を備えた測定装置(例えば、表面プラズモン励起増強蛍光分光法(SPFS)測定装置等)を用いる場合、2種以上のウエルまたは流路中の測定領域に、それぞれ異なる検出対象物質を特異的に捕捉する1次抗体を固定化しておき、サンドイッチ法で2次抗体を結合させ標識して、測定対象物質を検出、定量する方法等がある。
2.本発明の免疫測定用器具について
本発明の免疫測定用器具の一態様は、
「血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を測定する免疫測定に用いる器具であって、前記器具の前記血液試料と接触する面の少なくとも一部に、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤のコーティング層を有する器具」
である。
(1)コーティング層
本発明の免疫測定用器具は、2種以上のブロッキング剤のコーティング層を有する。ここで、2種以上のブロッキング剤や免疫測定用器具へのコーティング方法については、前述の通りである。
本発明の免疫測定用器具は、ブロッキング剤がコーティングされた二重以上の層を有する。この場合、ブロッキング剤のコーティング層の形態(層の厚さ、層の厚さの均一性等)は、特に制限はなく、目的とするブロッキング効果(検出対象物質としてのタンパク質が器具へ非特異吸着することを防止する効果、すなわち前記の回収率)が得られれば、特に制限はない。本発明者らが検討した結果によると、器具の表面に均一な厚さで層が形成されることは少なく、ブロッキング剤のコーティング層の厚さは不均一で、場所によっては、ブロッキング剤が付いていない部分がある場合もある。特に、先にコーティングする層に比べ、後にコーティングする層の方が、ブロッキング剤の付着が少なくなる傾向にある。このような状態のコーティング層であっても、上記の本発明の効果が得られ、本発明の免疫測定用器具の範囲に含まれる。
また、2種以上の測定対象物質としてのタンパク質それぞれに対するブロッキング効果を十分得るために、ブロッキング剤のコーティングは、これらタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤から順に実施することが好ましいことは前述の通りであり、本発明の免疫測定用器具においても、同様に、これらタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤のコーティング層の上に(測定用器具表面からより離れた方向に)、分子量の大きいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤のコーティング層をそれぞれ順に有する器具が好ましい。
本発明の免疫測定用器具は、免疫測定に用いられる器具であり、血液試料が接触するものであれば特に制限はなく、例えば、採血管、フィルター、ウエル又は流路を有するプレート等が挙げられる。
(2)その他
本発明の免疫測定用器具についてのその他の説明は、前述の「1.本発明のブロッキング方法について」の説明の通りである。
ブロッキング効果の検討は、ブロッキングされた器具(ガラスフィルター(アドバンテック社製、GA−100)を使用した)に対して、サンプル(測定対象物質としてトロポニンI(以下、cTnI)、BNP又はNT−proBNPを添加した血液を使用した)を接触させる前後において(すなわち、上記サンプルを上記ガラスフィルターでろ過する前とろ過した後において)、サンプル中の測定対象物質の濃度測定をELISA法によって行い、接触前に対する接触後の濃度測定値の割合から、測定対象物質の回収率を算出した。回収率が高い程、ブロッキング能力が高いと判断する。
ブロッキングは、器具をブロッキング溶液に室温で1時間浸水後、純水にて洗浄を行い、恒温槽にて乾燥させた。
測定対象物質(多重染色する心筋マーカー)の組み合わせとブロッキング剤の関係は後記の表1に示す。また、各比較例、実施例における回収率を比較した結果は、後記の表3〜4及び図1〜2に示す。
[比較例1]
cTnI(トロポニンI、分子量:約23500)に対しブロッキング効果(回収率85%)が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をガラスフィルターにブロッキングした系において、BNP(分子量:約3500)に対するブロッキング効果を確認したところ、回収率は1%と低値となった(表3、図1参照)。
[比較例2]
BNPに対しブロッキング効果(回収率85%)が確認されたプロタミン(和光純薬: プロタミン硫酸塩・サケ由来)をガラスフィルターにブロッキングした系において、cTnIに対するブロッキング効果を確認したところ、回収率は20%と低値となった(表3、図1参照)。
[比較例3]
cTnIに対しブロッキング効果(回収率85%)が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をガラスフィルターにブロッキングした系において、NT−proBNP(分子量:約8500)に対するブロッキング効果を確認したところ、回収率は53%と低値となった(表4、図2参照)。
[比較例4]
NT−proBNPに対しブロッキング効果(回収率83%)が確認されたBSA(サーモフィッシャー製:BSA in PBS)をガラスフィルターにブロッキングした系において、cTnIに対するブロッキング効果を確認したところ、回収率は55%と低値となった(表4、図2参照)。
[実施例1]
BNPに対しブロッキング効果が確認されたプロタミン(和光純薬: プロタミン硫酸塩・サケ由来)をブロッキング後、cTnIに対しブロッキング効果が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をブロッキングしたところ、回収率はBNPが80%、cTnIが85%と、いずれも高回収率となった(表3、図1参照)。
[実施例2]
cTnIに対しブロッキング効果が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をブロッキング後、BNPに対しブロッキング効果が確認されたプロタミンをブロッキングしたところ、回収率はBNPが82%、cTnIが56%と、cTnIの回収率は実施例1に比べ低値となった(表3、図1参照)。
[実施例3]
カゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)中にプロタミン(和光純薬: プロタミン硫酸塩・サケ由来)を1:1で混ぜ、ブロッキングを行ったところ、回収率はBNPが56%、cTnIが85%となり、BNPの回収率は実施例1に比べて低値となった(表3、図1参照)。
[実施例4]
NT−proBNPに対しブロッキング効果が確認されたBSA(サーモフィッシャー製:BSA in PBS)をブロッキング後、cTnIに対しブロッキング効果が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をブロッキングしたところ、回収率はNT−proBNPが82%、cTnIが84%と、いずれも高回収率となった(表4、図2参照)。
[実施例5]
cTnIに対しブロッキング効果が確認されたカゼイン(サーモフィッシャー製:Casein in PBS)をブロッキング後、NT−proBNPに対しブロッキング効果が確認されたBSA(サーモフィッシャー製:BSA in PBS)をブロッキングしたところ、回収率はNT−proBNPが81%、cTnIが52%と、cTnIの回収率は実施例4に比べ低値となった(表4、図2参照)。
Figure 2016052690
Figure 2016052690
Figure 2016052690

Claims (8)

  1. 血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を同じ測定用器具を用いて測定する免疫測定のためのブロッキング方法であって、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤によって、前記血液試料と接触する前記器具の表面の少なくとも一部をコーティングするブロッキング方法。
  2. 前記2種以上のタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤から分子量の大きいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤へ順にコーティングを実施する、請求項1に記載の方法。
  3. 前のブロッキング剤が乾燥した後に次のブロッキング剤のコーティングを実施する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記タンパク質、前記ブロッキング剤、及びコーティングを実施する順序が次のいずれかである、請求項2又は3に記載の方法。
    (1)前記タンパク質がBNP及びトロポニンIであり、前記ブロッキング剤がプロタミン及びカゼインであり、プロタミンのコーティングの次にカゼインのコーティングを実施する。
    (2)前記タンパク質がNT−proBNP及びトロポニンIであり、前記ブロッキング剤がBSA及びカゼインであり、BSAのコーティングの次にカゼインのコーティングを実施する。
  5. 血液試料中に含まれる2種以上のタンパク質を測定する免疫測定に用いる器具であって、前記器具の前記血液試料と接触する面の少なくとも一部に、前記2種以上のタンパク質のそれぞれの非特異吸着を防止する2種以上のブロッキング剤のコーティング層を有する器具。
  6. 前記2種以上のタンパク質のうち、分子量の小さいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤のコーティング層の上に、分子量の大きいタンパク質の非特異吸着を防止するブロッキング剤のコーティング層をそれぞれ順に有する請求項5に記載の器具。
  7. 採血管、フィルター、又はウエル若しくは流路を備えたプレートである、請求項5又は6に記載の器具。
  8. 前記タンパク質、前記ブロッキング剤、及びコーティング層を有する順序が次のいずれかである、請求項5〜7のいずれか一項に記載の器具。
    (1)前記タンパク質がBNP及びトロポニンIであり、前記ブロッキング剤がプロタミン及びカゼインであり、プロタミンのコーティング層の上にカゼインのコーティング層を有する。
    (2)前記タンパク質がNT−proBNP及びトロポニンIであり、前記ブロッキング剤がBSA及びカゼインであり、BSAのコーティング層の上にカゼインのコーティング層を有する。
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