JPWO2015186705A1 - 膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール - Google Patents

膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015186705A1
JPWO2015186705A1 JP2015530179A JP2015530179A JPWO2015186705A1 JP WO2015186705 A1 JPWO2015186705 A1 JP WO2015186705A1 JP 2015530179 A JP2015530179 A JP 2015530179A JP 2015530179 A JP2015530179 A JP 2015530179A JP WO2015186705 A1 JPWO2015186705 A1 JP WO2015186705A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
epoxy resin
fiber membrane
potting material
membrane module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015530179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6094678B2 (ja
Inventor
谷崎 美江
美江 谷崎
歩美 田中
歩美 田中
正和 皆川
正和 皆川
加奈 井上
加奈 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6094678B2 publication Critical patent/JP6094678B2/ja
Publication of JPWO2015186705A1 publication Critical patent/JPWO2015186705A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/02Hollow fibre modules
    • B01D63/021Manufacturing thereof
    • B01D63/022Encapsulating hollow fibres
    • B01D63/023Encapsulating materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/02Hollow fibre modules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/10Supported membranes; Membrane supports
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/1216Three or more layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/02Specific tightening or locking mechanisms
    • B01D2313/025Specific membrane holders

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

エポキシ樹脂組成物からなり、該エポキシ樹脂組成物の硬化物を40℃のジエチレングリコールメチルエチルエーテルに1週間浸漬した後の質量変化率が±10%以内であり、かつ、40℃のテトラヒドロフルフリルアクリレートに1週間浸漬した後の質量変化率が±5%以内である、膜モジュール用ポッティング材と、これを用いた中空糸膜モジュール。

Description

本発明は、中空糸膜モジュール等の膜モジュールにおいて、膜をモジュールケース内に固定するために使用される膜モジュール用ポッティング材と、これを用いた中空糸膜モジュールに関する。本願は、2014年06月04日に日本に出願された特願2014−115973号と、2015年04月20日に日本に出願された特願2015−085576号とに基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
分離膜として中空糸膜を備えた中空糸膜モジュールは、液体や気体の濾過、固液分離、物質の濃縮、菌体の除去または濃縮、液体中の溶存ガスの除去(脱気)等の様々な用途で使用されている。
このような中空糸膜モジュールは、中空糸膜束をモジュールケース内に収納し、中空糸膜束の端部にポッティング材を注入、硬化させてポッティング部を形成した後、該ポッティング部の端部を中空糸膜束とともに切断して中空糸膜束の端部を開口する方法で製造される。注入されたポッティング材は、中空糸膜間や中空糸膜束とモジュールケースの内周面との間に行き渡って硬化し、これにより中空糸膜束がモジュールケース内に固定される。
ポッティング部は、中空糸膜モジュールの使用時において、膜処理対象の被処理液や膜処理後の処理液と接する。そのためポッティング材には、このような液体に対する耐薬品性が優れるポッティング部を形成できることが求められる。ポッティング部の耐薬品性が低い場合、中空糸膜モジュールの使用に伴って、膜処理対象の被処理液や膜処理後の処理液がポッティング部に浸透して膨潤したり、ポッティング部がこれらの液体に溶出したりする。その結果、ポッティング部が中空糸膜やモジュールケースの内周面から剥離したり、ポッティング部の崩壊が起こったりして、リークが生じる。また、特にポッティング部が処理液へ溶出した場合には、処理液の組成、特性にも影響が及ぶ。
このような事情を背景として、薬液への浸漬前後の質量変化が少なく、耐薬品性に優れるポッティング部を形成できるポッティング材が開示されている(特許文献1等)。
また、高温・高圧の有機蒸気下での使用においても、中空糸膜の内部空間と外部空間の気密性を十分に保持する耐久性を有する有機蒸気分離用ガス分離膜モジュールが開示されている(特許文献2等)。
特開2000−342934号公報 特開2010−082496号公報
しかしながら、近年、中空糸膜モジュールは幅広い分野で使用されるようになり、耐薬品性により優れたポッティング部を形成できるポッティング材と、これを用いたリークの生じにくい中空糸膜モジュールが求められるようになってきている。たとえば、中空糸膜モジュールは、インクジェットプリンタ用のインクの脱気にも使用されるが、最近のプリンタ技術の進歩、ニーズの多様化等に伴う印刷対象の拡大により、処理対象とされるインクの種類も多岐にわたっている。また、特に、これらの用途においては、前記特許文献1、2に記載の技術では、耐薬品性が不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、耐薬品性に優れたポッティング部を形成できる膜モジュール用ポッティング材と、これを用いたリークの生じにくい中空糸膜モジュールの提供を目的とする。
本発明は以下の構成を有する。
[1]エポキシ樹脂組成物からなり、該エポキシ樹脂組成物の硬化物を40℃のジエチレングリコールメチルエチルエーテルに1週間浸漬した後の質量変化率が±10%以内であり、かつ、40℃のテトラヒドロフルフリルアクリレートに1週間浸漬した後の質量変化率が±5%以内である、膜モジュール用ポッティング材。
[2]当該膜モジュール用ポッティング材の硬化物の80℃における貯蔵弾性率が、1.0×10〜5.0×10Paである、[1]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[3]前記エポキシ樹脂組成物は、1個以上の芳香環と3個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂成分(a)を少なくとも含有する、[1]または[2]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[4]前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂成分(a)と、ポリサルファイド骨格を有するエポキシ樹脂成分(b)と、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂成分(c)とを含有する、[3]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[5]前記エポキシ樹脂組成物は、さらに芳香族ポリアミン硬化剤(d)を含有する、[3]または[4]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[6]前記芳香族ポリアミン硬化剤(d)が、エポキシ変性芳香族ポリアミンである、[5]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[7]前記芳香族ポリアミン硬化剤(d)が、4,4’−ジアミノジフェニルメタンから誘導された化合物である、[5]または[6]に記載の膜モジュール用ポッティング材。
[8]複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束と、該中空糸膜束が収納されるモジュールケースとを有し、前記中空糸膜束の端部が、[1]〜[7]のいずれかに記載の膜モジュール用ポッティング材により、前記モジュールケース内に固定されている、中空糸膜モジュール。
[9]前記中空糸膜は、気体透過性の均質層と、該均質層を挟み込む多孔質支持層とからなる気体透過性複合膜である、[8]に記載の中空糸膜モジュール。
[10]前記膜モジュール用ポッティング材で固定された部分の前記中空糸膜束を拘束する膜束拘束具が、前記モジュールケース内に配置されている、[8]または[9]に記載の中空糸膜モジュール。
本発明によれば、耐薬品性に優れたポッティング部を形成できる膜モジュール用ポッティング材と、これを用いたリークの生じにくい中空糸膜モジュールを提供できる。
本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す縦断面図である。 図1のII−II’断面図である。 本発明の中空糸膜モジュールの具備する膜束拘束具の一例を示す天面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
[膜モジュール用ポッティング材]
本発明の膜モジュール用ポッティング材(以下、単に「ポッティング材」という場合がある。)は、エポキシ樹脂組成物からなり、該エポキシ樹脂組成物の硬化物を40℃のジエチレングリコールメチルエチルエーテル(以下、「第1の薬液」ともいう。)に1週間浸漬した後の質量変化率が±10%以内であり、かつ、40℃のテトラヒドロフルフリルアクリレート(以下、「第2の薬液」ともいう。)に1週間浸漬した後の質量変化率が±5%以内である。硬化物を上述の条件で第1の薬液に浸漬したときの質量変化率と、第2の薬液に浸漬したときの質量変化率とがいずれも上記範囲内であるポッティング材は、耐薬品性に優れる。また、第1の薬液は、インクジェットプリンタ用インクの媒体等として広く使用され、第2の薬液は、紫外線硬化型インクジェットプリンタ用インクのモノマー等として広く使用されている。そのため、上記各質量変化率がそれぞれ上記範囲内である本発明のポッティング材を用いて構成された膜モジュールは、たとえばインクジェットプリンタ用インクの脱気用モジュールとして使用した際において、リークが生じにくい。
膜モジュールの備える分離膜としては、たとえば、中空糸膜、平膜、チューブラー膜、スパイラル膜等が挙げられる。脱気性能の観点からは、中空糸膜が好ましく、本発明のポッティング材は、中空糸膜モジュール用ポッティング材として好適に使用される。
本明細書において、質量変化率は、下記式により定義される。
質量変化率(%)=(Wa−Wb)×100/Wb
Wa:薬液への浸漬後の硬化物の質量
Wb:薬液への浸漬前の硬化物の質量
第1の薬液および第2の薬液を用いた浸漬試験には、以下のように作製した試験片を用いる。まず、エポキシ樹脂組成物を構成する各成分を混合、脱泡し、これを2mm厚のスペーサを液密に挟んだ一対のガラス板間に注入して、未硬化の樹脂板を得る。ついで、該未硬化の樹脂板を室温で一晩放置した後、60℃で6時間加温して硬化させ、板状の硬化物を得る。該硬化物を50mm×10mm×2mmのサイズにカットし、これを試験片とし、浸漬前後の質量を測定する。
また、質量変化率を求めるにあたっての浸漬試験は、各薬液それぞれにおいて3サンプルに対して行い、その平均値を質量変化率(%)として採用する。
第1の薬液に1週間浸漬した後の質量変化率が+10%を超えるということ、また、第2の薬液に1週間浸漬した後の質量変化率が+5%を超えるということは、各薬液の浸透による膨潤が顕著であることを示す。このようなポッティング材からなるポッティング部を備えた中空糸膜モジュール等の膜モジュールにおいては、膜モジュールの使用にともなって、ポッティング部が分離膜やモジュールケースの内側から剥離したり、崩壊したりし、リークが生じやすい。さらには、モジュールケースの破壊が生じる場合がある。一方、第1の薬液に1週間浸漬した後の質量変化率が−10%未満であるということ、また、第2の薬液に1週間浸漬した後の質量変化率が−5%未満であるということは、各薬液への溶出が顕著であることを示す。このようなポッティング材からなるポッティング部を備えた膜モジュールにおいては、膜モジュールの使用にともなって、ポッティング部が分離膜やモジュールケースの内側から剥離したり、崩壊したりし、リークが生じやすい。また、膜処理後の処理液への溶出により、処理液の組成、特性等に影響を及ぼすケースも発生する。
より優れた耐薬品性の点から、エポキシ樹脂組成物の硬化物を上述の条件で第1の薬液に浸漬した後の質量変化率は、±6%以内であることが好ましい。また、エポキシ樹脂組成物の硬化物を上述の条件で第2の薬液に浸漬した後の質量変化率は、±1%以内であることが好ましい。
エポキシ樹脂組成物の硬化物は、耐薬品性の点から、上述のように第1の薬液に浸漬したときの硬度変化率は±10%以内であることが好ましく、第2の薬液に浸漬したときの硬度変化率は±5%以内であることが好ましい。
本明細書において、硬度変化率は、下記式により定義される。なお、D硬度は、D硬度計により測定した値である。
硬度変化率(%)=(Ha−Hb)×100/Hb
Ha:薬液への浸漬後の硬化物のD硬度
Hb:薬液への浸漬前の硬化物のD硬度
硬度変化率を求める浸漬試験に使用する試験片は、質量変化率を求める浸漬試験に使用する試験片と同様の方法で作製できる。また、硬度変化率を求めるにあたっての浸漬試験は、各薬液それぞれにおいて3サンプルずつ行う。そして、各サンプルについて測定した値の平均値を硬度変化率(%)として採用する。
このような硬化物を形成できるポッティング材としては、1分子中に1個以上の芳香環と3個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂成分(a)を主剤として少なくとも含有するエポキシ樹脂組成物が挙げられる。
該エポキシ樹脂成分(a)は3個以上のグリシジル基を有するため、これを含有するエポキシ樹脂組成物の硬化物は、橋かけ密度が高くなる。また、該エポキシ樹脂成分(a)は、1個以上の芳香環を有するため、これを含有するエポキシ樹脂組成物の硬化物は、立体配座の自由度が低い剛直な構造となる。硬化物の膨潤は、硬化物への薬液の浸透により起こる。そのため、このように橋かけ密度が高く、かつ、自由度が低い剛直な構造の硬化物を形成するポッティング材は、薬液の浸透を受けにくく、耐薬品性に優れるものと考えられる。
エポキシ樹脂成分(a)としては、たとえば、1分子中に3個のグリシジル基を有する、トリグリシジルパラアミノフェノール、トリフェニルグリシジルエーテルメタン、1分子中に4個のグリシジル基を有する、テトラフェニルグリシジルエーテルエタン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシジルメタキシレンジアミン等が挙げられる。
エポキシ樹脂成分(a)は1種以上を使用できる。
エポキシ樹脂成分(a)の市販品としては、トリグリシジルパラアミノフェノールである三菱化学(株)製「jER630」、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンを主成分とする三菱化学(株)製「jER604」等が挙げられる。
エポキシ樹脂組成物は、主剤として、上述のエポキシ樹脂成分(a)に加えて、ポリサルファイド骨格を有するエポキシ樹脂成分(b)を含むことが好ましく、さらに、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂成分(c)を含むことが好ましい。
エポキシ樹脂成分(b)およびエポキシ樹脂成分(c)はそれぞれ1種以上を使用できる。
エポキシ樹脂成分(b)は、上述の第1の薬液および第2の薬液との相溶性が低い。そのため、主剤として、該エポキシ樹脂成分(b)をエポキシ樹脂成分(a)と併用したエポキシ樹脂の硬化物は、より一層薬液による膨潤等を生じにくく、耐薬品性に優れる。
エポキシ樹脂成分(b)としては、たとえば、下記化学式で表されるポリサルファイド変性エポキシ樹脂が挙げられる。
Figure 2015186705
上記式中、R、Rは、それぞれ、ビスフェノール骨格を含む有機基、Rは−(COCHOC−S−で表されるポリサルファイド骨格(mは1〜3であって、ポリサルファイド骨格中のSの平均含有量を示す。nは1〜50であって、1分子中におけるポリサルファイド骨格の平均含有量を示す。)を表す。
ビスフェノール骨格を含む有機基としては、たとえば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノールF型エポキシ樹脂や、これらと同様または類似の分子構造を含む2価の有機基が挙げられる。
mは1〜3であり、1.5〜2.5が好ましい。
nは1〜50であり、2〜30が好ましい。nが上記範囲内であると、エポキシ樹脂成分(b)を主剤として使用することの効果が充分に得られるとともに、エポキシ樹脂成分(b)の粘度が適切であり、使用しやすい。
エポキシ樹脂成分(b)の市販品としては、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂である東レ・ファインケミカル(株)製「フレップ10」、「フレップ50」、「フレップ60」、「フレップ80」等が挙げられる。
エポキシ樹脂成分(c)としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等が挙げられる。エポキシ樹脂成分(c)を使用することにより、エポキシ樹脂組成物の粘度が好適な範囲になる。
エポキシ樹脂成分(c)の市販品としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である三菱化学(株)製「jER828」、「jER834」挙げられる。
エポキシ樹脂組成物は、主剤の他に、硬化剤(d)を含有する。
硬化剤としては、脂肪族ポリアミン、脂環式ポリアミン、芳香族ポリアミン、ポリアミドポリアミン、ポリアミド、ジシアンジアミド、酸無水物、第3アミン、イミダゾール化合物、BF錯体等が挙げられ、1種以上を使用できる。なかでも、耐薬品性に優れる硬化物が得られやすい点から、芳香族ポリアミンを含有する硬化剤が好ましい。中でも反応性及び取扱い性の観点から、変性芳香族ポリアミンが好ましく、変性4,4’−ジアミノジフェニルメタンがより好ましい。また、反応性及び取扱い性の点から、前記変性芳香族ポリアミン、前記変性4,4’−ジアミノジフェニルメタンは、エポキシ変性又はマンニッヒ変性されていることが好ましく、エポキシ変性されていることがより好ましい。さらに、取扱い性の観点から、常温(25℃)で液体であることが好ましく、常温で液状であるものを用いるか、適宜溶剤に溶解して用いる形としてもよい。芳香族ポリアミン硬化剤は分子鎖に芳香環を有するため、主剤と反応して立体配座の自由度が低い剛直な構造となる。そのため、硬化剤として芳香族ポリアミンを含有するエポキシ樹脂組成物は、薬液の浸透を受けにくく、耐薬品性に優れる硬化物を形成できる。また、芳香族ポリアミンは、たとえば脂肪族ポリアミンに比べて、塩基性が弱く、また、芳香環の立体障害効果を受ける。そのため、芳香族ポリアミンを含有するエポキシ樹脂組成物は、急激な硬化、発熱等を伴わない。よって、硬化速度をコントロールしやすい。
エポキシ樹脂組成物に含まれる主剤を100質量%としたとき、主剤100質量%中のエポキシ樹脂成分(a)の含有量は、20質量%以上であることが好ましく、40質量%以上であることがより好ましい。エポキシ樹脂成分(a)の含有量が上記下限値以上であると、硬化物の耐薬品性がより優れる。
主剤は、上述のとおり、エポキシ樹脂成分(a)と、エポキシ樹脂成分(b)と、エポキシ樹脂成分(c)とを含有することが好ましく、その場合、主剤100質量%中のエポキシ樹脂成分(a)の含有量は20〜60質量%が好ましく、エポキシ樹脂成分(b)の含有量は10〜40質量%が好ましく、エポキシ樹脂成分(c)の含有量は20〜50質量%が好ましい。より好ましくは、主剤100質量%中のエポキシ樹脂成分(a)の含有量は30〜50質量%、エポキシ樹脂成分(b)の含有量は15〜30質量%、エポキシ樹脂成分(c)の含有量は30〜50質量%である。
エポキシ樹脂組成物中の硬化剤の含有量は、通常、主剤に対する化学量論量またはそれよりやや過剰量とする。たとえば、エポキシ樹脂組成物中の硬化剤の含有量は、エポキシ樹脂組成物全体に対して、10〜70質量%の範囲で調整されることが好ましく、20〜60質量%の範囲で調整されることがより好ましく、30〜55質量%の範囲で調整されることがさらに好ましい。また、主剤100質量部に対する硬化剤の使用量は、例えば、40〜100質量部の範囲で調整されることが好ましく、50〜90質量部の範囲で調整されることがより好ましい。
エポキシ樹脂組成物は、硬化促進剤(例えば、アルコール、フェノール等)をさらに含有してもよく、その場合には、硬化剤の使用量を少なめにすることが好ましい。
エポキシ樹脂組成物からなるポッティング材の硬化条件は、適宜設定できるが、橋かけ密度が高く、耐薬品性に優れる硬化物が得られやすい点から、加熱下で硬化させることが好ましい。硬化温度および硬化時間も適宜設定できるが、60〜70℃で180〜400分間加熱する条件が好ましい。
ポッティング材の硬化物の80℃における貯蔵弾性率は、加工性の点から、1.0×10〜5.0×10Paが好ましく、5.0×10〜1.5×10Paがより好ましい。中空糸膜モジュールを製造する際には、後述するように、ポッティング材の硬化物でモジュールケース内に固定された中空糸膜束の端部を、ポッティング材の硬化物とともに加温後、切断することにより、中空糸膜束の端部を開口させる。この際、前記貯蔵弾性率が上記範囲の上限値以下であると、硬化物の硬さが適度であり、切断時の脆性破壊が抑制される。また、切断時の負荷も抑制される。そのため、前記貯蔵弾性率が上記範囲の上限値以下であると、切断時に切断面が欠けにくい。一方、前記貯蔵弾性率が上記範囲の下限値以上であると、切断時の刃の進行による硬化物の変形が少なく、硬化物の形状を維持したまま、切断が可能となる。そのため、ポッティング材の硬化物のモジュールケースからの剥離が抑制される。
エポキシ樹脂成分(a)として、1分子中に1個以上の芳香環と3個のグリシジル基を有するエポキシ樹脂成分のみを用いると、硬化物の貯蔵弾性率が上記範囲内となるポッティング材が得られやすい。前記切断は、ヒーター等を用いて、加温条件下で行ってもよい。
なお、前記貯蔵弾性率の測定は以下のとおり行う。
ポッティング材の硬化物からなる、厚み2mm、50mm×10mmの大きさの試験片を用意する。該試験片を用いて、80℃加温条件下、周波数1Hzで測定し、加温開始から10分後の値を貯蔵弾性率とした。測定条件は、試長として35mm、ひねりモードで歪み0.05%とする。
以上説明したポッティング材は、エポキシ樹脂組成物からなり、該エポキシ樹脂組成物の硬化物を上述の条件において第1の薬液に浸漬した後の質量変化率と、第2の薬液に浸漬した後の質量変化率がいずれも小さく、耐薬品性に優れる。このようなポッティング材は、たとえば、1分子中に1個以上の芳香環と3個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂成分(a)を主剤として少なくとも含有するエポキシ樹脂組成物により実現でき、好ましくは、該エポキシ樹脂成分(a)と、ポリサルファイド骨格を有するエポキシ樹脂成分(b)と、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂成分(c)とを主剤として含有するエポキシ樹脂及び芳香族ポリアミン硬化剤(d)を含む組成物により実現できる。
このようなエポキシ樹脂組成物は、製造工程等に由来する不純物である金属の含有量が少ない点からも好ましい。中空糸膜モジュール等の膜モジュール内において、金属の含有量が多いポッティング部が膜処理対象の被処理液や膜処理後の処理液と接すると、金属が溶出する可能性がある。エポキシ樹脂組成物の金属含有量は、総量で300ppm以下であることが好ましく、100ppm以下であることが好ましく、50ppm以下であることが好ましい。金属元素としては、Na、K等のアルカリ金属、Mg、Ca等のアルカリ土類金属、Ti、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn等の遷移金属、Al、Sn、Pb等が挙げられる。
[中空糸膜モジュール]
以下、上述のポッティング材を用いて構成された本発明の中空糸膜モジュールについて説明する。
図1は、本発明の一例である中空糸膜モジュールの縦断面図、図2は図1のII−II’断面図である。図3は、図1の中空糸膜モジュールが具備する膜束拘束具の一例を示す天面図である。
図示例の中空糸膜モジュール10は、複数本の中空糸膜22が束ねられた中空糸膜束20と、該中空糸膜束20が収納される円筒状のモジュールケース12とを有し、中空糸膜束20の端部24が開口状態を保ったまま、上述のポッティング材によりモジュールケース12内に固定されている。図中、符号16は、ポッティング材が硬化したポッティング部を示す。
この例の中空糸膜モジュール10においては、ポッティング材で固定された部分の中空糸膜束(ポッティング部16における中空糸膜束)20を拘束する環状の膜束拘束具30が、モジュールケース12内に配置されている。
(膜束拘束具)
図3に示すように、この例の膜束拘束具30は、中空糸膜束20が挿入される円形の開口部36が形成された枠状のリング部31と、その外周縁に設けられた複数の突起部32とを有している。リング部31には、厚さ方向に貫通形成された複数の貫通孔34が設けられている。
この例では、図1に示すように、膜束拘束具30は、中空糸膜束20の両端部の各ポッティング部16内に、それぞれ1つずつ配置されている。各膜束拘束具30は、ポッティング部16の内部、すなわち、ポッティング部16の一方の端面17と他方の端面18との間において、その内周が中空糸膜束20の外周と接し、その外周がモジュールケースの内周面と接するように、配置されている。モジュールケース12の内周面には溝部14が形成され、該溝部14に膜束拘束具30の突起部32が挿入されることにより、膜束拘束具30が固定されている。
膜束拘束具30を図示のように配置することにより、中空糸膜束20を構成する中空糸膜22は、たるんだり、ねじれたり、折れたりすることなく、モジュールケース12内に収納され、モジュールケース12の内周面と離間状態を維持しつつ、固定される。
ここで仮に、膜束拘束具30が配置されていないと、中空糸膜22は、たるんだり、ねじれたり、折れたりして、ポッティング部16の近傍等でモジュールケース12の内周面に接触しやすい。このような接触部分においては、注入されたポッティング材が中空糸膜22を伝って這い上がり、中空糸膜22をモジュールケース12の内周面に接着してしまう。このような「樹脂這い上がり部」の中空糸膜は長期使用時に破損する場合がある。このような破損は、リークに繋がる。
これに対して、図示例のように膜束拘束具30を配置し、中空糸膜束20がモジュールケース12の内周面と離間して収納されると、「樹脂這い上がり部」の形成が抑制される。これにより「樹脂這い上がり部」が形成されることに起因する上述のリークが抑制される。
すなわち、この例の中空糸膜モジュール10は、ポッティング材として、硬化物としたときの耐薬品性が優れ、リークを生じにくい上述のエポキシ樹脂組成物が使用されているとともに、膜束拘束具30を有している。そのため、これら2つの観点から、リークの発生がより抑制されている。
膜束拘束具30の設置位置である、ポッティング部16のモジュールケース12内部に面した端面18から端面17に向かった距離Bは、ポッティング部16の厚さ、中空糸膜束20の外径、ポッティング材の注入条件等を考慮して決定できる。距離Bは、たとえば、2〜10mmとすることが好ましく、2〜5mmとすることがより好ましい。ポッティング部16の厚さが均一である場合、該設置位置は、端面18に近い方が好ましい。ただし、2mm未満の位置であると、加工精度の問題から、膜束拘束具30をポッティング部16に埋設できなくなる可能性が生じる。一方、10mmを超える位置であると、端面18近傍では中空糸膜束20が広がって、モジュールケース12に接する可能性が生じる。
図2に示すように、膜束拘束具30は、モジュールケース12内に配置した際に、モジュールケース12の内周面と該膜束拘束具30の外周縁との間に、距離Eの隙間38が形成されるような形状であることが好ましい。隙間38は、膜束拘束具30の両側にポッティング材を充填するための通路である。距離Eは、ポッティング材の種類、モジュールケース12や膜束拘束具30の形状、大きさ等を勘案して決定できる。たとえば、モジュールケース12の内径が60mmφである場合には、距離Eを1mm未満とすることが好ましく、0.4〜0.8mmとすることがより好ましい。距離Eはできるだけ小さいことが好ましいが、小さすぎるとポッティング材の均一な充填が困難となる。距離Eが大きすぎると、膜束拘束具30による効果が不充分となる。モジュールケース12の内周面と膜束拘束具30の外周縁とに距離Eの隙間を設けることで、ポッティング材充填時に、均一に樹脂が通過充填されるとともに、膜束拘束具30を設けたことによる効果を充分に得ることができる。ただし、モジュールケース12の内径が100mmφ以上の大型の中空糸膜モジュールの場合には、モジュールケース12の内径に応じて、適宜、距離Eを1mm以上とすることができる。
なお、本実施形態において、ポッティング部を形成するポッティング材が膜束拘束具を通流する通路は、上述の隙間38と、貫通孔34である。
膜束拘束具30は、ポッティング部16に埋設されており、膜処理対象の被処理液や膜処理後の処理液とは直接には接しないことから、汎用樹脂から形成される。樹脂としては、たとえば、ポリオレフィン、ABS、塩化ビニル等が挙げられる。
このような膜束拘束具30としては、たとえば特開2010−184228号公報等に記載ものを使用できる。
(中空糸膜)
中空糸膜22の構成は、膜処理対象に応じて選定できるが、気体透過性の均質層と、該均質層を挟み込む多孔質支持層とからなる3層構成の気体透過性複合膜が、強度に優れ、好ましい。また、インクジェットプリンタ用インク等の脱気用途の場合、液体の漏れを抑制しつつ溶存ガスを脱気でき、脱気性能に優れる点で好ましい。
均質層の材質としては、ポリジメチルシロキサン、シリコンとポリカーボネートの共重合体等のシリコンゴム系樹脂;エチレンとα−オレフィンとの共重合体、ポリ4−メチルペンテン−1、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、変性ポリオレフィン(例えば、オレフィンの単独重合体または共重合体と、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸、酸無水物、エステルまたは金属塩等との反応物。)等のポリオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素含有樹脂;エチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリフェニレンオキサイド;ポリ4−ビニルピリジン;ウレタン系樹脂;等が挙げられる。これらの樹脂は1種単独で使用しても、2種以上をブレンドして用いてもよい。また、これらの樹脂の共重合体も使用できる。
多孔質支持層の材質としては、ポリジメチルシロキサン、シリコンとポリカーボネートの共重合体等のシリコンゴム系樹脂;ポリ4−メチルペンテン−1、ポリ3−メチルブテン−1、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素含有樹脂;エチルセルロース等セルロース系樹脂;ポリフェニレンオキサイド;ポリ4−ビニルピリジン;ウレタン系樹脂;ポリスチレン;ポリエーテルエーテルケトン;ポリエーテルケトン等が挙げられる。これらの樹脂は1種単独で使用しても、2種以上をブレンドして用いてもよい。また、これらの樹脂の共重合体も使用できる。
多孔質支持層の孔径は、0.01〜1μmの範囲が好ましい。孔径が上記範囲の上限値以下であれば、均質層の微細孔(気体が透過する孔)内が濡れにくく、そのため、膜処理対象の液体に含まれる薬品による均質層の劣化が低減される。孔径が上記範囲の下限値以上であると、気体透過性が高くなり、脱気性能に優れる。また、多孔質支持層の空孔率は30〜80体積%が好ましい。空孔率が上記範囲の下限値以上であると、気体透過性が向上し、脱気性能に優れる。空孔率が上記範囲の上限値以下であると、中空糸膜の耐圧性等の機械的強度が向上する。
均質層の膜厚は、1〜10μmであることが好ましい。膜厚が1μmより薄いと使用時に耐圧性不足となりやすく、10μmより厚いと用いている素材にもよるが気体透過性が不足しやすい。また、多孔質支持層の厚みは、一層の厚みが10〜50μm、多孔質支持層の空孔率は10〜50vol%が好ましい。
均質層と多孔質支持層との材質の組み合わせには、特に制限はなく、異種の樹脂を組み合わせて用いても、同種の樹脂を組み合わせて用いてもよい。
3層構成の気体透過性複合膜は、たとえば同心円状複合ノズルを用いた多層複合紡糸工程と延伸多孔質化工程を有する公知の方法等で製造できる。
(モジュールケース)
モジュールケース12の材質は、適度な機械的強度を有するとともに、たとえばインクジェットプリンタ用インク等の膜処理対象の液体に含まれる成分への耐薬品性を有するものが好ましい。具体的には、硬質ポリ塩化ビニル樹脂;ポリカーボネート;ポリスルフォン系樹脂;ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;アクリル系樹脂;ABS樹脂;変性ポリフェニレンオキサイド等が挙げられる。モジュールケースの形状は、円筒状に限定されない。
(中空糸膜モジュールの製造方法)
図示例の中空糸膜モジュール10は、たとえば以下の方法で製造できる。
まず、モジュールケース12の一方の開口部から、膜束拘束具30を湾曲させながら挿入し、突起部32を溝部14に挿入し、膜束拘束具30をモジュールケース12内に固定する。ついで、任意の本数の中空糸膜22を束ねて、中空糸膜束20を作製し、これをポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等からなる集束袋に収納する。ついで、集束袋の内部を減圧し、中空糸膜束20の中空糸膜22が密に集合した状態で、集束袋を密封する(減圧密封)。そして、密封した集束袋を膜束拘束具30が固定されたモジュールケース12に挿入し、膜束拘束具30の開口部36に挿入して収納する。
その後、集束袋を開封し、集束袋のみをモジュールケース12から抜き取ることで、モジュールケース12内に中空糸膜束20を配置する。これにより、各中空糸膜22は膜束拘束具30により拘束され、たるんだり、ねじれたり、折れたりすることが防止される。また、集束袋を用いて上述のように中空糸膜束20を開口部36に挿入することにより、挿入を容易に行えるとともに、挿入の際に中空糸膜束20が膜束拘束具30と擦れて、中空糸膜22が損傷することを防止できる。
ついで、遠心型のポッティング材注入装置により、モジュールケース12の端部側にポッティング材を注入する。この際、ポッティング材が貫通孔34、隙間38を通流するため、ポッティング材は膜束拘束具30の両面に行き渡る。その後、ポッティング材を硬化させることにより、ポッティング部16を形成する。
ついで、ポッティング部16を中空糸膜束20の長手方向に対して垂直方向に切断して平坦面を形成し、各中空糸膜束20の端部24を開口させる。この際、加工性の観点から、前記切断は、60〜85℃に加温した後に行うことが好ましい。その後、必要に応じて、ポッティング部16に対して、最終物性を出すために例えば、60〜90℃に加温し、キュアリングを実施する。
このようにして中空糸膜モジュール10を得ることができる。
(中空糸膜モジュールによる脱気方法)
中空糸膜モジュール10を用いて液体の脱気を行う場合には、送液ポンプ等の送液手段を用いて、中空糸膜束20の端部24から各中空糸膜22の中空部内に、膜処理対象の被処理液を導入する。具体的には、たとえばモジュールケース12の長手方向の一端部に、液体流入口が形成された図示略のキャップを設け、該液体流入口から、被処理液を導入する。一方、モジュールケース12の測面に設けられた排気口(図示略)に真空ポンプ等の減圧手段を接続し、該減圧手段を作動させ、モジュールケース12内の中空糸膜束20の外側を減圧に保つ。これにより、各中空糸膜22を流通する被処理液の脱気が行われる。脱気された処理液は、モジュールケース12の他端部に設けられたキャップ(図示略)の液体流出口から得られる。排気口からは、処理液から除去された酸素等のガスが排出される。
脱気対象の被処理液が、たとえばインクジェットプリンタ用のインクである場合には、該インクが、インクタンクから中空糸膜モジュール10の液体流入口に送液され、液体流出口から得られた脱気済みのインクが、インクジェットプリンタの記録ヘッドに供給されるように、中空糸膜モジュール10をプリンタのインク供給ラインに組み込むことができる。
また、上述の脱気方法では、中空糸膜内に膜処理対象の被処理液を導入して脱気する内部潅流方式について説明したが、中空糸膜の外側に被処理液を供給して脱気する外部潅流方式を採用してもよい。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
[実施例1]
(ポッティング材)
以下のようにエポキシ樹脂組成物からなるポッティング材を調製した。
エポキシ樹脂成分(a)として、p−アミノフェノール型エポキシ樹脂(三菱化学(株)製「jER630」)、エポキシ樹脂成分(b)として、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レ・ファインケミカル(株)製「フレップ60」)、エポキシ樹脂成分(c)として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱化学(株)製「jER828」)、芳香族ポリアミン硬化剤(d)として、エアープロダクスジャパン(株)製「アンカミンLV」および「アンカミンLVS」(いずれも、エポキシ変性4,4’−ジアミノジフェニルメタンを主成分として含む)を、表1に示す配合で混合、脱泡し、エポキシ樹脂組成物を調製した。
ついで、該エポキシ樹脂組成物を2mm厚のスペーサを液密に挟んだ一対のガラス板間に注入して、エポキシ樹脂組成物からなる未硬化の樹脂板を作製し、これを室温で一晩放置後、60℃で6時間加温して、硬化させた。
硬化した樹脂板を50mm×10mm×2mmにカットし、試験片とした。
この試験片を用いて、第1の薬液と第2の薬液のそれぞれに浸漬する浸漬試験(40℃×1週間)を行い、上述のようにして、浸漬前後の質量変化率(%)、硬度変化率(%)を求めた。また、下記式で定義される厚み変化率(%)も求めた。厚み変化率(%)も、各薬液それぞれにおいて3サンプルずつ行って測定した値の平均値を採用した。
厚み変化率(%)=(Da−Db)×100/Db
Da:薬液への浸漬後の硬化物の厚み
Db:薬液への浸漬前の硬化物の厚み
結果を表1に示す。
[実施例2]
(ポッティング材)
表1に示すように各成分の配合を変更した以外は、実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、試験片を製造し、浸漬試験を行った。結果を表1に示す。
また、[実施例1]に記載した方法と同様の方法で、試験片(50mm×10mm×2mm)を得て、動的粘弾性測定を行い、貯蔵弾性率を算出した。
具体的には、試験片を用いて、80℃加温条件下、周波数1Hzで測定し、加温開始から10分後の値を貯蔵弾性率とした。測定条件は、試長として35mm、ひねりモードで歪み0.05%とした。
結果を表3に示す。
[実施例3]
(ポッティング材)
表1に示すように各成分の配合を変更した以外は、実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、試験片を製造し、浸漬試験を行った。結果を表1に示す。
また、実施例2と同様にして動的粘弾性測定(貯蔵弾性率測定)を行った。結果を表3に示す。
(中空糸膜モジュール;脱気試験)
有効膜面積が640cmとなるように複数本の中空糸膜(三菱レイヨン(株)製の「MHF200SD」、気体透過性の均質層と、該均質層を挟み込む多孔質支持層とからなる気体透過性複合膜。)を束ねた中空糸膜束を製造し、これを、側面に排気口が形成されたポリプロピレン製のモジュールケース内に収納した。その後、実施例2のエポキシ樹脂組成物をポッティング材として用いて、中空糸膜束の両端を開口させた状態でモジュールケース内に固定し、中空糸膜モジュールを製造した。なお、モジュールケースの一方の端部には、液体流入口が形成されたキャップを嵌め、他方の端部には、液体流出口が形成されたキャップを嵌めた。
このような中空糸膜モジュールを3本製造し、そのうちの2本には、各中空糸膜の内部(中空部)に、第2の薬液を充填し、液体流入口、液体流出口、排気口を封止し、40℃にて保管した。2本のうちの1本は1週間保管し、もう1本は2週間保管した。保管後、2本の中空糸膜モジュールの液体流入口、液体流出口、排気口を開口し、2本の中空糸膜モジュールそれぞれから、第2の薬液を取り出した。
ついで、該2本の中空糸膜モジュールそれぞれについて、液体流入口から被処理水を通水して、液体流出口から脱気された処理水を得た。そして、該処理水中に残存する溶存酸素濃度を測定した。このような脱気試験の結果を表2に示す。
通水用の被処理水としては、溶存酸素濃度8.1mg/L、水温25℃の水を用い、これを流量40mL/minの条件で通水した。排気口には真空ポンプを接続して、真空度−90kPaとなるように吸引した。溶存酸素濃度は、隔膜式溶存酸素計により測定した。
なお、表2において、「初期」の欄には、第2の薬液の充填前に脱気試験を行った際の処理水の溶存酸素濃度を示す。
(中空糸膜モジュール;金属溶出試験)
上記で製造した3本のうちの残りの1本の中空糸膜モジュールを用いて、金属溶出試験を行った。
まず、該中空糸膜モジュールの各中空糸膜の内部(中空部)に、1質量%塩酸溶液を充填し、液体流入口、液体流出口、排気口を封止し、60℃で5日間保管した。その後、液体流入口、液体流出口、排気口を開口し、中空糸膜から1質量%塩酸溶液を取り出し、取り出した溶液をICP発光分析で分析した。そして、該溶液に含まれる金属(Na、Mg、Al、Ca、Fe)の含有量を測定した。
その結果、Naは5μg/L未満、Alは50μg/L、Caは230μg/L、MgおよびFeは未検出であり、金属の溶出量は問題のないレベルであった。
[比較例1]
表1に示すように各成分の配合を変更した以外は、実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、試験片を製造し、浸漬試験を行った。結果を表1に示す。
また、実施例2と同様にして動的粘弾性測定(貯蔵弾性率測定)を行った。結果を表3に示す。
また、ポッティング材として、比較例1で得られたエポキシ樹脂組成物を用いた以外は、実施例2と同様にして中空糸膜モジュールを2本製造し、実施例2と同様の脱気試験を行った。結果を表2に示す。
[比較例2]
表1に示すように各成分の配合を変更した試験片を製造し、実施例1と同様にして浸漬試験を行った。結果を表1に示す。尚、このとき、硬化剤として用いた4,4’−ジアミノジフェニルメタン(未変性)は常温で固体のため、融点である90℃より高温の120℃にて溶解した上でエポキシ樹脂組成物の調製を実施した。調製作業時の温度低下で短時間に固化が発生し、ガラス板を使用しての試験片製造が困難であったことから、水平な面上で調製液の流し込みにより試験片を得た。厚みの均質性、表面平滑性に劣ることから、試験時の厚み測定は未実施とした。
Figure 2015186705
なお、本実施例において、芳香族ポリアミン硬化剤(d)の変性有無の確認は、各硬化剤のSDS(日本のPRTR制度に基づくSafty Data Sheet)情報、ガスクロマトグラフィー法及び赤外分光法を用いて化学構造分析を行った。
Figure 2015186705
Figure 2015186705
表1に示すように、各実施例のポッティング材の硬化物は、耐薬品性に優れていた。これに対して、比較例1及び比較例2のポッティング材の硬化物は、耐薬品性が劣っていた。
表2に示すように、実施例2のポッティング材を用いて製造した中空糸膜モジュールは、第2の薬液を充填し2週間保管しても、脱気性能に変化は認められなかった。これに対して、比較例1のポッティング材を用いて製造した中空糸膜モジュールは、第2の薬液を充填し1週間保管したところ、リークが生じていた。
表3に示すように、実施例2のポッティング材の硬化物は、80℃での貯蔵弾性率が1.0×10〜5.0×10Paの範囲内であり、硬さが適度であった。そのため、該硬化物を加温後(加温終了後1分間以内。)に切断した場合、切断面が欠けにくいことが示唆された。一方、実施例3のポッティング材の硬化物は、80℃での貯蔵弾性率が大きく、実施例2のポッティング材の硬化物よりも硬かった。そのため、該硬化物を加温後(加温終了後1分間以内。)に切断した場合、切断面が欠ける等、加工性の問題が生じる可能性があることが示唆された。
10 中空糸膜モジュール
12 モジュールケース
16 ポッティング部
20 中空糸膜束
22 中空糸膜
30 膜束拘束具

Claims (10)

  1. エポキシ樹脂組成物からなり、該エポキシ樹脂組成物の硬化物を40℃のジエチレングリコールメチルエチルエーテルに1週間浸漬した後の質量変化率が±10%以内であり、かつ、40℃のテトラヒドロフルフリルアクリレートに1週間浸漬した後の質量変化率が±5%以内である、膜モジュール用ポッティング材。
  2. 当該膜モジュール用ポッティング材の硬化物の80℃における貯蔵弾性率が、1.0×10〜5.0×10Paである、請求項1に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  3. 前記エポキシ樹脂組成物は、1個以上の芳香環と3個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂成分(a)を少なくとも含有する、請求項1または2に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  4. 前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂成分(a)と、ポリサルファイド骨格を有するエポキシ樹脂成分(b)と、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂成分(c)とを含有する、請求項3に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  5. 前記エポキシ樹脂組成物は、さらに芳香族ポリアミン硬化剤(d)を含有する、請求項3または4に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  6. 前記芳香族ポリアミン硬化剤(d)が、エポキシ変性芳香族ポリアミンである、請求項5に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  7. 前記芳香族ポリアミン硬化剤(d)が、4,4’−ジアミノジフェニルメタンから誘導された化合物である、請求項5または6に記載の膜モジュール用ポッティング材。
  8. 複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束と、該中空糸膜束が収納されるモジュールケースとを有し、
    前記中空糸膜束の端部が、請求項1〜7のいずれか一項に記載の膜モジュール用ポッティング材により、前記モジュールケース内に固定されている、中空糸膜モジュール。
  9. 前記中空糸膜は、気体透過性の均質層と、該均質層を挟み込む多孔質支持層とからなる気体透過性複合膜である、請求項8に記載の中空糸膜モジュール。
  10. 前記膜モジュール用ポッティング材で固定された部分の前記中空糸膜束を拘束する膜束拘束具が、前記モジュールケース内に配置されている、請求項8または9に記載の中空糸膜モジュール。
JP2015530179A 2014-06-04 2015-06-02 膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール Active JP6094678B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115973 2014-06-04
JP2014115973 2014-06-04
JP2015085576 2015-04-20
JP2015085576 2015-04-20
PCT/JP2015/065911 WO2015186705A1 (ja) 2014-06-04 2015-06-02 膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6094678B2 JP6094678B2 (ja) 2017-03-15
JPWO2015186705A1 true JPWO2015186705A1 (ja) 2017-04-20

Family

ID=54766774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015530179A Active JP6094678B2 (ja) 2014-06-04 2015-06-02 膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10005041B2 (ja)
EP (1) EP3153228B1 (ja)
JP (1) JP6094678B2 (ja)
CN (1) CN106457154B (ja)
CA (1) CA2950883C (ja)
PL (1) PL3153228T3 (ja)
TW (1) TW201607605A (ja)
WO (1) WO2015186705A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108697982B (zh) 2016-03-04 2022-07-22 旭化成株式会社 气体分离用组件和气体分离方法
TWI786231B (zh) 2017-12-21 2022-12-11 德商漢高股份有限及兩合公司 過濾薄膜組件之封裝或接合組成物
CN117160239A (zh) 2018-12-21 2023-12-05 纳诺斯通沃特公司 陶瓷过滤元件和形成过滤膜片模块的方法
KR102574621B1 (ko) * 2020-05-15 2023-09-06 도레이 카부시키가이샤 카트리지식 중공사막 모듈의 제조 방법
CN113731181B (zh) * 2021-09-14 2023-10-31 广东元星工业新材料有限公司 中空纤维膜组件用灌封工艺及灌封材料的制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57169401U (ja) * 1981-04-16 1982-10-25
JPH02268815A (ja) * 1989-04-07 1990-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 膜モジユール
JP2000342934A (ja) * 1999-04-02 2000-12-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール、そのポッティング材並びに薬液の脱気方法
JP2010184228A (ja) * 2008-05-29 2010-08-26 Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd 中空糸膜モジュール及びその製造方法
WO2010114010A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 宇部興産株式会社 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
JP2012205981A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Toray Ind Inc 中空糸膜モジュール

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL244843A (ja) * 1958-10-31
GB1043345A (en) * 1962-02-28 1966-09-21 Minnesota Mining & Mfg Phenolic polyamines
JPH0678510B2 (ja) * 1988-05-16 1994-10-05 三菱化成株式会社 中空糸結束用接着剤
JPH0661432B2 (ja) * 1988-07-22 1994-08-17 宇部興産株式会社 耐水性糸束エレメント
JPH02218714A (ja) * 1989-02-20 1990-08-31 Mitsubishi Kasei Corp 分離膜用封止剤
JPH05295318A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Kansai Paint Co Ltd 水性塗料用樹脂組成物
JP3505754B2 (ja) * 1993-12-02 2004-03-15 東レ株式会社 プリプレグおよびその製造方法
EP0819723B1 (en) * 1996-02-02 2004-06-02 Toray Industries, Inc. Resin compositions for fiber-reinforced composite materials and processes for producing the same, prepregs, fiber-reinforced composite materials, and honeycomb structures
EP1174175B1 (en) * 1999-04-02 2008-02-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Potting agent for a hollow fiber membrane module, hollow fiber membrane module and uses of said hollow fiber membrane module
WO2001092368A1 (fr) * 2000-05-30 2001-12-06 Toray Industries, Inc. Composition de résine époxy pour matière composite renforcée par des fibres
US20120097194A1 (en) * 2002-09-09 2012-04-26 Reactive Surfaces, Ltd. Polymeric Coatings Incorporating Bioactive Enzymes for Catalytic Function
US20110240064A1 (en) * 2002-09-09 2011-10-06 Reactive Surfaces, Ltd. Polymeric Coatings Incorporating Bioactive Enzymes for Cleaning a Surface
US20110250626A1 (en) * 2002-09-09 2011-10-13 Reactive Surfaces, Ltd. Visual Assays for Coatings Incorporating Bioactive Enzymes for Catalytic Functions
WO2007060833A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Toray Industries, Inc. 炭素繊維束、プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料
JP2009082842A (ja) * 2007-09-30 2009-04-23 Ube Ind Ltd 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
JP4963695B2 (ja) 2008-09-29 2012-06-27 宇部興産株式会社 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
JP5573650B2 (ja) * 2010-12-20 2014-08-20 東レ株式会社 エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料
US9796927B2 (en) * 2012-04-16 2017-10-24 Jnc Corporation Liquid crystal aligning agents for forming photo-aligning liquid crystal alignment layers, liquid crystal alignment layers and liquid crystal display devices using the same
US20160326388A1 (en) * 2014-01-13 2016-11-10 Robert Petcavich Coated nano-particle catalytically active composite inks
JP6617559B2 (ja) * 2014-07-31 2019-12-11 東レ株式会社 繊維強化複合材料用2液型エポキシ樹脂組成物および繊維強化複合材料
KR101790112B1 (ko) * 2016-03-29 2017-10-26 주식회사 한국카본 프레스 공법을 통한 차체부품 고속경화 프리프레그용 수지 조성물 및 이를 포함하는 프리프레그 제품

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57169401U (ja) * 1981-04-16 1982-10-25
JPH02268815A (ja) * 1989-04-07 1990-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 膜モジユール
JP2000342934A (ja) * 1999-04-02 2000-12-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール、そのポッティング材並びに薬液の脱気方法
JP2010184228A (ja) * 2008-05-29 2010-08-26 Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd 中空糸膜モジュール及びその製造方法
WO2010114010A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 宇部興産株式会社 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
JP2012205981A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Toray Ind Inc 中空糸膜モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
EP3153228A1 (en) 2017-04-12
TW201607605A (zh) 2016-03-01
JP6094678B2 (ja) 2017-03-15
US10005041B2 (en) 2018-06-26
CA2950883A1 (en) 2015-12-10
EP3153228A4 (en) 2017-05-31
TWI559970B (ja) 2016-12-01
CA2950883C (en) 2018-12-18
WO2015186705A1 (ja) 2015-12-10
EP3153228B1 (en) 2024-03-13
PL3153228T3 (pl) 2024-05-13
CN106457154A (zh) 2017-02-22
US20170189860A1 (en) 2017-07-06
CN106457154B (zh) 2019-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6094678B2 (ja) 膜モジュール用ポッティング材およびこれを用いた中空糸膜モジュール
US6447679B1 (en) Hollow fiber membrane
KR102228842B1 (ko) 카트리지식 중공사막 모듈 및 카트리지식 중공사막 모듈의 제조 방법
KR102551102B1 (ko) 중공사막 모듈 및 중공사막 모듈의 제조 방법
EP2959957A1 (en) Complex for acid gas separation, module for acid gas separation, and method for manufacturing module for acid gas separation
JP2009082842A (ja) 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
IL263895B2 (en) Hollow fiber membrane module and method for its production, and epoxy resin used in a hollow fiber membrane and method for production
JP4550216B2 (ja) 中空糸膜モジュール、そのポッティング材並びに薬液の脱気方法
JP2009018283A (ja) 中空糸膜モジュールおよびその製造方法
JP2007167806A (ja) 膜モジュール
JP4963695B2 (ja) 有機蒸気分離用の中空糸エレメント
JP3070997B2 (ja) 膜分離モジュールおよびその製造方法
JP7081723B2 (ja) カートリッジ式中空糸膜モジュールの製造方法
US20230025394A1 (en) Method for manufacturing hollow fiber membrane module, and hollow fiber membrane module
JP2015167939A (ja) 脱気用中空糸膜モジュール
JP2015167940A (ja) 脱気用中空糸膜モジュール
JP3497593B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP2019025420A (ja) 中空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュールの製造方法
JP2020069443A (ja) 分離膜モジュール及びその製造方法
JPH08323157A (ja) 中空糸膜モジュール製造方法およびそのモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170130

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6094678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350