JPWO2015008376A1 - 電力制御器及び電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

出力電流監視部17により出力電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角φeを暫定の制御用のトリガ角φ^nに決定して、そのトリガ角φ^nを出力し、その出力電流の異常が認定されない場合は、出力目標値トリガ角変換部13により算出された目標トリガ角Φnを暫定の制御用のトリガ角φ^nに決定して、そのトリガ角φ^nを出力するトリガ角判定部19を設け、トリガ角増分制御部20が、トリガ角判定部19から出力された暫定の制御用のトリガ角φ^nをもとにトリガ角の急増を防止した制御用のトリガ角φnを決定し、そのトリガ角φnをサイリスタ制御部21に出力する。

Description

この発明は、2次側にヒーターが接続されているトランス(変圧器)の1次側に供給する電力を制御する電力制御器及び電力制御方法に関するものである。
2次側にヒーターが接続されているトランスの1次側に供給する電力を制御する電力制御器では、そのトランスの1次側に接続されているサイリスタがターンオン(点弧)するタイミングを制御する位相制御方式が用いられることが多い。
このような電力制御器では、多くの電力をトランスの1次側に供給する場合、サイリスタがターンオンするタイミングを示すトリガ角(位相角)を大きくするが、電源投入時などの位相制御の開始時に、大きなトリガ角でサイリスタをターンオンさせると、大きな突入電流がトランスに流れる。
このような突入電流の発生を防止するため、位相制御の開始時には、小さなトリガ角でサイリスタをターンオンさせて、徐々にトリガ角を大きくする方法(ソフトスタート方式)が用いられることがある(例えば、特許文献1を参照)。
なお、ソフトスタート方式を用いる場合、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視し、その電圧が零値から所定値に変化すると、小さなトリガ角から目標のトリガ角まで徐々にトリガ角を変化させてサイリスタをターンオンさせるようにする。
特開平6−165366号公報
従来の電力制御器は以上のように構成されているので、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視し、その電圧が零値から所定値に変化していることを検知すれば、小さなトリガ角でサイリスタをターンオンさせることで、突入電流の発生を防止することができる。しかし、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視する機器が必要になり、装置構成が複雑になるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視する機器を搭載することなく、突入電流の発生を防止することができる電力制御器及び電力制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係る電力制御器は、変圧器の2次側に接続されている負荷に供給する電力の目標値を算出する調節計より出力される目標信号から、その変圧器の1次側に供給する電力を調整するスイッチング素子の点弧のタイミングを示す目標トリガ角を算出する目標トリガ角算出手段と、目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角が示すタイミングでスイッチング素子が点弧された場合に、そのスイッチング素子に流れる電流を推定する電流推定手段と、スイッチング素子に実際に流れている電流を測定する電流測定手段と、電流測定手段により測定された電流が電流推定手段により推定された電流よりも予め設定された所定の値または所定の割合以上小さい場合、そのスイッチング素子に流れている電流の異常を認定する異常認定手段と、異常認定手段により電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角を制御用のトリガ角に決定して、その制御用のトリガ角を出力するとともに、その制御用のトリガ角を出力している状態で、異常認定手段により電流の異常が認定されなくなれば、その制御用のトリガ角が、その待機時トリガ角から目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角に到達するまで、制御用のトリガ角を徐々に大きくしながら、そのトリガ角を出力する制御用トリガ角決定手段とを設け、スイッチング素子制御手段が、制御用トリガ角決定手段から出力されたトリガ角が示すタイミングでスイッチング素子を点弧するようにしたものである。
この発明に係る電力制御器は、制御用トリガ角決定手段が、異常認定手段により電流の異常が認定されない場合、目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角を制御用のトリガ角としてスイッチング素子制御手段に出力するようにしたものである。
この発明に係る電力制御器は、異常認定手段により電流の異常が認定されて、スイッチング素子制御手段によりスイッチング素子が待機時トリガ角で点弧された際に、変圧器に流れる突入電流が、所定の許容電流よりも小さくなり、かつ、電流測定手段により測定可能な最小電流よりも大きくなるトリガ角が、待機時トリガ角として、制御用トリガ角決定手段に設定されているようにしたものである。
この発明に係る電力制御方法は、目標トリガ角算出手段が、変圧器の2次側に接続されている負荷に供給する電力の目標値を算出する調節計より出力される目標信号から、変圧器の1次側に供給する電力を調整するスイッチング素子の点弧のタイミングを示す目標トリガ角を算出する目標トリガ角算出処理ステップと、電流推定手段が、目標トリガ角算出処理ステップで算出された目標トリガ角が示すタイミングでスイッチング素子が点弧された場合に、そのスイッチング素子に流れる電流を推定する電流推定処理ステップと、電流測定手段が、スイッチング素子に実際に流れている電流を測定する電流測定処理ステップと、異常認定手段が、電流測定処理ステップで測定された電流が電流推定処理ステップで推定された電流よりも予め設定された所定の値または所定の割合以上小さい場合、スイッチング素子に流れている電流の異常を認定する異常認定処理ステップと、制御用トリガ角決定手段が、異常認定処理ステップで電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角を制御用のトリガ角に決定して、その制御用のトリガ角を出力するとともに、その制御用のトリガ角を出力している状態で、異常認定処理ステップで電流の異常が認定されなくなれば、その制御用のトリガ角が、その待機時トリガ角から目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角に到達するまで、制御用のトリガ角を徐々に大きくしながら、そのトリガ角を出力する制御用トリガ角決定処理ステップとを備えるようにしたものである。
この発明によれば、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視する機器を搭載することなく、突入電流の発生を防止することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による電力制御器を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による電力制御器が出力電流の異常を検知する処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電力制御器が制御用のトリガ角を決定する処理内容を示すフローチャートである。 出力電流の異常が検知されない場合の電力制御器の処理タイミングを示す説明図である。 出力電流の異常が検知された場合の電力制御器の処理タイミングを示す説明図である。 出力電流が異常から正常に戻り、ソフトスタートが始まった場合の処理タイミングを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による電力制御器を示す構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力制御器を示す構成図である。
図1において、電力制御器3は交流電源1と開閉器2(例えば、リレーやブレーカーなど)を介して接続されており、開閉器2が閉じている状態のとき交流電源1から電力の供給を受けて、トランス4の1次側に供給する電力を位相制御によって調整するスイッチング素子であるサイリスタ12を実装している。サイリスタ12の1次側にはヒューズ11が接続されている。
この実施の形態1では、スイッチング素子としてサイリスタ12が実装されている例を示しているが、これに限るものではなく、例えば、スイッチング素子としてトライアックなどが実装されていてもよい。
トランス4は1次側に接続されている電力制御器3から電力の供給を受けて、2次側に接続されているヒーター5に電力を供給する変圧器である。
負荷であるヒーター5は被制御対象6を加熱する熱源であり、被制御対象6には温度センサ7が取り付けられている。
温度センサ7は被制御対象6の温度を測定し、その温度を示すセンサ信号を温度調節計8に出力する計測器である。
温度調節計8は温度センサ7から出力されたセンサ信号が示す温度を予め設定されている目標温度と一致させる出力の目標信号を算出して、その目標信号を電力制御器3に出力する処理を実施する。
零点検出部18は電源電圧の零点を検出する処理を実施する。
出力目標値トリガ角変換部13は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、温度調節計8から出力された目標信号から、サイリスタ12がターンオン(点弧)するタイミングを示す目標トリガ角Φを算出する処理をゼロ点検出タイミング毎に実施する。
具体的には、出力目標値トリガ角変換部13は、例えば、温度調節計8から出力される目標信号を電力の目標値として、電力値と目標トリガ角Φの対応関係を示すテーブルを内蔵しており、そのテーブルを参照して、その目標信号に対応する目標トリガ角Φを出力する処理を実施する。なお、出力目標値トリガ角変換部13は目標トリガ角算出手段を構成している。
出力電流推定部14は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、トリガ角増分制御部20から出力される制御用トリガ角のタイミングでサイリスタ12がターンオンされた場合に、そのサイリスタ12に流れる電流である出力電流の推定値Ienmを出力電流監視のタイミング毎に算出する処理を実施する。出力電流監視のタイミングは、電源サイクルの半サイクルの期間中に複数回あり、この実施の形態1では、半サイクルの期間を20等分した時間毎に出力電流監視のタイミングが発生するものとする。なお、出力電流推定部14は電流推定手段を構成している。
電流検出器15は例えばCT(Current Transformer)などから構成されており、サイリスタ12に実際に流れている電流を検出し、その電流に比例するセンサ信号を出力する。
出力電流測定部16は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、電流検出器15から出力されたセンサ信号から、実際に、サイリスタ12に流れている電流である出力電流Inmを測定する処理を出力電流監視のタイミング毎に実施する。なお、電流検出器15及び出力電流測定部16から電流測定手段が構成されている。
出力電流監視部17は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、出力電流推定部14により算出された出力電流の推定値Ienmを受け取ると、その推定値Ienmに所定の係数(例えば、0.5)を乗算することで、サイリスタ12に流れる電流の異常を認定する際の異常判断電流I^enm(I^enm=Ienm×所定の係数)を算出する処理を実施する。 また、出力電流監視部17は算出した異常判断電流I^enmと、出力電流測定部16により測定されたサイリスタ12の出力電流Inmを比較し、測定値であるサイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流I^enmよりも小さい場合(Inm<I^enm)、サイリスタ12の出力電流の異常を認定する処理を出力電流監視のタイミング毎に実施する。なお、出力電流監視部17は異常認定手段を構成している。
ここでは、出力電流監視部17が、出力電流推定部14により算出された出力電流の推定値Ienmに所定の係数を乗算することで異常判断電流I^enmを算出し、サイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流I^enmよりも小さい場合(測定値であるサイリスタ12の出力電流Inmが出力電流の推定値Ienmよりも所定の割合以上小さい場合)、サイリスタ12の出力電流の異常を認定する例を説明するが、出力電流推定部14により算出された出力電流の推定値Ienmに所定の定数を加算することで異常判断電流I^enm(I^enm=Ienm+所定の定数)を算出し、サイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流I^enmよりも小さい場合(測定値であるサイリスタ12の出力電流Inmが出力電流の推定値Ienmよりも所定の値以上小さい場合)、サイリスタ12の出力電流の異常を認定するようにしてもよい。
トリガ角判定部19は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、零点検出部18により電源電圧の零点が検出される毎に、暫定の制御用のトリガ角φ^を決定する処理を実施する。
即ち、トリガ角判定部19は前半サイクルにおいて、出力電流監視部17により出力電流が正常であると認定された場合、出力目標値トリガ角変換部13で算出された目標トリガ角Φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定する一方、前半サイクルにおいて、出力電流監視部17により出力電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定する処理を実施する。
なお、待機時トリガ角φは、トランス4に流れる位相制御開始時の突入電流が、所定の許容電流(例えば、トランス4の定格電流)よりも小さくなり、かつ、出力電流測定部16により測定可能な最小電流よりも大きくなるトリガ角である。
トリガ角増分制御部20は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、トリガ角判定部19から出力された暫定の制御用のトリガ角φ^と、前半サイクルのトリガ角φn−1に対して予め設定された所定の増分Δφを加算した値(φn−1+Δφ)とを比較し、そのトリガ角φ^が当該加算値(φn−1+Δφ)より大きい場合には、その加算値(φn−1+Δφ)を制御用のトリガ角φとして、その加算値(φn−1+Δφ)をサイリスタ制御部21に出力し、そのトリガ角φ^が当該加算値(φn−1+Δφ)より大きくない場合には、そのトリガ角φ^を制御用のトリガ角φとして、そのトリガ角φ^をサイリスタ制御部21に出力する処理をゼロ点検出タイミング毎に実施する。
なお、零点検出部18、トリガ角判定部19及びトリガ角増分制御部20から制御用トリガ角決定手段が構成されている。
サイリスタ制御部21はトリガ角増分制御部20から出力されたトリガ角φが示すタイミングでサイリスタ12のゲートに電流を流すことで、そのサイリスタ12をターンオンさせる制御回路である。なお、サイリスタ制御部21はスイッチング素子制御手段を構成している。
図1の例では、電力制御器の構成要素であるヒューズ11、サイリスタ12、出力目標値トリガ角変換部13、出力電流推定部14、電流検出器15、出力電流測定部16、出力電流監視部17、零点検出部18、トリガ角判定部19、トリガ角増分制御部20及びサイリスタ制御部21のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、電力制御器の全部又は一部がコンピュータで構成されていてもよい。
例えば、電力制御器の一部(例えば、出力目標値トリガ角変換部13、出力電流推定部14、出力電流測定部16、出力電流監視部17、零点検出部18、トリガ角判定部19、トリガ角増分制御部20、サイリスタ制御部21)をコンピュータで構成する場合、出力目標値トリガ角変換部13、出力電流推定部14、出力電流測定部16、出力電流監視部17、零点検出部18、トリガ角判定部19、トリガ角増分制御部20及びサイリスタ制御部21の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2はこの発明の実施の形態1による電力制御器が出力電流の異常を検知する処理内容を示すフローチャートであり、出力電流監視のタイミング毎に処理される。
また、図3はこの発明の実施の形態1による電力制御器が制御用のトリガ角を決定する処理内容を示すフローチャートであり、ゼロ点検出タイミング毎に処理される。
図4、図5及び図6は電力制御器の処理タイミングを示す説明図であり、特に、図4は出力電流監視部17により出力電流の異常が検知されない場合の処理タイミングを示し、図5は出力電流監視部17により出力電流の異常が検知された場合の処理タイミングを示している。また、図6は出力電流が異常から正常に戻り、ソフトスタートが始まった場合の処理タイミングを示している。
次に動作について説明する。
温度センサ7は、被制御対象6の温度を測定し、その温度を示すセンサ信号を温度調節計8に出力する。
温度調節計8は、温度センサ7からセンサ信号を受けると、そのセンサ信号が示す温度が予め設定されている目標温度と一致するような目標信号を算出して、その目標信号を電力制御器3に出力する。
例えば、温度調節計8がPIDコントローラ(Proportional Integral Derivative Controller)を内蔵している調節計であれば、温度調節計8のPIDコントローラが、温度センサ7から出力されたセンサ信号が示す温度と予め設定されている目標温度との偏差を入力して、その偏差に対するPID演算を実施し、その演算結果を目標信号として電力制御器3に出力する。
出力目標値トリガ角変換部13は、温度調節計8から目標信号を受けると、その目標信号から、n番目の位相制御サイクルで、サイリスタ12がターンオンするタイミングを示す目標トリガ角Φを算出し、その目標トリガ角Φをトリガ角判定部19に出力する。
例えば、出力目標値トリガ角変換部13が、予め目標信号(電力の目標値)と目標トリガ角Φの対応関係を示すテーブルを内蔵している場合、そのテーブルから、温度調節計8から出力された目標信号に対応する目標トリガ角Φを読み出し、その目標トリガ角Φをトリガ角判定部19に出力する。
この実施の形態1では、交流電源1の電源半サイクルが位相制御サイクルであり、電源周波数が50Hzである場合、電源半サイクルが10m秒であるため、位相制御周期は、10m秒である。
このため、出力目標値トリガ角変換部13は、10m秒毎に、目標トリガ角Φを算出する。Φの添え字であるnは何番目の位相制御サイクルであるかを示す変数である。
図4及び図5では、n番目の位相制御サイクルの目標トリガ角Φとして、51%が算出されている例を示している。この51%は、1つの位相制御サイクル内で、サイリスタ12がオンする期間を百分率で表している。
なお、この実施の形態1では、制御用のトリガ角φ(=目標トリガ角Φ)はサイリスタがオンの期間の角度を現す形式とするために、トリガタイミングからその位相制御サイクルの終了時のゼロ点までの角度の値としている。よって、制御用のトリガ角φが、例えば、51%の場合は、位相制御サイクルの開始時のゼロ点からトリガタイミングまでの角度は49%となる。
図4、図5及び図6の横軸の目盛は、最初のゼロ点位置の角度を0%としているため、制御用のトリガ角φが51%の場合は横軸の目盛の49%の位置がトリガタイミングになっている。
また、この実施の形態1では、図2の異常検知処理を0.5m秒毎に実施するものとする。
位相制御周期が10m秒であるため、図2の異常検知処理は、1つの位相制御サイクルの中で、合計、19回の異常検知処理が実施される。図4及び図5では、↑又は↓が付記されている位相角のタイミングで異常検知処理が実施される。
以下、n番目の位相制御サイクルの中で、何番目の異常検知処理であるかを示す変数として、「m」を用いるものとする。m=1,2,3,・・・,19である。
例えば、n番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角を0度、n+1番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角を180度とすると、m=1の位相角は9度、m=2の位相角は18度、・・・、m=10の位相角は90度、・・・、m=19の位相角は171度である。
目標トリガ角Φ(=51%)を百分率ではなく、上記の位相角と同様に角度で表すと、目標トリガ角Φは、88.2度(=(100−51)×180/100))になる。
この実施の形態1では、n番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角が0度、n+1番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角が180度であると定義して、以下の説明を行う。
ただし、この位相角の定義の仕方は一例に過ぎず、n番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角が180度、n+1番目の位相制御サイクルの冒頭における零点の位置での位相角が0度であると定義すれば、m=1の位相角は171度、m=2の位相角は162度、・・・、m=10の位相角は90度、・・・、m=19の位相角は9度となる。
出力電流推定部14は、n番目の位相制御サイクル内のm番目の出力電流監視のタイミングで、そのサイリスタ12に流れる瞬時電流である電流Ienmを推定する。
ヒーター5が断線しておらず、トランス4が定常状態である条件の下では、サイリスタ12に流れる電流(瞬時電流)の波形は正弦波になるため、サイリスタ12に流れる電流Ienmは、下記の式(1)に示すように推定される。
Ienm=Ipeak・sin(φnm) (1)
式(1)において、φnmはm番目の出力電流監視のタイミングでの位相角(トリガ角)であり、Ipeakは半サイクル間電流が流れ続けたときの出力電流のピーク値であり、定格の電源電圧と負荷の抵抗値から算出される既知の値である。
出力電流のピーク値Ipeakは、目標トリガ角が100%のときの出力電流の実効値をIrmsとすると、その実効値Irmsの2の平方根倍である。
Figure 2015008376
なお、図4、図5及び図6のグラフの縦軸(電流軸)は、出力電流のピーク値Ipeakで正規化している。
電流検出器15は、サイリスタ12の出力電流(瞬時電流)を検出し、その出力電流に比例するセンサ信号を出力電流測定部16に出力する。
出力電流測定部16は、n番目の位相制御サイクル内で、m番目の異常検知処理のタイミングになると、そのタイミングで電流検出器15から出力されたセンサ信号から、実際に、サイリスタ12に流れている電流である出力電流Inm(瞬時電流)を算出(測定)する。
出力電流監視部17は、n番目の位相制御サイクル内で、m番目の異常検知処理のタイミングになると、そのタイミングでの位相角φnmと、出力目標値トリガ角変換部13から出力された目標トリガ角Φを比較し、その位相角φnmが目標トリガ角Φよりも大きければ(図2のステップST1)、後述する異常検知処理を実施する。
目標トリガ角Φ(=51%)の角度は、88.2度であるため、m=10,11,12,・・・,19のとき、位相角φnmが目標トリガ角Φよりも大きくなる。
即ち、出力電流監視部17は、m番目の出力電流監視のタイミングでの位相角φnmが目標トリガ角Φよりも大きければ(φnm>Φ)、そのタイミングで出力電流測定部16により測定されたサイリスタ12の出力電流Inmを取得するとともに(ステップST2)、そのタイミングで出力電流推定部14により推定されたサイリスタ12に流れる電流の推定値Ienmを取得し、また、その推定電流Ienmに対して予め設定されている或る適切な係数Kをかけて、異常判断電流K×Ienmを算出する(ステップST3)。
この係数Kは、「0<K<1」の範囲の値であり、出力電流監視部17で測定された出力電流Inmが異常判断電流K×Ienm以下であれば、明らかに電源電圧や負荷に異常があると判定できる適切な異常判断電流K×Ienmを算出するための係数であり、この実施の形態1では、K=0.5として説明する。
特に、m=10の出力電流監視のタイミングでは、位相角=90度であって、目標トリガ角Φ(88.2度)と近いため、概ね、出力電流監視部17により取得されるサイリスタ12の出力電流Inmは、目標トリガ角Φが示すタイミングでの測定値とみなせる。
また、この実施の形態1では、ステップST3で、出力電流監視部17により算出された異常判断電流0.5×Ienmは、目標トリガ角Φが示すタイミングでサイリスタ12がターンオンされた場合に、そのサイリスタ12に流れる電流の推定値の0.5倍とみなさせる。
次に、出力電流監視部17は、ステップST3で算出した異常判断電流0.5×Ienmと、出力電流測定部16により測定されたサイリスタ12の出力電流Inmを比較し(ステップST4)、サイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流0.5×Ienmよりも小さい場合(Inm<0.5×Ienm)、サイリスタ12の出力電流の異常を認定し、出力電流異常フラグをオン(flag=1)に設定する(ステップST5)。
例えば、トランス4の2次側に接続されているヒーター5が断線すると、トランス4の2次負荷が減少して、サイリスタ12の出力電流Inmがほぼ0Aとなり、異常判断電流0.5×Ienmよりも小さくなる。
また、開閉器2が開いたり、ヒューズ11が断線したりしても、サイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流0.5×Ienmよりも小さくなる。
トリガ角判定部19は、零点検出部18が電源電圧の零点を検出する毎に、制御用のトリガ角φの決定処理を実行する。
以下、制御用のトリガ角φの決定処理を具体的に説明する。
トリガ角判定部19は、零点検出部18が電源電圧の零点(n番目の位相制御サイクルの冒頭)を検出すると、出力目標値トリガ角変換部13により算出されたn番目の位相制御サイクルでの目標トリガ角Φを取得する(図3のステップST11)。
次に、トリガ角判定部19は、出力電流異常フラグを参照して、出力電流監視部17により出力電流の異常が認定されているか否かを確認する(ステップST12)。
即ち、トリガ角判定部19は、出力電流異常フラグがオン(flag=1)であれば、出力電流の異常が認定されていると判断し、出力電流異常フラグがオフ(flag=0)であれば、出力電流の異常が認定されていないと判断する。
トリガ角判定部19は、出力電流の異常が認定されていないと判断すると、出力目標値トリガ角変換部13から取得した目標トリガ角Φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定して、そのトリガ角φ^をトリガ角増分制御部20に出力する(ステップST13)。
また、トリガ角判定部19は、出力電流の異常が認定されていると判断すると、突入電流の発生を防止するため、予め設定されている小さな待機時トリガ角φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定して、そのトリガ角φ^をトリガ角増分制御部20に出力する(ステップST14)。
なお、待機時トリガ角φは、トランス4に流れる突入電流が、所定の許容電流よりも小さくなり、かつ、出力電流測定部16により測定可能な最小電流よりも大きくなるトリガ角であり、例えば、待機時トリガ角φとして11%(角度表記では、19.8度)が設定される。
トリガ角増分制御部20は、トリガ角判定部19から暫定の制御用のトリガ角φ^を受けると、予め設定された上限値Δφ(半サイクル毎にトリガ角が増加する値の上限値)を前半サイクルの制御用のトリガ角φn−1に加算した値(φn−1+Δφ)と、トリガ角判定部19から受け取った暫定の制御用のトリガ角φ^とを比較して、その加算値(φn−1+Δφ)がトリガ角判定部19から受け取った暫定の制御用のトリガ角φ^よりも大きいか否かを確認する(ステップST15)。
トリガ角増分制御部20は、その加算値(φn−1+Δφ)がトリガ角判定部19から受け取った暫定の制御用のトリガ角φ^よりも大きければ、既にソフトスタートが完了しているため、暫定の制御用のトリガ角φ^を制御用のトリガ角φに決定して、そのトリガ角φをサイリスタ制御部21に出力するが(ステップST16)、その加算値(φn−1+Δφ)がトリガ角判定部19から受け取った暫定の制御用のトリガ角φ^よりも小さければ、未だソフトスタートが完了していないため、その加算値(φn−1+Δφ)をそのままサイリスタ制御部21に出力する(ステップST17)。
φ=φn−1+Δφ
トリガ角増分制御部20は、制御用のトリガ角φをサイリスタ制御部21に出力すると、出力電流異常フラグをオフ(flag=0)に設定する(ステップST18)。
サイリスタ制御部21は、トリガ角増分制御部20から制御用のトリガ角φを受けると、そのトリガ角φが示すタイミングでサイリスタ12のゲートに電流を流すことで、そのサイリスタ12をターンオンさせる。
図5では、左側の半サイクルにおいて、制御用のトリガ角φ(=51%)でサイリスタ12をターンオンさせたにもかかわらず、サイリスタ12の出力電流Inmが異常判断電流0.5×Ienmよりも小さいため、サイリスタ12の出力電流を異常と認定している例を示している。次の半サイクル(図5の右側の半サイクル)の制御用のトリガ角φが待機時トリガ角φ(=11%)であり、トリガ角φ(=11%)のタイミングでサイリスタ12をターンオンさせている。
角度表記では、160.2度(=180−19.8度)のタイミングでサイリスタ12をターンオンさせて、180度のタイミングでサイリスタ12をターンオフされている。
また、図6では、左側の前回の半サイクルで制御用のトリガ角φn−1を待機時トリガ角φ(=11%)としてサイリスタ12をターンオンさせた時に、サイリスタ12の出力電流In−1mが異常判断電流0.5×Ien−1mよりも大きいため、サイリスタ12の出力電流を異常と認定していない例を示している。今回の半サイクル(図5の右側の半サイクル)の制御用のトリガ角φが、前半サイクルの制御用のトリガ角φn−1(=11%)に対して半サイクル毎に上限値Δφ(=5%)を加算したトリガ角を制御用のトリガ角φ(=16%)とした場合であり、トリガ角φ(=16%)のタイミングでサイリスタ12をターンオンさせている。
制御用のトリガ角の決定処理は繰り返し実行され、零点検出部18が、次の電源電圧の零点(n番目の位相制御サイクルの冒頭)を検出すると、トリガ角判定部19は、出力目標値トリガ角変換部13により算出されたn番目の位相制御サイクルでの目標トリガ角Φを取得する(ステップST11)。
次に、トリガ角判定部19は、出力電流異常フラグを参照して、出力電流監視部17により出力電流の異常が認定されているか否かを確認する(ステップST12)。
即ち、トリガ角判定部19は、出力電流異常フラグがオン(flag=1)であれば、出力電流の異常が認定されていると判断し、出力電流異常フラグがオフ(flag=0)であれば、出力電流の異常が認定されていないと判断する。
ただし、この段階では、n−1番目の位相制御サイクルで、トリガ角増分制御部20により出力電流異常フラグがオフ(flag=0)に設定されているので、出力電流の異常が認定されていないと判断する。
トリガ角増分制御部20は、出力電流の異常が認定されていない場合でも、先に出力した制御用のトリガ角φをいきなり大きくすると、突入電流が発生してしまうため、例えば、5%程度(角度表記で18度程度)の小さなトリガ角Δφを先に出力した制御用のトリガ角φn−1に加算して、その加算結果を制御用のトリガ角φに決定する(ステップST17)。
トリガ角増分制御部20は、制御用のトリガ角φをサイリスタ制御部21に出力すると、出力電流異常フラグをオフ(flag=0)に設定する(ステップST18)。
サイリスタ制御部21は、トリガ角増分制御部20から制御用のトリガ角φを受けると、そのトリガ角φが示すタイミングでサイリスタ12のゲートに電流を流すことで、そのサイリスタ12をターンオンさせる。
例えば、待機時トリガ角φが11%であり、増加分のトリガ角Δφが5%であれば、制御用のトリガ角φが16%になるため、トリガ角φ(=16%)のタイミングでサイリスタ12がターンオンされる。
角度表記では、151.2度(=180−19.8−9度)のタイミングでサイリスタ12がターンオンさせて、180度のタイミングでサイリスタ12がターンオフされる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、前出力サイクルにおいて、出力電流監視部17により出力電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角φを制御用のトリガ角φに決定して、そのトリガ角φを出力し、前出力サイクルにおいて、出力電流が異常と認識されなかった場合には、出力目標値トリガ角変換部13で算出された目標トリガ角Φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定して、そのトリガ角φ^を出力する一方、前出力サイクルにおいて、出力電流監視部17により出力電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角φを暫定の制御用のトリガ角φ^に決定して、そのトリガ角φ^を出力するトリガ角判定部19を設け、トリガ角増分制御部20が、トリガ角判定部19から出力された暫定の制御用のトリガ角φ^が、前半サイクルの制御用のトリガ角φn−1に対してトリガ角増加の上限値Δφを加算した値(φn−1+Δφ)より大きい場合には、その加算値(φn−1+Δφ)を制御用のトリガ角φとしてサイリスタ制御部21に出力し、暫定の制御用のトリガ角φ^が加算値(φn−1+Δφ)より小さい場合には、暫定の制御用のトリガ角φ^を制御用のトリガ角φとしてサイリスタ制御部21に出力するように構成したので、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視する機器を搭載することなく、突入電流の発生を防止することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態1によれば、負荷であるヒーター5の断線を認定(出力電流の異常を認定)することで電源状態を監視しているため、電源電圧やトランスの1次側の電圧を監視する機器を搭載することなく、トランス4に対する突入電流の発生を防止することができる。
また、制御対象がトランス4であっても、交流電源1の投入時や瞬時停電が発生したときに、トランス4に対する突入電流の発生を防止することができる。また、交流電源1が継続的にオンしている状態で、トランス4だけに電力を供給している状態でも、トランス4に対する突入電流の発生を防止することができる。
また、この実施の形態1によれば、トランス4の2次側に接続されているヒーター5が断線して、サイリスタ12の出力電流が減少している場合にも、その出力電流の減少を検知して、制御用のトリガ角φを待機状態の小さなトリガ角(待機時トリガ角φ)にするため、トランス4の2次側に接続されているヒーター5が断線した時に起こる可能性がある大きな励磁電流の発生を防止することもできる。
また、一般的には、トランス4の1次巻き線を位相制御する場合の突入電流を低減するために、トランス4の定格電圧における磁束密度が低くなるような設計が行われるが、この実施の形態1では、どの様な状況でも、トランス4に対する突入電流を小さな値に抑制することができるため、従来に比して、磁束密度が高いトランス4を使用することができるようになり、トランスの小型化を図ることができる。
また、交流電源1と電力制御器3の間の配線を開閉器2で切断したのち、その開閉器2で再接続された場合の突入電流の抑制効果も期待することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、トランス4の2次側にヒーター5が接続されている例を示しているが、図7に示すように、例えば、リレーやブレーカーなどの開閉器30を介して、ヒーター5がトランス4の2次側に接続されていてもよい。
この場合、開閉器30が開いている状態では、電力制御器3が上記実施の形態1と同様に、サイリスタ12の出力電流の減少を検知して、制御用のトリガ角φを待機状態の小さなトリガ角(待機時トリガ角φ)にするため、トランス4の2次側に接続されている開閉器30の開閉操作よって起こる可能性がある大きな励磁電流の発生を防止することもできる。
なお、電力制御器3の処理内容自体は上記実施の形態1と同様である。
1 交流電源、2 開閉器、3 電力制御器、4 トランス(変圧器)、5 ヒーター、6 被制御対象、7 温度センサ、8 温度調節計、11 ヒューズ、12 サイリスタ(スイッチング素子)、13 出力目標値トリガ角変換部(目標トリガ角算出手段)、14 出力電流推定部(電流推定手段)、15 電流検出器(電流測定手段)、16 出力電流測定部(電流測定手段)、17 出力電流監視部(異常認定手段)、18 零点検出部(制御用トリガ角決定手段)、19 トリガ角判定部(制御用トリガ角決定手段)、20 トリガ角増分制御部(制御用トリガ角決定手段)、21 サイリスタ制御部(スイッチング素子制御手段)、30 開閉器。

Claims (4)

  1. 変圧器の2次側に接続されている負荷に供給する電力の目標値を算出する調節計より出力される目標信号から、前記変圧器の1次側に供給する電力を調整するスイッチング素子の点弧のタイミングを示す目標トリガ角を算出する目標トリガ角算出手段と、
    前記目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角が示すタイミングで前記スイッチング素子が点弧された場合に、前記スイッチング素子に流れる電流を推定する電流推定手段と、
    前記スイッチング素子に実際に流れている電流を測定する電流測定手段と、
    前記電流測定手段により測定された電流が前記電流推定手段により推定された電流よりも予め設定された所定の値または所定の割合以上小さい場合、前記スイッチング素子に流れている電流の異常を認定する異常認定手段と、
    前記異常認定手段により電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角を制御用のトリガ角に決定して、前記制御用のトリガ角を出力するとともに、前記制御用のトリガ角を出力している状態で、前記異常認定手段により電流の異常が認定されなくなれば、前記制御用のトリガ角が、前記待機時トリガ角から前記目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角に到達するまで、前記制御用のトリガ角を徐々に大きくしながら、前記トリガ角を出力する制御用トリガ角決定手段と、
    前記制御用トリガ角決定手段から出力されたトリガ角が示すタイミングで前記スイッチング素子を点弧するスイッチング素子制御手段と
    を備えた電力制御器。
  2. 前記制御用トリガ角決定手段は、前記異常認定手段により電流の異常が認定されない場合、前記目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角を制御用のトリガ角として前記スイッチング素子制御手段に出力することを特徴とする請求項1記載の電力制御器。
  3. 前記制御用トリガ角決定手段には、前記異常認定手段により電流の異常が認定されて、前記スイッチング素子制御手段により前記スイッチング素子が前記待機時トリガ角で点弧された際に、前記変圧器に流れる突入電流が、所定の許容電流よりも小さくなり、かつ、前記電流測定手段により測定可能な最小電流よりも大きくなるトリガ角が、前記待機時トリガ角として設定されていることを特徴とする請求項1記載の電力制御器。
  4. 目標トリガ角算出手段が、変圧器の2次側に接続されている負荷に供給する電力の目標値を算出する調節計より出力される目標信号から、前記変圧器の1次側に供給する電力を調整するスイッチング素子の点弧のタイミングを示す目標トリガ角を算出する目標トリガ角算出処理ステップと、
    電流推定手段が、前記目標トリガ角算出処理ステップで算出された目標トリガ角が示すタイミングで前記スイッチング素子が点弧された場合に、前記スイッチング素子に流れる電流を推定する電流推定処理ステップと、
    電流測定手段が、前記スイッチング素子に実際に流れている電流を測定する電流測定処理ステップと、
    異常認定手段が、前記電流測定処理ステップで測定された電流が前記電流推定処理ステップで推定された電流よりも予め設定された所定の値または所定の割合以上小さい場合、前記スイッチング素子に流れている電流の異常を認定する異常認定処理ステップと、
    制御用トリガ角決定手段が、前記異常認定処理ステップで電流の異常が認定された場合、予め設定されている待機時トリガ角を制御用のトリガ角に決定して、前記制御用のトリガ角を出力するとともに、前記制御用のトリガ角を出力している状態で、前記異常認定処理ステップで電流の異常が認定されなくなれば、前記制御用のトリガ角が、前記待機時トリガ角から前記目標トリガ角算出手段により算出された目標トリガ角に到達するまで、前記制御用のトリガ角を徐々に大きくしながら、前記トリガ角を出力する制御用トリガ角決定処理ステップと、
    スイッチング素子制御手段が、前記制御用トリガ角決定処理ステップで出力されたトリガ角が示すタイミングで前記スイッチング素子を点弧するスイッチング素子制御処理ステップと
    を備えた電力制御方法。
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