JP2000173433A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JP2000173433A
JP2000173433A JP10346746A JP34674698A JP2000173433A JP 2000173433 A JP2000173433 A JP 2000173433A JP 10346746 A JP10346746 A JP 10346746A JP 34674698 A JP34674698 A JP 34674698A JP 2000173433 A JP2000173433 A JP 2000173433A
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JP
Japan
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fixed contact
contact plate
press
groove
fitting
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Withdrawn
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JP10346746A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shimomura
勉 下村
Toyotaka Nishikawa
豊隆 西川
Masakatsu Makino
全勝 牧野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定接点板をボディに対して正確に位置決めで
き組立時の作業性がよい電磁継電器を提供する。 【解決手段】電磁石ブロックを収納する取付凹所11が
形成されたボディ10に固定接点板21a,21bを取
り付けるための収納溝12a,12bが形成される。固
定接点板21a,21bの側縁には圧入用凹溝27が形
成され、収納溝12a,12bに固定接点板21a,2
1bを装着すると、収納溝12a,12bの底面に突設
された圧入用突起18が圧入用凹溝27に圧入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁継電器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、幅寸法の小さい扁平な器体を
有する電磁継電器が提供されている。この種の電磁継電
器には、図17、図18に示すように、合成樹脂成形品
のボディ10を備え、ボディ10の厚み方向の一面側に
電磁石ブロック(図示せず)を収納する取付凹所11を
設け、ボディ10の他面側に固定接点板21a,21b
および可動接点板22を取り付ける収納溝12a,12
b,13を設けたものがある。電磁石ブロックは、コイ
ルへの通電状態に応じて往復移動する接極子を備え、接
極子の往復移動に伴って可動接点板22を両固定接点板
21a,21bの一方に選択的に接触させるように構成
されている。この構成では、ボディ10の異なる面に電
磁石ブロックと固定接点板21a,21bおよび可動接
点板22からなる接点装置とを配置していることによっ
て、電磁石ブロックと接点装置との沿面距離を大きくと
れるようにし耐圧を高めている。
【0003】ところで、図17、図18に示す構成で
は、固定接点板21a,21bをボディ10に固定する
ために、ボディ10に形成した収納溝12a,12bの
内周面の複数箇所に収納溝12a,12bの開口幅を狭
める形で保持突起14を突設してある。つまり、固定接
点板21a,21bが収納溝12a,12bの一方の内
側壁と保持突起14との間に挟持され、固定接点板21
a,21bがボディ10に固定されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定接
点板21a,21bを収納溝12a,12bの内周面に
形成した保持突起14によってボディ10に固定する構
造では、固定接点板21a,21bの長手方向の複数箇
所で、固定接点板21a,21bを保持突起14に接触
させながら収納溝12a,12bに圧入することになる
から、ボディ10に固定接点板21a,21bを組み付
ける際の作業性が悪いという問題がある。とくに、保持
突起14ではボディ10と固定接点板21a,21bと
を位置決めすることができないから、ボディ10に対す
る固定接点板21a,21bの取付位置の精度を十分に
高めることができない。また、保持突起14は固定接点
板21a,21bの厚み方向の一面に当接するだけであ
るから、固定接点板21a,21bの厚み方向とは異な
る向きの外力が作用すると固定接点板21a,21bが
収納溝12a,12b内で位置がずれるおそれもある。
【0005】さらに、固定接点板21a,21bを収納
溝12a,12bに圧入する際に固定接点板21a,2
1bの側縁が保持突起14に接触して保持突起14が削
られやすいから、くずが生じて接点装置の開閉動作に影
響する場合もある。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、固定接点板をボディに対して正確に
位置決めすることができて組立時の作業性がよく、しか
も、ボディに固定接点板を組み付ける際にボディがほと
んど削れることのない電磁継電器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コイ
ルへの通電状態に応じて往復移動する接極子を備えた電
磁石ブロックと、接極子にカードを介して結合された可
動接点板と、接極子の往復移動に伴う可動接点板の移動
によって可動接点板に離接する固定接点板と、電磁石ブ
ロックと可動接点板と固定接点板とを取り付けたボディ
とを備え、ボディには固定接点板の厚み寸法に相当する
幅寸法でボディの側面に開口するとともに固定接点板を
収納する収納溝が形成され、前記固定接点板における収
納溝の底面側の側縁と前記収納溝の底面との一方には圧
入用突起が形成され、他方には圧入用突起が嵌合する圧
入用凹溝が形成されているものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記圧入用凹溝の開口近傍が開口縁に向かって幅を
広げるテーパ状に形成されているものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記固定接点板において前記収納溝
の開口側の側縁において圧入用突起と圧入用凹溝とに対
応する部位には押圧用切片が突設されているものであ
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記圧入用凹溝が固定接点板の一側縁に設けられ、
固定接点板の同側縁には圧入用凹溝に隣接した保持溝が
形成され、前記収納溝には保持溝に挿入されるとともに
圧入用突起との間の距離が圧入用凹溝と保持溝との間の
距離に一致する押さえリブが形成されているものであ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ボディにおける前記収納溝が開口する側面と反
対面側に電磁石ブロックを収納する取付凹所が開口し、
前記保持溝が押さえリブよりも広幅であって、保持溝と
押さえリブとの間には前記固定接点板と電磁石ブロック
との間の沿面距離を広げる向きに後退した逃げ部が形成
されているものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記固定接点板が2枚設けられるとともに前記可動
接点板を挟んで一部を対向させる形で配置され、各固定
接点板の対向部位の側縁にそれぞれ突設した押圧用切片
は各固定接点板の側縁の延長方向において互いに異なる
部位に設けられているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図3ないし図8に示すように、固
定接点板21a,21b、可動接点板22、電磁石ブロ
ック30などが取り付けられるボディ10と、ボディ1
0の下面以外を覆う箱状のカバー40とを結合すること
によりケースが形成される。ボディ10およびカバー4
0は合成樹脂成形品であって、カバー40の内周面に形
成した段差部41にボディ10の一部を係止させること
によりボディ10とカバー40とが位置決めされ、カバ
ー40の下端部内周面とボディ10の下面とに囲まれた
部位にシール材を充填することによってボディ10とカ
バー40とが結合される。ボディ10の下部外周面には
溝部15が形成され、シール材が内部に浸入するのが防
止されている。
【0014】ボディ10は前後方向(図4の左右方向)
の幅寸法が左右方向(図3の左右方向)の幅寸法および
高さ寸法よりも小さく形成され、図1、図2に示すよう
に、厚み方向(前後方向)の一面側に電磁石ブロック3
0(図3参照)を収納する取付凹所11が形成され、他
面側には固定接点板21a,21bおよび可動接点板2
2を取り付ける収納溝12a,12b,13が形成され
ている。このように、固定接点板21a,21bおよび
可動接点板22と電磁石ブロック30とをボディ10の
異なる面に配置しているのは、固定接点板21a,21
bおよび可動接点板22と電磁石ブロック30との絶縁
距離を大きくとるためである。また、取付凹所11の一
面を開放していることによって、取付凹所11を閉塞す
る場合に比較して前後方向の全体としての寸法を小さく
している。
【0015】電磁石ブロック30は、図3、図4、図1
0、図11に示すように、コイル33が巻装された鉄心
31と、一端部が鉄心31に磁気的に結合されたヨーク
34と、ヨーク34の他端部に枢支され鉄心31に離接
する接極子35とを備える。鉄心31は短冊状に形成さ
れ長手方向の一端部に磁極となるヘッド31aが形成さ
れ、この鉄心31は長手方向の両端に鍔部32a,32
bを備えたボビン32に装着される。また、コイル33
はボビン32における両鍔部32a,32bの間に巻装
される。ヨーク34は磁性体によりL字状に形成され、
一片がボビン32の鍔部32bに対向するように配置さ
れる。ヨーク34のこの一片は鉄心31におけるヘッド
31aとは反対側の端部に固着され、鉄心31とヨーク
34とは磁気的に結合される。ヨーク34の他片はコイ
ル33の下面に沿って鉄心31のヘッド31aの下方付
近まで延長される。接極子35はヨーク34の上記他片
の先端部に一端部が当接し、接極子35の他端部は鉄心
31のヘッド31aに対して離接可能になっている。ヨ
ーク34の上記他片の下面にはヒンジばね36の一端部
がかしめないし溶接によって固着され、ヒンジばね36
の他端部は接極子35に係合し接極子35をヨーク34
に対して枢支する。ヒンジばね36は、接極子35の上
記一端部をヨーク34に接触させた状態に保持するとと
もに、接極子35の上記他端部を鉄心31のヘッド31
aから引き離す向きに付勢する機能を有する。
【0016】コイル33に通電すれば、鉄心31のヘッ
ド31aに向かって接極子35が吸引され、接極子35
の上記他端部がヘッド31aに当接する。また、コイル
33の末端部は、合成樹脂成形品の端子台10aと一体
成形された一対のコイル端子16に接続される。コイル
端子16の下端部は端子台10aの下面側に突出する。
端子台10aは接極子35の近傍でボビン32と一体に
成形され、ボディ10の一面側に突設された結合突起1
0bと噛合する結合溝10cを備える。
【0017】ところで、ボディ10における取付凹所1
1の内側面には電磁石ブロック30のコイル33の下面
に沿った仕切リブ11aが突設されており、取付凹所1
1の内周面と仕切リブ11aとの間にヨーク34が保持
される形で電磁石ブロック30が取付凹所11に収納さ
れる。したがって、コイル33への通電状態に応じて接
極子35が移動しても、ボディ10に対する電磁石ブロ
ック30の位置がずれないように位置固定されることに
なる。また、ヒンジばね36はヨーク34の先端部と端
子台10aとの間に配置され、ヨーク34と端子台10
aとによりヒンジばね36の撓み量が規制される。
【0018】一方、上述のように、固定接点板21a,
21bおよび可動接点板22は、ボディ10に設けた収
納溝12a,12b,13にそれぞれ一部を装着した形
でボディ10に固定される。各固定接点板21a,21
bは板金により形成され、上端部が略平行に配置される
とともに、互いに対向する部位に固定接点23a,23
bが設けられる。固定接点板21a,21bの下端部に
は端子片24a,24bが連続一体に形成され、端子片
24a,24bはボディ10の下面から突出する。可動
接点板22は、ボディ10の下面から一部が突出する端
子片22bと、端子片22bにかしめないし溶接によっ
て固着された可動接点ばね22aとからなり、可動接点
ばね22aの上端部には厚み方向の両面に突出する可動
接点25が設けられる。可動接点ばね22aの上端部は
両固定接点板21a,21bの間に配置されており、可
動接点25は、可動接点ばね22aが撓むことによって
各固定接点23a,23bの一方に選択的に接触可能に
なっている。
【0019】さらに、可動接点ばね22aの上端部には
カード26の一端に突設された突ピン26aが挿入され
る挿入孔22cが形成されている。カード26は、ボデ
ィ10の上壁外側面とカバー40の上壁内側面との間に
配置され、ボディ10の長手方向に往復移動可能に配置
される。カード26の他端部には一対の係着爪26bが
形成され、各係着爪26bは接極子35の上端部両側縁
に形成した係着溝35aにそれぞれ係合する。したがっ
て、コイル33への通電に伴って接極子35が鉄心31
のヘッド31aに当接すると、カード26を介して可動
接点ばね22aが押圧されるのであって、コイル33へ
の通電の有無に応じて可動接点ばね22aが往復移動す
ることになる。可動接点ばね22aに設けた可動接点2
5はコイル33に通電していない状態では、電磁石ブロ
ック30に近い側の固定接点板21aに設けた固定接点
(以下、常閉接点と呼ぶ)23aに接触し、コイル33
に通電している状態では、電磁石ブロック30から遠い
側の固定接点板21bに設けた固定接点(以下、常開接
点と呼ぶ)23bに接触する。このような構成によっ
て、コイル33に通電していないときの接極子35の復
帰力は、ヒンジばね36だけではなく可動接点ばね22
aによっても作用することになる。
【0020】カード26において両係着爪26bの間に
はガイド片26cが設けられ、ボビン32の一方の鍔部
32aの上面に突設されたガイドピン32cがガイド片
26cに設けたガイド孔26dに挿入されることによっ
てカード26の移動方向が規制される。さらに、カバー
40の内周面にはカード26の長手方向中央部の上面に
摺接する押さえ突起42が突設され、押さえ突起42に
よってもカード26ががたつきなく移動するようにカー
ド26の移動方向が規制されている。
【0021】可動接点ばね22aの近傍ではカード26
の幅寸法が他の部位よりも小さくなっており、ボディ1
0の上面のうちカード26の狭幅部分に対応する部位に
は突台10dが突設され、さらに突台10dの先端面に
は突条10eが突設される。突条10eの先端面はカー
ド26の上面よりも上方に達しておりカバー40の内周
面に当接する。また突台10dはボディ10における取
付凹所11の開口側に設けられている。さらに、ボディ
10に設けた取付凹所11の開口面側におけるカバー4
0の内周面には、固定接点板21aと電磁石ブロック3
0との間に挿入される2枚の突リブ44a,44bが突
設される。両突リブ44a,44bは固定接点板21a
の上端部と略平行であって、上端はカバー40の上壁内
周面に連続する。また、ボディ10には突リブ44a,
44bが挿入される挿入溝17a,17bが形成されて
いる。突台10d、突条10e、挿入溝17a,17
b、突リブ44a,44bなどの機能については後述す
る。
【0022】ところで、図1、図2に示すように、電磁
石ブロック30からもっとも離れた固定接点板21bは
平板状であるが、可動接点板22の下端部に設けた端子
片22bおよび電磁石ブロック30に近い固定接点板2
1aの下部には、下部ほど固定接点板21bから離れる
傾斜部分が形成されている。このような傾斜部分を設け
ることによって、固定接点板21a,21bおよび可動
接点ばね22aの上端部間の距離よりも端子片24a,
24b,22b間の距離を広げてある。ここに、固定接
点板21aに設けた端子片24aの上端はボディ10の
下面に略平行な支持片24cに連続している。
【0023】上述のようにボディ10に形成した収納溝
12a,12b,13にはそれぞれ固定接点板21a,
21bおよび可動接点板22の下部が装着されるのであ
って、収納溝12a,12b,13の開口幅は固定接点
板21a,21bおよび可動接点板22の下部の厚み寸
法にほぼ等しく形成されている。また、各固定接点板2
1a,21bには、収納溝12a,12bの底面側の側
縁に開放された圧入用凹溝27と保持溝28とが形成さ
れている。固定接点板21aでは圧入用凹溝27が下部
に形成され、固定接点板21bでは圧入用凹溝27が上
部および支持片24cに形成されている。また、保持溝
28は両固定接点板21a,21bの上部における同じ
高さ位置にそれぞれ形成されている。
【0024】一方、図9に示すように、ボディ10に形
成した収納溝12a,12bの内側面には固定接点板2
1a,21bの圧入用凹溝27に嵌合する圧入用突起1
8が突設される。ここにおいて、圧入用凹溝27は、奥
部が広幅であって、奥部から開口縁に向かって一旦幅狭
になり、開口近傍では開口縁に向かって幅を広げるテー
パ状に形成されている。圧入用凹溝27における最小幅
は圧入用突起18の幅寸法よりも小さく設定され、圧入
用凹溝27に圧入用突起18が圧入固定されるようにし
てある。また、圧入用凹溝27に圧入用突起18を圧入
したときに、圧入用突起18の基部付近では圧入用凹溝
27との間に隙間が形成される。しかして、圧入用突起
18を圧入用凹溝27に導入する際にテーパ状の部分に
よって圧入用突起18が圧入用凹溝27内に案内される
ことになり、圧入用突起18の圧入用凹溝27に対する
位置決めが容易になる。つまり、ボディ10に対する固
定接点板21a,21bの位置決めが容易になるのであ
る。また、圧入用凹溝27にテーパ状の部分を形成して
いるから、圧入用突起18を圧入用凹溝27に圧入した
ときに圧入用突起18が削れたとしても、そのとき生じ
るくずは、圧入用突起18と圧入用凹溝27との隙間に
収まることになり、くずが散乱して他の部位に影響する
のを防止することができる。
【0025】固定接点板21a,21bに形成した保持
溝28にはボディ10に設けた押さえリブ19が挿入さ
れる。圧入用突起18と押さえリブ19との距離は、圧
入用凹溝27と保持溝28との距離に一致するように設
定されており、圧入用突起18を圧入用凹溝27に圧入
したときに圧入用凹溝27が拡がるのを押さえリブ19
によって防止してある。また、固定接点板21a,21
bの下部にはボディ10の下壁10fが当接しており、
この構成によっても圧入用凹溝27の拡がりが防止され
ている。
【0026】固定接点板21a,21bにおいて収納溝
12a,12bの開口側の側縁には各圧入用凹溝27に
対応する部位にそれぞれ押圧用切片29が突設される。
このような押圧用切片29を設けていることによって、
押圧用切片29に押圧力を作用させて固定接点板21
a,21bをボディ10に押し付ければ、圧入用凹溝2
7に圧入用突起18を圧入するのに必要な押圧力を効率
よく作用させることができ、ボディ10に対して固定接
点板21a,21bを確実に装着することができる。と
ころで、両固定接点板21a、21bにおいて略平行に
配置されている部位に形成された押圧用切片29は、互
いに高さ位置が異ならせてある。このことによって、収
納溝12a,12bの開口側に位置する2つの押圧用切
片29間の沿面距離を比較的大きくとることが可能にな
っている。その結果、ボディ10を小型化しても固定接
点板21a、21b間の沿面距離を2mm以上とするの
が容易であって、たとえば、ドイツ電気技術者協会(V
DE)によって規格化された安全規格であるVDE07
00を満たすことも可能になる。
【0027】また、保持溝28の上下方向の幅寸法は押
さえリブ19の上下方向の幅寸法よりも大きく設定され
ており、固定接点板21a,21bにおいてボディ10
の上面から突出する部位では、図9、図10に示すよう
に、ボディ10の上面と保持溝28の上縁との間に逃げ
部28aとなる間隙が形成される。このような逃げ部2
8aを形成していることによって、固定接点板21a,
21bと電磁石ブロック30(とくにヨーク34)との
間の沿面距離は、図11にL1,L2として示す経路の
距離となって、逃げ部28aを形成していない場合より
も大きくなる。たとえば、VDE0700では、欧州の
ように商用電源電圧が230Vの地域の安全規格とし
て、空間絶縁距離、沿面絶縁距離をともに8mm以上確
保することが要求されており、上述のように固定接点板
21a,21bに逃げ部28aを形成して電磁石ブロッ
ク30と固定接点板21a,21bとの間の沿面距離L
1,L2を大きくとることで、上記要求を満たすことが
可能になる。
【0028】上記実施形態では、各固定接点板21a,
21bに設けた押圧用切片19の位置を上下にずらして
いたが、両固定接点板21a,21bの沿面距離を比較
的大きくとることが可能な場合には、図12、図13に
示すように、両押圧用切片19の高さ位置をほぼ一致さ
せるようにしてもよい。
【0029】また、上記実施形態では圧入用突起18が
圧入用凹溝27に圧入されたときに圧入用凹溝27の開
口幅が広がるように塑性変形するのを防止するために、
押さえリブ19が設けられているが、固定接点板21
a,21bに強度の大きい材料を用いる場合には、図1
4に示すように押さえリブ19を設けない構成も採用し
うる。
【0030】さらに、図15、図16に示すように、押
さえリブ19とともに保持溝28も設けない構成とする
ことも可能であって、この構成では固定接点板21a,
21bと電磁石ブロック30との沿面距離L1’,L
2’は小さくなるが、耐圧が要求されない場合はこのよ
うな構成でもよい。
【0031】図12ないし図16に示した構成において
も固定接点板21a,21bの側縁に圧入用凹溝27を
形成し、ボディ10における収納溝12a,12bの底
面に圧入用突起18を突設するのであって、この構成に
よって、固定接点板21a,21bをボディ10に対し
て確実に位置決めすることができ、しかもボディ10に
対して固定接点板21a,21bをがたつきなく固定す
ることができる。
【0032】なお、上述の例では圧入用突起18を固定
接点板21a,21bに設け、圧入用凹溝27をボディ
10に形成してあるが、圧入用突起18をボディ10に
形成してもよい。ただし、圧入用突起18を固定接点板
21a,21bに設けるほうが、前後方向の幅寸法が小
さくなるから望ましい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、コイルへの通電状態
に応じて往復移動する接極子を備えた電磁石ブロック
と、接極子にカードを介して結合された可動接点板と、
接極子の往復移動に伴う可動接点板の移動によって可動
接点板に離接する固定接点板と、電磁石ブロックと可動
接点板と固定接点板とを取り付けたボディとを備え、ボ
ディには固定接点板の厚み寸法に相当する幅寸法でボデ
ィの側面に開口するとともに固定接点板を収納する収納
溝が形成され、固定接点板における収納溝の底面側の側
縁と収納溝の底面との一方には圧入用突起が形成され、
他方には圧入用突起が嵌合する圧入用凹溝が形成されて
いるものであり、固定接点板を収納溝に収納し、かつ圧
入用凹溝と圧入用突起とを嵌合させることによって固定
接点板の側部をボディに設けた収納溝の底部で固定する
から、固定接点板を収納溝に収納してボディに組み付け
る組立作業が容易であり、しかも、圧入用突起と圧入用
凹溝とが嵌合した状態では、ボディに対する固定接点板
の位置ずれが生じることもないという効果がある。さら
に、固定接点板を収納溝に挿入する向きと圧入用突起の
突出方向とが一致しているから、圧入用凹溝によって圧
入用突起が削れにくく、圧入用突起のくずが発生しにく
くなる。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、圧入用凹溝の開口近傍が開口縁に向かって幅を広げ
るテーパ状に形成されているので、ボディに対して固定
接点板を組み付ける際に両者の相対的な位置関係が多少
ずれていても圧入用凹溝に圧入用突起を案内して導入す
ることができ、ボディに対する固定接点板の組み付け作
業が容易になる。しかも、圧入用突起を圧入用凹溝に圧
入する際に圧入用突起が削れたとしても、そのときに生
じるくずはテーパ状の部分に収納されるから、他の部位
にくずが散乱して他の部位の動作に影響を与えることが
ない。。
【0035】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、固定接点板において収納溝の開口側
の側縁において圧入用突起と圧入用凹溝とに対応する部
位には押圧用切片が突設されているので、固定接点板を
ボディに圧入する際に押圧用切片に押圧力を作用させる
ことができ、押圧作業が容易になる。
【0036】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、圧入用凹溝が固定接点板の一側縁に設けられ、固定
接点板の同側縁には圧入用凹溝に隣接した保持溝が形成
され、収納溝には保持溝に挿入されるとともに圧入用突
起との間の距離が圧入用凹溝と保持溝との間の距離に一
致する押さえリブが形成されているものであり、圧入用
突起と押さえリブとの距離が圧入用凹溝と保持溝との距
離に一致するから、圧入用突起が圧入用凹溝に圧入され
る際における圧入用凹溝の口開きが押さえリブによって
防止され、結果的に固定接点板の変形が防止される。
【0037】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ボディにおける収納溝が開口する側面と反対面側に
電磁石ブロックを収納する取付凹所が開口し、保持溝が
押さえリブよりも広幅であって、保持溝と押さえリブと
の間には固定接点板と電磁石ブロックとの間の沿面距離
を広げる向きに後退した逃げ部が形成されているもので
あり、固定接点板に設けた逃げ部によって固定接点板と
電磁石ブロックとの沿面距離を広げているから、固定接
点板と電磁石ブロックとの絶縁距離を確保することがで
き、全体として小形ながらも十分な絶縁距離が確保でき
る。
【0038】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、固定接点板が2枚設けられるとともに可動接点板を
挟んで一部を対向させる形で配置され、各固定接点板の
対向部位の側縁にそれぞれ突設した押圧用切片は各固定
接点板の側縁の延長方向において互いに異なる部位に設
けられているものであり、収納溝の開口側に設けられた
押圧用切片間の距離を大きくとることができるから、結
果的に固定接点板間の沿面距離を大きくとることがで
き、固定接点板間の耐圧を高めることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(a)はカバーを
外した状態の分解斜視図、(b)は要部の平面図であ
る。
【図2】同上のカバーを外した状態の斜視図である。
【図3】同上の縦断面図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】同上の縦断面図である。
【図6】同上の水平断面図である。
【図7】同上の下面図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】(a)(b)はそれぞれ同上の各固定接点板付
近の横断面図である。
【図10】同上のカバーを外した状態の分解斜視図であ
る。
【図11】同上のカバーを外した状態の斜視図である。
【図12】同上の他の構成例を示すカバーを外した状態
の分解斜視図である。
【図13】同上の他の構成例を示すカバーを外した状態
の斜視図である。
【図14】(a)(b)はそれぞれ同上のさらに他の構
成例を示す各固定接点板付近の横断面図である。
【図15】同上の別の構成例を示すカバーを外した状態
の斜視図である。
【図16】同上の別の構成例を示すカバーを外した状態
の分解斜視図である。
【図17】従来例を示すカバーを外した状態の分解斜視
図である。
【図18】従来例を示すカバーを外した状態の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 ボディ 11 取付凹所 12a,12b 収納溝 18 圧入用突起 19 押さえリブ 21a,21b 固定接点板 22 可動接点板 26 カード 27 圧入用凹溝 28 保持溝 28a 逃げ部 29 押圧用切片 30 電磁石ブロック 33 コイル 35 接極子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルへの通電状態に応じて往復移動す
    る接極子を備えた電磁石ブロックと、接極子にカードを
    介して結合された可動接点板と、接極子の往復移動に伴
    う可動接点板の移動によって可動接点板に離接する固定
    接点板と、電磁石ブロックと可動接点板と固定接点板と
    を取り付けたボディとを備え、ボディには固定接点板の
    厚み寸法に相当する幅寸法でボディの側面に開口すると
    ともに固定接点板を収納する収納溝が形成され、前記固
    定接点板における収納溝の底面側の側縁と前記収納溝の
    底面との一方には圧入用突起が形成され、他方には圧入
    用突起が嵌合する圧入用凹溝が形成されていることを特
    徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記圧入用凹溝の開口近傍は開口縁に向
    かって幅を広げるテーパ状に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 前記固定接点板において前記収納溝の開
    口側の側縁において圧入用突起と圧入用凹溝とに対応す
    る部位には押圧用切片が突設されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 前記圧入用凹溝は固定接点板の一側縁に
    設けられ、固定接点板の同側縁には圧入用凹溝に隣接し
    た保持溝が形成され、前記収納溝には保持溝に挿入され
    るとともに圧入用突起との間の距離が圧入用凹溝と保持
    溝との間の距離に一致する押さえリブが形成されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  5. 【請求項5】 前記ボディにおける前記収納溝が開口す
    る側面と反対面側に電磁石ブロックを収納する取付凹所
    が開口し、前記保持溝は押さえリブよりも広幅であっ
    て、保持溝と押さえリブとの間には前記固定接点板と電
    磁石ブロックとの間の沿面距離を広げる向きに後退した
    逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項4記載
    の電磁継電器。
  6. 【請求項6】 前記固定接点板が2枚設けられるととも
    に前記可動接点板を挟んで一部を対向させる形で配置さ
    れ、各固定接点板の対向部位の側縁にそれぞれ突設した
    押圧用切片は各固定接点板の側縁の延長方向において互
    いに異なる部位に設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の電磁継電器。
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