JPWO2015151352A1 - 粘着剤組成物および粘着シート - Google Patents
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Abstract
Description
特に、優れた耐候性を有し、かつ、主剤としてのシリコーンポリマーの硬化性に優れた粘着剤組成物および粘着シートに関する。
特に、短期サイクルで貼り替えが必要な広告用の装飾用シート等の場合、所定期間貼付された後であっても、容易に剥離できることが要求される。
そこで、これらの要求に応え得る粘着剤として、従来のアクリル系粘着剤に代わりシリコーン系粘着剤が用いられ始めている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、所定の紫外線吸収剤を含有させたシリコーン系粘着剤等が提案されている(例えば、特許文献2〜3参照)。
(a1)R1 3SiO1/2単位(式中、R1は各々独立に水酸基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基または炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換の一価炭化水素基である。)とSiO4/2単位から本質的に成り、SiO4/2単位に対するR1 3SiO1/2単位のモル比が0.6〜1.0であり、水酸基またはアルコキシ基の含有量が0.3〜2.0重量%の範囲にあるオルガノポリシロキサンレジン 100重量部、
(a2)一分子中に少なくとも1個の水酸基または炭素原子数1〜6のアルコキシ基を有する平均重合度100〜1000の直鎖状または分岐鎖状のジオルガノポリシロキサン 20〜150重量部、
(a3)縮合反応触媒
また、特許文献3には、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤等を含有させてもよい旨が記載されている。
その結果、シリコーン系粘着剤からの低分子量物のブリードを抑制することが困難になり、ひいては、装飾用シートを被着体から剥離した際に、低分子量物による被着体汚染が生じやすくなるという問題が見られた。
また、一般に用いられている紫外線吸収剤と比較して、所定のシリコーン含有高分子紫外線吸収剤は製造工程が煩雑であり、経済的に著しく不利であるという問題が見られた。
したがって、特許文献3において、シリコーン系再剥離性粘着剤組成物に対して実際に紫外線吸収剤を含有させたとしても、その種類や配合量が十分に吟味されていないことから、十分な耐候性が得られなかったり、シリコーンポリマーの硬化が阻害され、十分な硬化性を得ることが困難になったりするという問題が見られた。
すなわち、本発明の目的は、優れた耐候性を有し、かつ、主剤としてのシリコーンポリマーの硬化性に優れた粘着剤組成物および粘着シートを提供することにある。
すなわち、本発明の粘着剤組成物であれば、主剤としての付加反応型シリコーンポリマーに対して、所定の紫外線吸収剤を所定の範囲内で配合していることから、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、バランスよく両立させることができる。
より具体的には、白金族金属触媒を触媒としたシリコーンポリマーの付加反応が紫外線吸収剤により阻害されることを効果的に抑制し、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、より一段とバランスよく両立させることができる。
したがって、本発明の粘着剤組成物であれば、優れた耐候性を有し、かつ、主剤としてのシリコーンポリマーの硬化性に優れた粘着シートを、安定的に得ることができる。
なお、本発明における「粘着剤組成物」とは、主剤としてのシリコーンポリマーを硬化させる前の組成物を意味し、主剤としてのシリコーンポリマーを硬化させた後の粘着剤組成物は、「粘着剤」と称するものとする。
このように構成することにより、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、よりバランスよく両立させることができる。
すなわち、本発明の粘着シートであれば、所定の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有することから、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を両立させることができる。
このように構成することにより、例えば、アパレル系店舗の室内貼付用の装飾用粘着シートとして構成した場合であっても、粘着剤層側から入射して来る外光により印刷受理層が劣化することを効果的に抑制することができる。
このように構成することにより、UVインクジェットプリンタを用いて印刷した際、UVインクと印刷受理層との密着性を向上させることができる。
このように構成することにより、効率的に硬化反応を進めることができるばかりか、貼付時の凹凸追従性や所定の粘着力を得ることができる。
本発明の第1の実施形態は、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒と、を含む粘着剤組成物であって、(B)成分としての紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含むとともに、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とし、かつ、(C)成分としての白金族金属触媒の配合量を、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、0.001〜0.05重量部の範囲内の値とすることを特徴とする粘着剤組成物である。
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を適宜参照して、具体的に説明する。
本発明の粘着剤組成物は、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマーを含むことを特徴とする。
かかる付加反応型シリコーンポリマーの種類としては、一般に使用されている鎖状のオルガノポリシロキサンと、固体状のシリコーンレジンを含む付加反応型シリコーンポリマーとすることが好ましい。
より具体的には、鎖状のビニル基含有オルガノポリシロキサン、オルガノポリシロキサン共重合体レジン、架橋硬化剤としてケイ素結合水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、および後述する(C)成分としての白金族金属触媒を含む付加反応型シリコーンポリマーとすることが好ましい。
かかる変性シリコーンポリマーとしては、例えば、モノアミン変性シリコーンポリマー、ジアミン変性シリコーンポリマー、特殊アミノ変性シリコーンポリマー、エポキシ変性シリコーンポリマー、脂環式エポキシ変性シリコーンポリマー、カルビノール変性シリコーンポリマー、メルカプト変性シリコーンポリマー、カルボキシル変性シリコーンポリマー、ハイドロジェン変性シリコーンポリマー、ポリエーテル変性シリコーンポリマー、アラルキル変性シリコーンポリマー、フロロアルキル変性シリコーンポリマー、フェニル変性シリコーンポリマー、アクリル変性シリコーンポリマー、メタクリル変性シリコーンポリマー、フェノール変性シリコーンポリマー、シラノール変性シリコーンポリマー、カルボン酸無水物変性シリコーンポリマー、長鎖アルキル変性シリコーンポリマー、高級脂肪酸エステル変性シリコーンポリマー、高級脂肪酸アミド変性シリコーンポリマー、アミノ・ポリエーテル変性シリコーンポリマー、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンポリマー、エポキシ・アラルキル変性シリコーンポリマー、ポリエーテル・長鎖アルキル・アラルキル変性シリコーンポリマー、長鎖アルキル・アラルキル変性シリコーンポリマー、ポリエーテル・メトキシ変性シリコーンポリマー、ジオール変性シリコーンポリマー等を挙げることができる。
また、例えば、ポリエーテル骨格、ウレタン骨格、アクリル骨格等の非シリコーン骨格の側鎖や末端にシリル基を有するタイプのポリマーであってもよい。
また、本発明の粘着剤組成物は、(B)成分としての紫外線吸収剤を含むことを特徴とする。
この理由は、例えば、アパレル系店舗の室内貼付用としてガラス等に貼付される装飾用シートにおいては、装飾用シートの粘着剤層側から外光が入射することになるため、印刷受理層および印刷層の外光劣化を防止するためには、粘着剤に対して紫外線吸収剤を含有させる必要があるためである。
本発明における紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含むことを特徴とする。
この理由は、白金族金属触媒を触媒とした付加反応型シリコーンポリマーを主剤とする粘着剤組成物に対して、例えば、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤を含有させた場合、シリコーンポリマーの硬化反応が阻害され、十分な硬化性を得ることが困難になるためである。
その結果、得られた粘着剤からの低分子量物のブリードを抑制することが困難になり、ひいては、粘着シートを被着体から剥離した際に、低分子量物による被着体汚染が生じやすくなることが確認されている(比較例7〜10参照)。
一方、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤であれば、後述するように、配合量を所定の範囲内とすることにより、シリコーンポリマーの硬化反応を阻害することなく、硬化性を安定的に維持できることが確認されている(実施例1〜4参照)。
これは、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤は、トリアジン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤と異なり、分子構造中に窒素原子を含んでいないため、シリコーンポリマーの硬化工程において、触媒機能低下に伴う硬化阻害が生じないためである。
したがって、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いることにより、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、バランスよく両立させることが可能となる。
この理由は、これらのベンゾフェノン系紫外線吸収剤であれば、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、よりバランスよく両立させることができるためである。
すなわち、これらのベンゾフェノン系紫外線吸収剤であれば、トリアジン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤と異なり、分子構造中に窒素原子を含んでいないため、シリコーンポリマーの硬化工程において、触媒機能低下に伴う硬化阻害が生じないためである。
また、本発明の粘着剤組成物は、紫外線吸収剤の配合量を、(A)成分としてのシリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とすることを特徴とする。
この理由は、紫外線吸収剤の配合量が1重量部未満の値となると、粘着剤組成物を硬化して得られる粘着剤における紫外線透過率が過度に大きな値になって、十分な耐候性を得ることが困難になる場合があるためである。一方、紫外線吸収剤の配合量が4重量部を超えた値となると、シリコーンポリマーの硬化性が過度に低下して、低分子量物による被着体汚染が過度に生じやすくなる場合があるためである。
したがって、紫外線吸収剤の配合量を、(A)成分としてのシリコーンポリマー100重量部に対して、1.2〜3.8重量部の範囲内の値とすることがより好ましく、1.5〜3.5重量部の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
すなわち、図1には、横軸にシリコーンポリマー100重量部に対するベンゾフェノン系紫外線吸収剤としての2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンの配合量(重量部)を採り、左縦軸に得られた粘着剤の硬化性(相対値)を採った特性曲線Aと、右縦軸に得られた粘着シートにおける紫外線透過率(%)を採った特性曲線Bが示してある。
また、横軸にシリコーンポリマー100重量部に対する非ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量(重量部)を採り、左縦軸に得られた粘着剤の硬化性(相対値)を採ったプロットCが示してある。
なお、非ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤をそれぞれ用いたが、いずれの紫外線吸収剤を用いた場合のプロットもプロットCの位置で重複している。
また、粘着剤の硬化性は、被着体としてのガラスに対して粘着シートを貼付してから1分後にガラスから粘着剤層を引き剥がし、引き剥がした後の被着体表面の汚染の程度を基に評価したものであり、以下の基準により相対値とした。
したがって、相対値が大きい程、粘着剤の硬化性が優れていることを意味する。
相対値5:ガラス面において、くもり・樹脂残渣が確認されない
相対値1:ガラス面において、くもり・樹脂残渣が確認される
一方、特性曲線Bから理解されるように、粘着シートにおける紫外線透過率は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量が1重量部未満の範囲では10%を超えた値となって、十分な耐候性を得ることが困難になる一方で、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量が1重量部以上の範囲であれば、10%以下の値を安定的に得ることができる。
したがって、特性曲線AおよびBより、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量を、シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とすることにより、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、バランスよく両立できることが理解される。
なお、プロットCからは、非ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いた場合には、その配合量を、シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とした場合であっても、粘着剤の硬化性が著しく低下してしまうことが分かる。
すなわち、図2には、横軸にシリコーンポリマー100重量部に対するベンゾフェノン系紫外線吸収剤としての2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンの配合量(重量部)を採り、左縦軸に得られた粘着剤における紫外線吸収剤の再結晶性(相対値)を採った特性曲線Aと、右縦軸に得られた粘着シートにおける紫外線透過率(%)を採った特性曲線Bが示してある。
また、紫外線吸収剤の再結晶性は、被着体としてのガラスに対して粘着シートを貼付した際の貼付面をガラス側から目視にて観察して評価したものであり、以下の基準により相対値とした。
したがって、相対値が大きい程、紫外線吸収剤の再結晶を抑制できることを意味する。
相対値5:貼付面が透明であり、紫外線吸収剤の再結晶は確認されない
相対値1:貼付面がくもっており、紫外線吸収剤の再結晶が確認される
一方、図1の説明と重複するが、特性曲線Bから理解されるように、粘着シートにおける紫外線透過率は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量が1重量部未満の範囲では10%を超えた値となって、十分な耐候性を得ることが困難になる一方で、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量が1重量部以上の範囲であれば、10%以下の値を安定的に得ることができる。
したがって、特性曲線AおよびBより、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量を、シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とすることにより、耐候性と紫外線吸収剤の再結晶性についても、バランスよく両立できることが理解される。
また、本発明の粘着剤組成物を構成するにあたり、(C)成分としての白金族金属触媒を含むことを特徴とする。
この理由は、本発明の粘着剤組成物であれば、所定の紫外線吸収剤を所定の範囲内で配合していることから、白金族金属触媒を触媒としたシリコーンポリマーの付加反応が紫外線吸収剤により阻害されることを効果的に抑制しつつ、耐候性とシリコーンポリマーの硬化性という相反特性を、より一段とバランスよく両立させることができるためである。
また、白金族金属触媒の種類としては、特に制限されるものではないが、例えば、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、白金のオレフィン錯体、白金のビニルシロキサンとの錯体等を用いることが好ましい。
なお、このような白金族金属触媒の具体例としては、信越化学工業(株)製、CAT−PL−50Tや、東レ・ダウコーニング(株)製、SRX−212等が挙げられる。
また、白金族金属触媒の配合量を、(A)成分としてのシリコーンポリマー100重量部に対して、0.001〜0.05重量部の範囲内の値とすることを特徴とする。
この理由は、白金族金属触媒の配合量が0.001重量部未満の値となると、所定の乾燥処理を経ても十分に硬化反応が進まない場合があるためである。一方、白金族金属触媒の配合量が0.05重量部を超えた値となると、所望の硬化反応を得るにあたり飽和量を超えることから、白金触媒が高価であることも加味して、経済的に不利になるためである。
したがって、白金族金属触媒の配合量を、(A)成分としてのシリコーンポリマー100重量部に対して、0.005〜0.045重量部の範囲内の値とすることがより好ましく、0.007〜0.04重量部の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
本発明の第2の実施形態は、図3(a)に示すように、基材10と、粘着剤層20と、剥離フィルム30と、を有する粘着シート100であって、粘着剤層20が、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒と、を含む粘着剤組成物からなる粘着剤層20であって、(B)成分としての紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含むとともに、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とし、かつ、(C)成分としての白金族金属触媒の配合量を、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、0.001〜0.05重量部の範囲内の値とすることを特徴とする粘着シート100である。
以下、本発明の第2の実施形態を、図面を適宜参照して、具体的に説明する。
なお、図3(b)は、基材10の表面に、印刷受理層40を有する態様の粘着シート100aを示している。
まず、図4を用いて、本発明の粘着シートの基本的使用態様を説明する。
なお、図4は、図3(b)に示す粘着シート100aから、剥離フィルム30を剥離し、粘着剤層20を露出させた状態の粘着シート100´を、被着体としてのガラス200に対して貼付した状態を示している。
したがって、図4に示すように、例えば、アパレル系店舗の室内貼付用としてガラス200に対して、再剥離可能に安定的に貼付することができ、かつ、粘着剤層20の側から入射してくる太陽300に由来する外光に含まれる紫外線350により、印刷受理層40が外光劣化することを効果的に抑制することができる。
また、基材の種類としては、特に制限されるものではなく、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリアラミドフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリエーテル・エーテルケトンフィルム、ポリフェニレンダルファイドフィルム、ポリ(4−メチルペンテン−1)フィルム等が用いられるが、耐熱性、寸法安定性および経済性の観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムが好ましい。
なお、基材の膜厚としては、5〜300μmの範囲内の値とすることが好ましく、10〜200μmの範囲内の値とすることがより好ましく、20〜150μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、本発明の粘着シートにおける粘着剤層は、(A)成分としてのシリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒を含む粘着剤組成物からなる粘着剤層であることを特徴とする。
なお、かかる所定の粘着剤組成物の詳細については、第1の実施形態において既に説明したため、省略する。
この理由は、粘着剤層の膜厚が5μm未満の値となると、粘着力が過度に低下して粘着シートが被着体から自然剥離しやすくなったり、貼付時の凹凸追従性が低下したり、所望の紫外線吸収性能が得られなくなったりする場合があるためである。一方、粘着剤層の膜厚が50μmを超えた値となると、所定の乾燥処理を経ても硬化反応が十分に進まなかったり、粘着剤層が基材と剥離フィルムの間からはみ出しやすくなったり、経済性が低下したりする場合があるためである。
したがって、粘着剤層の膜厚を6〜40μmの範囲内の値とすることがより好ましく、7〜30μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、剥離フィルムの種類としては、特に制限されるものではなく、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル基含有カルバメート等の剥離剤をコーティングしたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等を用いることができる。
なお、剥離フィルムの膜厚としては、10〜250μmの範囲内の値とすることが好ましく、15〜200μmの範囲内の値とすることがより好ましく、20〜150μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、図3(b)に示すように、基材の粘着剤層とは反対側の表面に、印刷受理層を有することが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、図4に示すように、粘着シート100´を、例えば、アパレル系店舗の室内貼付用としてガラス200に対して貼付した場合に、粘着剤層20の側から入射してくる太陽300に由来する外光に含まれる紫外線350により、印刷受理層40が外光劣化することを効果的に抑制することができる。
これは、本発明の粘着シート100´が、優れた紫外線吸収能を有する所定の粘着剤層20を備えるためである。
したがって、印刷受理層40が脆弱化して基材10から剥離することを効果的に抑制することができ、また、印刷受理層40および印刷受理層40に印刷される情報やデザインが、黄変等により視覚的に劣化することについても効果的に抑制することができる。
この理由は、印刷受理層40をこのように構成することにより、UVインクジェットプリンタを用いて印刷した際、UVインクと印刷受理層との密着性を向上させることができるためである。
なお、光硬化性塗料としては、従来公知のものを適宜用いることができ、例えば、重合性二重結合を有するアクリル系オリゴマー、重合性アクリルモノマー、光重合開始剤および顔料等を含むアクリレート系紫外線硬化樹脂を用いることができる。
また、本発明の粘着シートは、下記工程(1)〜(4)を経て製造することが好ましい。
(1)粘着剤組成物を準備する工程
(2)基材に対して粘着剤組成物を塗布し、塗膜を形成する工程
(3)塗膜に対して乾燥処理を施して硬化させ、粘着剤層とする工程
(4)粘着剤層に対して剥離フィルムをラミネートする工程
工程(1)は、所定の粘着剤組成物を準備する工程である。
かかる粘着剤組成物については、既に説明したため、省略する。
なお、粘着剤組成物は、例えば、トルエン等の溶剤を加えて粘度を調整することが好ましい。
工程(2)は、粘着剤組成物を基材に対して塗布し、塗膜を形成する工程である。
かかる塗布方法としては、例えば、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等を用いることができる。
工程(3)は、得られた塗膜を乾燥処理することにより硬化させ、粘着剤層とする工程である。
かかる乾燥処理の条件としては、通常80〜150℃で10秒〜10分の範囲内の値とすることが好ましい。
工程(4)は、得られた粘着剤層に対して剥離フィルムをラミネートする工程である。
かかるラミネート工程では、塗膜を乾燥処理することにより得られた粘着剤層表面に、剥離フィルムの剥離処理面がラミネートされることになる。
より具体的には、まず、基材の粘着剤層とは反対側の表面に対し、光硬化性塗料を塗布して塗膜を形成した後、これを光硬化することが好ましい。
かかる塗布方法としては、通常の湿式コーティング方法を用いることができ、例えば、ディッピング法、ロールコート法、グラビアコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、ロールナイフコート法、ダイコート法、スクリーン印刷法、スプレーコート法等が挙げられる。
また、塗膜の硬化条件としては、高圧UVランプやメタルハライドランプ等を光源として用い、照射エネルギー50〜1000mJ/cm2、照射時間3〜15秒にて紫外線を照射することが好ましい。
なお、かかる印刷受理層を形成する工程は、工程(2)において基材に対して粘着剤組成物を塗布する前の段階で実施してもよいし、工程(4)において粘着剤層に対して剥離フィルムをラミネートした後の段階で実施してもよい。
1.粘着剤組成物の調製
表1および以下に示すように、(A)成分としてのシリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒と、溶剤としてのトルエンと、を混合し、25℃における粘度が2000mPa・sの粘着剤組成物を調製した。
なお、表1および下記における配合量は、固形分換算された値を示す。
(信越化学工業(株)製、X−40−3229)
(B)成分:2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
1重量部
(サイテック(株)製、CYASORB UV−24、ベンゾフェノン系)
(C)成分:白金族金属触媒 0.017重量部
(信越化学工業(株)製、CAT−PL−50T)
なお、以下において、(B)成分としての2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンを「CYASORB UV−24」、(C)成分としての白金族金属触媒を「CAT−PL−50T」と称する場合がある。
次いで、得られた粘着剤組成物を、基材としての膜厚100μmのポリエステルフィルム(東洋紡(株)製、コスモシャインA−4300)上に、乾燥後の膜厚が20μmとなるように、ロールナイフコーターを用いて塗布し、塗膜を形成した。
次いで、120℃、2分間の加熱条件で乾燥処理を施して塗膜を硬化させ、粘着剤層とした後、粘着剤層の表面に対して、剥離フィルムとしての膜厚50μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラーT60)をラミネートし、基材/粘着剤層/剥離フィルムからなる総膜厚170μmの粘着シートを得た。
次いで、得られた粘着シートの粘着剤層とは反対側の基材面に対し、アクリレート系紫外線硬化樹脂をグラビアコート法にて塗布した後、高圧UVランプを使用して、照射エネルギー300mJ/cm2で5秒間紫外線を照射し、無色透明の膜厚1μmの印刷受理層を形成し、印刷受理層を有する粘着シートを得た。
(1)粘着剤の硬化性の評価
得られた粘着シートにおける粘着剤の硬化性を評価した。
すなわち、得られた粘着シートから剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層の面をガラスに対して貼付した。
次いで、貼付から1分後にガラスから粘着剤層を引き剥がし、引き剥がした後のガラス面におけるくもり・樹脂残渣を目視にて確認し、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、粘着剤の硬化が不十分である程、ガラス面において、くもり・樹脂残渣が確認されやすくなる。
○:ガラス面において、くもり・樹脂残渣が確認されない
×:ガラス面において、くもり・樹脂残渣が確認される
また、「○」の評価結果であった実施例1における粘着剤層を引き剥がした後のガラス面の写真を図5の(a)の領域Aに示し、「×」の評価結果であった比較例4における粘着剤層を引き剥がした後のガラス面の写真を図5の(b)の領域Bに示す。
得られた粘着シートにおける紫外線吸収剤の再結晶性を評価した。
すなわち、得られた粘着シートから剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層の面を被着体としてのガラスに対して貼付した。
次いで、ガラスに貼付した状態の粘着シートを、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下に24時間放置した。
次いで、貼付した粘着シートをガラス側から粘着剤層の貼付面を目視にて確認し、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
○:貼付面が透明であり、紫外線吸収剤の再結晶は確認されない
×:貼付面がくもっており、紫外線吸収剤の再結晶が確認される
また、「○」の評価結果であった実施例1における貼付面の写真を図5の(a)に示し、「×」の評価結果であった比較例4における貼付面の写真を図5の(b)に示す。
得られた粘着シートにおける紫外線透過率(%)を、ISO9050に準拠して評価した。
すなわち、得られた粘着シートにおける波長300〜380nmの光の透過率(%)を測定した。得られた結果を表1に示す。
なお、かかる紫外線透過率は、実用上、紫外線透過率が10%以下の値であることが好ましい。
得られた粘着シートにおけるΔYI値(−)を評価した。
すなわち、色差計(日本電色工業(株)製、SE2000)を用いて、得られた粘着シートの初期YI(Yellow Index)値を測定した。
次いで、得られた粘着シートをサンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機(スガ試験機(株)製、サンシャインスーパーロングライフウェザオメータ WEL−SUN−HCH)(以下、「SWOM」と称する。)に収容し、3000時間照射し、その後、耐久YI値を測定した。
次いで、耐久YI値から初期YI値を引いてΔYI値を算出した。得られた結果を表1に示す。
なお、ΔYI値は、その値が小さい程、黄変度が小さいことを示し、実用上、5%以下の値であることが好ましい。
得られた粘着シートにおける基材の浮き(カール)を評価した。
すなわち、得られた粘着シートを100mm×100mmのサイズにカットした後、剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層の面をガラスに対して貼付して試験片とした。
次いで、得られた試験片をSWOMに収容し、3000時間照射後におけるガラスからの基材の浮きを測定し、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
○:100mm×100mmの各辺において2mm以上の浮きが確認されない
×:100mm×100mmのいずれかの辺において2mm以上の浮きが確認される
得られた粘着シートにおける保持力(mm)を、JIS Z 0237に準拠して評価した。
すなわち、得られた粘着シートをSWOMに収容し、3000時間照射後に取り出した。
次いで、取り出した粘着シートを25mm×25mmのサイズにカットした後、剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層の面をSUS304#360に対して貼付して試験片とした。
次いで、1kgの重しを粘着シートに取付け、40℃環境下で70000秒間放置し、その際のずれ量を保持力(mm)とし、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
○:保持力が1mm以下の値である
×:保持力が1mmを超えた値である
得られた粘着シートにおけるUV印字の密着性を旧JIS K 5400に準じて評価した。
すなわち、得られた粘着シート印刷受理層の面に対し、UVインクジェットプリンタ(富士フィルム(株)製、Luxel Jet UV550GTW)を用いて、28m2/時間の速さでUV印字を行い、装飾用シートを得た。
得られた装飾用シートの剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層の面をガラスに対して貼付して試験片とした。
次いで、得られた試験片をSWOMに収容し、3000時間照射後に取り出した。
次いで、試験片のUV印字面に対し、カッターナイフを用いて、基材にまで達する11本の1mm間隔の切り傷を、縦方向および横方向にそれぞれつけ、100個の碁盤目を形成し、試験片とした。
次いで、形成した碁盤目部分に対してセロテープ(登録商標)(ニチバン(株)製)を強く圧着させたのち、セロテープ(登録商標)の端を45°の角度で引き剥がし、碁盤目の状態を目視で確認し、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
○:剥離したマス目が35個未満の値である
×:剥離したマス目が35個以上の値である
実施例2では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を2.52重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
実施例3では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を3.97重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
実施例4では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を3.97重量部に変えるとともに、粘着剤層の膜厚を40μmに変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例1では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤を配合しなかったほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例2では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を0.5重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例3では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を0.8重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例4では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をベンゾフェノン(関東化学(株)製、ベンゾフェノン)に変えるとともに、その配合量を5.06重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例5では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をベンゾフェノン(関東化学(株)製、ベンゾフェノン)に変えるとともに、その配合量を5.06重量部に変え、かつ、粘着剤層の膜厚を40μmに変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例6では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を10重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
比較例7では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をヒンダードアミン系紫外線吸収剤(BASF(株)製、TINUVIN 123)に変えるとともに、その配合量を2.52重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、以下において、(B)成分としてのヒンダードアミン系紫外線吸収剤を「TINUVIN 123」と称する場合がある。
比較例8では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(Everlight Chemical(株)製、EVERSORP 109)に変えるとともに、その配合量を2.52重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、以下において、(B)成分としてのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を「EVERSORP 109」と称する場合がある。
比較例9では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BASF(株)製、TINUVIN 900)に変えるとともに、その配合量を2.52重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、以下において、(B)成分としてのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を「TINUVIN 900」と称する場合がある。
比較例10では、粘着剤組成物を調製する際に、(B)成分としての紫外線吸収剤の種類をヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤(BASF(株)製、TINUVIN 460)に変えるとともに、その配合量を2.52重量部に変えたほかは、実施例1と同様に粘着シートを製造し、評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、以下において、(B)成分としてのヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤を「TINUVIN 460」と称する場合がある。
したがって、本発明の粘着剤組成物およびこれを用いた粘着シートは、例えば、アパレル系店舗の室内貼付用としてガラス等に貼付される装飾用シート等の高品質化に著しく寄与することが期待される。
Claims (6)
- (A)成分としての付加反応型シリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒と、を含む粘着剤組成物であって、
前記(B)成分としての紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含むとともに、
前記(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を、前記(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とし、かつ、
前記(C)成分としての白金族金属触媒の配合量を、前記(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、0.001〜0.05重量部の範囲内の値とすることを特徴とする粘着剤組成物。 - 前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸水和物、2−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンおよび2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンからなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 基材と、粘着剤層と、剥離フィルムと、を有する粘着シートであって、
前記粘着剤層が、(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマーと、(B)成分としての紫外線吸収剤と、(C)成分としての白金族金属触媒と、を含む粘着剤組成物からなる粘着剤層であって、
前記(B)成分としての紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含むとともに、
前記(B)成分としての紫外線吸収剤の配合量を、前記(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、1〜4重量部の範囲内の値とし、かつ、
前記(C)成分としての白金族金属触媒の配合量を、前記(A)成分としての付加反応型シリコーンポリマー100重量部に対して、0.001〜0.05重量部の範囲内の値とすることを特徴とする粘着シート。 - 前記基材の粘着剤層とは反対側の表面に、印刷受理層を有することを特徴とする請求項3に記載の粘着シート。
- 前記印刷受理層が光硬化性塗料を光硬化させてなることを特徴とする請求項4に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層の膜厚を5〜50μmの範囲内の値とすることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の粘着シート。
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