JPWO2015122151A1 - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

電磁継電器は、固定接点及び可動接点を有する接点装置と、可動接点を移動させる電磁石装置とを備える。電磁石装置は、通電により第1磁束を発生するコイルと、第1磁束の向きと同じ向きの第2磁束を発生する永久磁石を有して、中心軸方向に延びる中空部を有する筒体と、筒体の中空部に配置されて中心軸方向に往復移動する可動子と、可動子と筒体と共に第1磁束と第2磁束の少なくとも一方を通す磁気回路を形成する継鉄とを有する。電磁石装置は、コイルへの通電の時に、第1磁束と第2磁束により可動子を吸引することにより第1位置に可動接点を位置させるように構成されている。また、電磁石装置は、コイルへの通電が解除されると第1位置と異なる第2位置に可動接点を位置させるように構成されている。この電磁継電器は、設計が容易で且つコストを抑えつつ消費電力の低減を図ることができる。

Description

本発明は、一般に電磁継電器、より詳細には電磁石装置によって接点装置を開閉する電磁継電器に関する。
従来、永久磁石を備えた有極の電磁石装置が知られている。このような電磁石装置を備えた電磁継電器が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の従来の電磁継電器は、固定接点及び可動接点を有する接点機構ユニットと、電磁石ブロック(電磁石装置)を有する駆動機構ユニットとを備えている。電磁石ブロックは、スプールと、駆動軸と、可動鉄心と、固定鉄心とを有している。スプールには、コイルが巻き回されている。駆動軸は、スプールの中心孔に挿入されて軸心方向に往復移動可能となっている。可動鉄心は、駆動軸の一端に取り付けられており、コイルの励磁により固定鉄心に吸引される。そして、可動鉄心には、永久磁石が同一軸心上に一体に設けられている。
この従来の電磁継電器では、コイルに電圧を印加すると、固定鉄心の可動鉄心に対する吸引力と、コイルの磁束に対する永久磁石の反発力との合力により、可動鉄心が固定鉄心側に移動する。
特開2010−010058号公報
電磁継電器は、固定接点及び可動接点を有する接点装置と、可動接点を移動させる電磁石装置とを備える。電磁石装置は、通電により第1磁束を発生するコイルと、第1磁束の向きと同じ向きの第2磁束を発生する永久磁石を有して、中心軸方向に延びる中空部を有する筒体と、筒体の中空部に配置されて中心軸方向に往復移動する可動子と、可動子と筒体と共に第1磁束と第2磁束の少なくとも一方を通す磁気回路を形成する継鉄とを有する。電磁石装置は、コイルへの通電の時に、第1磁束と第2磁束により可動子を吸引することにより第1位置に可動接点を位置させるように構成されている。また、電磁石装置は、コイルへの通電が解除されると第1位置と異なる第2位置に可動接点を位置させるように構成されている。
この電磁継電器は、設計が容易で且つコストを抑えつつ消費電力の低減を図ることができる。
図1Aは実施形態に係る電磁継電器において接点の開いた状態を示す概略断面図である。 図1Bは実施形態に係る電磁継電器において接点の閉じた状態を示す概略断面図である。 図2は実施形態に係る電磁継電器における磁束の流れを示す拡大断面図である。 図3は実施形態に係る他の電磁継電器の概略断面図である。 図4は実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。 図5は実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。 図6は実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。 図7は実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。 図8Aは実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。 図8Bは実施形態に係るさらに他の電磁継電器の概略断面図である。
図1Aと図1Bは実施形態に係る電磁継電器1Aの概略断面図である。電磁継電器1Aは、接点装置2と電磁石装置3とを備えている。接点装置2は固定接点21A、21Bと可動接点22A、22Bを有する。電磁石装置3はコイル31と可動子32と永久磁石40と継鉄34と筒体4とを有している。コイル31は軸方向31Aに延びる中心軸を中心に巻回されている。筒体4には中心軸方向4Eの中心軸4Dに沿って延びる中空部4Cが設けられている。筒体4の中空部4Cは、筒体4の外側に開口する開口部4A、4Bを有する。開口部4Aは中心軸4D上に位置する。開口部4Bは中心軸4D上で開口部4Aの反対側に位置する。
図2は電磁継電器1Aの拡大断面図である。コイル31は通電により磁束φ1を発生する。永久磁石40は、可動子32において磁束φ1の向きと同じ向きに流れる磁束φ2を発生する。可動子32の少なくとも一部は、筒体4の中空部4C内に配置されてコイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eに往復移動する。
継鉄34は、固定子33と可動子32と筒体4と共に磁束φ1、φ2の少なくとも一方を通す磁気回路34Aを形成する。電磁石装置3は、コイル31への通電時に磁束φ1、φ2により可動子32を吸引し、可動子32の吸引に伴って位置P1へと可動接点22A、22Bを移動させる、すなわち位置P1に可動接点22A、22Bを位置させるように構成されている。また、電磁石装置3は、コイル31への通電が解除されると、位置P1より位置P2へと可動接点22A、22Bを移動させて、位置P1と異なる位置P2に可動接点22A、22Bを位置させるように構成されている。永久磁石40は筒体4の少なくとも一部を構成している。固定子33は、継鉄34と筒体4に対して不動であり、可動子32とギャップ33Pを介して対向する。可動子32は、固定子33と継鉄34と筒体4に対して可動である。磁束φ1の向きはギャップ33Pにおいて磁束φ2と同じ向きである。
以下、本実施形態の電磁継電器1Aについて図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に説明する電磁継電器1Aは本発明の一例に過ぎない。そして、本発明は、下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の説明では、コイル31の軸方向31Aは上下方向1001Aと一致し、継鉄部341はコイル31の上方に位置し、継鉄部342はコイル31の下方に位置する。ただし、「上方」「下方」で定義される位置関係は、電磁継電器1Aの絶対的な方向を限定する趣旨ではない。
電磁継電器1Aは、図1Aと図1Bに示すように、接点装置2と電磁石装置3とを備えている。接点装置2は、1対の固定接点21A、21Bと、1対の可動接点22A、22Bと、固定接点21A、21Bをそれぞれ支持する1対の接点台23、24と、可動接点22A、22Bを支持する可動接触子25とを有している。また、接点装置2は、後述する継鉄部341との間に固定接点21A、21B及び可動接点22A、22Bを収納するケースを有している。ケースは、例えばセラミック等の材料よりなり、下面に設けられた開口を有する箱状に形成されている。ケースの開口の外周部が継鉄部341の上面の周縁部に連結体を介して接合されている。
接点台23、24は導電性材料から形成されており、接点台23、24の下端には固定接点21A、21Bがそれぞれ設けられている。接点台23、24は上下方向1001Aに直交する平面内の一方向である左右方向1001Bに並ぶように配置されている。各々、当該平面内での断面形状が円形状となる円柱状に形成されている。1対の接点台23、24は、ケースの底板(上壁)に形成された1対の孔に各々挿入される形でケースに接合されている。
可動接触子25は導電性材料よりなり、矩形板状に形成されている。可動接触子25の長手方向の両端が1対の接点台23、24の下端と対向するように、可動接触子25は1対の接点台23、24の下方に配置されている。可動接触子25のうち、接点台23、24に設けられている固定接点21A、21Bと対向する各部位には可動接点22A、22Bがそれぞれ設けられている。
可動接触子25が電磁石装置3によって上下方向1001Aに駆動されることにより、可動接触子25は、可動接触子25に設けられている可動接点22A、22Bが固定接点21A、21Bにそれぞれ接触する閉位置である位置P1と、可動接点22A、22Bが固定接点21A、21Bからそれぞれ離れた開位置である位置P2との間で移動する。可動接点22A、22Bが閉位置にある状態すなわち接点装置2が閉じた状態では、1対の接点台23、24の間は可動接触子25を介して短絡する。また、可動接点22A、22Bが開位置にある状態すなわち接点装置2が開いた状態では、1対の接点台23、24の間は開放される。
電磁石装置3は、コイル31と、可動子32と、固定子33と、継鉄34と、復帰ばね35と、接圧ばね36と、シャフト37と、筒体4とを有している。コイル31は、通電により磁束φ1を発生する。筒体4は、通電により磁束φ1と同じ向きの磁束φ2を発生する永久磁石40を有している。なお、電磁石装置3は、合成樹脂製であってコイル31が巻き付けられるコイルボビンを有していてもよい。
継鉄34は磁性材料により形成され、コイル31を囲むように設けられている。継鉄34は、継鉄部341と、継鉄部342と、継鉄部343A、343Bとを具備している。継鉄部341及び継鉄部342は、それぞれ矩形板状に形成されている。また、継鉄部341及び継鉄部342はコイル31の軸方向31A(上下方向1001A)の両側にそれぞれ設けられており、互いに反対側に配置されている。継鉄部343Aは継鉄部341と継鉄部342との左端同士を連結し、継鉄部343Bは継鉄部341と継鉄部342との右端同士を連結している。
筒体4は、永久磁石40と、筒体部41と、筒体部42とで構成されており、全体として中心軸4Dに沿って延びる中空部4Cを囲む円筒状に形成されている。筒体4はコイル31の内側に配置され、筒体4の下端が継鉄部342の中央部に形成された保持孔に嵌め合わされて継鉄部342(継鉄34)に固定されている。筒体4は、可動子32及び固定子33及び継鉄34と共に、磁束φ1及び磁束φ2の少なくとも一方を通す磁気回路34Aを形成する。
なお、本実施形態の電磁継電器1Aでは、筒体4を円筒状に形成しているが、この形状に限定する趣旨ではない。例えば、筒体4は、その断面が四角形などの多角形状であってもよい。また、筒体4は中空部4Cを完全に囲む筒状に形成されている必要は無く、例えば中心軸4Dと平行に延びて周面の一部を開放する空隙を有する形状であってもよい。本実施形態では、筒体4の中心軸4Dはコイル31の中心軸と一致している。筒体4は、筒体4の中心軸4Dがコイル31の中心軸とずれるように配置してもよい。
筒体部41は磁性材料よりなり、円筒状に形成されている。筒体部41の上端には永久磁石40が固定されている。永久磁石40は、例えばネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石といった強磁性体よりなり、円環状に形成されている。なお、ここに挙げた強磁性体は一例であり、他の強磁性体により永久磁石40を形成してもよい。永久磁石40の外径及び内径は筒体部41の外径及び内径とそれぞれ等しい。なお、「等しく」とは、「同一」、若しくは「ほぼ同一」を含む表現である。永久磁石40の上下方向1001Aの厚さは、筒体部41の上下方向1001Aの厚さよりも小さく、例えば1mm以下である。この数値は一例であり、永久磁石40の上下方向1001Aの厚さを限定する趣旨ではない。永久磁石40の上下方向1001Aの厚さは、筒体部41の上下方向1001Aの厚さと同じであっても良く、小さくてもよい。
永久磁石40の上端には筒体部42が固定されている。つまり、永久磁石40は筒体部41と筒体部42との間に設けられている。筒体部42は磁性材料よりなり、円筒状に形成されている。筒体部42の外径及び内径は、筒体部41の外径及び内径とそれぞれ等しい。なお、「等しく」とは、「同一」、若しくは「ほぼ同一」を含む表現である。
コイル31は継鉄34で囲まれた空間に配置されている。また、コイル31の内側には、可動子32、固定子33、筒体4が配置されている。コイル31は、通電することにより、固定子33、継鉄部341、継鉄部343B(343A)、継鉄部342、筒体4、可動子32をこの順に通る磁束φ1を発生する。なお、本実施形態の電磁継電器1Aでは、コイル31はソレノイドコイルであるが、この構成に限定する趣旨ではない。
固定子33は円筒状に形成された固定鉄心であって、固定子33の上端が継鉄部341の下面の中央部に固定されている。本実施の形態においては、固定子33の下端の面と筒体部42の上端の面との間には上下方向1001Aにおいてギャップ(隙間)が確保されている。このギャップは確保されていなくてもよい。
可動子32は円柱状に形成された可動鉄心であって、固定子33の下方に位置する。可動子32の上端の面は固定子33の下端の面に上下方向1001Aで対向する。可動子32の外径は筒体4の内径すなわち中空部4Cの外径よりも小さい。可動子32は筒体4の内側である中空部4C内を上下方向1001Aに移動する。すなわち、可動子32は、可動子32の上端の面が固定子33の下端の面に接触した位置P3と、可動子32の上端の面が固定子33の下端の面から離れた位置P4との間で移動可能に構成されている。換言すれば、可動子32は、筒体4の内側に配置されて上下方向1001A(コイル31の軸方向31A)に往復移動するように構成されている。
復帰ばね35はコイルばねであって、固定子33の内側に配置されている。復帰ばね35は、可動子32の上端面に押されて圧縮されることにより下向きの弾性力を発生する。接圧ばね36はコイルばねであって、継鉄部341と可動接触子25との間に配置されている。接圧ばね36は、可動接触子25に押されて圧縮されることにより上向きの弾性力を発生する。
シャフト37は、非磁性材料から上下方向に延びた丸棒状に形成されている。シャフト37は、継鉄部341の中央部に形成された孔344と、可動接触子25の中央部に形成された孔251とに挿通されている。シャフト37は、固定子33及び復帰ばね35の内側を通って、シャフト37の下端が可動子32に固定されている。また、シャフト37の上端には留め部371が一体に形成されている。留め部371の外径は可動接触子25の孔251の外径よりも大きい。シャフト37は、可動子32が上下方向1001Aに移動するのに伴って上下方向1001Aに移動する。
なお、電磁石装置3は、可動子32及び固定子33を収納する器体を有していてもよい。器体は、上面に設けられた開口を有して、底を有する円筒状に形成されている。器体の上端である開口の周縁部が継鉄部341に固定され、器体の下部が筒体4の内側の中空部4Cに嵌め合わされる。このため、器体は、可動子32の移動方向を上下方向1001Aに制限し、且つ可動子32の位置P4を規定する。
また、この器体と上述のケースと連結体とは、内部に気密空間を形成する気密容器を構成することが望ましく、この場合、気密容器内には水素を主体とするアーク消弧性ガスが封入されているのが望ましい。この構成では、気密容器内に収納されている可動接点22A、22Bが固定接点21A、21Aからそれぞれ離れる際にアークが生じたとしても、アーク消弧性ガスによりアークを急速に冷却して迅速に消弧することが可能になる。本実施形態の電磁継電器1Aでは、固定接点21A、21B及び可動接点22A、22Bを収納する気密容器を構成することが望ましいが、この構成を採用するか否かは任意である。
ここで、本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40の上端がN極、下端がS極となっている。したがって、永久磁石40は、筒体部42、可動子32、固定子33、継鉄部341、継鉄部343B(343A)、継鉄部342、筒体部41を順に通る向きの磁束φ2を発生する。磁束φ2の向きは、コイル31で発生する磁束φ1の向きと同じである。なお、永久磁石40は、上端がS極、下端がN極であってもよい。この場合、コイル31に流す電流の向きを逆向きにすることで、磁束φ1の向きと、磁束φ2の向きとを揃えればよい。
永久磁石40は磁束φ1にとって磁気的な空隙になり得る。本実施形態では、可動接点22A、22Bが位置P1に位置しているときと位置P2に位置しているときとに、中心軸方向4Eと直角の方向4Fにおいて筒体4の筒体部41、42は可動子32に対向している。したがって磁束φ1は永久磁石40及び筒体部42を殆ど通らず、主に筒体部41を通って可動子32を通る。また、磁束φ1及び磁束φ2は、何れも可動子32と固定子33との間のギャップ(隙間)を通る。したがって、磁束φ1及び磁束φ2により、可動子32と固定子33との間のギャップを縮めさせるような磁気吸引力が生じる。
以下、本実施形態の電磁継電器1Aの基本的な動作について簡単に説明する。まず、コイル31に通電されていないとき(非通電時)における電磁継電器1Aの状態について説明する。この状態では、永久磁石40で発生する磁束φ2により可動子32と固定子33との間に磁気吸引力が生じているが、復帰ばね35の弾性力の方が大きいため、可動子32は位置P4に位置する。このとき、シャフト37の留め部371は可動接触子25を下方に押し下げる。したがって、可動接触子25は、留め部371によって上方への移動が規制され、可動接点22A、22Bを固定接点21A、21Bからそれぞれ離れた開位置(位置P2)に位置させる。この状態は、接点装置2が開いた状態であり、一対の接点台23、24間は非導通である。
次に、コイル31の通電時における電磁継電器1Aの状態について説明する。この状態では、コイル31で発生する磁束φ1と、永久磁石40で発生する磁束φ2とにより可動子32と固定子33との間に磁気吸引力が生じる。この磁気吸引力は復帰ばね35の弾性力よりも大きい。したがって、可動子32は復帰ばね35の弾性力に抗して上方に引き寄せられ、固定子33に接触する位置P3に移動する。すると、可動子32と連動するシャフト37が上方に引き上げられることにより、留め部371も上方へと移動するため、可動接触子25の上方への移動規制が解除される。このため、可動接触子25は、接圧ばね36の弾性力により上方に押し上げられ、可動接点22A、22Bを固定接点21A、21Bにそれぞれ接触させる閉位置(位置)に移動させる。この状態は、接点装置2が閉じた状態であり、一対の接点台23、24間が導通する。
この状態でコイル31の通電が解除されると、コイル31で発生する磁束φ1による磁気吸引力が失われるため、復帰ばね35の弾性力が磁気吸引力を上回る。したがって、可動子32は復帰ばね35により押し下げられ位置P4に移動する。すると、可動子32と連動するシャフト37が下方に引き下げられることにより、留め部371も下方へと移動し、可動接触子25が接圧ばね36の弾性力に抗して下方へと押し下げられる。このため、可動接点22A、22Bが開位置(位置P2)に位置するので、接点装置2が開いた状態となり、一対の接点台23、24間は非導通となる。
すなわち、電磁石装置3は、コイル31への通電時に磁束φ1及び磁束φ2により可動子32を吸引するように構成されている。そして、電磁石装置3は、可動子32の吸引に伴って固定接点21A、21Bから離れた開位置(位置P2)から固定接点21A、21Bにそれぞれ接触する閉位置(位置P1)へと可動接点22A、22Bを移動させるように構成されている。また、電磁石装置3は、コイル31への通電が解除されると、閉位置(位置P1)より開位置(位置P2)へと可動接点22A、22Bを移動させるように構成されている。つまり、本実施形態の電磁継電器1Aは、コイル31の通電時に接点装置2が閉じ、コイル31の非通電時に接点装置2が開くa接点の単安定リレー(monostable relay)である(JIS C 4540−1参照)。
なお、本実施形態の電磁継電器1Aは、コイル31の通電時に接点装置2が開き、コイル31の非通電時に接点装置2が閉じるb接点の単安定リレーで構成してもよい。この構成では、開位置が位置P1、閉位置が位置P2となる。すなわち、電磁石装置3は、コイル31への通電時に、可動子32の吸引に伴って固定接点21A、21Bにそれぞれ接触する閉位置(位置P2)より、固定接点21A、21Bからそれぞれ離れた開位置(位置P1)へと可動接点22A、22Bを移動させるように構成される。また、電磁石装置3は、コイル31への通電が解除されると、開位置(位置P1)より閉位置(位置P2)へと可動接点22A、22Bを移動させるように構成される。
上述のように、本実施形態の電磁継電器1Aでは、コイル31で発生する磁束φ1を通す磁気回路34Aに永久磁石40で発生する磁束φ2が加わることにより、可動子32と固定子33との間に生じる磁気吸引力を大きくすることができる。すなわち、電磁石装置3は、コイル31への通電の時に、磁束φ1、φ2により可動子32を吸引することにより位置P1に可動接点22A、22Bを位置させる。したがって、接点装置2を閉じるために必要な磁気吸引力が同じであるならば、磁束φ2の分だけ磁束φ1は小さくて済む。すなわち、本実施形態の電磁継電器1Aは、コイル31に流す必要のある電流を小さくすることができ、消費電力を低減することができる。また、本実施形態の電磁継電器1Aでは、必要とする磁束φ1が小さくて済むことから、コイル31を小さくすることができるので、小型化及び軽量化も図ることができる。
ここで、特許文献1に示す従来の電磁継電器では、可動鉄心に永久磁石が一体に設けられているため、以下の問題点を抱えている。
第1に、従来の電磁継電器では、可動鉄心の形状、寸法を変更しなければならず、設計が困難である。また、従来の電磁継電器では、可動鉄心に永久磁石を組み込むための構造が複雑であることから、可動鉄心及び永久磁石の要求される寸法精度も高くなり、コストの増大を招く虞がある。
第2に、従来の電磁継電器では、可動鉄心に永久磁石の質量が上乗せされるため、可動鉄心が固定鉄心に接触する際の衝撃が大きくなり、電磁継電器の動作音が大きくなる。
第3に、小型且つ強力な電磁石装置を設計するためには、可動鉄心に一定以上の体積が必要であり、また、可動鉄心の固定鉄心との対向面積を一定以上確保する必要がある。しかしながら、従来の電磁継電器では、可動鉄心に永久磁石が組み込まれているため、可動鉄心の一定以上の体積、及び一定以上の対向面積を確保し難い。
第4に、電磁継電器では、接点の寿命、遮断性能、通電性能を向上させるために、可動鉄心及び固定鉄心を含めて気密空間を形成する場合がある。しかしながら、従来の電磁継電器では、可動鉄心に永久磁石を組み込む構造となっているため、気密空間内に永久磁石が配置される構成となっている。このため、従来の電磁継電器では、永久磁石を組み込むことによる可動鉄心の大型化に伴って、気密空間を大きく設計する必要がある。そして、気密空間を大きく設計することは技術的に難しく、またコストが嵩む。
本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40を筒体4の一部として構成することにより、上記の問題点を解決している。第1の問題点について、本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40が筒体4の一部を構成していることから、可動子32に永久磁石40を組み込む必要がない。このため、本実施形態の電磁継電器1Aでは、可動子32の形状や寸法を変更する必要がなく、また、可動子32及び永久磁石40の要求される寸法精度も従来例と比較して低くなる。したがって、本実施形態の電磁継電器1Aは、従来の電磁継電器と比較して設計が容易であり、またコストの増大を招く虞もなく、第1の問題点を解消することができる。
要するに、本実施形態の電磁継電器1Aは、永久磁石40が筒体4の一部を構成している。このため、本実施形態の電磁継電器1Aは、可動鉄心に永久磁石を一体に設ける従来の電磁継電器と比較して、設計が容易で且つコストを抑えつつ消費電力の低減を図ることができる。
第2の問題点について、本実施形態の電磁継電器1Aでは、可動子32に永久磁石40を組み込む必要がないことから、永久磁石40の質量が可動子32に上乗せされることがない。このため、本実施形態の電磁継電器1Aは、可動子32が固定子33に接触する際の衝撃が従来の電磁継電器と比較して小さいので、動作音が小さくなる。したがって、本実施形態の電磁継電器1Aは、第2の問題点を解消することができる。更に言えば、従来の電磁継電器では、永久磁石が可動鉄心に搭載され、衝撃が加わり易い構成になっているのに対し、本実施形態の電磁継電器1Aは、永久磁石40を可動子32及び固定子33の何れにも搭載していない。このため、本実施形態の電磁継電器1Aは、可動子32が固定子33に接触した際の衝撃が永久磁石40にも伝わり難く、永久磁石40の耐衝撃性にも優れている。
第3の問題点について、本実施形態の電磁継電器1Aでは、可動子32に永久磁石40を組み込む必要がないことから、可動子32の一定以上の体積、及び一定以上の対向面積を従来の電磁継電器と比較して容易に確保することができる。したがって、本実施形態の電磁継電器1Aは、第3の問題点を解消することができる。
第4の問題点について、本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40を筒体4の一部として構成しているため、永久磁石40が気密空間の外に配置される。したがって、本実施形態の電磁継電器1Aでは、可動子32及び固定子33を器体に収納し、封止することで気密空間を形成したとしても、永久磁石40が気密空間の設計に影響を及ぼすことがない。したがって、本実施形態の電磁継電器1Aは、従来の電磁継電器と比較して気密空間の設計が容易であり、コストが嵩むこともなく、第4の問題点を解消することができる。
また、本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40が筒体4の一部を構成しているので、図2に示すように、可動子32と固定子33との間のギャップの近傍に永久磁石40が配置されることになる。このため、本実施形態の電磁継電器1Aは、当該ギャップに磁束φ2を通し易く、磁気回路34Aの磁気効率を高めることができる。
更に、本実施形態の電磁継電器1Aは、従来の電磁継電器と比較して、可動子32の質量を小さくすることができる。このため、本実施形態の電磁継電器1Aは、仮に過大な衝撃が加わったとしても、衝撃による可動子32の変位を小さく抑えることが可能であり、耐衝撃性が向上する。
磁束φ1の通る磁気回路34Aに磁束φ2が通るために、例えば継鉄34の一部として永久磁石40を設けることも可能である。しかしながら、この構成では、永久磁石40がコイル31の外側に配置されるため、永久磁石40が大型化してしまう。一方、本実施形態の電磁継電器1Aでは、永久磁石40をコイル31の内側に挿入される筒体4の一部として設けている。このため、永久磁石40がコイル31の内側に配置されるため、継鉄34の一部として永久磁石40を設ける場合と比較して、永久磁石40の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の電磁継電器1Aでは、磁性材料により形成されている筒体部41と筒体部42との間に永久磁石40を設けている。このため、永久磁石40で発生する磁束φ2は、図2に示すように、筒体部41及び筒体部42を通る。したがって、筒体部41及び筒体部42を設けない電磁継電器と比較して、永久磁石40で発生する磁束φ2の漏れを低減することができるので、磁気回路34Aの磁気効率を高めることができる。
図3は本実施形態に係る他の電磁継電器1Bの概略断面図である。図3において、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同じ部分には同じ参照番号を付す。図3に示す電磁継電器1Bでは、筒体部43と永久磁石40とで筒体4が構成されており、筒体4の上端は永久磁石40で構成されている。筒体部43は磁性材料よりなり、円筒状に形成されている。また、筒体4の下端(コイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eの一端)が継鉄34(継鉄部342)と連結されている。そして、永久磁石40は筒体部43の上端に固定されている。換言すれば、筒体4は、コイル31の軸方向31Aにおいて、下端(コイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eの一端)側から筒体部43、永久磁石40の順に配置されるように構成されている。すなわち、筒体4の中心軸方向4Eにおいて、筒体部43は、筒体4の下端(コイル31の軸方向31Aの一端)と永久磁石40との間に位置する。可動接点22A、22Bが位置P1に位置しているときと位置P2に位置しているときとに、中心軸方向4Eと直角の方向4Fにおいて筒体4の筒体部43は可動子32に対向している。この構成でも、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同様の効果を奏することができる。また、電磁継電器1Bでは、筒体部43と永久磁石40との計2つの部品で筒体4を構成しているため、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと比較して部品点数を削減し、コストを低減することができる。
図4は本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Cの概略断面図である。図4において、図3に示す電磁継電器1Bと同じ部分には同じ参照番号を付す。図4に示す電磁継電器1Cでは、筒体部43は、継鉄34(継鉄部342)に継ぎ目なく一体的に形成されている。筒体部43は、継鉄部342に例えば絞り加工やバーリング加工等の加工を施して、継鉄部342に継ぎ目なく形成することが可能である。この構成では、筒体部43と継鉄部342との間に継ぎ目がある場合と比較して、筒体部43と継鉄部342との間のギャップを低減することができる。したがって、この構成では、ギャップの低減により磁気回路34Aの磁気効率が向上し、可動子32と固定子33との間の磁気吸引力の増大を図ることができる。
なお、筒体部43の他に、継鉄部343A、343Bも継鉄部342に継ぎ目なく一体的に形成する構成であってもよい。この構成では、継鉄部343A、343Bのそれぞれと継鉄部342との間のギャップも低減することができるので、磁気回路34Aの磁気効率が更に向上し、可動子32と固定子33との間の磁気吸引力のさらなる増大を図ることができる。
図5は本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Dの概略断面図である。図5において、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同じ部分には同じ参照番号を付す。図5に示す電磁継電器1Dでは、筒体部44と永久磁石40とで筒体4が構成されている。筒体4の下端は永久磁石40で構成されている。筒体部44は磁性材料よりなり、円筒状に形成されている。また、筒体4の下端(コイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eの一端)が継鉄34(継鉄部342)と連結されている。そして、永久磁石40は、筒体部44と継鉄部342との間に設けられている。換言すれば、筒体4は、筒体4の中心軸方向4Eにおいて、下端(コイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eの一端)側から永久磁石40、筒体部44の順に配置されるように構成されている。すなわち、筒体4の中心軸方向4Eにおいて、永久磁石40は、筒体4の下端(コイル31の軸方向31Aすなわち筒体4の中心軸方向4Eの一端)と筒体部44の間に位置する。この構成でも、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同様の効果を奏することができる。また、電磁継電器1Dでは、筒体部44と永久磁石40との計2つの部品で筒体4を構成しているため、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと比較して部品点数を削減し、コストを低減することができる。
図6は本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Eの概略断面図である。図5において、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同じ部分には同じ参照番号を付す。図6に示す電磁継電器1Eでは、筒体4は永久磁石40で形成されている。すなわち筒体4の上端と下端の双方とも永久磁石40で構成されており、永久磁石40は筒体4の全体を構成する、いる。この構成でも、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同様の効果を奏することができる。また、この構成では、筒体4が永久磁石40のみで形成されているため、筒体部43や筒体部44を有する電磁継電器1Aと比較して部品点数を更に削減し、コストを低減することができる。
なお、本実施形態の電磁継電器1A〜1Eでは、可動接触子25に可動接点22A、22Bを設けているが、この構成に限定する趣旨ではない。例えば、可動接触子25の一部が可動接点22A、22Bをなしている構成であってもよい。
図7は本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Fの概略断面図である。図5において、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同じ部分には同じ参照番号を付す。図1Aから図6に示す本実施形態の電磁継電器1A〜1Eでは、可動子32、固定子33、及び筒体4がコイル31の内側に位置するようにコイル31を配置しているが、コイル31の配置を限定する趣旨ではない。図7に示す電磁継電器1Fでは、筒体4の周囲を避けるようにコイル31が配置されている。この構成では、筒体4の存在により利用されていなかったコイル31と固定子33との間の空間(図1A参照)を利用して、コイル31を配置することができる。また、この構成では、筒体4の周囲の空間にコイル31が配置されない。このため、この空間を利用することで、上下方向1001Aに直交する平面内での筒体4の占有面積を大きくする代わりに、筒体4の高さ寸法(上下方向1001Aの寸法)を小さくすることができる。そして、この構成では、筒体4の高さ寸法を小さくすることで、結果として電磁継電器1Fの高さ寸法を小さくすることができる。
図8Aは本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Gの概略断面図である。図8Aにおいて、図1Aと図1Bに示す電磁継電器1Aと同じ部分には同じ参照番号を付す。図8Aに示す電磁継電器1Gでは、コイル31の代わりに、左側の継鉄部343Aにコイル131が巻き付けられており、右側の継鉄部343Bにコイル231が巻き付けられている。この構成では、電磁継電器1Gの奥行き寸法(図8Aにおける紙面奥行き方向の寸法)を小さくすることができる。
図8Bは本実施形態に係るさらに他の電磁継電器1Hの概略断面図である。図8Bにおいて、図8Aに示す電磁継電器1Gと同じ部分には同じ参照番号を付す。図8Bに示す電磁継電器1Hでは、継鉄部343Bのみにコイル231が巻き付けられており、継鉄部343Aにはコイル131は巻き付けられていない。この構成では、部品点数を削減することができる。
なお、上記のようにコイル31(131、231)の配置を変更しても、コイル31で発生する磁束φ1は、可動子32、固定子33、継鉄34、及び筒体4で形成される磁気回路34Aを通る。
本実施形態において、「上方」「下方」「上面」「下面」「上端」「下端」等の方向を示す用語は電磁継電器1A〜1Hの構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明に係る電磁継電器は、設計が容易で且つコストを抑えつつ消費電力の低減を図ることができるので、各種制御装置等に有用である。
1A〜1H 電磁継電器
2 接点装置
3 電磁石装置
4 筒体
4C 中空部
4D 中心軸
4E 中心軸方向
21A,21B 固定接点
22A,22B 可動接点
31 コイル
32 可動子
33 固定子
33P ギャップ
34A 磁気回路
34 継鉄
40 永久磁石
41 筒体部(第1筒体部)
42 筒体部(第2筒体部)
43 筒体部
44 筒体部
131 コイル
231 コイル
P1 位置(第1位置)
P2 位置(第2位置)
φ1 磁束(第1磁束)
φ2 磁束(第2磁束)

Claims (10)

  1. 固定接点及び可動接点を有する接点装置と、
    前記可動接点を移動させる電磁石装置と、
    を備え、
    前記電磁石装置は、
    通電により第1磁束を発生するコイルと、
    前記第1磁束の向きと同じ向きの第2磁束を発生する永久磁石を有して、中心軸方向に延びる中空部を有する筒体と、
    と、
    前記筒体の前記中空部に配置されて前記中心軸方向に往復移動する可動子と、
    前記可動子と前記筒体と共に前記第1磁束と前記第2磁束の少なくとも一方を通す磁気回路を形成する継鉄と、
    を有し、
    前記電磁石装置は、
    前記コイルへの通電の時に、前記第1磁束と前記第2磁束により前記可動子を吸引することにより第1位置に前記可動接点を位置させ、
    前記コイルへの通電が解除されると前記第1位置と異なる第2位置に前記可動接点を位置させる、
    ように構成されている、電磁継電器。
  2. 前記筒体は、磁性材料により形成されている第1筒体部と第2筒体部とをさらに有し、
    前記永久磁石は、前記中心軸方向において前記第1筒体部と前記第2筒体部との間に設けられている、請求項1記載の電磁継電器。
  3. 前記可動接点が前記第1位置に位置しているときと前記第2位置に位置しているときとに、前記中心軸方向と直角の方向において前記筒体の前記第1筒体部と前記第2筒体部は前記可動子に対向する、請求項2記載の電磁継電器。
  4. 前記筒体は磁性材料により形成されている筒体部を有し、
    前記筒体の前記中心軸方向の一端が前記継鉄と連結されており、
    前記中心軸方向において、前記筒体の前記筒体部は前記筒体の前記一端と前記永久磁石の間に配置されている、請求項1記載の電磁継電器。
  5. 前記可動接点が前記第1位置に位置しているときと前記第2位置に位置しているときとに、前記中心軸方向と直角の方向において前記筒体の前記筒体部は前記可動子に対向する、請求項4記載の電磁継電器。
  6. 前記筒体部は前記継鉄に継ぎ目なく連結されている、請求項4記載の電磁継電器。
  7. 前記筒体部は前記継鉄と一体的に形成されている、請求項6記載の電磁継電器。
  8. 前記筒体は磁性材料により形成されている筒体部を有し、
    前記筒体の前記中心軸方向の一端は前記継鉄と連結されており、
    前記中心軸方向において、前記永久磁石は前記筒体の前記一端と前記筒体部との間に配置されている、請求項1記載の電磁継電器。
  9. 前記永久磁石は前記筒体の全体を構成する、請求項1記載の電磁継電器。
  10. 前記電磁石装置は、前記可動子とギャップを介して対向してかつ前記筒体と前記可動子と前記継鉄とで前記磁気回路を形成する固定子をさらに有し、
    前記第1磁束の前記向きは前記ギャップにおいて前記第2磁束と同じ向きである、請求項1記載の電磁継電器。
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