JPWO2017183305A1 - 接点開閉装置及びこれを用いた電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

一方側の端部に固定接点(33a,33a)を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子(33,33)と、前記固定接点(33a,33a)に接離可能に対向する一対の可動接点(49a,49a)を両端部に備え、一対の前記固定接点端子(33,33)に架け渡すように配置され、前記固定接点端子(33,33)に向けて往復移動可能に支持された可動接触子(49)と、一方側の端部に設けた固定部(71,76)を、前記固定接点端子(33,33)の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子(70,75)とを備える接点開閉装置であって、少なくとも一方の前記引き出し端子(70)の固定部(71)に連続する延在部(72)を、前記可動接触子(49)に沿うように配置するとともに、一対の前記引き出し端子(70,75)を介して前記固定接点端子(33,33)及び前記可動接触子(49)に通電する。

Description

本発明は、接点開閉装置、特に、大電流を通電した場合に生じる電磁反発力を低減できる接点開閉装置、例えば、電磁継電器に関する。
従来、特許文献1に示すような電磁継電器に大電流を通電すると、固定接点と可動接点とが接触した際に電磁反発力が生じる。このため、固定接点と可動接点との接点圧が低下し、固定接点と可動接点とが開離するおそれがある。この結果、接触信頼性が低いだけでなく、アークの発生によって接点溶着が生じやすいという不具合もある。そこで、例えば、電磁石ユニットのコイルの巻回数を増大させることにより、固定接点及び可動接点の相互の吸引力を高め、前述の電磁反発力を低減することが考えられる。
特開2013−187134号公報
しかしながら、コイルの巻回数を増大させると、電磁石ユニットが大型化し、電磁継電器が大型化する。さらに、固定接点を有する接点端子に引き出し端子を接続すると、電磁継電器が更に大型化するという問題点がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、小型で接触信頼性の高い接点開閉装置、及び、これを用いた電磁継電器を提供することを課題とする。
本発明の1つの態様に係る電磁継電器は、前記課題を解決すべく、
一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
少なくとも一方の前記引き出し端子の固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
一対の前記引き出し端子を介して前記固定接点端子及び前記可動接触子に通電する構成としてある。
本発明の前記態様によれば、固定接点と可動接点との間に大電流が流れた場合に、延在部に流れた大電流によって磁界が生じ、磁界の磁力が固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を低減できる。特に、接点間の吸引力を高めるために電磁石ユニットのコイルの巻回数を増大させる必要がない。このため、装置の大型化を回避しつつ、接触信頼性を向上させることができる。
本発明に係る第1実施形態の電磁継電器を示す斜視図である。 図1に示した電磁継電器を異なる角度から見た斜視図である。 図1に示した電磁継電器の分解斜視図である。 図1から外カバーを外した状態を示す斜視図である。 図4からケースを外した状態を示す斜視図である。 図5から更に構成部品の一部を外した状態を示す斜視図である。 図6から更に構成部品の一部を外した状態を示す斜視図である。 図7から更に構成部品の一部を外した状態を示す斜視図である。 図8から更に構成部品の一部を外した状態を示す斜視図である。 図5の正面断面斜視図である。 図5の右側面断面斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図13のI−I線断面図である。 本発明に係る第2実施形態の電磁継電器を示す分解斜視図である。 図15で示した電磁継電器の正面断面斜視図である。 図15で示した電磁継電器の右側面断面斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図19のII−II線断面図である。 本発明に係る第3実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図23のIII−III線断面図である。 本発明に係る第4実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図27のIV−IV線断面図である。 本発明に係る第5実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図31のV−V線断面図である。 本発明に係る第6実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図35のVI−VI線断面図である。 本発明に係る第7実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図39のVII−VII線断面図である。 本発明に係る第8実施形態の電磁継電器の通電路を示す概略斜視図である。 通電路を示す概略平面図である。 通電路を示す概略正面図である。 図43のVIII−VIII線断面図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
本発明の実施形態に係る接点開閉装置を電磁継電器に適用した場合を、図1〜図44の添付図面に従って説明する。
第1実施形態に係る電磁継電器は、図1〜図14に図示するように、ケース10に外カバー20を組み付けて形成したハウジング内に、接点機構ユニット30と、電磁石ユニット60とを組み込んである。そして、前記ハウジングから一対のコイル端子64,64と、一対の引き出し端子70,75と、が突出している。接点機構ユニット30は、一方側の端部に固定接点33aを有し、かつ、並設した一対の固定接点端子33,33と、固定接点33aに接離可能に対向する一対の可動接点49aを両端部に備え、一対の固定接点端子33,33に架け渡すように配置され、固定接点端子33,33に向けて往復移動可能に支持された可動接触子49と、一方側の端部に設けた固定部71,76を、固定接点端子33の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子70,75とを少なくとも備える接点開閉装置で構成している。
具体的には、前記接点機構ユニット30は、金属製筒状フランジ31、セラミックプレート32、板状第1ヨーク41及び有底筒体46で構成される密封空間内に組み込まれている。そして、前記電磁石ユニット60は、前記接点機構ユニット30を密封空間外から駆動する。このため、後述するように、可動接触子49を、電磁石ユニット60の励磁及び消磁に基づき、固定接点端子33に向けて往復移動するように支持している。
前記ケース10は、図3に示すように、略箱型形状の樹脂成形品である。そして、前記ケース10は、対向する側面の開口縁部に、1対の嵌合用リブ11,11をそれぞれY1方向に突設してある。
前記外カバー20は、図1及び図2に示すように、前記ケース10の開口部を被覆可能な平面形状を有し、かつ、底の浅い箱形状である。そして、前記外カバー20は、対向する側面の両側縁部のうち、その上方側に膨出部21,22を設けるとともに、その下方側に膨出部23,24を設けてある。
前記接点機構ユニット30は、既述したように、金属製筒状フランジ31、セラミックプレート32、板状第1ヨーク41及び有底筒体46で形成された密封空間内に組み込まれている。そして、前記接点機構ユニット30は、ホルダー35、筒状固定鉄芯42、可動軸43、可動鉄芯45及び可動接触子49で構成されている。
前記金属製筒状フランジ31は、図3に示すように、金属板をプレス加工で形成した略筒形状を有する。そして、前記金属製筒状フランジ31は、その上方側の外周縁部に前記セラミックプレート32をロウ付けしてある。また、前記金属製筒状フランジ31は、その下方側の外周縁部を後述する板状第1ヨーク41に溶接一体化してある(図6)。
前記セラミックプレート32は、前記金属製筒状フランジ31の上方開口縁部にロウ付け可能な平面形状を有する。また、前記セラミックプレート32は、端子孔32a,32a及びガス抜き孔32bを設けてある。そして、前記セラミックプレート32は、前記端子孔32aの開口縁部、及び、前記ガス抜き孔32bの開口縁部に、図示しない金属層をそれぞれ形成してある。さらに、前記セラミックプレート32は、図10に示すように、その端子孔32aに固定接点端子33をロウ付けしてある。前記固定接点端子33は、その下端部に固定接点33aを設けてある。さらに、前記セラミックプレート32は、図11に示すように、そのガス抜き孔32bにガス抜きパイプ34をロウ付けしてある。
前記ホルダー35は、箱形状を有する耐熱性の絶縁材で形成され、前記金属製筒状フランジ31内に収納されている(図10)。そして、前記ホルダー35は、その対向する両側外側面に、永久磁石36を保持できるポケット部35aをそれぞれ形成してある。また、前記ホルダー35は、その底面中央に平面正方形の中央凹所35b(図10)を一段低く設けてある。前記中央凹所35bは、その中心から筒状絶縁部35c(図10)を下方側に突設してある。前記筒状絶縁部35cは、アークが発生した場合に、金属製筒状フランジ31,板状第1ヨーク41及び筒状固定鉄芯42の経路で高電圧になっても、筒状固定鉄芯42と可動軸43とを絶縁することにより、両者の溶着一体化を防止する。また、前記ホルダー35は、前記中央凹所35bと前記ポケット部35aとの間に、後述するアーク消去片38を配置できる凹所35d(図10)を設けてある。そして、前記ホルダー35は、図10に示すように、後述する板状第1ヨーク41にスペーサ39及び1組の緩衝材40を介して載置される。
前記位置規制板37は、図3に示すように、正面略長方形の弾性金属板で構成し、その両側縁部を切り起こして弾性爪部を形成したものである。そして、前記位置規制板37は、前記ホルダー35内に圧入されることにより(図11)、後述する可動接触子49及び可動ヨーク48の空回りを規制する(図9)。
前記アーク消去片38は、図3に示すように、薄板金属にプレス加工を施して形成された断面逆門型形状を有している。そして、前記アーク消去片38は、接点開閉の際に生じたアークを急冷し、効率的に消去するため、前記ホルダー35の凹所35d(図10)に設置される。
前記緩衝材40は、図3に示すように、弾性材で構成する板状体である。そして、前記緩衝材40は、前記ホルダー35と、前記スペーサ39で覆われた板状第1ヨーク41とで挟持される(図10,図11)。
前記板状第1ヨーク41は、図3に示すように、前記ケース10の開口部内に嵌合可能な平面形状を有している。また、前記板状第1ヨーク41は、その中心にカシメ孔41aを設けてある。そして、前記板状第1ヨーク41は、その上面外周縁部に前記金属製筒状フランジ31の外周縁部を溶接一体化してある。さらに、前記板状第1ヨーク41は、そのカシメ孔41aに、筒状固定鉄芯42の上端部をカシメ固定してある。
前記筒状固定鉄芯42は、図10に示すように、その貫通孔42aに、前記ホルダー35の筒状絶縁部35cを介し、可動軸43をスライド移動可能に挿入してある。前記可動軸43は、その上方側に環状鍔部43aを備えている。そして、前記可動軸43は、復帰バネ44を挿通してあるとともに、その下端部に可動鉄芯45を固定してある。
前記可動軸43は、図10に示すように、その上端部から、受け部47a,接点バネ47、可動ヨーク48及び可動接触子49を順次挿通し、環状鍔部43aで係止してある。そして、前記可動軸43は、その上端部に固定した抜け止めリング50で、前記可動接触子49を抜け止めしている。
前記可動ヨーク48は、図11に示すように、板状磁性材の両端部を同一方向に、かつ、平行に曲げ起こして曲げ起こし部48a,48aを形成することにより、断面逆門型形状を有している。そして、前記可動ヨーク48は前記可動接触子49の下面に接触している。
前記可動接触子49は、その上面の両端部に突き出し加工で可動接点49a,49aを設けてある。前記可動接点49a,49aは、前記ホルダー35内に配置された固定接点端子33の固定接点33a,33aにそれぞれ接離可能に対向する。
前記可動鉄芯45を収納する有底筒体46は、図10に示すように、その開口縁部を前記板状第1ヨーク41に設けたカシメ孔41aの下面縁部近傍に気密接合されている。そして、前記ガス抜きパイプ34から内部空気を吸引した後、ガスを充填して封止することにより、密封空間が形成される。
固定ヨーク51は、図3に示すように、平面矩形状の板状磁性材であり、固定接点端子33の間に配置されている。また、前記固定ヨーク51の長手方向(Y1−Y2方向)の長さ寸法は、前記可動ヨーク48の長手方向(Y1−Y2方向)の長さ寸法よりも大きい。このため、前記固定ヨーク51に前記可動ヨーク48全体が重なり合うので、磁束の漏れが少なく、磁気効率が良い。そして、前記固定ヨーク51は、図11に示すように、ホルダー35の対向する開口縁部に架け渡されている。なお、可動ヨーク48は、固定ヨーク51の両端に接離可能に対向する両端部を備え、かつ、可動接触子49と一体に往復移動可能に支持されている。よって、固定接点33aと可動接点49aと接合した場合に、可動接触子49に流れる電流に基づき、固定ヨーク51と可動ヨーク48とが相互に吸引し合うよにう構成している。
蓋体52は、図7及び図8に示すように、前記ホルダー35の開口部に嵌合可能な平面形状を有する絶縁性の板状体である。そして、前記蓋体52は、一対の端子孔52a,52aを設けてある。
内カバー53は、前記セラミックプレート32をロウ付けした金属製筒状フランジ31を被覆できる立体形状を有する弾性体である。前記内カバー53は、例えば、衝突音を吸収しやすいゴム材を使用してもよい。そして、前記内カバー53は、その天井面に設けた一対の端子孔53a,53aの間に、貫通孔53bを設けてある。
前記電磁石ユニット60は、図3に示すように、コイル61をスプール62の胴部に巻回して形成してある。前記スプール62の両端に設けた鍔部には、中継端子63,63を固定してある。そして、前記中継端子63,63には、コイル61の引き出し線をそれぞれ絡げ、半田付けしてある。また、前記中継端子63,63には、コイル端子64の接続部64aを接続してある(図4,図5)。そして、前記コイル端子64の端子部64bは、外カバー20の膨出部23,24から外方に突出している。
そして、図10に示すように、前記スプール62に設けた貫通孔に前記有底筒体46を挿通する。ついで、前記有底筒体46の下端部を第2ヨーク65の嵌合孔65aに嵌合する。そして、前記第2ヨーク65の腕部65b,65bの上端部を前記板状第1ヨーク41の両端部にそれぞれ係合し、固定する(図7)。固定方法としては、例えば、カシメ,圧入あるいは溶接などが挙げられる。これにより、前記電磁石ユニット60と接点機構ユニット30とが一体化される。
前記引き出し端子70,75は、図5に示すように、板状導電材を屈曲して形成されている。そして、前記引き出し端子70,75は、前記固定接点端子33に6角ナット71aを介して固定される固定部71,76と、前記固定部71,76に連続する延在部72,77と、前記延在部72,77の先端に設けた端子部73,78と、をそれぞれ備えている。
そして、前記固定部71,76を固定接点端子33,33にそれぞれ固定すると、図12,13に示すように、延在部72,77が可動接触子49に沿うようにX1−X2方向に配置され、一対の引き出し端子70,75を介して固定接点端子33,33及び可動接触子49に通電可能とする。前記延在部72,77のX1−X2方向に沿う軸心は、図13に示すように、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの接合面よりも、固定接点端子側に、例えば固定接点端子33側(Z1方向)の高い位置に配置される。そして、延在部72,77に流れる電流の方向と、可動接触子49に流れる電流の方向とは同一方向である。
次に、前述の構成の電磁継電器の動作について説明する。
まず、図10に図示するように、コイル61に電圧が印加されていない場合には、復帰バネ44のバネ力で可動鉄芯45が下方(Z2方向)側に付勢されている。このため、前記可動鉄芯45と一体な可動軸43が下方(Z2方向)側に押し下げられ、可動接触子49が下方側に引き下げられている。このとき、可動軸43の環状鍔部43aがホルダー35の中央凹所35bの底面に係合している。このとき、可動接点49aが固定接点33aから開離しているが、可動鉄芯45は有底筒体46の底面に当接していない。
ついで、前記コイル61に電圧を印加して励磁すると、筒状固定鉄芯42に可動鉄芯45が吸引される。このため、可動軸43が復帰バネ44のバネ力に抗して上方(Z1方向)にスライド移動する。そして、可動接点49aが固定接点33aに接触する。さらに、復帰バネ44及び接点バネ47のバネ力に抗し、可動軸43が押し上げられる。このため、前記可動接点49aと前記固定接点33aとが、所定の接点圧で圧接する。このとき、固定ヨーク51に可動ヨーク48が接近する。しかし、固定ヨーク51と可動ヨーク48の曲げ起こし部48aとは、相互に直接接触することはなく、所定のエアーギャップを保持しつつ、磁気回路を構成する。接触信頼性を確保するためである。
なお、前記可動接点49aが前記固定接点33aに当接したときに生ずる衝突音は、内カバー53によって吸収,緩和される。このため、静音型の電磁継電器が得られる。
前記固定接点33aに前記可動接点49aが接触し、大電流が流れたときに、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの間に電磁反発力が生じる。
しかし、図13,図14に示すように、延在部72,77の軸心が固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ1方向に高い位置にある。さらに、可動接触子49に流れる電流の方向と、延在部72,77に流れる電流の方向とは同一方向である。このため、延在部72,77に大電流が流れて生じる磁力は、固定接点端子33に可動接触子49を引き寄せるように作用する。この結果、大電流が流れた場合に生じる前述の電磁反発力が低減し、接触信頼性が向上するとともに、アークの発生を防止できる。
さらに、本実施形態では、接点閉成時に可動ヨーク48と固定ヨーク51とは、所定のエアーギャップを保持しつつ、磁気回路を構成する。このため、前記可動ヨーク48と前記固定ヨーク51とに磁力線が流れ、磁気回路が形成される。この結果、前記可動接触子49に大電流が流れ、固定接点33aと可動接点49aとの間に電磁反発力が生じても、前記固定ヨーク51と前記可動ヨーク48とで形成される磁気回路により、固定ヨーク51に可動ヨーク48が吸引され、前記電磁反発力を抑制する。
したがって、本実施形態によれば、接点圧の減少や接点開離を防止することにより、接触信頼性が向上するとともに、アークの発生や接点溶着を防止できるという利点がある。
そして、前記コイル61への電圧の印加を停止して励磁を解くと、接点バネ47及び復帰バネ44のバネ力により、可動鉄芯45が筒状固定鉄芯42から離れる。このため、可動軸43が下方(Z2方向)側にスライド移動し、可動接点49aが固定接点33aから開離した後、可動軸43の環状鍔部43aがホルダー35の中央凹所35bに係合し、元の状態に復帰する(図10,11)。
本実施形態によれば、可動軸43の衝撃力がホルダー35を介して緩衝材40に吸収,緩和される。特に、可動軸43が元の状態に復帰しても、可動鉄芯45が有底筒体46の底面に当接しない。このため、可動軸43の衝突音は、ホルダー35,緩衝材40,筒状固定鉄芯42,内カバー53,電磁石ユニット60等によって吸収,緩和される。この結果、開閉音の小さい密封型電磁継電器が得られるという利点がある。
また、本実施形態の位置規制板37によれば、図11に図示するように、可動軸43が上下動することにより、可動接触子49が上下動する。その際に、前記可動接触子49,可動ヨーク48にブレが生じても、前記可動ヨーク48が、ホルダー35に圧入した位置規制板37に当接して位置規制される。このため、前記可動接触子49,前記可動ヨーク48が樹脂製のホルダー35の内周面に直接接触することがない。この結果、樹脂粉が生じず、接触不良が生じない。特に、前記位置規制板37は、金属材料で形成されているので、磨耗粉が生じにくい。
第2実施形態は、図15〜図20に示すように、前述の第1実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、固定ヨーク及び可動ヨークを設けない点である。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い電磁継電器が得られる。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
第3実施形態は、図21〜図24に示すように、前述の第1実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、引き出し端子70,75の端子部73,78の引き出し方向が逆方向となっている点である。
すなわち、図22に示すように、引き出し端子70と引き出し端子75とは点対称となるように屈曲した形状を有している。そして、延在部72はX2方向に向けて延在し、延在部77はX1方向に向けて延在している。さらに、前記延在部72,77のX1−X2方向に沿う軸心は、図23に示すように、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの接合面よりも、可動接触子側に、例えばZ2方向の低い位置に配置されている。そして、延在部72,77に流れる電流の方向と、可動接触子49に流れる電流の方向と、は逆方向となっている。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態によれば、図23,24に示すように、前記固定接点33aに前記可動接点49aが接触し、大電流が流れたときに、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの間に電磁反発力が生じる。
しかし、延在部72,77の軸心が固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ2方向に低い位置にある。さらに、可動接触子49に流れる電流の方向と延在部72,77に流れる電流の方向とが逆方向である。このため、延在部72,77に大電流が流れて生じる磁力は、可動接触子49に生じた磁力に反発する方向に作用する。この結果、延在部72,77に生じた磁力は、可動接触子49をZ1方向に押し上げるので、電磁反発力が低減する。これにより、接触信頼性が向上するとともに、アークの発生を防止できる。
第4実施形態は、図25〜図28に示すように、前述の第3実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、固定ヨーク及び可動ヨークを設けていない点である。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い電磁継電器が得られる。
他は前述の第3実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
第5実施形態は、図29〜図32に示すように、前述の第1実施形態と同様であり、異なる点は、引き出し端子70,75の延在部72,77の引き出し方向を同一方向(X1方向)とし、かつ、延在部72,77を上下方向(Z1−Z2方向)に配置した点である。
すなわち、引き出し端子70の延在部72がX1方向に沿って延在するとともに、端子部73がY2方向に向けて引き出してある。また、引き出し端子750の延在部77もX方向に沿って延在するとともに、端子部78をY2方向に向けて引き出してある。さらに、図31,32に示すように、延在部72の軸心及び延在部77の軸心は、固定接点33a及び可動接点49aの接合面を間にして上下(Z1−Z2方向)に配置されている。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態によれば、図31,32に示すように、前記固定接点33aに前記可動接点49aが接触し、大電流が流れたときに、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの間に電磁反発力が生じる。
しかし、延在部72の軸心は固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ1方向に高い位置にある。一方、延在部77の軸心は固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ2方向に低い位置にある。
また、可動接触子49に流れる電流の方向と、延在部72に流れる電流の方向とは同一方向である。一方、可動接触子49に流れる電流の方向と延在部77に流れる電流の方向とは逆方向である。
このため、延在部72,77に大電流が流れて磁力が生じると、延在部72で生じた磁力は可動接触子49をZ1方向に引き上げるように作用し、延在部77で生じた磁力は可動接触子49をZ1方向に押し上げるように作用する。この結果、延在部72,77に生じた磁力により、前述の電磁反発力が低減するので、接触信頼性が向上するとともに、アークの発生を防止できる。
第6実施形態は、図33〜図36に示すように、前述の第5実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、固定ヨーク及び可動ヨークを設けていない点である。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い電磁継電器が得られる。
他は前述の第5実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
第7実施形態は、図37〜図40に示すように、前述の第1実施形態と同様であり、異なる点は、引き出し端子70,75の引き出し方向を同一方向とし、かつ、延在部72,77を上下に配置した点である。
すなわち、引き出し端子70の延在部72がX1方向に沿って延在するとともに、端子部73もX1方向に沿って引き出されている。また、引き出し端子75の延在部77はX1方向に沿って延在するとともに、端子部78もX1方向に沿って引き出されている。さらに、図39,40に示すように、延在部72の軸心及び延在部77の軸心は、固定接点33a及び可動接点49aの接合面を間にして上下(Z1−Z2方向)に配置されている。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態によれば、図39,40に示すように、前記固定接点33aに前記可動接点49aが接触し、大電流が流れたときに、前記固定接点33aと前記可動接点49aとの間に電磁反発力が生じる。
しかし、延在部72の軸心が固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ1方向に高い位置にある。一方、延在部77の軸心が固定接点33aと可動接点49aとの接合面よりもZ2方向に低い位置にある。
そして、可動接触子49に流れる電流の方向と延在部72に流れる電流の方向とは同一方向である。一方、可動接触子49に流れる電流の方向と延在部77に流れる電流の方向とは逆方向である。
このため、延在部72,77に大電流が流れて磁力が生じると、延在部72で生じた磁力は可動接触子49をZ1方向に引き上げるように作用し、延在部77で生じた磁力は可動接触子49をZ1方向に押し上げるように作用する。この結果、延在部72,77に生じた磁力が、電磁反発力を低減させるので、接触信頼性が向上するとともに、アークの発生を防止できる。
第8実施形態は、図41〜図44に示すように、前述の第7実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、固定ヨーク及び可動ヨークを設けていない点である。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い電磁継電器が得られる。
他は前述の第7実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
以上、図面を参照して本発明における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1の態様に係る電磁継電器は、前記課題を解決すべく、
一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
少なくとも一方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
一対の前記引き出し端子を介して前記固定接点端子及び前記可動接触子に通電する構成としてある。
前記第1の態様によれば、固定接点と可動接点との間に大電流が流れた場合に、延在部に流れた大電流によって磁界が生じ、磁界の磁力が固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を低減できる。特に、接点間の吸引力を高めるために電磁石ユニットのコイルの巻回数を増大させる必要がない。このため、装置の大型化を回避しつつ、接触信頼性を向上させることができる。
本発明の第2の態様としては、第1の態様において、すなわち、
一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
少なくとも一方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
前記延在部の軸心を、前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも固定接点端子側に配置し、
前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記延在部に流れる電流の方向と、を同一方向にした構成としてある。
本第2の態様によれば、可動接触子に生じる磁界の方向と、延在部に生じる磁界の方向とが同一方向になる。このため、延在部に生じた磁力は可動接触子を吸引するように作用する。この結果、固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を、延在部の磁力で低減でき、装置を大型化せずに接触信頼性を向上させることができる。
本発明の第3の態様としては、第1の態様において、すなわち、
一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
少なくとも一方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
前記延在部の軸心を前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも可動接触子側に配置し、
前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記引き出し端子の延在部に流れる電流の方向と、を逆方向にした構成としてもよい。
本第3の態様によれば、可動接触子に生じる磁界の方向と、延在部に生じる磁界の方向とが逆方向になる。このため、延在部に生じた磁力は、可動接触子を反発するように作用し、可動接触子に設けた可動接点が固定接点側に押される。この結果、固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を、延在部の磁力で低減でき、装置を大型化せずに接触信頼性を向上できる。
本発明の第4の態様としては、第1の態様において、すなわち、
一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
一方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
少なくとも一方の前記引き出し端子の前記延在部の軸心を、前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも固定接点端子側に配置し、前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記延在部に流れる電流の方向と、を同一方向にする一方、
残る他方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、前記延在部の軸心を前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも可動接触子側に配置し、前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記引き出し端子の延在部に流れる電流の方向と、を逆方向にした構成としてもよい。
本第4の態様によれば、一方の延在部で生じた磁力が固定接点に可動接点を引き寄せる。一方、残る他方の延在部で生じた磁力が固定接点に可動接点を押し付ける。このため、固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を、一対の延在部で生じた磁力で低減できる。この結果、小型で接触信頼性の高い接点開閉装置が得られる。
本発明の第5の態様としては、第1〜4のいずれか1つの態様において、
前記固定接点端子の間に配置された固定ヨークと、
前記固定ヨークの両端に接離可能に対向する両端部を備え、かつ、前記可動接触子と一体に往復移動可能に支持された可動ヨークと、を有し、
前記固定接点と前記可動接点と接合した場合に、前記可動接触子に流れる電流に基づき、前記固定ヨークと前記可動ヨークとを相互に吸引し合う構成としてもよい。
本第5の態様によれば、固定接点と可動接点との間に大電流が流れた場合に、可動接触子に流れる電流によって生じた磁力で、固定ヨークに可動ヨークが吸引される。このため、固定接点に可動接点が吸着した場合に生じる電磁反発力を低減できる。この結果、装置を大型化せずに接触信頼性を向上できる。
本発明の第6の態様に係る電磁継電器は、第1〜5のいずれか1つの態様においける接点開閉装置と、
前記接点開閉装置を駆動する電磁石ユニットとを備え、
前記可動接触子を、前記電磁石ユニットの励磁及び消磁に基づき、前記固定接点端子に向けて往復移動するように支持した構成としてある。
本発明の第6の態様によれば、固定接点と可動接点との間に大電流が流れた場合に、延在部に流れた大電流によって磁界が生じ、磁界の磁力が固定接点と可動接点との間に生じた電磁反発力を低減できる。特に、接点間の吸引力を高めるために電磁石ユニットのコイルの巻回数を増大させる必要がない。このため、小型で接触信頼性の高い電磁継電器が得られるという効果がある。

なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の前記態様に係る接点開閉器は、前述の電磁継電器に適用する場合に限らず、他の接点開閉器に適用してもよいことは勿論である。
10 ケース
11 嵌合用リブ
20 外カバー
21 膨出部
22 膨出部
23 膨出部
24 膨出部
30 接点機構ユニット
31 金属製筒状フランジ
32 セラミックプレート
32a 端子孔
32b ガス抜き孔
33 固定接点端子
33a 固定接点
34 ガス抜きパイプ
35 ホルダー
35a ポケット部
35b 中央凹所
35c 筒状絶縁部
36 永久磁石
37 位置規制板
38 アーク消去片
39 スペーサ
40 緩衝材
41 板状第1ヨーク
41a カシメ孔
42 筒状固定鉄芯
43 可動軸
43a 環状鍔部
44 復帰バネ
45 可動鉄芯
46 有底筒体
47 接点バネ
47a 受け部
48 可動ヨーク
48a 曲げ起こし部
49 可動接触子
49a 可動接点
50 抜け止めリング
51 固定ヨーク
52 蓋体
52a 端子孔
53 内カバー
60 電磁石ユニット
61 コイル
62 スプール
63 中継端子
64 コイル端子
65 第2ヨーク
65a 嵌合孔
65b 腕部
70 引き出し端子
71 固定部
72 延在部
73 端子部
75 引き出し端子
76 固定部
77 延在部
78 端子部

Claims (6)

  1. 一方側の端部に固定接点を有し、かつ、並設した一対の固定接点端子と、
    前記固定接点に接離可能に対向する一対の可動接点を両端部に備え、一対の前記固定接点端子に架け渡すように配置され、前記固定接点端子に向けて往復移動可能に支持された可動接触子と、
    一方側の端部に設けた固定部を、前記固定接点端子の他方側の端部にそれぞれ固定した一対の引き出し端子とを備える接点開閉装置であって、
    少なくとも一方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、
    一対の前記引き出し端子を介して前記固定接点端子及び前記可動接触子に通電する接点開閉装置。
  2. 前記延在部の軸心を、前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも固定接点端子側に配置し、
    前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記延在部に流れる電流の方向と、を同一方向にする請求項1に記載の接点開閉装置。
  3. 前記延在部の軸心を前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも可動接触子側に配置し、
    前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記引き出し端子の延在部に流れる電流の方向と、を逆方向にする請求項1に記載の接点開閉装置。
  4. 少なくとも一方の前記引き出し端子の前記延在部の軸心を、前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも固定接点端子側に配置し、前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記延在部に流れる電流の方向と、を同一方向にする一方、
    残る他方の前記引き出し端子の前記固定部に連続する延在部を、前記可動接触子に沿うように配置するとともに、前記延在部の軸心を前記固定接点と前記可動接点との接合面よりも可動接触子側に配置し、前記可動接触子に流れる電流の方向と、前記引き出し端子の延在部に流れる電流の方向と、を逆方向にする請求項1に記載の接点開閉装置。
  5. 前記固定接点端子の間に配置された固定ヨークと、
    前記固定ヨークの両端に接離可能に対向する両端部を備え、かつ、前記可動接触子と一体に往復移動可能に支持された可動ヨークと、を有し、
    前記固定接点と前記可動接点と接合した場合に、前記可動接触子に流れる電流に基づき、前記固定ヨークと前記可動ヨークとが相互に吸引し合う請求項1〜4のいずれか1項に記載の接点開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の接点開閉装置と、
    前記接点開閉装置を駆動する電磁石ユニットとを備え、
    前記可動接触子を、前記電磁石ユニットの励磁及び消磁に基づき、前記固定接点端子に向けて往復移動するように支持する電磁継電器。
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