JPWO2015125643A1 - アーク溶接電源 - Google Patents

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Abstract

溶接ワイヤ(1)の送給速度(Fw)を、正送加速期間(Tsu)中は正送方向に加速させ、正送減速期間(Tsd)中は正送方向に減速させ、逆送加速期間(Tru)中は逆送方向に加速させ、逆送減速期間(Trd)中は逆送方向に減速させて、正送加速期間(Tsu)と正送減速期間(Tsd)との間に短絡強制発生期間(Tsp)を備え、この短絡強制発生期間(Tsp)中は正送加速期間(Tsu)中よりも大きな変化率で送給速度(Fw)を加速させ、送給速度(Fw)が予め定めた正送ピーク値(Fsp)に達するとその値を維持させることで、短絡強制発生期間(Tsp)中に短絡を強制的に発生させることができ、短絡とアークとの周期を安定化させる。

Description

本発明は、溶接ワイヤの正送と逆送とを周期的に繰り返して溶接するためのアーク溶接電源に関するものである。
一般的な消耗電極式アーク溶接では、消耗電極である溶接ワイヤを一定速度で送給し、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させて溶接が行なわれる。消耗電極式アーク溶接では、溶接ワイヤと母材とが短絡状態とアーク発生状態とを交互に繰り返す溶接状態になることが多い。平均溶接電流値が180A(送給速度が4m/min)程度未満の小電流域では、短絡とアークとは略一定の周期で繰り返される。このために、小電流域では、溶接電流及び溶接電圧を適正に制御することによって、スパッタ発生量の少ない、かつ、ビード外観も良好な溶接を行なうことができる。
他方、平均溶接電流値が180A程度以上の大電流域では、短絡とアークとの周期が適正値よりも長くなり、かつ、その周期もばらつきが大きくなる。このために、大電流域では、溶接電流及び溶接電圧を精密に制御しても、スパッタ発生量が多くなり、ビード外観も悪くなる傾向がある。これを改善するために、溶接ワイヤの正送と逆送とを周期的に繰り返して溶接する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。以下、この溶接方法について説明する。
図8は、送給速度の正送と逆送とを周期的に繰り返す溶接方法における波形図である。同図(A)は送給速度Fwの波形を示し、同図(B)は溶接電流Iwの波形を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの波形を示す。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、0よりも上側が正送期間となり、下側が逆送期間となる。正送とは溶接ワイヤを母材に近づける方向に送給することであり、逆送とは母材から離反する方向に送給することである。送給速度Fwは、正弦波状に変化しており、正送側にシフトした波形となっている。このために、送給速度Fwの平均値は正の値となり、溶接ワイヤは平均的には正送されている。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t1時点では0であり、時刻t1〜t2の期間は正送加速期間となり、時刻t2で正送の最大値となり、時刻t2〜t3の期間は正送減速期間となり、時刻t3で0となり、時刻t3〜t4の期間は逆送加速期間となり、時刻t4で逆送の最大値となり、時刻t4〜t5の期間は逆送減速期間となる。
溶接ワイヤと母材との短絡は、時刻t2の正送最大値の前後で発生することが多い。同図では、正送最大値の後の正送減速期間中の時刻t21で発生した場合である。時刻t21において短絡が発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減し、同図(B)に示すように、溶接電流Iwも小電流値の初期電流値に減少する。その後、溶接電流Iwは、所定の傾斜で増加し、予め定めたピーク値に達するとその値を維持する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t3からは逆送期間になるので、溶接ワイヤは逆送される。この逆送によって短絡が解除されて、時刻t31においてアークが再発生する。アークの再発生は、時刻t4の逆送最大値の前後で発生することが多い。同図では、逆送ピーク値の前の逆送加速期間中の時刻t31で発生した場合である。
時刻t31においてアークが再発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増する。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、アーク再発生の予兆を検出する溶滴のくびれ検出制御によって、時刻t31よりも少し前の時点から急減し、時刻t31のアーク再発生時点では小電流値となっている。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t31から時刻t5まで逆送される。この期間中は、アーク長が長くなる期間となる。時刻t31〜t5の期間中は、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、所定の傾斜で増加し予め定めた高アーク電流値に達するとその値を所定期間維持し、その後は減少を開始する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t5から正送期間となり、時刻t6で正送ピーク値となる。そして、時刻t61において、短絡が発生する。この時刻t5〜t61の期間中は、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは次第に減少し、同図(B)に示すように、溶接電流Iwも次第に減少する。
上述したように、短絡とアークとの周期は、送給速度の正送と逆送との周期と略一致することになる。すなわち、この溶接方法では、送給速度の正送と逆送との周期を設定することによって短絡とアークとの周期を所望値にすることができる。このために、特に、大電流域において、この溶接方法を実施すれば、短絡とアークとの周期のばらつきを抑制して略一定にすることが可能となり、スパッタ発生量の少ない、かつ、ビード外観の良好な溶接を行なうことができる。
しかし、送給速度の正送と逆送とを繰り返す溶接方法において、給電チップ・母材間距離、溶融池の不規則な運動、溶接姿勢の変化等の外乱によって、短絡が上述した適正なタイミングで発生しない場合が生じる。このようになると、短絡とアークとの周期と正送と逆送との周期とが同期しなくなり、短絡とアークとの周期がばらつくことになる。この同期ズレ状態を元の同期状態に戻すための方法が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の発明では、溶接ワイヤの正送中で送給速度の減速中に、送給速度が所定の送給速度になるまでに短絡が発生しない場合には、周期的な変化を中止して送給速度を第1の送給速度に一定制御し、第1の送給速度による正送中に短絡が発生すると第1の送給速度から減速を開始して周期的な変化を再開して溶接を行うものである。これにより、同期ズレ状態を同期状態に戻そうとしている。
日本国特許第4807474号公報
特許文献1の発明では、短絡が適正なタイミングで発生しないときは、送給速度を正送の一定速度に切り換え、短絡が発生すると送給速度を元の周期的な変化に戻している。しかし、この制御では、短絡とアークとの周期が送給速度の正送と逆送との周期と同期ズレ状態に陥った後に処置することになり、溶接状態が不安定になりやすいという問題がある。さらに、大電流域では、外乱による同期ズレ状態が頻繁に発生するために、溶接状態の不安定化が顕著となる。
そこで、本発明では、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期とが同期ズレ状態になることを抑制し、安定した溶接を行なうことができるアーク溶接電源を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、
短絡期間及びアーク期間の各期間に対応した溶接電圧及び溶接電流を出力する出力制御部と、
溶接ワイヤの送給速度を、正送加速期間中は正送方向に加速させ、正送減速期間中は正送方向に減速させ、逆送加速期間中は逆送方向に加速させ、逆送減速期間中は逆送方向に減速させる送給制御部と、
を備えたアーク溶接電源において、
前記送給制御部は、前記正送加速期間と前記正送減速期間との間に短絡強制発生期間を備え、この短絡強制発生期間中は前記正送加速期間中よりも大きな変化率で前記送給速度を加速させ、前記送給速度が予め定めた正送ピーク値に達するとその値を維持させる、
ことを特徴とするアーク溶接電源である。
本発明は、前記送給制御部は、前記逆送加速期間中は、前記正送加速期間よりも大きな変化率で前記送給速度を加速させ、前記送給速度が予め定めた逆送ピーク値に達するとその値を維持させる、
ことを特徴とする。
本発明は、前記送給制御部は、前記逆送減速期間中は、前記送給速度を前記逆送ピーク値から所定値だけ減速させその後は変化率を小さくして減速させる、
ことを特徴とする。
本発明は、前記送給制御部は、前記送給速度の平均値が予め定めた基準送給速度以上のときに前記短絡強制発生期間を備える、
ことを特徴とする。
本発明は、前記出力制御部は、前記送給速度が前記短絡強制発生期間に入ると、前記アーク期間中の前記溶接電流を予め定めた基準電流値未満に減少させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、特に大電流域の溶接において外乱が発生しても短絡を必ず短絡強制発生期間中に発生させることができる。このために、本発明では、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期とが同期ズレ状態になることを抑制することができるので、安定した溶接を行なうことができる。
本発明の実施の形態1に係るアーク溶接電源のブロック図である。 図1のアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係るアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係るアーク溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態5に係るアーク溶接電源のブロック図である。 図6のアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 従来技術において、送給速度の正送と逆送とを周期的に繰り返す溶接方法における波形図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して、各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する誤差増幅信号Eaに従ってインバータ制御等の出力制御を行い、溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流器、整流された直流を平滑する平滑コンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流を溶接に適した電圧値に降圧する高周波変圧器、降圧された高周波交流を直流に整流する2次整流器、整流された直流を平滑するリアクトル、上記の誤差増幅信号Eaを入力としてパルス幅変調制御を行う変調回路、パルス幅変調制御信を入力としてインバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路を備えている。
減流抵抗器Rは、上記の電源主回路PMと溶接トーチ4との間に挿入される。この減流抵抗器Rの値は、短絡負荷(0.01〜0.03Ω程度)の10倍以上大きな値(0.5〜3Ω程度)に設定される。このために、くびれ検出制御によって減流抵抗器Rが通電路に挿入されると、溶接電源内の直流リアクトル及び外部ケーブルのリアクトルに蓄積されたエネルギーが急放電される。トランジスタTRは、減流抵抗器Rと並列に接続されて、後述する駆動信号Drに従ってオン又はオフ制御される。
送給モータWMは、後述する送給制御信号Fcを入力として、正送と逆送とを周期的に繰り返して溶接ワイヤ1を送給速度Fwで送給する。この送給モータWMには、過渡応答性の速いモータが使用される。溶接ワイヤ1の送給速度Fwの変化率及び送給方向の反転を速くするために、送給モータWMは溶接トーチ4の先端の近くに設置される場合がある。また、送給モータWMを2個使用して、プッシュプル方式の送給系とする場合もある。
溶接ワイヤ1は、上記の送給モータWMに結合された送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給されて、母材2との間にアーク3が発生する。溶接トーチ4内の給電チップ(図示は省略)と母材2との間には溶接電圧Vwが印加し、溶接電流Iwが通電する。
溶接電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、溶接電流検出信号Idを出力する。溶接電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、溶接電圧検出信号Vdを出力する。
短絡判別回路SDは、上記の溶接電圧検出信号Vdを入力として、この値が予め定めた短絡/アーク判別値(10V程度に設定)未満であるときは短絡期間にあると判別してHighレベルとなり、以上のときはアーク期間にあると判別してLowレベルになる短絡判別信号Sdを出力する。
くびれ検出基準値設定回路VTNは、予め定めたくびれ検出基準値信号Vtnを出力する。溶接法、平均溶接電流値、溶接ワイヤ1の材質、直径等の溶接条件に応じて、このくびれ検出基準値信号Vtnの値は適正値に設定される。くびれ検出回路NDは、このくびれ検出基準値信号Vtn、上記の短絡判別信号Sd、上記の溶接電圧検出信号Vd及び上記の溶接電流検出信号Idを入力として、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)であるときの溶接電圧検出信号Vdの電圧上昇値がくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれが形成されたと判別してHighレベルとなり、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化した時点でLowレベルになるくびれ検出信号Ndを出力する。また、短絡期間中の溶接電圧検出信号Vdの微分値がそれに対応したくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。さらに、溶接電圧検出信号Vdの値を溶接電流検出信号Idの値で除算して溶滴の抵抗値を算出し、この抵抗値の微分値がそれに対応するくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。
低レベル電流設定回路ILRは、予め定めた低レベル電流設定信号Ilrを出力する。電流比較回路CMは、この低レベル電流設定信号Ilr及び上記の溶接電流検出信号Idを入力として、Id<IlrのときはHighレベルになり、Id≧IlrのときはLowレベルになる電流比較信号Cmを出力する。駆動回路DRは、この電流比較信号Cm及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化するとLowレベルに変化し、その後に電流比較信号CmがHighレベルに変化するとHighレベルに変化する駆動信号Drを上記のトランジスタTRのベース端子に出力する。したがって、この駆動信号Drはくびれが検出されるとLowレベルになり、トランジスタTRがオフ状態になり通電路に減流抵抗器Rが挿入されるので、短絡負荷を通電する溶接電流Iwは急減する。そして、急減した溶接電流Iwの値が低レベル電流設定信号Ilrの値まで減少すると、駆動信号DrはHighレベルになり、トランジスタTRがオン状態になるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の状態に戻る。
電流制御設定回路ICRは、上記の短絡判別信号Sd、上記の低レベル電流設定信号Ilr及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、以下の処理を行い、電流制御設定信号Icrを出力する。
1)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)に変化した時点から予め定めた初期期間中は、予め定めた初期電流設定値を電流制御設定信号Icrとして出力する。
2)その後は、電流制御設定信号Icrの値を、上記の初期電流設定値から予め定めた短絡時傾斜で予め定めたピーク設定値まで上昇させ、その値を維持する。
3)くびれ検出信号NdがHighレベル(くびれ検出)に変化すると、電流制御設定信号Icrの値を低レベル電流設定信号Ilrの値に切り換えて維持する。
4)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)に変化すると、電流制御設定信号Icrを、予め定めたアーク時傾斜で予め定めた高レベル電流設定値まで上昇させ、その値を維持する。
オフディレイ回路TDSは、上記の短絡判別信号Sdを入力として、この信号がHighレベルからLowレベルに変化する時点を予め定めた遅延時間だけオフディレイさせて遅延信号Tdsを出力する。したがって、この遅延信号Tdsは、短絡期間になるとHighレベルとなり、アークが再発生してから遅延時間だけオフディレイしてLowレベルになる信号である。
電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Icr(+)と上記の溶接電流検出信号Id(−)との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。
電圧設定回路VRは、アーク期間中の溶接電圧を設定するための予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、この電圧設定信号Vr(+)と上記の溶接電圧検出信号Vd(−)との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。
制御切換回路SWは、上記の電流誤差増幅信号Ei、上記の電圧誤差増幅信号Ev及び上記の遅延信号Tdsを入力として、遅延信号TdsがHighレベル(短絡開始からアークが再発生して遅延時間が経過するまでの期間)のときは電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力し、Lowレベル(アーク)のときは電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。この回路により、短絡期間+遅延期間中は定電流制御となり、それ以外のアーク期間中は定電圧制御となる。
平均送給速度設定回路FARは、予め定めた平均送給速度設定信号Farを出力する。送給速度設定回路FRは、この平均送給速度設定信号Farを入力として、平均送給速度設定信号Farに対応して記憶されている正送加速期間、短絡強制発生期間、正送減速期間、逆送加速期間及び逆送減速期間から形成される図2(A)〜図4(A)で後述する送給パターンの送給速度設定信号Frを出力する。したがって、平均送給速度設定信号Farに対応して記憶されている送給パターンの平均値は、平均送給速度設定信号Farの値と等しくなる。
送給制御回路FCは、この送給速度設定信号Frを入力として、この設定値に相当する送給速度Fwで溶接ワイヤ1を送給するための送給制御信号Fcを上記の送給モータWMに出力する。
同図において、アーク溶接電源は、出力制御部及び送給制御部を備える。送給制御部は、送給速度設定回路FR及び送給制御回路FCを備える。出力制御部は、それ以外の回路を備える。
図2は、上述したアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接ワイヤ1の送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(E)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(F)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(G)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、0よりも上側の正の値のときは溶接ワイヤが正送されていることを示し、0よりも下側の負の値のときは逆送されていることを示す。本書においては、変化率という記載は変化率の絶対値を意味している。
時刻t1〜t2の予め定めた正送加速期間Tsu中の送給速度Fwは、0から時間経過に伴って加速し、時刻t2では予め定めた第1正送値Fs1となる。同図では、加速が直線状である場合を例示しているが、曲線状であっても良い。正送加速期間Tsuは、例えば5msである。送給速度Fwが正送のみの一定値である一般的な溶接の場合には、送給速度Fwの最大値は15m/min程度である。これに対して、第1正送値Fs1は、2倍以上の値であり、例えば50m/minである。
時刻t2〜t3の予め定めた短絡強制発生期間Tsp中の送給速度Fwは、上記の第1正送値Fs1から上記の正送加速期間Tsu中よりも5倍以上大きな変化率で加速し、予め定めた正送ピーク値Fspに達するとその値を維持する。短絡強制発生期間Tspは、例えば1.5msである。正送ピーク値Fspは、上記の第1正送値Fs1よりも大きな値であり、例えば100m/minである。変化率を大きくする理由は、迅速に正送ピーク値Fspまで加速するためである。大きな値の正送ピーク値Fspに維持することによって、溶接ワイヤを迅速に溶融池と短絡させている。すなわち、短絡を強制的に発生させるようにしている。
時刻t3〜t4の予め定めた正送減速期間Tsd中の送給速度Fwは、上記の正送ピーク値Fspから上記の正送加速期間Tsu中よりも大きな変化率で減速し、時刻t4では0となる。変化率を大きくしているのは、短絡期間を所望値にして、溶接状態を安定化させるためである。正送減速期間Tsdは、例えば1msである。
時刻t4〜t5の予め定めた逆送加速期間Tru中の送給速度Fwは、0から正弦波状に加速し、時刻t5では予め定めた逆送ピーク値Frpとなる。同図では正弦波状に加速する場合を例示したが、直線状又は正弦波以外の曲線状でも良い。逆送加速期間Truは、例えば3msである。逆送ピーク値Frpは、例えば−50m/minである。
時刻t5〜t6の予め定めた逆送減速期間Trd中の送給速度Fwは、上記の逆送ピーク値Frpから正弦波状に減速し、時刻t6では0となる。同図では正弦波状に加速する場合を例示したが、直線状又は正弦波以外の曲線状でも良い。逆送減速期間Trdは、例えば3msである。
時刻t6〜t7は、再び正送加速期間Tsuとなり、時刻t7〜t8は、再び短絡強制発生期間Tspとなる。したがって、送給速度Fwは、時刻t1〜t6の期間を1周期として繰り返している。同図(A)に示す送給速度Fwの平均値が、定速送給する一般的な溶接における送給速度Fwに相当する。送給速度Fwの平均値は必ず正の値となる。上述した数値例の場合は、送給速度Fwの平均値は約10m/min(平均溶接電流300A)となっている。
時刻t1〜t2の期間は正送加速期間Tsuであるので、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送方向に加速される。この期間はアークが発生している期間であるので、同図(B)に示すように、溶接電流Iwが通電し、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値となる。
時刻t2において、短絡強制発生期間Tspが開始されるので、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送方向に急加速されて大きな値の正送ピーク値Fspになる。このために、短絡強制発生期間Tsp中の時刻t21において、溶接ワイヤは母材と接触して、短絡状態となる。短絡状態となると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減する。この溶接電圧Vwが短絡/アーク判別値Vta未満になったことを判別して、同図(F)に示すように、遅延信号TdsはLowレベルからHighレベルに変化する。これに応動して、同図(G)に示すように、電流制御設定信号Icrは時刻t21において予め定めた高レベル電流設定値から小さな値である予め定めた初期電流設定値に変化する。
時刻t3からは正送減速期間Tsdになるので、同図(A)に示すように、送給速度Fwは急速に減速される。そして、時刻t4からは逆送加速期間Truとなるので、送給速度Fwは逆送方向に切り換わる。同図(G)に示すように、電流制御設定信号Icrは、時刻t21〜t31の予め定めた初期期間中は上記の初期電流設定値となり、時刻t31〜t41の期間中は予め定めた短絡時傾斜で上昇し、時刻t41〜t42の期間中は予め定めたピーク設定値となる。短絡期間中は上述したように定電流制御されているので、溶接電流Iwは電流制御設定信号Icrに相当する値に制御される。このために、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t21においてアーク期間の溶接電流から急減し、時刻t21〜t31の初期期間中は初期電流値となり、時刻t31〜t41の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t41〜t42の期間中はピーク値となる。例えば、初期期間は1msに、初期電流は50Aに、短絡時傾斜は400A/msに、ピーク値は450Aに設定される。同図(D)に示すように、くびれ検出信号Ndは、後述する時刻t42〜t44の期間はHighレベルとなり、それ以外の期間はLowレベルとなる。同図(E)に示すように、駆動信号Drは、後述する時刻t42〜t43の期間はLowレベルとなり、それ以外の期間はHighレベルとなる。したがって、同図において時刻t42以前の期間中は、駆動信号DrはHighレベルとなり、図1のトランジスタTRがオン状態となるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の消耗電極アーク溶接電源と同一の状態となる。
同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは、溶接電流Iwがピーク値となる時刻t41あたりから上昇する。これは、溶接ワイヤの逆送及び溶接電流Iwによるピンチ力の作用により、溶滴にくびれが次第に形成されるためである。
時刻t42において、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwが急上昇して初期期間中の電圧値からの電圧上昇値ΔVが予め定めたくびれ検出基準値Vtnと等しくなったことによってくびれを検出すると、同図(D)に示すように、くびれ検出信号NdはHighレベルに変化する。これに応動して、同図(E)に示すように、駆動信号DrはLowレベルになるので、図1のトランジスタTRはオフ状態となり減流抵抗器Rが通電路に挿入される。同時に、同図(G)に示すように、電流制御設定信号Icrは低レベル電流設定信号Ilrの値へと小さくなる。このために、同図(B)に示すように、溶接電流Iwはピーク値から低レベル電流値Ilへと急減する。そして、時刻t43において溶接電流Iwが低レベル電流値Ilまで減少すると、同図(E)に示すように、駆動信号DrはHighレベルに戻るので、図1のトランジスタTRはオン状態となり減流抵抗器Rは短絡される。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、電流制御設定信号Icrが低レベル電流設定信号Ilrのままであるので、時刻t44のアーク再発生までは低レベル電流値Ilを維持する。したがって、トランジスタTRは、時刻t42にくびれが検出されてから時刻t43に溶接電流Iwが低レベル電流値Ilに減少するまでの期間のみオフ状態となる。同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは、溶接電流Iwが小さくなるので時刻t42から一旦減少した後に急上昇する。低レベル電流値Ilは、例えば50Aに設定される。
時刻t44において、溶接ワイヤの逆送及び溶接電流Iwの通電によるピンチ力によってくびれが進行してアークが再発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwの値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。
アークが再発生した直後の時刻t5からは逆送減速期間Trdになるので、同図(A)に示すように、送給速度Fwは逆送状態を維持しつつ減速する。時刻t44にアークが再発生すると、同図(G)に示すように、電流制御設定信号Icrの値は、低レベル電流設定信号Ilrの値から予め定めたアーク時傾斜で上昇し、上記の高レベル電流設定値に達するとその値を維持する。同図(F)に示すように、遅延信号Tdsは、時刻t44にアークが再発生してから予め定めた遅延期間Tdが経過する時刻t51までHighレベルのままである。したがって、溶接電源は時刻t51まで定電流制御されているので、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t44からアーク時傾斜で上昇し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t51まで維持する。同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは、時刻t44〜t51の遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。同図(D)に示すように、くびれ検出信号Ndは、時刻t44にアークが再発生するので、Lowレベルに変化する。例えば、アーク時傾斜は400A/msに、高レベル電流値は450Aに、遅延期間Tdは2msに設定される。
時刻t51において、同図(F)に示すように、遅延信号TdsがLowレベルに変化する。この結果、溶接電源は定電流制御から定電圧制御へと切り換えられる。時刻t44にアークが再発生してから時刻t6までは、溶接ワイヤは逆送しているので、アーク長は次第に長くなる。時刻t6からは正送加速期間Tsuになるので、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送に切り換えられる。時刻t51に定電圧制御に切り換えられると、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは高レベル電圧値から次第に減少する。
上述したように、くびれ検出制御では、時刻t42にくびれを検出すると通電路に減流抵抗器を挿入することによって溶接電流Iwを急減させて、時刻t44にアークが再発生した時点における電流値を小さな値に制御することができる。このために、スパッタ発生量を大幅に低減することができる。
上述したように、実施の形態1では、短絡は必ず短絡強制発生期間Tsp中に発生する。また、同図ではアークが時刻t5よりも前の逆送加速期間Tru中に発生する場合を例示したが、時刻t5の後ろの逆送減速期間Trd中に発生する場合もある。
上述した実施の形態1によれば、正送加速期間と正送減速期間との間に短絡強制発生期間を備え、この短絡強制発生期間中は正送加速期間中よりも大きな変化率で送給速度を加速させ、送給速度が予め定めた正送ピーク値に達するとその値を維持させる。これにより、特に大電流域の溶接において外乱が発生しても短絡を必ず短絡強制発生期間中に発生させることができる。このために、本実施の形態では、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期とが同期ズレ状態になることを抑制することができるので、安定した溶接を行なうことができる。
[実施の形態2]
実施の形態2の発明では、逆送加速期間中は、正送加速期間よりも大きな変化率で送給速度を加速させ、送給速度が予め定めた逆送ピーク値に達するとその値を維持させる。
実施の形態2に係るアーク溶接電源のブロック図は、図1と同一である。但し、送給速度設定回路FRに予め設定されている送給速度の送給パターンが図3(A)となる点が異なる。
図3は、本発明の実施の形態2に係るアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接ワイヤ1の送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(E)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(F)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(G)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。同図は上述した図2と対応しており、同一の動作についての説明は繰り返さない。以下、同図を参照して異なる動作について説明する。
同図(A)に示す送給速度Fwの送給パターンは、時刻t4〜t5の逆送加速期間Tru中の変化のみが図2とは異なる。時刻t4〜t5の予め定めた逆送加速期間Tru中の送給速度Fwは、0から上記の正送加速期間Tsu中よりも大きな変化率で逆送方向に加速し、予め定めた逆送ピーク値Frpに達するとその値を維持する。同図では直線状に加速する場合を例示したが、曲線状でも良い。逆送加速期間Truは、例えば2.5msである。逆送ピーク値Frpは、例えば−50m/minである。変化率を大きくすることで、迅速に逆送ピーク値Frpに達するようにしている。このようにすることによって、アーク再発生のタイミングを逆送ピーク値Frpを維持している期間中に集中させることができる。
同図(A)に示すように、時刻t4からは逆送加速期間Truとなるので、送給速度Fwは逆送状態に切り換わり、正送加速期間Tsu中よりも大きな変化率で急速に加速し、逆送ピーク値Frpに達するとその値を維持する。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t21においてアーク期間の溶接電流から急減し、時刻t21〜t31の初期期間中は初期電流値となり、時刻t31〜t41の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t41〜t42の期間中はピーク値となる。この溶接電流Iwがピーク値である期間と送給速度Fwが逆送ピーク値Frpである期間とは重なるようになる。このために、溶接ワイヤの高速な逆送によるくびれの促進効果と、大電流値の溶接電流Iwが通電することによるくびれの促進効果が重畳される。この結果、アーク再発生のタイミング(時刻t44)は、送給速度Fwが逆送ピーク値Frpとなる期間に集中する。
上述した実施の形態2によれば、逆送加速期間中は、正送加速期間よりも大きな変化率で送給速度を加速させ、送給速度が予め定めた逆送ピーク値に達するとその値を維持させる。これにより、実施の形態1の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態2では、逆送加速期間の立上り時に送給速度の変化率を大きくすることによって、迅速に逆送ピーク値に達するようにしている。このようにすることによって、アーク再発生のタイミングを逆送ピーク値を維持している期間中に集中させることができる。このために、実施の形態2では、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期との同期状態をさらに安定化させることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3の発明では、逆送減速期間中は、送給速度を逆送ピーク値から所定値だけ減速させ、その後は変化率を小さくして減速させる。
実施の形態3に係るアーク溶接電源のブロック図は、図1と同一である。但し、送給速度設定回路FRに予め設定されている送給速度の送給パターンが図4(A)となる点が異なる。
図4は、本発明の実施の形態3に係るアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接ワイヤ1の送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(E)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(F)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(G)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。同図は上述した図3と対応しており、同一の動作についての説明は繰り返さない。以下、同図を参照して異なる動作について説明する。
同図(A)に示す送給速度Fwの送給パターンは、時刻t5〜t6の逆送減速期間Trd中の変化のみが図3とは異なる。時刻t5〜t6の予め定めた逆送減速期間Trd中の送給速度Fwは、逆送ピーク値Frpから所定値ΔFだけ減速し、その後は変化率を小さくして減速する。同図では折れ線状に減速する場合を例示したが、曲線状でも良い。逆送加速期間Truは、例えば3msである。
同図(A)に示すように、時刻t5からは逆送減速期間Trdとなるので、送給速度Fwは、逆送ピーク値Frpから所定値ΔFだけ減速し、その後は変化率を小さくして減速する。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、アークが再発生する時刻t44からアーク時傾斜で上昇し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t51まで維持する。したがって、逆送減速期間Trd中は、アークが発生した状態で溶接ワイヤを逆送しているので、アーク長を長くしていることになる。同時に、溶接ワイヤの先端が溶融されて溶滴が次第に大きくなる。このときに、逆送減速期間Trdが開始された直後の送給速度Fwが高速であると、溶滴に逆送方向の強い力が作用して、溶滴が逆送方向に持ち上げられた状態になる。このような状態となると、溶滴移行状態が不安定になりやすくなる。このために、逆送減速期間Trdの開始直後に所定値ΔFだけ送給速度Fwを急速に減速させることにより、溶滴が持ち上げられた状態になるのを防止している。
上述した実施の形態3によれば、逆送減速期間中は、送給速度を逆送ピーク値から所定値だけ減速させ、その後は変化率を小さくして減速させる。これにより、実施の形態1及び2の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態3では、逆送減速期間中にアーク長を長くするときに、溶滴が逆送方向に持ち上げられた状態になることを抑制することによって、溶滴移行状態をさらに安定化させている。
[実施の形態4]
実施の形態4の発明は、送給速度の平均値が予め定めた基準送給速度以上のときに短絡強制発生期間を備えるものである。すなわち、短絡強制発生期間は、送給速度の平均値が基準送給速度未満のときは設けず、以上のときにのみ設けるものである。
図5は、本発明の実施の形態4に係るアーク溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は繰り返さない。同図は、図1の送給速度設定回路FRを第2送給速度設定回路FR2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2送給速度設定回路FR2は、平均送給速度設定信号Farを入力として、以下の処理を行ない、送給速度設定信号Frを出力する。
1)平均送給速度設定信号Farの値が予め定めた基準送給速度未満であるときは、平均送給速度設定信号Farに対応して記憶されている正送加速期間、正送減速期間、逆送加速期間及び逆送減速期間から形成される図8(A)で上述した送給パターンの送給速度設定信号Frを出力する。
2)平均送給速度設定信号Farの値が上記の基準送給速度以上であるときは、平均送給速度設定信号Farに対応して記憶されている正送加速期間、短絡強制発生期間、正送減速期間、逆送加速期間及び逆送減速期間から形成される図2(A)〜図4(A)で上述した送給パターンの送給速度設定信号Frを出力する。
上記の基準送給速度は、短絡期間とアーク期間との周期のばらつきが小さい小電流域と、周期がばらつく大電流域とを区分する値に設定される。例えば、溶接ワイヤが鉄鋼ワイヤであり、その直径が1.2mmであるときは、4m/minに設定される。
図5で上述した実施の形態4に係る溶接電源における各信号のタイミングチャートは、図1及び図2〜図4と同様であるので、説明は繰り返さない。すなわち、平均送給速度設定信号Farの値が基準送給速度未満のときのタイミングチャートは図1と同様となり、基準送給速度以上のときは図2〜図4と同様になる。
上述した実施の形態4によれば、送給速度の平均値が予め定めた基準送給速度以上のときに短絡強制発生期間を備えている。これにより、実施の形態4の発明では、実施の形態1〜3の効果に加えて、以下の効果を奏する。送給速度の平均値が基準送給速度未満である小電流域の溶接において、短絡強制発生期間を設けると、ワークによってはスパッタが増加する場合がある。小電流域の溶接においては、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期とが同期ズレ状態になることは少ないので、短絡強制発生期間を設けなくても良い場合が多い。
[実施の形態5]
実施の形態5の発明は、送給速度が短絡強制発生期間に入ると、アーク期間中の溶接電流を予め定めた基準電流値未満に減少させるものである。
図6は、本発明の実施の形態5に係るアーク溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は繰り返さない。同図は、図1の電圧設定回路VRを第2電圧設定回路VR2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2電圧設定回路VR2は、送給速度設定信号Frを入力として、送給速度設定信号Frの値から短絡強制発生期間にあるかを判別し、短絡強制発生期間でないときは予め定めた電圧設定値の電圧設定信号Vrを出力し、短絡強制発生期間であるときは上記の電圧設定値よりも小さな値に予め定めた低電圧設定値の電圧設定信号Vrを出力する。この低電圧設定値は、アーク期間中の溶接電流が予め定めた基準電流値未満になるように設定される。基準電流値は、例えば100Aに設定される。
図7は、図6で上述したアーク溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接ワイヤ1の送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(E)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(F)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(G)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。同図は上述した図2と対応しており、時刻t2〜t21以外の期間の動作は同一であるので、それらの説明は繰り返さない。以下、同図を参照して異なる動作について説明する。
時刻t2において、同図(A)に示すように、送給速度Fwが短絡強制発生期間Tspに入ると、図6の第2電圧設定回路VR2によって電圧設定信号Vrは予め定めた低電圧設定値に切り換えられる。このために、同図(C)に示すように、時刻t2から短絡が発生する時刻t21までのアーク期間中は、溶接電圧Vwは急激に減少して小さな値となる。これに応動して、同図(B)に示すように、溶接電流Iwも急激に減少して、予め定めた基準電流値未満の小さな値となる。このように溶接電流Iwを小さな値にすると、短絡がより発生しやすくなり、かつ、短絡が発生したときのスパッタを少なくすることができる。
上記においては、実施の形態5を実施の形態1を基礎として説明したが、実施の形態2〜4を基礎とした場合も同様であるので、説明は繰り返さない。
上述した実施の形態5によれば、送給速度が短絡強制発生期間に入ると、アーク期間中の溶接電流を予め定めた基準電流値未満に減少させる。これにより、実施の形態5では、実施の形態1〜4の効果に加えて、以下の効果を奏する。実施の形態5では、短絡強制発生期間のアーク期間中の溶接電流を小さな値にすることによって、短絡がより発生しやすくなり、かつ、短絡が発生したときのスパッタを少なくすることができる。アーク期間中に溶接電流を小さな値に維持している期間があまり長くなると、ビード外観が悪くなる。実施の形態5では、短絡強制発生期間に入ってから溶接電流を減少させているので、減少期間がビード外観に影響を与えるほど長くなることはない。
本発明によれば、特に大電流域の溶接において外乱が発生しても短絡を必ず短絡強制発生期間中に発生させることができる。このために、本発明では、短絡とアークとの周期と送給速度の正送と逆送との周期とが同期ズレ状態になることを抑制することができるので、安定した溶接を行なうことができる。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2014年2月18日出願の日本特許出願(特願2014−028675)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FAR 平均送給速度設定回路
Far 平均送給速度設定信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
FR2 第2送給速度設定回路
Frp 逆送ピーク値
Fs1 第1正送値
Fsp 正送ピーク値
Fw 送給速度
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 溶接電流検出回路
Id 溶接電流検出信号
Il 低レベル電流値
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
Iw 溶接電流
ND くびれ検出回路
Nd くびれ検出信号
PM 電源主回路
R 減流抵抗器
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
SW 制御切換回路
Td 遅延期間
TDS オフディレイ回路
Tds 遅延信号
TR トランジスタ
Trd 逆送減速期間
Tru 逆送加速期間
Tsd 正送減速期間
Tsp 短絡強制発生期間
Tsu 正送加速期間
VD 溶接電圧検出回路
Vd 溶接電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
VR2 第2電圧設定回路
Vta 短絡/アーク判別値
VTN くびれ検出基準値設定回路
Vtn くびれ検出基準値(信号)
Vw 溶接電圧
WM 送給モータ
ΔF 所定値
ΔV 電圧上昇値

Claims (5)

  1. 短絡期間及びアーク期間の各期間に対応した溶接電圧及び溶接電流を出力する出力制御部と、
    溶接ワイヤの送給速度を、正送加速期間中は正送方向に加速させ、正送減速期間中は正送方向に減速させ、逆送加速期間中は逆送方向に加速させ、逆送減速期間中は逆送方向に減速させる送給制御部と、
    を備えたアーク溶接電源において、
    前記送給制御部は、前記正送加速期間と前記正送減速期間との間に短絡強制発生期間を備え、この短絡強制発生期間中は前記正送加速期間中よりも大きな変化率で前記送給速度を加速させ、前記送給速度が予め定めた正送ピーク値に達するとその値を維持させる、
    ことを特徴とするアーク溶接電源。
  2. 前記送給制御部は、前記逆送加速期間中は、前記正送加速期間よりも大きな変化率で前記送給速度を加速させ、前記送給速度が予め定めた逆送ピーク値に達するとその値を維持させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接電源。
  3. 前記送給制御部は、前記逆送減速期間中は、前記送給速度を前記逆送ピーク値から所定値だけ減速させその後は変化率を小さくして減速させる、
    ことを特徴とする請求項2記載のアーク溶接電源。
  4. 前記送給制御部は、前記送給速度の平均値が予め定めた基準送給速度以上のときに前記短絡強制発生期間を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接電源。
  5. 前記出力制御部は、前記送給速度が前記短絡強制発生期間に入ると、前記アーク期間中の前記溶接電流を予め定めた基準電流値未満に減少させる、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク溶接電源。
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