JP7243535B2 - 接点装置及び電磁接触器 - Google Patents

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Description

本発明は、接点装置及び電磁接触器に関し、特に、絶縁部に支持された固定接触子を有する接点装置及びそれを備えた電磁接触器に適用して有効な技術に関するものである。
電磁接触器は、例えば特許文献1に開示されているように、電路の開閉を行う接点装置と、この接点装置を駆動する電磁石装置とを備えている。接点装置は、セラミック製の絶縁板(絶縁部)を含む接点収納ケース内に、絶縁板の外面側から取付け穴に挿入されて反対側の内面側に突出する一対の固定電極に個別に連結された一対の固定接触子と、一対の固定接触子に対して接離可能に配置された可動接触子と、を備えている。また、接点装置は、固定接触子の固定接点以外を覆う絶縁カバーを備えている。
特開2012-243591号公報
ところで、接点装置においても、低コスト化が要求されている。しかしながら、従来の接点装置では、固定電極と固定接触子とがそれぞれ個別の部品で構成されている。そして、固定電極は、絶縁板のメタライズ層にロウ付けによって固定されている。また、固定電極と固定接触子とはロウ付けによって電気的及び機械的に接続されている。また、絶縁板にメタライズ層を形成するために絶縁板をセラミック製としている。このため、部品点数が多く、また、複雑な組み立てが必要であり、接点装置のコストを押し上げる要因となっていた。
本発明の目的は、接点装置の低コスト化を図ることが可能な接点装置及び電磁接触器を提供することにある。
本発明の一態様に係る接点装置は、絶縁樹脂からなる絶縁部を含む接点収納ケース内に、絶縁部を絶縁部の厚さ方向に貫通して絶縁部に固定された一対の固定接触子と、一対の固定接触子に対して接離可能に配置された可動接触子と、を備え、絶縁部と一対の固定接触子とが一体成形になっている。
また、本発明の一態様に係る電磁接触器は、上記接点装置と、上記接点装置を可動させる電磁石装置とを備えている。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
本発明によれば、接点装置の低コスト化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る接点装置を備えた電磁接触器の内部構成を示す模式的断面図である。 図1の一部を拡大した模式的要部断面図である。 図1の絶縁部の外面側を示す模式的斜視図である。 図1の絶縁部の内面側を示す模式的斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
また、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものではない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の実施形態では、空間内で互に直交する三方向において、同一平面内で互に直交する第1の方向及び第2の方向をそれぞれX方向、Y方向とし、第1の方向及び第2の方向のそれぞれと直交する第3の方向をZ方向とする。
〔電磁接触器の構成〕
まず、本発明の一実施形態に係る接点装置を備えた電磁接触器の構成について説明する。
図1に示すように、電磁接触器1は、電路の開閉を行う接点装置10と、この接点装置10を駆動する電磁石装置100とを備えている。そして、接点装置10及び電磁石装置100は、Z方向に縦積みで配置されている。
〔電磁石装置の構成〕
次に、電磁石装置の構成について説明する。
図1に示すように、電磁石装置100は、側面から見て偏平なU字形状の磁気ヨーク101と、この磁気ヨーク101の底部102の中央部に固定された円筒状補助ヨーク103と、この円筒状補助ヨーク103の外側に配置されたスプール104と、を有している。
スプール104は、円筒状補助ヨーク103を挿通する中央円筒部105と、この中央円筒部105のZ方向下端から半径方向外方に突出する下フランジ部106と、中央円筒部105のZ方向の上端から半径方向外方に突出する上フランジ部107とを有する。そして、中央円筒部105、下フランジ部106及び上フランジ部107で形成される収納空間部に励磁コイル108が巻装されている。
磁気ヨーク101の開放端となる上端部には、上部磁気ヨーク110が固定されている。そして、この上部磁気ヨーク110の中央部には、スプール104の中央円筒部105に対向する貫通孔110aが設けられている。
スプール104の中央円筒部105内には、磁気ヨーク101の底部102との間に復帰スプリング114を配設した可動プランジャ115が摺動可能に配設されている。この可動プランジャ115には、上部磁気ヨーク110から上方に突出する上端部に半径方向外方に突出する周鍔部116が設けられている。
上部磁気ヨーク110の上面には、例えば円形の中心開口121を有する環状永久磁石120が可動プランジャ115の周鍔部116を囲むように固定されている。この環状永久磁石120は、Z方向である上下方向、即ち厚み方向に上端側を例えばN極とし、下端側をS極とするように着磁されている。
なお、環状永久磁石120の中心開口121の形状は、周鍔部116の形状に合わせた形状とし、外周面の形状は円形、方形等の形状とすることができる。
環状永久磁石120の上端面には、環状永久磁石120と同一外形で可動プランジャ115の周鍔部116の外径より小さい内径の貫通孔124を有する補助ヨーク125が固定されている。そして、この補助ヨーク125の下面に可動プランジャ115の周鍔部116が当接されている。
可動プランジャ115の上端部には、連結軸30の一端側が螺着により連結されている。可動プランジャ115は、非磁性体製で有底筒状に形成されたキャップ130により覆われている。そして、このキャップ130の開放端には半径方向外方に延長して形成されたフランジ部131が設けられており、このフランジ部131は上部磁気ヨーク110の下面にシール接合されている。これにより、キャップ130の内部と、後述する接点装置10の消弧室49とが上部磁気ヨーク110の貫通孔110aを介して連通された密封容器が形成されている。この密封容器内には、例えば水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素ガスの混合ガス、空気、SF6(六フッ化硫黄)ガスなどのガスが封入されている。
〔接点装置の構成〕
次に、接点装置の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、接点装置10は、絶縁樹脂からなる平板状の絶縁壁である絶縁部41を含む接点収納ケース40内に、絶縁部41の板厚方向に絶縁部41を貫通して絶縁部41に固定された一対の固定接触子11及び12と、一対の固定接触子11及び12に対して接離可能に配置された可動接触子20とを備えている。そして、絶縁部41と一対の固定接触子11及び12とが一体成形になっている。また、接点装置10は、可動接触子20に連結された連結軸30を備えている。
<接点収納ケース>
接点収納ケース40は、上述の絶縁部41と、この絶縁部41の板厚方向において互いに反対側に位置する外面(主面)41x及び内面(裏面)41yのうちの内面41yに一端側が固定された角状の第1筒体42と、この第1筒体42の一端側とは反対側の他端側に第1筒体42の内空部を覆うようにして固定された蓋部材43と、を備えている。また、接点収納ケース40は、一端側が第1筒体42の他端側に差し込まれ、一端側とは反対側の他端側にフランジ部44aが設けられた角状の第2筒体44を備えている。また、接点収納ケース40は、絶縁部41、第1筒体42及び蓋部材43で囲まれた消弧室49を備えている。
絶縁部41及び第1筒体42は、耐熱性及び絶縁性に優れた例えばエポキシ系の熱硬化性絶縁樹脂で形成され、各々の接合部が接着材を介して気密接合されている。第2筒体44は、金属製で形成され、一端側が第1筒体の他端側に差し込まれて気密接合され、他端側のフランジ部44aが、電磁石装置100の上部磁気ヨーク110にシール接合されている。
蓋部材43は、第2筒体44の内面と対向する角状の筒部43aを有し、金属製の第2筒体44に対するアークの影響を遮断する絶縁機能を有する。
<固定接触子>
図2に示すように、一対の固定接触子11及び12は、接点収納ケース40の消弧室49内において、可動接触子20の長手方向であるX方向に離間して配置されている。一方の固定接触子11は、固定接点13が設けられ、かつ絶縁部41の内面41y側に内面41yから離れて可動接触子20と対向して配置された第1導電部11aと、絶縁部41の外面41x側に平面視で第1導電部11aと重畳するようにして配置された第2導電部11bと、可動接触子20の長手方向の一端側の外において、一端側が第1導電部11aに連結(接続)され、一端側とは反対側の他端側が絶縁部41を通って第2導電部11bに連結(接続)された第3導電部11cと、を有する。同様に、他方の固定接触子12は、固定接点13が設けられ、かつ絶縁部41の内面41y側に内面41yから離れて可動接触子20と対向して配置された第1導電部12aと、絶縁部41の外面41x側に平面視で第1導電部12aと重畳するようにして配置された第2導電部12bと、可動接触子20の長手方向の他端側の外において、一端側が第1導電部12aに連結(接続)され、一端側とは反対側の他端側が絶縁部41を通して第2導電部12bに連結(接続)された第3導電部12cと、を有する。すなわち、一対の固定接触子11及び12の各々は、互に向かい合う側を開放したC字形状で形成されている。また、一対の固定接触子11及び12の各々は、固定接点13の配置面が内面となり、この内面とは反対側の面が外面となる。
一対の固定接触子11及び12において、第1導電部11a,12a、第2導電部11b,12b及び第3導電部11c,12cは、導電性の金属材料からなり、一体成形されている。この第1導電部11a,12a、第2導電部11b,12b及び第3導電部11c,12cは、例えば純度の高い銅板に曲げ加工を施すことによって形成されている。すなわち、第1導電部11a,12a、第2導電部11b,12b及び第3導電部11c,12cは板状で形成されている。そして、第2導電部11b,12bは、板厚方向において互いに反対側に位置する主面(外面)及び裏面(内面)を有し、第2導電部11b,12bの裏面(内面)が絶縁部41の中に埋設された状態で絶縁部41に固定されている。そして、第2導電部11b及び12bの各々の主面(外面)には、ピン状の外部端子15がそれぞれねじ込みにより連結されている。第2導電部11b,12bは、従来の接点装置において固定接触子が連結される固定電極に対応する。
<可動接触子、連結軸>
図1及び図2に示すように、可動接触子20は、X方向に延伸し、かつY方向に幅及びZ方向に板厚(厚み)を有する導電板で形成されている。可動接触子20は、Z方向である板厚方向において互いに反対側に位置する両面のうちの電磁石装置100側(接点収納ケース40の蓋部材43側)の主面に、一対の可動接点23a及び23bが長手方向に離間して配置されている。そして、可動接触子20は、一対の可動接点23a及び23bの間の中央部(中間部)に、Z方向に貫通する貫通孔24を備えている。一対の可動接点23a及び23bのうち、一方の可動接点23aは一方の固定接触子11の固定接点13と対向し、他方の可動接点23bは他方の固定接触子12の固定接点13と対向している。
可動接触子20の貫通孔24には連結軸30の長手方向の中央部(一端側と他端側との間の中間部)が摺動自在に挿通され、連結軸30が可動接触子20を板厚方向(Z方向)に横切るようにして可動接触子20に連結されている。
連結軸30の他端側には、外方に突出するフランジ部31が設けられている。そして、連結軸30の長手方向の中央部には連結軸30の外周を周回するようにしてCリング32が固定されており、このCリング32が可動接触子20の主面に当接している。
可動接触子20の長手方向の中央部と連結軸30のフランジ部31との間の連結軸30の外周には接触スプリング33が配置されており、可動接触子20に対して所定の付勢力を付与している。
連結軸30は、他端側の先端部が絶縁部41の内面から離間し、他端側が接点収納ケース40の蓋部材43に設けられた貫通孔43bを貫通して可動プランジャ115の上端部に、ねじ込みにより連結されている。すなわち、連結軸30は、蓋部材43の貫通孔43bを通って接点収納ケース40の内外に亘って延伸している。
<絶縁部>
図2~図4に示すように、絶縁部41には、一方の固定接触子11の固定接点13以外を覆う絶縁カバー45A、及び他方の固定接触子12の固定接点13以外を覆う絶縁カバー45Bが一体成形で設けられている。この実施形態において、絶縁カバー45A及び45Bは、第3導電部11c,12cの他端側から一端側(第2導電部11b,12b側から第1導電部11a,12a側)に亘って内面(可動接触子20側の面)を覆い、かつ側面及び外面(可動接触子20側とは反対側の面)を露出するように構成されている。絶縁カバー45A及び45Bは、第3導電部11c,12cの幅よりも幅広で形成されている。
なお、絶縁カバー45A,45Bは第3導電部11c,12cの内面及び側面、若しくは内面、側面及び裏面を覆う構成としてもよい。
絶縁部41には、平面視で可動接触子20の一方の可動接点23aと連結軸30との間に位置する仕切板46A、及び平面視で可動接触子20の他方の可動接点23bと連結軸30との間に位置する仕切板46Bが一体成形で設けられている。仕切板46A及び46Bは、絶縁部41の内面から可動接触子20に向かって延伸する。仕切板46A及び46Bの幅は、可動接触子20の幅と同等もしくは可動接触子20の幅よりも幅広であることが好ましい。
絶縁部41の外面41xには、外面41xから上方に突出し、Y方向に沿って延伸し、かつ一対の固定接触子11及び12の第2導電部11b,12b間を横切る突起47が一体形成で設けられている。
絶縁部41及び一対の固定接触子11,12は、絶縁部41の成形部であるキャビティを有する成形金型を使用し、成形金型のキャビティ内に一対の固定接触子11,12を配置して型締めした後、このキャビティ内に例えばエポキシ系の熱硬化性絶縁樹脂を加圧注入することによって一体成形される。この成形金型のキャビティに、絶縁カバー45A,45Bの成形部、仕切板46A,46Bの成形部及び突起47の成形部を設けておくことにより、固定接触子11,12とともに絶縁カバー45A,45B、仕切板46A,46B及び突起47を絶縁部41と一体成形で形成することができる。
〔電磁接触器の動作〕
次に、電磁接触器1の動作について、図1及び図2を参照して説明する。
今、一対の固定接触子11及び12において、一方の固定接触子11が一方の外部端子15を介して大電流を供給する電力源に接続され、他方の固定接触子12が他方の外部端子15を介して負荷に接続されているものとする。
そして、この状態で、電磁石装置100における励磁コイル108が非励磁状態にあって、電磁石装置100で可動プランジャ115を降下させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。この釈放状態では、可動プランジャ115が復帰スプリング114によって上部磁気ヨーク110から離れる上方向に付勢される。これと同時に、環状永久磁石120の磁力による吸引力が補助ヨーク125に作用されて、可動プランジャ115の周鍔部116が吸引される。このため、可動プランジャ115の周鍔部116の上面が補助ヨーク125の下面に当接している。
このため、可動プランジャ115に連結軸30を介して連結されている可動接触子20の一対の可動接点23a及び23bが一対の固定接触子11及び12の固定接点13から上方(離れる方向)に所定の距離だけ離間している。このため、一対の固定接触子11及び12間の電流路が遮断状態であり、接点装置10が開極状態となっている。
このように、電磁石装置100の釈放状態では、可動プランジャ115に復帰スプリング114による付勢力と環状永久磁石120による吸引力との双方が作用しているので、可動プランジャ115が外部からの振動や衝撃等によって不用意に下降することがなく、誤動作を確実に防止することができる。
この釈放状態から、電磁石装置100の励磁コイル108を励磁すると、この電磁石装置100で励磁力を発生させて、可動プランジャ115を復帰スプリング114の付勢力及び環状永久磁石120の吸引力に抗して下方に押し下げる。
そして、可動プランジャ115が復帰スプリング114の付勢力及び環状永久磁石120の吸引力に抗して速やかに下降する。そして、周鍔部116の下面が上部磁気ヨーク110の上面に当接することにより、可動プランジャ115の下降が停止される。
このように、可動プランジャ115が下降することにより、可動プランジャ115に連結軸30を介して連結されている可動接触子20も下降し、可動接触子20の可動接点23a,23bが一対の固定接触子11,12の固定接点13,13に接触スプリング33の接触圧で接触する。
このため、接点装置10は、外部電力供給源の大電流が固定接触子11、可動接触子20、及び固定接触子12を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
この接点装置10の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石装置100の励磁コイル108の励磁を停止する。
これによって、電磁石装置100で可動プランジャ115を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ115が復帰スプリング114の付勢力によって上昇し、周鍔部116が補助ヨーク125に近づくに従って環状永久磁石120の吸引力が増加する。
この可動プランジャ115が上昇することにより、可動プランジャ115に連結軸30を介して連結された可動接触子20が上昇する。これに応じて接触スプリング33で接触圧を与えている間は可動接触子20が固定接触子11及び12に接触している。その後、接触スプリング33の接触圧がなくなった時点で可動接触子20が固定接触子11及び12から上方に離間する開極状態となる。
この開極状態となると、固定接触子11及び12の固定接点13と可動接触子20の可動接点23a及び23bとの間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続される。このとき、固定接触子11及び12において、第2導電部11b,12bの可動接触子20側の面は絶縁部41で覆われ、第3導電部11c,12cの内面(可動接触子20側の面)は絶縁カバー45A,45Bで覆われているので、アークを固定接触子11及び12の固定接点13と可動接触子20の可動接点23a,23bとの間のみに発生させることができる。このため、アークが固定接触子11及び12上を動くことを確実に防止してアークの発生状態を安定させることができ、消弧性能を向上させることができる。しかも、絶縁カバー45A,45Bは第3導電部11c,12cの幅よりも幅広になっているので、アークの先端が短絡することも確実に防止することができる。
また、固定接触子11及び12において、第2導電部11b,12bの可動接触子20側の面は絶縁部41で覆われ、第3導電部11c,12cの内面(可動接触子20側の面)は絶縁カバー45A,45Bで覆われているので、可動接触子20の両端部と一対の固定接触子11,12の第2導電部11b,12b及び第3導電部11c,12cとの間の絶縁距離を絶縁部41及び絶縁カバー45A,45Bによって確保することができ、可動接触子20の可動方向の高さを短縮することができる。したがって、接点装置10を小型化することができる。
更に、絶縁部41には、平面視で可動接触子20の一方の可動接点23aと連結軸30との間に位置する仕切板46A、及び平面視で可動接触子20の他方の可動接点23bと連結軸30との間に位置する仕切板46Bが一体成形で設けられている。このため、アークが磁場の影響で連結軸30側に飛ぶことも抑制することができる。
〔実施形態の効果〕
次に、この実施形態の主な効果について、従来の接点装置と比較しながら説明する。
この実施形態の接点装置10は、絶縁部41と一対の固定接触子11及び12とが一体成形になっている。このため、この実施形態の接点装置10は、従来の接点装置のように、絶縁部(絶縁板)のメタライズ層に固定電極をロウ付けによって固定する必要がない。また、従来の接点装置のように、固定電極と固定接触子とをロウ付けによって電気的及び機械的に接続する必要もない。また、絶縁部にメタライズ層を形成するために絶縁部をセラミック製とする必要もない。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、従来の接点装置と比較して部品点数を削減し、組立も単純化することができるので、接点装置10及びこの接点装置10を備えた電磁接触器1の低コスト化を図ることができる。
また、この実施形態の接点装置10は、絶縁部41に、固定接触子11,12の固定接点13以外を覆う絶縁カバー45A,45Bが一体成形で設けられている。従来の接点装置では、固定接触子に個別部品の絶縁カバーを装着していた。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、従来の接点装置と比較して部品点数を更に削減し、組立も更に単純化することができる。
また、この実施形態の接点装置10は、絶縁部41に、平面視で可動接点23a,23bと連結軸30との間に位置する仕切板46A,46Bが一体成形で設けられている。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、個別部品として仕切板を設ける場合と比較して部品点数を削減し、組立も単純化することができると共に、上述したように、アークが磁場の影響で連結軸30側に飛ぶことを抑制することができる。
また、この実施形態の接点装置10は、固定接触子11,12の第2導電部11b,12bが板状で形成され、かつ第2導電部11b,12bの絶縁部41側の面が絶縁部41の中に埋設されている。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、固定接触子11,12の第2導電部11b,12bに外部端子15をねじ込む際に固定接触子11,12が共回りするのを抑制することができる。
また、この実施形態の接点装置10は、固定接触子11,12の第3導電部11c,12cが板状で形成され、かつ第3導電部11c,12cの第2導電部11b,12b側が絶縁部41の中に埋設されている。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、固定接触子11,12の第2導電部11b,12bに外部端子15をねじ込む際に固定接触子11,12が共回りするのを抑制することができる。
また、この実施形態の接点装置10は、絶縁部41の外面41xに、一対の固定接触子11,12の第2導電部11b,12b間を横切る突起47が一体成形で設けられている。したがって、この実施形態の接点装置10によれば、絶縁部41に別部品として突起を設ける場合と比較して部品点数を削減し、組立も単純化することができると共に、一対の固定接触子11,12の第2導電部11b,12b間の間隔を広げることなく、扱う電力供給源の電圧に対応して、絶縁部41の外面41xにおける第2導電部11b,12b間の沿面距離を伸長することができる。この結果、この実施形態の接点装置10によれば、接点装置10の大型化を抑制しつつ、一対の固定接触子の第2導電部間の絶縁耐性の向上を図ることができる。
なお、上述の実施形態では、一対の固定接触子11,12を、第1導電部と第2導電部とが平面視で重畳するC字形状で構成した場合について説明したが、このC字形状に限定されるものではない。例えば、可動接触子20の長手方向において、第2導電部11b,12bが第1導電部11a,12aよりも外側に位置するS字形状で一対の固定接触子11,12を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、絶縁部と第1筒体とを個別の部品で構成した場合について説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、絶縁部41と第1筒体42とを一体成形としてもよい。この場合、上述の実施形態の接点装置10と比較して部品点数を更に削減し、組立も更に単純化することができる。
以上、本発明を上記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
1…電磁接触器
10…接点装置
11,12…固定接触子
11a,12a…第1導電部
11b,12b…第2導電部
11c,12c…第3導電部
13…固定接点
15…外部端子
20…可動接触子
23a,23b…可動接点
24…貫通孔
30…連結軸
31…フランジ部
32…Cリング
33…接触スプリング
40…接点収納ケース
41…絶縁部
41x…外面(主面)
41y…内面(裏面)
42…第1筒体
43…蓋部材
43a…筒部
43b…貫通孔
44…第2筒体
44a…フランジ部
45A,45B…絶縁カバー
46A,46B…仕切板
47…突起
49…消弧室
100…電磁石装置
101…磁気ヨーク
102…底部
103…円筒状補助ヨーク
104…スプール
105…中央円筒部
106…下フランジ部
107…上フランジ部
108…励磁コイル
110…上部磁気ヨーク
110a…貫通孔
114…復帰スプリング
115…可動プランジャ
116…周鍔部
120…環状永久磁石
121…中心開口
130…キャップ

Claims (8)

  1. 絶縁樹脂からなる絶縁部を含む接点収納ケース内に、
    前記絶縁部の厚さ方向に前記絶縁部を貫通して前記絶縁部に固定された一対の固定接触子と、
    前記一対の固定接触子に対して接離可能に配置された可動接触子と、を備え、
    前記絶縁部と前記一対の固定接触子とが一体成形になっており、
    前記一対の固定接触子は、
    前記絶縁部の内面側に、前記絶縁部から離れて前記可動接触子と対向して配置された第1導電部と、
    前記絶縁部の外面側に平面視で前記第1導電部と重畳して配置された第2導電部と、
    一端側が前記第1導電部に接続され、他端側が前記絶縁部を通して前記第2導電部に接続された第3導電部と、
    を有することを特徴とする接点装置。
  2. 前記第1導電部、前記第2導電部及び前記第3導電部は一体形成になっていることを特徴とする請求項に記載の接点装置。
  3. 前記第2導電部は、板状で形成され、かつ前記絶縁部側の面が前記絶縁部の中に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接点装置。
  4. 前記第3導電部は、板状で形成され、かつ前記第2導電部と接続する側が前記絶縁部の中に埋設されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の接点装置。
  5. 前記一対の固定接触子は、前記第1導電部の前記可動接触子側の面に固定接点を有し、
    前記可動接触子は、前記一対の固定接触子の前記固定接と対向する一対の可動接点を有し、
    前記絶縁部に、前記固定接触子の前記固定接点以外を覆う絶縁カバーが一体成形で設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の接点装置。
  6. 前記可動接触子の長手方向の中央部を可動接触子の板厚方向に貫通して前記可動接触子に固定された連結軸を更に備え、
    前記一対の固定接触子は、前記第1導電部の前記可動接触子側の面に固定接点を有し、
    前記可動接触子は、前記一対の固定接触子の前記固定接と対向する一対の可動接点を有し、
    前記絶縁部に、平面視で前記可動接点と前記連結軸との間に位置する仕切板が一体成形で設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の接点装置。
  7. 前記絶縁部の外面に、前記一対の固定接触子の前記第2導電部間を横切る突起が一体成形で設けられていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の接点装置。
  8. 請求項1からの何れか一項に記載の接点装置と、前記可動接触子を可動させる電磁石装置とを備えていることを特徴とする電磁接触器。
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