JPWO2016024300A1 - 駆動ユニットおよび電動アシスト自転車 - Google Patents

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Abstract

人力駆動力によって回転自在なクランク軸14と、人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって回転自在な合力伝達体15と、合力伝達体15に設けられた出力輪体16と、合力伝達体15の回転速度を変える変速機構17とを有し、クランク軸14と合力伝達体15とが同軸に設けられ、変速機構17はギヤ比の異なる複数の選択可能な変速段を有し、選択されている変速段を検出する検出装置が備えられている。

Description

本発明は、駆動ユニットおよび駆動ユニットを備えた電動アシスト自転車に関する。
従来、電動アシスト自転車に備えられた駆動ユニットとしては、例えば図26に示すように、ペダルクランク軸201を有する人力駆動系と、ペダルクランク軸201に加えられた踏力に応じてモータ202の出力が増減するモータ駆動系とが備えられ、筒状の合力軸203がペダルクランク軸201と同一軸線上に回転自在に設けられている。両駆動系は合力軸203の一端に連結され、合力軸203の他端から後輪へ動力が伝達される。
ペダルクランク軸201は筒状の中間軸204を貫通し、中間軸204は、合力軸203に隣接するとともに、ペダルクランク軸201と同一軸線上に回転自在に設けられている。また、中間軸204の一端は一方向クラッチ205を介して合力軸203に連結され、中間軸204の他端はペダルクランク軸201に結合されている。
合力軸203は外周部に複数の歯206を有している。合力軸203にはスプロケット207が設けられ、スプロケット207にはチェン208が巻回されている。また、モータ202の出力軸209には出力歯車210が形成され、出力歯車210と合力軸203の歯206との間には、減速機211の歯車212,213が歯合している。
これによると、ペダルを踏むことにより、人力駆動力がペダルクランク軸201から中間軸204および一方向クラッチ205を介して合力軸203に伝達される。また、モータ202から発生する補助駆動力が減速機211を介して合力軸203に伝達され、合力軸203は人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって回転し、合力軸203と共にスプロケット207が回転することにより、合成駆動力がチェン208を介して後輪に伝達され、後輪が回転する。
尚、上記のような電動アシスト自転車の駆動ユニット215は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開平10−250673
しかしながら上記の駆動ユニット215は変速機構を備えていないため、電動アシスト自転車で急な上り坂を走行する場合、モータ202や自転車の搭乗者に過大な負荷がかかるといった問題がある。
本発明は、人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって合力伝達体が回転し、この合力伝達体の回転が後輪に伝えられる駆動ユニットおよび電動アシスト自転車において、モータや搭乗者の負荷を軽減することができることを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、モータにより発生する補助駆動力を付加して走行可能な電動アシスト自転車に設けられる駆動ユニットであって、
人力駆動力によって回転自在なクランク軸と、人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって回転自在な合力伝達体と、合力伝達体に設けられた出力輪体と、合力伝達体の回転速度を変える変速機構とを有し、
クランク軸と合力伝達体とが同軸に設けられ、
変速機構はギヤ比の異なる複数の選択可能な変速段を有し、
選択されている変速段を検出する検出装置が備えられているものである。
これによると、電動アシスト自転車で走行している際、走行路面の傾斜等に応じて最適な変速段を選択することにより、モータや搭乗者の負荷を軽減することができ、走行路面に適した走行が行える。
本第2発明における駆動ユニットは、検出装置は、変速段が切り換えられる際、切換え前の変速段と切換え後の変速段との間の切換え途中の状態を検出することができ、
検出装置によって変速段の切換え途中状態が検出されると、補助駆動力が一時的に低下するようにモータが制御されるものである。
これによると、電動アシスト自転車で走行中に、変速段を切り換える際、検出装置によって変速段の切換え途中状態が検出されると、モータの補助駆動力が一時的に低下する。これにより、例えば、高速段から低速段へ切り換える(シフトダウンする)際、合力伝達体に作用する合成駆動力のトルクが一時的に低下し、大きなトルクが急激に合力伝達体に作用することはなく、従って、高速段から低速段へ円滑に切り換える(シフトダウンする)ことができる。このため、変速段を切り換える(シフトダウンする)際、合力伝達体に瞬間的に過大な合成駆動力が作用することはく、合力伝達体の強度を過剰に高く保つ必要はない。
本第3発明における駆動ユニットは、検出装置はオンとオフに切換自在な複数の検出器を有し、
オン又はオフに切り換えられている検出器の個数に基づいて、選択されている変速段および変速段の切換え途中状態が検知されるものである。
本第4発明における駆動ユニットは、変速段は選択可能な低速段と高速段からなり、
変速機構は、低速段用変速歯車と、高速段用変速歯車と、変速段を切り換える変速段切換機構とを有し、
低速段用変速歯車と高速段用変速歯車とはモータに連動し、
変速段切換機構は低速段切換位置と高速段切換位置とに移動自在な可動切換部材を有し、
低速段が選択された場合、可動切換部材が低速段切換位置に移動し、合成駆動力が低速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達されて、合力伝達体が回転し、
高速段が選択された場合、可動切換部材が高速段切換位置に移動し、合成駆動力が高速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達されて、合力伝達体が回転するものである。
これによると、例えば、高速段から低速段へ切り換えた(シフトダウンした)場合、変速段切換機構の可動切換部材が高速段切換位置から低速段切換位置に移動し、高速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達されていた合成駆動力が低速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達され、合力伝達体が回転する。
この際、高速段から低速段への切換え途中の状態が検出されると、モータの補助駆動力が一時的に低下するため、高速段から低速段へ切り換える際、合力伝達体に作用する合成駆動力のトルクが一時的に低下し、大きなトルクが急激に合力伝達体に作用することはない。
本第5発明における駆動ユニットは、検出装置が可動切換部材の切換位置を検出することにより、選択されている変速段が認識され、
検出装置が可動切換部材の低速段切換位置と高速段切換位置との中間位置を検出することにより、変速段の切換え途中状態であることが認識されるものである。
これによると、例えば、高速段から低速段へ切り換える(シフトダウンする)際、検出装置が可動切換部材の高速段切換位置と低速段切換位置との中間位置を検出することにより、高速段から低速段への切換え途中の状態であることが認識され、モータの補助駆動力が一時的に低下する。これにより、高速段から低速段へ切り換える際、大きなトルクが急激に合力伝達体に作用することはない。
その後、検出装置が可動切換部材の低速段切換位置を検出することにより、低速段に切り換えられたことが認識される。
本第6発明における駆動ユニットは、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の駆動ユニットを備えた電動アシスト自転車であって、
後輪に後部輪体が設けられ、
出力輪体と後部輪体とに無端状の駆動力伝達部材が掛け渡されているものである。
以上のように本発明によると、電動アシスト自転車で走行している際、走行路面の傾斜等に応じて最適な変速段を選択することにより、モータや搭乗者の負荷を軽減することができ、走行路面に適した走行が行える。
また、電動アシスト自転車で走行中に、変速段を切り換える際、検出装置によって変速段の切換え途中状態が検出されると、モータの補助駆動力が一時的に低下する。これにより、例えば、高速段から低速段へ切り換える際、大きなトルクが急激に合力伝達体に作用することはなく、従って、高速段から低速段へ円滑に切り換えることができる。このため、変速段を切り換える際、合力伝達体に瞬間的に過大な合成駆動力が作用することはなく、合力伝達体の強度を過剰に高く保つ必要はない。
本発明の第1の実施の形態における自転車の側面図である。 同、電動アシスト自転車の一部切欠側面図である。 同、電動アシスト自転車の駆動ユニットの右側面図である。 同、駆動ユニットの右側面断面図である。 同、駆動ユニットの平面断面図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 図5における駆動ユニットの要部を拡大表示した平面断面図である。 同、駆動ユニットの低速用一方向クラッチと高速用一方向クラッチとの概念的な側面図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの切換クラッチの断面図である。 同、駆動ユニットの平面断面図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 図9における駆動ユニットの要部を拡大表示した平面断面図である。 同、駆動ユニットの低速用一方向クラッチと高速用一方向クラッチとの概念的な側面図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの変速段切換機構の断面図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサの斜視図である。 同、駆動ユニットの検出装置の検出片の斜視図である。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの変速段切換機構の断面図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの変速段切換機構の断面図であり、取換え途中の状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、取換え途中の状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、取換え途中の状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、低速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、高速段に切り換えられた状態を示す。 同、駆動ユニットの検出装置の光センサと検出片との位置関係を示す図であり、取換え途中の状態を示す。 従来の駆動ユニットの平面断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1、図2における1は本発明の第1の実施の形態に係る電動アシスト自転車である。図1、図2などに示すように、この電動アシスト自転車1は、フレーム2と、前輪3と、後輪4と、ハンドル5と、サドル6と、ペダル8と、モータ9を備えた駆動ユニット10と、モータ9に電力を供給する二次電池からなるバッテリ11等を有しており、ペダル8からの踏力による人力駆動力に、モータ9により発生する補助駆動力(アシスト力)を付加して走行可能である。
図3〜図5に示すように、駆動ユニット10は、モータ9と、人力駆動力によって回転自在なクランク軸14と、人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって回転自在な合力伝達体15と、合力伝達体15に設けられた出力スプロケット16(出力輪体の一例)と、モータ9の回転を減速して合力伝達体15に伝達する減速機構20と、複数の変速段に応じて合力伝達体15の回転速度を変える変速機構17と、制御部18と、ケース19等を有している。
図2に示すように、後輪4の中心部には後部スプロケット25(後部輪体の一例)が設けられ、出力スプロケット16と後部スプロケット25とに無端状のチェン26(駆動力伝達部材の一例)が掛け渡されている。
図3〜図8に示すように、変速機構17は、低速段用変速歯車29と、高速段用変速歯車30と、変速段を切り換える変速段切換機構31(図12参照)と備えている。
クランク軸14は、駆動ユニット10のケース19に貫通して、回転自在に保持されている。クランク軸14の左右両端部にはクランクアーム34が設けられ、ペダル8は各クランクアーム34の先端部に設けられている。
合力伝達体15と低速段用変速歯車29とはクランク軸14の外周に配設され、さらに、円筒状の人力伝達体37と連動筒体38とがクランク軸14の外周に配設されている。人力伝達体37はクランク軸14からの人力駆動力を連動筒体38に伝達する部材であり、連動筒体38は人力伝達体37からの人力駆動力を合力伝達体15に伝達する部材である。
人力伝達体37の内周とクランク軸14の左側寄り部分の外周とにはそれぞれ、互いに噛み合うセレーション部39(又はスプライン部)が形成されている。人力伝達体37は、クランク軸14の左側寄り部分に外嵌され、セレーション部39を介してクランク軸14と一体に回転自在である。
連動筒体38の左端部内周と人力伝達体37の右端部外周とにはそれぞれ、互いに噛み合うセレーション部40(又はスプライン部)が形成されている。連動筒体38は、クランク軸14に外嵌されて、人力伝達体37の右隣りに位置しており、セレーション部40を介して人力伝達体37と一体に回転自在である。
人力伝達体37の外周面には磁歪発生部42が設けられ、磁歪発生部42の外周方には、一定の隙間をあけてコイル43が設けられている。磁歪発生部42とコイル43とでトルクセンサ44が構成され、クランク軸14からの人力駆動力がトルクセンサ44により検出される。
連動筒体38の外周には被検出体45が設けられている。また、連動筒体38の外周方には、一定の隙間をあけて回転検出器46が設けられている。被検出体45と回転検出器46とで回転検出装置47が構成され、連動筒体38の回転量および回転方向が回転検出装置47により検出され、これに基づいて、クランク軸14やペダル8の回転量および回転方向も検知できる。尚、回転検出器46には、例えば光センサ等が用いられ、また、被検出体45には、周方向に複数の歯部(遮光部)を有する円環状の部材等が用いられる。
低速段用変速歯車29は、高速段用変速歯車30よりも大径であり、外周部に形成された歯部49と、内周部に形成されて右側へ突出する小径の円筒部50とを有しており、クランク軸14に回転自在に外嵌されている。また、低速段用変速歯車29と連動筒体38とは一方向クラッチ51を介して連動可能であり、一方向クラッチ51は、周方向において、低速段用変速歯車29と連動筒体38とを接続および離脱する。
合力伝達体15は、クランク軸14に回転自在に外嵌された円筒状の部材であり、左側に形成された中径筒状部53と、右側に形成された小径筒状部54と、中径筒状部53の内周に形成された歯部55と、中径筒状部53の外周に形成されたスプライン部56とを有している。尚、クランク軸14と合力伝達体15とは同軸に設けられている。また、出力スプロケット16は、小径筒状部54に外嵌されて、合力伝達体15と一体的に回転する。
低速段用変速歯車29の円筒部50は合力伝達体15の中径筒状部53内に挿入され、低速段用変速歯車29の円筒部50の外周には低速用一方向クラッチ58が設けられている。図6,図7,図10,図11に示すように、低速用一方向クラッチ58は、径方向に起立横倒自在な複数のカム58a(ラチェット爪)と、カム58aが起立するように径方向外側へ付勢する円環状のばね58bとを有している。低速用一方向クラッチ58のカム58aは合力伝達体15の歯部55に係脱自在であり、図7に示すように、カム58aが起立姿勢に切り換えられた場合、カム58aは歯部55に係合し、図11に示すように、カム58aが横倒姿勢に切り換えられた場合、カム58aは歯部55から離脱する。
高速段用変速歯車30は、軸受60を介して、合力伝達体15の小径筒状部54に回転自在に外嵌されている。高速段用変速歯車30は、外周部に形成された歯部61と、内周部に形成されて右側へ突出する小径円筒部62と、歯部61と小径円筒部62との間に形成されて左側へ突出する中径円筒部63と、中径円筒部63の内周に形成された歯部64とを有している。尚、高速段用変速歯車30の直径は低速段用変速歯車29の直径よりも小さい。
合力伝達体15の中径筒状部53の外周には高速用一方向クラッチ66が設けられている。図6,図7,図10,図11に示すように、高速用一方向クラッチ66は、径方向に起立横倒自在な複数のカム66a(ラチェット爪)と、カム66aが起立するように径方向外側へ付勢する円環状のばね66bとを有している。高速用一方向クラッチ66のカム66aは高速段用変速歯車30の歯部64に係脱自在であり、図11に示すように、カム66aが起立姿勢に切り換えられた場合、カム66aは歯部64に係合し、図7に示すように、カム66aが横倒姿勢に切り換えられた場合、カム66aは歯部64から離脱する。
尚、図5,図6に示すように、クランク軸14の左端部は一方の軸受67を介して回転自在にケース19に支持され、高速段用変速歯車30の小径円筒部62は、クランク軸14の右端部と合力伝達体15と共に、他方の軸受68を介して回転自在にケース19に支持されている。
モータ9は、ステータ70と、ロータ71と、ロータ71と一体に回転自在な回転駆動軸72とを有している。尚、回転駆動軸72の先端部外周には回転駆動歯車73が形成されている。
減速機構20は、クランク軸14と回転駆動軸72との間に平行に設けられた中間軸74と、中間軸74に設けられた第1〜第3の減速歯車75〜77と、一方向クラッチ78とを有している。中間軸74は一対の軸受79を介して回転自在にケース19内に設けられている。第1の減速歯車75の直径は第2の減速歯車76の直径よりも大きく、第3の減速歯車77の直径は第2の減速歯車76の直径よりも大きく且つ第1の減速歯車75の直径よりも小さい。
第1の減速歯車75は回転駆動歯車73に歯合し、第2の減速歯車76は低速段用変速歯車29に歯合し、第3の減速歯車77は高速段用変速歯車30に歯合している。これにより、低速段用変速歯車29と高速段用変速歯車30とは減速機構20を介してモータ9に連動している。また、一方向クラッチ78は、人力駆動力を切断するためのものであり、中間軸74の外周と第1の減速歯車75の内周との間に設けられている。中間軸74と第1の減速歯車75とが一方向クラッチ78を介してつながっている場合、第1〜第3の減速歯車75〜77は中間軸74と共に一体的に一方向へ回転する。
尚、変速機構17はギヤ比の異なる選択可能な低速段(変速段の一例)と高速段(変速段の一例)とを有している。低速段が選択された場合、低速段用変速歯車29の回転が合力伝達体15に伝えられ、高速段が選択された場合、高速段用変速歯車30の回転が合力伝達体15に伝えられる。
図6,図8,図12に示すように、変速段切換機構31は、高速用一方向クラッチ66のカム66aの姿勢を切り換える切換クラッチ81と、低速段切換位置Lと高速段切換位置Hとに移動自在な可動切換部材82とを有している。
切換クラッチ81は、円環状の部材であり、内周にスプライン部84を有し、外周に凹部85を有し、合力伝達体15の中径筒状部53に外嵌されている。切換クラッチ81のスプライン部84と合力伝達体15のスプライン部56とが周方向において噛み合っている。切換クラッチ81は、スプライン部56,84を介してクランク軸14の軸心方向Aに移動自在である。
切換クラッチ81の内周面の右端の角部には、端面に近付くほど径方向外側へ拡がる傾斜面86が形成されている。傾斜面86は高速用一方向クラッチ66のカム66aを横倒姿勢に案内するものであり、図6に示すように、切換クラッチ81が一方向Bに移動した場合、切換クラッチ81が高速用一方向クラッチ66のカム66aに当接して、カム66aが横倒姿勢に切り換わる。また、図10に示すように、切換クラッチ81が他方向Cに移動した場合、切換クラッチ81が高速用一方向クラッチ66のカム66aから離間して、カム66aが起立姿勢に切り換わる。
図4,図12に示すように、可動切換部材82は、切換クラッチ81を移動させる部材であり、切換軸88と、クラッチアーム89と、連動筒90と、ワッシャ91とを有している。切換軸88は、ケース19内に設けられた一対の支持部93,94に支持され、クランク軸14と平行に設けられ、軸心方向Aに移動自在である。
クラッチアーム89は、筒部96と、筒部96に設けられたC字形状のアーム部97とを有している。図6,図8に示すように、アーム部97が切換クラッチ81の凹部85に嵌め込まれている。図12に示すように、ワッシャ91は、切換軸88に外嵌され、クラッチアーム89の筒部96と連動筒90との間に位置している。切換軸88はクラッチアーム89の筒部96と連動筒90とに挿通されており、クラッチアーム89と連動筒90とは切換軸88と共に軸心方向Aへ移動自在である。また、可動切換部材82は、コイル状のばね98によって、高速段切換位置Hから低速段切換位置Lの方向へ移動するように付勢されている。尚、切換軸88の一端部には係合リング100が設けられている。
図1に示すように、ハンドル5には、変速段を選択する手元操作部101が設けられており、搭乗者が手元操作部101を操作することにより、低速段および高速段を選択することができる。また、電動アシスト自転車1には、手元操作部101に対する操作に応じて可動切換部材82を移動させる切換作動装置102が設けられている。図12に示すように、切換作動装置102はケーブル103とリンク104とを有している。リンク104は、支点104aを中心に回動自在であり、切換軸88の係合リング100に係合する係合アーム104bを有している。また、ケーブル103は手元操作部101とリンク104との間に接続されている。
図12〜図15に示すように、駆動ユニット10のケース19内には、手元操作部101で選択されている変速段を検出する検出装置108が備えられている。検出装置108は、オンとオフに切換自在な2個(複数個)の光センサ109a,109b(検出器の一例)と、2個(複数個)の検出片110a,110bとを有している。
光センサ109a,109bはそれぞれ、一方の発光部112から放射された検出光113を他方の受光部114で受ける透過型のものであり、取付基板115に取り付けられている。取付基板115はケース19内に設けられている。尚、光センサ109a,109bは、軸心方向Aにおいて一部同士が重なるとともに、軸心方向Aに直交する方向Dへずれて並べられている。
検出片110a,110bは、可動切換部材82と共に軸心方向Aへ移動して、光センサ109a,109bの発光部112から放射された検出光113を遮断するものであり、連動筒90の外周部に設けられている。
駆動ユニット10の制御部18(図5参照)は、検出装置108による検出に基づいて、モータ9等を制御する。
以下、上記構成における作用を説明する。
(1)駆動ユニット10の作動について
(1-1)電動アシスト自転車1で走行している際、例えば搭乗者が手元操作部101を操作して低速段を選択した場合、図12に示すように、ケーブル103が一方向Eに移動し、ばね98の付勢力によって、可動切換部材82が低速段切換位置Lに移動する。
これにより、図6に示すように、切換クラッチ81が、クラッチアーム89に連動して一方向Bに移動し、高速用一方向クラッチ66のカム66aに当接する。これにより、図7に示すように、カム66aが横倒姿勢に切り換わり、合力伝達体15と高速段用変速歯車30との間が切断される。
この状態でペダル8を踏み込むことにより、図5,図6に示すように、クランク軸14が回転し、人力伝達体37と連動筒体38とが回転する。このとき、連動筒体38は、回転方向において、一方向クラッチ51を介して低速段用変速歯車29に接続されている。このため、連動筒体38の回転が低速段用変速歯車29に伝達される。
また、モータ9が駆動することにより、回転駆動軸72が回転し、減速機構20の第1の減速歯車75と中間軸74とが回転し、第2および第3の減速歯車76,77が回転し、第2の減速歯車76の回転が低速段用変速歯車29に伝達され、第3の減速歯車77の回転が高速段用変速歯車30に伝達される。
これにより、低速段用変速歯車29と高速段用変速歯車30とがそれぞれ回転し、この際、図5〜図7に示すように、低速段用変速歯車29は、回転方向において、低速用一方向クラッチ58を介して合力伝達体15に接続されている。従って、低速段用変速歯車29の回転が合力伝達体15に伝達されて合力伝達体15が回転し、出力スプロケット16が回転するとともにチェン26が回動して、後輪4が回転する。この際、クランク軸14に作用する人力駆動力とモータ9の補助駆動力とが合成された合成駆動力が、低速段用変速歯車29から合力伝達体15に伝達され、合成駆動力によって合力伝達体15が回転する。
尚、この際、高速用一方向クラッチ66のカム66aが横倒姿勢に切り換わり、合力伝達体15と高速段用変速歯車30との間が切断されているため、高速段用変速歯車30の回転は合力伝達体15に伝達されない。
(1-2)また、搭乗者が手元操作部101を操作して高速段を選択した場合、図16に示すように、ケーブル103が他方向Fに移動してリンク104が他方向へ回動し、可動切換部材82がばね98の付勢力に抗して高速段切換位置Hに移動する。
これにより、図10に示すように、切換クラッチ81が、クラッチアーム89に連動して他方向Cに移動し、高速用一方向クラッチ66のカム66aから離間する。これにより、図9〜図11に示すように、カム66aがばね66bの付勢力により起立姿勢に切り換わり、合力伝達体15と高速段用変速歯車30との間が接続される。
この状態でペダル8を踏み込むことにより、クランク軸14が回転し、人力伝達体37と連動筒体38とが回転する。このとき、連動筒体38は、回転方向において、一方向クラッチ51を介して低速段用変速歯車29に接続されている。このため、連動筒体38の回転が低速段用変速歯車29に伝達される。
また、モータ9の駆動により、回転駆動軸72が回転し、減速機構20の第1の減速歯車75と中間軸74とが回転し、第2および第3の減速歯車76,77が回転し、第2の減速歯車76の回転が低速段用変速歯車29に伝達され、第3の減速歯車77の回転が高速段用変速歯車30に伝達される。
これにより、低速段用変速歯車29と高速段用変速歯車30とがそれぞれ回転し、この際、高速段用変速歯車30は、回転方向において、高速用一方向クラッチ66を介して合力伝達体15に接続されている。従って、高速段用変速歯車30の回転が合力伝達体15に伝達されて、合力伝達体15が回転し、この際、合成駆動力が高速段用変速歯車30から合力伝達体15に伝達され、合成駆動力によって合力伝達体15が回転する。
尚、このとき、低速段用変速歯車29と高速段用変速歯車30とがそれぞれ回転しているが、ギヤ比の違いによって、高速段用変速歯車30の回転速度が低速段用変速歯車29の回転速度よりも高速となる。これにより、合力伝達体15の回転速度も低速段用変速歯車29の回転速度より高速となり、図11に示すように、低速用一方向クラッチ58のカム58aが合力伝達体15の歯部55に係合せず、低速段用変速歯車29は空回り状態に保たれる。
また、上記(1-1)で説明した低速段に切り換えた場合(図6参照)における低速段用変速歯車29から合力伝達体15に伝達される合成駆動力のトルクは、上記(1-2)で説明した高速段に切り換えた場合(図10参照)における高速段用変速歯車30から合力伝達体15に伝達される合成駆動力のトルクよりも大きい。
従って、例えば電動アシスト自転車1で上り坂を走行する場合などにおいて、手元操作部101を操作して低速段を選択することにより、高トルクの合成駆動力が後輪4に伝達されるため、モータ9や搭乗者の負荷を軽減することができる。また、平坦な路面等を走行中に走行速度を高くしたい場合などにおいて、手元操作部101を操作して高速段を選択することにより、合力伝達体15のトルクは低下するが合力伝達体15の回転速度が高くなるため、後輪4の回転速度が上がり、容易に電動アシスト自転車1の走行速度を上げることができる。
(2)検出装置108の作動について
上記(1-1)において説明したように、低速段が選択されて、可動切換部材82が低速段切換位置Lに移動した場合(図12参照)、図15に示すように、第1の検出片110aが第1の光センサ109aの発光部112と受光部114との間に挿入されるとともに、第2の検出片110bが第2の光センサ109bの発光部112と受光部114との間に挿入されるため、第1の光センサ109aの検出光113が第1の検出片110aによって遮断されるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が第2の検出片110bによって遮断される。
これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオンとなり、これに基づいて、制御部18は、図12に示すように、可動切換部材82が低速段切換位置Lに到達したことを検出し、この検出に基づいて、変速機構17が低速段に切り換えられたことを認識する。
また、上記(1-2)において説明したように、高速段が選択されて、可動切換部材82が高速段切換位置Hに移動した場合(図16参照)、図17に示すように、第1の検出片110aが第1の光センサ109aの発光部112と受光部114との間から離脱するとともに、第2の検出片110bが第2の光センサ109bの発光部112と受光部114との間から離脱するため、第1の光センサ109aの検出光113が、遮断されずに、受光部114で受けられるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が、遮断されずに、受光部114で受けられる。
これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオフとなり、これに基づいて、制御部18は、図16に示すように、可動切換部材82が高速段切換位置Hに到達したことを検出し、この検出に基づいて、変速機構17が高速段に切り換えられたことを認識する。
また、変速機構17を高速段に切り換えた状態で電動アシスト自転車1を走行させ、搭乗者が手元操作部101を操作して高速段から低速段に切り換えた(シフトダウンした)場合、ばね98の付勢力によって、可動切換部材82が高速段切換位置H(図16参照)から低速段切換位置L(図12参照)に移動する。この際、図18,図19に示すように、可動切換部材82が高速段切換位置Hから低速段切換位置Lに移動するまでの切換途中の位置M(中間位置の一例)において、第1の検出片110aは第1の光センサ109aの発光部112と受光部114との間に挿入されるが、第2の検出片110bは、第2の光センサ109bの発光部112と受光部114との間に挿入されず、離脱したままの状態となるため、第1の光センサ109aの検出光113が第1の検出片110aによって遮断されるとともに、第2の光センサ109bの検出片110bの検出光113が、遮断されずに、受光部114で受けられる。
これにより、第1の光センサ109aがオンとなり、第2の光センサ109bがオフとなるため、制御部18は、可動切換部材82が切換途中の位置Mに到達したことを検出し、この検出に基づいて、変速機構17が高速段(切換え前の変速段の一例)から低速段(切換え後の変速段の一例)への切換え途中の状態であることを認識する。
このようにして、高速段から低速段への切換え途中の状態が認識されると、制御部18は、補助駆動力が一時的に低下するようにモータ9を制御する。これにより、変速時に合力伝達体15に作用する合成駆動力のトルクが一時的に低下し、大きなトルクが急激に合力伝達体15に作用することはなく、従って、高速段から低速段へ円滑に切り換える(シフトダウンする)ことができる。このため、合力伝達体15に瞬間的に過大な合成駆動力が作用することはく、合力伝達体15の強度を過剰に高く保つ必要はない。
また、高速段から低速段への切換え途中における高速用一方向クラッチ66のカム66aと高速段用変速歯車30の歯部64との当接力(係合力)が一時的に低下するため、図7に示すように、カム66aが歯部64から離脱し易くなり、図6に示すように、合力伝達体15と高速段用変速歯車30との間が確実に切断され、円滑に高速段から低速段に切換えられる(シフトダウンされる)。
尚、仮に、モータ9の補助駆動力を一時的に低下する制御を行わない場合は、高速段用変速歯車30の歯部64が高速用一方向クラッチ66のカム66aに強く当接されるため、カム66aが歯部64から離脱し難くなるといった問題がある。このような問題は、上り坂を走行している際に大きな踏力がペダル8に作用し、大きな駆動力が駆動ユニット10に作用している状況で発生し易い傾向にある。
尚、可動切換部材82が高速段切換位置H(図16参照)から切換途中の位置M(図18参照)を通過して低速段切換位置L(図12参照)に到達した場合、図15に示すように、上記検出装置108の第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオンとなり、制御部18は、可動切換部材82が低速段切換位置Lに到達したことを検出し、この検出に基づいて、モータ9の補助駆動力を上げて元の補助駆動力に戻す。
また、変速機構17を低速段に切り換えた状態で電動アシスト自転車1を走行させ、搭乗者が手元操作部101を操作して低速段から高速段に切り換える(シフトアップする)場合も、上記シフトダウンと同様に、制御部18は、図18,図19に示すように、可動切換部材82が切換途中の位置Mに到達したことを検出して、変速機構17が低速段(切換え前の変速段の一例)から高速段(切換え後の変速段の一例)への切換え途中の状態であることを認識し、補助駆動力が一時的に低下するようにモータ9を制御する。これにより、変速途中時に合力伝達体15に作用する合成駆動力のトルクが一時的に低下し、低速段から高速段へ円滑に切り換える(シフトアップする)ことができる。
尚、上記実施の形態では、変速機構17が低速段から高速段に切り換えられる途中と変速機構17が高速段から低速段に切り換えられる途中との両者の場合において、モータ9の補助駆動力を一時的に低下させているが、高速段から低速段に切り換えられる途中においてのみ、モータ9の補助駆動力を一時的に低下させ、低速段から高速段に切り換えられる途中においては、モータ9の補助駆動力を低下させないように制御してもよい。
また、上記実施の形態では、図13,図15に示すように、検出装置108の第1および第2の光センサ109a,109bは、軸心方向Aにおいて一部同士が重なるとともに、軸心方向Aに直交する方向Dへずれて並べられている。しかしながら、このような配置に限定されるものではなく、例えば、以下の第2および第3の実施の形態で示す検出装置108であってもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図20〜図22に示すように、第1および第2の光センサ109a,109bは、軸心方向Aに直交する方向Dにおいて、隣接して並べられている。また、第2の検出片110bの長さは第1の検出片110aの長さよりも短く形成されている。
これによると、図20に示すように、低速段が選択された場合、可動切換部材82が低速段切換位置Lに移動し、第1の光センサ109aの検出光113が第1の検出片110aによって遮断されるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が第2の検出片110bによって遮断される。これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオンに切り換えられる。
また、図21に示すように、高速段が選択された場合、可動切換部材82が高速段切換位置Hに移動し、第1の光センサ109aの検出光113が受光部114で受けられるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が受光部114で受けられる。これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオフに切り換えられる。
また、図22に示すように、高速段から低速段への切換え途中(変速途中)の状態または低速段から高速段への切換え途中(変速途中)の状態では、第1の光センサ109aの検出光113が第1の検出片110aによって遮断されるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が受光部114で受けられる。これにより、第1の光センサ109aがオンとなり、第2の光センサ109bがオフとなる。
上記第1および第2の実施の形態では、検出装置108は、光センサ109a,109bと検出片110a,110bとをそれぞれ2個ずつ有しているが、3個以上の複数個ずつ有していてもよい。この場合、変速機構17が高速段から低速段または低速段から高速段への切換え途中の状態であることを、正確に検出することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図23〜図25に示すように、第1および第2の光センサ109a,109bは、軸心方向Aにおいて、隣接して並べられている。また、連動筒90の外周部には、検出片110が1本のみ設けられている。
これによると、図23に示すように、低速段が選択された場合、可動切換部材82が低速段切換位置Lに移動し、第1の光センサ109aの検出光113と第2の光センサ109bの検出光113とが検出片110によって遮断される。これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオンに切り換えられる。
また、図24に示すように、高速段が選択された場合、可動切換部材82が高速段切換位置Hに移動し、第1の光センサ109aの検出光113が受光部114で受けられるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が受光部114で受けられる。これにより、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとが両者ともオフに切り換えられる。
また、図25に示すように、高速段から低速段への切換え途中(変速途中)の状態または低速段から高速段への切換え途中(変速途中)の状態では、第1の光センサ109aの検出光113が検出片110によって遮断されるとともに、第2の光センサ109bの検出光113が受光部114で受けられる。これにより、第1の光センサ109aがオンとなり、第2の光センサ109bがオフとなる。
上記第3の実施の形態では、検出装置108は、光センサ109a,109bを2個有しているが、3個以上の複数個有していてもよい。この場合、変速機構17が高速段から低速段または低速段から高速段への切換え途中の状態であることを、正確に検出することができる。
上記各実施の形態では、変速機構17が低速段に切り換えられた場合、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとがオンに切り換わるが、オフに切り換わってもよい。また、変速機構17が高速段に切り換えられた場合、第1の光センサ109aと第2の光センサ109bとがオフに切り換わるが、オンに切り換わってもよい。また、変速機構17が高速段から低速段または低速段から高速段への切換え途中の状態である場合、第1の光センサ109aがオンになり、第2の光センサ109bがオフになるが、第1の光センサ109aがオフとなり、第2の光センサ109bがオンとなってもよい。
上記各実施の形態では、検出装置108に、光センサ109a,109bと検出片110,110a,110bとを用いることによって、非接触で検出片110,110a,110bを検出することができる。尚、光センサ109a,109bの代わりに、近接スイッチ等の接触式のセンサを用いてもよい。
上記各実施の形態では、変速機構17は、切換え自在な高速段と低速段との2段の変速段を備えているが、2段に限定されるものではなく、3段以上の複数の変速段を備えていてもよい。

Claims (6)

  1. ペダルからの踏力による人力駆動力に、モータにより発生する補助駆動力を付加して走行可能な電動アシスト自転車に設けられる駆動ユニットであって、
    人力駆動力によって回転自在なクランク軸と、人力駆動力と補助駆動力とが合成された合成駆動力によって回転自在な合力伝達体と、合力伝達体に設けられた出力輪体と、合力伝達体の回転速度を変える変速機構とを有し、
    クランク軸と合力伝達体とが同軸に設けられ、
    変速機構はギヤ比の異なる複数の選択可能な変速段を有し、
    選択されている変速段を検出する検出装置が備えられていることを特徴とする駆動ユニット。
  2. 検出装置は、変速段が切り換えられる際、切換え前の変速段と切換え後の変速段との間の切換え途中の状態を検出することができ、
    検出装置によって変速段の切換え途中状態が検出されると、補助駆動力が一時的に低下するようにモータが制御されることを特徴とする請求項1記載の駆動ユニット。
  3. 検出装置はオンとオフに切換自在な複数の検出器を有し、
    オン又はオフに切り換えられている検出器の個数に基づいて、選択されている変速段および変速段の切換え途中状態が検知されることを特徴とする請求項2記載の駆動ユニット。
  4. 変速段は選択可能な低速段と高速段からなり、
    変速機構は、低速段用変速歯車と、高速段用変速歯車と、変速段を切り換える変速段切換機構とを有し、
    低速段用変速歯車と高速段用変速歯車とはモータに連動し、
    変速段切換機構は低速段切換位置と高速段切換位置とに移動自在な可動切換部材を有し、
    低速段が選択された場合、可動切換部材が低速段切換位置に移動し、合成駆動力が低速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達されて、合力伝達体が回転し、
    高速段が選択された場合、可動切換部材が高速段切換位置に移動し、合成駆動力が高速段用変速歯車を介して合力伝達体に伝達されて、合力伝達体が回転することを特徴とする請求項2または請求項3記載の駆動ユニット。
  5. 検出装置が可動切換部材の切換位置を検出することにより、選択されている変速段が認識され、
    検出装置が可動切換部材の低速段切換位置と高速段切換位置との中間位置を検出することにより、変速段の切換え途中状態であることが認識されることを特徴とする請求項4記載の駆動ユニット。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駆動ユニットを備えた電動アシスト自転車であって、
    後輪に後部輪体が設けられ、
    出力輪体と後部輪体とに無端状の駆動力伝達部材が掛け渡されていることを特徴とする電動アシスト自転車。
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