JPWO2015108199A1 - 治具装置 - Google Patents
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Abstract
治具装置は、加工対象物が載置される複数の保持部材であって、各々が上下方向に移動可能に支持されている複数の保持部材(10)を備える。また、治具装置は、複数の保持部材の上下方向の位置を制御する制御部(100)を備える。制御部(100)は、加工対象物が載置される第1の保持部材の周囲の保持部材から選択された第2の保持部材を上下方向にそれぞれ定められた位置まで移動させ、それら第1及び第2の保持部材が協働して加工対象物を保持するように制御を行う。
Description
本発明は、様々な形状の加工対象の物体を保持するための技術に関する。
様々な形状の加工対象の物体を保持するための技術がある。例えば、特許文献1には、コイルバネにより付勢された複数のワーク支持ピンの先端点を含むワーク載置部が、ワークの形状に応じて変形し、クランプ金具によってその形状を保持する技術が記載されている。
特許文献1の技術におけるワーク支持ピンは、コイルバネによって付勢されているため、先端点がワークに接しない限り、最大限に付勢された状態で留まることになる。そうすると、ワークの側面を加工する場合に、ワーク指示ピンが邪魔になって加工しにくくなることがある。
そこで、本発明は、様々な形状の加工対象の物体を加工しやすいように保持することを目的とする。
そこで、本発明は、様々な形状の加工対象の物体を加工しやすいように保持することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、各々上下方向に移動可能に支持される複数の保持部材から選択され、加工対象の物体が載置される1以上の第1の保持部材と、前記複数の保持部材から選択され、加工中の当該物体からの水平方向の力を受け止めて当該物体を保持する1以上の第2の保持部材と、前記1以上の第2の保持部材を、前記物体を保持する位置まで前記上下方向に移動させる制御部とを備える治具装置を提供する。
また、前記制御部は、前記1以上の保持部材を前記上下方向に移動させる第1移動機構と、当該第1移動機構を水平方向に移動させる第2移動機構とを有していてもよい。
さらに、前記複数の保持部材は二次元的に並べて配置され、前記制御部は、一の列に属する一以上の保持部材が前記上下方向に移動する場合に、他の列に属する保持部材については前記上下方向の移動を制限してもよい。
さらに、前記複数の保持部材は二次元的に並べて配置され、前記制御部は、一の列に属する一以上の保持部材が前記上下方向に移動する場合に、他の列に属する保持部材については前記上下方向の移動を制限してもよい。
また、前記複数の保持部材は、各々、前記物体を上方から保持する部材を取り付けるための取り付け部を有していてもよい。
さらに、前記物体の形状に対応する、前記1以上の第2の保持部材のそれぞれについて前記上下方向の位置を示す情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記情報に基づいて前記1以上の第2の保持部材を移動させてもよい。
さらに、前記物体の形状に対応する、前記1以上の第2の保持部材のそれぞれについて前記上下方向の位置を示す情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記情報に基づいて前記1以上の第2の保持部材を移動させてもよい。
また、前記複数の保持部材は、各々、前記物体と接触する接触部を有する第1部材と当該第1部材を下方から支持する第2部材とを備え、前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部は前記第2部材よりも水平方向の位置が前記物体側となってもよい。
さらに、前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部の水平方向の位置が変更可能であってもよい。
また、前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部は丸みを帯びた形状であり又は弾性を有していてもよい。
さらに、前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部の水平方向の位置が変更可能であってもよい。
また、前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部は丸みを帯びた形状であり又は弾性を有していてもよい。
本発明によれば、様々な形状の加工対象の物体を加工しやすいように保持することができる。
1…治具装置、2…筐体、3…支持部材、4…水平方向レール、5…加工対象物、10…保持部材、11…載置部、12…水平接触部、13…移動レール、14…取り付け部、15…方形部材、110、120、130、140…保持部材群、20…上方保持部材、30…上下方向レール、31…内側レール、32…外側レール、40…固定機構、41…第1固定部、411…磁石、412…蝶番、42…第2固定部、421…連結部、422…押し込み部、423…駆動部、50…第1移動機構、51…部材、512、513、515、516…突起部、514、517…窪み部、52…駆動部、60…第2移動機構、70…指示部、100…制御部。
[1]実施形態
[1−1]構成
以下、実施形態の治具装置1の構成を、図を参照しながら説明する。以降の図では、互いに直交するX、Y、Zの3軸が方向を表し、各軸の矢印が向いている方向を正方向、その反対向きの方向を負方向という。また、本実施形態では、Z軸方向のことを上下方向(鉛直方向)ともいい、Z軸方向に直交する方向のことを水平方向ともいう。つまり、図1に示す3軸は、X軸及びY軸が水平方向を向くように示されている。また、Z軸の正方向を上方、Z軸の負方向を下方ともいう。
[1−1]構成
以下、実施形態の治具装置1の構成を、図を参照しながら説明する。以降の図では、互いに直交するX、Y、Zの3軸が方向を表し、各軸の矢印が向いている方向を正方向、その反対向きの方向を負方向という。また、本実施形態では、Z軸方向のことを上下方向(鉛直方向)ともいい、Z軸方向に直交する方向のことを水平方向ともいう。つまり、図1に示す3軸は、X軸及びY軸が水平方向を向くように示されている。また、Z軸の正方向を上方、Z軸の負方向を下方ともいう。
図1は、治具装置1の外観を示す図である。治具装置1は、載置された加工対象物(加工を施す対象となる物体)と加工用の機械との相対的な位置が一定となるように位置決めし、且つ、加工時にその位置がずれないように保持するための装置である。治具装置1は、複数の保持部材10と、それらを収める筐体2とを備える。複数の保持部材10は、各々が上下方向に移動可能に支持されている部材であり、加工対象物を保持するための部材である。
治具装置1においては、加工対象物の形状に対応して、複数の保持部材10から1以上の第1の保持部材と1以上の第2の保持部材とが選択される。この選択は、例えば治具装置1のユーザによって行われる。1以上の第1の保持部材は、加工対象物が載置される保持部材10である。1以上の第2の保持部材は、加工中の加工対象物からの水平方向の力を受け止めてその加工対象物を保持する保持部材10である。複数の保持部材10のうちどれが第1の保持部材として選択され、どれが第2の保持部材として選択されるかは、加工対象物の形、大きさ及び載置される位置によって変化する。
各保持部材10は、方形部材15と、移動レール13とをそれぞれ有する。方形部材15は、載置部11と、水平接触部12とを有する。方形部材15は、上方から見ると正方形の形状をした板状の部材である。載置部11は、方形部材15のうち上方を向いた部分であり、平らな面である。載置部11は、加工対象物が自部材に載置された場合に、すなわち自部材が第1の保持部材として選択された場合に、その加工対象物に下方から接触する。図1の例では、各方形部材15は、それぞれの載置部11が水平面(XY平面)と平行になるように配置され、隣接する方形部材15同士が隙間無く並べられている。
なお、載置された加工対象物が不安定にならない程度であれば、隣接する方形部材15の間に隙間があってもよい。方形部材15は、X軸方向に沿って並ぶとともに、Y軸方向に沿っても並んでいる。つまり、図1の例では、複数の方形部材15が升目状に並んでいる。これら複数の方形部材15は、各々、上方保持部材20を取り付けるための取り付け部14を有している。上方保持部材20は、加工対象物を上方から保持する部材であり、治具装置1に載置された加工対象物に上方から接触すると、加工対象物の位置が上方にずれないように保持する。
水平接触部12は、方形部材15のうちの水平方向を向いた部分であり、本実施形態では、長方形且つ平らな形状をしている。水平接触部12は、自部材が第2の保持部材として選択されている場合に、加工対象物の寸法によっては加工対象物に接触することになる。その場合、水平接触部12は、加工対象物の水平方向を向いた部分(以下「水平部」という)と接触する。水平接触部12が水平部に接触すると、加工対象物の位置が水平方向にずれないように保持される。移動レール13は、長尺のレールであり、長手方向の一端が方形部材15の下方側に接続されている。移動レール13は、方形部材15を下方から支持する支持部である。
移動レール13は、筐体2の内部に設けられた後述する上下方向レールによって、上下方向に移動可能に支持されている。この移動レール13が上下方向に移動することで、保持部材10全体が上下方向に移動する。また、移動レール13は、自部材が加工中の加工対象物から水平方向の力を受けても変形しない強度を有し、且つ、長手方向の向きが変化しない強さで支持されている。これにより、保持部材10は、自部材が第2の保持部材として選択された場合に、加工中の加工対象物からの水平方向の力を受け止めてその加工対象物を保持する。
複数の保持部材10は、上記のとおり、各々が、加工対象物と接触する接触部を有する第1部材(方形部材15)とその第1部材を下方から支持する第2部材(移動レール13)とを備える。本実施形態では、第1の保持部材においては載置部11が接触部となり、第2の保持部材においては水平接触部12が接触部となる。加工対象物の形状によって、載置部11及び水平接触部12の全体が接触部となる場合もあれば、それらの一部が接触部となる場合もある。
治具装置1は、二次元的に並べて配列された複数の保持部材10を備える。具体的には、治具装置1は、2以上の保持部材10が一列に並べて配置された保持部材群110、120、130及び140を備える。図1の例では、各保持部材群は、いずれも、8つの保持部材10がX軸方向に沿って一列に並べて配置されている。これらの第2保持部材群は、いずれも、第1保持部材群に沿って並べて配置された2以上の保持部材10である。
続いて、保持部材10を上下方向に移動させる仕組みについて説明する。
続いて、保持部材10を上下方向に移動させる仕組みについて説明する。
図2は、筐体2の内部をX軸の正方向に見た図である。治具装置1は、筐体2の内部に、支持部材3と、水平方向レール4と、上下方向レール30と、固定機構40と、制御部100とを備えている。なお、図2では、保持部材群110及び120に対応して備えられている支持部材3等の構成が示されており、保持部材群130及び140側にも、同様の構成が備えられている。支持部材3は、X軸方向を長手方向とする2枚の板状の部材であり、長手方向の両端が筐体2に固定されている。支持部材3には、各保持部材10に応じた位置に上下方向レール30が取り付けられている。上下方向レール30は、移動レール13を上下方向に移動可能に支持することで、保持部材10を上下方向に移動可能に支持している。
続いて、制御部100について説明する。制御部100は、保持部材の上下方向の位置を制御し、上述した1以上の第2の保持部材を、加工対象物を保持する位置まで上下方向に移動させる。ここでいう加工対象物を保持する位置とは、本実施形態においては、水平接触部12が加工対象物に接触する位置である。制御部100は、固定機構40と、第1移動機構50と、第2移動機構60と、指示部70とを備える。
図3は、制御部100のハードウェア構成を示すブロック図である。この図に示すように、指示部70は、固定機構40、第1移動機構50及び第2移動機構60のそれぞれと電気的に接続され、固定機構40、第1移動機構50及び第2移動機構60の動作を制御する。
図4は、指示部70のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。指示部70は、制御部71と、記憶部72と、インターフェース73と、操作部74とを備える。
図3は、制御部100のハードウェア構成を示すブロック図である。この図に示すように、指示部70は、固定機構40、第1移動機構50及び第2移動機構60のそれぞれと電気的に接続され、固定機構40、第1移動機構50及び第2移動機構60の動作を制御する。
図4は、指示部70のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。指示部70は、制御部71と、記憶部72と、インターフェース73と、操作部74とを備える。
制御部71は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有し、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部72に記憶されたプログラムを実行することによって各部の動作を制御する。記憶部72は、ハードディスク等を備え、制御部71が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶する。インターフェース73は、上述した移動機構や固定機構と配線等を介して接続され、制御部71の制御の下、各機構の動作を指示する制御信号を供給する。操作部74は、移動機構や固定機構に動作を指示するために用いる操作子を備え、ユーザの操作に応じてその操作の内容を表す操作データを制御部71に供給する。指示部70は、以上の構成を備え、例えば操作部74に対するユーザの操作に応じて前述した制御信号を供給することで、各機構に対して動作を指示する。
固定機構40は、保持部材10の上下方向の位置を固定する。この固定の方法について、図5を参照してより詳細に説明する。
図5は、移動レール13、上下方向レール30及び固定機構40を上方から見た図である。図5では、保持部材群110に含まれる保持部材10のうち最もX軸の負方向側に位置するもの(図1で上方に移動している保持部材10)が有する移動レール13が示されている。移動レール13は、板状の部材を幅方向(長手方向に直交する方向)の両端部までの距離が等しい2つの位置(図中のA1及びA2で示す位置)で両端部側を同じ方向に90度未満の角度だけ折り曲げた形(等脚台形の下底を除いた3辺が形成する形)をしている。移動レール13は、両端部が折り曲げられている方に内側面S131を有し、その反対側に外側面S132を有する。
図5は、移動レール13、上下方向レール30及び固定機構40を上方から見た図である。図5では、保持部材群110に含まれる保持部材10のうち最もX軸の負方向側に位置するもの(図1で上方に移動している保持部材10)が有する移動レール13が示されている。移動レール13は、板状の部材を幅方向(長手方向に直交する方向)の両端部までの距離が等しい2つの位置(図中のA1及びA2で示す位置)で両端部側を同じ方向に90度未満の角度だけ折り曲げた形(等脚台形の下底を除いた3辺が形成する形)をしている。移動レール13は、両端部が折り曲げられている方に内側面S131を有し、その反対側に外側面S132を有する。
上下方向レール30は、内側レール31及び外側レール32とを備える。内側レール31は、移動レール13と同じ形で寸法が移動レール13よりも小さいレールであり、移動レール13の内側面S131側に配置されている。外側レール32は、板状の部材を幅方向の両端部までの距離が等しい2つの位置(図中のA3及びA4で示す位置)で両端部側を同じ方向に90度よりも大きな角度だけ折り曲げた形(等脚台形の上底を除いた3辺が形成する形)をしている。外側レール32は、その折り曲げられた部分が移動レール13の外側面S132側にくるように配置されている。これにより、移動レール13は、内側レール31及び外側レール32によって挟み込まれるようになっている。図5(a)では、移動レール13と内側レール31及び外側レール32との間にそれぞれ隙間が生じており、移動レール13が上下方向に移動しやすいようになっている。
固定機構40は、第1固定部41と、第2固定部42とを備える。第1固定部41は、固定機構40のうち、移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定する部分であり、磁石411と、蝶番412とを備える。磁石411は蝶番412の一方の金具に取り付けられており、蝶番412の他方の金具は外側レール32に取り付けられている。図5(a)では、蝶番412が折れ曲がっていて磁石411が移動レール13から離れている。図5(b)では、蝶番412が開いて磁石411が移動レール13にくっついている。この状態では、移動レール13が上下方向に移動しないように磁石411によって固定されている。第1固定部41は、このようにして移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定する。
第2固定部42は、固定機構40のうち、移動レール13の上下方向の位置を加工時において固定する部分であり、連結部421と、押し込み部422と、駆動部423とを備える。連結部421は、内側レール31に連結された棒状の部材である。外側レール32には、連結部421を通す孔が設けられており、連結部421は、その孔を通して配置され、内側レール31に連結された端部の反対側の端部が押し込み部422に連結されている。押し込み部422は、長手方向がX軸方向に沿った細長い板状の部材を有し、保持部材群110に含まれる各保持部材10を支持する各内側レール31に連結された各連結部421とそれぞれ連結されている。
押し込み部422のX軸方向の両端部には(つまり図示せぬ反対側の端部にも)、駆動部423が設けられている。駆動部423は、モータ等の駆動装置と歯車等を有し、押し込み部422を駆動してY軸方向に移動させる。駆動部423によって駆動された押し込み部422が移動レール13に向かう方向(図5の場合はY軸の正方向)に移動すると、図5(c)に示すように、内側レール31が移動レール13を外側レール32に押し付ける状態になる。これにより、保持部材群110に含まれる各保持部材10の上下方向の位置が固定される。
第2固定部42が保持部材10の位置を固定する力は、第1固定部41による同様の力に比べて大きくなっており、一時的な固定がされているときよりも、加工時における保持部材10の上下方向の位置がずれにくいようにしている。他の保持部材群に含まれる各保持部材10も、同様の仕組みで上下方向の位置が固定される。また、駆動部423が押し込み部422を移動レール13から離れる方向に移動させると、各保持部材10の上下方向の位置が固定された状態が解除される。第2固定部42は、以上の構成を備えることで、保持部材10の固定と固定状態の解除とを行う。これらの動作は、指示部70からの指示に基づいて行われる。
図2に戻る。第1移動機構50は、1以上の保持部材10を上下方向に移動させる。より詳細には、第1移動機構50は、部材51と、部材51を上下方向に移動させる駆動部52とを備える。駆動部52は、例えばモータ等を有し、部材51を上下方向の定められた位置まで移動させる。第1移動機構50は、駆動部52を用いて部材51を上下方向に移動させることで保持部材10を上下方向に移動させる。
第1移動機構50により保持部材10が移動させられる位置は、加工対象物の寸法等に応じて例えばユーザによって決定される位置であり、以下では「上下位置」という。上下位置は、移動レール13や駆動部52の寸法に応じて定まる長さの範囲(例えば0mm〜数百mm)で決定される。例えば、長さ50mmで表される上下位置は、保持部材10が全く押し上げられていない位置から50mm押し上げられたときの位置を表すものとする。第1移動機構50は、複数の保持部材10のうち、部材51のX軸方向の位置に応じた保持部材10を移動させる。この移動の仕組みについて、図6を参照して説明する。
図6は、移動レール13及び部材51を上方から見た図である。図6では、保持部材群110に含まれる移動レール13(13aと示す)と保持部材群120に含まれる移動レール13(13bと示す)とが示されている。これらの移動レール13は、互いの内側面S131(S131a及びS131bと示す)側が向かい合うように配置されている。部材51は、中央に駆動部52に取り付けられるための取り付け部511を有し、駆動部52により駆動されて上下方向に移動するようになっている。
部材51は、板状の部材であり、Y軸の正方向側に2つの突起部512及び513と、これらの突起部の間の窪み部514とが形成されている。また、Y軸の負方向側にも、2つの突起部515及び516と、これらの突起部の間の窪み部517とが形成されている。これらの突起部は、窪み部に比べて突き出している部分であり、窪み部は、その反対で突起部に比べて窪んでいる部分である。これらの突起部及び窪み部により、部材51は、Y軸方向に見ると「H」の形をしており、さらに、その「H」が、突起部512側をX軸の正方向にずらして斜めに傾いた形をしている部材である。
図6(a)では、突起部512及び513が、移動レール13aのうち内側面S131a側に折り曲げられている折り曲げ部132a及び133a(132aの方がX軸の正方向側)と接触している。一方、突起部515及び516は、移動レール13bのうち内側面S131b側に折り曲げられている折り曲げ部132b及び133b(132bの方がX軸の正方向側)と接触せず、折り曲げ部133bが窪み部517に位置するようになっている。部材51が図6(a)で示す位置にあり且つ保持部材10の上下方向の位置が固定されていない状態で部材51が上下方向に移動すると、移動レール13aは上下方向に移動する一方、移動レール13bは上下方向に移動しない。
図6(b)では、移動レール13aのX軸の正方向側に隣接する移動レール13cと移動レール13bのX軸の正方向側に隣接する移動レール13dとが示されている。部材51は、図6(a)に示すよりもX軸の正方向に移動し、突起部512が移動レール13aの折り曲げ部132aと移動レール13cの折り曲げ部133cとの間に位置し、移動レール13aの折り曲げ部132aが窪み部514に位置するようになっている。また、突起部515及び516が、移動レール13bの折り曲げ部132b及び133bと接触している。部材51が図6(b)で示す位置にあり且つ保持部材10の上下方向の位置が固定されていない状態で部材51が上下方向に移動すると、移動レール13bは上下方向に移動する一方、移動レール13a、13c及び13dはいずれも上下方向に移動しない。
この部材51が移動レール13c及び13dに対して、図6(a)に示す移動レール13a及び13bに対する位置と同じ位置に移動することで、移動レール13cが移動して移動レール13dが移動しない状態になる。また、部材51が移動レール13c及び13dに対して、図6(b)に示す移動レール13a及び13bに対する位置と同じ位置に移動することで、移動レール13dが移動して移動レール13cが移動しない状態になる。
このように、部材51は、第1保持部材群(図6の例では保持部材群110)に含まれる保持部材10を移動させるときには第2保持部材群(同様に保持部材群120)に含まれる保持部材10を移動させず、第2保持部材群に含まれる保持部材10を移動させるときには第1保持部材群に含まれる保持部材10を移動させない形をした部材である。第1移動機構50は、この部材51を用いて、部材51のX軸方向の位置に応じた保持部材10を上下方向に移動させる。こうして、制御部100は、一の列(例えば保持部材群110)に属する一以上の保持部材10が上下方向に移動する場合に、他の列(例えば保持部材群120)に属する保持部材10については上下方向の移動を制限する。本実施形態では、制御部100は、他の列に属する保持部材10については上下方向の移動が0となるように制限する。
また、図6に示すような形の部材51を用いることで、保持部材10に上下方向の駆動力を与える駆動機構を1つ(治具装置1においては駆動部52を)備えるだけで、第1保持部材群に含まれる保持部材10と第2保持部材群に含まれる保持部材10とのうちのいずれでも、選択された方を上下方向に移動させることができる。以上で述べた第1移動機構50の動作も指示部70からの指示に基づいて行われる。
図2に戻る。第2移動機構60は、第1移動機構50を水平方向に移動させる。より詳細には、第2移動機構60は、例えばモータや車輪等を備え、第1移動機構50を駆動してX軸方向の定められた位置まで移動させる。図2の例では、第2移動機構60は、筐体2に設けられたX軸方向を長手方向とする板状の水平方向レール4に車輪を接触させながら、第1移動機構50とともにX軸方向の定められた位置まで移動する。この位置は、部材51が各移動レール13のそれぞれと図6に示すように接触する位置であり、各保持部材10に対応して定められている。以下では、この位置のことを「対応位置」という。例えば、図1に示す保持部材群110及び120には16個の保持部材10が含まれているので、16個の対応位置が定められている。このような第2移動機構60の動作も、指示部70からの指示に基づいて行われる。
[1−2]概要
治具装置1は、上記の構成により、複数の保持部材10の上下方向の位置を制御して加工対象物を保持する。この制御の手順について、図7から図9までを参照して説明する。
図7は、保持部材10の上下方向の位置を制御する手順を説明するための図である。図7では、Y軸の正方向側から見た保持部材10a、10b、10c、10d、第1移動機構50及び第2移動機構60が示されている。図7では、図を見やすくするため、支持部材3、上下方向レール30及び固定機構40を省略している。まず、ユーザが、図2に示す指示部70に対して、保持部材10aの対応位置を選択し、L1という長さで表される上下位置を決定する操作を行ったとする。すると、指示部70からの指示に基づき、図7(a)に示すように、第2移動機構60が第1移動機構50を保持部材10aの対応位置まで移動させ、第1移動機構50が保持部材10aを上方に長さL1だけ押し上げた上下位置まで移動させる。
治具装置1は、上記の構成により、複数の保持部材10の上下方向の位置を制御して加工対象物を保持する。この制御の手順について、図7から図9までを参照して説明する。
図7は、保持部材10の上下方向の位置を制御する手順を説明するための図である。図7では、Y軸の正方向側から見た保持部材10a、10b、10c、10d、第1移動機構50及び第2移動機構60が示されている。図7では、図を見やすくするため、支持部材3、上下方向レール30及び固定機構40を省略している。まず、ユーザが、図2に示す指示部70に対して、保持部材10aの対応位置を選択し、L1という長さで表される上下位置を決定する操作を行ったとする。すると、指示部70からの指示に基づき、図7(a)に示すように、第2移動機構60が第1移動機構50を保持部材10aの対応位置まで移動させ、第1移動機構50が保持部材10aを上方に長さL1だけ押し上げた上下位置まで移動させる。
次に、ユーザが、図7(a)の状態で第1固定部41を操作して保持部材10aの位置を一時的に固定させ、指示部70に対して、保持部材10dの対応位置を選択し、L2という長さで表される上下位置を決定する操作を行ったとする。すると、指示部70からの指示に基づき、まず、第1移動機構50が、図7(b)に示すように全ての保持部材10よりも下方まで部材51を移動させたあと、第2移動機構60が、図7(c)に示すように保持部材10dの対応位置まで第1移動機構50を移動させる。そして、指示部70からの指示に基づき、第1移動機構50が、図7(d)に示すように部材51を上方に移動させて保持部材10dを上方に長さL2だけ押し上げた上下位置まで移動させる。
以上のとおり、制御部100は、第2移動機構60により第1移動機構50を保持部材10の対応位置まで移動させ、保持部材10を第1移動機構50により上下方向に移動させることで、各保持部材10の上下方向の位置を制御する。これにより、保持部材10を上下方向に移動させるための機構(第1移動機構50)を1つ設けるだけで、複数の保持部材10を上下方向に移動させることができる。
このあと、ユーザが次の保持部材10の対応位置の選択及び上下位置の決定という操作と第1固定部41による保持部材10の一時的な固定とを繰り返すことで、加工対象物を保持させるためにユーザが決定した上下位置に各保持部材10が一時的に固定される。そして、各保持部材10の上下位置の一時的な固定を全て終わらせたユーザが、第2固定部42による固定をさせるための操作を指示部70に対して行うと、指示部70からの指示に基づき、第2固定部42が各保持部材10の上下方向の位置を固定する。
このあと、ユーザが次の保持部材10の対応位置の選択及び上下位置の決定という操作と第1固定部41による保持部材10の一時的な固定とを繰り返すことで、加工対象物を保持させるためにユーザが決定した上下位置に各保持部材10が一時的に固定される。そして、各保持部材10の上下位置の一時的な固定を全て終わらせたユーザが、第2固定部42による固定をさせるための操作を指示部70に対して行うと、指示部70からの指示に基づき、第2固定部42が各保持部材10の上下方向の位置を固定する。
図8は、各保持部材10の上下方向の位置が制御された状態の一例を示す図である。図8(a)では、保持部材10e〜10jまでの6つの保持部材10が長さL3で表される上下位置に固定されている。また、保持部材10k、10lが長さL4で表される上下位置に固定され、保持部材10m、10nが長さL5で表される上下位置に固定されている。それら以外の保持部材10は、いずれも長さ0で表される上下位置(つまり全く押し上げられていない位置)に固定されている。
図8(b)では、図8(a)に示す治具装置1に、加工対象物5が載置された状態が示されている。加工対象物5は、水平部(治具装置に載置されたときに水平方向を向く部分)6及び7等を有する。この例では、保持部材10k、10l、10m、10n、10o、10p、10q及び10rという8つの保持部材10が、加工対象物5の下方側の形状に合わせた段差を形成しており、各々の載置部11が加工対象物5の下方を向いた部分(以下「下方部」という)と接触している。なお、図8(a)では、これら8つの保持部材10を分かりやすくするために、それぞれの載置部11にハッチングをして示した。これら8つの保持部材10は、上述した第1の保持部材、すなわち加工対象物が載置されるものとして選択された保持部材10である。これら8つの保持部材10の載置部11には、加工対象物の下方部がそれぞれ接触する。
また、図8の例では、第1の保持部材の周囲の保持部材から、保持部材10e〜10jまでの6つの保持部材10が第2の保持部材として選択され、それぞれ定められた上下位置まで移動させられている。図8(b)に示す状態では、各第2の保持部材の水平接触部12と加工対象物5の水平部とが接触することで、加工中の加工対象物5からの水平方向の力を第2の保持部材が受け止めて、加工対象物5の位置が水平方向にずれにくいように保持される。このように、制御部100は、第2の保持部材を上下方向にそれぞれ定められた位置まで移動させ、第1及び第2の保持部材が協働して加工対象物5を保持するように制御を行っている。この位置は、第2の保持部材が加工対象物を保持する位置であり、加工対象物の形、大きさ及び配置に応じて定められる。
より具体的には、制御部100は、第1の保持部材の載置部に載置された加工対象物5の水平部に第2の保持部材の水平接触部が接触して加工対象物5を保持するように制御を行っている。なお、保持部材10k、10l、10m及び10nは、各々の載置部11に加工対象物の下方部が接触するとともに、各々の水平接触部12に加工対象物の水平部が接触している。このように、制御部100は、加工対象物の形や大きさによっては、第1及び第2の保持部材を兼ねる保持部材10が存在するように制御を行ってもよい。例えば、制御部100は、保持部材10m及び10nを第1の保持部材とみなした場合には保持部材10k及び10lを第2の保持部材とみなして上下方向に移動させ、保持部材10k及び10lを第1の保持部材とみなした場合には保持部材10f、10g、10h及び10iを第2の保持部材とみなして上下方向に移動させる。
図8の例では、加工対象物5の水平部6に含まれる加工部8(図8(b)でハッチングをして示した部分)が加工されるものとする。ここにおいて、加工部とは、加工対象物のうちの加工される部分のことをいう。図8の例では、第1の保持部材の周囲の保持部材のうち、加工部8の前方(X軸の負方向側)には保持部材10s、10t、10u及び10vが存在する。なお、第1の保持部材の周囲の保持部材には、保持部材10u及び10vのように、第1の保持部材と隣接していない(間に他の保持部材を挟む)ものが含まれていてもよい。これらの保持部材は、第2の保持部材として選択されていないため、いずれも制御部100による上方への移動が行われていない。
そのため、加工部8は、保持部材10により遮られることなく露出された状態となっており、例えば加工用の器具や機械が加工部8を加工しようとしたときに、保持部材10が邪魔にならない。仮に、第1の保持部材の周囲の全ての保持部材10が加工対象物5の水平部と接触すると、その水平部に加工部が含まれている場合に、保持部材10が加工部を遮って加工の邪魔になることがある。本実施形態では、制御部100が第1の保持部材の周囲の保持部材から選択されたものだけを第2の保持部材として上下方向に移動させるため、加工対象物の水平部が加工される場合であっても、前述したとおり、保持部材10が加工の邪魔にならないようにすることができる。
また、図8(b)に示す状態で、上述した上方保持部材20を取り付けて加工対象物5を上方から保持させてもよい。
図9は、上方保持部材20が取り付けられた状態の一例を示す図である。この例では、図8に示す保持部材10e〜10jまでの6つの保持部材10の取り付け部14に上方保持部材20がそれぞれ取り付けられ、加工対象物5の上方を向いた部分である上方部9とそれぞれ接触している。これにより、加工対象物5の位置が加工中に上方にずれにくいようにすることができる。
図9は、上方保持部材20が取り付けられた状態の一例を示す図である。この例では、図8に示す保持部材10e〜10jまでの6つの保持部材10の取り付け部14に上方保持部材20がそれぞれ取り付けられ、加工対象物5の上方を向いた部分である上方部9とそれぞれ接触している。これにより、加工対象物5の位置が加工中に上方にずれにくいようにすることができる。
なお、上方部9に加工部が含まれている場合には、その加工部には接触しないように上方保持部材20が取り付けられるとよい。また、加工対象物の形や大きさによっては、加工対象物と水平接触部12との間に隙間が生じる場合がある。そのような場合、第2の保持部材に上方保持部材20を取り付けることで、上方から加工対象物を押さえ付ければよい。これにより、第2の保持部材は、上方保持部材20と加工対象物とに生じる摩擦力によって、加工中の加工対象物からの水平方向の力を受け止めて水平方向の位置のずれを抑制するように加工対象物を保持する。この場合、第2の保持部材が加工対象物を保持する位置は、上述した第2の保持部材の水平接触部12が加工対象物に接触する位置ではなく、第2の保持部材が上方保持部材20を介して加工対象物からの水平方向の力を受け止める位置となる。つまり、第2の保持部材は、加工対象物を保持する位置において、必ずしもその加工対象物と接触していなくてもよい。
また、上記の場合に、上方保持部材20を取り付ける保持部材10よりも加工対象物側の保持部材10の方形部材15で加工対象物を押さえつけてもよい。
図10は、保持部材10をX軸方向に見た図である。図10(a)では、方形部材15の下方面16が加工対象物5aに接触してこの加工対象物5aを押さえつけている様子が示されている。この方形部材15を備える保持部材10は、下方面16と加工対象物5aとに生じる摩擦力によって、加工中の加工対象物5aからの水平方向の力を受け止めてその加工対象物5aを保持する保持部材10、すなわち第2の保持部材として機能する。
図10は、保持部材10をX軸方向に見た図である。図10(a)では、方形部材15の下方面16が加工対象物5aに接触してこの加工対象物5aを押さえつけている様子が示されている。この方形部材15を備える保持部材10は、下方面16と加工対象物5aとに生じる摩擦力によって、加工中の加工対象物5aからの水平方向の力を受け止めてその加工対象物5aを保持する保持部材10、すなわち第2の保持部材として機能する。
また、図10(b)では、上方の角に斜めの面9を有する加工対象物5bが示されている。この場合、この図に示すように、水平接触部12及び下方面16の角を加工対象物5bの面9に接触させることでこの加工対象物5bを保持してもよい。図10(a)及び(b)のいずれの場合も、加工対象物が、第2の保持部材の第1部材(方形部材15)の下方に入り込んで保持されている。このような保持の仕方は、第2の保持部材において、加工対象物と接触する接触部が第2部材である移動レール13よりも水平方向の位置が加工対象物側となっていることにより可能となっている。なお、第2の保持部材における接触部と移動レール13とのこの位置関係は、保持部材10をY軸方向に見た場合も同様である。
例えば図9に示す加工対象物5は、X軸方向の寸法が載置部11のX軸方向の寸法の整数倍(4倍)であり、Y軸方向の寸法も載置部11のY軸方向の寸法の整数倍(2倍)であるため、方形部材15の下方の空間に入り込ませないでも第2の保持部材の水平接触部12に接触させて保持することができる。これに対し、図10に示す加工対象物5a及び9bは、いずれもY軸方向の寸法が載置部11のY軸方向の寸法の整数倍となっていないが、方形部材15の下方の空間に入り込ませて保持させることができる。
このように、第2の保持部材における接触部と移動レール13とのこの位置関係が上記のとおりになっていることで、そうでない場合(つまり第2の保持部材における接触部の水平方向の位置が移動レール13の水平方向の位置よりも加工対象物側となっていない場合)に比べて、保持可能な加工対象物の寸法の自由度を向上させることができる。また、いずれの場合も、本実施形態によれば、第1の保持部材及び第2の保持部材を加工対象物の形や大きさに応じて選択することで、様々な形状の加工対象物を加工しやすいように保持することができる。
[2]変形例
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
[2−1]第1固定部
第1固定部は、実施形態で述べたものに限らない。第1固定部は、磁石を用いて移動レール13を固定する代わりに、例えば、移動レール13に上下方向に並んだ複数の孔を設け、その孔に棒状の部材を差し込むことで移動レール13を固定してもよいし、万力のように移動レール13を挟み込むことで固定してもよい。要するに、第1固定部は、移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定できるものであればよい。また、実施形態では、ユーザが手動で蝶番412を動かすことで一時的な固定が行われたが、指示部70から供給される指示に基づいて一時的な固定が行われてもよい。例えば実施形態で述べた第1固定部41であれば、モータ等を有して蝶番412を回転させるように駆動する駆動部を設け、その駆動部の動作を指示部70が指示することで、移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定する。これにより、ユーザは指示部70を操作するだけで、決定した上下位置に各保持部材10を移動させることができる。
第1固定部は、実施形態で述べたものに限らない。第1固定部は、磁石を用いて移動レール13を固定する代わりに、例えば、移動レール13に上下方向に並んだ複数の孔を設け、その孔に棒状の部材を差し込むことで移動レール13を固定してもよいし、万力のように移動レール13を挟み込むことで固定してもよい。要するに、第1固定部は、移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定できるものであればよい。また、実施形態では、ユーザが手動で蝶番412を動かすことで一時的な固定が行われたが、指示部70から供給される指示に基づいて一時的な固定が行われてもよい。例えば実施形態で述べた第1固定部41であれば、モータ等を有して蝶番412を回転させるように駆動する駆動部を設け、その駆動部の動作を指示部70が指示することで、移動レール13の上下方向の位置を一時的に固定する。これにより、ユーザは指示部70を操作するだけで、決定した上下位置に各保持部材10を移動させることができる。
[2−2]第2固定部
第2固定部は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、押し込み部422をユーザが手動で操作できるようにしてもよいし、保持部材群に含まれる各保持部材10のそれぞれに駆動部を設けて、保持部材10毎に固定されるようにしてもよい。要するに、第2固定部は、移動レール13の上下方向の位置を加工時において固定するものであればよい。
第2固定部は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、押し込み部422をユーザが手動で操作できるようにしてもよいし、保持部材群に含まれる各保持部材10のそれぞれに駆動部を設けて、保持部材10毎に固定されるようにしてもよい。要するに、第2固定部は、移動レール13の上下方向の位置を加工時において固定するものであればよい。
[2−3]上下位置を示す情報を用いた制御
制御部100は、実施形態では、ユーザの操作に基づいて制御を行ったが、これに限らない。
図11は、本変形例の制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。図11では、取得部701を備える指示部70aと、その指示部70aを備える制御部100aとが示されている。取得部701は、上述した上下位置、すなわち、上述した1以上の第2の保持部材のそれぞれについて上下方向の位置を示す情報(以下「位置情報」という)を取得する。この位置情報は、加工対象物の形状に対応する情報である。
制御部100は、実施形態では、ユーザの操作に基づいて制御を行ったが、これに限らない。
図11は、本変形例の制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。図11では、取得部701を備える指示部70aと、その指示部70aを備える制御部100aとが示されている。取得部701は、上述した上下位置、すなわち、上述した1以上の第2の保持部材のそれぞれについて上下方向の位置を示す情報(以下「位置情報」という)を取得する。この位置情報は、加工対象物の形状に対応する情報である。
位置情報は、例えば、各保持部材10に割り当てられたID(例えば10aや10bなどの数値や記号で表される識別子)と、このIDに対応付けられた上下位置を表す数値(例えば押し上げられる長さで表される)とを含む。具体例を挙げると、「10e、L3」という位置情報であれば、図8に示す保持部材10eの上下位置が長さL3であることを示している。取得部701は、例えばユーザが図4に示す操作部74を操作して決定した各第2の保持部材(第1の保持部材が含まれていてもよい)の上下位置を示す位置情報を記憶部72に記憶させておき、それを記憶部72から読み出すことで位置情報を取得する。また、インターフェース73が外部装置とも接続されるようになっていれば、取得部701は、外部装置から送信されてくる位置情報を取得してもよい。
指示部70aは、取得部701により取得された位置情報が示す保持部材10を、その位置情報が示す上下位置に移動させるように第1移動機構50及び第2移動機構60の動作をそれぞれ指示する。このようにして、制御部100aは、取得部701により取得された位置情報に基づいて上述した1以上の第2の保持部材を移動させる。具体的には、制御部100aは、取得された位置情報が示す上下位置まで第2の保持部材を移動させる。本変形例によれば、或る加工対象物について決定された上下位置を示す位置情報を記憶させることで過去に利用した上下位置を再利用することができる。また、その位置情報を装置間でやり取りさせることで、或る治具装置で決定された上下位置を他の治具装置で再現させることができる。
[2−4]第1移動機構
第1移動機構は、実施形態とは異なる方法で保持部材10を移動させてもよい。例えば、第1移動機構は、部材51とは異なる形の移動部材を用いて保持部材10を上下方向に移動させる。この場合、第1移動機構は、例えば、突起部及び窪み部を一方にだけ有する移動部材と、その移動部材を回転させる回転駆動部を備え、回転駆動部が移動部材を回転させることで、第1保持部材群に含まれる保持部材10を移動させたり、第2保持部材群に含まれる保持部材10を移動させたりする。また、第1移動機構は、部材51のように「H」の形をした部材ではなく、単に棒状の部材を移動部材として用いて保持部材10を移動させてもよいし、1つではなく2以上の保持部材10を同時に移動させてもよい。また、第1移動機構は、実施形態で例示したモータに限らず、例えば、油圧や気圧などを利用して保持部材10を移動させてもよい。要するに、第1移動機構は、1以上の保持部材10を上下方向に移動させるものであればよい。
第1移動機構は、実施形態とは異なる方法で保持部材10を移動させてもよい。例えば、第1移動機構は、部材51とは異なる形の移動部材を用いて保持部材10を上下方向に移動させる。この場合、第1移動機構は、例えば、突起部及び窪み部を一方にだけ有する移動部材と、その移動部材を回転させる回転駆動部を備え、回転駆動部が移動部材を回転させることで、第1保持部材群に含まれる保持部材10を移動させたり、第2保持部材群に含まれる保持部材10を移動させたりする。また、第1移動機構は、部材51のように「H」の形をした部材ではなく、単に棒状の部材を移動部材として用いて保持部材10を移動させてもよいし、1つではなく2以上の保持部材10を同時に移動させてもよい。また、第1移動機構は、実施形態で例示したモータに限らず、例えば、油圧や気圧などを利用して保持部材10を移動させてもよい。要するに、第1移動機構は、1以上の保持部材10を上下方向に移動させるものであればよい。
[2−5]第2移動機構
第2移動機構は、実施形態とは異なる方法で第1移動機構を移動させてもよい。例えば、第2移動機構は、保持部材群に沿って設けられ且つ第1移動機構が固定された無端のベルトと、そのベルトを回転させる回転駆動部とを備え、回転駆動部がベルトを回転させることで第1移動機構を移動させる。また、第2移動機構は、実施形態では保持部材群に沿って第1移動機構を移動させたが、これに限らない。例えば、第1移動機構が保持部材10を真下から押し上げるような構成を有している場合に、第2移動機構は、異なる保持部材群を行き来するように第1移動機構を移動させてもよい。具体例を挙げると、図1に示す治具装置のように保持部材10が配置されていれば、第1移動機構をまず保持部材群110側からY軸の負方向に移動させ、保持部材群140まで移動させると、X軸の正方向側に隣接する保持部材10の真下まで移動させ、そこからY軸の正方向に保持部材群110まで移動させるという具合である。要するに、第2移動機構は、第1移動機構を対応位置まで移動させることができるものであればよい。
第2移動機構は、実施形態とは異なる方法で第1移動機構を移動させてもよい。例えば、第2移動機構は、保持部材群に沿って設けられ且つ第1移動機構が固定された無端のベルトと、そのベルトを回転させる回転駆動部とを備え、回転駆動部がベルトを回転させることで第1移動機構を移動させる。また、第2移動機構は、実施形態では保持部材群に沿って第1移動機構を移動させたが、これに限らない。例えば、第1移動機構が保持部材10を真下から押し上げるような構成を有している場合に、第2移動機構は、異なる保持部材群を行き来するように第1移動機構を移動させてもよい。具体例を挙げると、図1に示す治具装置のように保持部材10が配置されていれば、第1移動機構をまず保持部材群110側からY軸の負方向に移動させ、保持部材群140まで移動させると、X軸の正方向側に隣接する保持部材10の真下まで移動させ、そこからY軸の正方向に保持部材群110まで移動させるという具合である。要するに、第2移動機構は、第1移動機構を対応位置まで移動させることができるものであればよい。
[2−6]保持部材
保持部材は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、載置部及び水平接触部は平面でなく曲面であってもよいし、起伏が設けられていていたり、ゴム等が貼り付けられていたりしてもよい。また、載置部は正方形に限らず長方形や三角形、円形等の形をしていてもよいし、水平接触部は長方形に限らず正方形や三角形、円形等の形をしていてもよい。要するに、保持部材は、二次元的に並べて配列され、加工対象物に接触したときに、加工対象物の位置がずれないように保持することができるようになっていればよい。
保持部材は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、載置部及び水平接触部は平面でなく曲面であってもよいし、起伏が設けられていていたり、ゴム等が貼り付けられていたりしてもよい。また、載置部は正方形に限らず長方形や三角形、円形等の形をしていてもよいし、水平接触部は長方形に限らず正方形や三角形、円形等の形をしていてもよい。要するに、保持部材は、二次元的に並べて配列され、加工対象物に接触したときに、加工対象物の位置がずれないように保持することができるようになっていればよい。
図12は、本変形例の保持部材10cをX軸方向に見た図である。保持部材10cは、第2の保持部材として選択されており、方形部材15cの水平接触部12cが図10(b)に示した加工対象物5bの斜めの面9に接触している。この第2の保持部材においては、加工対象物と接触する接触部(水平接触部12c)が丸みを帯びた形状をしている。接触部が尖った形状をしている場合、加工対象物を傷つけることがあるが、図12に示す保持部材10cを用いることで、その場合に比べて加工対象物を傷つけにくくすることができる。また、接触部が弾性を有するようにすることでも、同様に加工対象物を傷つけにくくすることができる。
また、第2の保持部材においては、加工対象部と接触する接触部の水平方向の位置が変更可能であってもよい。その場合の例を図13及び図14に示す。
図13は、本変形例の保持部材10dをX軸方向に見た図である。保持部材10dの方形部材15dは、図13(a)に示すように図8に示す加工対象物5に接触して保持する状態から水平方向に移動可能に支持されている。これにより、接触部の水平方向の位置が変更可能となり、図13(b)に示すように、加工対象物5よりもY軸方向の寸法が大きい加工対象物5dであっても水平接触部12dを接触させて保持することができる。
図13は、本変形例の保持部材10dをX軸方向に見た図である。保持部材10dの方形部材15dは、図13(a)に示すように図8に示す加工対象物5に接触して保持する状態から水平方向に移動可能に支持されている。これにより、接触部の水平方向の位置が変更可能となり、図13(b)に示すように、加工対象物5よりもY軸方向の寸法が大きい加工対象物5dであっても水平接触部12dを接触させて保持することができる。
図14は、本変形例の保持部材10eをX軸方向に見た図である。保持部材10eの方形部材15eは、この図に示すように、Y軸方向の所定の位置で折りたたむことができるようになっている。方形部材15eは、折りたたむ前の水平接触部12e−1と折りたたんだ後の水平接触部12e−2という2つの水平接触部を有する。これにより、接触部の水平方向の位置が変更可能となり、図13に示す保持部材10dと同様に、加工対象物5よりもY軸方向の寸法が大きい加工対象物5dであっても水平接触部12e−2を接触させて保持することができる。
また、保持部材は、水平接触部から水平方向に突き出し、突き出した状態で水平方向の位置を固定できる突出部材を有していてもよい。これにより、上述したように加工対象物と水平接触部との間に隙間が生じる場合に、突出部材を突き出させて加工対象物と接触したところで水平方向の位置を固定することで、水平接触部と加工対象物との間の隙間を埋めて、加工対象物の水平方向の位置がずれにくいようにすることができる。また、実施形態では、水平面と平行に配置された載置部11と直交する方向を上下方向として保持部材が移動したが、これに限らず、水平面と角度を成す方向を上下方向として保持部材が移動してもよい。この場合であっても、加工部の邪魔にならないように第2の保持部材を選択することで、実施形態と同様に保持部材10が加工の邪魔にならないようにすることができる。
また、保持部材は、水平接触部が下方に長いものであってもよい。
図15は、本変形例の治具装置1fの外観を示す図である。治具装置1が備える保持部材10fは、最も上方まで移動させた状態でも水平接触部12fが筐体2に隠れるようになっている。これにより、水平接触部12fも加工対象物から受ける水平方向の力を受け止めることになるので、例えば実施形態のようにレール部材だけでこの力を受け止める場合に比べて、より大きな水平方向の力を受け止めることができる。
図15は、本変形例の治具装置1fの外観を示す図である。治具装置1が備える保持部材10fは、最も上方まで移動させた状態でも水平接触部12fが筐体2に隠れるようになっている。これにより、水平接触部12fも加工対象物から受ける水平方向の力を受け止めることになるので、例えば実施形態のようにレール部材だけでこの力を受け止める場合に比べて、より大きな水平方向の力を受け止めることができる。
また、実施形態では、複数の第1部材(方形部材15)が升目状に並んでいたが、これに限らない。例えば、第1部材が上方から見て六角形の形状をしていて、その第1部材を敷き詰めるように並べられていてもよい。
図16は、本変形例の複数の第1部材15gを上方から見た図である。複数の第1部材15gは、それぞれ60度の角度をなす3つの方向B1、B2、B3にそれぞれ列をなして並んでいる。この場合も、複数の保持部材が二次元に並べて配列されることになる。このように複数の第1部材15gが並んでいても、実施形態と同様に、様々な形状の加工対象の物体を加工しやすいように保持することができる。
図16は、本変形例の複数の第1部材15gを上方から見た図である。複数の第1部材15gは、それぞれ60度の角度をなす3つの方向B1、B2、B3にそれぞれ列をなして並んでいる。この場合も、複数の保持部材が二次元に並べて配列されることになる。このように複数の第1部材15gが並んでいても、実施形態と同様に、様々な形状の加工対象の物体を加工しやすいように保持することができる。
[2−7]上方保持部材
上方保持部材は、実施形態で述べたものに限らない。保持する加工対象物の形や大きさ、素材に応じて、様々な形や大きさの上方保持部材が保持部材に取り付けられてよい。また、実施形態では、格保持部材に1つの上方保持部材を取り付けていたが、2以上の上方保持部材が取り付けられてもよい。また、保持部材毎に異なる形や大きさの上方保持部材が取り付けられてもよい。要するに、加工対象物を上方から保持する部材が上方保持部材として保持部材に取り付けられればよい。
上方保持部材は、実施形態で述べたものに限らない。保持する加工対象物の形や大きさ、素材に応じて、様々な形や大きさの上方保持部材が保持部材に取り付けられてよい。また、実施形態では、格保持部材に1つの上方保持部材を取り付けていたが、2以上の上方保持部材が取り付けられてもよい。また、保持部材毎に異なる形や大きさの上方保持部材が取り付けられてもよい。要するに、加工対象物を上方から保持する部材が上方保持部材として保持部材に取り付けられればよい。
上記課題を達成するために、本発明は、各々上下方向に移動可能に支持されて且つ複数の列に並べて配置される複数の保持部材から選択され、加工対象の物体が載置される1以上の第1の保持部材と、前記複数の保持部材から選択され、加工中の当該物体からの水平方向の力を受け止めて当該物体を保持する1以上の第2の保持部材と、前記複数の保持部材のうちの1以上の保持部材を前記物体を保持する位置まで上下方向に移動させる制御部であって、一の列に属する前記1以上の保持部材が上下方向に移動する場合に、他の列に属する保持部材については上下方向の移動を制限する制御部とを備える治具装置を提供する。
また、前記制御部は、前記1以上の保持部材を前記上下方向に移動させる第1移動機構と、当該第1移動機構を水平方向に移動させる第2移動機構とを有していてもよい。
また、本発明は、各々上下方向に移動可能に支持される複数の保持部材であって、加工対象の物体を上方から保持する部材を取り付けるための取り付け部をそれぞれ有する複数の保持部材から選択され、当該物体が載置される1以上の第1の保持部材と、前記複数の保持部材から選択され、加工中の前記物体からの水平方向の力を受け止めて当該物体を保持する1以上の第2の保持部材と、前記1以上の第2の保持部材を、前記物体を保持する位置まで上下方向に移動させる制御部とを備える治具装置を提供する。
さらに、前記物体の形状に対応する、前記1以上の第2の保持部材のそれぞれについて前記上下方向の位置を示す情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記情報に基づいて前記1以上の第2の保持部材を移動させてもよい。
さらに、前記物体の形状に対応する、前記1以上の第2の保持部材のそれぞれについて前記上下方向の位置を示す情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記情報に基づいて前記1以上の第2の保持部材を移動させてもよい。
Claims (8)
- 各々上下方向に移動可能に支持される複数の保持部材から選択され、加工対象の物体が載置される1以上の第1の保持部材と、
前記複数の保持部材から選択され、加工中の当該物体からの水平方向の力を受け止めて当該物体を保持する1以上の第2の保持部材と、
前記1以上の第2の保持部材を、前記物体を保持する位置まで前記上下方向に移動させる制御部と
を備える治具装置。 - 前記制御部は、
前記1以上の保持部材を前記上下方向に移動させる第1移動機構と、
当該第1移動機構を水平方向に移動させる第2移動機構と
を有する
請求項1に記載の治具装置。 - 前記複数の保持部材は二次元的に並べて配置され、
前記制御部は、一の列に属する一以上の保持部材が前記上下方向に移動する場合に、他の列に属する保持部材については前記上下方向の移動を制限する
請求項2に記載の治具装置。 - 前記複数の保持部材は、各々、前記物体を上方から保持する部材を取り付けるための取り付け部を有する
請求項1から3のいずれか1項に記載の治具装置。 - 前記物体の形状に対応する、前記1以上の第2の保持部材のそれぞれについて前記上下方向の位置を示す情報を取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記情報に基づいて前記1以上の第2の保持部材を移動させる
請求項1から4のいずれか1項に記載の治具装置。 - 前記複数の保持部材は、各々、前記物体と接触する接触部を有する第1部材と当該第1部材を下方から支持する第2部材とを備え、
前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部は前記第2部材よりも水平方向の位置が前記物体側となる
請求項1から5のいずれか1項に記載の治具装置。 - 前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部の水平方向の位置が変更可能である
請求項6に記載の治具装置。 - 前記1以上の第2の保持部材において、前記接触部は丸みを帯びた形状であり又は弾性を有する
請求項6または7に記載の治具装置。
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