JPWO2015132970A1 - 検索装置、検索方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、検索に用いられたサジェストワードが、実際に購入に結びつきやすいサジェストワードと合致するとは必ずしも限らない。
そこで、本発明は、商品購入のための検索において適切なサジェストワードを提示することを目的とする。
これにより、購入までの時間を反映した提示優先度に基づいてサジェストワードが提示される。従って、商品購入のための検索において適切なサジェストワードを提示できる。
所定の期間に行われたユーザ行動を反映したサジェストワードが提示されることで、流行や季節に応じて変化するトレンドを反映した適切なサジェストワードを提示することができる。
検索に関するログと購入操作等に関するログから差分時間の算出を行うことにより、形式化された情報から必要な情報を取得することとなるため、差分時間算出処理を容易に行うことが可能となる。
検索に関するログよりも数が少ない購入操作または購入予備操作に関するログを検出した場合に差分時間の算出を行うことにより、差分時間算出処理を効率的に実行することができる。
これにより、検索によって取得した商品情報とその商品情報に基づいて行われた購入操作を結びつけることができるため、差分時間算出処理をより確実に行うことができる。
これにより、状況に応じて選択された提示優先度に基づいたサジェストワードが提示されるため、様々な状況に即したサジェストワードを提示できる環境を提供することができる。
ユーザごとに異なる提示優先度に基づいてサジェストワードが並び替えられて提示されることで、ユーザ属性に沿った適切なサジェストワードを提示する環境を提供することができる。
商品のジャンルごとに異なる提示優先度に基づいてサジェストワードが並び替えられて提示されることで、検索する商品にとって適切なサジェストワードを提示する環境を提供することができる。
この検索方法により、商品購入のための検索において適切なサジェストワードを提示する環境を構築する。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の検索装置を実現する。
<1.全体構成>
<2.ハードウェア構成>
<3.処理の流れ>
<4.他の実施の形態>
<5.サジェストワード検索処理の例>
[5−1.サジェストワード検索処理の第一例]
[5−2.サジェストワード検索処理の第二例]
<6.変形例>
<7.まとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
本実施の形態における検索装置を含む全体の構成を図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、検索装置1は、市場サーバ3、ユーザ端末4、4、・・・と通信ネットワーク2を介して相互に通信可能な状態に接続されている。
本実施の形態では、通信ネットワーク2上に仮想的に設けられたショッピングモールに対して、商品の購入や検索を行う例を説明する。従って、市場サーバ3が管理する情報から少なくとも商品に関する検索を実行する装置として、検索装置1を例に挙げて説明する。
通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
ユーザ端末4は、検索装置1や市場サーバ3を利用するユーザが使用する端末であり、通信機能を備えたPC(Personal Computer)や携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等の各種端末である。
検索制御部1aは、ユーザが商品の検索を行う際の検索処理の実行や、検索のためのサジェストワードの提示の指示などを行う。具体的には、通信ネットワーク2を介して市場DB6の情報を取得したり、ユーザ端末4を介してユーザにより入力された検索文字列の解析処理を実行させるための指示などを行う。
クエリ解析部1bは、ユーザによって入力された検索文字列の解析を行う。具体的には、検索制御部1aから検索文字列を受け取り、その文字列から検索ワードを抽出する処理を行う。例えば、検索文字列として「時計 メンズ」を受け取った場合は、検索ワードとして「時計」と「メンズ」を抽出する処理を行う。また、「メンズ用の時計」という検索文字列からは、例えば、「メンズ」と「時計」という検索ワードを抽出する。
また、サジェストワード提示部1cは、ユーザにより検索文字列や検索ワードが一文字入力されるごとに、新たにサジェストワードを提示する。つまり、ユーザが「時計」とローマ字入力をする場合では、最初の一文字である「t」を入力した段階で、「トマト」や「時計」、「テーブル」などが提示優先度に従って提示される。次に、「と」(to)と入力した段階では、「テーブル」は候補から外れるため、「トマト」や「時計」などがサジェストワードとして提示される。
これらの処理を実行するために、サジェストワード提示部1cは、サジェストワードやサジェストワードの提示優先度が記憶されたサジェストワードDB5aと接続され、情報の送受信が可能とされている。
また、購入操作ログとは、ユーザによる購入操作や購入予備操作が行われた際に作成されるログであり、例えば、購入操作や購入予備操作を行ったユーザのユーザIDや、購入操作や購入予備操作が行われた日時情報や、操作対象となった商品の商品IDなどを紐付けた情報である。
また、購入予備操作とは、商品の購入に結びつくと想定される操作である。
通信ネットワーク2上に仮想的に設けられたショッピングモールで商品を購入することが可能な商品販売システムの場合、複数の商品を一度に精算できるように、購入を検討している商品を一時的に確保しておく買い物かごのような機能を提供していることがある。購入予備操作とは、このような仮想の買い物かごに商品を確保する操作とすることができる。また、気になった商品を再度探す手間を省くために、各商品に対してチェックフラグを立てる(例えばお気に入りリストやウォッチリストなど)機能が提供されている場合があるが、このチェックフラグを立てる操作も購入予備操作に含める考え方もできる。
尚、以降の説明では、特に明示しない限り、購入操作と購入予備操作の双方を含めて購入操作と記載する。
上記の処理を実行するために、時間情報管理部1eは、購入操作ログに関する更新通知を受け取ることが可能なようにログ取得部1dと接続され、また、検索操作ログや購入操作ログの取得が可能なようにログDB5bと接続されている。
また、検索ワードとは、検索装置1によって実際に検索が行われる際に用いられる語句のことであり、例えば、「一番売れているメンズ用デジタル時計」といった文章から抽出される「一番」、「売れている」、「メンズ」、「デジタル」、「時計」などである。
更に、サジェストワードとは、検索装置1によってユーザに提示される検索のための文字列であり、例えば、ユーザによって入力された検索文字列が「時計」である場合に、検索装置1によって提示される「時計 メンズ」や「時計 デジタル」や「時計 メンズ デジタル」などの文字列である。
図3は、図1に示した検索装置1、市場サーバ3、ユーザ端末4のハードウエアを例示する図である。それぞれのサーバや端末におけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力部106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、検索装置1、市場サーバ3、ユーザ端末4のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
なお、検索装置1、市場サーバ3、ユーザ端末4を構成するそれぞれの情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより遠隔地に配置されたものでもよい。
次に検索装置1で行われる各処理の流れについて、図4乃至図7を参照しながら説明する。
先ず、図4のステップS201において、ユーザ端末4は検索文字列の入力操作が行われたか否かを判定する。検索文字列の入力操作が行われたと判定した場合、ユーザ端末4はステップS202で検索装置1に検索文字列を送信する。ステップS201の検索文字列の入力操作の有無の判定は、検索文字列の一文字の入力ごとに判定しており、例えば、ユーザが検索文字列として「時計」をローマ字入力で入力する場合では、ユーザ端末4は一文字目の「t」の入力に応じて検索文字列が入力操作が行われたと判定し、検索文字列として「t」がステップS202で検索装置1に送信される。次に、ユーザ端末4は二文字目の「o」の入力に応じて検索文字列の入力操作が行われたと判定し、検索文字列として「と」がステップS202で検索装置1に送信される。
このように、検索文字列が一文字入力されるごとに、検索文字列が検索装置1に送信される。これらの操作は、図4に示すように、ユーザ端末4がステップS201とステップS202を繰り返し実行することによって行われる。つまり、ステップS201及びステップS202が繰り返されることにより、検索文字列として「時計」が入力される。
また、日本語のように複数の文字種別(ひらがな、カタカナ、漢字など)がある言語の場合、検索文字列を変換する操作に関しても入力操作に含まれる。例えば、「nori」を入力することによって検索文字列を「のり」とした場合、検索装置1に検索文字列として送信される検索文字列は「のり」であるため、後述するサジェストワードの提示処理において「海苔」や「糊」などが提示される。次に、ユーザ端末4上で「のり」を変換する操作を行い、検索文字列を「海苔」とした場合、この変換操作も検索文字列の入力操作とされ、検索装置1に「海苔」という検索文字列が送信される。これにより、後述するサジェストワードの提示処理において、「糊」を含んだサジェストワードは提示されず、「海苔」を含んだサジェストワードが提示される。
サジェストワードDB5aからサジェストワードを取得する際には、図5Bのように、先ず、サジェストワード提示部1cは、ステップS301で検索文字列に関する情報取得処理を実行する。具体的には、例えば、ユーザ端末4上で検索文字列として「時計」が入力された場合、検索装置1のサジェストワード提示部1cは検索制御部1aから検索文字列の情報として「時計」を受け取ると共に、検索文字列の表音情報として「tokei」を受け取る。次に、ステップS302でサジェストワード提示部1cは、サジェストワード検索処理を実行する。具体的には、「tokei」で始まる検索ワードを有したサジェストワードをサジェストワードDB5aから検索する。この検索では、前方一致によって検索条件に合致するか否かが判定され、例えば、「時計付き○○」という検索ワードは「tokeitsuki○○」のように「tokei」で始まるため条件に合致すると判定されるが、「置き時計」という検索ワードは「tokei」で始まらないため条件に合致しないと判定される。
次に、ステップS103において、サジェストワード提示部1cはユーザ端末4に対してサジェストワードを提示する処理を実行する。サジェストワード提示処理では、ユーザ端末4上で提示優先度順にサジェストワードが表示されるようにサジェストワード情報を送信する。具体的には、図6Aに示すように、ユーザ端末4上のウェブブラウザなどの表示ソフトウェアで、サジェストワードが提示優先度順に表示されるように情報を送信するよう、通信制御部1gに指示する。
具体的に図6Aを参照して説明すると、例えば、ウェブブラウザなどの商品検索のための入力フォーム7を示しており、入力フォーム7の下には、サジェストワード表示欄8が表示されている。サジェストワード表示欄8は、例えば、入力フォーム7に文字が入力されたことによって表示される。入力フォーム7やサジェストワード表示欄8で黒線で書かれた文字(図中の「時計 デジ」)は、ユーザによって入力された検索文字列を表している。また、白抜きの文字(図中の「タル」や「タル メンズ」や「タル ブランド」)は、検索装置1によって提示されたサジェストワードの中で、ユーザによって入力された文字以外を表している。つまり、提示されたサジェストワードから「時計 デジ」を除いた部分である。図6Aに示した例では、「時計 デジタル」のサジェストワードが一番提示優先度が高く、「時計 デジタル メンズ」のサジェストワードの提示優先度が二番目に高く、「時計 デジタル ブランド」のサジェストワードの提示優先度が三番目に高いことを示している。
ステップS203においてユーザ端末4上で検索操作がされたと判定されると、ステップS204でユーザ端末4は、検索装置1に検索操作がされたことを通知する。ステップS203において、検索操作がされていないと判定されると、ユーザ端末4は、ステップS201の検索文字列の入力の有無を判定する処理に戻る。
検索操作がされたことの通知においては、最終的に検索に用いる検索文字列(即ちユーザが最終的に選んだ検索文字列)が検索装置1に通知される。また、ユーザによる検索操作が行われると、前述したように全体ログDBに検索操作ログが記録される。
次に、ステップS104において、検索装置1のクエリ解析部1bは検索文字列のパース処理を実行する。具体的には、検索文字列を受信した通信制御部1gから検索文字列を受け取った検索制御部1aが、クエリ解析部1bに対して検索文字列を送信し、検索文字列のパース処理を指示することによって実行される。検索文字列のパース処理においては、検索文字列から具体的に検索に用いる検索ワードを抽出する処理が実行される。検索ワードの抽出は、例えば、検索ワードとなりうる語句を予めリストなどの形式でデータベースに保存しておき、そのリストにある語句の中で検索文字列に含まれているものを抽出する処理である。
次に、ステップS106において、検索装置1の検索制御部1aは検索結果提示処理を行う。検索結果提示処理では、ステップS105で検索した各商品を、然るべき順序で提示する。商品の提示順序は、例えば、商品ごとのアクセス数を記録しておき、検索ワードに紐付いた商品の中でアクセス数が多い順に提示することなどが考えられる。
以降では、ユーザが検索結果として表示された各商品の中から気に入った商品を選択し、実際に購入する操作などを行ったことに応じて検索装置1が実行する各処理について説明する。
ユーザによる購入操作や購入予備操作が行われると、前述したように全体ログDBに購入操作ログが記録される。次に、ステップS107において、検索装置1のログ取得部1dによって検索操作ログや購入操作ログを取得する処理を行う。全体ログDBから各ログの取得を行うタイミングは、例えば、一定時間ごとに新規に追加された検索操作ログと購入操作ログを取得してきてもよいし、購入操作ログが全体ログDBに記録されたことに関する市場サーバからの通知を受信し、未取得の検索操作ログと購入操作ログを取得してもよい。
続いて、ログ取得部1dはステップS108で、直前のステップS107において取得した検索操作ログと購入操作ログを検索DB5のログDB5bに記録する処理を実行する。ステップS108では、ログ取得部1dは上記の処理に加えて、時間情報管理部1eに対してログDB5bに記憶されたログが更新されたことを通知する処理を行う。
ログIDとは、一つのログに対して付与される数値などの固有の情報であり、ログIDから一意にログを特定することができる。
ログ種別とは、ログが検索操作ログか購入操作ログかを区別するための情報であり、検索操作ログは「検索」、購入操作ログは「購入」とされている。ここでは、文字情報で表しているが、数値情報で表現してもよい。即ち、例えば、「0」が検索操作ログを表し、「1」が購入操作ログを表してもよい。
日時とは、ログを生成する元となった操作が行われた日時を表している。ここでは、分単位の情報を有しているが、秒単位の情報を有していてもよい
商品IDとは、ログを生成する元となった操作の対象となった商品のIDを表している。具体的には、検索操作ログの商品IDはユーザの検索操作に応じて検索装置1がユーザに提示した商品のIDを表し、購入操作ログの商品IDはユーザが購入操作を行った商品のIDを表している。検索操作ログの商品IDは、検索結果として提示された全ての商品IDが羅列されている。また、検索操作ログの商品IDは、検索結果として提示された商品の提示順序に合わせて記録されていてもよい。これにより、購入に結びついた商品が検索結果として何番目に提示されたのかログから明らかとなり、購入実績を検索結果の提示順序に反映させることが容易となる。
検索文字列は、検索操作ログにだけ設けられるものであり、検索操作が行われた際の検索文字列を表している。尚、この検索文字列は、ユーザにより入力された文字列であるのか、検索装置1により提示されたサジェストワードからユーザが選択したものなのかは問わない。
同様に、ログ11とログ12を解析することにより、ユーザAが「時計 工具」を検索した際の検索結果として提示された商品IDs001、商品IDs002、商品IDs003の商品から、商品IDs002が購入されたことが推定される。また、ログ13とログ14から、ユーザEが商品IDs035の商品が購入したことが推定される。また、ログ15からは、ユーザCが商品IDs999の商品が購入したことが分かるが、ユーザCが商品IDs999を検索した形跡がログから発見されないことから、検索装置1の商品検索機能を利用して商品を購入したわけではなく、例えば、商品を紹介しているブログなどに貼られたウェブページのリンクなどから商品ページを閲覧し購入したことが推測される。
差分時間算出処理の具体的な処理の流れを図7に示す。差分時間算出処理において時間情報管理部1eは、先ず、ステップS401で、ログDB5bに記憶されたログの中から、提示優先度の更新が終わっていない購入操作ログを探し出す。具体的に図6Bで説明すると、提示優先度の更新が終わっているログID0004から昇順(図6Bの表の下方に向けて)にログを確認し、提示優先度の更新が終わっていないログID0012の購入操作ログを探し出す。
続いて、時間情報管理部1eは、図7のステップS403において、ユーザIDが同一となる検索操作ログの中から購入操作ログと同一の商品IDが含まれたログを検索する。この時、購入操作ログよりも前の日時情報を有した検索操作ログを検索の対象とする。これは、購入操作ログよりも後の検索操作ログを検索しても、その検索操作がそれよりも前に行われた購入操作に結びつくことはないからである。具体的には、図6BのログID0012よりも前の日時情報を持つ検索操作ログを検索し、購入操作と同じユーザAによる検索操作ログで、かつ、商品s002が検索結果として提示されたログID0001を探し出す。
続いて、時間情報管理部1eは、図7のステップS406において、差分時間通知処理を実行する。差分時間通知処理では、時間情報管理部1eは、算出した差分時間と検索に用いられた検索文字列を優先度管理部1fに通知する。具体的には、図6BのログID0012の購入操作ログに応じて提示優先度を更新する例では、上記で算出した差分時間としての18時間54分と、検索操作ログであるログID0001の検索文字列「時計 工具」を優先度管理部1fに通知する。
また、図6BのログID0016の購入操作ログに基づいて提示優先度を更新する場合、購入操作ログで購入対象となった商品IDs999を検索したログが見当たらないため、図7のステップS404で該当するログを発見できなかったと判定される。この場合、前述したように、検索機能を利用せずにブログなどから商品ページを閲覧し購入に至ったと推測されるため、ステップS405及びステップS406は実行されずにステップS109の差分時間算出処理が終了する。
提示優先度更新処理では、時間情報管理部1eより通知された検索文字列に紐付いた提示優先度の更新を行う。具体的には、図6BのログID0012の購入操作ログに応じて提示優先度を更新する例では、サジェストワード「時計 工具」に紐付けられた提示優先度の更新を行う。尚、ステップS109の中で行われるステップS404の該当ログを発見できたか否かを判定する処理において、ログを発見できなかったと判定された場合には、ステップS110の提示優先度更新処理は実行されない。
提示優先度は、例えば、差分時間の平均時間を優先度としてもよい。例えば、サジェストワード「○○」による商品検索(この場合、検索装置1が提示したサジェストワードを使用せず、サジェストワードと同じ文字列を直接入力した場合も含む)に応じて提示された検索結果から商品を購入したと推定されるログが3件あり、検索操作ログと購入操作ログの差分時間がそれぞれ1時間、2時間、3時間であった場合、3件の平均時間である2時間を元に提示優先度を付けてもよい。一例として、2時間を分表示にした120にマイナスを付して−120という数値を優先度とする。これは、検索から購入までの時間が短いサジェストワードの提示優先度を高く設定するべきであり、上記の計算によれば差分時間が短い方が数値が高くなる(即ち0に近くなる)。
これを実現するために、サジェストワードDB5aには、例えば、提示優先度の算出に用いられた差分時間の件数が記憶されている。上記の例では、提示優先度−120と算出に用いられた差分時間の件数である3が記憶されている。これにより、例えば、次の購入操作ログに基づいて算出された4件目の差分時間が4時間だった場合、−120に3を掛けて更に−240(差分時間が4時間のときの提示優先度)を加算して4で除算することにより、4件分の差分時間を反映した−150という提示優先度を得ることができる。
これにより、差分時間の要素とその他の要素の双方を加味したバランスのよい提示優先度を算出することができる。
これにより、様々な観点からそれぞれの利点を考慮して算出された提示優先度に基づいてサジェストワードがユーザに提示されるため、多種多様なユーザの特性に合わせた検索装置の提供が可能となる。
他の実施の形態では、前述した実施の形態と比較して、図4のステップS110の提示優先度更新処理が異なる。従って、本実施の形態の提示優先度更新処理の流れを図8を参照しながら説明する。
本実施の形態における提示優先度更新処理では、所定の期間内に行われたユーザの検索操作や購入操作に基づいて算出された差分時間を用いて提示優先度の更新を行う。そのため、時間情報管理部1eは、算出した差分時間と共に検索操作ログか、或いは、購入操作ログの日時情報を優先度管理部1fに受け渡す。ここでは、購入操作ログの日時情報を受け渡す例を説明する。
先ず、図8Aに示すように、サジェストワードDB5aには、レコードIDと検索ワード情報と提示優先度情報の他に、差分時間情報が記憶されている。差分時間情報は、差分時間と購入操作ログの日時情報が紐付けられて記憶されている。更に、差分時間情報として、少なくとも購入操作ログの日時情報が所定の期間内であるものが記憶され、それ以外の期間の購入操作ログに基づいた差分時間情報は記憶されていなくてもよい。図8Aの例では、所定の期間は1か月とされ、現在(例えば2014年2月3日)よりも1か月以上前の購入操作ログに基づいた差分時間情報は記憶されていない。
次に、優先度管理部1fはステップS502において、更新対象のサジェストワードの差分時間情報をチェックする処理を行う。ここでは、サジェストワードDB5aに記憶された更新対象のサジェストワードの差分時間に紐付いた日時情報を確認していき、所定の期間内から外れている差分時間情報を削除していく処理を行う。
次に、優先度管理部1fはステップS503において、提示優先度を算出する処理を行う。具体的には、更新対象のサジェストワードの差分時間情報の差分時間を用いて、例えば、平均値を算出するなどの処理を行う。
これにより、直近のユーザ操作に基づいた提示優先度が算出される。即ち、例えば、季節ごとに提示優先度の傾向が変化する。また、流行によっても提示優先度が変化する。従って、季節に沿ったサジェストワード、或いは、流行を反映したサジェストワードを提示することが可能となる。
尚、上記もしたが、購入操作ログが直近nか月以内に行われたものであるか否かを判定したが、検索操作ログが直近nか月以内に行われた操作に基づいたものであるか否かを判定してもよい。この場合、優先度管理部1fは時間情報管理部1eから検索操作ログの日時情報を受け取り、ステップS501で、その日時情報を差分時間と紐付けてサジェストワードDB5aに記憶する。従って、ステップS502では、検索操作ログの日時情報が所定の期間内であるか否かを判定し、その結果に基づいて差分時間情報の削除などを行う。
上述の図5BのステップS302では、入力された「時計」という検索文字列に基づいてサジェストワードを提示するための例を説明した。具体的には、例えば図5Aに示したサジェストワードDB5aから、「tokei」で始まる検索ワードを有したサジェストワードを検索するサジェストワード検索処理の例を説明した。ここでは、入力された検索文字列が一つの完全な単語でない場合のサジェストワード検索処理の例を説明する。
[5−1.サジェストワード検索処理の第一例]
図5BのステップS302に示すサジェストワード検索処理の第一例としては、入力途中の検索文字列に対するサジェストワード検索処理の例を示す。
検索装置1は、上述したようにユーザ端末4上で検索文字列が一文字入力されるごとに検索文字列を受信するため、「時計」として「tokei」が入力された場合には、合計5回のサジェストワード検索処理が実行される。そのため、「時計」のような単語として意味のある検索文字列だけでなく、入力途中の「とk」(表音情報としては「tok」)のような検索文字列に対しても、サジェストワード検索処理が実行される。しかし、前述したように、サジェストワード検索処理においては、表音情報を用いた検索を行うため、入力途中の「とk」という検索文字列に対しても、表音情報である「tok」を用いて、サジェストワードDB5aの各検索ワードに記憶された表音情報との前方一致による比較を行い、検索条件に合致するか否かを判定することができる。つまり、検索装置1は、表音情報に基づいてサジェストワード検索処理を行うため、このような入力途中の検索文字列に対しても、正しく処理が実行される。
図5BのステップS302に示すサジェストワード検索処理の第二例としては、検索文字列として例えば「デジタル 時計」のように複数の単語を含んでいる場合のサジェストワード検索処理の例を示す。この場合、サジェストワード提示部1cは、「デジタル」と「時計」の二つの単語を元に、サジェストワードDB5aから条件に合致するサジェストワードを検索する。この際、二つの単語のうち、「デジタル」の単語に関しては、既に完成された単語として、完全一致による検索を行い、「時計」の単語に関しては、「時計用電池」などのように後に更なる文字が続く可能性があるため、未完成単語として前方一致による検索を行う。従って、図5Aを例に具体的に説明すると、「デジタル 時計」という検索文字列に対してサジェストワード提示部1cがステップS302のサジェストワード検索処理を実行する場合には、レコードIDがID0002、ID0012、ID0071となる三つのサジェストワードが条件に合致すると判定される。しかし、レコードIDがID0046となるサジェストワードは、「デジタル」と「デジタル用」が完全一致しないため、条件に合致しないと判定される。
また、上述した実施の形態においてサジェストワードは、ユーザにより入力された検索文字列と検索装置1によって補完的に提示される文字列を区別せずにサジェストワードDB5aに記憶されている。具体的には、ユーザが「時計」を入力した際に検索装置1のサジェストワードの提示により「デジタル メンズ」が補完的に提示される場合と、ユーザが「時計 デジタル」を入力した際に検索装置1のサジェストワードの提示により補完的に「メンズ」が提示される場合は、双方共にサジェストワード「時計 デジタル メンズ」に基づいて、ユーザに提示されるものである。また、この場合、サジェストワードDB5aに記憶されているサジェストワードに含まれる検索ワードの記憶順は異なっていてもよく、「デジタル 時計 メンズ」であっても、「メンズ 時計 デジタル」であっても良い。
しかし、これ以外の例として、ユーザによって入力された文字列それぞれに対応するサジェストワードがサジェストワードDB5aに記憶されていても良い。例えば、ユーザが「時計」(表音情報としては「tokei」)を入力する場合、入力文字列「t」に対応するサジェストワードリスト、入力文字列「と」(表音情報は「to」)に対応するサジェストワードリスト、入力文字列「とk」(表音情報は「tok」)に対応するサジェストワードリストをそれぞれ記憶しても良い。同様に、入力文字列が「とけ」や「時計」の場合もそれぞれのサジェストワードリストが記憶される。この場合、サジェストワードの提示の際に提示候補となるサジェストワードを検索する処理(図5BのステップS302の処理)が容易となる。つまり、ユーザにより入力された文字列が「t」の場合には、「t」に対応したサジェストワードリストがそのままサジェストワードの検索処理の結果になる。
また、市場サーバ3が複数あり、それぞれが異なる商品を販売するシステムとして機能する場合にも、サジェストワードがそれぞれの販売システムに応じて異なる提示優先度を有していてもよい。例えば、書籍を売るための市場サーバ3と衣類を売るための市場サーバ3など、複数の市場サーバ3が設けられている場合などが考えられる。
これにより、ユーザが検索したい商品ごとに適切な提示優先度に基づいたサジェストワードの提示が行われるため、購入しようとしている商品を検索しやすい環境を提供することができる。
このような場合には、例えば、10件のサジェストワードを提示する場合、「男性」用の提示優先度に基づいたサジェストワードから5件を選択し、「成人」用の提示優先度に基づいたサジェストワードから5件を選択し、合わせて10件のサジェストワードとして提示してもよい。
また、「男性」用の提示優先度と「成人」用の提示優先度の二つの数値を用いて、合成された提示優先度を新たに算出し、その新たな合成提示優先度に基づいてサジェストワードを10件選択して提示してもよい。
これにより、データベースの個数を少なくすることができ、データベースの構築に用いられる機器の有効利用ができる。
これにより、商品だけでなくサービスを販売している市場サーバ3に対しても本発明の内容を適用することができるため、ユーザにとって利用価値の高いな検索装置を提供することができる。
従って、検索文字列の入力途中であっても検索結果が提示され、目的の商品が提示されている場合に商品を選択することが可能となる。これにより、ユーザにとって使い勝手のよい検索装置を提供することが可能となる。
上述した検索装置1は、サジェストワードとサジェストワードの提示優先度とが、入力された検索文字列から引けるように紐付けられて記憶されたサジェストワードDB5aから、入力された検索文字列に応じたサジェストワードと提示優先度とを取得しサジェストワードを提示優先度に基づいて提示するサジェストワード提示部1cと、検索がされた日時から該検索に応じた商品についての所定の購入操作または購入予備操作がされた日時までの差分時間を算出する時間情報管理部1eと、差分時間が短い時間である程、検索に用いられたサジェストワードに紐付けられた提示優先度が高くなるようにサジェストワードDB5aに記憶された提示優先度を更新する優先度管理部1fとを備えることで、購入までの時間を反映した提示優先度に基づいてサジェストワードが提示され、商品購入のための検索において適切なサジェストワードを提示できる。
以上、本発明の検索装置1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、検索装置1における処理を演算処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
即ちこのプログラムは、演算処理装置に対して図4で説明したステップS101乃至ステップS110で示した各処理と、図5Bで説明したステップS301乃至ステップS303で示した各処理と、図7で説明したステップS401乃至ステップS406で示した各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
この検索方法により、商品購入のための検索において適切なサジェストワードを提示する環境を構築する。
Claims (11)
- サジェストワードとサジェストワードの提示優先度とが、入力された検索文字列から引けるように紐付けられて記憶されたサジェストワードデータベースから、入力された検索文字列に応じたサジェストワードと提示優先度とを取得しサジェストワードを提示優先度に基づいて提示するサジェストワード提示部と、
検索がされた日時から該検索に応じた商品についての所定の購入操作または購入予備操作がされた日時までの差分時間を算出する時間情報管理部と、
前記差分時間が短い時間である程、検索に用いられたサジェストワードに紐付けられた提示優先度が高くなるように前記サジェストワードデータベースに記憶された提示優先度を更新する優先度管理部とを
備えた検索装置。 - 前記優先度管理部は、所定の期間に行われたユーザ行動に基づいて時間情報管理部によって取得される前記差分時間を用いて提示優先度の更新をする
請求項1に記載の検索装置。 - 前記時間情報管理部は、検索に関するログと購入操作または購入予備操作に関するログに基づいて前記差分時間の算出を行う
請求項1に記載の検索装置。 - 前記時間情報管理部は、購入操作または購入予備操作に関するログを検出した場合に、該購入操作または購入予備操作よりも前に行われた検索に関するログを検索し、前記購入操作または購入予備操作に関するログと前記検索に関するログとに基づいて前記差分時間の算出を行う
請求項3に記載の検索装置。 - 前記時間情報管理部は、購入操作または購入予備操作に関するログが有するユーザ情報と商品情報を取得し、同一のユーザ情報と同一の商品情報を有する検索に関するログを検索し、前記購入操作または購入予備操作に関するログと前記検索に関するログとに基づいて前記差分時間の算出を行う
請求項3に記載の検索装置。 - 前記サジェストワードデータベースは、それぞれのサジェストワードに対して複数の提示優先度が紐付けられ、
前記サジェストワード提示部は、複数の提示優先度から選択した少なくとも一つの提示優先度を取得する
請求項1に記載の検索装置。 - 前記サジェストワードデータベースは、複数の提示優先度として、検索を行うユーザの属性を表すユーザ属性ごとの提示優先度が記憶され、
前記サジェストワード提示部は、検索を行うユーザのユーザ属性に応じた提示優先度を選択して取得する
請求項6に記載の検索装置。 - 前記サジェストワードデータベースは、複数の提示優先度として、商品区分ごとの提示優先度が記憶され、
前記サジェストワード提示部は、検索の際に選択された商品区分に応じた提示優先度を選択して取得する
請求項6に記載の検索装置。 - サジェストワードとサジェストワードの提示優先度とが、入力された検索文字列から引けるように紐付けられて記憶されたサジェストワードデータベースから、入力された検索文字列に応じたサジェストワードと提示優先度とを取得しサジェストワードを提示優先度に基づいて提示し、
検索がされた日時から該検索に応じた商品についての所定の購入操作または購入予備操作がされた日時までの差分時間を算出し、
前記差分時間が短い時間である程、検索に用いられたサジェストワードに紐付けられた提示優先度が高くなるように前記サジェストワードデータベースに記憶された提示優先度を更新する
検索方法。 - サジェストワードとサジェストワードの提示優先度とが、入力された検索文字列から引けるように紐付けられて記憶されたサジェストワードデータベースから、入力された検索文字列に応じたサジェストワードと提示優先度とを取得しサジェストワードを提示優先度に基づいて提示するサジェストワード提示処理と、
検索がされた日時から該検索に応じた商品についての所定の購入操作または購入予備操作がされた日時までの差分時間を算出する差分時間算出処理と、
前記差分時間が短い時間である程、検索に用いられたサジェストワードに紐付けられた提示優先度が高くなるように前記サジェストワードデータベースに記憶された提示優先度を更新する提示優先度更新処理とを
演算処理装置に実行させるプログラム。 - サジェストワードとサジェストワードの提示優先度とが、入力された検索文字列から引けるように紐付けられて記憶されたサジェストワードデータベースから、入力された検索文字列に応じたサジェストワードと提示優先度とを取得しサジェストワードを提示優先度に基づいて提示するサジェストワード提示処理と、
検索がされた日時から該検索に応じた商品についての所定の購入操作または購入予備操作がされた日時までの差分時間を算出する差分時間算出処理と、
前記差分時間が短い時間である程、検索に用いられたサジェストワードに紐付けられた提示優先度が高くなるように前記サジェストワードデータベースに記憶された提示優先度を更新する提示優先度更新処理とを
演算処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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