JPWO2015105099A1 - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015105099A1
JPWO2015105099A1 JP2015556805A JP2015556805A JPWO2015105099A1 JP WO2015105099 A1 JPWO2015105099 A1 JP WO2015105099A1 JP 2015556805 A JP2015556805 A JP 2015556805A JP 2015556805 A JP2015556805 A JP 2015556805A JP WO2015105099 A1 JPWO2015105099 A1 JP WO2015105099A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
torsional vibration
cover
rolling element
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015556805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6202105B2 (ja
Inventor
悠 宮原
悠 宮原
浩之 天野
浩之 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2015105099A1 publication Critical patent/JPWO2015105099A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6202105B2 publication Critical patent/JP6202105B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0263Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means the damper comprising a pendulum
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

捩り振動低減装置のカバー(5)が油圧によって変形した場合、転動体(3)とカバー(5)との緩衝を防止する。トルクコンバータ(Tc)の内部に回転体(1)が配置される。回転体(1)は、回転中心軸線と平行な方向に貫通して形成された転動室(2)を持つ。転動室(2)の内部に転動体(3)が配置される。トルクの変動に伴って、回転体(1)に対して転動体(3)が、相対的に振り子運動を行う。転動体(3)および転動室(2)がトルクコンバータ(Tc)内のオイルから遮蔽されるようにカバー(5)によって液密状態に覆われている。カバー(5)には、転動体(3)を挟み付ける方向の変形を抑制する変形規制部(6)が設けられる。

Description

この発明は、慣性質量体の往復運動あるいは振り子運動によって捩り振動を低減させる装置に関するものである。
この種の装置の一例が特開2012−197886号公報に記載されている。この装置は、回転体のトルク変動が生じることにより、その回転体に形成されている転動面に沿って転動体が移動し、その転動体の振り子運動によって回転体の捩り振動を低減させるように構成されている。特に、特開2012−197886号公報に記載されている装置は、トルクコンバータの内部に収容されるように構成されているので、転動体の振り子運動がオイルによって阻害され、あるいは影響を受けないようにするために、転動体および転動面をダンパハウジングによって覆って液密状態の転動室を形成している。
ダンパハウジングは、転動体の自由な振り子運動を補償するためのものであるから、転動体に接触しないように構成される。これに対して、トルクコンバータの内部の油圧は、トルクコンバータが高速で回転した場合に遠心力によって高くなる。また、ロックアップクラッチを内蔵しているトルクコンバータにあっては、ロックアップクラッチを係合させる際に油圧が高くなる。このようにトルクコンバータの内部の油圧が高くなると、ダンパハウジングが変形してその内面に転動体が接触してしまい、このような場合には転動体の自由な振り子運動が阻害されて制振性能が低下したり、あるいは転動体やダンパハウジングの摩耗が進行して耐久性が低下するなどの不都合が生じる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、転動体および転動室を覆っているカバーの過度な変形を防止して、制振性能や耐久性などに優れた捩り振動低減装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段
上記の目的を達成するために、この発明は、トルクコンバータの内部に配置された回転体のトルクの変動に伴ってその回転体に対して相対的に振り子運動を行う転動体が、前記回転体の外周部に前記回転体の回転中心軸線と平行な方向に貫通して形成された転動室の内部に配置され、前記転動体および転動室が前記トルクコンバータ内のオイルから遮蔽されるようにカバーによって液密状態に覆われている捩り振動低減装置において、前記カバーの前記転動体を挟み付ける方向の変形を抑制する変形規制部が設けられていることを特徴とするものである。
この発明においては、前記変形規制部は、前記カバーの一部に形成されて該一部の剛性を他の部分より高くするリブによって構成することができる。
その場合、前記リブは、前記カバーの内面でかつ振り子運動を行う前記転動体に干渉しない箇所に設けられていてよい。
また、この発明では、前記転動室は、前記回転体の回転方向に並んで複数形成され、前記リブは、前記転動室同士の間の部分に対応する箇所に配置されるとともに、前記転動体が前記転動室内で前記リブに近い端部側に移動した際の緩衝を行う緩衝部を備えていてよい。
一方、この発明では、前記変形規制部は、前記カバーの前記転動体に対向する箇所を前記転動体に接近させる方向の荷重を支えて前記箇所が前記転動体に接触しない状態に保持する支柱部によって構成することができる。
その場合、前記支柱部は、前記カバーの前記外周部に対向する内面と該内面に対向する前記回転体の側面との少なくともいずれか一方に設けることができる。
さらに、この発明では、前記転動室は、前記回転体の回転方向に並んで複数形成され、前記支柱部は、前記転動室同士の間の部分に配置されるとともに、前記転動体が前記転動室内で前記支柱部に近い端部側に移動した際の緩衝を行う緩衝部を備えていてよい。
発明の効果
この発明によれば、カバーの外力による変形という従来では着目されていなかった課題に着目して前記変形規制部が設けられ、トルクコンバータの内部の油圧が高くなったとしても、変形規制部によってカバーの変形が抑制されるので、転動体の本来の振り子運動が阻害されることがない。そのため、制振性能が良好になり、また不要な摩擦が生じないので、耐久性を向上させることができる。
また、リブによって前記変形規制部を構成すれば、新たな部品を追加することがないので、捩り振動低減装置の製造性を向上させることができる。特に、カバーの内部にリブを設ければ、捩り振動低減装置の軸長を増大させることなく、カバーと転動体との接触を防止もしくは抑制することができる。
一方、支柱部によって変形規制部を構成すれば、カバーの剛性を特に高くすることなく、カバーと転動体との接触を防止もしくは抑制することができる。そして、リブもしくは支柱部が緩衝部を備えている構成によれば、転動体が転動室の端部内面に衝突したり、これに伴って異音が生じるなどの事態を防止もしくは抑制することができる。
(A)はこの発明に係る捩り振動低減装置における回転体の構成をカバーを外した状態で示す簡略化した正面図、(B)はカバーの断面形状を示す部分的な断面図である。 カバーが油圧によって変形した状態を示す部分的な断面図である。 (A)ないし(E)はこの発明の他の例を示す、図1の(B)と同様の断面図である。 この発明の更に他の実施例を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のb−b線断面図である。 この発明のまた更に他の実施例を示し、(A)はカバーおよび回転体を一部破断した正面図、(B)は(A)のb−b線断面図である。
図1はこの発明の一具体例を模式的に示しており、捩り振動を低減するべき部材に取り付けられる回転体(プレート)1の外周部に複数の転動室2が形成されている。これらの転動室2は、回転体1を板厚方向(回転中心軸線に平行な方向)に貫通して形成された貫通部であって、図1に示す例では4箇所に形成されている。その形状は、図1に示すように、回転体1の外周面よりも大きく湾曲した形状であり、模擬的には楕円形もしくは長円形を湾曲させた形状となっている。各転動室2には、回転体1のトルクが変動した場合に慣性力で振り子運動を行う転動体3が収容されている。その転動体3は、回転体1が回転した場合に遠心力によって転動室2のうち回転体1の半径方向で外側の内面(もしくは内縁)に押し付けられ、その内面に沿って転動するように構成され、したがって当該内面が転動面4となっている。また転動体3のうち転動面4に接触する部分は、断面が円形となるように構成されている。したがって、転動体3は単純な円柱状もしくは円筒状の部材であってよく、あるいは両端部にフランジ部を有していてもよい。
この回転体1は、トルクコンバータTcの内部に取り付けられるように構成されており、その外周側の部分にはカバー5が取り付けられている。このカバー5は、上記の転動室2および転動体3をトルクコンバータTc内のオイルから遮蔽して転動体3の円滑な振り子運動を補償するためのものであって、図1に示すように、全体として中空のリング状をなし、かつその中空部分が転動室2および転動体3を覆う箱形断面(矩形断面)をなすように構成されている。
上記の各転動室2の間の部分、すなわち各転動室2から前記転動体3の振り子運動の方向に外れた箇所に、カバー5の変形に対して支柱となる変形規制部が設けられている。より具体的には、前記回転体1のうち前記転動室2同士の間の部分はいわゆるスポーク部であり、そのスポーク部を回転体1を板厚方向に貫通したピンタイプ(もしくは軸状)の支柱部6が設けられている。その支柱部6の長さは、上述した転動体3の厚さ(軸長)以上であって、回転体1の左右両面側に等しい長さで突出している。
トルクコンバータTcの内部はオイルが充満しているが、転動室2および転動体3とはカバー5に覆われて液密状態に遮蔽されているから、オイルが転動体3に接触することはない。回転体1が回転すると、転動体3は転動室2のうち回転体1の中心から最も遠い箇所に移動させられる。そして、回転体1のトルクが変化してその回転速度が変化すると、転動体3は慣性力によって転動室2の内部で振り子運動を行う。すなわち、転動面4に押し付けられた状態で、転動面4に沿って往復運動する。このような回転体1の捩り振動と転動体3の振り子運動とのずれによって捩り振動が低減させられる。
トルクコンバータTcの回転数の増大による遠心力の増大によって油圧が高くなり、あるいはロックアップクラッチ(図示せず)を係合させるべく油圧が高くなると、カバー5に圧縮力が作用してカバー5が変形し、特に面積の広い側面部分が内側に窪むように変形する。その状態を図2に模式的に示してある。カバー5の内部には前述した支柱部6が配置されていて、その長さが転動体3の厚さ以上であるから、支柱部6がカバー5の内側の側面に接触してそれ以上の変形を阻止する。すなわち、カバー5の側面同士の間隔は、転動体3の厚さ以下になることがなく、カバー5と転動体3との接触が回避される。そのため、転動体3の円滑な振り子運動が補償されて制振性能が良好になり、また不要な摩擦や摩耗が防止されて耐久性が向上する。
上述した支柱部6は、少なくともその表面を柔軟構造とすることができる。例えばゴムなどの緩衝部材によって構成してこの発明の実施例における緩衝部とすることができる。したがって、例えば転動体3がフランジ部を有する構成であれば、転動体3が転動室2の端部にまで移動した場合、そのフランジ部が緩衝部に当接するので、転動体3の支柱部6に対する当接もしくは転動室2の端部に対する当接が緩和され、異音を防止もしくは緩和することができる。
この発明は上述した構成以外に、以下に述べる構成とすることができる。図3の(A)は、緩衝部を少なくとも表面に備えている支柱部6を、回転体1に替えてカバー5の内面に取り付けた例である。その支柱部6の取り付け位置は、前述した例と同様に、転動体3に干渉したり、それに伴ってその振り子運動を阻害したりしないように、転動室2を転動体3の振り子運動の方向に外れた位置である。図3の(B)に示す例は、上記の支柱部6によって回転体1とカバー5の内面とを繋ぐことにより、カバー5の内面を回転体1に固定した例である。
この発明における緩衝部は、支柱部6とは別部材として支柱部6に取り付けることができる。図3の(C)はその一例を示しており、支柱部6は回転体1を貫通した状態で回転体1に取り付けられ、その両端部(回転体1から突出している端部)には、ゴムなどの緩衝部材7が嵌合させられて、支柱部6を被覆している。図3の(D)に示す例は、カバー5の側面に取り付けた支柱部6にゴムなどの緩衝部材7を嵌合させた例である。図3の(E)に示す例は、回転体1とカバー5の側面とを繋いだ状態に支柱部6を設け、その支柱部6の外周面をゴムなどの緩衝部材7によって被覆した例である。
これら図3の(A)ないし(E)に示すいずれの構成であっても、前述した図1および図2に示す例と同様に制振性能および耐久性を向上させることができるとともに、異音の発生を防止もしくは抑制することができる。言い換えれば、この発明の実施例における捩り振動低減装置によれば、カバー5自体の強度もしくは剛性を高くする必要がないので、カバー5を薄肉化して装置の全体としての軽量化を図ることができる。また、支柱部6が緩衝機能を備えることになるので、部品点数の削減を図って低コスト化することができる。
つぎにこの発明の他の実施例について説明する。この発明は、カバー5が外圧に耐えて転動体3に接触しないように構成されていてよく、以下に述べる実施例では、カバー5の剛性を高くしてカバー5の変形を抑制することにより、カバー5が転動体3に接触しないように構成されている。図4の(A)および(B)に示す例は、カバー5の左右両側壁部(軸線方向を向いている平坦な側壁部)5Aの外面にリブ8を形成した例である。リブ8は、カバー5の外面の一部を線状もしくは帯状に盛り上げた部分であり、図4に示す例では、カバー5の外面の複数箇所に放射状に形成されている。なお、そのリブ8の形状は、例えば側壁部5Aの中央部に側壁部5Aと同心円状に設けた環状のリブであってもよく、あるいは十字形状などの他の形状であってもよい。
平坦で広い面積の側壁部5Aは、リブ8の部分で厚肉になっているから、その部分の断面二次モーメントが大きくなり、曲げに対する剛性が高くなっている。したがって、カバー5の外部の圧力(例えば油圧)が高くなっても、その側壁部5Aが転動体3に接触するほどには変形しない。言い換えれば、設計上想定される圧力によるカバー5の変形量が、転動体3に接触しない変形量になるように前記リブ8の形状が決められ、また断面二次モーメントが決められている。したがって、図4に示す実施例においても、前述した実施例におけるのと同様に、転動体3の円滑な振り子運動が補償されて制振性能が良好になり、また不要な摩擦や摩耗が防止されて耐久性が向上する。
図5(A)および(B)に示す例は、リブ8を側壁部5Aの内面に設けた例である。この実施例では、リブ8がカバー5の内部に突き出た状態になるので、リブ8は振り子運動する転動体3と干渉しない位置に設けられている。転動体3の振り子運動領域は転動室2の内部に限られ、かつ転動室2は所定の間隔をあけて設けられているから、各転動室2の間のいわゆるスポーク部の中央部にまで転動体3の外周面が到達することはない。したがって、リブ8はこのスポーク部に対応する位置の前記側壁部5Aの内面に、カバー5の半径方向に向けて帯状もしくは線状に設けられている。このように転動体3に干渉しない位置にリブ8を設けた場合には、リブ8の高さ(側壁部5Aの内面からの突出寸法)は、適宜に設定してよく、例えば回転体1の側面に当接する高さであってもよく、あるいは側壁部5Aの剛性を必要十分に高くできるのであれば回転体1の側面から離隔している程度の高さであってもよい。なお、回転体1の側面に当接する高さに形成した場合には、リブ8は、前述した実施例における支柱部6と同様の機能、すなわちカバー5に対する変形荷重を支えて変形を抑制する機能をも果たす。
図5に示すように構成した場合であっても、リブ8はカバー5の曲げ剛性を向上させるから、カバー5の外部の圧力(例えば油圧)が高くなっても、その側壁部5Aが転動体3に接触するほどには変形しない。言い換えれば、設計上想定される圧力によるカバー5の変形量が、転動体3に接触しない変形量になるように前記リブ8の形状が決められ、また断面二次モーメントが決められている。したがって、図5に示す実施例においても、前述した実施例におけるのと同様に、転動体3の円滑な振り子運動が補償されて制振性能が良好になり、また不要な摩擦や摩耗が防止されて耐久性が向上する。さらに、図5に示す構成では、カバー5の外面に突出する部材もしくは部分を設けないので、外形の寸法、特に軸線方向の寸法が増大することを回避でき、捩り振動低減装置あるいはこれを組み込んだトルクコンバータTcの小型化に有利になる。
リブ8を上記のように転動室2同士の間の部分に位置させる構成では、転動体3は振り子運動することによりそのリブ8に対して接近および離隔する。したがって転動体3が転動室2の端部にまで移動すると、転動体3が転動面4の内面に衝突したり、それに起因して異音が生じたりする可能性がある。このような事態を回避もしくは抑制するために、リブ8に緩衝部9を設けることができる。緩衝部9は、転動体3による衝撃力を緩和する部分であり、したがってリブ8の表面を合成樹脂などの柔軟材で形成し、あるいは柔軟材からなるシートをリブ8の表面に取り付けて緩衝部9とし、さらにはリブ8自体を柔軟材で形成してその表面部分を緩衝部9とすることができる。なお、その緩衝部9は、転動室2の内側にまで突出して位置させ、転動体3が転動室2の端部内面に当接する以前に緩衝部9に転動体3が接触するように構成してもよく、転動体3がフランジ部を両端部に有していて「H」形断面をなす構成であれば、緩衝部9はスポーク部の範囲内に収まる形状あるいは大きさであってよい。このように側壁部5Aの内面のリブ8に緩衝部9を設けることにより、外圧によるカバー5の変形やそれに起因するカバー5と転動体3との接触を防止もしくは抑制することができ、かつ転動体3が限界位置まで移動することによる衝突音あるいは異音を防止もしくは抑制することができる。
なお、この発明は上述した各実施例に限定されないのであって、変形規制部としての支柱部やリブの形状、位置、数などは、この発明の目的を達成する範囲で適宜に変更してよい。
1…回転体、 2…転動室、 3…転動体、 4…転動面、 5…カバー、 5A…側壁部、 6…支柱部、 7…緩衝部材、 8…リブ、 9…緩衝部、 Tc…トルクコンバータ。

Claims (7)

  1. トルクコンバータの内部に配置された回転体のトルクの変動に伴ってその回転体に対して相対的に振り子運動を行う転動体が、前記回転体の外周部に前記回転体の回転中心軸線と平行な方向に貫通して形成された転動室の内部に配置され、前記転動体および転動室が前記トルクコンバータ内のオイルから遮蔽されるようにカバーによって液密状態に覆われている捩り振動低減装置において、
    前記カバーの前記転動体を挟み付ける方向の変形を抑制する変形規制部が設けられていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  2. 請求項1に記載の捩り振動低減装置において、
    前記変形規制部は、前記カバーの一部に形成されて該一部の剛性を他の部分より高くするリブによって構成されていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  3. 請求項2に記載の捩り振動低減装置において、
    前記リブは、前記カバーの内面でかつ振り子運動を行う前記転動体に干渉しない箇所に設けられていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  4. 請求項3に記載の捩り振動低減装置において、
    前記転動室は、前記回転体の回転方向に並んで複数形成され、
    前記リブは、前記転動室同士の間の部分に対応する箇所に配置されるとともに、前記転動体が前記転動室内で前記リブに近い端部側に移動した際の緩衝を行う緩衝部を備えている
    ことを特徴とする捩り振動低減装置。
  5. 請求項1に記載の捩り振動低減装置において、
    前記変形規制部は、前記カバーの前記転動体に対向する箇所を前記転動体に接近させる方向の荷重を支えて前記箇所が前記転動体に接触しない状態に保持する支柱部によって構成されていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  6. 請求項5に記載の捩り振動低減装置において、
    前記支柱部は、前記カバーの前記外周部に対向する内面と該内面に対向する前記回転体の側面との少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  7. 請求項6に記載の捩り振動低減装置において、
    前記転動室は、前記回転体の回転方向に並んで複数形成され、
    前記支柱部は、前記転動室同士の間の部分に配置されるとともに、前記転動体が前記転動室内で前記支柱部に近い端部側に移動した際の緩衝を行う緩衝部を備えている
    ことを特徴とする捩り振動低減装置。
JP2015556805A 2014-01-08 2015-01-06 捩り振動低減装置 Expired - Fee Related JP6202105B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001302 2014-01-08
JP2014001302 2014-01-08
PCT/JP2015/050149 WO2015105099A1 (ja) 2014-01-08 2015-01-06 捩り振動低減装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015105099A1 true JPWO2015105099A1 (ja) 2017-03-23
JP6202105B2 JP6202105B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=53523924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015556805A Expired - Fee Related JP6202105B2 (ja) 2014-01-08 2015-01-06 捩り振動低減装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10240658B2 (ja)
JP (1) JP6202105B2 (ja)
CN (1) CN105899843B (ja)
WO (1) WO2015105099A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6176232B2 (ja) * 2014-12-16 2017-08-09 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP6361617B2 (ja) * 2015-09-14 2018-07-25 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
DE102016221579A1 (de) * 2016-11-03 2018-05-03 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Fliehkraftpendel und Drehmomentwandler mit Fliehkraftpendel
JP6791057B2 (ja) * 2017-08-09 2020-11-25 トヨタ自動車株式会社 振り子式捩り振動低減装置
JP6897501B2 (ja) * 2017-11-01 2021-06-30 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP7095515B2 (ja) * 2018-09-14 2022-07-05 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010049556A1 (de) * 2009-11-16 2011-05-19 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Schwungrad für eine Fahrzeugkupplung
DE102010054556A1 (de) * 2009-12-22 2011-07-21 Schaeffler Technologies GmbH & Co. KG, 91074 Schwungradvorrichtung
EP2607743A1 (fr) * 2011-12-22 2013-06-26 Valeo Embrayages Dispositif de filtration comportant des moyens d'amortissement par frottement
WO2013128590A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3060775B2 (ja) 1992-10-30 2000-07-10 日産自動車株式会社 フライホイール
DE19517605C2 (de) * 1994-05-25 1997-09-18 Volkswagen Ag Einrichtung zum Ausgleich von Wechselmomenten und von Schwingungen im Antriebsstrang eines Kraftfahrzeuges
DE19831158A1 (de) * 1998-07-11 2000-01-13 Freudenberg Carl Fa Schwungrad
DE19911560A1 (de) * 1999-03-16 2000-09-21 Mannesmann Sachs Ag Schwingungsdämpfungsvorrichtung
KR20020022054A (ko) * 1999-05-26 2002-03-23 다니엘 드레끄 저속에서 엔진이 작동하는 동안의 비주기성을 줄이기 위한수단을 포함하는 내연 기관
EP1775496B1 (de) * 2005-10-13 2013-11-06 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Drehschwingungsdämpfungseinrichtung
WO2010105589A1 (de) * 2009-03-16 2010-09-23 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Fliehkraftpendel
EP2547928A1 (de) * 2010-03-15 2013-01-23 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Drehschwingungstilger
JP5522099B2 (ja) 2011-03-22 2014-06-18 トヨタ自動車株式会社 振動減衰装置
US9958027B2 (en) * 2012-04-27 2018-05-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device
JP5991085B2 (ja) * 2012-08-29 2016-09-14 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置
JP2016011702A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置
JP6361617B2 (ja) * 2015-09-14 2018-07-25 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010049556A1 (de) * 2009-11-16 2011-05-19 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Schwungrad für eine Fahrzeugkupplung
DE102010054556A1 (de) * 2009-12-22 2011-07-21 Schaeffler Technologies GmbH & Co. KG, 91074 Schwungradvorrichtung
EP2607743A1 (fr) * 2011-12-22 2013-06-26 Valeo Embrayages Dispositif de filtration comportant des moyens d'amortissement par frottement
WO2013128590A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN105899843A (zh) 2016-08-24
US10240658B2 (en) 2019-03-26
US20160327118A1 (en) 2016-11-10
JP6202105B2 (ja) 2017-09-27
WO2015105099A1 (ja) 2015-07-16
CN105899843B (zh) 2018-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6202105B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP6497333B2 (ja) 捩り振動低減装置
US9803718B2 (en) Torsional vibration reducing device
US10316930B2 (en) Device for damping torsional oscillations
JP5924279B2 (ja) 捩り振動減衰装置
JP6791057B2 (ja) 振り子式捩り振動低減装置
US10788099B2 (en) Torsional vibration damper
US9739341B2 (en) Torsional vibration reducing device
JP2013185598A (ja) 捩り振動減衰装置
KR20170017902A (ko) 일체형 원심 진자식 진동 흡수 장치를 갖는 댐퍼
JP7300284B2 (ja) トルク変動抑制装置、及びトルクコンバータ
JP2014206237A (ja) 捩り振動減衰装置
KR20180119123A (ko) 비틀림 진동 저감 장치
JP2013148211A (ja) 振子ダンパ
JP7263066B2 (ja) トルク変動抑制装置、及びトルクコンバータ
JP2017002913A (ja) 捩り振動低減装置
JP2018091407A (ja) 捩り振動低減装置
JP5522061B2 (ja) ダイナミックダンパ
JP6330717B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP2015132338A (ja) 捩り振動低減装置
JP7218221B2 (ja) トルク変動抑制装置、及びトルクコンバータ
JP2019183955A (ja) 捩り振動低減装置およびその捩り振動低減装置を備えたトルクコンバータ
JP2015200329A (ja) 捩り振動低減装置
WO2016138365A1 (en) Isolator gear
CN210290600U (zh) 减振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6202105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees