JPWO2016009805A1 - ショット処理装置 - Google Patents

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Abstract

一台の投射機でワークに満遍なく投射材を投射して大型化が抑制されたショット処理装置を提供すること。本発明によれば、ワークWを搬送するワーク搬送機構とワークに投射材を投射する投射機(40)とを備えたショット処理装置(10)であって、ワーク搬送機構が、ワークの搬送方向Dに延びワークが載置され長手方向軸線を中心に回転駆動される一対のローラ(28)と、無端チェーン(22)と、ワークを搬送方向に押して搬送する搬送部材(26)と、を備え、投射機が遠心式の投射機であって、内部に投射材が供給され第一開口(92X)と第二開口(92Y)が形成されたコントロールケージ(92)と、回転方向後方側に傾斜した後傾部(110)が設けられている複数のブレード(104)を備えコントロールケージの中心軸線を中心に回転する羽根車(100)と、を備え、コントロールケージの第一開口および第二開口は、互いにコントロールケージの周方向に離間し且つコントロールケージの中心軸線方向にオフセットして配置されているショット処理装置が提供される。

Description

本発明は、ショット処理装置に関し、詳細には、投射材を処理対象物(ワーク)に投射してワークに表面処理を施すショット処理装置に関する。
ワークであるコイルバネに投射材を投射して表面処理加工するショット処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置では、コイルバネを構成するバネ線の全周に満遍なく投射材を投射するために、コイルバネを、長手方向軸線を中心に回転させながら研掃室内で搬送すると共に、二台の遠心式投射機を用いてコイルバネに投射材を投射している。二台の投射機は、各々の羽根車の回転方向が逆方向に設定され、投射分布におけるピーク投射角が異なるように設定されている。
特開2001−71219号公報
しかしながら、特許文献1のショット処理装置には、二台の投射機が必要であるため、ショット処理装置全体が大型化してしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、一台の投射機でワークに満遍なく投射材を投射することによって大型化が抑制されたショット処理装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、
ワークを搬送するワーク搬送機構と前記ワークに投射材を投射する投射機とを備えたショット処理装置であって、
前記ワーク搬送機構が、前記ワークの搬送方向に延びるように並列配置された一対のローラであって前記ワークが載置されると共に長手方向軸線を中心に回転駆動される一対のローラと、
前記ワークの搬送方向に回転駆動される無端チェーンと、
前記一対のローラの間から突出するように前記無端チェーンに取付けられ前記無端チェーンの回転駆動によって前記一対のローラに載置された前記ワークを搬送方向に押して搬送する搬送部材と、を備え、
前記投射機が、前記一対のローラの上方に配置され、前記一対のローラに載置されたワークに対して投射材を投射する遠心式の投射機であって、
前記投射機が、円筒形状を有し中心軸線が前記ワークの搬送方向に直交する方向に延びるように配置され、内部に投射材が供給され、側壁に前記投射材の排出口となる第一開口と第二開口とが形成されたコントロールケージと、
前記コントロールケージの外方で前記コントロールケージの径方向外方に延びるように配置された複数のブレードを備え前記コントロールケージの中心軸線を中心に回転する羽根車であって、前記ブレードは、回転方向前方側の表面に、回転方向後方側に傾斜した後傾部が設けられている、羽根車と、を備え、
前記コントロールケージの第一開口および第二開口は、互いに前記コントロールケージの周方向に離間し且つ前記コントロールケージの中心軸線方向にオフセットして配置されている、
ことを特徴とするショット処理装置が提供される。
このような構成を有する本発明によれば、無端チェーンが回転駆動されると無端チェーンに取付けられた搬送部材が、一対のローラに載置されたワークを搬送方向に押して搬送する。一対のローラは長手方向軸線を中心に回転駆動されるので、一対のローラに載置されたワークは、搬送部材によって搬送されながら、ローラの回転に伴ってローラ上で回転(自転)する。この結果、投射機から投射された投射材が、ワークの外周側に満遍なく投射され、均一なショット処理が達成される。
投射機において、コントロールケージの外周側に配置された羽根車のブレードは、コントロールケージの周方向に回転するので、コントロールケージの第一開口および第二開口を通して排出された投射材は、ブレードによって加速されてワークに投射される。このように羽根車の回転により加速されて投射される投射材は、ある程度分散しながら投射されることになる。
上記構成では、羽根車は、ワークの搬送方向に直交する方向に向くように配置されたコントロールケージの中心軸を中心に回転するので、羽根車の回転により投射される投射材は、ワークの搬送方向に拡散するように投射される。
ここで、本発明の羽根車のブレードの表面には、羽根車の径方向に対して回転方向後方側に傾倒した後傾部が形成されている。このため、コントロールケージから先に排出された投射材がブレードの表面に接触する前に、コントロールケージから後から排出された投射材がブレードの表面に接触してブレードの先端側へ向けて加速される。これにより、先に排出された投射材がブレードの表面に接触する時点では、後から排出された投射材と先に排出された投射材とがブレードの表面の近い位置に集められる。この結果、投射材の投射は、ワークの搬送方向に沿った分散幅が抑えられて集中化される。
また、コントロールケージは、投射材の排出部として第一開口及び第二開口の二個の開口を備え、第一開口及び第二開口は、互いに周方向に離間し且つ前記コントロールケージの中心軸線方向にオフセットして配置されている。これにより、第一開口及び第二開口からそれぞれ排出される投射材は、コントロールケージの周方向において離間した位置からそれぞれ排出され、それぞれ分散幅が抑えられながら、ワークの搬送方向にずれて投射される。
このため、全体としての投射分布は、分散幅の抑えられた二つの投射分布を合成した分布になり、投射機による有効な投射範囲に二つの投射ピークを有することになる。よって、ワークは、一台の投射機で、搬送方向下流側の斜め上方側と搬送方向上流側の斜め上方側からバランス良くショット処理される。
前記第一開口および第二開口は、二辺が前記コントロールケージの中心軸線に平行な矩形状を備えている。
このような構成によれば、ワークに投射材を集中的に投射することができる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記ブレードは、前記後傾部の先端側に、前記後傾部より回転方向後方側への傾斜角度が小さな非後傾部を備えている。
このような構成によれば、後傾部がブレードの基端部側に形成されると共に、ブレードの表面の先端部側に非後傾部が形成されているので、後傾部で集中された投射材は非後傾部で加速されて投射される。
尚、本明細書では、「後傾部より回転方向後方側への傾斜角度が小さな」とは、その傾斜角が、後傾部の回転方向後方側への傾斜角より小さい場合の他、径方向に延びる構成、および回転方向前方側に傾斜している構成も包含する。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記後傾部の径方向長さが、前記非後傾部の径方向長さよりも長く設定されている。
このような構成によれば、ブレードの後傾部で投射材を十分に集めてから非後傾部で投射材の速度を増すことができる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記後傾部と前記非後傾部とが湾曲部によって接続されている。
このような構成によれば、ブレードの後傾部で投射材を集めた後、投射材の速度を湾曲部及び非後傾部で徐々に増加させることができる。
このように、本発明によれば、一台の投射機でワークに満遍なく投射材を投射することができるので、ショット処理装置の大型化が抑制される。
本発明の一実施形態に係るショットピーニング装置の正面図である。 図1のショットピーニング装置の右側面図である。 図1のショットピーニング装置の平面図である。 図1の投射機の正面視の断面図である。 図1の投射機の側面視の縦断面図である。 図1の投射機のコントロールケージの側面図である。 図1のショットピーニング装置におけるスピナーローラの変位調整機構を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図1のショットピーニング装置におけるワークの搬送状態を示す正面図である。 図1のショットピーニング装置の投射材の投射分布を示す図である。 対比例のショットピーニング装置の投射分布を示す図である。
以下、図1ないし図9に沿って、本発明のショット処理装置の一実施形態であるショットピーニング装置10について説明する。なお、これらの図中、矢印FRは装置正面視の手前側を差し、矢印UPは装置上方側を差し、矢印LHは装置正面視の左側を差している。
図1は、ショットピーニング装置10の正面図であり、図2はショットピーニング装置10の右側面図であり、図3はショットピーニング装置10の平面図である。ショットピーニング装置10の主なワークWは、コイルばねである。なお、図中の矢印Dは、ワークWの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)を示している。
図1に示されているように、ショットピーニング装置10は、キャビネット12を備えている。キャビネット12は、投射材(ショット、ショット材ともいい、例えば、「鋼球」である。)がキャビネット12の外部に飛散しないように、内部空間と外部空間とを隔てる外壁部を備えている。また、装置下部の着地面は、装置上下方向の高さが同一になるように設定されている。
キャビネット12の内部には、投射室12A(「投射ブース」、「加工室」、「研掃室」ともいう。)が形成されている。投射室12Aは、後述する投射機40により投射された投射材によってワークWに「ピーニング処理」を行うブースである。
キャビネット12には、搬送方向の上流側(図1の左側)に投射室入口12Bが形成され、搬送方向の下流側(図1の右側)に投射室出口12Cが形成されている。投射室入口12Bは、ワークWを投射室12Aに搬入するための開口であり、投射室出口12Cは、ワークWを投射室12Aから搬出するための開口である。
キャビネット12の搬送方向の上流側(図1の左側)には、ショットピーニング装置10に導入されるワークWをセットするセット部14が設けられている。なお、ワークWの重量または温度等に起因して、人手によるセット作業が困難な場合には、セット部14に搬入装置(図示省略)を設け、この搬入装置を用いてワークWを機械的にセットする構成としてもよい。
キャビネット12の内部には、ワークWを搬送経路に沿って移送するワーク搬送機構が設けられている。ワーク搬送機構は、搬送方向に沿って延びるように配置された円柱状の一対のスピナーローラ28と、チェーンコンベア20とを備えている。2つのスピナーローラ28の各々は、同一の寸法形状を備えている。
一対のスピナーローラ28は、上部にワークWが載置されるように構成されている。詳細には、並列配置された2本のスピナーローラ28の上面の間に形成された凹所内に、ワークWが受け入れられるように構成されている。さらに、一対のスピナーローラ28は、長手方向軸線を中心に同一方向に回転駆動され、載置されたワークWをスピナーローラ28上で回転(自転)させることができるように構成されている。
チェーンコンベア20は、無端のチェーン22と、チェーン22の外方側に取付けられた搬送部材としての複数のアタッチメント26とを備えている。チェーン22は、投射室入口12Bの上流側および投射室出口12Cの下流側に配置されたスプロケット24に巻回されており、搬送方向(矢印D方向)に延びるように配置されている。スプロケット24は、駆動源18に連結され連続的に回転駆動可能である。
図8は、チェーンコンベア20によるワークWの搬送状態を説明するための正面図である。なお、図8では、一対のスピナーローラ28のうちの手前側に配置されているスピナーローラ28は、省略されている。図8に示されるように、無端のチェーン22の外方側に取り付けられているアタッチメント26は、棒状の本体部分がチェーン22の外方に向かって一対のスピナーローラ28の間から突出するように、チェーン22に沿って等間隔に取付けられている。
図7(B)に示されるように、左右一対のチェーン22がアタッチメント26を挟んで設けられている。アタッチメント26は、左右一対のチェーン22に掛け渡されて支持されたチェーンプレート23上に上方に向かって延びるように取付けられている。
アタッチメント26は、チェーン22が回転駆動されると、棒状の本体部分が一対のスピナーローラ28に載置されたワークWの後端を搬送方向(矢印D方向)に押し、一対のスピナーローラ28上でワークWを連続的に搬送方向下流側に移送する。
上述したように、一対のスピナーローラ28は長手方向軸線を中心に回転駆動され、載置されたワークWを自転させるので、ワークWは、一対のスピナーローラ28上で自転させられながら、アタッチメント26によって搬送されることになる。
一対のスピナーローラ28の軸部には、一対のスピナーローラ28の間隔を変更調整する間隔調整機構30が連結されている。間隔調整機構30は、各スピナーローラ28の下方に配置された一対の回動アーム30Aを備えている。回動アーム30Aの先端部は、一対のスピナーローラ28の軸部を、その軸線を中心に回転可能に支持している。各回動アーム30Aの基端部は、スピナーローラ28の下方に配置されスピナーローラ28と平行に延びる回転軸30Bにそれぞれ連結されている。
図7(A)に示されるように、回転軸30Bは、装置フレーム側に回転可能に支持され、無端ベルト30Cを介して駆動源である駆動モータ30Dの出力軸側に連結されている。このような構成によって、間隔調整機構30は、駆動モータ30Dによって回転軸30Bを中心に回動アーム30Aを揺動させ、図7(B)に示されるように、スピナーローラ28を円弧状軌道に沿って変位させることができる。
したがって、本実施形態では、間隔調整機構30の回動アーム30Aを外方に揺動させて、一対のスピナーローラ28を図7に実線で示す外方位置に配置させることにより、大径のワークWをスピナーローラ28に載置することができる。このため、大きさの異なるワークWに適宜、対応することができる。
また、図7(A)に示されるように、回動アーム30Aの先端部には、駆動モータ29がブラケット31を介して固定されており、駆動モータ29の出力軸がスピナーローラ28の軸部に接続されている。これにより、スピナーローラ28は、上述したように、軸線回りに同一方向に回転駆動可能とされている。
図1に示されるように、キャビネット12の搬送方向下流側には、搬出シュート32が設けられている。搬出シュート32は、その上流側端部が、スピナーローラ28の下流側端部に隣接して配置され、全体として、搬送方向下流に向かって下方に傾斜している。すなわち、搬出シュート32は、スピナーローラ28上を搬送されてきたワークWを矢印M方向に搬出する通路部とされている。
キャビネット12の上壁部には、一台の遠心式の投射機40が取り付けられている。投射機40は、一対のスピナーローラ28の上方側に配置され、一対のスピナーローラ28上を搬送されるワークWに対して投射材を投射する。なお、投射機40の詳細については後述する。
投射機40の上方側には、投射材導入パイプ44(「導入管」ともいう)が配置されている。この投射材導入パイプ44の上端は、カットゲート46(「流量調整装置」ともいう)を介して投射材ホッパ48(「ショットタンク」ともいう)に接続されている。投射材ホッパ48は、投射材を一時的に貯留するホッパである。投射材ホッパ48は、内部空間が左右一対の仕切壁48Dで装置左右方向に三分割されている。すなわち、投射材ホッパ48は、一対の仕切壁48Dの間に位置するメイン部48Aと、メイン部48Aの左右両側に隣接する一対のサイド部48B、48Cと、を備えている。そして、投射材ホッパ48のメイン部48Aの底部は、前述したカットゲート46が接続されている。なお、カットゲート46は、投射材ホッパ48のメイン部48Aから供給される投射材の流量を調整するための開閉ゲートである。
投射材ホッパ48の左側のサイド部48Bの底部は、供給パイプ34Aを介して第一ショットカーテン装置36に接続されている。第一ショットカーテン装置36は、投射室入口12Bの斜め上方側に配置されてキャビネット12に固定されている。第一ショットカーテン装置36は、供給パイプ34Aに接続される容器部36Aを備えると共に、容器部36Aの底部に接続された下向きの矩形パイプ36Bを備えている。矩形パイプ36Bは、断面が矩形に形成された投射材の流出用パイプである。
容器部36Aは、その内部空間が上部仕切板によって上部空間と下方の下部空間とに仕切られている。そして、第一ショットカーテン装置36には、上部仕切板の開口部を開閉可能なゲート機構36Dが設けられている。また、容器部36Aの内部において、上部仕切板の開口部の下方側には、凹状の受け部が設けられ、受け部は、上部仕切板の開口部を通って落下する投射材を一旦受け止めてから下方側へ供給するように構成されている。
このように構成された第一ショットカーテン装置36は、供給パイプ34Aから供給された投射材を容器部36A経由で矩形パイプ36Bから連続的に落下させること(所謂ショットカーテンの生成)が可能となっている。すなわち、投射室入口12B側は、ゲート機構36Dのゲート開閉により、ショットカーテンが開閉される構造になっている。
また、投射材ホッパ48の右側のサイド部48Cの底部は、供給パイプ34Bを介して第二ショットカーテン装置38に接続されている。第二ショットカーテン装置38は、投射室出口12Cの斜め上方側に配置されてキャビネット12に固定されている。第二ショットカーテン装置38は、供給パイプ34Bに接続される容器部38Aを備えると共に、容器部38Aの底部に接続された下向きの矩形パイプ38Bを備えている。矩形パイプ38Bは、断面が矩形に形成された、投射材の流出用パイプである。
容器部38Aも、その内部空間が上部仕切板によって上部空間とその下方の下部空間とに仕切られている。そして、第二ショットカーテン装置38には、上部仕切板の開口部を開閉可能なゲート機構38Dが設けられている。また、容器部38Aの内部において、上部仕切板の開口部の下方側には、凹状の受け部が設けられ、受け部は、上部仕切板の開口部を通って落下する投射材を一旦受け止めてから下方側へ供給するように構成されている。
このように構成された第二ショットカーテン装置38は、供給パイプ34Bから供給された投射材を容器部38A経由で矩形パイプ38Bから連続的に落下させること(所謂ショットカーテンの生成)が可能となっている。すなわち、投射室出口12C側は、ゲート機構38Dのゲート開閉により、ショットカーテンが開閉される構造になっている。
また、第一ショットカーテン装置36と第二ショットカーテン装置38との間のキャビネット12の上方位置には、投射機40が配置されている。投射機40は、投射材導入パイプ44と、カットゲート46と、投射材ホッパ48のメイン部48Aとを介して循環装置50に連結されている。循環装置50は、ワークWに投射された投射材を搬送して投射機40へ循環させるための装置であり、キャビネット12の内部におけるチェーンコンベア20の下方側に下部スクリューコンベヤ52を備えている。
下部スクリューコンベヤ52は、搬送方向(矢印D方向)に沿って延びるように水平に配置されている。下部スクリューコンベヤ52におけるスクリュー羽根の螺旋巻き方向は、装置右側(下流側)に配置される部位と装置左側(上流側)に配置される部位とで逆方向とされている。すなわち、下部スクリューコンベヤ52のスクリュー羽根は、投射された投射材等を装置左右方向の中央部側へ搬送するように配置されている。また、下部スクリューコンベヤ52の搬送下流側の端部は、図2に示されるバケットエレベータ54の下部収集部に臨む位置に配置されている。すなわち、バケットエレベータ54は、下部スクリューコンベヤ52と連通され、ワークWに投射された投射材を回収する回収経路を構成している。
本実施形態のバケットエレベータ54は、公知構造のバケットエレベータと同一構造を備え、ショットピーニング装置10の上部及び下部に配置されたプーリ54A(図中では下部のプーリのみ図示)に無端ベルト54Bが巻回され、無端ベルト54Bに多数のバケット(図示省略)が取り付けられている。プーリ54Aはモータによって回転駆動される。これにより、バケットエレベータ54は、装置下部に落下して下部スクリューコンベヤ52で回収された投射材等(ワークWに投射された投射材と粉粒状の異物との混合物)を、バケットで掬い上げ、装置下部から装置上部(キャビネット12の上方)へ搬送するように構成されている。
バケットエレベータ54の上端部には、分配箱56が配置され、分配箱56は、バケットエレベータ54の上部搬出口(投出し口部)に連通されている。図1及び図2に示されるように、分配箱56は、バケットエレベータ54から投げ出された投射材を、投射機40に供給するための第一ルート42Aと、第一ショットカーテン装置36に供給するための第二ルート42Bと、第二ショットカーテン装置38に供給するための第三ルート42Cと、に分配する。
第一ルート42Aは、投射材が、分配箱56からセパレータ60、投射材ホッパ48のメイン部48A(図1参照)、カットゲート46、及び投射材導入パイプ44を通って投射機40に移動するルートである。
また、図1に示される第二ルート42Bは、投射材が、分配箱56から分配パイプ58A、投射材ホッパ48の左側のサイド部48B、及び供給パイプ34Aを通って第一ショットカーテン装置36に移動するルートである。
さらに、第三ルート42Cは、投射材が、分配箱56から分配パイプ58B、投射材ホッパ48の右側のサイド部48C、及び供給パイプ34Bを通って第二ショットカーテン装置38に移動するルートである。
バケットエレベータ54の上端部は、図2に示されるように、分配箱56を介してセパレータ60に接続されると共に、分配箱56を介しかつセパレータ60を介さずに第一ショットカーテン装置36(図1参照)及び第二ショットカーテン装置38に接続されている。
セパレータ60は、ワークWに投射された投射材を回収するための回収経路に設けられ、風力選別機構62を備えている。風力選別機構62は、セトリングチャンバー部64を介して図示しない集塵機の吸気側に接続されている。なお、集塵機は、投射材に混入した微粉などの異物(不純物)を回収するためのものであり、空気を吸入する吸入部(ブロワ)を備える。
風力選別機構62は、投射材と粉粒状の異物との混合物を自然落下させながら、落下する混合物に上向きの気流を当てることで、気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とを分別する。風力選別機構62の下方側には、投射材ホッパ48のメイン部48A(図1参照)が配置されている。このように風力選別機構62は、自然落下を利用して再利用可能な投射材を投射材ホッパ48のメイン部48A(図1参照)へ供給するように構成されている。
セトリングチャンバー部64は、風力選別機構62における軽量物の流路の下流側に設けられ、吸入された空気中の粒子を迂回流によって分離(選別)する。セトリングチャンバー部64は、吸入された粉粒物(異物)のうち、粒径がより小さく軽い微粉(粉状物)等を気流に乗せて集塵機側へ排出し、粒径が比較的大きく重い微粉(粒状物)等を落下させて粗出しパイプ66を介して粗出ケース68に排出する。
次に、図4ないし図6に沿って、投射機40について詳細に説明する。
図4は、投射機40の正面視の断面図である。また、図5は、投射機40の側面視の縦断面図である。これらの図に示されるように、投射機40は、ケース本体72を備えている。ケース本体72は、略角錐台の外形を有し、底部側(図4の下方側)が開放されて投射材の投射部となっている。図5に示されるように、ケース本体72の底部からは左右のベース72Aが互いに離反する方向に延出し、このベース72Aがキャビネット12(図1参照)の上壁部へ固定されている。
また、ケース本体72の装置正面視の奥側(図5の右側)の側部72Bには、軸受ユニット74等の先端部が挿通される貫通孔が形成されている。一方、ケース本体72の装置正面視の手前側(図5の左側)の側部72Cには、導入筒70が挿通される貫通孔が形成されている。導入筒70には、投射材導入パイプ44(図1参照)が接続されている。一方、ケース本体72の頂部は、蓋80が取付けられ、この蓋80には、ライナ78の上方部分が挿通される貫通孔が形成されている。ライナ78は、ケース本体72の内側に取り付けられている。
ケース本体72の内部の中央には、コントロールケージ92が配置されている。コントロールケージ92は、ケース本体72の装置正面視の手前側(図5の左側)の側部72Cに、前面カバー88を介して取り付けられている。コントロールケージ92は、円筒形状を有し、回転軸77Xと同心に配置され、導入筒70から投射材が内部に供給されるように構成されている。このコントロールケージ92は、図3に示されるように、中心軸線CLが装置平面視で搬送方向(矢印D方向)に直交する方向に延びるように配置されている。図5に示されるように、コントロールケージ92の装置正面視の手前側(図5の左側)の開口端の内周部と、導入筒70の外周部との間には、環状のブラケット96とシール部材98とが配置されている。なお、導入筒70の一部は、導入筒押さえ(図示せず)によって投射機40の本体に固定されている。
コントロールケージ92の側壁92Aには、側壁92Aを貫通し、投射材の排出部となる第一開口92X及び第二開口92Y(図6参照)が形成されている。コントロールケージ92の側面図である図6に示されるように、第一開口92X及び第二開口92Yは、コントロールケージ92の中心軸線CLに平行な二辺を含む矩形形状を備えている。また、第一開口92X及び第二開口92Yは、同一の寸法形状を備えている。そして、第一開口92X及び第二開口92Yは、互いにコントロールケージ92の周方向に離間し、且つ、コントロールケージ92の軸線方向にオフセットして配置されている。第一開口92X及び第二開口92Yは、コントロールケージ92上で、周方向に重ならないように配置されている。
図5に示されているように、ケース本体72の図中右側の中央部には、軸受ユニット74の先端部74Aが連結されている。詳細には、軸受ユニット74の先端部74Aは、ケース本体72の図中右側の側部72Bに取り付けられている。軸受ユニット74は、ベアリング74Bを備え、回転軸77Xを回転自在に支持している。
回転軸77Xの基端部には、第二プーリ79が取付けられている。この第二プーリ79と、駆動モータ76(図2参照)の回転軸に取付けられた第一プーリ(図示せず)とには、無端ベルト81が巻回されている。これにより、駆動モータ76(図2参照)の回転力が回転軸77Xに伝達される。
回転軸77Xの先端部77Aには、フランジ付円筒体であるハブ82の円筒部82Aがキーによって固定されている。ハブ82には、センタープレート90がボルトで固定されている。また、ディストリビュータ94が、センタープレート90を介して回転軸77Xの先端部77Aにボルト84で固定されている。
図4に示されるように、ディストリビュータ94が、コントロールケージ92の内側に配置されている。ディストリビュータ94は、内部に径方向に延びる複数の羽根94Aと、周方向に等間隔に配置された複数の開口とを備え、コントロールケージ92との間に間隙を形成するように、コントロールケージ92の内側に配置されている。ディストリビュータ94は、駆動モータ76(図2参照)の作動によって回転し、コントロールケージ92の内側で回転する。
ディストリビュータ94が回転することで、導入筒70からコントロールケージ92の内側に供給された投射材が、ディストリビュータ94内でかき混ぜられ、回転するディストリビュータ94の開口から、遠心力で、ディストリビュータ94の開口を通して、ディストリビュータ94とコントロールケージ92の間の間隙に供給される。この間隙に供給された投射材は、間隙中を、コントロールケージ92の内周面に沿って回転方向に移動し、コントロールケージ92の開口92X及び開口92Yから径方向外方に排出される。
このとき、コントロールケージ92の第一開口92X及び第二開口92Y(図6参照)からの投射材の排出方向は、ディストリビュータ94の回転中心(後述する羽根車100の回転中心Cと同じ)からの径方向に対して羽根車100の回転方向(矢印R方向)に傾斜した方向となる。
図5に示されるように、ハブ82の円筒部82Aの軸方向一端部から半径方向外側に延びるフランジ82Bは、側板ユニット102の円環状の第一側板102Aにボルトで固定されている。側板ユニット102は、コントロールケージ92の外周側に配置された羽根車100の一部を構成している。羽根車100は、第一側板102Aと、第一側板102Aと間隔をおいて対向配置された円環状の第二側板102Bと、を備えている。第一側板102Aと第二側板102Bとは、連結部材102Cによって連結されている。
さらに、羽根車100は、第一側板102Aと第二側板102Bとの間にコントロールケージ92の径方向外方に延びるように配置された複数のブレード(羽根)104を備えている。羽根車100は、駆動モータ76(図2参照)の作動によって回転力を得てコントロールケージ92の周方向に回転するようになっている。羽根車100の回転方向とディストリビュータ94の回転方向とは、同一方向に設定されている。各ブレードは、コントロールケージ92の外周側に径方向外方端が、羽根車100の回転方向(矢印R方向)後方側に位置するように傾斜した向きで、コントロールケージ92の外周に沿って配置されている。羽根車100は、搬送方向と直交する方向に回転軸が延び、図9に示されているように、羽根車100のブレード104が、チェーンコンベア20側(搬送経路側)では、搬送方向上流側から下流側に向けて移動するように回転方向(矢印R方向)が設定されている。
図4に示されるように、ブレード104の回転方向前側の表面106は、径方向内方(基端部)側の部分に、回転方向後方側に傾斜した後傾部110を備えている。後傾部110は、羽根車100の径方向に対して30°〜50°の角度、回転方向後方に傾斜しているのが好ましく、本実施形態では40°傾斜している。
また、ブレード104の表面106の先端側(すなわち、後傾部110の径方向外方側)には、羽根車100の回転中心Cからの略径方向(径方向線L2方向)に延びる非後傾部114が形成されている。即ち、非後傾部114は、回転方向後方への傾斜角度が、後傾部110より小さく設定されている。
後傾部110の径方向長さは、非後傾部114の径方向長さよりも長く設定されている。また、後傾部110と非後傾部114とは、湾曲部112によって繋がれている。
また、ブレード104の表面106とは反対側の面108は、基端部に、径方向に対して後傾部110より大きく回転方向後方側に傾斜した傾斜部116を備えている。ブレード104の裏面108には、径方向中間部に隆起部118が突出形成されている。この隆起部118は、羽根車100の半径方向外側の凹湾曲部が連結部材102Cに当接している。
次に、本実施形態のショット処理装置の作用及び効果について説明する。
図8に示されているように、ワークWは、チェーン22の回転駆動時にアタッチメント26によって搬送方向(矢印D方向)に押されることで、搬送される。一対のスピナーローラ28に載置されたワークWは、アタッチメント26による搬送中、スピナーローラ28の回転によって自転させられるので、投射機40から投射された投射材は、ワークWの外周全体に衝突し、ワークWは全体が満遍なくショット処理される。
図4に示されるように、投射機40では、コントロールケージ92の外周側に配置された羽根車100が、コントロールケージ92から排出された投射材を、ブレード104によって加速し投射する。図9に示されるように、羽根車100の回転により加速されて投射された投射材は、ある程度、分散しながら投射されることになる。そして、本実施形態では、コントロールケージ92(図4参照)の中心軸線(羽根車100の回転中心Cと一致する軸心)は、装置平面視でワークWの搬送方向(矢印D方向)に直交する方向に向くように配置されるので、羽根車100の回転により投射される投射材は、ワークWの搬送方向に拡散するように投射される。
ここで、図4に示されるように、本実施形態の羽根車100のブレード104の表面106には、羽根車100の径方向に対し、回転方向(矢印R方向)後方側に傾倒する後傾部110が形成されている。このため、コントロールケージ92から先に排出された投射材がブレード104の表面106に接触するタイミングを遅らせることができる。これにより、先に排出された投射材がブレード104の表面106に接触する時点では、後から排出された投射材と先に排出された投射材とがブレード104の表面106の近い位置に集められる。その結果、ブレード104の表面106の後傾部110で投射材をより効果的に集中させることができる。つまり、コントロールケージ92の周方向の所定位置から排出された投射材の投射は、ワークWの搬送方向への分散幅が抑えられて集中化される。
また、図6に示されるように、コントロールケージ92は、投射材の排出部となる第一開口92X及び第二開口92Yの二個の開口を備えている。そして、第一開口92X及び第二開口92Yは、互いにコントロールケージ92の周方向に離間し、且つ、コントロールケージ92の軸線方向にオフセットして配置されている。第一開口92X及び第二開口92Yは、コントロールケージ92上で、周方向に重ならないように配置されている。
このような構成により、第一開口92X及び第二開口92Yからそれぞれ排出される投射材は、コントロールケージ92の周方向において離間した位置からそれぞれ排出され、それぞれ分散幅が抑えられながら、図9に示されるワークWの搬送方向(矢印D方向)にずれて投射される。
このため、図9に示されているように、全体としての投射分布曲線dは、分散幅の抑えられた二つの投射分布曲線を合成した略M字状の分布曲線になり、投射機40による有効な投射範囲に二つの投射ピークP1、P2を有することになる。よって、ワークWは、一台の投射機40による有効な投射範囲内で搬送方向下流側の斜め上方側と搬送方向上流側の斜め上方側からバランス良くショット処理される。すなわち、ワークWのバネ線の全周に満遍なくショット処理がされる。
なお、図9のSL1は、ワークWに対して搬送方向下流側の斜め上方側からの投射の投射方向中心線を示し、その方向は、第1の投射ピークP1を形成する投射の方向を示す。また、図中のSL2は、ワークWに対して搬送方向上流側の斜め上方側からの投射の投射方向中心線を示し、その方向は、第2の投射ピークP2を形成する投射の方向を示す。
本実施形態の作用効果を、対比構造と比較しながら補足説明する。図10には、対比構造に係るショットピーニング装置200が示されている。なお、図10において本実施形態と同様の構成部について同一符号を付す。ショットピーニング装置200では、羽根車204のブレードは、回転方向側に向いた表面が回転中心からの径方向外方に向かって延びている。さらに、コントロールケージには側面視で矩形状の開口が一個のみ貫通形成されている。
このようなショットピーニング装置200の投射機202では、ブレードの表面に後傾部が設けられないため、一個の開口から排出された投射材の投射は、本実施形態に比べて、ワークWの搬送方向への分散幅が大きい。すなわち、この場合の投射機202毎の投射分布曲線k1、k2は、裾広がりで立ち上がりが緩やかな曲線になる。さらに、各投射機202のコントロールケージには側面視で矩形状の開口が一個しか貫通形成されていないので、一台の投射機202による投射では一つの投射ピークしか形成できない。
ショットピーニング装置200は、チェーンコンベア20の上方側においてワークWの搬送方向(矢印D方向)に沿って配置された二台の投射機202を備えている。二台の投射機202は、羽根車204の回転中心が本実施形態と同様の向きになるように配置されているが、羽根車204の回転方向は互いに逆方向に設定されている。しかしながら、投射機202を二台配置すると、装置全体が大型化してしまう。さらに、一台の投射機202の有効な投射範囲に、間隔をあけた二つの投射ピークを形成しにくい。
これに対して、本実施形態では、前述したように、図9に示される一台の投射機40による有効な投射範囲に二つの投射ピークP1、P2を設定することができ、ワークWのバネ線の全周に満遍なくショット処理をすることができる。そして、投射機を複数台配置する必要がないので、装置全体を小型化することができる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、後傾部110が、ブレード104の基端部側に形成され、後傾部110の先端部側には非後傾部114が形成されている。このため、後傾部110に集められた投射材が非後傾部114で速度を増してから投射される。これにより、投射速度を上げるために、羽根車100をより高速回転させる必要がなくなり、消費電力が抑えられる。
また、本実施形態では、後傾部110の径方向長さが非後傾部114の径方向長さよりも長く設定されている。このため、ブレード104の後傾部110で投射材を十分に集めてから非後傾部114で投射材の速度を増すことができる。
さらに、本実施形態では、ブレード104の表面106には、後傾部110と非後傾部114とが湾曲部112でなだらかに繋がれている。このため、ブレード104の後傾部110で投射材を集めた後、投射材の速度を湾曲部112及び非後傾部114で徐々に増すことができる。
以上、説明したように、本実施形態のショットピーニング装置10によれば、バネ等のワークWの表面処理加工を一台の投射機40で良好に行うことができ、装置の大型化を抑えることができる。
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、ショット処理装置がショットピーニング装置であるが、ショット処理装置は、ショットブラスト装置であってもよい。
また、上記実施形態では、ブレードの後傾部110は、羽根車100の径方向に対し回転方向後側に40°傾倒しており、後傾部の傾斜角は、30°〜50°が好ましいとしたが、例えば、傾斜角を25°、55°等の他の角度とすることも可能である。
また、非後傾部は、回転方向後方側に傾斜するがその傾斜角が後傾部の傾斜角より小さい構成、径方向に対して回転方向前方側に傾斜する構成であってもよい。また、非後傾部を設けない構成でも良い。
また、羽根車のサイズが大きい場合等には、後傾部の径方向長さと非後傾部の径方向長さとを等しく設定してもよい。また、後傾部と非後傾部とが湾曲部を介さずに接続されている構成でもよい。また、ブレードの裏面の基端部に傾斜部116が形成されない構成でもよい。
また、羽根車が、駆動モータの回転軸にハブを介して取り付けられた構成でもよい。また、投射機40が、図9に示された状態とは表裏逆向きの状態に(図中の表側が裏側になるように)配置された構成でもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例を、適宜組み合わせてもよい。
10 ショットピーニング装置(ショット処理装置)
20 チェーンコンベア
22 チェーン
26 アタッチメント(搬送部材)
28 スピナーローラ(ローラ)
40 投射機
92 コントロールケージ
92A 外周壁
92X 第一開口
92Y 第二開口
100 羽根車
104 ブレード
110 後傾部
112 湾曲部
114 非後傾部
C 羽根車の回転中心
CL 中心軸線
D 搬送方向
W ワーク

Claims (5)

  1. ワークを搬送するワーク搬送機構と前記ワークに投射材を投射する投射機とを備えたショット処理装置であって、
    前記ワーク搬送機構が、前記ワークの搬送方向に延びるように並列配置された一対のローラであって前記ワークが載置されると共に長手方向軸線を中心に回転駆動される一対のローラと、
    前記ワークの搬送方向に回転駆動される無端チェーンと、
    前記一対のローラの間から突出するように前記無端チェーンに取付けられ前記無端チェーンの回転駆動によって前記一対のローラに載置された前記ワークを搬送方向に押して搬送する搬送部材と、を備え、
    前記投射機が、前記一対のローラの上方に配置され、前記一対のローラに載置されたワークに対して投射材を投射する遠心式の投射機であって、
    前記投射機が、円筒形状を有し中心軸線が前記ワークの搬送方向に直交する方向に延びるように配置され、内部に投射材が供給され、側壁に前記投射材の排出口となる第一開口と第二開口とが形成されたコントロールケージと、
    前記コントロールケージの外方で前記コントロールケージの径方向外方に延びるように配置された複数のブレードを備え前記コントロールケージの中心軸線を中心に回転する羽根車であって、前記ブレードは、回転方向前方側の表面に、回転方向後方側に傾斜した後傾部が設けられている、羽根車と、を備え、
    前記コントロールケージの第一開口および第二開口は、互いに前記コントロールケージの周方向に離間し且つ前記コントロールケージの中心軸線方向にオフセットして配置されている、
    ことを特徴とするショット処理装置。
  2. 前記第一開口および第二開口は、二辺が前記コントロールケージの中心軸線に平行な矩形状を備えている、
    請求項1に記載のショット処理装置。
  3. 前記ブレードは、前記後傾部の先端側に、前記後傾部より回転方向後方側への傾斜角度が小さな非後傾部を備えている、
    請求項1または2に記載のショット処理装置。
  4. 前記後傾部の径方向長さが、前記非後傾部の径方向長さよりも長く設定されている、
    請求項3に記載のショット処理装置。
  5. 前記後傾部と前記非後傾部とが湾曲部によって接続されている、
    請求項3又は4に記載のショット処理装置。
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