以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る電気機器管理システム100は、図1に示すように、住宅Aの各部屋(例えば、寝室、書斎、子供部屋、リビング、キッチン)などに設置される電気機器101(照明機器101a_1〜5、空調機101b_1〜4、IHCH(IHクッキングヒータ)101c_5、冷蔵庫101d_5、給湯システム101e)と、電気機器管理装置102とから構成される。電気機器管理装置102は、有線、無線又はこれらを組み合わせて構成される宅内ネットワークを介して電気機器101の各々と通信し、これによって、管理対象領域としての住宅Aに設置された電気機器101を管理する。また、電気機器管理装置102は、端末装置103と有線、無線又はこれらを組み合わせて通信接続されており、電気機器101の管理に関わる指示、情報などを端末装置103との間で送受信する。
端末装置103は、例えば多機能携帯電話(いわゆる、スマートフォン)、タブレット型のコンピュータである。端末装置103には、例えば、ソフトウェアプログラム(プログラム)がインストールされ、そのプログラムを実行することによって、端末装置103は、電気機器101の管理に関わる指示、情報などを作成する機能、電気機器管理装置102へ送信するための機能などを実現する。
電気機器管理装置102は、住宅Aに住む世帯の構成員(ユーザ)により予定が入力されると、その予定に連動して電気機器101の制御スケジュールを決定し、その制御スケジュールに従って電気機器101を制御し動作させる。本実施の形態では、住宅Aの世帯が、父、母、子の3人で構成される例により説明する。
なお、住宅Aに住む世帯の構成員が1人である場合などには、これから説明する処理においてユーザは考慮されなくてもよい。また、住宅Aでペットを飼っており、電気機器管理装置102が保持するデータに、犬、猫などのペットが登録されていれば、ペットをユーザに含めてもよい。
電気機器管理装置102は、機能的には、図2に示すように、各種データを記憶する記憶部104と、画像、文字などを含む画面を表示する表示部111と、ユーザによる入力を受け付ける入力部112と、各種処理・制御を行う各処理部113〜122と、を備える。
なお、記憶部104は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)などから構成される。表示部111は、例えば、液晶ディスプレイなどから構成される。入力部112は、例えばタッチパネル、ボタンなどから構成される。各処理部113〜120は、例えばROM(Read Only Memory)に予め格納されたソフトウェアプログラムを、RAM(Random Access Memory)を作業領域として動作するプロセッサにより実現される。
以下、記憶部104が記憶する各種データ105〜110について説明する。
制御スケジュールデータ105は、電気機器管理装置102がユーザの予定に連動して電気機器101を動作させるために実行する電気機器101に対する制御に関するスケジュール(制御スケジュール)を含むデータである。図3A及び3Bに例示する制御スケジュールデータ105は、制御スケジュールID(Identification Data)と、制御対象機器と、制御内容と、制御日時と、設定方法とが関連付けられた制御スケジュールを含む。
制御スケジュールIDは、制御スケジュールデータ105の各々を特定するための情報である。制御対象機器は、電気機器管理装置102による制御の対象となる電気機器101を特定するための情報である。制御内容は、関連付けられた制御対象機器に対する制御の内容を示す情報である。制御日時は、関連付けられた制御対象機器及び制御内容に応じた制御を実行する日時を示す情報である。設定方法は、制御スケジュールデータ105の各々が、入力部112へのユーザ入力に基づいて手動で個別に設定されたのか、ユーザにより入力された予定に連動して自動で設定されたのかを示す情報である。
予定に連動して設定された制御スケジュールデータ105の設定方法は、連動元となったユーザの予定を特定するための情報と、連動規則を特定するための連動規則IDとを示す。これにより、連動した予定が変更又は削除された場合に、それと連動して制御スケジュールデータ105を変更又は削除することができる。
ここで、連動規則とは、ユーザの予定と連動して制御スケジュールを決定するための規則である。連動規則は、典型的には、1つ又は複数の電気機器101を制御対象機器とする複数の制御スケジュールを、ユーザの予定と連動してまとめて決定するための規則である。ただし、連動規則は、1つの制御スケジュールのみがユーザの予定と連動して決定するものであってもよい。
本実施の形態に係る連動規則には、第1の連動規則と、第2の連動規則とがある。
第1の連動規則は、ユーザの快適性の向上、省エネルギなどのために、その予定の始期及び終期以外に(すなわち、ユーザの予定の始期に先立って、又は、その始期と終期との間に)、実行する制御対象機器に対する制御のスケジュールを決定するための規則である。
なお、第1の連動規則は、ユーザの予定に連動して制御スケジュールを決定するための規則であればよく、例えば予定の始期及び終期に実行する制御対象機器に対する制御のスケジュールを決定するものであってもよい。
第1の連動規則IDは、第1の連動規則を特定するための情報である。図3A及び3Bに示す例では、給湯システム制御と来客が第1の連動規則IDに含まれる。また、第1の連動規則IDには、予冷・予暖が含まれる。
給湯システム制御では、図3A及び3Bに示すように、給湯システム101eを制御対象機器として、沸き上げの停止、その停止の解除(沸き上げの再開)、沸き上げ量の増加又は減少を制御内容とする制御スケジュールが決定される。来客では、冷蔵庫101d_5を制御対象機器として、製氷の加速を制御内容とする制御スケジュールが決定される。予冷・予暖では、例えば、空調機101b_1〜4のいずれかを制御対象機器として、予冷又は予暖を制御内容とする制御スケジュールが決定される。
なお、図示しないが、第1の連動規則IDは、バッテリ充電などを含んでもよい。バッテリ充電では、例えば、電気自動車(図示せず)を制御対象として、電気自動車に搭載された蓄電池の充電を制御内容とする制御スケジュールが決定されるとよい。
第2の連動規則は、ユーザの予定に連動してその予定の始期又は終期に実行する制御対象機器に対する制御のスケジュールを決定するための規則である。
第2の連動規則IDは、第2の連動規則を特定するための情報であって、図3A及び3Bに示す例では、外出、帰宅が第2の連動規則IDに含まれる。外出は、ユーザが宅内から外へ出かける時に実行される制御対象機器に対する制御をまとめたものである。帰宅は、ユーザが宅外から家に戻った時に実行される制御対象機器に対する制御をまとめたものである。
本実施の形態に係る制御スケジュールデータ105は、例えば、図3A及び3Bの制御スケジュールIDが11、12などのように、電気機器管理装置102が特定の制御を実行することをユーザへ知らせるためのメールを送信するスケジュールも含む。
カレンダスケジュールデータ106は、ユーザの予定に対応するデータと、制御スケジュールのうち、特定のものに対応するデータとを含む。図4に例示するカレンダスケジュールデータ106では、カレンダIDと、主体と、予定の種類と、予定タイトルと、始期及び終期の一方又は両方からなる時期とが関連付けられている。
カレンダIDは、カレンダスケジュールデータ106の各々を特定するための情報である。
主体は、ユーザの予定又は制御スケジュールに関係する主体を示す情報である。ユーザの予定に対応するカレンダスケジュールデータ106では、主体は、ユーザ(全員、父、母、子)である。制御スケジュールに対応するカレンダスケジュールデータ106では、主体は、装置(電気機器管理装置102)である。
予定の種類は、ユーザの予定に対応するものについては、その予定に応じて設定される情報であって、予定種別の一例である。制御スケジュールに対応するカレンダスケジュールデータ106についての予定の種類は、詳細後述するように、制御の内容又は第2の連動規則IDである。
予定タイトルは、予定に付与される名称を示す情報であって、予め定められたものであってもよく、適宜作成されるものであってもよい。
なお、主体、予定の種類及び予定タイトルは、例えば、予定タイトルが定まると、主体及び予定の種類が定まる関係にある。すなわち、新たな予定タイトルが作成されると、それに主体と予定の種類が関連付けられる。これらの関係は、図示しないデータとして記憶部104に格納されるとよい。また、このような予定タイトルが、本実施の形態の予定の種類に代わる予定種別として採用されてもよい。このような予定タイトルは、本実施の形態にてカレンダスケジュールデータ106及び関連付けデータ108を関連付ける予定の種類及び主体に代わる予定種別として採用されてもよい。
始期及び終期は、それぞれ、開始予定日時及び終了予定日時を示す情報である。
連動制御規則データ107は、ユーザの予定に連動して制御スケジュールを決定するための規則を示すデータであって、図2に示すように、関連付けデータ108と、連動規則定義データ109と、区画データ110とから構成される。
関連付けデータ108は、ユーザの予定に対応するカレンダスケジュールデータ106と連動規則定義データ109とを関連付けるためのデータである。関連付けデータ108は、第1の連動規則に関する第1の関連付けデータ108aと、第2の連動規則に関する第2の関連付けデータ108bとを含み、いずれも、予定の種類及びユーザによりカレンダスケジュールデータ106と関連付けられる。
本実施の形態に係る関連付けデータ108の例を図5A及び5Bに示す。第1の関連付けデータ108aは、ユーザの予定に連動する第1の連動規則を特定するためのデータであって、予定の種類と、ユーザと、第1の連動規則IDと、採否フラグと、増減人数とを関連付ける。第2の関連付けデータ108bは、第2の連動規則が、ユーザの予定の始期及び終期のいずれに関するものであるかを示すデータであって、予定の種類と、ユーザと、第2の連動規則IDと、タイミングと、通知と、表示とを関連付ける。
予定の種類は、カレンダスケジュールデータ106に含まれる予定の種類と同様の情報である。ユーザは、ユーザの予定に対応するカレンダスケジュールデータ106に含まれる主体と同様の情報である。第1の連動規則ID及び第2の連動規則IDのそれぞれは、上述の内容を示す。
採否フラグは、それが関連付けられた第1の連動規則IDにより特定される第1の連動規則を採用するか否かを示す採否データの一例であって、すなわち、その第1の連動規則の採否を示すフラグである。図5Aに示す例では、「1」は採用を表し、「0」は不採用を表す。同図に例示する関連付けデータ108aは、「予定の種類」が「外出(連泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「全員」である場合、「予定の種類」が「来客」であり、かつ、「ユーザ」が「母」である場合、「予定の種類」が「外出(1泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「父」である場合、「第1の連動規則ID」が「給湯システム制御」である第1の連動規則を採用することを示す。
増減人数は、給湯システム101eが沸き上げる湯量をどれだけ増減させるかを表す情報であって、本実施の形態では、人数で増減させる量を示す。同図に例示する関連付けデータ108aは、「予定の種類」が「外出(1泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「父」である場合に採用される連動規則では、「増減人数」が「−1」であること、すなわち、沸き上げる湯量を1人分減少させることを示す。
タイミングは、始期又は終期を示す情報である。
通知は、予定の種類及びユーザに関連付けられる第2の連動規則IDごとに、その第2の連動規則に基づく制御を実行する旨の通知をユーザへするか否か、通知をする場合には、いつ誰にどのような方法で通知するかの少なくとも1つを定める情報である。本実施の形態に係る通知は、いつ誰に通知するかを定めており、通知する方法は、予め定められた方法、例えば、設定されたユーザの端末装置103へメールを送信することで行われる。
例えば、図5Bに示す「10分前(全員)」は、それが第2の関連付けデータ108bにて関連付けられた第2の連動規則IDである第2の連動規則に基づく制御を実行するタイミングの10分前に、第2の関連付けデータ108bにて関連付けられたユーザの全員へ送信することを表す。なお、通知のタイミングには、例えば、その制御を実行する時が設定されてもよく、その制御を実行した後の時間が設定されてもよい。
表示は、予定の種類及び主体に関連付けられる第2の連動規則IDごとに、その第2の連動規則に基づく制御が実行される旨を、例えば後述するカレンダ画面123(図10参照)に含めて表示部111に表示するか否かを定める情報である。
連動規則定義データ109は、連動規則を定義するデータであって、図6A及び図6Bのそれぞれに示すように、第1の連動規則に関する第1の連動規則定義データ109aと、第2の連動規則に関する第2の連動規則定義データ109bとを含む。
図6Aに示すように、第1の連動規則定義データ109aは、第1の連動規則を定義するデータであって、第1の連動規則IDと、第1の連動規則に基づく制御の対象となる区画と、制御対象機器及び制御内容を含む第1の連動規則と、制御条件とを関連付ける。図6Bに示すように、第2の連動規則定義データ109bは、第2の連動規則を定義するデータであって、第2の連動規則IDと、第2の連動規則に基づく制御の対象となる区画と、制御対象機器及び制御内容を含む第2の連動規則と、制御条件とを関連付ける。
第1の連動規則ID及び第2の連動規則IDのそれぞれは、上述の内容を示す情報である。区画は、電気機器管理装置102の制御対象領域である住宅Aを分割した領域である部屋を特定するための情報である。
制御対象機器は、制御スケジュールによる制御の対象となる電気機器101であって、関連付けられた区画に設置されているものである。
詳細には、第1の連動規則に含まれる制御対象機器は、第1の連動規則に基づく制御スケジュールによる制御の対象となる電気機器101であって、第1の連動規則定義データ109aにおいて関連付けられた区画に設置されているものである。
第2の連動規則に含まれる制御対象機器は、同様に、第2の連動規則に基づく制御スケジュールによる制御の対象となる電気機器101であって、第2の連動規則定義データ109bにおいて関連付けられた区画に設置されているものである。
制御内容は、関連付けられた制御対象機器に対して実行する制御の内容を示す情報である。
詳細には、第1の連動規則に含まれる制御内容は、制御スケジュールを決定するための規則を示す。この規則を適用することによって、ユーザの予定に応じて1つ又は複数の制御スケジュールが決定される。
「予定種別」が「外出(連泊)」の場合、始期当日から終期前日まで「沸き上げ停止」、終期当日に「沸き上げ停止解除」という「制御内容」を例により詳細に説明する。
ユーザの予定が家族全員での3日間の旅行である場合、この制御内容によれば、「制御対象機器」である「給湯システム」の沸き上げを、旅行の初日と2日目の0:00に停止する制御スケジュールが決定される。そして、旅行の3日目の0:00に沸き上げの停止が解除される。給湯システムは通常、沸き上げを毎日行うので、沸き上げの停止を解除することで、旅行の3日目以降は通常通り、給湯システムにより湯が沸き上げられる。
第2の連動規則に含まれる制御内容は、関連付けられた制御対象機器に対する特定の制御を示す。この規則を適用することによって、ユーザの予定に応じた1つの制御スケジュールが決定される。
「OFF」という制御内容は、関連付けられた制御対象機器の動作を停止させる制御を実行することを示す。「ON」という制御内容は、関連付けられた制御対象機器の動作を開始させる制御を実行することを示す。
制御条件は、関連付けられた第1の連動規則又は第2の連動規則を適用する条件である。本実施の形態に係る制御条件は、区画を利用するユーザと、予定に関連するユーザとの関係により定められる。
例えば、同図に示す「全員」は、関連付けられた区画を利用するユーザのすべてが住宅Aに不在である場合に、それに関連付けられた制御対象機器を制御内容に従って制御することを示す。「1人以上」は、関連付けられた区画を利用するユーザの少なくとも1人が在宅である場合に、それに関連付けられた制御対象機器を制御内容に従って制御することを示す。
区画データ110は、部屋を利用するユーザを示すデータであって、図7に示すように、区画としての部屋とユーザとを関連付けるものである。同図に示す区画データ110は、例えばリビングを利用するユーザが、父と母と子とであることなどを示す。
ここから、図2を参照する。
表示部111は、カレンダ画面123、関連付け設定画面124、連動規則定義画面125などの画面を表示する(図10〜12参照)。
カレンダ画面123は、ユーザの予定及び特定の制御スケジュールをカレンダに関連付けた画面である。詳細には、カレンダ画面123は、ユーザの予定と、第1の連動規則に基づく制御を実行する日及び制御内容と、第2の連動規則に基づく制御を実行する日時及び第2の連動規則を特定するための情報(例えば、第2の連動規則ID)とをカレンダに関連付けた画面である。関連付け設定画面124は、第1の関連付けデータ108a及び第2の関連付けデータ108bを設定するための画面である。詳細には、関連付け設定画面124は、第1の関連付けデータ108aを設定するために、例えばユーザの予定に連動する第1の連動規則を選定するための画面である。関連付け設定画面124は、第2の関連付けデータ108bを設定するために、例えば第2の連動規則がユーザの予定の始期及び終期のいずれに関するものかを選定するための画面である。連動規則定義画面125は、第2の連動規則定義データ109bを設定するための画面である。詳細には、連動規則定義画面125は、例えば第2の連動規則の制御対象機器と制御内容とを選定するための画面である。
入力部112は、表示部111に表示される画面に応じてユーザが入力する情報(例えば、設定内容、処理の実行指示など)を受け付ける。詳細には、入力部112は、例えば、関連付け設定画面124が表示部111に表示された場合に、ユーザの予定に連動する第1の連動規則を選定するための入力、及び、第2の連動規則が、ユーザの予定の始期及び終期のいずれに関するものかを選定するための入力を受け付ける。入力部112は、例えば、連動規則定義画面125が表示部111に表示された場合に、例えば第2の連動規則の制御対象機器と制御内容とを選定するための入力を受け付ける。
ユーザスケジュール登録部113は、入力部112へのユーザの入力に基づいて、ユーザの予定を示すカレンダスケジュールデータ106を作成して記憶部104に格納する。
ユーザスケジュール取得部114は、記憶部104に格納されたカレンダスケジュールデータ106を監視する。そして、ユーザスケジュール登録部113によりカレンダスケジュールデータ106が変更された場合に、ユーザスケジュール取得部114は、そのカレンダスケジュールデータ106を記憶部104から取得する。なお、ユーザスケジュール取得部114は、ユーザスケジュール登録部113がカレンダスケジュールデータ106を作成した場合に、そのカレンダスケジュールデータ106を、記憶部104を介さずにユーザスケジュール登録部113から直接取得してもよい。
連動制御判断部115は、ユーザの予定が登録された場合に、そのユーザの予定が連動制御の対象であるか否かを判断する。詳細には、連動制御判断部115は、記憶部104に格納されたカレンダスケジュールデータ106が変更された場合に、そのカレンダスケジュールデータ106に対応するユーザの予定が連動制御の対象であるか否かを判断する。ユーザの予定が連動制御の対象であるか否かは、カレンダスケジュールデータ106に含まれる予定の種類及び主体の組み合わせが、関連付けデータ108に含まれるか否かに基づいて、判断される。
制御スケジュール決定部116は、登録されたユーザの予定が連動制御の対象である場合に、カレンダスケジュールデータ106と関連付けデータ108と連動規則定義データ109とに基づいて、ユーザの予定に応じた制御スケジュールを決定する。
詳細には、本実施の形態に係る制御スケジュール決定部116は、予定種別に基づいてカレンダスケジュールデータ106と第1の関連付けデータ108aとを関連付ける。そして、この関連付けられた第1の関連付けデータ108aに含まれる採否フラグが採用を示す場合に、制御スケジュール決定部116は、さらに、第1の連動規則ID及び区画に基づいて、第1の関連付けデータ108aと第1の連動規則定義データ109aと区画データ110とを関連付ける。制御スケジュール決定部116は、関連付けられたカレンダデータ106と区画データ110とのそれぞれに含まれるユーザが、関連付けられた第1の連動規則定義データ108aに含まれる制御条件を満たすか否かを判断する。制御条件を満たす場合に、制御スケジュール決定部116は、予定種別及び第1の連動規則IDにより関連付けられるカレンダスケジュールデータ106と第1の関連付けデータ108aと第1の連動規則定義データ108aとに基づいて、制御スケジュールを決定する。
また、制御スケジュール決定部116は、予定種別と第2の連動規則IDと区画とに基づいて、カレンダスケジュールデータ106と第2の関連付けデータ108bと第2の連動規則定義データ109bと区画データとを関連付ける。制御スケジュール決定部116は、関連付けられたカレンダデータ106と区画データ110とのそれぞれに含まれるユーザが、関連付けられた第2の連動規則定義データ109bに含まれる制御条件を満たすか否かを判断する。制御条件を満たす場合に、制御スケジュール決定部116は、予定種別及び第2の連動規則IDにより関連付けられるカレンダスケジュールデータ106と第2の関連付けデータ108bと第2の連動規則定義データ109bとに基づいて、制御スケジュールを決定する。
なお、制御条件について判断する必要がない場合もある。例えば、カレンダスケジュールデータ106に関連付けられた連動規則定義データ109に制御条件が含まれない場合である。また例えば、ユーザ、区画などが考慮されない場合である。
このような場合、制御スケジュール決定部116は、予定種別に基づいてカレンダスケジュールデータ106と第1の関連付けデータ108aとを関連付けるとよい。そして、関連付けられた第1の関連付けデータ108aに含まれる採否フラグが採用を示す場合に、制御スケジュール決定部116は、予定種別及び第1の連動規則IDにより関連付けられるカレンダスケジュールデータ106と第1の関連付けデータ108aと第1の連動規則定義データ109aとに基づいて、制御スケジュールを決定するとよい。
また、制御条件について判断する必要がない場合、制御スケジュール決定部116は、さらに、予定種別及び第2の連動規則IDにより関連付けられるカレンダスケジュールデータ106と第2の関連付けデータ108bと第2の連動規則定義データ109bとに基づいて、制御スケジュールを決定するとよい。
図2を参照する。
制御スケジュール設定部117は、制御スケジュール決定部116により決定された制御対象機器、制御内容、及び制御日時を含む制御スケジュールに、制御スケジュールIDと設定方法とを関連付けた制御スケジュールデータ105を記憶部104に格納する。制御スケジュールIDは、例えば連番であればよく、記憶部104に格納されている制御スケジュールデータ105の中で最大の制御スケジュールIDに1を加えたものが制御スケジュールIDに採用されるとよい。設定方法には、制御スケジュール決定部116が制御スケジュールを決定する元となった、カレンダスケジュールデータ106のカレンダIDと、第1の連動規則ID又は第2の連動規則IDとが含められる。
制御スケジュール設定部117は、入力部112へのユーザの入力に基づく制御スケジュールデータ105を取得すると、その制御スケジュールデータ105を記憶部104に格納する。
機器制御部118は、例えば宅内ネットワークを介して制御信号を送信することによって、住宅Aに設置される電気機器101の各々を制御する。機器制御部118は、例えば、制御スケジュール決定部116が決定した制御スケジュールに従って、電気機器101を制御する。すなわち、機器制御部118は、制御内容に応じて制御対象機器を制御日時に動作させる。
表示用制御スケジュール作成部119は、特定の制御スケジュールについてカレンダスケジュールデータ106を作成し、記憶部104に格納する。図4において、カレンダIDが2から6、11であるカレンダスケジュールデータ106は、表示用制御スケジュール作成部119により作成された例を示す。
詳細には、表示用制御スケジュール作成部119は、関連付けデータ108を参照することによって、制御スケジュール決定部116が制御スケジュールを決定する元となった連動規則が、第1の連動規則と第2の連動規則とのいずれであるかを判断する。
第1の連動規則であると判断した場合、表示用制御スケジュール作成部119は、その制御スケジュールに基づいてカレンダスケジュールデータ106を作成し、記憶部104に格納する。
第2の連動規則であると判断した場合、表示用制御スケジュール作成部119は、第2の関連付けデータ108bを参照して、第2の連動規則IDに、表示することが関連付けられているか否かを判断する。表示することが関連付けられていると判断した場合に、表示用制御スケジュール作成部119は、その制御スケジュールに基づいてカレンダスケジュールデータ106を作成し、記憶部104に格納する。
ここで、制御スケジュールに基づいてカレンダスケジュールデータ106が作成されるか否かと、その制御スケジュールがカレンダ画面123に表示されるか否かとには関連がある。カレンダスケジュールデータ106が作成された場合、制御スケジュールがカレンダ画面123に表示され、カレンダスケジュールデータ106が作成されない場合、制御スケジュールがカレンダ画面123に表示されない。
従って、第1の連動規則に基づく制御スケジュールについては、上述のように、常に、カレンダスケジュールデータ106が作成されるので、カレンダ画面123に表示されることになる。これに対して、第2の連動規則に基づく制御スケジュールについては、カレンダ画面123に表示させるか否かを第2の関連付けデータ108bに設定できるので、その設定に応じて、カレンダスケジュールデータ106が作成される場合と作成されない場合とがある。
第1の連動規則では、後述するように、第2の連動規則とは異なり、ユーザは採否を設定するだけであって、内容を設定することはできないように構成されている。そのため、第1の連動規則に基づく制御スケジュールについては、常に表示させることで、ユーザが確認することができるので、例えばユーザが予期しない制御が実行されることでユーザの利便性が低下することを防止している。
第2の連動規則では、後述するように、ユーザがその内容を設定することができる。そのため、第1の連動規則とは異なり、第2の連動規則に基づいて実行される制御は、ユーザが予期できる。そのため、表示させる必要がないとユーザが考える制御スケジュールについては非表示とすることで、カレンダ画面123に不要な情報が表示されないので、カレンダ画面123を見易くすることができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
ここで、カレンダスケジュールデータ106の作成において、表示用制御スケジュール作成部119は、カレンダIDと、主体と、予定の種類と、時期とが関連付けられる。
カレンダIDは、例えば連番であればよく、記憶部104に格納されているカレンダスケジュールデータ106の中で最大のカレンダIDに1を加えたものがカレンダIDに採用されるとよい。主体には、電気機器管理装置102の予定であることを示す予め定めた情報(本実施の形態では「装置」)が設定されるとよい。
予定の種類には、第1の連動規則が制御スケジュールの元となった場合、制御スケジュールに含まれる制御内容が設定されるとよい。第2の連動規則が制御スケジュールの元となった場合、予定の種類には、その第2の連動規則の第2の連動規則IDが設定されるとよい。時期には、例えば、制御スケジュールに含まれる制御日時が採用されるとよい。
図2を参照する。
通知スケジュール作成部120は、特定の制御スケジュールについて、その制御スケジュールによる制御が実行されることをユーザへ通知するための制御スケジュールデータ105を作成して記憶部104に格納する。図3A及び3Bにおいて、制御スケジュールIDが11、12,24である制御スケジュールデータ105は、通知スケジュール作成部120により作成された例を示す。
詳細には、通知スケジュール作成部120は、関連付けデータ108を参照することによって、制御スケジュール決定部116が制御スケジュールを決定する元となった連動規則が、第1の連動規則と第2の連動規則とのいずれであるかを判断する。
第1の連動規則であると判断した場合、通知スケジュール作成部120は、ユーザへ通知するための制御スケジュールデータ105を作成しない。従って、本実施の形態では、第1の連動規則に基づく制御スケジュールによる制御が実行されることは、常に通知されないことになる。
第2の連動規則であると判断した場合、通知スケジュール作成部120は、第2の関連付けデータ108bを参照して、第2の連動規則IDに、通知することが関連付けられているか否かを判断する。通知することが関連付けられていると判断した場合に、通知スケジュール作成部120は、第2の関連付けデータ108bが示す通知の内容に従って、ユーザへ通知するための制御スケジュールデータ105を作成して記憶部104に格納する。このユーザへの通知は、第2の連動規則IDに基づく制御スケジュールによる制御が実行されることを知らせる内容を含むとよい。
そして、例えばメール送信部(図示せず)は、制御対象機器が「メール通知」である制御スケジュールデータ105の「制御日時」が到来したことを検知すると、第2の連動規則基づく制御が実行されることを知らせるメールを作成する。メール送信部は、作成したメールをユーザの端末装置103へ送信する。
図2を参照する。
関連付け設定部121は、表示部111に関連付け設定画面124が表示された場合に、その表示された情報に応じた関連付けデータ108を記憶部104に記憶させる。詳細には、関連付け設定部121は、入力部112への入力によりユーザの予定に連動する第1の連動規則が選定された場合に、その選定された第1の連動規則を特定する(すなわち、その第1の連動規則に対応する第1の連動規則IDを含む)第1の関連付けデータ108aを記憶部104に記憶させる。関連付け設定部121は、入力部112への入力により第2の連動規則がユーザの予定の始期及び終期のいずれに関するものかが選定された場合に、その第2の連動規則が、選定された始期又は終期に関するものであることを示す第2の関連付けデータ108bを記憶部104に記憶させる。
連動規則定義部122は、表示部111に連動規則定義画面125が表示された場合に、その表示に応じた内容を含む連動規則定義データ109を記憶部104に記憶させる。詳細には、連動規則定義部122は、入力部112への入力により第2の連動規則の制御対象機器と制御内容とが選定された場合に、その第2の連動規則の制御対象機器と制御内容とが、選定された制御対象機器と制御内容とであると定義する第2の連動規則定義データ109bを記憶部104に記憶させる。
これまで、本実施の形態に係る電気機器管理装置102の構成について説明した。ここから、電気機器管理装置102が実行する処理について説明する。
電気機器管理装置102は、例えばユーザが予定を入力する旨の指示を入力部112が受け付けると、図8に示すユーザスケジュール登録処理を実行する。
入力部112は、予定の種類と、主体と、予定タイトルとを受け付け(ステップS101)、予定の始期及び終期からなる時期を受け付けると(ステップS102)、予定の繰り返し設定がなされたか否かを判断する(ステップS103)。ここで繰り返し設定とは、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定が繰り返されることを示すカレンダスケジュールデータ106を作成することの設定である。
繰り返し設定がなされていないと判断した場合(ステップS103;No)、入力部112は、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定を示すカレンダスケジュールデータ106を作成する(ステップS104)。
繰り返し設定がなされたと判断した場合(ステップS103;Yes)、繰り返しの種類が選択されたか否かを判断する(ステップS105)。ここで、繰り返しの種類には、例えば、入力した予定を毎日繰り返す、特定の曜日のみ繰り返す、平日のみ繰り返すなどがある。
繰り返しの種類が選択されていないと判断した場合(ステップS105;No)、入力部112は、ステップS103を繰り返し実行する。繰り返しの種類が選択されたと判断した場合(ステップS105;Yes)、ステップS101及びステップS102で受け付けた予定に基づいて、選択された繰り返しの種類に応じたカレンダスケジュールデータ106を作成する(ステップS106)。
入力部112は、登録確認画面を表示部111に表示させ、それに対してユーザから登録指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS107)。例えば、登録確認画面が、予定の登録指示を入力するための登録指示ボタンと、予定の入力のキャンセルを入力するためのキャンセルボタンとを含む。この場合、入力部112は、登録指示ボタンが押下された場合、登録指示を受け付けたと判断するとよい。また、キャンセルボタンが押下された場合、登録指示を受け付けていないと判断するとよい。ここで、ボタンの押下とは、例えば、入力部112がタッチパネルである場合、そのボタンの表示部分にタッチすることである。
登録指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS107;No)、入力部112は、ユーザスケジュール登録処理を終了する。登録指示を受け付けたと判断した場合(ステップS107;Yes)、入力部112は、作成したカレンダスケジュールデータ106をユーザスケジュール登録部113に引き渡す。ユーザスケジュール登録部113は、入力部112から取得したカレンダスケジュールデータ106を記憶部104に格納し(ステップS108)、ユーザスケジュール登録処理を終了する。これにより、ユーザが入力した予定が、カレンダスケジュールデータ106として、記憶部104に格納される。
電気機器管理装置102は、例えばユーザが予定を登録すると、図9A及び図9Bに示す連動制御処理を実行する。例えば、ユーザスケジュール取得部114が、記憶部104のカレンダスケジュールデータ106を監視し、カレンダスケジュールデータ106の更新を検出した場合に、ユーザが予定を登録したと判定される。
連動制御判断部115は、ユーザが登録した予定に対応するカレンダスケジュールデータ106をユーザスケジュール取得部114から取得すると、そのカレンダスケジュールデータ106と予定の種類及びユーザの組が同じである関連付けデータ108を記憶部104から抽出する(ステップS111)。連動制御判断部115は、ステップS111にて抽出された関連付けデータ108の有無に応じて、入力された予定に連動制御の対象があるか否かを判断する(ステップS112)。
例えば、図4にて「カレンダID」が「1」のカレンダスケジュールデータ106が、ステップS111にてユーザスケジュール取得部114から取得されたとする。ステップS111では、「予定の種類」が「外出(連泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「全員」である関連付けデータ108が抽出される。
ステップS111にて抽出された関連付けデータ108がない場合、連動制御判断部115は、連動制御の対象がないと判断し(ステップS112;No)、連動制御処理を終了する。ステップS111にて抽出された関連付けデータ108がある場合、連動制御判断部115は、連動制御の対象があると判断し(ステップS112;Yes)、抽出された関連付けデータ108を制御スケジュール決定部116に引き渡す。
例えば、図5A及び5Bに示す関連付けデータ108では、「予定の種類」が「外出(連泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「全員」であるものが存在する。そのため、連動制御判断部115は、連動制御の対象があると判断する。
制御スケジュール決定部116は、連動制御判断部115から取得した関連付けデータ108と同じ連動規則IDを含む連動規則定義データ109を記憶部104から抽出する(ステップS113)。
詳細には、取得した関連付けデータ108が第1の関連付けデータ108aである場合、制御スケジュール決定部116は、その第1の関連付けデータ108aに含まれる採否フラグを参照する。採否フラグが採用することを示す場合(本実施の形態では、採否フラグが「1」である場合)、制御スケジュール決定部116は、その第1の関連付けデータ108aと同じ第1の連動規則IDを含む第1の連動規則定義データ109aを記憶部104から抽出する。
例えば、図5Aに示す第1の関連付けデータ108aの場合、「予定の種類」が「外出(連泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「全員」であるものには、「第1の連動規則ID」に「給湯システム制御」、「予定・予暖」、「製氷加速」を含む3つがある。このうち、「採否フラグ」が「1」である第1の関連付けデータ108aは、「給湯システム制御」のみである。そのため、制御スケジュール決定部116は、「第1の連動規則ID」が「給湯システム制御」である第1の連動規則定義データ109aを記憶部104から抽出する。
取得した関連付けデータ108が第2の関連付けデータ108bである場合、制御スケジュール決定部116は、その第2の関連付けデータ108bと同じ第2の連動規則IDを含む第2の連動規則定義データ109bを記憶部104から抽出する。
例えば、図5Bに示す第2の関連付けデータ108bの場合、「予定の種類」が「外出(連泊)」であり、かつ、「ユーザ」が「全員」であるものには、「第2の連動規則ID」に「外出」、「帰宅」を含む2つがある。そのため、制御スケジュール決定部116は、「第2の連動規則ID」が「外出」、「帰宅」のそれぞれを含む第2の連動規則定義データ109bを記憶部104から抽出する。
抽出したすべての連動規則定義データ109について、電気機器管理装置102は、ステップS115〜ステップS123を繰り返す(ループA;ステップS114)。
制御スケジュール決定部116は、処理対象の連動規則定義データ109が制御条件を含むか否かを判断する(ステップS115)。制御条件を含むと判断した場合(ステップS115;Yes)、制御スケジュール決定部116は、処理対象の連動規則定義データ109に含まれる区画を利用するすべてのユーザを、記憶部104の区画データ110を参照することによって特定する(ステップS116)。
制御スケジュール決定部116は、制御条件を満たすか否かを判断する(ステップS117)。例えば、ステップS116で特定したユーザと、ステップ111にて取得したカレンダスケジュールデータ106に含まれる主体とを対比することによって、制御条件を満たすか否かが判断される。
例えば、処理対象の連動規則定義データ109が、図6Aに示す第1の連動規則定義データ109aのうち、「給湯システム制御」を「第1の連動規則ID」に含み、かつ、沸き上げ停止とその解除を「制御内容」に含むものであるとする。この第1の連動規則定義データ109aは、「全員」を「制御条件」とし、「区画」に「その他」を含む。
「制御条件」が「全員」である場合、カレンダスケジュールデータ106の「主体」が、ステップS116にて特定したユーザの「全員」であれば、制御条件を満たすことになる。
ステップS111にて「カレンダID」が「1」のカレンダスケジュールデータ106を取得した場合、その「主体」は「全員」、すなわち、本実施の形態では「父、母、子」である。
図7に示す区画データ110の場合、「その他」の「区画」に関連付けられた「ユーザ」は「父、母、子」である。
カレンダスケジュールデータ106の「主体」たる「父、母、子」は、ステップS116にて特定されるユーザたる「父、母、子」の「全員」である。この例では、制御スケジュール決定部116は、制御条件を満たすと判断する。
制御条件を満たさないと判断した場合(ステップS117;No)、制御スケジュール決定部116は、現在の処理対象の連動規則定義データ109についてループA(ステップS114)の処理を終了する。そして、未処理の連動規則定義データ109がある場合には、その連動規則定義データ109についてループA(ステップS114)の処理が実行される。未処理の連動規則定義データ109がない場合、制御スケジュール決定部116は、連動制御処理を終了する。
制御条件を満たすと判断した場合(ステップS117;Yes)、又は、制御条件を含まないと判断した場合(ステップS115;No)、制御スケジュール決定部116は、現在の処理対象の連動規則定義データ109に従って、例えば制御対象機器、制御内容及び制御日時を含む制御スケジュールを決定する(ステップS118)。
詳細には、現在の処理対象の連動規則定義データ109が第1の連動規則定義データ109aである場合、制御スケジュール決定部116は、その第1の連動規則定義データ109aに含まれる制御対象機器を、制御対象機器として決定する。そして、制御スケジュール決定部116は、現在の処理対象の第1の連動規則定義データ109aに含まれる制御内容と、ステップS111にて取得したカレンダスケジュールデータ106とに基づいて、制御内容及び制御日時を決定する。このとき、必要に応じて、現在の処理対象の第1の連動規則定義データ109aをステップS113にて抽出する元となった第1の関連付けデータ108aの「増減人数」が、参照されてもよい。
例えば、図6Aに示す第1の連動規則定義データ109aのうち、「給湯システム制御」を「第1の連動規則ID」に含み、かつ、沸き上げ停止とその解除を「制御内容」に含むものの「制御条件」を満たす判断されたとする。制御スケジュール決定部116は、この第1の連動規則定義データ109aの「制御対象機器」が示す「給湯システム」を制御対象機器として決定する。そして、制御スケジュール決定部116は、ステップS111にて取得したカレンダスケジュールデータ106を参照しつつ、第1の連動規則定義データ109aの「制御内容」が示す規則に従って、制御内容及び制御日時を決定する。
現在の処理対象の連動規則定義データ109が第2の連動規則定義データ109bである場合、制御スケジュール決定部116は、その第2の連動規則定義データ109bに含まれる制御対象機器を参照することによって、制御スケジュールの制御対象機器として決定する。そして、制御スケジュール決定部116は、現在の処理対象の第1の連動規則定義データ109aに含まれる制御内容を参照することによって、制御スケジュールの制御内容を決定する。
さらに、制御スケジュール決定部116は、現在の処理対象の第2の連動規則定義データ109bをステップS113にて抽出する元となった第2の関連付けデータ108bの「タイミング」を抽出する。抽出した「タイミング」が「始期」である場合、制御スケジュール決定部116は、ステップS111にて取得したカレンダスケジュールデータ106の「始期」が示す時刻を制御日時として決定する。抽出した「タイミング」が「終期」である場合、制御スケジュール決定部116は、ステップS111にて取得したカレンダスケジュールデータ106の「終期」が示す時刻を制御日時として決定する。
制御スケジュール決定部116は、ステップS118にて決定した、制御対象機器、制御内容及び制御日時を含む制御スケジュールを示すデータを制御スケジュール設定部117へ引き渡す。制御スケジュール設定部117は、制御スケジュール決定部116から取得したデータに、制御スケジュールIDと設定方法とを関連付ける。制御スケジュール設定部117は、制御対象機器、制御内容、制御日時、制御スケジュールID及び設定方法を関連付けた制御スケジュールデータ105を記憶部104に格納する(ステップS119)。
通知スケジュール作成部120は、現在の処理対象の連動規則定義データ109とステップS111にて抽出された関連付けデータ108とに基づいて、通知が必要か否かを判断する(ステップS120)。
詳細には、通知スケジュール作成部120は、第1の連動規則定義データ109aが現在の処理対象である場合、通知が必要でないと判断する(ステップS120;No)。
第2の連動規則定義データ109bが現在の処理対象である場合、通知スケジュール作成部120は、ステップS111にて抽出された第2の関連付けデータ108bのうち、第2の連動規則IDが現在の処理対象の第2の連動規則定義データ109bと同じものを抽出する。通知スケジュール作成部120は、抽出した第2の関連付けデータ108bの「通知」の内容に基づいて、通知が必要か否かを判断する。
本実施の形態では、抽出した第2の関連付けデータ108bの「通知」が「不要」である場合、通知スケジュール作成部120は、通知が必要でないと判断する(ステップS120;No)。抽出した第2の関連付けデータ108bの「通知」が「不要」でない場合、通知スケジュール作成部120は、通知が必要であると判断する(ステップS120;Yes)。
通知が必要であると判断した場合(ステップS120;Yes)、通知スケジュール作成部120は、抽出した第2の関連付けデータ108bの「タイミング」及び「通知」の内容に基づいて、通知スケジュールを作成する(ステップS121)。
この通知スケジュールは、通知を送信する時刻と、通知に含まれる内容とを含む。通知を送信する時刻は、抽出した第2の関連付けデータ108bの「タイミング」(「始期」又は「終期」)及び「通知」に含まれる時間に関する条件(例えば、10分前)に基づいて算出されるとよい。また、通知に含まれる内容は、抽出した第2の関連付けデータ108bの「第2の制御規則ID」により特定される第2の制御規則に基づく制御が実行されることである。
なお、通知スケジュール作成部120は、作成した通知スケジュールに、制御スケジュールIDと、「制御対象機器」としての「メール通知」とを関連付けた制御スケジュールデータ105を作成して、記憶部104に格納する。ここでも、制御スケジュールIDは、上述のように連番で付されるとよい。
通知が必要でないと判断した場合(ステップS120;No)、又は、ステップS121の後に、表示用制御スケジュール作成部119は、現在の処理対象の連動規則定義データ109とステップS111にて抽出された関連付けデータ108とに基づいて、表示が必要か否かを判断する(ステップS122)。
詳細には、表示用制御スケジュール作成部119は、第1の連動規則定義データ109aが現在の処理対象である場合、表示が必要でないと判断する(ステップS122;No)。
第2の連動規則定義データ109bが現在の処理対象である場合、表示用制御スケジュール作成部119は、ステップS120と同様の第2の関連付けデータ108bを抽出する。表示用制御スケジュール作成部119は、抽出した第2の関連付けデータ108bの「表示」の内容に基づいて、表示が必要か否かを判断する。
本実施の形態では、抽出した第2の関連付けデータ108bの「表示」が「しない」である場合、表示用制御スケジュール作成部119は、表示が必要でないと判断する(ステップS122;No)。抽出した第2の関連付けデータ108bの「表示」が「する」である場合、表示用制御スケジュール作成部119は、表示が必要であると判断する(ステップS122;Yes)。
第1の連動規則定義データ109aが現在の処理対象であることにより、表示が必要であると判断した場合(ステップS122;Yes)、表示用制御スケジュール作成部119は、制御内容又は第2の連動規則IDと、制御日時とを含む表示用制御スケジュールを作成する(ステップS123)。
詳細には、第1の連動規則定義データ109aが現在の処理対象であることにより、表示が必要であると判断した場合、表示用制御スケジュール作成部119は、制御ジュールに含まれる制御内容及び制御日時を含む表示用制御スケジュールを作成する。
第2の連動規則定義データ109bが現在の処理対象であって、表示が必要であると判断した場合、表示用制御スケジュール作成部119は、その第2の連動規則定義データ109bに含まれる第2の連動規則IDと、制御ジュールに含まれる制御日時とを含む表示用制御スケジュールを作成する。
第2の連動規則定義データ109bは、作成した制御カレンダに、カレンダIDと、「主体」としての「装置」とを関連付けたカレンダスケジュールデータ106を作成して、記憶部104に格納する。ここでも、カレンダIDは、上述のように連番で付されるとよい。
表示が必要でないと判断した場合(ステップS122;No)、又は、ステップS123の後に、表示用制御スケジュール作成部119は、現在の処理対象の連動規則定義データ109についてループA(ステップS114)の処理を終了し、未処理の連動規則定義データ109がある場合には、その連動規則定義データ109についてループA(ステップS114)の処理が実行される。未処理の連動規則定義データ109がない場合、表示用制御スケジュール作成部119は、連動制御処理を終了する。
本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理について説明した。例えば、ユーザスケジュール登録処理を実行することによって、図4に示すカレンダIDが1、7〜10、11、14のカレンダスケジュールデータ106が登録される。これらのカレンダスケジュールデータ106の各々が入力されると、電気機器管理装置102は、連動制御処理を実行する。これにより、図3A及び3Bに示す制御スケジュールデータ105が記憶部104に格納される。また、図4に示すカレンダIDが2〜6、11、13のカレンダスケジュールデータ106が登録される。そして、表示部111は、図4に示すカレンダスケジュールデータ106を参照して、例えば図10に示すカレンダ画面123を表示する。
なお、カレンダ画面123において、例えば、予定が表示されている領域をタッチすることにより、具体的な制御対象装置など詳細な情報が表示されるとよい。また、同図に示すカレンダ画面123は、1週間のカレンダスケジュールを示す例である。カレンダ画面123におけるカレンダの表示単位は、週単位に限られず、例えばユーザの指示などに応じて日・週・月などと切り替えられてもよい。
入力部112へのユーザの入力などに応じて、関連付け設定画面124が表示部111に表示されると、電気機器管理装置102は、関連付け設定処理を実行する。
関連付け設定画面124の一例を図11に示す。同図に示す関連付け設定画面124に含まれる情報は、図5A及び5Bに示す関連付けデータ108と対応している。
図11に示すように、関連付け設定画面124は、予定種別に対応する情報と、第1の連動規則IDに対応する情報と、採否を示す採否情報と、増減人数に対応する情報とを含む。また、予定種別に対応する情報と、第2の連動規則IDに対応する情報と、始期又は終期のそれぞれに対応する情報と、表示に対応する情報と、通知に対応する情報とを含む。さらに、関連付け設定画面124は、設定ボタンと、キャンセルボタンとを含む。
同図に示す例では、予定種別に対応する情報は、「外出(連泊)」である。第1の連動規則IDに対応する情報は、「給湯システム制御」、「予冷・予暖」及び「製氷加速」である。採否情報は、選択により切り替わる「ON」又は「OFF」である。増減人数に対応する情報は、「0」である。
「第1の連動規則IDに対応する情報」、「採否情報」及び「増減人数に対応する情報」は、左右に並置されることで関連付けられている。これらと「予定種別に対応する情報」とは同じ画面に表示されることで関連付けられている。従って、「給湯システム」に関連付けられた「採否情報」及び「増減人数に対応する情報」のそれぞれでは、「ON」及び「0」が選択されており、「予冷・予暖」及び「製氷加速」のそれぞれに関連付けられた「採否情報」では、「OFF」が選択されている。そして、「給湯システム」、「ON」及び「0」と、「予冷・予暖」及び「OFF」と、「製氷加速」及び「OFF」とのそれぞれに、予定種別に対応する情報である「外出(連泊)」が関連付けられている。
第2の連動規則IDに対応する情報は、「外出」及び「帰宅」である。始期に対応する情報は、「始期」である。終期に対応する情報は、「終期」である。表示に対応する情報は、チェックボックスである。通知に対応する情報は、チェックボックスと、通知のタイミング(同図では、10分前)及び通知先(同図では、全員)を選択できるリストボックスとが示す内容である。
「始期に対応する情報」及び「終期に関する情報」のそれぞれと、「第2の連動規則IDに対応する情報」とは、左右に並置されることで関連付けられている。それぞれは、「予定種別に対応する情報」と同じ画面に表示されることで関連付けられるとともに、「表示に対応する情報」及び「通知に対応する情報」が下に近接して配置することで関連付けられている。
このような関連付け設定画面124は、例えばユーザが入力部112を介して指示を与えることにより、表示部111に表示される。ユーザは、入力部112を用いて入力することができる。
入力部112がタッチパネルである場合、例えば、表示されたスイッチをタッチすることで、採否情報の「ON」と「OFF」を切り替えることができる。例えば、予定種別に対応する情報と、増減人数に対応する情報と、第2の連動規則IDに対応する情報と、通知のタイミング及び通知先とのそれぞれの内容を、リストから選択することができる。例えば、表示に対応する情報のチェックボックス、通知に対応する情報のチェックボックスは、それぞれにタッチすることで、選択状態と非選択状態とを切り替えることができる。選択状態とはチェックされた状態であり、非選択状態とはチェックされていない状態である。
そして、ユーザが各情報について入力した後、設定ボタンにタッチすることにより、関連付け設定画面124に表示された各情報に応じた内容が決定される。関連付け設定部121は、関連付け設定画面124において関連付けられた関係を維持して、第1の関連付けデータ108a及び第2の関連付けデータ108bを生成する。
例えば、入力部112への入力により選択、切り替えなどがされた後、図11の状態で設定ボタンがタッチされ、採否情報などを含む上述の情報が決定されたとする。図11に示す関連付け設定画面124では、例えば、第1の連動規則IDに対応する情報である「給湯システム制御」と、それに関連付けられた予定種別に対応する情報である「外出(連泊)」及び採否情報である「ON」とが関連付けられている。そのため、関連付け設定部121は、「給湯システム制御」と、「外出(連泊)」と、「ON」に応じた採否フラグ「1」とを関連付けた第1の関連付けデータ108aを生成する。
また例えば、図11に示す関連付け設定画面124では、始期に対応する情報である「始期」と、それに関連付けられた予定種別に対応する情報である「外出(連泊)」及び第2の連動規則IDに対応する情報である「外出」とが関連付けられている。さらに、表示及び通知に対応する情報のそれぞれのチェックボックスは、選択状態である。通知に対応する情報は、さらに、「10分前に全員へ」通知することを含む。
そのため、関連付け設定部121は、「始期」と、「外出(連泊)」と、「外出」と、「10分前(全員)」と、「する」とを関連付けた第2の関連付けデータ108bを生成する。
関連付け設定部121は、生成した第1の関連付けデータ108a又は第2の関連付けデータ108bを記憶部104に記憶させる。
ユーザがキャンセルボタンを、例えばタッチすることにより、関連付け設定画面124の表示を終了させることができる。これにより、電気機器管理装置102は、関連付け設定処理を終了する。
入力部112へのユーザの入力などに応じて、連動規則定義画面125が表示部111に表示されると、電気機器管理装置102は、連動規則定義処理を実行する。
連動規則定義画面125の一例を図12に示す。同図に示す連動規則定義画面125に含まれる情報は、図6Bに示す第2の連動規則定義データ109bと対応している。
図12に示すように、連動規則定義画面125は、第2の連動規則IDに対応する情報と、制御対象機器(電気機器)に対応する情報と、区画に対応する情報と、制御内容に対応する情報と、制御条件に対応する情報とを含む。また、連動規則定義画面125は、削除の対象行を選択するためのチェックボックスと、追加ボタン、削除ボタン、設定ボタンと、キャンセルボタンとを含む。
同図に示す例では、第2の連動規則IDに対応する情報は、「帰宅」である。制御対象機器に対応する情報は、「リビング空調機」である。区画に対応する情報は、「リビング」である。制御内容に対応する情報は、「ON」である。制御条件に対応する情報は、「1人以上」である。
チェックボックス、「制御対象機器に対応する情報」、「区画に対応する情報」、「制御内容に対応する情報」及び「制御条件に対応する情報」は、左右に並置されることで関連付けられており、これらと「第2の連動規則IDに対応する情報」とは同じ画面に表示されることで関連付けられている。従って、非選択状態のチェックボックス、「リビング空調機」、「リビング」、「ON」及び「1人以上」が関連付けられている。それに第2の連動規則IDに対応する情報である「帰宅」が関連付けられている。
このような連動規則定義画面125は、例えばユーザが入力部112を介して指示を与えることにより、表示部111に表示される。ユーザは、入力部112を用いて入力することができる。
入力部112がタッチパネルである場合、例えば、第2の連動規則IDに対応する情報と、制御対象機器に対応する情報と、区画に対応する情報と、制御内容に対応する情報と、制御条件に対応する情報とは、それぞれの内容をリストから選択することができる。チェックボックスについては、それをタッチすることで、選択状態と非選択状態とを切り替えることができる。
また、追加ボタンは、1回タッチされると、関連付けられた「制御対象機器に対応する情報」、「区画に対応する情報」、「制御内容に対応する情報」及び「制御条件に対応する情報」の選択欄を1つずつ追加する。削除ボタンは、タッチされると、選択状態であるチェックボックスに関連付けられた「制御対象機器に対応する情報」、「区画に対応する情報」、「制御内容に対応する情報」及び「制御条件に対応する情報」の選択欄を削除する。
ユーザが各情報について入力した後、設定ボタンにタッチすることにより、連動規則定義画面125に表示された各情報に応じた内容が決定される。連動規則定義部122は、連動規則定義画面125において関連付けられた関係を維持して、第2の連動規則定義データ109bを生成する。
例えば、入力部112への入力により選択、切り替えなどがされた後、図12に示す状態で設定ボタンがタッチされ、上述の情報が決定されたとする。図12に示す連動規則定義画面125では、例えば、制御対象機器に対応する情報である「リビング空調機」、区画に対応する情報である「リビング」、制御内容に対応する情報である「ON」及び制御条件に対応する情報である「1人以上」が関連付けられている。そのため、連動規則定義部122は、「リビング空調機」、「リビング」、「ON」及び「1人以上」が関連付けられた第2の連動規則定義データ109bを生成する。連動規則定義部122は、生成した第2の連動規則定義データ109bを記憶部104に記憶させる。これにより、電気機器管理装置102は、連動規則定義処理を終了する。
ユーザがキャンセルボタンにタッチすることにより、連動規則定義画面125の表示を終了させることができる。これにより、電気機器管理装置102は、関連付け設定処理を終了する。
なお、関連付け設定画面124及び連動規則定義画面125に含まれる情報には、上述のような文字に代えて、アイコンなどが採用されてもよい。
なお、例えばIHCH101c_5は、電源がOFF(切)であると待機電力が0である。このような電気機器101では、ユーザが電源を切って出かけた場合、電気機器管理装置102がユーザの外出に応じてOFFの制御信号を送信しても、その信号を受信することができないものがある。この場合、電源が切られているので安全かつ無駄な電力の消費もないようにも思えるが、家に独りで残っている子供が誤ってIHCH101c_5の電源を入れると、IHCH101c_5が動作を開始してしまう。
そのため、IHCH101c_5などには、例えば電池で動作する通信アダプタが搭載されるとよい。そして、IHCH101c_5の電源がOFFである場合、通信アダプタが、電気機器管理装置102からの制御信号をバッファリングし、IHCH101c_5の電源がON(入)に切り替えられて動作を開始する前に、バッファリングしている制御信号をIHCH101c_5へ送信するとよい。或いは、電気機器管理装置102が制御信号をバッファリングし、IHCH101c_5が動作を開始したことを検出すると、バッファリングしている制御信号をIHCH101c_5へ送信してもよい。或いは、IHCH101c_5の動作を開始させる際には、常に通信アダプタを経由して指示を与えるようにしてもよい。これらの構成によれば、子供が誤ってIHCH101c_5の電源を入れた場合であっても、電気機器管理装置102からの制御信号によりその動作を制御することができる。
なお、入力部112からの入力に基づいて作成された制御スケジュールデータ105と、予定の入力に応じて作成された制御スケジュールデータ105とで、両立し得ない関係が生じた場合、例えば後に作成されたものを優先的に適用し、先に作成されたものを破棄してもよい。
なお、電気機器101を操作するためのリモートコントローラが、本発明に係る電気機器管理装置として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。この場合、リモートコントローラが、上述したように、ユーザの予定に従って制御スケジュールデータ105を作成して制御する。リモートコントローラの制御対象は、住宅Aに設置される電気機器101のうちの1台(例えば、空調機101b_4)を主たる制御対象としつつ、他の電気機器101の一部(例えば、空調機101b_3、照明機器101a_4、101a_5、冷蔵庫101d_5など)又は全部であってもよい。また、リモートコントローラの制御対象は、住宅Aに設置される電気機器101のうちの1台(例えば、空調機101b_4)のみであってもよく、この場合の制御スケジュールデータ105は、その1台(例えば、空調機101b_4)のみに関する情報を含めばよい。
なお、電気機器101自体(例えば、空調機101b_4)が、本発明に係る電気機器として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。この場合、電気機器101自体(例えば、空調機101b_4)が、上述したように、ユーザの予定に従って制御スケジュールデータ105を作成して制御する。この電気機器101(例えば、空調機101b_4)が、他の電気機器101の一部(例えば、空調機101b_3、照明機器101a_4、101a_5、冷蔵庫101d_5など)又は全部を制御する機能を備えてもよい。
なお、端末装置103が、本発明に係る端末装置として、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を備え、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行ってもよい。詳細には、端末装置103は、インストールされたプログラムを実行することで、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が備える機能を実現し、また、本実施の形態に係る電気機器管理装置102が実行する処理を行うとよい。
この場合、端末装置103は、電気機器101の各々と、宅内ネットワークを介して通信してもよく、直接に通信してもよい。さらに、端末装置103は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、電気機器101の各々と通信してもよい。電気機器101の各々は、直接に外部ネットワークに接続されてもよく、宅内ネットワークを介して接続されてもよい。
本実施の形態によれば、ユーザの誰かが予定を入力すれば、それに応じて制御スケジュールデータ105が作成され、制御スケジュールデータ105に従って電気機器101の動作が自動的に制御される。これにより、ユーザが、快適性と省エネルギとを意識して電気機器101を操作しなくても、電気機器101を適切かつ確実に動作させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
本実施の形態では、連動制御規則データ107が、関連付けデータ108及び連動規則定義データ109を含む。これにより、ユーザの予定と連動して実行される制御をまとめて管理し、適切に電気機器101を動作させることができる。従って、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
本実施の形態では、関連付けデータ108及び連動規則定義データ109が、第1の連動規則に関するデータと第2の連動規則に関するデータとを含む。すなわち、関連付けデータ108及び連動規則定義データ109は、第1の連動規則に関するデータとして第1の関連付けデータ108a及び第1の連動規則定義データ109aを含む。関連付けデータ108及び連動規則定義データ109は、第2の連動規則に関するデータとして第2の関連付けデータ108b及び第2の連動規則定義データ109bを含む。
そして、第1の関連付けデータ108aは採否フラグを含む。これによって、ユーザは、快適性と省エネルギとを考慮して、ユーザの予定に連動して実行する制御に、第1の連動規則を採用するか否かを設定することができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
本実施の形態では、第1の連動規則に基づく制御は、給湯システムの沸き上げ、空調機の予冷・予暖、冷蔵庫の製氷などを対象としており、始期及び終期以外に実行されるものを含む。
例えば、給湯システムの沸き上げは、電力消費が少ない夜間に実行されることが多いが、ユーザは、沸き上げが具体的にいつ実行されるかを知らないことが多い。空調機の予冷・予暖、冷蔵庫の製氷についても、ユーザは、それに要する時間が分からないことが多い。
このような制御については、ユーザが設定すると、不適切なものになるおそれがある。
そのため、第1の連動規則に基づいて、始期及び終期以外に実行する制御スケジュールが決定される場合、ユーザが採否フラグを設定できる一方で、第1の連動規則の詳細は予め設定されたものとすることで、ユーザの快適性と省エネルギ性とを向上させることが可能になる。そして、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
これに対して、第2の連動規則に関するデータによれば、ユーザの予定の始期又は終期に複数の電気機器101に対して実行する制御をまとめて管理し、適切に電気機器101を動作させることができる。また、第2の連動規則に関するデータでは、タイミング、制御対象機器、制御内容のそれぞれを個別に含むので、ユーザが容易に設定することができる。従って、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
なお、第2の連動規則の制御対象機器には、ユーザが設定しても不適切なものになるおそれが小さい電気機器101が採用されるとよい。これにより、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制するための連動制御規則データ107の管理や設定を容易にすることが可能になる。
本実施の形態によれば、ユーザは関連付け設定画面124に応じて入力することで、第1の関連付けデータ108a及び第2の関連付けデータ108bを設定することができる。第2の連動規則に関連する第2の関連付けデータ108bでは、制御スケジュールの制御日時を直接的に設定できるのに対して、第1の連動規則に関連する第1の関連付けデータ108aでは、「ON」又は「OFF」のみ、或いは、それに加えて人数が設定できるだけである。
また、ユーザは連動規則定義画面125に応じて入力することで、第2の連動規則定義データ108bを設定することができる。第2の連動規則定義データ108bは、第2の連動規則を定義するデータであり、ユーザは、制御スケジュールの制御対象機器及び制御内容まで設定することができる。これに対して、連動規則定義画面125にて、第1の連動規則定義データ108aを設定することができない。
本実施の形態では、第1の連動規則が対象とする制御は、給湯システムの沸き上げ、空調機の予冷・予暖、冷蔵庫の製氷など、ユーザがどの時間に制御を実行させればよいか、設定が困難なものである。このような制御については、ユーザの予定に連動して制御するか否かなど簡易な設定のみを許容し、詳細は予め設定された規則(第1の連動規則)に従って設定することで、ユーザが不適切な設定をしてしまうことを防ぐことができる。その結果、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
これに対して、第2の連動規則が対象とする制御は、ユーザの予定の始期又は終期に実行されるので、設定が比較的容易である。本実施の形態では、関連付け設定画面124、さらに連動規則定義画面125を提供することによって、第2の連動規則に基づく制御について、ユーザが、どの電気機器101を対象として、どのような制御を始期と終期のいずれに実行させるか、すなわち、制御対象機器、制御内容及び制御日時を設定できる。これによって、ユーザの快適性と省エネルギ性とを向上させることが可能になる。
制御スケジュールは、カレンダ画面123にユーザの予定とともに表示される。これにより、ユーザは、ユーザの予定に連動した制御がいつ実行されるかを容易に知ることができる。
本実施の形態では、第1の連動規則に関するデータについては、ユーザは関連付け設定画面124及び連動規則定義画面125に応じて、第1の連動規則の採否を設定できるだけであり、その内容を詳細に設定できない。そのため、ユーザは、第1の連動規則に基づいてどのような制御が実行されるか予期できない可能性がある。その一方で、第1の連動規則に基づく各制御はユーザの予定の始期及び終期以外に実行されるので、ユーザは、第1の連動規則に基づく各制御がユーザの予定に連動していることが分かれば、各制御が実行される具体的な時刻まで知る実益は乏しい。そこで、図10に示すように、カレンダ画面123は、第1の連動規則に基づく制御スケジュールについては、各制御の内容をそれぞれが実行される日付と関連付けて表示する。これにより、ユーザに十分な情報を分かり易く知らせることができ、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
これに対して、第2の連動規則については、ユーザはその内容を詳細に決定できる。そのため、ユーザは、第2の連動規則に基づいてどのような制御が実行されるか概ね予期することができ、また、関連付け設定画面124、連動規則定義画面125などで容易に確認することもできる。その一方で、第2の連動規則に基づく各制御はユーザの予定の始期又は終期に実行されるので、ユーザは、第2の連動規則に基づく制御がユーザのどの予定に連動するものか分かった方が便利である。そこで、第2の連動規則に基づく制御スケジュールについては、第2の連動規則IDに対応する情報を、それに基づく制御が実行される日時と関連付けて表示する。これにより、ユーザに十分な情報を分かり易く知らせることができ、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
連動規則定義データ109は制御条件を含むので、区画を利用するユーザの在・不在に応じて、区画に設置されている電気機器101の動作を適切に制御することができる。例えば、父が出かけている場合、父だけが利用する書斎の照明機器101a_2や空調機101b_2の消し忘れを、住宅Aに残っている母又は子が確認しなくても、父の予定を入力しておくだけで、電気機器管理装置102により確実に照明機器101a_2及び空調機101b_2の動作を停止させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
なお、本実施の形態では、第1の連動規則ID又は第2の連動規則IDによって、関連付けデータ108と連動規則定義データ109とが関連付けられる例により説明した。しかし、この関連付けによって生成され得る各データが、連動規則制御データ107に含まれてもよい。これによれば、連動規則制御データ107が第1の連動規則IDと第2の連動規則IDとの一方又は両方を有しなくても、本実施の形態と同様に、ユーザの予定に応じた制御スケジュールを決定することができる。
なお、本実施の形態では、1人又は複数人のユーザが関連する予定が入力された場合に、連動規則定義データ109と区画データ110とに基づいて、制御の対象となる電気機器101が決定される例を説明した。これにより、予定に関連するユーザに応じた電気機器101を制御の対象とすることができる。
しかし、連動規則定義データ109の各々が、区画及び制御条件に代えて、ユーザを含んでもよい。この場合、連動規則定義データ109に含まれるユーザと、予定に関連するユーザとに基づいて、その連動規則定義データ109を適用するか否かが決定されるとよい。
例えば、連動規則定義データ109に含まれるユーザと、予定に関連するユーザとが一致する場合に、その連動規則定義データ109を適用し、そうでない場合に、その連動規則定義データ109を適用しないとされるとよい。例えば、連動規則定義データ109に含まれるユーザの少なくとも一部が、予定に関連するユーザに含まれる場合に、その連動規則定義データ109を適用し、そうでない場合に、その連動規則定義データ109を適用しないとされてもよい。
これよれば、区画データ110を予め記憶しておかなくても、予定に関連するユーザに応じて適用すべき連動規則定義データ109を決定することができる。そのため、予定に関連するユーザに応じた電気機器101を制御の対象とすることができる。
本実施の形態では、第1の連動規則に基づく制御が実行されることは、ユーザへ通知されない。第1の連動規則に基づく制御は、ユーザの予定の始期及び終期以外に実行されるものを含むので、深夜に実行されることもある。そのため、ユーザへ通知することは快適性を損なうおそれがある。一方、上述のように、ユーザは、その制御が実行されることをカレンダ画面123で確認できるので、通知をしなくても利便性を低下させる可能性は低い。従って、第1の連動規則に基づく制御の実行については、ユーザへ通知をしないことで、利便性の低下を抑えることが可能になる。
これに対して、第2の連動規則に基づく制御は、第2の関連付けデータ108bの設定に応じてユーザへ通知される。これにより、ユーザは、第2の連動規則に基づく制御が実行されることを知ることができる。第2の連動規則は、ユーザの予定の始期又は終期に実行されるので、通知を受けたユーザは、必要に応じて、ユーザは制御の実行を停止させることができる。詳細には、ユーザは、例えば、端末装置103から、ユーザの予定の変更を示す情報又は電気機器101の動作を変更する指示を電気機器管理装置102へ送信すればよい。従って、第2の連動規則に基づく制御の実行については、設定に応じてユーザへ通知することで、利便性を向上させることが可能になる。
実施の形態2.
本実施の形態に係る電気機器管理システム200は、図13に示すように、インターネットなどの外部ネットワーク240を介して通信するサーバ装置241と、電気機器管理装置202と、端末装置203とから構成される。
サーバ装置241は、電気機器管理装置202と同期しながら、カレンダスケジュールデータ242を管理する装置であって、同図に示すように、カレンダスケジュールデータ242と、管理データ243とが格納される記憶部244と、同期部245とを備える。
カレンダスケジュールデータ242は、図14に示すように、実施の形態1に係るカレンダスケジュールデータ106に加えて、電気機器管理装置IDを含む。電気機器管理装置IDは、住居Aの電気機器管理装置202を特定するための情報であり、電気機器管理装置202に固有の情報がサーバ装置241にて適宜付与されてよい。なお、外部ネットワーク240におけるアドレスなどが採用されてもよい。
管理データ243は、電気機器管理装置202及び端末装置203のそれぞれと通信するために電気機器管理装置202と端末装置203とを対応付けるデータである。図15に示すように、電気機器管理装置IDは、電気機器管理装置IDと、端末装置IDとを含む。電気機器管理装置IDは、カレンダスケジュールデータ242のものと同様である。端末装置IDは、端末装置203を特定するための情報である。
同期部245は、端末装置203から送信されるカレンダスケジュールデータ106を外部ネットワーク240を介して受信する。同期部245は、管理データ243を参照することによって、送信元の端末装置203の端末装置IDを特定する。同期部245は、特定した端末装置IDを、受信したカレンダスケジュールデータ106に含めたカレンダスケジュールデータ242を記憶部244に格納する。これにより、記憶部244のカレンダスケジュールデータ242が更新される。
また、同期部245は、管理データ243にて送信元の端末装置203の端末装置IDに関連付けられた電気機器管理装置IDを特定する。同期部245は、特定した電気機器管理装置IDに対応する電気機器管理装置202へ、端末装置203から受信したカレンダスケジュールデータ106を転送する。
電気機器管理装置202は、図16に示すように、住宅Aにて実施の形態1と同様に、電気機器101と通信可能に構成される。電気機器管理装置202は、実施の形態1に係るユーザスケジュール登録部113及びユーザスケジュール取得部114に代わる、ユーザスケジュール登録部213及びユーザスケジュール取得部214を備えることを除いて、実施の形態1に係る電気機器管理装置102と概ね同じ構成を備える。
ユーザスケジュール登録部213は、実施の形態1に係るユーザスケジュール登録部113と同様の機能を備える。加えて、ユーザスケジュール登録部213は、ユーザが予定を入力すると、外部ネットワーク240を介して、カレンダスケジュールデータ106をサーバ装置241へ送信する。
ユーザスケジュール取得部214は、実施の形態1に係るユーザスケジュール取得部114が備える機能を備える、加えて、ユーザスケジュール取得部214は、外部ネットワーク240を介して、サーバ装置241からカレンダスケジュールデータ106を取得する。ユーザスケジュール取得部214は、カレンダスケジュールデータ242をサーバ装置241から取得すると、そのカレンダスケジュールデータ242をユーザスケジュール登録部213へ引き渡す。これにより、ユーザスケジュール登録部213は、サーバ装置241から取得されたカレンダスケジュールデータ242を、カレンダスケジュールデータ106として記憶部104に格納する。
端末装置203は、ユーザ入力に基づいて、外部ネットワーク240を介してサーバ装置241のカレンダスケジュールデータ242を更新する。これにより、ユーザは宅外からカレンダスケジュールデータ242を更新することができる。
本実施の形態によれば、ユーザは端末装置203を用いてサーバ装置241のカレンダスケジュールデータ242を更新することができる。サーバ装置241のカレンダスケジュールデータ242と、電気機器管理装置202のカレンダスケジュールデータ106とは同期する。これにより、ユーザは宅外からでも、電気機器管理装置202のカレンダスケジュールデータ106を更新することができ、ユーザが端末装置203に予定を入力するだけで、新しい予定に応じた適切な制御スケジュールデータ105で電気機器101を動作させることができる。従って、ユーザが意識的に電気機器101を操作しなくても、ユーザが所望する快適性を維持しつつエネルギの消費量を抑制することが可能になる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る電気機器管理システム300は、図17に示すように、外部ネットワーク240を介して通信するサーバ装置341と、電気機器管理装置302a〜cと、端末装置203とから構成される。
サーバ装置341は、実施の形態2に係るサーバ装置241と同様に、電気機器管理装置302と同期しながら、カレンダスケジュールデータ342を管理する、加えて、サーバ装置341は、カレンダスケジュールデータ342が示す内容の関係に応じて、電気機器管理装置302a〜cの各々が管理する電気機器101に予め定めた動作をさせる。
サーバ装置341は、同図に示すように、カレンダスケジュールデータ342と、管理データ343とが格納される記憶部344と、機器管理部351とを備える。
カレンダスケジュールデータ342は、図18に示すように、実施の形態2に係るカレンダスケジュールデータ242と同様に構成される。カレンダスケジュールデータ342は、実施の形態2に係るカレンダスケジュールデータ242とは異なり、複数の住宅A〜Cの予定を含む。電気機器管理装置IDのA〜Cのそれぞれは、住宅Aに設置される電気機器管理装置302a、住宅Bに設置される電気機器管理装置302b、住宅Cに設置される電気機器管理装置302cのIDを示す。
管理データ343は、電気機器管理装置302a〜cを管理するためのデータであって、電気機器管理装置302a〜cの各々の電気機器管理IDに電気機器管理装置アドレスが対応付けられている。
機器管理部351は、実施の形態2に係る同期部245と同様の機能を備える。加えて、機器管理部351は、カレンダスケジュールデータ342において、異なる電気機器管理装置IDに関連付けられた情報の内容が予め定められた関係、すなわち、カレンダスケジュールデータ342によって示される、住宅A〜Cのそれぞれのユーザごとの予定が予め定められた関係にある場合、外部ネットワーク240を介して、電気機器管理装置302a〜cの各々へ制御信号を送信する。この制御信号は、電気機器管理装置302a〜cの各々が管理する電気機器101に予め定められた動作をさせるための信号である。
電気機器管理装置302a〜cは、それぞれ、住宅A〜Cに設置され、住宅A〜Cに設けられた電気機器101を管理する。電気機器管理装置302a〜cは、それぞれ、同様の構成を備えており、電気機器管理装置302aの機能的な構成の例を図20に示す。電気機器管理装置302aは、同図に示すように、実施の形態2に係る機器制御部118に代わる、機器制御部318を備えることを除いて、実施の形態2に係る電気機器管理装置202と概ね同じ構成を備える。
機器制御部318は、実施の形態2に係る機器制御部118と(すなわち、実施の形態1に係る機器制御部118とも)同様の機能を備える。加えて、機器制御部318は、サーバ装置341から外部ネットワーク240を介して、電気機器101の動作を制御するための制御信号を受信する。機器制御部318は、サーバ装置341からの制御信号を受信すると、その制御信号に従って、宅内の電気機器101を動作させる。
本実施の形態によれば、カレンダスケジュールデータ342が示す内容の関係に応じて、電気機器管理装置302a〜cの各々に予め定めた動作をさせることができる。例えば、図18に示す住居A〜Cのカレンダスケジュールデータ342では、2013年7月13日の夜が、住居A〜Cのすべてで夜間留守である。住居A〜Cが近隣の住居である場合には、例えば防犯のために、2013年7月13日の夜には住居A〜Cの照明機器を点灯させるとよい。これにより、ユーザが安心して外出することができ、ユーザの快適性が向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態及び変形例を適宜組み合わせた形態、それに種々の変更を加えた形態を含む。