JP5526840B2 - 画像信号処理装置、撮像装置、画像信号処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
このベイヤ配列は、色よりも輝度の解像度を重視した配列である。
その結果、本来カラーフィルタの透過領域ではない波長で信号値が得られるという、いわゆる混色が発生する。
この方法によって1画素あたりのトランジスタ数を少なくすることができる。たとえばジグザグ型4画素共有方式がある(非特許文献1参照)。
この共有方式の場合には、同じGr画素でも2種類のレイアウト構造を持つ。レイアウト構造が違うために、混色量は非対称になる。
さらにこの影響は、携帯電話用途などで用いられる小型モジュールのように、入射角がセンサ面の垂直方向から大きく傾く用途において顕著に現れる。画素の微細化につれて混色量の非対称性を補正できる高精度な補正方法が必要となる。
この方法では、補正対象となる画素の信号値から、補正対象となる画素の横方向片側に隣接する画素の信号値に色温度とアドレス固有の補正パラメータを掛けたものを、減算することによって混色の補正を行う。
この方法での演算式は次式で表され、行方向からの混色は補正可能である。
R’(x,y) = R(x,y) − α(x,y)× Gr(x,y)
B’(x,y) = B(x,y) − β(x,y)× Gb(x,y)
ここで、α(x,y)=R / Gr(x,y)−a(K)
β(x,y)=B / Gb(x,y)−b(K) ※Kは色温度
全画素一様にパラメータを持つ構成では、補正精度が不十分なため、画素の微細化に伴う混色の劣化に対応できないという問題点がある。
さらに、B画素と同行にあるG画素(以下、Gb)とR画素と同行にあるG画素(以下、Gr)の間の混色の違いに対応することができないという問題点もある。
この問題点を解決するために、特許文献2では、色温度に応じて補正係数を変える方法を採用している。
しかし、この方法では、色温度を算出するシステムが必要になり、さらに、色温度毎に異なる補正パラメータを格納するメモリを搭載する必要があるため、混色補正に要する回路規模が大きくなるという問題点がある。
その他の問題点として、G画素の混色補正を行うことができないため、Gr、Gb間にカラーフィルタの下層のレイアウト形状が異なるために混色の差が出るときに発生する画素劣化が顕著になるという問題点もある。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.撮像装置の全体構成例
2.混色補正回路の構成および機能
3.補正パラメータの取得方法
4.カメラシステムの構成例
図2は、図1の固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群を含む要部を示すブロック図である。
この固体撮像素子100は、図1および図2に示すように、撮像部としての画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、およびタイミング制御回路140を有する。
さらに、固体撮像素子100は、画素信号読み出し回路としてのADC(アナログデジタル変換装置)群であるカラム処理回路群150、並びにDAC(デジタル−アナログ変換装置)161を含むDACおよびバイアス回路160を有する。
固体撮像素子100は、アンプ回路(S/A)170、画像信号処理装置180、およびメモリ190を有する。
これらの構成要素のうち、画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、カラム処理回路群(ADC群)150、DACおよびバイアス回路160、並びにアンプ回路(S/A)170はアナログ系回路により構成される。
また、タイミング制御回路140、画像信号処理装置180、およびメモリ190はデジタル系回路により構成される。
画像信号処理装置180では、メモリ190内に格納された信号より混色補正、ホワイトバランス処理、縦線欠陥や点欠陥の補正、信号のクランプ処理を行ったり、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、間欠動作などデジタル信号処理を行う。
画像信号処理装置180は、図2に示すように、混色補正パラメータPRM、アドレス情報ADR、および色情報CLRの供給を受けて、混色補正処理を行う。
画像信号処理装置180は、混色補正対象画素の信号値から、混色補正対象画素に隣接する画素の信号値とアドレス固有の補正パラメータを掛け合わせた値を、減算することで、色温度に依存しない混色の補正を行う混色補正回路200を含む。
混色補正回路200は、この混色補正演算をオートホワイトバランス処理の演算前に行う。
この混色補正回路200の具体的な構成および機能については後で詳述する。
また、メモリ190には、たとえばアドレス情報ADR、および色情報CLRが与えられ、テーブルにセットされた混色補正を行うための混色補正パラメータPRMが混色補正回路200に供給される。
画素部110は、画素が撮像面を形成するように行および列方向に配列され、光電変換する受光部を複数個有し、複数の受光部のそれぞれに入射光を複数の色成分に分光するフィルタを有している。
画素部110は、その画素配列として、たとえば図3に示すようなベイヤ配列が採用される。
すなわち、撮像素子100のカラーフィルタの配列として、色再現性が良好な、色の3原色のうち緑(G)を2つ(Gr,Gb)、赤(R)、青(B)を一つずつ用いたベイヤ配列が知られている。
そして、画素部110は、図3に示すベイヤ配列を最小の単位ユニットUNTとし、この単位ユニットUNTが図4に示すように、マトリクス状に配列されている。
画素部110は、RGBの何れかの色のフィルタFLTを有する複数の有効画素を有する有効画素領域と、ブランキング領域を含んで構成される。
図5は、本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。
単位画素110Aは、1個のフォトダイオード111に対して、転送素子としての転送トランジスタ112、リセット素子としてのリセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114、および選択トランジスタ115の4トランジスタを能動素子として有する。
転送トランジスタ112は、フォトダイオード111と出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。
転送トランジスタ112は、転送制御線LTxを通じてそのゲート(転送ゲート)に駆動信号TGが与えられることで、光電変換素子であるフォトダイオード111で光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ113は、リセット制御線LRSTを通してそのゲートにリセットRSTが与えられることで、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインLVDDの電位にリセットする。
そして、選択制御線LSELを通して制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)SELが選択トランジスタ115のゲートに与えられ、選択トランジスタ115がオンする。
選択トランジスタ115がオンすると、増幅トランジスタ114はフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を垂直信号線116に出力する。垂直信号線116を通じて、各画素から出力された電圧は、画素信号読み出し回路としてのカラム処理回路群150に出力される。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113、および選択トランジスタ115の各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時並列的に行われる。
これらのリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELは、画素駆動部としての垂直走査回路120により駆動される。
ADC群150では、ADCブロック(各カラム部)でそれぞれ、画素部110のアナログ出力をDAC161からの参照信号(ランプ信号)RAMPを使用したAPGA対応積分型ADC、およびデジタルCDSを行い、数ビットのデジタル信号を出力する。
本実施形態のカラム処理回路群150は、ADCブロックであるカラム処理回路(ADC)151が複数列配列されている。
すなわち、カラム処理回路群150は、kビットデジタル信号変換機能を有し、各垂直信号線(列線)116−1〜116−n毎に配置され、列並列ADCブロックが構成される。
各ADC151は、DAC161により生成される参照信号を階段状に変化させたランプ波形である参照信号RAMP(Vslop)と、行線毎に画素から垂直信号線を経由し得られるアナログ信号Vslとを比較する比較器(コンパレータ)151−1を有する。
さらに、各ADCは、比較時間をカウントし、カウント結果を保持するカウンタラッチ151−2を有する。
各カウンタラッチ151−2の出力は、たとえばkビット幅の水平転送線LTRFに接続されている。
そして、水平転送線LTRFに対応したk個のアンプ回路170、および画像信号処理装置180が配置される。
このとき、比較器151−1と同様に列毎に配置されたカウンタラッチ151−2が動作している。
各ADC151は、ランプ波形のある参照信号RAMP(電位Vslop)とカウンタ値が一対一の対応を取りながら変化することで垂直信号線116の電位(アナログ信号)Vslをデジタル信号に変換する。
ADC151は、参照信号RAMP(電位Vslop)の電圧の変化を時間の変化に変換するものであり、その時間をある周期(クロック)で数えることでデジタル値に変換する。
アナログ信号Vslと参照信号RAMP(Vslop)が交わったとき、比較器151−1の出力が反転し、カウンタラッチ151−2の入力クロックを停止し、または、入力を停止していたクロックをカウンタラッチ151−2に入力し、AD変換を完了させる。
タイミング制御回路140においては、画素部110、カラム処理回路群150等の各ブロックでの信号処理に必要なタイミングを作成している。
画像信号処理装置180では、メモリ190内に格納された信号より混色補正、ホワイトバランス処理、縦線欠陥や点欠陥の補正、信号のクランプ処理を行ったり、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、間欠動作などデジタル信号処理を行う。
なお、メモリ190には、画素行毎に送信されるデジタル信号が格納される。
また、メモリ190には、たとえばアドレス情報ADR、および色情報CLRが与えられ、テーブルにセットされた混色補正を行うための混色補正パラメータPRMが混色補正回路200に供給される。
本実施形態の固体撮像素子100においては、画像信号処理装置180のデジタル出力がISPやベースバンド(baseband)LSIの入力として送信される。
以下に、本実施形態に係る混色補正回路200の構成および機能について具体的に説明する。ここでは、固体撮像素子100におけるカラーフィルタ上の混色を補正するための演算処理を中心に説明する。
混色補正回路200は、混色補正対象画素に隣接する周辺画素として、混色補正対象画素に対して、画素配列の横方向かつ縦方向、または横方向かつ斜め方向、または横方向かつ縦方向かつ斜め方向に隣接する画素を採用する。
混色補正回路200は、同色のカラーフィルタで構成される画素に対する混色補正演算は、隣接する周辺画素のカラーフィルタの配置によって異なる補正パラメータで演算を行う機能を有する。
また、混色補正回路200は、同色のカラーフィルタで構成される画素の混色補正演算をカラーフィルタの下層のレイアウト形状によって異なる補正パラメータで演算を行う機能を有する。
混色補正回路200は、補正パラメータを、混色補正対象画素のアドレスを変数とした多項式に近似した補正パラメータとし、この多項式における係数をメモリ190に記憶する機能を有する。
この場合、混色補正回路200は、アドレスを変数とした多項式において、最上限値または最下限値で補正パラメータをクリップする機能を有し、このクリップする値をメモリ190に記憶する。
混色補正回路200は、アドレスを変数とした多項式として、i個の変曲(きょく)点で(i+1)2個にエリア分割し、エリア毎にアドレスを変数とした多項式とし、この多項式の係数をメモリ190に記憶する機能を有する。
すなわち、本実施形態においては、一例として、R(赤)、Rと行方向に隣接するG(緑,Gr)、B(青)、Bと行方向に隣接するG(Gb)を、同一アドレスを持つ最小の単位ユニットUNTとして構成するベイヤ配列が採用される。
このように、混色補正を行うのは以下の理由による。
図6は、各カラーフィルタ画素R,Gr,Gb,Bの分光特性を概念的に示す図である。
図6において、横軸が波長を、縦軸が相対的な感度をそれぞれ示している。
図7は、波長別のシェーディング形状の一例を示す図である。
その結果、本来カラーフィルタの透過領域ではない波長で信号値が得られるという、いわゆる混色成分CMCが発生する。
そして、混色の影響により、図7に示すように、シェーディング形状が異なる。
ここで2つの点で問題となる。
第1は、アドレス毎に混色成分が異なることである。
第2は、Gr,Gbでシェーディング形状が異なることである。
この演算の特徴は以下の通りである。
各画素固有の係数で演算する。これにより、色温度によらず色シェーディングを補正することが可能となる。
Gに対して、GrおよびGbを分離して演算する。これにより、より高精度な色シェーディング補正が可能となる。
アドレス毎に異なる補正パラメータを近似式化して使用する。これにより、メモリ容量を削減することが可能となる。
図8は、本実施形態に係る混色補正回路における演算処理系の基本構成を示す図である。
乗算器201は、混色補正対象画素SPXLに隣接する一の周辺画素PPXL1に対応した出力信号SPPXL1に、アドレス固有の補正パラメータPRM1を乗算する。
乗算器202は、混色補正対象画素SPXLに隣接する一の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2に、アドレス固有の補正パラメータPRM2を乗算する。
加減算器203は、加算部2031および減算部2032を含んで構成される。
加算部2031は、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号とする。
減算部2032は、混色補正対象画素SPXLの信号値SSPXLと、加算部2031の出力補正信号の差分をとる。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、Bの信号が混色補正対象画素SPXL(R)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(R)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、Bの信号が混色補正対象画素SPXL(Gr)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(Gr)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、Bの信号が混色補正対象画素SPXL(Gb)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(Gb)の信号値SSPXLと、補正信号の差分がとられる。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、Rの信号が混色補正対象画素SPXL(B)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(B)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
ここで、数2における補正パラメータの算出方法を示す。
その方法は、まず、分光測定から各色のカラーフィルタを配置した画素の感度応答を測定する。
分光測定結果から、B(Blue)画素、G(Green)画素、R(Red)画素における感度出力の波長依存性を得る。
次に、各画素からの混色量を算出する。たとえばB画素からの混色量(数2中のa41(x,y)、a42(x,y)、a43(x,y))を算出する際は、Bの信号値がGおよびR画素の信号値よりも十分に高いときの波長(例として450nm)を用いる。
この波長領域では、GおよびR画素における感度はB画素からの混色成分となる。
この波長領域内で、単一波長測定を行うことで、B画素からR、Gr、Gbへの混色量の面内分布が得られる。この面内分布から、下記の演算を行う。
a41(x,y) = R(x,y)@ 450nm / B(x,y)@ 450nm
a42(x,y) = Gr(x,y)@ 450nm / B(x,y)@450nm
a43(x,y) = Gb(x,y)@ 450nm / B(x,y)@450nm
ただし、R(x,y):アドレスx,yにおけるR画素の信号値(Gr、Gb、Bについても同様)
同様に、RおよびG画素からの混色量を算出することで、カラーフィルタの色およびアドレス固有の補正パラメータを取得する。
次に、測定により得られたアドレス固有の補正パラメータをオフチップで多項式に近似式化する。
補正パラメータをi個の変曲(きょく)点で(i+1)2個にエリア分割し、エリア毎にアドレスを変数とした多項式に近似する。
さらに、最上限値または最下限値を超える補正パラメータはクリップする。変曲(きょく)点、多項式の係数および最上限値、最下限値をオンチップメモリに記憶する。
変曲(きょく)点N(a,b)と図中の補正パラメータの近似多項式Z(x,y)における係数ABCDEFGHIJKLの値をメモリ190に記憶する。
メモリ190に記憶する値は変曲(きょく)点1個と多項式の係数12個である。
変曲(きょく)点が1個であることから、4つのエリアAR1〜AR4に分割され、エリアAR1〜AR4毎にアドレスを変数とした多項式に近似する。
変曲(きょく)点N1(a,c)、N2(b,d)と図中の補正パラメータの近似多項式Z(x,y)における係数ABCDEFGHIの値をメモリ190に記憶する。
メモリ190に記憶する値は変曲(きょく)点2個と多項式の係数27個である。
変曲(きょく)点が2個であることから、9つのエリアAR1〜AR9に分割され、エリアAR1〜AR9毎にアドレスを変数とした多項式に近似する。
また、図10(B)に示すように、最上限値または最下限値をクリップする場合、その値(M)をメモリ190に記憶する。
図11(A)が理想補正パラメータを示し、図11(B)が1次関数で表現した例を示している。
そこで、本実施形態においては、理想混色補正パラメータを1次関数で表し、メモリ容量の削減を図っている。
図12に示すように、変曲(きょく)点に対応する基準点(J,K)を決め、近似線L1、L2を求める。
この例では、混色補正パラメータPRMは次式で表される。
PRM=ax+bx+c
したがって、1つのテーブルに必要な係数の数は7個となる。
すなわち、1つのテーブルに必要な係数は、傾き係数が4個、定数が1個、下限値および上限値クリップ用の係数が2個の計7個となる。
この補正係数算出部210は、パラメータレジスタ211、乗算器212,213、加算器214,215、および上限・下限判定部216を有する。
乗算器213は、yアドレスとパラメータレジスタ211による傾き係数bを乗算し、その結果を信号S213として加算器214に出力する。
加算器214は、乗算器212の出力信号S212(a*x)と乗算器213の出力信号S213(b*y)とを加算し、信号S214として加算器215に出力する。
加算器214は、加算器214の出力信号(a*x+b*y)にパラメータレジスタ211による定数cを加算し、信号S215として上限・下限判定部216に出力する。
上限・下限判定部216は、パラメータレジスタ211によるクリップ値Mを受けて、最上限値または最下限値を超える補正パラメータを、クリップする。
図14(B)は、Rフィルタ画素がGbフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(C)は、Rフィルタ画素がBフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(D)は、Gフィルタ画素がRフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(E)は、Gフィルタ画素がBフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(F)は、Bフィルタ画素がRフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(G)は、Bフィルタ画素がGrフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
図14(H)は、Bフィルタ画素がGbフィルタ画素に及ぼす影響に関連した理想パラメータと近似式化パラメータとを対比して示している。
画素部110で光電変換によって得られたアナログ信号値はカラム処理回路群150においてデジタルデータに変換され、水平転送走査回路130による水平転送処理により水平転送線LTRF、アンプ回路170を介して混色補正回路200に入力される。
混色補正回路200に入力した信号値はメモリ(RAM)に格納され、近似式化した補正パラメータを用いて、数2に示す行列演算が行われる。混色補正演算は画像信号処理装置180のオートホワイトバランスの演算前に行われる。
数2に示す演算式に従って、混色補正対象画素SPXLの信号値から、補正対象画素の縦、横、斜め方向に隣接する画素の信号値にアドレス固有の補正パラメータを掛けた値を、補正対象画素の信号値から減算することにより混色の補正が行われる。
図15に示す構成では、混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正することが可能である。そのため、光学中心に対する位置によって補正量を変えることができる。
これにより、あらゆる方向からの混色を補正することが可能である。
左列の画素がL1、L2、L3である。
中央列の画像がC1、C2、C3である。
右列の画素がR1、R2、R3である。
そして、中央の画素C2が混色補正対象画素SSPXLとなる。
この場合、図16(A)に示すように、平均化回路204でGr(L2,R2)とGb(C1,C3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(R)に隣接する一の周辺画素PPXL1に対応した出力信号SPPXL1として採用される。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、平均化回路205でB(L1,L3,R1,R3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(R)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(R)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
この場合、図16(B)に示すように、平均化回路204でR(L2,R2)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(Gr)に隣接する一の周辺画素PPXL1に対応した出力信号SPPXL1として採用される。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、平均化回路205でB(C1,C3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(Gr)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(Gr)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
この場合、Gb(L1,L3,R1,R3)画素は未使用である。
この場合、図16(C)に示すように、平均化回路204でR(C1,C3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(Gb)に隣接する一の周辺画素PPXL1に対応した出力信号SPPXL1として採用される。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、平均化回路205でB(L2,R2)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(Gb)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(Gb)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
この場合、Gr(L1,L3,R1,R3)画素は未使用である。
この場合、図16(D)に示すように、平均化回路204でGr(L2,R2)とGb(C1,C3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(B)に隣接する一の周辺画素PPXL1に対応した出力信号SPPXL1として採用される。
乗算器201において、この信号SPPXL1に補正パラメータPRM1が乗算されて、信号S201が加減算器203に出力される。
また、平均化回路205でR(L1,L3,R1,R3)の値の平均をとった信号が混色補正対象画素SPXL(B)に隣接する他の周辺画素PPXL2に対応した出力信号SPPXL2として採用される。
乗算器202において、この信号SPPXL2に補正パラメータPRM2が乗算されて、信号S202が加減算器203に出力される。
そして、加減算器203において、乗算器201,202の出力信号S201,S202を、混色補正対象画素SPXLの信号SSPXLに加算して補正信号が得られ、混色補正対象画素SPXL(b)の信号値SSPXLと、出力補正信号の差分がとられる。
図15の例では、ベイヤ配列において混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正する場合で、混色量に対称性があるときの補正演算式は数5のようになる。
これに対して、混色量に対称性がないときの補正演算式は次のようになる。この場合、画素の組み合わせに応じた補正係数を持つ。
本発明は、画素配列においても、ベイヤ配列に限らず、インタライン配列、市松配列、ハニカム配列などであっても適用でき、フィルタ配列においても、原色フィルタ配列に限らず、補色フィルタ配列でも適用可能である。
ここで、補色としては、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、黄色(Y)が含まれる。
以下に、補正に用いる画素の組み合わせ例を、図18および図19にホワイト画素型、図20および図21にハニカム型、図22および図23にクリアビット型の一例を示す。
図18に示す構成では、混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正することが可能である。そのため、光学中心に対する位置によって補正量を変えることができる。
これにより、あらゆる方向からの混色を補正することが可能である。
図18の例では、ホワイト画素配列において混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正する場合で、混色量に対称性があるときの補正演算式は数7のようになる。
これに対して、混色量に対称性がないときの補正演算式は次のようになる。この場合、画素の組み合わせに応じた補正係数を持つ。
図20に示す構成では、混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正することが可能である。そのため、光学中心に対する位置によって補正量を変えることができる。
これにより、あらゆる方向からの混色を補正することが可能である。
図20の例では、ハニカム画素配列において混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正する場合で、混色量に対称性があるときの補正演算式は数9のようになる。
これに対して、混色量に対称性がないときの補正演算式は次のようになる。この場合、画素の組み合わせに応じた補正係数を持つ。
図22に示す構成では、混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正することが可能である。そのため、光学中心に対する位置によって補正量を変えることができる。
これにより、あらゆる方向からの混色を補正することが可能である。
この場合、G画素の名称については、辺をG画素に囲まれたものをGrb、4辺をG画素に囲まれたものをGcとしている。Grbについては、混色量の違いが生じた場合、さらに異色として扱うことも可能である。
図22の例では、ハニカム画素配列において混色補正対象画素に隣接するすべての周辺画素(8個)からの混色を補正する場合で、混色量に対称性があるときの補正演算式は数11のようになる。
これに対して、混色量に対称性がないときの補正演算式は次のようになる。この場合、画素の組み合わせに応じた補正係数を持つ。
また、本発明は、いわゆる画素共有を行った場合であっても適用可能である。
図24(A)〜(C)は、本実施形態に係る画素部においてベイヤ配列の単位ユニットごとに画素共有の構成を採用した場合のカラーフィルタ、画素レイアウトおよび画素回路例を示す図である。
図24(A)に示す画素共有構成では、ベイヤ配列において、光電変換素子(PD)aをR、PDbおよびPDcをGr,Gb、PDdをBのフォトダイオードとして採用する。
そして、各フォトダイオードPDa〜PDdが転送トランジスタ112を介してFDに接続される。
そして、各フォトダイオードPDa〜PDdが転送トランジスタ112を介してFDに接続される。
そして、同色のカラーフィルタであってもカラーフィルタの下層レイアウトが異なるので、カラーフィルタ毎の混色補正演算だけでは十分ではなく、同色カラーフィルタだけでなく下地レイアウトの違いを考慮した混色補正演算が重要になる。
さらに、混色補正に用いる補正パラメータはアドレス固有の補正パラメータだけでなく、ブロックに分割したエリア固有の補正パラメータであっても良い。
今後、携帯電話などの小型カメラ用途では、光軸方向のモジュールの高さが低いことが望まれる。
その結果、センサの中央部に対して大きな像高で光の入射角が傾き、そのために画面中央部と周辺部の混色量が異なる。
像高に応じて混色補正量を変えることは、今後小型化が進むにつれ重要になってくる。
たとえば、デジタルスチルカメラで動画を撮影したり、逆にカムコーダーで静止画を撮像したりするなどの機能が一般的になってきている。
さらに一部のデジタルスチルカメラや携帯電話などでは、低解像度の撮像時にフレームレートを向上させ、従来は見ることができなかった高速の動きを撮像する機能を搭載している。
混色補正を行うときは、間引いた先の画素を使用しない動作をさせる必要がある。
間引いた先の画素の信号値を使用すると、エッジに偽色が発生する。
これに対して、間引いた先の画素の信号値を使用しない場合は、エッジに偽色が発生しない。
したがって、混色補正を行うときは、間引いた先の画素を使用しない動作をさせる必要がある。
たとえば、画像信号処理装置180においては、ウィナーフィルタ(Wiener Filter)演算回路240を用いたマトリクス演算処理を行う。
本実施形態においては、たとえば図26に示すように、ウィナーフィルタ演算回路240の演算係数マトリクスと混色補正回路200の演算係数マトリクスを加算器250で加算する。
そして、元画像、図26の例では5×5の元画像をノイズ低減処理(NR処理)回路260で行って7×7の画像に補正し、その結果と加算器250の加算結果を乗算器270で乗算して補正後出力を得る。
すなわち、本実施形態によれば、アドレス毎に異なる補正パラメータをもつことで、アドレス毎に異なる混色補正が可能となる。
Gr、Gbの混色を異なる補正パラメータを用いて各々補正することで、
隣接する周辺画素のカラーフィルタの配置によって異なる混色の影響を補正することができる。
また、同色カラーフィルタの画素間で下層のレイアウト形状が異なる時に発生する混色の影響を補正することも可能となる。
たとえば、基本的に数2に示す式を用いて、縦、横、および斜めの方向から混色を補正することで高精度な混色補正を実現し、色温度に依存しない混色補正を実現することが可能である。
これにより、色温度を算出するシステムが不要になり、さらに、色温度毎に異なる補正パラメータを格納するメモリも不要になるため、回路規模を削減できる。
また、使用する補正パラメータを近似式化することでさらなる回路規模の削減が可能である。
そのため、半導体プロセスの微細化にともなうマスクずれや、モジュール製造工程のレンズあわせずれ等の製造上のばらつきを、本発明を適用して個体調整することによって補正可能となる。
図27は、本発明の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
カメラシステム300は、撮像デバイス310の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系として、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ320を有する。
さらに、カメラシステム300は、撮像デバイス310を駆動する駆動回路(DRV)330と、撮像デバイス310の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)340と、を有する。
信号処理回路340で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路340で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (16)
- 行および列方向に配列され、光電変換する受光部を複数個有し、当該複数の受光部のそれぞれに入射光を複数の色成分に分光するフィルタを含む画素間の混色を補正する混色補正回路を有し、
上記混色補正回路は、
混色補正対象画素に対して、画素配列の横方向かつ縦方向、または横方向かつ斜め方向、または横方向かつ縦方向かつ斜め方向に隣接する複数の周辺画素の各信号値と、当該各信号に対して画素位置のアドレス固有であって混色補正対象画素の画素位置のアドレスを変数とした多項式に近似した補正パラメータを関連付けて、上記混色補正対象画素の信号値に対して混色の補正演算処理を行い、
同色のカラーフィルタで形成される画素に対する混色補正演算は、カラーフィルタの下層のレイアウト形状によって異なる補正パラメータで演算を行う
画像信号処理装置。 - 上記混色補正回路は、
混色補正対象画素の信号値から、補正対象画素の縦、横、斜め方向に隣接する画素の信号値に上記アドレス固有の補正パラメータを掛けた値を、補正対象画素の信号値から減算することにより混色の補正を行う
請求項1記載の画像信号処理装置。 - 上記混色補正回路は、
画素位置のアドレスを変数とした多項式として、i個の変曲点で(i+1)2個にエリア分割し、エリア毎にアドレスを変数とした多項式を採用する
請求項1または2記載の画像信号処理装置。 - 上記混色補正回路は、
画素位置のアドレスを変数とした多項式において、最上限値または最下限値で補正パラメータをクリップする機能を有する
請求項1から3のいずれか一に記載の画像信号処理装置。 - 上記混色補正回路は、
混色補正対象画素に隣接する周辺画素に対応した各出力信号に、上記アドレス固有の補正パラメータを乗算する乗算部と、
上記乗算部の出力信号を前記混色補正対象画素の信号に加算して補正信号とする加算部と、
上記混色補正対象画素の信号値と、上記加算部の出力信号の差分をとる減算部と、を有する
請求項1から4のいずれか一に記載の画像信号処理装置。 - 上記混色補正回路は、
上記混色補正対象画素に対する複数の周辺画素の信号値を平均化し、平均化した信号を混色補正対象画素に対する周辺画素に対応した信号とし、当該信号に上記アドレス固有の補正パラメータを乗算する機能を有する
請求項1から5のいずれか一に記載の画像信号処理装置。 - 混色補正を行うための上記補正パラメータを記憶する記憶部を有し、
上記メモリに、上記記憶部に画素位置のアドレス情報および色情報が与えられると、上記補正パラメータが上記混色補正回路に供給される
請求項1から6のいずれか一に記載の画像信号処理装置。 - 撮像面を形成するように行および列方向に配列され、光電変換する受光部を複数個有し、当該複数の受光部のそれぞれに入射光を複数の色成分に分光するフィルタを含む画像部と、
上記画像部で得られた画像信号に対する画像処理を施す画像信号処理装置と、を有し、
上記画像信号処理装置は、
画素間の混色を補正する混色補正回路を含み、
上記混色補正回路は、
混色補正対象画素に対して、画素配列の横方向かつ縦方向、または横方向かつ斜め方向、または横方向かつ縦方向かつ斜め方向に隣接する複数の周辺画素の各信号値と、当該各信号に対して画素位置のアドレス固有であって混色補正対象画素の画素位置のアドレスを変数とした多項式に近似した補正パラメータを関連付けて、上記混色補正対象画素の信号値に対して混色の補正演算処理を行い、
同色のカラーフィルタで形成される画素に対する混色補正演算は、カラーフィルタの下層のレイアウト形状によって異なる補正パラメータで演算を行う
撮像装置。 - 上記混色補正回路は、
混色補正対象画素の信号値から、補正対象画素の縦、横、斜め方向に隣接する画素の信号値に上記アドレス固有の補正パラメータを掛けた値を、補正対象画素の信号値から減算することにより混色の補正を行う
請求項8記載の撮像装置。 - 上記混色補正回路は、
画素位置のアドレスを変数とした多項式として、i個の変曲点で(i+1)2個にエリア分割し、エリア毎にアドレスを変数とした多項式を採用する
請求項8または9記載の撮像装置。 - 上記混色補正回路は、
画素位置のアドレスを変数とした多項式において、最上限値または最下限値で補正パラメータをクリップする機能を有する
請求項8から10のいずれか一に記載の撮像装置。 - 上記混色補正回路は、
混色補正対象画素に隣接する周辺画素に対応した各出力信号に、上記アドレス固有の補正パラメータを乗算する乗算部と、
上記乗算部の出力信号を前記混色補正対象画素の信号に加算して補正信号とする加算部と、
上記混色補正対象画素の信号値と、上記加算部の出力信号の差分をとる減算部と、を有する
請求項8から11のいずれか一に記載の撮像装置。 - 上記混色補正回路は、
上記混色補正対象画素に対する複数の周辺画素の信号値を平均化し、平均化した信号を混色補正対象画素に対する周辺画素に対応した信号とし、当該信号に上記アドレス固有の補正パラメータを乗算する機能を有する
請求項8から12のいずれか一に記載の撮像装置。 - 混色補正を行うための上記補正パラメータを記憶する記憶部を有し、
上記メモリに、上記記憶部に画素位置のアドレス情報および色情報が与えられると、上記補正パラメータが上記混色補正回路に供給される
請求項8から13のいずれか一に記載の撮像装置。 - 行および列方向に配列され、光電変換する受光部を複数個有し、当該複数の受光部のそれぞれに入射光を複数の色成分に分光するフィルタを含む画素間の混色を補正する混色補正ステップを有し、
上記混色補正ステップでは、
混色補正対象画素に対して、画素配列の横方向かつ縦方向、または横方向かつ斜め方向、または横方向かつ縦方向かつ斜め方向に隣接する複数の周辺画素の各信号値と、当該各信号に対して画素位置のアドレス固有であって混色補正対象画素の画素位置のアドレスを変数とした多項式に近似した補正パラメータを関連付けて、上記混色補正対象画素の信号値に対して混色の補正演算処理を行い、
同色のカラーフィルタで形成される画素に対する混色補正演算は、カラーフィルタの下層のレイアウト形状によって異なる補正パラメータで演算を行う
画像信号処理方法。 - 行および列方向に配列され、光電変換する受光部を複数個有し、当該複数の受光部のそれぞれに入射光を複数の色成分に分光するフィルタを含む画素間の混色を補正する混色補正処理を有し、
上記混色補正処理では、
混色補正対象画素に対して、画素配列の横方向かつ縦方向、または横方向かつ斜め方向、または横方向かつ縦方向かつ斜め方向に隣接する複数の周辺画素の各信号値と、当該各信号に対して画素位置のアドレス固有であって混色補正対象画素の画素位置のアドレスを変数とした多項式に近似した補正パラメータを関連付けて、上記混色補正対象画素の信号値に対して混色の補正演算処理を行い、
同色のカラーフィルタで形成される画素に対する混色補正演算は、カラーフィルタの下層のレイアウト形状によって異なる補正パラメータで演算を行う
画像信号処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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