JPWO2015151296A1 - 清掃具 - Google Patents

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Abstract

清掃具では、芯体の一端部は、該一端部を起点として芯体が本体部に対して動くことができるようにするための軸部を備え、芯体の他端部は、本体部の他端支持部に係脱可能に係止されるように構成されており、芯体の前記動きは、他端部が他端支持部に係止された状態では規制されており、前記係止が解除された状態では許容されるように構成され、本体部は、芯体に対して径方向に離間して対向配置される天壁部と、該天壁部から芯体側に延設され、芯体の径方向で対向する一対の側壁部とを備え、本体部の一端支持部は、天壁部のうち一対の側壁部間に介在する部位と一対の側壁部とを含み、天壁部と一対の側壁部で囲まれた領域内において一対の側壁部が前記軸部を軸支するように構成されていることを特徴とする。

Description

本発明は、少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる粘着テープロールを取付けて使用するための清掃具に関する。
従来、この種の清掃具として、粘着ローラの筒孔両端側に各々挿通される一対の軸受部材と、該軸受部材を保持する一対の保持部及び該保持部を支持する本体を有するホルダとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1)。
前記軸受部材は、粘着ローラの筒孔に挿通される筒状の嵌合部と、嵌合部の開口する一端側を閉塞する軸受板と、該軸受板に前記筒孔に沿うように貫通する軸受孔とを有してなる。前記一対の保持部材は、本体から延設される一対の棒状の脚部と、該脚部の先端側に設けられて前記軸受板に対向して配置可能な円盤状部と、該円盤状部に凸設されて前記軸受孔に嵌合可能な回転軸とを有してなる。かかる清掃具に粘着ローラを取り付けるとき、粘着ローラの両端部に各軸受部材を挿通させ、ホルダの一対の保持部を互いに離間させる方向に開いて、各保持部に各軸受部材を対向配置させて回転軸を軸受孔に嵌合させる。一方、清掃具から粘着ローラを取り外すときには、ホルダの一対の保持部を互いに離間させる方向に開いて、回転軸と軸受部材との凹凸嵌合を外し、粘着ローラの両端部から各軸受部材を外すことによる。
日本国特開2004−57602号公報
しかしながら、上記従来の清掃具では、上記のように粘着ローラの着脱に際し、粘着ローラの両端部に各軸受部材を嵌脱させて、ホルダの一対の保持部を互いに離間させる方向に開き、一対の保持部の回転軸を対応する軸受部材の軸受孔に嵌脱させるという一連の行為を要するため、粘着ローラの着脱が煩雑であるという問題があった。
さらに、上記従来の清掃具では、本体から延設される棒状の脚部先端側に設けられる円盤状部の回転軸で軸受孔を軸支するから、回転軸の軸支持構造の剛性が弱く脚部が破損し易いなど強度面で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、粘着テープロールを容易に着脱でき、かつ、強度を向上して破損し難い清掃具を提供することを課題とする。
本発明に係る清掃具は、上記課題を解決するためになされたもので、少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる粘着テープロールの筒孔に挿通される棒状の芯体と、前記芯体の軸方向一端部と他端部とを各々支持するための一端支持部及び他端支持部を有する本体部とを備える清掃具であって、芯体の一端部は、該一端部を起点として芯体が本体部に対して動くことができるようにするための軸部を備え、芯体の他端部は、本体部の他端支持部に係脱可能に係止されるように構成されており、芯体の前記動きは、他端部が他端支持部に係止された状態では規制されており、前記係止が解除された状態では許容されるように構成され、本体部は、芯体に対して径方向に離間して対向配置される天壁部と、該天壁部から芯体側に延設され、芯体の径方向で対向する一対の側壁部とを備え、本体部の一端支持部は、天壁部のうち一対の側壁部間に介在する部位と一対の側壁部とを含み、天壁部と一対の側壁部で囲まれた領域内において一対の側壁部が前記軸部を軸支するように構成されていることを特徴とする。
かかる清掃具によれば、芯体の他端部と本体部の他端支持部との係止が解除された状態では、芯体の他端部が自由端となり、一端部を起点として芯体が本体部に対して動くことができるため、清掃具に粘着テープロールを着脱するとき、芯体の他端部と本体部の他端支持部との係止を解除し、一端部を起点にして芯体を本体部に対して所望位置まで移動させて、芯体の他端部と本体部の他端支持部とを十分に離間させることによって、芯体に対して他端部側から一端部側に向けて又はその逆向きに粘着テープロールをその筒孔を介して容易に着脱できる。また、かかる清掃具によれば、一端支持部は、天壁部と一対の側壁部で囲まれた領域内において一対の側壁部間で軸部を軸支するから、軸部の軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できる。
なお、かかる清掃具では、芯体の他端部が本体部の他端支持部に係止された状態では、一端部を起点とした芯体の前記動きは規制されるため、粘着テープロールを使用するときには、粘着テープロールが取り付けられた芯体の他端部を本体部の他端支持部に係止し、一端部を起点とした芯体の動きを規制することで、芯体に取り付けられた粘着テープロールを適切に回転使用できる。
また、本発明に係る清掃具では、前記本体部の一端支持部は、前記一対の壁部を対向方向に沿って連結する補強壁部を有し、該補強壁部は、天壁に対して起立状態をなすように構成されることも可能である。
かかる清掃具によれば、一端支持部は、一対の側壁部と補強壁部とで囲まれた領域内において一対の側壁部間で軸部を軸支するから、軸部の軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できる。
以上のように、本発明に係る清掃具によれば、芯体の他端部と本体部の他端支持部との係止が解除された状態では、芯体の他端部が自由端となり、一端部を起点として芯体が本体部に対して動くことができるため、清掃具に粘着テープロールを着脱するとき、芯体の他端部と本体部の他端支持部との係止を解除し、一端部を起点にして芯体を本体部に対して所望位置まで移動させて、芯体の他端部と本体部の他端支持部とを十分に離間させることによって、芯体に対して他端部側から一端部側に向けて又はその逆向きに粘着テープロールをその筒孔を介して容易に着脱できると共に、一端支持部は、天壁部と一対の側壁部で囲まれた領域内において一対の側壁部間で軸部を軸支するから、軸部の軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る清掃具における芯体を支持する本体部の斜視図を示す。 同芯体の斜視図を示す。 同本体部の斜視図を示す。 同本体部の平面図を示す。 図3BのA−A線断面図を示す。 図3BのB−B線断面図を示す。 図3BのC−C線断面図を示す。 同芯体を支持する本体部の正面図を示す。 図5AのD−D線断面図を示す。 同芯体を支持する本体部の平面図を示す。 図6AのE−E線断面図を示す。 同本体部が支持する芯体を、一端部を起点として動かした状態の図を示す。 同本体部とケースとを嵌合して芯体をケース内に収容した状態の斜視図を示す。 図8AのF−F線断面図を示す。
以下、本発明に係る清掃具の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、[1.全体構成]、[2.芯体]、[2−1.芯体の一端部]、[2−2.芯体の他端部(被係止部)]、[3.本体部]、[3−1.軸受部]、[3−2.係止部]、[4.変換部]、[5.ケース]、[6.清掃具の概略動作]、[6−1.係止動作]、[6−2.係止解除動作]、[7.前記実施形態の構成及び作用(まとめ)]、[8.実施形態の変形例]の順に説明する。
[1.全体構成について]
清掃具は、少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状(帯状)基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる清掃用の粘着テープロールを取付けて用いられるものである。なお、粘着テープロールは、中心線に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を外側にして中心線回りに巻回してなる。軸孔の断面形状は、例えば、円形や多角形で構成可能であり、特に限定されない。このような粘着テープロールは、被清掃面(例えば床面、衣服表面、携帯電話機の画面)上を転がして(即ち回転移動させて)被清掃面を清掃するものである。
本実施形態に係る清掃具は、図1に示すように、粘着テープロール(図示せず)の軸孔(筒孔)に挿通される芯体1と、該芯体1を支持する本体部2とを備える。以下では、説明の便宜上、図1を基準にして左右方向、前後方向を定め、前記左右方向及び前後方向に交差する方向を上下方向と定める。
[2.芯体について]
芯体1は、粘着テープロールの軸孔に挿通可能な形状をなす。具体的には、芯体1は、棒状をなし、例えば筒状や柱状(断面形状が例えば円形や多角形)で構成され得る。本実施形態の芯体1は、図2に示すように、左右方向に長尺な柱状の芯体本体部1aを有して構成される。芯体本体部1aは、前後方向に離間し左右方向に長尺な一対の矩形板状の本体壁部1bと、一対の本体壁部1bの上下方向途中位置(例えば上下方向中央部)に左右方向に沿って設けられる矩形板状の左右壁部1cと、一対の左右壁部1bの左右方向途中位置(例えば左右方向中央部)に上下方向に沿って設けられる半円板状の補強壁部1dとを有する。
かかる芯体本体部1aは、左右方向(長手方向、又は、粘着テープロールの軸孔に挿通される挿通方向)一端側(右端側)に設けられる一端部10と、左右方向他端側(左端側)に設けられる他端部11とを有する(図2参照)。
[2−1.芯体の一端部について]
一端部10は、本体部2の後述の一端支持部20に支持される部分である。具体的には、一端部10は、該一端部10を起点として芯体1が本体部2に対して可動するように、本体部2の一端支持部20に軸支される部分である。
一端部10の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態の一端部10は、図2に示すように、芯体1の径方向外向きである上下方向(前後方向および左右方向(挿通方向)に交差する方向)に延設される板状の基部12aと、該基部12aの上端部(延設方向端部)において前後方向に互いに外向きに凸設される一対の軸部12b(円柱体)とを有する連結部12を備えてなる。かかる連結部12のうち基部12a上端部と一対の軸部12bは、芯体本体部1aの径方向外向きに突出しており、芯体本体部1aを軸方向(図1の左右方向)に沿って投影した投影幅外に出るようになっている。或いは、連結部12(基部12a上端部と一対の軸部12b)は、芯体本体部1aに差し込んだ粘着テープロールの軸孔を軸方向(図1の左右方向)に沿って投影した投影幅外に出るようになっている。すなわち、連結部12(一端部10)の基部12aは、芯体1の他端部11側から一端部10に向けて粘着テープロール(軸孔)を芯体1(芯体本体部1a)に差し込むときに、粘着テープロールの挿通方向の動きを一端部10側で規制するようになっている。
なお、本実施形態では、連結部12は、芯体本体部1aを左右方向に沿って投影した投影幅外に出るように構成される場合について説明したが、これに限らず、連結部12は、芯体本体部1aを左右方向に沿って投影した投影幅内に収まるように構成されることも可能である。
[2−2.芯体の他端部(被係止部)について]
他端部11は、本体部2の後述の他端支持部21に支持される部分である。具体的には、他端部11は、本体部2の他端支持部21に係脱可能に係止される部分である。より詳細には、他端部11及び本体部2の他端支持部21の一方に、凹部が設けられ、他方に、前記凹部に嵌合される凸部が設けられており、他端部11は、凹部と凸部とが嵌合した状態では、一端部10を起点とした芯体1の動きが規制されるように本体部2の他端支持部21に係止されるように構成されている。また、他端部11は、前記嵌合が解除された状態では、一端部10が起点となり芯体1が本体部2に対して可動するように、本体部2の他端支持部21から開放された自由端となる構成である。
他端部11の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態の他端部11は、図2に示すように、芯体本体部1aから左方に延設される基部13aを有する被係止部13を備える。被係止部13は、円板状の基部13aの左面13d(具体的には、左面13dの略中央部)において凹状をなす凹部13bと、凹部13bの前後方向両端側から上下方向に沿って基部13a左面13dの上端縁部まで並行して凸設される一対のレール部13cとを有している。なお、基部13aの上端部のうち、一対のレール部13c間の部分13eは、先細りするテーパ状をなす。具体的には、基部13aの左面13dは、一対のレール部13cの間において、上端縁部より中央側寄りの位置から上端縁部に亘って右面側(右上方向)に向けて傾斜をなしている。かかる被係止部13は、芯体本体部1aを軸方向に沿って投影した投影幅内に収まるようになっている。或いは、被係止部13は、芯体本体部1aに差し込んだ粘着テープロールの軸孔を軸方向に沿って投影した投影幅内に収まるようになっている。すなわち、被係止部13(他端部11)は、芯体1の他端部11側から一端部10に向けて粘着テープロール(軸孔)を芯体1に差し込むときに、芯体1の他端部11側において粘着テープロールの挿通方向の動きを妨げることがなく、粘着テープロール(軸孔)を芯体1の他端部11に円滑に差し込める。
[3.本体部について]
本体部2は、芯体1の一端部10と他端部11とを支持可能に構成される。本体部2の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態の本体部2は、左右方向に長尺な矩形板状の壁部である本体支持部2a(天壁部)と該本体支持部2aの下面周縁部から延設される側壁部2b、2cとを有する(図3A,3B参照)。換言すれば、本体部2は、芯体1に対して径方向に離間して対向配置される本体支持部2a(天壁部)と、該本体支持部2aから芯体1へ向けて延設され、径方向で対向する一対の前後側壁部2cと、該一対の前後側壁部2cを対向方向に沿って連結する一対の左右側壁部2b(一対の補強壁部)を備える。
本体支持部2aは、芯体本体部1aの軸方向(長手方向)の長さに対応する左右方向の長さと、芯体本体部1aの径方向の長さに対応する前後方向の長さを有する。本実施形態では、本体支持部2aの左右方向の長さは、芯体本体部1aの長手方向の長さよりも長く、本体支持部2aの前後方向の長さは、芯体本体部1aの径方向の長さよりも長い。
側壁部2b、2cは、矩形枠状をなす。具体的には、側壁部2b、2cは、本体支持部2a下面の左右方向両端部から下方に延設される一対の左右側壁部2bと、本体支持部2a下面の前後方向両端部から下方に延設される一対の前後側壁部2cとを備え、一対の前後側壁部2cの左右方向端部同士を前後方向に沿って一対の左右側壁部2bが連結してなる。一対の左右側壁部2bは各々、本体支持部2aの左右方向端部において前後方向の全長に亘って設けられ、上下方向かつ前後方向に沿う矩形板状をなし、本体支持部2a下面に対して起立状態をなす。一対の前後側壁部2cは各々、本体支持部2aの前後方向端部において左右方向の全長に亘って設けられ、上下方向かつ左右方向に沿う矩形板状をなし、本体支持部2a下面に対して起立状態をなす。なお、前記起立状態とは、例えば、一面(例えば本体支持部2a下面)と他面(例えば、一対の左右側壁部2bの矩形板状表面)とが交差するような配置状態であり、好ましくは、一面と他面とが鋭角から鈍角で交差する状態であり、より好ましくは、一面と他面とが直交乃至略直交する状態である。かかる側壁部2b、2cのうち、一対の前後側壁部2cには、芯体1の一端部10(具体的には、連結部12の一対の軸部12b)を支持(軸受け又は軸支)可能な軸受部22が設けられ、左側壁部2bには、芯体1の他端部11(具体的には、被係止部13の凹部13b)に係止可能な係止部23が設けられている。
ここで、本体部2は、図4Aに示すように、芯体1の左右方向の両端部である一端部10と他端部11とを各々支持するための一端支持部20と他端支持部21とを備える。一端支持部20は、本体部2の一端側(右端側)の部位である。具体的には、一端支持部20は、本体部2のうち、一対の前後側壁部2cの一端側(右端側)部と、本体支持部2aのうち前記一対の前後側壁部2cの一端側部間に介在する一端側壁部位(本体支持部2aの一端側(右端側))部と、右側壁部2bと、前記一対の前後側壁部2cに設けられる軸受部22とを含む部位である。また、他端支持部21は、本体部2の他端側(左端側)の部位である。具体的には、他端支持部21は、本体部2のうち、一対の前後側壁部2cの他端側(左端側)部と、本体支持部2aのうち前記一対の前後側壁部2cの他端側部間に介在する他端側壁部位(本体支持部2aの他端側(左端側)部)と、左側壁部2bと、該左側壁部2bに設けられる係止部23とを含む部位である。
[3−1.軸受部について]
軸受部22は、連結部12の一対の軸部12bが嵌脱可能に構成され、例えば、凹部又は貫通孔を有して構成され得る。本実施形態の軸受部22は、図4A、4Cに示すように、一対の各前後側壁部2cの左右方向一端側(右端側)の内面(対向面)から凸設されて前後方向に所定厚みを有する基部22aと、該基部22aに凹設される凹部22bと、前記基部22aに凹部22bの深さよりも浅く凹設され、基部22a下端側から凹部22bまで形成される軸部ガイド部22cとを有してなる。すなわち、本体部2の一端支持部20に芯体1の一端部10を取り付ける際には、芯体1(連結部12)の一対の軸部12bは、本体部2(軸受部22)の軸部ガイド部22cによって基部22a下端側から凹部22bまで円滑に案内されて、凹部22bに嵌合されるようになっている。このように一対の軸部12bが凹部22bに嵌合した状態では、芯体1の一端部10は、該一端部10(一対の軸部12b)を起点として芯体1が本体部2に対して可動するように、本体部2の一端支持部20に連結して支持(軸支)されている(図5A,5B,6A,6B、7参照)。すなわち、一対の軸部12bは、芯体1の可動軸になっており、該可動軸を起点にして芯体1が本体部2に対して可動するようになっている。かかる軸支持構造においては、一端支持部20は、本体支持部2a(天壁部)と一対の前後側壁部2cとで囲まれた領域内において一対の前後側壁部2c間で一対の軸部12bを軸支するから、一対の軸部12bの軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できるようになっている。さらには、一端支持部20は、一対の前後側壁部2cと右側壁部2bとで囲まれた領域内において一対の前後側壁部2c間で一対の軸部12bを軸支するから、一対の軸部12bの軸支持構造の剛性を一層高めて強度を向上させて破損を抑制できるようになっている。
[3−2.係止部について]
係止部23は、被係止部13(凹部13b)に係脱可能に係止されるように(具体的には嵌脱可能に)構成される。係止部23の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態の係止部23は、図4A、4Bに示すように、左側壁部2bの下端側の内面(右面)から凸設される基部23aを有する。基部23aは、可撓性を有して構成される。具体的には、基部23aは、左側壁部2bの前記内面から右方向かつ下方向に延設される板状の上部23bと、該上部23bの下端から下方に延設される下部23cとから構成され、左方向に撓むことができるようになっている。下部23cの右面23dは、下端側ほど左側に傾斜する傾斜面(即ち左下に向かって傾斜する傾斜面)である。下部23cの右面23dの傾斜角度は、上下方向に沿う鉛直面に対して左方に傾斜する角度であれば特に限定されないが、例えば、上下方向に沿う鉛直面に対して0.1度〜3度、好ましくは1度程度、左下方に傾斜するように構成されることが可能である。また、下部23cの右面23dは、被係止部13の凹部13bに嵌合可能な凸部23eと、被係止部13の一対のレール部13cに嵌合可能な一対の溝部23fとを有している。具体的には、下部23cの右面23dは、図4A、4Bに示すように、下方の中央部において凸状をなす凸部23eと、凸部23eの前後方向両端側から上下方向に沿って右面23d上方まで並行して凹設される一対の溝部23fとを有している。凸部23eの上面は、図4Aに示すように、右下に向かって傾斜をなす傾斜面231eになっている。また、凸部23eの前後方向の幅は、図4Bに示すように、一対の溝部23f(又は一対のレール部13c)の離間幅に対して略等しい又は小さくなっている。また、下部23cの前後方向および下方向の端部23gは、先細りするテーパ状をなす。具体的には、下部23cの右面23dは、前後方向および下方向の縁部より中央部寄りの位置から各縁部に亘って左面側に向けて傾斜をなしている。
なお、本実施形態では、本体部2の他端支持部21(係止部23)に凸部23eが設けられ、芯体1の他端部11(被係止部13)に凹部13bが設けられて、凸部23eと凹部13bとが嵌合可能に構成される場合について説明したが、これに限らず、本体部2の他端支持部21(係止部23)に凹部(孔部も含む)が設けられ、芯体1の他端部11(被係止部13)に凸部が設けられて、凹部と凸部とが嵌合可能に構成されることも可能である。
[4.変換部について]
ここで、芯体1及び本体部2の少なくとも一方は、係止部23(凸部23e)と被係止部13(凹部13b)とが係止(具体的には嵌合)された状態(凹凸嵌合)を解除すべく、凸部23eと凹部13bとの凹凸嵌合による芯体1の動き(可動)の規制に抗して芯体1が可動方向(一端部10を起点とした周方向)に動かされた際に、該動き(可動)にかかる力の少なくとも一部を凹部13bと凸部23eとの少なくとも一方を他方に対して離間させるように移動させて凹凸嵌合を解除する力に変換する変換部を備える。例えば、前記他端部11と他端支持部21は、嵌合解除すべく芯体1が動かされた際に互いに当接する当接面(左面13d及び右面23d、傾斜面231e及び凹部13b内面)を備えており、前記変換部は、前記当接面のうちの少なくとも一方を備えて構成されており、前記変換部が備える当接面は、芯体1を動かす力を凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる力に変換する、挿通方向(左右方向)に対して傾斜した面を含んで構成され得る。また、前記変換部は、本体部2の一端支持部20と他端支持部21との少なくとも一方を備えて構成されており、変換部が備える前記一端支持部20と他端支持部21との少なくとも一方は、凹凸嵌合を解除すべく芯体1の前記動きの規制に抗して芯体1が動かされた際に凹部13bと凸部23eとが離間するように撓む可撓性を有するように構成され得る。さらに、前記変換部は、他端支持部21を備えて構成され、前記他端支持部21は、前記可撓性を有するように構成され得る。
本実施形態では、本体部2が変換部を備えており、前記変換部は、係止部23の左下に傾斜する右面23dと、係止部23の凸部23e上面である傾斜面231eと、左方向に撓む可撓性を有する他端支持部21(基部23a)とからなる。
さらに、本実施形態では、前記変換部は、芯体1及び本体部2が協働する軸受構造を備えており、該軸受構造は、芯体1の一端部10の軸部12bを本体部2の一端支持部20の軸受部22が軸受けする構造である。かかる軸受構造では、本体部2の一端支持部20の軸受部22は、上下方向(芯体1の軸方向に交差する方向)において、凹部13bと凸部23eとが嵌合する嵌合位置よりも上方(嵌合状態の芯体1の可動方向と逆方向、又は、本体支持部2a側寄り)の位置(軸受位置)で、芯体1の一端部10の軸部12bを軸受けするように構成されている(図6B参照)。本実施形態の軸受位置は、具体的には、芯体本体部1aの軸方向(左右方向)に沿う投影幅外であって、本体支持部2a寄りの位置である。
なお、変換部は、前記構成に限られることなく、一端支持部20が可撓性(右方向に撓む可撓性)を備えて構成されることも可能である。また、変換部は、被係止部13(基部13a)の左面13d(係止部23の右面23dに当接する当接面)及び凹部13b内面(係止部23の凸部23e上面と当接する当接面)の一方又は両方を備えて構成されることも可能である。この場合、左面13dは、左右方向に対して傾斜した面(例えば、下方ほど右面23dから右方向に離間する右下に傾斜した面)を含んで構成され、凹部13b内面のうち係止部23の凸部23e上面と当接する面は、左右方向に対して傾斜した面(例えば、下方ほど右面23dから右方向に離間する右下に傾斜した面)を含んで構成されることが可能である。
その他、変換部は、芯体1の他端部11及び本体部2の他端支持部21の一方に設けられる凸部(具体的には、他方の凹部に嵌合する凸部)を備えて構成され、該凸部は、凹凸嵌合を解除すべく芯体1の規制に抗して芯体1が動かされた際に凸部が凹部に対して離間するように、凸部が形成されている形成面からの凸部の突出量(体積)を減少させるように構成されることも可能である。例えば、前記凸部は、他端部11又は他端支持部21の前記当接面に凸設される突起部と、該突起部を所定圧以上で押圧すると(例えば、弾性により)突出量が減少するように前記当接面に対して突起部が引っ込み、前記押圧力を取り除くと突起部が元の突出量となる位置に戻るように突起部を前記当接面に対して出退可能に支持する支持体(例えば、弾性体)とを備えて構成されることが可能である。例えば、支持体は、前記当接面に対して埋設されている。なお、凹凸嵌合を解除すべく芯体1を動かす際には、前記突起部は、凹部内面によって押圧されるようになっており、前記所定圧以上の押圧とは、凹凸嵌合を解除すべく芯体1の規制に抗して芯体1を可動方向に可動させる力である。
[5.ケースについて]
なお、本実施形態に係る清掃具は、図8A,8Bに示すように、芯体1を収容するために本体部2が嵌脱自在なケース3を備えて構成される。ケース3は、芯体1を収容可能な筐体状をなし、一面開口(具体的には上面開口)をなす本体部3Aを有する。ケース3下面の左右方向両端側には、ケース3(本体部3A)を安定して立脚させるために凸状の足部3a(具体的には、前後方向に沿って並行する一対の突条)が形成されている。また、ケース3(本体部3A)の上端側内面の左右方向両端側には、本体部2の嵌合片2d(具体的には、一対の前後側壁部2cの下端の左右方向両端側から下方に延設される基部であって、嵌合用凹部を有する基部(図1参照))と嵌合可能な被嵌合部3b(具体的には、嵌合片2dの前記基部が嵌合する凹部であって、嵌合片2dの前記嵌合用凹部に嵌合する嵌合用凸部を有する凹部)が凹設されている。なお、本体部2とケース3との前記嵌合のための構成は、特に限定されるものではなく、本体部2とケース3とのいずれか一方に嵌合用凸部が設けられ、他方に嵌合用凹部が設けられていれば良い。また、本実施形態の清掃具は、ケース3を備えて構成されるが、これに限定されるものではなく、清掃具は、ケース3を備えることなく、芯体1と本体部2とを備えて構成されることも可能である。
[6.清掃具の概略動作について]
以上の構成からなる清掃具では、芯体1の一端部10は、本体部2の一端支持部20に連結して支持され、一端部10を起点として芯体1が本体部2に対して可動する(図5A、6B、7参照)。具体的には、一端部10の一対の軸部12bは、一端支持部20の軸受部22に軸受け(軸支)されており、凹部22bに嵌合した一対の軸部12bの中心軸(前後方向に沿う可動軸)回りに回転可能になっている。即ち、芯体1は、一端部10(一対の軸部12b)を起点として本体部2に対して回動するようになっている(図5A,7参照)。また、芯体1の他端部11は、本体部2の他端支持部21に係脱可能に係止される。
[6−1.係止動作について]
芯体1の他端部11を本体部2の他端支持部21に係止する動作について説明する。芯体1は、一端部10を起点として回動されて、他端部11における被係止部13の外面側(左面13d)と他端支持部21の内面側(右面23d)とが当接するように、他端部11と他端支持部21とを互いに近づける。ここで、他端部11の被係止部13における凹部13bを他端支持部21の凸部23eに向けて、又は凸部23eを凹部13bに向けて近づける際、被係止部13(基部13a)の上端部のうち、一対のレール部13c間のテーパ状部分13eに凸部23eを沿わせると共に、一対のレール部13c間で該一対のレール部13cに沿って凸部23eを凹部13bに案内するように移動(又は摺動)させる。前記テーパ状部分13eに凸部23eを沿わせる際には、係止部23の基部23aが可撓性によって左方向に撓むため、凸部23eは、テーパ状部分13eに当接した後、テーパ状部分13eの傾斜面に即して適宜基部23aを撓ませながら左面13dを円滑に摺動する。
そして、他端部11(被係止部13)の凹部13bが他端支持部21(係止部23)の凸部23eに嵌合されると共に、一対のレール部13cが一対の溝部23fに嵌合されることで、被係止部13の左面13dと係止部23の右面23dは当接した状態となる(図5A,6B参照)。このとき、芯体1の他端部11は、本体部2の他端支持部21に係止される。このように、他端部11が他端支持部21に係止された状態では、他端部11は支持端として他端支持部21に支持され、一端部10を起点とした芯体1の回動は規制される(図5A参照)。この状態では、本体支持部2aと芯体本体部1aとが上下方向に離間して対向して左右方向に並行した状態になっており(図5A参照)、粘着テープロールが芯体1(芯体本体部1a)に挿通して取り付けられている場合、前記粘着テープロールを適切に使用できる。
[6−2.係止解除動作について]
続いて、本体部2の他端支持部21に係止された芯体1の他端部11の前記係止(凹凸嵌合)を解除する動作(芯体1の回動規制を解除する動作)について説明する。芯体1の可動方向であって、他端部11の凹部13bを他端支持部21の凸部23eから離す方向に又は凸部23eを凹部13bから離す方向に、前記芯体1の回動規制に抗して芯体1を動かして、被係止部13と係止部23とを離間させるように互いに移動(摺動)させる。かかる芯体1の動きによって、凸部23eと凹部13bとの嵌合および一対のレール部13cと一対の溝部23fとの嵌合が解除される。
ここで、凸部23eの右下に傾斜する傾斜面231eは、凹部13b内面のうち上面に摺動する。この傾斜面231eは、該傾斜面231eに沿って凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる。具体的には、傾斜面231eは、芯体1の前記動き(可動)の規制に抗して芯体1が可動方向に動かされた際に、芯体1を動かす力を凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる力に変換することで、凹凸嵌合を容易に解除できるようになっている。より詳細には、芯体1の前記動き(可動)の規制に抗して芯体1が可動方向に動かされた際に、該可動方向の力(芯体1の径方向に沿う力)の一部は、傾斜面231eによって芯体1の軸方向一端部側向きに変えられて他端部11(凹部13b)に作用することになり、その反作用として他端部11(凹部13b)は他端支持部21(凸部23e)に芯体1の軸方向外向きの力を及ぼす。このような他端部11(凹部13b)と他端支持部21(凸部23e)とが互いに及ぼし合う作用・反作用の力によって、凹凸嵌合が容易に解除されるようになっている。
また、係止部23の左下に傾斜する右面23dは、被係止部13の左面13dに摺動する。この右面23dは、該右面23dに沿って凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる。具体的には、右面23dは、他端部11(凹部13b)と他端支持部21(凸部23e)とに前記作用・反作用の力を互いに及ぼさせることによって、芯体1の前記規制に抗して芯体1が可動方向に動かされた際に、芯体1を可動方向に動かす力の一部を凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる力に変換することで、凹凸嵌合を容易に解除できるようになっている。
また、係止部23の基部23aは、左方向に撓む可撓性を有するので、該可撓性による撓みによって凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる。具体的には、基部23aは、芯体1の前記規制に抗して芯体1が可動方向に動かされた際に、左方向(芯体1の軸方向外向き)に撓むことによって、芯体1を可動方向に動かす力の一部を凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる力に変換することで、凹凸嵌合を容易に解除できるようになっている。
さらに、芯体1の一端部10の軸部12bを本体部2の一端支持部20の軸受部22が軸受けする軸受構造では、本体部2の一端支持部20の軸受部22は、上下方向において、凹部13bと凸部23eとが嵌合する嵌合位置よりも上方の軸受位置で、芯体1の一端部10の軸部12bを軸受けするので、上下方向において嵌合位置と軸受位置とが略等しい軸受構造の場合(例えば、芯体1の軸線(左右方向)に沿う位置や芯体1の軸方向に沿う投影幅内において、他端部11側に嵌合位置があり、一端部10側に軸受位置がある軸受構造の場合)に比較して、凹凸嵌合を解除すべく芯体1の動きの規制に抗して芯体1の一端部10を起点として芯体1を回動させるときの他端部11の軌跡(具体的には、円弧状の回動軌跡)がより右寄り(具体的には右下寄り)となる。すなわち、前記軸受構造は、上下方向において嵌合位置よりも軸受位置を本体支持部2a寄りに上方に位置ずれさせることで、他端部11の回動軌跡を右寄りにずらして、凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる。具体的には、前記軸受構造は、芯体1の前記規制に抗して芯体1が可動方向に動かされた際に、他端部11の回動軌跡を右下寄りにずらして、他端部11(凹部13b)と他端支持部21(凸部23e)とに前記作用・反作用の力を互いに及ぼさせることによって、芯体1を可動方向に動かす力の一部を凹部13bと凸部23eとを離間させるように移動させる力に変換することで、凹凸嵌合を容易に解除できるようになっている。
上記のように、他端部11の凹部13bと他端支持部21の凸部23eとの嵌合が外されると、芯体1の他端部11と本体部2の他端支持部21との係止が解除される。このように前記係止が解除された状態では、他端支持部21による支持が解除された他端部11は自由端として他端支持部21から開放され、一端部10を起点として芯体1が本体部2に対して回動する。このような本体部2に対する芯体1の回動では、図7に示すように、一端部10を起点にして芯体1を本体部2に対して所望位置まで移動させて、芯体1の他端部11と本体部2の他端支持部21とを離間させることができる。この状態では、芯体1に粘着テープロールが取り付けられていない場合、芯体1の他端部11から一端部10に粘着テープロールを挿通させ、又は、芯体1に使用済みの粘着テープロールが取り付けられている場合、該粘着テープロールを芯体1の他端部11から取り外すことが容易にできる。
なお、清掃具を使用後(芯体1に取り付けた粘着テープロールによって被清掃面を清掃後)、本体部2をケース3の上蓋として、ケース3に嵌合させて、芯体1(又は粘着テープロール)をケース3内に収容して適切に保管できる。具体的には、本体部2の一対の嵌合片2dをケース3の一対の被嵌合部3bに嵌合させることで、本体部2によってケース3の上面開口を閉塞する。
[7.前記実施形態の構成及び作用(まとめ)について]
以上、本実施形態をまとめると、清掃具は、少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる粘着テープロールの筒孔に挿通される棒状の芯体1と、前記芯体1の軸方向一端部10と他端部11とを各々支持するための一端支持部20及び他端支持部21を有する本体部2とを備える清掃具であって、芯体1の一端部10は、該一端部10を起点として芯体1が本体部2に対して動くことができるようにするための軸部(一対の軸部)12bを備え、芯体1の他端部11は、本体部2の他端支持部21に係脱可能に係止されるように構成されており、芯体1の前記動きは、他端部11が他端支持部21に係止された状態では規制されており、前記係止が解除された状態では許容されるように構成され、本体部2は、芯体1に対して径方向に離間して対向配置される天壁部(本体支持部)2aと、該天壁部2aから芯体1側に延設され、芯体1の径方向で対向する一対の側壁部(一対の前後側壁部)2cとを備え、本体部2の一端支持部20は、天壁部2aのうち一対の側壁部2c間に介在する部位と一対の側壁部2cとを含み、天壁部2aと一対の側壁部2cで囲まれた領域内において一対の側壁部2cが前記軸部12bを軸支するように構成されていることを特徴とする。
かかる清掃具によれば、芯体1の他端部11と本体部2の他端支持部21との係止が解除された状態では、芯体1の他端部11が自由端となり、一端部10を起点として芯体1が本体部2に対して動くことができるため、清掃具に粘着テープロールを着脱するとき、芯体1の他端部11と本体部2の他端支持部21との係止を解除し、一端部10を起点にして芯体1を本体部2に対して所望位置まで移動させて、芯体1の他端部11と本体部2の他端支持部21とを十分に離間させることによって、芯体1に対して他端部11側から一端部10側に向けて又はその逆向きに粘着テープロールをその筒孔を介して容易に着脱できる。また、かかる清掃具によれば、一端支持部20は、天壁部2aと一対の側壁部2cで囲まれた領域内において一対の側壁部2c間で軸部12bを軸支するから、軸部12bの軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できる。
なお、かかる清掃具では、芯体1の他端部11が本体部2の他端支持部21に係止された状態では、一端部10を起点とした芯体1の前記動きは規制されるため、粘着テープロールを使用するときには、粘着テープロールが取り付けられた芯体1の他端部11を本体部2の他端支持部21に係止し、一端部10を起点とした芯体1の動きを規制することで、芯体1に取り付けられた粘着テープロールを適切に回転使用できる。
また、本実施形態に係る清掃具では、前記本体部2の一端支持部20は、前記一対の壁部2cを対向方向に沿って連結する補強壁部(一対の左右側壁部)2bを有し、該補強壁部2bは、天壁2aに対して起立状態をなすように構成される。
かかる清掃具によれば、一端支持部20は、一対の側壁部2cと補強壁部2bとで囲まれた領域内において一対の側壁部2c間で軸部12bを軸支するから、軸部12bの軸支持構造の剛性を高めて強度を向上させて破損を抑制できる。
[8.実施形態の変形例について]
なお、本発明に係る清掃具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、粘着テープロールは、中心線上に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を外側にして中心線の周りに巻回してなる構成について説明したが、これに限らず、粘着テープロールは、中心線上に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を内側にして中心線の周りに巻回してなる構成でも良いし、粘着テープロールは、テープ状基材の一方及び他方の面がともに粘着面で構成されることも可能である。
また、本実施形態では、芯体1の連結部12は、基部12aと一対の軸部12bとで構成される場合について説明したが、これに限らず、連結部12は、基部12aと該基部12aの上端側に設けられる一つの棒状の軸部で構成されることも可能である。
また、本実施形態では、一対の前後側壁部2cは、本体支持部2aの前後方向端部において左右方向の全長に亘って設けられる場合について説明したが、これに限らず、一対の前後側壁部2cは、芯体1の一端部10に対応に対応する本体支持部2aの左右方向一端側(右端側)部に少なくとも設けられていれば良い。例えば、一対の前後側壁部2cは、本体支持部2aの左右方向一端側(右端側)部のみに設けられるように構成されることが可能である。また、一対の前後側壁部2cは、本体支持部2aの前後方向端部でなくとも、本体支持部2aの前後方向途中位置に設けられることも可能である。
また、本実施形態では、一対の左右側壁部2bは、一対の前後側壁部2cの左右方向端部同士を前後方向に沿って連結する場合について説明したが、これに限らず、一対の左右側壁部2bは、一対の前後側壁部2cの左右方向途中位置同士を前後方向に沿って連結するように構成されることも可能である。また、一対の左右側壁部2bは、本体支持部2a下面から延設されることなく、一対の前後側壁部2c(左右方向途中位置同士又は左右方向端部同士)の上端部を除く上下方向所定部位同士(例えば、下端部同士、上下方向中央部同士、上下方向中央部から下端部までの部位同士)を対向方向に沿って連結し、本体支持部2a下面に対し起立状態となるように構成されることも可能である。また、左右側壁部2bは、一対ではなく、一つの壁部のみで構成され、一対の前後側壁部2cを対向方向に沿って連結するように構成されることも可能である。この場合、例えば、左右側壁部2bは、芯体1の一端部10に対応して本体支持部2aの左右方向一端側に設けられる一対の前後側壁2cを前後方向に沿って連結するように構成される。その他、前記実施形態において、本体部2は、一対の左右側壁部2bの左側壁部及び右側壁部の少なくとも一方を有さずに構成されることも可能であり、また一端支持部20は、前記実施形態において、右側壁部2bを有しない構成とすることができる。
また、本実施形態では、他端支持部21は、本体支持部2aの他端側部と、左側壁部2bと、一対の前後側壁部2cの他端側部と、係止部23とを有して構成される場合について説明したが、これに限らず、他端支持部21は、本体支持部2aから下方に係止部23が延設されるように構成されることも可能である。その他、他端支持部21は、左側壁部2bと、係止部23とを有して構成されることも可能である。
また、本実施形態では、他端部11と他端支持部21との係止は、凹部13bと凸部23eとの凹凸嵌合による場合について説明したが、これに限らず、他端部11は、他端支持部21を引掛けて係止する鉤爪状のフック部を有し、又は、他端支持部21は、他端部11を引掛けて係止する鉤爪状のフック部を有して、フック部の引掛けによって、他端部11と他端支持部21とを係止させることも可能である。
その他、他端部11は、他端支持部21に向けて付勢される付勢手段を有し、又は、他端支持部21は、他端部11に向けて付勢される付勢手段を有して、付勢手段による付勢力によって、他端部11と他端支持部21とを係止させることも可能である。
また、本体部2は、把持可能な取手を備えて構成されることが可能である。取手は、棒状をなして構成され得る。例えば、取手は、本体部2に対して上下方向、左右方向、前後方向のいずれか少なくとも一方向に突出して設けられるように構成されることが可能である。
1…芯体、1a…芯体本体部、2…本体部、2a…本体支持部、3…ケース、10…一端部、11…他端部、12…連結部、13…被係止部、13b…凹部、13d…左面、20…一端支持部、21…他端支持部、22…軸受部、23…係止部、23a…基部、23d…右面、23e…凸部、231e…傾斜面

Claims (2)

  1. 少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる粘着テープロールの筒孔に挿通される棒状の芯体と、前記芯体の軸方向一端部と他端部とを各々支持するための一端支持部及び他端支持部を有する本体部とを備える清掃具であって、
    芯体の一端部は、該一端部を起点として芯体が本体部に対して動くことができるようにするための軸部を備え、
    芯体の他端部は、本体部の他端支持部に係脱可能に係止されるように構成されており、芯体の前記動きは、他端部が他端支持部に係止された状態では規制されており、前記係止が解除された状態では許容されるように構成され、
    本体部は、芯体に対して径方向に離間して対向配置される天壁部と、該天壁部から芯体側に延設され、芯体の径方向で対向する一対の側壁部とを備え、
    本体部の一端支持部は、天壁部のうち一対の側壁部間に介在する部位と一対の側壁部とを含み、天壁部と一対の側壁部で囲まれた領域内において一対の側壁部が前記軸部を軸支するように構成されていることを特徴とする清掃具。
  2. 前記本体部の一端支持部は、前記一対の壁部を対向方向に沿って連結する補強壁部を有し、該補強壁部は、天壁に対して起立状態をなすように構成されていることを特徴とする請求項1記載の清掃具。
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