JP7379151B2 - 多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム - Google Patents

多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP7379151B2
JP7379151B2 JP2019237092A JP2019237092A JP7379151B2 JP 7379151 B2 JP7379151 B2 JP 7379151B2 JP 2019237092 A JP2019237092 A JP 2019237092A JP 2019237092 A JP2019237092 A JP 2019237092A JP 7379151 B2 JP7379151 B2 JP 7379151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
workpiece
product
shape
shape restoration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019237092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020172016A (ja
Inventor
香代子 杉浦
正樹 永塚
▲吉▼一 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to DE112020001886.5T priority Critical patent/DE112020001886T5/de
Priority to US17/601,841 priority patent/US20220193839A1/en
Priority to KR1020217031702A priority patent/KR20210149717A/ko
Priority to PCT/JP2020/015975 priority patent/WO2020209336A1/ja
Priority to CN202080027360.4A priority patent/CN113661028B/zh
Priority to TW112140971A priority patent/TW202406667A/zh
Priority to TW109112118A priority patent/TWI833006B/zh
Publication of JP2020172016A publication Critical patent/JP2020172016A/ja
Priority to JP2023186588A priority patent/JP2024008988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7379151B2 publication Critical patent/JP7379151B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム、変位規制機構、及び、ならい機構に関するものである。
下記特許文献1には、ワークを加工するに当たって、ワークを位置決め載置して支持するワーク支持装置が記載されている。このワーク支持装置は、形状の異なる複数種のワークに対し共用可能なワーク支持装置であって、一端にワークに当接可能な当接部を有し、互いに協働して1つのワークを支持可能な複数のワーク支持手段と、該ワーク支持手段を、その移動により前記当接部が上下動するように移動可能に案内する案内手段と、前記当接部が下方へ移動するのを任意の高さで規制可能で、かつ、この規制を解除可能な移動規制手段と、前記各ワーク支持手段に対応する所定の位置に配置されたとき自動的に作動し、前記ワーク支持手段を、前記当接部が前記各種のワークに対応して設定した高さとなるように移動させる移動手段と、該移動手段を前記各ワーク支持手段に対応する所定の位置に順次自動的に移送可能な移送手段と、を備えている。
このようなワーク支持装置によれば、多品種のワークの形状に合わせた複数の治具の作成が不要となり、またワークの形状に合わせて治具を取り換える必要もない。また、ワークの形状が変更された場合も、ワークの形状に合わせて治具を加工する必要がないため、特に、ワークの多種少量生産に対して利点がある。
特開2003-1535号公報
しかしながら、上記従来技術では、ワークの形状にならって変形するワーク支持手段と、当該ワーク支持手段を変形させる装置本体が一体となっているため、ワーク支持手段をパレットとして移動させることができなかった。このため、例えば、ワークをパレットと共に製造ラインに流すことは困難であり、その使い勝手に改善の余地あった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、使い勝手の良い多品種対応パレット装置及び多品種対応パレット装置の制御システム、さらに、これらに適した変位規制機構及びならい機構の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の多品種対応パレット装置は、ワークの形状にならって形状を変形可能な多品種対応パレットと、前記多品種対応パレットを変形させる形状復元データを記憶すると共に、前記形状復元データに基づいて前記多品種対応パレットの形状を復元する装置本体と、を有し、前記多品種対応パレットは、前記装置本体に対して取り外し可能である、という構成を採用する。
また、本発明の多品種対応パレット装置の制御システムは、先に記載の多品種対応パレット装置と、前記形状復元データを生成する形状復元データ生成装置と、を有する、という構成を採用する。
また、本発明の変位規制機構は、シャフトの軸方向の変位を規制する変位規制機構であって、前記シャフトの周面を囲う内周面にテーパー面が形成された外筒と、前記外筒の内側に配置された内筒と、前記内筒に保持された転動体と、前記内筒を介して前記転動体を前記テーパー面に向かって付勢する付勢部材と、を備え、前記内筒が軸方向において移動しない状態で、当該内筒に対して前記外筒が軸方向に相対移動可能である、という構成を採用する。
また、本発明のならい機構は、複数のシャフトと、前記複数のシャフトの軸方向の変位を規制する複数の変位規制機構と、を備え、前記複数のシャフトの先端をワークの形状にならわせる、ならい機構であって、前記変位規制機構として、先に記載の変位規制機構を備える、という構成を採用する。
本発明によれば、使い勝手の良い多品種対応パレット装置及び多品種対応パレット装置の制御システム、さらに、これらに適した変位規制機構及びならい機構が得られる。
本発明の第1実施形態における多品種対応パレット装置を示す外観斜視図である。 本発明の第1実施形態における多品種対応パレットを装置本体から取り外した状態を示す外観斜視図である。 本発明の第1実施形態における多品種対応パレットの平面図である。 本発明の第1実施形態における多品種対応パレットの右側面図である。 本発明の第1実施形態におけるワーク当接部の拡大図である。 図5に示す矢視A-A図である。 本発明の第1実施形態における装置本体の平面図である。 図7に示す矢視B-B図である。 図7に示す矢視C-C図である。 本発明の第1実施形態における多品種対応パレット装置の制御システムの概略構成を示す構成図である。 図10に示す制御システムに含まれるドライバの機能ブロック図である。 図10に示す制御システムに含まれる形状復元データ生成装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態における各アクチュエータのドライバに記憶された形状復元データの一例を示す図である。 図13に示す形状復元データを棒グラフとして図形化したものである。 本発明の第1実施形態における形状復元データの生成法を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態における多品種対応パレット装置の動作を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態における形状復元データの生成法の変形例を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態における三次元万力を示す正面図である。 本発明の第2実施形態における変位規制機構の断面構成図である。 図19に示す矢視D-D断面図である。 比較例として、アウターリング31を軸方向に固定した変位規制機構の断面構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において「多品種対応」パレットとは、ワークの形状にならってパレットの形状を変形させることで、一つのパレットで多品種のワークの形状に合わせることができるパレットのことを言う。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における多品種対応パレット装置1を示す外観斜視図である。
図1に示すように、多品種対応パレット装置1は、多品種対応パレット2(ならい機構)と、装置本体3と、を有している。
多品種対応パレット2は、概略、平面視矩形板状のパレット本体10と、パレット本体10に対して変位可能な複数のワーク当接部20と、を有している。装置本体3は、複数のワーク当接部20を変位させることで、図示しないワークの形状にならって多品種対応パレット2の形状を変形させる。なお、図1に示す多品種対応パレット2は、変形後の一例を示している。
図2は、本発明の第1実施形態における多品種対応パレット2を装置本体3から取り外した状態を示す外観斜視図である。
多品種対応パレット2は、装置本体3から取り外すことが可能であり、図2に示す例では、補助台4に載せられている。補助台4には、多品種対応パレット2のパレット本体10の四隅に形成された孔部10aに嵌合する4本の支持柱5が設けられている。
支持柱5は、パレット本体10と補助台4との間に、パレット本体10から下方に延びるワーク当接部20の下端(詳しくは変位していないワーク当接部20の最下端)が、補助台4に接触しないだけの空間を形成している。このように、多品種対応パレット2を補助台4に載せることで、多品種対応パレット2の変形後の支持安定性を高めることができる。したがって、例えば、ワークと共に多品種対応パレット2を製造ラインに流すことも容易になる。
次に、多品種対応パレット2の構成について詳しく説明する。
図3は、本発明の第1実施形態における多品種対応パレット2の平面図である。図4は、本発明の第1実施形態における多品種対応パレット2の右側面図である。図5は、本発明の第1実施形態におけるワーク当接部20の拡大図である。図6は、図5に示す矢視A-A図である。
図3に示すように、パレット本体10には、複数のワーク当接部20(ワーク当接部20A~20H)が一列に列を成したワーク当接列21が、複数列(ワーク当接列21-1~21-10)設けられている。
なお、以下の説明において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向はワーク当接列21-1~21-10が並ぶ方向(パレット本体10の長手方向とも言う)であり、Y軸方向はワーク当接部20A~20Hが並ぶ方向(パレット本体10の幅方向とも言う)であり、Z軸方向はワーク当接部20が変位する変位方向(パレット本体10の厚み方向とも言う)である。
本実施形態のワーク当接部20は、図3に示すように、8×10(なお、8×10は一例である)のマトリクス状に配置されている。ワーク当接部20は、ワーク当接部20A~20Hが列を成すY軸方向において等ピッチで配置されると共に、ワーク当接列21-1~21-10が列を成すX軸方向においても等ピッチで配置されている。つまり、ワーク当接部20と、当該ワーク当接部20とX軸方向及びY軸方向で隣り合うワーク当接部20との間隔は等しい。
パレット本体10は、平面視において、ワーク当接部20の8×10の配置領域よりも一回り大きく形成され、本実施形態では、X軸方向に長い矩形板状に形成されている。パレット本体10の幅方向(Y軸方向)の両側面には、ワーク当接列21-1~21-10に対応する位置に、位置決め孔10bが形成されている。つまり、位置決め孔10bは、パレット本体10の両側面に長手方向(X軸方向)において、ワーク当接列21と同じピッチで形成されている。
図5及び図6に示すように、ワーク当接部20は、シャフト22と、シャフト22の上端に取り付けられた先端部23と、シャフト22の下端に取り付けられた受け部24と、を有している。シャフト22は、Z軸方向に延びると共に、パレット本体10に取り付けられた直動案内機構11によって、Z軸方向に変位可能に案内される。直動案内機構11は、止め輪12によって、パレット本体10の上下面を挟み込むように取り付けられている。直動案内機構11は、シャフト22の周面を図示しない転動体で転がり案内する。なお、直動案内機構11は、シャフト22の周面を円筒体の内周面で滑り案内する構成であっても構わない。
先端部23は、ワークの種類に応じてシャフト22から取り外し可能とされている。本実施形態の先端部23は、略円錐状のゴム(弾性体)であるが、球体であってもよいし、弾性体でなく、プラスチックや金属などの硬いものであっても構わない。また、先端部23は、ワークを吸着可能な吸盤や吸着パッドなどであってもよい。
受け部24は、下面に円錐状の座ぐり24aが形成された円板体であり、皿ネジ25を介してシャフト22の下端に固定されている。
直動案内機構11の上下には、ワーク当接部20のZ軸方向の変位を形成する変位規制機構30(30A,30B)が設けられている。変位規制機構30は、図6に示すように、シャフト22の周面を囲う内周面にテーパー面31aが形成されたアウターリング31と、アウターリング31の内側に配置されたインナーリング32(ホルダー)と、インナーリング32に保持された転動体33と、インナーリング32を介して転動体33をテーパー面31aに向かって付勢するスプリング34と、アウターリング31の内周面に嵌合し、スプリング34の付勢による反力を受けるスプリング受け35と、を有している。なお、変位規制機構30としては、周知のラチェット機構などを採用しても構わない。
アウターリング31及びインナーリング32は、共に円筒状に形成されると共に、Z軸方向に相対変位可能に組み合わされている。アウターリング31のテーパー面31aは、直動案内機構11に向かって漸次内径が小さくなるように形成されている。インナーリング32の直動案内機構11側の端面は、座金36を挟んで直動案内機構11と接している。このインナーリング32には、径方向に貫通し、転動体33を保持する貫通孔32aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
転動体33は、インナーリング32の貫通孔32aのそれぞれに転動可能に配置されている。転動体33としては、ボール(球)、ローラー(円柱)、あるいは該ローラーの周面をシャフト22の周面にならって窪ませた瓢箪型のものなどを採用することができる。なお、本実施形態では、シャフト22の周面との接触面積(摩擦面積)を大きく確保できる瓢箪型の転動体33を採用している。
上記構成によれば、スプリング34の付勢によって、インナーリング32に保持された転動体33が、シャフト22の周面とアウターリング31のテーパー面31aとの間に形成される楔状の空間に食い込まれると、転動体33が楔となり、ワーク当接部20(シャフト22)のZ軸方向への変位が規制される。直動案内機構11の上側に配置された変位規制機構30Aは、ワーク当接部20の鉛直下方への移動を規制している。また、直動案内機構11の下側に配置された変位規制機構30Bは、変位規制機構30Aを上下反転した構成となっており、ワーク当接部20の鉛直上方への移動を規制している。
なお、本実施形態では、多品種対応パレット2を装置本体3から取り外した後に、振動などによってワーク当接部20が上下に変位しないように、上述した変位規制機構30A,30Bを設けているが、振動などを考慮しなくてよい環境下で使用する場合、少なくとも変位規制機構30A(重力方向への移動規制)があればよい。
図3及び図4に示すように、多品種対応パレット2は、ワーク当接列21ごとに変位規制機構30を連結する連結機構40(40A,40B)を有している。図4に示すように、連結機構40Aは、パレット本体10の上側に配置され、当該ワーク当接列21の全ての変位規制機構30Aを連結している。また、連結機構40Bは、パレット本体10の下側に配置され、当該ワーク当接列21の全ての変位規制機構30Bを連結している。
連結機構40A,40Bは、それぞれパレット本体10の幅方向(Y軸方向)に延びる長尺板状に形成され、その両端部がシャフト41を介して、パレット本体10の厚み方向(Z軸方向)に変位可能に接続されている。シャフト41は、連結機構40Bに固定されると共に、Z軸方向に延び、パレット本体10及び連結機構40Aに取り付けられた直動案内機構11(上述したワーク当接部20の直動案内機構11と同じ構成)によってZ軸方向に変位可能に案内されている。シャフト41の上端には、これら直動案内機構11からの抜け出しを防止する抜け止めが設けられている。
連結機構40A,40Bは、図6に示すように、変位規制機構30A,30Bのアウターリング31の端面(パレット本体10と反対側の端面)と接し、スプリング34による付勢の反力を受けている。この状態では、ワーク当接部20(シャフト22)のZ軸方向への変位が両方とも規制されている(クランプ状態とも言う)。ここで、連結機構40A,40Bを、スプリング34の付勢に抗して、パレット本体10に向かって押圧すると、アウターリング31(テーパー面31a)がパレット本体10側に移動して転動体33が楔状の空間から転がり抜け、ワーク当接部20(シャフト22)のZ軸方向の変位規制が両方とも解除される(アンクランプ状態とも言う)。
図3に示すように、連結機構40Aには、装置本体3(後述)が、ワーク当接列21の位置を検出するための位置検出パターン42と、ワーク当接列21が何列目かを検出するための列検出パターン43と、が形成されている。位置検出パターン42は、X軸方向に離間した2つの孔部によって形成されている。列検出パターン43は、4つ(4ビット)の孔部の組み合わせで形成されている。すなわち、列検出パターン43は、ワーク当接列21-1~21-10ごとに孔部の形成パターンが異なっている。
次に、装置本体3の構成について詳しく説明する。
図7は、本発明の第1実施形態における装置本体3の平面図である。図8は、図7に示す矢視B-B図である。図9は、図7に示す矢視C-C図である。
装置本体3は、図7に示すように、平面視長方形状のボトムプレート3aと、図9に示すように、ボトムプレート3aの幅方向両側から立設する一対のサイドプレート3bと、一対のサイドプレート3bの上端同士を接続するトッププレート3cと、を有している。一対のサイドプレート3bの間には、後述するアクチュエータ列92を支持する支持プレート3d(梁材)が架設されている。また、一対のサイドプレート3bは、図7に示す複数の接続プレート3e(補強材)によってボトムプレート3aと接続されている。
なお、装置本体3の説明においても、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向は装置本体3(平面視長方形状のボトムプレート3a)の長手方向(多品種対応パレット2の搬送方向とも言う)であり、Y軸方向は装置本体3の幅方向(一対のサイドプレート3bが対向する方向)であり、Z軸方向は装置本体3の高さ方向である。
装置本体3は、図7及び図8に示すように、多品種対応パレット2を搬送するパレット搬送部50と、図9に示すように、パレット搬送部50によって搬送される多品種対応パレット2の位置を検出するパレット位置検出部60と、パレット位置検出部60の結果を受けて多品種対応パレット2の位置を固定するパレット位置固定部70と、パレット位置固定部70によって位置を固定された多品種対応パレット2の上述した変位規制機構30による変位規制を解除するパレット変位規制解除部80と、パレット変位規制解除部80によって変位規制が解除された多品種対応パレット2のワーク当接部20を変位させるパレット形状復元部90と、を有している。
パレット搬送部50は、図7に示すように、多品種対応パレット2のパレット本体10の下面を支持する一対の搬送ベルト51を有している。一対の搬送ベルト51は、一対のサイドプレート3bに取り付けられた複数のプーリ52によって、X軸方向に無端回送可能に架設されている。複数のプーリ52のうちの一つは、駆動軸53を介してY軸方向において対向するプーリ52と連結されている。駆動軸53は、ステッピングモータ54によって、Y軸方向に延びる軸回りに正逆回転する。ステッピングモータ54は、駆動軸53に固定された駆動プーリ55、及び駆動プーリ55に巻回した駆動ベルト56を介して駆動軸53を回転させる。
パレット位置検出部60は、図9に示すように、一対のサイドプレート3bのそれぞれに設けられている。一方側(-Y側)のサイドプレート3bに設けられたパレット位置検出部60Aは、投光部61及び受光部62を有する光センサー(フォトインタラプタなど)を有する。パレット位置検出部60Aは、当該光センサーを多品種対応パレット2の搬送方向(X軸方向)に離間して2組有し、上述した図3に示す連結機構40Aに形成された位置検出パターン42を検出する。また、他方側(+Y側)のサイドプレート3bに設けられたパレット位置検出部60Bは、上述の光センサーを4組有し、上述した図3に示す連結機構40Aに形成された4ビットの列検出パターン43を検出する。
パレット位置固定部70は、パレット位置検出部60の下方に位置し、一対のサイドプレート3bのそれぞれに設けられている。パレット位置固定部70は、先端が先細りになった位置決めピン71と、位置決めピン71をY軸方向に移動させるアクチュエータ72と、を有している。アクチュエータ72は、例えば、エアシリンダーと、当該エアシリンダーにエアを供給する電磁弁と、を有し、当該電磁弁をON/OFFさせることにより、上述したパレット本体10に形成された位置決め孔10bに対して位置決めピン71を挿抜する。
パレット変位規制解除部80は、パレット搬送部50による多品種対応パレット2の搬送経路の上下にそれぞれ配置されている。搬送経路の上側(+Z側)に配置されたパレット変位規制解除部80Aは、上述した連結機構40Aを押圧可能な押圧部材81aと、押圧部材81aをZ軸方向に移動させる一対のアクチュエータ82aと、を有している。押圧部材81aは、ワーク当接部20を避けて連結機構40Aを押圧可能な櫛歯状の押圧部81a1を有している。本実施形態の押圧部81a1は、ワーク当接列21に含まれるワーク当接部20の半数で、Y軸方向に等間隔に配置されている。
一対のアクチュエータ82aは、パレット位置検出部60の上方に位置し、一対のサイドプレート3bのそれぞれに設けられ、押圧部材81aのY軸方向の両端と接続されている。一対のアクチュエータ82aは、例えば、エアシリンダーと、当該エアシリンダーにエアを供給する電磁弁と、を有し、当該電磁弁をON/OFFさせることにより、押圧部材81aを上下動させる。
一方、搬送経路の下側(-Z側)に配置されたパレット変位規制解除部80Bは、上述した連結機構40Bを押圧可能な押圧部材81bと、押圧部材81aをZ軸方向に移動させる一対のアクチュエータ82b(図7参照)と、を有している。一対のアクチュエータ82bは、上述した一対のアクチュエータ82aと同様に、電磁弁で駆動するエアシリンダーであるが、支持プレート3dの+X側を向く面に取り付けられている。また、押圧部材81bは、上述した押圧部材81aと同様に、櫛歯状の押圧部81b1を有するが、一対のアクチュエータ82aの直上から後述するアクチュエータ91A~91Hの直上まで延びている。この押圧部材81aには、図9に示すように、アクチュエータ91A~91Hのシャフト93との干渉を避ける貫通孔81b2が形成されている。
パレット形状復元部90は、多品種対応パレット2の搬送経路の下側に配置されている。パレット形状復元部90は、ワーク当接列21の一列に含まれるワーク当接部20と同数のアクチュエータ91A~91Hが列を成すアクチュエータ列92を、一列有し、当該アクチュエータ列92によって、ワーク当接列21ごとにワーク当接部20のそれぞれを変位させる。以下、多品種対応パレット2の搬送方向(X軸方向)において、アクチュエータ列92が配置される位置を、形状復元位置と称する場合がある。
アクチュエータ91は、アクチュエータ91A~91Hが列を成すY軸方向に等ピッチで配置されている。アクチュエータ91のY軸方向におけるピッチと、上述したワーク当接部20のY軸方向におけるピッチは等しい。アクチュエータ91は、シャフト93と、シャフト93をZ軸方向に案内する直動案内機構94と、直動案内機構94を介してシャフト93をZ軸方向に移動させる駆動部95と、駆動部95を駆動させるドライバ96と、を有している。
シャフト93の上端には、上述した図6に示す座ぐり24aに挿入可能な円錐台状のキャップが取り付けられている。
直動案内機構94は、例えば、ボールねじ機構であって、図示しないナットを回転させることにより、シャフト93(ねじ軸)をZ軸方向に移動させる。
駆動部95は、例えば、直動案内機構94のナットを回転させるモーターと、当該モーターの回転数を検出するロータリーエンコーダと、を有している。なお、アクチュエータ91は、シャフト93の変位量を検出できれば、他の変位センサ(リニアエンコーダなど)を備えていても構わない。
続いて、ドライバ96の構成、及び、ドライバ96を含む制御システム100の構成について詳しく説明する。
図10は、本発明の第1実施形態における多品種対応パレット装置1の制御システム100の概略構成を示す構成図である。図11は、図10に示す制御システム100に含まれるドライバ96の機能ブロック図である。図12は、図10に示す制御システム100に含まれる形状復元データ生成装置101の機能ブロック図である。
図10に示すように、多品種対応パレット装置1(装置本体3)は、I/Oユニット102を介して外部の形状復元データ生成装置101と電気的に接続可能とされている。
I/Oユニット102は、I/Oノードや集線装置等から構成され、後述する形状復元データ生成装置101や、上述した装置本体3に設けられた各種デバイス(パレット搬送部50、パレット位置検出部60、パレット位置固定部70、パレット変位規制解除部80、およびパレット形状復元部90(つまり、各アクチュエータ91A~91H)と通信可能に接続されている。また、I/Oユニット102は、接続された各種デバイスに対して監視・指令を行うための制御部を有する。当該制御部は、専用のプロセッサや、プロセッサで実行されるプログラム等により接続された各種デバイスを監視し、動作のタイミング調整などを行っている。この制御部には、I/Oユニット102を識別するためのIDが格納されている。
パレット形状復元部90の各アクチュエータ91のドライバ96は、各アクチュエータ91の駆動部95を制御するための制御部が一体的に設けられている。当該制御部は、専用のプロセッサやプロセッサで実行されるプログラム等により形成されるものである。制御システム100では、図10に示すように、各アクチュエータ91のドライバ96に搭載されている制御部が直列にデイジーチェイン接続されており、制御部間でCAN(Controller Area Network)通信が可能となっている。各アクチュエータ91のドライバ96のそれぞれには、各ドライバを識別するためのIDが設定され、該ドライバが有する制御部に当該IDが格納されている。
I/Oユニット102に対しては、外部から形状復元データ生成装置101が接続可能である。形状復元データ生成装置101は、上記デイジーチェイン接続におけるCAN通信ラインに接続され、当該接続により、デイジーチェイン接続されている複数の各アクチュエータ91のドライバ96が有するアクチュエータ駆動のための制御スクリプト(プログラム)を書き換えることが可能である。したがって、スクリプトの書き換えが必要ではないときは、形状復元データ生成装置101とI/Oユニット102との接続を確立する必要はない。なお、形状復元データ生成装置101は、上記スクリプト書換のためのプログラムが実行されるパーソナルコンピュータあるいはマイコンとして形成される。
ここで、図11に、アクチュエータ91のドライバ96が有する制御部において発揮される機能をイメージ化した機能ブロック図を示す。当該機能ブロックで表わされる機能は、ドライバ96上に設けられたプロセッサや入出力ポート、メモリ等のハードウェアを用いて、制御部で実行されるプログラムによって実現される。また、図12には、形状復元データ生成装置101で実行される制御を機能ブロックで表示しイメージ化したものである。この機能ブロックの果たす制御内容も、形状復元データ生成装置101が有するプロセッサやそこで実行されるプログラム等、様々な手法により実現されるものである。
ドライバ96の制御部には、入力部96a、出力部96b、ID保持部96c、座標データ保持部96d、スクリプト保持部96e、スクリプト書換受付部96f、プログラム実行部96gが形成されている。入力部96aは、ドライバ96の入力ポートを介して、ドライバ96が直接対応する駆動部95の駆動制御に必要なデータが入力される機能部である。また、入力部96aは、他のアクチュエータ91のドライバ96から、駆動部95用の指令信号が入力される機能部でもある。
出力部96bは、入力部96aとは反対に、ドライバ96の出力ポートを介して、他のアクチュエータ91のドライバ96に直接関連付けられた、それぞれの駆動部95を駆動するための指令信号を、他のドライバ96が有する制御部へと出力する機能部である。したがって、ドライバ96の制御部が有する出力部96bから出力された指令信号は、出力先の他のドライバ96の制御部が有する入力部96aに入力されることになる。
ID保持部96cは、上述のようにドライバ96毎に設定されている識別用のIDを保持する機能部である。具体的には、ドライバ96上のメモリに当該識別IDが保持されている。座標データ保持部96dは、駆動部95の駆動に関して該アクチュエータ91が取り得る可動範囲に属する座標データを格納する機能部である。スクリプト保持部96e内のプログラムには、駆動部95(シャフト93の上端)の移動先の座標を直接指定するコマンドが準備されており、当該コマンドの引数として座標データ保持部96dに保持されている座標データが利用される。
スクリプト保持部96eは、ドライバ96が直接関連付けられた駆動部95の駆動制御に関するプログラムを含むスクリプトを、ドライバ96内のメモリに保持する機能部である。スクリプト書換受付部96fは、外部の形状復元データ生成装置101によってスクリプトの書き換えが行われるとき、その書換指示を受け付ける機能部である。したがって、形状復元データ生成装置101側で編集されたスクリプトが書換指令とともにスクリプト書換受付部96fによって受け付けられることで、スクリプト保持部96eが保持する駆動制御用のプログラム(スクリプト)が書き換えられる。
プログラム実行部96gは、スクリプト保持部96eが保持する駆動制御用のプログラム(スクリプト)を実行し、実際にアクチュエータ91の駆動制御を行う。当該プログラムでは、駆動対象となるアクチュエータ91をドライバ96の識別IDで指定することが可能となるように構成されている。プログラム実行部96gは、駆動部95(モーター)を制御するモーター制御部とも言える。
このように、ドライバ96は、他のアクチュエータ91のドライバ96と相互通信状態が形成されるように、互いに電気的に接続されており、相互を接続する配線数が少なくて済み、容易に制御システム100を構築できる。なお、装置本体3に設けられたパレット形状復元部90以外の各種デバイスのアクチュエータについても同じようなドライバ96を接続し、相互通信状態が形成されるように、互いに電気的に接続するとよい。なお、上述したI/Oユニット102の制御部は、接続された各種デバイスの制御部のマスタ(頭)となる。I/Oユニット102の制御部も、上述した図11に示すドライバ96と略同様の構成でスクリプトを保持しており、そのスクリプトによって、接続された各種デバイスと通信し、監視、指令を行っている。I/Oユニット102の制御部は、図11に示すドライバ96の構成に、I/O入出力部という機能ブロックを追加したものと言える。
図12に示すように、形状復元データ生成装置101には、ドライバ認識部101a、スクリプト編集部101b、スクリプト書換部101cが形成されている。ドライバ認識部101aは、形状復元データ生成装置101がCAN通信接続を介して制御システム100に接続された状態において、制御システム100内に含まれるドライバを認識する機能部である。なお、ドライバ認識部101aによって認識されたドライバ96が、形状復元データ生成装置101によるスクリプトの編集や書き換えの対象となる。
スクリプト編集部101bは、制御システム100に含まれるドライバ96の制御部が保持するスクリプトに対して追加、変更、削除等の編集処理を行う機能部である。スクリプト書換部101cは、スクリプト編集部101bで行われたスクリプト編集を、ドライバ96のスクリプト保持部96eに保持されているスクリプトに反映させて、スクリプトの書き換えを行う機能部である。当該スクリプトの書き換えは、形状復元データ生成装置101と制御システム100間のCAN通信接続および各ドライバ96の入出力ポートおよびドライバ96間のデイジーチェイン接続を介して行われる。
続いて、アクチュエータ91の駆動制御について詳しく説明する。各アクチュエータ91のドライバ96は、下記図13及び図14に示すような形状復元データに基づいて、各アクチュエータ91の駆動部95を駆動させる。
図13は、本発明の第1実施形態における各アクチュエータ91のドライバ96に記憶された形状復元データの一例を示す図である。図14は、図13に示す形状復元データを棒グラフとして図形化したものである。
図13に示す形状復元データは、各アクチュエータ91A~91Hのドライバ96が、ワーク当接列21の何列目にどのくらい駆動部95を駆動させるかを指定する座標データを保持したテーブルデータとなっている。なお、図13に示すテーブルデータは8×10であるが、アクチュエータ91の数やワーク当接列21の数に応じて適宜拡張可能である。
各アクチュエータ91A~91Hのドライバ96には、A~Hに対応した数列(1列~10列)が記憶されている。つまり、アクチュエータ91Aのドライバ96には、Aの1列~10列に対応する座標データが記憶され、アクチュエータ91Bのドライバ96には、Bの1列~10列に対応する座標データが記憶され、以下同じくアクチュエータ91C~91Hのドライバ96にも、C~Hの1列~10列に対応する座標データがそれぞれ記憶されている。
図10に示す形状復元データ生成装置101は、上述した形状復元データを生成し、当該生成した形状復元データを装置本体3の各アクチュエータ91のドライバ96に記憶させる。形状復元データ生成装置101は、例えば、図15に示すように、ワークWの3次元データに基づいて形状復元データを生成することができる。
具体的に、形状復元データ生成装置101は、ワークWの3次元データの下面(支持面)を定め、当該下面を、ワーク当接列21の列数に応じて輪切りにしていく(図15に示す例では縦方向、つまり、多品種対応パレット2の搬送方向と直交する幅方向)。次に、当該下面を、アクチュエータ91(ワーク当接部20)の数に応じてA~Hで横方向(つまり、多品種対応パレット2の搬送方向)に横切ったときに、縦横で交差するポイントを抽出し、そのポイントにおける基準面(ワーク当接部20の初期位置(変位ゼロ)の面)からの距離を座標データとして取得する。
次に、形状復元データ生成装置101は、当該取得した座標データから、上述した図13に示すようなテーブルデータを生成する。そして、当該テーブルデータのA~Hに対応する数列を、A~Hに対応する各アクチュエータ91A~91Hのドライバ96に記憶させる。これにより、各アクチュエータ91A~91Hのドライバ96は、記憶された座標データを読み出し、当該座標データに基づき駆動部95を駆動させることができる。例えば、図13に示すような座標データが指定されれば、その座標データに従って各アクチュエータ91を駆動させ、図14に示すように図形化した形状復元データと同じように多品種対応パレット2のワーク当接部20を変位させることができる(図16(a),(b)参照)。
具体的な動作について説明すると、先ず、多品種対応パレット2を、図16(a)に示すように装置本体3にセットする。次に、装置本体3のI/Oユニット102(図10参照)に接続された図示しないスタートスイッチを押下すると、パレット搬送部50が多品種対応パレット2を搬送する。パレット搬送部50は、アクチュエータ列92が配置される形状復元位置(図8に示すアクチュエータ列92の直上)に、多品種対応パレット2のワーク当接列21を一列ずつ送り出す。
形状復元位置において、図9に示すパレット位置検出部60Aが連結機構40Aに形成された位置検出パターン42を検出すると、パレット搬送部50は多品種対応パレット2の送りを停止する。次に、パレット位置固定部70が駆動し、位置決めピン71が位置決め孔10bに挿入され、多品種対応パレット2の位置が固定される。次に、パレット変位規制解除部80A,80Bが駆動し、連結機構40A,40Bを押圧し、形状復元位置に位置するワーク当接列21に含まれるワーク当接部20の変位規制を解除する。
次に、パレット形状復元部90が駆動し、変位規制が解除された各ワーク当接部20A~20Hを、それと同数で設けられた各アクチュエータ91A~91Hが持ち上げる。なお、形状復元位置においては、図9に示すパレット位置検出部60Bが連結機構40Aに形成された列検出パターン43を検出しており、各アクチュエータ91A~91Hは、パレット位置検出部60Bの検出結果からドライバ96に記憶された形状復元データの座標データを読み出し、当該座標データに基づいて駆動部95を駆動させる。
ドライバ96は、ロータリーエンコーダなどで、駆動部95(シャフト93の上端)が指定された座標まで移動したことを確認したら、駆動部95を停止させる。次に、パレット変位規制解除部80A,80Bが駆動し、連結機構40A,40Bの押圧を解除する。これにより、図6に示すように、ワーク当接部20は、Z軸方向に変位できなくなり、変位後の状態を維持できる。そうしたら、各アクチュエータ91A~91Hは、シャフト93を初期位置に戻し、パレット搬送部50は、次のワーク当接列21を形状復元位置に送り出す。
以上の動作を、ワーク当接列21-1~21-10まで繰り返すことにより、図16(b)に示すように、形状復元データに基づいて、多品種対応パレット2の形状を復元することができる。
このように、多品種対応パレット2の形状を復元したら、多品種対応パレット2を装置本体3から取り外し、図2に示すように補助台4などに載せてワークと共に搬送することができる。
このように、上述した本実施形態の多品種対応パレット装置1によれば、ワークの形状にならって形状を変形可能な多品種対応パレット2と、多品種対応パレット2を変形させる形状復元データを記憶すると共に、形状復元データに基づいて多品種対応パレット2の形状を復元する装置本体3と、を有し、多品種対応パレット2は、装置本体3に対して取り外し可能である、という構成を採用することによって、ワークを多品種対応パレット2と共に製造ラインに流すことなどが可能になり、使い勝手の良くなる。また、装置本体3が多品種対応パレット2を変形させる形状復元データを記憶しているので、装置本体3が一台あれば、多数の多品種対応パレット2の形状を復元できる。つまり、ワークに応じた形状を有する多品種対応パレット2を量産できる。さらに、多品種対応パレット2の形状を復元する際には、従来技術のようにワークに多品種対応パレット2を押し付けてならい変形させるなどの必要はないため、例えば、柔らかいワークや割れやすいワークにも適用することができる。
また、本実施形態では、多品種対応パレット2は、パレット本体10に対して変位可能なワーク当接部20が列を成すワーク当接列21を、複数列有し、装置本体3は、ワーク当接列21の一列に含まれるワーク当接部20と同数のアクチュエータ91が列を成すアクチュエータ列92を、一列有し、アクチュエータ列92によって、ワーク当接列21ごとにワーク当接部20のそれぞれを変位させる。この構成によれば、従来技術のようにワーク当接部20を一つずつ変位させる構成と比べて、多品種対応パレット2の形状を復元する時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ列92に含まれる各アクチュエータ91は、駆動部95と、駆動部95を駆動させるドライバ96と、をそれぞれ有しており、ドライバ96は、他のアクチュエータ91のドライバ96と相互通信状態が形成されるように、互いに電気的に接続されている。この構成によれば、各アクチュエータ91A~91Hの相互を接続する配線数が少なくて済み、容易に制御システム100を構築できる。つまり、拡張性に優れた制御システム100を構築できる。
また、本実施形態では、多品種対応パレット2は、ワーク当接部20ごとに設けられて、ワーク当接部20の変位方向の少なくともいずれか一方へのワーク当接部20の変位を規制する変位規制機構30と、ワーク当接列21ごとにワーク当接部20の変位規制を解除可能に、変位規制機構30を連結する連結機構40と、を有する。この構成によれば、変位規制機構30によってワーク当接部20の変位後の状態を維持でき、また、各変位規制機構30が連結機構40によって連結されているため、仮に、一部の変位規制機構30に局所的に負荷がかかった場合であっても、当該変位規制機構30の一部のワーク当接部20の変位規制のみが予期せずに解除されるといった懸念を解消することができる。
また、本実施形態では、装置本体3は、アクチュエータ列92が配置される形状復元位置に、多品種対応パレット2のワーク当接列21を一列ずつ送るパレット搬送部50と、当該形状復元位置において、連結機構40を押圧し、ワーク当接列21ごとにワーク当接部20の変位規制を解除すると共に、アクチュエータ列92によって当該ワーク当接列21に含まれるワーク当接部20が変位した後、連結機構40への押圧を解除するパレット変位規制解除部80と、を有する。この構成によれば、ワーク当接列21ごとに変位規制の解除及びワーク当接部20の変位後の変位規制が可能となるため、多品種対応パレット2の形状を復元する時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施形態の多品種対応パレット装置1の制御システム100では、多品種対応パレット装置1と、形状復元データを生成する形状復元データ生成装置101と、を有し、形状復元データ生成装置101は、ワークの三次元データに基づいて形状復元データを生成し、当該生成した形状復元データを装置本体3に記憶させるため、柔らかいワークや割れやすいワークであっても多品種対応パレット2の形状復元データを生成することができる。
なお、ワークWがある程度硬いものである場合には、形状復元データ生成装置101は、図17に示すように、多品種対応パレット装置1がワークWの形状にならって実際に多品種対応パレット2を変形させたときの実データに基づいて形状復元データを生成してもよい。
具体的には、図17(a)に示すように、多品種対応パレット2の上にワークWを載せ、上述した図16と同じように多品種対応パレット2を送り出す。なお、ワークWは、図示しない固定具(ロープや万力など)を用いて多品種対応パレット2の上に固定するとよい。また、図9に示すトッププレート3cや、押圧部材81aは、ワークWの形状に応じて取り外したり、形状を変更してもよい。また、図17(a)に示すように、全てのワーク当接部20が初期位置に下がっている場合には、後述する変位規制解除においてワーク当接部20の下側への変位規制を解除する必要はないので、上述したパレット変位規制解除部80Aによる変位規制解除を行わなくてもよい。つまり、押圧部材81bがあればよく、押圧部材81aは取り外してもよい。
アクチュエータ列92の直上の形状復元位置においては、ワーク当接列21が一列ずつ送り出され、上述した位置検出、位置固定、変位規制解除が行なわれる。変位規制解除後、各アクチュエータ91A~91Hのドライバ96は、シャフト93の上端がワークWに当接するまで駆動部95を駆動させる。なお、ドライバ96が駆動部95を停止させるタイミングは、シャフト93の上端がワークWに当接し、ロータリーエンコーダの値が進まなくなったとき、あるいは、駆動部95の電流値がワークWとの当接により所定の閾値を超えたときである。なお、ドライバ96は、一定時間のあいだに、シャフト93の上端がワークWに当接しない場合(ワークWに孔が開いていた場合など)にも、駆動部95を停止させる。
各アクチュエータ91A~91Hの駆動部95が停止したら、パレット変位規制解除部80が駆動し、各ワーク当接部20A~20Hの変位を規制する。その後、形状復元データ生成装置101は、各アクチュエータ91A~91Hの駆動部95の変位データ(実データ)を変位センサ(ロータリーエンコーダなど)から取得し、当該ワーク当接列21における座標データを生成する。なお、シャフト93の上端がワークWに当接しない場所は、座標データはゼロであってもよい。以上の動作を、図17(b)に示すように、全てのワーク当接列21(21-1~21-10)まで繰り返すことにより、図13及び図14に示すような、形状復元データを生成することができる。この構成によれば、ワークWの3次元データが無くても、ワークW(実物)から多品種対応パレット2の形状復元データを生成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図18は、本発明の第2実施形態における三次元万力200を示す正面図である。
図18に示す三次元万力200は、上述したシャフト22を複数有すると共に変位規制機構30を複数有し、複数のシャフト22の先端をワークW(図18に示す例では球体)の形状にならわせる、ならい機構である。つまり、三次元万力200は、上述した多品種対応パレット2と同じ、ならい機構の一種である。
三次元万力200は、一対のならいユニット201と、一対のならいユニット201を、隙間をあけて対向させるベース部材202と、を備えている。ベース部材202は、ならいユニット201が固定される一対の固定部203と、一対の固定部203の間を接続する接続部204と、を有する。一対の固定部203は、接続部204の長手方向の両端部から垂直方向に立設している。このため、ベース部材202は、正面視で略U字状に形成されている。
ならいユニット201は、上述した複数のシャフト22及び複数の変位規制機構30を備えている。また、ならいユニット201は、複数の変位規制機構30のシャフト22の軸方向における変位規制を解除するための移動部材210を備えている。移動部材210は、例えば、矩形板状に形成されている。移動部材210は、図示しないが上述した連結機構40(図4参照)と同じように、ベース部材202の固定部203に対し、直動案内機構11及びシャフト41(図4参照)を介して、シャフト22の軸方向に移動可能に案内されている。
移動部材210には、アクチュエータ211が、アクチュエータロッド212を介して接続されている。アクチュエータ211は、移動部材210に負荷Lを与えて、複数の変位規制機構30の変位規制を解除する。このアクチュエータ211は、例えば、エアシリンダーなどを例示することができる。移動部材210とワーク当接部20との間には、スプリング205が配設されている。
アクチュエータ211によって移動部材210を軸方向に移動させ、変位規制機構30の変位規制を解除すると、スプリング205の付勢によってワーク当接部20(先端)がワークWに接触する。これにより、シャフト22の先端を、ワークWの形状にならわせて、ワークWをクランプすることができる。ワークWをクランプしたら、アクチュエータ211による負荷Lを解除することで、変位規制機構30がシャフト22の変位規制を行い、その形状が保持(固定)される。
図19は、本発明の第2実施形態における変位規制機構30の断面構成図である。図20は、図19に示す矢視D-D断面図である。
図19に示すように、シャフト22は、固定部203に形成された貫通孔203a及び移動部材210に形成された貫通孔210aを挿通して配設されている。変位規制機構30は、このシャフト22の軸方向の変位を規制する。
具体的に、変位規制機構30は、シャフト22の周面を囲う内周面にテーパー面31aが形成されたアウターリング31(外筒)と、アウターリング31の内側に配置されたインナーリング32(内筒)と、インナーリング32に保持された転動体33と、インナーリング32を介して転動体33をテーパー面31aに向かって付勢するスプリング34(付勢部材)と、を備えている。インナーリング32には、径方向に貫通し、転動体33を保持する貫通孔32aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
アウターリング31のテーパー面31aは、固定部203に向かうに従って縮径している。アウターリング31は、スプリング34の付勢をスプリング受け35を介して受けている。これによって、アウターリング31は、移動部材210に接触し、移動部材210と共にシャフト22の軸方向に移動可能とされている。一方、インナーリング32は、固定部203に接触し、シャフト22の軸方向において少なくとも固定部203に向かう方向に移動不能である。つまり、インナーリング32に対してアウターリング31が軸方向に相対移動可能とされている。
インナーリング32は、その一端部32Aに、スプリング34の端部を受ける段差が形成されている。このため、インナーリング32は、スプリング34の付勢の反力を受けて、少なくとも固定部203に向かう方向に移動不能である。インナーリング32の他端部32Bは、平面状とされており、インナーリング32は、シャフト22の径方向及び周方向においては移動可能とされている。つまり、インナーリング32は、シャフト22の軸方向においては少なくとも固定部203に向かう方向に移動不能なものの、シャフト22の径方向及び周方向においては固定部203に対して僅かに移動可能なフローティング状態とされている。なお、インナーリング32は、固定部203に接触した状態だけでなく、固定部203に対し移動不能に固定されていても構わない。つまり、インナーリング32が軸方向において移動しない状態で、当該インナーリング32に対してアウターリング31が軸方向に相対移動可能であればよい。
図20に示すように、転動体33は、上述したシャフト22の周面との接触面積(摩擦面積)を大きく確保できる瓢箪型とされている。具体的に、転動体33は、シャフト22の周面と接する第1円弧周面33aと、第1円弧周面33aの両側に配置され、アウターリング31の内周面と接する第2円弧周面33bと、を有している。これにより、転動体33は、シャフト22に対する接触点P1と、アウターリング31に対する2つの接触点P2,P3で、両者と接触できる。これら3つの接触点P1~P3によって、転動体33にかかる荷重が均等に分散される。
アウターリング31の内周面には、径方向に窪んだガイド溝部31bが形成されている。一方、インナーリング32の外周面には、径方向に突出したガイド突部32bが形成されている。ガイド溝部31bとガイド突部32bは、シャフト22の軸方向に相対移動可能に係合している。なお、ガイド溝部31bとガイド突部32bとの間には、シャフト22の径方向及び周方向に所定の隙間が形成されており、当該径方向及び周方向においてアウターリング31に対してインナーリング32が僅かに移動可能とされている。
上記構成の変位規制機構30によれば、図19に示すように、スプリング34の付勢によって、インナーリング32に保持された転動体33が、シャフト22の周面とアウターリング31のテーパー面31aとの間に形成される楔状の空間に食い込まれると、転動体33が楔となり、シャフト22の軸方向への変位が規制される。一方で、当該変位規制を解除する場合、移動部材210を介してアウターリング31に負荷Lを与えて、インナーリング32に対しアウターリング31を軸方向(固定部203側)に移動させる。
インナーリング32は、固定部203に接触し、軸方向において移動しない状態であるため、転動体33は軸方向に殆ど移動せず、その場で回転する(符号Rで示す)。転動体33の回転は、シャフト22に対して滑る(スリップする)ことで生じる。このため、シャフト22の変位規制を解除するために必要な負荷Lは、概略、シャフト22及び転動体33の間の摩擦力F以上の負荷を確保できればよい。
図21は、比較例として、アウターリング31を軸方向に固定した変位規制機構30の断面構成図である。
図21に示すように、アウターリング31は、固定リング37を介して固定部203に固定されている。この場合、シャフト22の変位規制を解除するために必要な負荷Lは大きくなる。
具体的に、図21に示す構成の場合、アウターリング31に対しインナーリング32を軸方向(固定部203側)に移動させる。アウターリング31は軸方向において固定部203に固定されているため、転動体33はインナーリング32と共に軸方向に移動し、殆ど回転しない。そうすると、シャフト22の変位規制を解除するために必要な負荷Lは、概略、シャフト22及び転動体33の間の摩擦力F1と、アウターリング31及び転動体33の間の摩擦力F2の合計以上を確保しなければならない。
上述した三次元万力200(第1実施形態で説明した多品種対応パレット2も同様)では、複数の変位規制機構30の変位規制を同時に解除する方が効率がよいため、その解除に要する負荷Lは小さい方が好ましい。このため、図21に示すアウターリング31を固定部203に固定し、アウターリング31を軸方向において移動しない状態とする構成よりも、図19に示すように、インナーリング32を軸方向において移動しない状態とする構成の方が、シャフト22の変位規制を解除するために必要な負荷Lを小さくすることができる。これにより、シャフト22の変位規制を解除するためのアクチュエータ211(第1実施形態で説明したパレット変位規制解除部80も同様)を小型化することができる。
このように、上述した第2実施形態によれば、シャフト22の軸方向の変位を規制する変位規制機構30であって、シャフト22の周面を囲う内周面にテーパー面31aが形成されたアウターリング31と、アウターリング31の内側に配置されたインナーリング32と、インナーリング32に保持された転動体33と、インナーリング32を介して転動体33をテーパー面31aに向かって付勢するスプリング34と、を備え、インナーリング32が軸方向において移動しない状態で、当該インナーリング32に対してアウターリング31が軸方向に相対移動可能である。この構成によれば、シャフト22の変位規制を解除するために必要な負荷Lを小さくでき、三次元万力200(多品種対応パレット2も同様)のような、ならい機構に適した変位規制機構30を提供できる。
また、上記構成においては、図19に示すように、インナーリング32が、アウターリング31が受けた軸方向の負荷Lを受ける。このようなインナーリング32は、軽量で強度の高い繊維強化プラスチック(FRP)や、金属などから形成するとよい。
また、インナーリング32は、シャフト22の径方向及び周方向において移動可能である。この構成によれば、インナーリング32は、シャフト22の軸方向においては固定部203に対して移動不能なものの、シャフト22の径方向及び周方向においては固定部203に対して移動可能なフローティング状態となるため、図20に示す複数の転動体33がシャフト22の径方向及び周方向において自在に動いて、楔空間に均等に噛み込まれ易くなる。これにより、インナーリング32に偏った負荷がかかり難くなり、インナーリング32の耐荷重性を向上させることができる。
また、本実施形態では、図18に示すように、複数の変位規制機構30が備えるアウターリング31の少なくとも一部(ならいユニット201毎)を同時に、インナーリング32に対して軸方向に相対移動させる移動部材210を備える。この構成によれば、一つ一つの変位規制機構30の変位規制を解除する負荷Lは小さいため、移動部材210を介して複数の変位規制機構30の変位規制解除を同時に行うことができるようになる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記第1実施形態では、多品種対応パレット2でワークを支持する構成について説明したが、例えば、多品種対応パレット2(ワーク当接部20)にワークを吸着させて、ワークを天井吊りするような用い方をしても良い。また、例えば、一組の多品種対応パレット2でワークを左右から挟み込んで、上記第2実施形態の3次元万力のような用い方をしても良い。
また、例えば、上記第1実施形態では、ワーク当接部20と同数のアクチュエータ91が列を成すアクチュエータ列92を用いて、ワーク当接列21ごとにワーク当接部20を変位させる構成について説明したが、時間はかかるが、1つのアクチュエータ91を用いてワーク当接部20を一つずつ変位させる構成であっても構わない。上記第2実施形態でも同様である。
また、本発明の一態様は、例えば以下の通りである。
<1>
シャフトの軸方向の変位を規制する変位規制機構であって、
前記シャフトの周面を囲う内周面にテーパー面が形成された外筒と、
前記外筒の内側に配置された内筒と、
前記内筒に保持された転動体と、
前記内筒を介して前記転動体を前記テーパー面に向かって付勢する付勢部材と、を備え、
前記内筒が軸方向において移動しない状態で、当該内筒に対して前記外筒が軸方向に相対移動可能である、ことを特徴とする変位規制機構。
<2>
前記内筒が、前記外筒が受けた軸方向の負荷を受ける、ことを特徴とする<1>に記載の変位規制機構。
<3>
前記内筒は、前記シャフトの径方向及び周方向において移動可能である、ことを特徴とする<1>または<2>に記載の変位規制機構。
<4>
複数のシャフトと、
前記複数のシャフトの軸方向の変位を規制する複数の変位規制機構と、を備え、
前記複数のシャフトの先端をワークの形状にならわせる、ならい機構であって、
前記変位規制機構として、<1>~<3>のいずれか1つに記載の変位規制機構を備える、ことを特徴とするならい機構。
<5>
前記複数の変位規制機構が備える前記外筒の少なくとも一部を同時に、前記内筒に対して軸方向に相対移動させる移動部材を備える、ことを特徴とする<4>に記載のならい機構。
1 多品種対応パレット装置
2 多品種対応パレット(ならい機構)
3 装置本体
10 パレット本体
20 ワーク当接部
21 ワーク当接列
30 変位規制機構
31 アウターリング(外筒)
31a テーパー面
32 インナーリング(内筒)
33 転動体
34 スプリング(付勢部材)
40 連結機構(移動部材)
50 パレット搬送部
80 パレット変位規制解除部
91 アクチュエータ
92 アクチュエータ列
95 駆動部
96 ドライバ
100 制御システム
101 形状復元データ生成装置
200 三次元万力(ならい機構)
203 固定部
210 移動部材

Claims (8)

  1. ワークの形状にならって形状を変形可能な多品種対応パレットと、
    前記多品種対応パレットを変形させる形状復元データを記憶すると共に、前記形状復元データに基づいて前記多品種対応パレットの形状を復元する装置本体と、を有し、
    前記多品種対応パレットは、前記装置本体に対して取り外し可能であり、
    前記多品種対応パレットは、パレット本体に対して変位可能なワーク当接部が列を成すワーク当接列を、複数列有し、
    前記装置本体は、前記ワーク当接列の一列に含まれる前記ワーク当接部と同数のアクチュエータが列を成すアクチュエータ列を、一列有し、
    前記アクチュエータ列によって、前記ワーク当接列ごとに前記ワーク当接部のそれぞれを変位させる、ことを特徴とする多品種対応パレット装置。
  2. 前記アクチュエータ列に含まれる各アクチュエータは、駆動部と、前記駆動部を駆動させるドライバと、をそれぞれ有しており、
    前記ドライバは、他のアクチュエータのドライバと相互通信状態が形成されるように、互いに電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の多品種対応パレット装置。
  3. 前記多品種対応パレットは、
    前記ワーク当接部ごとに設けられて、前記ワーク当接部の変位方向の少なくともいずれか一方への前記ワーク当接部の変位を規制する変位規制機構と、
    前記ワーク当接列ごとに前記ワーク当接部の変位規制を解除可能に、前記変位規制機構を連結する連結機構と、を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の多品種対応パレット装置。
  4. 前記装置本体は、
    前記アクチュエータ列が配置される形状復元位置に、前記多品種対応パレットの前記ワーク当接列を一列ずつ送るパレット搬送部と、
    前記形状復元位置において、前記連結機構を押圧し、前記ワーク当接列ごとに前記ワーク当接部の変位規制を解除すると共に、前記アクチュエータ列によって当該ワーク当接列に含まれる前記ワーク当接部が変位した後、前記連結機構への押圧を解除するパレット変位規制解除部と、を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の多品種対応パレット装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の多品種対応パレット装置と、
    前記形状復元データを生成する形状復元データ生成装置と、を有する、ことを特徴とする多品種対応パレット装置の制御システム。
  6. 前記形状復元データ生成装置は、前記ワークの三次元データに基づいて前記形状復元データを生成し、当該生成した前記形状復元データを前記装置本体に記憶させる、ことを特徴とする請求項5に記載の多品種対応パレット装置の制御システム。
  7. 前記形状復元データ生成装置は、前記多品種対応パレット装置が前記ワークの形状にならって実際に前記多品種対応パレットを変形させたときの実データに基づいて前記形状復元データを生成し、当該生成した前記形状復元データを前記装置本体に記憶させる、ことを特徴とする請求項5または6に記載の多品種対応パレット装置の制御システム。
  8. ワークの形状にならって形状を変形可能な多品種対応パレットと、前記多品種対応パレットを変形させる形状復元データを記憶すると共に、前記形状復元データに基づいて前記多品種対応パレットの形状を復元する装置本体と、を有し、前記多品種対応パレットは、前記装置本体に対して取り外し可能である、多品種対応パレット装置と、
    前記多品種対応パレット装置が前記ワークの形状にならって実際に前記多品種対応パレットを変形させたときの実データに基づいて前記形状復元データを生成し、当該生成した前記形状復元データを前記装置本体に記憶させる、形状復元データ生成装置と、を有する、ことを特徴とする多品種対応パレット装置の制御システム。
JP2019237092A 2019-04-12 2019-12-26 多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム Active JP7379151B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/601,841 US20220193839A1 (en) 2019-04-12 2020-04-09 Multi-product pallet device, control system for multi-product pallet device, displacement-restricting mechanism, and conforming mechanism
KR1020217031702A KR20210149717A (ko) 2019-04-12 2020-04-09 다품종 대응 팔레트 장치, 다품종 대응 팔레트 장치의 제어 시스템, 변위 규제 기구 및 모방 기구
PCT/JP2020/015975 WO2020209336A1 (ja) 2019-04-12 2020-04-09 多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム、変位規制機構、及び、ならい機構
CN202080027360.4A CN113661028B (zh) 2019-04-12 2020-04-09 多品种应对托盘装置、多品种应对托盘装置的控制系统、位移限制机构以及仿形机构
DE112020001886.5T DE112020001886T5 (de) 2019-04-12 2020-04-09 Mehrfachproduktpalettenvorrichtung, Steuersystem für Mehrfachproduktpalettenvorrichtung, Verschiebungsbegrenzungsmechanismus und Angleichungsmechanismus
TW112140971A TW202406667A (zh) 2019-04-12 2020-04-10 位移限制機構及模仿機構
TW109112118A TWI833006B (zh) 2019-04-12 2020-04-10 多種類對應用托架裝置及多種類對應用托架裝置的控制系統
JP2023186588A JP2024008988A (ja) 2019-04-12 2023-10-31 変位規制機構、ならい機構

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019076508 2019-04-12
JP2019076508 2019-04-12

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023186588A Division JP2024008988A (ja) 2019-04-12 2023-10-31 変位規制機構、ならい機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020172016A JP2020172016A (ja) 2020-10-22
JP7379151B2 true JP7379151B2 (ja) 2023-11-14

Family

ID=72829758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019237092A Active JP7379151B2 (ja) 2019-04-12 2019-12-26 多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7379151B2 (ja)
CN (1) CN113661028B (ja)
TW (1) TWI833006B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112917085B (zh) * 2021-02-02 2022-10-04 江苏安全技术职业学院 一种用于异形工件焊接的工装
CN114700782B (zh) * 2022-04-12 2023-09-26 苏州威亭精密机械有限公司 一种铝合金压铸件数控加工自动夹具

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013506A (ja) 2000-06-29 2002-01-18 Smc Corp 多軸アクチュエータ
JP2005046986A (ja) 2003-07-31 2005-02-24 Nisshinbo Ind Inc ワーク支持用治具テーブル
WO2007010355A3 (en) 2005-07-22 2007-05-18 Jobs Spa Device and method for supporting workpieces in machining operations, by means of an array of actuators
JP2007132367A (ja) 2005-11-08 2007-05-31 Honda Motor Co Ltd 直動ワンウェイクラッチ
JP2012056050A (ja) 2010-09-10 2012-03-22 Honda Motor Co Ltd ワーク支持装置及びワーク支持方法
JP2017087388A (ja) 2015-11-16 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 クランプ装置
JP2017187102A (ja) 2016-04-05 2017-10-12 Thk株式会社 クランパ

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56116908A (en) * 1980-02-13 1981-09-14 Mitsubishi Electric Corp Oneeway clutch
JPS60226966A (ja) * 1984-04-24 1985-11-12 清水建設株式会社 センタ−・ホ−ル型ジヤツキのチヤツク機構
DD243661A1 (de) * 1985-09-03 1987-03-11 Werkzeugmasch Forschzent Einrichtung zum umruesten von werkstueckpaletten mit einpunkt-stuetzelementen
JP3895483B2 (ja) * 1998-10-19 2007-03-22 ヤマザキマザック株式会社 ワーク吸着搬送装置
US6299113B1 (en) * 1998-12-18 2001-10-09 Koyo Giken Co., Ltd. Telescopic member, cylindrical body and molded body
DE10224532B4 (de) * 2002-05-31 2004-09-02 Emag Maschinenfabrik Gmbh Trägerpalette
US7204481B2 (en) * 2004-06-04 2007-04-17 Gm Global Technology Operations, Inc. Magnetorheological reconfigurable clamp for a flexible manufacturing system
JP2006097887A (ja) * 2004-09-02 2006-04-13 Ntn Corp 軸方向ワンウェイクラッチ
JP4621078B2 (ja) * 2005-06-29 2011-01-26 Ntn株式会社 軸方向ワンウェイクラッチ
CN104533944B (zh) * 2009-12-28 2017-04-12 Thk株式会社 辊及导辊装置
TWM392885U (en) * 2010-04-09 2010-11-21 Ming Ren Hang Co Ltd Elevation adjustment apparatus for rod member
IT1402474B1 (it) * 2010-11-05 2013-09-13 Cms Spa Impianto per lavorazioni di alleggerimento di pannelli o lastre sottili mediante asportazione di materiale
JP5845420B2 (ja) * 2012-09-24 2016-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品搬送パレット
JP6031923B2 (ja) * 2012-09-28 2016-11-24 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 払出装置
US10086484B2 (en) * 2012-10-12 2018-10-02 Apple Inc. Manufacturing of computing devices
JP3184760U (ja) * 2013-05-02 2013-07-11 トークシステム株式会社 リニアクランパ
CN103801793B (zh) * 2014-03-05 2015-11-18 Tcl奥博(天津)环保发展有限公司 自动适应形状的水平支撑装置
WO2017006606A1 (ja) * 2015-07-03 2017-01-12 村田機械株式会社 レーザ加工機、レーザ加工方法、板材加工システム、及び板材加工方法
TWI587968B (zh) * 2015-10-08 2017-06-21 財團法人工業技術研究院 支撐裝置、支撐單元系統及支撐單元控制系統
DE102016205828A1 (de) * 2016-04-07 2017-10-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Klemmkörper-Sperrvorrichtung
JP2018009583A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 動力伝達軸
CN206632712U (zh) * 2017-03-27 2017-11-14 江西洪都航空工业集团有限责任公司 单缸双锁型气动真空柔性夹具
CN107253304A (zh) * 2017-06-29 2017-10-17 埃科产品创意开发(深圳)有限公司 通用模组与成型装置
CN107263365A (zh) * 2017-08-21 2017-10-20 泰安华鲁锻压机床有限公司 支撑位置与数量可调的多点柔性板材支撑装置
CN109318013B (zh) * 2018-11-26 2021-05-04 江苏科技大学 一种曲面薄壁件加工防变形柔性夹具及其夹持方法
CN109366220B (zh) * 2018-12-07 2020-11-06 上海大学 一种工件定位方法与系统

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013506A (ja) 2000-06-29 2002-01-18 Smc Corp 多軸アクチュエータ
JP2005046986A (ja) 2003-07-31 2005-02-24 Nisshinbo Ind Inc ワーク支持用治具テーブル
WO2007010355A3 (en) 2005-07-22 2007-05-18 Jobs Spa Device and method for supporting workpieces in machining operations, by means of an array of actuators
JP2007132367A (ja) 2005-11-08 2007-05-31 Honda Motor Co Ltd 直動ワンウェイクラッチ
JP2012056050A (ja) 2010-09-10 2012-03-22 Honda Motor Co Ltd ワーク支持装置及びワーク支持方法
JP2017087388A (ja) 2015-11-16 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 クランプ装置
JP2017187102A (ja) 2016-04-05 2017-10-12 Thk株式会社 クランパ

Also Published As

Publication number Publication date
CN113661028B (zh) 2024-03-26
JP2020172016A (ja) 2020-10-22
CN113661028A (zh) 2021-11-16
TW202045295A (zh) 2020-12-16
TWI833006B (zh) 2024-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024008988A (ja) 変位規制機構、ならい機構
JP7379151B2 (ja) 多品種対応パレット装置、多品種対応パレット装置の制御システム
EP0060896A1 (en) Hand for industrial robot
EP2396148B1 (en) Dual arm robot
US20200094361A1 (en) Machining system
KR20060126551A (ko) 기판보유지지장치
US8894055B2 (en) Tensioner for holding an elongated workpiece
CN110509307B (zh) 机械手以及机械手系统
CN110024509B (zh) 部件安装装置及其控制方法
JP7149837B2 (ja) 多段式ハンドおよびこれを備える搬送ロボット
JP6990965B2 (ja) 保持具およびステージ装置
CN114761186B (zh) 机器人系统及其运转方法
JP6702930B2 (ja) ワーク保持治具
WO2023233468A1 (ja) 把持機構、ロボット
KR20200078356A (ko) 다단식 핸드 및 이를 구비하는 반송 로봇
US10968050B2 (en) Transfer apparatus and method of operating same
JP4414870B2 (ja) トーチ位置検出装置及び位置誤差補正方法
JP4901791B2 (ja) ワーク位置決め搬送装置
JP2021164977A (ja) クランプ装置及びワークの保持方法
JP2013103289A (ja) ワーク把持装置
JPH05228874A (ja) ワーク把持装置
JP2020157386A (ja) 物品把持装置
JPH02142629A (ja) グリップフィンガー装置
JPH0557354A (ja) プレスブレーキロボツト
JP2006007348A (ja) 把持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7379151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150