JPWO2015114810A1 - 電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置、電気機器管理方法及びプログラム - Google Patents

電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置、電気機器管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

電気機器管理装置(102)は、ユーザスケジュールデータを含むカレンダスケジュールデータ(106)と連動制御規則データ(107)とが格納される記憶部(104)と、機器スケジュール設定部(116)と、機器制御部(118)とを備える。ユーザスケジュールデータは、予定を示す。連動制御規則データ(107)は、予定に応じた電気機器の制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む。機器スケジュール設定部(116)は、ユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、連動制御規則データ(107)に基づいて設定する。機器制御部(118)は、制御スケジュールに従って、制御対象機器を制御する。

Description

本発明は、電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置及びプログラムに関する。
住宅における消費電力の抑制などを目的とするシステムとしてHEMS(Home Energy Management System)がある。一般的に、HEMSは、住宅における電力の消費量データなどを収集保持し、住宅に設置された電気機器を管理する電気機器管理装置を備える。例えば特許文献1に記載の技術を電気機器管理装置に適用すれば、電力の消費実績値が消費目標量以下であるか否かの評価結果をカレンダに表示して、ユーザの省エネルギへの意識付けを行うことができる。
特許第4684195号公報
しかしながら、省エネルギを図りつつ、ユーザの快適性を維持するには、例えば帰宅の予定時刻に合わせて電気機器にタイマ設定するなど、ユーザが電気機器を操作する手間が掛かる。また、ユーザが省エネルギを意識していても、例えば外出時の電灯、空調機の消し忘れなど、電気機器の操作を忘れることはあり得る。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ユーザが意識的に電気機器を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能な機器管理装置などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気機器管理装置は、
予定を示すユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
前記予定に応じた電気機器の制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む連動制御規則データが格納される記憶手段と、
前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、前記記憶手段に格納された連動制御規則データに基づいて設定する機器スケジュール設定手段と、
前記機器スケジュール設定手段によって設定された制御スケジュールに従って、制御の対象となる電気機器である制御対象機器を制御する機器制御手段とを備える。
本発明によれば、ユーザが意識的に電気機器を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る電気機器管理システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る電気機器管理装置の構成を示す図である。 機器スケジュールデータの一例を示す図である。 機器スケジュールデータの一例を示す図である。 電気機器管理装置が保持するカレンダスケジュールデータの一例を示す図である。 連動定義データの一例を示す図である。 一括設定定義データの一例を示す図である。 区画データの一例を示す図である。 実施の形態1に係るユーザスケジュール登録処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る連動制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る連動制御処理の流れを示すフローチャートである。 表示部に表示されるカレンダの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電気機器管理システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係るサーバ装置が保持するカレンダスケジュールデータの一例を示す図である。 実施の形態2に係る管理データの一例を示す図である。 実施の形態2に係る電気機器管理装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る電気機器管理システムの構成を示す図である。 実施の形態3に係るサーバ装置が保持するカレンダスケジュールデータの一例を示す図である。 実施の形態3に係る管理データの一例を示す図である。 実施の形態3に係る電気機器管理装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る電気機器管理システム100は、図1に示すように、住宅Aの各部屋(寝室、書斎、子供部屋、リビング、キッチンなど)に設置される電気機器101(照明機器101a_1〜5、空調機101b_1〜4、IHCH(IHクッキングヒータ)101c_5、冷蔵庫101d_5、給湯システム101e)と、電気機器管理装置102とから構成される。電気機器管理装置102は、有線、無線又はこれらを組み合わせて構成される宅内ネットワークを介して電気機器101と通信し、これによって、管理対象領域としての住宅Aに設置された電気機器101を管理する。また、電気機器管理装置102は、端末装置103と有線、無線又はこれらを組み合わせて通信接続されており、電気機器101の管理に関わる指示、情報などを端末装置103との間で送受信する。
端末装置103は、例えば多機能携帯電話(いわゆる、スマートフォン)、タブレット型のコンピュータ、パーソナルピュータである。端末装置103には、例えば、電気機器101の管理に関わる指示、情報などを作成し、電気機器管理装置102へ送信するための機能を実現するためのソフトウェアプログラム(プログラム)がインストールされて実行されるとよい。
電気機器管理装置102は、住宅Aの家族の構成員(ユーザ)により予定が入力されると、その予定に連動して電気機器101の動作を制御する。家族の構成員は、適宜設定されてよく、本実施の形態では、住宅Aの家族が、父、母、子、ペットとしての犬で構成される例により説明する。なお、本実施の形態では、家族の構成員を区別する例により説明するが、例えば一人暮らしの住宅などで家族の構成員を区別しない場合は、各ユーザを示す情報は、適宜省略されてよい。
記憶部104は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)などから構成され、各種データを記憶する。
機器スケジュールデータ105は、電気機器管理装置102による電気機器101の動作の制御に関係するスケジュールを含むデータである。ここで、電気機器101の動作の制御は、例えば、待機状態である電気機器101の運転を開始させたり、電気機器101の運転を停止し待機状態にさせたり、運転中の電気機器101の設定(例えば、空調機の設定温度)を変更したりすることを含む。
機器スケジュールデータ105では、図3A及び図3Bに示すように、機器スケジュールID(Identification Data)と、制御対象機器と、制御内容と、制御時刻と、設定方法とが関連付けられている。なお、本実施の形態では、電気機器101を制御するスケジュール(制御スケジュール)は、制御対象機器と、制御内容と、制御時刻とから構成される。
機器スケジュールIDは、機器スケジュールデータ105の各々を特定するための情報である。制御対象機器は、電気機器管理装置102が動作を制御する対象となる電気機器101を特定するための情報である。制御内容は、関連付けられた制御対象機器に対する制御の内容を示す情報である。制御時刻は、関連付けられた制御対象機器及び制御内容に応じた制御を行う日時を示す情報である。設定方法は、機器スケジュールデータ105の各々が、入力部112へのユーザ入力に基づいて手動で個別に設定されたのか、家族により入力された予定に連動して自動で設定されたのかを示す情報である。
予定に連動して設定された機器スケジュールデータ105では、設定方法は、連動した予定と一括設定の種類とを示す。これにより、連動した予定が変更又は削除された場合に、それと連動して機器スケジュールデータ105を変更又は削除することができる。
ここで、一括設定とは、家族により入力された予定に連動して自動で制御スケジュールを設定することをいう。一括設定の種類は、家族の予定に伴うユーザの動作(例えば、宅内から外へ出ること、外から宅内に戻ること)、家族の予定である出来事(例えば、来客)などに応じて実行される1つの制御又は複数の制御のまとまりに対して付与される識別子である。
本実施の形態において、「外出」という一括設定の種類は、予定の主体が宅内から外へ出る時に実行される制御群を示す。「帰宅」という一括設定の種類は、予定の主体が外から宅内に戻る時に実行される制御群を示す。「来客」という一括設定の種類は、来客の2時間前に実行される制御を示す。
「沸き上げ停止」という一括設定の種類は、給湯システム101eが定期的に(例えば、毎日同じ時刻になると)実行する沸き上げを、予定に応じた期間停止させる(禁止する)制御を示す。このとき、例えば給湯システム101eが沸き上げ停止期間を設定できる場合は、給湯システム101eに対して沸き上げ停止期間を設定するとよい。また例えば、沸き上げ停止制御による沸き上げ停止の有効期間が1日の場合は、給湯システム101eに対して、予定に応じた期間中、定期的(例えば毎日同じ時刻)に給湯システム101eに沸き上げを停止させる制御を行うとよい。「沸き上げ再開」という一括設定の種類は、給湯システム101eの沸き上げの停止を解除し、それによって、給湯システム101eの定期的な沸き上げを再開させる制御を示す。
なお、本実施の形態では、例えば、同図の機器スケジュールIDが11、12などの機器スケジュールデータ105のように、機器スケジュールデータ105は、電気機器管理装置102が特定の制御を実行することをユーザへ知らせるためのメールを送信するスケジュールも含む。
カレンダスケジュールデータ106は、家族の予定を示すデータ(ユーザスケジュールデータ106a)と、家族が特定した一括設定を電気機器管理装置102が実行する予定を示すデータ(制御スケジュールデータ106b)とを含んでおり、図4に示すように、カレンダIDと、主体と、予定の種類と、予定タイトルと、始期及び終期からなる時期とを含む。
カレンダIDは、カレンダスケジュールデータ106の各々を特定するための情報である。
主体は、予定に関係する主体を示す情報である。主体が家族の構成員であるカレンダスケジュールデータ106(ユーザスケジュールデータ106a)は、家族の予定を示すデータである。主体が装置であるカレンダスケジュールデータ106(制御スケジュールデータ106b)は、電気機器管理装置102の予定である。
予定の種類は、家族の予定の種類を示す情報であって、例えば、ユーザが予定を入力する際に、予め設定されたリストの中から適宜選択されるものである。
予定タイトルは、予定に付与される名称を示す情報であって、例えば、ユーザが予定を入力する際に、ユーザが任意に入力するものである。
なお、本実施の形態の予定の種類は、予定の内容の一例である。予定の内容は、カレンダスケジュールデータ106と後述する連動定義データ108とを関連付けることができる情報であればよく、例えば予定タイトルが予定の内容に採用されもよく、予定の種類と予定タイトルとの組み合わせたものが予定の内容に採用されてもよい。
主体、予定の種類及び予定タイトルは、例えば、予定タイトルが定まると、主体と予定の種類が定まる関係にある。すなわち、新たな予定タイトルが作成されると、それに主体と予定の種類が関連付けられる。これらの関係は、図示しないデータとして記憶部104に格納されるとよい。
始期及び終期は、それぞれ、開始予定時刻及び終了予定時刻を示す情報である。
連動制御規則データ107は、ユーザの予定が一括設定の対象である場合に、その予定に応じた電気機器の制御スケジュールを決定するための規則(連動制御規則)を含む。詳細には、連動制御規則データ107は、予定の種類に応じた制御対象機器と、制御対象機器に対する制御内容と、タイミングとを含むデータである。タイミングは、一括設定による制御を行う時刻としての制御時刻を決定するための情報であって、例えば、予定の始期又は終期に関連付けて定められる。
本実施の形態では、連動制御規則データ107は、図2に示すように、連動定義データ108と、一括設定定義データ109と、区画データ110とから構成される。
連動定義データ108は、一括設定の種類及びタイミングを予定の種類に関連付けるデータであって、図5に示すように、予定の種類と、主体と、一括設定の種類と、タイミングと、通知と、表示とを含む。
予定の種類は、カレンダスケジュールデータ106に含まれる予定の種類と同様の情報である。主体は、家族の構成員の中の1人又は複数を示す情報である。一括設定の種類及びタイミングは、それぞれ、上述の内容を示す情報である。
通知は、予定の種類に関連付けられる一括設定の種類ごとに、一括設定の種類に含まれる制御を実行する旨の通知をユーザへするか否か、通知をする場合には、いつ誰に通知するかを定める情報である。通知は例えばユーザの端末装置103へメールを送信することで行われ、例えば10分前(全員)は、それが連動定義データ108にて関連付けられたタイミングの10分前に、連動定義データ108にて関連付けられた主体の「全員」へ送信することを表す。なお、通知は、それが連動定義データ108にて関連付けられたタイミングの前に限られず、そのタイミングと同時であってもよく、そのタイミングの後であってもよい。
表示は、予定の種類に関連付けられる一括設定の種類ごとに、その一括設定に含まれる制御を実行される旨を表示部111に、例えばその制御が実行される前に表示するか否かを定める情報である。
一括設定定義データ109は、一括設定の内容を定義するデータであって、図6に示すように、一括設定の種類と、その一括設定の種類において一括設定の対象となる区画、制御対象機器、制御内容、設定条件及び制御条件とを含む。
一括設定の種類は、上述の内容を示す情報である。区画は、電気機器管理装置102の制御対象領域内に予め設定される領域を特定するための情報であり、本実施の形態では、制御対象領域である住宅Aを分割した領域である部屋を特定するための情報である。制御対象機器は、一括設定の対象となる電気機器101であって、一括設定定義データ109において関連付けられた区画に設置されているものである。制御内容は、関連付けられた電気機器101に実施する制御の内容を示す情報である。
設定条件は、一括設定定義データ109にて区画に関連付けられた電気機器(制御対象機器)を一括設定の対象としての制御対象機器とするか否かを決定するために、その電気機器に対応付けられた条件である。設定条件は、区画データ110にて区画に関連付けられたユーザとスケジュールデータ106aに含まれるユーザとの関係により定められる。
例えば、「全員」は、関連付けられた区画を利用するユーザのすべてが、予定によれば住宅Aに不在であることを条件に、それに関連付けられた電気機器を一括設定の対象とする、すなわち、制御対象機器とすることを示す。「1人以上」は、関連付けられた区画を利用するユーザの少なくとも1人が、予定によれば在宅であることを条件に、それに関連付けられた電気機器を一括設定の対象とする、すなわち、制御対象機器とすることを示す。
制御条件は、関連付けられた制御対象機器に対する制御を実際に実施するか否かを判断するための条件である。
区画データ110は、部屋を利用するユーザを示すデータであって、図7に示すように、部屋とユーザとを関連付けるものである。同図に示す区画データ110は、例えばリビングを利用するユーザが、父と母と子と犬であることなどを示す。
表示部111は、例えば液晶ディスプレイなどから構成され、画像、文字など表示する。表示部111は、図2に示すように、カレンダスケジュールデータ106を参照して、例えば家族の予定と予定に連動して設定された制御スケジュールとを関連付けたカレンダを表示する。カレンダの表示単位は、望ましくは、ユーザの指示などに応じて日・週・月などと切り替えられる。
入力部112は、例えばタッチパネル、ボタンなどから構成され、家族による予定の入力などを受け付ける。
ユーザスケジュール登録部113は、入力部112へのユーザ入力に基づいて、ユーザスケジュールデータ106aを作成して記憶部104に格納する。
ユーザスケジュール取得部114は、記憶部104に格納されたカレンダスケジュールデータ106を監視する。そして、ユーザスケジュール取得部114は、ユーザスケジュール登録部113によりユーザスケジュールデータ106aが変更された場合に、そのユーザスケジュールデータ106aを記憶部104から取得する。なお、ユーザスケジュール取得部114は、ユーザスケジュール登録部113がユーザスケジュールデータ106aを取得した場合に、そのユーザスケジュールデータ106aを、記憶部104を介さずにユーザスケジュール登録部113から直接取得してもよい。
連動制御判断部115は、ユーザの予定が入力された場合に、その予定が連動制御の対象であるか否かを判断する。詳細には、連動制御判断部115は、記憶部104に登録されたユーザスケジュールデータ106aに含まれる予定の種類が、連動定義データ108に含まれるか否かに基づいて、そのユーザスケジュールデータ106aに対応するユーザの予定が連動制御の対象であるか否かを判断する。
機器スケジュール設定部116は、ユーザにより入力された予定が連動制御の対象である場合に、その予定の種類をキーとしてユーザスケジュールデータ106aと連動制御規則データ107とを関連付ける。そして、機器スケジュール設定部116は、ユーザスケジュールデータ106aに含まれる始期又は終期と連動制御規則データ107(連動定義データ108)のタイミングとに応じた時刻を制御時刻とする。これによって、機器スケジュール設定部116は、入力された予定に応じた制御スケジュール(制御対象機器、制御内容、及び制御時刻)を設定する。
詳細には、機器スケジュール設定部116は、予定の種類及びユーザをキーとしてユーザスケジュールデータ106aと連動定義データ108とを関連付ける。機器スケジュール設定部116は、一括設定の種類をキーとして連動定義データ108と一括設定定義データ109とを関連付ける。機器スケジュール設定部116は、区画をキーとして一括設定定義データ109と区画データ110とを関連付ける。機器スケジュール設定部116は、関連付けられた区画データ110に含まれるユーザとユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザとが、関連付けられた一括設定定義データ109に含まれる設定条件を満たすか否かを判断する。これによって、機器スケジュール設定部116は、入力された予定に応じた、制御対象機器、制御内容、及び制御時刻を設定する。
機器スケジュール登録部117は、機器スケジュール設定部116により設定された制御対象機器、制御内容、及び制御時刻に、機器スケジュールIDと設定方法とを関連付けた機器スケジュールデータ105を記憶部104に格納する。機器スケジュールIDは、例えば連番であればよく、記憶部104に格納されている機器スケジュールデータ105の中で最大の機器スケジュールIDに1を加えたものが機器スケジュールIDに採用されるとよい。設定方法には、機器スケジュール設定部116が制御対象機器、制御内容、及び制御時刻を設定する元となった、ユーザスケジュールデータ106aのカレンダIDと一括設定の種類とが含められる。
機器スケジュール登録部117は、入力部112へのユーザ入力に基づく機器スケジュールデータ105を取得すると、その機器スケジュールデータ105を記憶部104に格納する。
機器制御部118は、例えば宅内ネットワークを介して制御信号を送信することによって、住宅Aに設置される電気機器101の各々の動作を制御する。詳細には、機器制御部118は、機器スケジュール設定部116により設定された制御内容に従って、設定された制御対象機器を設定された制御時刻に動作させる。
より詳細には、機器制御部118は、制御時刻が到来した機器スケジュールデータ105がある場合に、一括設定定義データ109を参照して、機器スケジュールデータ105の設定方法に含まれる一括設定の種類に対応する制御条件を抽出する。機器制御部118は、抽出した制御条件が満たされる場合、制御時刻が到来した機器スケジュールデータ105が示す制御スケジュールを実行する。抽出した制御条件が満たされない場合、機器制御部118は、制御時刻が到来した機器スケジュールデータ105が示す制御スケジュールを実行しない。
例えば、図3Bの機器スケジュールデータ105の例では、「2013年7月17日12時00分」になると、機器制御部118は、「機器スケジュールID」が「22」の機器スケジュールデータ105の「一括設定の種類」を抽出する。機器制御部118は、抽出した「一括設定の種類」である「来客」を含む一括設定定義データ109を参照する。図6に示す一括設定定義データ109であるとすると、機器制御部118は、冷蔵庫101d_5の「給水量」が予め定められた閾値以上「あり」、「氷量」が「閾値以下」である場合に、「機器スケジュールID」が「22」である機器スケジュールデータ105の制御スケジュール(冷蔵庫の製氷加速)を実行する。
制御カレンダ作成部119は、機器スケジュール設定部116が制御スケジュールを設定する元となった一括設定の種類に、連動定義データ108において、表示することが関連付けられている場合に、その一括設定の種類と、時刻と、カレンダIDと、主体とを関連付けたカレンダスケジュールデータ106(制御スケジュールデータ106b)を作成し、記憶部104に格納する。この時刻には、例えば、一括設定に含まれる制御を実行する時刻、その時刻を決定するために採用された基準時(すなわち、ユーザスケジュールデータ106aに含まれる始期又は終期)などが採用されるとよい。カレンダIDは、例えば連番であればよく、記憶部104に格納されているカレンダスケジュールデータ106の中で最大のカレンダIDに1を加えたものがカレンダIDに採用されるとよい。主体には、電気機器管理装置102の予定であることを示す予め定めた情報、例えば「装置」が設定されるよい。図4において、カレンダIDが2,3,5であるカレンダスケジュールデータ106(制御スケジュールデータ106b)は、制御カレンダ作成部119により作成されたものの例である。
通知スケジュール作成部120は、機器スケジュール設定部116が制御スケジュールを設定する元となった一括設定の種類に、連動定義データ108において、通知することが関連付けられている場合に、連動定義データ108が示す通知の内容に従って、その連動定義データ108の一括設定の種類に含まれる制御が実行されることをユーザへ通知するための、機器スケジュールデータ105を作成して記憶部104に格納する。図3において、機器スケジュールIDが11,12,23である機器スケジュールデータ105は、通知スケジュール作成部120により作成されたものの例である。
例えば、図示しないメール送信部は、制御対象機器が「メール通知」である機器スケジュールデータ105の「制御時刻」が到来したことを検知すると、一括設定に含まれる制御が実行されることを知らせるためのメールを作成する。メール送信部は、作成したメールをユーザの端末装置103へ送信する。これにより、ユーザは、一括設定に含まれる制御が実行されることを知ることができる。そして、必要に応じて、ユーザは、予定の変更を示す情報、機器スケジュールデータ105の変更する指示などを、例えば端末装置103から電気機器管理装置102へ送信するとよい。
上述の各処理部113〜120は、例えばROM(Read Only Memory)に予め格納されたソフトウェアプログラムを、RAM(Random Access Memory)を作業領域として動作するプロセッサにより実現される。
これまで、本実施の形態に係る電気機器管理装置102の構成について説明した。ここから、電気機器管理装置102が実行する処理について説明する。
電気機器管理装置102は、例えばユーザが予定を入力する旨の指示を入力部112に受け付けると、図8に示すカレンダスケジュール登録処理を実行する。
入力部112は、予定の種類、その予定に関連する主体(ユーザ)、及び、予定タイトルを受け付け(ステップS101)、予定の始期及び終期からなる時期を受け付けると(ステップS102)、予定の繰り返し設定がなされたか否かを判断する(ステップS103)。ここで繰り返し設定とは、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定が繰り返されることを示すユーザスケジュールデータ106aを作成することの設定である。
繰り返し設定がなされていないと判断した場合(ステップS103;No)、入力部112は、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定を示すユーザスケジュールデータ106aを作成する(ステップS104)。
繰り返し設定がなされたと判断した場合(ステップS103;Yes)、繰り返しの種類が選択されたか否かを判断する(ステップS105)。ここで、繰り返しの種類には、例えば入力した予定を毎日繰り返す、特定の曜日のみ繰り返す、平日のみ繰り返すなどがある。
繰り返しの種類が選択されていないと判断した場合(ステップS105;No)、入力部112は、ステップS103を繰り返し実行する。繰り返しの種類が選択されたと判断した場合(ステップS105;Yes)、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定に基づいて、選択された繰り返しの種類に応じたユーザスケジュールデータ106aを作成する(ステップS106)。
入力部112は、登録確認画面を表示部111に表示させ、それに対してユーザから登録指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS107)。
登録指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS107;No)、予定の入力がキャンセルされたとみなして、入力部112は、ユーザスケジュール登録処理を終了する。登録指示を受け付けたと判断した場合(ステップS107;Yes)、入力部112は、作成したユーザスケジュールデータ106aをユーザスケジュール登録部113に引き渡す。ユーザスケジュール登録部113は、入力部112から取得したユーザスケジュールデータ106aを記憶部104に格納し(ステップS108)、ユーザスケジュール登録処理を終了する。これにより、ユーザが入力した予定が、カレンダスケジュールデータ106として、記憶部104に格納される。
電気機器管理装置102は、例えばユーザが予定を入力すると、図9及び10に示す連動制御処理を実行する。例えば、ユーザスケジュール取得部114が、記憶部104のカレンダスケジュールデータ106を監視し、ユーザスケジュールデータ106aが更新されたことを検出した場合に、ユーザが予定を入力したと判定される。
連動制御判断部115は、ユーザが入力した予定に対応するユーザスケジュールデータ106aをユーザスケジュール取得部114から取得すると、そのユーザスケジュールデータ106aと同じ予定の種類を含む連動定義データ108を記憶部104から抽出する(ステップS111)。連動制御判断部115は、ステップS111にて抽出された連動定義データ108の有無に応じて、入力された予定に連動制御の対象があるか否かを判断する(ステップS112)。
ステップS111にて抽出された連動定義データ108がない場合、連動制御判断部115は、連動制御の対象がないと判断し(ステップS112;No)、連動制御処理を終了する。ステップS111にて抽出された連動定義データ108がある場合、連動制御判断部115は、連動制御の対象があると判断し(ステップS112;Yes)、抽出された連動定義データ108を機器スケジュール設定部116に引き渡す。
機器スケジュール設定部116は、連動制御判断部115から取得した連動定義データ108と同じ一括設定の種類を含む一括設定定義データ109を記憶部104から抽出する(ステップS113)。抽出したすべての一括設定定義データ109について、一括設定定義データ109は、ステップS115〜ステップS125を繰り返す(ループA;ステップS114)。
機器スケジュール設定部116は、処理対象の一括設定定義データ109が設定条件を含むか否かを判断する(ステップS115)。設定条件を含むと判断した場合(ステップS115;Yes)、機器スケジュール設定部116は、処理対象の一括設定定義データ109に含まれる区画を利用するすべてのユーザを、記憶部104に格納されている区画データ110を参照することによって特定する(ステップS116)。
機器スケジュール設定部116は、設定条件を満たすか否かを判断する(ステップS117)。例えば、ステップS116で特定したユーザとユーザが入力したユーザスケジュールデータ106aに含まれる主体とを対比することによって、設定条件を満たすか否かが判断される。
詳細には例えば、設定条件は、全員又は特定の者以外についてのAND条件(第1の設定条件)、全員又は特定の者以外についてのOR条件(第2の設定条件)などで表される。ステップS116で特定したユーザに設定条件を適用した集合が、予定に関連するユーザに含まれる場合に、設定条件を満たすと判断する。また、ステップS116で特定したユーザに設定条件を適用した集合が、予定に関連するユーザに含まれない場合に、設定条件を満たさないと判断する。
より詳細には、第1の設定条件は、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザに、ステップS116で特定したユーザの一部又は全部のすべてが含まれることを示す設定条件である。従って、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザに、ステップS116で特定したユーザの一部又は全部のすべてが含まれる場合に、その第1の設定条件は、満たすと判断され、それ以外の場合に、その第1の設定条件は、満たさないと判断される。
第2の設定条件は、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザに、ステップS116で特定したユーザの一部又は全部のいずれか1人が含まれることを示す設定条件である。従って、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザに、ステップS116で特定したユーザの一部又は全部のいずれか1人が含まれる場合に、その第2の設定条件は、満たすと判断され、それ以外の場合に、その第2の設定条件は、満たさないと判断される。
設定条件を満たさないと判断した場合(ステップS117;No)、機器スケジュール設定部116は、現在の処理対象の一括設定定義データ109についてループA(ステップS114)の処理を終了し、未処理の一括設定定義データ109がある場合には、その一括設定定義データ109についてループA(ステップS114)の処理が実行される。未処理の一括設定定義データ109がない場合、機器スケジュール設定部116は、連動制御処理を終了する。
設定条件を満たすと判断した場合(ステップS117;Yes)、機器スケジュール設定部116は、現在の処理対象の一括設定定義データ109に含まれる制御対象機器を、制御対象機器として設定する(ステップS118)。機器スケジュール設定部116は、現在の処理対象の一括設定定義データ109に含まれる制御内容を、制御内容として設定する(ステップS119)。
機器スケジュール設定部116は、ステップS111にて抽出された連動定義データ108を参照し、現在の処理対象の一括設定定義データ109と同じ一括設定の種類に関連付けられたタイミングを抽出する。機器スケジュール設定部116は、ユーザが入力した予定に対応するユーザスケジュールデータ106a、すなわち、現在の処理対象の一括設定定義データ109の元となったユーザスケジュールデータ106aに含まれる始期及び終期を抽出する。機器スケジュール設定部116は、抽出したタイミングと始期及び終期に基づいて、ステップS118及びステップS119にて設定した制御内容に応じた制御対象機器に対する制御を実施する日時を算出する。機器スケジュール設定部116は、算出した日時を制御時刻として設定する(ステップS120)。
機器スケジュール設定部116は、ステップS118〜ステップS120にて設定した制御スケジュール(制御対象機器、制御内容及び制御時刻)を示す情報を機器スケジュール登録部117へ引き渡す。機器スケジュール登録部117は、機器スケジュール設定部116から取得した制御対象機器、制御内容及び制御時刻に、機器スケジュールIDと設定方法とを関連付ける。機器スケジュール登録部117は、制御対象機器、制御内容、制御時刻、機器スケジュールID及び設定方法を関連付けた機器スケジュールデータ105を記憶部104に格納する(ステップS121)。
通知スケジュール作成部120は、ステップS111にて抽出された連動定義データ108を参照し、現在の処理対象の一括設定定義データ109と同じ一括設定の種類に関連付けられている通知の内容を参照する。通知スケジュール作成部120は、参照した通知の内容に基づいて、通知が必要か否かを判断する(ステップS122)。
通知が必要であると判断した場合(ステップS122;Yes)、通知スケジュール作成部120は、その通知に連動定義データ108において関連付けられているタイミングと、その通知の内容とに基づいて、通知を送信する時刻を算出する。通知スケジュール作成部120は、算出した時刻と、その通知に連動定義データ108において関連付けられている一括設定の種類に含まれる制御が実行されることとを含む通知スケジュールを作成する(ステップS123)。通知スケジュール作成部120は、作成した通知スケジュールに、機器スケジュールIDと、制御対象機器「メール通知」とを関連付けた機器スケジュールデータ105を作成して、記憶部104に格納する。ここでも、機器スケジュールIDは、上述のように連番で付されるとよい。
通知が必要でないと判断した場合(ステップS122;No)、又は、ステップS123の後に、制御カレンダ作成部119は、ステップS111にて抽出された連動定義データ108を参照し、現在の処理対象の一括設定定義データ109と同じ一括設定の種類に関連付けられている表示の内容を参照する。通知スケジュール作成部120は、参照した表示の内容に基づいて、表示が必要か否かを判断する(ステップS124)。
表示が必要であると判断した場合(ステップS124;Yes)、制御カレンダ作成部119は、その表示に連動定義データ108において関連付けられている一括設定の種類と、時刻とを含む制御カレンダを作成する(ステップS125)。
この時刻には、例えば、一括設定の種類に含まれる制御が実行される時刻である。この場合、制御カレンダ作成部119は、一括設定の種類に連動定義データ108において関連付けられているタイミングと、現在の処理対象の一括設定定義データ109の元となったユーザスケジュールデータ106aに含まれる始期及び終期とに基づいて、時刻を算出する。制御カレンダ作成部119は、作成した制御カレンダに、カレンダIDと、主体「装置」とを関連付けたカレンダスケジュールデータ106(制御スケジュールデータ106b)を作成して、記憶部104に格納する。ここでも、カレンダIDは、上述のように連番で付されるとよい。
表示が必要でないと判断した場合(ステップS124;No)、又は、ステップS125の後に、制御カレンダ作成部119は、現在の処理対象の一括設定定義データ109についてループA(ステップS114)の処理を終了し、未処理の一括設定定義データ109がある場合には、その一括設定定義データ109についてループA(ステップS114)の処理が実行される。未処理の一括設定定義データ109がない場合、制御カレンダ作成部119は、連動制御処理を終了する。
本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理について説明した。
例えば、ユーザスケジュール登録処理を実行することによって、図4に示すカレンダIDが1,4,6〜10であるユーザスケジュールデータ106aが登録される。これらのユーザスケジュールデータ106aの各々が入力されると、電気機器管理装置102は、連動制御処理を実行する。これにより、図3に示す機器スケジュールデータ105が記憶部104に格納される。また、図4に示すカレンダIDが2,3,5であるカレンダスケジュールデータ106(制御スケジュールデータ106b)が登録される。
そして、表示部111は、図4に示すカレンダスケジュールデータ106を参照して、例えば図11に示す画像を表示する。これにより、ユーザは、予め設定した一括設定に含まれる制御がいつ実行されるかを容易に知ることができる。予定が表示されている領域を押下することにより、具体的な制御対象装置など詳細な情報が表示されるとよい。
なお、例えばIHCH101c_5には、電源がOFF(切)であると待機電力が0となるものがある。このような電気機器101では、ユーザが電源を切って出かけた場合、電気機器管理装置102がユーザの外出に応じてOFFの制御信号を送信しても、その信号を受信することができないものがある。この場合、電源が切られているので安全かつ無駄な電力の消費もないようにも思えるが、家に独りで残っている子供が誤ってIHCH101c_5の電源を入れると、IHCH101c_5が動作を開始してしまう。
そのため、IHCH101c_5などには、例えば電池で動作する通信アダプタが搭載されるとよい。そして、IHCH101c_5の電源がOFFである場合、通信アダプタが、電気機器管理装置102からの制御信号をバッファリングし、IHCH101c_5の電源がON(入)に切り替えられて動作を開始する前に、バッファリングしている制御信号をIHCH101c_5へ送信するとよい。或いは、電気機器管理装置102が制御信号をバッファリングし、IHCH101c_5が動作を開始したことを検出すると、バッファリングしている制御信号をIHCH101c_5へ送信してもよい。或いは、IHCH101c_5の動作を開始させる際には、常に通信アダプタを経由して指示を与えるようにしてもよい。これらの構成によれば、子供が誤ってIHCH101c_5の電源を入れた場合であっても、電気機器管理装置102からの制御信号によりその動作を制御することができる。
なお、入力部112からの入力に基づいて作成された機器スケジュールデータ105と、予定の入力に応じて作成された機器スケジュールデータ105とで、両立し得ない関係が生じた場合、例えば後に作成されたものを優先的に適用し、先に作成されたものを破棄してもよい。
なお、電気機器101を操作するためのリモートコントローラが、本発明に係る電気機器管理装置として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。この場合、リモートコントローラが、上述したように、ユーザの予定に従って機器スケジュールデータ105を作成して制御する。リモートコントローラの制御対象は、住宅Aに設置される電気機器101のうちの1台(例えば、空調機101b_4)を主たる制御対象としつつ、他の電気機器101の一部(例えば、空調機101b_3、照明機器101a_4、101a_5、冷蔵庫101d_5など)又は全部であってもよい。また、リモートコントローラの制御対象は、住宅Aに設置される電気機器101のうちの1台(例えば、空調機101b_4)のみであってもよく、この場合の機器スケジュールデータ105は、その1台(例えば、空調機101b_4)のみに関する情報を含めばよい。
なお、電気機器101自体(例えば、空調機101b_4)が、本発明に係る電気機器として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。この場合、電気機器101自体(例えば、空調機101b_4)が、上述したように、ユーザの予定に従って機器スケジュールデータ105を作成して制御する。この電気機器101(例えば、空調機101b_4)が、他の電気機器101の一部(例えば、空調機101b_3、照明機器101a_4、101a_5、冷蔵庫101d_5など)又は全部を制御する機能を備えてもよい。
なお、端末装置103が、本発明に係る端末装置として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。詳細には、端末装置103は、インストールされたプログラムを実行することで、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を実現し、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行うとよい。
この場合、端末装置103は、電気機器101の各々と、宅内ネットワークを介して通信してもよく、直接に通信してもよい。さらに、端末装置103は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、電気機器101の各々と通信してもよい。電気機器101の各々は、直接に外部ネットワークに接続されてもよく、宅内ネットワークを介して接続されてもよい。
本実施の形態によれば、家族の誰かが予定を入力すれば、それに応じて機器スケジュールデータ105が作成され、機器スケジュールデータ105に従って電気機器101の動作が自動的に制御される。これにより、ユーザが、快適性と省エネルギとを意識して電気機器101を操作しなくても、電気機器101を適切かつ確実に動作させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
本実施の形態によれば、連動制御規則データ107では、予定の内容と、その予定に関連するユーザと、連動制御規則とが関連付けられている。
そのため、機器スケジュール設定部116は、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザの予定及びその予定に関連するユーザに応じた制御スケジュールを設定することができる。すなわち、予定の内容だけでなく、予定に関連するユーザにも応じた制御スケジュールが設定される。これにより、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、適切に、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
なお、本実施の形態において、連動制御規則は、連動定義データ108の一括設定の種類及びタイミングと、この一括設定の種類により関連付けられる一括設定定義データ109に含まれる各情報と、必要に応じて、区画データ110に含まれる各情報とに相当する。
一括設定定義データ109は設定条件を含むので、区画に利用者(区画データ110にて区画に関連付けられたユーザ)が宅内に居るか居ないかに応じて、区画に設置されている電気機器101の動作を適切に制御することができる。また、異なる設定条件のそれぞれに異なる制御内容を対応付けることで、実行される制御内容を設定条件に応じて変えることができるので、区画に設置されている電気機器101の動作をより適切に制御することができる。
例えば、家族全員(父、母、子、犬)が家族旅行に出かける予定が登録されたとする。
この場合、図5の連動定義データ108を参照すると、例えば「外出」などの「一括設定の種類」に応じた制御スケジュールが設定される。「外出」という「一括設定の種類」について図6の一括設定定義データ109を参照すると、「リビング」という「区画」には、「制御対象機器」として、「リビング照明」と「リビング空調機」とが関連付けられている。また、「リビング照明」には、「設定条件」として、「犬以外の全員」(すなわち、犬以外についてAND条件)が関連付けられている。「リビング空調機」には、「設定条件」として、「全員」(すなわち、全員についてAND条件)とが関連付けられている。
この例の予定に関連するユーザは、家族全員(父、母、子、犬)である。また、図7に示す区画データ110にて、「リビング」という「区画」には、「ユーザ」として「父、母、子、犬」が関連付けられている。そのため、「犬以外の全員」という「設定条件」は、父と母と子とが予定に関連するユーザに含まれることを意味する。「全員」という「設定条件」は、父と母と子と犬とが予定に関連するユーザに含まれることを意味する。この例では、いずれの設定条件も満たされるので、「リビング照明」と「リビング空調機」とはいずれも、制御対象機器として決定される。そして、これらの制御対象機器について、図6に示す一括設定定義データ109に従って、「OFF」(運転の停止であり)という「制御内容」の制御スケジュールが設定される。なお、「OFF」という「制御内容」は、第1の設定条件が満たされた場合に設定される制御内容である「第1の制御」の一例である。
例えば、犬以外の家族全員(父、母、子)が出かける予定が登録されたとする。そして、この予定に連動して、図6に示す一括設定定義データ109の「外出」という「一括設定の種類」に応じた制御スケジュールが設定されるとする。「リビング」という「区画」については、上の例と同様に、「犬以外の全員」という「設定条件」は、父と母と子とが予定に関連するユーザに含まれることを意味する。「全員」という「設定条件」は、予定に関連するユーザに含まれることを意味する。そのため、「犬以外の全員」という「設定条件」は満たされるが、「全員」という「設定条件」は満たされない。従って、「リビング照明」は制御対象機器として決定されるが、「リビング空調機」は制御対象機器ではないと決定される。
その結果、図6に示す一括設定定義データ109に従って、「リビング照明」に「OFF」(運転の停止)という「制御内容」の制御スケジュールが設定される。
一方、「リビング空調機」には「OFF」(運転の停止)という「制御内容」の制御スケジュールが設定されない。そのため、制御時刻にリビング空調機101b_4が運転していた場合、予定に従って犬以外の家族全員が出かけても、リビング空調機101b_4は運転を継続することになる。これにより、例えば夏にリビング空調機101b_4が停止して、宅内に残された犬が熱中症になることを防ぐことができる。
例えば、父と母が出かける予定が登録されたとする。そして、この予定に連動して、図6に示す一括設定定義データ109の「外出」という「一括設定の種類」に応じた制御スケジュールが設定されたとする。「外出」という「一括設定の種類」について図6の一括設定定義データ109を参照すると、「キッチン」という「区画」には、「制御対象機器」として、「キッチン照明」と「IHCH」とが関連付けられている。また、「キッチン照明」には、「設定条件」として、「全員」(すなわち、全員についてAND条件)が関連付けられている。「IHCH」には、「設定条件」として、「子以外の全員」(すなわち、子以外についてAND条件)とが関連付けられている。
この例の予定に関連するユーザは、家族全員(父、母)である。また、図7に示す区画データ110にて、「キッチン」という「区画」には、「ユーザ」として「父、母、子」が関連付けられている。そのため、「全員」という「設定条件」は、父と母と子とが予定に関連するユーザに含まれることを意味する。「子以外の全員」という「設定条件」は、父と母とが予定に関連するユーザに含まれることを意味する。この例では、「全員」という「設定条件」は満たされないが、「子以外の全員」という「設定条件」は満たされる。従って、「キッチン照明」は制御対象機器ではないと決定されるが、「IHCH」は制御対象機器として決定される。
その結果、「キッチン照明」に「OFF」(運転の停止)という「制御内容」の制御スケジュールが設定されない。
一方、「IHCH」には、図6に示す一括設定定義データ109に従って、「OFF(ロック)」(運転の停止と、運転させないようにロックを掛ける)という「制御内容」の制御スケジュールが設定される。このロックは、例えば特定のボタンを予め定められた時間以上押さえるなどの特定の操作により解除されるとよい。これにより、子供だけが宅内に残った場合に、誤ってIHCH101c_5を運転させる危険を減らすことができる。なお、「OFF(ロック)」という「制御内容」は、第1の設定条件が満たされた場合に設定される制御内容であって、「第1の制御」とは異なる「第3の制御」の一例である。
例えば、家族全員(父、母、子、犬)で外出した後、家族の1人(例えば、子)が先に帰宅する予定が登録されとする。そして、この予定に連動して、図6に示す一括設定定義データ109の「帰宅」という「一括設定の種類」に応じた制御スケジュールが設定されるとする。「帰宅」という「一括設定の種類」について図6の一括設定定義データ109を参照すると、「リビング」という「区画」に、「制御対象機器」として、「リビング空調機」が関連付けられている。また、「リビング空調機」には、「設定条件」として、「1人以上」(すなわち、全員についてOR条件)が関連付けられている。
この例の予定に関連するユーザは、子である。また、図7に示す区画データ110にて、「リビング」という「区画」には、「ユーザ」として「父、母、子、犬」が関連付けられている。そのため、「1人以上」という「設定条件」は、父、母、子又は犬が予定に関連するユーザに含まれることを意味する。この例では、「1人以上」という「設定条件」は満たされる。従って、「リビング空調機」は制御対象機器として決定される。その結果、「リビング空調機」に「10分前にON」(運転の開始)という「制御内容」の制御スケジュールが設定される。なお、「ON」という「制御内容」は、第2の設定条件が満たされた場合に設定される制御内容であって、「第1の制御」及び「第3の制御」のいずれとも異なる「第2の制御」の一例である。
これにより、家族全員が留守である場合であっても、家族の1人が帰宅する予定があれば、帰宅前の適切な時刻からリビング空調機の運転を開始させてリビングを快適な環境にしておくことができる。
なお、OR条件の場合も、AND条件の場合と同様に、特定のユーザ以外についてOR条件とする設定条件が定められてもよい。
このように、本実施の形態では、区画データ110と設定条件とを採用する。これによって、ユーザの予定が登録するだけで、予定に関連するユーザが利用する区画に設置された電気機器101の動作を確実かつ適切に制御することができる。そのため、例えば、家電機器101を停止させるのを忘れて外出した場合であっても、確実に、予定に関連するユーザに応じた適切な電気機器101の運転を停止させることができる。また、帰宅前に運転を開始させるためのタイマ設定をせずに外出した場合であっても、確実に、かつ、適切な時刻から、予定に関連するユーザに応じた適切な電気機器101の運転を開始させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
本実施の形態によれば、連動制御規則データ107が一括設定定義データ109を含む。これにより、ユーザの動作、出来事などと時間的な関連性をもって実行される制御をまとめて管理し、適切に電気機器101を動作させることができる。従って、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
上述のように、予定の内容は、予定の種類と予定タイトルとの少なくとも一方を含めばよい。これにより、適切に分類された予定の内容に応じて制御スケジュールを設定することができる。従って、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
一括設定定義データ109は制御条件を含むので、制御対象機器の各々について、一括設定の下で実際にその動作を制御するか否かを、きめ細かに設定することができる。これにより、ユーザの複雑な要望に適切に応えて、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
(変形例1)
実施の形態1では、区画データ110が、設定条件を満たすか否かの判定に用いられる例を説明した。しかし、設定条件を採用せずに、区画データ110に基づいて、制御対象機器が決定されてもよい。
詳細には、機器スケジュール設定部116は、ユーザスケジュールデータ106aに含まれるユーザに区画データ110にて関連付けられた区画を特定する。そして、機器スケジュール設定部116は、特定した区画に連動制御規則データ107(一括設定定義データ109)にて関連付けられた電気機器(制御対象機器)を特定する。これにより特定した電気機器を、機器スケジュール設定部116は、制御対象機器として決定するとよい。
この変形例によれば、設定条件を採用しなくても、予定に関連するユーザが利用する区画に設置された電気機器のうち、適切なものを制御対象機器として決定することができる。そのため、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、適切に、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
(変形例2)
変形例1では、設定条件を採用しないこととした。しかし、変形例1に、さらに、設定条件を採用してもよい。詳細には、機器スケジュール設定部116は、変形例1と同様の処理により特定した電気機器のうち、対応する設定条件を満たすものを制御対象機器として決定するとよい。
本変形例によれば、予定に関連するユーザが利用する区画に設置された電気機器のうち、より適切な電気機器を制御対象機器として決定することができる。そのため、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、より適切に、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。また、異なる設定条件に応じて制御内容を変えることで、区画に設置されている電気機器101の動作をより適切に制御することができる。これにより、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、より適切に、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
実施の形態2.
本実施の形態に係る電気機器管理システム200は、図12に示すように、インターネットなどの外部ネットワーク221を介して通信するサーバ装置222と、電気機器管理装置202と、端末装置203とから構成される。
サーバ装置222は、電気機器管理装置202と同期しながら、カレンダスケジュールデータ223を管理する装置であって、同図に示すように、カレンダスケジュールデータ223と、管理データ224とが格納される記憶部225と、同期部226とを備える。
カレンダスケジュールデータ223は、実施の形態1に係るカレンダスケジュールデータ106に加えて、電気機器管理装置IDを含む。電気機器管理装置IDは、住居Aの電気機器管理装置202を特定するための情報であり、電気機器管理装置202に固有の情報がサーバ装置222にて適宜付与されてよい。なお、外部ネットワーク221におけるアドレスなどが採用されてもよい。
管理データ224は、電気機器管理装置202及び端末装置203のそれぞれと通信するために電気機器管理装置202と端末装置203とを対応付けるデータであって、電気機器管理装置IDと、端末装置IDとを含む。電気機器管理装置IDは、カレンダスケジュールデータ223のものと同様である。端末装置IDは、端末装置203を特定するための情報である。
同期部226は、端末装置203から送信されるカレンダスケジュールデータ106を、外部ネットワーク221を介して受信する。同期部226は、管理データ224を参照することによって、送信元の端末装置203の端末装置IDを特定する。同期部226は、特定した端末装置IDを、受信したカレンダスケジュールデータ106に含めたカレンダスケジュールデータ223を記憶部225に格納する。これにより、記憶部225のカレンダスケジュールデータ223が更新される。
また、同期部226は、管理データ224にて送信元の端末装置203の端末装置IDに関連付けられた電気機器管理装置IDを特定する。同期部226は、特定した電気機器管理装置IDに対応する電気機器管理装置202へ、端末装置203から受信したカレンダスケジュールデータ106を転送する。
電気機器管理装置202は、図15に示すように、住宅Aにて実施の形態1と同様に、電気機器101と通信可能に構成される。電気機器管理装置202は、実施の形態1に係るユーザスケジュール登録部113及びユーザスケジュール取得部114に代わる、ユーザスケジュール登録部213及びユーザスケジュール取得部214を備えることを除いて、実施の形態1に係る電気機器管理装置102と概ね同じ構成を備える。
ユーザスケジュール登録部213は、実施の形態1に係るユーザスケジュール登録部113と同様の機能を備える。加えて、ユーザスケジュール登録部213は、ユーザが予定を入力すると、外部ネットワーク221を介して、カレンダスケジュールデータ106(ユーザスケジュールデータ106a)をサーバ装置222へ送信する。
ユーザスケジュール取得部214は、実施の形態1に係るユーザスケジュール取得部114が備える機能を備える、加えて、ユーザスケジュール取得部214は、外部ネットワーク221を介して、サーバ装置222からユーザスケジュールデータ106aを取得する。ユーザスケジュール取得部214は、ユーザスケジュールデータ106aをサーバ装置222から取得すると、そのユーザスケジュールデータ106aをユーザスケジュール登録部213へ引き渡す。これにより、ユーザスケジュール登録部213は、サーバ装置222から取得されたユーザスケジュールデータ106aを記憶部104に格納する。
端末装置203は、ユーザ入力に基づいて、外部ネットワーク221を介してサーバ222のカレンダスケジュールデータ223を更新する。これにより、ユーザは宅外からカレンダスケジュールデータ223を更新することができる。
本実施の形態によれば、ユーザは端末装置203を用いてサーバ装置222のカレンダスケジュールデータ223を更新することができる。サーバ装置222のカレンダスケジュールデータ223と、電気機器管理装置202のカレンダスケジュールデータ106とは同期する。これにより、ユーザは宅外からでも、電気機器管理装置202のカレンダスケジュールデータ106(ユーザスケジュールデータ106a)を更新することができ、ユーザが端末装置203に予定を入力するだけで、新しい予定に応じた適切な機器スケジュールデータ105で電気機器101を動作させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る電気機器管理システム300は、図16に示すように、外部ネットワーク221を介して通信するサーバ装置322と、電気機器管理装置302a〜cと、端末装置203とから構成される。
サーバ装置322は、実施の形態2に係るサーバ装置222と同様に、電気機器管理装置302と同期しながら、カレンダスケジュールデータ223を管理する、加えて、サーバ装置322は、カレンダスケジュールデータ323が示す内容の関係に応じて、電気機器管理装置302a〜cの各々が管理する電気機器101に予め定めた動作をさせる。
サーバ装置322は、同図に示すように、カレンダスケジュールデータ323と、管理データ324とが格納される記憶部325と、機器管理部327とを備える。
カレンダスケジュールデータ323は、図17に示すように、実施の形態2に係るカレンダスケジュールデータ223と同様に構成される。カレンダスケジュールデータ323は、実施の形態2に係るカレンダスケジュールデータ223とは異なり、複数の住宅A〜Cの予定を含む。電気機器管理装置IDのA〜Cのそれぞれは、住宅Aに設置される電気機器管理装置302a、住宅Bに設置される電気機器管理装置302b、住宅Cに設置される電気機器管理装置302cのIDを示す。
管理データ324は、電気機器管理装置302a〜cを管理するためのデータであって、電気機器管理装置302a〜cの各々の電気機器管理IDに電気機器管理装置アドレスが対応付けられている。
機器管理部327は、実施の形態2に係る同期部226と同様の機能を備える。加えて、機器管理部327は、カレンダスケジュールデータ323において、異なる電気機器管理装置IDに関連付けられた情報の内容が予め定められた関係、すなわち、カレンダスケジュールデータ323によって示される、住宅A〜Cのそれぞれのユーザごとの予定が予め定められた関係にある場合、外部ネットワーク221を介して、電気機器管理装置302a〜cの各々へ制御信号を送信する。この制御信号は、電気機器管理装置302a〜cの各々が管理する電気機器101に予め定められた動作をさせるための信号である。
電気機器管理装置302a〜cは、それぞれ、住宅A〜Cに設置され、住宅A〜Cに設けられた電気機器101を管理する。電気機器管理装置302a〜cは、それぞれ、同様の構成を備えており、電気機器管理装置302aの機能的な構成の例を図19に示す。電気機器管理装置302aは、同図に示すように、実施の形態2に係る機器制御部118に代わる、機器制御部318を備えることを除いて、実施の形態2に係る電気機器管理装置202と概ね同じ構成を備える。
機器制御部318は、実施の形態2に係る機器制御部118と(すなわち、実施の形態1に係る機器制御部118とも)同様の機能を備える。加えて、機器制御部318は、サーバ装置322から外部ネットワーク221を介して、電気機器101の動作を制御するための制御信号を受信する。機器制御部318は、サーバ装置322からの制御信号を受信すると、その制御信号に従って、宅内の電気機器101を動作させる。
本実施の形態によれば、カレンダスケジュールデータ323が示す内容の関係に応じて、電気機器管理装置302a〜cの各々に予め定めた動作をさせることができる。例えば、図17に示す住居A〜Cのカレンダスケジュールデータ323では、2013年7月13日の夜が、住居A〜Cのすべてで夜間留守である。住居A〜Cが近隣の住居である場合には、例えば防犯のために、2013年7月13日の夜には住居A〜Cの照明機器を点灯させるとよい。これにより、ユーザが安心して外出することができ、ユーザの快適性が向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態及び変形例を適宜組み合わせた形態、それに種々の変更を加えた形態を含む。
本出願に係る発明は、電気機器を管理する機能を備えた電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器及び端末装置に利用することができ、また、そのための電気機器管理方法及びプログラムに利用することができる。
100,200,300 電気機器管理システム、101 電気機器、102,202,302a〜c 電気機器管理装置、103,203 端末装置、104,204,225,325 記憶部、105 機器スケジュールデータ、106,223,323 カレンダスケジュールデータ、107 連動制御規則データ、108 連動定義データ、109 一括設定定義データ、110 区画データ、111 表示部、112 入力部、113,213 ユーザスケジュール登録部、114,214 ユーザスケジュール取得部、115 連動制御判断部、116 機器スケジュール設定部、117 機器スケジュール登録部、118,318 機器制御部、119 制御カレンダ作成部、120 通知スケジュール作成部、221 外部ネットワーク、222,322 サーバ装置、224,324 管理データ、226 同期部、327 機器管理部。
本発明は、電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置、電気機器管理方法及びプログラムに関する。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気機器管理装置は、
予定の内容と前記予定に関連するユーザと含むユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
前記予定の内容と、前記予定に関連するユーザと、電気機器の制御スケジュールを決定するための連動制御規則とが関連付けられた連動制御規則データが格納される記憶手段と、
前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータと、前記記憶手段に格納された連動制御規則データとに基づいて、前記予定の内容と前記予定に関連するユーザとに応じた制御対象機器の制御スケジュールを設定する機器スケジュール設定手段とを備える。

Claims (16)

  1. 予定を示すユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
    前記予定に応じた電気機器の制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む連動制御規則データが格納される記憶手段と、
    前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、前記記憶手段に格納された連動制御規則データに基づいて設定する機器スケジュール設定手段と、
    前記機器スケジュール設定手段によって設定された制御スケジュールに従って、制御の対象となる電気機器である制御対象機器を制御する機器制御手段とを備える電気機器管理装置。
  2. 前記ユーザスケジュールデータは、前記予定の内容と当該予定に関連するユーザとを含み、
    前記連動制御規則データは、前記予定の内容と、当該予定に関連するユーザと、前記連動制御規則とが関連付けられたものであり、
    前記機器スケジュール設定手段は、前記ユーザスケジュールデータに含まれる予定の内容と当該予定に関連するユーザとに応じた制御スケジュールを、前記連動制御規則データに基づいて設定する請求項1に記載の電気機器管理装置。
  3. 前記連動制御規則データは、前記制御対象機器を決定するための前記連動制御規則として、予め設定される区画と前記ユーザとを関連付けた区画データをさらに含むとともに、前記区画と前記電気機器とを関連付けたデータを含み、
    前記機器スケジュール設定手段は、前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザに前記区画データにて関連付けられた区画を特定し、当該特定した区画に前記連動制御規則データにて関連付けられた前記電気機器を特定することによって、前記制御対象機器を決定する
    請求項2に記載の電気機器管理装置。
  4. 前記連動制御規則データは、前記特定された区画に関連付けられた電気機器を前記制御対象機器とするか否かを決定するために当該電気機器に対応付けられた条件であって、前記特定された区画に前記区画データにて関連付けられたユーザと前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザとの関係により定められたものである設定条件を、前記制御対象機器を決定するための前記連動制御規則として、さらに含み、
    前記機器スケジュール設定手段は、前記特定した電気機器のうち、前記対応する設定条件を満たすものを前記制御対象機器として決定する
    請求項3に記載の電気機器管理装置。
  5. 前記連動制御規則データは、
    前記制御対象機器を決定するための前記連動制御規則として、予め設定される区画と前記ユーザとを関連付けた区画データと、
    前記区画と前記電気機器とを関連付けたデータと、
    前記区画に関連付けられた電気機器を前記制御対象機器とするか否かを決定するために当該電気機器に対応付けられた条件であって、前記区画に前記区画データにて関連付けられたユーザと前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザとの関係により定められたものである設定条件とを含み、
    前記機器スケジュール設定手段は、前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザに前記区画データにて関連付けられた区画を特定し、当該特定した区画に前記区画データにて関連付けられたユーザと前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザとが前記設定条件を満たす場合に、当該設定条件に対応付けられた電気機器を前記制御対象機器として決定する
    請求項2に記載の電気機器管理装置。
  6. 前記設定条件は、前記区画に前記区画データにて関連付けられたユーザの一部又は全部のすべてが、前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザに含まれることを示す第1の設定条件を含み
    前記機器スケジュール設定手段は、前記第1の設定条件を満たす場合に、当該第1の設定条件に対応付けられた電気機器を前記制御対象機器とし、第1の制御を制御内容とする制御スケジュールを設定する
    請求項4又は5に記載の電気機器管理装置。
  7. 前記設定条件は、前記区画に前記区画データにて関連付けられたユーザの一部又は全部のいずれかが、前記ユーザスケジュールデータに含まれるユーザに含まれることを示す第2の設定条件を含み
    前記機器スケジュール設定手段は、前記第2の設定条件を満たす場合に、当該第2の設定条件に対応付けられた電気機器を前記制御対象機器とし、前記第1の制御とは異なる第2の制御を制御内容とする制御スケジュールを設定する
    請求項6に記載の電気機器管理装置。
  8. 前記機器スケジュール設定手段により設定された前記制御スケジュールに従って前記制御対象機器を制御する前に、前記制御対象機器を制御することを通知する通知手段をさらに備える
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電気機器管理装置。
  9. 前記機器スケジュール設定手段により設定された前記制御スケジュールと、前記ユーザスケジュールデータにより示される予定とを含むカレンダを表示する表示手段をさらに備える
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電気機器管理装置。
  10. 前記連動制御規則データは、
    前記予定の内容と当該予定に関連するユーザとに応じた一括設定の種類と、当該一括設定による制御を行う制御時刻を決定するための情報とを含む連動定義データと、
    前記一括設定の種類と、前記制御対象機器と、当該制御対象機器に対する制御内容とを含む一括設定定義データとを含み、
    前記機器スケジュール設定手段は、前記ユーザスケジュールデータと前記連動定義データと前記一括設定定義データとに基づいて、前記ユーザスケジュールデータに含まれる予定の内容と当該予定に関連するユーザとに応じた、前記制御時刻、前記制御対象機器及び前記制御内容を含む前記制御スケジュールを設定する
    請求項1から9のいずれか1項に記載の電気機器管理装置。
  11. 前記予定の内容は、予定の種類と予定タイトルとの少なくとも一方を含む
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電気機器管理装置。
  12. ユーザ入力に基づいて前記カレンダスケジュールデータを生成して送信する端末装置と、
    請求項1から11までのいずれか1項に記載の電気機器管理装置と、
    前記端末装置と前記電気機器管理装置とのそれぞれに通信回線を介して接続されるサーバ装置とを備え、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置と前記電気機器管理装置とを対応付ける管理データが格納される管理記憶手段と、
    前記カレンダスケジュールデータが格納されるカレンダスケジュール記憶手段と、
    前記端末装置から送信される前記カレンダスケジュールデータを受信し、前記受信したカレンダスケジュールデータによりカレンダスケジュール記憶手段を更新するとともに、前記受信したカレンダスケジュールデータを前記電気機器管理装置へ転送する同期手段とを備え、
    前記カレンダスケジュール取得手段は、前記通信回線を介して、前記同期手段から前記カレンダスケジュールデータを取得する電気機器管理システム。
  13. 請求項1から11までのいずれか1項に記載された、複数の電気機器管理装置と、
    前記電気機器管理装置とのそれぞれに通信回線を介して接続されるサーバ装置とを備え、
    前記サーバ装置は、
    前記電気機器管理装置のそれぞれの、前記通信回線におけるアドレスを含む管理データが格納される管理記憶手段と、
    前記電気機器管理装置のユーザごとの、前記カレンダスケジュールデータが格納されるカレンダスケジュール記憶手段と、
    前記電気機器管理装置のユーザごとの前記カレンダスケジュールデータにより示されるユーザの予定が予め定められた関係にある場合に、前記電気機器管理装置のそれぞれが管理する機器の動作を制御するための制御信号を生成して、前記電気機器管理装置のそれぞれの前記アドレスへ送信する機器管理手段とを備え、
    前記機器制御手段のそれぞれは、前記機器管理手段から送信された前記制御信号を受信し、前記制御信号に従って前記機器の動作を制御する電気機器管理システム。
  14. 予定を示すユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
    電気機器に対する前記予定に応じた制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む連動制御規則データが格納される記憶手段と、
    前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、前記記憶手段に格納された連動制御規則データに基づいて設定する機器スケジュール設定手段と、
    前記機器スケジュール設定手段によって設定された制御スケジュールに従って、制御の対象となる電気機器である制御対象機器を制御する機器制御手段とを備える電気機器。
  15. 予定を示すユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
    電気機器に対する前記予定に応じた制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む連動制御規則データが格納される記憶手段と、
    前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、前記記憶手段に格納された連動制御規則データに基づいて設定する機器スケジュール設定手段と、
    前記機器スケジュール設定手段によって設定された制御スケジュールに従って、制御の対象となる電気機器である制御対象機器を制御する機器制御手段とを備える端末装置。
  16. コンピュータに、
    予定を示すユーザスケジュールデータを取得するユーザスケジュール取得手段と、
    電気機器に対する前記予定に応じた制御スケジュールを決定するための連動制御規則を含む連動制御規則データが格納される記憶手段と、
    前記ユーザスケジュール取得手段によって取得されたユーザスケジュールデータが示す予定に応じた制御スケジュールを、前記記憶手段に格納された連動制御規則データに基づいて設定する機器スケジュール設定手段と、
    前記機器スケジュール設定手段によって設定された制御スケジュールに従って、制御の対象となる電気機器である制御対象機器を制御する機器制御手段とを実現させるためのプログラム。
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