JPWO2015163148A1 - 骨付き肉の脱骨装置及び脱骨方法 - Google Patents

骨付き肉の脱骨装置及び脱骨方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る脱骨装置は、少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉を把持するためのクランパと、前記クランパに一方の端部が把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目を形成するための第1切断刃と、前記クランパに把持された前記骨付き肉の切れ目に挿入可能な肉部剥離部材と、前記肉部剥離部材が前記骨付き肉に弾性力を付加するように該肉部剥離部材を弾性的に支持する弾性支持部と、前記クランパと前記肉部剥離部材との間隔を可変とする肉部剥離駆動部と、前記クランパに把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の骨頭を含む他方の端部に付着した肉部を切断するための第2切断刃と、を備える。

Description

本開示は、骨付き肉の肉部を骨部から歩留まり良く分離可能な脱骨装置及び脱骨方法に関する。
鶏などの食鳥屠体を解体する際に、食鳥屠体の肩部で胸部と分離され、かつ手羽部が分離された手羽元は、骨部を分離して空揚げとして多く食されている。また、骨付きのまま肉部を反転させてチューリップ状に形成したものが、「チューリップ」と称されて、空揚げとして多用されている。チューリップは空揚げにしたときの見た目の良さや、骨部を手に取って食べることができる食べ易さ等の理由で多用されている。
従来、手羽元の肉部と骨部の分離作業は、チューリップの製造も含めて、人手で行われている。例えば、作業員が手羽元の手羽先側端部の肉部に包丁で切れ目を入れ、切れ目より胸側端部に向けて肉部をめくるようにして骨部から剥ぐように反転させ、肉部を骨部から分離させている。
しかし、人手による脱骨作業は多大な労力と時間を要しているので、この脱骨作業を機械を用いて自動化することで、作業員の労力を軽減し、作業時間を短縮することが望まれている。
特許文献1には、チューリップの製造を自動化した装置が開示されている。この自動化装置は、手羽元の手羽先側端部を挟持する手羽元固定機構と、手羽元の挟持部近傍の肉部に周方向に切れ目を入れる切れ目形成機構と、一対の肉裂き爪を切れ目に挿入し、他方の端部に向かって移動することで、肉部を骨部からめくるようにして反転させチューリップ状に形成する肉裂き反転機構とを備えている。
特開平07−313049号公報
食鳥屠体、家畜屠体の脚等の骨付き肉の肉部と骨部を完全に分離する脱骨作業では、特許文献1に開示された前記肉裂き爪に相当するミートセパレータを一端から他端まで全長に亘り移動させ、骨部から肉部を剥離させる剥離工程と、端部に付着している肉部を骨部から切断する切断工程とを行う必要がある。
肉部の歩留まりを良くするためには、前記切断工程でできるだけ胸側端部の骨部の近くで肉部を切断し、骨部に付着する肉部を少なくし肉部の歩留まりを良くする必要がある。
また、前記分離工程では、長手方向で太さが変化する骨部の曲面に沿うようにミートセパレータを柔軟に移動させ、大径の骨頭などが損傷して肉部に混じり、正肉の商品価値が低下するのを防止する必要がある。
特許文献1に開示された装置は、手羽元を用いチューリップを形成するための装置であり、肉部と骨部とを完全に分離するための脱骨処理は開示されておらず、また、肉部の歩留まりを良くする手段も開示されていない。
また、脚部などの骨付き肉は夫々個体長が異なるが、特許文献1には、個体長の違いを考慮して前記一対の肉裂き爪の長手方向の移動量を変更するという技術思想は開示されていない。
本発明の少なくとも一実施形態は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、手羽元などのように、少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉をその個体長の違いを考慮して肉部を骨部から歩留まり良く分離できる脱骨手段を提案することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る骨付き肉の脱骨装置は、
少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉を把持するためのクランパと、
前記クランパに一方の端部が把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目を形成するための第1切断刃と、
前記クランパに把持された前記骨付き肉の切れ目に挿入可能な肉部剥離部材と、
前記肉部剥離部材が前記骨付き肉に弾性力を付加するように該肉部剥離部材を弾性的に支持する弾性支持部と、
前記クランパと前記肉部剥離部材との間隔を可変とする肉部剥離駆動部と、
前記クランパに把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の骨頭を含む他方の端部に付着した肉部を切断するための第2切断刃と、を備える。
前記構成(1)において、少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉(以下「骨付き肉」とも言う。)は、クランパに吊下された状態で脱骨処理される。
即ち、第1切断刃で骨付き肉に切れ目を形成した後、上記肉部剥離部材で骨部から肉部を剥離させる。肉部剥離部材は骨付き肉に弾性力を付加して接するので、上記肉部剥離駆動部によって骨付き肉が上昇する際、肉部剥離部材が骨部に付着した骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくし、かつ肉部を歩留まり良く分離できる。
また、肉部剥離部材は弾性的に支持されているので、骨付き肉の骨頭を含む他方の端部(以下「他方の端部」とも言う。)が大径であっても、他方の端部が肉部剥離部材間を通過する際、他方の端部に過大な力が加わらない。そのため、骨頭等を破損させるおそれがなく、これによって、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがなくなる。
さらに、他方の端部が肉部剥離部材を通過したタイミングで、第2切断刃で他方の端部に付着した肉部を他方の端部から切り離すようにする。そのため、個体長が異なる骨付き肉に対して、肉部の歩留まりを向上できる。
上記タイミングの検知方法は、例えば、肉部剥離部材と第2切断刃とをリンク機構などにより連動させ、肉部剥離部材が他方の端部を通過する時の肉部剥離部材の動きに合わせて肉部剥離部材を動作させるようにする。
(2)幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
前記肉部剥離部材は、互いに接近及び離隔可能な一対の肉部剥離部材で構成され、
前記骨付き肉の脱骨装置は、
前記一対の肉部剥離部材の間隔を検出する検出部と、
前記一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となった時、前記第2切断刃を前記骨付き肉に接近させて前記他方の端部に付着した肉部を切り離すための制御装置と、を備える。
骨頭を含む骨付き肉の他方の端部が一対の肉部剥離部材を通過するとき、肉部剥離部材間の間隔が最も大きくなり、他方の端部が通過した後、該間隔は小さくなる。
前記構成(2)において、上記検出部によって、一対の肉部剥離部材の間隔の変化を検出することで、骨部の他方の端部が一対の肉部剥離部材間を通過するタイミングを検出できる。即ち、上記制御装置によって、肉部剥離部材間の間隔が閾値を超えた状態から閾値以下となった時を骨部の他方の端部が一対の肉部剥離部材間を通過した時と判定し、上記第2切断刃を骨付き肉に接近させて肉部を骨部から切り離す。
これによって、脱骨の自動化が可能になると共に、骨付き肉の個体長が異なっても、骨付き肉毎に切断タイミングを調整できるので、各骨付き肉の肉部の歩留まりを向上できる。
(3)幾つかの実施形態では、前記構成(2)において、
前記検出部は、近接センサ及び検出体とで構成され、
前記近接センサ又は前記検出体の一方が前記骨付き肉の脱骨装置の固定部に配置されると共に、他方が前記一対の肉部剥離部材のうち移動可能な肉部剥離部材に取り付けられ、
前記制御装置は、前記近接センサが前記検出体を検出した時又は検出しない時、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下であることを判定するものである。
前記構成(3)によれば、前記検出部が近接センサ及び検出体で構成されているため、検出部を簡単かつ低コスト化できる。
(4)幾つかの実施形態では、前記構成(2)又は(3)において、
前記弾性支持部は、前記一対の肉部剥離部材で前記骨付き肉に付加する弾性力を可変とするものであり、
前記制御装置は、
前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第1弾性力より小さい第2弾性力とするように、前記弾性支持部を制御するものである。
前記構成(4)によれば、脱骨装置の稼働中に一対の肉部剥離部材によって骨付き肉に付加する弾性力を少なくとも2段階に変更できる。
即ち、一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となる肉部剥離時及び肉部切断時に、比較的大きな第1弾性力を骨付き肉に付加することで、骨付き肉を安定支持する。これによって、肉部剥離及び肉部切断を確実に行うことができる。他方、骨頭が一対の肉部剥離部材間を通過するため一対の肉部剥離部材間の間隔が閾値を超える時に、第1弾性力より小さい第2弾性力を骨付き肉に付加することで、肉部剥離部材が骨部に付着した骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくすことができる。これによって、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがなくなる。
(5)幾つかの実施形態では、前記構成(4)において、
前記弾性支持部は、
少なくとも一方の前記一対の肉部剥離部材を弾性的に支持するエアシリンダと、
前記エアシリンダに接続された主加圧空気供給路と、
前記主加圧空気供給路に設けられた三方弁と、
前記三方弁を介して前記主加圧空気供給路に切り替え可能に接続された2つの加圧空気供給路と、
前記2つの加圧空気供給路に夫々設けられた2つの圧力調整弁と、を備え、
前記制御装置は、
前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を前記第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第2弾性力とするように、前記三方弁を制御するものである。
前記構成(5)によれば、弾性支持部がエアシリンダを有することで、簡単かつ低コストな構成で、脱骨装置の稼働中に、一対の肉部剥離部材で骨付き肉に付加する弾性力を2段階に可変とすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(5)の何れかにおいて、
前記クランパを回転軸を中心に回転させる回転駆動部をさらに備え、
前記クランパの円軌道に沿って、前記第1切断刃を有する切れ目形成部と、前記肉部剥離部材を有する肉部剥離部と、前記第2切断刃を有する骨肉分離部が配置される。
前記構成(6)によれば、前記クランパに吊下された骨付き肉を前記各処理部に順々に移動させることで、前記各処理部を固定した状態で配置できるため、各処理部の構成を簡単かつ低コスト化できると共に、処理効率を向上できる。
(7)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(6)の何れかにおいて、
前記肉部剥離部は、
前記骨付き肉の骨部の軸方向中間位置まで肉部を剥離する第1肉部剥離部と、
前記骨付き肉の骨部の軸方向中間位置から前記他方の端部まで肉部を剥離する第2肉部剥離部とで構成される。
前記構成(7)によれば、骨付き肉が手羽元などの場合、第1肉部剥離部で骨付き肉を骨部の軸方向中間位置まで肉部を剥離した時点で、チューリップの製造が可能になる。さらに、第2肉部剥離部での処理を続行することで、肉部の完全分離が可能になる。即ち、チューリップの製造と肉部の完全分離とを選択できる。
(8)幾つかの実施形態では、前記構成(7)において、
前記第1肉部剥離部において、前記間隔を検出せず固定値を使用し、
前記骨肉分離部に前記第2肉部剥離部を配置する。
前記構成(8)によれば、第1肉部剥離部で検出部を削減でき、かつ骨肉分離部で第2肉部剥離部を兼用としても、新たな部品を追設する必要がない。そのため、脱骨装置の設備費を低減できる。
なお、第1肉部剥離部で閾値を固定値としても、骨付き肉の一方の端部から中間位置までの骨の太さは骨付き肉毎にさほど変わらないので、骨部の損傷や肉部の歩留まり低下を許容範囲に抑えることができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る骨付き肉の脱骨方法は、
少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉をクランパに把持させるクランプ工程と、
前記クランパに一方の端部が把持された前記骨付き肉の被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目を形成する切れ目形成工程と、
前記切れ目に挿入された肉部剥離部材で前記クランパと前記肉部剥離部材との間隔を広げ、前記骨付き肉の肉部を剥離させる肉部剥離工程と、
前記肉部剥離工程で、前記骨付き肉の骨頭を含む他方の端部が前記肉部剥離部材に達した時、前記他方の端部に付着した肉部を前記他方の端部から切り離す骨肉分離工程と、を備え、
前記肉部剥離工程において、前記肉部剥離部材が前記骨付き肉に弾性力を付加して接するように、弾性的に支持されている。
前記方法(9)において、骨付き肉は、クランパに吊下された状態で脱骨処理される。
上記肉部剥離工程において、肉部剥離部材が骨付き肉に弾性力を付加した上記で接しているので、クランパに吊下された骨付き肉が上昇する際、肉部剥離部材が骨部に付着した骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくし、かつ肉部を歩留まり良く分離できる。
また、肉部剥離部材は弾性的に支持されているので、骨付き肉の骨頭を含む他方の端部が太くても、他方の端部が肉部剥離部材を通過する際、他方の端部に過大な力が加わらない。そのため、骨頭等を破損させるおそれがなく、肉部の歩留まりを向上できると共に、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがなくなる。
さらに、前記肉部剥離工程では、他方の端部が肉部剥離部材の間を通過したタイミングで、第2切断刃で他方の端部に付着した肉部を他方の端部から切り離すため、個々の骨付き肉の個体長に違いがあっても、各骨付き肉の肉部の歩留まりを向上できる。
(10)幾つかの実施形態では、前記方法(9)において、
前記肉部剥離部材は、互いに接近及び離隔可能な一対の肉部剥離部材で構成され、
前記骨肉分離工程は、
前記一対の肉部剥離部材間の間隔を検出する検出ステップと、
前記一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となった時、前記他方の端部に付着した肉部を切り離す骨肉分離ステップと、を含む。
前記方法(10)では、一対の肉部剥離部材間の間隔が閾値以上の状態から閾値以下となった時を骨付き肉の他方の端部が一対の肉部剥離部材を通過した時と判定し、上記第2切断刃を骨付き肉に接近させて肉部を骨部から切り離す。
これによって、骨付き肉の個体長が異なっても、骨付き肉毎に切断タイミングを調整できるので、個々の骨付き肉の歩留まりを向上できる。
(11)幾つかの実施形態では、前記方法(10)において、
前記肉部剥離工程は、
前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第1弾性力より小さい第2弾性力とするものである。
前記方法(11)によれば、脱骨装置の稼働中に一対の肉部剥離部材によって骨付き肉に付加する弾性力を少なくとも2段階に変更できる。
即ち、一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となる肉部剥離時及び肉部切断時に、比較的大きな第1弾性力を骨付き肉に付加することで、骨付き肉を安定支持する。これによって、肉部剥離及び肉部切断を確実に行うことができる。他方、骨頭が一対の肉部剥離部材間を通過するため一対の肉部剥離部材間の間隔が閾値を超える時に、第1弾性力より小さい第2弾性力を骨付き肉に付加することで、肉部剥離部材が骨部に付着した骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくすことができる。これによって、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがなくなる。
(12)幾つかの実施形態では、前記方法(9)〜(11)の何れかにおいて、
前記骨付き肉は、食鳥屠体の手羽のうち本体に近い上方部分であって、食鳥屠体の肩部で胸部と分離され、かつ手羽先部が分離された部分(以下「手羽元」とも言う)を含む。
前記方法(12)によれば、手羽元の骨部を損傷させずに肉部を歩留まり良く分離できると共に、他方の端部の骨頭等を破損させるおそれがなく、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値が低下するおそれがなくなる。また、個々の手羽元の個体長に違いがあっても、各手羽元の肉部の歩留まりを向上できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、骨部を損傷させることなく肉部を歩留まり良く剥離できる。また、骨付き肉の個体長に違いがあっても肉部を骨部から歩留まり良く分離できると共に、骨頭等の大径部を破損させるおそれがなく、これによって、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがない。
本発明の幾つかの実施形態に係る脱骨装置の側面図である。 図1中のA―A線に沿う矢視図である。 前記脱骨装置の切れ目形成部の動作説明図である。 前記脱骨装置の第1肉部剥離部の斜視図である。 前記第1肉部剥離部の動作説明図である。 前記脱骨装置の第2肉部剥離部の斜視図である。 前記第2肉部剥離部の動作説明図である。 前記脱骨装置の骨肉分離部の斜視図である。 前記骨肉分離部の動作説明図であり、(A)はクランパ上昇しステップを示し、(B)は肉部切断ステップを示している。 一実施形態に係る第1肉部剥離部の斜視図である。 一実施形態に係る脱骨工程を示す工程図である。 一実施形態に係る骨肉分離工程の工程図である。 一実施形態に係る肉部剥離工程の工程図である。 一実施形態に係る弾性支持部の系統図である。 (A)〜(F)は一実施形態に係る脱骨工程の動作説明図である。 一実施形態に係る脱骨装置の平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の少なくとも一実施形態に係る脱骨装置10Aは、図1〜図10に示すように、少なくとも一端に骨頭b1を有する骨付き肉(例えば、食鳥屠体の肩部で胸部と分離され、かつ手羽先部が手羽中関節部で分離された手羽元。例えば図3参照)tを骨部bから肉部mを分離する脱骨処理を行う。
脱骨装置10Aは、骨付き肉tの一方の端部(例えば、手羽元であれば手羽中関節部)e1を把持するクランパ30を備え、骨付き肉tはクランパ30に吊下された状態で脱骨処理が施される。
脱骨装置10Aは、さらに、カッタユニット50(第1切断刃)と、ミートセパレータ52(肉部剥離部材)と、ミートセパレータ52を弾性的に支持する弾性支持部と、クランパ昇降駆動部38(肉部剥離駆動部)と、丸刃78(第2切断刃)と、を備えている。
図2に示すように、カッタユニット50は、クランパ30に一方の端部e1が把持された骨付き肉tに対し接近及び離隔可能であり、脱骨処理の初期の段階で、骨付き肉tの被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目cを入れる。
ミートセパレータ52は、クランパ30に把持された骨付き肉tの切れ目cに挿入可能であり、クランパ昇降駆動部38はクランパ30とミートセパレータ52との間隔を可変とすることができる。ミートセパレータ52を切れ目cに挿入した状態で、クランパ昇降駆動部38によってクランパ30とミートセパレータ52との間隔を広げることで、肉部mを骨部bから剥離できる。
上記弾性支持部は、ミートセパレータ52が骨付き肉tに弾性力を付加するように、ミートセパレータ52を弾性的に支持するものであり、例示的な実施形態では、図4に示すエアシリンダ68であり、あるいは図10に示す圧縮バネ88を指す。
丸刃78は、クランパ30に把持された骨付き肉tに対し接近及び離隔可能であり、骨付き肉tの骨頭b1を含む他方の端部e2に付着した肉部mを切断する。
制御盤23は、骨付き肉tの他方の端部e2がミートセパレータ52に達したとき、丸刃78を作動させ、他方の端部e2に付着した肉部を切り離す。
例示的な実施形態では、ミートセパレータ52は互いに接近及び離隔可能な一対の固定セパレータ54及び可動セパレータ56を有し、これらセパレータを切れ目cに挿入し、骨部bから肉部mを剥離させる。そして、固定セパレータ54と可動セパレータ56との間隔(以下「セパレータ間隔」とも言う。)を検出する検出部と、制御盤23(制御装置)とを備える。
制御盤23は、セパレータ間隔が閾値以下となった時、丸刃78を骨付き肉tに接近させ、他方の端部e2に付着した肉部mを切り離す。
上記検出部は、図示した実施形態では、図6及び図8に示すように、近接センサ70とドグ72(検出体)とで構成され、近接センサ70又はドグ72の一方が固定部に配置されると共に、他方が可動セパレータ56に取り付けられる。
制御盤23は、近接センサ70がドグ72を検出した時又は検出しない時、セパレータ間隔が閾値以下であることを判定し、丸刃78を骨付き肉tに接近させて端部e2に付着した肉部mを切り離す。
例示的な実施形態では、図1及び図2に示すように、クランパ30を回転軸24を中心に回転させるメインモータ32(回転駆動部)を備えている。クランパ30は回転軸24を中心とする円軌道上を移動し、該円軌道に沿って、少なくとも切れ目形成部2st、肉部剥離部I及び骨肉分離部5stが配置される。
図示した実施形態では、図2に示すように、肉部剥離部Iは、第1肉部剥離部3stと第2肉部剥離部4stとで構成され、第1肉部剥離部3stで骨付き肉tの骨部bの軸方向中間位置(手羽元であれば関節部)まで肉部mを剥離し、第2肉部剥離部4stで該中間位置から他方の端部e2まで肉部mを剥離する。
図3に示すように、切れ目形成部2stはカッタユニット50を備え、カッタユニット50はクランパ30に一方の端部e1が把持された骨付き肉tに対し接近及び離隔可能な一対の丸刃50a、50aを有する。一対の丸刃50a、50aによってクランパ30に把持された一方の端部e1近傍の肉部に周方向に切れ目cを形成する。
図4〜図7に示すように、第1肉部剥離部3st及び第2肉部剥離部4stはミートセパレータ52を備え、セパレータ54,56で骨付き肉tの切れ目cを挟んだ状態でクランパ30を上昇させ、骨付き肉tの肉部mを剥離させる。また、可動セパレータ56が骨付き肉tに弾性力を付加して接するように、上記弾性支持部で可動セパレータ56を弾性的に支持する。
図8及び図9に示すように、骨肉分離部5stは、ミートセパレータ52及び丸刃78を備えている。骨肉分離部5stでは、骨付き肉tの他方の端部e2がセパレータ54,56の間を通過したタイミングで、丸刃78で端部e2に付着した肉部mを他方の端部e2から切り離す。また、セパレータ間隔を検出する上記検出部を備え、近接センサ70が発信する検出信号は制御盤23に入力され、制御盤23は、セパレータ間隔が閾値以下となったタイミングで、丸刃78を骨付き肉tに接近させて他方の端部e2に付着した肉部mを切り離す。
本発明の少なくとも一実施形態に係る脱骨方法は、図11に示すように、クランプ工程S10と、切れ目形成工程S12と、肉部剥離工程S14と、骨肉分離工程S16とを備えている。
クランプ工程S10は、骨付き肉tの一方の端部e1をクランパ30に把持させる。
切れ目形成工程S12は、クランパ30に一方の端部e1が把持された骨付き肉tの被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目cを形成する。
肉部剥離工程S14は、ミートセパレータ52で骨付き肉tの切れ目cを挟んだ状態でクランパ30とミートセパレータ52との間隔を広げ、骨付き肉tの骨部bから肉部mを剥離させる。例示的な実施形態では、クランパ昇降駆動部38によってクランパ30を上昇させ、ミートセパレータ52との間隔を広げる。
骨肉分離工程S16は、骨付き肉tの骨頭b1を含む他方の端部e2がミートセパレータ52を通過した時、他方の端部e2に付着した肉部mを他方の端部e2から切り離す。
肉部剥離工程S14では、ミートセパレータ52が骨付き肉tに弾性力を付加して接するように、少なくとも一方を弾性的に支持する。
例示的な実施形態では、図11に示すように、骨肉分離工程S16の後で、骨部b及び肉部mを夫々脱骨装置10Aから排出する排出工程S18をさらに備える。
例示的な実施形態では、図12に示すように、ミートセパレータ52は固定セパレータ54と可動セパレータ56とを有する一対のセパレータで構成される。そして、骨肉分離工程S16は、セパレータ間隔を検出する検出ステップS16aと、セパレータ間隔が閾値以下となった時、他方の端部e2に付着した肉部mを切り離す骨肉分離ステップS16bと、を含んでいる。
例示的な実施形態では、図13に示すように、肉部剥離工程S14は、第1肉部剥離工程S14aと第2肉部剥離工程S14bとを含んでいる。第1肉部剥離工程S14aでは、骨付き肉tの骨部bの軸方向中間位置(手羽元であれば関節部)まで肉部mを剥離し、第2肉部剥離工程S14bでは、該軸方向中間位置から他方の端部e2まで肉部mを剥離する。
さらに、例示的な実施形態として、脱骨装置10Aは、図1に示すように、架台12の上面四隅に4本の下部立柱14が立設され、下部立柱14の上端に四角形の下部基板16が水平に固定されている。また、下部基板16の上面四隅に4本の上部立柱18が立設され、上部立柱18の上端に四角形の上部基板20が水平に固定された骨組みで構成されている。
上部基板20の一側で下部基板16上に制御盤23が収納された制御ボックス22が設けられている。下部基板16の中央には回転軸24が立設され、回転軸24の下端に円形板状の回転ベース26が結合されている。回転ベース26は下部基板16の下面近傍に水平に配置され、その外周縁部に周方向等間隔に6個の昇降軸28が垂下されている。各昇降軸28の下端にクランパ30が取り付けられている。架台12上に6個の処理部が円形にかつ等間隔に配置され、昇降軸28は処理部の数に合わせて設けられている。
上部基板20にはメインモータ32が設けられ、メインモータ32の出力は動力伝達部34を介して回転軸24及び回転ベース26に伝達される。回転ベース26は、クランパ30が処理部間を等速で移動し、かつ処理部で一定時間停止する断続回転運動を行う。
また、上部基板20には、後述する投入部46を回転ベース26と同期させながら回転駆動する投入部モータ36が設けられている。
下部基板16と上部基板20との間には、昇降軸28を昇降させる昇降機構38が設けられている。昇降軸28は昇降機構38に形成されたガイド溝40を走行するローラ42が一体に設けられている。各処理部間の領域では、昇降軸28は周方向に回転しながら、ガイド溝40を走行するローラ42の昇降に合わせて昇降する。また、各処理部では、サーボモータとボールネジとの組合せで構成された昇降手段により昇降する。即ち、昇降軸28はボールネジに螺合した昇降台と一体に構成され、サーボモータによってボールネジが回転することで、昇降軸28が昇降する。こうして、各処理部での処理に必要なクランパ30の昇降量を確保する(この昇降手段の詳細は特開2013−255471号公報参照)。
さらに、図2に示すように、架台12の上面中央に支柱44が立設され、支柱44に各処理部を構成する機器類が取り付けられている。
6個の処理部1st〜6stは支柱44の周囲に等間隔で円形に配置されている。クランパ30は凹部30aを有し、凹部30aで骨付き肉tの一方の端部e1を挟持する。凹部30aの開口は遮蔽バー30bで遮蔽される。遮蔽バー30bは制御盤23の指令を受けるクランパ開閉部30cによって動作する。
回転ベース26及びクランパ30は矢印a方向へ断続回転し、クランパ30は各処理部に達すると所定時間停止する。クランパ30が各処理部で停止している間に、クランパ30から吊下された骨付き肉tに対し脱骨処理が行われる。
投入部1stには、円形の投入板48を有する投入装置46が設けられている。投入板48の周縁部には周方向に90°間隔で凹部48aが形成されている。凹部48aは骨付き肉tの端部e1近傍のくびれ部を挿入可能であり、かつ端部e1を係止可能な大きさを有している。
投入板48は90°ずつ断続回転する。その間クランパ30は60°ずつ断続回転し、凹部48aに対して凹部30aが同期されたタイミングで互いに対面した状態で一定時間停止する。この間に、プッシャ(不図示)によって骨付き肉tが凹部48aから凹部30aへ押し出される。骨付き肉tが凹部30aに押し出された後、制御盤23によって遮蔽バー30bが凹部30aを閉じるように作動する。こうして、骨付き肉tはクランパ30に把持され、その後、クランパ30は60°回転して切れ目形成部2stに移動する。
図2に示すように、切れ目形成部2stでは、丸刃50a、50aはエアシリンダ(不図示)によりクランパ30に対して進退可能に構成されている。
図3に示すように、丸刃50a、50aは水平方向に配置され、水平方向に移動してクランパ30に接近することで、クランプ位置直下の骨付き肉tに切れ目を形成できる高さに配置されている。丸刃50a、50a間の間隔はクランパ位置直下の骨付き肉tの肉部に切れ目を形成できる間隔を有している。
そして、丸刃50a、50aが骨付き肉tに接近し、クランパ位置直下の骨付き肉tの肉部に周方向に切れ目cを入れる。クランパ30はクランパ昇降駆動部38により90°回転可能に構成され、丸刃50a、50aの作動中、クランパ30を90°回転させる。これによって、骨付き肉tの全周の肉部に切れ目を入れることができる。この動作の後、カッタユニット50は骨付き肉tから後退する。その後、クランパ30は移動を開始し第1肉部剥離部3stに移動する。
図2に示すように、第1肉部剥離部3st、第2肉部剥離部4st及び骨肉分離部5stにおいて、固定セパレータ54は支柱44に固定され、可動セパレータ56の先端には骨付き肉tの端部e1を収容するための凹部56aが形成されている。一方の端部e1を固定セパレータ54及び可動セパレータ56で両側から挟持する。
図4に示すように、固定セパレータ54の下方で支柱44に固定ブロック62が取り付けられ、固定ブロック62に支軸64が回動自在に支持され、可動セパレータ56はアーム58及び60を介して支軸64に結合される。支軸64にはアーム60に一定の相対角度を有するアーム66が取り付けられ、固定ブロック62とアーム66との間にエアシリンダ68が設けられている。可動セパレータ56はエアシリンダ68によって固定セパレータ54に接近する方向へ弾性力が付与される。
なお、アーム58はネジ部58aでアーム60に螺合し、アーム60との接続箇所を長手方向で調整可能になっている。
図5に示すように、第1肉部剥離部3stでは、固定セパレータ54及び可動セパレータ56を両側から骨付き肉tの切れ目cに挿入し、その後、クランパ30を設定量だけ引き上げる。クランパ30の上昇によって骨付き肉tの全長の中間位置(手羽元であれば、関節部)まで肉部mが骨部bから引き剥がされる。第1肉部剥離部3stでは、装置の簡素化のためクランパ30の昇降量は骨付き肉tの個体長の差を考慮せず、すべての骨付き肉tに対して一定量となるように設定されている。
次に、制御盤23の指令でエアシリンダ68に圧縮空気の給排を行い、可動セパレータ56を後退させる。その後、クランパ30を第2肉部剥離部4stに移動させる。
図6に第2肉部剥離部4stの構成を示し、図7に第2肉部剥離部4stでの処理工程を示す。第2肉部剥離部4stでは、第1肉部剥離部3stで上半分を脱骨した骨付き肉tの下半分の脱骨処理を引き続き行い、肉部mを他方の端部e2付近まで骨部bから引き剥がす。そのため、他方の端部e2付近の骨部の形状に合わせて可動セパレータ56の凹部50aの面積を大きくしている。
図6に示すように、固定ブロック62の下端に近接センサ70が設けられ、アーム66にドグ72が固定されている。ドグ72は可動セパレータ56の動きに応じて近接センサ70の前を通過するように配置されている。
セパレータ間隔が閾値以下では近接センサ70がドグ72を検出したオン信号を制御盤23に入力する。セパレータ間隔が閾値を上回ると、近接センサ70がドグ72を検出しないオフ信号を制御盤23に入力する。その他の構成は第1肉部剥離部3stの構成と同一である。
図7に示すように、肉部を剥離させた後の骨部bをミートセパレータ52で挟持した後、クランパ30を上昇させる。骨付き肉tの上昇につれてミートセパレータ52が挟持する骨部bが次第に太くなるため、セパレータ間隔は徐々に大きくなる。該間隔が閾値を上回ると、オフ信号が制御盤23に入力される。制御盤23はセパレータ間隔が閾値を上回った時点で、ミートセパレータ52の把持位置が端部e2に達したと判定する。
オフ信号が制御盤23に入力されると、制御盤23はクランパ30の上昇を停止させる。次に、制御盤23がエアシリンダ68を作動させて可動セパレータ56を後退させ、クランパ30は骨肉分離部5stに移動する。
図8に骨肉分離部5stの構成を示す。骨肉分離部5stには、駆動モータを内蔵したモータボックス74が設けられている。モータボックス74には動力伝達部76が設けられ、動力伝達部76に丸刃78が装着されている。前記駆動モータの出力は動力伝達部76を介して丸刃78に伝達される。動力伝達部76はモータボックス74に対して水平面内でクランパ30に接近又は離隔する方向に搖動可能に取り付けられている。丸刃78は刃面が水平面上に向けられ、セパレータ54,56の上面近傍の高さに配置されている。モータボックス74、動力伝達部76及び丸刃78で切断機構73を構成している。その他の構成は、図6に示す第2肉部剥離部4stの構成と同一である。
図9(A)に示すように、最終分離部5stでは、第2肉部剥離部4stで行った脱骨工程の続きを行う。即ち、ミートセパレータ52で一方の端部e1を把持した状態でクランパ30をさらに引き上げる。他方の端部e2がミートセパレータ52の把持部に位置すると、セパレータ間隔が閾値を上回る。このとき、近接センサ70は制御盤23にオフ信号を発信する。セパレータ間隔が閾値以下になると、近接センサ70のオン信号が制御盤23に入力される。制御盤23は近接センサ70のオン信号を受信した時、セパレータ間隔が閾値以下となり、ミートセパレータ52が他方の端部e2を通過したと判定し、クランパ30の上昇を停止させる。
次に、図9(B)に示すように、停止した骨付き肉tに丸刃78が接近し、他方の端部e2の骨部に付着した肉部mを骨部bから切り離す。
切り離された肉部mは、骨肉分離部5stの下方で架台12に設けられた排出ホッパ80(図1参照)に排出される。肉部mは排出ホッパ80からコンベア82に落ち、次の処理工程のために搬送される。肉部mが分離された後の骨部bを把持したクランパ30は排出部6stに移動する。
排出部6stでは、制御盤23の指令により遮蔽バー30bが作動し、凹部30aの開口が開放される。クランパ30に把持された骨部bが該開口から落下し、下方の架台12に設けられた排出ホッパ84に落ちる。骨部bは排出ホッパ84からさらにコンベア86に落ち、外部に運搬される。
本実施形態によれば、肉部剥離部Iにおいて、ミートセパレータ52が骨付き肉tに弾性力を付加して接しているので、クランパ30に吊下された骨付き肉tが上昇する際、ミートセパレータ52が骨部bに付着した骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくし、かつ肉部mを歩留まり良く分離できる。
また、可動セパレータ56は上記弾性支持部によって弾性的に支持されているので、他方の端部e2が大径であっても、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過する際、他方の端部e2に過大な力が加わらない。従って、骨頭b1等を破損させるおそれがなく、これによって、骨片が肉部mに混入して正肉の商品価値を低下させるおそれがなくなる。
さらに、骨肉分離部5stでは、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過したタイミングで、丸刃78で他方の端部e2に付着した肉部mを他方の端部e2から切り離すため、個体長が異なる個々の骨付き肉tに対して、個々の肉部の歩留まりを向上できる。
また、骨肉分離部5stでは、近接センサ70と制御盤23とを備え、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過するタイミングで、他方の端部e2に付着した肉部mを骨部bから切り離すので、骨付き肉の自動化が可能になると共に、骨付き肉tの個体長が異なっても、個々の骨付き肉の肉部の歩留まりを向上できる。
さらに、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過するタイミングを検出する検出部は、近接センサ70及びドグ72で構成されているので、検出手段を簡単かつ低コスト化できる。
なお、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過するタイミングは、制御盤23によらず検出することも可能である。例えば、セパレータ54,56と丸刃78とをリンク機構などにより連動させ、セパレータ54,56が他方の端部e2を通過する時のセパレータ54,56の動きに合わせて丸刃78を動作させるようにする。
また、肉部剥離部Iに設けられる弾性支持部は、エアシリンダ8又は圧縮バネ88で構成されているので、弾性支持部を簡単かつ低コスト化できる。
また、クランパ30を回転軸24を中心に円軌道に沿って各処理部に順々に移動させることで、各処理部を固定した状態で配置できるため、各処理部の構成を簡単かつ低コスト化できると共に、処理効率を向上できる。
さらに、肉部剥離部Iを第1肉部剥離部3stと第2肉部剥離部4stとに分離したことで、骨付き肉tが手羽元である場合、第1肉部剥離部3stでの処理で、チューリップの製造が可能になる。あるいは、さらに、第2肉部剥離部4stで肉部mを骨部bから切り離すことで、肉部mの完全分離が可能になる。即ち、チューリップの製造と肉部mの完全分離とを選択できる。
別な例示的実施形態では、図14及び図15に示すように、弾性支持部は、一対の肉部剥離部材、即ち、固定セパレータ54及び可動セパレータ56で骨付き肉tに付加する弾性力を可変とするものである。
即ち、肉部剥離部Iにおいて、制御盤23は、一対のセパレータ54及び56の間隔が閾値以下となったとき、骨付き肉tに付加する弾性力を第1弾性力F1とし、セパレータ54、56間の間隔が閾値を超えたとき、該弾性力を第1弾性力より小さい第2弾性力F2とするように、弾性支持部を制御する。
例示的な構成では、弾性支持部は、少なくとも一方の肉部剥離部材、例えば、可動セパレータ56を弾性的に支持するエアシリンダ68と、エアシリンダ68に接続された主加圧空気供給路90と、主加圧空気供給路90に設けられた三方弁92と、三方弁92を介して主加圧空気供給路90に切り替え可能に接続された2つの加圧空気供給路94及び96と、加圧空気供給路94及び96に夫々設けられた圧力調整弁98及び100とを備えている。
制御盤23は、セパレータ間隔が閾値以下となったとき、可動セパレータ56に付加する弾性力を第1弾性力F1とし、セパレータ間隔が閾値を超えたとき、可動セパレータ56に付加する弾性力を第2弾性力F2とするように、三方弁92を制御する。
例示的な構成では、エアシリンダ68は、ピストン68aがピストンロッド68b、アーム66、支軸64及びアーム60を介して可動セパレータ56に接続されている。主加圧空気供給路90はエアシリンダ68の一方の空気室p1に接続され、別な加圧空気供給路102がエアシリンダ68の他方の空気室p2に接続されている。
加圧空気供給路94及び96は上流側で加圧空気供給路104に合流し、加圧空気供給路102及び104は、切替え弁106を介して加圧空気供給源108に接続している。
加圧空気供給路94を通る加圧空気は、圧力調整弁98によって加圧空気供給路96より高い圧力に設定されている。加圧空気供給路94を介して空気室p1に加圧空気が供給されたときに可動セパレータ56に第1弾性力F1が付加される。加圧空気供給路96を介して加圧空気が空気室p1に供給されたときに可動セパレータ56に付加される第2弾性力F2は、F1より小さい。
エアシリンダ68は、空気室p1に加圧空気が供給されたとき、セパレータ間隔が狭まり、空気室p2に加圧空気が供給されたとき、セパレータ間隔が広がる。
回転軸24を中心に円軌道を描くクランパ30の位置をエンコーダ(不図示)で検出し、制御盤23はクランパ30の位置に応じて、即ち、クランパ30がどの処理部に位置しているかで切替え弁106を切り替え、空気室p1又はP2に選択的に加圧空気を供給する。
図15は、第1肉部剥離部3stから骨肉分離部5stのクランパ30及び可動セパレータ56の動作を示している。
図15(A)は、第1肉部剥離部3stで骨肉分離開始時期を示し、セパレータ54,56は一方の端部e1の近傍位置を挟む。このとき、セパレータ間隔は閾値以下であり、骨付き肉tに第1弾性力F1が付加される。
図15(B)は、クランパ30の上昇が始まり、セパレータ54,56が接する骨部bが太くなり、クランパ30の上昇の後半でセパレータ間隔が閾値を超え、可動セパレータ56に第2弾性力F2が付加される。
図15(C)は、第2肉部剥離部4stにおいて、セパレータ54,56が接する骨部bがさらに太くなり、第2弾性力F2が付加され続ける。
図15(D)は、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過することで、セパレータ間隔が閾値以下となり、可動セパレータ56に第1弾性力F1が付加される。
図15(E)は、骨肉分離部5stにおいて、可動セパレータ56に第1弾性力F1が付加された状態で、丸刃78によって他方の端部e2から肉部mが切り離され、肉部mは排出ホッパ80に落下する。
本実施形態によれば、セパレータ間隔が閾値以下となる第1肉部剥離工程S14aの剥離開始時期、及び骨肉分離工程S16において、大きな第1弾性力F1を骨付き肉tに付加できる。これによって、骨付き肉tを安定支持し、切断位置などを正確に位置決めできる。
他方、セパレータ間隔が閾値を超える肉部引き剥がし時に、第1弾性力F1より小さい第2弾性力F2を骨付き肉tに付加することで、骨折れをなくし、かつ骨部bの骨膜や軟骨を損傷するおそれをなくすことができる。これによって、骨片が肉部mに混入して正肉の商品価値を低下させるおそれをなくすことができる。
また、簡単かつ低コストな構成で、脱骨装置の稼働中に、セパレータ54,56によって骨付き肉tに付加する弾性力を2段階に変更できる。
次に、図1及び図2に示す脱骨装置10Aをさらに低コスト化した実施形態に係る脱骨装置10Bの構成を図16(図2に相当)に基づいて説明する。
図16に示すように、脱骨装置10Bは、切れ目形成部2stを脱骨装置10Aの第1肉部剥離部3stに配置し、第1肉部剥離部3stを脱骨装置10Aの第2肉部剥離部4stに配置し、骨肉分離部5stを脱骨装置10Aの第2肉部剥離部4stを兼ねた骨肉分離部とする。
即ち、脱骨装置10Bの骨肉分離部5stでは、図13に示す第2肉部剥離工程S14bと、図11に示す骨肉分離工程S16とを行う。
そして、第1肉部剥離部3stでは、セパレータ間隔は、骨付き肉毎に一方の端部e1から中間位置までの骨部の太さに大きな差はないので、セパレータ間隔を検出せず、セパレータ間隔を固定値とする。
一方、第2肉部剥離部4stでは、脱骨装置10Aと同様に、骨付き肉毎に近接センサ70でセパレータ間隔を検出する。
本実施形態に係る脱骨装置10Bによれば、脱骨装置10Aと比べて、ステーション数を減らすことができると共に、第1肉部剥離部3stでセパレータ間隔を検出する検出部を削減できる。また、骨肉分離部5stで脱骨装置10Aの第2肉部剥離部4stを兼用しても、新たな部品を追設する必要がない。そのため、脱骨装置10Aと比べて設備費を低減できる。
また、第1肉部剥離部3stで閾値を固定値としても、一方の端部e1から中間位置までの骨の太さは骨付き肉毎にさほど変わらないので、骨部bの損傷や肉部mの歩留まり低下を許容範囲に抑えることができる。
本発明によれば、骨付き肉の脱骨処理において、骨部を損傷させることなく、かつ肉部を歩留まり良く剥離できる。また、骨付き肉の個体長に違いがあっても肉部を骨部から歩留まり良く分離できると共に、骨頭等を破損させるおそれがなく、骨片が肉部に混入して正肉の商品価値が低下するおそれがない。
10A、10B 脱骨装置
12 架台
22 制御ボックス
23 制御盤
24 回転軸
26 回転ベース
28 昇降軸
30 クランパ
32 メインモータ
34、76 動力伝達部
36 投入部モータ
38 クランパ昇降駆動部
40 ガイド溝
42 ローラ
44 支柱
46 投入装置
48 投入板
50 カッタユニット(第1切断刃)
50a 丸刃
52 ミートセパレータ(肉部剥離部材)
54 固定セパレータ
56 可動セパレータ
58、60、66 アーム
58a ネジ部
62 固定ブロック
64 支軸
68 エアシリンダ
70 近接センサ(検出部)
72 ドグ(検出体)
73 切断機構
74 モータボックス
78 丸刃(第2切断刃)
80、84 排出ホッパ
82、86 コンベア
88 圧縮バネ
90 主加圧空気供給路
92 三方弁
94,96 加圧空気供給路
98,100,102,104 圧力調整弁
106 切替え弁
108 加圧空気供給源
1st 投入部
2st 切れ目形成部
3st 第1肉部剥離部
4st 第2肉部剥離部
5st 骨肉分離部
6st 排出部
F1 第1弾性力
F2 第2弾性力
I 肉部剥離部
b 骨部
c 切れ目
e1 一方の端部
e2 他方の端部
m 肉部
p1、p2 空気室
t 骨付き肉
さらに、他方の端部が肉部剥離部材を通過したタイミングで、第2切断刃で他方の端部に付着した肉部を他方の端部から切り離すようにする。そのため、個体長が異なる骨付き肉に対して、肉部の歩留まりを向上できる。
また、骨肉分離部5stでは、近接センサ70と制御盤23とを備え、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過するタイミングで、他方の端部e2に付着した肉部mを骨部bから切り離すので、骨付き肉の自動化が可能になると共に、骨付き肉tの個体長が異なっても、個々の骨付き肉の肉部の歩留まりを向上できる。
さらに、他方の端部e2がセパレータ54,56間を通過するタイミングを検出する検出部は、近接センサ70及びドグ72で構成されているので、検出手段を簡単かつ低コスト化できる。
た、肉部剥離部Iに設けられる弾性支持部は、エアシリンダ8又は圧縮バネ88で構成されているので、弾性支持部を簡単かつ低コスト化できる。

Claims (12)

  1. 少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉を把持するためのクランパと、
    前記クランパに一方の端部が把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目を形成するための第1切断刃と、
    前記クランパに把持された前記骨付き肉の切れ目に挿入可能な肉部剥離部材と、
    前記肉部剥離部材が前記骨付き肉に弾性力を付加するように該肉部剥離部材を弾性的に支持する弾性支持部と、
    前記クランパと前記肉部剥離部材との間隔を可変とする肉部剥離駆動部と、
    前記クランパに把持された前記骨付き肉に対し接近及び離隔可能であり、前記骨付き肉の骨頭を含む他方の端部に付着した肉部を切断するための第2切断刃と、を備えることを特徴とする骨付き肉の脱骨装置。
  2. 前記肉部剥離部材は、互いに接近及び離隔可能な一対の肉部剥離部材で構成され、
    前記骨付き肉の脱骨装置は、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔を検出する検出部と、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となった時、前記第2切断刃を前記骨付き肉に接近させて前記他方の端部に付着した肉部を切り離すための制御装置と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  3. 前記検出部は、近接センサ及び検出体とで構成され、
    前記近接センサ又は前記検出体の一方が前記骨付き肉の脱骨装置の固定部に配置されると共に、他方が前記一対の肉部剥離部材のうち移動可能な肉部剥離部材に取り付けられ、
    前記制御装置は、前記近接センサが前記検出体を検出した時又は検出しない時、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下であることを判定するものであることを特徴とする請求項2に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  4. 前記弾性支持部は、前記一対の肉部剥離部材で前記骨付き肉に付加する弾性力を可変とするものであり、
    前記制御装置は、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第1弾性力より小さい第2弾性力とするように、前記弾性支持部を制御するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  5. 前記弾性支持部は、
    少なくとも一方の前記一対の肉部剥離部材を弾性的に支持するエアシリンダと、
    前記エアシリンダに接続された主加圧空気供給路と、
    前記主加圧空気供給路に設けられた三方弁と、
    前記三方弁を介して前記主加圧空気供給路に切り替え可能に接続された2つの加圧空気供給路と、
    前記2つの加圧空気供給路に夫々設けられた2つの圧力調整弁と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を前記第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第2弾性力とするように、前記三方弁を制御するものであることを特徴とする請求項4に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  6. 前記クランパを回転軸を中心に回転させる回転駆動部をさらに備え、
    前記クランパの円軌道に沿って、前記第1切断刃を有する切れ目形成部と、前記肉部剥離部材を有する肉部剥離部と、前記第2切断刃を有する骨肉分離部が配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  7. 前記肉部剥離部は、
    前記骨付き肉の骨部の軸方向中間位置まで肉部を剥離する第1肉部剥離部と、
    前記骨付き肉の骨部の軸方向中間位置から前記他方の端部まで肉部を剥離する第2肉部剥離部とで構成されることを特徴とする請求項6に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  8. 前記第1肉部剥離部において、前記間隔を検出せず固定値を使用し、
    前記骨肉分離部に前記第2肉部剥離部を配置することを特徴とする請求項7に記載の骨付き肉の脱骨装置。
  9. 少なくとも一端に骨頭を有する骨付き肉をクランパに把持させるクランプ工程と、
    前記クランパに一方の端部が把持された前記骨付き肉の被把持部近傍の肉部に周方向に切れ目を形成する切れ目形成工程と、
    前記切れ目に挿入された肉部剥離部材で前記クランパと前記肉部剥離部材との間隔を広げ、前記骨付き肉の肉部を剥離させる肉部剥離工程と、
    前記肉部剥離工程で、前記骨付き肉の骨頭を含む他方の端部が前記肉部剥離部材に達した時、前記他方の端部に付着した肉部を前記他方の端部から切り離す骨肉分離工程と、を備え、
    前記肉部剥離工程において、前記肉部剥離部材が前記骨付き肉に弾性力を付加して接するように、弾性的に支持されていることを特徴とする骨付き肉の脱骨方法。
  10. 前記肉部剥離部材は、互いに接近及び離隔可能な一対の肉部剥離部材で構成され、
    前記骨肉分離工程は、
    前記一対の肉部剥離部材間の間隔を検出する検出ステップと、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔が閾値以下となった時、前記他方の端部に付着した肉部を切り離す骨肉分離ステップと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の骨付き肉の脱骨方法。
  11. 前記肉部剥離工程は、
    前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値以下となったとき、前記弾性力を第1弾性力とし、前記一対の肉部剥離部材の間隔が前記閾値を超えたとき、前記弾性力を前記第1弾性力より小さい第2弾性力とするものであることを特徴とする請求項10に記載の骨付き肉の脱骨方法。
  12. 前記骨付き肉は、食鳥屠体の手羽のうち本体に近い上方部分であって、食鳥屠体の肩部で胸部と分離され、かつ手羽先部が分離された部分を含むことを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の骨付き肉の脱骨方法。
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