JPWO2014208611A1 - ポリアミノ酸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献3は、ポリアミノ酸(例えば、γ-PGA)やポリアミノ酸と疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体(例えば、γ-PGA-PAE)が、樹状細胞の分化成熟を促進すること、すなわちアジュバントとして作用すること、ならびにそのアジュバント作用がグラフト共重合体のナノ粒子化により増強されることを開示している。
また、特許文献3の実施例1は、γ-PGAにカルボジイミド塩酸塩とPAEを反応させたのちに脱塩する塩析法を用いるγ-PGA-PAEの製造方法ならびにγ-PGA-PAEからナノ粒子を製造する方法を開示している。
さらに、本発明者らは、ポリアミノ酸またはその塩と疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体のフリー体を部分的または全体にイオン化することにより、従来よりも高効率かつ再現性良くナノ粒子を得る方法を見出した。この方法により、さらに製造設備の縮小と廃液の削減が可能になる。また、ポリアミノ酸またはその塩と疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体のフリー体のままでは、従来はナノ粒子化が困難であったものに対しても部分的または全体にイオン化することにより、ナノ粒子化が容易となる。
[1] ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体の製造方法であって、以下の工程:
(1)前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記一般式(I)で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させて、グラフト共重合体を得る工程;および
(2)工程(1)で得られたグラフト共重合体に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程
を含む、製造方法;
[2] 工程(2)において0〜80℃の温度でグラフト共重合体に酸を作用させる、前記[1]記載の製造方法;
[3] ポリアミノ酸が、ポリ(γ−グルタミン酸)である、前記[1]記載の製造方法;
[4] 疎水性第1級アミン化合物が、α−アミノ酸誘導体である、前記[1]記載の製造方法;
[5] α−アミノ酸誘導体が、フェニルアラニン誘導体である、前記[4]記載の製造方法;
[6] フェニルアラニン誘導体が、フェニルアラニンエチルエステルである、前記[5]記載の製造方法;
[7] 前記[1]に記載の方法で製造された、ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体;
[8] ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体の製造方法であって、以下の工程:
前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のリン酸一水素塩、アルカリ金属のリン酸二水素塩、アルカリ金属の有機酸塩、またはアルカリ金属の酸性アミノ酸塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程を含む、製造方法;
[9] 一般式(II):
[10] 一般式(III)で表されるモノマーユニットのモル分率xが0である前記[9]記載のイオン化されたグラフト共重合体;
[11] nが50〜10,000である、前記[9]記載のイオン化されたグラフト共重合体;
[12] −15,000〜0の疎水性パラメーターKを有する、前記[9]記載のイオン化されたグラフト共重合体;
[13] ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体を含む、ナノ粒子の製造方法であって、
前記[8]記載の製造方法で得られたイオン化されたグラフト共重合体をナノ粒子化する工程を含む、ナノ粒子の製造方法;
[14] 以下の工程:
(1) ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させる工程;
(2) 工程(1)で得られた縮合物に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程;
(3) 工程(2)で単離したグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のリン酸一水素塩、アルカリ金属のリン酸二水素塩、アルカリ金属の有機酸塩、またはアルカリ金属の酸性アミノ酸塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程;
(4) 工程(3)で得られたイオン化されたグラフト共重合体を、ナノ粒子化する工程を含む、前記[13]に記載のナノ粒子の製造方法;
[15] 前記[13]の方法で製造された、ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体を含む、ナノ粒子;
[16] アジュバントとして用いられる、前記[15]記載のナノ粒子;
[17] 前記[15]記載のナノ粒子を含む、ワクチン;
に関する。
さらに、本発明によれば、ポリアミノ酸またはその塩と疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体を含むナノ粒子を高効率かつ再現性良く得ることができる。
(1)前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記一般式(I)で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させて、グラフト共重合体を得る工程;および
(2)工程(1)で得られたグラフト共重合体に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程
を含む。
ポリアミノ酸を構成するアミノ酸としては、グルタミン酸(例、α−グルタミン酸、γ−グルタミン酸)、アスパラギン酸、リジン、アスパラギン、アルギニン等が挙げられる。
また、ポリアミノ酸中の構成アミノ酸は、L−体であってもD−体であってもその混合物であってもよい。
ポリアミノ酸中の構成アミノ酸の結合は、ペプチド結合、エステル結合やエーテル結合のようなペプチド結合以外の結合、あるいはグルタルアルデヒドやジイソシアネートのようなリンカーを介した結合でもよいが、ペプチド結合が一般的である。
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。
当該置換基としては、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,2―ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル)、C6−14アリール基(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル)、C7−16アラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、フェニルプロピル)、および下記の置換基群aから選ぶことができる。
(1)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
(2)ニトロ基、
(3)シアノ基、
(4)ヒドロキシ基
(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ)、
(6)C6−14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフトキシ)、
(7)C7−16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、
(8)5ないし14員芳香族複素環オキシ基(例、ピリジルオキシ)、
(9)3ないし14員非芳香族複素環オキシ基(例、モルホリニルオキシ、ピペリジニルオキシ)、
(10)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセトキシ、プロパノイルオキシ)、
(11)C6−14アリール−カルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ、1−ナフトイルオキシ、2−ナフトイルオキシ)、
(12)C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ基(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシ)、
(13)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ基(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ)、
(14)C6−14アリール−カルバモイルオキシ基(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシ)、
(15)5ないし14員芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ニコチノイルオキシ)、
(16)3ないし14員非芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、モルホリニルカルボニルオキシ、ピペリジニルカルボニルオキシ)、
(17)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ基(例、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ)、
(18)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリールスルホニルオキシ基(例、フェニルスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、
(19)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ)、
(20)5ないし14員芳香族複素環基(例えば、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルなどの5ないし6員単環式芳香族複素環基;
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。)、
(21)3ないし14員非芳香族複素環基(例えば、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロフラニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、テトラヒドロイソオキサゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、アゼピニル、オキセパニル、アゾカニル、ジアゾカニルなどの3ないし8員単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、ジヒドロナフト[2,3−b]チエニル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリル、4H−キノリジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジニル、テトラヒドロベンゾアゼピニル、テトラヒドロキノキサリニル、テトラヒドロフェナントリジニル、ヘキサヒドロフェノチアジニル、ヘキサヒドロフェノキサジニル、テトラヒドロフタラジニル、テトラヒドロナフチリジニル、テトラヒドロキナゾリニル、テトラヒドロシンノリニル、テトラヒドロカルバゾリル、テトラヒドロ−β−カルボリニル、テトラヒドロアクリジニル、テトラヒドロフェナジニル、テトラヒドロチオキサンテニル、オクタヒドロイソキノリルなどの9ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)非芳香族複素環基が挙げられる。)、
(22)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、アセチル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル)、
(23)C6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル)、
(24)5ないし14員芳香族複素環カルボニル基(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル)、
(25)3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基(例、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル)、
(26)C1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル)、
(27)C6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル)、
(28)C7−16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、
(29)カルボキシ基
(30)カルバモイル基、
(31)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル)、
(32)C6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、
(33)5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル、チエニルカルバモイル)、
(34)3ないし14員非芳香族複素環カルバモイル基(例、モルホリニルカルバモイル、ピペリジニルカルバモイル)、
(35)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(メチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル)、
(36)C6−14アリールスルホニル基(例、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニル)、
(37)5ないし14員芳香族複素環スルホニル基(例、ピリジルスルホニル、チエニルスルホニル)、
(38)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル)、
(39)C6−14アリールスルフィニル基(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル)、
(40)5ないし14員芳香族複素環スルフィニル基(例、ピリジルスルフィニル、チエニルスルフィニル)、
(41)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ)、
(42)モノ−またはジ−C6−14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、
(43)5ないし14員芳香族複素環アミノ基(例、ピリジルアミノ)、
(44)C7−16アラルキルアミノ基(例、ベンジルアミノ)、
(45)ホルミルアミノ基、
(46)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ)、
(47)(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−カルボニル)アミノ基(例、N−アセチル−N−メチルアミノ)、
(48)C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ)、
(49)C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、
(50)C7−16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、
(51)C1−6アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ)、
(52)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリールスルホニルアミノ基(例、フェニルスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ)、
(53)アミノ基
(54)C2−6アルケニル基(例、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニル)、
(55)C2−6アルキニル基(例、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、4−メチル−2−ペンチニル)、
(56)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、アダマンチル)、
(57)C3−10シクロアルケニル基(例、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル)、
(58)C1−6シクロアルコキシ−カルボニル基(例、シクロペントキシ)
(59)C7−16アラルキルチオ基(例、S-ベンジルチオ)
(60)メルカプト基、
(61)スルホ基、及び
(62)グアジニノ基。
当該置換基としては、上記の置換基群aから選ぶことができる。
当該置換基としては、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,2―ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル)、C6−14アリール基(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル)、C7−16アラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、フェニルプロピル)、および上記の置換基群aから選ぶことができる。
当該置換基としては、C6−14アリール基(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル)、および上記の置換基群aから選ぶことができる。
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)ヒドロキシ基、
(4)置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ)、
(5)置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフトキシ)、
(6)置換基を有していてもよいC7−16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、
(7)置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセトキシ、プロパノイルオキシ)、
(8)置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、アセチル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル)、
(9)置換基を有していてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル)、
(10)置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環カルボニル基(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル)、
(11)置換基を有していてもよい3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基(例、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル)、
(12)置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル)、(13)置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル)、
(14)置換基を有していてもよいC7−16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、
(15)カルボキシ基、
(16)カルバモイル基、
(17)置換基を有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル)、
(18)置換基を有していてもよいC6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、
(19)置換基を有していてもよいC1−6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ)、
(20)置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル基(メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル)、
(21)置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル)、
(22)置換基を有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ)、
(23)置換基を有していてもよいモノ−またはジ−C6−14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、
(24)置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ)、
(25)置換基を有していてもよいC6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ)、
(26)置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、
(27)置換基を有していてもよいC7−16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、
(28)置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環基(例えば、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルなどの5ないし6員単環式芳香族複素環基;
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。)、
(29)置換基を有していてもよいC6−14アリール基(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル)、
(30)C7−16アラルキルチオ基(例、S-ベンジルチオ)
(31)スルホ基、および
(32)メルカプト基。
置換基を有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ基、置換基を有していてもよいモノ−またはジ−C6−14アリールアミノ基、置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ基、置換基を有していてもよいC6−14アリール−カルボニルアミノ基、置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ基、置換基を有していてもよいC7−16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環基、および置換基を有していてもよいC6−14アリール基におけるそれぞれの置換基は、上記の置換基群aからそれぞれ選ぶことができる。
(1)C1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル)、
(2)C1−6シクロアルコキシ−カルボニル基(例、シクロペントキシ)
(3)C6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル)、
(4)C7−16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、
(5)カルボキシ基、
(6)カルバモイル基、
(7)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル)、および
(8)C6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)。
上記の「R1−(CHR2)−で表される誘導体」のR2として好ましくは、C1−6アルコキシ−カルボニル基、C1−6シクロアルコキシ−カルボニル基、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル基、カルボキシ基、カルバモイル基であり、よりこの好ましくはC1−6アルコキシ−カルボニル基であり、最も好ましくはエトキシカルボニルである。
(1)ヒドロキシ基、
(2)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,2―ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル)、
(3)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、アダマンチル)、
(4)置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環基(例えば、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルなどの5ないし6員単環式芳香族複素環基;
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。)、および
(5)置換基を有していてもよいC6−14アリール基(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル)。
上記の[置換基群d]における置換基を有していてもよい5ないし14員芳香族複素環基、および置換基を有していてもよいC6−14アリール基におけるそれぞれの置換基は、上記の置換基群aからそれぞれ選ぶことができる。
また、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子またはニトロ基などで置換されていてもよい。
本発明で用いられる「誘導体」として好ましくは、C1−18アルキルエステルである。
工程(1)における縮合剤の使用量は、ポリアミノ酸に対して、通常、0.01〜5当量、好ましくは0.1〜1.5当量である。
工程(1)における塩基としてアルカリ金属塩を用いる場合、その例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられるが、水酸化ナトリウムが好ましい。
工程(1)における塩基として炭酸塩を用いる場合、その例としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ、炭酸ナトリウムが好ましい。
工程(1)における塩基として炭酸水素塩を用いる場合、例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられ、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
工程(1)における塩基として有機塩基を用いる場合、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、トリエタノールアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)を必要に応じて用いることができる。
ポリアミノ酸が上記に示した塩やナトリウム塩の場合、そのまま反応に供することができる。
工程(1)の反応時間は、通常、0.5時間から7日であるが、好ましくは1時間〜2日である。
別の好ましい実施形態では、工程(2)の反応温度は0〜80℃である。
本反応は、上記温度範囲内であれば、昇温条件または降温条件下で行ってもよい。
本反応の反応温度は、40〜70℃が、さらに好ましい。
本明細書中の「室温」とは、特に述べない限り、1〜30℃である。
工程(2)の反応時間は、通常、0.5時間から7日であるが、好ましくは1時間〜2日である。
前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のリン酸一水素塩、アルカリ金属のリン酸二水素塩、アルカリ金属の有機酸塩、またはアルカリ金属の酸性アミノ酸塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程、を含む。
一般式(I)で表される疎水性第1級アミン化合物としては、α−アミノ酸誘導体が好ましく、中でも、フェニルアラニン誘導体が好ましく、とりわけ、フェニルアラニンエチルエステルが好ましい。
この工程におけるアルカリ金属の水酸化物の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程におけるアルカリ金属の炭酸塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程におけるアルカリ金属の炭酸水素塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、0.001〜10当量である。
この工程におけるアルカリ金属のリン酸塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程におけるアルカリ金属のリン酸一水素塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程に用いられるアルカリ金属のリン酸二水素塩としては、例えば、リン酸二水素リチウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどが挙げられ、好ましくは、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムである。より好ましくはリン酸二水素カリウムである。
この工程におけるアルカリ金属のリン酸二水素塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程に用いられるアルカリ金属の有機酸塩としては、例えば、ギ酸リチウム、酢酸リチウム、フマル酸リチウム、シュウ酸リチウム、酒石酸リチウム、マレイン酸リチウム、乳酸リチウム、クエン酸リチウム、コハク酸リチウム、リンゴ酸リチウム、安息香酸リチウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸カリウム、フマル酸カリウム、シュウ酸カリウム、酒石酸カリウム、マレイン酸カリウム、乳酸カリウム、クエン酸カリウム、コハク酸カリウム、リンゴ酸カリウム、安息香酸カリウムなどが挙げられる。好ましくは、乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、乳酸カリウム、酢酸カリウム、安息香酸カリウムであり、中でも乳酸カリウム、酢酸カリウム、安息香酸カリウムが好ましい。
この工程におけるアルカリ金属の有機酸塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程に用いられるアルカリ金属の酸性アミノ酸塩としては、例えば、アスパラギン酸リチウム、グルタミン酸リチウム、アスパラギン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、グルタミン酸カリウムなどが挙げられる。好ましくは、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウムである。より好ましくはアスパラギン酸カリウムである。
この工程におけるアルカリ金属の酸性アミノ酸塩の使用量は、グラフト共重合体に対して、通常、0.001〜10当量である。
この工程の反応時間は、通常、0.1時間から7日であるが、好ましくは0.5時間〜2日である。
上記一般式(II)において、一般式(IV)で表されるモノマーユニットのモル分率yが0.02〜0.6であることが好ましく、0.05〜0.5であることがより好ましい。
上記一般式(II)において、一般式(V)で表されるモノマーユニットのモル分率zが0.01〜0.99であることが好ましく、0.05〜0.85であることがより好ましい。
上記一般式(II)において、x、y、zはそれぞれ上記の好ましい範囲で任意の数値を取りうるが、x+y+zは1を超えない。
本明細書中のnはグラフト共重合体中のモノマーユニットの総数を示す。
好適な実施形態では、nは50〜10,000であり、さらに好ましくは100〜2,000である。
本明細書中の「疎水性パラメーターK」とは、溶媒として1−オクタノールと水を用いたオクタノール/水分配係数に相当し、本明細書中ではLog Powと表記される。
Log Powを実測する方法には、例えばJIS-Z7260-107が挙げられる。ただし、本発明のイオン化されたポリアミノ酸のグラフト共重合体の場合は、濃度測定の際に難溶解性のため測定が困難であるので、分配後の有機層および水層のそれぞれに対して加水分解を行い、それぞれのアミノ酸モノマーの濃度を定量する方法を採ってもよい。
「疎水性パラメーターK」には、Log Powの実測値の代替として、化学構造からの計算法であるCLOGP法による計算値を用いてもよい。CLOGP法により計算された「疎水性パラメーターK」は、本明細書中ではCLOGPと表記される。
好適な実施形態では、疎水性パラメーターKは、−15,000〜0であり、さらに好ましくは、−3,000〜0である。
(1) ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させる工程;
(2) 工程(1)で得られた縮合物に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程;
(3) 工程(2)で単離したグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、またはアルカリ金属の炭酸水素塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程;
(4) 工程(3)で得られたイオン化されたグラフト共重合体を、ナノ粒子化する工程
を含む。
「貧溶媒」には水を用いることができる。水を貧溶媒として用いる場合には、通常、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等の水溶液として用いる。上記工程(3)で得られたイオン化されたグラフト共重合体の溶液と貧溶媒の混合は、バッチ式および連続式のどちらでも行うことができる。
また、本発明のナノ粒子の粒子径は、生理学的条件下で、1ナノメートル(nm)〜1500nm、好ましくは1nm〜500nm、さらに好ましくは10nm〜300nmである。
例えば、本発明のナノ粒子は、1種または2種以上の抗原をナノ粒子に内包させるか、あるいはナノ粒子表面に固定化することでワクチン用アジュバントとして用いることができる。
本明細書中の「アジュバント」とは、免疫系を刺激し、免疫反応を増強させる物質を意味する。
本発明のワクチンは、アジュバントとして、前述のポリアミノ酸と一般式(I)で表される疎水性第1級アミン化合物とのグラフト共重合体を含むナノ粒子、および抗原を含む以外に、更に、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、無痛化剤、防腐剤、抗酸化剤などを含んでもよい。
溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子、塩化マグネシウムなどが挙げられる。
等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロールなどが挙げられる。
本発明のワクチンは、哺乳動物(例、マウス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、サル、ヒト)に対して、安全に接種することができる。
本発明のワクチンの接種量、接種方法、接種回数等は、例えば、対象の年齢や状態、疾病の種類、抗原の種類等に応じて適宜選択できる。
本発明のワクチンの接種量としては、例えば、成人(体重約60kg)1回あたり、抗原量として1mg〜100mgである。
本発明のワクチンの接種方法としては、例えば、経口接種、皮下注射、筋肉内注射、輸液などが挙げられる。
本発明のワクチンの接種回数は、1回ないし複数回である。
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (400 mL)とNaHCO3 (8.4 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (12.1 g, 148 kDa)を加え、蒸留水 (60 mL)で洗浄して溶解した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (19.2 g)を添加し、蒸留水 (10 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (13.8 g)を添加し、蒸留水 (15 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で24時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (23.2 g, 収率 約96.8%, PAE導入率55%, 水分5.8%, 85 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 3.6H), 1.4-2.4 (brm, 6.7H), 2.6-2.8 (brm, 1.2H), 2.8-3.1 (brm, 3.0H), 3.8-4.5 (brm, 4.1H), 4.5-5.5 (brm, 0.4H), 6.4-6.6 (brm, 0.1H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.3H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (400 mL)とNaHCO3 (8.4 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (12.1 g, 148 kDa)を加え、蒸留水 (66 mL)で洗浄して溶解した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (19.2 g)を添加し、蒸留水 (15 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (13.8 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (21.1 g, 収率 約94.5%, PAE導入率46%, 水分4.5%, 133 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.0H), 1.4-2.4 (brm, 6.2H), 2.6-2.8 (brm, 0.8H), 2.8-3.1 (brm, 2.6H), 3.9-4.5 (brm, 4.0H), 4.5-5.5 (brm, 0.4H), 6.4-6.6 (brm, 0.1H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.2H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (385 mL)に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (90 mL)を量り、γ-PGA (12.1 g, 148 kDa)を溶解し、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (19.2 g)を添加し、蒸留水 (4 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (13.8 g)を添加し、蒸留水 (6 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (21.7 g, 収率 約94.8%, PAE導入率59%, 水分4.5%, 286 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.1-1.2 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 6.9H), 2.6-2.8 (brm, 0.6H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.1-3.8 (brm, 7.2H), 4.0 (brs, 2.0H), 4.1-4.4 (brm, 2.5H), 4.6-5.2 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.0 (brm, 2.6H), 10.0-15.0 (brs, 0.2H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (385 mL)に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (90 mL)を量り、γ-PGA (12.1 g, 148 kDa)を溶解し、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (19.2 g)を添加し、蒸留水 (4 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (13.8 g)を添加し、蒸留水 (6 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で22時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (26.8 g, 収率 約93.6%, PAE導入率59%, 水分23.6%, 44 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.7-1.2 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 6.8H), 2.6-2.8 (brm, 1.1H), 2.8-3.1 (brm, 2.9H), 3.8-5.1 (brm, 4.4H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.4H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (350 mL)と1 M NaOH (90 mL)を量り、混合した。これにγ-PGA [12.1 g, 65 kDa, D:L比 (35:65)]を添加し、蒸留水 (28 mL)で洗浄した。溶解後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (19.2 g)を添加し、蒸留水 (10 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (13.8 g)を添加し、蒸留水 (10 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE [20.5 g, 収率 約86.2%, PAE導入率72%, 水分2.2%, 247 kDa, Glu D:L (36:64)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 6.8H), 2.6-2.8 (brm, 0.9H), 2.8-3.1 (brm, 2.5H), 3.9-4.5 (brm, 4.7H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-9.1 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶に室温で蒸留水 (39 mL)と1 M NaOH (9.0 mL)を混合した。これにγ-PGA (1.2 g, 65 kDa)を溶解した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.8 g)を添加した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (1.3 g)を添加した。氷冷から室温でそのまま終夜で反応し、20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (11 mL)を滴下し、3時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (2.0 g, 収率 約98.8%, PAE導入率52%, 水分2.9%, 89 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 7.9H), 2.6-2.8 (brm, 0.9H), 2.8-3.1 (brm, 2.6H), 3.9-4.5 (brm, 4.8H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.8H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (440 mL)とγ-PGAナトリウム塩 [15.0 g, 29 kDa, D:L比 (83:17)]を量って溶解後に氷冷した。氷冷下でWSC.HCl (19.2 g)を添加し、そのまま5分間撹拌した。次いでPAE.HCl (13.8 g)を添加した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE [18.2 g, 収率 約91.2%, PAE導入率59%, 水分3.5%, 56 kDa, Glu D:L比 (50:50)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.0H), 1.4-2.4 (brm, 5.7H), 2.6-2.8 (brm, 0.5H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.2H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.2H).
1-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (440 mL)とγ-PGAナトリウム塩 (15.0 g, 29 kDa)を量って溶解後に氷冷した。氷冷下でWSC.HCl (19.2 g)を添加し、そのまま5分間撹拌した。次いでPAE.HCl (13.8 g)を添加した。氷冷下で1.5時間撹拌した後、室温で20.5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (120 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (100 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (19.3 g, 収率 約90.9%, PAE導入率70%, 水分2.1%, 54 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.4H), 1.4-2.4 (brm, 5.4H), 2.6-2.8 (brm, 0.7H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.0H), 4.5-5.5 (brm, 0.1H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.2H).
20-mL サンプル瓶にNaHCO3 (42 mg)を量り、室温で蒸留水 (2.5 mL)に溶解した。γ-PGA (61 mg, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下でDMTMM (453 mg)を添加し、そのまま7分間撹拌した。次いでPAE.HCl (108 mg)を添加した。氷冷下で1.0時間撹拌した後、室温で約15時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.47 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (103 mg, PAE導入率68%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 2.9H), 1.4-2.4 (brm, 5.9H), 2.8-3.1 (brm, 2.0H), 3.9-4.5 (brm, 4.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.2H).
100-mL スコット瓶に蒸留水 (39 mL)とγ-PGAナトリウム塩 [1.62 g, 29 kDa, D:L比 (83:17)]を量って溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。D-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (D-PAE.HCl) (1.30 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.3時間激しく撹拌した。次いで室温で5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (14 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-D-PAE [1.90 g, PAE導入率67%, 水分2.41%, 64 kDa, Glu D:L比 (66:34)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 6.0H), 2.6-2.8 (brm, 0.6H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.9-4.5 (brm, 4.4H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.3H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA [1.21 g, 65 kDa, D:L比 (35:65)]を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。 D-PAE.HCl (1.30 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で21時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、2.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-D-PAE [1.96 g, PAE導入率56%, 水分2.35%, 98 kDa, Glu D:L比 (54:46)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 7.2H), 2.6-2.8 (brm, 0.5H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.9-4.5 (brm, 4.9H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA [1.21 g, 65 kDa, D:L比 (35:65)]を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。 DL-PAE.HCl (1.30 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で21時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、2.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-DL-PAE [2.06 g, PAE導入率56%, 水分2.51%, 97 kDa, Glu D:L比 (45:55)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 7.2H), 2.6-2.8 (brm, 0.5H), 2.8-3.1 (brm, 2.5H), 3.9-4.5 (brm, 4.7H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶にNaHCO3 (0.42 g)、蒸留水 (49 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g, 114 kDa)を添加し、室温で30分撹拌して溶解後、氷冷して15分撹拌した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (1.08 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.0時間激しく撹拌した。次いで室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (10 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、40℃で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.09 g, PAE導入率67%, 水分2.7%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.1H), 1.4-2.4 (brm, 5.3H), 2.6-2.8 (brm, 0.7H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.9-5.5 (brm, 4.4H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.1H).
50-mL三角フラスコにNaHCO3 (0.42 g)、蒸留水 (36 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g, 114 kDa)を添加し、室温で30分撹拌して溶解後、氷冷して15分撹拌した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (1.08 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.0時間激しく撹拌した。次いで室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (10 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、40℃で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.14 g, PAE導入率67%, 水分2.9%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 5.2H), 2.6-3.1 (brm, 3.0H), 3.9-5.5 (brm, 4.0H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.1H).
50-mL三角フラスコにNaHCO3 (0.42 g)、蒸留水 (30 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g, 114 kDa)を添加し、室温で30分撹拌して溶解後、氷冷して15分撹拌した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (1.08 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.0時間激しく撹拌した。次いで室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (10 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、40℃で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.18 g, PAE導入率70%, 水分2.3%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 5.1H), 2.6-3.1 (brm, 2.9H), 3.9-5.5 (brm, 4.0H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.1H).
30-mL 三角フラスコにNaHCO3 (0.42 g)、蒸留水 (21 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g, 114 kDa)を添加し、室温で30分撹拌して溶解後、氷冷して15分撹拌した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (1.08 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.0時間激しく撹拌した。次いで室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (10 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、40℃で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.21 g, PAE導入率73%, 水分2.6%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 5.0H), 2.6-2.8 (brm, 0.3H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-5.5 (brm, 4.2H), 6.4-6.6 (brm, 0.1H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.0H).
20-mL サンプル瓶に室温で蒸留水 (7.8 mL)と1 M NaOH (0.9 mL)を混合した。これにγ-PGA (121 mg, 239 kDa)を溶解した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (180 mg)を添加した。そのまま5分間撹拌し、PAE.HCl (130 mg)を添加した。氷冷下で1時間、室温で6時間反応した。室温で2 M 塩酸 (1.4 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (185 mg, PAE導入率50%, 水分3.1%, 797 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 8.0H), 2.6-2.8 (brm, 1.0H), 2.8-3.1 (brm, 2.5H), 3.9-4.5 (brm, 5.0H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.8H).
20-mL サンプル瓶にα-L-PGA ナトリウム塩 (136 mg)、蒸留水 (4.8 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (180 mg)を添加し、5分間撹拌した。 D-PAE.HCl (129 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で16時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.14 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとα-L-PGA-D-PAE (206 mg, PAE導入率70%, 水分2.20%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.03-1.05 (brm, 3.53 H), 1.50-2.35 (brm, 5.70H), 2.50-2.60 (brm, 1.24 H), 2.60-2.85 (brm, 2.14H), 2.85-3.05 (brm, 2.14H), 3.10-3.25 (brm, 0.63H), 3.50-3.80 (brm, 0.83H), 3.90-5.00 (brm, 4.68H), 7.04-7.35 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.70-9.30 (brm, 2.48H).
20-mL サンプル瓶にα-L-PGA ナトリウム塩 (136 mg)、蒸留水 (4.8 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (180 mg)を添加し、5分間撹拌した。 L-PAE.HCl (129 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で16時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.14 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとα-L-PGA-L-PAE (216 mg, PAE導入率69%, 水分2.44%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.05-1.06 (brm, 3.52 H), 1.50-2.40 (brm, 5.71H), 2.50-2.75 (brm, 1.59 H), 2.75-3.05 (brm, 2.41H), 3.10-3.25 (brm, 0.75H), 3.50-3.80 (brm, 0.59H), 3.90-4.50 (brm, 4.56H), 4.50-5.58 (brm, 0.02H), 7.04-7.35 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.70-9.30 (brm, 2.49H).
20-mL サンプル瓶にα-D-PGA ナトリウム塩 (408 mg)、蒸留水 (14.4 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (540 mg)を添加し、5分間撹拌した。 D-PAE.HCl (387 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で12時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.5 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (15 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとα-D-PGA-D-PAE (579 mg, PAE導入率77%, 水分0.97%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.98-1.06 (brm, 3.35 H), 1.50-2.35 (brm, 5.18H), 2.55-2.80 (brm, 0.96 H), 2.80-3.05 (brm, 2.31H), 3.05-3.80 (brm, 2.72H), 3.90-4.80 (brm, 4.35H), 7.00-7.40 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.70-9.30 (brm, 2.31H).
20-mL サンプル瓶にα-D-PGA ナトリウム塩 (408 mg)、蒸留水 (14.4 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (540 mg)を添加し、5分間撹拌した。 L-PAE.HCl (387 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で12時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.5 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (15 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとα-D-PGA-L-PAE (605 mg, PAE導入率76%, 水分1.09%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.98-1.04 (brm, 3.44H), 1.50-2.40 (brm, 5.26H), 2.55-2.75 (brm, 1.02H), 2.80-3.05 (brm, 2.32H), 3.05-3.80 (brm, 3.00H), 3.90-4.70 (brm, 4.37H), 7.00-7.45 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.70-9.30 (brm, 2.34H).
20-mL サンプル瓶にαβ-DL-Poly Asp ナトリウム塩 (136 mg)、蒸留水 (4.8 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (180 mg)を添加し、5分間撹拌した。 D-PAE.HCl (129 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で13時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.2 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとαβ-DL-Poly Asp-D-PAE (183 mg, PAE導入率約63%, 水分2.37%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.75-1.25 (brm, 3.30H), 1.60-2.80 (brm, 3.17H), 2.80-3.75 (brm, 6.28H), 3.75-4.15 (brm, 2.06H), 4.15-5.50 (brm, 2.70H), 6.90-7.45 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.60-9.20 (brm, 2.35H).
20-mL サンプル瓶にαβ-DL-Poly Asp ナトリウム塩 (136 mg)、蒸留水 (4.8 mL)を量り、溶解した。続いて氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (180 mg)を添加し、5分間撹拌した。 L-PAE.HCl (129 mg)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で16時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (0.2 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (5 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとαβ-DL-Poly Asp-L-PAE (176 mg, PAE導入率約62%, 水分2.68%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.80-1.30 (brm, 3.23H), 1.60-2.80 (brm, 3.22H), 2.80-3.80 (brm,6.41H), 3.80-4.20 (brm, 2.08H), 4.20-5.30 (brm, 2.75H), 6.90-7.45 (brm, 5H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.60-9.30 (brm, 2.35H).
200-mL 三角フラスコにNaHCO3 (0.42 g)、蒸留水 (100 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g)を添加し、室温で30分撹拌して溶解後、氷冷して15分撹拌した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (1.08 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.0時間激しく撹拌した。次いで室温で22時間撹拌した。次いで脱塩膜 (Wako, Spectra/Poor 132124, 15 KDa cut off)を用いて脱塩した(5 Lの水を3日にわたり2回交換した)。得られた保持液 (約200 mL)を凍結後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (1.039 g, 水分5.85%)が得られた。これにEtOH (80 mL)を加え、室温で振とう (200 rpm, 2時間)した。遠心分離(4500 rpm, 30分, 5 ℃)し、上澄みをデカントにて除去した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (0.97 g, PAE導入率48%, 水分1.85%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 4.0H), 1.4-2.4 (brm, 10.1H), 2.6-2.8 (brm, 0.6H), 2.8-3.1 (brm, 3.2H), 3.35-3.6 (q, 0.6H), 3.9-5.5 (brm, 5.3H), 5.7-6.0 (0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンベンジルエステル・塩酸塩 (L-H-Phe-OBn.HCl) (1.1 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で17.5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (15 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (50 mL)で洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OBn (1.95 g, 収率 約74.2%, Phe-OBn導入率63%, 水分4.67%, 72 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.2 (brm, 0.45H), 1.3-2.35 (brm, 6.52H), 2.6-2.8 (brm, 1.06H), 2.8-3.2 (brm, 2.16H), 4.0-4.4 (brm, 1.56H), 4.4-4.6 (brs, 0.62H), 4.6-4.9 (brm, 0.26H), 4.9-5.2 (brm, 1.06H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.0 (brm, 1.83H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。H-Phe-OBn.HCl (0.55 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で17.5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (15 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (50 mL)で洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OBn (1.39 g, 収率 約72.6%, Phe-OBn導入率30%, 水分5.57%, 31 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.4-2.3 (brm, 13.99H), 2.6-2.8 (brm, 2.72H), 2.8-3.2 (brm, 4.06H), 4.0-4.49 (brm, 3.70H), 4.9-5.2 (brm, 1.33H), 7.0-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.1 (brm, 3.90H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。(2S)-フェニルアラニンシクロペンチルエステル・塩酸塩 [(2S)-H-Phe-OcPen.HCl] (1.52 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で14時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OcPen (2.33 g, 収率 約96.8%, Phe-OcPen導入率57%, 水分2.88%, 282 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.2 (brm, 0.43H), 1.3-2.3 (brm, 14.97H), 2.3-2.8 (brm, 1.60H), 2.8-3.1 (brm, 2.25H), 4.0-4.4 (brm, 2.65H), 4.4-4.9 (brs, 0.24H), 4.9-5.2 (brm, 1.06H), 7.0-7.4 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.2 (brm, 2.57H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。(2S)-フェニルアラニンシクロペンチルエステル・塩酸塩 [(2S)-H-Phe-OcPen.HCl] (1.01 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で14時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OcPen (1.89 g, 収率 約95.8%, Phe-OcPen導入率36%, 水分3.51%, 93 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.2 (brm, 0.55H), 1.3-2.3 (brm, 19.20H), 2.6-2.8 (brm, 1.48H), 2.8-3.1 (brm, 2.94H), 4.0-4.4 (brm, 3.77H), 4.4-5.2 (brm, 1.55H), 7.0-7.4 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.8-9.2 (brm, 3.45H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンt-ブチルエステル・塩酸塩 (L-H-Phe-OtBu.HCl) (1.94 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で19時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OtBu (3.39 g, 収率 約98.2%, Phe-OtBu導入率78%, 水分25.04%, 106 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.5 (brm, 9.31H), 1.5-2.3 (brm, 5.27H), 2.72 (brm, 0.68H), 2.8-3.1 (brm, 2.31H), 4.1-4.5 (brm, 2.09H), 4.5-5.1 (brm, 0.05H), 7.0-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.8 (brm, 2.24H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンt-ブチルエステル・塩酸塩 (L-H-Phe-OtBu.HCl) (1.45 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で19時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OtBu (3.28 g, 収率 約100.0%, Phe-OtBu導入率57%, 水分29.72%, 71 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.5 (brm, 9.31H), 1.5-2.3 (brm, 5.27H), 2.72 (brm, 0.68H), 2.8-3.1 (brm, 2.31H), 4.1-4.5 (brm, 2.09H), 4.4-5.1 (brm, 0.05H), 7.0-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.8 (brm, 2.24H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンメチルエステル・塩酸塩 (L-H-Phe-OMe.HCl) (1.62 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で15時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (14 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で3回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OMe (2.24 g, 収率 約99.6%, Phe-OMe導入率72%, 水分4.78%, 260 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.4-2.4 (brm, 5.53H), 2.4-2.7 (brm, 0.50H), 2.8-3.1 (brm, 2.49H), 3.5-3.7 (brm, 3.00H), 4.0-4.6 (brm, 2.36H), 4.6-5.1 (brm, 0.19H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.2 (brm, 2.25H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンメチルエステル・塩酸塩 (L-H-Phe-OMe.HCl) (1.22 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で15時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (14 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で3回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OMe (2.07 g, 収率 約97.6%, Phe-OMe導入率53%, 水分4.70%, 205 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.4-2.4 (brm, 7.61H), 2.5-2.7 (brm, 0.80H), 2.8-3.1 (brm, 2.92H), 3.5-3.7 (brm, 3.00H), 4.0-4.6 (brm, 2.92H), 4.6-5.2 (brm, 0.31H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.2 (brm, 2.71H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニン(L-H-Phe-OH) (1.24 g)の塩酸水溶液(13.2 mL)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温14時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (12 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を取り出し、蒸留水 (25 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-OH (0.26 g, 収率 約17.3%, Phe-OH導入率19%, 水分7.11%, 271 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.5-2.4 (brm, 21.68H), 2.4-2.8 (brm, 3.09H), 2.8-3.2 (brm, 5.61H), 4.0-5.2 (brm, 8.09H), 5.3-6.2 (brm, 0.27), 6.9-7.4 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-8.5 (brm, 4.98H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-フェニルアラニンアミド(L-H-Phe-NH2) (1.24 g)の塩酸水溶液(12 mL)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で16時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (12 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を取り出し、蒸留水 (30 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Phe-NH2 (1.043 g, 収率 約63.3%, Phe-NH2導入率26%, 水分8.79%, 30 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.4-2.4 (brm, 20.81H), 2.4-2.8 (brm, 3.57H), 2.8-3.2 (brm, 7.33H), 4.0-5.2 (brm, 8.82H), 6.9-7.3 (brm, 6.57H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトン5.0Hを6.57Hとした相対値), 7.3-7.7 (1.09), 7.7-8.5 (brm, 5.35H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-4-フルオロフェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (L-H-p-F-Phe-OEt.HCl) (1.40 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で12時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (50 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-p-F-Phe-OEt (2.22 g, 収率 約96.2%, p-F-Phe-OEt導入率56%, 水分3.25%, 325 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.8-1.8 (brm, 3.38H). 1.4-2.3 (brm, 7.10), 2.4-2.7 (brm, 1.18), 2.8-3.1 (brm, 2.55H), 3.9-4.5 (brm, 4.78H), 4.5-5.2 (brm, 0.27H), 6.8-7.5 (brm, 4.00H; フェニル基のプロトンを4.0Hとした場合の相対値とした), 7.7-9.2 (brm, 2.59H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。DL-4-クロロフェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (DL-H-p-Cl-Phe-OEt.HCl) (1.49 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で15.5時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (14 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-p-Cl-Phe-OEt (2.26 g, 収率 約96.6%, p-Cl-Phe-OEt導入率58%, 水分3.65%, 284 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.0-1.3 (brm, 3.30H). 1.4-2.4 (brm, 6.95), 2.4-2.7 (brm, 1.19), 2.8-3.1 (brm, 2.68H), 3.9-4.5 (brm, 4.70H), 4.5-5.2 (brm, 0.20H), 7.0-7.5 (brm, 4.00H; フェニル基のプロトンを4.0Hとした場合の相対値とした), 7.7-9.2 (brm, 2.57H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。(S)-4-ブロモフェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 [(S)-H-p-Br-Phe-OEt.HCl] (1.74 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で13時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-p-Br-Phe-OEt (2.43 g, 収率 約97.2%, p-Br-Phe-OEt導入率56%, 水分2.39%, 185 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brm, 3.34H). 1.4-2.4 (brm, 7.17), 2.4-2.7 (brm, 1.46), 2.7-3.1 (brm, 2.76H), 3.9-4.5 (brm, 4.90H), 4.5-5.2 (brm, 0.33H), 6.9-7.3 (brm, 4.00H; フェニル基のプロトンを4.0Hのうち、2.0Hを相対値とした), 7.3-7.7 (brm, 2.0H), 7.7-9.2 (brm, 2.63H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。D-p-ニトロフェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (D-H-p-NO2-Phe-OEt.HCl) (1.55 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で12時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (50 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-p-NO2-Phe-OEt (2.39 g, 収率 約95.7%, p-NO2-Phe-OEt導入率58%, 水分3.42%, 331 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.8-1.3 (brm, 3.28H). 1.4-2.4 (brm, 6.90), 2.4-2.7 (brm, 1.06), 2.7-3.3 (brm, 3.76H), 3.9-5.1 (brm, 1.25H), 7.3-7.6 (brm, 2.00H; フェニル基のプロトンを4.0Hのうち、2.0Hを相対値とした), 7.6-9.2 (brm, 0.03H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。O-(1-メチルエチル)-L-チロシンエチルエステル・塩酸塩 (L-H-p-OiPr-Phe-OEt.HCl) (1.62 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で14時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-p-OiPr-Phe-OEt (2.43 g, 収率 約95.6%, p-OiPr-Phe-OEt導入率57%, 水分2.82%, 309 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brm, 9.58H). 1.5-2.4 (brm, 7.11), 2.6-2.8 (brm, 0.85), 2.8-3.1 (brm, 2.52H), 3.9-4.9 (brm, 5.92H), 6.78 (brs, 2.0H; フェニル基のプロトンを4.0Hのうち、2.0Hを相対値とした), 7.0-7.1 (brm, 2.0H), 7.8-9.2 (brm, 2.76H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。D-α-フェニルグリシンエチルエステル・塩酸塩 (D-H-α-Phegly-OEt.HCl) (1.22 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で13時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-α-Phegly-OEt (2.00 g, 収率 約96.1%,α-Phegly-OEt導入率59%, 水分3.18%, 126 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brm, 3.23H), 1.5-2.3 (brm, 6.84H), 2.4-2.7 (brm, 1.21H), 2.7-3.0 (brm, 0.41H), 4.0-4.2 (brs, 2.61H), 4.3-4.5 (brm, 1.03H), 4.5-5.2 (brs, 0.19H), 5.3-5.4 (brm, 0.99H), 7.0-7.6 (brm, 5.0H, フェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.8-9.2 (brm, 2.56H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-ロイシンエチルエステル・塩酸塩 (L-H-Leu-OEt.HCl) (1.47 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で6時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を取り出し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Leu-OEt (2.25 g, Leu-OEt導入率48%, 水分5.13%, 284 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.7-1.0 (brm, 6.5H, 相対値を示す), 1.1-1.3 (brm, 1.0H), 1.4-2.4 (brm, 10.1H), 2.6-2.8 (brm, 1.2H), 2.9-3.3 (brm, 1.3H), 3.9-5.2 (brm, 4.7H), 7.5-9.0 (brm, 2.7H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-イソロイシンメチルエステル・塩酸塩 (L-H-Ile-OMe.HCl) (1.47 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で6時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、2時間撹拌した。析出物を取り出し、蒸留水 (20 mL)で3回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Ile-OMe (2.25 g, Ile-OMe導入率55%, 水分15.11%, 209 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.7-0.9 (brm, 6.0H), 1.0-1.3 (brm, 1.3H), 1.3-1.5 (brm, 1.0H), 1.6-2.4 (brm, 7.8H), 2.6-2.9 (brm, 0.8H), 2.9-3.3 (brm, 1.0H), 3.5-3.7 (brm, 3.0H, CO2Meのメチル基を3.0Hとした相対値), 4.0-5.2 (brm, 2.7H), 7.8-9.8 (brm, 2.7H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-S-ベンジルシステインエチルエステル・塩酸塩 [L-H-Cys(Bn)-OEt.HCl] (1.56 g)を添加し、そのまま氷冷下で1時間激しく撹拌した。次いで室温で17時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (14 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Cys(Bn)-OEt [1.36 g, Cys(Bn)-OEt導入率60%, 水分3.40%, 404 kDa]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1.0-1.2 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 6.7H), 2.4-2.7 (brm, 0.3H), 2.6-2.8 (brm, 2.6H), 2.8-3.1 (brm, 0.6H), 4.0-4.5 (brm, 4.7H), 4.5-5.2 (brm, 0.3H), 7.1-7.5 (brm, 5.0H, フェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.2 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-トリプトファンエチルエステル・塩酸塩 (L-H-Trp-OEt.HCl) (1.52 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で22時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Trp-OEt (2.33 g, Trp-OEt導入率56%, 水分2.97%, 217 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.8-1.2 (brs, 3.4H), 1.5-2.4 (brm, 6.9H), 2.5-2.8 (brm, 1.0H), 2.9-3.3 (brm, 3.2H), 3.9-5.2 (brm, 4.7H), 6.8-7.6 (brm, 5.0H, NHを除くインドール基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.7-9.5 (brm, 2.6H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.0 mL)、蒸留水 (35 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (1.21 g, 148 kDa)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、5分間撹拌した。L-トリプトファンエチルエステル・塩酸塩 (L-H-Trp-OEt.HCl) (1.01 g)を添加し、そのまま氷冷下で1.5時間激しく撹拌した。次いで室温で22時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (13 mL)を滴下し、1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-Trp-OEt (1.92 g, Trp-OEt導入率33%, 水分3.32%, 47 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.8-1.2 (brs, 3.6H), 1.5-2.4 (brm, 10.2H), 2.6-2.8 (brm, 1.7H), 2.9-3.3 (brm, 3.9H), 3.9-5.2 (brm, 6.0H), 6.9-7.6 (brm, 5.0H, NHを除くインドール基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.8-9.3 (brm, 3.3H).
1-L 四頸フラスコにNa2CO3 (1.59 g), 蒸留水 (500 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (3.64 g)を添加し、蒸留水 (50 mL)で洗浄した。室温で撹拌して溶解後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (5.41 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (6.48 g)を添加し、そのまま氷冷下で2.0時間激しく撹拌した。次いで室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (45 mL)を滴下し、1.5時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (50 mL)で3回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (5.83 g, PAE導入率48%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 7.4H), 2.6-2.8 (brm, 0.9H), 2.8-3.1 (brm, 2.9H), 3.9-5.5 (brm, 5.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.5H).
100-mL スコット瓶に1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (4.5 mL), 蒸留水 (20 mL)を量り、良く撹拌した。室温でγ-PGA (0.61 g)を添加し、溶解後に氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (0.90 g)を添加し、5分間撹拌した。PAE.HCl (0.65 g)を添加し、そのまま氷冷下で2.0時間激しく撹拌した。次いで室温で21時間撹拌した。次いで1 M 水酸化ナトリウム水溶液 (1.9 mL)を滴下し、0.5時間撹拌した。次いで2 M HCl (13 mL)を滴下し、そのまま1 h撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (10 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (0.99 g, PAE導入率57%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 7.1H), 2.8-3.1 (brm, 2.5H), 3.9-5.5 (brm, 5.1H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-9.2 (brm, 2.6H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M NaOH水溶液 (3.1 mL)を滴下し、pH 10.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.05 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (28% Na塩)(207 mg, PAE導入率 58%, Na:42000 ppm, Cl:2271 ppm)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.8H), 1.4-2.4 (brm, 6.6H), 2.8-3.1 (brm, 2.7H), 3.8-4.5 (brm, 4.1H), 4.5-5.5 (brm, 0.5H), 6.4-6.6 (brm, 0.2H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.1H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M NaOH水溶液 (2.8 mL)を滴下し、pH 8.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.02 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (26% Na塩)(210 mg, PAE導入率 56%, Na:35000 ppm, Cl:15662 ppm)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.8H), 1.4-2.4 (brm, 6.8H), 2.8-3.1 (brm, 2.7H), 3.8-4.5 (brm, 4.1H), 4.5-5.5 (brm, 0.5H), 6.4-6.6 (brm, 0.2H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.0H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M NaOH水溶液 (2.3 mL)を滴下し、pH 6.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.01 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (14% Na塩)(217 mg, PAE導入率 53%, Na:22000 ppm, Cl:13282 ppm)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.9H), 1.4-2.4 (brm, 7.0H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.8-4.5 (brm, 3.9H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.4-6.6 (brm, 0.2H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 1.6H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M NaOH水溶液 (0.9 mL)を滴下し、pH 4.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.02 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (0% Na塩)(244 mg, PAE導入率 51%, Na:6900 ppm, Cl:13785 ppm)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.8H), 1.4-2.4 (brm, 6.6H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.8-4.5 (brm, 3.8H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.4-6.6 (brm, 0.3H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 1.4H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M KOH水溶液 (3.1 mL)を滴下し、pH 10.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.02 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (27% K塩)(215 mg, PAE導入率 53%, K:62000 ppm, Cl:22769 ppm, 105 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.7H), 1.4-2.4 (brm, 7.0H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.8-4.5 (brm, 3.9H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.4-6.6 (brm, 0.3H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.4H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M KOH水溶液 (2.8 mL)を滴下し、pH 8.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.02 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (55% K塩)(215 mg, PAE導入率 48%, K:42000 ppm, Cl:19974 ppm, 125 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.8H), 1.4-2.4 (brm, 7.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.8-4.5 (brm, 3.8H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.4-6.6 (brm, 0.2H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 1.7H).
γ-PGA-PAE (200 mg, PAE導入率 55%)とDMSO (1.5 mL)を量り、室温で1時間撹拌すると溶液が得られた。この溶液 (1.5 mL)を蒸留水 (28.5 mL)に滴下した。室温で撹拌しながら0.1 M KOH水溶液 (2.2 mL)を滴下し、pH 6.0に調整した。その後、室温で撹拌しながら0.01 M HCl (0.02 mL)を滴下した。この溶液を凍らせた後、凍結乾燥するとγ-PGA-PAE (12% K塩)(232 mg, PAE導入率 47%, K:33000 ppm, Cl:11743 ppm, 138 kDa)が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.6-1.2 (brs, 2.9H), 1.4-2.4 (brm, 7.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.4H), 3.8-4.5 (brm, 4.0H), 4.5-5.5 (brm, 0.4H), 6.4-6.6 (brm, 0.3H), 6.7-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.1H).
γ-PGA-PAE (28%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例48)とDMSO (0.2 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10 mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.50 M NaCl, 30 nm (PDI 0.29); 0.80 M NaCl, 167 nm (PDI 0.21); 0.95 M NaCl, 348 nm (PDI 0.27); 1.10 M NaCl, 775 nm (PDI 0.24); 1.25 M NaCl, 898 nm (PDI 0.47); 1.40 M NaCl, 988 nm (PDI 0.37); 1.55 M NaCl, 994 nm (PDI 0.38)であった。
γ-PGA-PAE (28%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例48), DMSO (0.16 mL)と蒸留水(0.04 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.80 M NaCl, 98 nm (PDI 0.21); 0.95 M NaCl, 197 nm (PDI 0.25); 1.10 M NaCl, 357 nm (PDI 0.43); 1.25 M NaCl, 577 nm (PDI 0.45); 1.40 M NaCl, 741 nm (PDI 0.51); 1.55 M NaCl, 649 nm (PDI 0.37)であった。
γ-PGA-PAE (26%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例49)とDMSO (0.2 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.50 M NaCl, 43 nm (PDI 0.19); 0.65 M NaCl, 145 nm (PDI 0.16); 0.70 M NaCl, 278 nm (PDI 0.29); 0.75 M NaCl, 282 nm (PDI 0.28); 0.80 M NaCl, 578 nm (PDI 0.43); 0.95 M NaCl, 963 nm (PDI 0.27); 1.10 M NaCl, 1539 nm (PDI 0.26)であった。
γ-PGA-PAE (26%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例49), DMSO (0.16 mL)と蒸留水(0.04 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.70 M NaCl, 92 nm (PDI 0.18); 0.75 M NaCl, 135 nm (PDI 0.27); 0.80 M NaCl, 167 nm (PDI 0.19); 0.95 M NaCl, 398 nm (PDI 0.28); 1.10 M NaCl, 677 nm (PDI 0.38)であった。
γ-PGA-PAE (14%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例50)とDMSO (0.2 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.40 M NaCl, 77 nm (PDI 0.15); 0.50 M NaCl, 158 nm (PDI 0.11); 0.60 M NaCl, 244 nm (PDI 0.19); 0.65 M NaCl, 310 nm (PDI 0.22); 0.70 M NaCl, 489 nm (PDI 0.25)であった。
γ-PGA-PAE (14%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率58%, 実施例50), DMSO (0.16 mL)と蒸留水(0.04 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.60 M NaCl, 113 nm (PDI 0.11); 0.70 M NaCl, 184 nm (PDI 0.20); 0.75 M NaCl, 210 nm (PDI 0.19); 0.80 M NaCl, 312 nm (PDI 0.28); 0.90 M NaCl, 553 nm (PDI 0.31); 1.00 M NaCl, 800 nm (PDI 0.27)であった。
γ-PGA-PAE (0%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率51%, 実施例51)とDMSO (0.2 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M NaCl, 155 nm (PDI 0.11); 0.01 M NaCl, 217 nm (PDI 0.09)であった。
γ-PGA-PAE (0%, Na塩) (2.0 mg, PAE導入率51%, 実施例51)とDMSO (0.16 mL)と蒸留水 (0.04 mL)を量添加し、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M NaCl, 140 nm (PDI 0.14); 0.01 M NaCl, 178 nm (PDI 0.07); 0.02 M NaCl, 220 nm (PDI 0.09)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2CO3 (12.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.95 M NaCl, 192 nm (PDI 0.42); 1.10 M NaCl, 274 nm (PDI 0.28); 1.25 M NaCl, 494 nm (PDI 0.32); 1.40 M NaCl, 810 nm (PDI 0.42); 1.55 M NaCl, 871 nm (PDI 0.42)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2CO3 (6.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、1.00 M NaCl, 184 nm (PDI 0.23); 1.10 M NaCl, 335 nm (PDI 0.27); 1.15 M NaCl, 553 nm (PDI 0.51); 1.20 M NaCl, 505 nm (PDI 0.32); 1.25 M NaCl, 619 nm (PDI 0.39); 1.30 M NaCl, 727 nm (PDI 0.39)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2CO3 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.60 M NaCl, 53 nm (PDI 0.20); 0.80 M NaCl, 202 nm (PDI 0.22); 0.85 M NaCl, 245 nm (PDI 0.25); 0.90 M NaCl, 355 nm (PDI 0.29); 0.95 M NaCl, 875 nm (PDI 0.59); 1.00 M NaCl, 676 nm (PDI 0.50)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2CO3 (1.5 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 63 nm (PDI 0.06); 0.25 M NaCl, 78 nm (PDI 0.05); 0.30 M NaCl, 112 nm (PDI 0.08); 0.35 M NaCl, 123 nm (PDI 0.09); 0.40 M NaCl, 164 nm (PDI 0.10); 0.45 M NaCl, 210 nm (PDI 0.16); 0.50 M NaCl, 459 nm (PDI 0.42); 0.60 M NaCl, 719 nm (PDI 0.36)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2HPO4 (12.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.50 M NaCl, 34 nm (PDI 0.21); 0.60 M NaCl, 118 nm (PDI 0.17); 0.70 M NaCl, 197 nm (PDI 0.22); 0.80 M NaCl, 345 nm (PDI 0.28); 0.90 M NaCl, 537 nm (PDI 0.35); 1.00 M NaCl, 642 nm (PDI 0.28)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2HPO4 (6.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.05 M NaCl, 31 nm (PDI 0.14); 0.20 M NaCl, 56 nm (PDI 0.07); 0.30 M NaCl, 88 nm (PDI 0.10); 0.40 M NaCl, 137 nm (PDI 0.11); 0.50 M NaCl, 236 nm (PDI 0.20); 0.60 M NaCl, 530 nm (PDI 0.48); 0.70 M NaCl, 585 nm (PDI 0.49)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNa2HPO4 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.01 M NaCl, 365 nm (PDI 0.21); 0.02 M NaCl, 595 nm (PDI 0.21); 0.04 M NaCl, 1195 nm (PDI 0.25); 0.05 M NaCl, 1057 nm (PDI 0.46)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてK2CO3 (12.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、1.40 M KCl, 415 nm (PDI 0.55); 1.50 M KCl, 595 nm (PDI 0.41); 1.60 M KCl, 902 nm (PDI 0.54)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてK2CO3 (6.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.60 M KCl, 83 nm (PDI 0.29); 0.70 M KCl, 189 nm (PDI 0.25); 0.80 M KCl, 421 nm (PDI 0.30); 0.90 M KCl, 940 nm (PDI 0.26); 0.95 M KCl, 1185 nm (PDI 0.07)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてK2CO3 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.50 M KCl, 103 nm (PDI 0.11); 0.55 M KCl, 93 nm (PDI 0.12); 0.60 M KCl, 161 nm (PDI 0.16); 0.65 M KCl, 216 nm (PDI 0.22); 0.70 M KCl, 308 nm (PDI 0.23); 0.75 M KCl, 398 nm (PDI 0.31); 0.80 M KCl, 612 nm (PDI 0.31)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてK2CO3 (1.5 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.05 M KCl, 105 nm (PDI 0.08); 0.08 M KCl, 153 nm (PDI 0.08); 0.10 M KCl, 198 nm (PDI 0.15); 0.12 M KCl, 266 nm (PDI 0.20); 0.15 M KCl, 356 nm (PDI 0.18); 0.20 M KCl, 838 nm (PDI 0.29)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてKHCO3 (12.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.70 M KCl, 127 nm (PDI 0.20); 0.80 M KCl, 263 nm (PDI 0.28); 0.90 M KCl, 479 nm (PDI 0.42); 1.00 M KCl, 1097 nm (PDI 0.47); 1.10 M KCl, 2085 nm (PDI 0.15)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてKHCO3 (6.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.50 M KCl, 40 nm (PDI 0.16); 0.60 M KCl, 63 nm (PDI 0.18); 0.70 M KCl, 141 nm (PDI 0.18); 0.80 M KCl, 286 nm (PDI 0.27); 0.90 M KCl, 679 nm (PDI 0.49); 1.00 M KCl, 1228 nm (PDI 0.04)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてKHCO3 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いた場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M KCl, 58 nm (PDI 0.07); 0.30 M KCl, 91 nm (PDI 0.07); 0.40 M KCl, 161 nm (PDI 0.11); 0.45 M KCl, 189 nm (PDI 0.15); 0.50 M KCl, 303 nm (PDI 0.25); 0.55 M KCl, 488 nm (PDI 0.31); 0.60 M KCl, 672 nm (PDI 0.28)であった。
γ-PGA-PAE (30 mg, PAE導入率55%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてKHCO3 (1.5 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-PAE (K塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のKCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL) で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL) が得られた。
続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のKCl水溶液を用いた場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M KCl, 237 nm (PDI 0.11); 0.005 M KCl, 242 nm (PDI 0.11); 0.01 M KCl, 361 nm (PDI 0.17)であった。
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (1.03 g, 水分2.21%), DMSO (60 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNaHCO3水溶液 [NaHCO3 (50 mg)を蒸留水 (20.0 mL)で希釈した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (20 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(検討用に0.5 mLをサンプリングした)。
NaCl (2.63 g)を大塚蒸留水 (100 mL)に溶解し、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。
溶液Aと溶液Bを1/8”のチューブを通じて流速 10 mL/分にて混合した。混合液を1000-mL プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)で受けた。この混液に蒸留水(約800 mL)を添加し、脱塩用溶液とした。この溶液を脱塩した (脱塩条件 SARTOCON(登録商標)Slice Cassette 2 kDa, TM 20-22 psi)。これを-40 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 [957 mg, 収率 95.7%, 水分 1.40%, PAE導入率 57%, Z-Ave d. 522 nm (PDI 0.49)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 7.1H), 2.6-2.8 (brm, 0.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.8H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.5H).
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNaHCO3水溶液 [NaHCO3 (300 mg)を蒸留水 (6.0 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (3.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(検討用に0.5 mLをサンプリングした)。
1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)にNaCl (23.38 g)、大塚蒸留水 (1000 mL)を量り、溶解する。これを0.2 μmフィルターでろ過した。これを溶液Bとした。
溶液A (約60 mL)と溶液B (約70 mL)を1/8”のチューブを通じて流速 10 mL/分にて混合した。混合液を1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)で受けた。この混液に蒸留水(約900 mL)を添加し、脱塩用溶液とした。この溶液を脱塩した [脱塩条件 SARTOCON(登録商標) Slice Cassette 10 kDa (3051443901E-SG), TM 17-18 psi, 約12〜16 g/分, 約3時間]。これを-40 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 [2.68 g, 収率 83.4%, 水分 6.72%, PAE導入率 57%, Z-Ave d. 79.5 nm (PDI 0.28)]が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 7.0H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.5H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.5H).
1H NMR (500 MHz, D2O-d6) δ No signal. ゲインを上げ、無理に観測すると極小さく以下のピークが観測された。0.7-1.2 (brs, 3.0H), 1.5-2.5 (brm, 5.1H), 2.7-2.3 (brm, 1.8H), 3.7-4.2 (brm, 2.0H), 6.7-7.4 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値).
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNaOH水溶液 [1 M NaOH (2.5 mL)を蒸留水 (4.5 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (2.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした。
1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)にNaCl (17.53 g)、大塚蒸留水 (1000 mL)を量り、溶解する。これを0.2 μmフィルターでろ過した。これを溶液Bとした(検討用に0.5 mLをサンプリングした)。
溶液A (約60 mL)と溶液B (約70 mL)を1/8”のチューブを通じて流速 10 mL/分にて混合した。混合液を1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)で受けた。この混液に蒸留水(約900 mL)を添加し、脱塩用溶液とした。この溶液を脱塩した [脱塩条件 SARTOCON(登録商標) Slice Cassette 10 kDa (3051443901E-SG), TM 17-18 psi, 約12〜16 g/分, 約3時間]。これを-40 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 [2.76 g, 収率 88.7%, 水分 3.50%, PAE導入率 57%, Z-Ave d. 80.2 nm (PDI 0.21)] が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 7.1H), 2.6-2.8 (brm, 0.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.9H), 4.5-5.5 (brm, 0.3H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.7H).
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNa2CO3水溶液 [Na2CO3 (189 mg)を蒸留水 (6.0 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (3.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(検討用に0.5 mLをサンプリングした)。
1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)にNaCl (25.13 g)、大塚蒸留水 (1000 mL)を量り、溶解する。これを0.2 μmフィルターでろ過した。これを溶液Bとした。
溶液A (約60 mL)と溶液B (約70 mL)を1/8”のチューブを通じて流速 10 mL/分にて混合した。混合液を1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)で受けた。この混液に蒸留水(約900 mL)を添加し、脱塩用溶液とした。この溶液を脱塩した [脱塩条件 SARTOCON(登録商標) Slice Cassette 10 kDa (3051443901E-SG), TM 17-18 psi, 約12〜16 g/分, 約3時間]。これを-40 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 [2.75 g, 収率 87.3%, 水分 4.64%, PAE導入率 56%, Z-Ave d. 98.5 nm (PDI 0.25)] が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.3H), 1.4-2.4 (brm, 7.1H), 2.6-2.8 (brm, 0.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.3H), 3.9-4.5 (brm, 4.7H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.5H).
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNa2CO3水溶液 [Na2CO3 (189 mg)を蒸留水 (6.0 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (3.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(検討用に0.5 mLをサンプリングした)。
1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)にNaCl (17.53 g)、大塚蒸留水 (1000 mL)を量り、溶解する。これを0.2 μmフィルターでろ過した。これを溶液Bとした。
溶液A (約60 mL)と溶液B (約70 mL)を1/8”のチューブを通じて流速 10 mL/分にて混合した。混合液を1-L プラボトル (コーニング, ストレージボトル, PS製, 430281)で受けた。この混液に蒸留水(約900 mL)を添加し、脱塩用溶液とした。この溶液を脱塩した [脱塩条件 SARTOCON(登録商標) Slice Cassette 10 kDa (3051443901E-SG), TM 17-18 psi, 約12〜16 g/分, 約3時間]。これを-40 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 [2.63 g, 収率 83.4%, 水分 4.86%, PAE導入率 57%, Z-Ave d. 261.5 nm (PDI 0.40)] が得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 0.9-1.3 (brs, 3.2H), 1.4-2.4 (brm, 7.0H), 2.6-2.8 (brm, 0.2H), 2.8-3.1 (brm, 2.2H), 3.9-4.5 (brm, 4.7H), 4.5-5.5 (brm, 0.2H), 6.9-7.5 (brm, 5.0H, フェニルアラニル基のフェニル基のプロトンを5.0Hとした相対値), 7.6-8.7 (brm, 2.4H).
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNa2CO3水溶液 [Na2CO3 (189 mg)を蒸留水 (6.0 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (3.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(このうち、0.5 mLをサンプリングし、本検討に使用した)。
この溶液Aの一部 (25 μL)を、各種濃度のPBS水溶液 (25 μL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。この分散液を用い、γ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のPBS水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、X1 PBS, 44 nm (PDI 0.24); X2 PBS, 43 nm (PDI 0.23); X3 PBS, 74 nm (PDI 0.23); X3.1 PBS, 89 nm (PDI 0.25); X3.2 PBS, 138 nm (PDI 0.43)であった。
100-mL ナス型フラスコにγ-PGA-PAE (3.075 g, 水分2.21%), DMSO (45 mL)を量り、室温で撹拌し、完全に溶解した。内温18〜30 ℃にてNaHCO3水溶液 [NaHCO3 (300 mg)を蒸留水 (6.0 mL)で希釈した。滴下後、蒸留水 (3.0 mL)で洗浄し、更にこの洗液を滴下した]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (6 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした(このうち、0.5 mLをサンプリングし、本検討に使用した)。
この溶液Aの一部 (25 μL)を、各種濃度のAcONa水溶液 (25 μL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。この分散液を用い、γ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のAcONa水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.1M AcONa, 38 nm (PDI 0.25); 0.2M AcONa, 36 nm (PDI 0.23); 0.3M AcONa, 39 nm (PDI 0.23); 0.4M AcONa, 68 nm (PDI 0.38)であった。
5-mL サンプル瓶にγ-PGA-PAE (60 mg, 水分2.21%), EtOH (4 mL)を量り、室温で撹拌し、懸濁した。室温にてNaHCO3水溶液 [Na2CO3 (63 mg)を蒸留水 (3 mL)で溶解し、その内の0.36 mLを使用]を滴下した。30分撹拌後、蒸留水 (1 mL)を滴下し、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (50 μL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (50 μL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。この分散液を用い、γ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.3M NaCl, 35 nm (PDI 0.39); 0.4M NaCl, 63 nm (PDI 0.48); 0.45M NaCl, 206 nm (PDI 0.46); 0.5 M NaCl, 415 nm (PDI 0.35)であった。
γ-PGA-Phe-OcPen (30 mg, Phe-OcPen導入率57%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (0.6 mL, 0.051 mmol相当)を滴下した。2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OcPen (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OcPenのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-Phe-OcPenのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.40 M NaCl, 39 nm (PDI 0.19); 0.50 M NaCl, 70 nm (PDI 0.18); 0.60 M NaCl, 124 nm (PDI 0.16); 0.70 M NaCl, 199 nm (PDI 0.25); 0.80 M NaCl, 314 nm (PDI 0.28); 0.90 M NaCl, 670 nm (PDI 0.59)であった。
γ-PGA-Phe-OtBu (30 mg, Phe-OtBu導入率57%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaHCO3 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OtBu (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いた場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 45 nm (PDI 0.25); 0.30 M NaCl, 97 nm (PDI 0.16); 0.40 M NaCl, 311 nm (PDI 0.27); 0.45 M NaCl, 685 nm (PDI 0.22); 0.50 M NaCl, 1066 nm (PDI 0.37)であった。
γ-PGA-Phe-OtBu (30 mg, Phe-OtBu導入率57%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaHCO3 (1.5 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OtBu (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 49 nm (PDI 0.46); 0.40 M NaCl, 80 nm (PDI 0.29); 0.50 M NaCl, 123 nm (PDI 0.28); 0.60 M NaCl, 202 nm (PDI 0.41); 0.70 M NaCl, 414 nm (PDI 0.45)であった。
γ-PGA-Phe-OtBu (0.90 g, Phe-OtBu導入率57%)とDMSO (7.2 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (1.8 mL, 1.6 mmol相当)を滴下した。2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OtBu (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL)が得られた。
まず、NaCl水溶液の予備調査を行った。γ-PGA-Phe-OtBu (Na塩)のDMSO水溶液の一部 (濃度100 mg/mL, 0.1 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.1 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.1 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (1.0 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。そしてナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いた場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 47 nm (PDI 0.24); 0.45 M NaCl, 64 nm (PDI 0.22); 0.50 M NaCl, 80 nm (PDI 0.23); 0.55 M NaCl, 140 nm (PDI 0.42)であった。
続いてスケールを上げた。即ち、0.60 M NaCl水溶液 (8.0 mL)中に先のγ-PGA-Phe-OtBu (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL, 8.0 mL)を速やかに混合すると分散液が得られた。遠心ろ過にて脱塩・水洗を行った(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (25 mL)で分散し、凍結乾燥するとγ-PGA-Phe-OtBuのナノ粒子 (849 mg)が得られた。これの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。結果、105 nm (PDI 0.40)であった。
γ-PGA-Phe-OMe (30 mg, Phe-OMe導入率53%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaHCO3 (3.0 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OMe (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 76 nm (PDI 0.11); 0.30 M NaCl, 154 nm (PDI 0.12); 0.35 M NaCl, 196 nm (PDI 0.14); 0.40 M NaCl, 273 nm (PDI 0.20); 0.50 M NaCl, 468 nm (PDI 0.30)であった。
γ-PGA-Phe-OMe (30 mg, Phe-OMe導入率53%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaHCO3 (1.5 mg)の水溶液 (0.6 mL)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OMe (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.15 M NaCl, 114 nm (PDI 0.05); 0.20 M NaCl, 173 nm (PDI 0.08); 0.25 M NaCl, 333 nm (PDI 0.26); 0.30 M NaCl, 778 nm (PDI 0.42); 0.40 M NaCl, 2673 nm (PDI 0.17)であった。
γ-PGA-Phe-OMe (0.90 g, Phe-OMe導入率53%)とDMSO (7.2 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (1.8 mL, 2.0 mmol相当)を滴下した。2時間撹拌するとγ-PGA-Phe-OMe (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL)が得られた。
まず、NaCl水溶液の予備調査を行った。γ-PGA-Phe-OMe (Na塩)のDMSO水溶液の一部 (濃度100 mg/mL, 0.1 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.1 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.1 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (1.0 mL)で分散するとγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。そしてナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 65 nm (PDI 0.30); 0.45 M NaCl, 77 nm (PDI 0.29); 0.60 M NaCl, 98 nm (PDI 0.39); 0.65 M NaCl, 114 nm (PDI 0.44); 0.70 M NaCl, 135 nm (PDI 0.78); 0.75 M NaCl, 170 nm (PDI 0.94)であった。
続いてスケールを上げた。即ち、0.70 M NaCl水溶液 (8.0 mL)中に先のγ-PGA-Phe-OMe (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL, 8.0 mL)を速やかに混合すると分散液が得られた。遠心ろ過にて脱塩・水洗を繰り返し行った(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (25 mL)で分散し、凍結乾燥するとγ-PGA-Phe-OMeのナノ粒子 (857 mg)が得られた。これの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。結果、145 nm (PDI 0.57)であった。
γ-PGA-p-F-Phe-OEt (30 mg, p-F-Phe-OEt導入率56%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (0.6mL, 0.056mmol相当)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-p-F-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-p-F-Phe-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-p-F-Phe-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.40 M NaCl, 28 nm (PDI 0.12); 0.50 M NaCl, 55 nm (PDI 0.10); 0.70 M NaCl, 107 nm (PDI 0.22); 0.80 M NaCl, 244 nm (PDI 0.23); 0.90 M NaCl, 545 nm (PDI 0.30); 0.95 M NaCl, 782 nm (PDI 0.27); 1.10 M NaCl, 897 nm (PDI 0.25)であった。
γ-PGA-p-Cl-Phe-OEt (0.90 g, p-Cl-Phe-OEt導入率58%)とDMSO (7.2 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (1.8 mL, 1.5 mmol相当)を滴下した。2時間撹拌するとγ-PGA-p-Cl-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL)が得られた。
まず、NaCl水溶液の予備調査を行った。γ-PGA-p-Cl-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液の一部 (濃度100 mg/mL, 0.1 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.1 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.1 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (1.0 mL)で分散するとγ-PGA-p-Cl-Phe-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。そしてナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 36 nm (PDI 0.26); 0.25 M NaCl, 76 nm (PDI 0.24); 0.30 M NaCl, 492 nm (PDI 0.40)であった。
続いてスケールを上げた。即ち、0.27 M NaCl水溶液 (8.0 mL)中に先のγ-PGA-p-Cl-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL, 8.0 mL)を速やかに混合すると分散液が得られた。遠心ろ過にて脱塩・水洗を繰り返し行った(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (25 mL)で分散し、凍結乾燥するとγ-PGA-p-Cl-Phe-OEtのナノ粒子 (839 mg)が得られた。これの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。結果、67 nm (PDI 0.29)であった。
γ-PGA-p-Br-Phe-OEt (0.90 g, p-Br-Phe-OEt導入率56%)とDMSO (7.2 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (1.8 mL, 1.5 mmol相当)を滴下した。2時間撹拌するとγ-PGA-p-Br-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL)が得られた。
まず、NaCl水溶液の予備調査を行った。γ-PGA-p-Br-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液の一部 (濃度100 mg/mL, 0.1 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.1 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.1 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (1.0 mL)で分散するとγ-PGA-p-Br-Phe-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。そしてナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.30 M NaCl, 73 nm (PDI 0.19); 0.35 M NaCl, 131 nm (PDI 0.25); 0.40 M NaCl, 226 nm (PDI 0.27); 0.45 M NaCl, 508 nm (PDI 0.40)であった。
続いてスケールを上げた。即ち、0.32 M NaCl水溶液 (8.0 mL)中に先のγ-PGA-p-Br-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度100 mg/mL, 8.0 mL)を速やかに混合すると分散液が得られた。遠心ろ過にて脱塩・水洗を繰り返し行った(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (25 mL)で分散し、凍結乾燥するとγ-PGA-p-Br-Phe-OEtのナノ粒子 (632 mg)が得られた。これの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。結果、52 nm (PDI 0.27)であった。
γ-PGA-p-NO2-Phe-OEt (30 mg, p-NO2-Phe-OEt導入率58%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (0.6 mL, 0.049 mmol相当)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-p-NO2-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-p-NO2-Phe-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-p-NO2-Phe-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.30 M NaCl, 23 nm (PDI 0.32); 0.40 M NaCl, 32 nm (PDI 0.37); 0.45 M NaCl, 86 nm (PDI 0.26); 0.50 M NaCl, 368 nm (PDI 0.31)であった。
γ-PGA-p-OiPr-Phe-OEt (30 mg, p-OiPr-Phe-OEt導入率57%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (0.6 mL, 0.049 mmol相当)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-p-OiPr-Phe-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-p-OiPr-Phe-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-p-OiPr-Phe-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.20 M NaCl, 24 nm (PDI 0.31); 0.25 M NaCl, 23 nm (PDI 0.25); 0.30 M NaCl, 36 nm (PDI 0.37); 0.35 M NaCl, 42 nm (PDI 0.39); 0.40 M NaCl, 43 nm (PDI 0.29); 0.50 M NaCl, 44 nm (PDI 0.30)であった。
γ-PGA-α-Phegly-OEt (30 mg, α-Phegly-OEt導入率59%)とDMSO (2.4 mL)を量り、室温で撹拌した。続いてNaOH水溶液 (0.6 mL, 0.055 mmol相当)を滴下し、2時間撹拌するとγ-PGA-α-Phegly-OEt (Na塩)のDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。
この溶液の一部 (濃度10 mg/mL, 0.2 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.2 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30分, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.2 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物をX1 PBS (0.2 mL)で分散するとγ-PGA-α-Phegly-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。
続いてγ-PGA-α-Phegly-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.40 M NaCl, 32 nm (PDI 0.43); 0.45 M NaCl, 124 nm (PDI 0.81); 0.50 M NaCl, 809 nm (PDI 0.52)であった。
5-mL サンプル瓶にαβ-DL-PolyAsp-D-PAE (50 mg, PAE導入率 63%)とDMSO (0.5 mL)を量り、室温で溶解した。室温でNa2CO3水溶液 [Na2CO3 (63 mg)を蒸留水 (9 mL)で溶解したものの内、0.15 mLを使用]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (0.5 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした。
溶液A (50 μL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (50 μL)中に速やかに混合するとαβ-DL-PolyAsp-D-PAEのナノ粒子の分散液が得られた。それらの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.25 M NaCl, 554 nm (PDI 0.206); 0.20 M NaCl, 214 nm (PDI 0.064); 0.15 M NaCl, 132 nm (PDI 0.030), 0.10 M NaCl, 87 nm (PDI 0.090); 0.05 M NaCl, 69 nm (PDI 0.628)であった。
溶液A (500 μL)を、0.20 M NaCl水溶液 (500 μL)に速やかに混合すると分散液が得られた(Z-Ave d., 72 nm, PdI 0.149)。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 15分, 5 ℃)。得られた残留物を凍結乾燥すると、αβ-DL-PolyAsp-D-PAEのナノ粒子 (7 mg, PAE導入率 70%)が得られた。
5-mL サンプル瓶にαβ-DL-PolyAsp-L-PAE (50 mg, PAE導入率 63%)とDMSO (0.5 mL)を量り、室温で溶解した。室温でNa2CO3水溶液 [Na2CO3 (63 mg)を蒸留水 (9 mL)で溶解したものの内、0.15 mLを使用]を滴下した。30分撹拌後、得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過した。そしてDMSO洗液 (0.5 mL)で洗浄し、洗液をシリンジフィルターを通じて洗浄・ろ過し、混合した。これを溶液Aとした。
溶液A (50 μL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (50 μL)中に速やかに混合するとαβ-DL-PolyAsp-L-PAEのナノ粒子の分散液が得られた。それらの平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.25 M NaCl, 418 nm (PDI 0.151); 0.20 M NaCl, 236 nm (PDI 0.199); 0.15 M NaCl, 126 nm (PDI 0.108), 0.10 M NaCl, 73 nm (PDI 0.090); 0.05 M NaCl, 57 nm (PDI 0.140)であった。
溶液A (500 μL)を、0.20 M NaCl水溶液 (500 μL)に速やかに混合すると分散液が得られた(Z-Ave d., 66 nm, PdI 0.134)。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 15分, 5 ℃)。得られた残留物を凍結乾燥すると、αβ-DL-PolyAsp-L-PAEのナノ粒子 (7 mg, PAE導入率 71%)が得られた。
上記実施例に示されるように、本発明は、ポリアミノ酸またはその塩と疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体のフリー体を短時間かつ高い収率で得ることができ、少量の溶媒量(溶液Aと溶液Bの和)で、イオン化されたグラフト共重合体を得ることができた。
実施例5および6に従い合成したγ-PGA [12.1 g, 65 kDa, D:L (35:65)]の絶対分子量をGPC-Max (Viscotek社) を用いてSEC-HPLC条件 [TSKgelGMPWXL, 300X7.8 mm I.D. (dual), 0.1 M NaNO3, 0.8 mL/min, 40 ℃]で測定した。γ-PGA (129 mg)をNaHCO3 (γ-PGA総カルボキシル基に対して0.50, 0.75, 1.00 1.25, 1.50eq、各25 mL)にそれぞれ溶解後、脱気して、5種のNa化したγ-PGAを得た。各々を0.20 μmのフィルターでろ過し、GPC-Maxに用いるサンプル溶液とした。5種のNa化したγ-PGAから得られた分子量から、フリー体のγ-PGAの絶対分子量値を算出した。実施例5と6の絶対分子量は、いずれも62 kDaであった。
実施例5と6の相対分子量はそれぞれ65 kDaであり、このことは本発明のγ-PGAの絶対分子量と相対分子量との間に相関があることを示す。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.66 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.95 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.41 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.18 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。80℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 4.0に調整した。80℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.627 g, 収率 約84.9%, PAE導入率61%, 水分3.9%, 91 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (11.4 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。80℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 1.4に調整した。80℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (10.47 g, 収率 約92.3%, PAE導入率69.1%, 水分3.4%, 100 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.66 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.95 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.41 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.18 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。60℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 4.0に調整した。60℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.541 g, 収率 約86.9%, PAE導入率60%, 水分2.4%, 160 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (11.4 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。60℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 1.4に調整した。60℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (10.30 g, 収率 約91.2%, PAE導入率69%, 水分3.6%, 211 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.66 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.95 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.41 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.18 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。40℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 3.5に調整した。40℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.880 g, 収率 約91.3%, PAE導入率60%, 水分4.3%, 203 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.66 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.95 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.41 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.18 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。40℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 2.5に調整した。40℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.622 g, 収率 約89.9%, PAE導入率61%, 水分3.0%, 220 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (11.4 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。40℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 1.4に調整した。40℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (10.26 g, 収率 約92.4%, PAE導入率69%, 水分3.1%, 235 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.63 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.91 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.35 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.13 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (3.3 mL)を滴下してpH 4.0に調整した。室温で2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.596 g, 収率 約87.1%, PAE導入率61%, 水分3.4%, 207 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.63 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.91 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.35 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.13 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (3.6 mL)を滴下してpH 3.5に調整した。室温で2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.621 g, 収率 約90.5%, PAE導入率61%, 水分3.5%, 208 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.63 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.91 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.35 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.13 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (3.8 mL)を滴下してpH 3.0に調整した。室温で2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.543 g, 収率 約90.4%, PAE導入率63%, 水分3.2%, 210 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.63 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (0.91 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.35 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.13 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。室温で2 M 塩酸 (4.4 mL)を滴下してpH 2.0に調整した。室温で2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.397 g, 収率 約90.4%, PAE導入率61%, 水分3.1%, 205 kDa)が得られた。
500-mL 四頸フラスコに室温で蒸留水 (150 mL)とNaHCO3 (0.66 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA [0.95 g, 47 kDa, GPC-Max (Viscotek社)で絶対分子量を測定した]を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.41 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.01 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。40℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 3.5に調整した。40℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (1.50 g, 収率 約92%, PAE導入率54%, 水分3.8%, 78 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (7.22 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。60℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 3.0に調整した。60℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (9.18 g, 収率 約88.8%, PAE導入率58%, 水分3.4%, 132 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (7.22 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。80℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 3.0に調整した。80℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (9.77 g, 収率 約88.2%, PAE導入率57%, 水分3.6%, 86 kDa)が得られた。
2-L 四頸フラスコに室温で蒸留水 (950 mL)とNaHCO3 (4.00 g)を量り、溶解した。これにγ-PGA (5.81 g, 148 kDa)を添加し、減圧下で30分間撹拌した後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (8.61 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (5.17 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。80 ℃に加熱し、2 M 塩酸を滴下してpH 3.0に調整した。80℃で1時間撹拌後、室温に冷却し2時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (18 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (8.25 g, 収率 約84.4%, PAE導入率44%, 水分4.3%, 55 kDa)が得られた。
100-mL スコット瓶に室温で蒸留水 (35 mL)と1M NaOH (9.0 mL)を量った。これにγ-PGA [1.21 g, 47 kDa, GPC-Max (Viscotek社)で絶対分子量を測定した]を添加し、15分間撹拌して溶解させた後、氷冷した。氷冷下で、WSC.HCl (1.80 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。そのまま5分間撹拌し、L-フェニルアラニンエチルエステル・塩酸塩 (PAE.HCl) (1.30 g)を添加し、蒸留水 (5 mL)で洗浄した。氷冷下で1時間撹拌した後、室温で20時間撹拌した。40℃に加熱し、2 M 塩酸(1.7 mL)を滴下してpH 3.5に調整した。室温に冷却し1時間撹拌した。析出物を吸引ろ取し、蒸留水 (20 mL)で2回洗浄した。これを減圧下、室温で乾燥するとγ-PGA-PAE (2.1 g, 収率 約93%, PAE導入率62%, 水分3.3%)が得られた。
γ-PGA-PAE (1.00 g, PAE導入率 57%)と蒸留水 (10 mL)を量った。室温で撹拌しながら1 M NaOH水溶液を滴下し、それぞれ、表1に示すpHに調整した。アミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩後、蒸留水(5 mL)で洗浄した。脱塩と洗浄操作を3回繰り返し、得られた溶液を凍らせた後、凍結乾燥すると、それぞれ、表1に示すγ-PGA-PAEが得られた。
γ-PGA-PAE (0.8 g, PAE導入率 57%)と蒸留水 (8 mL)を量った。室温で撹拌しながら、それぞれ、表2に示す量の1.74M Na2CO3水溶液を滴下した。アミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩後、蒸留水(3 mL)で洗浄した。限外濾過と洗浄操作を3回繰り返し、得られた溶液を凍らせた後、凍結乾燥すると、それぞれ、表2に示すγ-PGA-PAEが得られた。
γ-PGA-(Bn)Cys-OEt (100 mg, 導入率60%, 実施例42)とDMSO (5.0 mL)と100 mg/mL Na2CO3水溶液(0.084 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-(Bn)Cys-OEtのDMSO水溶液(濃度20mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 0.05 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.05 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (pH 7.4, 0.10 mL)で分散するとγ-PGA-(Bn)Cys-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA-(Bn)Cys-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M NaCl, 33 nm (PDI 0.18); 0.10 M NaCl, 102 nm (PDI 0.08); 0.20 M NaCl, 211 nm (PDI 0.17)であった。
NaCl (29.2 mg)を大塚蒸留水 (5 mL)に溶解し、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 3.0 mL)を、溶液Bの一部[0.10 M NaCl水溶液 (3.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (6.0 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(10 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(87 nm, PDI 0.09)が得られた。分散液C(4 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-(Bn)Cys-OEtのナノ粒子 (15 mg)が得られた。
γ-PGA-Trp-OEt (100 mg, 導入率56%, 実施例43)とDMSO (5.0 mL)と100 mg/mL Na2CO3水溶液(0.128 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-Trp-OEtのDMSO水溶液(濃度20mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 0.05 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.05 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (pH 7.4, 0.10 mL)で分散するとγ-PGA-Trp-OEtのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA-Trp-OEtのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M NaCl, 55 nm (PDI 0.12); 0.05 M NaCl, 92 nm (PDI 0.10); 0.10 M NaCl, 153 nm (PDI 0.07)であった。
NaCl (14.6 mg)を大塚蒸留水 (5 mL)に溶解し、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 3.0 mL)を、溶液Bの一部[0.05 M NaCl水溶液 (3.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (6.0 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(10 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(95 nm, PDI 0.13)が得られた。分散液C(4 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-Trp-OEtのナノ粒子 (16 mg)が得られた。
γ-PGA-PAE (200 mg, 導入率62%, 実施例116)とDMSO (10.0 mL)と100 mg/mL Na2CO3水溶液(0.178 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度20mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 0.05 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.05 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (pH 7.4, 0.10 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。それらは各種濃度のNaCl水溶液を用いて調製した場合に対して以下の結果であった。即ち、0.00 M NaCl, 56 nm (PDI 0.13); 0.05 M NaCl, 73 nm (PDI 0.12); 0.06 M NaCl, 80 nm (PDI 0.10); 0.08 M NaCl, 91 nm (PDI 0.10); 0.10 M NaCl, 124 nm (PDI 0.10)であった。
NaCl (32.7 mg)を大塚蒸留水 (7.0 mL)に溶解し、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度20 mg/mL, 4.5 mL)を、溶液Bの一部[0.08 M NaCl水溶液 (4.5 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(15 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(75 nm, PDI 0.11)が得られた。分散液C(6.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 (31 mg, PAE導入率59%, 水分3.4%)が得られた。
[実施例122] γ-PGA-PAEのナノ粒子とHA抗原の混合液の調製
γ-PGA-PAEのナノ粒子(84.3 mg, PAE導入率57%,実施例77)と10X PBS (pH 7.4, 0.744 mL)と大塚蒸留水(6.698 mL)を量り、1時間撹拌してγ-PGA-PAEのナノ粒子の分散液(濃度10 mg/mL)が得られた。得られた溶液の一部(2.0 mL)を1X PBS (8.0 mL)で希釈し、γ-PGA-PAEのナノ粒子の分散液 (2 mg/mL)を得た(79 nm, PDI 0.27)。
得られた分散液 (0.75 mL)に10X PBS(pH 7.4, 0.225 mL)と蒸留水 (1.975 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 1.5 μg以上; 30μg以上/mLを0.05 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
上記で得られた分散液 (0.75 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.225 mL)と蒸留水 (2.02 mL)、そして市販の HA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
γ-PGA-PAEのナノ粒子の分散液(1 mL, 20mg/mL, PAE導入率57%,実施例78を分散させたもの)を1X PBS (9.0 mL)で希釈し、γ-PGA-PAEのナノ粒子の分散液 (2 mg/mL)を得た(78 nm, PDI 0.22)。
得られた分散液 (0.75 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.225 mL)と蒸留水 (1.975 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 1.5 μg以上; 30μg 以上/mLを0.05 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
上記で得られた分散液 (0.75 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.225 mL)と蒸留水 (2.02 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
γ-PGA-PAE (150 mg, 導入率60%,実施例105)とDMSO (5.45 mL)とNa2CO3水溶液(5.2mg/0.55mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度25mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度25 mg/mL, 0.10 mL)を、0.05 M NaCl水溶液 (0.10 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.25 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.05 M NaCl, 185 nm (PDI 0.10)であった。
NaCl (11.7 mg)を大塚蒸留水 (4.0 mL)に溶解し、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度25 mg/mL, 2.6 mL)を、溶液Bの一部[0.05 M NaCl水溶液 (2.6 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(12 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(197 nm, PDI 0.10)が得られた。分散液C(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 (6 mg, PAE導入率57%, 水分2.2%)が得られた。分散液C (0.765 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (1.885 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 1.5 μg以上; 30μg以上/mLを0.05 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
上記で得られた分散液C (0.765 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (1.930 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
γ-PGA-PAE (150 mg, PAE導入率54%, 実施例112)とDMSO (4.45 mL)とNa2CO3水溶液(6.0mg/0.55mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度30mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度30 mg/mL, 0.10 mL)を、蒸留水 (0.10 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.30 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA-PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.00 M NaCl, 199 nm (PDI 0.11)であった。
大塚蒸留水 (4.0 mL)をシリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度30 mg/mL, 2.2 mL)を、溶液Bの一部[蒸留水 (2.2 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(12 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(138 nm, PDI 0.11)が得られた。分散液Cの一部(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 (12 mg, PAE導入率53%, 水分3.8%)が得られた。分散液Cの一部 (0.39 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.26 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」, 1.5 μg以上; 30μg以上/mLを0.05 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
上記で得られた分散液C (0.39 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.305 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
実施例121で得られたγ-PGA-PAEのナノ粒子の分散液Cの一部(0.301 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.394 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, 0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
γ-PGA-PAE (250 mg, PAE導入率56%, 実施例11)とDMSO (5.25 mL)とNa2CO3水溶液(23.3mg/mL; 1.0 mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとγ-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度40mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度40 mg/mL, 0.10 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.10 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.4 mL)で分散するとγ-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてγ-PGA- PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.05 M NaCl, 173 nm (PDI 0.10); 0.10 M NaCl, 293 nm (PDI 0.26); 0.15 M NaCl, 385 nm (PDI 0.39)であった。
NaCl (14.6 mg)を大塚蒸留水 (5.0 mL)に溶解させ、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度40 mg/mL, 3.0 mL)を、溶液Bの一部[蒸留水 (3.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(23 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(128 nm, PDI 0.07)が得られた。分散液Cの一部(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとγ-PGA-PAEのナノ粒子 (11 mg, PAE導入率55%, 水分3.0%)が得られた。分散液Cの一部 (0.422 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.273 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 0.15μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
α-PGA-PAE (150 mg, PAE導入率69%, 実施例21)とDMSO (11.9 mL)とNa2CO3水溶液(6.4mg/0.6mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとα-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度12mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度12 mg/mL, 0.10 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.10 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.12 mL)で分散するとα-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてα-PGA- PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.05 M NaCl, 155 nm (PDI 0.16); 0.06 M NaCl, 178 nm (PDI 0.18)であった。
NaCl (24.5 mg)を大塚蒸留水 (7.0 mL)に溶解させ、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度12 mg/mL, 5.0 mL)を、溶液Bの一部[0.06 M NaCl (5.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(11 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(129 nm, PDI 0.22)が得られた。分散液Cの一部(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとα-PGA-PAEのナノ粒子 (13 mg, PAE導入率66%, 水分1.7%)が得られた。分散液Cの一部 (0.352 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.343 mL)、そして市販のHA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原 0.15μg以上; 30μg 以上/mLを0.005 mL]を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
α-PGA-PAE (60 mg, PAE導入率69%, 実施例19)とDMSO (9.4 mL)とNa2CO3水溶液(6.3mg/0.6mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとα-PGA-PAEのDMSO水溶液(濃度6mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度6 mg/mL, 0.10 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.10 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.06 mL)で分散するとα-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてα-PGA- PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.10 M NaCl, 86 nm (PDI 0.13); 0.12 M NaCl, 119 nm (PDI 0.15); 0.14 M NaCl, 173 nm (PDI 0.16); 0.15 M NaCl, 374 nm (PDI 0.30)であった。
NaCl (98.2 mg)を大塚蒸留水 (12.0 mL)に溶解させ、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度6 mg/mL, 9.0 mL)を、溶液Bの一部[0.14 M NaCl (9.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(9 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(183 nm, PDI 0.18)が得られた。分散液Cの一部(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとα-PGA-PAEのナノ粒子 (6 mg, PAE導入率57%, 水分2.4%)が得られた。分散液Cの一部 (0.769 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (1.926 mL)、そして市販のHA抗原[デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む, HA抗原0.15 μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL)を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
αβ-Asp-PAE (100 mg, PAE導入率62%, 実施例23)とDMSO (9.6 mL)とNa2CO3水溶液(14.1mg/0.4mL)を量り、室温で2時間撹拌して溶解するとαβ-Asp-PAEのDMSO水溶液(濃度10mg/mL)が得られた。得られた溶液をシリンジフィルター (コーニング, 0.2 μm)でろ過し、これを溶液Aとした。
この溶液Aの一部 (濃度10 mg/mL, 0.05 mL)を、各種濃度のNaCl水溶液 (0.05 mL)中に速やかに混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ0.5 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (0.10 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を2回実施した。得られた残留物を1X PBS (0.05 mL)で分散するとα-PGA-PAEのナノ粒子の溶液 (10 mg/mL)が得られた。続いてα-PGA- PAEのナノ粒子の平均粒子径 [Z-Ave d. (nm)]と粒子径分散指数 (PDI)を、ゼータサイザーナノ ZS (マルバーン社)で測定した。即ち、0.05 M NaCl, 86 nm (PDI 0.13); 0.10 M NaCl, 111 nm (PDI 0.10); 0.15 M NaCl, 155 nm (PDI 0.04); 0.18 M NaCl, 192 nm (PDI 0.20); 0.20 M NaCl, 220 nm (PDI 0.06)であった。
NaCl (105.2 mg)を大塚蒸留水 (10.0 mL)に溶解させ、シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過した。これを溶液Bとした。溶液Aの一部 (濃度10 mg/mL, 7.0 mL)を、溶液Bの一部[0.18 M NaCl (7.0 mL)]中に混合すると分散液が得られた。続いてアミコンウルトラ15 (Millipore社, 10 K)を用いて脱塩した(遠心条件4500 rpm, 30 min, 5 ℃)。得られた残留物を蒸留水 (20 mL)で分散した後、再度脱塩する操作を5回実施した。得られた残留物に蒸留水(12 mL)を加えて分散液Cとした。分散液Cの一部(0.05 mL)を1X PBS (1.0 mL)で分散させると、ナノ粒子の分散液(225 nm, PDI 0.03)が得られた。分散液Cの一部(3.0 mL)を-30 ℃の冷凍庫で凍らせた。これを凍結乾燥するとαβ-Asp-PAEのナノ粒子 (14 mg, PAE導入率60%, 水分4.5%)が得られた。分散液Cの一部 (0.337 mL)に10X PBS (pH 7.4, 0.30 mL)と蒸留水 (2.358 mL)、そして市販のHA抗原[デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む , HA抗原 0.15μg以上; 30μg以上/mLを0.005 mL)を順次混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。
HA抗原とγ-PGA-PAEのナノ粒子の混合液を用いた細胞性免疫誘導実験
A.材料
0.05% tween 20 含有リン酸緩衝液(PBS-T), スキムミルク (和光純薬工業, 198-10605), BSA (Sigma, A7030), HRP-labeled anti-mouse IgG antibody (Abcam, Ab7068), TMB substrate 溶液 (Sigma, T0440-100mL), TMB stop溶液 (CST, 7002L), ウェル (96-well flat-bottom plate, Nunc, 112372), HA抗原 [デンカ生研 市販品, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む], 水酸化アルミニウムゲル(滅菌済) [Alum: 2.0 mg/mL, 容量1.0 mL, pH 7.045, 生理食塩水(0.85% NaCl)], 先の実施例の方法で調製した各種γ-PGA-PAE NP。各種ワクチン溶液は、HA抗原 (0.1 μgまたは0.01 μg)およびγ-PGA-PAEのナノ粒子(100 μg相当)のPBS (200 μL)溶液である。マウス (BALB/c系雌性マウス, 7週齢, 日本チャールズ・リバー株式会社)を用いた。
約1週間、マウス (BALB/c系雌性マウス, 7週齢)を馴化飼育した後、被験物質を4週間間隔で2回、1-mLシリンジを用い、マウスの皮下に200 μL皮下投与した。最終免疫の2週間後に血清を採取した。血清の採取はペントバルビタール麻酔下で心臓より全採血して得た血液を常温で一晩静置した後、遠心分離(3000 rpm, 20 min)し、血清をそれぞれ2本に分注し、−80℃で凍結した。冷凍保存した血清を用い、抗体価を評価した。
(1)被験物質1の調製
無菌のクライオジェニックバイアル(コーニング)に大塚蒸留水(4.5 mL)とX10 PBS (pH 7.4, 0.50 mL)を量り、よく攪拌した。この溶液をシリンジフィルター (0.2 μm)でろ過し、溶液Aを得た。この溶液Aより3.0 mLを量りPBSの調製液(HAを含まないブランク溶液)とした。
無菌のクライオジェニックバイアル(コーニング)に大塚蒸留水[シリンジフィルター(0.2 μm)でろ過したもの2650 μL]と X10 PBS [pH 7.4, シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過したもの300 μL]を量り、よく攪拌した。この溶液に市販HA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む:各株のHA含量(相当量)1.5 μg以上に相当;即ち30μg以上/mLの0.05 mLを使用]を混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した(”以上”の表記は添付文書に基づく)。このワクチンのHA濃度は0.5μg/mL以上である。
無菌のクライオジェニックバイアル(コーニング)に大塚蒸留水[シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過したもの2695 μL]と X10 PBS [pH 7.4, シリンジフィルター (0.2 μm)でろ過したもの300 μL]を量り、よく攪拌した。この溶液に市販HA抗原 [デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む:各株のHA含量(相当量)0.15 μg以上に相当;即ち30μg以上/mLの0.005 mLを使用]を混合し、HAワクチンを調製(3.0 mL)した(”以上”の表記は添付文書に基づく)。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
無菌のクライオジェニックバイアル(コーニング)に水酸化アルミニウムゲル(Alum)(滅菌済) [Alum: 2.0 mg/mL, 容量1.0 mL, pH 7.045, 生理食塩水(0.85% NaCl)]を0.375 mL量り、次に大塚蒸留水(0.973 mL)と X10 PBS (pH 7.4, 0.15 mL)を量り、よく攪拌した。この溶液に市販HA抗原[デンカ生研, インフルエンザHAワクチン「生研」:有効成分に以下の3株を含む(A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株; A/テキサス/50/2012(H3N2) 株; B/マサチュセッツ/2/2012 株), 各株のHA含量(相当量)は、1株あたり30μg以上/mLを含む:各株のHA含量(相当量)0.075 μg以上に相当;即ち30μg以上/mLの0.0025 mLを使用]を順次混合し、対照用HAワクチンを調製(1.5 mL)した(”以上”の表記は添付文書に基づく)。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
Alumの代わりにγ-PGA-PAEのナノ粒子を用いた実施例127は、被験物質4と同様にして、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
Alumの代わりにγ-PGA-PAEのナノ粒子を用いた実施例129は、被験物質4と同様にして、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
Alumの代わりにγ-PGA-PAEのナノ粒子を用いた実施例130のγ-PGA-PAEは、被験物質4と同様にして、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
Alumの代わりにγ-PGA-PAEのナノ粒子を用いた実施例125は、被験物質4と同様にして、HAワクチンを調製(3.0 mL)した。このワクチンのHA濃度は0.05μg/mL以上である。
評価項目としてHAタンパクに対するモノクローナル抗体(mAb)の力価を評価した。
HA抗原 (0.025 μg以上含有, コーティングバッファー 100 μL)をウェルに添加し、一晩冷蔵後、マイクロプレートウォッシャーを用いPBS-Tで6回洗浄した。このウェルにブロックバッファー (200 μL)を添加し、室温で2時間作用させた後、同様にPBS-Tで6回洗浄した。このウェルに[被験物質溶液(血清・ブランクなど表3参照), 100 μL]を添加し、室温で2時間作用させた後、同様にPBS-Tで6回洗浄した。このウェルに抗マウス IgG 抗体 (100 μL)を添加し、室温で2時間作用させた後、同様にPBS-Tで6回洗浄した。ウェルにTMB substrate 溶液(100 μL)を添加して室温で10分間作用させた後、TMB 停止溶液(100 μL)を添加した。ここで得られた溶液を、プレートリーダーを用いて450 nmの吸収を測定した。
これらの結果(表3および図1参照)から、本発明で製造・調製したγ-PGA-PAEのナノ粒子がアジュバントとして極めて優れた性能を有していることが示された。
上記で合成したγ-PGA-PAE Na塩の相対分子量、モノマーユニットにおける、x、y、zの値、およびグラフト共重合体中のモノマーユニットの総数(n)を以下の表に示す。
表中の相対分子量は、SEC−HPLC測定における分子量測定法で得た。TSKgel α−M 300X7.8 mm I. D. (dual), 5 mM NaNO3 DMSO:H2O (9:1), 0.8 mL/分, 40℃, RI検出器, スタンダード:プルラン(Shodex)。
x: 下記、[y], [z]が決定されると式2から算出される。
y: 原紙吸光分析やLCMSによるNaイオンの定量によって算出される。
z: PAEの導入率として1H-NMRで算出される。
γ-PGA-PAE (Na塩)の分子量: SEC-HPLCを使用した相対分子量の決定方法もしくはGPC-Max (Viscotek社)などによる粘度計, DLS検出器, SLS検出器などを使用した絶対分子量の決定により算出される。
n: グラフト共重合体中のグルタミン酸モノマーの数(Glu数)。
表中のグラフト共重合体中のモノマーユニットの総数(n)は、グラフト共重合体中のグルタミン酸モノマーの数(Glu数)から導き出した数である。
上記実施例に従い製造したグラフト共重合体中(γ-PGA-PAE)およびそれをイオン化したもののClog P値をChemDraw Ultra (12.0.2.1076), Cambridgesoftにより算出した。結果を以下の表に示す。
実施例118-8に従い合成したγ-PGA-PAE [37 mg, n = 403, x:y:z (12:28:59)]を1-オクタノール (和光特級, 20 mL), 蒸留水 (20 mL)に懸濁・攪拌し一夜放置した。0.2μmのフィルターでろ過した。有機層と水層からそれぞれホールピペットで5 mLずつをサンプリングして混合し、緩やかに1 h攪拌後、静置した。有機層と水層からホールピペットで2 mLずつをそれぞれ25 mLメスフラスコ中にサンプリングした。これらの溶液にそれぞれ2 M水酸化ナトリウム水溶液(10 mL)を添加し、外温50 ℃にて2 h加水分解した。それぞれに2 M塩酸水溶液(10 mL)を添加して中和後、メスアップした。この水層由来のサンプル(A)と有機層由来のサンプル(B)中のフェニルアラニンをHPLC (Sunniest RP-AQUA 100X2.0 mm i.d. 3 μm, UV 220 nm, 60 ℃, 0.4 mL/min; 移動相A: 0.1% TFA aq.; 移動相B: 0.1% TFA/MeCN; Program 0-5 min 5% B, 5-15 min 5-35% B, 15-18 min 35% B, 18-23 min, 75% B; 23.01 min 5% B, Cycle: 30 min.) にて定量分析した。
結果は、(A)のフェニルアラニン含量が(A) 0.012875mgであり、(B)のフェニルアラニン含量が0.003700 mgであった。よってlog Pow = log10 (0.003700/0.012875) = log10 (0.2874) = −0.542である。
得られたグラフト共重合体のフリー体は、潮解しにくいため取扱い易く原材料として安定であり、高分子構造の判定に重要なN末の状態を知ることが可能であるため、品質の管理が容易である。
さらに、グラフト共重合体のフリー体をナノ粒子化する際、イオン種やイオン化量を調整することによってグラフト共重合体の疎水性のバランスをとり、目的に合わせたナノ粒子を得ることができる。
また、本発明によるイオン化されたグラフト共重合体は、ナノ粒子を製造する工程の高濃度化が可能であるにもかかわらず、得られるナノ粒子の凝集が抑制され、イオン化量を調整することにより、目的に合わせたナノ粒子を形成・取得する再現性が向上する。
Claims (17)
- ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体の製造方法であって、以下の工程:
(1)前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記一般式(I)で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させて、グラフト共重合体を得る工程;および
(2)工程(1)で得られたグラフト共重合体に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程
を含む、製造方法。 - 工程(2)において0〜80℃の温度でグラフト共重合体に酸を作用させる、請求項1記載の製造方法。
- ポリアミノ酸が、ポリ(γ−グルタミン酸)である、請求項1記載の製造方法。
- 疎水性第1級アミン化合物が、α−アミノ酸誘導体である、請求項1記載の製造方法。
- α−アミノ酸誘導体が、フェニルアラニン誘導体である、請求項4記載の製造方法。
- フェニルアラニン誘導体が、フェニルアラニンエチルエステルである、請求項5記載の製造方法。
- 請求項1に記載の方法で製造された、ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体。
- ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体の製造方法であって、以下の工程:
前記ポリアミノ酸またはその塩と、前記疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のリン酸一水素塩、アルカリ金属のリン酸二水素塩、アルカリ金属の有機酸塩、またはアルカリ金属の酸性アミノ酸塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程を含む、製造方法。 - 一般式(III)で表されるモノマーユニットのモル分率xが0である請求項9記載のイオン化されたグラフト共重合体。
- nが50〜10,000である、請求項9記載のイオン化されたグラフト共重合体。
- −15,000〜0の疎水性パラメーターKを有する、請求項9記載のイオン化されたグラフト共重合体。
- ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体を含む、ナノ粒子の製造方法であって、
請求項8記載の製造方法で得られたイオン化されたグラフト共重合体をナノ粒子化する工程を含む、ナノ粒子の製造方法。 - 以下の工程:
(1) ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とを縮合させる工程;
(2) 工程(1)で得られた縮合物に酸を作用させて、グラフト共重合体を単離する工程;
(3) 工程(2)で単離したグラフト共重合体に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のリン酸一水素塩、アルカリ金属のリン酸二水素塩、アルカリ金属の有機酸塩、またはアルカリ金属の酸性アミノ酸塩を作用させて、グラフト共重合体をイオン化する工程;
(4) 工程(3)で得られたイオン化されたグラフト共重合体を、ナノ粒子化する工程を含む、請求項13に記載のナノ粒子の製造方法。 - 請求項13の方法で製造された、ポリ(γ−グルタミン酸)、ポリ(α−グルタミン酸)、およびポリ(アスパラギン酸)よりなる群から選択されるポリアミノ酸またはその塩と、一般式(I):A−NH2[式中、Aは、疎水性部位を示す。]で表される疎水性第1級アミン化合物またはその塩とのイオン化されたグラフト共重合体を含む、ナノ粒子。
- アジュバントとして用いられる、請求項15記載のナノ粒子。
- 請求項15記載のナノ粒子を含む、ワクチン。
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