JPWO2016043291A1 - 磁性担体粒子の洗浄方法、磁性担体粒子の洗浄装置、及び磁性担体粒子を用いる免疫学的測定方法 - Google Patents

磁性担体粒子の洗浄方法、磁性担体粒子の洗浄装置、及び磁性担体粒子を用いる免疫学的測定方法 Download PDF

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Abstract

正確な免疫学的測定を可能とする、磁性担体粒子の洗浄方法の提供。セル(10)に検体、磁性担体粒子を含む試薬、第1抗体を含む試薬を添加し、磁性担体粒子上に第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体が生成され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含んだ反応液を得る。その後、反応液に洗浄液を添加して懸濁する。次に、セル(10)の側面に、液面と同じ高さの磁石(104A)を近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル(10)の内面に集磁する。セル(10)の側面に近接される磁石(104A)は、液面と同じ高さとされているため、セル中の液体の高さ方向全体に磁石(104A)の磁力を作用させて第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁することができる。これにより、免疫学的測定において、正確な測定が可能となる。

Description

本発明は、免疫学的測定方法において担体として用いる磁性担体粒子の洗浄方法、磁性担体粒子の洗浄装置、及び磁性担体粒子を用いる免疫学的測定方法に関する。
従来、磁化可能な粒子または磁気的に引き付け可能な粒子、例えば、磁性担体粒子を処理するためのデバイスおよび方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
免疫測定法では、先ず最初に、反応容器に磁性担体粒子を含有した試薬、第1抗体を含有した試薬、及び検体を添加し、磁性担体粒子上に、第1抗体、及び測定対象成分の免疫複合体を形成させ、該免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の、例えば、磁性担体粒子に結合していない第1抗体等を洗浄液を用いて除去する。
その後、第1抗体、及び測定対象成分の免疫複合体が残された反応容器に、標識化第2抗体を含有する試薬を添加して、磁性担体粒子上に、第1抗体、測定対象成分、及び標識化第2抗体の免疫複合体を形成させ、この免疫複合体中の標識化第2抗体の標識量を測定することにより、検体中の測定対象成分の測定が行われている。
特許第4254924号公報
ところで、磁性担体粒子に結合していない第1抗体等を洗浄液を用いて除去する場合、反応容器に洗浄液を添加して免疫複合体が担持された磁性担体粒子が含まれた試薬を懸濁し、その後、反応容器の側面に磁石を配置して、該免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁性担体粒子に結合していない第1抗体等が含まれた洗浄液を吸引等して除去する。
しかしながら、磁石の高さよりも洗浄液の液面が高い場合には、洗浄液の上部に磁石の磁力が届き難く、洗浄液中の該免疫複合体が担持された磁性担体粒子を集磁し難くなり、該免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率が低下する。免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率が低下すると、検体中の測定対象成分を正確に測定することが出来なくなる。
また、洗浄液で洗浄された、該免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含む反応容器に標識化第2抗体を含む試薬等を添加した後、全体を攪拌して該磁性担体粒子を標識化第2抗体を含む試薬等に懸濁させる場合、該磁性担体粒子を集磁する磁石の高さが、標識化第2抗体を含む試薬等を反応容器に添加して、全体を攪拌する際の液面の上端の高さよりも高い場合には、該液面の上端の高さよりも高い位置で集磁された磁性担体粒子は攪拌しても標識化第2抗体を含む試薬等に懸濁されず、その結果、磁性担体粒子の標識化第2抗体を含む試薬等への分散性が悪くなり、検体中の測定対象成分を正確に測定することが出来なくなる。
本発明は上記事実を考慮し、検体中の測定対象成分の正確な測定を可能とする磁性担体粒子の洗浄方法、磁性担体粒子の洗浄装置、及び免疫学的測定方法を提供することを課題とする。
第1の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させた懸濁液を得る工程。
工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(4):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
第1の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させた懸濁液を得る。
工程(3)では、反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、懸濁液中の第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させるため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
工程(4)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
これにより、反応容器には、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるため、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第2の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第1の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第2の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)において、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第3の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第2の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(7):工程(5)及び(6)を1回または複数回順次繰り返す工程。
第3の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(6)の後に、工程(7)を行う。
工程(7)は、工程(5)及び工程(6)を、1回または複数回順次繰り返す。このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第4の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第1の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(7):前記工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
第4の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)において、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(7)は、工程(5)及び工程(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であり、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い。
これにより、最後の洗浄工程を経た磁性担体粒子の高さを、工程(3)を経た磁性担体粒子の高さよりも低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第5の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法明は、第3の態様または第4の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第5の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、第2抗体を含む試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、第2抗体を含む試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、第2抗体を含む試薬に確実に分散させることができる。
第6の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第2の態様〜第5の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第6の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第7の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(6):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(7):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る工程。
工程(8):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、得られた懸濁液中の前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(9):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
第7の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(6)では、反応容器に、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(7)では、得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る。
工程(8)では、反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、得られた懸濁液中の第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させるため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
工程(9)では、分離された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
これにより、反応容器には、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるため、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第8の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第7の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(9)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(10):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(11):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第8の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(10)において、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(11)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第9の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第8の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(11)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(12):工程(10)及び(11)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第9の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(11)の後に、工程(12)を行う。工程(12)では、工程(10)及び(11)を、1回または複数回順次繰り返す。このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第10の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第7の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(9)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(10): 反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(11):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(12):工程(10)及び(11)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(8)における磁石の高さよりも低い工程。
第10の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(10)において、 反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(11)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(12)では、工程(10)及び工程(11)を、1回または複数回順次繰り返す。そして、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(8)における磁石の高さよりも低く設定されている。
これにより、最後の洗浄工程を経た磁性担体粒子の高さを、工程(8)を経た磁性担体粒子の高さよりも低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第11の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第9の態様または第10の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(12)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第11の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(12)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第11の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(12)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(12)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第12の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第7の態様〜第11の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第12の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第13の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第8の態様〜第12の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第13の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第14の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る工程。
工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(4):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
第14の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る。
工程(3)では、反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、懸濁液中の第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させるため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
工程(4)では、分離された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
これにより、反応容器には、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるため、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第15の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第14の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第15の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)、及び工程(6)が行われる。
工程(5)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第16の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第15の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第16の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(6)の後に、工程(7)が行われる。
工程(7)は、工程(5)及び工程(6)を、1回または複数回順次繰り返す。このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第17の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第14の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
第17の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)、工程(6)、工程(7)が順次行われる。
工程(5)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(7)は、工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い。
これにより、最後の洗浄工程を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さを、工程(3)を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さよりも低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第18の態様に係る発明は、第16の態様または第17の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第18の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第19の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第15の態様〜第18の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法おいて、磁石が磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第19の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第20の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る工程。
工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(4):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
第20の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、第1抗体と標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る。
工程(3)では、反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、懸濁液中の、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させるため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
工程(4)では、分離された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできる。さらに、反応容器には、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるので、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第21の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第20の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第21の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)、及び工程(6)が順次行われる。
工程(5)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第22の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第21の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(6)の後に、さらに、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第22の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(6)の後に、工程(7)が行われる。
工程(7)では、工程(5)及び工程(6)を、1回または複数回順次繰り返す。このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第23の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第20の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
第23の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)〜工程(7)が順次行われる。
工程(5)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(7)は、工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い。
これにより、最後の洗浄工程を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さを、工程(3)を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さよりも低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第24の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第22の態様または第23の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第24の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第25の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第21の態様〜第24の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第25の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第26の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか または検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る工程。
工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(4):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
第26の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、競合物質と第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る。
工程(3)では、反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、懸濁液中の、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させるため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
工程(4)では、分離された、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
これにより、反応容器には、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるため、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第27の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第26の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第27の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)、及び工程(6)が順次行われる。
工程(5)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
このように、洗浄液の添加、及び除去を行うことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第28の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第27の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第28の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(6)の後に、工程(7)が行われる。
工程(7)では、工程(5)及び工程(6)を、1回または複数回順次繰り返す。
このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第29の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第26の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
第29の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(4)の後に、工程(5)〜工程(7)が順次行われる。
工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(6)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(7)は、工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い。
これにより、最後の洗浄工程を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さを、工程(3)を経て、反応容器の内面に集められた、磁性担体粒子の高さよりも低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第30の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第28の態様または第29の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第30の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第31の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第27の態様〜第30の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第31の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第32の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第32の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできる。また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第33の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第32の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第33の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)の後に、工程(6)が行われる。
工程(6)では、工程(4)及び工程(5)を、1回または複数回順次繰り返す。このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第34の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
第34の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(6)は、工程(4)及び工程(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第35の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第33の態様または第34の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第35の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、第2抗体を含む試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、第2抗体を含む試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、第2抗体を含む試薬に確実に分散させることができる。
第36の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第32の態様〜第35の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第36の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第37の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第32の態様〜第36の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第37の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第38の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(5):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(6):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(7):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(8):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第38の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(5)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(6)では、分離された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(7)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(8)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第39の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第38の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(8)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(9):工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第39の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(8)の後に、工程(9)が行われる。工程(9)では、工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す。
このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第40の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(5):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(6):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(7):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(8):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(9):工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(5)における磁石の高さよりも低い工程。
第40の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(5)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(6)では、分離された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(7)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(8)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(9)は、工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(5)における磁石の高さよりも低い。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第41の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第39の態様または第40の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(9)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第41の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(9)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(9)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第42の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第38の態様〜第41の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第42の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第43の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第38の態様〜第42の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(5)における磁石の高さが、工程(4)の反応液、又は、工程(4)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第43の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)における磁石の高さが、工程(4)の反応液、又は、工程(4)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第44の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第38の態様〜第43の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第44の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第45の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第45の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第46の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第45の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第46の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)の後に、工程(6)が行われる。
工程(6)では、工程(4)及び工程(5)を、1回または複数回順次繰り返す。
このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第47の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
第47の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(6)は、工程(4)及び工程(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第48の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第46の態様または第47の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第48の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第49の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第45の態様〜第48の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第49の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第50の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第45の態様〜第49の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第50の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第51の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1)反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第51の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、第1抗体と標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第52の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第51の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
(6)工程:工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第52の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)の後に、工程(6)が行われる。
(6)工程では、工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す。
このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第53の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
第53の態様の係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、第1抗体と標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(6)は、工程(4)及び工程(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第3の免疫複合体、及び、第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第54の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第52の態様または第53の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第54の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第55の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第51の態様〜第54の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第55の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第56の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第51の態様〜第55の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第56の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第57の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
第57の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、競合物質と第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできる。さらに、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第58の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第57の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
第58の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(5)の後に、工程(6)が行われる。
工程(6)では、工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す。
このように、洗浄液の添加、及び除去を繰り返すことで、洗浄効果が向上し、また、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第59の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする。
工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と前記競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
工程(3):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
第59の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(1)において、反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、競合物質と第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る。
工程(2)では、得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
工程(3)では、分離された、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する。
工程(4)では、反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる。
工程(5)では、反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する。
工程(6)は、工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い。
これにより、高い洗浄効果が得られ、また、反応容器の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くできるので、その後に、試薬等を添加して第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第60の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第58の態様または第59の態様の磁性担体粒子の洗浄方法において、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている。
第60の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されているため、集磁された磁性担体粒子の上端の位置が、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さとなり、検出試薬を撹拌した際に、集磁された磁性担体粒子が反応容器の内面に残存することなく、検出試薬に確実に分散させることができる。
第61の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第57の態様〜第60の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである。
第61の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じであるため、反応容器内の反応液、又は、懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第62の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法は、第57の態様〜第61の態様の何れか1つの磁性担体粒子の洗浄方法において、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される。
第62の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法では、磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置されているため、磁性担体粒子は、確実に分散された後に反応容器の一方側と他方側とに交互に集磁されるため、磁性担体粒子の洗浄効果が向上する。
第63の態様に係る検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法は、第1〜6、32〜37の態様のいずれか1つの磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、第2抗体を含有する試薬とを反応させて、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を磁性担体粒子に生成させ、生成した前記第2の免疫複合体の量を測定することを特徴とする。
第63の態様に係る検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法によれば、第1〜6、32〜37の態様のいずれか1つの磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、第2抗体を含有する試薬とを反応させて、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を磁性担体粒子に生成させ、生成した第2の免疫複合体の量を測定する。これにより、検体中の測定対象成分を正確に測定することができる。
第64の態様に係る検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法は、第7〜31、38〜62の態様のいずれか1つの磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、検出試薬とを反応させて、前記磁性担体粒子上に生成した免疫複合体の量を測定することを特徴とする。
第64の態様に係る検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法によれば、第7〜31、38〜62態様のいずれか1つの磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、検出試薬とを反応させて、磁性担体粒子上に生成した免疫複合体の量を測定する。これにより、検体中の測定対象成分を正確に測定することができる。
第65の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を装填する装填部と、反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うノズルと、前記装填部に具備され、前記装填部に装填される反応容器の側部に配置され、かつ、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の液面の高さと同じ高さを有する第1の磁石と、を有する。
第65の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を装填部に装填することができる。
装填部には、装填部に装填される反応容器の側部に、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の液面の高さと同じ高さを有する第1の磁石が配置されている。
また、ノズルは、反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うことができる。
この磁性担体粒子の洗浄装置は、一例として、以下のように用いることができる。
先ず、最初の工程(1)において、反応容器に検体、磁性担体粒子、及び検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬を添加する。これにより、反応容器中で、測定対象成分が、測定対象成分に結合する第1抗体と反応し、磁性担体粒子上に第1抗体と測定対象成分とからなる第1の免疫複合体が生成され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含んだ反応液が得られる。
次の工程(2)では、工程(1)の反応液にノズルを用いて洗浄液を添加し、懸濁した懸濁液を得る。
次の工程(3)では、反応容器の側面に、懸濁液の液面と同じ高さの第1の磁石を近接させ、工程(2)の懸濁液中の第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する。
ここで、反応容器の側面に近接される第1の磁石は、懸濁液の液面と同じ高さとされているため、反応容器中の懸濁液の高さ方向全体に磁石の磁力を作用させて第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁することができる。
次の工程(4)では、工程(3)で分離された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液(反応液と洗浄液とが混合された液)をノズルで吸引して除去する。
このように、磁性担体粒子の洗浄装置を用いて工程(1)〜工程(4)を経ることで、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が洗浄され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液が除去され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子のみが反応容器に残る。
したがって、反応容器には、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が効率的かつ確実に集められて回収されるため、免疫学的測定において正確な測定が可能となる。
第66の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、第65の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置において、前記装填部に装填される反応容器の側部に配置され、かつ、前記第1の磁石よりも高さが低い第2の磁石を有する。
第66の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、第65の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置において、装填部に装填される反応容器の側部に、第1の磁石よりも高さが低い第2の磁石を配置することができる。
これにより、第66の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、一例として、以下のように用いることができる。
第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子のみが残された反応容器から第1の磁石を離間し、反応容器に洗浄液を添加して、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を洗浄液中に懸濁する。
その後、第1の磁石よりも高さが低い第2の磁石を反応容器の側部に配置し、第2の磁石で第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を集磁する。
第2の磁石は、第1の磁石よりも高さが低いため、集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを、第1の磁石で集磁した場合よりも低くすることができる。これにより、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。
第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を装填する装填部を具備し、前記装填部が回転軌跡を描くように、駆動装置で回転されるターンテーブルと、反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うノズルと、前記回転軌跡に沿って、回転方向下流側に配置されるn個の磁石であって、前記n個の磁石は、第1番目の磁石と、前記第1番目の磁石と高さが同じか又は高さが低い第2〜第n番目の磁石とからなり(nは3以上の整数を表す)、第a番目の磁石の高さが(a−1)番目の磁石の高さと同じか又は低く(aは2〜nの任意の整数を表す)、第n番目の磁石の高さが、前記第1番目の磁石の高さよりも低いn個の磁石と、を有する。
第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を、装填部に装填することができる。また、この磁性担体粒子の洗浄装置は、装填部が回転軌跡を描くように、駆動装置で回転されるターンテーブルを備えている。さらに、この磁性担体粒子の洗浄装置は、反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うノズルを備えている。
また、この磁性担体粒子の洗浄装置には、装填部の回転軌跡に沿ってn個の磁石が配置されている。n個の磁石は、回転方向下流側に向けて第1番目〜第n番目まで順番に配置されている。n個の磁石は、第1番目の磁石と、第1番目の磁石と高さが同じか又は高さが低い第2〜第n番目の磁石とからなり(nは3以上の整数を表す)、第a番目の磁石の高さが(a−1)番目の磁石の高さと同じか又は低く(aは2〜nの任意の整数を表す)、第n番目の磁石の高さが、第1番目の磁石の高さよりも低い。
第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、装填部に反応容器を装填し、ターンテーブルを駆動装置で回転させ、反応容器を周方向に回転軌跡を描くように移動することで、反応容器の側部に、第1番目〜第n番目の磁石を順に配置することが可能となる。なお、ノズルは、ターンテーブルの回転を停止した状態で反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うことができる。
これにより、第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、一例として、以下のように用いることができる。
前述した第66の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、第1の磁石と、第1の磁石よりも高さが低い第2の磁石とを用いて、集磁された第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを、第1の磁石で集磁した場合よりも低くしたが、第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、第1番目の磁石と、第1番目の磁石と高さが同じか又は高さが低い第2〜第n番目の磁石とからなり(nは3以上の整数を表す)、第a番目の磁石の高さが(a−1)番目の磁石の高さと同じか又は低く(aは2〜nの任意の整数を表す)、第n番目の磁石の高さが、第1番目の磁石の高さよりも低いn個の磁石を用いているため、ターンテーブルの回転及び停止により反応容器の側部にn個の磁石を順番に配置すると共に、ターンテーブルの回転停止時に、洗浄液の吐出及び吸引を行うことで、集磁した第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを徐々に低くすることができる。これにより、その後に、試薬等を添加して第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させる際に、試薬等の量が少なくて済み、かつ、少ない試薬等であっても、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を確実に分散させることが可能となる。さらに、第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、磁石を順に配置する毎に洗浄液による洗浄を行うことで洗浄回数が増え、洗浄効果を高めることができる。
第68の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置は、第67の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置において、前記第1番目の磁石が、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の高さと同じ高さを有する磁石である。
第68の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置では、第1番目の磁石が、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の高さと同じ高さを有する磁石となっているため、反応容器内の懸濁液の上下方向全体に磁石の磁力を作用させて、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を効率的、かつ確実に集磁して回収することができる。
第1の態様〜第62の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法によれば、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
なお、第1の態様〜第62の態様に係る磁性担体粒子の洗浄方法によれば、磁性担体粒子の回収率及び/又は磁性担体粒子の分散性を高めることができる。
第63の態様、及び第64の態様に係る免疫学的測定方法によれば、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
第65の態様〜第68の態様に係る磁性担体粒子の洗浄装置によれば、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
免疫測定装置の基本構成を示す平面図である。 本願発明の実施形態に係るセルを示す斜視図である。 本願発明の実施形態に係るセルを示す斜視図である。 セルの下部を示す断面図である。 第1B/Fユニットを示す縦断面図である。 第1B/Fユニットを示す平面図である。 図4に示す第1B/Fユニットの5−5線断面図である。 磁性担体粒子含有試薬、第1抗体含有試薬、及び検体を入れる状態を示すセルの断面図である。 更に洗浄液を入れる状態を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第1B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬をセルに入れる工程を示すセルの断面図である。 アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬をセルに入れる工程を示すセルの断面図である。 アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬をセルに入れる工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。 第2B/Fユニットにおける洗浄工程を示すセルの断面図である。
[第1の実施形態(2ステップサンドイッチ法〜1次反応後の洗浄)]
<免疫測定装置の全体構成>
図面を参照しながら、第1の実施形態に係る免疫測定装置200について説明する。
免疫測定方法には、例えば、サンドイッチ免疫測定法、及び競合法等があり、サンドイッチ免疫測定法には、いわゆる2ステップサンドイッチ法、及び1ステップサンドイッチ法がある。
2ステップサンドイッチ法とは、セル(容器)に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、第1抗体、及び測定対象成分からなる免疫複合体(本発明の第1の免疫複合体)が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得た後、本発明の第1免疫複合体が担持された磁性担持体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去し、次に、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、磁性担体粒子上に第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる免疫複合体(本発明の第2の免疫複合体)が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程を有する免疫測定方法である。
1ステップサンドイッチ法とは、セル(容器)に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる免疫複合体(本発明の第2の免疫複合体)を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程を有する免疫測定方法である。
また、競合法には、例えば、セル(容器)に、測定対象成分を含む検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、セル中で抗原抗体反応を行い、第1抗体と測定対象成分とからなる免疫複合体(本発明の第3の免疫複合体)、及び、第1抗体と標識化競合物質とからなる免疫複合体(本発明の第4の免疫複合体)が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程を有する競合法(以後、本明細書において競合法1と呼ぶ)、及び、セルに、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、セル中で抗原抗体反応を行い、競合物質と第1抗体とからなる免疫複合体(本発明の第5の免疫複合体)が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程を有する競合法(以後、本明細書において競合法2と呼ぶ)がある。
本発明における検体は、免疫学的測定法により測定が可能である検体であれば特に制限はなく、例えば全血(血液)、血球、血清、血漿、髄液、尿、糞便、組織、培養細胞等が挙げられる。
本発明における測定対象成分は、免疫学的測定法により測定が可能である測定対象成分であれば特に制限はなく、例えば、IgG、IgM、IgA、IgE、アポ蛋白AI、アポ蛋白AII、アポ蛋白B、アポ蛋白E、リウマチ因子、D−ダイマー、酸化LDL、糖化LDL、グリコアルブミン、トリヨードサイロニン(T3)、総サイロキシン(T4)、薬剤(抗テンカン剤等)、C−反応性蛋白(CRP)、サイトカイン類、可溶性インターロイキン−2受容体(sIL−2R)、α−フェトプロテイン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)、CA19−9(carbohydrate antigen 19−9)、CA15−3(carbohydrate antigen 15−3)、CA−125(carbohydrate antigen 125)、PIVKA−II(Protein induced by vitamin K absence−II)、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、インスリン、C−ペプタイド、エストロゲン、抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体、ペプシノーゲン、B型肝炎ウイルス(HBV)抗原、抗HBV抗体、C型肝炎ウイルス(HCV)抗原、抗HCV抗体、成人T細胞性白血病ウイルス1型(HTLV−I)抗原、抗HTLV−I抗体、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体、インフルエンザウイルス抗原、抗インフルエンザウイルス抗体、抗結核菌抗体、結核菌抗原(TBGL)マイコプラズマ抗体、ヘモグロビンA1c、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、トロポニンT、トロポニンI、クレアチニンキナーゼーMB(CK−MB)、ミオグロビン、H−FABP(ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白)、カビ毒類[デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)、T−2トキシン(T2)等]、内分泌撹乱物質類[ビスフェノールA、ノニルフェノール、フタル酸ジブチル、ポリ塩素化ビフェニル(PCB)類、ダイオキシン類、p,p’−ジクロロジフェニルトリクロロエタン、トリブチルスズ等]、大腸菌等の菌類、食物アレルギー物質(卵、乳、小麦、そば、落花生等)、アレルギー物質(コナヒョウダニやトヤヒョウダニ等のダニ類等)、抗アレルギー物質抗体等が挙げられる。
本発明における競合物質は、競合法に使用され、「測定対象成分に結合する抗体」に結合できる物質であって、かつその結合が、該測定対象成分と競合的であるような物質を意味し、測定対象成分そのものも含まれる。
本発明における標識化抗体及び標識化競合物質に使用される標識は、免疫学的測定法に用いられる標識であれば特に制限はなく、例えば酵素、蛍光物質、発光物質、放射性同位元素等が挙げられる。酵素としては、例えばアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルクロニダーゼ、ルシフェラーゼ等が挙げられる。蛍光物質としては、例えば、FITC(フルオレッセイン イソチオシアナート)、RITC(ローダミンB−イソチオシアナート)等が挙げられる。発光物質としては、例えばアクリジニウムおよびその誘導体、ルテニウム錯体化合物、ロフィン等が挙げられる。放射性同位元素としては、例えば、3H、14C、35S、32P、125I、131I等が挙げられる。
本発明における標識化抗体及び標識化競合物質は、それぞれ、標識と抗体、標識と競合物質を、リンカーを用いて共有結合させる方法等、公知の方法により調製することができる。
本発明における、磁性担体粒子は、磁石によって集磁される磁性担体粒子であれば特に制限はなく、例えば粒子の内部に磁性体を含有し、外層が有機ポリマーなどから成るコア・シェル構造の磁性担体粒子、外層を含まず磁性体が有機ポリマーに不均一に分散した構造の磁性担体粒子、磁性体のみから成るクラスター状の磁性担体粒子等が挙げられる。
磁性担体粒子中に含まれる磁性体は、残留磁化が少なく、超常磁性の磁性体微粒子が好ましく、例えば四三酸化鉄(Fe3O4)、γ−重三二酸化鉄(γ−Fe2O3)等の各種フェライト、鉄、マンガン、コバルト、クロムなどの金属またはこれら金属の合金等が用いられる。
磁性担体粒子の形状としては、例えば球状、針状等が挙げられ、球状が好ましい。磁性担体粒子の粒径は、例えば0.1〜5μm等が挙げられ、好ましくは0.5〜3μmである。
本発明における、磁石は、磁性担体粒子を集磁できる磁石であれば特に制限はなく、例えばネオジウム磁石等の希土類の磁石、電磁石等が挙げられる。
本発明における、磁石の高さとは、反応容器の空洞内の底面に対して垂直方向の長さであって、反応容器の空洞内の底面から、当該反応容器に近接させた磁石の上端までの長さを意味する。磁石の長さとは、磁石の上端から下端までの長さであるため、磁石の長さと、磁石の高さとが同じ場合もあるが、磁石の下端が、反応容器の空洞内の底面よりも下に位置する場合は、磁石の長さは、磁石の高さよりも長くなる。本発明において、反応容器内の磁性担体粒子を効率的に集磁できる限りにおいては、磁石の長さと磁石の高さとは同じであっても、異なっていてもよいが、磁石の長さが磁石の高さと同じか、または、磁石の長さが磁石の高さより長い方が好ましい。
本発明における、反応容器は、反応容器の側面に磁石を相対的に近接させた際、反応容器の内面に磁性担体粒子を集磁でき、免疫学的測定を行うことができる反応容器であれば特に制限はなく、例えば、後述の反応容器等が挙げられる。
本発明における、磁性担体粒子を含む試薬、第1抗体を含む試薬、第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬、第2抗体を含む試薬、競合物質を含む試薬、及び、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬には、金属イオン、塩類、糖類、防腐剤、蛋白質、蛋白質安定化剤等を共存させることができる。金属イオンとしては、例えばマグネシウムイオン、マンガンイオン、亜鉛イオン等が挙げられる。塩類としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。糖類としては、例えばグルコース、マンノース、スクロース、ラクトース、トレハロース、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。防腐剤としては、例えばアジ化ナトリウム、抗生物質(ストレプトマイシン、ペニシリン、ゲンタマイシン等)、バイオエース、プロクリン300、プロキセル(Proxel)GXL等が挙げられる。蛋白質としては、例えばウシ血清アルブミン(BSA)、ウシ胎児血清(FBS)、カゼイン、ブロックエース(DSファーマバイオメディカル社製)等が挙げられる。蛋白質安定化剤としては、例えばペルオキシダーゼ安定化緩衝液[Peroxidase Stabilizing Buffer、ダコサイトメーション(DakoCytomation)社製]等が挙げられる。
第1の実施形態では、図1に示す免疫測定装置200を用いて、2ステップサンドイッチ法で測定を行う例を説明する。
図1に示すように、免疫測定装置200は主として、セル供給ユニット14、試薬保管ユニット12、反応テーブル18、検体テーブル20、第1B/Fユニット22A、第2B/Fユニット22B、及び検出ユニット24等を含んで構成されている。なお、以下の説明において、便宜上、検体テーブル20側を装置手前側として説明する。
免疫測定装置200の左奥に配置されたセル供給ユニット14は、後述する空のセル10(反応容器)を所定の位置へ搬送し、一列に整列させるユニットであり、セルタンク30、レール32、及びセル送り機構34を含んで構成されている。セル供給ユニット14の手前には、ターンテーブル36を備えた攪拌装置16を収容した試薬保管ユニット12が配置されており、ターンテーブル36にセットされたカセットには、免疫測定に必要な試薬が収容された複数の試薬容器26が保持されている(図示せず)。また、試薬保管ユニット12は、冷却手段(不図示)によって一定の温度に冷却されている。
<セル>
本実施形態で用いるセル10(キュベットともいう)は、一端部が開口したプラスチック製の有底円筒体であり、開口部に鍔が形成された汎用の反応容器である。図2A〜Cに示すように、セル10は略円筒形とされており、一端(開口側)には各セルハンド(図2A〜Cでは図示せず)で把持し搬送するための鍔10Aが設けられ、その下には各テーブルの凹部や孔にセル10を挿入した際に抜け落ちず、保持されるためのフランジ10Bが設けられている。セル10内は空洞10Cとされており、内部に試薬、検体、洗浄液等を注入し内部で貯留、攪拌可能とされている。
セル10の底部には下方向に向けて拡径するように開口する係合穴10Eが設けられており、係合穴10Eは空洞10Cとは連通せず、所謂盲管形状とされている。セル10は、係合穴10Eの近傍がリブ10Dで補強されている。係合穴10Eは図2Cに示すように擂鉢状の傾斜面10Fを備えており、後述する攪拌機構66の回転するピン(図示せず)と係合することで、セル10は反応テーブル18上において回転、攪拌され、内部の試薬、検体が混合される。
図1に示すように、試薬保管ユニット12の右側には、反応テーブル18が配置されている。反応テーブル18は、免疫測定装置200の中央部よりやや左側に位置しており、ヒータ(不図示)を備えている。反応テーブル18の外周部には、セル10を保持する凹部38が反応テーブル18の全周に亘って形成されている。凹部38の径は後述するセルハンド72などの搬送位置精度に合わせて、セル10の径より大きい必要があり、かつフランジ10Bの径よりも小さいので、セル10はフランジ10Bで凹部38に保持される。
反応容器は、反応テーブル18の円孔の孔縁に、反応容器から張出した鍔部(フランジ10B)で吊下されて保持される。
本実施形態では、一例として、反応テーブル18の周方向に等間隔で60個の凹部38が形成されている。また、ヒータ(不図示)により、凹部38に保持されたセル10を温め、セル10内の試薬を活性化させることができる。
<攪拌機構>
また、反応テーブル18には攪拌機構66が設けられている。本実施形態においては反応テーブル18に2個の攪拌機構66が設けられているが、3個以上であっても、また場合によっては1個であってもよい。
攪拌機構66は、攪拌モータを備えている。攪拌モータの回転軸には、上下方向に延びるピン(図示せず)が偏心して取り付けられている。攪拌機構66の直上に位置する反応テーブル18の凹部38に挿入された、セル10の係合穴10Eにピンが係合するようになっている。ピンは攪拌モータの回転軸と偏心して取り付けられているため、ピンは回転軸を中心とした円軌道上を回転移動し、ピンの先端が係合したセル10の係合穴10Eもまたピンによって円軌道を描くように移動する。このとき、セル10は凹部38に挿入されており、凹部38の径は前述のようにセル10の径よりも大きいので、係合穴10Eが円軌道を描くように移動することで、セル10は凹部38より下では円軌道を描くように略円錐振り子の軌道で回転する。これによりセル10内部の後述する検体、洗浄液、磁性担体粒子含有試薬等が、攪拌される。
反応テーブル18の手前には、検体テーブル20が配置されており、検体を収容した複数の試験管40が保持されている。また、反応テーブル18の右側には、後述するセルハンド72を挟んで装置奥側に第1B/Fユニット22A、装置手前側に第2B/Fユニット22Bが配置されている。第1B/Fユニット22A、第2B/Fユニット22Bは、各々セル10を回転搬送するための後述するターンテーブル84と、ターンテーブル84にセットされたセル10内の試薬のB/F分離を行うB/Fノズルユニット44等を含んで構成されている。
<第1B/Fユニット>
図3に示すように、第1B/Fユニット22Aは、基板73の上に複数の支柱75が立設されており、支柱75の上に肉厚の板材からなるベース板78が水平に固定されている。ベース板78の中央部には、ベアリング80で支持された軸82が回転自在に設けられている。軸82の上端には円板状のターンテーブル84が取り付けられており、下端には大プーリー86が取り付けられている。
図3〜図5に示すように、ターンテーブル84の外周部には、セル10を挿入して保持するための孔88が周方向に沿って等間隔で複数形成されている。孔88の径は、セル10の径より若干大きく、かつフランジ10Bの径よりも小さいので、セル10はフランジ10Bがターンテーブル84の上面に搭載された状態で孔88に保持される。
図3に示すように、ベース板78の下面には、支持金具90を介してモータ92が取り付けられている。モータ92の回転軸92Aには小プーリー94が取り付けられており、大プーリー86と小プーリー94にベルト96が巻き掛けられている。このため、モータ92の回転軸92Aが回転することでターンテーブル84が回転される。
図3〜図5に示すように、ベース板78の上面には、ターンテーブル84の孔88に支持されたセル10が内部を通過する円環状の環状溝98が形成されている。また、ベース板78の上面には、環状溝98の径方向内側に、周方向に沿って複数の凹部100A〜100Fが等間隔で形成されており、環状溝98の径方向外側に、周方向に沿って複数の凹部102A〜102Fが凹部100A〜100Fと対向して等間隔で形成されている。これら凹部100A〜100Fの周方向のピッチ、及び凹部102A〜102Fの周方向のピッチは、ターンテーブル84の孔88の周方向のピッチと同じに設定されている。
凹部100A〜100F、及び凹部102A〜102Fは、全て同じ形状、同じ寸法に形成されている。また、凹部100A〜100F、及び凹部102A〜102Fの各々の底部は、ターンテーブル84の孔88に挿入され支持されたセル10の底部(空洞10Cの底部)と同じ高さとなるように設定されている(一例として、図5参照)。
図4に示すように、凹部100A、及び凹部102Aには、底部の上に高さ12mmの第1の磁石104Aが固定されている。凹部102Bには、底部の上に高さ10mmの第2の磁石104Bが固定されている。凹部100Cには、底部の上に高さ8mmの第3の磁石104Cが固定されている。凹部102Dには、底部の上に高さ7mmの第4の磁石104Dが固定されている。凹部100Eには、底部の上に高さ6mmの第5の磁石104Eが固定されている。凹部102Fには、底部の上に高さ5mmの第6の磁石104Fが固定されている。このため、各磁石の高さは、矢印CW方向に沿って徐々に低くなっている。これら第1の磁石104A〜第6の磁石104Fは、ネオジウム磁石等の磁力の強い希土類の磁石を用いることが好ましい。
図1に示すように、B/Fノズルユニット44は、5本のB/Fノズル44Aを備え、ターンテーブル84の孔88に支持されたセル10に対して、試薬類の吸引と洗浄液の吐出を行うことができる。
<第2B/Fユニット>
図1に示すように、第2B/Fユニット22Bは、第1B/Fユニット22Aとほぼ同じ構成であるが、磁石の個数、磁石の高さ、磁石の配置が異なっている。第2B/Fユニット22Bでは、磁石の高さが全て8mmに設定されており、7個の磁石が環状溝98を挟んで半径方向内側と外側とに周方向に沿って交互に配置されている。なお、第2B/Fユニット22Bは、磁石以外の構成は第1B/Fユニット22Aと同一構成である。なお、第2B/Fユニット22Bは、第1B/Fユニット22Aと、磁石の個数、磁石の高さ、磁石の配置において、同じ構成とすることもできる。
<検出ユニット>
第1B/Fユニット22A、及び第2B/Fユニット22Bの右側には、後述するセルハンド74を挟んで検出ユニット24が配置されている。検出ユニット24は、セル10内の試薬を攪拌する攪拌部46と、光量を測定する測定室48とで構成されている。
免疫測定装置200には、上記の他に、セル10を反応テーブル18へ移動させるセルハンド52、試薬を吸引吐出する試薬分注ノズル54、68、及び検体を吸引吐出する検体分注ノズル60が配置されている。また、免疫測定装置200を構成するユニット、セルハンド、及びノズル等は、制御部(不図示)に接続されており、制御部からの信号により動作する。また、制御部は、その他装置全体の動作を制御する。
<免疫測定法(2ステップサンドイッチ法)>
次に、免疫測定装置200を用いた免疫測定法(2ステップサンドイッチ法)を説明する。本実施形態では、磁性担体粒子含有試薬としてストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬を用いているが、他の種類の磁性担体粒子含有試薬を用いても良い。なお、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子は、適宜、磁性担体粒子と呼ぶ。本実施形態では、第1抗体含有試薬としてビオチン化第1抗体含有試薬を用いているが、他の種類の第1抗体含有試薬を用いても良い。また、本実施形態では、標識化第2抗体含有試薬として、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を用いているが、これに限らず、測定対象成分の種類に応じて適宜選択される標識物質で標識された抗体を含有する試薬を用いることができる。本実施形態においては、免疫測定法として、サンドイッチ法に基づく化学発光免疫測定法を用いている。
先ず最初に、セル供給ユニット14のセルタンク30内に未使用のセル10を複数投入する。セルタンク30へ投入されたセル10は、エレベータ(不図示)により1個ずつセルタンク30の上方へ持ち上げられ、その後、傾いた2本の棒で構成されたレール32を滑ってセル送り機構34へ搬送される。
セル送り機構34へ搬送されたセル10は、セル送り機構34の整列板50が開閉することによりレール32の終端部32Aへ1つずつ送り込まれる。なお、セル送り機構34を設けずに、セルタンク30からレール32の終端部32Aまでセル10を滑らせてもよい。
レール32の終端部32Aに到達したセル10は、セルハンド52に掴まれ、回転軸52A回りに回転して反応テーブル18の凹部38へセットされる。その後、反応テーブル18の回転により、試薬分注ノズル54の直下へ搬送される。ここで、試薬分注ノズル54が回転軸54A周りに回転し、ターンテーブル36のカセットに保持された試薬容器26Aからストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬を吸引してセル10へ吐出する(図示せず)。
次に、別の試薬容器26Bからビオチン化第1抗体含有試薬を吸引してセル10へ吐出する(図示せず)。ここで、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬を吐出した試薬分注ノズル54は、分注ノズル洗浄槽58で一旦洗浄され、その後、ビオチン化第1抗体含有試薬の吸引が行われる。これにより、試薬の混入を防止できる。
なお、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬と、ビオチン化第1抗体含有試薬性担体粒子を含む試薬とをセル10に吐出する代わりに、第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬をセル10に吐出しても良い。
ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬とビオチン化第1抗体含有試薬とが吐出されたセル10は、反応テーブル18の回転により、検体分注ノズル60の近傍へ搬送されながら、反応テーブル18に設けられたヒータにより所定の温度(本実施形態では一例として37°C)で温められ、磁性担体粒子に結合されたストレプトアビジンとビオチン化第1抗体との反応が促進される。
セル10が検体分注ノズル60の近傍へ搬送されると、検体分注ノズル60は、回転軸60A回りに回転し、検体テーブル20にセットされた試験管40から検体を吸引して、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬とビオチン化第1抗体含有試薬とが吐出されたセル10へ吐出する(図6A参照)。なお、検体分注ノズル60は、検体ノズル洗浄槽62で洗浄される。これにより、検体分注ノズル60における検体による汚染が防止される。
検体が吐出されたセル10は、反応テーブル18の外周に沿って設けられた攪拌機構66の位置まで搬送され、攪拌機構66によりセル10内の試薬、及び検体が非接触で攪拌される。攪拌は、セル10の底部を円錐振り子の軌道で回転させて行われる。以上により、検体中の測定対象成分が第1抗体に結合され、磁性担体粒子上に、第1抗体、及び測定対象成分(抗原)からなる第1の免疫複合体が形成される。
<第1B/Fユニットでの工程>
次に、セル10は、セルハンド72によって第1B/Fユニット22Aに搬送され、ターンテーブル84の孔88に挿入される。その後、B/Fノズル44Aを通じて洗浄液がセル10へ吐出される(図6B参照。ここでは、液面の高さを12mmとする)。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する懸濁液が得られる。なお、洗浄液としては、反応後の混合物から、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質を除去し得る洗浄液であれば特に制限はなく、例えばリン酸緩衝化生理食塩水[0.15mol/L塩化ナトリウムを含有する、10mmol/Lリン酸緩衝液(pH7.2)(以下、PBSと記す)]、界面活性剤を含有するPBS等が挙げられる。界面活性剤としては、例えばツイーン20等が挙げられる。
その後、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Aに示すように、セル10は一対の第1の磁石104Aと対向する位置に配置される。なお、前述した洗浄液を吐出する工程においては、第1の磁石104Aの高さと液面とが一致するように洗浄液が吐出される。
セル10が高さ12mmの第1の磁石104Aと対向すると、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が第1の磁石104Aに引き寄せられ、セル10の内側面の一方側、及び他方側に集まる(図中、網点で図示する部分)。液面の高さと第1の磁石104Aの高さとが一致しているので、第1の磁石104Aの磁力を、セル10内の液体の高さ方向全体に及ぼすことができ、液体内に浮遊する第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル10の内面に効率的に集めることができる。ここで、集められた第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aと同じ高さ、即ち、12mmとなる。なお、液面の高さが第1の磁石104Aの高さよりも高い場合には、液体の上部に及ぶ磁力が少なく、液体の上部にある第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル10の内面に集磁することが困難となる。
また、セル10内には洗浄液が吐出されているので(即ち、洗浄液で薄められている)、洗浄液が吐出されていない場合に比較して検体中の特定の成分(一例として、フィブリン)の影響が少なくなり、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が液中を移動し易く、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を短時間で効率的に集めることができる。よって、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Bに示すように、セル10は、高さ10mmの第2の磁石104Bと対向する位置に配置される。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の磁石104Aよりも低い第2の磁石104Bに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが12mmから10mmとなる。
次に、図7Cに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外のもの(例えば、磁性担体粒子と結合しなかったビオチン化第1抗体等)が除去され、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。以上のようにして、磁性担体粒子と結合した物質(Bind)と、結合しなかった物質(Free)が分離(B/F分離)される。その後、図7Dに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Eに示すように、セル10は、高さ8mmの第3の磁石104Cと対向する位置に配置される。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bとは反対側に配置された第3の磁石104Cに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bよりも低い第3の磁石104Cに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第2の磁石104Bで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが10mmから8mmとなる。
次に、図7Fに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Gに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Hに示すように、セル10は、高さ7mmの第4の磁石104Dと対向する位置に配置される。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cとは反対側に配置された第4の磁石104Dに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cよりも低い第4の磁石104Dに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第3の磁石104Cで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが8mmから7mmとなる。
次に、図7Iに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Jに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Kに示すように、セル10は、高さ6mmの第5の磁石104Eと対向する位置に配置される。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dとは反対側に配置された第5の磁石104Eに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dよりも低い第5の磁石104Eに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第4の磁石104Dで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが7mmから6mmとなる。
次に、図7Lに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Mに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Nに示すように、セル10は、高さ5mmの第6の磁石104Fと対向する位置に配置される。これにより、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eとは反対側に配置された第6の磁石104Fに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eよりも低い第6の磁石104Fに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第5の磁石104Eで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが6mmから5mmとなる。
次に、図7Oに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される(第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは5mm)。
<反応テーブルでの工程>
次に、セル10は、セルハンド72によって反応テーブル18に搬送される。その後、試薬分注ノズル68が回転軸68A回りに回転し、試薬保管ユニット12のカセットの所定の位置に保持された試薬容器26Cからアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を吸引し、セル10へ吐出する(図8A参照)。これにより、磁性担体粒子上の第1の免疫複合体にアルカリホスファターゼ標識第2抗体が結合し、磁性担体粒子上に、ビオチン化第1抗体、測定対象成分(抗原)、及びアルカリホスファターゼ標識第2抗体の第2の免疫複合体を形成することができる。なお、試薬分注ノズル68は、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を吐出した後、分注ノズル洗浄槽70に移動して洗浄が行われる。
図8Aに示すように、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬は、セル10の内面に集められた第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子(図中、網点部分)の高さ(5mm)よりも液面の高さが若干低くなるようにセル10内に吐出される。その後、セル10は、攪拌機構66に搬送さる。攪拌は、セル10の底部を円錐振り子の軌道で回転させて行われるため、図8Bに示すように、液面は、遠心力の作用によってセル中央側よりも内面側(内壁面側)が高くなる。
前述した様に、アルカリホスファターゼ標識第2抗体を吐出した後の液面の高さは、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さよりも若干低かったが、図8Bに示すように、攪拌によって液面のセル内面側を高くすることができるため(液面の上端を少なくとも高さ5mmにできる)、セル内面に集められた第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子全体にアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を接触させて洗い落とすことができ、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を、セル内面に付着残存させることなく、全てアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬に混ぜて分散させることが出来る(撹拌分散後の状態は、図8C参照)。
また、本実施形態では、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬をセル10に吐出する際に、セル10の内面に集められた、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを当初の12mmから5mmとして低くしているので、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くしない場合(当初の高さ12mm)に比較してアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬の吐出量を少量に抑えることができ、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を節約することができ、ランニングコストを低減できる。
アルカリホスファターゼ標識第2抗体が吐出されたセル10内の試薬類は、攪拌機構66により攪拌されることで、アルカリホスファターゼ標識第2抗体と検体中の測定対象成分との反応が促進される。
次に、セル10は、反応テーブル18の回転によりセルハンド72の近傍へ搬送され、セルハンド72に掴まれ、回転軸72A回りに回転して第2B/Fユニット22Bへ搬送される。
<第2B/Fユニットでの工程>
第2B/Fユニット22Bに搬送されたセル10は、ターンテーブル84の孔88に挿入される。その後、図9Aに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。そして、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図9Bに示すように、セル10は高さ8mmの磁石106Rと対向する位置に配置される。
セル10が高さ8mmの磁石106Rと対向すると、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が磁石106Rに引き寄せられ、セル10の内側面の片側に集まる。ここで、集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、磁石106Rと同じ高さ、即ち、8mmとなる。
次に、図9Cに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図9Dに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84は矢印CW方向に回転され、図9Eに示すように、セル10は、磁石106Lと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、磁石106Rとは反対側に配置された磁石106Lに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。
次に、図9Fに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル内面に残される。その後、図9Gに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
以後、第2B/Fユニット22Bにおいても、第1B/Fユニット22Aと同様に、ターンテーブル84の回転、セル10に対する洗浄液の吐出、及び吸引、交互に配置された磁石によるセル10内面への磁性担体粒子の引き寄せが行われ、B/F分離が繰り返し行われ、磁性担体粒子と結合しなかった物質を確実に取り除くようにしている。
第2B/Fユニット22BでB/F分離が行われたセル10は、セルハンド74に掴まれ、回転軸74A回りに回転して検出ユニット24の攪拌部46へ搬送される。このとき、セルハンド74に設けられたチューブ(不図示)から検出試薬(発光基質試薬)がセル10へ吐出される。攪拌部46では、免疫複合体をその上に担持する磁性担体粒子と、検出試薬とが攪拌され、免疫複合体中のアルカリホスファターゼが発光基質試薬と反応して発光する。
次にセル10は、セルハンド74に掴まれ、回転軸74A回りに回転して測定室48内へ搬送される。測定室48は、完全に閉塞されて光が入らない空間となっており、測定室48内に設けられた発光量を測定するセンサ(不図示)により、免疫複合体中のアルカリホスファターゼと発光基質試薬との反応により生成した光の光量が測定され、この測定された発光量から、検体中の測定対象成分の濃度を決定する。測定が終わったセル10は、セルハンド74に掴まれ、廃棄管76へ廃棄される。制御部(不図示)は、検体中の測定対象成分の濃度をデータとして蓄積し、また、測定結果をモニタ(不図示)等に表示させる。
以上説明した様に、本実施形態の免疫測定装置200では、第1の免疫複合体が形成された磁性担体粒子の懸濁された液が入れられたセル10の側面に、液面の高さと同じ高さの第1の磁石104Aを配置し、反応容器内の懸濁液の上下方向の全ての部分に渡って第1の磁石104Aの磁力を作用させるので、液中の第1の免疫複合体が形成された磁性担体粒子に対して大きな磁力を作用させて集磁することができ、免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。また、アルカリホスファターゼ標識第2抗体を吐出した後の液面の高さを、攪拌時に、セル10内面に集められた第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子全体にアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬を接触させることができる高さに設定するので、該第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬中に全て分散させることが出来、分散性を高めることができる。第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がアルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬中に分散されずにセル10内面に残ることが無いので、セル10毎に第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の分散量が異なることが抑制され、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
なお、B/F分離をする際(即ち、磁性担体粒子の洗浄)には、セル10に洗浄液を添加してセル10の側面から磁石(104A〜F)を離脱させるか、セル10の側面から磁石を離脱させてセル10に洗浄液を添加するか、またはセル10に洗浄液を添加しながらセル10の側面から磁石を離脱させれば良く、何れかを行えば良い。
また、上記実施形態の第1B/Fユニット22Aでは、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fの高さが隣接する同士で全て異なり、かつ第1の磁石104Aから第6の磁石104Fへ向けて段々に低くなっていたが、最後の第6の磁石104Fの高さが一番低くなっていれば良く、複数の磁石の中で、互いに隣接する磁石同士で同じ高さとなっている部分があっても良い。
[試験例1]
本発明により、2ステップサンドイッチ法において、標識化第2抗体を添加した後の、第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の分散性が向上したか否かを調べる試験を行った。
実施例では、セル10に、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬、ビオチン化第1抗体含有試薬、及び検体を吐出して抗原抗体反応を行った後、洗浄液を吐出して液面の高さを12mmとし、このセル10の側面に高さ12mmの第1の磁石を対向させて第1の免疫複合体の形成された磁性担体粒子の集磁と洗浄を5回行った。5回目の洗浄において、セル10の側面に高さ5mmの磁石を対向させて第1の免疫複合体の形成された磁性担体粒子の集磁と洗浄した。その後、セル10に、アルカリホスファターゼ標識第2抗体を添加し、撹拌したときの液面の上端の高さを5mmとした。その後、上記所定の工程(発光基質試薬の添加等)を経て発光量の測定を行った。
一方、比較例は、BFユニットの磁石の高さを全て12mmとして、それ以外は実施例と同じ手順で行った。
試験例1において、磁性担体粒子の分散性が向上したか否かを評価する指標として、発光量の変動係数[変動係数=標準偏差/算術平均×100(%)]を用い、両洗浄方法による変動係数を比較した。変動係数は、値が小さいほど、精度良く測定できたことを意味する。
上記、実施例及び比較例の手順に従い、同一検体を30回連続で測定したときの発光量(n=30)から、算術平均、標準偏差、変動係数を算出した。算出された変動係数を表1に示す。

実施例と比較例の変動係数を比較したところ、比較例に対して実施例は、変動係数が2.6%低くなった。すなわち、比較例と比較して、本願発明の適用された実施例は、磁性担体粒子の分散性が向上し、精度良く測定できることが明らかとなった。
[第2の実施形態(2ステップサンドイッチ法における2次反応後の洗浄)]
次に、図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。第1の実施形態では、第2B/Fユニット22Bの複数の磁石(磁石106R、及び磁石106L)の高さが全て同じ高さ(8mm)に設定されていたが、本実施形態の第2B/Fユニット22Bは、第1B/Fユニット22Aと同一構成とされており、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fの高さが、第1の磁石104Aから第6の磁石104Fに向けて徐々に低く(12mmから5mm)なっている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の免疫測定装置200の作用を説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態とは、第2B/Fユニット22Bでの工程及び、その後の工程が異なるだけであり、その他の工程は同じであるため、第2B/Fユニット22Bでの工程以降を以下に説明し、その他の工程の説明は省略する。
<第2B/Fユニットでの工程>
第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を有するセル10は、セルハンド72によって反応テーブル18から第2B/Fユニット22Bに搬送され、ターンテーブル84の孔88に挿入される。その後、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。そして、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Aに示すように、セル10は高さ12mmの一対の第1の磁石104Aと対向する位置に配置される。
セル10が高さ12mmの第1の磁石104Aと対向すると、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が第1の磁石104Aに引き寄せられ、セル10の内側面の一方側、及び他方側に集まる。液面の高さと第1の磁石104Aの高さとが一致しているので、第1の磁石104Aの磁力を、セル10内の液体の高さ方向全体に及ぼすことができ、液体内に浮遊する第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル10の内面に効率的に集めることができる。ここで、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aと同じ高さ、即ち、12mmとなる。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Bに示すように、セル10は、高さ10mmの第2の磁石104Bと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の磁石104Aよりも低い第2の磁石104Bに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが12mmから10mmとなる。
次に、図7Cに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引され、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外のものが除去され、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Dに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Eに示すように、セル10は、高さ8mmの第3の磁石104Cと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bとは反対側に配置された第3の磁石104Cに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bよりも低い第3の磁石104Cに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第2の磁石104Bで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが10mmから8mmとなる。
次に、図7Fに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Gに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Hに示すように、セル10は、高さ7mmの第4の磁石104Dと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cとは反対側に配置された第4の磁石104Dに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cよりも低い第4の磁石104Dに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第3の磁石104Cで集められていた際の磁性担体粒子の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが8mmから7mmとなる。
次に、図7Iに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Jに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Kに示すように、セル10は、高さ6mmの第5の磁石104Eと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dとは反対側に配置された第5の磁石104Eに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dよりも低い第5の磁石104Eに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第4の磁石104Dで集められていた際の磁性担体粒子の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが7mmから6mmとなる。
次に、図7Lに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Mに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Nに示すように、セル10は、高さ5mmの第6の磁石104Fと対向する位置に配置される。これにより、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eとは反対側に配置された第6の磁石104Fに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eよりも低い第6の磁石104Fに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第5の磁石104Eで集められていた際の磁性担体粒子の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが6mmから5mmとなる。
次に、図7Oに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される(第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは5mm)。
第2B/Fユニット22BでB/F分離が行われたセル10は、セルハンド74に掴まれ、回転軸74A回りに回転して検出ユニット24の攪拌部46へ搬送される。このとき、セルハンド74に設けられたチューブ(不図示)から検出試薬(発光基質試薬)がセル10へ吐出される。攪拌部46では、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と検出試薬とが攪拌される。その後、第1の実施形態と同様に、セル10は測定室48内へ搬送され、光量の測定が行われる。
このように、第2の実施形態では、検出試薬が吐出されるセル10は、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが5mmとなるため、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を検出試薬中に分散させるには、撹拌時の検出試薬の液面の上端の高さが5mmとなれば良く、セル10に吐出する検出試薬の液面の高さは5mm未満で良く、高い分散性を確保しつつ、第1の実施形態に比較して使用する検出試薬の量を削減することができる。
なお、第2B/Fユニット22BでB/F分離をする際(即ち、磁性担体粒子の洗浄)には、第1B/Fユニット22Aと同様に、セル10に洗浄液を添加してセル10の側面から磁石(104A〜F)を離脱させるか、セル10の側面から磁石を離脱させてセル10に洗浄液を添加するか、またはセル10に洗浄液を添加しながらセル10の側面から磁石を離脱させれば良く、何れかを行えば良い。
また、上記実施形態の第2B/Fユニット22Bにおいても、磁石の高さが隣接する同士で全て異なり、かつ磁石の高さが段々に低くなっていたが、最後の磁石の高さが一番低くなっていれば良く、複数の磁石の中で、互いに隣接する磁石同士で同じ高さとなっている部分があっても良い。
[第3の実施形態(1ステップサンドイッチ法)]
次に、図面を参照しながら、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態では、2ステップサンドイッチ法を用いて測定対象成分の測定を行ったが、第3の実施形態では、1ステップサンドイッチ法を用いて測定対象成分の測定を行う。
<免疫測定法(1ステップサンドイッチ法)>
以下に、本実施形態の1ステップサンドイッチ法を説明する。なお、本実施形態で用いる試薬は、前述した実施形態の2ステップサンドイッチ法と同じものを用いている。
1ステップサンドイッチ法では、反応テーブル18上のセル10に、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬、ビオチン化第1抗体含有試薬、アルカリホスファターゼ標識第2抗体含有試薬、及び検体がセル10へ吐出されて、抗原抗体反応が行われ、これらが攪拌機構66により攪拌される。これにより、磁性担体粒子上に、第1抗体、測定対象成分(抗原)、及びアルカリホスファターゼ標識第2抗体からなる第2の免疫複合体が形成される。
なお、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬と、ビオチン化第1抗体含有試薬性担体粒子を含む試薬とをセル10に吐出する代わりに、第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬をセル10に吐出しても良い。
その後、セル10は、セルハンド72によって反応テーブル18から、前述した第1の実施形態で用いた第1B/Fユニット22A(第1の磁石104Aから第6の磁石104Fに向けて徐々に低く(12mmから5mm)なっている)に搬送され、ターンテーブル84の孔88に挿入される。その後、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出され、以後、第1の実施形態と同様にしてB/F分離が行われ、検出試薬の吐出、攪拌、及び測定室48での光量の測定が行われる。
したがって、本実施形態においても、検出試薬の量を削減することができる。
[試験例2]
1ステップサンドイッチ法において、本発明により、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高められるか否かを調べる試験を行った。
実施例では、セル10に、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬、ビオチン化第1抗体含有試薬、検体、アルカリホスファターゼ標識第2抗体、及び洗浄液を吐出して液面の高さを12mmとし、このセル10の側面に高さ12mmの第1の磁石を対向させて第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の集磁と洗浄を5回行った。その後、上記所定の工程(発光基質試薬の添加等)を経て発光量の測定を行った。
一方、比較例では、セル10に、ストレプトアビジン結合磁性担体粒子含有試薬、ビオチン化第1抗体含有試薬、検体、アルカリホスファターゼ標識第2抗体、及び洗浄液を吐出して液面の高さを12mmとし、このセル10の側面に高さ8mmの第1の磁石を対向させて第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の集磁と洗浄を5回行った。その後、上記所定の工程(発光基質試薬の添加等)を経て発光量の測定を行った。
試験例2において、得られる発光量が高い方が、第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率が高いことを意味する。
実施例と比較例との発光量(relative luminescence unit:RLU)、及び、比較例における発光量を基準(100%)としたときの相対値を、表2に示す。実施例と比較例との発光量の比較を行ったところ、比較例に対して実施例は、発光量が約10%高かった。試験結果から、上記の様に液面の高さと同じ高さの磁石を用いることで回収効率が高められることが分かった。
[第4の実施形態(競合法1)]
次に、図面を参照しながら、本発明の第4の実施形態について説明する。前述した実施形態では、サンドイッチ法を用いて測定対象成分の測定を行ったが、本実施形態では、競合法1を用いて測定対象成分の測定を行う。
本実施形態の競合法1では、反応テーブル18にセットされたセル10に、検体と、競合物質に標識(例えば、アルカリホスファターゼ)が結合してなる標識化競合物質を含む試薬、検体の測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬、及び磁性担体粒子を含む試薬がセル10へ吐出され(例えば、図6A参照))、抗原抗体反応が行われ、これらが、攪拌機構66により、撹拌される。
これにより、第1抗体と測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、第1抗体と標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する懸濁液が得られる。
なお、検体の測定対象成分と標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬とをセル10に吐出する代わりに、第1抗体を担持したが担持された磁性担体粒子を含む試薬をセル10に吐出しても良い。
次に、セル10は、セルハンド72によって第1B/Fユニット22Aに搬送され、ターンテーブル84の孔88に挿入される。孔88に挿入されたセル10には、B/Fノズル44Aを通じて洗浄液が吐出される。この洗浄液を吐出する工程においては、第1の磁石104Aの高さと液面とが一致するように洗浄液が吐出される(ここでは、液面の高さを12mmとする。)。
その後、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Aに示すように、セル10は一対の第1の磁石104Aと対向する位置に配置される。セル10が、例えば、高さ12mmの第1の磁石104Aと対向すると、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が第1の磁石104Aに引き寄せられ、セル10の内側面の一方側、及び他方側に集まる。液面の高さと第1の磁石104Aの高さとが一致しているので、第1の磁石104Aの磁力を、セル10内の液体の高さ方向全体に及ぼすことができ、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル10の内面に効率的に集めることができる。
また、セル10内には洗浄液が吐出されているので(即ち、洗浄液で薄められている)、洗浄液が吐出されていない場合に比較して検体中の特定の成分(一例として、フィブリン)の影響が少なくなり、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子が液中を移動し易く、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を短時間で効率的に集めることができる。よって、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Bに示すように、セル10は、高さ10mmの第2の磁石104Bと対向する位置に配置される。これにより、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の磁石104Aよりも低い第2の磁石104Bに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが12mmから10mmとなる。
次に、図7Cに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引され、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外のものが除去され、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。以上のようにして、磁性担体粒子と結合した物質(Bind)と、結合しなかった物質(Free)が分離(B/F分離)される。その後、図7Dに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Eに示すように、セル10は、高さ8mmの第3の磁石104Cと対向する位置に配置される。これにより、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bとは反対側に配置された第3の磁石104Cに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bよりも低い第3の磁石104Cに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第2の磁石104Bで集められていた際の磁性担体粒子の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが10mmから8mmとなる。
次に、図7Fに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Gに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Hに示すように、セル10は、高さ7mmの第4の磁石104Dと対向する位置に配置される。これにより、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cとは反対側に配置された第4の磁石104Dに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cよりも低い第4の磁石104Dに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第3の磁石104Cで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが8mmから7mmとなる。
次に、図7Iに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Jに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Kに示すように、セル10は、高さ6mmの第5の磁石104Eと対向する位置に配置される。これにより、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dとは反対側に配置された第5の磁石104Eに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dよりも低い第5の磁石104Eに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第4の磁石104Dで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが7mmから6mmとなる。
次に、図7Lに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Mに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Nに示すように、セル10は、高さ5mmの第6の磁石104Fと対向する位置に配置される。これにより、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eとは反対側に配置された第6の磁石104Fに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eよりも低い第6の磁石104Fに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは、第5の磁石104Eで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが6mmから5mmとなる。
次に、図7Oに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される(第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さは5mm)。
第1B/Fユニット22AでB/F分離が行われたセル10は、セルハンド74に掴まれ検出ユニット24の攪拌部46へ搬送される。このとき、セルハンド74に設けられたチューブ(不図示)から検出試薬(発光基質試薬)がセル10へ吐出される。攪拌部46では、免疫複合体を担持する磁性担体粒子と、検出試薬とが攪拌され、第4の免疫複合体中のアルカリホスファターゼが発光基質試薬と反応して発光する。
本実施形態では、検出試薬が吐出されるセル10において、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さが5mmとなるため、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を検出試薬中に分散させるには、撹拌時の検出試薬の液面の上端の高さが5mmとなれば良く、セル10に吐出する検出試薬の液面の高さは5mm未満で良く、検出試薬の量を削減することができると共に、より少ない量の検出試薬の添加により、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に分散させることができる。
その後、セル10は測定室48内へ搬送され、センサ(不図示)により、磁性担体粒子が担持している第4の免疫複合体中のアルカリホスファターゼと発光基質試薬との反応により生成した光の光量が測定され、この測定された発光量から、検体中の測定対象成分の濃度が決定される(なお、検体の測定対象成分と第1抗体とからなる第3の免疫複合体には、標識化競合物質が結合していないので、第3の免疫複合体が担持された磁性担体粒子は光らない。)。なお、競合法1は、サンドイッチ法と異なり、検体中の測定対象成分が多くなると、発光量が小さくなる。
以上説明した様に、本実施形態の免疫測定方法では、第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の懸濁された液が入れられたセル10の側面に、液面の高さと同じ高さの第1の磁石104Aを配置し、液の上下方向の全ての部分に渡って第1の磁石104Aの磁力を作用させるので、懸濁液中の第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子に対して大きな磁力を作用させて集磁することができ、免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。
また、検出試薬を吐出した後の液面の高さを、攪拌時に、セル10内面に集められた第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子全体に検出試薬を接触させることができる高さに設定するので、該第3の免疫複合体、及び第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子をセル10内面に残存させることなく、検出試薬中に全て分散させることが出来、分散性を高めることができ、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
なお、B/F分離をする際(即ち、磁性担体粒子の洗浄)には、セル10に洗浄液を添加してセル10の側面から磁石(104A〜F)を離脱させるか、セル10の側面から磁石を離脱させてセル10に洗浄液を添加するか、またはセル10に洗浄液を添加しながらセル10の側面から磁石を離脱させれば良く、何れかを行えば良い。
本実施形態の第1B/Fユニット22Aにおいても、第1の実施形態と同様に、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fの高さが隣接する同士で全て異なり、かつ第1の磁石104Aから第6の磁石104Fへ向けて段々に低くなっていたが、最後の第6の磁石104Fの高さが一番低くなっていれば良く、複数の磁石の中で、互いに隣接する磁石同士で同じ高さとなっている部分があっても良い。
[第5の実施形態(競合法2)]
次に、図面を参照しながら、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態では、競合法2を用いて測定対象成分の測定を行う。
本実施形態の競合法2では、反応テーブル18にセットされたセル10に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する標識化された第1抗体(適宜、標識化第1抗体と呼ぶ。)を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬とが吐出され、これらが、攪拌機構66により、撹拌され、抗原抗体反応が行われる。
これにより、競合物質と標識化第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する懸濁液が得られる。
なお、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬とをセル10に吐出する代わりに、競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬をセル10に吐出しても良い。
次に、セル10は、セルハンド72によって第1B/Fユニット22Aに搬送され、ターンテーブル84の孔88に格納される。孔88に格納されたセル10には、B/Fノズルを通じて洗浄液が吐出される。この洗浄液を吐出する工程においては、第1の磁石104Aの高さと液面とが一致するように洗浄液が吐出される(ここでは、液面の高さを12mmとする。)。
その後、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、セル10は、一対の第1の磁石104Aと対向する位置に配置される(図7A参照)。セル10が、例えば、高さ12mmの第1の磁石104Aと対向すると、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子が第1の磁石104Aに引き寄せられ、セル10の内側面の一方側、及び他方側に集まる(図中、網点で図示する部分)。液面の高さと第1の磁石104Aの高さとが一致しているので、第1の磁石104Aの磁力を、セル10内の液体の高さ方向全体に及ぼすことができ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子をセル10の内面に効率的に集めることができる。
また、セル10内には洗浄液が吐出されているので(即ち、洗浄液で反応液が薄められている)、洗浄液が吐出されていない場合に比較して検体中の特定の成分(一例として、フィブリン)の影響が少なくなり、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子が懸濁液中を移動し易く、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子を短時間で効率的に集めることができる。よって、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Bに示すように、セル10は、高さ10mmの第2の磁石104Bと対向する位置に配置される。これにより、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第1の磁石104Aよりも低い第2の磁石104Bに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは、第1の磁石104Aで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さが12mmから10mmとなる。
次に、図7Cに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引され、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子以外のものが除去され、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。以上のようにして、磁性担体粒子と結合した物質(Bind)と、結合しなかった物質(Free)が分離(B/F分離)される。その後、図7Dに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Eに示すように、セル10は、高さ8mmの第3の磁石104Cと対向する位置に配置される。これにより、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bとは反対側に配置された第3の磁石104Cに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第2の磁石104Bよりも低い第3の磁石104Cに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは、第2の磁石104Bで集められていた際の磁性担体粒子の高さよりも低くなる、即ち、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さが10mmから8mmとなる。
次に、図7Fに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Gに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Hに示すように、セル10は、高さ7mmの第4の磁石104Dと対向する位置に配置される。これにより、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cとは反対側に配置された第4の磁石104Dに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第3の磁石104Cよりも低い第4の磁石104Dに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは、第3の磁石104Cで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さが8mmから7mmとなる。
次に、図7Iに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Jに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Kに示すように、セル10は、高さ6mmの第5の磁石104Eと対向する位置に配置される。これにより、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dとは反対側に配置された第5の磁石104Eに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第4の磁石104Dよりも低い第5の磁石104Eに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは、第4の磁石104Dで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さが7mmから6mmとなる。
次に、図7Lに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される。その後、図7Mに示すように、B/Fノズル44Aによって洗浄液がセル10内に12mmの高さまで吐出される。
次に、ターンテーブル84が矢印CW方向に回転され、図7Nに示すように、セル10は、高さ5mmの第6の磁石104Fと対向する位置に配置される。これにより、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eとは反対側に配置された第6の磁石104Fに引き寄せられ、セル10の内面の片側に集められる。なお、ここでは、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子は、第5の磁石104Eよりも低い第6の磁石104Fに引き寄せられるため、セル10の内面の片側に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは、第5の磁石104Eで集められていた際の高さよりも低くなる、即ち、セル10の内面に集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さが6mmから5mmとなる。
次に、図7Oに示すように、B/Fノズル44Aによって、セル10内の液が吸引されてB/F分離が行われ、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子がセル10内面に残される(第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子、及び競合物質のみが担持された磁性担体粒子の高さは5mm)。
第1B/Fユニット22AでB/F分離が行われたセル10は、セルハンド74に掴まれ検出ユニット24の攪拌部46へ搬送される。このとき、セルハンド74に設けられたチューブ(不図示)から検出試薬(発光基質試薬)がセル10へ吐出される。攪拌部46では、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子と、検出試薬が攪拌され、磁性担体粒子に担持されている第5の免疫複合体中のアルカリホスファターゼが発光基質試薬と反応して発光する。
本実施形態では、検出試薬が吐出されるセル10は、集められた磁性担体粒子の高さ、すなわち、集められた、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子からなる磁性担体粒子の高さが5mmとなるため、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子を検出試薬中に分散させるには、撹拌時の検出試薬の液面の上端の高さが5mmとなれば良く、セル10に吐出する検出試薬の液面の高さは5mm未満で良く、検出試薬の量を削減することができると共に、より少ない量の検出試薬の添加により、磁性担体粒子を効率的、かつ確実に分散させることができる。
その後、セル10は測定室48内へ搬送され、センサ(不図示)により、磁性担持体が担持している第5の免疫複合体中のアルカリホスファターゼと発光基質試薬との反応により生成した光の光量が測定され、この測定された発光量から、検体中の測定対象成分の濃度が決定される(なお、競合物質のみが担持された磁性担体粒子は光らない。)。なお、競合法2も、前述した競合法1と同様に、検体中の測定対象成分が多くなると、発光量が小さくなる。
以上説明した様に、本実施形態の免疫測定方法では、第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子の懸濁された液が入れられたセル10の側面に、液面の高さと同じ高さの第1の磁石104Aを配置し、液の上下方向の全ての部分に渡って第1の磁石104Aの磁力を作用させるので、液中の第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子に対して大きな磁力を作用させて集磁することができ、免疫複合体が担持された磁性担体粒子の回収効率を高めることができる。
また、検出試薬を吐出した後の液面の高さを、攪拌時に、セル10内面に集められた第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子全体に検出試薬を接触させることができる高さに設定するので、該第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子と、競合物質のみが担持された磁性担体粒子をセル10の内面に残存させることなく、検出試薬中に全て分散させることができ、検体中の測定対象成分の測定を正確に行うことが可能となる。
なお、B/F分離をする際(即ち、磁性担体粒子の洗浄)には、セル10に洗浄液を添加してセル10の側面から磁石(104A〜F)を離脱させるか、セル10の側面から磁石を離脱させてセル10に洗浄液を添加するか、またはセル10に洗浄液を添加しながらセル10の側面から磁石を離脱させれば良く、何れかを行えば良い。
本実施形態の第1B/Fユニット22Aにおいても、第1の実施形態と同様に、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fの高さが隣接する同士で全て異なり、かつ第1の磁石104Aから第6の磁石104Fへ向けて段々に低くなっていたが、最後の第6の磁石104Fの高さが一番低くなっていれば良く、複数の磁石の中で、互いに隣接する磁石同士で同じ高さとなっている部分があっても良い。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について記述したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
上記実施形態では、第1の磁石104Aが一対設けられていたが、第1の磁石104Aは1個でも良い。
上記実施形態では、第2の磁石104B〜第6の磁石104Fが、環状溝98を挟んで径方向内側と外側とに環状溝98の周方向に沿って交互に配置されていたが、検体中の測定対象成分を正確に測定できる限りでは、第2の磁石104B〜第6の磁石104Fの配置は特に制限されず、第2の磁石104B〜第6の磁石104Fを環状溝98の径方向内側のみ、または径方向外側のみに配置しても良い。
環状溝98に沿って配置する磁石の数は上記実施形態のものに限らず、上記実施形態よりも多くても、少なくても良い。
上記実施形態では、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fの各々の高さが異なっていたが、第1の磁石104Aから第6の磁石104Fに向けて高さが低くなれば良く、隣接する同士で同じ高さの磁石があっても良い。
上記実施形態では、第1の磁石104A〜第6の磁石104F、磁石106R、磁石106Lが永久磁石であったが、電磁石であっても良い。
上記実施形態では、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fが固定され、ターンテーブル84を回転させてセル10を移動していたが、セル10を固定し、第1の磁石104A〜第6の磁石104Fを移動させても良い(この場合、ターンテーブル84を固定し、ベース板78の方を回転させることになる。)。この場合でも、セル10内面に集める第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子の高さを低くすることができる。
上記実施形態では、免疫測定装置200を、サンドイッチ法、及び競合法に基づく免疫測定法に用いたが、本発明はこれに限らず、他の免疫測定法(例えば、抗体の代わりにアプタマー等を用いる方法)に用いることもできる。
2014年9月19日に出願された日本国特許出願2014−191698号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載されたすべての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 セル(反応容器)
22A 第1B/Fユニット(洗浄装置)
44A B/Fノズル
84 ターンテーブル
88 孔(装填部)
92 モータ(駆動装置)
104A 第1の磁石(第1番目の磁石)
104B〜104F 第2の磁石〜第6の磁石
104F 第n番目の磁石
200 免疫測定装置

Claims (68)

  1. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させた懸濁液を得る工程。
    工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(4):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
  2. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項1に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  3. 工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項2に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(7):工程(5)及び(6)を1回または複数回順次繰り返す工程。
  4. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項1に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(7):前記工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
  5. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項3または請求項4に記載の洗浄方法。
  6. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  7. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(6):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(7):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る工程。
    工程(8):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、得られた懸濁液中の前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(9):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
  8. 工程(9)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項7に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(10):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(11):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  9. 工程(11)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項8に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(12):工程(10)及び(11)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  10. 工程(9)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項7記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(10): 反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(11):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(12):工程(10)及び(11)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(8)における磁石の高さよりも低い工程。
  11. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(12)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項9または請求項10に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  12. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項7〜請求項11の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  13. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項8〜請求項12の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  14. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁させて懸濁液を得る工程。
    工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(4):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
  15. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項14に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  16. 工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項15に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  17. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行うことを特徴とする、請求項14に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
  18. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項16または請求項17に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  19. 磁石が磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項15〜請求項18の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  20. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、検体中の測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る工程。
    工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(4):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
  21. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項20に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  22. 工程(6)の後に、さらに、以下の工程を順次行うことを特徴とする、請求項21に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  23. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項20に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
  24. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項22または請求項23に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  25. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項21〜請求項24の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  26. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、
    検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液に洗浄液を添加し、反応容器中に、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を懸濁し、懸濁液を得る工程。
    工程(3):反応容器の側面に、得られた懸濁液の液面と同じ高さの磁石を相対的に近接させ、前記懸濁液中の、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(4):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
  27. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項26に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  28. 工程(6)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項27に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  29. 工程(4)の後に、さらに、以下の工程を順次行う、請求項26に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(5):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(6):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(7):工程(5)及び(6)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(3)における磁石の高さよりも低い工程。
  30. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(7)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項28または請求項29に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  31. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項27〜請求項30の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  32. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  33. 工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項32に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  34. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
  35. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項33または請求項34に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  36. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項32〜請求項35の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  37. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項32〜請求項36の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  38. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(5):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(6):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(7):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(8):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  39. 工程(8)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項38に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(9):工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  40. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第1の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された前記第1の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に、前記測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(5):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(6):分離された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(7):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(8):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(9):工程(7)及び(8)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(5)における磁石の高さよりも低い工程。
  41. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(9)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項39または請求項40に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  42. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項38〜請求項41の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  43. 工程(5)における磁石の高さが、工程(4)の反応液、又は、工程(4)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項38〜請求項42の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  44. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項38〜請求項43の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  45. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  46. 工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項45に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  47. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬と、検体中の測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加するか、または検体と、検体中の測定対象成分に結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬と、測定対象成分に結合する第2抗体を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体、前記測定対象成分、及び、前記第2抗体からなる第2の免疫複合体を担持する磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第2の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
  48. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項46または請求項47に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  49. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項45〜請求項48の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  50. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項45〜請求項49の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  51. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、
    または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  52. 工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項51に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  53. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、競合物質に標識が結合してなる標識化競合物質を含む試薬と、前記測定対象成分と前記標識化競合物質とに結合する第1抗体が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記第1抗体と前記測定対象成分とからなる第3の免疫複合体、及び、前記第1抗体と前記標識化競合物質とからなる第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第3の免疫複合体、及び、前記第4の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
  54. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項52または請求項53に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  55. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項51〜請求項54の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  56. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項51〜請求項55の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  57. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石よりも高さが低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
  58. 工程(5)の後に、さらに、以下の工程を行うことを特徴とする、請求項57に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程。
  59. 磁性担体粒子を担体として用いる、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法における磁性担体粒子の洗浄方法であって、以下の工程を順次行うことを特徴とする、磁性担体粒子の洗浄方法。
    工程(1):反応容器に、検体と、検体中の測定対象成分と競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、競合物質を含む試薬と、磁性担体粒子を含む試薬を添加するか、または、検体と、検体中の測定対象成分と前記競合物質とに結合する第1抗体を含む試薬と、前記競合物質が担持された磁性担体粒子を含む試薬を添加し、
    反応容器中で抗原抗体反応を行い、前記競合物質と前記第1抗体とからなる第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を含有する反応液を得る工程。
    工程(2):得られた反応液、又は、得られた反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液を収容する反応容器の側面に磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁し、磁石により集磁された前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子とそれ以外の物質とを分離する工程。
    工程(3):分離された、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子以外の物質が含まれた溶液を除去する工程。
    工程(4):反応容器に洗浄液を添加して反応容器の側面から磁石を離脱させるか、反応容器の側面から磁石を離脱させて反応容器に洗浄液を添加するか、または反応容器に洗浄液を添加しながら反応容器の側面から磁石を離脱させる工程。
    工程(5):反応容器の側面に、直ぐ前に磁性担体粒子を集磁させたときの磁石と、高さが同じか又は低い磁石を相対的に近接させ、前記第5の免疫複合体が担持された磁性担体粒子を反応容器の内面に集磁した後、反応容器から洗浄液を除去する工程。
    工程(6):工程(4)及び(5)を、1回または複数回順次繰り返す工程であって、最後の洗浄工程における磁石の高さが、工程(2)における磁石の高さよりも低い工程。
  60. 最後の洗浄工程における磁石の高さが、検出試薬を、工程(6)の後の反応容器に添加して撹拌したときの液面の上端と同じ高さに設定されている、請求項58または請求項59に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  61. 工程(2)における磁石の高さが、工程(1)の反応液、又は、工程(1)の反応液に洗浄液を添加して得られる懸濁液の液面の高さと同じである、請求項57〜請求項60の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  62. 磁石が、磁性担体粒子の集磁毎に、反応容器を挟んで向かい合った位置に交互に配置される、請求項57〜請求項61の何れか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法。
  63. 請求項1〜6、32〜37のいずれか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、第2抗体を含有する試薬とを反応させて、第1抗体、測定対象成分、及び、第2抗体からなる第2の免疫複合体を磁性担体粒子に生成させ、生成した前記第2の免疫複合体の量を測定することを特徴とする、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法。
  64. 請求項7〜31、38〜62のいずれか1項に記載の磁性担体粒子の洗浄方法で洗浄された磁性担体粒子と、検出試薬とを反応させて、前記磁性担体粒子上に生成した免疫複合体の量を測定することを特徴とする、検体中の測定対象成分の免疫学的測定方法。
  65. 抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を装填する装填部と、
    反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うノズルと、
    前記装填部に具備され、前記装填部に装填される反応容器の側部に配置され、かつ、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の液面高さと同じ高さを有する第1の磁石と、
    を有する磁性担体粒子の洗浄装置。
  66. 前記装填部に装填される反応容器の側部に配置され、かつ、前記第1の磁石よりも高さが低い第2の磁石を有する、請求項65に記載の磁性担体粒子の洗浄装置。
  67. 抗原抗体反応により得られる反応液と洗浄液とを収容する反応容器を装填する装填部を具備し、前記装填部が回転軌跡を描くように、駆動装置で回転されるターンテーブルと、
    反応液の吸引と、洗浄液の吐出及び吸引とを行うノズルと、
    前記回転軌跡に沿って、回転方向下流側に配置されるn個の磁石であって、前記n個の磁石は、第1番目の磁石と、前記第1番目の磁石と高さが同じか又は高さが低い第2〜第n番目の磁石とからなり(nは3以上の整数を表す)、第a番目の磁石の高さが(a−1)番目の磁石の高さと同じか又は低く(aは2〜nの任意の整数を表す)、第n番目の磁石の高さが、前記第1番目の磁石の高さよりも低いn個の磁石と、
    を有する磁性担体粒子の洗浄装置。
  68. 前記第1番目の磁石が、反応容器中の反応液と洗浄液との懸濁液の高さと同じ高さを有する磁石である、請求項67に記載の磁性担体粒子の洗浄装置。
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