JP2017218349A - 調光積層体、及び複層ガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】製造時に生じる反りを低減することができる調光積層体、およびその調光積層体を使用した複層ガラスを提供する。
【解決手段】調光積層体10は、第1透明基板12と、調光機能材料16と、調光機能材料16に対して第1透明基板12の反対の側に配置される第2透明基板14とを積層して形成される調光基板18と、非加熱の接着剤20により、第1透明基板12に対して隙間22を空けて接着される基板24と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】調光積層体10は、第1透明基板12と、調光機能材料16と、調光機能材料16に対して第1透明基板12の反対の側に配置される第2透明基板14とを積層して形成される調光基板18と、非加熱の接着剤20により、第1透明基板12に対して隙間22を空けて接着される基板24と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、調光積層体、及びその調光積層体を使用する複層ガラスに関する。
電気的制御によって光の透過状態を制御する調光機能材料を備えた調光積層体(調光装置又は調光ガラスとも称される。)が知られている。このような調光積層体は、光の透過状態を制御することにより、利用者の視野を遮蔽したり開放したり赤外線の流入を制御したりすることができるので、室内の間仕切り材、又は外窓等の建材として用いられている。
調光積層体に用いられる調光機能材料としては、特許文献1には、エレクトロクロミック機能材料を使用したものが記載されている。特許文献1に開示された調光機能を有する物品は、ガラス層上に配置されるエレクトロクロミック機能材料と、ガラス層より大きい厚さを有する基板と、基板とガラス層との間に配置されたラミネート層を有している。また、特許文献1には、ガラス層からエレクトロクロミック機能材料の中へのアルカリ、例えばナトリウム拡散を最小にするために、ガラス層としてソーダ石灰ガラスを使用せず、アルカリ酸化物含有量の少ないガラスが使用されること、ラミネート層として、ポリビニルブチラールが使用されること、基板として、ソーダ石灰ガラスが使用されることが開示されている。
特許文献1の物品の製造方法は、一例として、通常の合わせガラスの製造方法と同様にオートクレーブ工程と称される熱処理工程を有する。すなわち、特許文献1の物品は、2枚の基板である無アルカリガラスとソーダ石灰ガラスとの間にポリビニルブチラールを挟み込み、これをローラーの間に流して予備接着を行い、その後、オートクレーブ釜に入れて、例えば120〜150℃、1〜1.5MPaで加熱し圧着することにより製造される。
しかしながら、無アルカリガラスとソーダ石灰ガラス(以下、ソーダライムガラスという)とは、熱膨張係数が異なるため、製造後の物品には反りが発生するという問題があった。これにより、特許文献1の物品は、反射映像に歪みが生じるため、見栄えが悪いという問題があった。また、特許文献1の物品を、複層ガラスを構成するガラス板に適用した場合には、複層ガラスの中空層の厚さが、ガラス板の反りにより狭くなることに起因して断熱性能や遮熱性能が低下し、更には、中空層への透湿を抑制するシール材の密着性不良も発生させるという問題があった。なお、無アルカリガラスの50〜350℃での平均熱膨張係数は50×10−7/℃以下であり、これに対してソーダライムガラスの50〜350℃での平均熱膨張係数は80〜100×10−7/℃である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、製造時に生じる反りを低減することができる調光積層体、及びその調光積層体を使用する複層ガラスを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、調光積層体は、第1透明基板と調光機能材料とが積層して形成される調光基板と、非加熱接着剤により、前記第1透明基板に対して隙間を空けて接着される基板と、を備える。
好ましくは、調光基板が2つ以上備えられる。
好ましくは、前記第1透明基板と前記基板との前記隙間の距離が、0mmより大きく2mm以下である。
好ましくは、前記調光基板が前記調光機能材料に対して前記第1透明基板の反対の側に配置される第2透明基板を有する。
好ましくは、前記隙間に、前記第1透明基板と前記基板とに接触する熱伝導部材が配置される。
本発明の別の態様によれば、複層ガラスは、2つのガラス板と、前記2つのガラス板を隔置させるスペーサと、前記2つのガラス板の周縁部を封止するシール材と、を備え、前記2つのガラス板のうち、少なくとも1つのガラス板が、上述に記載の調光積層体である。
本発明によれば、製造時に生じる反りを低減することができる調光積層体、及びその調光積層体を使用した複層ガラスを提供することができる。
以下、添付図面にしたがって本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施の形態により説明される。本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
以下、添付図面に従って本発明に係る調光積層体の好ましい実施形態を説明する。
〔第1実施形態に係る調光積層体〕
図1は、第1実施形態に係る調光積層体10の要部断面図である。
図1は、第1実施形態に係る調光積層体10の要部断面図である。
図1に示されるように調光積層体10は、第1透明基板12と、調光機能材料16と、調光機能材料16に対して第1透明基板12の反対の側に配置される第2透明基板14とを積層して形成される調光基板18と、接着剤20により、第1透明基板12に対して隙間22を空けて接着される基板24と、を有している。
第1透明基板12、及び第2透明基板14としては、無アルカリガラスが適用されることが好ましい。無アルカリガラスは、一例としてその厚さが0.1mm〜2.0mmであり、また、その50〜350℃での平均熱膨張係数は、50×10−7/℃以下が好ましく、45×10−7/℃以下がより好ましく、40×10−7/℃以下がさらに好ましい。また、アルカリ金属酸化物の含有量は、酸化物基準のモル百分率立表示で3モル%以下が好ましい。これにより、第1透明基板12、及び第2透明基板14から調光機能材料16へのアルカリ成分のマイグレーションを好適に抑制することができる。アルカリ金属酸化物の含有量は、酸化物基準のモル百分率表示で1%以下がより好ましく、0.5%以下がさらに好ましく、実質的に含有しないことが特に好ましい。本明細書において「実質的に含有しない」とは、原料等から混入する不可避的不純物以外には含有しないこと、すなわち、意図的に含有させないことを意味する。本発明において、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないとは、例えば0.1%以下である。なお、本願明細書で言う「厚さ」とは、JIS(日本工業規格)R3202:2011で規定されている、許容差を有する厚さである。
調光機能材料16とは、外部からの刺激により光学的性質を可逆的に可変できる材料を意味し、エレクトロクロミック機能材料、サーモクロミック機能材料、フォトクロミック機能材料等を例示することができる。ただし、これらに限定されるものではない。
本実施形態の調光基板18では、調光機能材料16が第1透明基板12と第2透明基板14との間に配置されている。したがって、例えば調光機能材料16がゲル状体であっても、第1透明基板12と第2透明基板14とにより調光機能材料16を保護することができる。
調光機能材料16が、例えば、リジッドな材料であれば、第2透明基板14を使用しないで、調光機能材料16と第1透明基板12とを積層させることにより調光基板18を構成することができる。
基板24は、調光基板18の補強板として機能する。基板24としては、ソーダライムガラスを適用することができる。このソーダライムガラスは、一例としてその厚さが1.0〜12.0mmである。厚さは、2.0mm以上であってもよく、3.0mm以上であってもよく、3.5mm以上であってもよい。また、厚さは、10.0mm以下であってもよく、8.0mm以下であってもよく、6.0mm以下であってもよい。また、その50〜350℃での平均熱膨張係数は、60〜100×10−7/℃が好ましい。50〜350℃での平均熱膨張係数は、70×10−7/℃以上であってもよく、80×10−7/℃以上であってもよい。また、50〜350℃での平均熱膨張係数は、95×10−7/℃以下であってもよく、90×10−7/℃以下であってもよい。
接着剤20により、第1透明基板12と基板24とは隙間22を空けて接着される。したがって、第1透明基板12と、接着剤20と、基板24とにより、中空層が形成される。接着剤20として、非加熱接着剤が適用される。非加熱の接着剤20を使用することにより、調光基板18の第1透明基板12と基板24とを接着する際に、加熱を必要としない。調光基板18と基板24との間に熱膨張係数の差があったとしても、接着の際に、加熱をしないので、熱膨張差による反りを抑制することができる。
非加熱の接着剤20として、常温硬化型のシリコーン接着剤、ブチルゴム系接着剤等を挙げることができる。さらに、接着剤20に乾燥剤を含有させることが好ましい。本実施形態では、接着剤20は、第1透明基板12を囲うようにその周縁部に沿って設けられる。第1透明基板12と基板24とを隙間22を空けて接着することができる限りにおいて、接着剤20の位置を適宜決定することができる。
接着剤20は周縁部に沿って配置されることにより視界を阻害しにくいため、不透明体であってもよい。
調光基板18は日射熱の吸収や動作時の発熱により高温状態となることがあり、部分的に接着剤が剥離したり発泡する場合がある。このとき全面が接着剤20で接着されていると剥離跡等が視界を阻害することになるが、周縁部のみで接着することにより良好な視野を維持することができる。
第1透明基板12と基板24との隙間22の距離Lは、0mmより大きく2mm以下が好ましく、0mmより大きく0.3mm以下がより好ましい。調光基板18は、日射熱の吸収によって、または動作の際に、熱を発生することがある。熱が発生した場合、調光基板18の面内で温度差が生じ、特に周縁部と中央部との温度差によって調光基板18に熱割れが発生しやすくなる。第1透明基板12と基板24とは隙間22の距離Lを上述の範囲にすることにより、調光基板18に発生した熱を基板24から放熱させることができる。その結果、調光基板18の熱割れを抑制することが可能となる。
図2は第1実施形態に係る別の調光積層体の要部断面図である。図1に示される調光積層体10と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図2に示されるように、調光積層体10は、接着剤26により接着された2つの調光基板18、18Aを備えている。調光基板18Aは、第1透明基板12Aと、調光機能材料16Aと、調光機能材料16Aに対して第1透明基板12Aの反対の側に配置される第2透明基板14Aとを積層して構成される。
第1透明基板12Aは第1透明基板12と同様の構成とすることができ、第2透明基板14Aは第2透明基板14と同様の構成とすることができ、調光機能材料16Aは調光機能材料16と同様の構成とすることができる。
図2に示されるように、複数(2つ以上)の調光基板18、18Aを備えることにより、調光機能の分解能を細分化することができる。図2の態様において、2つの調光基板18、18Aが示されているが、3つ以上の調光基板を備えることもできる。
接着剤26として、ポリビニルブチラール(PVB:polyvinyl butyral)製、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA:Ethylene Vinyl Acetate Copolymer)製、又は熱可塑性ポリウレタン(TPU:Thermoplastic Polyurethane)製等の例えばシート状部材を適用することができる。接着剤26の厚さは、一例として0.1〜2.0mmである。これらの接着剤26を適用することにより、調光基板18と調光基板18Aとを、オートクレーブ工程にて接着することができる。
また、接着剤26として、非加熱接着剤である常温硬化型のシリコーン接着剤、ブチルゴム系接着剤等を調光基板18、18Aの周縁部に沿って配置し、適用することができる。接着剤26として、非加熱接着剤を使用することにより、調光基板18と調光基板18Aとを接着する際に加熱を必要としない。調光基板18と調光基板18Aとの間に熱膨張係数の差があったとしても、接着の際に、加熱をしないので、熱膨張差による反りを抑制することができる。その場合、調光基板18と調光基板18Aとの隙間の距離は、0mmより大きく2mm以下が好ましく、0mmより大きく0.3mm以下がより好ましい。調光基板18と調光基板18Aとは隙間の距離を上述の範囲にすることにより、調光基板18、18Aに発生した熱を基板24から放熱させることができる。その結果、調光基板18、18Aの熱割れを抑制することが可能となる。
調光基板18と調光基板18Aとを実質的に同様の構成にすることにより、調光基板18と調光基板18Aとの間の熱膨張係数の差を小さくすることができる。したがって、オートクレーブ工程において、調光基板18と調光基板18Aと間の熱膨張係数の差に起因する反りが抑制される。
第1透明基板12、12A、及び第2透明基板14、14Aとして無アルカリガラスを適用することで、調光機能材料16、16Aへのアルカリ成分のマイグレーションを好適に抑制することができる。
〔第2実施形態に係る調光積層体〕
図3は、第2実施形態に係る調光積層体の要部断面図である。図1、及び図2に示される調光積層体と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図3は、第2実施形態に係る調光積層体の要部断面図である。図1、及び図2に示される調光積層体と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図3に示されるように調光積層体30は、第1透明基板12と、調光機能材料16と、調光機能材料16に対して第1透明基板12の反対の側に配置される第2透明基板14とを積層して形成される調光基板18と、接着剤20により、第1透明基板12に対して隙間22を空けて接着される基板24と、を有し、隙間22に、第1透明基板12と基板24とに接触する熱伝導部材32が配置されている。
第1透明基板12と基板24とに接触する熱伝導部材32を配置することにより、調光基板18に発生する熱をより効果的に基板24に伝えることができ、基板24から熱をより効果的に放熱することができる。その結果、調光基板18に熱割れが発生することを抑制することが可能となる。
熱伝導部材32として、例えば、0.1W/m・K以上の熱伝導度を有する樹脂材料、ガラス材料、セラミック材料、金属材料を適用することができる。このなかでも、熱伝導度が大きいため金属材料を適用することが好ましい。また、金属はんだやガラスフリットペーストや樹脂材料においては、ディスペンスにより配置することも可能であるため好ましい。
隙間22に熱伝導部材32を配置する場合、隙間22内に均等に配置することが好ましい。調光基板18に温度差が発生するのを抑制し、熱割れの発生をより確実に抑制することが可能となる。
また、隙間22に熱伝導部材32を配置する場合、充填率(熱伝導部材32の体積/隙間の容積×100)は1%以上90%以下が好ましい。充填率を1%以上とすることにより、熱の発生に起因する熱割れを防止することが可能となる。充填率は、10%以上であってもよく、20%以上であってもよく、30%以上であってもよい。また、充填率を90%以下とすることにより、調光積層体30の透過度が向上する。充填率は、80%以下であってもよく、70%以下であってもよい。
〔複層ガラス〕
図4は、第1実施形態に係る調光積層体10が適用された複層ガラス40の要部断面図であり、図5は、第2実施形態に係る調光積層体30が適用された複層ガラス50の要部断面図である。図4および図5に示した複層ガラス40、50の主要部の構成は同一なので、同一の符号を付して説明する。また、複層ガラス50については、括弧の中に符号を付して説明する。
図4は、第1実施形態に係る調光積層体10が適用された複層ガラス40の要部断面図であり、図5は、第2実施形態に係る調光積層体30が適用された複層ガラス50の要部断面図である。図4および図5に示した複層ガラス40、50の主要部の構成は同一なので、同一の符号を付して説明する。また、複層ガラス50については、括弧の中に符号を付して説明する。
複層ガラスとは、少なくとも2つのガラス板と、2つガラス板を隔置するスペーサと、ガラス板とスペーサとにより形成される少なくとも1つ中空層と、を有するものを意味し、3つ以上のガラス板を有してもよく、また2つ以上の中空層を有していても良い。
複層ガラス40(50)は、矩形状に構成された調光積層体10(30)、ガラス板42、および枠状のスペーサ44を有する。調光積層体10(30)とガラス板42とは、スペーサ44によって隔置され、調光積層体10(30)とガラス板42との間に中空層46が形成される。スペーサ44は、その両側面44Aがブチル系シーリング材等の一次シール材48によって、調光積層体10(30)とガラス板42とに接着される。
ここで、図4に示した調光積層体10の場合には、調光積層体10の第2透明基板14が一次シール材48を介してスペーサ44に接着される。図5に示した調光積層体30の場合も、同様に、調光積層体30の第2透明基板14が一次シール材48を介してスペーサ44に接着される。
また、調光積層体10(30)とガラス板42との間の端縁部の凹部43に、シリコーン系シーリング材等の二次シール材52が封着される。これによって、調光積層体10(30)とガラス板42との周縁部が封止され、調光積層体10(30)とガラス板42とで挟まれる中空層46が封止される。
スペーサ44は、中空のパイプ材によって構成され、スペーサ44の中空部44Bにはゼオライト等の乾燥材54が充填される。また、スペーサ44には、中空部44Bと中空層46とを連通する貫通孔44Cが形成され、これによって、中空層46の気体が乾燥材54によって乾燥される。また、中空層46には、機能性ガスである断熱性ガス(アルゴンガス、クリプトンガラス等の不活性ガス)が予め封入されてもよい。断熱性ガスが予め封入されることにより、複層ガラス40(50)の断熱性が向上する。
更に、ガラス板42および第2透明基板14の中空層46側の面には、遮熱性や断熱性を向上させるための低放射膜であるLow−E(Low Emissivity)膜56がコーティングされてもよい。ガラス板42は、フロート法によって製造された所謂フロートガラスでもよく、網入りガラス等の防火ガラス又は合わせガラスであってもよい。
複層ガラス40(50)を構成する2枚のガラス板うち、少なくとも一方のガラス板に調光積層体10(30)を適用すると、複層ガラス40(50)に調光機能を備えさせることができ、かつ、調光積層体10(30)自身の反りが低減されているため、複層ガラス40(50)が有する断熱性能や遮熱性能に影響を与えず、かつ、中空層46への透湿を抑制する一次シール材48の密着性不良も防止することができる。なお、複層ガラス40(50)においては、ガラス板42に代えて調光積層体10(30)を適用してもよい。
図4、及び図5においては、一つの調光基板18を備える複層ガラス40(50)について説明したが、複数の調光基板を備えることもできる。
10、30…調光積層体、12、12A…第1透明基板、14、14A…第2透明基板、16、16A…調光機能材料、18、18A…調光基板、20…接着剤、22…隙間、24…基板、26…接着剤、32…熱伝導部材、40、50…複層ガラス、42…ガラス板、43…凹部、44…スペーサ、44A…両側面、44B…中空部、44C…貫通孔、46…中空層、48…一次シール材、52…二次シール材、54…乾燥材、56…Low‐E膜
Claims (6)
- 第1透明基板と、調光機能材料とが積層して形成される調光基板と、
非加熱接着剤により、前記第1透明基板に対して隙間を空けて接着される基板と、
を備える調光積層体。 - 前記調光基板が2つ以上備えられる請求項1に記載の調光積層体。
- 前記第1透明基板と前記基板との前記隙間の距離が、0mmより大きく2mm以下である請求項1又は2に記載の調光積層体。
- 前記調光基板が前記調光機能材料に対して前記第1透明基板の反対の側に配置される第2透明基板を有する請求項1から3の何れか一項に記載された調光積層体。
- 前記隙間に、前記第1透明基板と前記基板とに接触する熱伝導部材が配置される請求項1から4の何れか一項に記載の調光積層体。
- 2つのガラス板と、前記2つのガラス板を隔置させるスペーサと、前記2つのガラス板の周縁部を封止するシール材と、を備える複層ガラスにおいて、
前記2つのガラス板のうち、少なくとも1つのガラス板が、請求項1から5の何れか一項に記載の調光積層体である複層ガラス。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2021075294A1 (ja) * | 2019-10-17 | 2021-04-22 | Agc株式会社 | 合わせガラス及びその製造方法、複層ガラス |
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- 2016-06-08 JP JP2016114527A patent/JP2017218349A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021075294A1 (ja) * | 2019-10-17 | 2021-04-22 | Agc株式会社 | 合わせガラス及びその製造方法、複層ガラス |
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