JPWO2016009948A1 - 真空複層ガラス - Google Patents

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Abstract

第1および第2のガラス基板の間に間隙部を有する真空複層ガラスであって、前記第1のガラス基板は、前記間隙部により近い第1の表面と、該第1の表面の反対側の第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで貫通する貫通孔を有し、該貫通孔は、前記第1のガラス基板に封止材を介して接合された封止プレートによって封止され、前記封止プレートは、金属覆いによって覆われ、前記金属覆いと前記封止プレートの間の隙間には、樹脂が充填されることを特徴とする真空複層ガラス。

Description

本発明は、真空複層ガラスに関する。
一対のガラス基板を間隙部を介して積層し、該間隙部を真空状態に保持して構成される、いわゆる「真空複層ガラス」は、優れた断熱効果を有するため、例えばビルおよび住宅等の建築物用の窓ガラス用途に広く利用されている。
真空複層ガラスは、例えば、以下のように製造される。
まず、第1のガラス基板と、第2のガラス基板とを準備する。一方のガラス基板の表面には、周囲に沿って、接合層が形成される。次に、第1および第2のガラス基板を、両者が接合層を介して対向するように積層して、組立体を構成する。
次に、この組立体を加熱して、接合層を溶融、軟化させ、両ガラス基板を接合する。これにより、両ガラス基板の間に、間隙部が形成される。
第1のガラス基板には、予め貫通孔と、該貫通孔に挿入されたガラス管とが設けられている。そこで次に、この第1のガラス基板に設けられたガラス管を利用して、間隙部内が減圧処理される。その後、ガラス管の先端を封止することにより、貫通孔が封止され、真空複層ガラスが製造される。
前述のように製造される真空複層ガラスにおいて、第1のガラス基板に挿入されたガラス管の部分は、第1のガラス基板に対して略垂直に突出しており、他の物体との当接により、容易に破損する可能性がある。そのため、ガラス管の周囲には、該ガラス管を保護するための保護キャップが設けられる(例えば、特許文献1参照)。
図1には、従来の真空複層ガラスの構成を概略的に示す。
図1に示すように、従来の真空複層ガラス1は、第1のガラス基板10と、第2のガラス基板40と、両者の間に配置された間隙部52とを有する。間隙部52は、シール部材32によってシールされている。間隙部52には、複数のスペーサ53が配置される。
第1のガラス基板10には、貫通孔20が形成されている。この貫通孔20には、先端が封止されたガラス管60が挿入されている。
さらに、従来の真空複層ガラス1は、貫通孔20の周囲(以下、「貫通孔封止部分」という)に、ガラス管60を覆うように配置された保護キャップ65を有する。保護キャップ65を設けることにより、ガラス管60が他の物体と当接して破損することを防止することができる。
特開2001−58852号公報
しかしながら、このような保護キャップを設けた場合、突出したガラス管を覆えるように大きな保護キャップが必要であるため、貫通孔の近傍が相当突出してしまい、真空複層ガラスの意匠性を損なってしまうという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、他の物体との当接により容易に破損せず、かつ意匠性が改善された構造を有する真空複層ガラスを提供することを目的とする。
本発明では、第1および第2のガラス基板の間に間隙部を有する真空複層ガラスであって、
前記第1のガラス基板は、前記間隙部により近い第1の表面と、該第1の表面の反対側の第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで貫通する貫通孔を有し、該貫通孔は、前記第1のガラス基板に封止材を介して接合された封止プレートによって封止され、
前記封止プレートは、金属覆いによって覆われ、
前記金属覆いと前記封止プレートの間の隙間には、樹脂が充填されることを特徴とする真空複層ガラスが提供される。
本発明では、他の物体との当接により容易に破損せず、かつ意匠性が改善された構造を有する真空複層ガラスを提供することができる。
従来の真空複層ガラスの構成を概略的に示した断面図である。 第1の真空複層ガラスの構成を概略的に示した断面図である。 第2の真空複層ガラスの構成を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法の概略的なフローを示した図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法における一工程を概略的に示した図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法における一工程を概略的に示した図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法における一工程を概略的に示した図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの適用例(建物の窓ガラス部材)を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスの別の適用例(建物の窓ガラス部材)を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスのさらに別の適用例(建物の窓ガラス部材)を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による真空複層ガラスさらに別の適用例(建物の窓ガラス部材)を概略的に示した断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態による真空複層ガラスは、貫通孔封止部分に、封止材を介して第1のガラス基板と接合された封止プレートが設置され、該封止プレートが金属覆いで覆われるという特徴を有する。また、金属覆いと封止プレートの間には、樹脂が充填されるという特徴がある。
このため、本実施形態による真空複層ガラスでは、封止プレートが外部からの力によって破損される危険性を抑制した状態で、貫通孔封止部分の突出を有意に抑制することができる。従って、本実施形態による真空複層ガラスでは、他の物体との当接により容易に破損せず、従来に比べて美感を有意に高めることができる。
(本発明の一実施例による真空複層ガラス)
以下、図2を参照して、本発明の一実施例による真空複層ガラス(以下、「第1の真空複層ガラス)と称する)の一構成例について説明する。
図2には、第1の真空複層ガラス100の概略的な断面図を示す。
図2に示すように、第1の真空複層ガラス100は、第1のガラス基板110および第2のガラス基板140を有する。第1のガラス基板110は、第1の表面112および第2の表面114を有し、第2のガラス基板140は、第3の表面142および第4の表面144を有する。第1のガラス基板110は、第1の表面112から第2の表面114まで貫通する貫通孔120を有する。
第1のガラス基板110(の第1の表面112)と第2のガラス基板140(の第3の表面142)の間には、間隙部152が形成される。この間隙部152は、シール部材130によって取り囲まれ、シール部材130によって密閉されている。図には示されていないが、間隙部152には、1または2以上のスペーサが配置されてもよい。
なお、図2に示した例では、シール部材130は、接合層132で構成されている。接合層132は、例えば、ガラス固化層で構成される。
そのようなガラス固化層は、例えば、ガラスフリットを含むペーストを焼成することにより形成することができる。ペースト中に含まれるガラスフリットの量および組成を変化させることにより、ガラス固化層の焼成温度(さらには溶融温度および/または軟化温度)を調整することができる。
ただし、シール部材130の構成は、これに限られるものではなく、シール部材130には、従来から真空複層ガラスに使用されている、いかなるシール構造を適用してもよい。
さらに、第1の真空複層ガラス100は、貫通孔120の周囲、すなわち貫通孔封止部分169に、封止プレート170を備える。封止プレート170の第1の表面171には、環状に形成された封止材175が配置される。封止プレート170は、封止材175を介して、第1のガラス基板110の第2の表面114に接合され、これにより、貫通孔120が封止される。
また、貫通孔封止部分169には、封止プレート170を覆うように金属覆い180が配置される。さらに、金属覆い180と封止プレート170の隙間には、樹脂185が充填される。
このような構成を有する第1の真空複層ガラス100では、封止プレート170は、樹脂185および金属覆い180で覆われているため、封止プレート170が外部からの力によって破損する危険性を抑制することができる。また、第1の真空複層ガラス100では、貫通孔封止部分169の突出を有意に抑制することができるため、従来に比べて美感を有意に高めることができる。
(本発明の一実施例による別の真空複層ガラス)
次に、図3を参照して、本発明の一実施例による別の真空複層ガラス(以下、「第2の真空複層ガラス)と称する)の一構成例について説明する。
図3には、第2の真空複層ガラス200の概略的な断面図を示す。
図3に示すように、第2の真空複層ガラス200は、基本的に、図2に示した第1の真空複層ガラス100と同様の構成を有する。従って、図3において、図2に示した部材と同様の部材には、図2に示した参照符号に100を加えた参照符号が使用されている。
例えば、第2の真空複層ガラス200は、第1および第2のガラス基板210、240と、間隙部252と、該間隙部252を取り囲むシール部材230とを有する。
ただし、第2の真空複層ガラス200は、貫通孔封止部分269の構成が、第1の真空複層ガラス100とは異なっている。
より具体的には、第2の真空複層ガラス200において、第1のガラス基板210に形成された貫通孔220は、第1のガラス基板210の第1の表面212側と、第2の表面214側とで、寸法が異なっている。換言すれば、貫通孔220は、第1のガラス基板210の第1の表面212側の第1の部分221と、第2の表面214側の第2の部分222とを有し、第2の部分222は、貫通孔220の延伸軸に対して垂直な方向の断面寸法が第1の部分221よりも大きくなっている。
また、この第2の部分222には、封止プレート270が収容され、この封止プレート270は、該封止プレート270の第1の表面271に環状に設置された封止材275とともに、貫通孔220の第1の部分221を封止する。
さらに、第2の部分222内の封止プレート270の上部には、金属覆い280が配置され、該金属覆い280と封止プレート270の間の隙間には、樹脂285が充填される。
このような構成の貫通孔封止部分269を有する第2の真空複層ガラス200においても、前述の第1の真空複層ガラス100と同様の効果が得られることは、当業者には明らかである。
なお、図3の例では、金属覆い280の上部表面は、第1のガラス基板210の第2の表面214と略同一レベルとなるように構成されている。
しかしながら、これは、単なる一例であって、金属覆い280の上部表面は、第1のガラス基板210の第2の表面214のレベルよりも突出していてもよく、あるいは、第1のガラス基板210の第2の表面214のレベルよりも低くなっていてもよい。
ただし、金属覆い280の上部表面が、第1のガラス基板210の第2の表面214のレベルと同等以下の場合、貫通孔封止部分269の突出が有意に抑制され、真空複層ガラスの意匠性をよりいっそう向上させることができる。
(真空複層ガラスの構成部材)
次に、本発明の一実施例による真空複層ガラスを構成する各構成部材について説明する。なお、ここでは、図2に示したような構成を有する第1の真空複層ガラス100を例に、各構成部材について説明する。従って、以下の記載では、各部材を説明する際に、図2に示した参照符号を使用する。
(ガラス基板110、140)
ガラス基板110、140の寸法および組成は、特に限られない。ガラス基板110、140には、従来の真空複層ガラスに使用され得るいかなるガラス基板を使用してもよい。
なお、第1のガラス基板110と第2のガラス基板140は、異なる組成を有してもよい。また、第1のガラス基板110および/または第2のガラス基板140には、各種機能膜が設置されてもよい。
(間隙部152)
間隙部152は、必要に応じて、1または2以上のスペーサが設置されてもよい。スペーサを設けることにより、間隙部152の高さ(第1のガラス基板110の第1の表面112と第2のガラス基板140の第3の表面142の間の距離)を所望の値に維持することが容易となる。ただし、スペーサの設置は任意である。
(シール部材130)
間隙部152の周囲に配置されるシール部材130には、従来から使用されているシール部材を適用することができる。シール部材130は、例えば、図2に示したような接合層132で構成されてもよい。
この場合、接合層132は、ガラス固化層で構成されてもよい。
(封止プレート170)
封止プレート170は、例えば、金属、セラミック、またはガラス等で構成されてもよい。
封止プレート170の厚さは、これに限られるものではないが、例えば、0.03mm〜3mmの範囲であってもよい。
(封止材175)
封止材175は、ろう材、半田またはガラスフリットなどを含む、約250℃〜520℃の範囲に軟化点を有する材料で構成されてもよい。例えば、ガラス固化層で構成されてもよい。その場合、ガラス固化層は、以下の表1に示すような組成を有してもよい。
Figure 2016009948
なお、このガラス固化層の軟化温度は、約350℃〜520℃であってよい。封止材175は、製造効率の向上の観点から、軟化点が400℃〜520℃である材料であることが好ましい。
(金属覆い180)
金属覆い180は、金属で構成される限り、その材質は特に限られない。ただし、金属覆い180を耐食性金属材料で構成した場合、耐環境性が向上する。
金属覆い180の厚さは、特に限られないが、例えば、0.03mm〜3mmの範囲でであってもよい。
(樹脂185)
金属覆い180と封止プレート170の間の隙間に充填される樹脂185は、特に限られない。樹脂185は、例えば、接着材等であってもよい。
なお、封止プレート170が金属で構成される場合、樹脂185は、透湿抵抗が高いもので構成されることが好ましい。透湿抵抗の高い樹脂185を使用した場合、金属覆い180を介して侵入した水分によって、封止プレート170が腐食したり、劣化したりすることを抑制することができる。
一方、封止プレート170がガラスで構成される場合、樹脂185は、弾性率が高いもので構成されることが好ましい。弾性率が高い樹脂185を使用した場合、外部から金属覆い180に力が加わった際に、この力を緩和することが可能になる。従って、ガラス製の封止プレート170の破損を抑制することが可能になる。
(貫通孔封止部分169)
貫通孔封止部分169において、第1のガラス基板110の第2の表面114から突出する部分の高さ(突出高さ)は、3mm以下であることが好ましく、2mm以下であることがより好ましい。
この突出高さが小さいほど、真空複層ガラス100の美感が向上する。
以上、第1の真空複層ガラス100を例に、各構成部材について説明した。ただし、上記説明は、図3に示したような第2の真空複層ガラス200に対しても、同様に適用できることに留意する必要がある。
(本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法)
次に、図4を参照して、本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法の一例について説明する。
図4には、本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法の概略的なフローを示す。
図4に示すように、本発明の一実施例による真空複層ガラスの製造方法は、
(i)貫通孔を有する第1のガラス基板と、第2のガラス基板とを準備し、第1のガラス基板および第2のガラス基板の少なくとも一方の周囲に、接合層を形成するステップ(ステップS110)と、
(ii)第1のガラス基板および第2のガラス基板を、接合層を介して積層して、間隙部を有する組立体を構成するステップ(ステップS120)と、
(iii)貫通孔を介して、組立体の間隙部を減圧処理するステップ(ステップS130)と、
(iv)封止材を備える封止プレートを用いて、貫通孔を封止するステップ(ステップS140)と、
(v)封止プレートを覆う金属覆いを配置するステップであって、封止プレートと金属覆いの間の隙間には、樹脂が充填されるステップと、
を有する。
以下、図5〜図7も参照して、各工程について説明する。なお、ここでは、前述の図2に示したような第1の真空複層ガラス100を例に、各工程について説明する。従って、以下の説明では、部材を説明する際に、図2に示した参照符号を使用することにする。
(ステップS110)
まず、貫通孔120を有する第1のガラス基板110と、第2のガラス基板140とが準備される。
第1のガラス基板110は、第1の表面112および第2の表面114を有し、貫通孔120は、第1の表面112における第1の開口から、第2の表面114における第2の開口まで延在する。第2のガラス基板140は、第3の表面142および第4の表面144を有する。
第1のガラス基板110において、貫通孔120の形成位置は、特に限られない。ただし、通常の場合、貫通孔120は、第1のガラス基板120の目立たない位置、例えばいずれかのコーナー部付近等に形成される。
貫通孔120の第1および/または第2の開口の形状は、特に限られない。第1および/または第2の開口は、例えば、円、楕円、三角形、または矩形等であってもよい。また、第1および/または第2の開口の寸法は、特に限られない。第1および/または第2の開口の最大寸法(例えば、円の場合は直径。矩形の場合は、対角線の長さ)は、例えば、1mm〜15mmの範囲であってもよい。
また、貫通孔は、第1の開口と第2の開口の間で、形状および/または最大寸法が異なっていてもよい。
次に、第1のガラス基板110の第1の表面112に、接合層132が形成される。接合層132は、貫通孔120よりも外側に、環状に形成される。
図5には、そのような第1のガラス基板110を模式的に示した。
接合層132は、後に第1のガラス基板110と第2のガラス基板140を積層した際に形成される間隙部152を適正にシールすることができる限り、その形態は、特に限られない。
例えば、接合層132は、ガラス固化層で構成されてもよい。そのようなガラス固化層は、例えば、ガラスフリットを含むペーストを焼成することにより形成することができる。ペースト中に含まれるガラスフリットの量および組成を変化させることにより、ガラス固化層の焼成温度(さらには溶融温度および/または軟化温度)を調整することができる。
なお、第2のガラス基板140の一方の表面(第3の表面142)にも、接合層を配置してもよい。あるいは、第1のガラス基板110の代わりに、第2のガラス基板140の一方の表面(第3の表面142)にのみ、接合層を設置してもよい。
(ステップS120)
次に、ステップS110で準備された第1および第2のガラス基板110、140を用いて、組立体が構成される。
図6には、そのような組立体の構成例を概略的に示す。
図6に示すように、組立体150は、第1のガラス基板110と第2のガラス基板140を、接合層132を介して相互に対向するように配置することにより形成される。すなわち、第1のガラス基板110は、第1の表面112の側が内側となるようにして、第2のガラス基板140と積層される。同様に、第2のガラス基板140は、第3の表面142の側が内側となり、第4の表面144が外側となるようにして、第1のガラス基板110と積層される。
これにより、両ガラス基板110、140の間に、間隙部152が形成される。
その後、組立体150は、接合層132の軟化温度以上の温度に加熱され、これにより、両ガラス基板110、140が接合層132を介して接合される。
加熱温度は、接合層132の種類によって異なるが、例えば、350℃〜520℃の範囲である。
(ステップS130)
次に、組立体150の間隙部152が真空吸引され、減圧処理される。組立体150の間隙部152の減圧処理方法は、特に限られず、従来から使用されている方法を適用することができる。
(ステップS140)
次に、図7に示すように、封止プレート170を用いて、第1のガラス基板110の貫通孔120が封止される。
封止プレート170の第1の表面171には、予め、環状に形成された封止材175が設置されている。従って、封止材175が貫通孔120を取り囲むようにして、貫通孔120の上部に封止プレート170を配置することにより、貫通孔120を封止することができる。
封止材175は、例えば、加熱によって軟化する材料、例えばガラス固化層で構成されてもよい。この場合、封止材175を加熱することにより封止材175が軟化する。従って、その後、封止プレート170を第1のガラス基板110の方に押し付けることにより、封止プレート170を第1のガラス基板110に接合することができる。
(ステップS150)
次に、封止プレート170を覆うように、樹脂185が設置される。また、該樹脂185を覆うように、金属覆い180が配置される(前述の図2参照)。
あるいは、最初に封止プレート170を覆うように金属覆い180を配置してもよい。その後、金属覆い180に予め設けられた供給口から、樹脂185を充填することにより、金属覆い180の内部の隙間が封止される。
以上の工程により、第1の真空複層ガラス100を製造することができる。
なお、以上記載した製造方法は、前述の図3に示したような第2の真空複層ガラス200においても、適用することができる。
ただし、以上記載した製造方法は、単なる一例であり、第1および第2の真空複層ガラス100、200は、その他の製造方法で製造されてもよい。
(本発明の一実施例による真空複層ガラスの適用例)
次に、図8を参照して、本発明の一実施例による真空複層ガラスの一適用例(建物の窓ガラス部材)について説明する。
図8には、建物の窓ガラス部材の一部を拡大して、概略的に示す。
図8に示すように、この建物の窓ガラス部材(以下、「第1の窓ガラス部材」と称する)400は、サッシ402と、該サッシ402に組み込まれた真空複層ガラス490とを有する。
サッシ402の内部の所定の場所には、真空複層ガラス490を固定するための部材が設置されている。
例えば、サッシ402の内壁の底部404には、セッティングブロック455が配置される。セッティングブロック455は、真空複層ガラス490の第1の端面491を受容する役割を有する。
また、サッシ402の内壁の第1の部分405、すなわち、真空複層ガラス490の前記第1の端面491の近傍で、第1のガラス基板410と対向する側には、第1の固定材456が設置される。同様に、サッシ402の内壁の第2の部分406、すなわち、真空複層ガラス490の前記第1の端面491の近傍で、第2のガラス基板440と対向する側には、第2の固定材457が設置される。
さらに、サッシ402の内壁の、第1の部分405よりも底部404から遠い側には、第3の固定材458が設置される。同様に、サッシ402の内壁の、第2の部分406よりも底部404から遠い側には、第4の固定材459が設置される。
セッティングブロック455は、例えば、ゴム系の材料で構成される。第1の固定材456は、例えば、樹脂系の接着材で構成される。第2の固定材457は、例えば、ゴム系の材料で構成される。第3の固定材497および第4の固定部材459は、例えば、シリコーンのようなシーラント材で構成される。
ここで、第1の窓ガラス部材400において、真空複層ガラス490は、前述のような特徴を有する第1の真空複層ガラス100または第2の真空複層ガラス200で構成される。この場合、前述のように、従来に比べて、貫通孔封止部分469の突出を有意に抑制することができる。また、貫通孔封止部分469は、真空複層ガラス490の厚さ方向に平行な方向からの力に対してある程度の耐性を有する。
従って、第1の窓ガラス部材400では、サッシ402の中に、真空複層ガラス490の貫通孔封止部分469を挿入することでき、これによりサッシ402によって、真空複層ガラス490の貫通孔封止部分469を隠蔽することが可能となる。その結果、第1の窓ガラス部材400では、従来の意匠性の問題を回避することができる。
また、第1の窓ガラス部材400では、サッシ402の厚さ(図8における水平方向の寸法)を有意に低減することが可能になる。換言すれば、厚さの小さなサッシ402の中に、真空複層ガラス490を配置することが可能となる。
(本発明の一実施例による真空複層ガラスの別の適用例)
次に、図9を参照して、本発明の一実施例による真空複層ガラスの別の適用例(建物の窓ガラス部材)について説明する。
図9には、建物の窓ガラス部材の一部を拡大して、概略的に示す。
図9に示すように、この建物の窓ガラス部材(以下、「第2の窓ガラス部材」と称する)500は、サッシ502と、該サッシ502に組み込まれた真空複層ガラス590とを有する。
図8に示した第1の窓ガラス部材400のサッシ402と同様、サッシ502の内部の所定の場所には、真空複層ガラス590を固定するための部材が設置されている。
例えば、サッシ502の内壁の底部504には、セッティングブロック555が配置される。セッティングブロック555は、真空複層ガラス590の第1の端面591を受容する役割を有する。
また、サッシ502の内壁の第1の部分505、すなわち、真空複層ガラス590の前記第1の端面591の近傍で、第1のガラス基板510と対向する側には、第1の固定材556が設置される。同様に、サッシ502の内壁の第2の部分506、すなわち、真空複層ガラス590の前記第1の端面591の近傍で、第2のガラス基板540と対向する側には、第2の固定材557が設置される。
さらに、サッシ502の内壁の、第1の部分505よりも底部504から遠い側には、第3の固定材558が設置される。同様に、サッシ502の内壁の、第2の部分506よりも底部504から遠い側には、第4の固定材559が設置される。
セッティングブロック555、第2の固定材557、第3の固定材558、および第4の固定部材559は、それぞれ、前述の図8に示したセッティングブロック455、第2の固定材457、第3の固定材458、および第4の固定部材459と同様の部材で構成される。一方、第1の固定材556は、樹脂で構成される。
ここで、第2の窓ガラス部材500において、真空複層ガラス590は、前述のような特徴を有する第1の真空複層ガラス100と同様の構成を有する。
ただし、この第2の窓ガラス部材500の場合、真空複層ガラス590は、貫通孔封止部分569の構成が、図2に示した第1の真空複層ガラス100における貫通孔封止部分169とは異なっている。
すなわち、図9に示した真空複層ガラス590では、図2に示した第1の真空複層ガラス100における金属覆い180および樹脂185が存在しない。より正確には、図9に示した真空複層ガラス590では、サッシ502自身が、図2に示した第1の真空複層ガラス100における金属覆い180に対応し、第1の固定材556自身が、第1の真空複層ガラス100における樹脂185に対応する。
このような構成の第2の窓ガラス部材500においても、前述の第1の窓ガラス部材400と同様の効果が得られることは、当業者には明らかであろう。
以上、図8および図9を参照して、本発明による真空複層ガラスの一適用例について説明した。しかしながら、本発明の真空複層ガラスの適用態様が、このような例に限られるものではないことは、当業者には明らかである。
例えば、図8に示した第1の窓ガラス部材400の変形例として、図10に示すような窓ガラス部材600(以下、「第3の窓ガラス部材」600と称する)が想定し得る。
ここで、第3の窓ガラス部材600は、第1の窓ガラス部材400における各固定部材456、457、458、459の代わりに、単一の樹脂状固定部材629が設けられている点で、第1の窓ガラス部材400とは異なっている。
同様に、図9に示した第2の窓ガラス部材500の変形例として、図11に示すような窓ガラス部材700(以下、「第4の窓ガラス部材」700と称する)が想定し得る。
ここで、第4の窓ガラス部材700は、第2の窓ガラス部材500における第1の固定部材556を除く各固定部材557、558、559の代わりに、樹脂状固定部材729が設けられている点で、第2の窓ガラス部材500とは異なっている。なお、第4の窓ガラス部材700において、固定部材756は、第2の窓ガラス部材500の第1の固定部材556に相当する部材である。
このように、本発明による真空複層ガラスの態様として、様々な形態が想定され得ることは当業者には明らかである。
本発明は、建築物の窓ガラス等に使用される真空複層ガラス等に利用することができる。
なお、本願は2014年7月18日に出願した日本国特許出願2014−147910号に基づく優先権を主張するものであり同日本国出願の全内容を本願に参照により援用する。
100 第1の真空複層ガラス
110、210、410、510 第1のガラス基板
112、212 第1の表面
114、214 第2の表面
120、220 貫通孔
130、230 シール部材
132、232 接合層
140、240、440、540 第2のガラス基板
142、242 第3の表面
144、244 第4の表面
150 組立体
152、252 間隙部
169、269 貫通孔封止部分
170、270 封止プレート
171、271 封止プレートの第1の表面
175、275 封止材
180、280 金属覆い
185、285 樹脂
200 第2の真空複層ガラス
221 第1の部分
222 第2の部分
400 第1の窓ガラス部材
402、502 サッシ
404、504 内壁の底部
405、505 内壁の第1の部分
406、506 内壁の第2の部分
455、555 セッティングブロック
456、556 第1の固定材
457、557 第2の固定材
458、558 第3の固定材
459、559 第4の固定材
469、569 貫通孔封止部分
490、590 真空複層ガラス
491、591 第1の端面
500 第2の窓ガラス部材
600 第3の窓ガラス部材
602 サッシ
610 第1のガラス基板
629 樹脂状固定部材
640 第2のガラス基板
655 セッティングブロック
690 真空複層ガラス
700 第4の窓ガラス部材
702 サッシ
710 第1のガラス基板
729 樹脂状固定部材
740 第2のガラス基板
755 セッティングブロック
756 固定部材
790 真空複層ガラス

Claims (6)

  1. 第1および第2のガラス基板の間に間隙部を有する真空複層ガラスであって、
    前記第1のガラス基板は、前記間隙部により近い第1の表面と、該第1の表面の反対側の第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで貫通する貫通孔を有し、該貫通孔は、前記第1のガラス基板に封止材を介して接合された封止プレートによって封止され、
    前記封止プレートは、金属覆いによって覆われ、
    前記金属覆いと前記封止プレートの間の隙間には、樹脂が充填されることを特徴とする真空複層ガラス。
  2. 前記封止プレートは、ガラスである、請求項1に記載の真空複層ガラス。
  3. 前記封止プレートは、金属である、請求項1に記載の真空複層ガラス。
  4. 前記樹脂は、接着材である、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の真空複層ガラス。
  5. 当該真空複層ガラスは、窓枠用のサッシにはめ込まれ、
    前記金属覆いは、前記サッシで隠蔽される、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の真空複層ガラス。
  6. 前記金属覆いは、窓枠用のサッシで構成され、当該真空複層ガラスは、前記樹脂により、前記サッシと接合される、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の真空複層ガラス。
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