JPWO2015107575A1 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015107575A1
JPWO2015107575A1 JP2015557585A JP2015557585A JPWO2015107575A1 JP WO2015107575 A1 JPWO2015107575 A1 JP WO2015107575A1 JP 2015557585 A JP2015557585 A JP 2015557585A JP 2015557585 A JP2015557585 A JP 2015557585A JP WO2015107575 A1 JPWO2015107575 A1 JP WO2015107575A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cluster
pixel
converter
analog
converters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2015557585A
Other languages
English (en)
Inventor
天一 余
天一 余
寿一 人見
寿一 人見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2015107575A1 publication Critical patent/JPWO2015107575A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/63Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
    • H04N25/671Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response for non-uniformity detection or correction
    • H04N25/677Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response for non-uniformity detection or correction for reducing the column or line fixed pattern noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/75Circuitry for providing, modifying or processing image signals from the pixel array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/767Horizontal readout lines, multiplexers or registers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components
    • H04N25/772Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components comprising A/D, V/T, V/F, I/T or I/F converters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M3/00Conversion of analogue values to or from differential modulation
    • H03M3/30Delta-sigma modulation
    • H03M3/39Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators
    • H03M3/436Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. error feedback type
    • H03M3/438Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. error feedback type the modulator having a higher order loop filter in the feedforward path
    • H03M3/454Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. error feedback type the modulator having a higher order loop filter in the feedforward path with distributed feedback, i.e. with feedback paths from the quantiser output to more than one filter stage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

撮像装置において、画素部とAD変換部は、第1クラスタ、第2クラスタに分割され、第1クラスタは、第一の画素カラムを含む複数の画素カラムと、各々の画素カラムに対応した複数のAD変換器とを有し、第2クラスタは、複数の画素カラムと、各々の画素カラムに対応した複数のAD変換器と、増設AD変換器とを有し、第一の画素カラムの画素がAD変換器と増設AD変換器に接続される。

Description

本開示は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどに使用される撮像装置に関する。
特許文献1は、縦筋雑音を低減する固体撮像装置を開示する。特許文献1が開示する技術は、カラム画素に対応したカラム型AD変換器を備えた固体撮像装置における、縦筋雑音を低減する技術であって、有効画像領域外のオプティカルブラック部に位置する横方向の画素列の黒レベル信号を用いて、有効画像領域内の画素信号を補正する。
特開2012−15587号公報
しかしながら、特許文献1の固体撮像装置では、オプティカルブラック部から読み出された信号を使用した補正手段のみ開示されている。そのため、信号レベルが黒から離れたレベル、すなわち信号レベルが大きい場合は、信号レベルに応じた誤差で補正されないという課題があった。
そこで本開示は、カラム型AD変換器の出力のばらつきを改善する撮像装置を提供する。特に、このばらつきによるによる縦筋を改善する撮像装置を提供する。
本開示における撮像装置は、光電変換された画素信号を出力する、二次元に配置された複数の画素と、前記複数の画素に含まれる第1画素カラムの画素の出力と接続され、前記出力の信号をデジタル信号に変換する第1アナログデジタル変換器と、前記第1画素カラムの画素の前記出力が接続された増設アナログデジタル変換器と、を有する。
本開示における撮像装置は、カラム型AD変換器の出力のばらつきを抑制するのに有効である。特に、カラム型AD変換器の出力のばらつきによる縦筋を改善するのに有効である。
図1は、実施の形態1における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における撮像装置の画素回路図である。 図4は、実施の形態1における撮像装置のAD変換器の構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1における撮像装置が用いられる撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1の変形例における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態3における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図9は、実施の形態3における撮像素子の画素回路図を示す回路図である。 図10は、実施の形態4におけるクラスタと補正処理回路の構成を示すブロック図である。 図11は、実施の形態5におけるクラスタと補正処理回路の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜5を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、本技術の実施の形態1における撮像素子100の構成を示すブロック図である。本実施の形態ではAD変換器としてカラム画素に対応したカラム型AD変換器を用いる。
図1に示すように、実施の形態1おける撮像素子100は、行列状に配列された複数の画素112を備え、画素112の行列の列毎に、対応したカラムアナログデジタル変換器113(以後、単に、AD変換器又はADCという)を含む。画素112が成す行列のうち任意の一列は、画素カラム111である。
複数の画素112と複数のADC113は、第1クラスタ110、第2クラスタ120に分割される。ここで、クラスタとは複数のカラムの画素とこれら複数のカラムに対応した複数のAD変換器からなるまとまりと定義される。具体例として、1つのクラスタ内の画素またはAD変換器は、例えばレイアウト上で近接した配置である、電源(図1におけるV_ADC)が共通である、GNDが共通である、等の共通な特徴を有している。また、クラスタ内のAD変換器に使用されるクロックが共通であってもよい。ここで共通であるというのは、電源、GND、またはクロックが1つの供給元からクラスタ毎に分配され、クラスタに分配された電源、GND、またはクロックが共通に接続されていることなどを意味している。クラスタを構成する複数のカラムの数は、回路面、レイアウト面などの制約で決定される。例えばカラム数が64〜256のケースが想定されるが、必ずしも2のべき乗に制約されるわけではない。また、全体を上下2分割するようなケースでは、960、1920等の大きな値をとることも想定される。
図1において、第1クラスタ110、第2クラスタ120は、全体の長方形の領域が左右に分割され、2つの長方形の領域となっている例を示している。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタで電源、GNDは共通とした例を示している。
本実施の形態では、第1クラスタ110、第2クラスタ120の2つのクラスタに分割された例を説明するが、3つ以上のクラスタに分割され、第1クラスタ110、第2クラスタ120に引き続き、横に並列に配置された構成もあり得る。
第1クラスタ110は、第1画素カラム111を含む複数の画素カラム、第1AD変換器113を含む複数のAD変換器を有する。画素カラム111は第1画素112を含む複数の画素を有する。第2クラスタ120は、複数の画素カラムと増設AD変換器121を含む複数のAD変換器を有する。
第1クラスタ110内では、画素カラム111を含む複数の画素カラムの画素はAD変換器113を含む複数のAD変換器にそれぞれ接続される。第2クラスタ120では複数の画素カラムの画素は増設AD変換器121を除く複数のAD変換器にそれぞれ接続される。さらに、第1画素カラム111の画素の出力は、AD変換器113と増設AD変換器121に接続される。このとき、第1画素カラム111の画素の出力からみて、AD変換器113と増設AD変換器121は電気的に並列に接続されている。
図2は、図1の撮像素子100を用いた撮像装置200(ここでは、CMOSイメージセンサを用いる)の全体構成図を示す。図2における画素部210及びAD変換部230が図1における撮像素子に対応する。ここで、撮像素子100は半導体素子として、撮像素子100を備える撮像装置200は半導体装置として形成される。この半導体装置は、1つの半導体チップにより構成しても、複数の半導体チップを用いて構成してもよい。
撮像装置200は、画素部210、垂直選択回路220、AD変換部230、信号処理回路240、水平シフトレジスタ250、制御回路260からなる。画素部210は、図1を使って説明した通り、水平方向と垂直方向からなる二次元に配列された複数の画素112からなる。
垂直選択回路220の出力は画素部210に入力され、画素の垂直位置を選択する。選択された水平1ラインの画素出力は水平期間ごとにAD変換部230に入力される。AD変換部230の出力として水平1ラインのデータが水平期間ごとにデジタル信号処理を行う信号処理回路240に入力される。信号処理回路240出力の水平1ラインデータが水平期間ごとに水平シフトレジスタ250に入力される。水平シフトレジスタ250は、一旦、水平1ラインのデータが入力され、保持された後、1画素毎もしくは複数の画素毎に、撮像装置200の出力として出力される。
制御回路260は、画素データが、水平1ライン毎に、AD変換部230、信号処理回路240、水平シフトレジスタ250を経由し出力されるように制御を行う。
次に、図3に示す画素回路300は、図1における画素112の画素回路の一例である。画素回路300は、フォトダイオード301、FD(Floating Diffusion)302、垂直選択トランジスタ303、リセットトランジスタ304、ソースフォロアトランジスタ305、水平選択トランジスタ306からなる。フォトダイオード301は被写体からの光を信号電荷に変換する光電変換素子である。信号電荷はFD302により信号電圧に変換される。この信号電圧は垂直選択トランジスタ303に入力された垂直選択信号に応じソースフォロアトランジスタ305に入力される。リセットトランジスタ304は垂直選択回路から入力されたリセット信号に応じ初期化を行うトランジスタである。ソースフォロアトランジスタ305はFD302によって電圧に変換された信号電圧を垂直信号線に出力するためのトランジスタであり、水平選択トランジスタ306に入力された水平選択信号に応じ出力される。
図4のAD変換器400は、本実施の形態におけるAD変換器の構成の一例である。本実施の形態においては、一例として、2次デルタシグマ型のAD変換器を用いた。AD変換器400は、画素からの出力されたアナログ電圧をデジタル信号に変換する。AD変換器400は、加算器401、403、積分回路402、404、量子化器405、DA変換器406、からなる。画素から出力されたアナログ信号はAD変換器400に入力される。この入力信号は、加算器401、積分回路402、加算器403、積分回路404、量子化器405、デシメーションフィルタ(decimation filter)407を経由してデジタル信号として出力される。量子化器405の出力はDA変換器406によりアナログ信号に変換され、符号を反転され加算器401、403にフィードバックされ加算される。
図5は、図2の撮像装置200を用いた撮像装置の全体構成を示すブロック図である。撮像装置500は、レンズ510を含む光学系、撮像素子520、信号処理回路530、コントローラ部540等によって構成される。
レンズ510は、被写体からの像光を撮像素子520の撮像面に結像する。撮像素子520は、レンズ510によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。
信号処理回路530は、撮像素子520の出力画像データに対して各種の画像処理を施す。例えば、撮像素子520の出力データに対して、ホワイトバランス調整処理やガンマ処理圧縮処理、YC変換処理、電子ズーム処理、圧縮処理などを行う。但し、信号処理回路530は、これらの全ての画像処理を行うものであってもよいし。これらの中の一部を行うものであってもよい。
コントローラ部540は、ソフトウェアまたはファームウェアで記載されたコンピュータプログラムにしたがって、撮像素子520、信号処理回路530を制御する。
[1−2.動作]
以上のように構成された図1の撮像素子100と、図2の撮像装置200についてその動作を以下説明する。
クラスタは、前述のように複数のカラムの画素と前記複数のカラムに対応した複数のAD変換器からなるまとまりであり、クラスタ内の画素またはAD変換器は、例えばレイアウト上で近接した配置となっている、電源が共通である、GNDが共通である等の共通な特徴を有している。
このため、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが小さい。以下、説明上、クラスタ内では、画素カラムの画素、AD変換器のそれぞれ相互間のばらつきは無視できるレベルであり、特性は同等とする。
それに対してクラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが大きい。そのため、クラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきを抑制することが必要である。そのため、ここでは、クラスタが異なるAD変換器の相互間のばらつきを検出する方法を示す。
前述のように、AD変換器113と増設AD変換器121は、いずれも共通の画素カラム111の画素の出力に、電気的に並列に接続される。画素カラム111の画素は、垂直選択回路220の出力タイミングにより上側の画素から順次選択される。まず、画素カラム111の最上部にある画素112が選択され、画素112の出力が画素カラム111の画素とAD変換器113とを接続する垂直信号線に出力される。以下同様に、水平期間ごとに順次選択された画素の出力が、画素カラム111の画素とAD変換器113とを接続する垂直信号線に出力される。
以上のように、実施の形態1において、AD変換器113と増設AD変換器121には同一の画素カラム111の出力信号が入力される。このときAD変換器113と増設AD変換器121は入力アナログ値が同一であるため、出力デジタル値が異なる場合、AD変換器113と増設AD変換器121の特性ばらつきによるものとみなすことができる。クラスタ内のAD変換器の特性は同等と見なせるため、AD変換器113は第1クラスタ110内のAD変換器の特性を代表している。同様に、増設AD変換器121は第2クラスタ120内のAD変換器の特性を代表している。
以上より、AD変換器113と増設AD変換器121の出力デジタル値の差を検出することにより、第1クラスタ110内と第2クラスタ120内におけるAD変換器の特性のばらつきを検出することができる。
また、隣接する2つのクラスタ間のAD変換器間の特性差を検出し、この特性差を減少するような補正処理を行うことにより、AD変換器の特性のばらつきを減少することが可能となる。
[1−3.効果等]
AD変換器113と増設AD変換器121は上側から順次選択された画素出力が入力され、それに応じ特性差の検出結果が出力される。以上の処理は通常の画素を出力するタイミングと同タイミングで行われる。これにより、例えば1フレーム毎にフレーム内の任意のタイミングでテスト期間を設定するというような必要はない。そのため、画素数の増大に伴いフレームレートが増大した場合も、テスト期間を入れ込むことなくリアルタイムでの特性差検出ができるため、有用である。また、検査工程等の特定の時点に誤差を検出し補正するような方式においては、その後の経時変化や温度等の条件の変化により誤差データに変化が生じても、正確な補正が行われる。
また、このAD変換器間の特性差の検出出力は、実際に信号が入力された結果、検出された値である。これにより、入力の信号レベルが低い場合も高い場合もそれに応じたAD変換器間の特性差検出が行われる。これにより、従来技術のように、黒レベルで誤差を検出し、その結果で補正を行うことにより、黒レベルから離れた条件では誤差が異なるために正確な補正が行われない、という問題は生じにくい。
AD変換器間の特性の誤差として、オフセット誤差、ゲイン誤差と分けて考えることが可能である。例えば黒レベルで誤差を検出するようなケースでは、オフセット誤差を検出しているとみなせる。ゲイン誤差がゼロの場合については、誤差がレベルにかかわらず一定のためオフセットのみの誤差の補正により対応可能である。しかし、ゲインの誤差があるケースにおいては誤差がレベルに応じて変化するため、オフセットの誤差を補正するだけでは補正が不十分となる。実施の形態1においては実際の信号レベルに対して2つのAD変換器により誤差を検出可能なため、結果として、信号レベルに応じてオフセット誤差とゲイン誤差を合わせた誤差を検出していることとなる。
以上によりAD変換器間の特性の誤差を入力される信号レベルに応じて精度良く検出することができ、この検出結果を用いることによりAD変換器の特性のばらつきに起因する縦筋を改善することができる。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例は、実施の形態1において増設AD変換器の追加に伴う特性劣化を改善する構成を追加した一例である。
図6は、さらに負荷601の構成を含む撮像素子600の構成を示すブロック図である。その他の構成については図1及び実施の形態1と同様であるため、図示及び説明を省略する。実施の形態1において、画素カラム111の画素の出力は、AD変換器113と増設AD変換器121の2つのAD変換器に接続されているため画素カラム111は他の画素カラムに比較して負荷容量が増加している。実施の形態1の変形例においては、図1における撮像素子100において、画素カラム111以外の画素カラムの画素とAD変換器を接続配線に対し、負荷を追加した構成となっている。これにより、画素カラム111の画素の出力に対する負荷容量と、それ以外のカラムの画素の出力に対する負荷容量を等しくすることが可能である。これにより、AD変換器の入力で誤差が発生することを回避できる。
(実施の形態2)
以下、図7および図2〜5を用いて、実施の形態2を説明する。但し、図2〜5についての内容は、実施の形態1において説明した内容と同様のため説明を省略する。
[2−1.構成]
図7は、本技術の実施の形態2における撮像素子700を示すブロック図である。撮像素子700は、画素とAD変換器は、第1のクラスタ710、第2のクラスタ720に分割される。
実施の形態2における撮像素子700では、クラスタ710、クラスタ720は、全体の長方形の領域に対し、複数の画素112を備えた画素部を上下から櫛形に分割するように配置されている。AD変換器は画素部の上下に配置されている。画素部は全体としては長方形の領域に配置されているが、カラム毎に上下のAD変換器に交互に接続される構成となっている。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。なお、ここで画素部の上下とは、複数の画素112がなす行列のカラム方向の上下を指す。
撮像素子700における画素とAD変換器の構成では、クラスタ710、クラスタ720上下に櫛形に分割されている2つのクラスタに分割された例を示しているが、4つのクラスタに分割され、クラスタ710、クラスタ720と合わせた長方形の領域と同様な領域が、引き続き横に並列に配置された構成もあり得る。
クラスタ710、画素カラム111を含む複数の画素カラム、AD変換器113を含む複数のAD変換器との関係、クラスタ720、複数の画素カラム、第1増設AD変換器121を含む複数のAD変換器との関係は実施の形態1と同様である。
図7に示した画素とAD変換器の構成(撮像素子700)は、図2の画素部210、AD変換部230に対応する。
図7の画素112の構成は図3に示したものと同様である。図7のAD変換器113の構成は図4に示したものと同様である。撮像装置の全体構成を示すブロック図は図5に示したものと同様である。
[2−2.動作]
実施の形態1とクラスタ構成が異なるが、実施の形態1と基本的な動作は同様である。
[2−3.効果等]
実施の形態1と同様に、クラスタが異なるAD変換器間の特性の誤差を精度良く検出することができる。この検出結果を用いることによりクラスタが異なるAD変換器の特性のばらつきに起因する弊害を減少することができる。実施の形態2ではクラスタが異なるAD変換器の特性のばらつきに起因する弊害は、クラスタ上下に櫛形に分割されているため1カラムおきの縦筋となり、この縦筋を改善することができる。
(実施の形態3)
以下、図8および図2〜5を用いて、実施の形態2を説明する。但し、図2〜5の個々の図の内容は、実施の形態1において説明した内容と同様のため説明を省略する。
[3−1.構成]
図8は、本技術の実施の形態3における撮像素子800を示すブロック図である。実施の形態3における撮像素子800において、画素とAD変換器は、上下のクラスタ、すなわち、クラスタ810及びクラスタ820に2分割される。
実施の形態3における撮像素子800では、クラスタ810、クラスタ820は、全体の長方形の領域に対し、上下に2分割された長方形の領域である。AD変換器は最上部、最下部に配置されている。画素は全体としては長方形の領域に配置され、上下に2分割され、上側の画素は最上部のAD変換器に接続され、下側の画素は最下部のAD変換器に接続される。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。なお、ここで上下とは、複数の画素112がなす行列のカラム方向の上下を指す。
撮像素子800における画素とAD変換器の構成では、クラスタ810、クラスタ820が上下に2分割された例を示しているが、例えば4つのクラスタに分割され、クラスタ810、クラスタ820と合わせた長方形の領域と同様な領域が、引き続き横に並列に配置された構成も考えられる。
クラスタ810は、特定画素814を含む上段の複数の画素、AD変換器813を含む上段の複数のAD変換器を有する。クラスタ820は、下段の複数の画素、AD変換器821を含む下段の複数のAD変換器を有する。
画素カラム811は、画素812を含む上段にある複数の画素、特定画素814、下段にある複数の画素を有する。画素カラム811の特定画素814を含む上段の複数の画素はAD変換器813に接続される。画素カラム811の特定画素814および下段の複数の画素はAD変換器821に接続される。画素カラム811以外のカラムについても同様に、上段の複数の画素は対応する上段のAD変換器に接続され、特定画素、下段にある複数の画素は対応する下段AD変換器に接続される。このとき、特定画素814の出力からみて、AD変換器813とAD変換器821は電気的に並列に接続されている。
ここで特定画素とは、任意の画素であってよいが、図8に示す例では、クラスタ810の画素の最下段にあり、クラスタ820との境界に接しているラインにある画素を示す。特定画素は、カラムの上段AD変換器と下段AD変換器上記に接続される。このため特定画素は、通常の画素に比較して出力の負荷容量が増える。
特定画素814の構成例を図9の画素回路900に示す。画素回路900は画素回路300に対し、垂直選択トランジスタ901が追加され、出力が出力1と出力2の2系統としている。出力1は上段のAD変換器813に接続され、出力2は下段のAD変換器821に接続される。これにより、出力1と出力2から見た負荷容量をほぼ同等にすることが可能である。
但し、負荷容量が増えることの影響が問題ない場合、もしくは画素の構成を均一にすることを優先する場合には、通常の画素と同等とし、出力を上下のAD変換器に接続してもかまわない。
画素812を含む、通常の画素は図3に示した構成である。通常の画素とは、特定画素以外の画素を指す。
実施の形態3における撮像素子800は、図2の画素部210、AD変換部230に相当する。図8ではAD変換器が上下に分割されているが、AD変換部230は、上下のAD変換器を合わせたものと対応し、すべてのAD変換器の出力が信号処理回路240に入力される。その他は実施の形態1で説明した内容と同様である。
[3−2.動作]
以上のように構成された図8に示す実施の形態3における撮像素子800と、図2に示す撮像装置200についてその動作を以下説明する。
前述のように、クラスタ810、クラスタ820は、画素は上下に2分割され、電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。クラスタ810、クラスタ820においてクラスタ内の画素またはAD変換器は、レイアウト上で近接した配置である、電源が共通である、GNDが共通である、という共通な特徴を有している。このため、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが小さい。以下、説明上、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器のそれぞれ相互間のばらつきは無視できるレベルであり、特性は同等とする。
それに対してクラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが大きい。そのため、クラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきを抑制することが必要である。そのため、ここでは、クラスタが異なる上下のAD変換器の相互間のばらつきを検出する方法を示す。
まず、画素カラム811の動作について説明を行う。
前述のように、AD変換器813とAD変換器821は、いずれも共通の特定画素814の画素の出力に接続される。画素は、垂直選択回路220の出力タイミングにより基本的に上側の画素から順次選択される。図8に示す画素とAD変換器の構成(撮像素子800)においては、クラスタが上下に分割されている。それぞれのクラスタで並行してそれぞれのクラスタの上側の画素から順次選択され、垂直信号線に出力され、AD変換器813、AD変換器821に入力される。
特定画素814の読み出しタイミングは通常の画素の読み出しタイミングに対して制約はないが、ここでは、通常の画素の読み出しが終了した後に読み出すこととする。例えば1カラムが1080画素の場合について説明を行う。画素は上下2分割されるため、画素カラム811は、上側は特定画素を含む540画素、下側も540画素の画素より構成される。上側、下側のクラスタ内の540画素は、それぞれのクラスタで上側から順次読み出される。上側クラスタ、下側クラスタの1番目、から540番目のタイミングで上下のAD変換器でそれぞれ540画素の通常の読み出しが終了した後、541番目のタイミングで特定画素814を上下のAD変換器で同時に読み出す。その後、特定画素814をAD変換したAD変換器813とAD変換器821の出力デジタル値の差分を検出する。
以上、画素カラム811の動作について説明を行ったが他のすべてのカラムに対しても同様の処理を行う。
[3−3.効果等]
以上により、クラスタが異なるAD変換器間の特性の誤差を精度良く検出することができる。クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差を検出することができ、この誤差に基づき補正を行うことにより、クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差に伴う弊害を低減することができる。実施の形態3のクラスタ構成においては、クラスタが上下に分割されているため、クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差に伴う弊害は、クラスタ境界である特定画素の水平ラインと次の水平ラインとの間の段差による横筋であり、この横筋を改善することができる。
(実施の形態4)
[4−1.構成]
図10は、本技術の実施の形態4における撮像素子1000においてクラスタと補正処理回路の構成を示した図である。実施の形態4において、クラスタは、第1クラスタ110、第2クラスタ120に2分割された場合の例を示している。
図10では、第1クラスタ110、第2クラスタ120の内部の画素について省略し記載しているが、図1と同様である。
第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力、第2クラスタ120内にある増設AD変換器121および複数のAD変換器の出力は補正処理回路1010に入力される。補正処理回路1010は減算器1111、補正処理部1112を有する。AD変換器113および増設AD変換器121の出力は減算器1111に入力される。第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力は補正処理部1112に入力される。減算器1111の出力は、補正処理部1112、補正処理部1122に入力される。
[4−2.動作]
補正処理回路1010は、第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差の補正を行う。減算器1111は増設AD変換器121の出力からAD変換器113の出力を減算した差分値を出力する。減算器1111の出力は第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差と見なされる。第1クラスタ110内の複数のAD変換器に対しては上記差分値の1/2を加算し、第2クラスタ120内のAD変換器に対しては上記差分値の1/2を減算する。これによりクラスタ間のAD変換器の誤差による段差を改善することができる。
第1クラスタ110内および第2クラスタ120内のAD変換器の個数を、増設AD変換器を除きN個とする。第1クラスタ110内のAD変換器の出力値をD1(n)(n=0〜N-1)、第2クラスタ120内のAD変換器の出力値をD2(n)(n=0〜N-1)、第2クラスタ120内の増設AD変換器の出力値をD2aとする。減算器1111の出力値をDd12とすると、
Dd12=D2a−D1(N-1) ・・・式(4−1)
となる。
第1クラスタ110内のAD変換器の出力値をD1’(n)(n=0〜N-1)、補正処理部の出力値をD2’(n)(n=0〜N-1)とすると、
D1’(n)=D1(n)+Dd12×(1/2) ・・・式(4−2),
D2’(n)=D2(n)−Dd12×(1/2) ・・・式(4−3)
とすれば良い。
[4−3.効果等]
すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。例えば、AD変換器は10bit出力であり、0から1023の値を取るものとする。D1(n)(n=0〜N-1)はすべて同一の値500という値をとり、D2aおよびD2(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値508をとった場合については、式(4−1)より
Dd12=508−500=8
となる。この値8がクラスタ間のAD変換器の誤差と見なされる。
式(4−2)、式(4−3)より
D1’(n)=500+8/2=504
D2’(n)=508−8/2=504
となり、D1’(n)とD2’(n)とは等しくなる。
以上のように2つのクラスタ間のAD変換器の誤差を補正でき、縦筋をなくすることができる。上記においては、すべてのAD変換器の入力が一定値である場合について説明したが、すべてのAD変換器の入力が一定値でない場合であってもクラスタ間のAD変換器の誤差を補正することは可能である。
(実施の形態5)
[5−1.構成]
図11は、本技術の実施の形態5における撮像素子1100の、クラスタと補正処理回路の構成を示した図である。実施の形態5における撮像素子1100は、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130、補正処理回路1010を有する。
図11において、クラスタは、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130の3個の例を示しており、第2クラスタ120を中心に、左右のクラスタとして第1クラスタ110、第3クラスタ130を一例として配置している。第3クラスタ130の図では説明上必要な増設AD変換器のみ記載しているが、第2クラスタ120と同等な構成である。図11では、図10同様にクラスタ内部の画素について省略し記載しているが、図1と同様である。
第1クラスタ110内にあるAD変換器113を含む複数のAD変換器の出力、第2クラスタ120内にある増設AD変換器121および複数のAD変換器の出力、第3クラスタ130内にある増設AD変換器131および複数のAD変換器の出力は、補正処理回路1010に入力される。補正処理回路1010は、減算器1111、補正処理部1112、減算器1121、補正処理部1122を有する。
AD変換器113および増設AD変換器121の出力は減算器1111に入力される。第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力は補正処理部1112に入力される。減算器1111の出力は、補正処理部1112、補正処理部1122に入力される。
AD変換器123および増設AD変換器131の出力は減算器1121に入力される。減算器1121の出力は、補正処理部1122に入力される。
[5−2.動作]
補正処理回路1010は、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差の補正を行う。減算器1111は、増設AD変換器121の出力からAD変換器113の出力を減算した差分値を出力する。減算器1121は増設AD変換器131の出力からAD変換器123の出力を減算した差分値を出力する。
減算器1111の出力は第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差と見なされ、減算器1121の出力は第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差と見なされる。
減算器1111および減算器1121の出力により、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差による変化を把握することができる。この変化がなだらかになるようLPF処理を行ったのと同様な処理を行うことによりクラスタ間のAD変換器の誤差による段差を改善することができる。
各クラスタ内のAD変換器の個数を、増設AD変換器を除きN個とする。第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130のAD変換器の出力値をそれぞれ、
D1(n)(n=0〜N-1),
D2(n)(n=0〜N-1),
D3(n)(n=0〜N-1)
とする。
第2クラスタ120、第3クラスタ130の増設AD変換器の出力値をそれぞれ、D2a、D3a、とする。
ここでは、すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。クラスタ毎に同一の誤差が発生した場合、D1(n)、D2(n)、D3(n)は、いずれのnに対しても同じ値となり、この値をD1b、D2b、D3bとすると、
D1(n)=D1b(n=0〜N-1),
D2(n)=D2b(n=0〜N-1),
D3(n)=D3b(n=0〜N-1)
となる。また、
D2a=D2b,
D3a=D3b
と表すことができる。
減算器1111、減算器1121の出力値をそれぞれDd12、Dd23とすると、
Dd12=D2a−D1b ・・・式(5−1),
Dd23=D3a−D2b ・・・式(5−2)
となる。
以上より、D1(n)、D3(n)を、D2(n)を使用して表すと、
D1(n)=D2(n)−Dd12 (n=0〜N-1),
D3(n)=D2(n)+Dd23 (n=0〜N-1)
となる。
補正後のD2(n’)は、D1(n)、D2(n)、D3(n)に対して1/4、2/4、1/4の係数を乗算し加算したとすると、
D2(n’)=D2(n)−(1/4)×Dd12+(1/4)×Dd23 (n=0〜N-1) ・・・式(5−3)
となる。
一般には、クラスタは上記3個に加え、図11における第2クラスタ120と同等な構成が、第2クラスタ120の右側に複数個連続し配置される。下記では、主に3個のクラスタの中心にある第2クラスタ120の補正について説明を行ったが、クラスタが4個以上の場合は順次中心となるクラスタが右側にシフトし、左右のクラスタと合わせた3個のクラスタで同様な処理を行うものとする。
さらに、上記では、左右のクラスタと合わせた3個のクラスタでの処理について説明を行ったが、クラスタ数が多い場合、使用する左右のクラスタを増し、例えば左右をそれぞれ2個のクラスタ使用し、全部で5個のクラスタのデータを使用してもかまわない。
また、使用する左右のクラスタの個数は必ずしも同一でなくともよい。
[5−3.効果等]
すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。例えば、AD変換器は10bit出力であり、0から1023の値を取るものとする。具体的にD1(n)(n=0〜N-1)はすべて同一の値500という値をとり、D2aおよびD2(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値508という値をとり、D3aおよびD3(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値504という値をとった場合について説明する。この場合、式(5−3)より
D2(n’)=505 (n=0〜N-1)
となり、元のD2(n)が左右の値に対して突出が改善される。
以上のように、クラスタ間のAD変換器の誤差を補正でき、縦筋をなくすることができる。上記においては、すべてのAD変換器の入力が一定値である場合について説明したが、すべてのAD変換器の入力が一定値でない場合であってもクラスタ間のAD変換器の誤差を補正することは可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜5を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜5で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、実施の形態1〜5では、撮像手段(イメージセンサ)の一例として固体撮像素子であるCMOSイメージセンサを説明した。しかし、撮像手段はカラム型AD変換器を有するものであればよく、CMOSイメージセンサや固体撮像素子に限定されない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、撮像装置に適用可能である。具体的には、スタジオ用カメラ、業務用カメラ、デジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話機、スマートフォンなどに使用される撮像装置として、本開示は適用可能である。
100,520,600,700,800,1000,1100 撮像素子
200,500 撮像装置
110,120,130,710,720,810,820 クラスタ
111,811 画素カラム
112,812 画素
113,123,400,813,821 AD変換器
121,131 増設AD変換器
210 画素部
220 垂直選択回路
230 AD変換部
240 信号処理回路
250 水平シフトレジスタ
260 制御回路
300,900 画素回路
301 フォトダイオード
302 FD
306 水平選択トランジスタ
304 リセットトランジスタ
305 ソースフォロアトランジスタ
303,901 垂直選択トランジスタ
401,403 加算器
402,404 積分回路
405 量子化器
406 DA変換器
407 デシメーションフィルタ
500 撮像装置
510 レンズ
530 信号処理回路
540 コントローラ部
601 負荷
814 特定画素
1111,1121 減算器
1112,1122 補正処理部
1010 補正処理回路
本開示は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどに使用される撮像装置に関する。
特許文献1は、縦筋雑音を低減する固体撮像装置を開示する。特許文献1が開示する技術は、カラム画素に対応したカラム型AD変換器を備えた固体撮像装置における、縦筋雑音を低減する技術であって、有効画像領域外のオプティカルブラック部に位置する横方向の画素列の黒レベル信号を用いて、有効画像領域内の画素信号を補正する。
特開2012−15587号公報
しかしながら、特許文献1の固体撮像装置では、オプティカルブラック部から読み出された信号を使用した補正手段のみ開示されている。そのため、信号レベルが黒から離れたレベル、すなわち信号レベルが大きい場合は、信号レベルに応じた誤差で補正されないという課題があった。
そこで本開示は、カラム型AD変換器の出力のばらつきを改善する撮像装置を提供する。特に、このばらつきによるによる縦筋を改善する撮像装置を提供する。
本開示における撮像装置は、光電変換された画素信号を出力する、二次元に配置された複数の画素と、前記複数の画素に含まれる第1画素カラムの画素の出力と接続され、前記出力の信号をデジタル信号に変換する第1アナログデジタル変換器と、前記第1画素カラムの画素の前記出力が接続された増設アナログデジタル変換器と、を有する。
本開示における撮像装置は、カラム型AD変換器の出力のばらつきを抑制するのに有効である。特に、カラム型AD変換器の出力のばらつきによる縦筋を改善するのに有効である。
図1は、実施の形態1における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における撮像装置の画素回路図である。 図4は、実施の形態1における撮像装置のAD変換器の構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1における撮像装置が用いられる撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1の変形例における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態3における撮像素子の構成を示すブロック図である。 図9は、実施の形態3における撮像素子の画素回路図を示す回路図である。 図10は、実施の形態4におけるクラスタと補正処理回路の構成を示すブロック図である。 図11は、実施の形態5におけるクラスタと補正処理回路の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜5を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、本技術の実施の形態1における撮像素子100の構成を示すブロック図である。本実施の形態ではAD変換器としてカラム画素に対応したカラム型AD変換器を用いる。
図1に示すように、実施の形態1おける撮像素子100は、行列状に配列された複数の画素112を備え、画素112の行列の列毎に、対応したカラムアナログデジタル変換器113(以後、単に、AD変換器又はADCという)を含む。画素112が成す行列のうち任意の一列は、画素カラム111である。
複数の画素112と複数のADC113は、第1クラスタ110、第2クラスタ120に分割される。ここで、クラスタとは複数のカラムの画素とこれら複数のカラムに対応した複数のAD変換器からなるまとまりと定義される。具体例として、1つのクラスタ内の画素またはAD変換器は、例えばレイアウト上で近接した配置である、電源(図1におけるV_ADC)が共通である、GNDが共通である、等の共通な特徴を有している。また、クラスタ内のAD変換器に使用されるクロックが共通であってもよい。ここで共通であるというのは、電源、GND、またはクロックが1つの供給元からクラスタ毎に分配され、クラスタに分配された電源、GND、またはクロックが共通に接続されていることなどを意味している。クラスタを構成する複数のカラムの数は、回路面、レイアウト面などの制約で決定される。例えばカラム数が64〜256のケースが想定されるが、必ずしも2のべき乗に制約されるわけではない。また、全体を上下2分割するようなケースでは、960、1920等の大きな値をとることも想定される。
図1において、第1クラスタ110、第2クラスタ120は、全体の長方形の領域が左右に分割され、2つの長方形の領域となっている例を示している。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタで電源、GNDは共通とした例を示している。
本実施の形態では、第1クラスタ110、第2クラスタ120の2つのクラスタに分割された例を説明するが、3つ以上のクラスタに分割され、第1クラスタ110、第2クラスタ120に引き続き、横に並列に配置された構成もあり得る。
第1クラスタ110は、第1画素カラム111を含む複数の画素カラム、第1AD変換器113を含む複数のAD変換器を有する。画素カラム111は第1画素112を含む複数の画素を有する。第2クラスタ120は、複数の画素カラムと増設AD変換器121を含む複数のAD変換器を有する。
第1クラスタ110内では、画素カラム111を含む複数の画素カラムの画素はAD変換器113を含む複数のAD変換器にそれぞれ接続される。第2クラスタ120では複数の画素カラムの画素は増設AD変換器121を除く複数のAD変換器にそれぞれ接続される。さらに、第1画素カラム111の画素の出力は、AD変換器113と増設AD変換器121に接続される。このとき、第1画素カラム111の画素の出力からみて、AD変換器113と増設AD変換器121は電気的に並列に接続されている。
図2は、図1の撮像素子100を用いた撮像装置200(ここでは、CMOSイメージセンサを用いる)の全体構成図を示す。図2における画素部210及びAD変換部230が図1における撮像素子に対応する。ここで、撮像素子100は半導体素子として、撮像素子100を備える撮像装置200は半導体装置として形成される。この半導体装置は、1つの半導体チップにより構成しても、複数の半導体チップを用いて構成してもよい。
撮像装置200は、画素部210、垂直選択回路220、AD変換部230、信号処理回路240、水平シフトレジスタ250、制御回路260からなる。画素部210は、図1を使って説明した通り、水平方向と垂直方向からなる二次元に配列された複数の画素112からなる。
垂直選択回路220の出力は画素部210に入力され、画素の垂直位置を選択する。選択された水平1ラインの画素出力は水平期間ごとにAD変換部230に入力される。AD変換部230の出力として水平1ラインのデータが水平期間ごとにデジタル信号処理を行う信号処理回路240に入力される。信号処理回路240出力の水平1ラインデータが水平期間ごとに水平シフトレジスタ250に入力される。水平シフトレジスタ250は、一旦、水平1ラインのデータが入力され、保持された後、1画素毎もしくは複数の画素毎に、撮像装置200の出力として出力される。
制御回路260は、画素データが、水平1ライン毎に、AD変換部230、信号処理回路240、水平シフトレジスタ250を経由し出力されるように制御を行う。
次に、図3に示す画素回路300は、図1における画素112の画素回路の一例である。画素回路300は、フォトダイオード301、FD(Floating Diffusion)302、垂直選択トランジスタ303、リセットトランジスタ304、ソースフォロアトランジスタ305、水平選択トランジスタ306からなる。フォトダイオード301は被写体からの光を信号電荷に変換する光電変換素子である。信号電荷はFD302により信号電圧に変換される。この信号電圧は垂直選択トランジスタ303に入力された垂直選択信号に応じソースフォロアトランジスタ305に入力される。リセットトランジスタ304は垂直選択回路から入力されたリセット信号に応じ初期化を行うトランジスタである。ソースフォロアトランジスタ305はFD302によって電圧に変換された信号電圧を垂直信号線に出力するためのトランジスタであり、水平選択トランジスタ306に入力された水平選択信号に応じ出力される。
図4のAD変換器400は、本実施の形態におけるAD変換器の構成の一例である。本実施の形態においては、一例として、2次デルタシグマ型のAD変換器を用いた。AD変換器400は、画素からの出力されたアナログ電圧をデジタル信号に変換する。AD変換器400は、加算器401、403、積分回路402、404、量子化器405、DA変換器406、からなる。画素から出力されたアナログ信号はAD変換器400に入力される。この入力信号は、加算器401、積分回路402、加算器403、積分回路404、量子化器405、デシメーションフィルタ(decimation filter)407を経由してデジタル信号として出力される。量子化器405の出力はDA変換器406によりアナログ信号に変換され、符号を反転され加算器401、403にフィードバックされ加算される。
図5は、図2の撮像装置200を用いた撮像装置の全体構成を示すブロック図である。撮像装置500は、レンズ510を含む光学系、撮像素子520、信号処理回路530、コントローラ部540等によって構成される。
レンズ510は、被写体からの像光を撮像素子520の撮像面に結像する。撮像素子520は、レンズ510によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。
信号処理回路530は、撮像素子520の出力画像データに対して各種の画像処理を施す。例えば、撮像素子520の出力データに対して、ホワイトバランス調整処理やガンマ処理圧縮処理、YC変換処理、電子ズーム処理、圧縮処理などを行う。但し、信号処理回路530は、これらの全ての画像処理を行うものであってもよいし。これらの中の一部を行うものであってもよい。
コントローラ部540は、ソフトウェアまたはファームウェアで記載されたコンピュータプログラムにしたがって、撮像素子520、信号処理回路530を制御する。
[1−2.動作]
以上のように構成された図1の撮像素子100と、図2の撮像装置200についてその動作を以下説明する。
クラスタは、前述のように複数のカラムの画素と前記複数のカラムに対応した複数のAD変換器からなるまとまりであり、クラスタ内の画素またはAD変換器は、例えばレイアウト上で近接した配置となっている、電源が共通である、GNDが共通である等の共通な特徴を有している。
このため、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが小さい。以下、説明上、クラスタ内では、画素カラムの画素、AD変換器のそれぞれ相互間のばらつきは無視できるレベルであり、特性は同等とする。
それに対してクラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが大きい。そのため、クラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきを抑制することが必要である。そのため、ここでは、クラスタが異なるAD変換器の相互間のばらつきを検出する方法を示す。
前述のように、AD変換器113と増設AD変換器121は、いずれも共通の画素カラム111の画素の出力に、電気的に並列に接続される。画素カラム111の画素は、垂直選択回路220の出力タイミングにより上側の画素から順次選択される。まず、画素カラム111の最上部にある画素112が選択され、画素112の出力が画素カラム111の画素とAD変換器113とを接続する垂直信号線に出力される。以下同様に、水平期間ごとに順次選択された画素の出力が、画素カラム111の画素とAD変換器113とを接続する垂直信号線に出力される。
以上のように、実施の形態1において、AD変換器113と増設AD変換器121には同一の画素カラム111の出力信号が入力される。このときAD変換器113と増設AD変換器121は入力アナログ値が同一であるため、出力デジタル値が異なる場合、AD変換器113と増設AD変換器121の特性ばらつきによるものとみなすことができる。クラスタ内のAD変換器の特性は同等と見なせるため、AD変換器113は第1クラスタ110内のAD変換器の特性を代表している。同様に、増設AD変換器121は第2クラスタ120内のAD変換器の特性を代表している。
以上より、AD変換器113と増設AD変換器121の出力デジタル値の差を検出することにより、第1クラスタ110内と第2クラスタ120内におけるAD変換器の特性のばらつきを検出することができる。
また、隣接する2つのクラスタ間のAD変換器間の特性差を検出し、この特性差を減少するような補正処理を行うことにより、AD変換器の特性のばらつきを減少することが可能となる。
[1−3.効果等]
AD変換器113と増設AD変換器121は上側から順次選択された画素出力が入力され、それに応じ特性差の検出結果が出力される。以上の処理は通常の画素を出力するタイミングと同タイミングで行われる。これにより、例えば1フレーム毎にフレーム内の任意のタイミングでテスト期間を設定するというような必要はない。そのため、画素数の増大に伴いフレームレートが増大した場合も、テスト期間を入れ込むことなくリアルタイムでの特性差検出ができるため、有用である。また、検査工程等の特定の時点に誤差を検出し補正するような方式においては、その後の経時変化や温度等の条件の変化により誤差データに変化が生じても、正確な補正が行われる。
また、このAD変換器間の特性差の検出出力は、実際に信号が入力された結果、検出された値である。これにより、入力の信号レベルが低い場合も高い場合もそれに応じたAD変換器間の特性差検出が行われる。これにより、従来技術のように、黒レベルで誤差を検出し、その結果で補正を行うことにより、黒レベルから離れた条件では誤差が異なるために正確な補正が行われない、という問題は生じにくい。
AD変換器間の特性の誤差として、オフセット誤差、ゲイン誤差と分けて考えることが可能である。例えば黒レベルで誤差を検出するようなケースでは、オフセット誤差を検出しているとみなせる。ゲイン誤差がゼロの場合については、誤差がレベルにかかわらず一定のためオフセットのみの誤差の補正により対応可能である。しかし、ゲインの誤差があるケースにおいては誤差がレベルに応じて変化するため、オフセットの誤差を補正するだけでは補正が不十分となる。実施の形態1においては実際の信号レベルに対して2つのAD変換器により誤差を検出可能なため、結果として、信号レベルに応じてオフセット誤差とゲイン誤差を合わせた誤差を検出していることとなる。
以上によりAD変換器間の特性の誤差を入力される信号レベルに応じて精度良く検出することができ、この検出結果を用いることによりAD変換器の特性のばらつきに起因する縦筋を改善することができる。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例は、実施の形態1において増設AD変換器の追加に伴う特性劣化を改善する構成を追加した一例である。
図6は、さらに負荷601の構成を含む撮像素子600の構成を示すブロック図である。その他の構成については図1及び実施の形態1と同様であるため、図示及び説明を省略する。実施の形態1において、画素カラム111の画素の出力は、AD変換器113と増設AD変換器121の2つのAD変換器に接続されているため画素カラム111は他の画素カラムに比較して負荷容量が増加している。実施の形態1の変形例においては、図1における撮像素子100において、画素カラム111以外の画素カラムの画素とAD変換器を接続配線に対し、負荷を追加した構成となっている。これにより、画素カラム111の画素の出力に対する負荷容量と、それ以外のカラムの画素の出力に対する負荷容量を等しくすることが可能である。これにより、AD変換器の入力で誤差が発生することを回避できる。
(実施の形態2)
以下、図7および図2〜5を用いて、実施の形態2を説明する。但し、図2〜5についての内容は、実施の形態1において説明した内容と同様のため説明を省略する。
[2−1.構成]
図7は、本技術の実施の形態2における撮像素子700を示すブロック図である。撮像素子700は、画素とAD変換器は、第1のクラスタ710、第2のクラスタ720に分割される。
実施の形態2における撮像素子700では、クラスタ710、クラスタ720は、全体の長方形の領域に対し、複数の画素112を備えた画素部を上下から櫛形に分割するように配置されている。AD変換器は画素部の上下に配置されている。画素部は全体としては長方形の領域に配置されているが、カラム毎に上下のAD変換器に交互に接続される構成となっている。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。なお、ここで画素部の上下とは、複数の画素112がなす行列のカラム方向の上下を指す。
撮像素子700における画素とAD変換器の構成では、クラスタ710、クラスタ720上下に櫛形に分割されている2つのクラスタに分割された例を示しているが、4つのクラスタに分割され、クラスタ710、クラスタ720と合わせた長方形の領域と同様な領域が、引き続き横に並列に配置された構成もあり得る。
クラスタ710、画素カラム111を含む複数の画素カラム、AD変換器113を含む複数のAD変換器との関係、クラスタ720、複数の画素カラム、第1増設AD変換器121を含む複数のAD変換器との関係は実施の形態1と同様である。
図7に示した画素とAD変換器の構成(撮像素子700)は、図2の画素部210、AD変換部230に対応する。
図7の画素112の構成は図3に示したものと同様である。図7のAD変換器113の構成は図4に示したものと同様である。撮像装置の全体構成を示すブロック図は図5に示したものと同様である。
[2−2.動作]
実施の形態1とクラスタ構成が異なるが、実施の形態1と基本的な動作は同様である。
[2−3.効果等]
実施の形態1と同様に、クラスタが異なるAD変換器間の特性の誤差を精度良く検出することができる。この検出結果を用いることによりクラスタが異なるAD変換器の特性のばらつきに起因する弊害を減少することができる。実施の形態2ではクラスタが異なるAD変換器の特性のばらつきに起因する弊害は、クラスタ上下に櫛形に分割されているため1カラムおきの縦筋となり、この縦筋を改善することができる。
(実施の形態3)
以下、図8および図2〜5を用いて、実施の形態2を説明する。但し、図2〜5の個々の図の内容は、実施の形態1において説明した内容と同様のため説明を省略する。
[3−1.構成]
図8は、本技術の実施の形態3における撮像素子800を示すブロック図である。実施の形態3における撮像素子800において、画素とAD変換器は、上下のクラスタ、すなわち、クラスタ810及びクラスタ820に2分割される。
実施の形態3における撮像素子800では、クラスタ810、クラスタ820は、全体の長方形の領域に対し、上下に2分割された長方形の領域である。AD変換器は最上部、最下部に配置されている。画素は全体としては長方形の領域に配置され、上下に2分割され、上側の画素は最上部のAD変換器に接続され、下側の画素は最下部のAD変換器に接続される。電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。なお、ここで上下とは、複数の画素112がなす行列のカラム方向の上下を指す。
撮像素子800における画素とAD変換器の構成では、クラスタ810、クラスタ820が上下に2分割された例を示しているが、例えば4つのクラスタに分割され、クラスタ810、クラスタ820と合わせた長方形の領域と同様な領域が、引き続き横に並列に配置された構成も考えられる。
クラスタ810は、特定画素814を含む上段の複数の画素、AD変換器813を含む上段の複数のAD変換器を有する。クラスタ820は、下段の複数の画素、AD変換器821を含む下段の複数のAD変換器を有する。
画素カラム811は、画素812を含む上段にある複数の画素、特定画素814、下段にある複数の画素を有する。画素カラム811の特定画素814を含む上段の複数の画素はAD変換器813に接続される。画素カラム811の特定画素814および下段の複数の画素はAD変換器821に接続される。画素カラム811以外のカラムについても同様に、上段の複数の画素は対応する上段のAD変換器に接続され、特定画素、下段にある複数の画素は対応する下段AD変換器に接続される。このとき、特定画素814の出力からみて、AD変換器813とAD変換器821は電気的に並列に接続されている。
ここで特定画素とは、任意の画素であってよいが、図8に示す例では、クラスタ810の画素の最下段にあり、クラスタ820との境界に接しているラインにある画素を示す。特定画素は、カラムの上段AD変換器と下段AD変換器上記に接続される。このため特定画素は、通常の画素に比較して出力の負荷容量が増える。
特定画素814の構成例を図9の画素回路900に示す。画素回路900は画素回路300に対し、垂直選択トランジスタ901が追加され、出力が出力1と出力2の2系統としている。出力1は上段のAD変換器813に接続され、出力2は下段のAD変換器821に接続される。これにより、出力1と出力2から見た負荷容量をほぼ同等にすることが可能である。
但し、負荷容量が増えることの影響が問題ない場合、もしくは画素の構成を均一にすることを優先する場合には、通常の画素と同等とし、出力を上下のAD変換器に接続してもかまわない。
画素812を含む、通常の画素は図3に示した構成である。通常の画素とは、特定画素以外の画素を指す。
実施の形態3における撮像素子800は、図2の画素部210、AD変換部230に相当する。図8ではAD変換器が上下に分割されているが、AD変換部230は、上下のAD変換器を合わせたものと対応し、すべてのAD変換器の出力が信号処理回路240に入力される。その他は実施の形態1で説明した内容と同様である。
[3−2.動作]
以上のように構成された図8に示す実施の形態3における撮像素子800と、図2に示す撮像装置200についてその動作を以下説明する。
前述のように、クラスタ810、クラスタ820は、画素は上下に2分割され、電源、GNDは、それぞれのクラスタに分配、供給され、供給先のクラスタでは電源、GNDは共通である。クラスタ810、クラスタ820においてクラスタ内の画素またはAD変換器は、レイアウト上で近接した配置である、電源が共通である、GNDが共通である、という共通な特徴を有している。このため、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが小さい。以下、説明上、クラスタ内の、画素カラムの画素、AD変換器のそれぞれ相互間のばらつきは無視できるレベルであり、特性は同等とする。
それに対してクラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきが大きい。そのため、クラスタが異なる、画素カラムの画素、AD変換器は、それぞれ相互間のばらつきを抑制することが必要である。そのため、ここでは、クラスタが異なる上下のAD変換器の相互間のばらつきを検出する方法を示す。
まず、画素カラム811の動作について説明を行う。
前述のように、AD変換器813とAD変換器821は、いずれも共通の特定画素814の画素の出力に接続される。画素は、垂直選択回路220の出力タイミングにより基本的に上側の画素から順次選択される。図8に示す画素とAD変換器の構成(撮像素子800)においては、クラスタが上下に分割されている。それぞれのクラスタで並行してそれぞれのクラスタの上側の画素から順次選択され、垂直信号線に出力され、AD変換器813、AD変換器821に入力される。
特定画素814の読み出しタイミングは通常の画素の読み出しタイミングに対して制約はないが、ここでは、通常の画素の読み出しが終了した後に読み出すこととする。例えば1カラムが1080画素の場合について説明を行う。画素は上下2分割されるため、画素カラム811は、上側は特定画素を含む540画素、下側も540画素の画素より構成される。上側、下側のクラスタ内の540画素は、それぞれのクラスタで上側から順次読み出される。上側クラスタ、下側クラスタの1番目、から540番目のタイミングで上下のAD変換器でそれぞれ540画素の通常の読み出しが終了した後、541番目のタイミングで特定画素814を上下のAD変換器で同時に読み出す。その後、特定画素814をAD変換したAD変換器813とAD変換器821の出力デジタル値の差分を検出する。
以上、画素カラム811の動作について説明を行ったが他のすべてのカラムに対しても同様の処理を行う。
[3−3.効果等]
以上により、クラスタが異なるAD変換器間の特性の誤差を精度良く検出することができる。クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差を検出することができ、この誤差に基づき補正を行うことにより、クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差に伴う弊害を低減することができる。実施の形態3のクラスタ構成においては、クラスタが上下に分割されているため、クラスタ810、クラスタ820間のAD変換器の誤差に伴う弊害は、クラスタ境界である特定画素の水平ラインと次の水平ラインとの間の段差による横筋であり、この横筋を改善することができる。
(実施の形態4)
[4−1.構成]
図10は、本技術の実施の形態4における撮像素子1000においてクラスタと補正処理回路の構成を示した図である。実施の形態4において、クラスタは、第1クラスタ110、第2クラスタ120に2分割された場合の例を示している。
図10では、第1クラスタ110、第2クラスタ120の内部の画素について省略し記載しているが、図1と同様である。
第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力、第2クラスタ120内にある増設AD変換器121および複数のAD変換器の出力は補正処理回路1010に入力される。補正処理回路1010は減算器1111、補正処理部1112を有する。AD変換器113および増設AD変換器121の出力は減算器1111に入力される。第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力は補正処理部1112に入力される。減算器1111の出力は、補正処理部1112、補正処理部1122に入力される。
[4−2.動作]
補正処理回路1010は、第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差の補正を行う。減算器1111は増設AD変換器121の出力からAD変換器113の出力を減算した差分値を出力する。減算器1111の出力は第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差と見なされる。第1クラスタ110内の複数のAD変換器に対しては上記差分値の1/2を加算し、第2クラスタ120内のAD変換器に対しては上記差分値の1/2を減算する。これによりクラスタ間のAD変換器の誤差による段差を改善することができる。
第1クラスタ110内および第2クラスタ120内のAD変換器の個数を、増設AD変換器を除きN個とする。第1クラスタ110内のAD変換器の出力値をD1(n)(n=0〜N-1)、第2クラスタ120内のAD変換器の出力値をD2(n)(n=0〜N-1)、第2クラスタ120内の増設AD変換器の出力値をD2aとする。減算器1111の出力値をDd12とすると、
Dd12=D2a−D1(N-1) ・・・式(4−1)
となる。
第1クラスタ110内のAD変換器の出力値をD1’(n)(n=0〜N-1)、補正処理部の出力値をD2’(n)(n=0〜N-1)とすると、
D1’(n)=D1(n)+Dd12×(1/2) ・・・式(4−2),
D2’(n)=D2(n)−Dd12×(1/2) ・・・式(4−3)
とすれば良い。
[4−3.効果等]
すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。例えば、AD変換器は10bit出力であり、0から1023の値を取るものとする。D1(n)(n=0〜N-1)はすべて同一の値500という値をとり、D2aおよびD2(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値508をとった場合については、式(4−1)より
Dd12=508−500=8
となる。この値8がクラスタ間のAD変換器の誤差と見なされる。
式(4−2)、式(4−3)より
D1’(n)=500+8/2=504
D2’(n)=508−8/2=504
となり、D1’(n)とD2’(n)とは等しくなる。
以上のように2つのクラスタ間のAD変換器の誤差を補正でき、縦筋をなくすることができる。上記においては、すべてのAD変換器の入力が一定値である場合について説明したが、すべてのAD変換器の入力が一定値でない場合であってもクラスタ間のAD変換器の誤差を補正することは可能である。
(実施の形態5)
[5−1.構成]
図11は、本技術の実施の形態5における撮像素子1100の、クラスタと補正処理回路の構成を示した図である。実施の形態5における撮像素子1100は、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130、補正処理回路1010を有する。
図11において、クラスタは、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130の3個の例を示しており、第2クラスタ120を中心に、左右のクラスタとして第1クラスタ110、第3クラスタ130を一例として配置している。第3クラスタ130の図では説明上必要な増設AD変換器のみ記載しているが、第2クラスタ120と同等な構成である。図11では、図10同様にクラスタ内部の画素について省略し記載しているが、図1と同様である。
第1クラスタ110内にあるAD変換器113を含む複数のAD変換器の出力、第2クラスタ120内にある増設AD変換器121および複数のAD変換器の出力、第3クラスタ130内にある増設AD変換器131および複数のAD変換器の出力は、補正処理回路1010に入力される。補正処理回路1010は、減算器1111、補正処理部1112、減算器1121、補正処理部1122を有する。
AD変換器113および増設AD変換器121の出力は減算器1111に入力される。第1クラスタ110内にあるAD変換器113および複数のAD変換器の出力は補正処理部1112に入力される。減算器1111の出力は、補正処理部1112、補正処理部1122に入力される。
AD変換器123および増設AD変換器131の出力は減算器1121に入力される。減算器1121の出力は、補正処理部1122に入力される。
[5−2.動作]
補正処理回路1010は、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差の補正を行う。減算器1111は、増設AD変換器121の出力からAD変換器113の出力を減算した差分値を出力する。減算器1121は増設AD変換器131の出力からAD変換器123の出力を減算した差分値を出力する。
減算器1111の出力は第1クラスタ110、第2クラスタ120間のAD変換器の誤差と見なされ、減算器1121の出力は第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差と見なされる。
減算器1111および減算器1121の出力により、第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130間のAD変換器の誤差による変化を把握することができる。この変化がなだらかになるようLPF処理を行ったのと同様な処理を行うことによりクラスタ間のAD変換器の誤差による段差を改善することができる。
各クラスタ内のAD変換器の個数を、増設AD変換器を除きN個とする。第1クラスタ110、第2クラスタ120、第3クラスタ130のAD変換器の出力値をそれぞれ、
D1(n)(n=0〜N-1),
D2(n)(n=0〜N-1),
D3(n)(n=0〜N-1)
とする。
第2クラスタ120、第3クラスタ130の増設AD変換器の出力値をそれぞれ、D2a、D3a、とする。
ここでは、すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。クラスタ毎に同一の誤差が発生した場合、D1(n)、D2(n)、D3(n)は、いずれのnに対しても同じ値となり、この値をD1b、D2b、D3bとすると、
D1(n)=D1b(n=0〜N-1),
D2(n)=D2b(n=0〜N-1),
D3(n)=D3b(n=0〜N-1)
となる。また、
D2a=D2b,
D3a=D3b
と表すことができる。
減算器1111、減算器1121の出力値をそれぞれDd12、Dd23とすると、
Dd12=D2a−D1b ・・・式(5−1),
Dd23=D3a−D2b ・・・式(5−2)
となる。
以上より、D1(n)、D3(n)を、D2(n)を使用して表すと、
D1(n)=D2(n)−Dd12 (n=0〜N-1),
D3(n)=D2(n)+Dd23 (n=0〜N-1)
となる。
補正後のD2(n’)は、D1(n)、D2(n)、D3(n)に対して1/4、2/4、1/4の係数を乗算し加算したとすると、
D2(n’)=D2(n)−(1/4)×Dd12+(1/4)×Dd23 (n=0〜N-1) ・・・式(5−3)
となる。
一般には、クラスタは上記3個に加え、図11における第2クラスタ120と同等な構成が、第2クラスタ120の右側に複数個連続し配置される。下記では、主に3個のクラスタの中心にある第2クラスタ120の補正について説明を行ったが、クラスタが4個以上の場合は順次中心となるクラスタが右側にシフトし、左右のクラスタと合わせた3個のクラスタで同様な処理を行うものとする。
さらに、上記では、左右のクラスタと合わせた3個のクラスタでの処理について説明を行ったが、クラスタ数が多い場合、使用する左右のクラスタを増し、例えば左右をそれぞれ2個のクラスタ使用し、全部で5個のクラスタのデータを使用してもかまわない。
また、使用する左右のクラスタの個数は必ずしも同一でなくともよい。
[5−3.効果等]
すべてのAD変換器の入力は一定値である場合について考える。例えば、AD変換器は10bit出力であり、0から1023の値を取るものとする。具体的にD1(n)(n=0〜N-1)はすべて同一の値500という値をとり、D2aおよびD2(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値508という値をとり、D3aおよびD3(n)(n=0〜N-1)もすべて同一の値504という値をとった場合について説明する。この場合、式(5−3)より
D2(n’)=505 (n=0〜N-1)
となり、元のD2(n)が左右の値に対して突出が改善される。
以上のように、クラスタ間のAD変換器の誤差を補正でき、縦筋をなくすることができる。上記においては、すべてのAD変換器の入力が一定値である場合について説明したが、すべてのAD変換器の入力が一定値でない場合であってもクラスタ間のAD変換器の誤差を補正することは可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜5を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜5で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、実施の形態1〜5では、撮像手段(イメージセンサ)の一例として固体撮像素子であるCMOSイメージセンサを説明した。しかし、撮像手段はカラム型AD変換器を有するものであればよく、CMOSイメージセンサや固体撮像素子に限定されない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、撮像装置に適用可能である。具体的には、スタジオ用カメラ、業務用カメラ、デジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話機、スマートフォンなどに使用される撮像装置として、本開示は適用可能である。
100,520,600,700,800,1000,1100 撮像素子
200,500 撮像装置
110,120,130,710,720,810,820 クラスタ
111,811 画素カラム
112,812 画素
113,123,400,813,821 AD変換器
121,131 増設AD変換器
210 画素部
220 垂直選択回路
230 AD変換部
240 信号処理回路
250 水平シフトレジスタ
260 制御回路
300,900 画素回路
301 フォトダイオード
302 FD
306 水平選択トランジスタ
304 リセットトランジスタ
305 ソースフォロアトランジスタ
303,901 垂直選択トランジスタ
401,403 加算器
402,404 積分回路
405 量子化器
406 DA変換器
407 デシメーションフィルタ
500 撮像装置
510 レンズ
530 信号処理回路
540 コントローラ部
601 負荷
814 特定画素
1111,1121 減算器
1112,1122 補正処理部
1010 補正処理回路

Claims (11)

  1. 光電変換された画素信号を出力する二次元に配置された複数の画素と、
    前記複数の画素に含まれる第1画素カラムの画素の出力と接続され、前記出力の信号をデジタル信号に変換する第1アナログデジタル変換器と、
    前記第1画素カラムの画素の前記出力が接続された増設アナログデジタル変換器と、を有する、
    撮像装置。
  2. 前記第1画素カラムを含む複数の画素カラムを有する第1クラスタと、
    前記第1アナログデジタル変換器を含む、第1クラスタの複数のアナログデジタル変換器と、
    第2画素カラムを含む複数の画素カラムを有する第2クラスタと、
    前記第2画素カラムの画素の出力信号をデジタル信号に変換する第2アナログデジタル変換器を含む、第2クラスタの複数のアナログデジタル変換器と、を有し、
    前記増設アナログデジタル変換器は前記第2クラスタに含まれ、
    前記第1クラスタに含まれる複数の画素カラムの出力が接続された前記第1クラスタの複数のアナログデジタル変換器と、
    前記第2クラスタに含まれる複数の画素カラムの出力が接続された前記第2クラスタの複数のアナログデジタル変換器とは、二次元に配置された複数の画素に対して同一側に位置する、
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1クラスタと前記第2クラスタは隣接している、
    請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記第1画素カラムを含む複数の画素カラムを有する第1クラスタと、
    前記第1アナログデジタル変換器を含む複数のアナログデジタル変換器と、
    前記第2画素カラムを含む複数の画素カラムを有する第2クラスタと、前記第2アナログデジタル変換器を含む複数のアナログデジタル変換器と、を有し、
    前記第1クラスタの複数の画素カラムと前記第2クラスタの複数の画素カラムはそれぞれ交互に位置し、
    第1クラスタに属する複数のアナログデジタル変換器と第2のクラスタに属する複数のアナログデジタル変換器が、二次元に配置された複数の画素に対して異なる側に位置する、
    請求項1記載の撮像装置。
  5. さらに負荷を有し、前記負荷は、前記増設アナログデジタル変換器が接続されていない画素カラムの画素と、アナログデジタル変換器とを接続する配線に接続されている、
    請求項2記載の撮像装置。
  6. 前記第1クラスタに含まれる複数の画素カラムと、
    前記第2クラスタに含まれる複数の画素カラムとは、電源線が異なる、又は、グランド線が異なる、
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1クラスタに含まれる複数の画素カラムは電源線又はグランド線が共有され、
    前記第2クラスタに含まれる複数の画素カラムは電源線又はグランド線が共有されている、
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. さらにデジタル処理回路を有し、
    前記増設アナログデジタル変換器のデジタル出力に基づき、第1クラスタの複数のアナログデジタル変換器のデジタル出力を補正する、
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記デジタル処理回路は、
    前記第1アナログデジタル変換器のデジタル出力と前記増設アナログデジタル変換器のデジタル出力を用い前記第1クラスタと前記第2クラスタ間の誤差を検出し、
    検出された前記誤差に基づき、前記第1クラスタの複数のアナログデジタル変換器のデジタル出力を補正する、
    請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記デジタル処理回路は、さらに第3クラスタを有し、
    前記第2アナログデジタル変換器のデジタル出力と第3クラスタの増設アナログデジタル変換器のデジタル出力を用い前記第2クラスタと前記第3クラスタ間の誤差を検出し、
    検出された前記誤差に基づき、前記第2クラスタの複数のアナログデジタル変換器のデジタル出力を補正する、
    請求項9記載の撮像装置。
  11. 行列上に配置された複数の画素が上クラスタと下クラスタに分類されており、
    第1画素カラムに含まれる複数の画素は、上クラスタに含まれる第1グループの画素と下クラスタに含まれる第2グループの画素を含み、
    前記第1グループの画素は上部のアナログデジタル変換器に接続され、
    前記第2グループの画素は下部のアナログデジタル変換器に接続されており、
    第1グループの画素のうち少なくとも1つの画素は前記下部のアナログデジタル変換器にも接続されている、
    撮像装置。
JP2015557585A 2014-01-15 2014-09-18 撮像装置 Withdrawn JPWO2015107575A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014004744 2014-01-15
JP2014004744 2014-01-15
PCT/JP2014/004805 WO2015107575A1 (ja) 2014-01-15 2014-09-18 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2015107575A1 true JPWO2015107575A1 (ja) 2017-03-23

Family

ID=53542504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015557585A Withdrawn JPWO2015107575A1 (ja) 2014-01-15 2014-09-18 撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20160028978A1 (ja)
JP (1) JPWO2015107575A1 (ja)
WO (1) WO2015107575A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060071A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP6779038B2 (ja) * 2016-06-01 2020-11-04 キヤノン株式会社 撮像素子及びその制御方法、撮像装置及びその制御方法
US10917107B2 (en) 2017-01-17 2021-02-09 Sony Corporation Analog-digital converter, solid-state image sensing device, and electronic system
WO2018163679A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 アナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器
JP7175703B2 (ja) * 2018-10-17 2022-11-21 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2022144245A (ja) 2021-03-18 2022-10-03 キヤノン株式会社 光電変換装置、電子機器および基板

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7304674B2 (en) * 2002-11-15 2007-12-04 Avago Technologies General Ip Pte Ltd Sampling image signals generated by pixel circuits of an active pixel sensor (APS) image sensor in a sub-sampling mode
JP4380439B2 (ja) * 2004-07-16 2009-12-09 ソニー株式会社 データ処理方法およびデータ処理装置並びに物理量分布検知の半導体装置および電子機器
US7538304B2 (en) * 2006-03-30 2009-05-26 Aptina Imaging Corporation Reducing noise in an imager by sampling signals with a plurality of capacitances connected to an output line
JP4847202B2 (ja) * 2006-04-27 2011-12-28 キヤノン株式会社 撮像装置及び放射線撮像システム
JP2008124548A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置、その駆動方法及びカメラ
JP2011040807A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP2012015587A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Toshiba Corp 固体撮像装置
US8462240B2 (en) * 2010-09-15 2013-06-11 Aptina Imaging Corporation Imaging systems with column randomizing circuits
US8809759B2 (en) * 2011-10-11 2014-08-19 Omnivision Technologies, Inc. Multiple-row concurrent readout scheme for high-speed CMOS image sensor with backside illumination
JP2013240002A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Sony Corp 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器
KR101999341B1 (ko) * 2012-11-27 2019-10-01 삼성전자주식회사 이미지 센서, 및 이를 포함하는 시스템
JP6112960B2 (ja) * 2013-05-08 2017-04-12 キヤノン株式会社 光電変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160028978A1 (en) 2016-01-28
WO2015107575A1 (ja) 2015-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9979916B2 (en) Imaging apparatus and imaging system
WO2015107575A1 (ja) 撮像装置
US9584745B2 (en) Image sensors with N-row parallel readout capability
US8264580B2 (en) Solid state imaging device, signal processing method of solid-state imaging device and imaging apparatus capable of removing vertical smears
JP5106092B2 (ja) 固体撮像装置およびカメラ
US8780238B2 (en) Systems and methods for binning pixels
US8780236B2 (en) Imaging apparatus for correcting noise when a quantity of pixels in an invalid pixel area is small
US9998715B2 (en) Solid-state imaging device, imaging system, and signal processing method correcting a read-out signal
JP5988744B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP5526840B2 (ja) 画像信号処理装置、撮像装置、画像信号処理方法、およびプログラム
CN110944126B (zh) 成像系统和对图像传感器进行黑阶校正的方法
JP2016213740A (ja) 撮像装置及び撮像システム
US9749571B2 (en) Imaging apparatus and imaging system
JP5260979B2 (ja) 撮像システム、信号処理回路、及び信号処理方法
US20110102646A1 (en) Solid-state imaging device, camera system, solid-state imaging device reading method and program
US9307174B2 (en) Solid-state imaging apparatus using counter to count a clock signal at start of change in level of a reference signal
US9894288B2 (en) Image forming method for forming a high-resolution image, and a related image forming apparatus and image forming program
CN211959369U (zh) 图像传感器
JP7322552B2 (ja) 光電変換装置、ラインセンサ、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2016111378A (ja) 固体撮像装置
US20220303486A1 (en) Photoelectric conversion device, electronic device, and substrate
US20230179890A1 (en) Photoelectric conversion apparatus and equipment
JP2015177256A (ja) 固体撮像装置
WO2018124057A1 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2020036256A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20170105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170214