JPWO2016051247A1 - アンチニュートンリング積層体およびそのアンチニュートンリング積層体を用いた静電容量式タッチパネル - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2014年9月30日に出願された日本国特願2014−199559号に基づく優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一例として、図2に、従来の静電容量式タッチパネルの外縁部のみを粘着剤で表示装置の前面に固定した静電容量式タッチパネル付き表示装置300の構成を説明する概略断面図を示す。静電容量式タッチパネル付き表示装置300は、最前面に偏光板312が配置された液晶ディスプレイ311と、静電容量式タッチパネル321とを備える。静電容量式タッチパネル321は、基材層303と、基材層303の裏面側に形成された凹凸層306と、基材層303の前面側に形成された導電層302yと、導電層302yの前面側に設けられた粘着層307と、粘着層307の前面側に設けられた導電層302xと、導電層302xの前面側のカバーガラス301と、印刷層305とを備える。導電層302xは、カバーガラス301の裏面側に形成されており、導電層302xは、粘着層307により導電層302yに固定されている。静電容量式タッチパネル321は、液晶ディスプレイ311の前面に、液晶ディスプレイ311との間に隙間を設けて配置され、外縁部が粘着層331で液晶ディスプレイ311に固定されている。これにより、液晶ディスプレイ311の前面と静電容量式タッチパネル321の裏面との間に空間が形成されている。
[1]少なくとも片面に凹凸の表面形状を有する第1の層と、少なくとも片面に凹凸の表面形状を有する第2の層とを備え、
前記第1の層の凹凸の表面形状および前記第2の層の凹凸の表面形状の厚さが1〜6μm、表面粗さが10nmより大きく60nmより小さく、
前記第1の層の凹凸の表面形状と前記第2の層の凹凸の表面形状とが対向して該凹凸の表面形状が互いに接触するように積層されている積層体。
[2]前記第1の層および/または前記第2の層が粒子径20〜250nmの無機または有機微粒子を含有する[1]に記載の積層体。
[3]前記第1の層の凹凸面および/または前記第2の層の凹凸面は、少なくとも2種類の成分を含有する樹脂組成物が相分離して凹凸を形成された[1]または[2]に記載の積層体。
[4]前記第1の層の凹凸面および前記第2の層の凹凸面のうち、一方が粒子径20〜250nmの無機または有機微粒子を含有する凹凸樹脂層であり、他方が少なくとも2種類の成分を含有する樹脂組成物が相分離して形成された凹凸樹脂層である[1]〜[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]前記第1の層および第2の層のヘイズが0.6より大きく7.0より小さい[1]〜[4]のいずれかに記載の積層体。
[6][1]〜[5]のいずれかに記載の積層体が組み込まれた表示装置。
[7]タッチパネル機能を有する表示装置内に組み込むための光学フィルムであって、
前記光学フィルムは少なくとも片面に凹凸の表面形状を有し、凹凸の表面形状を有する面の表面粗さが10nmより大きく60nmより小さく、
前記光学フィルムは、同一の表示装置内で少なくとも2枚以上用いられ、凹凸の表面形状が互いに接触するように配置されるためのものであることを特徴とする光学フィルム。
(表面粗さの測定方法)
マイクロレーザー顕微鏡(株式会社KEYENCE製 測定部 VK−X105 コントローラー部 VK−X100)を用い、倍率200倍で、各樹脂フィルムの表面観察と画像の取り込みを行った。得られた画像について、測定エリアを100μm×100μmとして前記走マイクロレーザー顕微鏡に付属の解析ソフトウェアを用いて、JIS B0601:2001に基づき算術平均表面粗さRaを算出する。
または、走査プローブ顕微鏡(Veeco株式会社製Nanoscopel IVおよびNanoscope IIIa)を用い、プローブとしてSi単結晶プローブを使用し、測定モードをTappingモードとし、測定エリアを10μm×10μmとして画像の取り込みを行う。得られた画像について、付属の解析ソフトウェアを用いて、うねりを除去するための加増処理としてFlatten処理(0次)を1回、およびPlanefit処理(XY)を1回行った後、表面粗さを算出する。
また、上記積層体の透明性は、ヘイズ値をJIS K 7136に基づき、日本電色株式会社製のNDH4000を用いて測定した。
凹凸の表面形状112は、表面粗さが10nmより大きく60nmより小さいことである。凹凸の表面形状112は、例えば、後述する硬化性樹脂組成物等の材料を基材111上に塗工して塗膜を形成し、該塗膜を硬化させることにより形成することができる。第2の層120は、基材121と、凹凸の表面形状122とを有している。基材121および凹凸の表面形状122の詳細は、基材111および凹凸の表面形状112の詳細と同様である。
凹凸の表面形状112および凹凸の表面形状122(第1の層110および第2の層120)は、接着剤または粘着剤等により外縁部において互いに対して固定されていてもよい。あるいは、第1の層110と第2の層120とは、図示されていない固定具により、外縁部において互いに対して固定されていてもよい。
凹凸の表面形状112と凹凸の表面形状122とは、対向して配置されており、互いに接触するように積層されている。凹凸の表面形状112と凹凸の表面形状122とは、すべての部分が接触していなくてもよく、外縁部においては接着剤または粘着剤等を介して互いに対して非接触状態で固定されており、中央部においては、接触状態または接触可能な状態で積層されていてもよい。
上記フィルムとしては、耐候性、耐溶剤性、剛度、コスト等の観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
基材111、121は、光学用途に用いることが可能な程度に透明であることが好ましい。
基材111、121は、凹凸の表面形状112、122との密着性を向上させるために、表面処理が施されていてもよい。表面処理としては、例えば、サンドブラスト処理または溶剤処理等の凹凸化処理、コロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理等の表面酸化処理などが挙げられる。
基材111、121の厚みは、基材111、121がフィルムである場合、強度の確保、カール防止等の観点から、10〜300μmであることが好ましく、30〜200μmであることがより好ましく、35〜130μmであることが特に好ましい。基材111、121の厚みは、基材111、121がガラスである場合、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましい。
凹凸の表面形状112、122は、熱硬化性または活性エネルギー線硬化性の樹脂成分を含有するハードコート層形成用の塗工液を基材(基材111または基材121)上に塗工して塗膜を形成し、該塗膜を硬化させることにより形成することができる。凹凸を形成する方法として具体的には、樹脂層形成用材料に粒子を配合する方法、樹脂層形成用材料に溶解性パラメーター(SP)値の異なる2つの樹脂成分を含有させ、塗工後、一方の樹脂成分を相分離により析出させる方法等が挙げられる。
なお、実質的に相分離しないとは、樹脂層形成用材料(組成物)に相分離する樹脂成分が実質的に含まれていないことを意味する。例えば、樹脂層形成用材料が、溶解性パラメーター(SP)値の異なる2つの樹脂成分からなる場合、2つの樹脂成分のSP値の差が1.0以上であり、量が少ない方の樹脂成分の含有量は、樹脂層形成用材料の全質量を100質量%としたとき、3質量%以下であることが好ましい。より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、最も好ましくは0.1質量%以下である。
また、樹脂層形成用材料(組成物)が相分離するものである場合、樹脂層形成用材料の全質量を100質量%としたとき、粒子径250nm未満の無機または有機微粒子の含有量は、3質量%以下であることが好ましい。より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、最も好ましくは0.1質量%以下である。
活性エネルギー線硬化性の樹脂成分としては、活性エネルギー線の照射により重合可能な重合性不飽和基(例えば、エチレン性二重結合等の重合性不飽和結合を含む基)を有するモノマーを含有するものが挙げられる。活性エネルギー線硬化性の樹脂成分には、必要に応じて、光重合開始剤等が配合される。
多官能(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(好ましくは質量平均分子量400〜600)ジ(メタ)アクリレート、変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート等の2官能(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジベンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルトリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート等の3官能(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の4官能(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の5官能以上の(メタ)アクリレート;等が挙げられる。
これらの多官能(メタ)アクリルモノマーは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
全多官能(メタ)アクリルモノマー中、4官能以上の(メタ)アクリルモノマーの割合は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上が最も好ましい。
無機粒子は、前記無機酸化物粒子をカップリング剤により処理した反応性無機酸化物粒子であってもよい。カップリング剤により処理することにより、アクリル系重合体との間の結合力を高めることができる。その結果、表面硬度および耐擦傷性を向上させることができ、さらに無機酸化物粒子の分散性を向上させることができる。
カップリング剤としては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシアルミニウム等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
カップリング剤の処理量は、無機酸化物粒子100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、1〜10質量部であることがより好ましい。
有機粒子は、前記樹脂粒子をカップリング剤により処理した反応性樹脂粒子であってもよい。カップリング剤により処理することにより、アクリル系重合体との間の結合力を高めることができる。その結果、表面硬度および耐擦傷性を向上させることができ、さらに樹脂粒子の分散性を向上させることができる。
カップリング剤およびその処理量は、前記反応性無機酸化物粒子で挙げたカップリング剤およびその処理量と同様である。
粒子の配合量は、樹脂層形成用組成物(X)の固形分中、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。粒子の配合量がこれらの好ましい範囲内であると、アンチニュートンリング性能がさらに向上する。また、1質量%以上であると、アンチニュートンリング性能が向上し、20質量%以下であると、充分な量の多官能(メタ)アクリルモノマーを配合できるため、ハードコート性能が良好となる。
なお、固形分とは、溶剤を含まない場合は樹脂層形成用組成物(X)を構成する全成分の合計を示し、溶剤を含む場合は溶剤を除いた全成分の合計を示す。
光重合開始剤としては、公知のものが使用でき、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロプル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、プロピオフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミン安息香酸エステルなどが挙げられる。これら光重合開始剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤の配合量は、樹脂層形成用組成物(X)の固形分中、0.5〜10質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましい。0.5質量%以上であると硬化不良が生じにくい。10質量%を超えて配合しても、配合量に見合った硬化促進効果は得られず、コストも高くなる。また、硬化物中に残留して黄変およびブリードアウトなどの原因となるおそれがある。
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、n−ヘキサン、n−ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用される。これらは1種以上を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
塗エムラを軽減することを目的として、蒸発速度の異なる2種以上の溶剤を併用してもよい。例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルから選ばれる少なくとも2種を混合して使用することができる。
樹脂層形成用材料の塗工方法としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、印刷機等を用いた方法が挙げられる。
樹脂層形成用材料の塗工量は、凹凸の表面形状112、122の厚みに応じて設定される。
凹凸の表面形状112、122の厚みは、1〜6μmであることが好ましく、2〜5μmであることがより好ましい。該厚みが1μm以上であると充分なハードコート性能が得られる。6μm以下であると、透明性、基材密着性、耐カール性等に優れる。
なお、凹凸の表面形状112、122の最も薄い部分の厚み(凹凸の表面形状112、122に存在する凹部の底から、基材111、121側の表面までの距離)を、凹凸の表面形状112、122の厚みとする。
活性エネルギー線としては、紫外線、電子線、可視光線、γ線等の電離性放射線などが挙げられ、中でも、汎用性の点から、紫外線が好ましい。紫外線の光源としては、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク、無電極紫外線ランプ等を使用できる。
電子線としては、例えば、コックロフトワルト型、バンデクラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される電子線を使用できる。
活性エネルギー線の照射による硬化は、窒素等の不活性ガス存在下で行うことが好ましい。
硬化は、1段階で行ってもよく、予備硬化工程と本硬化工程との2段階に分けて行ってもよい。
全光線透過率およびヘイズはそれぞれ、JIS K7361−1およびJIS K7136に準拠した方法で測定できる。
静電容量式タッチパネル付き表示装置200は、凹凸の表面形状の層4bが形成された偏光板12が最前面に配置された液晶ディスプレイ11と、静電容量式タッチパネル25とを備える。タッチパネル25は、液晶ディスプレイ11の前面に、液晶ディスプレイ11との間に隙間を設けて配置され、外縁部が粘着層31で液晶ディスプレイ11に固定されている。これにより、液晶ディスプレイ11の前面とタッチパネル25の裏面との間に空間が形成されている。
タッチパネル25は、ガラス基板1と、ガラス基板の裏面に形成された導電層2xと、粘着層7と、印刷層5と、基材3と、基材3の前面に形成された導電層2yと、基材3の裏面に形成された凹凸の表面形状4aとを備える。ガラス基板1および導電層2xは、粘着層7により、導電層2yの前面に密着されている。導電層2yの前面の外縁部には印刷層5が形成されている。
導電層2xは、横軸方向の位置を検出するための導電層であり、導電層2yは、縦軸方向の位置を検出するための導電層である。
凹凸の表面形状4aは、液晶表示装置11と対向している。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、「前面」は、静電容量式タッチパネルまたはこれを取り付けた表示装置を使用する際に、使用者が視認、操作する側の面を意味し、「裏面」は、使用者が視認、操作する側とは反対側の面を意味する。タッチパネルの前面をタッチ面ということがある。
液晶ディスプレイ11としては、特に限定されず、凹凸の表面形状の層4bが表面に形成された偏光板12を用いること以外は、公知の液晶ディスプレイを用いることができる。
(ガラス基板1)
ガラス基板1としては、タッチパネル等に用いられている公知のガラス板が利用できる。
ガラス基板1の厚さは、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましい。0.1mm以上であると、タッチパネル11の強度も充分なものとなる。上限は特に限定されないが、3mmを超えるとたわみおよび歪みがあまり生じず、ニュートンリングが生じにくくなることから、本発明の有用性の点で、また透明性にも優れることから、3mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましい。
導電層2xおよび2yは、透明な導電性の膜である。
導電層2xおよび2yは、表面型静電容量式タッチパネルなどに用いられる、実質的に均一な厚さで形成された均一層でもよいし、あるいは、投影型静電容量方式のタッチパネルなどに用いられる、位置検知のために形成された規則的なパターンを有する導電層であってもよい。なお、均一層の場合でも、タッチパネルの構成などに応じて、引き出し電極等形成のため、導電層2xおよび2yの一部がパターン化されていてもよい。
導電層2xおよび2yの厚みは、導電性、透明性等を考慮して設定される。導電層2xおよび2yの導電性は、タッチパネル用の電極板とするため、表面抵抗として105Ω/sq以下が好ましく、103Ω/sq以下がより好ましい。かかる表面抵抗は、通例、金属系の場合で30〜600Å、金属酸化物系の場合で80〜5,000Åの厚さとすることで達成することができる。
例えば導電層2が均一層である場合、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、スプレー熱分解法、化学メッキ法、電気メッキ法、塗布法、あるいはこれらの組合せ法などの薄膜形成法が挙げられる。膜の形成速度及び大面積膜の形成性、生産性などの点より、真空蒸着法やスパッタリング法が好ましい。
規則的なパターンは、各種印刷方式などにより、ガラス基板1および基材3の表面に予め部分的に導電層2xおよび2yを設ける方法で形成してもよいし、あるいは、上記のように均一層を形成した後、その一部をエッチングなどにより除去して形成してもよい。
導電層2xおよび2yとガラス基板1および基材3との密着性を高めるために、ガラス基板1および基材3の表面に、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処理、アンダーコート処理等の適宜な前処理を施してもよい。
粘着層7を構成する粘着剤としては、それぞれ、タッチパネル等の光学用途に用いられている公知の粘着剤が利用できる。粘着剤としては、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。粘着剤は、溶剤系、無溶剤系、エマルジョン系、水系のいずれであってもよい。なかでも、透明度、耐候性、耐久性、コスト等の観点から、アクリル系粘着剤、特に溶剤系のものが好ましい。
粘着剤には、必要に応じて他の助剤が添加されてもよい。他の助剤としては、酸化防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物等の光安定剤、増粘剤、pH調整剤、バインダ、架橋剤、粘着性粒子、消泡剤、防腐防黴剤、顔料、無機充填剤、安定剤、濡れ剤、湿潤剤などが挙げられる。
粘着層7の厚みは、それぞれ、10〜100μmであることが好ましく、20〜80μmであることがより好ましい。10μm以上であれば、充分な粘着性が得られる。粘着層7の厚みが100μmを超えると、薄型化、コストの面から不利である。
これらの凹凸の表面形状は表面粗さを10nmより大きく60nmより小さくすることによって、ガラス板1が液晶表示装置11方向にたわんだ時に、凹凸の表面形状4aが凹凸の表面形状4bに接触しても、ニュートンリングが生じにくく、かつ、残存しにくい。
上記表面粗さが10nmより大きいことにより、両面または片面に凹凸がない場合に比べて、第1の層と第2の層との接触面積が小さく、離れやすいため、優れたアンチニュートンリング効果が発揮される。上記表面粗さは、13nm以上が好ましく、15nm以上がより好ましい。
上記表面粗さが60nmより小さいことにより、積層体のヘイズが小さく、また、積層体の透明性が高くなり、タッチ面の明るさを損ないにくい。該表面粗さは、50nmより小さいことが好ましく、40nmより小さいことがより好ましく、30nmより小さいことが特に好ましい。
上記表面粗さを満たす凹凸の表面形状は、本明細書に記載の実施例および比較例の材料および条件等に従って得ることができる。
図4に示されている静電容量式タッチパネル付き表示装置201は、液晶ディスプレイ11とタッチパネル21とを備える。タッチパネル21は、ガラス基板1と、粘着層7と、導電層2xと、第1の基材3aと、粘着層17と、導電層2yと、第2の基材3bと、第2の基材3bの裏面に形成された凹凸の表面形状4aとを備える。
ガラス基板1の裏面と導電層2xの前面とは、粘着層7を介して密着している。第1の基材3aの裏面と導電層2yの前面とは、粘着層17を介して密着している。導電層2xの前面の外縁部には印刷層5が形成されている。
導電層2xは、横軸方向の位置を検出するための導電層であり、導電層2yは、縦軸方向の位置を検出するための導電層である。なお、導電層2xが、縦軸方向の位置を検出するための導電層であり、導電層2yが、横軸方向の位置を検出するための導電層であってもよい。粘着層17は、絶縁性粘着層である。
凹凸の表面形状4aは、凹凸の表面形状4bと対向している。凹凸の表面形状4a、4bは表面粗さが10nmより大きく60nmより小さい。表面粗さの好ましい範囲は、静電容量式タッチパネル付き表示装置200の表面粗さと同様である。
たとえば、上記説明においては、表示装置として液晶ディスプレイを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、陰極線管(CRT)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等の各種表示装置を用いることができる。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径50nmのコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾルLタイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)を20質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Aを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Aをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Aは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムA1を得た。
(樹脂フィルムA2の作製)
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径50nmのコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾルLタイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)を20質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Aを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Aをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Aは、硬化して厚さ2μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムA2を得た。
(樹脂フィルムA3の作製)
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径50nmのコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾルLタイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)を20質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Aを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Aをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Aは、硬化して厚さ7μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムA3を得た。
(樹脂フィルムA4の作製)
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径50nmのコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾルLタイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)を20質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Aを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Aをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Aは、硬化して厚さ0.5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムA4を得た。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径100nmコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾルZタイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)20質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Bを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Bをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Bは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムB1を得た。
相分離によって表面凹凸を形成する樹脂層形成用組成物C(商品名 ルシフラール NAB−007 固形分濃度40% 日本ペイント株式会社製)を、基材(厚さ100μmのPETフィルム、商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)の表面に、バー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Cは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムC1を得た。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、粒子径20nmのコロイダルシリカ分散液(商品名 PL−2L−MEK、固形分濃度20%、扶桑化学工業株式会社製)を30質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Dを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Dをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Dは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムD1を得た。
(樹脂フィルムE1の作製)
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、1400nmのシリカ粒子(商品名サイリシア310、富士シリシア化学株式会社製)6質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。その混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Eを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Eをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Eは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムE1を得た。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)を100質量部、4100nmのシリカ粒子(商品名サイリシア430、富士シリシア化学株式会社製)6質量部、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)を4質量部混合した。その混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Fを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Fをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Fは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムF1を得た。
厚さ100μmのPETフィルムの基材上に、屈折率1.65の組成物(商品名OPSTAR○RKZ6719 固形分20%、JSR株式会社製)をバー塗工した。その基材を80℃で60秒間加熱乾燥させた。それによって、厚さ0.2μmの高屈折層が形成された。さらに高屈折層上に樹脂層形成用組成物Aを樹脂フィルムA1の作製と同様にバー塗工して樹脂フィルムG1を作製した。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)100質量部、および、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)4質量部を混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Hを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Hをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Hは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムH1を得た。
多官能(メタ)アクリレートとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート、商品名 A−DPH、新中村化学株式会社製)100質量部と、粒子径10nmのコロイダルシリカ分散液(オルガノシリカゾル標準タイプ、固形分濃度30%、日産化学工業株式会社製)10質量部と、光重合開始剤(商品名 IRGACURE184、BASF株式会社製)4質量部とを混合した。この混合物をメチルエチルケトンで固形分濃度50%となるように希釈することによって樹脂層形成用組成物Iを調製した。
基材として、厚さ100μmのPETフィルム(商品名 A4300、東洋紡績株式会社製)を用いた。この基材上に、樹脂層形成用組成物Iをバー塗工した。その後、その基材を80℃、60秒間加熱乾燥した。その後、その基材に対して、高圧水銀ランプ紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製)を用いて、160W/cm、ランプ高さ13cm、ベルトスピード10m/min、2pass、窒素雰囲気下で紫外線を照射した。それにより、基材に塗工した組成物Iは、硬化して厚さ5μmの樹脂層となった。このようにして樹脂フィルムI1を得た。
マイクロレーザー顕微鏡(株式会社KEYENCE製 測定部 VK−X105 コントローラー部 VK−X100)を用い、倍率200倍で、各樹脂フィルムの表面観察と画像の取り込みを行った。得られた画像について、測定エリアを100μm×100μmとして前記走マイクロレーザー顕微鏡に付属の解析ソフトウェアを用いて、JIS B0601:2001に基づき算術平均表面粗さRaを算出した。
得られた樹脂フィルムおよび積層体のヘイズ値を、JIS K 7136に基づき、日本電色工業株式会社製のNDH4000を用いて測定した。
<カールの評価>
得られた樹脂フィルムを縦100mm×横100mmの大きさに断裁し23℃、湿度50%RHの環境下で1日放置した。その後、樹脂フィルムを水平面上に置き、四隅の浮きを測定した。四隅の浮きは、水平面に対して垂直な方向における、水平面から樹脂フィルムの四隅のそれぞれまでの距離である。その平均値をカールとして算出した。カールが0〜10mmの場合を○と評価した。カールが11mm以上の場合を×と評価した。
2枚の樹脂フィルムを用意し、各々の樹脂層同士を対向させた状態で置き樹脂層の反対面から指で押し付けた。その後応力を開放し、5秒後のニュートンリング発生の有無を目視で確認した。このとき、ニュートンリングが発生しない場合を○と評価した。また、ニュートンリングが発生する場合または樹脂フィルム同士が貼りついている場合を×と評価した。
樹脂フィルムA1を2枚用意し、各々の樹脂層が対向するように配置し、積層体を作製した。
<実施例2>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムB1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例3>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムC1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例4>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムD1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例5>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムG1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例6>
2枚の樹脂フィルムA1の一方を樹脂フィルムB1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例7>
2枚の樹脂フィルムA1の一方を樹脂フィルムC1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<実施例8>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムA2に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムH1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例2>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムI1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例3>
2枚の樹脂フィルムA1の一方を樹脂フィルムI1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例4>
2枚の樹脂フィルムB1の一方を樹脂フィルムI1に変更した以外は実施例2と同様にして、積層体を作製した。
<比較例5>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムA3に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例6>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムA4に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例7>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムE1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
<比較例8>
2枚の樹脂フィルムA1の両方を樹脂フィルムF1に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
Claims (7)
- 少なくとも片面に凹凸の表面形状を有する第1の層と、少なくとも片面に凹凸の表面形状を有する第2の層とを備え、
前記第1の層の凹凸の表面形状および前記第2の層の凹凸の表面形状の厚さが1〜6μm、表面粗さが10nmより大きく60nmより小さく、
前記第1の層の凹凸の表面形状と前記第2の層の凹凸の表面形状とが対向して該凹凸の表面形状が互いに接触するように積層されている積層体。 - 前記第1の層および/または前記第2の層が粒子径20〜250nmの無機または有機微粒子を含有する請求項1に記載の積層体。
- 前記第1の層の凹凸面および/または前記第2の層の凹凸面は、少なくとも2種類の成分を含有する樹脂組成物が相分離して凹凸を形成された請求項1または2に記載の積層体。
- 前記第1の層の凹凸面および前記第2の層の凹凸面のうち、一方が粒子径20〜250nmの無機または有機微粒子を含有する凹凸樹脂層であり、他方が少なくとも2種類の成分を含有する樹脂組成物が相分離して形成された凹凸樹脂層である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記第1の層および第2の層のヘイズが0.6より大きく7.0より小さい請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の積層体が組み込まれた表示装置。
- タッチパネル機能を有する表示装置内に組み込むための光学フィルムであって、
前記光学フィルムは少なくとも片面に凹凸の表面形状を有し、凹凸の表面形状を有する面の表面粗さが10nmより大きく60nmより小さく、
前記光学フィルムは、同一の表示装置内で少なくとも2枚以上用いられ、凹凸の表面形状が互いに接触するように配置されるためのものであることを特徴とする光学フィルム。
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C23 | Notice of termination of proceedings |
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C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20201216 |
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C30A | Notification sent |
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