JPWO2015008422A1 - センサ - Google Patents

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和夫 江田
伸行 茨
伸行 茨
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仁 吉田
巧 田浦
巧 田浦
慎一 岸本
慎一 岸本
英喜 上田
英喜 上田
岳志 森
岳志 森
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Abstract

第1の可動電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に接続し、前記第1の可動電極に対向する第1の固定電極を有する第2の基板と、前記第2の基板に接続する前記第3の基板と、を備え、前記第1の基板、前記第2の基板、前記第3の基板はこの順に積層され、前記第1の固定電極と前記第3の基板との間の少なくとも一部において、前記第2の基板と前記第3の基板とが接合されない構成とした。

Description

本発明は、電子機器等に用いられる加速度センサや角速度センサ等のセンサに関する。
静電容量型の加速度センサでは、重り(可動電極)と固定電極との間の静電容量の変化に基づいて加速度を検出する(例えば、特許文献1〜4参照)。直交するXYZの3軸方向の加速度を検出する加速度センサも知られている。
特開2006−250702号公報 特開平05−333056号公報 特開2009−260272号公報 特開2012−232405号公報
しかしながら、センサチップをダイボンド材により実装基板に接着すると、ダイボンド材の影響により、オフセット温度特性における熱ヒステリシスが発生する場合があった。
そこで、本発明は、より安定してオフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生を抑制することのできるセンサを得ることを目的とする。
本発明は、第1の可動電極を有する第1の基板と、第1の基板に接続し、第1の可動電極に対向する第1の固定電極を有する第2の基板と、第2の基板に接続する第3の基板と、を備え、第1の基板、第2の基板、第3の基板はこの順に積層され、第1の固定電極と前記第3の基板との間の少なくとも一部において、第2の基板と第3の基板とが接合されていない構成とした。
本発明によれば、より安定してオフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生を抑制することのできる加速度センサ、角速度センサ等のセンサを提供することが可能となる。
図1は、本実施の形態の加速度センサを内蔵したパッケージの内部構成例を示す斜視図である。 図2は、本実施の形態の加速度センサの分解斜視図である。 図3Aは、本実施の形態の加速度センサのX検出部の断面図である。 図3Bは、本実施の形態の加速度センサのZ検出部の断面図である。 図4は、本実施の形態の加速度センサにおいて、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部の断面図である。 図5は、図4に示す加速度センサにおいて、X方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図6は、本実施の形態の加速度センサにおいて、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部の断面図である。 図7は、図6に示す加速度センサにおいて、X方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図8は、本実施の形態の加速度センサにおいて、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部の断面図である。 図9は、図8に示す加速度センサにおいて、Z方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図10Aは、本実施の形態の加速度センサのセンサチップの接着面の写真を示す図である。 図10Bは、本実施の形態の加速度センサのオフセット温度特性を示すグラフである。 図11は、本実施の形態の加速度センサとその実装基板の断面図である。 図12Aは、本実施の形態の加速度センサの付着抑止構造の断面図である。 図12Bは、本実施の形態の加速度センサの他の付着抑止構造の断面図である。 図12Cは、本実施の形態の加速度センサのさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図12Dは、本実施の形態の加速度センサのさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図13Aは、本実施の形態の加速度センサの実装基板の付着抑止構造の断面図である。 図13Bは、本実施の形態の加速度センサの実装基板の他の付着抑止構造の断面図である。 図13Cは、本実施の形態の加速度センサの実装基板のさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図13Dは、本実施の形態の加速度センサの実装基板のさらに他の付着抑止構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。また、各図面は好ましい形態の一例を示すものであり、それぞれの形状に限定されない。
図1は、本実施の形態のセンサを搭載したパッケージ300の内部構成例を示す斜視図である。ここでは、基板500に実装されたパッケージ300の蓋を開けた状態を示している。この図に示すように、パッケージ300には、センサチップ100や、センサチップ100からの出力に基づいて各種の演算を行うASIC200等が搭載されている。パッケージ300から端子400が引き出され、基板500に接続されている。このセンサは静電容量型の加速度を検出するセンサであり、MEMS技術で製造される。XYZの3軸方向の加速度を検出するため、各軸個別の重り(可動電極)を形成し、センサチップ100内に配置している。なお、本発明は、静電容量型の加速度を検出するセンサに限定されない。例えば、静電容量型の角速度を検出するセンサに適用することができる。なお、本発明は、3軸の加速度を検出するセンサに限定されない。例えば、1軸または2軸を検出するセンサとして利用することができる。
図2は、本実施の形態のセンサ(センサチップ100)の分解斜視図である。この図に示すように、第1の基板1は上部固定板2aと第2の基板2bにより挟持された構成となっている。第1の基板1は、シリコンSOI基板等により形成され、上部固定板2aと第2の基板2bは、ガラス等の絶縁体により形成されている。
以下、第1の基板1のうち、第1の方向(本実施の形態では図2中のZ方向とする)の加速度を検出する部分を「Z検出部30」と呼ぶことにする。第2の方向(本実施の形態では図2中のX方向とする)の加速度を検出する部分を「X検出部10」、第3の方向(本実施の形態では図2中のY方向とする)の加速度を検出する部分を「Y検出部20」、X方向は、平面方向のうちの一方向である。Y方向は、平面方向のうちの一方向であってX方向と直交する方向である。Z方向は、垂直方向である。
Z検出部30は、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより保持された第1の可動電極31を垂直方向に平行移動させることによりZ方向の加速度を検出する。すなわち、第1の可動電極31の表面及び裏面に対向させて第3の固定電極33a,33bを配置している。これにより、第1の可動電極31と第3の固定電極33a,33bとの間の静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出することができる。なお、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより第1の可動電極31を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で第1の可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第1の可動電極31を支持する梁部は、第1の可動電極31がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
X検出部10は、一対のビーム部12a,12bを軸にして第2の可動電極11を揺動させることによりX方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部12a,12bを結ぶ直線を境界線として第2の可動電極11の表面の一方側及び他方側に対向させて第1の固定電極13a,13bを配置している。これにより、第2の可動電極11と第1の固定電極13a,13bとの間の静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出することができる。なお、一対のビーム部12a,12bで第2の可動電極11を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第2の可動電極11を支持する梁部は、第2の可動電極11がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
Y検出部20は、一対のビーム部22a,22bを軸にして第3の可動電極21を揺動させることによりY方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部22a,22bを結ぶ直線を境界線として第3の可動電極21の表面の一方側及び他方側に対向させて第2の固定電極23a,23bを配置している。これにより、第3の可動電極21と第2の固定電極23a,23bとの間の静電容量の変化に基づいてY方向の加速度を検出することができる。なお、一対のビーム部22a,22bで第2の可動電極11を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第3の可動電極21を支持する梁部は、第3の可動電極21がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
ところで、X検出部10とY検出部20は互いに90°回転させただけの同形状とし、これらを別形状のZ検出部30の両側に並べて1チップ内に配置している。すなわち、図2に示すように、フレーム部3には、3つの矩形枠10a,20a,30aが直線状に並んで形成されている。あるいは、別の表現では、第2の可動電極11は、前記第1の可動電極31を挟んで前記第3の可動電極21と対向する位置に設けられている。
ところで、矩形枠10aには第2の可動電極11が配置され、矩形枠20aには第3の可動電極21が配置され、矩形枠30aには第1の可動電極31が配置されている。各可動電極はいずれも略矩形形状である。第1の可動電極31,第2の可動電極11,第3の可動電極21と矩形枠30a,20a,20aの側壁部との間には所定サイズの隙間が空いた状態となっている。
なお、矩形枠10a、矩形枠20a、矩形枠30aの形状は矩形に限定されない。例えば、円形や種々の多角形とすることができる。
なお、第1の可動電極31,第2の可動電極11,第3の可動電極21の形状は矩形に限定されない。例えば、円形や種々の多角形とすることができる。特に、第1の可動電極31の形状は矩形枠10aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第1の可動電極31、の面積(あるいは、第1の可動電極31の質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
第2の可動電極11の形状は矩形枠10aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第2の可動電極11の面積(あるいは、第2の可動電極11の質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
第3の可動電極21の形状は矩形枠20aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第3の可動電極21の面積(あるいは、第3の可動電極21質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
図3は、本実施の形態のセンサの断面図であって、(a)はX検出部10の断面を示し、(b)はZ検出部30の断面を示している。Y検出部20の断面はX検出部10と同様であるため、ここでは図示を省略している。
まず、X検出部10の断面は、第2の可動電極11の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠10aの側壁部とを一対のビーム部12a,12bで連結することにより、第2の可動電極11がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第2の可動電極11と対向する側には、ビーム部12aとビーム部12bを結ぶ直線を境界線として第1の固定電極13a,13bが設けられている。第1の固定電極13a,13bは、第1の貫通電極14a,14bを用いて上部固定板2aの上面(一方側)に引き出されている。第1の貫通電極14a,14bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第1の貫通電極14a,14bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
Y検出部20の断面は、第3の可動電極21の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠20aの側壁部とを一対のビーム部22a,22bで連結することにより、第3の可動電極21がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第3の可動電極21と対向する側には、ビーム部22aとビーム部22bを結ぶ直線を境界線として第2の固定電極23a,23bが設けられている。第2の固定電極23a,23bは、第2の貫通電極24a,24bを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第2の貫通電極24a,24bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第2の貫通電極24a,24bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
更に、Z検出部30の断面は、第1の可動電極31の四隅と矩形枠30aの側壁部とを二対のL字形のビーム部32a,32b,32c,32dで連結することにより、第1の可動電極31が垂直方向に平行移動可能になっている。ビーム部32a,32b,32c,32dの形状は特に限定されるものではないが、L字形にすれば、ビーム部32a,32b,32c,32dを長くすることができる。上部固定板2aの第1の可動電極31と対向する側には第3の固定電極33aが設けられ、第2の基板2bの第1の可動電極31と対向する側には第3の固定電極33bが設けられている。第3の固定電極33aは、第3の貫通電極34aを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第3の固定電極33bは、矩形領域33b1から突き出した突出領域33b2を備えている(図2参照)。突出領域33b2は、第1の可動電極31とは分離された柱状の固定電極34cに接続され、柱状の固定電極34cは、上部固定板2aに設けられた第3の貫通電極34bに接続される構成となっている。これにより、柱状の固定電極34c及び第3の貫通電極34bを用いて第3の固定電極33bを上部固定板2aの上面に引き出すことができる。第3の貫通電極34a,34bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第3の貫通電極34a,34bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
次に、X方向の加速度検出原理について説明する。まず、誘電率をε、電極の対向面積をS、電極の対向ギャップをdとした場合、静電容量Cは、C=εS/dにより算出することができる。加速度により可動電極が回転すると、対向ギャップdが変化するため、静電容量Cが変化する。そこで、ASIC200により差分容量(C1−C2)をCV変換する。
図4は、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図5に示すように、第2の可動電極11と第1の固定電極13a,13bとの間の静電容量C1,C2は等しくなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=0)を算出し、X出力として出力する。
図6は、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図7に示すように、第2の可動電極11と第1の固定電極13aとの間の静電容量C1は寄生容量+ΔCとなり、第2の可動電極11と第1の固定電極13bとの間の静電容量C2は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=2ΔC)を算出し、X出力として出力する。
このように、X検出部10は、静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出するようになっている。Y検出部20がY方向の加速度を検出する原理も同様である。
図8は、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部30の断面を示している。この場合、図9に示すように、第1の可動電極31と第3の固定電極33aとの間の静電容量C5は寄生容量+ΔCとなり、第1の可動電極31と第3の固定電極33bとの間の静電容量C6は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C5と静電容量C6の差分値(C5−C6=2ΔC)を算出し、Z出力として出力する。このように、Z検出部30は、静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出するようになっている。
図10Aは、本実施の形態の加速度センサのセンサチップ100の接着面の写真を示す図である。図10Bは、本実施の形態の加速度センサのオフセット温度特性を示すグラフである。本実施形態では、センサの第3の基板40との接着面のうちZ検出部30に対応する領域において、ダイボンド材などの接着物質の付着を抑止する付着抑止領域を形成している(後述する)。このようなセンサについて実験したところ、図10Bに示すように、オフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生が抑制されることが分かった。温度変化に伴う第3の基板40の変形が第3の固定電極33bに伝達すると、第1の可動電極31と第3の固定電極33bとの間の間隔が変動し、慣性センサの出力が変動してしまう。しかし、本実施の形態のセンサでは、第3の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されていないため、温度変化に伴う第3の基板40の変形が第3の固定電極33bに伝達しにくいため、熱ヒステリシスの発生が抑制される。但し、第3の固定電極33bは必須の構成ではない。即ち、第3の固定電極33bを設けない場合であっても、熱ヒステリシスの発生を抑制することができる。これは、第1の可動電極31の直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されないことにより、温度変化に伴う第3の基板40の変形が、ビーム部32a〜32dを介して第1の可動電極31が変位することを抑制できるので、熱ヒステリシスの発生が抑制される。
図11は、本実施の形態のセンサとその第3の基板40を示す断面図である。この図に示すように、本実施の形態のセンサでは、第1の可動電極31と第3の基板40との間は、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない付着抑止領域50を設けている。
付着抑止領域50の面積は特に限定されるものではなく、第1の可動電極31と第3の基板40との間の少なくとも一部において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない付着抑止領域50を設けることができる。また、よりダイボンド材の影響を受けにくくするため、第1の可動電極31よりも若干大きな第3の固定電極33aに対応させるのが望ましい。
図12A〜図12Dは、本実施の形態のセンサの付着抑止構造の具体例を示す断面図である。図12A〜図12Dでは、センサのうち第2の基板2b以外の部分は図示を省略することがある。
センサを第3の基板40に実装する場合は、第3の基板40の上表面60aにダイボンド材を塗布し、その上にセンサを配置し、加熱してダイボンド材を硬化させる。そこで、図12Aでは、第2の基板2bは、第1の可動電極31と前記第3の基板40との間に凹部51を形成している。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
あるいは、図12Bに示すように、X検出部10の下部とY検出部20の下部に所定高さの第1の凸部52を設けてもよい。第1の凸部は、例えばエポキシ樹等の樹脂を用いることができる。例えばガラス等の絶縁体用いて構成することができる。ガラス等の絶縁体用いる場合においては、第1の凸部を第2の基板2bと一体に設けてもよいし、別体として設けてもよい。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、第2の基板2bは、第2の可動電極11と第3の基板40との間に第1の凸部52を設け、同時に、第3の可動電極21と第3の基板40との間に第2の凸部53を形成してもよい。ここで、第1の凸部52、第2の凸部53は金属膜などで形成することができる。この場合、第3の第2の基板2bと第3の基板40との接着面は第1の凸部52、第2の凸部53の表面となり、相対的にZ検出部30の下部が凹むことになるため、図12Aの場合と同様の凹部54を形成することができる。
また、図12Cに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間に撥水層55を設けてもよい。撥水層55は、第2の基板2bと第3の基板40との間が接着されず、かつ、ダイボンド材の付着を抑止できるものであればよい。すなわち、撥水層55の材料は特に限定されるものではない。例えば、ヘキサメチルジシロキサンを用いることが出来る。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図12Dに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間を粗面化することにより、表面粗度が大きい領域56を形成してもよい。粗面化の程度は、ダイボンド材の付着を抑止可能な程度でよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
図13は、本実施の形態のセンサの第3の基板40の付着抑止構造の具体例を示す断面図である。第3の基板40とは、センサを実装するためものであり、図1に示すようなパッケージ300なども含まれる。以下に説明するように、第3の基板40の側にも、センサ側と同様の付着抑止構造を備えることができる。
まず、図13Aに示すように、第3の基板40の第1の可動電極31と第3の基板40との間に凹部61を形成してもよい。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
あるいは、図13Bに示すように、第3の基板40は、第2の可動電極11と第3の基板40との間に第1の凸部62を設け、同時に、第3の可動電極21と第3の基板40との間に第2の凸部63を設けてもよい。
第1の凸部62、第2の凸部63は金属膜などで形成することができる。この場合、センサとの接着面は第1の凸部62、第2の凸部63の表面となり、相対的にZ検出部30の下部が凹むことになるため、図13Aの場合と同様の凹部64を形成することができる。
また、図13Cに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間に撥水層65をコーティングしてもよい。撥水層65の材料は、ダイボンド材の付着を抑止可能なものであればよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図13Dに示すように、Z検出部30の下部を粗面化することにより、表面粗度が大きい領域66を形成してもよい。粗面化の程度は、ダイボンド材の付着を抑止可能な程度でよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図12A〜図12D、あるいは、図13A〜図13Dに示した構成は、各々を個別に用いることに限定されるものではない。互いに重複して用いることが出来る。例えば、図12Cの撥水層55と、図13Dの表面粗度が大きい領域66とを同時に用いても良い。
また、図12Aに示した凹部51の幅W2(あるいは、図13Aに示した凹部61の幅)は、第3の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第3の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第3の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Bに示した第1の凸部52と第2の凸部53との間隔W3(図13Bに示した第1の凸部62と第2の凸部63との間隔)は、第3の固定電極33bの幅(W2)より広くすることが好ましい。すなわち、第3の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第3の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Cに示した撥水層55の幅W4(あるいは図13Cに示した撥水層65の幅)は、第3の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第3の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第3の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Dに示した表面粗度が大きい領域56(あるいは、図13Dに示した表面粗度が大きい領域66の幅)の幅W5は、第3の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第3の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第3の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
なお、上部固定板2aは本発明に必須の構成ではない。上部固定板2aを設けない場合としては例えば、第1の基板1と第2の基板との間の静電容量の変化を検出するようにすることが可能である。
また、第2の基板は2bは、第1の基板1からの電気的な信号処理する処理回路を内蔵することが好ましい。この構成により、第1の基板1と処理回路とを積層して構成することができるので、慣性センサを小型化することができる。
また、第3の基板40は、アルミナ材を用いた積層セラミック材料で構成してもよい。あるいは、セラミックパッケージを構成する部材の一部であってよい。この構成によれば、第3の基板の上に、センサ以外の部品、例えば、地磁気センサ等の別のセンサ、外部と電気的に接続するための電極端子などを第3の基板の上に設けることができる。あるいはまた、第3の基板40は金属で構成されるダイパッドであってもよいし、プリント基板であってもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図12A〜図12D、及び図13A〜図13Dに示される付着抑止構造のうち、任意の2つ以上の付着抑止構造を組み合わせてもよい。また、これら付着抑止構造の細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)は適宜変更することができる。もちろん、本発明は、上記したいずれかのセンサを上記したいずれかの第3の基板40に実装したセンサの実装構造として実現することも可能である。
1 第1の基板
2b 第2の基板
10 X検出部
10a,20a,30a 矩形枠
11 第2の可動電極
12a,12b,22a,22b,32a,32b,32c,32d ビーム部
13a,13b 第1の固定電極
14a,14b 第1の貫通電極
20 Y検出部
21 第3の可動電極
23a,23b 第2の固定電極
24a,24b 第2の貫通電極
30 Z検出部
31 第1の可動電極
33a,33b 第3の固定電極
34a,34b 第3の貫通電極
40 第3の基板
50 付着抑止領域
51,54,61,64 凹部
52,62 第1の凸部
53,63 第2の凸部
55,65 撥水層
56,66 表面粗度が大きい領域
60 付着抑止領域
本発明は、電子機器等に用いられる加速度センサや角速度センサ等のセンサに関する。
静電容量型の加速度センサでは、重り(可動電極)と固定電極との間の静電容量の変化に基づいて加速度を検出する(例えば、特許文献1〜4参照)。直交するXYZの3軸方向の加速度を検出する加速度センサも知られている。
特開2006−250702号公報 特開平05−333056号公報 特開2009−260272号公報 特開2012−232405号公報
しかしながら、センサチップをダイボンド材により実装基板に接着すると、ダイボンド材の影響により、オフセット温度特性における熱ヒステリシスが発生する場合があった。
そこで、本発明は、より安定してオフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生を抑制することのできるセンサを得ることを目的とする。
本発明は、第1の可動電極を有する第1の基板と、第1の基板に接続し、第1の可動電極に対向する第1の固定電極を有する第2の基板と、第2の基板に接続する第3の基板と、を備え、第1の基板、第2の基板、第3の基板はこの順に積層され、第1の固定電極と前記第3の基板との間の少なくとも一部において、第2の基板と第3の基板とが接合されていない構成とした。
本発明によれば、より安定してオフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生を抑制することのできる加速度センサ、角速度センサ等のセンサを提供することが可能となる。
図1は、本実施の形態の加速度センサを内蔵したパッケージの内部構成例を示す斜視図である。 図2は、本実施の形態の加速度センサの分解斜視図である。 図3Aは、本実施の形態の加速度センサのX検出部の断面図である。 図3Bは、本実施の形態の加速度センサのZ検出部の断面図である。 図4は、本実施の形態の加速度センサにおいて、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部の断面図である。 図5は、図4に示す加速度センサにおいて、X方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図6は、本実施の形態の加速度センサにおいて、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部の断面図である。 図7は、図6に示す加速度センサにおいて、X方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図8は、本実施の形態の加速度センサにおいて、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部の断面図である。 図9は、図8に示す加速度センサにおいて、Z方向の加速度を検出する原理を説明する図である。 図10Aは、本実施の形態の加速度センサのセンサチップの接着面の写真を示す図である。 図10Bは、本実施の形態の加速度センサのオフセット温度特性を示すグラフである。 図11は、本実施の形態の加速度センサとその実装基板の断面図である。 図12Aは、本実施の形態の加速度センサの付着抑止構造の断面図である。 図12Bは、本実施の形態の加速度センサの他の付着抑止構造の断面図である。 図12Cは、本実施の形態の加速度センサのさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図12Dは、本実施の形態の加速度センサのさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図13Aは、本実施の形態の加速度センサの実装基板の付着抑止構造の断面図である。 図13Bは、本実施の形態の加速度センサの実装基板の他の付着抑止構造の断面図である。 図13Cは、本実施の形態の加速度センサの実装基板のさらに他の付着抑止構造の断面図である。 図13Dは、本実施の形態の加速度センサの実装基板のさらに他の付着抑止構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。また、各図面は好ましい形態の一例を示すものであり、それぞれの形状に限定されない。
図1は、本実施の形態のセンサを搭載したパッケージ300の内部構成例を示す斜視図である。ここでは、基板500に実装されたパッケージ300の蓋を開けた状態を示している。この図に示すように、パッケージ300には、センサチップ100や、センサチップ100からの出力に基づいて各種の演算を行うASIC200等が搭載されている。パッケージ300から端子400が引き出され、基板500に接続されている。このセンサは静電容量型の加速度を検出するセンサであり、MEMS技術で製造される。XYZの3軸方向の加速度を検出するため、各軸個別の重り(可動電極)を形成し、センサチップ100内に配置している。なお、本発明は、静電容量型の加速度を検出するセンサに限定されない。例えば、静電容量型の角速度を検出するセンサに適用することができる。なお、本発明は、3軸の加速度を検出するセンサに限定されない。例えば、1軸または2軸を検出するセンサとして利用することができる。
図2は、本実施の形態のセンサ(センサチップ100)の分解斜視図である。この図に示すように、第1の基板1は上部固定板2aと第2の基板2bにより挟持された構成となっている。第1の基板1は、シリコンSOI基板等により形成され、上部固定板2aと第2の基板2bは、ガラス等の絶縁体により形成されている。
以下、第1の基板1のうち、第1の方向(本実施の形態では図2中のZ方向とする)の加速度を検出する部分を「Z検出部30」と呼ぶことにする。第2の方向(本実施の形態では図2中のX方向とする)の加速度を検出する部分を「X検出部10」、第3の方向(本実施の形態では図2中のY方向とする)の加速度を検出する部分を「Y検出部20」、X方向は、平面方向のうちの一方向である。Y方向は、平面方向のうちの一方向であってX方向と直交する方向である。Z方向は、垂直方向である。
Z検出部30は、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより保持された第1の可動電極31を垂直方向に平行移動させることによりZ方向の加速度を検出する。すなわち、第1の可動電極31の表面及び裏面に対向させて第の固定電極33a,33bを配置している。これにより、第1の可動電極31と第の固定電極33a,33bとの間の静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出することができる。なお、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより第1の可動電極31を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で第1の可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第1の可動電極31を支持する梁部は、第1の可動電極31がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
X検出部10は、一対のビーム部12a,12bを軸にして第2の可動電極11を揺動させることによりX方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部12a,12bを結ぶ直線を境界線として第2の可動電極11の表面の一方側及び他方側に対向させて第の固定電極13a,13bを配置している。これにより、第2の可動電極11と第の固定電極13a,13bとの間の静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出することができる。なお、一対のビーム部12a,12bで第2の可動電極11を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第2の可動電極11を支持する梁部は、第2の可動電極11がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
Y検出部20は、一対のビーム部22a,22bを軸にして第3の可動電極21を揺動させることによりY方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部22a,22bを結ぶ直線を境界線として第3の可動電極21の表面の一方側及び他方側に対向させて第の固定電極23a,23bを配置している。これにより、第3の可動電極21と第の固定電極23a,23bとの間の静電容量の変化に基づいてY方向の加速度を検出することができる。なお、一対のビーム部22a,22bで第2の可動電極11を支持する構成として説明したがこれに限らない。例えば、1本の梁で可動電極を支持する構成でもよい。即ち、第3の可動電極21を支持する梁部は、第3の可動電極21がZ軸方向の加速度に応じて変位するように支持するものであれば良い。
ところで、X検出部10とY検出部20は互いに90°回転させただけの同形状とし、これらを別形状のZ検出部30の両側に並べて1チップ内に配置している。すなわち、図2に示すように、フレーム部3には、3つの矩形枠10a,20a,30aが直線状に並んで形成されている。あるいは、別の表現では、第2の可動電極11は、前記第1の可動電極31を挟んで前記第3の可動電極21と対向する位置に設けられている。
ところで、矩形枠10aには第2の可動電極11が配置され、矩形枠20aには第3の可動電極21が配置され、矩形枠30aには第1の可動電極31が配置されている。各可動電極はいずれも略矩形形状である。第1の可動電極31,第2の可動電極11,第3の可動電極21と矩形枠30a,10a,20aの側壁部との間には所定サイズの隙間が空いた状態となっている。
なお、矩形枠10a、矩形枠20a、矩形枠30aの形状は矩形に限定されない。例えば、円形や種々の多角形とすることができる。
なお、第1の可動電極31,第2の可動電極11,第3の可動電極21の形状は矩形に限定されない。例えば、円形や種々の多角形とすることができる。特に、第1の可動電極31の形状は矩形枠10aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第1の可動電極31、の面積(あるいは、第1の可動電極31の質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
第2の可動電極11の形状は矩形枠10aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第2の可動電極11の面積(あるいは、第2の可動電極11の質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
第3の可動電極21の形状は矩形枠20aの形状の相似形とすることが好ましい。これにより、第3の可動電極21の面積(あるいは、第3の可動電極21質量)を大きくすることができるので、加速度に対するセンサの感度を向上することができる。
図3は、本実施の形態のセンサの断面図であって、図3AはX検出部10の断面を示し、図3BはZ検出部30の断面を示している。Y検出部20の断面はX検出部10と同様であるため、ここでは図示を省略している。
まず、X検出部10の断面は、第2の可動電極11の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠10aの側壁部とを一対のビーム部12a,12bで連結することにより、第2の可動電極11がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第2の可動電極11と対向する側には、ビーム部12aとビーム部12bを結ぶ直線を境界線として第の固定電極13a,13bが設けられている。第の固定電極13a,13bは、第1の貫通電極14a,14bを用いて上部固定板2aの上面(一方側)に引き出されている。第1の貫通電極14a,14bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第1の貫通電極14a,14bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
Y検出部20の断面は、第3の可動電極21の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠20aの側壁部とを一対のビーム部22a,22bで連結することにより、第3の可動電極21がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第3の可動電極21と対向する側には、ビーム部22aとビーム部22bを結ぶ直線を境界線として第の固定電極23a,23bが設けられている。第の固定電極23a,23bは、第2の貫通電極24a,24bを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第2の貫通電極24a,24bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第2の貫通電極24a,24bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
更に、Z検出部30の断面は、第1の可動電極31の四隅と矩形枠30aの側壁部とを二対のL字形のビーム部32a,32b,32c,32dで連結することにより、第1の可動電極31が垂直方向に平行移動可能になっている。ビーム部32a,32b,32c,32dの形状は特に限定されるものではないが、L字形にすれば、ビーム部32a,32b,32c,32dを長くすることができる。上部固定板2aの第1の可動電極31と対向する側には第の固定電極33aが設けられ、第2の基板2bの第1の可動電極31と対向する側には第の固定電極33bが設けられている。第の固定電極33aは、第3の貫通電極34aを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第の固定電極33bは、矩形領域33b1から突き出した突出領域33b2を備えている(図2参照)。突出領域33b2は、第1の可動電極31とは分離された柱状の固定電極34cに接続され、柱状の固定電極34cは、上部固定板2aに設けられた第3の貫通電極34bに接続される構成となっている。これにより、柱状の固定電極34c及び第3の貫通電極34bを用いて第の固定電極33bを上部固定板2aの上面に引き出すことができる。第3の貫通電極34a,34bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第3の貫通電極34a,34bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
次に、X方向の加速度検出原理について説明する。まず、誘電率をε、電極の対向面積をS、電極の対向ギャップをdとした場合、静電容量Cは、C=εS/dにより算出することができる。加速度により可動電極が回転すると、対向ギャップdが変化するため、静電容量Cが変化する。そこで、ASIC200により差分容量(C1−C2)をCV変換する。
図4は、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図5に示すように、第2の可動電極11と第の固定電極13a,13bとの間の静電容量C1,C2は等しくなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=0)を算出し、X出力として出力する。
図6は、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図7に示すように、第2の可動電極11と第の固定電極13aとの間の静電容量C1は寄生容量+ΔCとなり、第2の可動電極11と第の固定電極13bとの間の静電容量C2は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=2ΔC)を算出し、X出力として出力する。
このように、X検出部10は、静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出するようになっている。Y検出部20がY方向の加速度を検出する原理も同様である。
図8は、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部30の断面を示している。この場合、図9に示すように、第1の可動電極31と第の固定電極33aとの間の静電容量C5は寄生容量+ΔCとなり、第1の可動電極31と第の固定電極33bとの間の静電容量C6は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C5と静電容量C6の差分値(C5−C6=2ΔC)を算出し、Z出力として出力する。このように、Z検出部30は、静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出するようになっている。
図10Aは、本実施の形態の加速度センサのセンサチップ100の接着面の写真を示す図である。図10Bは、本実施の形態の加速度センサのオフセット温度特性を示すグラフである。本実施形態では、センサの第3の基板40との接着面のうちZ検出部30に対応する領域において、ダイボンド材などの接着物質の付着を抑止する付着抑止領域を形成している(後述する)。このようなセンサについて実験したところ、図10Bに示すように、オフセット温度特性における熱ヒステリシスの発生が抑制されることが分かった。温度変化に伴う第3の基板40の変形が第の固定電極33bに伝達すると、第1の可動電極31と第の固定電極33bとの間の間隔が変動し、慣性センサの出力が変動してしまう。しかし、本実施の形態のセンサでは、第の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されていないため、温度変化に伴う第3の基板40の変形が第の固定電極33bに伝達しにくいため、熱ヒステリシスの発生が抑制される。但し、第の固定電極33bは必須の構成ではない。即ち、第の固定電極33bを設けない場合であっても、熱ヒステリシスの発生を抑制することができる。これは、第1の可動電極31の直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されないことにより、温度変化に伴う第3の基板40の変形が、ビーム部32a〜32dを介して第1の可動電極31が変位することを抑制できるので、熱ヒステリシスの発生が抑制される。
図11は、本実施の形態のセンサとその第3の基板40を示す断面図である。この図に示すように、本実施の形態のセンサでは、第1の可動電極31と第3の基板40との間は、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない付着抑止領域50を設けている。
付着抑止領域50の面積は特に限定されるものではなく、第1の可動電極31と第3の基板40との間の少なくとも一部において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない付着抑止領域50を設けることができる。また、よりダイボンド材の影響を受けにくくするため、第1の可動電極31よりも若干大きな第の固定電極33aに対応させるのが望ましい。
図12A〜図12Dは、本実施の形態のセンサの付着抑止構造の具体例を示す断面図である。図12A〜図12Dでは、センサのうち第2の基板2b以外の部分は図示を省略することがある。
センサを第3の基板40に実装する場合は、第3の基板40の上表面60aにダイボンド材を塗布し、その上にセンサを配置し、加熱してダイボンド材を硬化させる。そこで、図12Aでは、第2の基板2bは、第1の可動電極31と前記第3の基板40との間に凹部51を形成している。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
あるいは、図12Bに示すように、X検出部10の下部とY検出部20の下部に所定高さの第1の凸部52を設けてもよい。第1の凸部は、例えばエポキシ樹等の樹脂を用いることができる。例えばガラス等の絶縁体用いて構成することができる。ガラス等の絶縁体用いる場合においては、第1の凸部を第2の基板2bと一体に設けてもよいし、別体として設けてもよい。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、第2の基板2bは、第2の可動電極11と第3の基板40との間に第1の凸部52を設け、同時に、第3の可動電極21と第3の基板40との間に第2の凸部53を形成してもよい。ここで、第1の凸部52、第2の凸部53は金属膜などで形成することができる。この場合、第2の基板2bと第3の基板40との接着面は第1の凸部52、第2の凸部53の表面となり、相対的にZ検出部30の下部が凹むことになるため、図12Aの場合と同様の凹部54を形成することができる。
また、図12Cに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間に撥水層55を設けてもよい。撥水層55は、第2の基板2bと第3の基板40との間が接着されず、かつ、ダイボンド材の付着を抑止できるものであればよい。すなわち、撥水層55の材料は特に限定されるものではない。例えば、ヘキサメチルジシロキサンを用いることが出来る。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図12Dに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間を粗面化することにより、表面粗度が大きい領域56を形成してもよい。粗面化の程度は、ダイボンド材の付着を抑止可能な程度でよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
図13は、本実施の形態のセンサの第3の基板40の付着抑止構造の具体例を示す断面図である。第3の基板40とは、センサを実装するためものであり、図1に示すようなパッケージ300なども含まれる。以下に説明するように、第3の基板40の側にも、センサ側と同様の付着抑止構造を備えることができる。
まず、図13Aに示すように、第3の基板40の第1の可動電極31と第3の基板40との間に凹部61を形成してもよい。このような構成によれば、X検出部10及びY検出部20の下部に対してZ検出部30の下部が凹むことになる。そのため、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
あるいは、図13Bに示すように、第3の基板40は、第2の可動電極11と第3の基板40との間に第1の凸部62を設け、同時に、第3の可動電極21と第3の基板40との間に第2の凸部63を設けてもよい。
第1の凸部62、第2の凸部63は金属膜などで形成することができる。この場合、センサとの接着面は第1の凸部62、第2の凸部63の表面となり、相対的にZ検出部30の下部が凹むことになるため、図13Aの場合と同様の凹部64を形成することができる。
また、図13Cに示すように、第1の可動電極31と第3の基板40との間に撥水層65をコーティングしてもよい。撥水層65の材料は、ダイボンド材の付着を抑止可能なものであればよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図13Dに示すように、Z検出部30の下部を粗面化することにより、表面粗度が大きい領域66を形成してもよい。粗面化の程度は、ダイボンド材の付着を抑止可能な程度でよく、特に限定されるものではない。この場合も、X検出部10及びY検出部20の下部にはダイボンド材が付着するが、Z検出部30の下部にはダイボンド材が付着しにくくなる。
また、図12A〜図12D、あるいは、図13A〜図13Dに示した構成は、各々を個別に用いることに限定されるものではない。互いに重複して用いることが出来る。例えば、図12Cの撥水層55と、図13Dの表面粗度が大きい領域66とを同時に用いても良い。
また、図12Aに示した凹部51の幅W2(あるいは、図13Aに示した凹部61の幅)は、第の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Bに示した第1の凸部52と第2の凸部53との間隔W3(図13Bに示した第1の凸部62と第2の凸部63との間隔)は、第の固定電極33bの幅(W2)より広くすることが好ましい。すなわち、第の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Cに示した撥水層55の幅W4(あるいは図13Cに示した撥水層65の幅)は、第の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
また、図12Dに示した表面粗度が大きい領域56(あるいは、図13Dに示した表面粗度が大きい領域66の幅)の幅W5は、第の固定電極33bの幅(W1)より広くすることが好ましい。すなわち、第の固定電極33bの直下において、第2の基板2bと第3の基板40とが接合されない構成が好ましい。これにより、ダイボンド材の影響が第の固定電極33bに及ぶことを効果的に抑制することができる。
なお、上部固定板2aは本発明に必須の構成ではない。上部固定板2aを設けない場合としては例えば、第1の基板1と第2の基板との間の静電容量の変化を検出するようにすることが可能である。
また、第2の基板は2bは、第1の基板1からの電気的な信号処理する処理回路を内蔵することが好ましい。この構成により、第1の基板1と処理回路とを積層して構成することができるので、慣性センサを小型化することができる。
また、第3の基板40は、アルミナ材を用いた積層セラミック材料で構成してもよい。あるいは、セラミックパッケージを構成する部材の一部であってよい。この構成によれば、第3の基板の上に、センサ以外の部品、例えば、地磁気センサ等の別のセンサ、外部と電気的に接続するための電極端子などを第3の基板の上に設けることができる。あるいはまた、第3の基板40は金属で構成されるダイパッドであってもよいし、プリント基板であってもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図12A〜図12D、及び図13A〜図13Dに示される付着抑止構造のうち、任意の2つ以上の付着抑止構造を組み合わせてもよい。また、これら付着抑止構造の細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)は適宜変更することができる。もちろん、本発明は、上記したいずれかのセンサを上記したいずれかの第3の基板40に実装したセンサの実装構造として実現することも可能である。
1 第1の基板
2b 第2の基板
10 X検出部
10a,20a,30a 矩形枠
11 第2の可動電極
12a,12b,22a,22b,32a,32b,32c,32d ビーム部
13a,13b 第の固定電極
14a,14b 第1の貫通電極
20 Y検出部
21 第3の可動電極
23a,23b 第の固定電極
24a,24b 第2の貫通電極
30 Z検出部
31 第1の可動電極
33a,33b 第の固定電極
34a,34b 第3の貫通電極
40 第3の基板
50 付着抑止領域
51,54,61,64 凹部
52,62 第1の凸部
53,63 第2の凸部
55,65 撥水層
56,66 表面粗度が大きい領域
60 付着抑止領域

Claims (9)

  1. 第1の可動電極を有する第1の基板と、
    前記第1の基板に接続し、前記第1の可動電極に対向する第1の固定電極を有する第2の基板と、
    前記第2の基板に接続する第3の基板と、
    を備え、
    前記第1の基板、前記第2の基板、前記第3の基板はこの順に積層され、前記第1の固定電極と前記第3の基板との間の少なくとも一部において、前記第2の基板と前記第3の基板とが接合されていない
    センサ。
  2. 前記第2の基板または前記第3の基板は、前記第1の固定電極と前記第3の基板との間に凹部を有する請求項1に記載のセンサ。
  3. 第1の固定電極と前記第3の基板との間に撥水層を設けた請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記第1の基板は、第2の可動電極と第3の可動電極とをさらに有し、
    前記第1の固定電極の直下における、前記第2の基板または前記第3の基板の表面粗度が、
    前記第2の可動電極または前記第3の可動電極の直下における、前記第2の基板または前記第3の基板の表面粗度よりも大きい請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記第1の基板は、第2の可動電極と第3の可動電極とをさらに有し、
    前記第2の可動電極と前記第3の基板との間に、前記第2の基板と前記第3の基板とを接続する第1の接続部を設け、
    前記第3の可動電極と前記第3の基板との間に、前記第2の基板と前記第3の基板とを接続する第2の接続部を設けた
    請求項1に記載のセンサ。
  6. 前記第1の可動電極は第1の方向の加速度に対して変位し、
    前記第2の可動電極は第2の方向の加速度に対して変位し、
    前記第3の可動電極は第3の方向の加速度に対して変位する
    請求項4または5のいずれか1項に記載のセンサ。
  7. 前記第1の方向と前記第2の方向と前記第3の方向とは互いに直交する請求項6に記載のセンサ。
  8. 前記第2の可動電極は、前記第1の可動電極を挟んで前記第3の可動電極と対向する位置に設ける請求項7に記載のセンサ。
  9. 静電容量の変化を検出することで加速度を検出する請求項1に記載のセンサ。
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